(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6629181
(24)【登録日】2019年12月13日
(45)【発行日】2020年1月15日
(54)【発明の名称】電気部品保持具の製造方法
(51)【国際特許分類】
H05K 7/12 20060101AFI20200106BHJP
【FI】
H05K7/12 N
H05K7/12 V
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-249082(P2016-249082)
(22)【出願日】2016年12月22日
(65)【公開番号】特開2018-107173(P2018-107173A)
(43)【公開日】2018年7月5日
【審査請求日】2016年12月22日
【審判番号】不服2018-8627(P2018-8627/J1)
【審判請求日】2018年6月25日
(73)【特許権者】
【識別番号】000144393
【氏名又は名称】株式会社三社電機製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100090310
【弁理士】
【氏名又は名称】木村 正俊
(72)【発明者】
【氏名】中井 祐輔
【合議体】
【審判長】
國分 直樹
【審判官】
宮本 秀一
【審判官】
山澤 宏
(56)【参考文献】
【文献】
実開昭57−195178(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H05K7/12
H01L33/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の面及びその反対側の第2の面を有し、前記第1の面と前記第2の面とを貫通した透孔が形成されている板状体と、
第3の面及びその反対側の第4の面を有し、前記第3の面と前記第4の面とを貫通する規制用貫通孔が形成されている位置規制板と、
第5の面及びその反対側の第6の面を有する基板と、
先端が凸に湾曲した湾曲部を有し、前記基板の前記第5の面側に実装され、予定された姿勢と異なる姿勢に配置されることがあり、前記規制用貫通孔の大きさが少なくとも前記湾曲部よりも大きく形成されている電気部品とを用い、
前記板状体の前記透孔と前記位置規制板の前記規制用貫通孔とが同心となる状態に、かつ前記板状体の前記第2の面と前記位置規制板の第3の面とが当接した状態に、前記位置規制板と前記板状体とを取り付け、
前記位置規制板が取り付けられた板状体を、前記基板の第5の面側に前記位置規制板の第4の面が位置するように配置し、
前記板状体と前記基板とを、前記板状体、前記位置規制板及び前記基板が並行になる位置まで相対移動させ、この相対移動時に前記電気部品のうち前記異なる姿勢のものは、それの前記湾曲部が前記規制用貫通孔の縁に接触してから前記規制用貫通孔に導入され、
前記板状体の第1の面に、前記透孔に対応する位置に透明または半透明の窓が位置するシールを貼り付ける
電気部品保持具の製造方法。
【請求項2】
請求項1記載の電気部品保持具の製造方法において、前記電気部品が発光素子である電気部品保持具の製造方法。
【請求項3】
請求項1または2記載の電気部品保持具の製造方法において、前記電気部品、前記透孔及び前記規制用貫通孔が、それぞれ複数設けられている電気部品保持具の製造方法。
【請求項4】
請求項1乃至3いずれか記載の電気部品保持具の製造方法において、前記板状体の前記第2の面と前記位置規制板の前記第3の面のいずれか一方に形成した突部が、他方に形成した受け部と係合することによって前記板状体と前記位置規制板とが位置決めされている電気部品保持具の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電気部品を、その前面に配置した板状体に形成した貫通孔に対して所定の位置関係に保持する電気部品保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、上記のような電気部品保持具としては、例えば特許文献1に開示されているようなものがある。特許文献1の技術は、一列に配置した複数の発光ダイオードそれぞれの前面にレンズを配置するためのもので、横長の箱体の長尺面を、その長さ方向に沿って一列にレンズを配置したレンズ面とし、このレンズ面と反対側の面を開口させた取付面とし、この取付面にプリント基板が取り付けられるが、このプリント基板には各レンズに対応するように複数の発光ダイオードが一列に取り付けられている。箱体の内面には、レンズ面から所定の距離をおいて位置決め板がレンズ面と対向するように配置され、位置決め板には、各レンズに対応して位置決め孔が一列に形成され、これら位置決め孔に各発光ダイオードが、その先端を位置決め孔からレンズ側に突出させた状態で、挿入されている。
【0003】
この特許文献1の技術では、複数の発光ダイオードが取り付けられたプリント基板が箱体の開口面に取り付けられる際に、各発光ダイオードを対応する位置決め孔に挿通し、各発光ダイオードの光軸とレンズの光軸とのずれが修正される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平2−46306号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1の技術によれば、1列に配列された複数の発光ダイオードを、各レンズに対して光軸を一致させて配置し、箱体に取り付けることができる。例えば電気機器のパネルのような板状体の内面側に、発光ダイオードをパネルの外部から観察可能に取り付けることがある。この場合に、特許文献1の技術を利用しようとすると、パネルを内面側に開口を有する箱型に形成し、その箱型内に位置決め板を箱型と一体に形成しなければならず、その製造が面倒である。特に、パネルのような板状体において、その外面から発光ダイオードを観察可能とするような場合、発光ダイオードが一列に配置されるとは限らず、パネルのそれぞれ異なる位置に配置されることがある。このような場合、特許文献1の技術の適用しようとすると、パネルの内面側の複数の箇所に、内部に位置決め板を有する箱型を設けなければならず、実質的に特許文献1の技術の適用は不可能である。特許文献1の技術は、例えば箱型のレンズ面に代えて、複数のスイッチ等の電気部品の一部が突出する電気部品取付面を箱型に設けて、箱型の外部から電気部品を操作可能とする場合に、その箱型内に位置決め板を設けることによって、電気部品の位置決めに応用することも可能であるが、この応用技術もパネルのような板状体に適用しようとすると、上述したような課題が生じる。
【0006】
本発明は、外部から観察可能にまたは外部から操作可能に、簡単な構造で位置決めして電気部品を板状体に配置することができる電気部品保持具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様の電気部品保持具の製造方法では、板状体と位置規制板と基板と電気部品とを使用する。前記板状体は、第1の面及びその反対側の第2の面を有し、前記第1の面と
前記第2の面とを貫通した透孔が前記板状体に形成されている。前記位置規制板は、第3の面及びその反対側の第4の面を有している。前記位置規制板には、前記第3の面と前記第4の面とを貫通する規制用貫通孔が形成されている。この規制用貫通孔は、1つだけ形成することもできるし、複数設けることもできる。複数設ける場合、位置規制板に一列に設けることもできるし、様々な位置に設けることもできる。基板は、第5の面及びその反対側の第6の面を、有している。前記電気部品は、前記基板の前記第5の面側に実装されている。電気部品は、先端が凸に湾曲した湾曲部を有し、前記基板の前記第5の面側に実装されている。前記電気部品は、予め定めた姿勢とは異なる姿勢に配置されることがある。前記規制用貫通孔の大きさが少なくとも前記湾曲部よりも大きく形成されている。電気部品としては、例えば発光素子、具体的には発光ダイオードを使用することもできるし、スイッチ等の電気用操作部材を使用することもできる。前記板状体の前記透孔と前記位置規制板の前記規制用貫通孔とが同心となる状態に、かつ前記板状体の前記第2の面と前記位置規制板の第3の面とが当接した状態に、前記位置規制板と前記板状体とを取り付ける。
前記位置規制板が取り付けられた板状体を、前記基板の第5の面側に前記位置規制板の第4の面が位置するように配置される。前記板状体と前記基板とを、前記板状体、前記位置規制板及び前記基板が並行になる位置まで相対移動させる。この相対移動時に前記電気部品のうち前記異なる姿勢のものは、それの前記湾曲部が前記規制用貫通孔の縁に接触してから前記規制用貫通孔内に導入される。前記板状体の第1の面に、前記透孔に対応する位置に透明または半透明の窓が位置するシールを貼り付ける。
【0008】
この電気部品保持具の製造方法では、例えば電気部品が予定された姿勢と異なる姿勢に実装されることがあるが、板状体に取り付けられた位置規制板の規制用貫通孔に異なる姿勢の電気部品の湾曲部分が接触するように、基板と板状体とを相対移動させて接近させると、接触している間に異なる姿勢の電気部品は予定された姿勢に修正される。
この電気部品保持具の製造方法では、板状体と位置規制板とを箱型に形成する必要がなく、単に両者を組み合わせるだけでよいので製造が容易になる。
【0009】
前記電気部品として発光素子を使用することができる。この場合、板状体の中心軸と発光素子の光軸とを容易に一致させることができる。
【0010】
前記電気部品、前記透孔及び前記規制用貫通孔を、それぞれ複数設けることができる。このように構成した場合、板状体のそれぞれ異なる位置の複数の透孔に対応させて電気部品を配置する場合にも、電気部品保持具の構成を簡略化することができ、製造が容易になる。
【0011】
前記板状体の前記第2の面と前記位置規制板の前記第3の面のいずれか一方に形成した突部が、他方に形成した受け部と係合することによって、両者を位置決めすることができる。
【発明の効果】
【0013】
以上のように、本発明による電気部品保持具
の製造方法によれば、電気部品を板状体に外部から観察可能にまたは外部から操作可能に、簡単な構造で位置決めして配置することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の1実施形態の電気部品保持具の組み立て作業の手順を示す図である。
【
図2】
図1の電気部品保持具に使用するパネル板の正面図と背面図とである。
【
図3】
図1の電気部品保持具に位置規制板を取り付けた状態の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明の1実施形態の電気部品保持具は、電気機器、例えば溶接機用の電源装置の操作表示部に本発明を実施したもので、
図1に示すように、板状体、例えばパネル板2を有している。なお、
図1は、
図3のA−A線に沿う端面図である。電気部品保持具を取り付けた状態では、
図1(d)に示すように、パネル板2の背面側に、基板4がパネル板2と所定の間隔をおいて配置されている。この基板4に先端が凸に湾曲した複数の湾曲部を有する電気部品、例えば複数の発光素子、具体的にはLED6や、例えば操作部品、具体的にはスイッチやロータリエンコーダ8が取り付けられ、LED6は、パネル板2の正面側から観察可能に、またスイッチは、パネル板2の正面側から操作可能とされている。
【0016】
パネル板2は、
図2(a)、(b)に示すように矩形に形成され、第1の面、例えば正面10と、これと対向する第2の面、例えば背面12とを有している。
図1(a)に示すように、これらの間を貫通してそれぞれ複数の透孔14、操作用孔16が形成されている。透孔14は、上述したようにLED6をパネル板2の正面10側から観察するためのものである。操作用孔16は、スイッチやロータリエンコーダ8をパネル板2の正面10側から操作可能とするためのもので、いずれも
図2(b)に示すようにパネル板2の様々な位置に形成されている。使用されているLED6が全て同一のものであるので、透孔14は全て同じ直径の円形孔である。操作用孔16は、対応するスイッチやロータリエンコーダ8に応じて、円形や瓢箪形のものがある。また同じ形状の操作用孔16においても、対応するスイッチやロータリエンコーダ8の大きさに応じて直径が異なっている。
【0017】
パネル板2の4隅には、
図1(d)に示すようにパネル板2を予め定めた距離だけ隔てて基板4に取り付けるための間隔保持体、例えば円柱状のスペーサ18の一端が取り付けられている。
【0018】
また、
図2(a)に示すようにパネル2の正面10全域には、シール20が貼着されている。シール20には、
図2(a)に示すように各スイッチや各ロータリエンコーダ8と、これらの操作状態に応じて発光状態が変化するLEDとを示すように枠が印刷され、また一部のみ示したが、スイッチやロータリエンコーダ8の機能を表示するための文字が印刷されている。また、押釦スイッチに対応する操作用孔16は、シール20によって覆われて、その位置を示すマークが印刷され、シールの上からこれを操作可能にされている。
【0019】
パネル板2から突出するスイッチやロータリエンコーダ8に対応する操作用孔16に相当するシールの位置には穴22が形成されている。穴22の形状や大きさは、対応する各スイッチや各ロータリエンコーダ8に応じた形状に形成されている。また、シール20のLED6に対応する透孔14に相当する位置には、その透孔14と同じ大きさの透明若しくは半透明の窓24が形成されている。なお、窓24に代えて、窓24が形成されている位置のシール20に穴を形成することもできる。
【0020】
パネル板2の背面12側には、位置規制板26が配置されている。位置規制板26は、パネル板2よりも小さい矩形に形成されている。
図1(a)に示すように位置規制板26は正面28と背面30とを有し、同図(b)に示すように位置規制板26の第3の面である正面28は、パネル板2の第2の面である背面12に取り付けられている。
【0021】
この取付状態において、位置規制板26には、パネル板2の透孔14にそれぞれ対応する位置に、規制用貫通孔32がそれぞれ形成されている。これら規制用貫通孔32は、LED6よりも幾分大きい円形のものである。また、パネル板2の操作用孔16に対応する位置に、ロータリエンコーダ8が通過できるような操作用孔16よりも一回り大きく拡大した形状の通過孔34が形成されている。これら規制用貫通孔32と透孔14とが同心となるように、かつ通過孔34がパネル板2の操作用孔16と同心となるように、位置規制板26をパネル板2に対して位置決めする。本例では位置決めのために、
図2(b)に示すようにパネル板2の背面12の2か所には突部、例えばダボ36が背面12から突出させられている。規制用貫通孔32がパネル板2の透孔14と同心となる状態で、かつ通過孔34がパネル板2の操作用孔16と同心となる状態で、上記ダボ36を受け入れるように位置規制板26には受け部38が形成されている。
【0022】
基板4は、
図1(b)に示すように第5の面、例えば正面40と、第6の面、例えば背面42とを有している。同図(d)に示すように基板4は、その正面40がパネル板2の背面12と所定の間隔を維持するように、スペーサ18の他端に結合されている。基板4の正面40側に実装された各LED6がパネル板2の透孔14に対応する位置に、スイッチやロータリエンコーダ8が操作用孔16に対応する位置にそれぞれ配置され、基板4の所定の配線パターン(図示せず)に半田付けされている。
【0023】
各LED6は、基板4に半田付けされた状態で、先端側が位置規制板26側に凸に湾曲している。各LED6は、その光軸が対応する透孔14の中心軸と一致した姿勢をとることが望ましい。しかし、各LED6は例えばリフロー半田付けによって基板4に半田付けされるが、その際に、基板4が振動を受けることがあり、またLED6はそのリードが基板4に挿入される部品であることから、
図1(b)に示すようにその光軸が基板4に対して垂直でなく、傾斜して望ましい姿勢とは異なる姿勢で半田付けされることがある。LED6に異なった姿勢のものがあるままで基板4をパネル板2に取り付けると、光軸が対応する透孔14の中心軸と一致せずに視認性の悪いLED6が存在することになる。このため、LED6の姿勢を修正するなどの作業が発生して、製造効率が著しく悪化してしまう。この点を改善するために、上述した構成の位置規制板26が設けられている。
【0024】
即ち、
図1(a)に示すように、パネル板2の背面12側に位置規制板26の正面28を位置させ、同図(b)に示すように両者を当接させる。この際、2つのダボ36が対応する2つの受け部38に挿入されて嵌合し、パネル板2の透孔14と位置規制板26の規制用貫通孔32とが同心となるように位置決めされて配置される。位置規制板26をネジ等の固定手段によってパネル板2に固定してもよい。
【0025】
位置規制板26が取り付けられたパネル板2を、同図(b)に示すように基板4の正面40側に位置規制板26の背面30が位置するように配置する。
【0026】
そして、同図(c)に示すようにスイッチやロータリエンコーダ8が位置規制板26の通過孔34及びパネル板2の操作用孔16に挿通されるように、パネル板2と基板4とを、パネル板2、規制用貫通孔32、基板4が並行になる位置まで相対移動させる。その後、スペーサ18を介してパネル板2と基板4とを固定し、両者を取り付ける。
【0027】
ここで、規制用貫通孔32の大きさについて説明する。規制用貫通孔32は、LED6の光軸が基板4に対して傾斜して取り付けられてしまった場合、LED6の傾斜方向に位置する湾曲部が、規制用貫通孔32の縁と接触することができる大きさに形成されている。つまり、この規制用貫通孔32は、LED6の光軸が基板4に対して垂直に正しい姿勢で取り付けられている場合には、LED6の先端の湾曲部となんら干渉することなく、挿入される大きさである。パネル板2と基板4とを接近させると、傾斜しているLED6は湾曲部が規制用貫通孔32の縁によって規制用貫通孔32の中心側に押されて、規制用貫通孔32内にLED6の湾曲部が挿入され、同図(d)に示すように、LED6の光軸が規制用貫通孔32の中心方向を向くように姿勢が修正され、パネル板2の貫通孔14とほぼ一致する。そして、スペーサ18の他端がそれぞれ基板4に取り付けられ、パネル板2と基板4とが結合される。
【0028】
このように位置規制板26をパネル板2の背面側に設けることによって、基板4上のLED6に傾斜しているものがあっても、パネル板2と基板4とを取り付ける際に、傾斜しているLED6の姿勢を修正することが可能で、姿勢の修正作業が容易である。しかも、姿勢制御に必要な追加部品は、位置規制板26だけであり、その上に板状の位置規制板26はパネル板2の背面側に取り付けるだけである。従って、この保持具の製造は容易となる。また、LED6の姿勢を修正する作業が不要になるために作業性が向上する。さらに、各LED6が基板4上の様々な位置に一列に配置されていなくても、各LED6をそれぞれ自由に配置することができる。
【0029】
パネル板2と基板4とが取り付けられた後、
図1(d)に示すように、シール20がパネル板2の正面10側に貼着される。パネル板2と基板4とを結合させると、パネル板2の正面10の操作用孔16から複数の操作部品が突出している。本例ではシール20の位置決め用として、複数の操作部品のうち2つのロータリエンコーダ8を、シール20の対応する穴22に挿通する。シール20の穴22にロータリエンコーダ8が挿通されることで、シール20をパネル板2の正面10側の正しい貼着位置に位置決めできる。このようにすることでシール20が、パネル板2に対してずれることなく正しい貼着位置に貼着されるので、シール20の透明若しくは半透明の窓24が規制用貫通孔32、透孔14の真上に位置するように貼着される。そして前述のようにLED6は姿勢が修正されて、光軸が窓24を向いているので、LED6の表示を明確に視認することができる。
【0030】
上記の実施形態では、LED6とスイッチやロータリエンコーダ8とを使用したが、LED6のみを使用することもできる。電気部品としてLED6を使用したが、これに限ったものではなく、先端部に規制用貫通孔32と接触可能な湾曲部を有する電気部品であれば、他の電気部品も使用することができる。パネル板2、基板4及び位置規制板26は矩形のものを示したが、これに限ったものではなく、これらが取り付けられる電気機器の場所に応じて他の形状、例えば円形や多角形とすることもできる。透孔14及び規制用貫通孔32はLED6を使用したのでいずれも円形孔としたが、使用する電気部品の正面形状に応じて他の形状とすることもできる。また、LED6は、その先端部が規制用貫通孔32内に一部が挿入されるように構成したが、LED6全体が規制用貫通孔32内に挿入されるようにしてもよい。パネル板2の背面12にダボ36を設け、位置規制板26の正面28に受け部38を設けたが、逆にダボを位置規制板20の正面28に設け、受け部38をパネル板2の背面12に設けることもできる。また受け部38は、ダボ36を内部収容して拘束することができるものであれば貫通孔である必要はなく、例えば凹部であってもよい。
【符号の説明】
【0031】
2 パネル板(板状体)
4 基板
6 LED(電気部品)
10 パネル板2の正面(第1の面)
12 パネル板2の背面(第2の面)
14 透孔
26 位置規制板
28 位置規制板26の正面(第3の面)
30 位置規制板28の背面(第4の面)
32 規制用貫通孔