(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6633350
(24)【登録日】2019年12月20日
(45)【発行日】2020年1月22日
(54)【発明の名称】演出装置
(51)【国際特許分類】
A63F 7/02 20060101AFI20200109BHJP
【FI】
A63F7/02 324Z
A63F7/02 301C
【請求項の数】3
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-214844(P2015-214844)
(22)【出願日】2015年10月30日
(65)【公開番号】特開2017-80307(P2017-80307A)
(43)【公開日】2017年5月18日
【審査請求日】2018年10月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】595112915
【氏名又は名称】株式会社ヤマダ
(74)【代理人】
【識別番号】110001184
【氏名又は名称】特許業務法人むつきパートナーズ
(72)【発明者】
【氏名】山田 忠勉
【審査官】
尾崎 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】
特開2015−147090(JP,A)
【文献】
特開2005−261571(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
A63F 5/04
A63F 9/00−9/20
A63F 9/26−11/00
A63H 1/00−37/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
弾球式遊技機に取り付けられて所定数の遊技球の払い出し動作を疑似的に表現する演出装置であって、
不透明なケースと、
前記ケースに収容され中心軸を回転軸とする略円盤形状の回転体と、
前記回転体の円周に沿った一部を外部から視認可能とするように前記円周に沿って透明で長手に前記ケースに設けられた表示窓と、を含み、
前記回転体の前記円周に沿った一部に複数の演出球を1列に並べて収容させた収容部を与えるとともに、前記表示窓の長手方向の長さを前記演出球の前記1列よりも長くし、
前記回転体が回転することで前記表示窓の長手方向の一端部から他端部へ向けて前記演出球の前記1列をブランクを挟んで移動させ前記表示窓から視認可能な状態で停止させる動作を間欠的に繰り返すように制御し、前記1列の前記演出球の数の倍数の払い出し動作を表現することを特徴とする演出装置。
【請求項2】
前記回転体は前記収容部の複数を前記円周に沿って等間隔で備えることを特徴とする請求項1記載の演出装置。
【請求項3】
前記表示窓は前記略円盤形状の前記回転体の主面に対向するように前記ケースに設けられ、前記表示窓を介して前記演出球を視認可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載の演出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾球式遊技機に取り付けられる演出装置に関し、特に貸球及び賞球による所定数の払い出し動作を擬似的に表現する演出装置に関する。
【背景技術】
【0002】
いわゆるパチンコ機と称される弾球式遊技機において、封入式の遊技機が知られている。封入式の遊技機では、盤面に打ち出して遊技に用いる遊技球を遊技機内で循環させ、遊技球の外部とのやりとりを行わない。すなわち、貸与、投入、払い出しにおいては遊技球を用いずに、電子情報によって管理して差玉を算出するのである。遊技機と外部との間で実際に遊技球を搬送する必要がないため、遊技店内で保有すべき遊技球の数を大幅に減少させ、遊技店内での遊技球の搬送装置や洗浄装置を不要とすることも可能であるとともに、不正球の使用も防止できる。
【0003】
ところで、このような封入式の遊技機においては、上記したように差玉を電子情報で算出する。そのため、遊技者に対して差玉を正確な数値で示すことができる。しかし、遊技者においては、封入式ではない従来の遊技機に比べ、遊技球の貸与、打ち出し及び入賞などに基づいて獲得した遊技球の増減を体感しづらくなってしまう。そこで、貸球及び賞球による遊技球の払い出し動作を、遊技に用いられる遊技球とは異なる演出球によって表現する演出装置が提案されている。
【0004】
例えば特許文献1では、封入式ではない従来の弾球式遊技機と同様の位置に上皿を備え、これに入賞に応じた数の演出球を送り出して遊技球の払い出しを演出する演出装置を開示している。上皿には透明部材によるカバーが設けられ、上皿上の演出球を遊技者から視認可能とするとともに、演出球の取り出しを不可能とする。上皿上に供給された演出球は遊技機内において、下降経路、下部踊り場を経由して揚送機によって再度上皿に供給される。つまり、かかる演出装置は閉じた通路により形成されている。揚送機は演出球を1球ずつ保持するバケットを備え、入賞の発生したときに、かかる入賞に対応した賞球分だけ演出球を上皿上に供給でき、従来の遊技機の上皿への払い出し動作を再現し得る。これにより、遊技者は遊技球を獲得したという実感を得られるとしている。
【0005】
また、例えば特許文献2では、従来の弾球式遊技機の下皿への遊技球の払い出し動作と同様の動作を演出球によって行う演出装置を開示している。同装置では、外周面に複数の突起を備える略円筒体の掻き揚げ装置と傾斜した板状部材とを含み、掻き揚げ装置を回転させて演出球を上部に搬送し、これを板状部材の上から流下させて賞球の払い出しを演出しつつ、演出球を演出装置内で循環させる。かかる演出装置では遊技者が多量の遊技球を獲得し得るタイミングで掻き揚げ装置を駆動せるとしている。つまり、大当たり動作の発生や、所定の入賞口への遊技球の入賞に伴って駆動され、従来の遊技機の下皿への払い出しを模した演出を行い得る。これにより、遊技球の流下に伴う音の発生を得られ、遊技球の払い出し動作の演出のリアリティを向上させ得るとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−285468号公報
【特許文献2】特開2012−070895号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記したような演出装置では、遊技球を所定の経路に流下させることで従来の遊技機における遊技球の払い出し動作を再現し遊技者に臨場感を与え得るが、これを循環させるための機構や経路を必要とし、演出装置を複雑かつ大型にしてしまう。また、演出球を流下させることで従来の遊技機により近い演出を可能とするが、払い出しを模して流下される演出球は広い流路では分散して流下し、狭い流路では連なって一団となって流下するため、その数を遊技者が認識することは難しい。
【0008】
本発明は、以上のような状況に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、所定数の遊技球の払い出し動作を擬似的に表現する演出装置において、遊技者に払い出しの数を認識させやすくより小型で簡単な構成の演出装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明による演出装置は、弾球式遊技機に取り付けられて所定数の遊技球の払い出し動作を疑似的に表現する演出装置であって、長手の表示窓と、前記表示窓の長手方向に垂直な回転軸を有する回転体と、を含み、前記回転体の円周部の一部に前記所定数の演出球を収容させた収容部を備え、前記回転体が回転することで前記表示窓の長手方向の一端部から前記演出球が他端部へ向けて移動し前記所定数の演出球を前記表示窓から視認可能な状態で停止する動作を間欠的に繰り返すことを特徴とする。
【0010】
かかる発明によれば、所定数の遊技球の払い出し動作を疑似的に表現する演出装置において、遊技者に払い出しの数を認識させやすく比較的小型で簡単な構成とできる。
【0011】
上記した発明において、前記回転体は前記収容部の複数を円周方向に等間隔で備えることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、遊技者に払い出しの数をより認識させやすくできる。
【0012】
上記した発明において、前記回転体は略円盤状体であって、この主面側から前記表示窓を介して前記演出球を視認可能であることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、回転体の主面側からの演出球の視認を容易として、遊技者に払い出しの数を認識させしやすくできる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【
図1】本発明における1つの実施例による演出装置の上面図である。
【
図2】本発明における1つの実施例による演出装置の側断面図である。
【
図4】本発明における他の実施例による演出装置の上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明による1つの実施例としての演出装置1について、
図1及び
図2を用いて説明する。
【0015】
図1に示すように、演出装置10は略円筒形のケース2と、その内部にかかる円筒形の中心軸とほぼ同軸で納められて回転自在に軸支される略円盤形状の回転体1とを含む。ケース2には中心角を約90度とする扇形の範囲において外周に沿う方向を長手方向とする透明部材からなる表示窓21を備える。すなわち、かかる長手方向に対して回転体1の回転軸は略垂直となる。ケース2の表示窓21以外の部位は不透明であり、回転体1の円周部近傍を表示窓21から視認可能である。
【0016】
回転体1は、上面側の円周部近傍のうち、中心を挟んで対向する2箇所に所定数の演出球3を収容する収容部11を備える。円周部近傍において収容部11同士の間には、中心部近傍から連続する面であるブランク12を備える。演出球3は弾球式遊技機において遊技球として用いられる金属球と同様の形状のものであり、これを視認する遊技者に遊技球であると認識させ得るものが好ましい。本実施例においては、収容部11に所定数として5個の演出球3を円周に沿って1列に並べて収容しているが、後述する遊技球の払い出しを模した演出において、かかる所定数の倍数、すなわち5の倍数の遊技球の払い出しを表現する演出を行うことができる。
【0017】
図2を併せて参照すると、収容部11は回転体1の外周の角部分を上面及び外周面から切除して横断面で略方形とした空間に演出球3を収容している。収容部11は透明な材料からなる蓋体13により上面側と外周側とを閉塞されて演出球3を収容部11内に閉じ込めている。つまり蓋体13は回転体1の上面及び外周面を連続させるような形状を備える。収容部11は、その円周方向の寸法を、5つの演出球3を1列に並べられるとともに若干の間隙を有するようにされている。また、収容部11の横断面の寸法も演出球3の直径に対して間隙を有するようにされている。これにより、回転体1の回転と停止に伴い演出球3を収容部11内においてわずかに移動させ得る。かかるわずかな移動により、演出球3が収容部11内に固定されていないことを遊技者に認識させ得て、後述するように遊技者に見えない位置において収容部11から遊技球が流下しているように想像させ得る。
【0018】
上記したように、ケース2の表示窓21は透明な材料からなり、表示窓21からは回転体1の円周部近傍を視認可能である。すなわち、表示窓21からは、収容部11とその内部の演出球3を視認可能となっている。特に、表示窓21は上面側から外周側にわたって延びており、収容部11内の演出球3を上面側及び外周面側から視認可能としている。
【0019】
ケース2はまた、下面側においてギアケース20に接続される。ギアケース20は、回転体1を駆動させるためのモータ22、平歯車からなる第1ギア23、平歯車からなる第2ギア24を内蔵する。第2ギア24は、回転体1と共通の回転軸である軸体15に固定されており、第1ギア23と噛み合っている。第1ギア23はモータ22に取り付けられており、モータ22からの駆動力を、第2ギア24を介して回転体1に伝えることができる。モータ22は、図示しない制御基板によってその動作を制御される。かかる制御基板は取り付けられた遊技機からの遊技球の貸与や賞球による払い出しに関する信号を受信し、これに基づいて、払い出し数を表示する演出を行うようモータ22を駆動させ得る。詳細は後述するが、払い出し数の表示には、回転体1の払い出し数に相当する角度の回転と一時停止を要するので、モータ22は、例えば、回転角を制御されるステッピングモータであることが好ましい。なお、図示しないセンサにより回転体1の回転角を検出してこれに基づき回転を制御されるようにしてもよい。
【0020】
次に、演出装置10の動作及びこれによる演出について
図2及び
図3を用いて説明する。
【0021】
演出装置10は、上面を遊技者に向けるように、若しくは表示窓21の上面及び/又は側面を遊技者に向けるようにして図示しない弾球式遊技機に取り付けられ、同遊技機からの貸し出しや賞球に基づく遊技球の払い出しを疑似的に表現する演出を行う装置である。弾球式遊技機は機外との遊技球のやり取りを行わないいわゆる封入式の遊技機であることが好ましいが、遊技球の払い出しを行う通常の遊技機であっても演出装置10を使用して払い出し数を別途表示させることもできる。
【0022】
図2に示すように、モータ22が駆動されると、第1ギア23及び第2ギア24を介して回転体1を回転させることができる。つまり、モータ22の回転角度を制御することで回転体1の回転角度を制御し、演出球3の収容された収容部11を表示窓21に対して通過させ停止させるのである。
【0023】
図3(a)に示すように、演出装置10は、初期位置として、いずれかの収容部11を表示窓21の位置に合わせて、1つの収容部11内の演出球3の全てを遊技者に視認可能としている。なお、ここでは上面を遊技者に向けている例を示すが、表示窓21の側面を遊技者に向けている場合も同様であるのでその説明を省略する。初期位置で回転体1が停止していると、遊技者は収容部11の演出球3を視認し、その数が5つであることを認識できる。
【0024】
モータ22に接続される図示しない制御基板は、遊技機から遊技球の払い出しに関する信号を受けると、払い出されるべき遊技球の数に相当する払い出しの演出を行うようモータ22を駆動させる信号を送出する。詳細は後述するが、例えば、5球の払い出しを表示させる場合、初期位置から回転体1を回転させ、次の収容部11を表示窓21の位置に合わせて停止させるよう、モータ22を駆動させる信号を送出するのである。
【0025】
より詳細には、モータ22の駆動により回転体1が時計回りに回転を始め、遊技者には表示窓21の上端から下端に向けて移動して下端を通過する演出球3を視認させて、初期位置からずれた位置の回転体1を視認させる。すなわち、
図3(b)に示すように、表示窓21から収容部11の隣にあるブランク12を遊技者に視認させる。回転体1はさらに回転を進めて
図3(c)に示すように遊技者にブランク12を視認させ、続いて、
図3(d)に示すように次の収容部11の一部を視認させる。ここで、遊技者はブランク12を一度視認していることで、初期位置の次の収容部11を視認していることを認識できる。そして、
図3(a)のように次の収容部11を表示窓21の位置に合わせて停止させ、結果として、表示窓21の下端を通過した演出球3が5球であることを遊技者に認識させる。これにより、遊技者は5球の遊技球が払い出されたと認識し得る。また、例えば15球の払い出しなど、5の倍数の払い出しを表現する場合は、上記の動作を間欠的に3回繰り返すことで表現できる。
【0026】
さらに、15球の払い出しを表現する場合に、別の動作を行わせることもできる。例えば、表示窓21に対して収容部11を初期位置のものも含めて3回通過させて、4回目の収容部11を表示窓21の位置に合わせた停止位置まで連続回転させてから停止させる。つまり、回転体1は初期位置から停止位置まで540度回転し、表示窓21の下端を通過した収容部11の累計の数を3、演出球3の累計の数を15として、次の収容部11を視認させる位置で停止されるのである。このとき、遊技者はブランク12を挟んで収容部11の通過を認識できるので、収容部11の通過した回数も認識し得る。ここで、収容部11は回転方向に等間隔で設けられていて、さらに回転体1を等速度で回転させると収容部11の通過した回数を認識することが容易になる。また、遊技者は停止位置において収容部11の収容している演出球3の数を5個と認識できているので、回転体1の回転により表示窓21の下端を通過して見えなくなった演出球3を視認し、これが15球であることを通過した収容部11の数が3であることから認識できる。これにより、遊技者は払い出し数が15球であることを認識できる。
【0027】
さらに、15球の払い出しを連続して表示する場合には、上記した初期位置から回転させて停止位置で停止させるまでの一連の動作を、停止位置での停止を含みながら間欠的に繰り返す。遊技者は、停止位置での停止と回転との繰り返し動作により、15球の払い出しが複数回連続して行われていると認識し得る。
【0028】
また、表示窓21以外の位置において収容部11の演出球3はケース2によって覆われて視認できない。そのため、遊技者は視認できない位置で遊技球が回転体1から外部に流出し流入されていることを想像できて、遊技球の払い出し動作が行われていると感じ得る。特に、上記したように、収容部11の寸法を演出球3に対して間隙を有するようにすることで、回転体1の動作に伴って演出球3に収容部11内でわずかな移動を生じさせ、遊技者に収容部11を遊技球の流下する通路のように感じさせ得る。これにより遊技者は払い出し動作の行われていることを感じやすくなる。また、5つの演出球3を停止位置において視認できる範囲において、表示窓21を狭くすると、遊技球の回転体1に対する流入及び流出を遊技者に想像させやすく、好ましい。
【0029】
なお、回転開始から停止までに表示窓21の位置を通過させる収容部11の数を調整することで5の倍数の他の数の払い出しも表現できる。例えば10球の払い出しを表現する場合、初期位置で停止していた収容部11を含めて2回収容部11を通過させ、3回目の収容部11を表示窓21の位置に移動させるまで、つまり回転体1を360度回転させた位置を停止位置とすればよい。
【0030】
以上のように、演出装置10によれば、所定数の遊技球の払い出し動作を演出球3によって疑似的に表現することができる。特に、ブランク12を設けたことにより、通過する収容部11の数を遊技者に明確に示すことができる。さらに複数の収容部11に同数の演出球3を収容したことにより、回転体1の回転速度を速くしても収容部11の通過を視認する遊技者に払い出し数を容易に認識させ得て、払い出しの表現をより速く行うことができる。つまり、遊技者に視認しやすい範囲で回転体1の回転速度を高くし、また回転と一時停止との周期を短くすることができる。また、演出装置10は、回転体1を回転させるだけの単純な装置であるため、例えば演出球を流下させるような演出装置と比べて、装置構成が単純であり、小型とできる。
【0031】
また、
図4に示すように、収容部11’に演出球3を4つ収容させて、収容部11’を3つ設けた回転体1’による演出装置10’を用いることもできる。この場合、4の倍数の払い出しを表現できる。この場合も、上記と同様に、初期位置において、いずれかの収容部11’を表示窓21の位置に合わせて停止させ、1つの収容部11’内の演出球3の全てを遊技者に視認可能とする。また、所定数の払い出しを表現するために対応する数の収容部11’が表示窓21を通過するまで回転体1’を回転させて、収容部11’を表示窓21の位置に合わせた停止位置で停止させる。なお、上記した演出装置10でも同様であるが、表現する払い出し数を、例えば、12球、4球、12球…のように変化させることもできる。
【0032】
以上のように、回転体において収容部に収容する演出球の数、収容部の数、収容部の円周上の長さは任意であるが、1つの回転体に備える収容部において、収容する演出球の数及び収容部の周上の長さは同一であることが好ましく、ブランクの寸法、すなわち収容部の間隔も等間隔とすることが好ましい。遊技者は回転中の収容部に収容されている演出球の数を認識できなくても、停止位置においてこれを認識して収容部の通過毎に同数の演出球の通過を視認することで、毎回同数の演出球(遊技球)が通過していることを認識できてこれを払い出しの数として認識し得るからである。
【0033】
なお、収容部に収容する演出球の数を異ならせた複数の演出装置を遊技機に並べて設置してもよい。複数の演出装置の組み合わせによって表現できる払い出しの数のバリエーションを増加させ得る。
【0034】
ここまで本発明による代表的実施例及びこれに基づく改変例を説明したが、本発明は必ずしもこれに限定されるものではなく、当業者であれば、本発明の主旨又は添付した請求項の範囲を逸脱することなく種々の代替実施例及び改変例を見出すことができるであろう。
【符号の説明】
【0035】
1 回転体
3 演出球
10 演出装置
11 収容部
21 表示窓