(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書では、インターネットバンキングのワンタイムパスワードによる認証を一時的に不要にする実施形態を説明するが、本発明は、任意のオンラインサービスで実施される任意の認証(例えば、ワンタイムパスワード以外のパスワード、乱数表、暗証番号、生体情報などによる認証)を一時的に不要にする実施形態にも適用可能である。また、本明細書では、複数ある認証のうちの一部の認証のみを不要にする(具体的には、ログイン時の暗証番号による認証は不要にせず、手続きを行う時のワンタイムパスワードによる認証のみを不要にする)実施形態を説明するが、本発明は、複数ある認証のうちの全ての認証を不要にする実施形態にも適用可能である。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態にかかる認証一時不要化システム110を含む全体の概要図である。概要図には、認証一時不要化システム110、銀行のA支店120内にある店頭用タブレット121および行員用タブレット122、銀行のB支店130内にある店頭用タブレット131および行員用タブレット132、銀行の店舗外140にある顧客端末141が含まれる。以下、それぞれについて説明する。
【0012】
認証一時不要化システム110は、インターネットバンキングのワンタイムパスワードによる認証の不要化を実行する、または、不要化の解除を実行するシステムである。認証一時不要化システム110は、インターネットバンキングを提供するシステム内に設置されるか、または、インターネットバンキングを提供するシステムに接続されて設置される。認証一時不要化システム110は、店頭用タブレット121、131、行員用タブレット122、132、顧客端末141のそれぞれと、データの送受信をすることができる。認証一時不要化システム110の詳細については、
図2を参照しながら説明する。
【0013】
店頭用タブレット121、131は、銀行のA支店120またはB支店130へ来店した顧客がインターネットバンキングを利用して顧客自身で手続きを済ます際に使用する端末である。なお、店頭用タブレット121、131は、タブレットに限らず、パーソナルコンピュータなどの任意のコンピュータであってよい。
【0014】
行員用タブレット122、132は、認証一時不要化システム110に対して、インターネットバンキングのワンタイムパスワードによる認証の不要化を実行するよう指示する端末である。例えば、銀行のA支店120またはB支店130のロビーにいる行員が、行員用タブレット122または132を使用して顧客のワンタイムパスワードによる認証の不要化を実行させた上で、顧客を店頭用タブレット121または131へ誘導することができる。なお、行員用タブレット122、132は、タブレットに限らず、パーソナルコンピュータなどの任意のコンピュータであってよい。
【0015】
顧客端末141は、銀行の店舗以外の場所(店舗外140)で顧客がインターネットバンキングを利用する際に使用する端末である。例えば、銀行のA支店120またはB支店130から退店した顧客が、自分の顧客端末141を使用してインターネットバンキングを利用することができる。なお、顧客端末141は、パーソナルコンピュータ、スマートフォン、タブレットなどの任意のコンピュータであってよい。
【0016】
図2は、本発明の一実施形態にかかる認証一時不要化システム110の機能ブロック図である。認証一時不要化システム110には、不要化指示受信部201、不要化実行部202、不要化解除実行部203、判定部204、不要化データベース205が含まれる。認証一時不要化システム110は、プロセッサおよびメモリを含むコンピュータである。また、認証一時不要化システム110は、不要化指示受信部201、不要化実行部202、不要化解除実行部203、判定部204を動作させるためのプログラム、または、後述する処理を実行するためのプログラム、を格納した記憶媒体を含む。
【0017】
不要化指示受信部201は、認証の不要化を実行するよう求める指示データを受信することができる。指示データは、不要にする認証を特定するための情報を含みうる。本実施形態では、不要化指示受信部201は、行員用タブレット122、132から、インターネットバンキングのワンタイムパスワードによる認証の不要化を実行するよう求める指示データを受信することができる。本実施形態では、指示データは、顧客の口座を特定するための情報(例えば、店番号および口座番号など)を含みうる。不要化指示受信部201は、受信した指示データを、不要化実行部202が参照できるように、メモリ(図示せず)に記録することができる。なお、指示データは、オンラインサービスへログインする前に受信されてもよいし、または、オンラインサービスへログイン中に受信されてもよい。
【0018】
不要化実行部202は、認証の不要化を実行することができる。本実施形態では、不要化実行部202は、インターネットバンキングのワンタイムパスワードによる認証の不要化を実行することができる。本実施形態では、不要化実行部202は、不要化指示受信部201が受信した指示データに含まれている顧客の口座を特定するための情報に基づいて、不要化データベース205内でその顧客の口座の「ワンタイムパスワード不要化状況(後述する)」のデータを“(ワンタイムパスワード)必要”から“(ワンタイムパスワード)不要”へ変更することができる。また、本実施形態では、不要化実行部202は、不要化データベース205内でその顧客の口座の「不要化実行時刻(後述する)」に、認証の不要化を実行した時刻を記録することができる。なお、認証の不要化は、オンラインサービスへログインする前に実行されてもよいし、または、オンラインサービスへログイン中に実行されてもよい。
【0019】
不要化データベース205は、認証の不要化の状況を管理するためのデータベースである。本実施形態では、不要化データベース205では、口座ごとに、インターネットバンキングのワンタイムパスワードによる認証が不要化されているか否かの情報を管理している。
図3を参照しながら、不要化データベース205の詳細を説明する。
【0020】
図3は、本発明の一実施形態にかかる不要化データベース205の一例である。不要化データベース205には、口座ごとの「口座情報」「口座名義」「ワンタイムパスワード不要化状況」「不要化実行時刻」「実行店」「実行者」などのデータが格納されている。
【0021】
「口座情報」は、口座を特定するための情報であり、例えば、店番号、種別、口座番号などである。「口座名義」は、その口座の口座名義である。「ワンタイムパスワード不要化状況」は、その口座ではインターネットバンキングのワンタイムパスワードによる認証が不要化されているか否かを示す。例えば、“不要”の場合は、ワンタイムパスワードによる認証が不要化されており、“必要”の場合は、ワンタイムパスワードによる認証が不要化されていない。例えば、第1の手続きのワンタイムパスワードによる認証は“不要”であるが第2の手続きのワンタイムパスワードによる認証は“必要”であるというように、手続きごとの「ワンタイムパスワード不要化状況」を管理することもできる。「不要化実行時刻」は、不要化実行部202が認証の不要化を実行した時刻である。「実行店」は、認証の不要化を実行するよう求める指示データを送信した行員用タブレット122、132が設置されている店舗を特定するための情報であり、例えば、店番号である。「実行者」は、認証の不要化を実行させた行員を特定するための情報であり、例えば、氏名、行員IDなどである。「実行店」および「実行者」の情報は、行員用タブレット122、132から認証一時不要化システム110へ送信されうる。
【0022】
なお、
図3では、口座ごとに管理しているが、インターネットバンキングの契約ごとに(つまり、顧客ごとに)管理するようにしてもよい。この実施形態では、認証の不要化を実行するよう求める指示データは、顧客を特定するための情報(例えば、インターネットバンキングの契約者番号など)を含みうる。例えば、顧客が複数の口座を所有しており、これらの複数の口座がインターネットバンキングの1つの契約者番号と紐付いている場合、複数の口座での認証の要否を一括で管理することができる。
【0023】
図2に戻る。不要化解除実行部203は、認証の不要化の解除を実行することができる。本実施形態では、不要化解除実行部203は、インターネットバンキングのワンタイムパスワードによる認証の不要化の解除を実行することができる。本実施形態では、不要化解除実行部203は、不要化を解除するための事象が生じたと判定すると、不要化データベース205内で顧客の口座の「ワンタイムパスワード不要化状況」のデータを “(ワンタイムパスワード)不要”から“(ワンタイムパスワード)必要”へ変更することができる。以下、不要化を解除するための事象の例を説明する。
【0024】
<不要化解除事象1>
不要化を解除するための事象は、例えば、不要化が実行された時刻から所定の時間が経過することである。不要化解除実行部203は、不要化データベース205内の「不要化実行時刻」に記録された時刻と、不要化データベース205内の「不要時間(図示せず)」に記録された時間と、現在の時刻とを参照して、不要化が実行された時刻から「不要時間」が経過すると、不要化の解除を実行することができる。なお、「不要時間」は、任意の時間(例えば、〇〇分、閉店までなど)とすることができる。また、全ての口座(あるいは顧客)に対して同一の「不要時間」が設定されてもよいし、または、口座(あるいは顧客)ごとの「不要時間」が設定されてもよい。また、「不要時間」は、不要化の実行が指示される前に既に設定されていてもよいし、または、不要化の実行が指示された時に設定される(例えば、行員が、不要化を実行させるときに不要時間を指定する)ようにしてもよい。
【0025】
<不要化解除事象2>
不要化を解除するための事象は、例えば、顧客がインターネットバンキングからログアウトすることである。不要化解除実行部203は、インターネットバンキングを提供するシステムからインターネットバンキングのログインおよびログアウトの状況の情報を取得して、不要化データベース205内の「不要化実行時刻」に記録された時刻以降に最初にログアウトが行われた時に、不要化の解除を実行することができる。
【0026】
さらに、以下のように強制的にログアウトが行われるようにしてもよい。店頭用タブレット121、131に搭載された、または、接続されたカメラが、店頭用タブレット121、131のディスプレイ側の空間を撮影して動画像を取得する。そして、店頭用タブレット121、131または認証一時不要化システム110は、カメラが取得した動画像内に人間(つまり、インターネットバンキングを利用している顧客)が検知されなくなると、その店頭用タブレット121、131でログイン中のインターネットバンキングから強制的にログアウトが行われるよう、インターネットバンキングを提供するシステムへ指示する。このように、万が一、顧客がログアウトすることを忘れたとしても、顧客が店頭用タブレット121、131から離れることによって強制的にログアウトが行われて不要化が解除される。
【0027】
<不要化解除事象3>
不要化を解除するための事象は、例えば、不要化の解除を実行するよう求める指示データを受信することである。不要化解除実行部203は、行員用タブレット122、132から、インターネットバンキングのワンタイムパスワードによる認証の不要化の解除を実行するよう求める指示データを受信すると、不要化の解除を実行することができる。例えば、行員は、顧客がインターネットバンキングを利用して顧客自身で手続きを済ませたことを確認すると、行員用タブレット122、132を使用してその顧客のワンタイムパスワードによる認証の不要化の解除を実行させることができる。
【0028】
図2に戻る。判定部204は、認証が不要化されているか否かを判定することできる。本実施形態では、判定部204は、インターネットバンキングを提供するシステムが認証を実施する際に、認証が不要化されているか否かを判定することができる。本実施形態では、判定部204は、インターネットバンキングを提供するシステムからの照会があると、不要化データベース205内の「ワンタイムパスワード不要化状況」を参照して、認証が不要化されているか否かを、インターネットバンキングを提供するシステムへ通知することができる。
【0029】
さらに詳細に説明すると、判定部204は、オンラインサービスを提供するシステムから、認証の不要化の状況についての照会を受けることができる。また、判定部204は、照会を受けた認証は不要化され得るか否かを判定することができる。また、判定部204は、不要化され得ると判定された認証が不要化されているか否かを判定することができる。また、判定部204は、オンラインサービスを提供するシステムへ、認証が不要化されていることを通知することができる。
【0030】
本発明の一実施形態では、認証の不要が許容される端末を一部の端末に限定することができる。以下、認証の不要が許容される端末の例を説明する。
【0031】
<認証不要端末1>
認証の不要が許容される端末は、例えば、所定の識別情報を有する端末である。識別情報は、端末を識別するための任意の情報であり、例えば、SIMカードの識別情報(IMEI)である。判定部204は、所定の識別情報を有する端末を、認証の不要が許容されている端末であると判定することができる。例えば、判定部204は、店頭用タブレット121、131から、店頭用タブレット121、131の識別情報を取得する。また、判定部204は、不要化データベース205内の「実行店」を参照して、認証の不要化を実行させた店舗を特定する。そして、判定部204は、各店舗に設置された店頭用タブレット121、131の識別情報を管理するデータベース(図示せず)を参照して、店頭用タブレット121、131が、認証の不要化を実行させた店舗(実行店)に設置された端末であると判定すると、その店頭用タブレット121、131の認証の不要を許容することができる。このように、認証の不要化を実行させた店舗(実行店)に設置された店頭用タブレットのみ、ワンタイムパスワードによる認証が無くてもインターネットバンキングで手続きを行うことができる。言い換えると、所定の識別情報を有さない顧客端末141は、ワンタイムパスワードによる認証が実施されないとインターネットバンキングで手続きを行うことができない。
【0032】
<認証不要端末2>
認証の不要が許容される端末は、例えば、所定の場所にある端末である。判定部204は、所定の場所にある端末を、認証の不要が許容されている端末であると判定することができる。例えば、判定部204は、GPS(全地球測位システム)などを利用して店頭用タブレット121、131の現在位置の情報を取得する。また、判定部204は、不要化データベース205内の「実行店」を参照して、認証の不要化を実行させた店舗を特定する。そして、判定部204は、各店舗の場所を特定するための情報(例えば、経度・緯度の情報)を管理するデータベース(図示せず)を参照して、店頭用タブレット121、131が、認証の不要化を実行させた店舗(実行店)内に位置すると判定すると、その店頭用タブレット121、131の認証の不要を許容することができる。このように、認証の不要化を実行させた店舗(実行店)に位置する店頭用タブレットのみ、ワンタイムパスワードによる認証が無くてもインターネットバンキングで手続きを行うことができる。言い換えると、所定の場所にない顧客端末141は、ワンタイムパスワードによる認証が実施されないとインターネットバンキングで手続きを行うことができない。
【0033】
本発明の一実施形態では、認証の不要化を実行する前に顧客の本人確認を実施することができる。以下、本人確認の例を説明する。
【0034】
<本人確認1>
行員は、顧客の公的資料(例えば、運転免許証、パスポート、個人番号カードなど)を目視して、顧客がインターネットバンキングの真の利用者であることを確認することができる。
【0035】
<本人確認2>
任意の機器は、事前に登録されている顧客の生体情報(例えば、顔、虹彩、指紋、静脈、声など)と、来店した顧客の生体情報とを突合して、顧客がインターネットバンキングの真の利用者であることを確認することができる。例えば、任意の機器は、<本人確認2>の突合が成功すると、認証一時不要化システム110へ、認証の不要化を実行するよう求める指示データを送信することができる。
【0036】
<受付可否判定>
本発明の一実施形態では、インターネットバンキングによる手続きへ顧客を誘導してもよいかを行員が判断するために、以下の判定が行われうる。認証一時不要化システム110は、行員用タブレット122、132からの照会に応じて、顧客が希望する手続きがインターネットバンキングによって行われることが可能であるか否かを判定することができる。また、認証一時不要化システム110は、行員用タブレット122、132からの照会に応じて、顧客が希望する手続きではワンタイムパスワードによる認証が必要とされるか否かを判定することができる。また、認証一時不要化システム110は、行員用タブレット122、132からの照会に応じて、顧客が希望する手続きのワンタイムパスワードによる認証が不要化されることが可能であるか否かを判定することができる。
【0037】
<不正防止>
本発明の一実施形態では、認証の不要化が不正に実行されることを防ぐために、以下の処理が行われうる。認証一時不要化システム110は、各店舗の営業時間外には、認証の不要化を実行するよう求める指示データを受信しない、または、認証の不要化を実行しないようにすることができる。また、インターネットバンキングを提供するシステムは、各店舗の営業時間外には、認証を省略しないようにすることができる。また、認証一時不要化システム110は、認証の不要化が実行された履歴(つまり、不要化データベース205の履歴データ)を定期的に所定の端末へ通知することができる。また、不要化データベース205の「不要化実行時刻」に未来の時刻が記録されている場合にはデータが削除されるようにしてもよい。
【0038】
図4は、本発明の一実施形態にかかる認証一時不要化システム110における不要化の処理フローの一例を示すフローチャートである。
ステップ401(S401)で、認証一時不要化システム110は、認証の不要化を実行するよう指示するための端末から、認証の不要化を実行するよう求める指示データを受信する。なお、S401の前に、上述した<受付可否判定>および<本人確認>のうちの少なくとも1つが行われるようにしてもよい。
ステップ402(S402)で、認証一時不要化システム110は、S401で指示された認証の不要化を実行する。
ステップ403(S403)で、認証一時不要化システム110は、S402で実行された認証の不要化を解除するための事象が生じたと判定する。
ステップ404(S404)で、認証一時不要化システム110は、S403で認証の不要化を解除するための事象が生じたことに応じて、S402で実行された認証の不要化の解除を実行する。
なお、
図4のS402とS403との間で、以下の
図5の認証の処理が行われる。
【0039】
図5は、本発明の一実施形態にかかる認証一時不要化システム110における認証の処理フローの一例を示すフローチャートである。
【0040】
ステップ501(S501)で、認証一時不要化システム110は、オンラインサービスを提供するシステムから、認証の不要化の状況についての照会を受ける。例えば、認証一時不要化システム110は、インターネットバンキングを提供するシステムから、顧客の口座を特定するための情報と、その顧客が希望する手続き(例えば、住所変更や振込など)を特定するための情報とを受信する。
【0041】
ステップ502(S502)で、認証一時不要化システム110は、S501で照会を受けた認証は不要化され得るか否かを判定する。例えば、認証一時不要化システム110は、インターネットバンキングの各手続きを行うために必要な認証の不要化の可否を管理するデータベース(図示せず)を参照して、顧客が希望する手続きを行うために必要な認証は不要化され得るか否かを判定する。不要化が可能な場合(例えば、住所変更などの諸届の手続き)はステップ503へ、不要化が不可能な場合(例えば、振込などの資金移動の伴う手続き)はステップ506へ進む。ステップ506(S506)で、オンラインサービスを提供するシステムは、認証を実施する。
【0042】
ステップ503(S503)で、認証一時不要化システム110は、S502で不要化され得ると判定された認証が不要化されているか否かを判定する。例えば、認証一時不要化システム110は、不要化データベース205を参照して、S501で照会を受けた認証が不要化されているか否かを判定する。不要化されている場合はステップ504へ、不要化されていない場合はステップ507へ進む。ステップ507(S507)で、オンラインサービスを提供するシステムは、認証を実施する。
【0043】
ステップ504(S504)で、認証一時不要化システム110は、顧客が利用している端末が認証不要端末であるか否かを判定する。例えば、認証一時不要化システム110は、上記の<認証不要端末>において説明した方法によって、顧客が利用している端末が認証の不要を許容することができる端末であるか否かを判定することができる。認証不要端末である場合はステップ505へ、認証不要端末でない場合はステップ508へ進む。ステップ508(S508)で、オンラインサービスを提供するシステムは、認証を実施する。なお、S504は省略され得る。
【0044】
ステップ505(S505)で認証一時不要化システム110は、S504で判定した結果を、オンラインサービスを提供するシステムへ通知する。つまり、認証一時不要化システム110は、オンラインサービスを提供するシステムへ、認証が不要化されていることを通知する。そのため、オンラインサービスを提供するシステムは、その認証の実施を省略することができる。例えば、インターネットバンキングを提供するシステムは、ワンタイムパスワードによる認証が無くても手続きを行うことができる。
【0045】
なお、本明細書で説明した実施形態(例えば、<不要化解除事象><認証不要端末><本人確認>など)は、任意の組み合わせが可能である。
【0046】
このように、本発明では、オンラインサービスにおいて本来であれば必要な認証を一時的に不要にすることができる。また、本発明では、オンラインサービスの認証を一時的に不要にする端末を一部の端末に限定することができる。
【0047】
ここまで、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態はあくまで一例であり、本発明は上述した実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
【0048】
また、本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、各請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。