特許第6629902号(P6629902)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6629902
(24)【登録日】2019年12月13日
(45)【発行日】2020年1月15日
(54)【発明の名称】耕作用の農具
(51)【国際特許分類】
   A01B 1/04 20060101AFI20200106BHJP
【FI】
   A01B1/04
【請求項の数】1
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2018-47272(P2018-47272)
(22)【出願日】2018年2月26日
(65)【公開番号】特開2019-146555(P2019-146555A)
(43)【公開日】2019年9月5日
【審査請求日】2018年4月2日
(73)【特許権者】
【識別番号】592166595
【氏名又は名称】三田 英美
(74)【代理人】
【識別番号】100121946
【弁理士】
【氏名又は名称】岸本 泰広
(72)【発明者】
【氏名】三田 英美
【審査官】 大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−226434(JP,A)
【文献】 実公昭11−005516(JP,Y1)
【文献】 実開昭54−120402(JP,U)
【文献】 実開平02−023401(JP,U)
【文献】 米国特許第04944541(US,A)
【文献】 特開2017−072017(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3211606(JP,U)
【文献】 特開2015−171349(JP,A)
【文献】 実開昭54−74101(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01B 1/02− 1/04
A01B 1/22
E02F 3/02
E01H 5/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
柄Aと、
前記柄Aの下部に固定された堀り起こし部と、
前記掘り起こし部に取り付けられた支え板と、を備え、
前記支え板は、扇状の平面部、及び前記扇状の平面部における弧の部分に設けられた沈み込み防止部を有し、
前記柄Aと前記扇状の平面部とは、同一平面上に位置する、
耕作用の農具。
【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】
【0001】
本発明は、畑を耕す作業に於いて、土と元肥を簡易に混ぜ合わせることを目的とする農具である。
【背景技術】
【0002】
畑の畝を作るときには、その前に土と元肥を混ぜ合わせて耕しておく作業がある。機械を使わない畑では、スコップと呼ばれる農具や鍬を使ってその作業をしていた。しかし、土を掘り返して元肥を混ぜ合わせる作業は容易なものではなかった。
【発明が解決しようとする課題点】
【0003】
本発明は、その困難な土と元肥を混ぜ合わせる農具として開発したもので、耕した後の畝作り用の元肥との混合土を、簡易に作り整えることを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以下その手段を説明すると、
(イ) 掘り起こそうとする土の表面に、あらかじめ適量の元肥をばら撒いておく。
(ロ) その土の表面から、掘り起こしスコップ(8)を、踏み付け部(9)まで踏み込んで差し込む。
(ハ) 把手B(4)を持ち、支え板(5)を軸として、把手B(4)を腰部辺りまで引き下げてくる。
(ニ) (ハ)の動作に伴い、支え板(5)が45度転がりながら、柄A(1)を支え、図6の如き状態となって、掘り起こしスコップ(8)の上の土と元肥は持ち上げられる。
(ホ) 持ち上げられた土と元肥は、図6の状態で、把手B(4)を持って上下振動を加えることにより、適度に混ざり合いながら元の位置付近へと落下する。このようにして畝作り用の元肥との混合土を簡易に作ることができる。
【作用】
【0005】
(イ) 支え板(5)の取り付け方法は、掘り起こしスコップ(8)と一体の支え板差し込み溝(7)に差し込んで取り付ける。さらにねじ止めする。
(ロ) 支え板(5)の取り付け方法は、他にも図12のように支え板差し込み溝を設けず、柄A(1)に固定されている掘り起こしスコップに、直接ねじ止めして取り付けることもできる。
(ハ) 本発明の目的を達するためには、支え板(5)は最も重要な部分である。その目的は、掘り起こした土とばら撒いておいた元肥を図6の状態にして、少なくとも土の表面から18cmの高さまで持ち上げ、振動を加えて土と元肥を混ぜ合わせることにある。したがって支え板(5)の働きはテコの応用を目的とするものではない。
(ニ) 支え板(5)には、沈み込み防止部を設けていて、土への沈み込みを防止している。
(ホ) 柄B(2)の取り付け方法は、差し込み部(13)を継ぎ手(10)に差し込んで取り付ける。さらにねじ止めする。
(ヘ) 柄B(2)の使用目的は、支え板(5)を転がして図6の状態を得ることと、その動作を把手A(3)を持って行うことに比べ、離れた位置にある把手B(4)を持って行うことにより、左右の揺れに安定性を求める。さらには図6の状態で、把手B(4)を持って振動を加える動作の姿勢で屈まなくても良い形状にしている。
【実施例】
【0006】
図6の状態で土と元肥が混ぜ合わされ、短時間で容易に畝作り用の土を作ることができる。また、他の実施例は、掘り起こしスコップ(8)の部分を、掘り起こしフォーク(16)にして使用する。
【発明の効果】
【0007】
以上のように、本発明の耕作用の農具を使用して耕せば、従来のように長い時間と大きな労力をかけなくても、短時間で的確に耕作作業を行うことができる。また、他の実施例で掘り起こしスコップ(8)を掘り起こしフォーク(16)として使用した場合は、土への差し込む力を軽減することができる。
【図面の簡単な説明】
図1】 本発明の斜視図
図2】 本発明の正面図
図3】 本発明の側面図
図4】 本発明の上視図
図5】 本発明の背面図
図6】 本発明の使用図
図7】 本発明の柄B(2)の拡大斜視図
図8】 本発明の支え板(5)の拡大斜視図
図9】 本発明の掘り起こしスコップ(8)の拡大斜視図
図10】 本発明の他の実施例の掘り起こしフォーク(16)の拡大斜視図
図11】 本発明の他の実施例を示す斜視図
図12】 本発明の支え板(5)の他の取付方法を示す拡大斜視図
【符号の説明】
1 柄A
2 柄B
3 把手A
4 把手B
5 支え板
6 沈み込み防止部
7 支え板差し込み溝
8 掘り起こしスコップ
9 踏み付け部
10 継ぎ手
11 ねじ穴a
12 ねじ穴b
13 差し込み部
14 ねじ受け穴
15 ねじ通し穴
16 掘り起こしフォーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12