(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6629337
(24)【登録日】2019年12月13日
(45)【発行日】2020年1月15日
(54)【発明の名称】最適化された空力性能を備えたガイドアセンブリ
(51)【国際特許分類】
F02C 7/00 20060101AFI20200106BHJP
F02K 3/06 20060101ALI20200106BHJP
【FI】
F02C7/00 E
F02C7/00 F
F02K3/06
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-541773(P2017-541773)
(86)(22)【出願日】2016年2月9日
(65)【公表番号】特表2018-504555(P2018-504555A)
(43)【公表日】2018年2月15日
(86)【国際出願番号】FR2016050274
(87)【国際公開番号】WO2016128664
(87)【国際公開日】20160818
【審査請求日】2019年1月28日
(31)【優先権主張番号】1551013
(32)【優先日】2015年2月9日
(33)【優先権主張国】FR
(73)【特許権者】
【識別番号】516227272
【氏名又は名称】サフラン・エアクラフト・エンジンズ
(74)【代理人】
【識別番号】110001173
【氏名又は名称】特許業務法人川口國際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ダンバン,アンリ−マリー
(72)【発明者】
【氏名】フェス,フィリプ・ジャック・ピエール
(72)【発明者】
【氏名】マニエール,ビアニー・クリストフ・マリー
(72)【発明者】
【氏名】シュバリンガー,ミカエル・フランク・アントワーヌ
【審査官】
北村 亮
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許出願公開第2011/0255964(US,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2013/0259672(US,A1)
【文献】
仏国特許出願公開第3004749(FR,A1)
【文献】
米国特許出願公開第2010/0080697(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F02C 7/00
F02K 3/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
タービンエンジン空気流ガイドアセンブリにして、
構造アーム(30)と、
構造アーム(30)の下面に位置し、前縁(22)、後縁(23)および前縁と後縁との間に延在するキャンバ線(24)を備える少なくとも1つのガイドベーン(21)とを備え、
ベーンおよびアームが、タービンエンジンの軸線(X−X)の周りに径方向に延在し、それらの間に空気流チャネルを画定し、
構造アーム(30)が、
ガイドベーン(21)輪郭を有し、ベーンの前縁(22)と位置合わせされた前縁(32)を備える、チャネル内の空気流の方向に関して上流の端部(31)と、
アーム(30)の下面に位置し、チャネルが収束する上流、およびチャネルが末広がりとなる下流でチャネル内の首部を画定する肩部(35)とを備える、タービンエンジン空気流ガイドアセンブリであって、
首部におけるチャネルの断面積(Athroat)が、ベーン(20)およびアーム(30)の前縁(22,32)におけるチャネルの断面積(Ainlet)の0.7〜0.9倍を含むことを特徴とする、タービンエンジン空気流ガイドアセンブリ。
【請求項2】
首部におけるチャネルの断面積(Athroat)が、ベーン(20)およびアーム(30)の前縁(22,32)におけるチャネルの断面積(Ainlet)の0.75〜0.85倍を含む、請求項1に記載のタービンエンジン空気流ガイドアセンブリ。
【請求項3】
首部におけるチャネルの断面積(Athroat)が、ベーン(20)およびアーム(30)の前縁(22,32)におけるチャネルの断面積(Ainlet)の0.79〜0.81倍を含む、請求項2に記載のタービンエンジン空気流ガイドアセンブリ。
【請求項4】
チャネルの首部が、
【数1】
によって定義される軸方向位置x
throatを含み、x
1/2emaxが下面側のアームの断面の最大の厚さの軸方向位置であり、cが、ガイドベーンの軸方向の弦の長さであり、下面側のアームの最大の厚さの断面の軸方向位置が、ベーンの前縁の軸方向位置と、ベーンの後縁の軸方向位置との間に含まれる、請求項1から3のいずれか一項に記載のタービンエンジン空気流ガイドアセンブリ。
【請求項5】
タービンエンジンの軸線(X−X)の周りに径方向に配置された複数のベーン(21)を備える二次流ガイド(20)と、少なくとも1つの構造アーム(30)と、を含むバイパス型タービンエンジン(1)であって、ガイドの少なくとも1つの構造アーム(30)およびベーン(21)が、請求項1から4のいずれか一項に記載のガイドアセンブリを形成することを特徴とする、バイパス型タービンエンジン(1)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガイドベーンと、1つまたは複数の構造アームとを備えるタービンエンジン空気流ガイドアセンブリに関する。本発明は、特に、バイパス型タービンエンジンに応用される。
【背景技術】
【0002】
航空機推進のためのバイパス型タービンエンジンが、
図1aに示される。タービンエンジンは、空気流を送るファン10を備え、一次流F
Pと呼ばれる空気流の中心部分が圧縮機12の中に注入され、圧縮機12はファンを駆動するタービン14に供給する。
【0003】
空気流の二次流F
Sと呼ばれる周辺部分は、ファンの下流側に配置された固定ベーン20、リング21を通過した後、タービンエンジン1の推力の大部分を供給するために、その部分が大気中に排出される。ガイド20(「出口ガイドベーン」の頭文字OGVとしても知られる)と呼ばれるこのリングは、損失を最大限に制限しながら、ファン出口で二次空気流を案内することを可能にする。
【0004】
同図には、中間ケーシングのフェルール16を中間ケーシングのハブ17に連結し、それによってエンジンシャフト18を定位置に支持および保持することに寄与し、アセンブリの構造的強度を保証する構造アーム30が示されている。構造アームは、タービンエンジンとそれが取り付けられている航空機の残りの部分との間で、運動の伝達または流体の伝達を可能にする機能をさらに有する。この目的のために、構造アームは中空であり、導管、伝達シャフトなどを収容することを可能にする。
【0005】
それらの機能およびタービンエンジン内のそれらの位置に応じて、複数の型の構造アームが存在する。
【0006】
例えば、航空機の翼の下でタービンエンジンを支持することが主な機能である、いわゆる「主」構造アームは、「6時」および「12時」の位置に(腕時計の位置と比較した用語)、すなわち、水平な地面上に配置された航空機に関して垂直に配置される。
【0007】
いわゆる「補助」構造アームは、タービンエンジンを支持するのではなく、むしろ伝達シャフトを包含するように中空であることによって、動力伝達を達成するという主機能を有する。これらのアームは、垂直に対して斜めである、例えば「8時」の位置に配置される。
【0008】
すべての型の構造アームは、タービンエンジンから航空機の残りの部分、すなわち例えばオイル導管、燃料導管などにユーティリティを送るためにも利用される。
【0009】
タービンエンジンの質量を低減し、その性能を向上させる目的で、二次流ガイドと構造アームの機能を単一の部品にグループ化することが提案されており、すべての型の構造アームについてこのことが提案されている。
【0010】
図1bに示されるように、構造アームによって形成された、いわゆる「一体型」ガイドベーンが提案されており、上述の補助的な型のこの特定の場合には、その上流部分が、ガイドベーンの空力輪郭を有するように覆われている。
【0011】
したがって、このような構造アームは幾何学的に制約された部分、
−その幾何形状がガイドベーンの幾何形状でなければならない上流端部31と、
−その内部に導管、伝達シャフト等が配置される、ユーティリティを送るための中空領域34と、
を含む。この領域は、ユーティリティ容積、操作およびアセンブリ間隙、材料タイプの厚さなどの相当な数の制約を考慮に入れ、「キープアウトゾーン」と呼ばれており、それは構造アームの幾何形状における変更の場合にも変更されない状態に保たれなければならないことを意味する。
【0012】
これらの制約を遵守すれば、構造アームに対して、アームの両側に位置するガイドベーンによって構成された空気流を著しく妨害する幾何形状の生成につながる。
【0013】
特に、アームのシュラウド部分の下流にあるキープアウトゾーンの存在は、アームの下面とベーン21との間に位置する空気流を妨げる肩部35をアームの下面側に形成する。
【0014】
図1cに見られるように、この流れにおける空気流は、次いでそれが首部で超音速に達するまで強く加速する。亜音速流と超音速空気のポケットとの間の急激な移行は、相当なヘッド損失を誘発する衝撃波Oを発生させる可能性がある。
【0015】
加えて、この幾何形状において、首部の下流の空気流の境界層の分離Dを観察することができ、これによって、ヘッド損失、およびそれによるガイド内の性能損失を発生させる。
【0016】
したがって、この幾何形状によって提起される問題を修正する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は、従来技術と比較して改良された空力性能を有する空気流ガイドアセンブリを提案することによって、従来技術の欠点を軽減することを目的とする。
【0018】
本発明の1つの目的は、衝撃波の危険性および空気流の境界層の分離の危険性を排除する幾何形状を有する空気流ガイドアセンブリを提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
この点に関して、本発明は、その目的として、タービンエンジン空気流ガイドアセンブリにして、
構造アームと、
構造アームの下面に位置し、前縁、後縁および前縁と後縁との間に延在するキャンバ線を備える少なくとも1つのガイドベーンと、を備え、
ベーンおよびアームが、タービンエンジンの軸線の周りに径方向に延在し、それらの間に空気流チャネルを画定し、
構造アームが、
ガイドベーンの輪郭を有し、ベーンの前縁と位置合わせされた前縁を備える、チャネル内の空気流の方向に関して上流の端部と、
アームの下面に位置し、チャネルが収束する上流、およびチャネルが末広がりとなる下流でチャネル内の首部を画定する肩部とを備える、タービンエンジン空気流ガイドアセンブリであって、
首部におけるチャネルの断面積が、ベーンおよびアームの前縁におけるチャネルの断面積の0.7〜0.9倍を含むことを特徴とする、タービンエンジン空気流ガイドアセンブリを備える。
【0020】
有利にも、しかし任意選択で、本発明によるガイドアセンブリは、以下の特徴の少なくとも1つをさらに含み、すなわち、
首部におけるチャネルの断面積は、ベーンおよびアームの前縁におけるチャネルの断面積の0.75〜0.85倍の間に含まれる。
首部におけるチャネルの断面積は、ベーンおよびアームの前縁におけるチャネルの断面積の0.79〜0.81倍の間に含まれる。
チャネルの首部は、
【数1】
によって定義される軸方向位置x
throatを有する。
ここで、x
1/2emaxは、下面側のアームの最大厚さ断面の軸方向位置であり、cは、ガイドベーン軸方向の弦の長さであり、下面側のアームの最大厚さ断面の軸方向位置が、ベーンの前縁の軸方向位置とベーンの後縁の軸方向位置との間に含まれている。
【0021】
また、本発明は、その目的として、タービンエンジンの軸線の周りに径方向に配置された複数のベーンを備える二次流ガイドと、少なくとも1つの構造アームと、を含むバイパス型タービンエンジンであって、ガイドの少なくとも1つの構造アームおよびベーンが、上述の説明によるガイドアセンブリを形成することを特徴とする、バイパス型タービンエンジンを備える。
【0022】
提案される空気流ガイドアセンブリは、改良された空力性能を有する。
【0023】
首部における構造アームとガイドベーンとの間の空気流の断面と、アームおよびベーンの前縁における空気流の断面との間の提案された比は、ベーンに対して最適なキャンバ線を課す。
【0024】
実際には、より大きな比率に対して、ガイドベーンは大きすぎるキャンバを有する。その結果、首部およびその後に相当な断面を有する流れが発生し、これは、前述のように、首部を通過する場合に空気流の加速と、潜在的に衝撃波および首部の下流で空気の境界層の分離を引き起こす。
【0025】
より小さい比率に対して、ガイドベーンはあまり上反りにされない。その結果、首部でより小さい気流の断面をもたらし、より小さい空気流量を伴う。これは衝撃波の形成を防止するが、この流れにおける空気流量の減少は、ガイド内の二次流の空気の全流量の再分配を誘発し、それによってガイドの上流に延在する静圧の歪みを引き起こし、それがファンの空力性能および空気音響性能に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0026】
したがって、決定された比は、衝撃波および境界層分離現象を回避し、アームとガイドベーンとの間の流れにおける流量の減少を最小にするために最適化される。
【0027】
本発明の他の特徴、目的および利点は、以下の説明によって明らかになるであろうが、以下の説明は、単なる例示であって、限定するものではなく、添付の図面を参照して読まれなければならない。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図1a】既に説明された、バイパス型タービンエンジンの概略図である。
【
図1b】既に説明された、2つの二次流ガイドベーンの間に構造アームを備えるアセンブリの展開概略図である。
【
図1c】既に説明された、過度に上反りになった構造アームの下面側のガイドベーンの空力効果を示す図である。
【
図2a】本発明の一実施形態に従う空気流ガイドアセンブリを示す図である。
【
図2b】本発明の一実施形態に従うタービンエンジンの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図2bを参照すると、前述のように、OGV型のファン10およびガイド20を備え、ファン10から取り出された二次流FRを案内するバイパス型タービンエンジン1が示されている。
【0030】
このガイドは、エンジンシャフトの軸線に相当する、タービンエンジンの軸線X−Xを中心とするリング(図示せず)の周りに規則的に分配された複数のベーン21を含む。
【0031】
加えて、タービンエンジン1は、以下でより詳細に説明される少なくとも1つの構造アーム30を備える。
【0032】
構造アーム30と、その下面側の前記アームに隣接するガイド20のベーン21とを備える各アセンブリは、空気流ガイドアセンブリと呼ばれ、
図2aにおいてより詳細に表示される。
【0033】
ベーン21および構造アーム30は、タービンエンジンの軸線X−Xの周りに径方向に延在し、
図2aは、ベーン21およびアーム30によって覆われた軸線X−Xを取り囲む角度セクタの展開図である。ベーン21および構造アーム30は、その間に二次流の空気流チャネルを画定する。
【0034】
ベーン21は、従来、前縁22、後縁23、および前縁から後縁まで延在するキャンバ線24を備え、キャンバ線は、ベーンの下面と上面との間の中間線である。
【0035】
加えて、キャンバ角は、キャンバ線の各点で、この点でのキャンバ線に対する接線とタービンエンジンの軸線X−Xとの間に形成される角度によって定義され、αで示されている。
【0036】
ベーン21は、その前縁でゼロではない角度αを有するように形成されることが好ましい。
【0037】
構造アーム30は、「一体型ガイドベーン」型のものであり、すなわち、ガイドベーンの輪郭を有する上流端部31を含む。
【0038】
具体的には、上流端部31は、ガイド20のベーン21の前縁と位置合わせされた前縁32を有し、すなわち、軸線X−Xに対して同じ平面にあり、少なくともその前縁で、ガイド20のベーン21と同じ厚さおよび同じキャンバ角を有する。
【0039】
構造アーム30は、上流端部31にしっかりと取り付けられ、直接隣接する下流部分33をさらに含む。
【0040】
構造アーム30は有利には補助型であり、その主な機能はタービンエンジンから航空機の残りの部分に動力を伝達する機能であることを意味する。
【0041】
これに関して、この動力伝達に必要な荷重を支持するために、部分31に隣接する下流部分33の壁は、鋳造によって製造されることが有利である。さらに、下流部分33は、ユーティリティ、特に1つまたは複数の伝達シャフト、および必要に応じて導管、接続部などの埋め込み専用のキープアウトゾーンと呼ばれる中空領域34を含む。
【0042】
したがって、構造アームの上流部分31は、タービンエンジンのガイド20のベーン21の1つを形成する。タービンエンジンが、軸線X−Xの周りに分配された複数の同一の構造アーム30を備える場合、有利には、タービンエンジンは、構造アームおよびそれに隣接するガイドのベーンをその下面側に備える、
図2aと同様の数のガイドアセンブリを備える。
【0043】
図2aに戻ると、輪郭形成された上流端部31と中空領域34との間の接合部は、構造アーム30の下面側に肩部35を形成し、肩部35は、アーム30とベーン21との間に延在するチャネルの断面を減少させる。考慮される断面は、ベーン21およびアーム30によって覆われる軸線X−Xの周りの角度セクタの展開された断面、すなわちベーン21とアーム30との間に延在するチャネルと、ベーン根の半径とベーン先端の半径との間に含まれる半径に等しい、軸線X−Xを有する円筒との間の交差部分によって画定される二次元の領域であり、好ましくはベーンとアームの径方向の高さの5〜95%の間に含まれ、そこで交差部分が伸展される。
【0044】
アーム30の下面側の最大厚さを有する軸線X−Xを横切る、アームの断面の軸方向位置は、x
1/2emaxで示され、この厚さは、キャンバ線と下面側上の面との間で測定される。肩部35および中空領域34から生じる最大厚さを有するアームのこの断面は、ベーン21の前縁22の軸方向位置とベーン21の後縁23の軸方向位置との間に含まれる軸方向位置に配置される。
【0045】
数学的に言及すれば、軸方向位置x
1/2emaxが測定される軸線の原点が、ベーンの前縁に戻された場合、
【数2】
である。
ここで、cは、ベーンの前縁と後縁との間の軸線X−Xの方向で測定された、ベーンの軸方向の弦、すなわち距離である。
【0046】
アーム30のこの幾何形状は、アーム30とベーン21との間に延びるチャネルにおいて、チャネルの首部、すなわちチャネルの最小断面積を画定し、その上流ではチャネルが収束し、空気流の方向に関して上流から下流に減少する部分を含み、その下流ではチャネルが末広がりとなり、上流から下流に向かって増加する部分を含む。
【0047】
チャネルの首部の軸方向位置は、x
throatで表示され、首部におけるチャネル断面積は、A
throatで表示され、前縁22および前縁32に位置する入口断面積は、A
inletで表示される。
【0048】
チャネルの断面積は、考慮する部分でアームの下面とベーンの上面との間に延在する距離の、軸線X−Xの周りの径方向で測定されたチャネルの高さに亘って、積分として計算される。
【0049】
本発明者らは、空気流ガイドアセンブリの空力性能が、入口断面と首部断面の間のチャネルの収縮の程度に依存することを決定した。
【0050】
より正確には、衝撃波および境界層分離現象を回避するために、首部におけるチャネル断面積A
throatと、入口におけるチャネル断面積A
inletとの間の比率は、0.9未満でなければならない。
【0051】
さらに、アーム30とベーン21との間に位置するチャネルの流量が低すぎると、接続されたガイド20の静圧歪みを回避するためには、同じ比率が0.7より大きくなければならない。
【0052】
したがってそれは、
【数3】
と表示される。
【0054】
より有利には、
【数5】
を有する。
【0055】
実際、本発明者らは、この比率の最適値がいくつかのエンジンについて0.8であり得ることを観測した。
【0056】
さらに、首部の位置は、アーム30の下面側の最大厚さ断面の軸方向位置に近接していなければならず、より具体的には、
【数6】
である。
【0057】
首部の位置および首部におけるチャネルの断面積は、ガイドアーム30の固定された幾何形状によって、ベーン21のキャンバ線を決定し、したがってベーンの幾何形状を決定することもまた可能にする。
【0058】
したがって、このアセンブリの空力性能の最適化を可能にする、ガイドアセンブリの構成が提案される。