【実施例】
【0042】
前記した製造方法に沿って巻芯及びそれを備える巻き寿司を作製し、得られた巻芯及び巻き寿司について各種評価を行った。
【0043】
<実施例1>
はじめに、干瓢、椎茸、牛蒡、人参を準備し、出汁の中で十分に煮込んで、各具材に味付けを行った。そして、味付けしたそれぞれの具材のうち、牛蒡及び人参については、幅1cm程度に細切りし、さらには、5cm〜10cm弱程度の長さに切断した。また、味付けしたそれぞれの具材のうち、干瓢については、長さが10cm強程度になるように切断した。さらに、椎茸については、傘の部分を、幅が1cm弱、長さが3cm程度になるように切断した。
【0044】
次いで、結着剤としてのカラギーナン533.3gとローカストビーンガム466.7gとの混合物(粉末)を、切断したそれぞれの具材に十分にまぶした(付着工程)。具体的には、それぞれの具材の表面の全体に粉末の結着剤が十分に付着するまで、まぶす作業を行った。この作業により、結着剤が付着した具材(結着剤付着具材)が得られた。
【0045】
結着剤をまぶした具材について、干瓢30g、椎茸15g、牛蒡17g及び人参16gのそれぞれを
図2に示す上面視で矩形状の容器に入れた(成型工程)。ここで使用した容器は、ポリプリピレン製であり、
図2において、深さD=幅W=30mm、長さL=19cmのものである。また、容器に具材を入れる際、具材を過度に押圧せずに上方向に重ねつつ、また、長さ方向に適宜並べながら入れ、容器の内部を具材で満たした。
【0046】
具材を入れた容器を、ポリプロピレン製の袋(幅20cm×深さ40cm)に入れて、密閉した。そして、卓上真空包装機(古川製作所社製 TM−H)を使用して、大気圧(1013hPa)から850hPaにまで減圧した(減圧工程)。なお、この減圧に際して、使用した袋の内壁はトレー及び巻芯には接触しなかった。減圧は、常圧から850hPaになるまで5秒〜7秒程度の時間をかけてゆっくりと行った。
【0047】
次いで、容器に入れた状態の袋について、減圧状態のまま、90℃の湯せんにかけて、30分間加熱殺菌を行った(加熱殺菌工程)。そして、湯から袋を取り出し、室温まで自然冷却させた。これにより、容器に収容された巻芯が得られた。自然冷却後、−25℃以下の冷凍庫に入れ、40分以上保管し、完全に冷凍させた。
【0048】
40分後、冷凍した袋を開封して容器を取り出し、容器に収容されている巻芯について、以下のような評価を行った。
【0049】
まず、(1)袋から取り出した直後の完全冷凍された状態、(2)半解凍状態、(3)完全に解凍した後の状態のそれぞれについて、容器からの巻芯の取り出し易さを評価した。その結果、(1)完全冷凍された状態では、巻芯の一部が容器の内部に引っ付いていることもあったが、巻芯の形状が崩れることなく簡単に容器から取り出すことができた。また、(2)半解凍状態、及び、(3)完全に解凍した後の状態では、いずれも、巻芯が容器の内部に引っ付くことなく、また、巻芯の形状が崩れることなく、簡単に容器から取り出すことができた。特に、容器をひっくり返して開口が下方に向いたとき、手で取り出さなくても、巻芯は、その形状が崩れることなく簡単に容器から外れた。
【0050】
また、完全に解凍した巻芯を手で摘まんだときの巻芯の様子を評価した。その結果、巻芯を指でつまんでも、巻芯の形状は崩れることなく一本のまま持ち続けることができた。そのため、指でつまんだ状態で、その形状を崩すことなく搬送することができた。さらには、指で巻芯を振り回しても、巻芯の形状は崩れにくかった。従って、実施例1の巻芯は、解凍直後や半解凍、完全解凍の状態のいずれの状態であっても、容器から取り出し易く、また、搬送もし易いことがわかった。
【0051】
さらに、完全に解凍後の巻芯について、味及び食感を評価した。その結果、巻芯を噛んだときに適度かつ自然な歯ごたえがあり、また、ドリップ感(ビチャっとした感じ)も無かった。さらには、噛んだ後に、口の中で適度にばらけた。そのため、噛んだときに、巻芯を構成する具材の形状や味わい、風味が口の中全体に広がり、味わい深い巻芯が得られた。
【0052】
次に、前記の
図2に示した容器が八つ連なった容器を使用し、前記の方法と同様にして八本の巻芯を作製した。そして、作製された八本の巻芯をそれぞれ使用して、八本の巻き寿司を作製した。具体的には、まず、それぞれ、清潔な台の上に巻き簾を置き、その上に、21cm×18cmの大きさの海苔を敷いた。そして、海苔の上に、シャリを、21cm×18cm×厚さ1cm弱程度の平坦になるように配置した。そして、作製した巻芯を容器から取り出し、シャリの上に、シャリの一辺とほぼ平行になるように巻芯を載せた(載置工程)。次いで、当該巻芯が中心となるように、巻き簾を持ってシャリを巻芯に捲回し、巻き寿司を得た(捲回工程)。この捲回工程においては、八本いずれの巻き寿司においても、簡単に、シャリを載せた海苔を廻して巻くことができた。
【0053】
得られたそれぞれの巻き寿司について、以下のような評価を行った。まず、八本それぞれの巻き寿司について、巻き寿司の中央近傍で、包丁を用いて、軸方向に垂直な方向に切断した。そして、形成した巻き寿司の切断面を観察して、切断面の見た目を評価した。その結果、八本の巻き寿司のいずれの切断面についても、巻き寿司全体及び巻芯のいずれも、ほぼ同じような形状(扁平形状)と大きさとを有していた。例として、八本の巻き寿司のうちの四本の巻き寿司の切断面の様子を、図面代用写真として
図3に示す。
【0054】
図3に示すように、切断面における巻芯及び巻き寿司全体の崩れも殆ど無く、整った形状であった。従って、作製した巻き寿司を切断する際の包丁と巻芯及び巻き寿司全体との接触抵抗に伴う巻芯の崩れは無く、整った切断面形状を有する巻き寿司が得られることがわかった。また、いずれの切断面においても、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しは、肉眼では視認不可能なほど極微量であり、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリは白いまま維持されていた。
【0055】
また、作製した八本の巻き寿司について、切断面を露出させたまま、室温25℃の部屋で3時間放置した。放置の際、切断面に直接風が当たらないようにした。そして、八本それぞれの巻き寿司について、放置後の切断面の見た目を評価した。その結果、いずれの巻き寿司においても、3時間放置後であっても、放置前(作製直後)とほぼ変わらずに巻芯の具材がしっかり纏まって維持されており、巻芯や巻き寿司に大きな崩れは無かった。また、切断面全体の色合いに光沢があり、綺麗に見えた。さらに、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しは殆ど無く、放置前と同様に、シャリの部分は全体的に白いまま維持されていた。従って、3時間放置後であっても、放置前の切断面と同じような切断面の見た目となっており、スーパー等でパック詰めされて販売されるときでも、作りたてのような印象を消費者に与えることができる。
【0056】
さらに、3時間放置後の巻き寿司を食べてみたところ、特に巻芯の部分を噛んだ際、巻芯から出汁の味が強く感じられた。また、シャリの部分からは、巻芯から出汁が浸み出したことによる味の違和感が無かった。即ち、巻芯の部分からは出汁の味がしっかりとする一方で、巻き寿司を食べた際には出汁の味とシャリの味との双方が口の中で共存していた。これらのことから、3時間放置後であっても出汁がシャリに浸み出さず、巻芯には出汁が十分に保持されているといえる。従って、本実施形態の製造方法によれば、長期間にわたって良好な味わいを奏する巻き寿司が得られる。
【0057】
<実施例2>
減圧工程における減圧の程度を、850hPaに減圧したことに代えて、650hPaに減圧したこと以外は実施例1と同様にして巻芯を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、得られた巻芯は、実施例1と同様に、解凍直後や半解凍、完全解凍の状態のいずれの状態であっても、容器から取り出し易く、また、搬送もし易いことがわかった。また、完全に解凍後の巻芯を食べてみたところ、実施例1と同様に、噛んだときに、巻芯を構成する具材の形状や味わい、風味が口の中全体に広がり、味わい深い巻芯が得られた。
【0058】
そして、得られた巻芯を用いて、前記の実施例1と同様にして巻き寿司を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、捲回工程では、前記の実施例1と同様、簡単にシャリを載せた海苔を廻して巻くことができた。さらに、得られた巻き寿司の切断面を観察したところ、前記の実施例1と同様に、八本の巻き寿司のいずれについても、ほぼ同じように、扁平状の切断面形状を有していた。また、切断面において、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しは、肉眼では視認不可能なほど極微量であり、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリは白いまま維持されていた。
【0059】
さらに、3時間放置した後でも、実施例1と同様に巻芯の具材がしっかり纏まり、巻芯や巻き寿司に大きな崩れは無かった。また、切断面全体に光沢が残っていた。さらに、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しも、実施例1と同様に殆ど無く、放置前と同様に、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリは全体的に白いまま維持されていた。さらに、3時間放置後の巻き寿司を食べてみても、実施例1と同様に良好であった。従って、実施例2においても、長期間にわたって作りたてのような印象を消費者に与え、また、長期間にわたって良好な味わいを奏する巻き寿司が得られる。
【0060】
<
参考例3>
減圧工程における減圧の程度を、850hPaに減圧したことに代えて、500hPaに減圧したこと以外は実施例1と同様にして巻芯を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、得られた巻芯は、実施例1と同様に、解凍直後や半解凍、完全解凍の状態のいずれの状態であっても、容器から取り出し易く、また、搬送もし易いことがわかった。また、完全に解凍後の巻芯を食べてみたところ、実施例1と同様に、噛んだときに、巻芯を構成する具材の形状や味わい、風味が口の中全体に広がり、味わい深い巻芯が得られた。
【0061】
そして、得られた巻芯を用いて、前記の実施例1と同様にして巻き寿司を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、捲回工程では、前記の実施例1と同様、簡単にシャリを載せた海苔を廻して巻くことができた。さらに、得られた巻き寿司の切断面を観察したところ、前記の実施例1と同様に、八本の巻き寿司のいずれについても、ほぼ同じように、扁平状の切断面形状を有していた。また、切断面において、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しは微量(実施例1や実施例2よりは多く)であり、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリはほぼ白いまま維持されていた。
【0062】
さらに、3時間放置した後でも、実施例1と同様に巻芯の具材がしっかり纏まり、巻芯や巻き寿司に大きな崩れは無かった。また、切断面全体に光沢が残っていた。さらに、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しもほぼ無いといえる程度であり、放置前と同様に、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリはほぼ白いまま維持され、変色している部分はほぼ無かった。さらに、3時間放置後の巻き寿司を食べてみても、実施例1と同様に良好であった。従って、
参考例3においても、長期間にわたって作りたてのような印象を消費者に与え、また、長期間にわたって良好な味わいを奏する巻き寿司が得られる。
【0063】
<
参考例4>
減圧工程における減圧の程度を、850hPaに減圧したことに代えて、410hPaに減圧したこと以外は実施例1と同様にして巻芯を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、得られた巻芯は、実施例1と同様に、解凍直後や半解凍、完全解凍の状態のいずれの状態であっても、容器から取り出し易く、また、搬送もし易いことがわかった。また、完全に解凍後の巻芯を食べてみたところ、実施例1と同様に、噛んだときに、巻芯を構成する具材の形状や味わい、風味が口の中全体に広がり、味わい深い巻芯が得られた。
【0064】
そして、得られた巻芯を用いて、前記の実施例1と同様にして巻き寿司を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、捲回工程では、前記の実施例1と同様、簡単にシャリを載せた海苔を廻して巻くことができた。さらに、得られた巻き寿司の切断面を観察したところ、前記の実施例1と同様に、八本の巻き寿司のいずれについても、ほぼ同じよ
うに、扁平状の切断面形状を有していた。ただ、切断面において、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しがごくわずかに(実施例1
、2及び参考例3よりは多く)認められ、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリにごくわずかな変色があった。
【0065】
さらに、3時間放置した後では、実施例1と同様に巻芯の具材がしっかり纏まり、巻芯や巻き寿司に大きな崩れは無かった。また、切断面全体に光沢が残っていた。ただ、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しがごくわずかに認められ、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリにごくわずかな変色があった。
【0066】
しかし、
参考例4の巻き寿司を食べてみると、前記の実施例1と同様に、特に巻芯の部分を噛んだ際、巻芯から出汁の味が強く感じられた。また、シャリの部分からは、巻芯から出汁が浸み出したことによる味の違和感が無かった。即ち、巻芯の部分からは出汁の味がしっかりとする一方で、巻き寿司を食べた際には出汁の味とシャリの味との双方が口の中で共存していた。従って、切断面の良好さという点では実施例1よりはわずかに劣るものの、味や風味については実施例1と同様に良好であった。従って、
参考例4においても、実施例1と比べても遜色なく、長期間にわたって作りたてのような印象を消費者に与えるといえる。また、
参考例4においても、長期間にわたって良好な味わいを奏する巻き寿司が得られる。
【0067】
<実施例5>
具材を収容する容器を、
図2においてD=W=30mmである容器に代えて、
図2においてD=W=25mmである容器を使用したこと以外は実施例1と同様にして巻芯を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、得られた巻芯は、実施例1と同様に、解凍直後や半解凍、完全解凍の状態のいずれの状態であっても、容器から取り出し易く、また、搬送もし易いことがわかった。また、完全に解凍後の巻芯を食べてみたところ、実施例1と同様に、噛んだときに、巻芯を構成する具材の形状や味わい、風味が口の中全体に広がり、味わい深い巻芯が得られた。
【0068】
そして、得られた巻芯を用いて、前記の実施例1と同様にして巻き寿司を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、捲回工程では、前記の実施例1と同様、簡単にシャリを載せた海苔を廻して巻くことができた。さらに、得られた巻き寿司の切断面を観察したところ、八本の巻き寿司のいずれについても、ほぼ同じように、正方形のような切断面形状を有していた。これは、容器の大きさが前記の実施例1よりも小さいため、断面矩形状という容器の形状により、切断面が正方形状になったと考えられる。また、切断面において、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しが、前記の
参考例4と同程度にごくわずかに(実施例1
、2及び参考例3よりは多く)認められた。そのため、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリにごくわずかな変色があった。
【0069】
さらに、3時間放置した後では、実施例1と同様に巻芯の具材がしっかり纏まり、巻芯や巻き寿司に大きな崩れは無かった。また、切断面全体に光沢が残っていた。ただ、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しがごくわずかに認められ、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリにごくわずかな変色があった。
【0070】
しかし、実施例5の巻き寿司を食べてみると、前記の実施例1と同様に、特に巻芯の部分を噛んだ際、巻芯から出汁の味が強く感じられた。また、シャリの部分からは、巻芯から出汁が浸み出したことによる味の違和感が無かった。即ち、巻芯の部分からは出汁の味がしっかりとする一方で、巻き寿司を食べた際には出汁の味とシャリの味との双方が口の中で共存していた。従って、切断面の良好さという点では実施例1よりはわずかに劣るものの、味や風味については実施例1と同様に良好であった。従って、実施例5においても、実施例1と比べても遜色なく、長期間にわたって作りたてのような印象を消費者に与えるといえる。また、実施例5においても、長期間にわたって良好な味わいを奏する巻き寿司が得られる。
【0071】
<実施例6>
減圧工程における減圧の程度を、850hPaに減圧したことに代えて、650hPaに減圧したこと以外は実施例5と同様にして巻芯を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、得られた巻芯は、実施例5と同様に、解凍直後や半解凍、完全解凍の状態のいずれの状態であっても、容器から取り出し易く、また、搬送もし易いことがわかった。また、完全に解凍後の巻芯を食べてみたところ、実施例5と同様に、噛んだときに、巻芯を構成する具材の形状や味わい、風味が口の中全体に広がり、味わい深い巻芯が得られた。
【0072】
そして、得られた巻芯を用いて、前記の実施例1と同様にして巻き寿司を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、捲回工程では、前記の実施例5と同様、簡単にシャリを載せた海苔を廻して巻くことができた。さらに、得られた巻き寿司の切断面を観察したところ、前記の実施例5と同様に、八本の巻き寿司のいずれについても、ほぼ同じように、正方形のような切断面形状を有していた。また、切断面において、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しが、前記の実施例5と同程度にごくわずかに認められた。そのため、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリにごくわずかな変色があった。
【0073】
さらに、3時間放置した後では、実施例5と同様に巻芯の具材がしっかり纏まり、巻芯や巻き寿司に大きな崩れは無かった。また、切断面全体に光沢が残っていた。ただ、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しが実施例5と同様にごくわずかに認められ、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリにごくわずかな変色があった。
【0074】
しかし、実施例6の巻き寿司を食べてみると、前記の実施例5と同様に、特に巻芯の部分を噛んだ際、巻芯から出汁の味が強く感じられた。また、シャリの部分からは、巻芯から出汁が浸み出したことによる味の違和感が無かった。即ち、巻芯の部分からは出汁の味がしっかりとする一方で、巻き寿司を食べた際には出汁の味とシャリの味との双方が口の中で共存していた。従って、切断面の良好さや味、風味については、実施例5と同様に良好であった。従って、実施例6においても、実施例5と比べても遜色なく、長期間にわたって作りたてのような印象を消費者に与えるといえる。また、実施例6においても、長期間にわたって良好な味わいを奏する巻き寿司が得られる。
【0075】
<
参考例7>
減圧工程における減圧の程度を、850hPaに減圧したことに代えて、500hPaに減圧したこと以外は実施例5と同様にして巻芯を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、得られた巻芯は、実施例5と同様に、解凍直後や半解凍、完全解凍の状態のいずれの状態であっても、容器から取り出し易く、また、搬送もし易いことがわかった。また、完全に解凍後の巻芯を食べてみたところ、実施例5と同様に、噛んだときに、巻芯を構成する具材の形状や味わい、風味が口の中全体に広がり、味わい深い巻芯が得られた。
【0076】
そして、得られた巻芯を用いて、前記の実施例1と同様にして巻き寿司を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、捲回工程では、前記の実施例5と同様、簡単にシャリを載せた海苔を廻して巻くことができた。さらに、得られた巻き寿司の切断面を観察したところ、前記の実施例5と同様に、八本の巻き寿司のいずれについても、ほぼ同じように、正方形のような切断面形状を有していた。また、切断面において、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しがわずかに(実施例1
、2、5、6及び参考例3、4よりは多く)認められた。そのため、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリにわずかな変色があった。
【0077】
さらに、3時間放置した後でも、実施例5と同様に巻芯の具材がしっかり纏まり、巻芯や巻き寿司に大きな崩れは無かった。また、切断面全体に光沢が残っていた。ただし、3時間放置後においても、シャリへの出汁の浸み出しがわずかに認められたことから、変色しているシャリの部分もわずかに認められた。
【0078】
しかし、
参考例7の巻き寿司を食べてみると、特に巻芯の部分を噛んだ際、巻芯から出汁の味が十分に感じられた。また、シャリの部分からは、巻芯から出汁が浸み出したことによる味の違和感は殆ど無かった。即ち、変色しているシャリがわずかに存在しているものの、食べてみるとその影響は小さく、巻芯の部分からは出汁の味がする一方で、巻き寿司を食べた際には出汁の味とシャリの味との双方が口の中で共存していた。従って、切断面の良好さという点では実施例5よりはわずかに劣るものの、味や風味については実施例5と同様に良好であった。従って、
参考例7においても、実施例5と比べても遜色なく、長期間にわたって作りたてのような印象を消費者に与えるといえる。また、
参考例7においても、長期間にわたって良好な味わいを奏する巻き寿司が得られる。
【0079】
<
参考例8>
減圧工程における減圧の程度を、850hPaに減圧したことに代えて、410hPaに減圧したこと以外は実施例5と同様にして巻芯を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、得られた巻芯は、実施例5と同様に、解凍直後や半解凍、完全解凍の状態のいずれの状態であっても、容器から取り出し易く、また、搬送もし易いことがわかった。また、完全に解凍後の巻芯を食べてみたところ、実施例5と同様に、噛んだときに、巻芯を構成する具材の形状や味わい、風味が口の中全体に広がり、味わい深い巻芯が得られた。
【0080】
そして、得られた巻芯を用いて、前記の実施例1と同様にして巻き寿司を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、捲回工程では、前記の実施例5と同様、簡単にシャリを載せた海苔を廻して巻くことができた。さらに、得られた巻き寿司の切断面を観察したところ、前記の実施例1と同様に、八本の巻き寿司のいずれについても、ほぼ同じように、正方形のような切断面形状を有していた。また、切断面において、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しが
参考例7と同程度にわずかに(実施例1
、2、5、6及び参考例3、4よりは多く)認められた。そのため、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリにわずかな変色があった。
【0081】
さらに、3時間放置した後でも、実施例5と同様に巻芯の具材がしっかり纏まり、巻芯や巻き寿司に大きな崩れは無かった。また、切断面全体に光沢が残っていた。ただし、3時間放置後においても、シャリへの出汁の浸み出しがわずかに認められたことから、変色しているシャリの部分もわずかに認められた。
【0082】
しかし、
参考例8の巻き寿司を食べてみると、特に巻芯の部分を噛んだ際、巻芯から出汁の味が十分に感じられた。また、シャリの部分からは、巻芯から出汁が浸み出したことによる味の違和感は殆ど無かった。即ち、変色しているシャリがわずかに存在しているものの、食べてみるとその影響は小さく、巻芯の部分からは出汁の味がする一方で、巻き寿司を食べた際には出汁の味とシャリの味との双方が口の中で共存していた。従って、切断面の良好さという点では実施例5よりはわずかに劣るものの、味や風味については実施例5と同様に良好であった。従って、
参考例8においても、実施例5と比べても遜色なく、長期間にわたって作りたてのような印象を消費者に与えるといえる。また、
参考例8においても、長期間にわたって良好な味わいを奏する巻き寿司が得られる。
【0083】
<比較例1>
付着工程及び減圧工程の双方を行わないこと以外は実施例1と同様にして巻芯を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、冷凍状態のままの、巻芯を容器から簡単に取り出すことができた。また、半解凍状態の巻芯についても、具材が崩れ易かったものの、なんとか容器から取り出すことができた。しかし、完全解凍の状態では、巻芯を容器から取り出そうとすると、巻芯が崩れてしまい、纏まった状態で容器から取り出すことができなかった。
【0084】
また、完全に解凍した巻芯を手で摘まんだときの巻芯の様子を評価した。その結果、巻芯が崩れてしまい、掴みづらかった。そのため、比較例1の巻芯を使用して巻き寿司を作製しようとすると、巻芯の掴みにくさにより搬送性が良くなく、作業性が良くないことがわかった。
【0085】
完全に解凍後の巻芯について、味及び食感を評価した。その結果、巻芯の味は実施例1〜8の巻芯と同じであった。また、噛んだ後に、適度な歯ごたえがあり、口の中で適度にばらけた。しかし、噛んだときにドリップ感(ビチャっとした感じ)があり、良い食感とはいえないものであった。
【0086】
そして、得られた巻芯を用いて、前記の実施例1と同様にして巻き寿司を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、捲回工程では、前記の実施例1
、2、5、6及び参考例3、4、7、8とは異なり、巻くときに巻芯が崩れ、巻きにくかった。特に、巻き始めがとりわけ崩れ易く、大変煩雑な作業であった。
【0087】
さらに、得られた巻き寿司の切断面について、実施例1と同様にして観察したところ、切断時に巻芯が様々な方向にばらけるため、得られた切断面における巻き寿司全体の形状や巻芯の形状も八本それぞれで大きく異なっていた。具体的には、それらのうちの四本を挙げれば、
図4に示すように、切断する際の包丁と巻芯との接触抵抗に伴う巻芯及び巻き寿司全体に崩れが生じ、巻芯そのものの切断面形状に加え、巻き寿司の全体の切断面形状もいびつな形状になっていた。また、切断面において、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しが多く、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリが変色している様子がはっきりと確認できた。
【0088】
さらに、3時間放置した後に観察した切断面においては、巻芯を構成する具材同士の間に隙間が生成していた。また、切断面において、巻芯の部分は乾燥しており、食欲がそそられないものとなっていた。さらに、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しについては、巻芯の出汁がシャリに広がり、はっきりとわかる変色がシャリに存在していた。そのため、前記のように巻芯の部分の乾燥と相俟って、いっそう食欲がそそられない切断面になっていた。
【0089】
さらに、3時間放置後の巻き寿司を食べてみても、口の中で巻芯を構成する具材がパサついた食感であり、舌触りが良くなかった。また、具材が乾燥しており、出汁の味も薄まっている結果、味気ない味覚であった。また、シャリの部分についても、その全体がシャリに含まれる酢及び出汁の味で一体になっており、味がぼやけてしまっていた。従って、味覚の点でも、あまり美味しくないものであった。
【0090】
<比較例2>
減圧工程を行わないこと以外は実施例1と同様にして巻芯を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、得られた巻芯は、実施例1と同様に、解凍直後や半解凍、完全解凍の状態のいずれの状態であっても、容器から取り出し易く、また、搬送もし易いことがわかった。
【0091】
さらに、完全に解凍後の巻芯について、味及び食感を評価した。その結果、巻芯の味は実施例1
、2、5、6及び参考例3、4、7、8の巻芯と同じであった。また、噛んだ後に、比較例1と同じように、適度な歯ごたえがあり、口の中で適度にばらけた。しかし、比較例1と同じように、噛んだときにドリップ感(ビチャっとした感じ)があり、良い食感とはいえないものであった。
【0092】
そして、得られた巻芯を用いて、前記の実施例1と同様にして巻き寿司を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、捲回工程では、前記の実施例1と同様、簡単にシャリを載せた海苔を廻して巻くことができた。さらに、得られた巻き寿司の切断面を観察したところ、前記の実施例1と同様に、八本の巻き寿司のいずれについても、ほぼ同じように、扁平状の切断面形状を有していた。しかし、それぞれの切断面では、前記の比較例1と同様に、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しが多く、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリが黒ずんでいる様子がはっきりと確認できた。
【0093】
さらに、3時間放置した後に観察した切断面においては、前記の比較例1と同様に、巻芯を構成する具材同士の間に隙間が生成していた。また、切断面において、巻芯の部分は乾燥しており、食欲がそそられないものとなっていた。さらに、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しについても、前記の比較例1と同様に、巻芯の出汁がシャリに広がり、はっきりとわかる変色がシャリに存在していた。そのため、前記のように巻芯の部分の乾燥と相俟って、いっそう食欲がそそられない切断面になっていた。
【0094】
さらに、3時間放置後の巻き寿司を食べてみても、前記の比較例1と同様に、口の中で巻芯を構成する具材がパサついた食感であり、舌触りが良くなかった。また、具材が乾燥しており、出汁の味も薄まっている結果、味気ない味覚であった。また、シャリの部分についても、前記の比較例1と同様に、その全体がシャリに含まれる酢及び出汁の味で一体になっており、味がぼやけてしまっていた。従って、味覚の点でも、あまり美味しくないものであった。
【0095】
<比較例3>
付着工程を行わず、かつ、減圧工程における減圧の程度として850hPaに代えて650hPaに減圧したこと以外は比較例1と同様にして巻芯を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、冷凍状態のままでは、巻芯を容器から簡単に取り出すことができた。また、半解凍状態の巻芯についても、具財が崩れ易かったものの、なんとか容器から取り出すことができた。しかし、完全解凍の状態では、巻芯を容器から取り出そうとすると、巻芯が崩れてしまい、纏まった状態で容器から取り出すことができなかった。
【0096】
また、完全に解凍した巻芯を手で摘まんだときの巻芯の様子を評価した。その結果、巻芯が崩れてしまい、掴みづらかった。そのため、比較例3の巻芯を使用して巻き寿司を作製しようとすると、巻芯の掴みにくさにより搬送性が良くなく、作業性が良くないことがわかった。
【0097】
さらに、完全に解凍後の巻芯について、味及び食感を評価した。その結果、巻芯の味は実施例1
、2、5、6及び参考例3、4、7、8の巻芯と同じであった。また、噛んだ後に、適度な歯ごたえがあり、口の中で適度にばらけた。しかし、比較例1と同様に、噛んだときにドリップ感(ビチャっとした感じ)があり、良い食感とはいえないものであった。
【0098】
そして、得られた巻芯を用いて、前記の実施例1と同様にして巻き寿司を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、捲回工程では、前記の実施例1
、2、5、6及び参考例3、4、7、8とは異なり、巻くときに巻芯が崩れ、巻きにくかった。特に、巻き始めがとりわけ崩れ易く、大変煩雑な作業であった。
【0099】
さらに、得られた巻き寿司の切断面について、実施例1と同様にして観察したところ、切断時に巻芯が様々な方向にばらけるため、得られた切断面における巻き寿司全体の形状や巻芯の形状も、前記の比較例1ほどではないものの、八本それぞれで異なっていた。また、切断面において、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しが多く、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリが変色している様子がはっきりと確認できた。
【0100】
さらに、3時間放置した後に観察した切断面においては、前記の比較例1と同様に、巻芯を構成する具材同士の間に隙間が生成していた。また、切断面において、巻芯の部分は乾燥しており、食欲がそそられないものとなっていた。さらに、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しについても、前記の比較例1と同様に、巻芯の出汁がシャリに広がり、はっきりとわかる変色がシャリに存在していた。そのため、前記のように巻芯の部分の乾燥と相俟って、いっそう食欲がそそられない切断面になっていた。
【0101】
さらに、3時間放置後の巻き寿司を食べてみても、前記の比較例1と同様に、口の中で巻芯を構成する具材がパサついた食感であり、舌触りが良くなかった。また、具材が乾燥しており、出汁の味も薄まっている結果、味気ない味覚であった。また、シャリの部分についても、前記の比較例1と同様に、その全体がシャリに含まれる酢及び出汁の味で一体になっており、味がぼやけてしまっていた。従って、味覚の点でも、あまり美味しくないものであった。
【0102】
<比較例4>
付着工程及び減圧工程の双方を行わず、かつ、具材を収容する容器を、
図2においてD=W=30mmである容器に代えて、
図2においてD=W=25mmである容器を使用したこと以外は実施例1と同様にして巻芯を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、冷凍状態のままの巻芯を容器から取り出す際、巻芯の一部が容器の内部に引っ付いていることもあったが、巻芯の形状が崩れることなく容器から取り出すことができた。しかし、半解凍状態の巻芯を容器から取り出そうとすると、巻芯が崩れてしまうことが多くなり、取り出しづらくなった。さらに、完全解凍の状態では、巻芯を容器から取り出そうとすると、巻芯が崩れてしまい、纏まった状態で容器から取り出すことができなかった。
【0103】
また、完全に解凍した巻芯を手で摘まんだときの巻芯の様子を評価した。その結果、巻芯が崩れてしまい、掴みづらかった。そのため、比較例の巻芯を使用して巻き寿司を作製しようとすると、巻芯の掴みにくさにより搬送性が良くなく、作業性が良くないことがわかった。
【0104】
さらに、完全に解凍後の巻芯について、味及び食感を評価した。その結果、巻芯の味は実施例1
、2、5、6及び参考例3、4、7、8の巻芯と同じであった。また、噛んだ後に、適度な歯ごたえがあり、口の中で適度にばらけた。しかし、比較例1と同様に、噛んだときにドリップ感(ビチャっとした感じ)があり、良い食感とはいえないものであった。
【0105】
そして、得られた巻芯を用いて、前記の実施例1と同様にして巻き寿司を作製し、実施例1と同様の評価を行った。その結果、捲回工程では、前記の実施例1
、2、5、6及び参考例3、4、7、8とは異なり、巻くときに巻芯が崩れ、巻きにくかった。特に、巻き始めがとりわけ崩れ易く、大変煩雑な作業であった。特に、巻き始めがとりわけ崩れ易く、大変煩雑な作業であった。
【0106】
さらに、得られた巻き寿司の切断面について、実施例1と同様にして観察したところ、切断時に巻芯が様々な方向にばらけるため、得られた切断面における巻き寿司全体の形状や巻芯の形状も、前記の比較例1ほどではないものの、八本それぞれで異なっていた。また、切断面において、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しが多く、巻芯とシャリとの境界近傍のシャリが変色している様子がはっきりと確認できた。
【0107】
さらに、3時間放置した後に観察した切断面においては、前記の比較例1と同様に、巻芯を構成する具材同士の間に隙間が生成していた。また、切断面において、巻芯の部分は乾燥しており、食欲がそそられないものとなっていた。さらに、巻芯を構成する具材から周りのシャリへの出汁の浸み出しについても、前記の比較例1と同様に、巻芯の出汁がシャリに広がり、はっきりとわかる変色がシャリに存在していた。そのため、前記のように巻芯の部分の乾燥と相俟って、いっそう食欲がそそられない切断面になっていた。
【0108】
さらに、3時間放置後の巻き寿司を食べてみても、前記の比較例1と同様に、口の中で巻芯を構成する具材がパサついた食感であり、舌触りが良くなかった。また、具材が乾燥しており、出汁の味も薄まっている結果、味気ない味覚であった。また、シャリの部分についても、前記の比較例1と同様に、その全体がシャリに含まれる酢及び出汁の味で一体になっており、味がぼやけてしまっていた。従って、味覚の点でも、あまり美味しくないものであった。
【0109】
<まとめ>
以上の結果を、表1〜表3にまとめた。表1〜表3の各項目において、各項目中、最も良い結果を◎、次いで○、△△、△、×で評価した。各記号の意味は表1〜表3において記載した通りである。そして、それぞれの記号について5点、4点、3点、2点、1点に換算し、実施例1
、2、5、6及び参考例3、4、7、8及び比較例1〜4のそれぞれについて総合的なスコア(絶対スコア)を算出した。算出されたスコアについて、55点を満点(各5点満点の11項目)とする相対的な値(相対スコア)をさらに算出し、表1〜表3に示した。具体的には例えば、
参考例3では、絶対スコアは53点であるが、これを55点に対する相対的な値に換算すると、相対スコアは(53/55)×100=96点となる。他の実施例
、参考例及び比較例についても同様である。
【0110】
【表1】
【0111】
【表2】
【0112】
【表3】
【0113】
表1〜表3に示すように、本実施形態の巻芯の製造方法によれば、巻芯の形状を保持するための食材を別途使用しなくても、巻芯の取り出し易さや巻き易さ等の取り扱い性に優れる。また、本実施形態の巻き寿司の製造方法により製造された巻き寿司によれば、切断面には、具材以外の食材が存在しないため、切断面に違和感を覚えることがない。そのため、切断面を見た消費者の食欲をそそり、購買意欲が高められる。さらには、具材以外の食材が含まれていないため、食べたときの食感や味等、巻き寿司本来の食感や味等が奏される。
【0114】
さらに、これらの効果は、長時間にわたって奏される。そのため、例えばスーパー等で長時間陳列された場合であっても、巻芯や巻き寿司全体の崩れ及び切断面の変色が抑えられ、消費者の購買意欲を十分に刺激することができる。また、消費者が購入し、食べたときにおいても、食感や風味に違和感を覚えることなく、十分に消費者を満足させることができる。