特許第6630002号(P6630002)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6630002歯科治療および/または検査アセンブリ、歯科用連結ユニット、および歯科治療および/または検査アセンブリの液体伝導システムを洗い流す方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6630002
(24)【登録日】2019年12月13日
(45)【発行日】2020年1月15日
(54)【発明の名称】歯科治療および/または検査アセンブリ、歯科用連結ユニット、および歯科治療および/または検査アセンブリの液体伝導システムを洗い流す方法
(51)【国際特許分類】
   A61C 1/08 20060101AFI20200106BHJP
【FI】
   A61C1/08 C
【請求項の数】18
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2018-567075(P2018-567075)
(86)(22)【出願日】2017年6月22日
(65)【公表番号】特表2019-518561(P2019-518561A)
(43)【公表日】2019年7月4日
(86)【国際出願番号】EP2017065422
(87)【国際公開番号】WO2017220731
(87)【国際公開日】20171228
【審査請求日】2019年2月13日
(31)【優先権主張番号】16175632.5
(32)【優先日】2016年6月22日
(33)【優先権主張国】EP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】305039194
【氏名又は名称】カルテンバッハ ウント ホイクト ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】Kaltenbach & Voigt GmbH
(74)【代理人】
【識別番号】100135828
【弁理士】
【氏名又は名称】飯島 康弘
(72)【発明者】
【氏名】モースラング,フベルト
(72)【発明者】
【氏名】エバール,イェルク
【審査官】 小林 睦
(56)【参考文献】
【文献】 特開昭59−194735(JP,A)
【文献】 特開昭62−097548(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第00323598(EP,A2)
【文献】 独国特許出願公開第19714466(DE,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C 1/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
歯科治療および/または検査のためにその前端(11)で器具アタッチメント(2)に解放可能に連結することができ、さらに前記器具アタッチメント(2)用の供給媒体を提供するための供給ユニット(3)に接続することができる歯科用連結ユニット(1)であって、
前記供給媒体は少なくとも1つの液体を含み、
液体用の媒体送出ライン(4)が、前記連結ユニット(1)を通って前記器具アタッチメント(2)に向かって延び、
さらに媒体戻りライン(5)が前記連結ユニット(1)を通って延び、前記媒体戻りライン(5)は前記連結ユニット(1)を通って延びる前記媒体送出ライン(4)の端部領域に接続され、前記端部領域は前記器具アタッチメント(2)に面しており、
前記連結ユニット(1)は、前記器具アタッチメント(2)が取り付けられたときに前記連結ユニット(1)から器具アタッチメント(2)へ液体を導く弁装置(6)を有し、
前記器具アタッチメント(2)が取り付けられていないとき、前記弁装置(6)は、前記媒体送出ライン(4)から供給された液体を前記媒体戻りライン(5)に導き、前記連結ユニット(1)の前端(11)での液体の漏出を阻止する
歯科用連結ユニット。
【請求項2】
請求項1に記載の歯科用連結ユニットであって、
液体は、水、処理水、薬液または化学液である
ことを特徴とする歯科用連結ユニット。
【請求項3】
請求項1または2に記載の歯科用連結ユニット(1)を有する歯科治療および/または検査アセンブリであって、
歯科治療および/または検査アセンブリは前記供給ユニット(3)を有し、前記媒体送出ライン(4)が供給ユニット(3)から連結ユニット(1)を通って器具アタッチメント(2)に向かって延び、
歯科治療および/または検査アセンブリはさらに、前記媒体送出ライン(4)および前記媒体戻りライン(5)を通る液体の流れを選択的に可能にする手段を有し、選択的可能化のためのこれらの手段は前記弁装置(6)を含む
歯科治療および/または検査アセンブリ。
【請求項4】
請求項3に記載の歯科治療および/または検査アセンブリであって、
前記選択的に可能にするための手段はさらに、前記媒体戻りライン(5)の領域に配置されている弁(Y2)を含む
ことを特徴とする歯科治療および/または検査アセンブリ。
【請求項5】
歯科治療および/または検査用アセンブリであって、
- 歯科治療および/または検査のためにその前端部で器具アタッチメント(2)に解放可能に連結することができる歯科用連結ユニット(1)、
- 前記器具アタッチメント(2)用の供給媒体を供給するための供給ユニット(3)であって、前記供給媒体は少なくとも1つの液体を含む供給ユニット(3)、
- 前記供給ユニット(3)から前記連結ユニット(1)を通って前記器具アタッチメント(2)に向かって延びる液体のための媒体送出ライン(4)、および
- 前記連結ユニット(1)を通って延びる媒体送出ライン(4)の端部領域に接続することができる媒体戻りライン(5)であって、前記端部領域は器具アタッチメント(2)に面している媒体戻りライン(5)を有し、
歯科治療および/または検査アセンブリはさらに、前記媒体送出ライン(4)および前記媒体戻りライン(5)を通る液体の流れを選択的に可能にするための手段、
- 前記器具アタッチメント(2)が前記連結ユニット(1)に取り付けられていないときに前記連結ユニット(1)に連結することができる洗浄アダプタ(7)を有し、
前記媒体戻りライン(5)は前記洗浄アダプタ(7)から始まって延び、前記洗浄アダプタ(7)と連結ユニット(1)との間の連結状態では、前記連結ユニット(1)を通って延びる媒体送出ライン(4)に接続され、
前記洗浄アダプタ(7)は、それぞれ連結ユニットに連結するように設計されたアダプタインサート(9)用の座部(8)を有し、前記アダプタインサート(9)は前記座部(8)内に自由に配置することができる
ことを特徴とする歯科治療および/または検査アセンブリ。
【請求項6】
請求項5に記載の歯科治療および/または検査アセンブリであって、
前記洗浄アダプタ(7)は、歯科治療および/または検査アセンブリの歯科医または歯科助手の送出ユニット(101)に配置されている
ことを特徴とする歯科治療および/または検査アセンブリ。
【請求項7】
請求項5または6に記載の歯科治療および/または検査アセンブリであって、
洗浄アダプタ(7)はさらに、処理剤、洗浄剤または消毒剤のための供給ライン(10)を有する
ことを特徴とする歯科治療および/または検査アセンブリ。
【請求項8】
請求項3から7のいずれか一項に記載の歯科治療および/または検査アセンブリであって、
前記供給ユニット(3)は、前記媒体送出ライン(4)と前記媒体戻りライン(5)を液体で洗い流すように設計されており、
前記供給ユニット(3)は、所定の期間にわたって洗浄液を分配するか、または所定量の液体を分配する
ことを特徴とする歯科治療および/または検査アセンブリ。
【請求項9】
請求項8に記載の歯科治療および/または検査アセンブリであって、
前記供給ユニット(3)は、洗浄用に供給された液体の量を監視する
ことを特徴とする歯科治療および/または検査アセンブリ。
【請求項10】
請求項3から9のいずれか一項に記載の歯科治療および/または検査アセンブリであって、
前記媒体戻りライン(5)は、前記供給ユニット(3)または処分点(31)まで圧力ラインとして延びる。
ことを特徴とする歯科治療および/または検査アセンブリ。
【請求項11】
請求項3から10のいずれか一項に記載の歯科治療および/または検査アセンブリであって、
前記供給ユニット(3)は装着された機器の種類を認識することができる
ことを特徴とする歯科治療および/または検査アセンブリ。
【請求項12】
請求項3から11のいずれか一項に記載の歯科治療および/または検査アセンブリであって、
前記器具アタッチメント(2)はドリルハンドピース、スケーラーまたは歯科用スプレーハンドピースである
ことを特徴とする歯科治療および/または検査アセンブリ。
【請求項13】
請求項3から12のいずれか一項に記載の歯科治療および/または検査アセンブリであって、
それはさらに供給ホース(105)を有し、それを介して前記連結ユニット(1)が前記供給ユニット(3)に取り外し可能にまたは恒久的に接続され、前記供給ホース(105)を通して前記媒体送出ライン(4)および前記媒体戻りライン(5)も延びる
ことを特徴とする歯科治療および/または検査アセンブリ。
【請求項14】
歯科治療および/または検査用アセンブリの液体伝導システムを洗い流すための方法であって、当該歯科治療および/または検査用アセンブリは、
・歯科治療および/または検査のためにその前端部(11)で器具アタッチメント(2)に解放可能に連結することができる歯科用連結ユニット(1)、
・前記器具アタッチメント(2)に供給媒体を供給するための供給ユニット(3)であって、前記供給媒体は少なくとも1つの液体を含む供給ユニット(3)、
・前記供給ユニット(3)から前記連結ユニット(1)を通って前記器具アタッチメント(2)に向かって延びる液体のための媒体送出ライン(4)、を有し、
前記方法は、
a)前記器具アタッチメント(2)が前記連結ユニット(1)に取り付けられているときに、液体を前記連結ユニット(1)から前記器具アタッチメント(2)に導くステップ、
b)前記器具アタッチメント(2)が前記連結ユニット(1)に取り付けられていないときには、前記媒体送出ライン(4)および後者に接続された媒体戻りライン(5)を通して液体を流すステップ
を有する歯科治療および/または検査用アセンブリの液体伝導システムを洗い流すための方法。
【請求項15】
請求項14に記載の方法であって、
前記媒体戻りライン(5)は、ステップb)において前記連結ユニット(1)が接続されている洗浄アダプタ(7)から始まる圧力ラインとして延びる
ことを特徴とする方法。
【請求項16】
請求項14に記載の方法であって、
さらに次の
c)前記器具アタッチメント(2)を前記連結ユニット(1)に取り付けることによって前記連結ユニット(1)の弁装置(6)を開き、前記媒体送出ライン(4)を前記弁装置(6)が開いているとき前記器具アタッチメント(2)の媒体ライン(23)に導伝的方法で接続するステップを有する
ことを特徴とする方法。
【請求項17】
請求項16に記載の方法であって、
さらに次の
d)連結ユニット(1)から器具アタッチメント(2)を引き出すことによって弁装置(6)を閉鎖し、前記弁装置(6)が閉鎖されると、前記連結ユニット(1)の前端(11)での液体の漏出が阻止されるステップを有する
ことを特徴とする方法。
【請求項18】
請求項14、16、17のいずれか一項に記載の方法であって、
さらに次の
e)前記媒体送出ライン(4)に過圧を加え、媒体戻りライン(5)に配置された逆止弁(6’)が、加えられた過圧力によって開かれるステップを有する
ことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、その前端部において器具アタッチメントに連結することができる連結ユニットと、器具アタッチメントのための供給媒体を提供するための供給ユニットとを有する歯科治療および/または検査アセンブリに関する。さらに、本発明は、対応する連結ユニットと、対応する処理および/または検査アセンブリの液体伝導システムを洗い流すための方法とを包含する。
【背景技術】
【0002】
図17は、歯科治療および/または検査アセンブリの一例としての歯科治療ユニット100の一例の概略図を示す。ここで、前記治療および/または検査アセンブリは、以下において略して「アセンブリ(組立体)」とも呼ばれる。アセンブリ100は、とりわけ、アセンブリ100の基部102に対して旋回可能に取り付けられる方法で配置されているいわゆる歯科医の送出ユニット101と、患者用椅子103とを備えている。
【0003】
基部102は、特に、アセンブリ100の動作のために部屋の床面に配置されるように意図され得る。さらに、アセンブリ100は、好ましくは、両方の基部102および歯科医の送出ユニット101に接続される旋回ロッドアセンブリ107を含む。歯科医の送出ユニット101は、旋回ロッドアセンブリ107を介して旋回可能に取り付けられた方法でベース要素102に接続されている。
【0004】
歯科医の送出ユニット101は、器具アタッチメント104を取り付けるために使用され、器具アタッチメント104は、例えば、ハンドピース、コントラアングルハンドピース、タービン、またはスケーラーであり得る。第1(最初)の概算では、器具アタッチメント104は細長い、すなわちそれは前端106と後端とを有することを意味する。同時に、器具アタッチメント104は、作動媒体用の媒体ライン、または略して媒体、例えば液体、特に水を有する。器具アタッチメント104の媒体ラインは、特に器具アタッチメント104の前端106で外向きに開くことができ、これは、器具アタッチメント104を用いたタスクの場合には、問題の媒体を適切なタスクスポットに分配することができることを意味する。
【0005】
媒体を供給するために供給ユニットが使用され、媒体を供給ユニットから器具アタッチメント104に導くために対応する媒体送出ラインが使用される。器具アタッチメント104は、アセンブリ100のさらなる要素に接続される。例えば、可撓性または変形可能な器具または供給ホース105を介した歯科医の送出ユニット101、供給ホース105を通って、特に旋回ロッドアセンブリ107に沿ってまたはそれを通って延びるように媒体送出ラインが配置されている。より一般的には、器具アタッチメント104は歯科治療および/または検査に使用される。
【0006】
器具アタッチメント104を供給ホース105に接続または連結(結合)するために、例えば可逆的に解放可能な方法で、あるいは永久的または持続的な方法で供給ホース105に接続される後端を有する連結ユニットが使用される。その前端において、連結ユニットは、器具アタッチメント104に直接接続することができる連結要素を有する。特に、連結ユニットの連結要素は、器具アタッチメント104を装着または取り付けることができる連結ピンとすることができる。接続または取り付けられた状態では、器具アタッチメント104は動作準備が整った状態で連結ユニットに接続される。この状態では、媒体、すなわち、例えば水は、媒体送出ラインから器具アタッチメント104または器具アタッチメント104の媒体ラインに入るように流れることができる。同時に、媒体戻りラインは、連結ユニットを通って器具アタッチメント104または連結ユニットの前端に向かって延びる。
【0007】
供給ホース105に接続されているアセンブリのさらなる要素、すなわち、例えば歯科医の送出ユニット101には、連結ユニットを保持するためのマウントがあり、このマウントは、例えばホルダの一種である。付属の器具アタッチメントを用いて、連結ユニットをマウントから取り外し、アセンブリのさらなる要素から、または歯科医の送出ユニット101から、特にタスクスポット(作業箇所)に、供給ホース105をそれに応じて変形させながら移動させることができる。器具アタッチメント104を用いたタスク(作業)の後に、後者を連結ユニットと共にマウントに戻すことができる。
【0008】
処置後、器具アタッチメントは、特に連結ピンから引き抜くことによって連結ユニとから分離することができる。作業後の器具アタッチメント104の連結ユニットからのこの分離は、通常、歯科医院で、例えば患者が治療された後に行われる。
【0009】
媒体または液体、すなわち例えば水は、媒体送出ラインを通って、すなわち一般に器具アタッチメント104による作業中に導かれる。したがって、媒体送出ラインは、治療ユニット100の液体伝導システムまたは水伝導システムの一部である。
【0010】
一般に、1つの治療ユニットは、複数の対応する連結ユニット、したがって複数の供給ホースを有し、各連結ユニットは、供給ホースのうちの1つに対応して接続され、他方、すべての供給ホースは、さらにアセンブリの別の要素に接続され、または歯科医の送出ユニット101に接続される。
【0011】
あるいは、図18に描かれているように−歯科医の送出ユニット101の代わりにいわゆる歯科助手の送出ユニット101´を使用することができる。さらに代替として、歯科医の送出ユニットは−図19に描かれているように−カートバージョン、すなわち、旋回ロッドアセンブリ107または旋回ロッドアセンブリ107を介して基部102に接続されていない。カートバージョンの場合、媒体送出ラインは当然旋回ロッドアセンブリを通って延びない。
【0012】
歯科では、歯科治療の特殊性のために、患者およびこの分野に関与する人々にとって様々な感染リスクがある。したがって、歯科治療および/または検査アセンブリは適切な衛生要件を満たさなければならない。これは、とりわけ、上記の水を通すシステムまたは液体を通すシステムに関するものである。ドイツでは、Trinkwasserverordnung(TrinkwV)[飲料水規制]のセクション3によると、この規制の要件を満たす水だけが歯科治療ユニットに供給される。しかしながら、この基準が守られたとしても、歯科治療ユニットの導水システムはしばしば様々な微生物によって定着している。
【0013】
適切な衛生上の推奨事項は、例えば、文書に記載されている。「感染症予防のための予防策 Robert Koch-InstituteのKrankenhaushygieneとInfektionsの予防策の組み合わせについて」を参照。(歯科医療における感染予防−衛生要件 Robert Koch Instituteでの病院衛生と感染予防のための委員会からの通信)。
【0014】
適切な微生物学的水質を確保するために、1 mLあたり100のコロニー数を超えてはならない。これは、TrinkwVのセクション3と併せて、ポイント5「WasserfuhrendeSysteme」(導水システム)の下で最後に言及した文書によって明らかにされている。これを確実にするために、消毒システムは治療ユニットに設置されなければならず、そして導水システムは毎朝そしてまた各患者の治療の後に洗い流されなければならない。
【0015】
休止時間中に液体伝導システム内の微生物の増殖を防ぐために、滅菌プログラムを用いて治療ユニットを構成することが知られている。前記プログラムは、供給ホースが対応するアダプタに挿入されなければならない半自動操作である。この挿入は手動で行われ、したがって相応して高レベルの時間の消費を必要とする。さらに、アダプタへのアクセスがここで制限されることがよくある。さらに、対応する洗浄装置(フラッシング装置)はかなりのスペースを必要とする。行われた洗浄(洗い流し)または滅菌を文書化することもまた複雑で困難である。品質管理を目的とした完全な検証は、実際にはここではほとんど達成できない。
【0016】
EP 0 323 598 A2は、歯石を除去し洗浄するための装置を開示している。装置は基部(ベースユニット)を含み、そこからラインがハンドピースまで延びる。冷却水はラインを通ってハンドピースに導くことができる。他方、ハンドピースはインサートに接続されており、インサート内には洗浄物質用に前方に開口するラインが形成されている。
【0017】
DE 197 14 466 A1は、ステータとロータとを有する歯科用モータを開示している。スタータの周りに螺旋状に延びる2つの冷却チャネルが冷却のために使用される。前端部では、2つの冷却チャネルは分流チャネルを介して互いに接続されている。
【0018】
第54条(3)EPCに基づく先行技術であるWO2016 / 102524A1は、駆動ユニットとそれに接続可能なハウジングとを有する歯科用ハンドピースまたはコントラアングルハンドピースを示している。駆動ユニットは、第一の流体ラインと第二の流体ラインとを有する。意図されたように、ハウジングが駆動ユニットに接続されると、駆動ユニットの2つの述べられた流体ラインを互いに接続するラインがハウジング内に形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0019】
【特許文献1】EP 0 323 598 A2
【特許文献2】DE 197 14 466 A1
【特許文献3】WO2016 / 102524A1
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
本発明の目的は、対応する改良された歯科治療および/または検査アセンブリを提供することである。これに関連して、アセンブリは、特に自動化された手順および適切な文書化オプションの場合には、アセンブリの媒体送出ラインの実行が容易な処理または洗浄に適しているはずである。さらに、そのような処理を容易にする対応する治療および/または検査アセンブリの連結ユニットが提供されるべきであり、対応する治療および/または検査アセンブリの液体伝導システムを洗い流すための改良された方法がある。
【0021】
この目的は、独立請求項に記載された主題によって本発明に従って達成される。本発明の特定の実施形態は、従属請求項に明記されている。
【課題を解決するための手段】
【0022】
本発明は、歯科治療および/または検査用の器具アタッチメントにその前端で取り外し可能に連結することができ、さらに器具アタッチメント用の供給媒体を供給するための供給ユニットに接続することができる歯科用連結ユニットを提供する。供給媒体は少なくとも1つの液体を含む。これに関連して、液体のための媒体送出ラインは、連結ユニットを通って器具アタッチメントに向かって延びる。さらに、媒体戻りラインが連結ユニットを通って延び、その媒体戻りラインは連結ユニットを通って延びる媒体送出ラインの端部領域に接続され、前記端部領域は器具アタッチメントに面している。連結ユニットは、器具アタッチメントが装着されたときに液体を連結ユニットから器具アタッチメントに導き、液体を媒体戻りラインに導き、器具アタッチメントが取り付けられていないときに、連結ユニットの前端で液体の漏出を阻止する弁装置を有する。
【0023】
好ましくは、液体は水、処理水または医療用もしくは化学的液体である。
【0024】
本発明は、さらなる態様において、本出願による歯科用連結ユニットを有する歯科用治療および/または検査アセンブリを提供する。さらに、治療および/または検査アセンブリは供給ユニットを有し、媒体供給ラインは供給ユニットから連結ユニットを通って器具アタッチメントに向かって延びる。これに関連して、歯科治療および/または検査アセンブリはさらに、媒体送出ラインおよび媒体戻りラインを通る液体の流れを選択的に可能にするための手段を有し、選択的に可能にするためのこれらの手段は弁装置を含む。
【0025】
媒体戻しラインのおかげで、媒体送出ラインは、特に適切な方法で、特に特に低いレベルの努力で、そして同時に自動化手順に適切な方法で、液体で洗い流すことができる。
【0026】
連結ユニットは、器具アタッチメントが連結ユニットに装着されていないときに前端で連結ユニットからの液体の漏出を阻止する弁装置を有しているので、アセンブリは洗浄作業のための自動化された手順に特に適している。
【0027】
好ましくは、選択的有効化手段は、媒体戻りラインの領域に配置された弁をさらに含む。その結果、手段は特に簡単な方法で制御することができる。
【0028】
本発明は、さらなる態様において、その前端において歯科治療および/または検査のための器具アタッチメントに解放可能に連結することができる歯科用連結ユニットを有する歯科治療および/または検査アセンブリを提供する。さらに、アセンブリは、器具アタッチメントのために供給媒体を供給するための供給ユニットを有し、供給媒体は少なくとも1つの液体を含み、同様に、供給ユニットから連結ユニットを通って器具アタッチメントに向かって延びる液体のための媒体送出ラインを含む。さらに、アセンブリは、連結ユニットを通って延びる媒体送出ラインの端部領域に接続することができる媒体戻りラインを有し、前記端部領域は器具アタッチメントに面しており、歯科治療および/または検査アセンブリはさらに媒体送出ラインおよび媒体戻りラインを通る液体の流れを可能にする選択的手段を有する。さらに、アセンブリは、器具アタッチメントが後者に取り付けられていないときに連結ユニットに連結することができる洗浄アダプタを有し、媒体戻りラインは洗浄アダプタから始まり、洗浄アダプタと連結ユニットとの間の連結状態、連結ユニットを通って延びる媒体送出ラインに接続されている。これに関連して、洗浄アダプタは、それぞれ連結ユニットに連結するように設計されたアダプタインサート用の座部(シート)を有し、アダプタインサートは座部内に自由に配置することができる。
【0029】
その結果、洗浄操作の準備のための特に簡単な取扱いが可能になる。
【0030】
好ましくは、これに関連して、洗浄アダプタは、治療および/または検査アセンブリの歯科医または歯科助手の送出ユニットに配置される。したがって、歯科医または歯科助手の連結ユニット上の取り付け台から洗浄アダプタまでの連結ユニットの経路を特に短くすることができる。
【0031】
洗浄アダプタは、それぞれが連結ユニットまたは連結ユニットに連結するように設計されたアダプタインサート用の座部を有し、アダプタインサートをシート内に自由に配置することができるので、特に有利な空間的配置が可能になる。
【0032】
好ましくは、洗浄アダプタは、処理剤、洗浄剤または消毒剤のための供給ラインをさらに有する。これは、例えば、連結ユニットのOリングの処理または消毒に関して特に有利である。
【0033】
好ましくは、供給ユニットは、媒体送出ラインおよび媒体戻りラインを液体で洗い流すように設計されている。これは洗浄操作の手順に関して有利である。
【0034】
好ましくは、アセンブリは、供給ユニットが所定の期間にわたって洗浄液体を分配するか、または所定の量の液体を分配するように構成される。したがって、洗浄操作は、特に適切に検証可能または文書化可能にすることができる。
【0035】
好ましくは、アセンブリは、供給ユニットが洗浄のために分配された液体の量を監視するように構成される。結果として、洗浄操作は、特に、特に信頼できるものにすることができる。これは、例えば品質保証に関して有利である。
【0036】
好ましくは、媒体戻りラインは、供給ユニットまたは処分点までの圧力ラインとして延びる。したがって、媒体送出ラインの特に適切な洗浄をもたらすことができる。
【0037】
好ましくは、アセンブリは、供給ユニットが装着された器具または器具アタッチメントの種類を認識することができるように構成される。
【0038】
好ましくは、器具アタッチメントはドリルハンドピース、スケーラーまたは歯科用スプレーハンドピースである。
【0039】
好ましくは、歯科治療および/または検査アセンブリはさらに、それを介して連結ユニットが供給ユニットに取り外し可能または恒久的に接続される供給ホースを有し、媒体送出ラインおよび好ましくは媒体戻りラインも供給ホースを通って延びる。
【0040】
本発明は、さらなる態様において、歯科治療および/または検査アセンブリの液体伝導システムを洗い流すための方法であって、治療および/または検査アセンブリが以下のものを有する方法を提供する。アセンブリは、その前端において歯科治療および/または検査のための器具アタッチメントに解放可能に連結することができる歯科用ユニット、器具アタッチメントのための供給媒体を提供するための供給ユニットであって、供給媒体は少なくとも1つの液体である供給ユニット、および供給ユニットから連結ユニットを通って器具アタッチメントに向かって延びる液体のための媒体送出ラインを含む。
【0041】
この方法は、a)器具アタッチメントが連結ユニットに装着されたときに、液体を連結ユニットから器具アタッチメントに導くステップ、およびb)器具アタッチメントが連結ユニットに装着されていないときに、液体を媒体送出ラインおよび後者に接続された媒体戻りラインを通して洗い流すステップを含む。
【0042】
好ましくは、これに関連して、媒体戻りラインは、ステップb)において連結ユニットが接続されている洗浄アダプタから始まる圧力ラインとして特に延びる。
【0043】
好ましくは、本方法はさらに、以下のステップc)を有する:器具アタッチメントを連結ユニットに取り付けることによって連結ユニットの弁装置を開き、媒体送出ラインは弁装置が開いているとき器具アタッチメントの媒体ラインに導伝的に接続される。
【0044】
好ましくは、本方法はさらに、以下のステップd)を有する:連結ユニットから器具アタッチメントを引き出すことによって弁装置を閉鎖し、弁装置が閉鎖されると、連結ユニットの前端での液体の漏出が阻止される。
【0045】
好ましくは、この方法はさらに、以下のステップe)を有する:媒体送出ラインに過圧を加え、好ましくは、媒体戻りラインに配置された逆止弁が、加えられた過圧力によって開かれる。
【0046】
本発明は、例示的な実施形態に基づいて、そして図面に関して、以下により詳細に説明されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0047】
図1】本発明によるアセンブリの第1の例示的な実施形態に関連した概略図を示し、器具アタッチメントは連結ユニットに取り付けられている。
図2】対応する概略図を示しており、ここで器具アタッチメントは連結ユニットから引き出されている。
図3】アセンブリの媒体ラインに関する概略図を示す。
図4】洗浄状態にある媒体ラインを有する連結ユニットを示している。
図5】処理前の状態の連結ユニットを示している。
図6】治療中の連結ユニットを示している。
図7】治療直前のアセンブリの状態に関する概略図を示している。
図8】治療中のアセンブリの状態に関する概略図を示している。
図9】治療直後のアセンブリの状態に関する概略図を示している。
図10】洗浄プログラム中の治療後のアセンブリの状態に関する概略図を示している。
図11】逆止弁を用いたアセンブリの概略図を示している。
図12】電磁弁を使用したアセンブリの対応する概略図を示している。
図13】第2の例示的実施形態による洗浄アダプタに関する概略図を示している。
図14】洗浄アダプタに関するさらなる概略図を示し、洗浄アダプタのアダプタインサートは別々の配置で示されている。
図15】アセンブリの歯科医または歯科助手の送出ユニット上の洗浄アダプタの可能な配置に関する概略図を示している。
図16】歯科医または歯科助手の送出ユニットの代替実施形態の場合の図15に対応する概略図を示している。
図17】歯科治療および/または検査アセンブリの要素に関する概略図を示している。
図18】歯科助手の送出ユニットを備えた一変形例に関する概略図を示している。
図19】カートバージョンを有する一変形に関する概略図を示している。
図20】連結ユニットの前端領域における逆止弁の可能な構成に関する概略図を示している。
図21】上記弁のさらなる可能な構成に関する概略図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0048】
図1および図2は、本発明による歯科治療および/または検査用アセンブリ(ここでは略してアセンブリ(組立体))に関する概略図を示す。本明細書で別段の指定がない限り、アセンブリは、特に、図17から図19を参照して上記の説明に沿って構成することができる。
したがって、このアセンブリは、前端領域または前端11と後端領域または後端12とを有する歯科用連結ユニット1を備える。連結ユニット1は、その前端11において歯科治療および/または検査のための器具アタッチメント2に解放可能に連結または接続することができる。特に、この目的のために、連結ユニット1は、その前端部11に連結ピンを有することができ、それに器具アタッチメント2を装着することができ、または取り付けることができる。図1は、器具アタッチメント2が取り付けられた状態を示し、図2は、器具アタッチメント2が引き出された状態を示している。
【0049】
器具アタッチメント2は、例えば、ドリルハンドピース、スケーラーまたは歯科用スプレーハンドピースであり得る。
【0050】
例えば、アセンブリは、図17の概略図または図19の概略図と一致して、例えばホルダまたはスタンドの形態のマウントが形成されている連結ユニット1のための歯科医の送出ユニット101を有することができる。あるいは、マウントは、図18に例として示されるように、いわゆる歯科助手の送出ユニット上に形成することもできる。以下では、説明を簡単にするために、歯科医の送出ユニットまたは歯科助手の送出ユニットについては、より一般的に「歯科医の送出ユニット」と呼ばれるべきものとする。
【0051】
さらに、アセンブリは、器具アタッチメント2に供給媒体を供給するための供給ユニット3を含み、供給媒体は少なくとも1つの液体、特に水を含む。 液体は、例えば、処理水または医療用もしくは化学的液体、例えば滅菌剤が添加されている水であり得る。
【0052】
第1の概算では、器具アタッチメント2は細長く、それは前端21と後端22を有することを意味する。特に、器具アタッチメント2は液体を通すために使用される媒体ライン23を有することができる。器具アタッチメント2の媒体ライン23は、器具アタッチメント2の前端22で外側に通じることが好ましく、これは、器具アタッチメント2を用いた作業(タスク)の場合、媒体を作業(タスク)スポット上に指向的に分配することができることを意味する。
【0053】
その後端部12において、連結ユニット1は、例えば図17の参照符号105によって示されるホースの形態の、曲げ可能なまたは可撓性の器具または供給ホースに連結される。これに関連して、連結ユニット1は、供給ホース105に、解放可能な方法で、特に可逆的に解放可能な方法で、または恒久的に接続することができる。一方、供給ホース105は、その上に連結ユニット1のためのマウントが形成されている歯科医の送出ユニット101に接続することができる。供給ホースは、例えば、図17に示す旋回ロッドアセンブリ107を通って延びることができる。
【0054】
供給ホース105を通って延びているのは媒体送出ライン4であり、それは供給ユニット3から連結ユニット1を通って器具アタッチメント2に向かって、または連結ユニット1の前端11まで延びている。連結ユニット1の前端11まで連結ユニット1の後端12から延在する媒体送出ライン4のセグメントは、連結ユニット1の構成要素であり得る。媒体送出ライン4は液体を器具アタッチメント2に送出するために使用され、特に、器具アタッチメント2の媒体ライン23の中に送出する。
【0055】
さらに、アセンブリは、媒体送出ライン4の端部領域に接続された媒体戻りライン5を含み、前記端部領域は器具アタッチメント2に面している。この接続において、アセンブリはさらに媒体送出ライン4と媒体戻りライン5を介して液体の流れを選択的に可能にする手段を有する。
【0056】
好ましくは、媒体戻りライン5も供給ホース105を通って延びる。媒体戻りライン5は、少なくとも部分的に連結ユニット1を通って延びることができる。特に、連結ユニット1は、供給ホース105を介して供給ユニットに取り外し可能または恒久的に接続できる。
【0057】
連結ユニット1の前端11から連結ユニット1の後端12まで延在する媒体戻りライン5のセグメントは、連結ユニット1の構成要素とすることができる。
【0058】
連結ユニット1は、器具アタッチメント2が連結ユニット1に取り付けられていないときに連結ユニット1からの液体の漏出を阻止する弁装置6を有することが好ましい。
【0059】
好ましくは、選択的有効化手段は、媒体戻りライン5の領域に配置されている弁(バルブ)Y2を含む。
【0060】
さらに好ましくは、器具アタッチメント2が意図されたように連結ユニット1に接続されると、媒体送出ライン4が器具アタッチメント2の媒体ライン23に自動的に液体伝導方式で接続されるような構成である。このように、器具アタッチメント4は、器具アタッチメント2が連結ユニット1に接続されたときに、事実上自動的に作業(タスク)のための作動可能状態にある。
【0061】
さらに好ましくは、器具アタッチメント2が意図されたように連結ユニット1に接続されていないとき、すなわち、弁装置6によって連結ユニット1から切り離されているときには、媒体送出ライン4は自動的に器具アタッチメント2の媒体ライン23に液体伝導方式で接続されないように構成される。このように、器具が装着されていないときに、連結ユニット1の領域内の液体が外側または外側に漏れるのを特に防ぐことが可能である。
【0062】
このようにして、器具アタッチメント2の装着が器具アタッチメント2をすぐに(容易に)操作可能状態にすることを達成させ得る。作業が完了した後、すなわち例えば患者の治療後、器具アタッチメント2は通常その衛生的な処理のために連結ユニット1から引き出される。記載された構成の結果として、アセンブリは、次に、供給ユニット3からの連結ユニット1と器具アタッチメント2との間のインターフェースまでの媒体送出ライン4が、この場合連結ユニット1の前端11において液体の漏れを伴うことなく洗浄されることができる状態に容易にある。これに関連して、連結ユニット1は、歯科医の送出ユニット101上のマウント内に有利に留まることができる。
【0063】
好ましくは、供給ユニット3は、媒体送出ライン4および媒体戻りライン5を液体で洗い流すように設計されている。したがって、特に、器具アタッチメント2が連結ユニット1から引き出された後に、液体が媒体送出ライン4を通って駆動され、その結果、後者が特に液体の流れを選択的に可能にするための手段によって引き起こされて、媒体送出ライン4が流されるように構成することが特に可能である。特に、この目的のために、特に弁(バルブ)Y2を開くことによって、対応する洗浄プログラムが開始されることが提供され得る。例えば、アセンブリは、圧力センサ、カメラ、スキャナ、または患者識別の代替手段を有することができ、それによって洗浄プログラムが自動的に開始される。これは文書化または品質保証の選択肢に関しても有利である。あるいは、例えば、アセンブリの患者用椅子103が治療後にステップオフ位置に移動したときに洗浄プログラムが開始されるように構成することもできる。
【0064】
これに関連して、さらに好ましくは、供給ユニット3が洗浄液を所定の期間分注するか、または所定量の液体を分注するように構成されている。したがって、達成することができることは、洗浄がある所望の品質で「自動的に」実行されることである。これは品質保証または品質管理に関して特に有利である。
【0065】
さらに好ましくは、これに関連して、供給ユニット3が洗浄のために分配される液体の量を監視するように構成することもできる。この目的のために、例えば流量センサまたは流量センサ装置51の形態の体積流量計を媒体戻りライン5の中または上に設けることができる。これもまた、品質保証に関して特に有利である。
【0066】
好ましくは、媒体戻りライン5は、供給ユニット3または液体を処分するための処分点31まで圧力ラインとして延びる。
【0067】
記載された構成の結果として、このようにして達成され得ることは、別個の洗浄装置が必要とされないことであり、これはスペースの理由から特に有利である。
【0068】
さらに、これまで洗浄のために実務スタッフによって実行されていたアクション、すなわち、問題の供給ホースを対応するアダプタに差し込むなどの作業はもはや必要ないので、「ワークフロー最適化」を達成することが可能である。
【0069】
自明のこととして、図17図19および図1および図2に例として描かれたアセンブリは、複数の対応する連結ユニットと複数の対応する器具アタッチメントとを備えることができ、器具アタッチメントが根本的に異なることが可能である。これに関連して、連結ユニット1を所望に応じて複数の異なる器具アタッチメントのうちの1つに接続することができるように構成することができる。
【0070】
特にこの場合、供給ユニット3が装着された器具の種類、すなわち装着された器具アタッチメント2の種類を認識することができるように構成されることがさらに特に好ましい。供給ユニット3は、特にこの目的のために、 器具アタッチメント2の種類を認識するための認識装置に接続されるか、またはそのために構成される。
【0071】
したがって、記載されたアセンブリでは、特に、アセンブリの液体伝導システムを洗い流すための方法を実行することが可能であり、ここで、媒体送出ライン4の端部領域は、媒体戻りライン5に接続され、その端部領域は器具アタッチメント2と面する。器具アタッチメント2が連結ユニット1に取り付けられていないとき、または意図されているように連結ユニット1に接続されていないとき、液体は媒体送出ライン4およびそれに接続された媒体戻りライン5を通して流される。
【0072】
これに関連して、液体の洗い流しは、器具アタッチメント2が連結ユニットから取り外され又は分離された後、すなわち器具アタッチメント2が例えば連結ユニット1の連結ピンから引き抜かれた後に自動的に行われることが好ましい。
【0073】
図3は、アセンブリの媒体ラインの可能な構成に関する概略図を示す。したがって、アセンブリは、飲料水用の家庭用水接続300、「水接続および濾過」ユニット301、「自由出口を有する水ブロック」ユニット302、「滅菌剤」ユニット303、流出口304、パン305、タンブラ306を有することができる。これに関連して、媒体送出ライン4は、「自由出口を有する水ブロック」ユニット302から連結ユニット1まで延在する。この接続において、「自由出口を有する水ブロック」ユニット302は、特に、上述の供給ユニット3の一部とすることができる。
【0074】
図4、5および6は、タービンの形態の器具アタッチメント2'の例を使用して、可能な構成の弁を有するアセンブリの異なる状態に関する概略図を示す。
【0075】
媒体送出ライン4に設けることができるのは、制御空気ライン400に接続されている弁(バルブ)Y1.0であり、これには、例えばフットコントロール(足踏み制御装置、図示せず)を使用して圧縮空気を加えることができる。これに関連して、特に提供することができるのは、フットコントロール(足踏み制御装置)の作動時に、圧縮空気が制御空気ラインに供給され、結果として弁Y1.0が開くことである。フットコントロールの作動を終了すると、それに応じて弁Y1.0が閉じる。
【0076】
さらに、媒体送出ライン4に設けることができるのは、弁Y1.3であり、これは、例えば、歯科医の供給ユニット101上のマウント内の連結ユニット1の堆積によって閉じられ、マウントはこの目的のために意図されており、マウントから取り外すと開く。
【0077】
さらに、連結ユニット1内の媒体送出ライン4に設けることができるのは、供給ユニット3の一部に媒体送出ライン4内の液体に圧力が加えられ、または加えられているときに開く逆止弁RSV3.3である。このとき、弁Y1.0とY1.3が開いている。
【0078】
さらに、連結ユニット1の前端11に設けることができるのは、逆止弁RSV2.3であり、これは、媒体送出ライン4と器具アタッチメント2’の媒体ライン23’との間に作動的に配置されている。器具アタッチメント2'が連結ユニット1に取り付けられているときに開き、器具アタッチメント2'が連結ユニット1から取り外されたとき、または連結ユニット1から分離されたときに閉じる。逆止弁RSV2.3が開いているときに、液体は、図6に示すように、媒体送出ライン4から器具アタッチメント2'の対応する媒体ライン23'に流れる。例えば、器具アタッチメント2´が連結ユニット1に取り付けられると自動的に逆止弁RSV2.3を開き、器具アタッチメント2´が引き出されると自動的に逆止弁RSV2.3を閉じる機械的作動機構が提供され得る。これに関連して、機械的作動機構は、特に、連結ユニット1の一部および/または器具アタッチメント2’の一部に形成することができる。
【0079】
その機能に関しては、逆止弁RSV2.3は、図1および図2の参照符号6によって識別される弁装置に対応する。
【0080】
図20は、逆止弁RSV2.3または弁6の可能な構成の概略図を示している。これに関連して、概略図は、器具アタッチメント2は装着されていない場合の連結ユニット1の前端11または連結ピンの領域を示している。この実施形態によれば、逆止弁6は、一方では媒体送出ライン4に、他方では媒体戻りライン5に導伝的方法で接続されているチャンバ1005を有する。チャンバ1005内に配置されているのはボール1000であり、これはスプリング1001によってOリング1002に押し付けられており、それは器具アタッチメント2が取り付けられていないとき、チャンバ1005または逆止弁6の出口をシールする。したがって、例えば洗浄時にこの状態が存在し、その結果、この場合、液体は媒体送出ライン4を通ってチャンバ1005に流れ込み、その後、媒体戻りライン5に入るだけでチャンバ1005を出る。
【0081】
さらに、弁6は、プランジャ1004に接続された、例えば湾曲したスプリングワイヤ1003を備える。これに関連して、器具アタッチメント2が連結ユニット1の前端11に取り付けられるとき、または、連結ピンに取り付けられたとき、プランジャ1004がワイヤスプリング1003によってチャンバ1005に対して内側に押圧され、その結果、ボール1000とOリング1002と器具アタッチメント2の媒体ライン23との間にギャップが生じ、したがって、チャンバ1005に導伝的方法で接続される。この状態では、チャンバ1005から器具アタッチメント2またはその媒体ライン23への液体の経路は自由である。
【0082】
図21は、弁6のさらなる可能な構成を示しており、ここで参照符号は類似の方法で使用されている。この構成では、チャンバ1005内に配置されているのは、器具アタッチメント2が取り付けられていないときには、ばね1001’を介してOリング1002に対して押圧されるテーパ1006である。テーパ1006は、器具アタッチメント2が取り付けられると内側に移動する丸みを帯びたヘッド1007に接続され、その結果、テーパ1006はOリング1002から外れ、器具アタッチメント2内への液体の経路は順になり、したがって開いている。これに関連して、円筒形ピン1001´がテーパ1006を案内するために使用されることが好ましい。
【0083】
さらに、例えば、同様にカップリングユニット1内に設けることができるのは、媒体戻りライン5内の逆止弁RSV1.3であり、その機能については以下でさらに説明する。
【0084】
さらに、弁Y2は、逆止弁RSV1.3と処分点31との間の媒体戻りライン5に設けることができる。
【0085】
図4は洗浄状態の概略図を示す。この構成では、洗浄状態で弁Y1.0およびY1.3が開かれる。したがって、供給ユニット3の一部に媒体送出ライン4への圧力が加えられ、その結果逆止弁RSV3.3も開かれる。器具アタッチメント2'が連結ユニット1から分離されているので、逆止弁RSV2.3は閉じられている。弁Y2も同様に開かれており、その結果、圧力により逆止弁RSV1.3も同様に開かれている。
【0086】
図5は待機状態の概略図を示しており、そこでは器具アタッチメント2´がタスクのために設けられている。ここでは、器具アタッチメント2´はすでに連結ユニット1に取り付けられており、これは逆止弁RSV2.3が結果として開かれることを意味する。連結ユニット1は依然としてマウント内に配置されており、したがって弁Y1.3は閉じられている。さらに、フットコントローラーはまだ作動していないので、弁Y1.0も閉じている。弁Y2は閉じられ、逆止弁RSV1.3もそれに応じて閉じられる。
【0087】
図6は作業状態の概略図である。器具アタッチメント2'はマウントから取り外されている。つまり、弁Y1.3が開かれており、フットコントロールが作動する。つまり、弁Y1.0が開かれる。弁Y2が閉じられ、その結果逆止弁RSV1.3も閉じられる。器具アタッチメント2'が連結ユニット1に取り付けられているので、逆止弁RSV2.3が開かれる。ここで、液体は、それに応じて供給ユニット3から媒体送出ライン4を通って器具アタッチメント2'の媒体ライン23'に送られる。
【0088】
図7から図10は、例示的に、複数の連結ユニットおよび複数の器具アタッチメントを備えたアセンブリの可能な異なる状態に関する概略図を示しており、これらは以下に次々と描かれている。
【0089】
図7は、器具アタッチメントが待機状態にある状態の概略図を示す。これに関連して、器具アタッチメントはそれぞれ連結ユニットに取り付けられ、歯科医の送出ユニット101上のそれぞれの対応するマウント内に配置されている。これに関連して、上(トップ)から3番目のスポットに配置されたそのユニットは、連結装置1および器具アタッチメント2'を含み、図4〜6に示すユニットに対応する。
【0090】
上から1番目と2番目のスポットで描かれたユニットは、それらの弁配置に関して、3番目のスポットで示されたユニットと同様に構成されている。したがって、このようにして形成されたものは、それらの機能に関して弁1.3に対応する弁Y1.1およびY1.2、それらの機能に関して逆止弁RSV3.3に対応する逆止弁RSV3.1およびRSV3.2、並びにそれらの機能に関し逆止弁RSV2.3に対応するRSV2.3である。機能的にはチェックバルブRSV2.3に対応するRSV2.1とRSV2.2である。図示のように、弁Y1.0は弁Y1.1、Y1.2およびY1.3に接続されている。
【0091】
これに関連して、上部3つのユニット、すなわち付属の器具アタッチメントを有する上部3つの連結ユニットは、図5に基づいて上記で原理的に説明された状態にある。上部から4番目および5番目の位置にあるには、両方の場合において、噴霧器の形態の器具アタッチメントを有する連結ユニットである。これに関連して、2つの噴霧器の対応する媒体送出ラインは、図示の状態では開位置にある供給ユニット3に弁Y1.4を介して接続されている。円で拡大されて示されているように、噴霧器はキャッチを備えたボタン700を有しており、その作動によって問題の媒体送出ラインを開閉することができる。噴霧器はまた、それらの機能に関して逆止弁RSV1.3に対応する逆止弁RSV1.4およびRSV1.5を有する。
【0092】
弁Y2は閉じられ、その結果、弁RSV1.3、RSV1.4およびRSV1.5も同様に閉じられる。上部の2つの連結ユニットの他の対応する逆止弁RSV1.1とRSV1.2についても同じである。 もっと一般的に言うと、逆止弁“RSV1.X”(X = 1 ... 5)は閉じられている。
【0093】
図8は、治療中の状態の概略図を示しており、この状態では、治療に必要な器具アタッチメントが取り付けられている。 一番上の点で描かれた連結ユニットはそのマウントから取り外され、それは対応する弁Y1.1が開かれることを意味する。上から2番目と3番目の位置にある連結ユニットはマウントに配置されている。つまり、弁Y1.2とY1.3は閉じられている。
【0094】
これに関連して、上部のスポットで描かれたユニットでは、弁Y2が閉じているので、その機能に関して図4の参照符号RSV1.3で示される弁および図1および図2の参照符号6´で示される弁に対応する弁RSV1.1が閉じられている。このようにして、連結ユニットを洗い流すとき、または器具アタッチメントを備えた連結ユニットを使用するときに、確実に防止することができるのは、図8において例示的に2番目のスポットで描かれるように器具アタッチメントが取り付けられる別の連結ユニットで逃げることである。
【0095】
一番上の部分に示されている器具アタッチメントに関して準備およびタスクまたは治療を開始するときのシーケンス(順序)は、次のとおりである(ここではスケーラの形式である)。
【0096】
1)問題の連結ユニットに器具アタッチメントを取り付けると、逆止弁RSV2.1が開く。
2)連結ユニットをマウントから取り外すと、弁Y1.1が開く。
3)フットコントローラーが作動すると、弁Y1.0が開く。
4)逆止弁RSV3.1が圧力により開く。
【0097】
逆止弁RSV1.1からRSV1.5、またはRSV1.Xは、弁Y2が開かれていないので閉じられる。
【0098】
図9は、処置直後の状態の概略図を示しており、この状態では、問題の器具アタッチメントは依然としてそれらの連結ユニットに取り付けられているが、すべての連結ユニットはそれらのマウントに配置されている。
【0099】
一番上の部分に示されている器具アタッチメント関して治療を終了するときのシーケンスは次のとおりです。
【0100】
1)フットコントローラーを離すとバルブY1.0が閉じる。
2)弁Y1.0のピストンが負圧になる。
3)その結果、逆止弁RSV3.1が閉じる。
4)当該マウント内への連結ユニットの堆積(沈着)は、バルブY 1.1を閉じる。
【0101】
逆止弁RSV1.1からRSV1.5、またはRSV1.Xは、弁Y2がまだ開かれていないので、依然として閉じられている。
【0102】
図10は、最上スポットに示されている連結ユニットに関する媒体送出ラインが液体で洗い流されている状態を示している。上部ユニットの場合、この状態は、図4に示す状態に対応する。
【0103】
一番上のスポットに示されている器具アタッチメントに関して洗浄するときのシーケンスは次のとおりである。
【0104】
1)連結ユニットから器具アタッチメントを取り外すと、逆止弁RSV2.1が閉じる。
2)弁Y2が開かれ、その結果、逆止弁RSV1.1もまた開かれる。
【0105】
弁Y1.1およびY1.0が開かれる。
【0106】
洗浄プログラムの過程で、弁Y1.1からY1.3、またはY1.Xを順番に切り替えることができ、これは、問題の媒体送出ラインが連続的に洗浄されることを意味する。噴霧器の媒体送出ラインを洗い流すためには、弁Y1.0が閉じられ、弁Y1.4が開かれる。
【0107】
図11は、上部ユニットに関して上述の逆止弁RSV1.1およびRSV2.1が設けられているアセンブリの概略図を示している。しかしながら、図12に描かれているように、これら2つの逆止弁の代わりに対応して構成された電磁弁MV2.1を設けることも代替的に可能である。自明のことだが、他のユニットにも同じことが当てはまる。
【0108】
図13から図16は、第2の例示的実施形態に関する2つの概略図を示す。参照符号は上記と同じ方法で使用される。以下で特に説明しない限り、上記の説明は、第2の例示的実施形態にも同様に対応しまたは同様に適用される。
【0109】
第2の例示的実施形態では、器具アタッチメント2が装着または取り付けられていないときに連結ユニット1に接続または連結することができる洗浄アダプタ7が提供される。これに関連して、媒体戻しライン5は洗浄アダプタ7から延びている。これに関連して、連結ユニット1が洗浄アダプタ7に連結されると、連結ユニット1を通って延びる媒体送出ライン4は液体のための媒体戻りライン5に導伝的方法で接続される。この実施形態では、アセンブリの旋回ロッドアセンブリ107も延びている。
【0110】
したがって、この構成では、処置が終了した後に器具アタッチメント2が引き抜かれ、次いで、意図されているように、連結ユニット1が洗浄アダプタ7に接続される、すなわち洗浄アダプタ7に連結される。
【0111】
これに関連して、洗浄アダプタ7は、図15に描かれているように、アセンブリの歯科医の送出ユニット101上に配置されることが好ましい。図16は、代替的に形成された歯科医の送出ユニット101''の場合の対応する構成を示しており、この場合、供給ホースは、この点で知られているように、連結ユニットから始まって、下方の代わりに上方に導く。歯科医の送出ユニット101または101''上に洗浄アダプタ7を配置することの結果として、連結ユニット1が特に洗浄アダプタ7の近くに位置するということが達成され得る。歯科医または歯科助手の送出ユニット101、101 ’’の旋回可能な配置、連結ユニット1を洗浄アダプタ7に連結するときの特に簡単で人間工学的に有利な取り扱いが可能になる。
【0112】
これに関連して、アセンブリは、特に、例えば図2に描かれているように、異なるが、複数の対応する連結ユニットおよび、異なるが、複数の対応する器具アタッチメントを含むことができる。いくつかの器具アタッチメントだけがいくつかの連結ユニットに連結または接続されることができる。したがって、この場合、アセンブリは複数の供給ホースも有することが好ましく、各供給ホースはそれぞれ連結ユニットのうちの1つに接続される。 一方、供給ホースは歯科医の送出ユニット101に接続されている。同時に、歯科医の送出ユニット101上には、連結ユニットに対応する複数のマウント、具体的には各連結ユニットに1つのマウントが形成される。
【0113】
特にこの場合、洗浄アダプタ7は、図13および図14に描かれているように、アダプタインサート(アダプタ挿入部)9用の複数の座部(シート)8を有することが好ましく、各シートは複数の異なる結合ユニットのうちの1つに結合するように設計される。したがって、提供され得るものは、異なるアダプタインサート(アダプタ挿入部)9であり、アダプタインサート9のそれぞれは、異なる連結ユニットのうちの少なくとも1つに関して、対応するかまたは一致する様式で形成される。
【0114】
これに関連して、図14に湾曲した二重矢印で示すように、アダプタインサート9を座部8内に自由に配置できるように、すなわちアダプタインサート9の各々を挿入できるように構成することが好ましい。このようにして達成することができるのは、洗浄アダプタ7内のアダプタインサート9をそれぞれ対応する連結ユニットのマウントの特に近くに配置することができることである。特に、このようにして達成することができるのは、洗浄アダプタ7を取り扱うとき、供給ホースの絡み合いを容易に防止することができることである。
【0115】
この構成の結果として、各アダプタインサート9への連結ユニットの明確な割り当てが、いわば可能にされる。取り扱い中は、短い経路のみが必要とされる。これらすべてが「ワークフロー」に関して有利である。
【0116】
図14に示すように、洗浄アダプタ7は、連結ユニット1のOリングを処理または消毒するために使用されるOリング処理および消毒ライナー91を有することができる。Oリング処理および消毒ライナー91は、特に、問題のアダプタインサート9またはいくつかのもしくはすべてのアダプタインサート9に適切に形成することができる。これに関連して、連結ユニット1がアダプタインサート9に挿入された後に、問題のOリングを処理または消毒することができるように構成されている。
【0117】
さらに好ましくは、洗浄アダプタ7は、処理剤、洗浄剤または消毒剤のための供給ライン(フィードライン)10も有する。図示の例では、供給ライン10は処理剤、洗浄剤または消毒剤用の容器15に接続されている。特に、供給ライン10は、処理剤、洗浄剤または消毒剤をOリング処理および消毒ライナー91に供給するように構成することができる。
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