【実施例】
【0218】
実施例
中間体1.tert−ブチル N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートの製造
【化34】
1A.(R)−N−[(1E)−(3−ブロモフェニル)メチリデン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの製造
3−ブロモベンズアルデヒド(7.8g,42.2mmol)に、DCM(211mL)中の(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(5.11g,42.2mmol)、Cs
2CO
3(20.60g,63.2mmol)を加えて、得られる反応混合物を、5日間攪拌した。次いで、反応混合物を、塩水(50mL)およびDCM(50mL)に分配した。水層をDCM(2x50mL)で抽出した。有機層を合わせて、塩水(25mL)で洗い、乾燥させて(Na
2SO
4)、濾過して、濃縮した。溶出液としてヘキサンおよびEtOAcを用いて順相クロマトグラフィーによる精製により、(R)−N−[(1E)−(3−ブロモフェニル)メチリデン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(11.8g,97%)を琥珀色の油状物として得た。1H NMR(400MHz,CDCl3) δ 8.53(s,1H),8.02(t,J=1.8Hz,1H),7.74(dt,J=7.7,1.2Hz,1H),7.64(ddd,J=8.0,2.0,1.0Hz,1H),7.36(t,J=7.8Hz,1H),1.34−1.22(m,9H).MS(ESI)m/z:290(M+H)
+.
【0219】
1B.(R)−N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの製造
3首フラスコ内において0℃に冷却した(R)−N−[(1E)−(3−ブロモフェニル)メチリデン]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(11.8g,40.9mmol)/THF(190mL)に、臭化アリル(3.90mL,45.0mmol)およびIn(6.58g,57.3mmol)を加えた。室温で18時間攪拌した後に、反応溶液を、50℃に6時間加熱して、次いで18時間攪拌した。反応混合物を、Celite(登録商標)を通して濾過して、濾液を水(100mL)でクエンチした。厚くて透明なゼラチン様物質が水層中で形成した。有機相を、EtOAc(4x75mL)で抽出した。有機層を合わせて、塩水で洗い、MgSO
4で乾燥させて、濾過して、濃縮して、(R)−N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドを透明な油状物として得た(9.6g,71%)。1H NMR(400MHz,CDCl3) δ 7.48(t,J=1.8Hz,1H),7.41(dt,J=7.6,1.6Hz,1H),7.26−7.18(m,2H),5.79−5.66(m,1H),5.23−5.16(m,2H),4.46(ddd,J=8.1,5.6,2.0Hz,1H),3.69(s,1H),2.63−2.53(m,1H),2.53−2.40(m,1H),1.23−1.19(m,9H).
【0220】
1C.tert−ブチル N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートの製造
【化35】
(R)−N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(9.6g,29.1mmol)/MeOH(300mL)に、濃HCl(4mL)を加えた。3時間後に、反応溶液を濃縮して、残留物をDCM(300mL)に溶解して、0℃に冷却して、次いでDCM(20mL)中のTEA(16.20mL,116mmol)およびBoc
2O(6.75mL,29.1mmol)を加えた。18時間後に、更なるBoc
2O(1g)を加えて、反応溶液を4時間攪拌した。反応溶液を水(100mL)でクエンチして、DCM(3x50mL)で抽出した。有機層を合わせて、塩水(50mL)で洗い、乾燥させて(Na
2SO
4)、濾過して、濃縮した。ヘキサンおよびEtOAcを溶離液として用いる順相クロマトグラフィーによる精製により、tert−ブチル N−[(1S)−1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(7.3g,77%)を、白色固体として得た。MS(ESI)m/z:326.08(M+H)
+.
【0221】
中間体2.ベンジル(S)−(1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメートの製造
【化36】
丸底フラスコに、ジオキサン中で(S)−tert−ブチル(1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(5g,15.33mmol)、ジオキサン(10mL)および4N HCl(7.66mL,30.7mmol)を加えた。反応溶液を室温で終夜攪拌した。反応溶液を濃縮して、乾燥させた。残留物に、CH
2Cl
2(30mL)、ヒューニッヒ塩基(8.03mL,46.0mmol)およびCbz−Cl(2.188mL,15.33mmol)を加えた。反応溶液を室温で2時間攪拌した。次いで、反応溶液を、CH
2Cl
2(50mL)で希釈して、水(50mL)および塩水(50mL)で洗った。有機層を、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、(S)−ベンジル(1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(5.03g,13.96mmol,91%収率)を、白色固体として得た。MS(ESI)m/z:360.0(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.48−7.30(m,7H),7.22(d,J=5.0Hz,2H),5.67(ddt,J=17.1,10.1,7.0Hz,1H),5.21−5.05(m,5H),4.79(br.s.,1H),2.65−2.39(m,2H).
【0222】
中間体3.tert−ブチル N−[(1S)−1−(4−クロロピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートの製造
【化37】
3A.4−クロロ−2−[(E)−2−[(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィニル]エテニル]ピリジンの製造
S−(−)−t−ブチル−スルフィンアミド(0.856g,7.06mmol)/DCM(14.13mL)の溶液に、CuSO
4(2.481g,15.54mmol)および4−クロロピコリンアルデヒド[1.0g,7.06mmol,Negiによる記述を改変して製造した(Synthesis,991(1996))]を順次加えた。白色懸濁液を室温で攪拌した。3時間後に、褐色懸濁液を、DCMで溶出するCELITE(登録商標)を通して濾過して、透明な褐色濾液を得た。濃縮により、粗生成物を、1.85g重量の褐色油状物として得た。順相クロマトグラフィーによる精製により、tert−ブチル N−[(1S)−1−(4−クロロピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(1.31g)を、透明で黄色の油状物として得た。MS(ESI)m/z:245.0(M+H)
+.
【0223】
3B.(R)−N−[(1S)−1−(4−クロロピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミドの製造
InCl
3(13.56g,61.3mmol)/THF(170mL)の冷却した(0〜5℃)混合物に、臭化アリルマグネシウム(Et
2O中で1M)(62mL,61.3mmol)を30分かけて滴加した。反応溶液を、rtまで昇温させた。室温で1時間後、4−クロロ−2−[(E)−2−[(S)−2−メチルプロパン−2−スルフィニル]エテニル]ピリジン(10g,40.9mmol)/EtOH(170mL)の溶液に、反応混合物を加えた。2〜3時間後に、反応溶液を、50〜55℃で真空濃縮した。粗製物質を、EtOAc(200ml)および水(1x50ml)に分配して、層を分離した。水層を、EtOAc(2x50mL)で抽出した。有機層を合わせて、塩水(1x100ml)で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濾過して、濃縮して、(R)−N−[(1S)−1−(4−クロロピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(13.5g,106%)を黄色油状物として得た。MS(ESI)m/z:287.2(M+H)+.この物質を、更なる精製をせずに次工程で使用した。
【0224】
3C.(1S)−1−(4−クロロピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−アミンの製造
(R)−N−[(1S)−1−(4−クロロピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル]−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(75g,261mmol)を、MeOH(1500mL)に溶解した。6N HCl(750mL,4.5mol)を加えた。反応溶液を、室温で2〜3時間攪拌して、次いで濃縮した。残留物を、水(2L)で希釈して、EtOAc(500ml)で洗った。水層を、飽和Na
2CO
3溶液を用いて塩基性とし、次いでEtOAc(3x1L)で抽出した。有機層を合わせて水(1x1L)および塩水(1x1L)で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濾過して、50〜55℃で真空濃縮して、(1S)−1−(4−クロロピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−アミン(43g,90%)を得て、これを更なる精製をせずに使用した。MS(ESI)m/z:183.2(M+H)+.
【0225】
3D.tert−ブチル N−[(1S)−1−(4−クロロピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートの製造
(1S)−1−(4−クロロピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−アミン(42g,230mmol)を、DCM(420mL)に溶解して、Et
3N(32.1mL,230mmol)を加えて、次いでBOC
2O(53.4mL,230mmol)を滴加した。反応溶液を室温で2〜3時間攪拌した。反応溶液を、過剰なDCM(1L)で希釈して、水(1x500mL)および塩水(1x500ml)で洗った。有機層を、Na
2SO
4で乾燥させて、濾過して、濃縮した。次いで、粗生成物を、シリカゲルクロマトグラフィーを用いて精製して、tert−ブチル N−[(1S)−1−(4−クロロピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(61g,86%)を、淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:283.2(M+H)+.
1H NMR(500MHz,CDCl
3) δ 8.44(d,1H),7.26−7.16(dd,2H),5.69−5.61(m,1H),5.59(bs,1H),5.07−5.03(m,2H),4.76(bs,1H),2.62−2.55(m,2H),1.42(s,9H).
【0226】
中間体5.6−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]ピリミジン−4−オールの製造
【化38】
5A.4−クロロ−2−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリンの製造
【化39】
20mlのマイクロウェーブバイアル内に、2−ブロモ−4−クロロアニリン(3g,14.53mmol)、4,4,5,5−テトラメチル−2−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1,3,2−ジオキサボロラン(5.53g,21.80mmol)、KOAc(3.66g,37.3mmol)、Pd(dppf)Cl
2−CH
2Cl
2付加物(0.32g,0.44mmol)およびDMSO(9ml)を加えた。得られる懸濁液を、N
2でパージして、ふたを閉めて、80℃で22時間加熱した。反応溶液を室温に冷却した。水を加えて、塩を溶解して、次いで反応溶液を濾過した。残存固体を、DCMに懸濁して、不溶性固体を濾過した。濾液を濃縮して、次いで順相クロマトグラフィーにより精製して、4−クロロ−2−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(3.15g,86%収率)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:172.3(M−C
6H
10+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.54(d,J=2.6Hz,1H),7.13(dd,J=8.8,2.6Hz,1H),6.52(d,J=8.6Hz,1H),4.72(br.s.,2H),1.34(s,12H).
【0227】
5B.4−クロロ−2−(6−メトキシピリミジン−4−イル)アニリンの製造
【化40】
4−クロロ−6−メトキシピリミジン(3.13g,21.62mmol)、4−クロロ−2−(テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アニリン(7.31g,21.62mmol)、Na
2CO
3(2.29g,21.62mmol)、DME(86ml)、EtOH(10.81ml)および水(10.81ml)を含むRBFに、コンデンサーを取り付けた。混合物を、数分間アルゴンでパージして、次いでPd(dppf)Cl
2・CH
2Cl
2付加物(1.77g,2.16mmol)を加えた。反応溶液を、90℃で5時間加熱した。反応溶液を、rtに冷却して、水で希釈して、EtOAcで抽出した。有機層を、塩水で洗い、濃縮して、順相クロマトグラフィーにより精製して、4−クロロ−2−(6−メトキシピリミジン−4−イル)アニリン(2.86g,56.1%収率)を黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:236.0(M+H)+.
1H NMR(500MHz,CDCl
3) δ 8.78(d,J=1.1Hz,1H),7.49(d,J=2.5Hz,1H),7.15(dd,J=8.8,2.5Hz,1H),6.99(d,J=1.1Hz,1H),6.67(d,J=8.8Hz,1H),5.89(br.s.,2H),4.03(s,3H).
【0228】
5C.4−{5−クロロ−2−[4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−メトキシピリミジンの製造
【化41】
4−クロロ−2−(6−メトキシピリミジン−4−イル)アニリン(1.5g,6.36mmol)/ACN(90ml)の溶液に、0℃で、3−メチルブチル硝酸塩(1.28ml,9.55mmol)を滴加して、次いでTMSN
3(1.26ml,9.55mmol)を滴加した。ガスの発生が認められた。10分後に、氷浴を外して、反応溶液を室温まで昇温させた。1時間後に、エチニルトリメチルシラン(2.72ml,19.09mmol)およびCu
2O(0.09g,0.64mmol)を加えて、反応溶液を更に1時間攪拌した。反応溶液を、EtOAcおよび飽和NH
4Clの間に分配して、層を分離した。有機層を、塩水で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。順相クロマトグラフィーによる精製により、4−{5−クロロ−2−[4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−メトキシピリミジン(2.13g,5.92mmol,93%収率)を、黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:360.3(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 8.71(d,J=1.1Hz,1H),7.82(d,J=2.2Hz,1H),7.61−7.56(m,1H),7.54−7.48(m,2H),6.20(d,J=1.1Hz,1H),3.92(s,3H),0.32−0.28(m,9H).
【0229】
5D.4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−メトキシピリミジンの製造
【化42】
4−{5−クロロ−2−[4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−メトキシピリミジン(1.56g,4.33mmol)/ACN(28.9ml)の溶液に、NCS(2.03g,15.17mmol)およびシリカゲル(6.51g,108mmol)を加えた。反応溶液を、80℃で1時間攪拌した。次いで、この反応溶液を濾過して、シリカゲルを取り出して、シリカゲルを集め、EtOAcで洗った。濾液を、水(2x)、塩水で洗い、濃縮した。順相クロマトグラフィーにより精製して、4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−メトキシピリミジン(0.90g,64.5%収率)を黄色の泡状物として得た。MS(ESI)m/z:322.3(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 8.70(d,J=1.1Hz,1H),7.75(d,J=2.4Hz,1H),7.66−7.55(m,2H),7.50(d,J=8.6Hz,1H),6.52(d,J=0.9Hz,1H),3.98(s,3H).
【0230】
5E.6−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]ピリミジン−4−オールの製造
【化43】
4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−メトキシピリミジン(900mg,2.79mmol)/AcOH(6ml)の溶液に、48%HBr水溶液(3ml,26.5mmol)を加えた。混合物を85℃で1時間攪拌した。反応溶液を、濃縮乾固させて、次いでEtOAcと飽和NaHCO
3溶液との間に分配した。混合物を分離して、水層を、EtOAc(2x)で抽出した。有機層を合わせて、濃縮して、次いで残留物を順相クロマトグラフィーにより精製して、白色固体を得た。固体をEt
2O中に懸濁して、濾過して、Et
2Oで洗い、6−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]ピリミジン−4−オール(610mg,70.9%収率)を白色固体として得た。MS(ESI)m/z:308.3(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.96(s,1H),7.74−7.67(m,2H),7.62(dd,J=8.5,2.3Hz,1H),7.47(d,J=8.4Hz,1H),6.44(d,J=0.9Hz,1H).
【0231】
中間体6.6−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}ピリミジン−4−オールの製造
【化44】
6A.4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−メトキシピリミジンの製造
【化45】
4−クロロ−2−(6−メトキシピリミジン−4−イル)アニリン(1.0g,4.24mmol)/ACN(60.6mL)の溶液に、0℃で、3−メチルブチル硝酸塩(0.86mL,6.36mmol)、次いでTMSN
3(0.84mL,6.36mmol)を滴加した。ガスの発生が認められた。10分後に、氷浴を外して、反応溶液を、室温まで昇温させた。2時間後に、Cu
2O(61mg,0.42mmol)を加えて、5分間、3,3,3−トリフルオロプロパ−1−インのガスの穏やかなバブリングに付した。更なる10分後に、反応溶液を、DCMおよび飽和NH
4Clの間に分配して、次いで層を分離した。有機層を、塩水で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。順相クロマトグラフィーによる精製により、4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−メトキシピリミジン(1.46g,97%収率)を、黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z:356.1(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 8.62(d,J=1.1Hz,1H),8.00(d,J=0.7Hz,1H),7.75(d,J=2.4Hz,1H),7.66−7.60(m,1H),7.52(d,J=8.6Hz,1H),6.60(d,J=1.1Hz,1H),3.98(s,3H).
19F NMR(376MHz,CDCl
3) δ −61.10(s).
【0232】
6B.6−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}ピリミジン−4−オールの製造
【化46】
4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−メトキシピリミジン(1.46g,4.10mmol)/AcOH(10ml)の溶液に、48%HBr水溶液(5mL,44.2mmol)を加えた。混合物を、85℃で1時間攪拌した。反応溶液を、濃縮乾固させて、次いでEtOAcおよび飽和NaHCO
3に分配した。層を分離して、水層をEtOAc(2x)で抽出した。有機層を合わせて、飽和NaHCO
3、塩水で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、溶媒を、ある程度固体が形成し始めるまで真空下で減少させた。得られる懸濁液を、Et
2Oで磨砕した。固体を濾過して、Et
2Oで洗い、6−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}ピリミジン−4−オール(1g,71.3%収率)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:342.0(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.83(d,J=0.7Hz,1H),7.99(d,J=0.9Hz,1H),7.87(d,J=2.2Hz,1H),7.79−7.72(m,1H),7.70−7.62(m,1H),6.45(d,J=0.9Hz,1H).
19F NMR(376MHz,CD
3OD)δ−62.61(s).
【0233】
中間体7.6−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)ピリミジン−4−オールの製造
【化47】
7A.N−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミドの製造
Et
2O(300mL)中の4−クロロ−3−フルオロアニリン(10.67g,73.3mmol)およびNa
2CO
3(24.5g,125mmol)の懸濁液に、−10℃で、N
2下において、TFAA(12.23mL,88mmol)を滴加した。混合物を、rtまで昇温させて、次いで18時間攪拌した。反応混合液を、ヘキサン(300mL)で希釈して、濾過した。濾液を、氷水、10%NaHCO
3水溶液および塩水で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濃縮した。淡黄色固体を、N−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(17g,96%収率)として得た。MS(ESI)m/z:242.1(M+H)
+.
【0234】
7B.(6−アミノ−3−クロロ−2−フルオロフェニル)ボロン酸の製造
N−(4−クロロ−3−フルオロフェニル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(5g,20.70mmol)/THF(69.0mL)の冷却した(−78℃)無色透明の溶液に、15分かけて2.5MBuLi/ヘキサン(16.56mL,41.4mmol)を、内部温度を−60℃以下に保持しながら、滴加した。得られる透明な黄色の溶液を、−78℃で10分間攪拌して、次いで反応溶液を、1時間かけて−50℃に昇温させた。得られる透明な褐色溶液を、−78℃に冷却して、次いでB(O−iPr)
3(10.51mL,45.5mmol)を滴加した。反応溶液を、−78℃で10分間攪拌して、次いで氷浴を除去して、反応溶液を、室温まで昇温させた。得られる橙色の懸濁液を、室温で2時間攪拌して、次いで氷浴内で冷却して、1N HCl(40mL)を用いてクエンチした。反応混合物を、1時間40℃まで昇温させて、次いでrtに冷却した。反応溶液をEtOAcで希釈して、層を分離した。有機層を、塩水で洗い、濃縮した。順相クロマトグラフィーによる精製により、(6−アミノ−3−クロロ−2−フルオロフェニル)ボロン酸(3g,76.6%収率)を得た。MS(ESI)m/z:190.1(M+H)
+.
【0235】
7C.4−クロロ−3−フルオロ−2−(6−メトキシピリミジン−4−イル)アニリンの製造
この反応を、350mLの圧力ビン内で行なった。4−クロロ−6−メトキシピリミジン(1.784g,12.34mmol)、(6−アミノ−3−クロロ−2−フルオロフェニル)ボロン酸(3.3g,12.34mmol)/トルエン(25mL)およびEtOH(25mL)の溶液を、数分間N
2でパージした。DIEA(4.31mL,24.68mmol)に続いてPd(Ph
3P)
4(1.426g,1.234mmol)を加えた。フラスコのフタを閉めて、この反応を120℃で2時間加熱して、次いで室温に冷却して、濃縮した。順相クロマトグラフィーによる精製により、4−クロロ−3−フルオロ−2−(6−メトキシピリミジン−4−イル)アニリン(2g,45.2%収率)を、黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z:254.0(M+H)+.
【0236】
7D.4−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−6−メトキシピリミジンの製造
【化48】
4−クロロ−3−フルオロ−2−(6−メトキシピリミジン−4−イル)アニリン(2.1g,8.28mmol)/ACN(118mL)の冷却した(0℃)透明な黄色溶液に、亜硝酸アミル(1.67mL,12.42mmol)に続いてTMSN
3(1.63mL,12.42mmol)を滴加した。10分後に、冷浴を除去して、反応溶液を室温まで昇温させた。2時間後に、エチニルトリメチルシラン(3.54mL,24.84mmol)およびCu
2O(0.118g,0.83mmol)を加えて、この反応溶液を室温で1.5時間攪拌した。反応溶液を、次いでEtOAcで希釈して、飽和NH
4Cl、塩水で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、褐色油状物を得た。順相クロマトグラフィーによる精製により、4−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−6−メトキシピリミジン(2.71g,87%収率)を褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:378.1(M+H)
+.
【0237】
7E.4−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)−6−メトキシピリミジンの製造
【化49】
攪拌棒およびコンデンサーを備えたRBFにおいて、4−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)−6−メトキシピリミジン(2.71g,7.17mmol)、NCS(3.35g,25.1mmol)およびシリカゲル(10.77g,179mmol)、次いでACN(47.8mL)を加えた。反応溶液を、80℃で1時間加熱して、次いで室温に冷却した。反応溶液を濾過して、濾液を濃縮した。残留物を、EtOAcに溶解して、飽和NaHCO
3、水、塩水で洗い、濃縮した。順相クロマトグラフィーによる精製により、4−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)−6−メトキシピリミジン(1.05g,43.0%収率)を、黄色の固体として得た。MS(ESI)m/z:340.0(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 8.68(d,J=0.7Hz,1H),7.71−7.62(m,2H),7.37(dd,J=8.6,1.8Hz,1H),6.84(s,1H),4.02(s,3H).
【0238】
7F.6−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)ピリミジン−4−オールの製造
【化50】
4−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)−6−メトキシピリミジン(1.05g,3.09mmol)/HOAc(15.43mL)および48%HBr水溶液(17.46mL,154mmol)の透明な黄色溶液を、65℃に3時間温めて、次いでrtに冷却して、濃縮した。黄色のガム状物を、EtOAcに懸濁して、飽和NaHCO
3(2x)、塩水で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物に、Et
2O(10mL)を加えて、得られる懸濁液を超音波処理して、濾過した。固体をEt
2O(2mL)でリンスして、吸引によりを空気乾燥させて、6−(3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル)ピリミジン−4−オール(0.79g,78%収率)を、白色固体として得た。MS(ESI)m/z:326.3(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.35(s,1H),8.08(d,J=0.7Hz,1H),7.85(dd,J=8.7,7.6Hz,1H),7.54(dd,J=8.6,1.5Hz,1H),6.57(s,1H).
【0239】
中間体11.1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化51】
11A.エチル 1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレートの製造
EtOH(2.54mL)およびTEA(0.707mL,5.08mmol)中のエチル 2−((ジメチルアミノ)メチレン)−3−オキソブタノエート(0.517g,2.79mmol)、(3−クロロ−2−フルオロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(0.500g,2.54mmol)の溶液を、室温で攪拌した。10分後に、反応混合物を濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製した。目的とする生成物であるエチル 1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(200mg,28%)を、オフホワイトの固体として得た。MS(ESI)m/z:283.1(M+H)
+.
【0240】
中間体11.1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
エチル 1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(50mg,0.177mmol)/MeOH(0.884mL)の溶液に、1N NaOH(水溶液)(1.061mL,1.061mmol)を加えて、この反応溶液を、密封バイアル内において50℃で3時間攪拌した。次いで、反応混合物を室温に冷却して、濃縮した。次いで、残留物を、1N HClおよびEtOAcの間に分配した。層を分離して、水層をEtOAcで抽出した。有機層を合わせて、塩水で洗い、濃縮して、中間体25(48mg,107%)をオフホワイトの固体として得た。MS(ESI)m/z:255.0(M+H)
+.
【0241】
中間体12.1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸の製造
【化52】
中間体12A.エチル 1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレートの製造
Sreedhar(Reference:Sreedhar,B.,Synthesis,795(2008))の改変方法を用いた。エチル 4−メチル−1H−イミダゾール−5−カルボキシレート(0.530g,3.44mmol)および(3−クロロ−2−フルオロフェニル)ボロン酸(0.500g,2.87mmol)/MeOH(5.74mL)の懸濁液に、酸化銅(0.041g,0.287mmol)を加えた。得られる紫色の懸濁液を、大気圧下にて激しく攪拌した(乾燥チューブを使用した)。20時間後に、反応混合物を濾過して、固体を除去して、透明な青色濾液を濃縮して、青色固体を得た。青色固体をDCMに懸濁して、濾過して、固体を除去して、青色濾液を濃縮して、0.187g重量の淡青色固体を得た。順相クロマトグラフィーによる精製により、エチル 1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−1H−イミダゾール−5−カルボキシレート(0.0187g,2%)を無色透明な残留物として、またエチル 1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレート(中間体24A)(0.0079g,1%)を無色透明な残留物として得た。MS(ESI)m/z:283.1(M+H)
+.
【0242】
中間体12Aを、以下の順番に従って3工程でも合成できる:
中間体12A1.エチル 3−((3−クロロ−2−フルオロフェニル)アミノ)−2−ニトロブタ−2−エノエートの製造:
Gomez−Sanchez(Reference:Gomez-Sanchez, A. et al., Anales De Quimica, 81(2):139(1985).)に記述された改変方法を用いて、トルエン(9.39mL)中のエチルニトロアセテート(4.17mL,37.6mmol)およびトリエチルオルトアセテート(6.93mL,37.6mmol)の透明な黄色味がかった溶液を、110℃に加熱した。ディーンスタークトラップを使用して、エタノールを共沸させた。ほぼ30分毎に、溶媒をディーンスタークから除去して、反応フラスコに、追加のトルエン(6mL)を加えた。反応経過中に、この色は透明な淡黄色となった。7.5時間後に、この反応を停止して、それを室温に冷却した。過剰な溶媒および出発物質を、留去して(100℃で5mmHg)、エチル 3−エトキシ−2−ニトロブタ−2−エノエート(5.46g)を、橙色の液体として得た。エタノール(13.41mL)中の3−クロロ−2−フルオロアニリン(5.86g,40.2mmol)およびエチル 3−エトキシ−2−ニトロブタ−2−エノエート(5.45g,26.8mmol)の橙色の溶液を、室温で攪拌した。7時間後に、この反応を停止して、濃縮して、橙色の油状物を得た。橙色の油状物を、EtOAcで希釈して、1.0N HCl(2x)、飽和NaHCO
3、塩水で洗い、硫酸ナトリウム上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、橙色の油状物を得た。順相クロマトグラフィーによる精製により、中間体24A1(2.90g,36%)を、粘性の橙黄色油状物として得た。
1H NMRは、1:1のE:Z混合物を示した。MS(ESI)m/z:325.0(M+H)+.
1H NMR(500MHz,CDCl
3) δ 11.54(br.s.,1H),10.77(br.s.,1H),7.50−7.45(m,1H),7.44−7.38(m,1H),7.24−7.12(m,4H),4.39(q,J=7.2Hz,2H),4.34(q,J=7.2Hz,2H),2.15(d,J=1.4Hz,3H),2.12(d,J=1.4Hz,3H),1.39(t,J=7.2Hz,3H),1.36(t,J=7.0Hz,3H).
【0243】
中間体12A(別法).エチル 1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキシレートの製造
Gomez−Sanchez(Reference:Gomez-Sanchez, A. et al., J. Heterocyclic Chem., 24:1757(1987))により記述された改変方法を用いた。中間体12A1(2.90g,9.58mmol)/トリエチルオルトホルメート(96mL)の透明な黄色溶液を、アルゴンで20分間脱気した。次いで、白金炭素(0.935g,0.479mmol)を加えた。フラスコに、還流コンデンサーを取り付けて、反応溶液を、水素(バルーン)で数分間パージした。反応溶液を水素雰囲気下で攪拌して、この反応を75℃に温めた。合計4時間後に、反応を室温に冷却した。反応溶液を、真空下に数分間置いて、次いでアルゴンを用いて充填しなおした。このプロセスを5分間繰り返した。次に、CELITE(登録商標)を加えて、反応溶液を濾過して、エタノールで洗った。濾液を濃縮して、3.17g重量の透明な黄褐色油状物を得た。順相クロマトグラフィーによる精製により、中間体24A(別法)(1.64g,61%)を、白色固体として得た。MS(ESI)m/z:283.0(M+H)+.
1H NMR(500MHz,メタノール−d
4) δ 7.82(d,J=0.8Hz,1H),7.73(ddd,J=8.3,6.7,1.8Hz,1H),7.48(ddd,J=8.0,6.5,1.7Hz,1H),7.43−7.38(m,1H),4.36(q,J=7.2Hz,2H),2.39(d,J=1.1Hz,3H),1.39(t,J=7.2Hz,3H).
【0244】
中間体12.1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸,1HClの製造
中間体12A(別法)(1.64g,5.80mmol)/メタノール(29.0mL)の無色透明な溶液に、1.0M NaOH(17.40mL,17.40mmol)を加えた。反応溶液を室温で攪拌した。20時間後に、加熱を最小しながら、反応溶液を高真空下にて濃縮して、白色固体を得た。固体を水に懸濁して、混合物がpH=1〜2となるまで、1.0N HClを加えた。固体を濾過により回収して、水で洗い、空気乾燥させて、高真空下にて乾燥させて、中間体24(1.44g,81%)を、白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6) δ 7.91(d,J=0.5Hz,1H),7.83(ddd,J=8.3,6.9,1.7Hz,1H),7.63(td,J=7.5,1.5Hz,1H),7.46(td,J=8.1,1.4Hz,1H),2.32(s,3H).MS(ESI)m/z:255.0(M+H)
+および257.0(M+2+H)
+.
【0245】
中間体13.5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化53】
13A.エチル 5−アミノ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレートの製造
(3−クロロ−2−フルオロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(0.67g,3.40mmol)、(E)−エチル 2−シアノ−3−エトキシアクリレート(0.633g,3.72mmol)および酢酸ナトリウム(0.586g,7.12mmol)の混合物に、室温で、AcOHおよびH
2Oを加えて、スラリーを形成させた。反応混合物を、室温で0.25時間攪拌し続けて、次いで100℃で終夜加熱した。終夜攪拌した後に、反応混合物を、H
2O(200mL)でクエンチして、黄褐色固体を分離した。固体を濾過して、H
2Oを用いて完全に洗った。残留物をDCMに再溶解して、目的の生成物(0.76g,78%)を褐色固体となるまで蒸発乾固させた。MS(ESI)m/z:284.2(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.76(s,1H),7.51−7.29(m,2H),7.27−7.03(m,1H),5.30−5.06(m,2H),4.24(q,J=7.2Hz,2H),1.38−1.04(m,3H)ppm.
【0246】
13B.
アセトニトリル(7mL)に、硝酸ブチル(0.381mL,3.25mmol)に続いてCuCl
2(0.437g,3.25mmol)を加えた。0.5時間攪拌した後に、ピラゾールエチル 5−アミノ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(0.615g,2.168mmol)/アセトニトリル(3mL)に、シリンジから滴加した。次いで、反応混合物を、室温で2時間攪拌した。水(100mL)でクエンチして、EtOAc(2x100mL)を用いて有機物質を抽出して、乾燥させて(MgSO
4)、黄色の油状物となるまで蒸発させた。40g シリカゲルISCOカラムにより精製して、Hex/EtOAcで溶出した。純粋な生成物を、20%EtOAcで溶出した。黄褐色油状物(0.61g,93%)を濃縮した。LCMS m/z303.0(M+H)
+.
【0247】
13.5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
中間体13B(0.61g,2.01mmol)を、THF(10mL)に溶解して、この溶液に、LiOH(0.2g)およびメタノール(5mL)を順に加えて、水(7mL)を加えた。反応混合物を、室温で2時間攪拌した。希HCl(1N,100mL)でクエンチして、EtOAc(2x100mL)を用いて有機物を抽出して、白色固体へと蒸発乾固させた。分取HPLCにより精製して、目的とする生成物(0.26g,46%)を白色固体として得た。LCMS m/z=275.1(M+H).
lH NMR(400MHz,クロロホルム−d) δ 8.24(s,1H),7.53−7.46(m,1H),7.41−7.36(m,1H),7.23−7.19(m,1H).
【0248】
中間体14.1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の製造
【化54】
14A.エチル 5−アミノ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレートの製造:
(3−クロロ−2−フルオロフェニル)ヒドラジン塩酸塩(0.67g,3.40mmol)、(E)−エチル 2−シアノ−3−エトキシアクリレート(0.633g,3.72mmol)および酢酸ナトリウム(0.586g,7.12mmol)の混合物に、室温で、AcOHおよびH
2Oを加えて、スラリーを形成させた。反応混合物を、rtで0.25時間攪拌し続けて、次いで100℃で終夜加熱した。終夜攪拌した後に、反応混合物を、H
2O(200mL)でクエンチして、黄褐色固体を分離した。固体を濾過して、H
2Oを用いて完全に洗った。残留物をDCMに再溶解して、乾燥蒸発させて、目的とする生成物(0.76g,78%)を褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:284.2(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.76(s,1H),7.51−7.29(m,2H),7.27−7.03(m,1H),5.30−5.06(m,2H),4.24(q,J=7.2Hz,2H),1.38−1.04(m,3H)ppm.
【0249】
14.1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸の製造:
THF(20mL)中の中間体エチル 5−アミノ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボキシレート(0.317g,1.117mmol)、硝酸イソアミル(1.304g,11.14mmol)の混合物を、100℃で加熱した。2時間後に、反応混合物を真空濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物に、NaOH(0.610g,10Eq)、MeOHおよびH
2Oを加えた。反応混合物を室温で2時間攪拌した。次いで、反応混合物をH
2O(100mL)でクエンチして、未反応の開始物質を、EtOAc(2x100mL)を用いて抽出した。次いで、水層を、HCl(1 N)を用いて酸性化して、次いで有機層をEtOAc(2x100mL)で抽出した。有機層を合わせて、硫酸ナトリウム上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、中間体2を褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:240.9(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 8.49(d,J=2.5Hz,1H),8.12(s,1H),7.77(ddd,J=8.3,6.9,1.8Hz,1H),7.41−7.28(m,1H),7.23−7.10(m,1H)ppm.
【0250】
中間体15.(R)−2−メチルブタ−3−エン酸
【化55】
15A.(R)−4−ベンジル−3−((R)−2−メチルブタ−3−エノイル)オキサゾリジン−2−オンの製造
THF(62mL)中の2−メチルブタ−3−エン酸(5.59g,55.9mmol)およびN−メチルモルホリン(6.14mL,55.9mmol)の溶液に、0℃で、塩化ピバロイル(6.87mL,55.9mmol)を滴加した。反応混合物を−78℃に冷却して、〜2時間攪拌した。分液フラスコ内において:(R)−4−ベンジルオキサゾリジン−2−オン(8.25g,46.6mmol)/THF(126mL)の溶液に、−78℃で、N−ブチルリチウム(ヘキサン中で2.5M)(20.49mL,51.2mmol)を滴加した。35分後に、この反応溶液を、最初の反応にカニューレを介して移した。反応混合物を−78℃で2時間攪拌して、次いで冷却浴を外して、反応溶液を飽和NH
4Clでクエンチした。反応溶液を、水で希釈して、EtOAc(3×)で抽出した。有機層を合わせて、塩水で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濾過して、濃縮し、黄色油状物(15g)を得た。シリカゲルクロマトグラフィーの精製により、(R)−4−ベンジル−3−((R)−2−メチルブタ−3−エノイル)オキサゾリジン−2−オン(6.59g,55%)を無色の油状物として得た。MS(ESI)m/z:282.1(M+Na)
+.
1H NMR(500MHz,CDCl
3) δ 7.36−7.19(m,5H),6.03−5.93(m,1H),5.23−5.10(m,2H),4.69−4.63(m,1H),4.51−4.43(m,1H),4.23−4.15(m,2H),3.29(dd,J=13.5,3.3Hz,1H),2.79(dd,J=13.5,9.6Hz,1H),1.35(d,J=6.9Hz,3H)ppm.もう一方のジアステレオマー(R)−4−ベンジル−3−((S)−2−メチルブタ−3−エノイル)オキサゾリジン−2−オン(4.6g,38%)も白色固体として得た。MS(ESI)m/z:260.1(M+H)
+.
【0251】
15B.(R)−2−メチルブタ−3−エン酸の製造
(R)−4−ベンジル−3−((R)−2−メチルブタ−3−エノイル)オキサゾリジン−2−オン(6.05g,23.33mmol)/THF(146mL)の無色透明の溶液に、0℃で、過酸化水素(9.53mL,93mmol)(30%水溶液)、次いで2N 水酸化リチウム(23.33mL,46.7mmol)を滴加した。30分後に、この反応溶液を、飽和Na
2SO
3(25mL)および飽和NaHCO
3(25mL)でクエンチした。次いで、反応溶液を濃縮して、THFを除去した。残留物を水で希釈して、CHCl
3(3×)で抽出した。水層を、濃HClを用いてpH〜3に酸性化して、次いでそれを、EtOAc(3×)を用いて抽出した。EtOAc層を合わせて、塩水で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、(R)−2−メチルブタ−3−エン酸(2.15g,92%)を無色の油状物として得た。
1H NMR(500MHz,CDCl
3) δ 10.84(br.s.,1H),5.94(ddd,J=17.4,10.1,7.4Hz,1H),5.22−5.13(m,2H),3.23−3.15(m,1H),1.31(d,J=7.2Hz,3H).
【0252】
実施例1.メチル(3R,6R,10S)−10−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−カルボキシレートの製造
【化56】
1A.(R)−メチル 3−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエートの製造
【化57】
乾燥させたマイクロウェーブチューブに、亜鉛(0.00mmol)、TMS−Cl(0.032mL,0.250mmol)、1,2−ジブロモエタン(0.043mL,0.500mmol)およびDMF(10mL)を加えた。反応溶液を、アルゴンでパージして、次いで密閉した。反応溶液を、60℃で1時間攪拌した。次いで、(S)−メチル 2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヨードプロパノエート(2056mg,6.25mmol)を加えて、反応溶液を60℃で2時間攪拌した。次いで、酢酸パラジウム(II)(46.7mg,0.208mmol)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2',4',6'−トリイソプロピルビフェニル(198mg,0.416mmol)および中間体2(1500mg,4.16mmol)で製造したベンジル(S)−(1−(3−ブロモフェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメートを、この反応溶液に加えて、反応溶液を110℃で18時間攪拌した。反応溶液を、水(20mL)およびEtOAc(30mL)に分配した。有機層を分離して、水(20mL)および塩水(20mL)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜60%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、(R)−メチル 3−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(650mg,1.347mmol,32.3%収率)を透明な油状物として得た。(ESI)m/z:483.1(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CD3OD) δ 7.43−7.23(m,6H),7.22−7.15(m,2H),7.11(d,J=7.5Hz,1H),5.88−5.66(m,1H),5.16−5.00(m,4H),4.67(t,J=7.2Hz,1H),4.39(dd,J=8.0,6.1Hz,1H),3.68(s,3H),3.18−3.03(m,1H),2.93(dd,J=13.6,8.8Hz,1H),2.50(t,J=7.2Hz,2H),1.45−1.34(m,9H).
【0253】
1B.(R)−メチル 2−アミノ−3−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)プロパノエートの製造
【化58】
RBFに、(R)−メチル 3−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(410mg,0.850mmol)、CH
2Cl
2(10mL)およびTFA(5mL)を加えた。反応溶液を、室温で2時間攪拌した。反応溶液を濃縮した。残留物を、EtOAc(30mL)に溶解して、飽和NaHCO
3(2x30mL)、水(20mL)および塩水(20mL)で洗った。有機層を、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、(R)−メチル 2−アミノ−3−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)プロパノエート(290mg,0.758mmol,89%収率)を透明な油状物として得た。(ESI)m/z:383.1(M+H)+.
【0254】
1C.(R)−メチル 3−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−2−((R)−2−メチルブタ−3−エンアミド)プロパノエートの製造
【化59】
RBFに、(R)−メチル 2−アミノ−3−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)プロパノエート(290mg,0.584mmol)、酢酸エチル(10mL)、中間体15で製造した(R)−2−メチルブタ−3−エン酸(70.2mg,0.701mmol)、ピリジン(0.00mmol)および2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスホリナン−2,4,6−トリオキシド(0.695mL,1.168mmol)を加えた。反応溶液を4時間室温で攪拌した。反応溶液を、水(5mL)でクエンチして、EtOAc(30mL)で希釈した。次いで、反応溶液を、飽和NaHCO
3(2x30mL)、水(30mL)および塩水(30mL)で洗った。有機層を、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、(R)−メチル 3−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−2−((R)−2−メチルブタ−3−エンアミド)プロパノエート(195mg,0.420mmol,71.9%収率)を、白色固体として得た。(ESI)m/z:465.2(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 7.50−7.02(m,9H),5.97−5.66(m,2H),5.07(d,J=8.4Hz,6H),4.76−4.55(m,2H),3.69(s,3H),3.26−3.12(m,1H),3.05−2.87(m,2H),2.64−2.38(m,2H),1.07(d,J=7.0Hz,3H).
【0255】
1D.メチル(3R,6R,7E,10S)−10−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),7,11,13−テトラエン−3−カルボキシレートの製造
【化60】
マイクロウェーブバイアルに、(R)−メチル 3−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−2−((R)−2−メチルブタ−3−エンアミド)プロパノエート(50mg,0.108mmol)およびClCH
2CH
2Cl(11mL)を加えた。反応溶液を、アルゴンで5分間パージした。次いで、グラブスII(18.28mg,0.022mmol)を加えて、反応溶液を、マイクロウェーブ内において、120℃で45分間密封攪拌した。反応溶液を濃縮して、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、メチル(3R,6R,7E,10S)−10−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),7,11,13−テトラエン−3−カルボキシレート(25mg,0.057mmol,53.2%収率)を、肌色の固体として得た。(ESI)m/z:437.5(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 7.31−7.25(m,1H),7.48−7.25(m,5H),7.20−7.15(m,1H),7.07−6.98(m,1H),6.86−6.72(m,1H),5.80−5.64(m,1H),5.14−5.04(m,2H),4.98−4.87(m,2H),4.81−4.72(m,1H),4.59−4.47(m,1H),3.85−3.76(m,3H),3.22−3.17(m,1H),3.01−2.89(m,1H),2.56−2.31(m,2H),1.22(d,J=7.3Hz,3H).
【0256】
1E.メチル(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−カルボキシレートの製造
【化61】
3首RBFに、メチル(3R,6R,7E,10S)−10−{[(ベンジルオキシ)カルボニル]アミノ}−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),7,11,13−テトラエン−3−カルボキシレート(215mg,0.493mmol)、エタノール(15mL)およびPd/C(52.4mg,0.049mmol)を加えた。反応溶液を、水素バルーン下にて3時間攪拌した。反応溶液を、Celiteを通して注意深く濾過して、濾液を濃縮して、メチル(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−カルボキシレート(150mg,0.493mmol,100%収率)を、肌色の固体として得た。(ESI)m/z:305.5(M+H)+.
【0257】
実施例1.メチル(3R,6R,10S)−10−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−カルボキシレートの製造
【化62】
RBFに、中間体5(62.4mg,0.202mmol)で製造した6−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]ピリミジン−4−オール、ACN(5mL)、HATU(91mg,0.239mmol)およびDBU(0.042mL,0.276mmol)を入れた。懸濁液は、DBUを加えた後に溶液に変わった。反応溶液を室温で10分間攪拌した。次いで、メチル(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−カルボキシレート(56mg,0.184mmol)を加えて、反応溶液を室温で18時間攪拌した。反応溶液を、EtOAc(30mL)で希釈して、水(2x20mL)および塩水(20mL)で洗った。有機層を、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、(3R,6R,10S)−10−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−カルボキシレート(45mg,0.073mmol,39.4%収率)を、白色固体として得た。(ESI)m/z:595.2(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.33(s,1H),8.12(s,1H),7.86(d,J=2.4Hz,1H),7.74(dd,J=8.5,2.3Hz,1H),7.66−7.62(m,1H),7.41−7.30(m,3H),7.14(d,J=7.3Hz,1H),6.44(s,1H),5.75(dd,J=13.0,4.0Hz,1H),4.46(dd,J=12.0,3.2Hz,1H),3.81(s,3H),3.16−3.06(m,1H),2.36−2.24(m,1H),2.22−2.05(m,2H),1.93−1.80(m,1H),1.70−1.56(m,2H),1.30−1.24(m,1H),1.19(d,J=7.0Hz,3H),0.96−0.91(m,1H).分析HPLC(方法A) RT=7.991分,純度=96%.第XIa因子のKi=53nM,血漿カリクレインのKi=13020nM.
【0258】
実施例2.(3R,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,1,3−トリエン−5−オンの製造
【化63】
2A.メチル(3R,6R,10S)−10−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,1,3−トリエン−3−カルボキシレートの製造
【化64】
3首RBFに、メチル(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−カルボキシレート(150mg,0.493mmol)、CH
2Cl
2(10mL)およびBOC
2O(0.114mL,0.493mmol)を入れた。反応溶液を、室温で1時間攪拌した。反応溶液を濃縮して、残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、メチル(3R,6R,10S)−10−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−カルボキシレート(165mg,0.408mmol,83%収率)を、白色固体として得た。(ESI)m/z:427.0(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 7.32−7.25(m,1H),7.13(d,J=8.1Hz,3H),4.55(dd,J=10.7,4.5Hz,2H),3.80(s,3H),3.36(d,J=5.1Hz,2H),3.05(dd,J=13.5,10.9Hz,1H),2.18−2.06(m,1H),2.01−1.91(m,1H),1.69−1.56(m,1H),1.42(br.s.,9H),1.33−1.18(m,4H),1.10(d,J=7.3Hz,3H),0.88−0.75(m,1H).
【0259】
2B.tert−ブチル N−[(3R,6R,10S)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]カルバメートの製造
【化65】
RBFに、メチル(3R,6R,10S)−10−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−カルボキシレート(85mg,0.210mmol)、THF(5mL)を加えた。反応溶液を、0℃に冷却した。次いで、LiBH
4(0.210mL,0.420mmol)を加えて、この反応溶液を0℃で5時間攪拌した。反応溶液を、NH
4Cl(飽和5ml)を用いてクエンチした。次いで、反応溶液を、水(30mL)およびEtOAc(35mL)に分配した。有機層を分離して、水(2x20mL)および塩水(20mL)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮して、tert−ブチル N−[(3R,6R,10S)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]カルバメート(76mg,0.202mmol,96%収率)を、白色固体として得た。(ESI)m/z:377.0(M+H)
+.
【0260】
2C.(3R,6R,10S)−10−アミノ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オンの製造
【化66】
RBFに、tert−ブチル N−[(3R,6R,10S)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]カルバメート(17mg,0.045mmol)、ジオキサン(0.5mL)およびHCl(1.372μl,0.045mmol)を加えた。反応溶液を、室温で30分間攪拌した。反応溶液を濃縮した。HCl塩を、カートリッジを用いて中和して、(3R,6R,10S)−10−アミノ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン(12mg,0.043mmol,96%収率)を遊離塩基として得た。(ESI)m/z:277.4(M+H)
+.
【0261】
実施例2.(3R,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オンの製造
【化67】
(3R,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン(7mg,0.011mmol)を、実施例1に記述した方法と同様の方法において、中間体5で製造した6−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]ピリミジン−4−オールを、中間体6で製造した6−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}ピリミジン−4−オールで置き換えることにより、そしてメチル(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−カルボキシレートを(3R,6R,10S)−10−アミノ−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オンで置き換えることにより製造した。(ESI)m/z:601.1(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.05(s,1H),7.88(d,J=2.2Hz,1H),7.78−7.74(m,1H),7.71−7.66(m,1H),7.61(d,J=9.0Hz,1H),7.38(s,1H),7.33(d,J=7.5Hz,1H),7.30−7.25(m,1H),7.07(d,J=7.5Hz,1H),6.51(s,1H),5.74(dd,J=13.1,4.1Hz,1H),3.92−3.80(m,1H),3.70−3.57(m,2H),3.05(dd,J=13.3,2.8Hz,1H),2.87−2.78(m,1H),2.34−2.23(m,1H),2.19−2.11(m,1H),2.09−2.02(m,1H),1.90−1.80(m,1H),1.68−1.52(m,2H),1.18(d,J=7.3Hz,3H),1.01−0.87(m,1H).分析HPLC(方法A) RT=7.581分,純度=96%.第XIa因子のKi=445nM,血漿カリクレインのKi=13020nM.
【0262】
実施例3.[(3R,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]メチル N−メチルカルバメートの製造
【化68】
1ドラムバイアルに、実施例2(5mg,8.32μmol)において製造した(3R,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−3−(ヒドロキシメチル)−6−メチル−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン、DMF(0.5mL)、Et
3N(0.580μl,4.16μmol)およびイソシアナトメタン(4.75mg,0.083mmol)を加えた。反応溶液を65℃に温めて、65℃で5時間攪拌した。反応溶液を、MeOH(1mL)で希釈して、RP分取HPLCを用いて精製して、[(3R,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]メチル N−メチルカルバメート,トリフルオロメチルアセテート(2.9mg,3.68μmol,44.2%収率)を、白色固体として得た。(ESI)m/z:658.5(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.79(s,1H),8.05(s,1H),7.88(d,J=2.4Hz,1H),7.78−7.74(m,1H),7.71−7.67(m,1H),7.42−7.31(m,2H),7.30−7.24(m,1H),7.09(d,J=7.5Hz,1H),6.54−6.48(m,1H),5.74(dd,J=12.9,3.9Hz,1H),4.28−4.11(m,2H),4.06(br.s.,1H),3.01−2.92(m,1H),2.88−2.77(m,1H),2.72(s,3H),2.34−2.22(m,1H),2.18−2.00(m,2H),1.93−1.78(m,1H),1.71−1.52(m,2H),1.16(d,J=7.0Hz,3H),0.99−0.82(m,1H).分析HPLC(方法A) RT=7.581分,純度=96%.第XIa因子のKi=109nM,血漿カリクレインのKi=13020nM.
【0263】
実施例4.メチル N−{2−[(3R,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]エチル}カルバメートの製造
【化69】
4A.ベンジル N−[(1S)−1−{3−[(2R)−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−3−ヒドロキシプロピル]フェニル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートの製造
【化70】
RBFに、(R)−メチル 3−(3−((S)−1−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)プロパノエート(100mg,0.207mmol)およびTHF(5mL)を加えた。反応溶液を0℃に冷却した。次いで、LiBH
4(0.104mL,0.207mmol)をこの反応溶液に加えた。反応溶液を0℃で3時間攪拌した。反応溶液を、水(0.5mL)でクエンチした。反応溶液を濃縮した。残留物を、RP分取HPLCを用いて精製して、ベンジル N−[(1S)−1−{3−[(2R)−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−3−ヒドロキシプロピル]フェニル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(18mg,0.040mmol,19.11%収率)を透明な油状物として得た。(ESI)m/z:477.4(M+H)+.
【0264】
4B.ベンジル N−[(1S)−1−{3−[(2R)−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−3−シアノプロピル]フェニル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートの製造
【化71】
RBFに、ベンジル N−[(1S)−1−{3−[(2R)−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−3−ヒドロキシプロピル]フェニル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(18mg,0.040mmol)、THF(0.5mL)およびEt
3N(6.62μl,0.048mmol)を加えた。反応溶液を、0℃に冷却して、Ms−Cl(3.39μl,0.044mmol)を、反応溶液に加えた。反応溶液を0℃で3時間攪拌した。次いで、反応溶液をEtOAc(20mL)および水(10mL)に分配した。有機層を分離して、塩水(10mL)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を含むフラスコに、DMSO(0.5mL)およびシアン化ナトリウム(7.8mg,0.158mmol)を加えて、反応溶液を60℃で4時間攪拌した。反応溶液を、EtOAc(15mL)および水(10mL)の間に分配した。有機層を分離して、水(10mL)および塩水(10mL)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、RP 分取−HPLCを用いて精製して、ベンジル N−[(1S)−1−{3−[(2R)−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−3−シアノプロピル]フェニル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(9mg,0.019mmol,49.0%収率)をオフホワイトの固体として得た。(ESI)m/z:464.3(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 7.40−7.25(m,6H),7.23−7.17(m,2H),7.14(d,J=7.5Hz,1H),5.77(ddt,J=17.0,10.1,7.0Hz,1H),5.14−4.99(m,4H),4.68(t,J=7.0Hz,1H),4.13−3.94(m,1H),2.86(d,J=7.0Hz,2H),2.74−2.64(m,1H),2.56−2.42(m,3H),1.44−1.35(m,9H).
【0265】
4C.ベンジル((S)−1−(3−((R)−2−アミノ−3−シアノプロピル)フェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメートの製造
【化72】
RBFに、ベンジル N−[(1S)−1−{3−[(2R)−2−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−3−シアノプロピル]フェニル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(75mg,0.162mmol)、CH
2Cl
2(1mL)およびTFA(1mL)を加えた。反応溶液を室温で1時間攪拌した。反応溶液を、濃縮して、ベンジル((S)−1−(3−((R)−2−アミノ−3−シアノプロピル)フェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(55mg,0.151mmol,94%収率)を、透明なフィルムとして得た。(ESI)m/z:364.4(M+H)+.
【0266】
4D.ベンジル((S)−1−(3−((R)−3−シアノ−2−((R)−2−メチルブタ−3−エンアミド)プロピル)フェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメートの製造
【化73】
RBFに、ベンジル((S)−1−(3−((R)−2−アミノ−3−シアノプロピル)フェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(50mg,0.138mmol)、酢酸エチル(2mL)、中間体15(13.77mg,0.138mmol)において製造した(R)−2−メチルブタ−3−エン酸およびピリジン(0.022mL,0.275mmol)を加えた。溶液を、氷浴において冷却して、2,4,6−トリプロピル−1,3,5,2,4,6−トリオキサトリホスホリナン−2,4,6−トリオキシド(0.123mL,0.206mmol)を加えた。反応溶液を、0℃で3時間攪拌した。次いで、反応溶液を、EtOAc(200mL)および飽和NaHCO
3(100mL)の間に分配した。有機層を分離して、水(10mL)および塩水(10mL)で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、ベンジル((S)−1−(3−((R)−3−シアノ−2−((R)−2−メチルブタ−3−エンアミド)プロピル)フェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(39mg,0.088mmol,63.6%収率)をオフホワイトの固体として得た。(ESI)m/z:446.3(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.32−7.17(m,6H),7.11(d,J=7.7Hz,1H),7.05−6.98(m,2H),5.81−5.69(m,2H),5.62−5.48(m,1H),5.17−4.90(m,7H),4.69(d,J=4.8Hz,1H),4.31−4.13(m,1H),2.96−2.75(m,3H),2.64(dd,J=11.4,5.3Hz,1H),2.51−2.25(m,3H),1.17−1.11(m,3H).
【0267】
4E.ベンジル N−[(3R,6R,7E,10S)−3−(シアノメチル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),7,11,13−テトラエン−10−イル]カルバメートの製造
【化74】
RBFに、ベンジル((S)−1−(3−((R)−3−シアノ−2−((R)−2−メチルブタ−3−エンアミド)プロピル)フェニル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(3.8mg,0.085mmol)およびClCH
2CH
2Cl(10mL)を加えた。反応溶液を、アルゴンで1分間パージした。次いで、グラブスII(14.48mg,0.017mmol)を加えて、反応溶液を密封して、120℃で30分間マイクロウェーブに付した。反応溶液を濃縮して、残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、ベンジル N−[(3R,6R,7E,10S)−3−(シアノメチル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),7,11,13−テトラエン−10−イル]カルバメート(20mg,0.048mmol,56.2%収率)を、オフホワイトの固体として得た。(ESI)m/z:418.4(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ 7.48−7.31(m,6H),7.22(d,J=7.7Hz,1H),7.13(d,J=7.5Hz,1H),6.80(s,1H),5.74−5.55(m,2H),5.41−5.25(m,1H),5.16−5.08(m,2H),4.93(dd,J=15.5,7.8Hz,1H),4.26−4.07(m,1H),3.06−2.97(m,2H),2.90−2.69(m,2H),2.66−2.48(m,2H),2.43−2.30(m,1H),1.23(d,J=7.3Hz,3H),1.11−1.02(m,1H).
【0268】
4F.tert−ブチル N−[(3R,6R,10S)−3−(シアノメチル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]カルバメートの製造
【化75】
3首RBFに、ベンジル N−[(3R,6R,7E,10S)−3−(シアノメチル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),7,11,13−テトラエン−10−イル]カルバメート(20mg,0.048mmol)、エタノール(5mL)、BOC
2O(0.011mL,0.048mmol)およびPd/C(5.10mg,4.79μmol)を加えた。反応溶液を、水素バルーン下にて30分間攪拌した。反応溶液を、注意深く、Celiteを濾過して濾過した。濾液を濃縮して、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、tert−ブチル N−[(3R,6R,10S)−3−(シアノメチル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]カルバメート(10mg,0.026mmol,54.2%収率)を、オフホワイトの固体として得た。(ESI)m/z:386.4(M+H)+.
【0269】
4G.tert−ブチル N−[(3R,6R,10S)−3−{2−[(メトキシカルボニル)アミノ]エチル}−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]カルバメートの製造
【化76】
3首RBFに、tert−ブチル N−[(3R,6R,10S)−3−(シアノメチル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]カルバメート(8mg,0.021mmol)、エタノール(1.5mL)および数滴のレニーNi溶液を加えた。反応溶液を、次いで水素バルーン下にて1時間攪拌した。反応溶液を、注意深く、Celiteを濾過して濾過した。濾液を濃縮して、これにTHF(1mL)を加えた。反応溶液を0℃に冷却して、Et
3N(5.01μl,0.036mmol)およびクロロギ酸メチル(2.55mg,0.027mmol)を、この反応溶液に加えた。反応溶液を、0℃で10分間攪拌した。反応溶液をEtOAc(10mL)で希釈して、水(5mL)および塩水(50mL)で洗った。有機層を分離して、MgSO
4上で乾燥させて、濾過して、濃縮した。残留物を、ISCO系(0〜100%EtOAc/Hexグラジエント)を用いて精製して、tert−ブチル N−[(3R,6R,10S)−3−{2−[(メトキシカルボニル)アミノ]エチル}−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]カルバメート(5mg,0.011mmol,62.2%収率)をフィルム状物として得た。(ESI)m/z:448.5(M+H)+.
【0270】
4H.メチル N−{2−[(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]エチル}カルバメートの製造
【化77】
RBFに、tert−ブチル N−[(3R,6R,10S)−3−{2−[(メトキシカルボニル)アミノ]エチル}−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]カルバメート(5mg,0.011mmol)および4N HCl(0.3mL)/ジオキサンを加えた。反応溶液を、室温で5分間攪拌した。反応溶液を濃縮して、塩を、塩基性カートリッジを用いて中和して、メチル N−{2−[(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート(3mg,8.63μmol,77%収率)を透明なフィルムとして得た。(ESI)m/z:348.5(M+H)+.
【0271】
実施例4.メチル N−{2−[(3R,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]エチル}カルバメートの製造
【化78】
N−{2−[(3R,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]エチル}カルバメート,トリフルオロメチルアセテート(2mg,2.417μmol)を、実施例1に記述した方法と同様の方法において、中間体5において製造した6−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]ピリミジン−4−オールを、中間体6において製造した6−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}ピリミジン−4−オールで置き換えて、そしてメチル(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−カルボキシレートを、メチル N−{2−[(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]エチル}カルバメートで置き換えることにより製造した。(ESI)m/z:672.4(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.79(s,1H),8.05(s,1H),7.88(d,J=2.4Hz,1H),7.78−7.74(m,1H),7.71−7.67(m,1H),7.42−7.31(m,2H),7.30−7.24(m,1H),7.09(d,J=7.5Hz,1H),6.54−6.48(m,1H),5.74(dd,J=12.9,3.9Hz,1H),4.28−4.11(m,2H),4.06(br.s.,1H),3.01−2.92(m,1H),2.88−2.77(m,1H),2.72(s,3H),2.34−2.22(m,1H),2.18−2.00(m,2H),1.93−1.78(m,1H),1.71−1.52(m,2H),1.16(d,J=7.0Hz,3H),0.99−0.82(m,1H).
分析HPLC(方法A) RT=8.303min,純度=95%.第XIa因子のKi=130nM,血漿カリクレインのKi=8273nM.
【0272】
実施例5.2−[(3R,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]アセトニトリルの製造
【化79】
5A.2−[(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]アセトニトリルの製造
【化80】
3首RBFに、ベンジル N−[(3R,6R,7E,10S)−3−(シアノメチル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),7,11,13−テトラエン−10−イル]カルバメート(25mg,0.060mmol)、エタノール(3mL)およびPd/C(6.37mg,5.99μmol)を加えた。反応溶液を、水素バルーン下において15分間攪拌した。反応溶液を、注意深く、Celiteを濾過して濾過した。濾液を濃縮して、2−[(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]アセトニトリル(15mg,0.053mmol,88%収率)を、白色固体として得た。(ESI)m/z:286.5(M+H)+.
【0273】
実施例5.2−[(3R,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]アセトニトリルの製造
【化81】
2−[(3R,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]アセトニトリ
ル(0.6mg,0.787μmol)を、実施例1に記述した方法と同様の方法において、中間体5において製造した6−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]ピリミジン−4−オールを、中間体6において製造した6−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}ピリミジン−4−オールで置き換えて、そしてメチル(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−カルボキシレートを、2−[(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]アセトニトリルで置き換えて製造した。(ESI)m/z:610.3(M+H)+.
1H NMR(500MHz,CD
3OD) δ 8.78(s,1H),8.05(s,1H),7.99(d,J=9.1Hz,1H),7.88(d,J=2.2Hz,1H),7.78−7.74(m,1H),7.70−7.66(m,1H),7.40−7.33(m,2H),7.31−7.26(m,1H),7.11(d,J=7.7Hz,1H),6.51(s,1H),5.73(dd,J=12.8,4.0Hz,1H),4.07(br.s.,1H),3.04−2.93(m,2H),2.89−2.85(m,2H),2.34−2.24(m,1H),2.22−2.13(m,1H),2.12−2.03(m,1H),1.91−1.81(m,1H),1.71−1.54(m,2H),1.20(d,J=7.2Hz,3H),0.95−0.84(m,1H).分析HPLC(方法A) RT=8.531min,純度=95%.第XIa因子のKi=284nM,血漿カリクレインのKi=4208nM.
【0274】
実施例6.1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−[(3R,6R,10S)−3−(シアノメチル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミドの製造
【化82】
RBFに、2−[(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]アセトニトリル(3.5mg,0.012mmol)、中間体12(3.12mg,0.012mmol)、HATU(6.99mg,0.018mmol)、ヒューニッヒ塩基(4.28μl,0.025mmol)およびDMF(0.5mL)を加えた。反応溶液を、rtで1時間攪拌した。反応溶液を、MeOHおよび数滴の水で希釈して、RP分取HPLC系を用いて精製した。目的とするピークを濃縮して、1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−[(3R,6R,10S)−3−(シアノメチル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボキサミ
ド(1.5mg,2.217μmol,18.08%収率)を、オフホワイトの固体として得た。(ESI)m/z:522.3(M+H)+.
1H NMR(500MHz,CD
3OD) δ 7.57−7.54(m,1H),7.47−7.42(m,1H),7.20−7.16(m,1H),7.14−7.09(m,1H),7.03−6.99(m,1H),6.96(d,J=1.9Hz,1H),6.92−6.85(m,2H),4.83−4.77(m,1H),3.93−3.81(m,1H),2.79−2.72(m,1H),2.57−2.46(m,3H),2.10−2.07(m,3H),1.87−1.79(m,2H),1.56(dtd,J=14.4,7.4,5.0Hz,1H),1.30−1.04(m,3H),0.89−0.84(m,3H),0.54−0.41(m,1H).分析HPLC(方法A) RT=7.725分,純度=94%.第XIa因子のKi=986nM,血漿カリクレインのKi=6202nM.
【0275】
実施例7.メチル N−{2−[(3R,6R,10S)−10−[1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−アミド]−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]エチル}カルバメートの製造
【化83】
メチル N−{2−[(3R,6R,10S)−10−[1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−アミド]−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]エチル}カルバメー
ト(4.0mg,5.44μmol)を、実施例6において記述した方法と同様の方法において、中間体12において製造した1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−イミダゾール−4−カルボン酸を、中間体11において製造した1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸で置き換えることにより、そして2−[(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]アセトニトリルを、メチル N−{2−[(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]エチル}カルバメートで置き換えることにより製造した。(ESI)m/z:584.4(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.17(s,1H),7.73(ddd,J=8.1,6.7,1.7Hz,1H),7.51−7.45(m,1H),7.43−7.37(m,1H),7.32−7.12(m,5H),5.00(dd,J=10.1,4.8Hz,1H),4.05−3.92(m,1H),3.66(s,3H),3.32−3.24(m,1H),3.09−2.99(m,2H),2.82−2.70(m,1H),2.41(d,J=0.9Hz,3H),2.18−2.07(m,2H),1.91−1.74(m,3H),1.60−1.43(m,2H),1.25−1.15(m,1H),1.12(d,J=7.3Hz,3H),0.99−0.89(m,1H).分析HPLC(方法A) RT=7.515分,純度=95%.第XIa因子のKi=284nM,血漿カリクレインのKi=4208nM.
【0276】
実施例8.メチル N−{2−[(3S,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]エチル}カルバメートの製造
【化84】
メチル N−{2−[(3S,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]エチル}カルバメー
ト(4.5mg,5.61μmol)を、実施例4に記述した方法と同様の方法において、(S)−メチル 2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヨードプロパノエートを(R)−メチル 2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヨードプロパノエートで置き換えることにより製造した。(ESI)m/z:672.3(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.83(d,J=0.7Hz,1H),8.50(s,1H),7.94−7.85(m,2H),7.81−7.75(m,1H),7.73−7.69(m,1H),7.34(s,1H),7.32−7.26(m,1H),7.23−7.16(m,1H),6.91(d,J=7.7Hz,1H),6.52−6.47(m,1H),5.83(dd,J=11.9,4.4Hz,1H),4.11(d,J=11.4Hz,1H),3.65(s,3H),3.31−3.26(m,1H),3.12−2.98(m,2H),2.62(dd,J=14.0,11.8Hz,1H),2.54−2.42(m,1H),2.36−2.21(m,1H),2.05−1.96(m,1H),1.94−1.81(m,2H),1.71−1.59(m,1H),1.44(td,J=14.1,7.0Hz,1H),1.33−1.22(m,2H),1.02(d,J=6.8Hz,3H),0.82(d,J=7.5Hz,1H).分析HPLC(方法A) RT=8.413分,純度=98%.第XIa因子のKi=5nM,血漿カリクレインのKi=1794nM.
【0277】
実施例9.2−[(3S,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]アセトニトリルの製造
【化85】
2−[(3S,6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−イル]アセトニトリ
ル(4.5mg,5.90μmol)を、実施例5に記述した方法と同様の方法において、(S)−メチル 2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヨードプロパノエートを(R)−メチル 2−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−3−ヨードプロパノエートで置き換えることにより製造した。(ESI)m/z:610.4(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.85−8.82(m,1H),8.56−8.52(m,1H),8.23(dd,J=9.4,3.2Hz,1H),7.93−7.90(m,1H),7.80−7.76(m,1H),7.74−7.70(m,1H),7.38(br.s.,1H),7.34−7.31(m,1H),7.27−7.21(m,1H),6.94(d,J=7.7Hz,1H),6.53−6.49(m,1H),5.85(dd,J=11.7,4.0Hz,1H),4.39(br.s.,1H),3.09(d,J=14.1Hz,1H),2.84−2.78(m,1H),2.75−2.67(m,2H),2.58−2.47(m,1H),2.27(d,J=5.7Hz,1H),2.04−1.92(m,2H),1.51−1.29(m,2H),1.06−1.01(m,3H),0.72(br.s.,1H).分析HPLC(方法A) RT=8.226分,純度=95%.第XIa因子のKi=5nM,血漿カリクレインのKi=1294nM.
【0278】
実施例10.(6R,10S)−10−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル]−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オンの製造
【化86】
10A.(S)−tert−ブチル(1−(4−(2−シアノプロパ−2−イル)ピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメートの製造
中間体3(800mg,2.83mmol)において記述した通りに製造した(S)−tert−ブチル(1−(4−クロロピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメートおよびイソブチロニトリル(2.54mL,28.3mmol)/THF(20.0mL)の溶液に、0℃で、LiHMDS/THF(8.49mL,8.49mmol)を加えた。次いで、反応混合物を、3時間かけてゆっくりと室温まで昇温させた。反応混合物を、飽和NH
4Clでクエンチして、EtOAcで抽出して、有機層を合わせて、MgSO
4上で乾燥させた。次いで、粗生成物を、順相クロマトグラフィーを用いて精製して、(S)−tert−ブチル(1−(4−(2−シアノプロパン−2−イル)ピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(0.8g,85%収率)を褐色油状物として得た。MS(ESI)m/z:316.2(M+H)+.
【0279】
10B.(S)−tert−ブチル(1−(4−(1−アミノ−2−メチルプロパン−2−イル)ピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメートの製造
Et
2O(30mL)中のLiAlH
4/THF(3.46mL,3.46mmol)の溶液に、0℃で、(S)−tert−ブチル(1−(4−(2−シアノプロパン−2−イル)ピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(1.09g,3.46mmol)/Et
2O(30mL)の溶液をゆっくりと滴加した。反応混合物を、同じ温度で20分間攪拌した。次いで、混合物に、H
2O(2mL)、次いでNaOH(2mL)を加えた。次いで、反応混合物を、EtOAcで抽出して、有機層を合わせて、MgSO
4上で乾燥させた。次いで、粗生成物を、順相クロマトグラフィーを用いて精製して、(S)−tert−ブチル(1−(4−(1−アミノ−2−メチルプロパン−2−イル)ピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(0.33g,29%収率)を黄色油状物として得た。MS(ESI)m/z:320.2(M+H)+.
【0280】
10C.tert−ブチル((S)−1−(4−(2−メチル−1−((R)−2−メチルブタ−3−エンアミド)プロパン−2−イル)ピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメートの製造
N
2を通気した3首のRBF(100mL)に、(S)−tert−ブチル(1−(4−(1−アミノ−2−メチルプロパン−2−イル)ピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(330mg,1.033mmol)およびEtOAc(6mL)の溶液を加えた。溶液を−10℃に冷却して、中間体15(155mg,1.550mmol)において製造したような(R)−2−メチルブタ−3−エン酸、ピリジン(0.250mL,3.10mmol)およびT3P(1.23mL,2.06mmol)を加えた。冷却浴を外して、溶液をRTまで温めて、次いで6時間かけて攪拌した。水(15mL)およびEtOAc(15mL)を加えて、混合物を30分間攪拌した。有機相を分けて、水層をEtOAc(15mL)で抽出した。有機抽出物を、塩水(15mL)で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。ヘキサン/EtOAcのグラジエントにより溶出する順相クロマトグラフィーによる精製により、tert−ブチル((S)−1−(4−(2−メチル−1−((R)−2−メチルブタ−3−エンアミド)プロパン−2−イル)ピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(0.11g,24%収率)を得た。MS(ESI)m/z:402.3[M+H]
+.
【0281】
10D.tert−ブチル N−[(6R,7E,10S)−2,2,6−トリメチル−5−オキソ−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),7,11,13−テトラエン−10−イル]カルバメートの製造
N
2を通気したマイクロウェーブバイアルに、tert−ブチル((S)−1−(4−(2−メチル−1−((R)−2−メチルブタ−3−エンアミド)プロパン−2−イル)ピリジン−2−イル)ブタ−3−エン−1−イル)カルバメート(80mg,0.199mmol)/DCE(4mL)の溶液を加えた。溶液を、アルゴンで15分間パージした。グラブス第二世代触媒(68mg,0.080mmol)を、一度で加えた。反応混合物を、マイクロウェーブにおいて30分間120℃に加熱した。RTに冷却した後に、溶媒を除去して、残留物を、DCM/MeOHのグラジエントで溶出することにより順相クロマトグラフィーにより精製して、tert−ブチル N−[(6R,7E,10S)−2,2,6−トリメチル−5−オキソ−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),7,11,13−テトラエン−10−イル]カルバメート(42mg,43%収率)を褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:374.2[M+H]
+.
【0282】
10E.tert−ブチル N−[(6R,10S)−2,2,6−トリメチル−5−オキソ−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]カルバメートの製造
Pd炭素(0.123g,0.115mmol)を、tert−ブチル N−[(6R,7E,10S)−2,2,6−トリメチル−5−オキソ−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),7,11,13−テトラエン−10−イル]カルバメート(42mg,0.115mmol)/EtOH(6mL)溶液を含有するParr(登録商標)(100mL)水素化フラスコに加えた。フラスコをN
2でパージして、H
255psiまで加圧して、6時間攪拌した。反応溶液をCelite(登録商標)のパッドを通して濾過して、濃縮して、tert−ブチル N−[(6R,10S)−2,2,6−トリメチル−5−オキソ−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]カルバメート(43mg,94%収率)を褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:376.3[M+H]
+.
【0283】
10F.(6R,10S)−10−アミノ−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,ビストリフルオロアセテートの製造
tert−ブチル N−[(6R,10S)−2,2,6−トリメチル−5−オキソ−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]カルバメート(43mg,0.115mmol)/DCM(1mL)の溶液に、TFA(0.20mL)を加えて、rtで1時間攪拌した。次いで、反応混合物を濃縮して、(6R,10S)−10−アミノ−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,ビストリフルオロ
アセテート(56mg,92%収率)を褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:276.2[M+H]
+.
【0284】
10G.10−{[3−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)−3−オキソプロピル]アミノ}−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オンの製造
(6R,10S)−10−アミノ−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,ビストリフルオロ酢酸(50mg,0.099mmol)および1−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−オン(18.11mg,0.089mmol)/DCM(1mL)の溶液に、DIEA(52μL,0.298mmol)を加えた。次いで反応溶液を室温で15分間攪拌した。15分間の終了時に、粗製反応混合物を次工程で使用した。MS(ESI)m/z:478.2(M+H)+.
【0285】
10H.ジエチル({[3−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)−3−オキソプロピル]({2,2,6−トリメチル−5−オキソ−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル})カルバモイル}メチル)ホスホネートの製造
粗製反応混合物の10−{[3−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)−3−オキソプロピル]アミノ}−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン(47mg,0.098mmol)に、0℃で、2−(ジエトキシホスホリル)酢酸(57.9mg,0.295mmol)およびピリジン(80μl,0.983mmol)を加えて、反応混合物を0℃に冷却した。POCl
3(27.5μl,0.295mmol)を滴加して、この反応溶液をrtに温めて、室温で1時間攪拌した。次いで、反応混合物を、H
2O(1mL)を用いてクエンチして、次いで逆相HPLCを用いて精製した。目的とする画分を、次いでBiotage V10を用いて濃縮して、ジエチル({[3−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)−3−オキソプロピル]({2,2,6−トリメチル−5−オキソ−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル})カルバモイル}メチル)ホスホネート(25mg,37%収率)を透明な油状物として得た。MS(ESI)m/z:655.9(M+H)+.
【0286】
実施例10.(6R,10S)−10−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル]−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オンの製造
ジエチル({[3−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)−3−オキソプロピル]({2,2,6−トリメチル−5−オキソ−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル})カルバモイル}メチル)ホスホネート(25mg,0.032mmol)/MeOH(1mL)の溶液に、0℃で、ナトリウムメトキシド(0.260mL,0.130mmol)を加えた。氷浴を外して、攪拌を室温で10分間継続した。次いで、反応混合物を1N HCl(0.08mL)でクエンチして、濃縮して、粗生成物を得た。次いで、粗生成物を、逆相HPLCを用いて精製して、次いで目的の画分を凍結乾燥に付して、(6R,10S)−10−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル]−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン モノトリフルオロアセテート(20mg)を黄色固体として得た。
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.66(d,J=6.1Hz,1H),8.27−8.18(m,1H),7.90(d,J=1.7Hz,1H),7.55(td,J=8.7,5.5Hz,1H),7.11(td,J=9.2,1.7Hz,1H),6.11(s,1H),5.37(dd,J=11.7,5.1Hz,1H),3.99−3.90(m,1H),3.89−3.76(m,2H),2.94−2.85(m,2H),2.84−2.73(m,1H),2.52−2.40(m,2H),2.13−2.00(m,1H),1.84−1.74(m,1H),1.61−1.46(m,7H),1.28−1.13(m,2H),0.96(d,J=6.9Hz,3H),0.83−0.71(m,1H).MS(ESI)m/z:501.8[M+H]
+.分析HPLC(方法A):RT=5.94分,純度=>94.0%.
【0287】
実施例11.1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−N−[(6R,10S)−2,2,6−トリメチル−5−オキソ−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
【化87】
DMF(0.3mL)中の中間体11において記述したように製造した1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(3.80mg,0.015mmol)、HOBT(9.14mg,0.060mmol)およびEDC(9.27mg,0.060mmol)の溶液に、DIEA(26.1μL,0.149mmol)を加えて、15分間rtで攪拌した。次いで、この混合溶液に、10Fに記述したとおりに製造した(6R,10S)−10−アミノ−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン, ビストリフルオロ
アセテート(15mg,0.03mmol)をDMF(0.550mL)溶液として加えた。反応混合物を、更に1.5時間室温で攪拌し続けて、次いで粗生成物を、逆相HPLCクロマトグラフィーを用いて直接精製した。目的とする画分を、一緒に集めて、凍結乾燥して、1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−N−[(6R,10S)−2,2,6−トリメチル−5−オキソ−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミ
ド(3.6mg,20%収率)を得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6) δ 8.43(d,J=5.2Hz,1H),8.37−8.31(m,2H),7.90(d,J=8.8Hz,1H),7.84−7.76(m,1H),7.60−7.52(m,1H),7.43(td,J=8.1,1.1Hz,1H),7.28−7.20(m,2H),5.22−5.12(m,1H),3.56(dd,J=12.8,10.9Hz,1H),2.62−2.53(m,2H),2.34(s,3H),1.98−1.89(s,2H),1.82−1.71(m,2H),1.38(d,J=9.9Hz,6H),1.31−1.22(m,1H),1.19−1.08(m,1H),0.79(d,J=6.9Hz,3H).MS(ESI)m/z:512.1[M+H]
+.分析HPLC(方法C):RT=1.30分,純度=99.0%.
【0288】
実施例12.(6R,10S)−10−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル]−6−メチル−4,12−ジアザスピロ[ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン−2,4'−オキサン]−1(15),11,13−トリエン−5−オンの製造
【化88】
(6R,10S)−10−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル]−6−メチル−4,12−ジアザスピロ[ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン−2,4'−オキサン]−1(15),11,13−トリエン−5−オ
ンを、工程10Aにおけるイソブチロニトリルをテトラヒドロ−2H−ピラン−4−カルボニトリルで置き換えることにより、実施例10において記述した(6R,10S)−10−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル]−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,モノトリフルオロアセテートと同じ方法で製造した。
1H NMR(500MHz,CD
3OD) δ 8.64(d,J=5.8Hz,1H),8.15(d,J=6.1Hz,1H),7.72(d,J=4.4Hz,1H),7.65(s,1H),7.57(td,J=8.7,5.5Hz,1H),7.13(td,J=9.3,1.8Hz,1H),6.14(s,1H),5.58(dd,J=11.4,5.9Hz,1H),4.31−4.15(m,3H),3.95−3.85(m,3H),3.71(dd,J=13.6,9.8Hz,1H),3.65−3.57(m,1H),3.51−3.44(m,1H),3.04−2.97(m,1H),2.94−2.84(m,1H),2.82−2.71(m,1H),2.55(d,J=10.2Hz,1H),2.47(d,J=14.3Hz,1H),2.41−2.30(m,2H),2.04−1.79(m,2H),1.54−1.23(m,2H),0.92(d,J=6.9Hz,3H),0.40(br.s.,1H).MS(ESI)m/z:544.0[M+H]
+.分析HPLC(方法A):RT=6.06分,純度=>95.0%.
【0289】
実施例13.1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−[(6R,10S)−2,2,6−トリメチル−5−オキソ−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
【化89】
1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−[(6R,10S)−2,2,6−トリメチル−5−オキソ−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミ
ドを、実施例11に記述した1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−N−[(6R,10S)−2,2,6−トリメチル−5−オキソ−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミ
ドと同じ方法で、1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を、中間体14において記述したとおりに製造した1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸で置き換えることにより製造した。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6) δ 8.87(d,J=2.2Hz,1H),8.62(d,J=7.4Hz,1H),8.45(d,J=5.2Hz,1H),8.25(s,1H),7.90(d,J=9.1Hz,1H),7.84−7.77(m,1H),7.71−7.62(m,1H),7.40(td,J=8.2,1.2Hz,1H),7.29(br.s.,2H),7.22−6.95(m,1H),5.24−5.14(m,1H),2.62−2.54(m,1H),1.96−1.73(m,4H),1.39(d,J=10.5Hz,6H),1.32−1.22(m,1H),1.22−1.11(m,1H),0.79(d,J=6.9Hz,3H).MS(ESI)m/z:498.0[M+H]
+.分析HPLC(方法C):RT=2.01分,純度=100%.
【0290】
実施例14.(6R,10S)−10−{4−[3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−1,2,3,4−テトラゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル}−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オンの製造
【化90】
(6R,10S)−10−{4−[3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−1,2,3,4−テトラゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル}−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オ
ンを、工程10Gにおける1−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−オンを、1−(3−クロロ−2−フルオロ−6−(1H−テトラゾール−1−イル)フェニル)プロパ−2−エン−1−オンで置き換えることにより、実施例10に記述した(6R,10S)−10−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル]−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オ
ンと同じ方法で製造した。
1H NMR(500MHz,CD
3OD) δ 9.57(s,1H),8.57(d,J=5.8Hz,1H),8.13(d,J=7.2Hz,1H),7.86−7.80(m,1H),7.73−7.66(m,1H),7.62−7.53(m,2H),5.75(s,1H),5.48(dd,J=11.8,5.2Hz,1H),3.72(dt,J=9.1,3.7Hz,1H),2.83(dd,J=13.8,3.0Hz,1H),2.69−2.44(m,3H),2.36−2.25(m,1H),1.91−1.80(m,2H),1.55−1.49(m,7H),1.43−1.31(m,4H),0.96(d,J=6.9Hz,3H).MS(ESI)m/z:551.9[M+H]
+.分析HPLC(方法A):RT=5.71分,純度=>94%.
【0291】
実施例15.N−[(6'R,10'S)−1−アセチル−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−10'−イル]−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
【化91】
【0292】
15A.1−ベンジルアゼチジン−3−カルボニトリルの製造
ACN(20mL)中のアゼチジン−3−カルボニトリル,HCl(1.5g,12.65mmol)および(ブロモメチル)ベンゼン(1.503mL,12.65mmol)の溶液に、TEA(5.29mL,38.0mmol)を加えて、室温で終夜攪拌した。次いで、反応混合物を真空濃縮して、EtOAc(15mL)で希釈した。次いで、有機層を塩水(15mL)で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濾過して、真空濃縮した。順相クロマトグラフィーによる精製により、1−ベンジルアゼチジン−3−カルボニトリル(2.01g,92%収率)を淡黄色固体として得た。MS(ESI)m/z:201.1(M+H)+.
【0293】
15B.tert−ブチル N−[(6'R,7'E,10'S)−1−ベンジル−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),7',11',13'−テトラエン−10'−イル]カルバメートの製造
tert−ブチル N−[(6'R,7'E,10'S)−1−ベンジル−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),7',11',13'−テトラエン−10'−イル]カルバメートを、工程10Aにおけるイソブチロニトリルを、15Aにおいて記述したように製造した1−ベンジルアゼチジン−3−カルボニトリルで置き換えることにより、10Dにおいて記述したtert−ブチル N−[(6R,7E,10S)−2,2,6−トリメチル−5−オキソ−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),7,11,13−テトラエン−10−イル]カルバメートと同じように製造した。MS(ESI)m/z:477.4(M+H)+.
【0294】
15C.tert−ブチル N−[(6'R,10'S)−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−10'−イル]カルバメートの製造
Pd炭素(0.0092g,0.0086mmol)を、tert−ブチル N−[(6'R,7'E,10'S)−1−ベンジル−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),7',11',13'−テトラエン−10'−イル]カルバメート(41mg,0.086mmol)/EtOH(6mL)の溶液を入れたParr(登録商標)水素化フラスコ(100mL)に加えた。フラスコを、N
2でパージして、H
255psiまで加圧して、4時間攪拌した。反応溶液を、Celiteパッドを通して濾過して、濃縮して、tert−ブチル N−[(6'R,10'S)−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−10'−イル]カルバメート(15mg,27%収率)を褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:389.4[M+H]
+.
【0295】
15D.tert−ブチル N−[(6'R,10'S)−1−アセチル−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−10'−イル]カルバメートの製造
tert−ブチル N−[(6'R,10'S)−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−10'−イル]カルバメート(15mg,0.039mmol)/DCM(1mL)の溶液に、DIEA(6.74μL,0.039mmol)を加えて、室温で攪拌した。次いで、この混合物に、Ac
2O(3.64μL,0.039mmol)を加えて、rtで5分間攪拌した。次いで、反応混合物を真空濃縮して、EtOAc(5mL)で希釈した。次いで、有機層を塩水(5mL)で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濾過して、真空濃縮して、tert−ブチル N−[(6'R,10'S)−1−アセチル−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−10'−イル]カルバメート(16.6mg,100%収率)を得た。MS(ESI)m/z:431.4(M+H)+.
【0296】
15E.(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オン,ビストリフルオロアセテートの製造
tert−ブチル N−[(6'R,10'S)−1−アセチル−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−10'−イル]カルバメート(15mg,0.045mmol)/DCM(1.6mL)の溶液に、TFA(0.40mL,5.2mmol)を加えて、rtで1時間攪拌した。次いで、反応混合物を濃縮して、(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オン,ビストリフルオロ
アセテート(15mg,100%収率)を褐色固体として得た。MS(ESI)m/z:330.2[M+H]
+.
【0297】
実施例15.N−[(6'R,10'S)−1−アセチル−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−10'−イル]−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
DMF(0.4mL)中の中間体11に記述したように製造した1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸(5.80mg,0.023mmol)、HOBT(13.9mg,0.091mmol)およびEDC(14.09mg,0.091mmol)の溶液に、DIEA(39.6μL,0.227mmol)を加えて、15分間rtで攪拌した。次いで、この混合物に、15Eにおいて記述したように製造した(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オン,ビストリフルオロアセテート(15mg,0.045mmol)を、DMF(0.6mL)中の溶液として加えた。反応混合物を、室温で更に1時間攪拌し続けて、次いで粗生成物を、逆相HPLCクロマトグラフィーを用いて直接精製した。目的とする画分を一緒にプールして、凍結乾燥して、N−[(6'R,10'S)−1−アセチル−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−10'−イル]−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1H−ピラゾール−4−カルボキサミ
ド(0.96mg,3%収率)を得た。
1H NMR(500MHz,CD
3OD) δ 8.64(d,J=5.7Hz,1H),8.39−8.22(m,2H),7.75(ddd,J=8.1,6.7,1.7Hz,1H),7.67−7.58(m,1H),7.56−7.47(m,2H),7.45−7.37(m,1H),5.37−5.27(m,1H),4.61−4.53(m,1H),4.45(dd,J=18.6,9.6Hz,1H),4.39−4.28(m,1H),4.13−4.03(m,1H),3.54−3.42(m,1H),2.59(br.s.,1H),2.42(s,3H),2.18−2.02(m,2H),1.97(d,J=3.1Hz,4H),1.78(br.s.,1H),1.57−1.39(m,3H),0.97(d,J=6.8Hz,3H).MS(ESI)m/z:567.3[M+H]
+.分析HPLC(方法A):RT=6.06分,純度=>90%.
【0298】
実施例16.(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル]−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オンの製造
【化92】
(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−[4−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル]−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オ
ンを、工程10Fにおいて記述した通りに製造した(6R,10S)−10−アミノ−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,ビストリフルオロ
アセテートを、工程15Eにおいて記述したとおりに製造した(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オン,ビストリフルオロ
アセテートで置き換えることにより、実施例10と同じ方法により製造した。
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.65(dd,J=5.4,2.3Hz,1H),8.34−8.15(m,1H),8.01(s,1H),7.57(td,J=8.7,5.7Hz,1H),7.51(d,J=5.5Hz,1H),7.36(d,J=10.8Hz,1H),7.13(td,J=9.2,1.8Hz,1H),6.14(s,1H),5.72−5.57(m,1H),4.58−4.49(m,1H),4.43(t,J=9.4Hz,1H),4.35−4.27(m,1H),4.27−4.15(m,1H),3.03(s,3H),2.89(d,J=0.7Hz,2H),2.52(br.s.,1H),2.30(d,J=8.4Hz,1H),1.99−1.84(m,5H),1.57−1.37(m,3H),0.95(d,J=6.8Hz,3H).MS(ESI)m/z:557.6[M+H]
+.分析HPLC(方法A):RT=5.90分,純度=>95%.
【0299】
実施例17.(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オンの製造
【化93】
工程15Eにおいて記述した通りに製造した(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オン,ビストリフルオロ
アセテート/MeOH(1mL)の溶液を、予めリンスしたAgilent StratoSpheres SPE PL−HCO
3MP樹脂カートリッジに加えた。MeOHで溶出する重力式濾過により、透明でわずかに黄色味を帯びた濾液となった。濃縮により、(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オンを淡黄色固体として得た。(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オンを、次いで、工程1Eにおいて記述した通りに製造したメチル(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−カルボキシレートを、実施例1で記述した方法と同じ方法に従って、(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オン,モノトリフルオロ
アセテートで置き換えることにより製造した。
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 9.02(d,J=3.1Hz,1H),8.60(d,J=5.1Hz,1H),8.36(d,J=1.1Hz,1H),8.31−8.13(m,1H),7.90(t,J=2.5Hz,1H),7.78−7.72(m,1H),7.69−7.62(m,1H),7.37−7.26(m,2H),6.38(d,J=8.1Hz,1H),6.09(dd,J=11.9,5.3Hz,1H),4.53−4.45(m,1H),4.44−4.28(m,2H),4.17(dd,J=19.8,9.9Hz,1H),4.09−3.97(m,1H),3.45−3.38(m,1H),2.55(br.s.,1H),2.28(t,J=12.2Hz,1H),2.08−1.86(m,5H),1.47(dd,J=8.1,4.8Hz,2H),0.93(d,J=6.8Hz,3H),0.38(d,J=10.3Hz,1H).MS(ESI)m/z:621.3[M+H]+.分析HPLC(方法A):RT=7.08分,純度=>95%.
【0300】
実施例18.メチル(6'R,10'S)−10'−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−1−カルボキシレートの製造
【化94】
18A.メチル(6'R,10'S)−10'−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−1−カルボキシレートの製造
工程15Cに記述した通りに製造したtert−ブチル N−[(6'R,10'S)−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−10'−イル]カルバメート(90mg,0.232mmol)/DCM(4mL)中の溶液に、DIEA(0.040mL,0.232mmol)を加えて、rtで攪拌した。次いで、この混合物に、メチルクロロホルメート(0.018mL,0.232mmol)を加えて、rtで5分間攪拌した。次いで、反応混合物を真空濃縮して、EtOAc(5mL)で希釈した。次いで、有機層を、塩水(5mL)で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濾過して、真空濃縮して、メチル(6'R,10'S)−10'−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−1−カルボキシレート(95mg,83%収率)を得た。MS(ESI)m/z:447.4(M+H)+.
【0301】
実施例18.メチル(6'R,10'S)−10'−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−1−カルボキシレートの製造
メチル(6'R,10'S)−10'−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−1−カルボキシレー
トを、実施例17に記述したとおりに製造した(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オンを、工程15Eにおいて記述した通りに製造した(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オン,ビストリフルオロ
アセテートと同じ方法で製造したメチル(6'R,10'S)−10'−アミノ−6'−メチル−5'−オキソ−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−1−カルボキシレートで置き換えることにより、実施例17と同じ方法により製造した。
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.99(s,1H),8.59(d,J=5.3Hz,1H),8.38−8.35(m,1H),8.22(d,J=8.6Hz,1H),7.91−7.88(m,1H),7.77−7.72(m,1H),7.69−7.61(m,1H),7.34(dd,J=5.3,1.5Hz,1H),7.29(s,1H),6.39(d,J=0.7Hz,1H),6.06(dd,J=12.0,5.4Hz,1H),4.44(d,J=8.8Hz,1H),4.33−4.21(m,2H),4.15(d,J=8.8Hz,1H),4.06−3.94(m,1H),3.70(s,3H),3.42(dd,J=13.8,2.8Hz,1H),2.61−2.50(m,1H),2.35−2.22(m,1H),2.08−1.86(m,2H),1.69(d,J=5.5Hz,1H),1.54−1.36(m,1H),0.92(d,J=7.0Hz,3H),0.36(d,J=13.4Hz,1H).MS(ESI)m/z:637.3[M+H]
+.分析HPLC(方法A):RT=8.05分,純度=>95%.
【0302】
実施例19.(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン(分取HPLCからのピーク1)の製造
【化95】
(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オ
ンを、実施例17に記述した通りに製造した(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オンを、工程15Eにおいて記述したように製造した(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オン,ビストリフルオロ
アセテートと同じ方法で製造した(6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オンで置き換えることにより、そして工程15Aにおけるアゼチジン−3−カルボニトリルを、2−フェニルアセトニトリルで置き換えることにより、実施例17と同じ方法にて製造した。分取HPLCでの最終化合物の精製により、目的の生成物(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オ
ンを、分取HPLCでの最初のピークとして得た。
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.82(d,J=0.9Hz,1H),8.66(s,1H),8.49(d,J=5.1Hz,1H),7.91(d,J=2.4Hz,1H),7.81−7.68(m,3H),7.47−7.36(m,5H),6.46(s,1H),5.82(dd,J=11.3,5.2Hz,1H),4.55(dd,J=8.6,5.3Hz,1H),4.15−4.06(m,1H),3.79(dt,J=13.9,4.7Hz,1H),2.36(t,J=6.8Hz,1H),2.41−2.30(m,1H),2.22−2.05(m,2H),1.74−1.62(m,1H),1.56−1.26(m,3H),1.01(d,J=7.0Hz,3H),0.95−0.83(m,1H).MS(ESI)m/z:648.3[M+H]
+.分析HPLC(方法A):RT=9.86分,純度=>90%.
【0303】
実施例20.(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,モノトリフルオロ酢酸(分取HPLCからのピーク2)の製造
【化96】
(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,モノトリフルオロ酢酸を、実施例17に記述した通りに製造した(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オンを、工程15Eに記述したように製造した(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オン,ビストリフルオロ酢酸と同じ方法にて製造した(6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オンで置き換えることにより、そして工程15Aにおけるアゼチジン−3−カルボニトリルを2−フェニルアセトニトリルで置き換えることにより、実施例17と同じ方法にて製造した。分取HPLCでの最終化合物の精製により、目的とする生成物,(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,モノトリフルオロ酢酸を、分取HPLCでの第2ピークとして得た。
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.89(s,1H),8.84(s,1H),8.41(d,J=5.3Hz,1H),8.17(d,J=8.1Hz,1H),7.92(d,J=2.2Hz,1H),7.81−7.75(m,1H),7.74−7.67(m,1H),7.60(s,1H),7.48−7.33(m,6H),7.01−6.96(m,1H),6.46(s,1H),6.07(dd,J=12.0,5.0Hz,1H),4.40−4.30(m,1H),4.21(dd,J=12.4,4.1Hz,1H),2.56(dd,J=10.6,5.3Hz,1H),2.39−2.25(m,1H),2.10−1.94(m,2H),1.54−1.37(m,2H),1.00(d,J=6.8Hz,3H),0.59(br.s.,1H).MS(ESI)m/z:648.3[M+H]
+.分析HPLC(方法A):RT=10.09分,純度=>95%.
【0304】
実施例21.5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−[(6R,10S)−2,6−ジメチル−5−オキソ−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
【化97】
5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−[(6R,10S)−2,6−ジメチル−5−オキソ−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミ
ドを、工程10Fに記述した通りに製造した(6R,10S)−10−アミノ−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,ビストリフルオロ
アセテートを、工程10Fにおいて記述した方法と同様にして製造した(6R,10S)−10−アミノ−2,6−ジメチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,ビストリフルオロ
アセテートで置き換えることにより、そして工程10Aにおいてイソブチロニトリルを2−フェニルプロパンニトリルで置き換えることにより、最終工程のカップリングパートナーとして中間体13において記述した通りに製造した5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いることにより、実施例11と同じ方法にて製造した。分取HPLCでの最終化合物の精製により、目的とする生成物(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン, モノトリフルオロ
アセテートを、分取HPLC上で、第一ピークとして得た。
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.46(d,J=6.2Hz,1H),8.40(s,1H),8.36−8.28(m,1H),8.11(d,J=1.5Hz,1H),7.79(ddd,J=8.2,6.8,1.5Hz,1H),7.54(ddd,J=8.0,6.5,1.8Hz,1H),7.50−7.35(m,6H),7.27(dd,J=6.2,1.8Hz,1H),5.39(dd,J=9.2,5.7Hz,1H),4.51(dd,J=13.0,9.7Hz,1H),3.42(dd,J=13.2,3.3Hz,1H),2.66−2.56(m,1H),2.35−2.06(m,2H),1.92(s,3H),1.79−1.65(m,1H),1.57−1.40(m,2H),1.00(d,J=7.0Hz,3H),0.61(br.s.,1H).MS(ESI)m/z:594.3[M+H]
+.分析HPLC(方法A):RT=7.32分,純度=>95%.
【0305】
実施例22.5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−[(6R,10S)−2,6−ジメチル−5−オキソ−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミドの製造
【化98】
5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−N−[(6R,10S)−2,6−ジメチル−5−オキソ−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−10−イル]−1H−ピラゾール−4−カルボキサミ
ドを、実施例11と同じ方法で、工程10Fにおいて記述したとおりに製造した(6R,10S)−10−アミノ−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,ビストリフルオロ
アセテートを、工程10Fにて述べた方法と同様に製造した(6R,10S)−10−アミノ−2,6−ジメチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,ビストリフルオロ
アセテートで置き換えることにより、そして工程10Aにおけるイソブチロニトリルを、2−フェニルプロパンニトリルで置き換えて、最終工程カップリングパートナーとして中間体13において記述した通りに製造した5−クロロ−1−(3−クロロ−2−フルオロフェニル)−1H−ピラゾール−4−カルボン酸を用いて製造した。分取HPLCでの最終化合物の精製により、目的とする生成物(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン, モノトリフルオロ
アセテートを、分取HPLCでの第二ピークとして得た。
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.73(d,J=6.2Hz,1H),8.38(s,1H),8.12(dd,J=6.1,1.7Hz,1H),8.05(d,J=5.5Hz,1H),7.80(ddd,J=8.3,6.7,1.8Hz,1H),7.59−7.31(m,8H),5.22(dd,J=8.0,5.6Hz,1H),4.02−3.86(m,2H),2.72−2.62(m,1H),2.19−1.99(m,2H),1.80(s,3H),1.68−1.41(m,3H),0.99(d,J=6.8Hz,3H),0.41−0.26(m,1H).MS(ESI)m/z:594.3[M+H]
+.分析HPLC(方法A):RT=7.52分,純度=>90%.
【0306】
実施例23.(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)−2,6−ジメチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オンの製造
【化99】
(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)−2,6−ジメチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オ
ンを、工程10Fで記述したように製造した(6R,10S)−10−アミノ−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,ビストリフルオロ
アセテートを、工程10Fに記述した方法と類似した方法により製造した(6R,10S)−10−アミノ−2,6−ジメチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,ビストリフルオロ
アセテートで置き換えることにより、そして工程10Aにおけるイソブチロニトリルを、2−フェニルプロパンニトリルで置き換えることにより、そして1−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−オンの代わりに工程10Gにおける中間体9に記述した通りに製造した5−1−(5−クロロ−2−(4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)プロパ−2−エン−1−オンを用いて製造した。分取HPLCでの最終化合物の精製により、目的とする生成物(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,モノトリフルオロ
アセテートを、分取HPLC上の最初のピークとして得た。
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.95(s,1H),8.32(br.s.,1H),8.10(d,J=8.8Hz,1H),7.73−7.61(m,3H),7.49(s,1H),7.44−7.25(m,5H),6.79(br. s.,1H),5.82(s,1H),5.66(d,J=8.6Hz,1H),4.57−4.48(m,1H),3.82(br. s.,1H),3.70−3.60(m,1H),3.17(d,J=13.2Hz,1H),2.52(d,J=3.1Hz,1H),2.27(br.s.,3H),1.81(m,4H),1.71(br.s.,1H),1.53−1.40(m,1H),1.17(br.s.,1H),0.96(d,J=6.8Hz,3H),0.77(br.s.,1H).MS(ESI)m/z:663.3[M+H]
+.分析HPLC(方法A):RT=7.88分,純度=>95%.
【0307】
実施例24.(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)−2,6−ジメチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オンの製造
【化100】
(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−1−イル)−2,6−ジメチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オ
ンを、工程10Fに記述した通りに製造した(6R,10S)−10−アミノ−2,2,6−トリメチル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,ビストリフルオロ
アセテートを、工程10Fに記述した方法と同様に製造した(6R,10S)−10−アミノ−2,6−ジメチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,ビストリフルオロ
アセテートで置き換えることにより、そして工程10Aにおけるイソブチロニトリルを、2−フェニルプロパンニトリルで置き換えて、工程10Gにおける中間体9に記述した通りに製造した5−1−(5−クロロ−2−(4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)プロパ−2−エン−1−オンを1−(3−クロロ−2,6−ジフルオロフェニル)プロパ−2−エン−1−オンの代わりに用いて、実施例10と同じ方法にて製造した。分取HPLC上での最終化合物の精製により、目的とする生成物(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−6−メチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オン,モノトリフルオロ
アセテートを、分取HPLC上での第二ピークとして得た。
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.96(br.s.,1H),8.57(br.s.,1H),7.82−7.60(m,4H),7.52(br.s.,1H),7.39(d,J=7.0Hz,2H),7.28(d,J=7.0Hz,3H),6.91(br.s.,1H),5.77(br.s.,1H),5.56(br.s.,1H),4.13(br.s.,1H),4.05−3.91(m,1H),3.68(d,J=13.0Hz,2H),2.61(br.s.,1H),2.42−2.09(m,2H),1.81(br.s.,1H),1.69(br.s.,3H),1.59(br.s.,1H),1.34(d,J=9.5Hz,3H),0.91(d,J=6.4Hz,3H),0.35(br.s.,1H).MS(ESI)m/z:663.3[M+H]
+.分析HPLC(方法A):RT=8.01分,純度=>95%.
【0308】
実施例29.(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−2,6−ジメチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オンの製造
【化101】
(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−2,6−ジメチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オ
ンを、実施例17と同じ方法において、実施例17に記述した通りに製造した(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オンを、工程15Eにおいて記述した通りに製造した(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オン,ビストリフルオロ
アセテートと同じ方法にて製造した(6R,10S)−10−アミノ−2,6−ジメチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オンで置き換えて、工程15Aにおけるアゼチジン−3−カルボニトリルを、2−フェニルプロパンニトリルで置き換えることにより製造した。逆相prepHPLCによる最終化合物の精製により、目的の生成物(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−2,6−ジメチル−2−フェニル−4,12−
ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オ
ンを、分取HPLC上の第一溶出ピークとして得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6) δ 9.24(s,1H),8.89(s,1H),8.28(d,J=5.2Hz,1H),8.01(d,J=10.4Hz,1H),7.97(s,1H),7.90−7.80(m,2H),7.52(s,1H),7.46−7.28(m,5H),6.53−6.46(m,2H),6.04(dd,J=11.9,4.9Hz,1H),4.32(t,J=11.4Hz,1H),3.11(d,J=11.6Hz,1H),2.56(s,3H),2.20(br.s.,1H),1.92(d,J=7.9Hz,1H),1.86−1.78(m,1H),1.39−1.20(m,3H),0.81(d,J=6.7Hz,3H).MS(ESI)m/z:662.2[M+H]
+.分析HPLC(方法C):RT=2.00分,純度=>99%.
【0309】
実施例30.(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−2,6−ジメチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オンの製造
【化102】
(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−2,6−ジメチル−2−フェニル−4,12−ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オ
ンを、実施例17と同じ方法において、実施例17に記述したように製造した(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オンを、工程15Eに記述した通りに製造した(6'R,10'S)−1−アセチル−10'−アミノ−6'−メチル−4',12'−ジアザスピロ[アゼチジン−3,2'−ビシクロ[9.3.1]ペンタデカン]−1'(15'),11',13'−トリエン−5'−オン,ビストリフルオロ
アセテートで置き換えて、そして工程15Aにおけるアゼチジン−3−カルボニトリルを、2−フェニルプロパンニトリルで置き換えることにより製造した。逆相分取HPLCによる最終化合物の精製により、目的の生成物(6R,10S)−10−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−2,6−ジメチル−2−フェニル−4,12−
ジアザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−5−オ
ンを、分取HPLC上で第二溶出ピークとして得た。
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6) δ 9.18(s,1H),8.82(s,1H),8.50(d,J=5.2Hz,1H),7.94−7.85(m,1H),7.84−7.71(m,3H),7.53(d,J=4.9Hz,1H),7.36−7.28(m,2H),7.28−7.21(m,1H),7.21−7.06(m,3H),6.42(s,1H),5.82(dd,J=11.9,4.9Hz,1H),3.79−3.66(m,1H),3.60(d,J=13.4Hz,1H),2.56(br.s.,1H),2.09(t,J=12.5Hz,1H),1.91−1.77(m,1H),1.63(br.s.,1H),1.51(s,3H),1.29−1.08(m,3H),0.73(d,J=7.0Hz,3H).MS(ESI)m/z:662.9[M+H]
+.分析HPLC(方法C):RT=2.05分,純度=>99%.
【0310】
実施例25および26.(10R,14S)−3−アセチル−14−{4−[3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−10−メチル−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.02,7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−9−オン,(マイナーなジアステレオマー)の製造
【化103】
25A.{3−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]フェニル}ボロン酸の製造
【化104】
中間体1(2.36g,7.23mmol)、5,5,5',5'−テトラメチル−2,2'−ビ(1,3,2−ジオキサボリナン)(1.798g,7.96mmol)、KOAc(2.130g,21.70mmol)に、ジオキサン(50mL)を加えた。混合物を、Arで脱気して、PdCl
2(dppf)−CH
2Cl
2(0.295g,0.362mmol)を加えて、反応溶液を90℃に加熱した。24時間後に、反応溶液を水(20mL)でクエンチして、酢酸エチル(3x30mL)で抽出した。有機層を合わせて、塩水(20mL)で洗い、乾燥(Na
2SO
4)した。粗生成物を、Celite(登録商標)で吸収させて、100g逆相カートリッジに入れて、これを25分間の10〜100%溶媒Bのグラジエント(溶媒A:90%H
20−10%MeCN−0.05%TFA;溶媒B:90%MeCN−10%H
20−0.05%TFA)により溶出した。目的とする画分を凍結乾燥させて、褐色の固体(1.24g,58.9%)を得た。LCMS(ESI)m/z:292.08(M+H).
+
【0311】
25B.tert−ブチル N−[(1S)−1−[3−(3−アミノピリジン−2−イル)フェニル]ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートの製造
【化105】
(S)−(3−(1−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)ブタ−3−エン−1−イル)フェニル)ボロン酸(0.36g,1.236mmol)、2−ブロモピリジン−3−アミン(0.214g,1.236mmol)およびNa
2SO
4(2.0M水溶液)(3.09mL,6.18mmol)をジオキサン(8mL)に加えて、10分間Arストリームを用いて脱気した。その後、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(0.143g,0.124mmol)を加えて、混合物を、マイクロウェーブオーブン内において120℃で30分間加熱した。反応溶液を水(20mL)でクエンチして、酢酸エチル(3x30mL)で抽出した。有機層を合わせて、塩水(15mL)で洗い、乾燥させた(MgSO
4)。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィーにより精製して、DCM/0〜10%MeOHで溶出して、褐色泡状物(0.35g,84%)を得た。LCMS(ESI)m/z:340.5(M+H).
+
【0312】
25C.tert−ブチル N−[(10R,11E,14S)−10−メチル−9−オキソ−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.02,7]ノナデカ−−1(19),2(7),3,5,11,15,17−ヘプタエン−14−イル]カルバメートの製造
【化106】
tert−ブチル N−[(10R,11E,14S)−10−メチル−9−オキソ−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),2(7),3,5,11,15,17−ヘプタエン−14−イル]カルバメート(71mg,39%)を、tert−ブチル N−[(1S)−1−[3−(3−アミノピリジン−2−イル)フェニル]ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートを、メチル(2R)−2−アミノ−3−{3−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]フェニル}プロパノエートに置き代えて、実施例1と同様の方法で製造した。LCMS(ESI)m/z:394.5(M+H).
+ 1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.73(d,J=4.4Hz,1H),8.44(d,J=7.9Hz,1H),7.99−7.89(m,1H),7.69−7.59(m,1H),7.59−7.48(m,2H),7.17−7.08(m,1H),5.84−5.67(m,1H),4.67−4.53(m,1H),4.53−4.38(m,1H),3.28−3.17(m,1H),2.77−2.66(m,1H),2.04(q,J=11.4Hz,1H),1.46(br.s.,9H),1.18−1.09(m,3H).
【0313】
25D.tert−ブチル N−[(10R,14S)−10−メチル−9−オキソ−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.02,7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−14−イル]カルバメート,トリフルオロ酢酸塩の製造
【化107】
tert−ブチル N−[(10R,11E,14S)−10−メチル−9−オキソ−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),2(7),3,5,11,15,17−ヘプタエン−14−イル]カルバメート,TFA塩(0.071g,0.140mmol)を、PtO
2(15mg)の存在下にEtOH(5mL)中で55psi水素雰囲気下において、攪拌した。1時間後に、反応溶液を濾過して、粗生成物を、次工程に進めた。LCMS(ESI)m/z:402.6(M+H)
+.
【0314】
25E.(10R,14S)−3−アセチル−14−アミノ−10−メチル−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.02,7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−9−オンの製造
【化108】
0℃に冷却したtert−ブチルN−[(10R,14S)−10−メチル−9−オキソ−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−14−イル]カルバメート,TFA塩(0.035g,0.067mmol)/DCM(1mL)に、ピリジン(0.016mL,0.196mmol)および塩化アセチル(3.49μl,0.049mmol)を加えた。1時間後に、反応溶液を、濃縮して、残留物を、50%TFA/DCM(10mL)で脱保護した。1時間後に、反応溶液を濃縮して、残留物を逆相HPLCにより精製して、目的とする画分を濃縮した。得られた塩をDCM/MeOHに溶解して、塩基性カートリッジを通して、濾液を濃縮して、遊離塩基(21mg,91%)を暗色油状物として得た。LCMS(ESI)m/z:344.5(M+H)
+.
【0315】
実施例25.(10R,14S)−3−アセチル−14−{4−[3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−10−メチル−3,8−ジアザトリシクロ[1,3.3.1.02,7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−9−オン(マイナーなジアステレオマー)の製造
(10R,14S)−3−アセチル−14−{4−[3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−10−メチル−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−9−オンのジアステレオマーを、実施例1と類似した方法において、中間体7を中間体5に置き換えて、そして(10R,14S)−3−アセチル−14−アミノ−10−メチル−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−9−オンを、メチル(3R,6R,10S)−10−アミノ−6−メチル−5−オキソ−4−アザビシクロ[9.3.1]ペンタデカ−1(15),11,13−トリエン−3−カルボキシレートに置き換えて製造した。逆相HPLCによる精製により、2つのジアステレオマーを得た。速く溶出する化合物を、75:25の両方のジアステレオマー混合物(7.9mg,18.8%)として得た。LCMS(ESI)m/z:652.8(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.33(s,1H),8.09(s,1H),7.92−7.83(m,1H),7.60−7.52(m,1H),7.41(s,2H),7.28(d,J=7.7Hz,1H),7.17(br.s.,1H),6.68(s,1H),5.82(br.s.,1H),4.99(br.s.,1H),4.17−4.07(m,1H),3.55−3.45(m,1H),2.35(dd,J=9.2,4.4Hz,1H),2.30−2.17(m,3H),2.14−1.90(m,4H),1.90−1.79(m,2H),1.79−1.63(m,4H),1.22(d,J=7.3Hz,3H),0.99−0.86(m,1H).分析HPLC(方法A)RT=7.77分,純度=95%;第XIa因子のKi=1424nM,血漿カリクレインのKi=13,020nM.
【0316】
実施例26.(10R,14S)−3−アセチル−14−{4−[3−クロロ−6−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)−2−フルオロフェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−10−メチル−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.02,7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−9−オン(メジャーなジアステレオマー)の製造
実施例25に記述した遅く溶出するジアステレオマー(12.9mg,30.7%)を、白色固体として得た。LCMS(ESI)m/z:652.8(M+H)+.
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.65(br.s.,1H),8.36(d,J=7.5Hz,1H),7.92−7.87(m,2H),7.59(d,J=8.6Hz,1H),7.53−7.41(m,2H),7.27(d,J=15.2Hz,2H),6.94(br.s.,1H),6.85(br.s.,1H),6.65(d,J=11.2Hz,2H),5.99(br.s.,1H),5.64(d,J=9.2Hz,1H),4.24(br.s.,1H),4.07(br.s.,2H),2.65(br.s.,1H),2.16(s,3H),2.05(m,2H),1.98−1.90(m,2H),1.75(m,1H),1.62(m,1H),1.52(m,1H),1.03(t,J=7.7Hz,3H).分析HPLC(方法A) RT=8.03分,純度=95%;第XIa因子のKi=120nM,血漿カリクレインのKi=6969nM.
【0317】
実施例27.(10R,14S)−14−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−3,10−ジメチル−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.
02,7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−9−オン,トリフルオロ酢酸塩(マイナーなジアステレオマー)の製造
【化109】
27A.tert−ブチル N−[(10R,14S)−3,10−ジメチル−9−オキソ−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.02,7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−14−イル]カルバメート,トリフルオロ酢酸塩の製造
【化110】
tert−ブチル N−[(10R,14S)−10−メチル−9−オキソ−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−14−イル]カルバメート(0.07g,0.174mmol)/EtOH(3mL)に、過剰な水溶液ホルムアルデヒド(0.130mL,1.743mmol)および10%Pd/C(15mg)を加えた。反応溶液を、25psi水素雰囲気下に置いた。48時間後に、反応溶液を濾過して、逆相HPLCにより精製して、2つのジアステレオマーを分離した。メジャーなジアステレオマー(27mg,37.3%)およびマイナーなジアステレオマー(12mg,16.5%)を、透明なフィルム状物として得た。LCMS(ESI)m/z:416.4(M+H).
+
【0318】
実施例27.(10R,14S)−14−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−3,10−ジメチル−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.02,7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−9−オン(マイナーなジアステレオマー)の製造
(10R,14S)−14−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−3,10−ジメチル−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−9−オン(マイナーなジアステレオマー)を、実施例25と同様の方法において、中間体6を中間体7に代えて、そしてtert−ブチル N−[(10R,14S)−3,10−ジメチル−9−オキソ−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−14−イル]カルバメート(マイナーなジアステレオマー)を、tert−ブチル N−[(10R,14S)−3−アセチル−10−メチル−9−オキソ−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−14−イル]カルバメートに代えて製造して、白色固体(2.1mg,9.27%)を得た。LCMS(ESI)m/z:640.5(M+H).
+
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.87(s,1H),7.91(br.s.,1H),7.80(br.s.,1H),7.75−7.70(m,2H),7.62−7.56(m,2H),7.47−7.39(m,2H),6.49−6.45(m,1H),4.66(br.s.,1H),4.05(br.s.,1H),3.77(br.s.,2H),2.92(s,3H),2.21(br.s.,2H),2.10(br.s.,2H),1.90−1.77(m,3H),1.61(br.s.,2H),1.50(br.s.,2H),0.89(d,J=7.0Hz,3H),0.88−0.73(m,1H).分析HPLC(方法A) RT=6.31分,純度=95%;第XIa因子のKi=<5nM,血漿カリクレインのKi=408.8nM.
【0319】
実施例28.(10R,14S)−14−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−3,10−ジメチル−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.02,7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−9−オン(メジャーなジアステレオマー)の製造
【化111】
(10R,14S)−14−(4−{5−クロロ−2−[4−(トリフルオロメチル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル]フェニル}−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル)−3,10−ジメチル−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−9−オン(メジャーなジアステレオマー)を、実施例27と同様の方法において、tert−ブチル N−[(10R,14S)−3,10−ジメチル−9−オキソ−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−14−イル]カルバメート(メジャーなジアステレオマー)を、tert−ブチルN−[(10R,14S)−3,10−ジメチル−9−オキソ−3,8−ジアザトリシクロ[13.3.1.0
2,
7]ノナデカ−1(19),15,17−トリエン−14−イル]カルバメート(マイナーなジアステレオマー)(10.5mg,24.6%)の代わりに用いて製造して、白色固体を得た。LCMS(ESI)m/z:640.5(M+H).
+
1H NMR(400MHz,CD
3OD) δ 8.80(d,J=0.9Hz,1H),8.13(s,1H),7.91−7.75(m,3H),7.72−7.68(m,1H),7.56−7.49(m,1H),7.40(dd,J=14.5,7.7Hz,2H),6.52(d,J=0.7Hz,1H),5.75(dd,J=13.0,3.5Hz,1H),4.69(d,J=3.3Hz,1H),4.07(br.s.,1H),3.87(d,J=12.3Hz,1H),3.42−3.38(m,1H),2.78(s,3H),2.52−2.33(m,2H),2.28−2.14(m,3H),2.10−1.95(m,2H),1.93−1.72(m,3H),1.20(d,J=6.8Hz,3H),0.88−0.73(m,1H).分析HPLC(方法A) RT=7.08分,純度=95%;第XIa因子のKi=1128nM,血漿カリクレインのKi=11,180nM.
【0320】
実施例31.(2S,4R,12S)−12−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.02,4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オンの製造
【化112】
31A.エチル(1R,2S)−2−{2−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]ピリジン−4−イル}シクロプロパン−1−カルボキシレートの製造
【化113】
(1S,2S)−2−ヨードシクロプロパン−1−カルボキシレート(0.083g,0.34mmol)、{2−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]ピリジン−4−イル}ボロン酸, TFA(0.100g,0.25mmol)、Pd(dppf)Cl
2・CH
2Cl
2(0.020g,0.025mmol)およびCs
2CO
3(0.241g,0.74mmol)を入れた2ドラム加圧バイアルを、アルゴンで10分間脱気した。次いで脱気したジオキサン(1.1mL)および脱気した脱イオン水(0.55mL)を加えた。バイアルを、テフロンセプタムが付いたスクリューキャップで密封して、反応溶液を90℃に温めた。20時間後に、反応溶液をrtに冷却して、EtOAcおよび水で希釈した。層を分離して、水層をEtOAc(2x)で抽出した。有機層を合わせて、塩水で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濾過して、濃縮して、褐色残留物を得た。粗製物質を、逆相クロマトグラフィーにより精製した。純粋な画分を、飽和NaHCO
3で中和して、濃縮して、白色固体を得た。白色固体を、EtOAc/水の間に分配して、層を分けた。水層をEtOAc(2x)で抽出した。有機層を合わせて、塩水で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濾過して、濃縮して、エチル(1R,2S)−2−{2−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]ピリジン−4−イル}シクロプロパン−1−カルボキシレート(0.045g,51%収率)を、無色透明の残留物として得た。MS(ESI)m/z:361.1(M+H)+.
【0321】
31B.tert−ブチル N−[(1S)−1−{4−[(1S,2R)−2−[(ブタ−3−エン−1−イル)カルバモイル]シクロプロピル]ピリジン−2−イル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートの製造
【化114】
エチル(1R,2S)−2−{2−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]ピリジン−4−イル}シクロプロパン−1−カルボキシレート(0.138g,0.38mmol)/THF(1.9mL)の透明で淡褐色溶液に、LiOH(0.161g,3.83mmol)/水(1.9mL)の無色透明な溶液を加えた。得られる濁った混合溶液に、MeOH(0.300mL)を加えた。濁った混合溶液を、室温で激しく攪拌した。20時間後に、反応溶液を濃縮して、ほぼ乾固させた。水を加えて、溶液を、1.0N HClを用いてpH3〜4まで酸性化して、白色懸濁液を得た。懸濁液を、EtOAc(3x)で抽出した。有機層を合わせて、塩水で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濾過して、濃縮して、(1R,2S)−2−{2−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]ピリジン−4−イル}シクロプロパン−1−カルボン酸(0.117g,92%収率)を、白色固体として得た。MS(ESI)m/z:333.1(M+H)+.
(1R,2S)−2−{2−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]ピリジン−4−イル}シクロプロパン−1−カルボン酸(0.140g,0.42mmol)/EtOAc(2.81mL)およびDMF(1mL)の冷却した(−5℃)無色透明な溶液に、ブタ−3−エン−1−アミン(0.046mL,0.51mmol)およびピリジン(0.068mL,0.84mmol)を加えた。次いで、T3P(0.38mL,0.63mmol)に滴加した。得られる無色透明な溶液を、室温まで昇温させた。3時間後に、反応溶液を、EtOAc、水および1.5M K
2HPO
4で希釈した。層を分離した。水層を、EtOAc(2x)で抽出した。有機層を合わせて、塩水で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濾過して、濃縮して、重量が0.157gである黄色油状物を得た。順相クロマトグラフィーによる精製により、tert−ブチル N−[(1S)−1−{4−[(1S,2R)−2−[(ブタ−3−エン−1−イル)カルバモイル]シクロプロピル]ピリジン−2−イル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(0.126g,77%収率)を、白色固体として得た。MS(ESI)m/z:386.2(M+H)+.
【0322】
31C.tert−ブチル N−[(2S,4R,9E,12S)−5−オキソ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.02,4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−12−イル]カルバメートの製造
【化115】
加熱乾燥したRBF(100mL)に、tert−ブチル N−[(1S)−1−{4−[(1S,2R)−2−[(ブタ−3−エン−1−イル)カルバモイル]シクロプロピル]ピリジン−2−イル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(0.063g,0.16mmol)、pTsOH(0.033g,0.17mmol)およびDCM(32.7mL)を加えた。透明で黄色の溶液を、アルゴンガスで30分間脱気した。次いで、反応溶液を、40℃で1時間温めた。次いで、グラブスII(0.028g,0.033mmol)/DCM(1mL)の溶液に、滴加した。反応混合物を40℃に加熱した。反応溶液を、2時間後に停止させて、室温に冷却した。反応溶液を、飽和NaHCO
3、塩水で洗い、MgSO
4上で乾燥させて、濾過、濃縮して、橙褐色の固体を得た。粗製物質を、逆相クロマトグラフィーにより精製した。純粋な画分を、飽和NaHCO
3で中和して、濃縮して、白色固体を得た。白色固体を、EtOAc/水および層に分離した。水層を、EtOAc(2x)で抽出した。有機層を合わせて、塩水で洗い、Na
2SO
4で乾燥させて、濾過して、濃縮して、N−[(2S,4R,9E,12S)−5−オキソ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−12−イル]カルバメート(0.038g,65%収率)を、無色透明の残留物として得た。MS(ESI)m/z:358.5(M+H)+.
1H NMR(500MHz,60℃、CD
3OD) δ 8.31(d,J=5.2Hz,1H),7.13(dd,J=5.0,1.4Hz,1H),6.99(s,1H),5.42−5.33(m,1H),4.86−4.77(m,1H),4.70(t,J=5.4Hz,1H),3.38(t,J=11.3Hz,1H),2.95−2.87(m,1H),2.52−2.36(m,3H),2.22−2.04(m,3H),1.75−1.67(m,1H),1.47−1.30(m,9H),1.28−1.23(m,1H).
【0323】
31D.tert−ブチル N−[(2S,4R,12S)−5−オキソ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.02,4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−12−イル]カルバメートの製造および
31E.tert−ブチル N−[(12S)−5−オキソ−6,14−ジアザビシクロ[11.3.1]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−12−イル]カルバメートの製造
【化116】
tert−ブチル N−[(2S,4R,9E,12S)−5−オキソ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−12−イル]カルバメート(0.038g,0.106mmol)/EtOH(4.25mL)の無色透明な溶液を、アルゴンで数分間脱気して、次いで10%Pd−C(0.011g,10.63μmol)を加えた。反応溶液を、バルーンからの水素で数分間脱気して、次いで反応溶液を水素雰囲気下にて攪拌した。24時間後に、この反応を停止して、アルゴン/真空により3回エバキュエートした。次いで、セライト(登録商標)を加えて、反応溶液を、EtOHで溶出して濾過した。無色透明な濾液を濃縮して、tert−ブチル N−[(2S,4R,12S)−5−オキソ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−12−イル]カルバメートおよびtert−ブチル N−[(12S)−5−オキソ−6,14−ジアザビシクロ[11.3.1]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−12−イル]カルバメート(0.0300g,79%収率)の混合物を、透明かつ無色の残留物として得た。混合物を、さらなる精製をせずに次ぎの反応に使用した。31Dについては:MS(ESI)m/z:360.5(M+H)
+.31Eについては:MS(ESI)m/z:362.5(M+H)+.
【0324】
31F.(2S,4R,12S)−12−アミノ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.02,4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オンの製造および
31G.(12S)−12−アミノ−6,14−ジアザビシクロ[11.3.1]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オンの製造
【化117】
30%TFA/DCM(3mL,0.083mmol)中のtert−ブチル N−[(2S,4R,12S)−5−オキソ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−12−イル]カルバメートおよびtert−ブチル N−[(12S)−5−オキソ−6,14−ジアザビシクロ[11.3.1]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−12−イル]カルバメート(0.0300g,0.083mmol)の混合物の無色透明な溶液を、rtで1時間攪拌した。反応溶液を、濃縮して、淡褐色残留物を得た。残留物を、DCMに溶解して、濃縮した。これを、2回以上繰り返して、透明な淡褐色残留物を得た。この残留物を、MeOH(1mL)に溶解して、透明で淡褐色溶液を得た。溶液を、予め濯いだAgilent StratoSpheres SPE PL−HCO
3MP樹脂カートリッジ上においた。MeOHを用いて溶出する重力濾過により、無色透明な濾液を得て、これを濃縮して、(2S,4R,12S)−12−アミノ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オンおよび(12S)−12−アミノ−6,14−ジアザビシクロ[11.3.1]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オン(0.020g,92%収率)の混合物をオフホワイトの泡状物として得た。31Fについて:MS(ESI)m/z:260.1(M+H)+.31Gについて:MS(ESI)m/z:262.1(M+H)
+.
【0325】
31H.(2S,4R,12S)−12−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.02,4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オン,トリフルオロ酢酸の製造
CH
3CN(0.77mL)中で6−(5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−4−オール(0.024g,0.077mmol)およびHATU(0.038g,0.10mmol)の黄色の懸濁液を含有する1ドラムバイアルに、DBU(0.017mL,0.12mmol)を加えた。得られる橙褐色溶液を、室温で20分間攪拌した。次いで(2S,4R,12S)−12−アミノ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オンおよび(12S)−12−アミノ−6,14−ジアザビシクロ[11.3.1]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オン(0.020g,0.077mmol)/DMF(0.77mL)の混合物の透明な淡褐色溶液を加えた。反応溶液を、終夜室温で攪拌した。16時間後に、この反応を停止した。MeOH(0.2mL)を加えて、この反応溶液を、逆相クロマトグラフィーにより精製して、これを得て濃縮および凍結乾燥の後に、(2S,4R,12S)−12−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オン,トリフルオロ酢酸(0.0163g,31%収率)を、白色固体として得た。MS(ESI)m/z:550.1(M+H)+および552.1(M+2+H)+.
1H NMR(500MHz,CD
3OD) δ 8.58(s,1H),8.49(d,J=5.0Hz,1H),8.34(s,1H),7.85(d,J=2.5Hz,1H),7.72(dd,J=8.5,2.2Hz,1H),7.63(d,J=8.5Hz,1H),7.56(dd,J=5.5,1.1Hz,1H),7.41(s,1H),6.36(d,J=0.6Hz,1H),5.68(dd,J=12.4,3.6Hz,1H),3.48−3.41(m,1H),2.91(dt,J=13.9,4.6Hz,1H),2.66−2.60(m,1H),2.36−2.27(m,2H),2.16−2.08(m,1H),1.79(q,J=6.1Hz,1H),1.54−1.41(m,3H),1.33−1.14(m,3H),0.90−0.79(m,1H).分析HPLC(方法A)RT=6.21分,純度=99.6%.第XIa因子のKi=12.7nM,血漿カリクレインのKi=81.4nM.
【0326】
実施例32.(12S)−12−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6,14−ジアザビシクロ[11.3.1]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オンの製造
【化118】
CH
3CN(0.77mL)中の6−(5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−4−オール(0.024g,0.077mmol)およびHATU(0.038g,0.10mmol)の黄色懸濁液を入れた1ドラムバイアルに、DBU(0.017mL,0.12mmol)を加えた。得られる橙褐色溶液を、室温で20分間攪拌した。次いで、DMF(0.77mL)中の実施例31Fおよび31Gに述べたとおり製造した(2S,4R,12S)−12−アミノ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オンおよび(12S)−12−アミノ−6,14−ジアザビシクロ[11.3.1]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オン(0.020g,0.077mmol)の透明な淡褐色溶液の混合物を加えた。反応溶液を、終夜室温で攪拌した。16時間後に、この反応溶液を停止した。MeOH(0.2mL)を加えて、この反応溶液を、逆相クロマトグラフィーにより精製して、得たものを濃縮して、凍結乾燥後に、(12S)−12−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6,14−ジアザビシクロ[11.3.1]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オ
ン(0.0023g,4%収率)を、白色固体として得た。MS(ESI)m/z:552.1(M+H)+.
1H NMR(500MHz,60℃,CD
3OD) δ 8.69(d,J=0.5Hz,1H),8.52−8.49(m,1H),8.31(s,1H),7.84(d,J=2.2Hz,1H),7.71(dd,J=8.4,2.3Hz,1H),7.62(d,J=8.5Hz,1H),7.51−7.49(m,1H),7.43−7.40(m,1H),6.34(d,J=0.8Hz,1H),5.88(dd,J=12.7,3.3Hz,1H),3.20−3.13(m,1H),2.98−2.91(m,1H),2.87−2.80(m,1H),2.73−2.57(m,2H),2.31−2.20(m,3H),2.11−1.93(m,2H),1.59−1.50(m,1H),1.49−1.11(m,5H).分析HPLC(方法A)RT=6.36分,純度=94.1%.第XIa因子のKi=27.8nM,血漿カリクレインのKi=1,890nM.
【0327】
実施例33.(2S,4R,9E,12S)−12−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.02,4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−5−オンの製造
【化119】
33A.(2S,4R,9E,12S)−12−アミノ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.02,4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−5−オンの製造
【化120】
30%TFA/DCM(3mL,0.084mmol)中の実施例31Cに記述した通りに製造したtert−ブチル N−[(2S,4R,9E,12S)−5−オキソ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−12−イル]カルバメート(0.0300g,0.084mmol)の無色透明な溶液を、室温で1時間攪拌した。反応溶液を、濃縮して、淡褐色残留物を得た。残留物を、DCMに溶解して、濃縮した。これを2回以上繰り返して、無色透明な残留物を得た。残留物を、MeOH(1mL)に溶解して、無色透明な溶液を得た。溶液を、予め洗ったAgilent StratoSpheres SPE PL−HCO
3MP樹脂カートリッジ上に重層した。MeOHを用いて溶出する重力濾過により、無色透明な濾液を得て、これを濃縮して、(2S,4R,9E,12S)−12−アミノ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−5−オン(0.0218g,101%収率)を、白色固体として得た。MS(ESI)m/z:258.2(M+H)
+.
【0328】
33B.(2S,4R,9E,12S)−12−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.02,4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−5−オン,トリフルオロ酢酸の製造
CH
3CN(0.78mL)中の6−(5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル)ピリミジン−4−オール(0.024g,0.078mmol)およびHATU(0.038g,0.101mmol)の黄色の懸濁液を入れた1ドラムバイアルに、DBU(0.018mL,0.12mmol)を加えた。得られる橙褐色溶液を、rtで20分間攪拌した。次いで、(2S,4R,9E,12S)−12−アミノ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−5−オン(0.020g,0.078mmol)/DMF(0.78mL)の透明な淡褐色溶液を加えた。反応溶液を、終夜室温で攪拌した。19時間後、この反応を停止して、MeOH(0.20mL)で希釈した。逆相クロマトグラフィーによる精製により、((2S,4R,9E,12S)−12−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−5−オン,トリフルオロ酢酸(0.0294g,57%収率)を得た。
MS(ESI)m/z:548.3(M+H)+.
1H NMR(500MHz,DMSO−d
6) δ 8.71(s,1H),8.61(s,1H),8.31(d,J=5.2Hz,1H),7.93(d,J=2.1Hz,1H),7.85−7.80(m,1H),7.77−7.73(m,1H),7.38(t,J=5.0Hz,1H),7.22(d,J=4.6Hz,1H),6.97(s,1H),6.33(s,1H),5.67(dd,J=12.2,2.7Hz,1H),5.48−5.38(m,1H),4.96−4.88(m,1H),3.14−3.00(m,2H),2.91−2.81(m,1H),2.61−2.54(m,1H),2.45−2.35(m,1H),2.24−2.12(m,1H),2.12−2.01(m,2H),1.76(q,J=6.1Hz,1H),1.26−1.17(m,1H).分析HPLC(方法B)RT=1.52分,純度=99%.第XIa因子のKi=355nM,血漿カリクレインのKi=3,610nM.
【0329】
実施例34.(2R,4S,12S)−12−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.02,4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オンの製造
【化121】
34A.エチル(1S,2R)−2−{2−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]ピリジン−4−イル}シクロプロパン−1−カルボキシレートの製造および
31A.エチル(1R,2S)−2−{2−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]ピリジン−4−イル}シクロプロパン−1−カルボキシレートの製造
【化122】
エチル(1S,2R)−2−{2−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]ピリジン−4−イル}シクロプロパン−1−カルボキシレートおよびエチル(1R,2S)−2−{2−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]ピリジン−4−イル}シクロプロパン−1−カルボキシレート(0.161g,80%収率)のジアステレオマー混合物を、実施例31Aに記述した方法に従って、エチル(1S,2S)−2−ヨードシクロプロパン−1−カルボキシレートを、ラセミ体cis−エチル 2−ヨードシクロプロパン−1−カルボキシレートで置き換えることにより製造した。
MS(ESI)m/z:361.1(M+H)+.
【0330】
34B.tert−ブチル N−[(1S)−1−{4−[(1R,2S)−2−[(ブタ−3−エン−1−イル)カルバモイル]シクロプロピル]ピリジン−2−イル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートの製造および
31B.tert−ブチル N−[(1S)−1−{4−[(1S,2R)−2−[(ブタ−3−エン−1−イル)カルバモイル]シクロプロピル]ピリジン−2−イル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートの製造
【化123】
tert−ブチル N−[(1S)−1−{4−[(1R,2S)−2−[(ブタ−3−エン−1−イル)カルバモイル]シクロプロピル]ピリジン−2−イル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートおよびtert−ブチル N−[(1S)−1−{4−[(1S,2R)−2−[(ブタ−3−エン−1−イル)カルバモイル]シクロプロピル]ピリジン−2−イル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメート(0.1506g,89%収率)のジアステレオマー混合物を、エチル(1R,2S)−2−{2−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]ピリジン−4−イル}シクロプロパン−1−カルボキシレートをエチル(1S,2R)−2−{2−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]ピリジン−4−イル}シクロプロパン−1−カルボキシレートおよびエチル(1R,2S)−2−{2−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]ピリジン−4−イル}シクロプロパン−1−カルボキシレートのジアステレオマー混合物で置き換えることにより、実施例31Bに記述した通りに製造した。MS(ESI)m/z:386.2(M+H)+.
【0331】
34C.tert−ブチル N−[(2R,4S,9E,12S)−5−オキソ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.02,4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−12−イル]カルバメート(ジアステレオマーA)の製造および
31C.tert−ブチル N−[(2S,4R,9E,12S)−5−オキソ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.02,4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−12−イル]カルバメート(ジアステレオマーB)の製造
【化124】
tert−ブチル N−[(2R,4S,9E,12S)−5−オキソ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−12−イル]カルバメートおよびtert−ブチル N−[(2S,4R,9E,12S)−5−オキソ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−12−イル]カルバメート(0.0842g,64%収率)のジアステレオマー混合物を、tert−ブチル N−[(1S)−1−{4−[(1S,2R)−2−[(ブタ−3−エン−1−イル)カルバモイル]シクロプロピル]ピリジン−2−イル}ブタ−3−エン−1−イル]カルバメートを、エチル(1S,2R)−2−{2−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]ピリジン−4−イル}シクロプロパン−1−カルボキシレートおよびエチル(1R,2S)−2−{2−[(1S)−1−{[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ}ブタ−3−エン−1−イル]ピリジン−4−イル}シクロプロパン−1−カルボキシレートのジアステレオマー混合物で置き換えることにより、実施例31Cに記述した通りに製造した。このジアステレオマーを、順相クロマトグラフィー(Hex/EtOAc)により分離して、tert−ブチル N−[(2R,4S,9E,12S)−5−オキソ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−12−イル]カルバメート(ジアステレオマーA,0.0372g,28%収率)を白色固体として得て、tert−ブチル N−[(2S,4R,9E,12S)−5−オキソ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−12−イル]カルバメート(ジアステレオマーB,0.0300g,23%収率)を、無色透明の残留物として得た。
ジアステレオマーA:
MS(ESI)m/z:358.2(M+H)+.
1H NMR(500MHz,60℃,CD
3OD) δ 8.35(d,J=5.0Hz,1H),7.07(d,J=5.0Hz,1H),6.98(s,1H),5.41−5.31(m,1H),4.81−4.72(m,1H),4.53−4.46(m,1H),3.47(t,J=12.8Hz,1H),2.82−2.75(m,1H),2.60−2.46(m,2H),2.21−2.01(m,4H),1.74−1.68(m,1H),1.46−1.28(m,9H),1.23−1.18(m,1H).
ジアステレオマーB:
MS(ESI)m/z:358.2(M+H)+.
1H NMR(500MHz,60℃,CD
3OD) δ 8.31(d,J=5.2Hz,1H),7.13(dd,J=5.0,1.4Hz,1H),6.99(s,1H),5.42−5.33(m,1H),4.86−4.77(m,1H),4.70(t,J=5.4Hz,1H),3.38(t,J=11.3Hz,1H),2.95−2.87(m,1H),2.52−2.36(m,3H),2.22−2.04(m,3H),1.75−1.67(m,1H),1.47−1.30(m,9H),1.28−1.23(m,1H).
【0332】
34D.(2R,4S,12S)−12−アミノ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.02,4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オンの製造
【化125】
化合物(2R,4S,12S)−12−アミノ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オン(0.0263g,96%収率)を、tert−ブチル N−[(2S,4R,9E,12S)−5−オキソ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−12−イル]カルバメートを、tert−ブチル N−[(2R,4S,9E,12S)−5−オキソ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),9,13,15−テトラエン−12−イル]カルバメート(ジアステレオマーA)で置き換えることにより、実施例31Dおよび31Fに記述したとおりに製造した。MS(ESI)m/z:260.1(M+H)+.
【0333】
34E.(2R,4S,12S)−12−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.02,4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オン,トリフルオロ酢酸の製造
化合物(2R,4S,12S)−12−{4−[5−クロロ−2−(4−クロロ−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)フェニル]−6−オキソ−1,6−ジヒドロピリミジン−1−イル}−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オン,トリフルオロ酢酸(0.0122g,32%収率,オフホワイトの固体)を、実施例31Hに記述したように、(2S,4R,12S)−12−アミノ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オンおよび(12S)−12−アミノ−6,14−ジアザビシクロ[11.3.1]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オンの混合物を(2R,4S,12S)−12−アミノ−6,14−ジアザトリシクロ[11.3.1.0
2,
4]ヘプタデカ−1(17),13,15−トリエン−5−オンで置き換えることにより製造した。
MS(ESI)m/z:550.1(M+H)+および552.1(M+2+H)+.
1H NMR(500MHz,CD
3OD) δ 8.78(s,1H),8.49(d,J=5.2Hz,1H),8.34(s,1H),7.87(d,J=2.2Hz,1H),7.73(dd,J=8.4,2.3Hz,1H),7.65−7.62(m,2H),7.34(d,J=4.7Hz,1H),6.35(d,J=0.6Hz,1H),5.85(dd,J=12.5,3.7Hz,1H),3.53−3.45(m,1H),2.78−2.72(m,1H),2.69−2.63(m,1H),2.41−2.33(m,1H),2.25−2.18(m,1H),2.04−1.96(m,1H),1.79−1.73(m,1H),1.71−1.53(m,2H),1.48−1.38(m,1H),1.34−1.10(m,3H),0.98−0.86(m,1H).分析HPLC(方法A)RT=6.82分,純度=99.2%.第XIa因子のKi=96nM,血漿カリクレインのKi=3,100nM.