特許第6633420号(P6633420)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6633420-遊技場用システム 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6633420
(24)【登録日】2019年12月20日
(45)【発行日】2020年1月22日
(54)【発明の名称】遊技場用システム
(51)【国際特許分類】
   A63F 7/02 20060101AFI20200109BHJP
【FI】
   A63F7/02 328
   A63F7/02 352F
   A63F7/02 352L
【請求項の数】3
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-34219(P2016-34219)
(22)【出願日】2016年2月25日
(65)【公開番号】特開2017-148295(P2017-148295A)
(43)【公開日】2017年8月31日
【審査請求日】2018年11月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000108937
【氏名又は名称】ダイコク電機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000567
【氏名又は名称】特許業務法人 サトー国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】川原 雅輝
【審査官】 武田 知晋
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−208516(JP,A)
【文献】 特開2014−100209(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63F 7/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技を行う場合に遊技者が消費する遊技価値として、各々単価が異なる第1遊技価値、第2遊技価値、及び第3遊技価値があり、前記第1遊技価値を遊技者が消費することで遊技を進行させることが可能な遊技機に対応して設けられた第1遊技用装置、前記第2遊技価値を消費することで遊技を進行させることが可能な遊技機に対応して設けられた第2遊技用装置、及び前記第3遊技価値を消費することで遊技を進行させることが可能な遊技機に対応して設けられた第3遊技用装置が設置された遊技場に対応した遊技場用システムにおいて、
前記第1遊技用装置は、
遊技者が所持する遊技価値の大きさを特定可能な情報を記録した記録媒体を受け付ける受付手段と、
前記受付手段が前記記録媒体を受け付けた場合に、遊技者が所持する前記遊技価値の大きさを特定する遊技価値特定手段と、
遊技者が所持する前記第1遊技価値を消費して遊技を可能にすると共に、遊技者が所持する前記第2遊技価値を前記第1遊技価値の単価で換算して遊技を可能にする第1遊技価値消費手段と、を備え、
前記第2遊技用装置は、
遊技者が所持している第2遊技価値の大きさを特定する第2遊技価値特定手段と、
遊技者が所持する前記第2遊技価値を消費して遊技を可能にする第2遊技価値消費手段と、
予め定められた操作である発行操作を遊技者が行う発行操作手段と、
前記発行操作を遊技者が行った場合に、遊技者が所持している前記第2遊技価値の大きさのうち、当該第2遊技価値を前記第1遊技価値の単価で換算した場合に、端数が出ない分の前記第2遊技価値の大きさを特定可能な情報を記録した前記記録媒体を発行する発行手段と、
前記第1遊技価値、前記第2遊技価値、及び前記第3遊技価値の単価の公倍数を特定する公倍数特定手段と、を備え、
前記発行手段は、遊技者が所持している前記第2遊技価値の大きさのうち、前記公倍数特定手段が特定した公倍数の倍数の前記第2遊技価値の大きさを特定可能な情報を記録した前記記録媒体を発行することを特徴とする遊技場用システム。
【請求項2】
遊技機は遊技媒体を使用することで遊技が進行するものであり、
前記第2遊技価値消費手段は、前記発行操作を遊技者が行った場合、端数分の第2遊技価値の大きさを対価として、対応する遊技機にて使用する遊技媒体を払い出すことを特徴とする請求項1に記載の遊技場用システム。
【請求項3】
前記第2遊技価値を前記第1遊技価値の単価で換算して遊技を行う遊技者であることを設定する設定手段を備え、
前記発行手段は、前記第2遊技価値を前記第1遊技価値の単価で換算して遊技を行う遊技者であることが設定されていることを条件に、前記発行操作を遊技者が行った場合に、遊技者が所持している前記第2遊技価値の大きさのうち、当該第2遊技価値を前記第1遊技価値の単価で換算した場合に、端数が出ない分の前記第2遊技価値の大きさを特定可能な情報を記録した前記記録媒体を発行することを特徴とする請求項1又は2に記載の遊技場用システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は遊技場用システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、特許文献1に示すように、玉を1個4円で貸し出す4円コーナーの他に、玉を1個1円で貸し出す1円コーナーを併設した遊技場が存在している。これにより、遊技者が希望する単価で遊技を行うことが可能となり、遊技者に対するサービスを向上している。
【0003】
また、特許文献1には、遊技者が獲得した玉やメダルを計数し、計数した値を対価として種類の異なる玉やメダルを払い出す所謂乗入れについて記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−39587号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、所謂乗入を許容する場合、乗入に使用することができない端数の持玉が発生するおそれがある。例えば持玉として1円玉を103個所有している状態で、その持玉を4円コーナーで使用する場合、100個の1円玉は、25個の4円玉に換算して使用することができるが、3個の1円玉が残ってしまう。
【0006】
尚、この様な問題は、遊技者が獲得した玉やメダルを、単価(遊技価値)が異なる玉やメダルに換算して使用可能にすれば該当し得るものである。したがって、異なる遊技価値への乗入を可能にする上で未だ改善の余地がある。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、異なる遊技価値への所謂乗入を良好に行うことが可能な遊技場用システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明によれば、端数が出ない分の第2遊技価値の大きさを特定可能な情報を記録した記録媒体を発行するので、第2遊技用装置が対応する遊技機での遊技を終了した後に、第1遊技用装置が対応する遊技機で遊技を開始し、第2遊技価値を第1遊技価値に換算して遊技を行った場合(所謂乗入を行った場合)に第2遊技価値を使い切ることができる。これにより、遊技者が遊技を終了したいと考えた場合に、遊技価値が少量だけ残っていることを抑制できる。この結果、所謂乗入を良好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】一実施形態における遊技場用システムの構成を示す概略図
図2】各台計数機の構成を示す機能ブロック図
図3】各台計数機の液晶表示部による表示を示す図
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、遊技場用システムの全体構成を示す概略図である。遊技場内には多数の遊技機1が設置されており、各遊技機1に対応して各台計数機2及び情報表示装置(図示せず)が設置されている。これら遊技機1各台計数機2及び情報表示装置は中継装置4及びLAN5を介して管理装置6と接続されている。遊技場にはPOSや残高精算機(いずれも図示せず)も設置されており、これらPOSや残高精算機もLAN5を介して管理装置6と接続されている。尚、図1では図示を省略したが、実際には例えば数百台の遊技機1が管理装置6の管理対象となっている。
【0011】
図1では遊技機1として玉を遊技媒体とするパチンコ機を代表して図示したが、遊技場には玉を遊技媒体とするパチンコ機が設置されたパチンココーナーと、メダルを遊技媒体とするパチスロ機が設置されたパチスロコーナーとが設けられている。パチンココーナーには、貸出単価が1個4円のパチンコ機が設置された4円パチンココーナーと、貸出単価が1個2円のパチンコ機が設置された2円パチンココーナーと、貸出単価が1個1円のパチンコ機が設置された1円パチンココーナーとが設けられている。尚、図1には4円パチンココーナーと1円パチンココーナーに設置された遊技機1及び各台計数機2を代表して示す。
【0012】
パチスロコーナーには、貸出単価が1枚20円のパチスロ機が設置された20円パチスロコーナーと、貸出単価が1枚5円のパチスロ機が設置された5円パチスロコーナーが設けられている。つまり、遊技場には、遊技機1にて使用する遊技価値の種類が、単価が異なるように複数設けられている。遊技媒体に対応した各台計数機により遊技者が獲得した玉やメダルを計数可能であり、その計数結果の値がそれぞれ遊技価値(の大きさ)に対応する。
【0013】
管理装置6は、遊技場内の例えば事務室等に設置されており、遊技場の管理者が操作するキーボード7、モニタ8、プリンタ(図示せず)等が接続されている。管理装置6は、遊技機側(遊技機1、各台計数機2等)から出力される遊技信号を入力して遊技機1毎の遊技データや会員登録された会員毎の個人データ等を管理する。
【0014】
遊技機1は、CR(カードリーダ)パチンコ機であり、盤面9に玉を発射する発射装置を構成する操作ハンドル10、上部受皿11、下部受皿12を有すると共に、盤面9に、液晶表示部13、普図入賞口14、第1始動口15、第2始動口16、大入賞口17を有する。上部受皿11には貸出ボタン18及び返却ボタン19(何れも図2参照)が並設されている。この場合、返却ボタン19が発行操作手段に相当するが、各台計数機2に発行操作手段を設けるようにしても良い。
【0015】
遊技機1は以下に示すように動作する。
(1)第1始動口15は入賞率が変動しない入賞口(所謂ヘソ入賞口)であり、第2始動口16は入賞率が変動する入賞口(所謂電チュー)である。各始動口15、16への入賞(始動入賞)に応じて大当たり抽選を行い、抽選結果を液晶表示部13にて行う図柄変動にて報知し、その変動結果に応じて大当たりとなる。
【0016】
(2)図柄変動中に始動入賞した場合には所定の保留上限値(例えば各4つ)まで図柄変動を累積的に保留し、図柄変動終了後に保留している図柄変動を開始する。尚、保留している図柄変動数(保留数)が上限値である状態で始動入賞した場合、図柄変動は保留されず、第2始動口16に保留がある場合は第1始動口15の保留に優先して保留している図柄変動を実行する。
【0017】
(3)大当たり抽選の当選確率(大当たり確率)は1/360であり、大当たりがその後確変状態(確変)となる大当たり(確変大当たり)となる割合である確変率は(通常状態、確変状態共に)66.6%である。大当たりが発生すると15ラウンド分だけ大入賞口17を開放する。尚、1Rの上限入賞数は10個であり、上限開放時間は30秒であり、上限入賞数又は上限開放時間の何れかが満たされた場合に1Rを終了する。
【0018】
(4)確変中は大当たり確率が1/36に向上すると共に、各始動口15、16への入賞率が高くなる時短状態(時短)になる。尚、確変は次回大当たりまで継続するので、大当たり後に大当たりでも確変でもない状態である通常遊技状態(通常状態)となる大当たり(通常大当たり)が発生するまで継続し、その後は所定数(例えば100回)の図柄変動を行うまで時短状態となり、その後に通常状態となる。
【0019】
(5)第2始動口16は普図入賞口14への入賞に応じて変動する普通図柄(普図)が当たりとなった場合に入賞率の高い開放状態となる。この場合、普図1回の変動時間は通常状態では30秒であり時短状態では3秒となる。開放時間は通常状態では0.3秒であり時短状態では5秒となる。即ち、時短状態では通常状態と比較して普図変動時間が短くなる一方、開放時間は長くなることで第2始動口16の入賞率が高くなる。
【0020】
遊技機1及び当該遊技機1に付設された周辺機器は、遊技者による玉の打ち込みや各始動口15、16への始動入賞等の遊技の進行に伴って、以下に示す遊技信号を出力する。
アウト信号=消費玉を回収するアウトBOXから出力される消費価値(アウト)を特定可能な信号である。消費(使用、打込、回収)玉10玉に対して1パルスが出力されるので、「アウト信号数×10」をアウトとして特定する。尚、遊技機1から出力される信号でも良い。
【0021】
セーフ信号=遊技機1から出力される入賞付与価値(セーフ)を特定可能な信号である。払出10玉に対して1パルスが出力されるので、「セーフ信号数×10」をセーフとして特定する。
【0022】
始動信号=遊技機1から出力される始動入賞(特定の入賞)により変動(作動)する液晶表示部13(役物)におけるスタート処理(図柄変動、役物作動、単位遊技)を特定可能な信号である。図柄変動確定時に出力されるので、始動信号の入力に応じてスタート処理を特定し、「始動信号×1」をスタート回数(スタート処理数)として特定する。尚、第1始動口15又は第2始動口16への入賞を示す信号としても良い。
【0023】
大当たり信号=遊技機1から出力される大当たり期間を特定可能な信号である。大当たり中にレベル出力される状態信号であるので、大当たり信号の入力中を大当たり中として特定する。
【0024】
特定状態信号=遊技機1から出力される特定状態(甘中)を特定可能な信号である。第2始動口16の入賞率が向上する特定状態中(時短中)にレベル出力される状態信号であるので、特定状態信号の入力中を特定状態中として特定する。又、大当たり信号と特定状態信号の何れも入力していない期間を通常状態として特定する。
【0025】
各台計数機2は所謂各台計数機能を有する貸出機であり、遊技機1の遊技状態を示す状態表示灯20、貨幣(貨幣価値、有価価値)が投入される貨幣投入口21、遊技者からの操作入力を受け付けると共に遊技の進行に伴って図柄変動回数(スタート回数)や大当たり確率等の遊技データを表示するタッチパネル式の液晶表示部22、持玉(会員であれば貯玉も含む)を払い出すための払出ボタン23、払い出された玉が通過する払出ノズル24、一般カード27や会員カード28が挿入されるカード挿入口25、遊技機1の下部受皿12の下方に位置する着脱可能な計数受皿26等を有する。
【0026】
図2は、各台計数機2の構成を機能ブロック図で示している。各台計数機2は、CPU29a、ROM29b、RAM29c、I/O29dを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部29(受付手段、遊技価値特定手段、第1遊技価値消費手段、第2遊技価値特定手段、第2遊技価値消費手段、発行手段、設定手段)と、当該制御部29と接続された周辺部とを有する。周辺部としては、管理装置6及び遊技機1との間で各種信号や各種情報を送受信するI/F部30、貨幣投入口21に投入された貨幣の真贋を判定する貨幣処理部31、液晶表示部22、液晶表示部22上に設けられたタッチパネル32、一般カード27や会員カード28がカード挿入口25に挿入されている状態で(受付中の状態で)当該一般カード27や当該会員カード28に対する各種情報の読み書きを行うカードリーダライタ(カードRW)33、最大で10枚の一般カード27をストック可能(記録媒体を複数収納することが可能)なカードストック部34、遊技場の従業員により携帯される従業員リモコンから送信されるリモコン信号を受信する(受光する)リモコン受光部35、払出ボタン23、払出ボタン23が操作されたときに1度数(例えば500円)分の玉を払出ノズル24から払い出す払出部36、計数受皿26から流入する玉を計数する計数部37等である。
【0027】
一般カード27は、当日限り有効なカードであり、ICチップ27aが内蔵されている。ICチップ27aには、カードを特定可能な一般IDが記録されていると共に、残高や持玉数が記録される。会員カード28は、予め設定されている有効期限(例えば3年間)まで有効なカードであり、ICチップ28aが内蔵されている。ICチップ28aには、カード(カードの会員)を特定可能な会員IDが記録されていると共に、残高や持玉数が記録される。会員カード28に対応する貯玉数は管理装置6の会員口座に記憶される。
【0028】
各台計数機2は以下に示すように動作する。
(1)カードストック部34にストックしている一般カード27の枚数(残り枚数)を検知する機能を有し、貨幣が貨幣投入口21に投入されると、その時点での残り枚数が1枚以上であることを条件として貨幣を受け付け、その投入された貨幣の金額である投入金額を残高としてRAM29cに記憶すると共に、その残高を液晶表示部22に表示する。この状態(残高がある状態)から遊技機1の貸出ボタン18が操作されると(貸出操作が行われると)、その貸出ボタン18の操作に応じて残高の範囲内で1度数分に相当する玉数の玉を遊技機1内部の払出機構から貸し出す。例えば貸出単価が4円であれば125玉を払い出し、貸出単価が1円であれば500玉を払い出す。このとき、遊技機1から各台計数機2に1度数分の玉を払い出したことを示す信号が出力されるので、RAM29cに記憶している残高及び液晶表示部22に表示させている残高から1度数分を減算すると共に、貸し出した遊技媒体の数を示す貸出玉数を特定可能な売上信号を出力する。売上信号は1度数分の玉を払い出す毎に1パルスが出力されるパルス信号であるので、1パルスを500円分の売上額として特定する。尚、カードストック部34に一般カード27を1枚もストックしていない、即ち、一般カード27の残り枚数が0枚であるときには、貨幣の受け付けを禁止する。
【0029】
(2)遊技機1の下部受皿12から落下した玉が計数受皿26で受けられると、その計数受皿26で受けられた玉が計数部37に流入することで玉を計数し、その計数した玉数である計数玉数を持玉数としてRAM29cに記憶すると共に、その持玉数を液晶表示部22に表示する(遊技媒体の計数処理を行う)。この状態(持玉数がある状態)から払出ボタン23が操作されると(払戻操作が行われると)、その払出ボタン23の操作に応じて計数玉数(持玉数)又は貯玉数(会員遊技者の場合)の範囲内で1度数分に相当する玉数の玉を遊技機1内部の払出機構から払い出す(遊技媒体の払出処理を行う)。このとき、RAM29cに記憶している持玉数及び液晶表示部22に表示させている持玉数から1度数分を減算すると共に、払い出した遊技媒体の数を示す払出玉数を特定可能な払出信号を出力する。尚、持玉数が1度数分に相当する玉数に満たない場合であれば、その1度数に満たない分の全ての玉数の玉を遊技機1内部の払出機構から払い出し、同様に、RAM29cに記憶している持玉数及び液晶表示部22に表示させている持玉数から1度数に満たない分を減算する。つまり、4円パチンココーナーに設置されている各台計数機2は4円の持玉数の範囲内で4円玉の再プレイが可能であり、同様に、2円パチンココーナーに設置されている各台計数機2は2円の持玉数の範囲内で2円玉、1円パチンココーナーに設置されている各台計数機2は1円の持玉数の範囲内で1円玉の再プレイが可能である。
【0030】
(3)一般カード27がカード挿入口25に挿入されると(受け付けられると)、一般カード27に記録されている残高や持玉数をカードリーダライタ33により読み出し、その読み出した残高や持玉数をRAM29cに記憶する(一般カード27から特定した残高や持玉数(遊技価値の大きさ)のデータをRAM29cへと移行する)と共に液晶表示部22に表示する。このとき、一般カード27に記録されている残高や持玉数をゼロリセットする(初期化する、一般カード27の残高や持玉数のデータを消去する)。一般カード27が受け付けられたときは、その一般カード27から読み出した残高や持玉数の範囲内で貸出処理及び払出処理を行う。
【0031】
(4)会員カード28がカード挿入口25に挿入されると(受け付けられると)、会員カード28に記録されている残高や持玉数をカードリーダライタ33により読み出し、その読み出した残高や持玉数をRAM29cに記憶する(会員カード28からRAM29cへとデータを移行する)と共に液晶表示部22に表示する。このとき、会員カード28に記録されている残高や持玉数をゼロリセットする(初期化する、会員カード28の残高や持玉数のデータを消去する)。又、暗証番号の操作入力を条件として管理装置6の会員口座に記憶されている貯玉数を入力することで、会員カード28に対応する貯玉数をもRAM29cに記憶すると共に液晶表示部22に表示する。会員カード28が受け付けられたときは、会員カード28から読み出した残高や持玉数、その会員カード28に対応する貯玉数の範囲内で貸出処理及び払出処理を行う。
【0032】
(5)遊技機1の返却ボタン19が操作されると(発行操作が行われると)、その返却ボタン19が操作された時点での一般カード27や会員カード28の受け付け状態に応じて残高や持玉数を一般カード27や会員カード28に記録して発行する。返却ボタン19が操作された時点で一般カード27がカード挿入口25に挿入されており、残高及び持玉数のうち少なくとも何れかがあれば(「0」でなければ)、RAM29cに記憶している残高や持玉数を当該一般カード27に記録し(RAM29cから一般カード27へとデータを移行し)、一般カード27を発行する。このとき、RAM29cに記憶している残高や持玉数をゼロリセットする(初期化する、RAM29cの残高や持玉数のデータを消去する)。一般カード27を発行すると、カードを特定可能な一般IDと共に一般カード27に記録した残高や持玉数を特定可能な発行信号を管理装置6に出力し、一般カード27に記録した残高や持玉数を管理装置6でも記憶して管理する。
【0033】
(6)返却ボタン19が操作された時点で会員カード28がカード挿入口25に挿入されており、残高及び持玉数のうち少なくとも何れかがあれば、RAM29cに記憶している残高や持玉数を当該会員カード28に記録し(RAM29cから会員カード28へとデータを移行し)、会員カード28を発行する。このときも、RAM29cに記憶している残高や持玉数をゼロリセットする(初期化する、RAM29cの残高や持玉数のデータを消去する)。会員カード28を発行すると、カードを特定可能な会員IDと共に会員カード28に記録した残高や持玉数を特定可能な発行信号を管理装置6に出力し、会員カード28に記録した残高や持玉数を管理装置6でも記憶して管理する。又、暗証番号の操作入力を条件として持玉数を特定可能な持玉数情報を管理装置6に出力し、持玉数を管理装置6の会員口座に貯玉数として記憶させる(RAM29cから会員口座へとデータを移行する)。
【0034】
(7)返却ボタン19が操作された時点で一般カード27及び会員カード28の何れもカード挿入口25に挿入されておらず、残高及び持玉数のうち少なくとも何れかがあれば、その時点での一般カード27の残り枚数が2枚以上であることを条件とし、そのうちの1枚の一般カード27をカード移動機構(図示せず)によりカードリーダライタ33に繰り出し(セットし)、RAM29cに記憶している残高や持玉数を記録し(RAM29cから一般カード27へとデータを移行し)、一般カード27を発行する。このときも、RAM29cに記憶している残高や持玉数をゼロリセットする(初期化する、RAM29cの残高や持玉数のデータを消去する)。又、この場合も、一般カード27を発行すると、カードを特定可能な一般IDと共に一般カード27に記録した残高や持玉数を特定可能な発行信号を管理装置6に出力し、一般カード27に記録した残高や持玉数を管理装置6でも記憶して管理する。
【0035】
管理装置6は、図示しないCPU、ROM、RAM、I/Oを有するマイクロコンピュータにより構成される制御部を備えている。管理装置6は、記憶しているコンピュータプログラムにしたがって作動し、遊技機1の稼動状況を示す遊技データを表示する遊技情報表示サービス、並びに遊技者が遊技により獲得した遊技媒体を一旦貯蓄し、当日或いは後日遊技に再利用できるようにする貯玉サービスを実行可能となっている。これらのサービスを実行するために、遊技機1や各台計数機2等から入出力部に入力される遊技信号に基づいて、遊技機1の稼動状態を特定して遊技機1毎に遊技情報を管理するようになっている。
【0036】
管理装置6には、一の会員ID或いはカードID(識別情報に相当)に対して上述したコーナーに対応する複数の口座が設定されており、玉やメダルを計数した場合に会員カード28或いは一般カード27と対応付けて貯玉(預入れ)することができる。つまり、会員カードに記憶されている会員IDに対応付けて20円貯メダル口座、5円貯メダル口座、4円貯玉口座、1円貯玉口座、20円持メダル口座、5円持メダル口座、4円持玉口座、1円持玉口座がそれぞれ設定されている。本実施形態では、コーナーで使用可能なメイン口座(コーナーで優先的に使用する遊技媒体の貯玉のこと)、例えば、4円パチンココーナーであれば4円貯玉口座以外のサブ口座(20円貯メダル口座、5円貯メダル口座、1円貯玉口座)を使用可能な乗入れが可能となっている。例えば、4円パチンココーナーにおいて1円玉で1000個貯玉或いは当日貯玉があれば、4円玉250個として貯玉の再プレイ、或いは持玉の払出に使用できる。
【0037】
この乗入れに関しては次のような運用となっており、管理装置6は、乗入履歴を管理するようになっている。
(1)取引データ(預入数、再プレイ数、景品交換数、残数)は、貸出単価(口座)毎に管理することを原則とする。
(2)乗入れ機能は、各口座の貯玉を合算してはならない。つまり、口座間の貯玉、持玉の移管処理は禁止されている。
(3)乗入れ機能は、その都度、遊技者の意思確認をもって利用できることとする。
【0038】
この場合、いずれの口座を選択するかを遊技者が決定することが「意思確認」に対応し、その選択は当日限り有効であり、日が変われば再度選択する行為を行う必要がある。つまり、一度口座を選択しても所定期間が経過すると口座の選択が無効となり、口座の選択をその都度行うことになる。
【0039】
(4)乗入れ機能利用の際は、遊技者が選択した貯玉或いは貯メダル(以下、総称して貯玉という)口座の貯玉、及び当日貯玉或いは当日貯メダル(以下、総称して持玉という)口座の持玉を各台計数機2及びPOS6で表示し、遊技者が確認できることとする。
(5)景品交換を行う際は、各貯玉口座の貯玉を合算してはならない。同様に、各持玉口座の持玉を合算してはならない。
(6)パチンココーナー内、或いはパチスロコーナー内の同一の種別間の乗入は許可されているが、パチンココーナーとパチスロコーナーとの間の異なる種別間の乗入は禁止されている。
【0040】
尚、貯玉及び持玉の乗入れは、オプションによりその運用が設定可能となっている。また、パチンコ機のみの乗入れが可能、パチスロ機のみの乗入れが可能も設定可能となっている。
【0041】
図3は1円パチンココーナーに設置されている各台計数機2の液晶表示部22の表示内容を概略的に示している。コーナー表示部22aには1円パチンココーナーであることが表示され、遊技価値表示部22bには1円玉を利用中であることが表示され、持玉数表示部22cには持玉が103個であることが表示され、発行状態表示部22dには通常の一般カード27の発行状態であることが表示されている。また、「その他メニュー」ボタン22eも設けられており、遊技者が当該ボタン22eを操作することで、乗入元の遊技価値を選択可能となっている。
【0042】
遊技者が一般カード27を発行したい場合は、図3に示すように、発行状態表示部22dに「通常カード発行状態」が表示された状態で遊技機1に設けられた返却ボタン19を操作する。すると、各台計数機2は、103個分の1円玉の情報を記録した一般カード27を発行する。この場合、発行された一般カード27は1円パチンココーナーに設定されている各台計数機2のみで使用可能であり、異なる遊技価値(4円、2円)のコーナーに設置されている各台計数機2で使用する乗入は許容されていない。つまり、遊技者が乗入を行うことを選択していない場合は、端数の有無に関わらず、全ての持玉数を記録した一般カード27を発行する。この場合には、記録した持玉数が乗入時に偶然端数を発生しない状況でなければ、他のコーナーでの乗入を許容しない。例えば、1円玉103個を記録した一般カード27を4円パチンココーナーで使用する場合、1円玉を対価として4円玉を貸し出さないが、記録した1円玉が偶然100個であれば端数が発生しないことから1円の持玉を対価とすることを許容(乗入を許容)する。一方、1円の持玉を対価とした場合に最終的に端数玉が出る持玉数であれば、1円の持玉を対価とすることを許容することなく、端数が出るため1円の持玉を対価とできないことと、端数が出ない持玉数に調整し直してくることを促がすメッセージを表示する。
【0043】
ところで、上述の様にして発行された一般カード27を同一コーナーの移動先の各台計数機2に挿入して持玉を払い出すことで再プレイすることができるものの、一般カード27を異なる遊技価値のコーナーに設置されている各台計数機2に挿入して持玉を乗入れる場合、仮に乗入先で使用できない端数が残る玉数を一般カード27に記憶することを許容する構成では、次のような不具合が発生する。
【0044】
即ち、端数分の玉を含んだ持玉を記録した一般カード27を発行して異なる遊技価値のコーナーで遊技した結果、持玉を乗入による再プレイ可能範囲で使い切った場合には端数分が残るものの、その残った端数分の玉を乗入元のコーナーに戻って遊技するにしてもほとんど遊技を行うことができないことから、遊技を行うことなくそのまま一般カード27を持ち帰る遊技者が出てくるおそれがある。この場合、遊技場側で保有している一般カード27が減っていってしまうことから、一般カード27を補充するために余分な経費がかかるおそれがある。
【0045】
また、一般カード27は、残金0かつ持玉0になると各台計数機2に回収されてしまうが、端数が残った場合には持玉0にならないことから、遊技者による発行操作により一般カード27を発行する。このため、この様な状況でも同様の問題が発生することになる。
【0046】
このような事情から、本実施形態では、持玉を乗入れる場合に端数が発生しないように工夫した。即ち、遊技者が例えば1円パチンココーナーで獲得した持玉を異なる遊技価値のコーナーで使用したい場合は、液晶表示部22を操作することで、これから乗入を行うことを選択する。つまり、乗入を行うことを前もって遊技者が意思表示することで乗入用の一般カード27(以下、乗入用カード(記録媒体))を発行することができる。
【0047】
具体的には、遊技者は、「通常カード発行状態」を表示している発行状態表示部22dにタッチ操作する。すると、この操作を受けて、台計数機2の制御部29は、図3に示すように、「通常カード発行状態」の表示状態から「乗入用カード発行状態」の表示状態へ切替えると共に、1円の持玉(第2遊技価値)を例えば4円の持玉(第1遊技価値)として乗入可能に設定する。そして、遊技者により発行操作が行われると、乗入を行った場合に端数が出ない分の持玉を記録した乗入用カードを発行する。つまり、乗入用カードを発行する遊技者が、第2遊技価値(1円の持玉)を第1遊技価値の単価(4円)で換算して遊技を行う遊技者であることを設定することが可能となっている。尚、最小公倍数が所定値よりも大きい場合には、最小公倍数が所定値以下になる種類間のみ乗入可能にする構成にしても良い。
【0048】
端数の出ない分の持玉の記録方法としては、玉であれば、単価として4円、2円、1円が設けられているため、4、2、1の最小公倍数である4の倍数であって持玉数以内の最大数となるように調整された持玉数を記録し、4の倍数未満の端数分は、乗入用カードに記憶することなく端数分の玉を払出ノズル24から払い出す。つまり、持玉数を金額換算した場合に、各単価の最小公倍数の倍数分の持玉を記録する。
【0049】
尚、この様な最小公倍数の算出(特定)は、各単価の倍数を算出し、一致する値の最小値を最小公倍数とするもので、遊技場内の単価設定を行った際に管理装置6(公倍数特定手段)側で行い、算出結果を各台計数機2に予め通知することで各台計数機2に記憶されている。また、遊技者の持玉は、全ての種類(遊技価値)について各台計数機2の制御部29のRAM29cに記憶しており、乗入用カード及び一般カード27を発行する場合に、RAM29cに記憶している持玉をカードに記録する。
【0050】
図3に示す例では、1円の持玉が103個であることから、乗入用カードには4の倍数であって100以内の最大数である100個の持玉が記録され、端数分の3個の玉が払出ノズル24から払出される。この乗入用カードを4円玉として使用した場合は25個の持玉となり、2円玉として使用した場合は50個の持玉となる。この場合、4円の持玉が第1遊技価値、4円パチンココーナーに設置されている各台計数機2Aが第1遊技用装置、1円の持玉が第2遊技価値、1円パチンココーナーに設置されている各台計数機2Bが第2遊技用装置に相当し、さらに2円の持玉が第3遊技価値に相当する。
【0051】
そして、遊技者は、上述の様にして乗入元の1円コーナーに設置されている各台計数機2から発行された乗入用カードを乗入先の例えば4円パチンココーナーに設置されている各台計数機2に挿入して再プレイ操作を行うことで、乗入元の1円の持玉を乗入先の4円の持玉に変換して端数を生じることなく再プレイすることができる。この場合、乗入用カードには乗入元の持玉として1円の持玉が記録されていることから、遊技者は、各台計数機2の「その他メニュー」ボタン22eを操作して、乗入元となる持玉として1円の持玉を選択することになる。
【0052】
一方、乗入先で再プレイしている遊技者が、乗入元の1円の持玉が残っている状態で4円の持玉を獲得して発行操作を行った場合は、乗入用カードには1円の持玉と4円の持玉の2つの遊技価値が乗入元として記録されることになる。従って、遊技者は、複数の遊技価値が記録された乗入用カードを乗入先の各台計数機2に挿入して乗入れる場合は、乗入先の各台計数機2の「その他メニュー」ボタン22eを操作して、複数の乗入元となる遊技価値から所望の遊技価値を選択する。
【0053】
尚、パチスロコーナーにも同様にメダルに対応した各台計数機が設置されており、端数が出ない様に乗入用カードに持玉を記録して発行する様になっている。例えば5円の持メダルを20円メダルとして乗入れる場合は、5と20との最小公倍数である20の倍数であって持メダル以内の最大数となる持メダル数を記録し、端数分のメダルは払い出す。この場合、20円の持メダルが第1遊技価値、20円パチスロコーナーに設置されている各台計数機2が第1遊技用装置、5円の持メダルが第2遊技価値、5円パチスロコーナーに設置されている各台計数機2が第2遊技用装置に相当する。また、例えば10円パチスロコーナーが設けられている場合は、10円の持メダルが第3遊技価値に相当する。
【0054】
また、1円の持玉が記録された一般カード27は4円パチンココーナーに限らず2円パチンココーナーにも同様に乗入が可能となる場合がある。つまり、2円パチンココーナーに設置されている各台計数機2は、1円パチンココーナーに設置されている各台計数機2から発行された一般カード27を受付けた後に、遊技者が1円の持玉を対価として2円玉の払出を行うための再プレイ操作を実行した場合、1円の持玉を対価とした場合に最終的に端数玉が出ない持玉数であれば、1円の持玉を対価とすることを許容(乗入を許容)する。一方、1円の持玉を対価とした場合に最終的に端数玉が出る持玉数であれば、1円の持玉を対価とすることを許容することなく、端数が出るため1円の持玉を対価とできないことと、端数が出ない持玉数に調整し直してくることを促がすメッセージを表示する。
【0055】
また、乗入時に発生する端数の玉を払出ノズル24から払い出す構成は乗入用カードにのみ適用し、会員カード28には適用しない。これは、会員カード28であれば、端数の持玉が残った場合には、営業が終了した際に貯玉として加算されるためである。
【0056】
このような実施形態によれば、次のような効果を奏することができる。
仮に乗入先で使用できない端数が残ることを許容する構成では、遊技場側で保有している一般カード27が減っていってしまい、一般カード27を補充するために余分な経費がかかるおそれがある。この点、本実施形態の各台計数機2によれば、端数が出ない分の第2遊技価値の大きさを特定可能な情報を記録した乗入用カード(記録媒体)を発行するので、各台計数機2B(第2遊技用装置)が対応する遊技機1での遊技を終了した後に、他コーナーに設置されている各台計数機2A(第1遊技用装置)が対応する遊技機1で遊技を開始し、第2遊技価値を第1遊技価値に換算して遊技を行った場合(所謂乗入を行った場合)に第2遊技価値を使い切ることができる。これにより、遊技者が遊技を終了したいと考えた場合に、遊技価値が少量だけ残っていることを抑制できる。この結果、所謂乗入を良好に行うことができる。
【0057】
乗入時に発生する端数(端数分の第2遊技価値)は玉(遊技媒体)として遊技者に払い出すため、遊技者は端数が残っていたことに気付き易い。この結果、乗入用カードを発行した場合に、端数が残った状態のままになることを抑制できる。
【0058】
例えば1円の持玉(第2遊技価値)を4円の持玉(第1遊技価値)に換算して遊技を行うことが設定されていることを条件に、端数が出ない分の1円の持玉を特定可能な乗入用カードを発行する。したがって、換算して遊技を行わない遊技者に対しても端数が出ない様に乗入用カードを発行してしまうことを抑制できる。
【0059】
複数種類の遊技価値の単価の公倍数分の第2遊技価値の大きさを特定可能な情報を記録した乗入用カードを発行するので、第2遊技価値から第1遊技価値及び第3遊技価値のいずれに換算しても端数が出ることを抑制できる。
【0060】
(その他の実施形態)
本発明は、上記実施形態に限定されることなく、次のように変形または拡張したり、各変形例を上記実施形態と組み合せたり、各変形例を組み合わせるようにしても良い。
例示した遊技機とは異なる遊技機に適用することも可能であり、例えば得点を消費して、封入された玉を発射する封入式パチンコ遊技機や、メダルを使用することなくクレジットの消費で遊技が進行するクレジット式パチスロ機に適用することも可能である。この場合、得点やクレジットが遊技価値に相当する。また本構成において、乗入用カードを発行する場合、端数分は得点やクレジットとしてそのまま各台計数機が記憶し、端数が出ない分の得点やクレジットを乗入用カードに記録して発行する構成とすれば良い。
【0061】
例示したコーナーに加えて又は代えて、別のコーナーを設けることが可能である。例えば1個0.5円で玉貸し出すパチンココーナーや1枚10円でメダルを貸し出すパチスロコーナーを設けることも可能である。つまり、遊技価値の種類は任意に変更することが可能である。
【0062】
記録媒体としてICカードを利用する構成としたが、記録媒体を変更しても良く例えばICコインを採用しても良い。また、記録媒体として、遊技者が所持する携帯電話を使用するようにしても良い。携帯電話を記録媒体として使用する場合、携帯電話のIDを読み取る読取部を各台計数機2に設け、携帯電話のIDに対応付けて持玉を管理するようにすれば良い。本構成においては、携帯電話のIDを読み取り、携帯電話のIDに持玉数を対応付ける。この様に、携帯電話に持玉数を対応付ける構成では、携帯電話を記録媒体として使用可能に遊技者に発行していると考えることができることから、本構成でも記録媒体を遊技者に発行する構成に含まれる。
【0063】
持玉数の情報を乗入用カードに直接記録する構成としたが、乗入用カードに持玉数の情報を書き込むことなく管理を行うようにすれば良い。この場合、乗入用カードのIDに持玉数を対応付けて管理装置6にて管理し、乗入用カードが各台計数機2に挿入された場合、管理装置6と通信することで持玉数を特定する様にしても良い。
【0064】
乗入用カードを発行する場合、端数分の玉を払出ノズル24から払い出す構成としたが、端数分の玉を払出ノズル24から払い出すことなく各台計数機2で記憶したままにする構成としても良い。
また、本発明を会員カードに適用しても良い。この場合、端数分の玉が発生した場合、その端数分の玉は会員カードの発行時に払い出すことなく、管理装置6にて管理する構成が考えられる。本構成においては、端数分の玉を合算してから乗入、再プレイ、又は賞品に交換等に使用できる様にしても良い。
【0065】
遊技者が各台計数機2を操作することで乗入を行うか否かを設定する際に、いずれのコーナーで乗入を行うかを設定できるようにしても良い。この場合、乗入を行うコーナーで端数が出ない持玉数を記録した乗入用カードを発行するようにしても良い。つまり、乗入先のコーナーを遊技者が選択した場合、乗入元の持玉を乗入先の持玉の単価で換算した場合に端数が発生しない持玉数を特定し、その持玉数を記録した乗入用カードを発行する様にしても良い。
【0066】
各台計数機2が備えている機能の一部を管理装置6が備える構成としても良いし、管理装置6が備える機能を各台計数機2が備える構成としても良い。例えば、持玉数は各台計数機2で記憶している構成としたが、計数した場合や払出を行った場合に都度、管理装置6と各台計数機2とが通信を行い、管理装置6側のみで持玉数を記憶する構成としても良い。
【0067】
乗入用カードを発行すると同時に端数分の玉を払出ノズル24から払い出す構成としたが、玉を払出ノズル24から払い出すタイミングを乗入用カードの発行前又は発行後にしても良い。
乗入時に端数が発生しない持玉数として、各単価の最小公倍数の最大数としたが、最小公倍数とは異なる公倍数にしても良い。つまり、端数が出ない持玉数が、各単価の公倍数の倍数となる様にすれば良い。
【符号の説明】
【0068】
図面中、1は遊技機、2Aは各台計数機(第1遊技用装置)、2Bは各台計数機(第2遊技用装置)、19は返却ボタン(発行操作手段)、6は管理装置(公倍数特定手段)、29は制御部(受付手段、遊技価値特定手段、第1遊技価値消費手段、第2遊技価値特定手段、第2遊技価値消費手段、発行手段、設定手段)である。
図1
図2
図3