(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記音源出力部は、前記レベル選択部の前記電圧調整部に対する信号出力端に並列接続され、前記レベル選択部の出力信号の変化に応じて互いに異なる音源を出力することを特徴とする、請求項4に記載の皮膚美容機器。
前記ケースは、前記ヘッドの開放部の内側において前記光源を覆うように前記ヘッド及びケースの上面のうちのいずれか一方または両方を媒介として固定される透明窓を含むことを特徴とする、請求項6に記載の皮膚美容機器。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の実施形態は、皮膚に流す微細電流の強度を多段階に調整できるとともに、微細電流を皮膚に流す過程において高出力の光及び振動を一緒に提供して、該当皮膚に塗布された有効成分の吸収を促進させ、これにより皮膚の健康維持及び増進に役立てることができ、特に抗酸化および抗老化に優れた機能を有する皮膚美容機器を提供する。
【0009】
また、本発明の実施形態は、皮膚に対するイオントフォレシス(iontophoresis)の過程において、当該皮膚に高出力の光を連動して提供するが、このように高出力の光を提供する光源が皮膚に微細電流を流す部分の皮膚に対する接触時にのみ自動作動するように構成され、イオントフォレシスの過程において高出力の光が必ず一緒に提供されるようにし、これに加えて高出力の光源を使用することによるエネルギー消費の負担を減らすとともに使用上の利便性を向上させる皮膚美容機器を提供する。
【0010】
また、本発明の実施形態は、皮膚にイオントフォレシスの機能が提供されていることをユーザーに聴覚的に認知させることができるだけでなく、皮膚に流す微細電流の強度を多段階に調整する過程においてユーザーが現在の段階を聴覚的に確認し、それにより、現在皮膚に供給される微細電流の強度を認知できる皮膚美容機器を提供する。
【0011】
また、本発明の実施形態は、無線充電が可能な形態で構成され、高出力の光源が使用されることによる比較的頻繁な充電が必要とされる使用環境においてユーザーが容易に充電させながら使用することができる皮膚美容機器を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の実施形態に係る皮膚美容機器は、導電性の素材からなり、皮膚との接触がなされるヘッドと、前記ヘッドと接触する皮膚領域に振動を提供するための振動部と、前記ヘッドの皮膚接触の際にオン(ON)状態になり、前記ヘッドの皮膚接触解除の際にオフ(OFF)状態になる作動モードを有して前記ヘッドと接触する皮膚領域に自動的に光を照射し、単一光源を基準に波長575nm〜675nm及び光量10mW/cm
2〜20mW/cm
2の光を照射する照明部と、前記ヘッドと電気的に接続されて前記ヘッドへ微細電流を流すイオントフォレシス処理部とを含むことができる。
【0013】
また、前記照明部は、前記ヘッドの皮膚への接触有無を感知するセンサーと、前記センサーの信号に基づいて作動し、波長575nm〜675nm及び光量10mW/cm
2〜20mW/cm
2の定格を有する一つまたは二つ以上の光源とを含むことができる。
【0014】
また、前記光源は赤色LEDであってもよい。
【0015】
また、前記イオントフォレシス処理部は、前記ヘッドに通電される微細電流の強度を複数のレベルに調整する電圧調整部と、前記電圧調整部で選択されたレベルの微細電流を前記ヘッドへ出力する微細電流出力部と、前記電圧調整部へ、微細電流の出力レベルを選択する信号を入力するレベル選択部とを含むことができる。
【0016】
また、前記電圧調整部は、出力電圧14〜18V及び出力電流110〜120μAの第1レベルと、出力電圧19〜23V及び出力電流140〜160μAの第2レベルと、出力電圧24〜28V及び出力電流170〜190μAの第3レベルとを含む3段階の作動モードを有し、前記振動部は、前記第1レベルにおいては50msの間振動した後160msの間振動が止まる過程を繰り返し、前記第2レベルにおいては50msの間振動した後100msの間振動が止まる過程を繰り返し、前記第3レベルにおいては50msの間振動した後50msの間振動が止まる過程を繰り返す振動パターンを有することができる。
【0017】
また、本発明の実施形態に係る皮膚美容機器は、前記イオントフォレシス処理部の作動中であることを聴覚的に表示するための音源出力部をさらに含むことができる。
【0018】
また、前記音源出力部は、前記レベル選択部の前記電圧調整部に対する信号出力端に並列接続され、前記レベル選択部の出力信号の変化に応じて、互いに異なる音源を出力してもよい。
【0019】
また、本発明の実施形態に係る皮膚美容機器は、前記ヘッドが少なくとも一面は外部に露出されるように結合され、前記振動部、照明部及びイオントフォレシス処理部を収容するケースをさらに含むことができる。
【0020】
また、前記ヘッドは、中央に開放部を形成した閉鎖帯型の構造であり、前記ケースは、前記ヘッドを収容して支持させるヘッド支持顎が含まれ、前記ヘッド支持顎の内側に位置する上面に、前記照明部の光源が前記ヘッドの開放部を介して露出されるように配置されてもよい。
【0021】
また、前記ケースは、前記ヘッドの開放部の内側において前記光源を覆うように前記ヘッド及びケースの上面のいずれか一方または両方を媒介として固定される透明窓を含むことができる。
【0022】
また、前記ヘッド及びヘッド支持顎は長方形であり、前記ヘッドの開放部はスロット形態であり、前記光源は、スロット型の前記開放部を介して露出されるように前記ケースの上面に一つまたは二つ以上の列をなして配置されてもよい。
【0023】
また、前記振動部は、前記ケースの上面に接するように前記ケースの内側に設置される振動モーターを含むことができる。
【0024】
また、前記イオントフォレシス処理部は、出力電圧14〜18V及び出力電流110〜120μAの第1レベルと、出力電圧19〜23V及び出力電流140〜160μAの第2レベルと、出力電圧24〜28V及び出力電流170〜190μAの第3レベルとを含む3段階の作動モードを有する電圧調整部、及び前記電圧調整部で選択されたレベルの微細電流を前記ヘッドへ出力する微細電流出力部を含み、本発明の実施形態に係る皮膚美容機器は、前記ケースに操作部を露出するように設置され、前記電圧調整部に微細電流の出力レベルを選択する信号を入力するスイッチをさらに含み、前記振動部は前記第1レベルにおいては50msの間振動した後160msの間振動が止まる過程を繰り返し、前記第2レベルにおいては50mの間振動した後100msの間振動が止まる過程を繰り返し、前記第3レベルにおいては50msの間振動した後50msの間振動が止まる過程を繰り返す振動パターンを有することができる。
【0025】
また、本発明の実施形態に係る皮膚美容機器は前記ヘッドと電気的に接続されるように、前記ケースに設置される導電性の接地部をさらに含むことができる。
【0026】
また、本発明の実施形態に係る皮膚美容機器は、前記振動部、照明部及びイオントフォレシス処理部のうちいずれか一つまたは二つ以上に対する電源供給のために前記ケースに設置される二次電池と、前記二次電池の無線充電のために前記二次電池が前記ケースに設置された状態を基準としたとき、前記二次電池と電気的に接続されるように前記ケースに設置される電力受信コイルと、前記電力受信コイルに無線電力を送信するための電力送信コイルとを含み、前記電力送信コイルを介して前記電力受信コイルに無線電力を送信できるように前記ケースを据置させる無線充電器をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0027】
本発明の実施形態によれば、イオントフォレシス機能の皮膚美容機器を使用するとき、皮膚に流す微細電流の強度を多段階に調整できるとともに、微細電流を皮膚に流す過程において高出力の光及び振動を一緒に提供して、当該皮膚に塗布された有効成分の吸収が促進され、これにより皮膚の健康維持及び増進に役立てることができ、特に抗酸化および抗老化に優れた機能の提供できる。
【0028】
また、皮膚美容機器を用いて、皮膚に対するイオントフォレシス(iontophoresis)の過程において、該当皮膚に高出力の光を連動して提供するが、このように高出力の光を提供する光源が皮膚に微細電流を流す部分の皮膚に対する接触時にのみ自動作動するように構成され、イオントフォレシスの過程において出力の光が必ず一緒に提供されるとともに、高出力光源の使用によるエネルギー消費の負担を減らし、使用上の利便性を向上させることができる。
【0029】
また、皮膚にイオントフォレシスの機能が提供されていることをユーザーが聴覚的に認知できるだけでなく、皮膚に流す微細電流の強度が多段階に調整される過程においてユーザーが現在の段階を聴覚的に確認でき、その確認により、現在皮膚に供給される微細電流の強度を認知できる。
【0030】
また、高出力の光源が使用されるイオントフォレシス機能の皮膚美容機器が無線充電可能であることにより、ユーザーが充電させながらより容易に使用することができる。
【発明を実施するための形態】
【0032】
以下の本発明についての詳細な説明は、本発明が実施され得る実施形態であり、該当実施形態に対する例示として示された添付図面を参照する。これらの実施形態は、当業者が本発明を実施することができるように十分詳細に説明される。本発明の様々な実施形態は、互いに異なるが、相互排他的である必要はないことが理解されるべきである。例えば、ここに記載されている特定の形状、構造及び特性は、一実施形態に関連して本発明の思想及び範囲を逸脱することなく、他の実施形態に具現できる。また、それぞれの記載された実施形態内の個別構成要素の位置または配置は、本発明の思想及び範囲を逸脱することなく変更できることが理解されるべきである。
【0033】
したがって、後述する詳細な説明は、限定的な意味で取ろうとするものではなく、本発明の範囲は、適切に説明されれば、その請求の範囲が主張するのと均等なすべての範囲とともに請求の範囲によってのみ限定される。図面における類似の参照符号は、様々な側面に亘って同一または類似の機能を指す。
【0034】
本発明で使用される用語は、本発明における機能を考慮しながら出来る限り現在広く使用される一般な用語を選択したが、これは、当該分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などによって変わり得る。また、特定の場合は、出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する発明の説明部分で詳細にその意味を記載する。よって、本発明で使用される用語は、単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本発明の全般にわたる内容に基づいて定義されるべきである。
【0035】
発明全体において、ある部分がある構成要素を「含む」とするとき、これは、特に反対される記載がない限り、他の構成要素を除外するのではなく、他の構成要素をさらに含むことができることを意味する。また、明細書に記載された「・・・部」、「・・・モジュール」などの用語は少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これは、ハードウェアまたはソフトウェアで実現されるか、或いはハードウェアとソフトウェアとの組み合わせで実現され得る。
【0036】
以下、
図1乃至
図8を参照して、本発明の実施形態に係る皮膚美容機器について説明する。
【0037】
図1は本発明の実施形態に係る皮膚美容機器の基本構成を示すブロック図である。
【0038】
図示の如く、本発明の実施形態に係る皮膚美容機器100はヘッド110、振動部120、照明部130、及びイオントフォレシス処理部140を含んで構成される。また、本発明の実施形態に係る皮膚美容機器は音源出力部150をさらに含んで構成できる。
【0039】
ヘッド110は、導電性の素材からなり、皮膚との接触がなされる。このようなヘッド110は、イオントフォレシス処理部140を介して供給される微細電流を接触する皮膚に流す機能を果たす。本実施形態では、ヘッド110がステンレス鋼を素材として形成されることを例としたが、本発明はこれに限定されるものではない。敷衍説明すれば、本実施形態において、ヘッド110の素材としてはSUS316が使用されることを例とした。
【0040】
振動部120は、ヘッド110と接触する皮膚領域に振動を提供する機能を果たす。このような振動部120は、振動モーターが使用される通常の形態が使用できるが、本発明はこれに限定されるものではない。振動部120は、ヘッド110と接触する皮膚に振動を提供できる条件を満足する範囲で様々な変形形態が使用できる。そして、本実施形態では、振動部120が後述のイオントフォレシス処理部140のレベル選択部143の信号に応じて多段階の振動パターンで作動する形態を例としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、振動部120は、別のオン/オフスイッチ及び振動パターンの変換のためのスイッチを含んでもよい。
【0041】
照明部130は、ヘッド110と接触する皮膚領域に照明を提供する機能を有する。この際、照明部130は、ヘッド110の皮膚接触の際にオン(ON)状態になり、ヘッド110の皮膚に対する接触解除の際にオフ(OFF)状態になる作動モードを有するため、ヘッド110と接触する皮膚領域に自動的に光を照射する形態である。このため、照明部130は、ヘッド110の皮膚に対する接触有無を感知するセンサー131、及びこのようなセンサー131の信号に応じて作動する一つまたは二つ以上の光源132を含むことができる。センサー131としては、通常のタッチセンサーが使用できるが、本発明はこれに限定されるものではなく、センサー131は、ヘッド110の皮膚に対する接触がなされる状況を感知する条件を満足する範囲内で様々な変形が可能である。
【0042】
照明部130は、単一光源を基準として波長575nm〜675nm及び光量10mW/cm
2〜20mW/cm
2の光を照射する。つまり、照明部130は、イオントフォレシスを利用する従来の皮膚美容機器に比べて高出力の光を出力し、これにより、本発明の実施形態に係る皮膚美容機器100は、皮膚に対して抗酸化及び抗老化機能を提供する。また、本実施形態では、照明部130の光源として赤色LEDが使用されることを例としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、照明部130の光源は、波長575nm〜675nm及び光量10mW/cm
2〜20mW/cm
2の光を照射する条件を満足する範囲内で様々な光源形態が提供できる。
【0043】
イオントフォレシス処理部140は、ヘッド110と電気的に接続され、このようなイオントフォレシス処理部140は、ヘッド110へ微細電流を流す。このとき、イオントフォレシス処理部140は、ヘッド110に流す微細電流の強度を複数のレベルに調整できる。そのために、イオントフォレシス処理部140は、電圧調整部141、微細電流出力部142及びレベル選択部143を含むことができる。
【0044】
すなわち、電圧調整部141は、ヘッド110に通電される微細電流の強度を複数のレベルに調整する機能を有し、微細電流出力部142は、電圧調整部141で選択されたレベルの微細電流をヘッド110へ出力する機能を有し、レベル選択部143は、電圧調整部141へ微細電流の出力レベルを選択する信号を入力する機能を有する。
【0045】
電圧調整部141は、出力電圧14〜18V及び出力電流110〜120μAの第1レベルと、出力電圧19〜23V及び出力電流140〜160μAの第2レベルと、出力電圧24〜28V及び出力電流170〜190μAの第3レベルとを含む3段階の作動モードでイオントフォレシス処理部140が作動できるようにする。電圧調整部141のこのようなレベル毎の出力電圧及び出力電流の値は、照明部130で照射される高出力光との連携作用によって皮膚に対する美容機能を極大化きる数値であり、これについての詳細は実験結果に基づいて後述する。
【0046】
また、電圧調整部141の3段階の作動モードに応じて振動部120の振動パターンも3段階に変化できる。
【0047】
図2は電圧調整部の3段階の作動モードによる振動部の段階別振動パターンを示す図である。これを参照すると、振動部120は、電圧調整部141の第1レベル作動モードにおいては50msの間振動した後160msの間振動が止まる過程を繰り返す振動パターンを示し、電圧調整部141の第2レベル作動モードにおいては50msの間振動した後100msの間振動が止まる過程を繰り返す振動パターンを示し、電圧調整部141の第3レベル作動モードにおいては50msの間振動した後50msの間振動が止まる過程を繰り返す振動パターンを示せる。このとき、振動部120は、レベル選択部143の電圧調整部141に対する出力端に並列接続され、レベル選択部143の信号に応じて振動パターンが切り替えられてもよい。
【0048】
再び
図1に戻って、音源出力部150は、皮膚美容機器100を介して皮膚にイオントフォレシス機能が提供されることをユーザーが聴覚的に確認できる機能を提供する。つまり、音源出力部150は、イオントフォレシス処理部140の作動中であることをユーザーが聴覚的に認知できるように音源を出力する。また、音源出力部150は、レベル選択部143の電圧調整部141に対する信号出力端に並列接続され、レベル選択部143の出力信号の変化に応じて互いに異なる音源を出力し、それにより、皮膚美容機器100のユーザーが音源出力部150を介して出力される音源を区別して、現在皮膚美容機器100のイオントフォレシスがどの段階で行われているかを聴覚的に認知できる。
【0049】
また、音源出力部150は、1回の作動を基準に作動時間が予め設定されて、その設定の作動時間の間に作動した後、自動的に作動が止まって音源出力が停止してもよい。
【0050】
電源部160は、振動部120、照明部130、イオントフォレシス処理部140および音源出力部150に電源を供給し、このような電源部160は、バッテリーまたは皮膚美容機器100の外部から供給される電源の供給を受ける電源回路など、振動部120、照明部130、イオントフォレシス処理部140および音源出力部150に定格電源を印加できる電源形態のすべて含む。
【0051】
また、図面において、破線の矢印は電源部160を介した電源供給ラインを例示したものである。
【0052】
図3及び
図4は本発明の実施形態に係る皮膚美容機器の向上した機能を実験によって証明した実験データを示す。
【0053】
まず、
図3はビタミンC誘導体の吸収試験についての結果を示す。実験条件は、人体/テープストリッピング(tape stripping)、VCE4%、3分、N=1である。
【0054】
実験結果、本発明の実施形態に係る皮膚美容機器を使用するとき、手に比べてビタミンC誘導体の吸収率が4倍増加することが確認された。参考までに、当該実験結果は、皮膚美容機器のイオントフォレシス処理部が3段階作動モードの場合の例である。
【0055】
図4は赤色光(630nm)の抗酸化、抗老化効果に対する評価結果を示すものである。
【0056】
実験結果、本発明の実施形態に係る皮膚美容機器を使用するとき、ビタミンCと赤色光による紫外線によってROS生成が抑制される効能の確認の共に、赤色光による真皮線維芽細胞のプロコラーゲン生成が増加する効能が確認された。
【0057】
続いて、
図5乃至
図8を参照して、本発明の皮膚美容機器について、より具体的な実施形態を説明する。
【0058】
図5は本発明の一実施形態に係る皮膚美容機器の外形を示す斜視図、
図6は本発明の一実施形態に係る皮膚美容機器の内部構造を示す図、
図7は本発明の一実施形態に係る皮膚美容機器の電気的構成を示すブロック図である。そして、
図8は本発明の一実施形態に係る皮膚美容機器の無線充電中の状態を示す斜視図である。
【0059】
図示の如く、本実施形態に係る皮膚美容機器200は、
図1を参照して説明した実施形態と同様に、ヘッド210、振動部220、照明部230、及びイオントフォレシス処理部240を含んで構成され、これらの構成は、
図1の実施形態に係るヘッド110、振動部120、照明部130、イオントフォレシス処理部140と同様の構成及び機能を有する。よって、本実施形態ではこれについての具体的な説明は省略する。また、本実施形態の皮膚美容機器200は、音源出力部250をさらに含んで構成でき、このような音源出力部250も、
図1の実施形態に係る音源出力部150と同一の構成及び機能であるので、これについての具体的な説明は省略する。
【0060】
本実施形態に係る皮膚美容機器200は、上述した基本構成に加えて、ケース260、スイッチ270、接地部280、二次電池290、電力受信コイル300及び無線充電器310をさらに含んで構成される。
【0061】
ケース260は、ヘッド210を少なくとも一面が外部に露出されるように結合させる。また、ケース260は、振動部220、照明部230、イオントフォレシス処理部240を内側に収容するとともに、これらの振動部220、照明部230、イオントフォレシス処理部240の設置スペースを備える。そして、本実施形態の皮膚美容機器200に音源出力部250が含まれる場合、ケース260は、音源出力部250も内側に収容するとともに、上記の音源出力部250の設置スペースも備える。
【0062】
ヘッド210は、中央部に開放部211を形成した閉鎖帯型の構造でもよい。ケース260は、ヘッドを収容して支持させるヘッド支持顎261を備え、このようなヘッド支持顎261の内側に位置するケース260の上面に照明部230の光源232が配置され、この際、照明部230の光源232がヘッド210の開放部211を介して露出される。
【0063】
また、ケース260は、ヘッド210の開放部211の内側において照明部230の光源232を覆う透明窓262を含むことができ、このような透明窓262は、ヘッド210及びケース260の上面のうちいずれか一方または両方を媒介として、ヘッド210の開放部211の内側に固定できる。
【0064】
ヘッド210及びヘッド支持顎261は長方形に形成され、これにより、ヘッド210の開放部211はスロットの形態をなし、照明部230の光源232は、ヘッド210のスロット型開放部211を介して露出されるように、ケース260の上面に沿って一つまたは二つ以上の列を成して配置されることができる。本実施形態を基準に敷衍説明すると、照明部230の光源232である7つの赤色LEDがケース260の上面にヘッド210の開放部211に沿って一列に配置され、光を照射する。
【0065】
ケース260の上面と接する領域に振動部220を設置できる。すなわち、振動部220の振動モーター221がケース260の上面と接するようにケース260の内側に設置され、上記振動モーター221の作動によって、ケース260の上面及びそれに結合されたヘッド210と照明部230に振動を提供できる。
【0066】
スイッチ270は、ケース260に操作部271が露出されるように設置され、操作部271をユーザーが操作する際に、イオントフォレシス処理部240の電圧調整部241へ微細電流の出力レベルを選択する信号を入力する。つまり、スイッチ270は、
図1を参照して説明した実施形態のイオントフォレシス処理部140におけるレベル選択部143に該当する構成である。そして、本実施形態では、スイッチ270が押圧方式のボタン型スイッチであることを例としたが、本発明はこれに限定されるものではない。スイッチ270は、イオントフォレシス処理部240の電圧調整部241へ微細電流の出力レベルを選択する信号を入力することができる条件を満足する範囲内でロータリー型スイッチまたはスライドスイッチなどの様々な形態が使用できる。
【0067】
また、スイッチ270は、イオントフォレシス処理部240に対するオン/オフスイッチの機能も一緒に持つものであり、これとは異なり、イオントフォレシス処理部240のオン/オフ動作のための別途のスイッチが提供される形態が使用されてもよい。
【0068】
接地部280は、ヘッド210と電気的に接続されるようにケース260に設置され、上記接地部280は、ヘッド210で通電している微細電流に対する接地機能を果たす。
【0069】
本実施形態では、接地部280がケース260の側面に帯状をなして露出する形態を例としたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0070】
本実施形態を基準として敷衍説明すると、本実施形態において、ケース260は、その全体的な形状が長方形であると同時に、ヘッド210を結合させる上面が傾斜面であり、このように傾いた上面にヘッド210が結合され、四つの側面のうち、短軸方向の両側に位置する相対的に幅が狭い二つの側面にスイッチ270のボタン式操作部271及び接地部280がそれぞれ設置される。接地部280は、ケース260の高さ方向に沿って配置される帯状に形成される。
【0071】
また、本実施形態において、接地部280は、ステンレス鋼SUS316を素材として形成されることを例としたが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0072】
二次電池290は、振動部220、照明部230及びイオントフォレシス処理部240のうちのいずれか一つまたは二つ以上への電源供給のためにケース260に設置され、このような二次電池290は、ケース260に固定式の内蔵型で設置されてもよく、これとは異なり、ケース260に脱着式の内蔵型で設置されてもよい。
【0073】
電力受信コイル300は、二次電池290の無線充電のために二次電池290がケース260に設置された状態を基準にして、二次電池290との電気的な接続がなされるようにケース260に設置される。すなわち、二次電池290がケース260に固定式の内蔵形態で設置される場合、電力受信コイル300は、二次電池290の充電端子と常に接続されるようにケース260に設置される。二次電池290がケース260に脱着式の内蔵形態で設置される場合、電力受信コイル300は、二次電池290のケース260に対する結合の際に二次電池290の充電端子に接続される充電端子を含む形態であろう。
【0074】
本実施形態では、二次電池290がケース260に固定式の内蔵形態で設置され、それにより、電力受信コイル300が二次電池290の充電端子と常に接続されるようにケース260に設置された形態を例とした。
【0075】
無線充電器310は、電力受信コイル300に無線電力を送信するための電力送信コイル311を含み、それにより、無線充電器310は、電力送信コイル311を介して電力受信コイル300に無線電力を送信できるようにケース260を据置させる。本実施形態では、このような無線充電器310が電力送信コイル311を内側上面に配置している円板状の構造であることを例としたが、本発明はこれに限定されるものではない。また、無線充電器310の電力送信コイル311を介して電力受信コイル300に無線電力が送信される技術は、現在の無線充電技術から選択されて使用されればよい。よって、本実施形態では、これについての具体的な説明及び図示は省略する。
【0076】
上述した
図1乃至
図8の説明から分かるように、本発明に係る皮膚美容機器は、その使用過程において皮膚に流す微細電流の強度をユーザーが多段階に調整することができると共に、微細電流を皮膚に流す過程において高出力の光及び振動を一緒に提供して、当該皮膚に塗布された有効成分の吸収が促進され、これにより、皮膚の健康維持及び増進に役立ち、特に抗酸化および抗老化に優れた機能を提供する。
【0077】
また、皮膚にイオントフォレシス機能を提供する過程において当該皮膚に高出力の光を連動して提供するところ、このように高出力の光を提供する光源が、微細電流が流れる皮膚への接触のみに自動作動するため、皮膚へのイオントフォレシスの過程において高出力の光が必ず一緒に提供でき、さらに高出力の光源を使用することによるエネルギー消費の負担を減らすことにより、ユーザーの利便性をより向上させる。
【0078】
また、皮膚にイオントフォレシスの機能が提供されていることをユーザーが聴覚的に認知できる。さらに、皮膚に流す微細電流の強度が多段階に調整される過程においてユーザーが現在の段階を聴覚的に確認できるため、現在皮膚に供給される微細電流の強度を認知できる。
【0079】
また、高出力の光源の使用に伴って比較的頻繁な充電が要求されるにもかかわらず、無線充電が可能なのでユーザーは充電させながら容易に使用できる。
【0080】
以上の如く、本説明では、具体的な構成要素などの特定の事項、限定された実施形態及び図面によって説明されたが、これは本発明のより全般的な理解を助けるために提供されたものに過ぎず、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の属する分野における通常の知識を有する者であれば、このような記載から多様な修正及び変形が可能である。
【0081】
したがって、本発明の思想は説明された実施形態に局限されて定められてはならず、後述する特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等な或いは等価的な変形物もすべて本発明の思想の範疇に属するといえる。