(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6633690
(24)【登録日】2019年12月20日
(45)【発行日】2020年1月22日
(54)【発明の名称】再置換用コネクタ、システム、及びその方法
(51)【国際特許分類】
A61B 17/70 20060101AFI20200109BHJP
【FI】
A61B17/70
【請求項の数】18
【外国語出願】
【全頁数】49
(21)【出願番号】特願2018-107421(P2018-107421)
(22)【出願日】2018年6月5日
(65)【公開番号】特開2019-48027(P2019-48027A)
(43)【公開日】2019年3月28日
【審査請求日】2018年10月17日
(31)【優先権主張番号】15/613,769
(32)【優先日】2017年6月5日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】507400686
【氏名又は名称】グローバス メディカル インコーポレイティッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000338
【氏名又は名称】特許業務法人HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
(72)【発明者】
【氏名】パトリック,マリー
【審査官】
宮下 浩次
(56)【参考文献】
【文献】
特表2012−523927(JP,A)
【文献】
米国特許第08758411(US,B1)
【文献】
米国特許出願公開第2014/0277163(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/00 − 17/94
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モジュラーコネクタシステムであって、前記モジュラーコネクタシステムが、
第1の挟持部及び第2のモジュラー部を有する本体を有するコネクタを備え、
前記本体は、上面、下面、及び、前記上面と前記下面とを接続する側面を有し、
前記第1の挟持部が、
前記上面から前記下面に向かう方向において延在するように、内部を通って延在する第1の縦軸を有し、第1のロッドがその中に挿入されることを許容するようにサイズ決定されている、第1の通路と、
前記第1の通路と連通している開口部を有する底部と、
セットスクリュー、2つの対向する脚を有するクランプ、及び前記2つの対向する脚の間に画定された開口部を備える、第1の固定機構であって、前記クランプは、前記セットスクリューに接続され、前記セットスクリューは、前記本体に回転可能に接続され、前記第1の固定機構は、前記第1のロッドを受容するように構成された非係止位置と、前記第1のロッドを前記クランプの前記2つの対向する脚の間の前記開口部及び前記第1の通路内に解放可能に固定するように構成された係止位置と、を有する、第1の固定機構と、を有し、
前記第2のモジュラー部が、
前記下面から離れて前記本体から延在し、前記第1の縦軸と平行な第2の縦軸を有し、部分的に球状の外表面を有するポストを有し、
前記第1の固定機構が前記非係止位置または前記係止位置内にある場合、前記第1の固定機構の前記クランプの前記2つの対向する脚は、前記本体の前記下面を超えて延在せず、
前記クランプが前記セットスクリューの回転によって前記係止位置まで前記本体内で上向きに駆動されると、前記2つの対向する脚が互いに向かって内側に移動する、システム。
【請求項2】
前記ポストが、平面状の上面及び前記ポストの中に延在する開口部を有する、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記ポストが、複数の異なるモジュラーコネクタを受容するように構成されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項4】
各モジュラーコネクタが、前記コネクタの前記本体に対して関節運動するように構成されている、請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記ポストに連結されたチューリップ型アセンブリをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項6】
前記ポストに連結された頭付きロッドをさらに備える、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1の通路は、1つ以上の傾斜面を有する略対向する側壁によって画定されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項8】
前記セットスクリューは、前記クランプとは独立して回転することができる、請求項1に記載のシステム。
【請求項9】
前記セットスクリューの係合端部上の環状突起は、前記クランプの上部の凹部に受容される、請求項1に記載のシステム。
【請求項10】
モジュラーコネクタシステムであって、
第1の挟持部及び第2のモジュラー部を有する本体を有するコネクタであって、
前記本体は、上面、下面、及び、前記上面と前記下面とを接続する側面を有し、
前記第1の挟持部が、
前記上面から前記下面に向かう方向において延在するように、内部を通って延在する第1の縦軸を有し、第1のロッドがその中に挿入されることを許容するようにサイズ決定されている、第1の通路、
前記第1の通路と連通している開口部を有する底部、ならびに
セットスクリュー、2つの対向する脚を有するクランプ、及び前記2つの対向する脚の間に画定された開口部を備える、第1の固定機構であって、前記クランプは、前記セットスクリューに接続され、前記セットスクリューは、前記本体に回転可能に接続され、前記第1の固定機構は、前記第1のロッドを受容するように構成された非係止位置と、前記第1のロッドを前記クランプの前記2つの対向する脚の間の前記開口部及び前記第1の通路内に解放可能に固定するように構成された係止位置と、を有する、第1の固定機構を有し、
前記第2のモジュラー部が、
前記下面から離れて前記本体から延在し、前記第1の縦軸と平行な第2の縦軸を有し、部分的に球状の外表面を有するポストを有し、
前記第1の固定機構が前記非係止位置または前記係止位置内にある場合、前記第1の固定機構の前記クランプの前記2つの対向する脚は、前記本体の前記下面を超えて延在せず、
前記クランプが前記セットスクリューの回転によって前記係止位置まで前記本体内で上向きに駆動されると、前記2つの対向する脚が互いに向かって内側に移動する、コネクタと、
前記ポストに取り付けられたモジュラーコネクタと、を備える、システム。
【請求項11】
前記ポストが、平面状の上面及び前記ポストの中に延在する開口部を有する、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記ポストが、複数の異なる前記モジュラーコネクタを受容するように構成され、前記モジュラーコネクタが、前記コネクタの前記本体に対して関節運動するように構成されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記モジュラーコネクタが、チューリップ型アセンブリである、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記モジュラーコネクタが、頭付きロッドである、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記頭付きロッドが、モジュラー接続点を有する第1の端部から遠位の自由端で終端する第2の端部まで延在する、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記第1の通路は、1つ以上の傾斜面を有する略対向する側壁によって画定されている、請求項10に記載のシステム。
【請求項17】
前記セットスクリューは、前記クランプとは独立して回転することができる、請求項10に記載のシステム。
【請求項18】
前記セットスクリューの係合端部上の環状突起は、前記クランプの上部の凹部に受容される、請求項10に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【0001】
[技術分野]
関連出願の相互参照
本出願は、2016年3月29日に出願された米国特許出願第15/083,467号の一部継続出願である、2016年8月4日に出願された米国特許出願第15/228,019号の一部継続出願である、2016年11月8日に出願された米国特許出願第15/346,199号の一部継続出願であり、その全体が全ての目的のために、参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、脊椎用ハードウェアコネクタ等のロッドコネクタに関する。
[背景技術]
【0003】
時に、脊椎外科医は、以前に装着したレベルに隣接する脊椎セグメントに付加的な固定を追加する必要がある場合がある。そのような場合、初回手術からのハードウェアが、隣接するレベルの新しい固定の施術を妨げる場合がある。したがって、一方の端部が既存の脊椎固定構造物に取り付けられ、固定を必要とする隣接するレベルまで固定を拡張するコネクタインプラントの必要性が存在する。これらの状況においては、より迅速な回復時間及びより少ない不快感が、低侵襲手術(MIS)手技を好ましいものにする。
[発明の概要]
【0004】
この概要は、以下の「発明を実施するための形態」でさらに記載する選択的な概念を簡略化した形で紹介するために提供される。この概要は、特許請求される主題の重要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求される主題の範囲を限定するために使用されることも意図していない。
【0005】
本開示は、あるデバイスを別のデバイスに接続するための構成要素、システム、及び方法に関する。例えば、第1のロッド等の1つの細長いインプラントが、第2のロッド等の別の細長いインプラントに連結されてもよい。ロッド等の細長いインプラントは、脊椎固定手技において隣接する椎骨を接続することが周知である。ロッドまたはインプラントの構成に依存して、1つのロッドを別のロッドまたは付加的なインプラントに接続させることが望ましいかもしれない。2つ以上のロッドの場合、これらのロッドは、例えば、脊柱側弯症手術等の単一の所与の手術において、または後の手術で、例えば、再置換術において、1つ以上のコネクタと相互接続されてもよい。再置換術において、コネクタは、元のハードウェアを除去する必要なく、新しい固定構造物を既存の固定構造物に接続するために使用することができる。以下の例示的な実施形態において提供される異なる接続様式は、特定の臨床シナリオ及び/または外科医の好みに基づいて選択される幅広い選択肢を提供する。特定の構成が本明細書に示されるが、熟練の外科医によって任意の好適な数、種類、及び選択のコネクタ及びインプラントが選択かつ構成され得ることが想定される。
【0006】
一実施形態によれば、モジュラーコネクタシステムは、第1の挟持部及び第2のモジュラー部を有する本体を有するコネクタを含む。第1の挟持部は、そこを通って延在する第1の縦軸を有し、第1のロッドがその中に挿入されることを許容するようにサイズ決定されている、第1の通路と、第1の通路と連通している開口部を有する底部と、セットスクリュー、2つの対向する脚を有するクランプ、及び2つの対向する脚の間に画定される開口部を備える、第1の固定機構であって、クランプは、セットスクリューに接続され、セットスクリューは、本体に回転可能に接続され、第1の固定機構は、第1のロッドを受容するように構成された非係止位置と、第1のロッドをクランプの2つの対向する脚の間の開口部及び第1の通路内に解放可能に固定するように構成された係止位置と、を有する、第1の固定機構と、を有する。第2のモジュラー部は、本体から延在し部分的に球状の外表面を有するポストを有する。ポストは、複数の異なるモジュラーコネクタを受容するように構成されている。各モジュラーコネクタは、コネクタの本体に対して関節運動するように構成されている。モジュラーコネクタは、チューリップ型アセンブリ、頭付きロッド、または他の好適なモジュラー構成要素を含むことができる。
[図面の簡単な説明]
【0007】
本発明の他の態様、特徴、及び利点は、以下の詳細な説明、添付の特許請求の範囲、及び同様の参照符号が類似するまたは同一の要素を特定する添付の図面からより十分に明らかとなるであろう。
【0008】
[
図1]第1の例示的な実施形態による関節再置換用コネクタの側面図である。
[
図2]既存のロッド構造物に接続された、
図1に示す関節再置換用コネクタの斜視図である。
[
図3]新しく設置されたロッドにコネクタが接続された、
図2に示す関節再置換用コネクタ及びロッド構造物の斜視図である。
[
図4A〜4E]コネクタの固定部に対して複数の角度で関節部を回転させた、
図1に示すコネクタの端面図である。
[
図5]
図1に示す関節再置換用コネクタの断面図である。
[
図6]第2の例示的な実施形態による関節再置換用コネクタの側面図である。
[
図7]第3の例示的な実施形態による関節再置換用コネクタの斜視図である。
[
図8]既存のロッド構造物及び新しく設置されたロッドに接続された、
図7に示すコネクタの斜視図である。
[
図9]第4の例示的な実施形態による関節再置換用コネクタの斜視図である。
[
図10]既存のロッド構造物及び新しく設置されたロッドに接続された、
図9に示すコネクタの斜視図である。
[
図11]第5の例示的な実施形態による関節再置換用コネクタの斜視図である。
[
図12]第6の例示的な実施形態による統合型再置換用コネクタの斜視図である。
[
図13]第7の例示的な実施形態による統合型再置換用コネクタの斜視図である。
[
図14]既存の構造物に接続された、
図13に示す統合型再置換用コネクタの斜視図である。
[
図15]
図14に示す既存の構造物に接続された統合型再置換用コネクタの側面図である。
[
図16]既存の構造物に代替的に接続された、
図13に示す統合型再置換用コネクタの斜視図である。
[
図17]第8の例示的な実施形態による統合型再置換用コネクタの斜視図である。
[
図18]既存の構造物に接続された、
図17に示す統合型再置換用コネクタの斜視図である。
[
図19]既存の構造物に接続された、第9の例示的な実施形態による統合型再置換用コネクタの斜視図である。
[
図20]第10の例示的な実施形態による統合型再置換用コネクタの斜視図である。
[
図21]既存の構造物に接続された、
図20に示す統合型再置換用コネクタの斜視図である。
[
図22]既存の構造物に代替的に接続された、
図20に示す統合型再置換用コネクタの斜視図である。
[
図23]第11の例示的な実施形態による統合型再置換用コネクタの斜視図である。
[
図24A〜24D]
図23に示す統合型再置換用コネクタの接続機構の前進段階の側面図である。
[
図25]
図23に示す統合型再置換用コネクタの接続機構の断面図である。
[
図26]既存の構造物に接続された、
図23に示す統合型再置換用コネクタの接続機構の断面図である。
[
図27]既存の構造物に接続された、
図23に示す統合型再置換用コネクタの斜視図である。
[
図28]第12の例示的な実施形態によるリンクコネクタの斜視図である。
[
図29]隣接するスクリューに接続された、
図28に示すリンクコネクタの側面図である。
[
図30]第13の例示的な実施形態による横方向コネクタの斜視図である。
[
図31]第14の例示的な実施形態による上部搭載コネクタの斜視図である。
[
図32]既存の構造物に接続され、かつ新しい構造物を支持する、
図28に示すリンクコネクタ及び
図30に示す横方向コネクタの斜視図である。
[
図33]第15の例示的な実施形態による横方向オフセットリンクコネクタの斜視図である。
[
図34]既存の構造物に接続され、かつ新しい構造物を支持する、
図33に示す横方向オフセット長コネクタ及び
図30に示す横方向コネクタの斜視図である。
[
図35]第16の例示的な実施形態による矢状にオフセットしたリンクコネクタの斜視図である。
[
図36]既存の構造物に接続され、かつ新しい構造物を支持する、
図35に示す矢状オフセットコネクタ及び
図30に示す横方向コネクタの側面図である。
[
図37]第17の例示的な実施形態による再置換用コネクタの斜視図である。
[
図38]
図37に示す再置換用コネクタの側面図である。
[
図39]
図37に示す再置換用コネクタの正面図である。
[
図40]既存の構造物に装着された、
図37に示す再置換用コネクタの側面図である。
[
図41]
図40に示す再置換用コネクタ及び既存の構造物の断面図である。
[
図42]既存の構造物に装着された、第18の例示的な実施形態による再置換用コネクタの断面図である。
[
図43]既存の構造物に新しい構造物を接続する、
図42に示す再置換用コネクタの側面図である。
[
図44]第19の例示的な実施形態による再置換用コネクタの斜視図である。
[
図45]既存の構造物に装着された、
図44に示す再置換用コネクタの断面図である。
[
図46]既存の構造物に新しい構造物を接続する、
図45に示す再置換用コネクタの側面図である。
[
図47]第20の例示的な実施形態による再置換用コネクタの斜視図である。
[
図48]既存の構造物にセットスクリューが装着された、
図47に示す再置換用コネクタの断面図である。
[
図49]既存の構造物にくさびが装着された、
図47に示す再置換用コネクタの断面図である。
[
図50]既存の構造物に新しい構造物を接続する、
図47に示す再置換用コネクタの側面図である。
[
図51]既存の構造物に装着された、
図30に示す横方向コネクタの断面図である。
[
図52]
図30に示す横方向コネクタに装着された新しい構造物の斜視図である。
[
図53]既存の構造物に新しい構造物を接続する、
図30に示す横方向コネクタの斜視図である。
[
図54]既存の構造物に新しい構造物を接続する、
図30に示す横方向コネクタの平面図である。
[
図55]既存の構造物に装着された、
図31に示す上部搭載コネクタの斜視図である。
[
図56]既存の構造物に新しい構造物を接続する、
図31に示す上部搭載コネクタの斜視図である。
[
図57]既存の構造物に新しい構造物を接続する、
図31に示す上部搭載コネクタの側面図である。
[
図58]第21の例示的な実施形態によるオフセットした再置換用ロッドの斜視図である。
[
図59]
図58に示すオフセットした再置換用ロッドの平面図である。
[
図60]第22の例示的な実施形態による延長/圧縮クランプの側面図である。
[
図61]既存の構造物に接続された、
図60に示す延長/圧縮クランプの斜視図である。
[
図62]第23の例示的な実施形態によるダブルヘッド横方向コネクタの側面斜視図である。
[
図63]
図62に示すダブルヘッド横方向コネクタの側面図である。
[
図64]
図62に示すダブルヘッド横方向コネクタの上方斜視図である。
[
図65]第24の例示的な実施形態によるダブルヘッドインラインコネクタの斜視図である。
[
図66]第25の例示的な実施形態によるJフックコネクタの斜視図である。
[
図67]第26の例示的な実施形態による、ロッドが接続されたモジュラーヘッド開放横方向コネクタの斜視図である。
[
図68]
図67に示すロッドが接続された、モジュラーオープンヘッド横方向コネクタの側面図である。
[
図69]第27の例示的な実施形態による、シングルヘッドオープン横方向コネクタの斜視図である。
[
図70]第28の例示的な実施形態によるダブルモジュラー横方向コネクタの斜視図である。
[
図71]第29の例示的な実施形態によるZロッドの側面図である。
[
図72]第30の例示的な実施形態による統合型ロッドを有するインラインコネクタの斜視図である。
[
図73]第31の例示的な実施形態による、閉鎖コネクタ部を有する上部搭載横方向コネクタの斜視図である。
[
図74]
図73に示すコネクタの断面図である。
[
図75]第32の例示的な実施形態による、開放側面コネクタ部を有する上部搭載横方向コネクタの斜視図である。
[
図76]第33の例示的な実施形態による、チューリップ部を有する上部搭載横方向コネクタの斜視図である。
[
図77]第34の実施形態による、摺動部材を有する上部搭載横方向コネクタの斜視図である。
[
図78]
図77に示すコネクタの断面図である。
[
図79]第35の実施形態による、枢動部材の横の上部搭載コネクタの斜視図である。
[
図80]
図79に示すコネクタの断面図である。
[
図81]第36の実施形態による、カムロックを有する上部搭載横方向コネクタの斜視図である。
[
図82]非係止位置にあるカムを有する、
図81に示すコネクタの断面図である。
[
図83]係止位置にあるカムを有する、
図81に示すコネクタの断面図である。
[
図84]非係止位置にあるカムを有する、ロッドに接続された
図81に示すコネクタの平面図である。
[
図85]係止位置にあるカムを有する、ロッドに接続された
図81に示すコネクタの平面図である。
[
図86]第37の実施形態による上部搭載コネクタの分解側面図である。
[
図87]
図86に示す上部搭載コネクタの側面図である。
[
図88]
図86に示す上部搭載コネクタの断面図である。
[
図89]コネクタがロッド上に挟持された、
図86に示す上部搭載コネクタの断面図である。
[
図90]スクリューチューリップコネクタがコネクタの上部に装着された、ロッドアセンブリ上に挟持された
図86に示すコネクタの側面図である。
[
図91]コネクタがコネクタの上部に装着された、ロッドアセンブリ上に挟持された
図86に示すコネクタの側面図である。
[
図92]第38の実施形態による上部搭載コネクタの分解側面図である。
[
図93]
図92に示す上部搭載コネクタの側面図である。
[
図94]
図92に示す上部搭載コネクタの断面図である。
[
図95]コネクタがロッド上に挟持された、
図92に示す上部搭載コネクタの断面図である。
[
図96]スクリューチューリップコネクタがコネクタの上部に装着された、ロッドアセンブリ上に挟持された
図92に示すコネクタの側面図である。
[
図97]コネクタがコネクタの上部に装着された、ロッドアセンブリ上に挟持された
図92に示すコネクタの側面図である。
[
図98A〜98G]さらに別の実施形態による閉鎖した上部搭載コネクタを示す。
[
図99]さらに別の実施形態による上部搭載横方向コネクタを提供する。
[
図100]さらに別の実施形態によるチューリップ接続を有する上部搭載コネクタである。
[
図101A〜101F]上部搭載コネクタのさらに別の実施形態を示す。
[発明を実施するための形態]
【0009】
図面において、同様の番号は、全体を通して同様の要素を示す。本明細書において、特定の用語は、利便性のためのみに使用されるのであって、本発明を限定するものであると解釈されるべきではない。専門用語は、具体的に言及される語、その派生語、及び同様に重要な語を含む。以下に例示される実施形態は、包括的であること、または本発明を開示された厳密な形態に限定することを意図したものではない。これらの実施形態は、本発明の原理ならびにその適用及び実用的用途を最もよく説明し、当業者が本発明を最もよく利用することができるように選択及び記載される。
【0010】
本開示は、第1のロッド等の1つの細長いインプラントを、第2のロッド等の別の細長いインプラントに接続するための構成要素、システム、及び方法に関する。ロッド等の細長いインプラントは、脊椎固定手技において隣接する椎骨を接続することが周知である。ロッドまたはインプラントの構成に依存して、1つのロッドを別のロッドまたは付加的なインプラントに接続させることが望ましいかもしれない。2つ以上のロッドの場合、これらのロッドは、例えば、脊柱側弯症手術等の単一の所与の手術において、または後の手術で、例えば、再置換術において、1つ以上のコネクタと相互接続されてもよい。
【0011】
例えば、コネクタは、指標となる外科用ハードウェアを除去する必要なく、既存の固定構造物に新しい固定構造物を接続するために使用することができる。既存の構造物へのそのような直接的な取り付けの利点により、手術時間を短縮し、患者に対する損傷を起こしにくくし、患者の回復期間を最小限に抑える。既存の構造物との接続を維持する本発明のコネクタの能力は、種々の患者の解剖学的形態及び既存の脊椎構造物の場合に有用性を最大化することができる。以下の例示的な実施形態において提供される異なる接続様式は、特定の臨床シナリオ及び/または外科医の好みに基づいて選択される幅広い選択肢を提供する。したがって、特定の構成が本明細書に示されるが、熟練の外科医によって任意の好適な数、種類、及び選択のコネクタ及びインプラント、例えばロッドが、選択かつ構成され得ることが想定される。
【0012】
本明細書に開示されている異なる接続様式を独立して使用することができるが、当業者であれば、接続様式を患者のニーズに応じて「アラカルト」に組み合わせることができることを認識するであろう。さらに、本明細書に開示される接続様式は別々に提供されてもよく、異なる接続様式の種々及び複数の組み合わせを含むキットも提供され得る。
【0013】
図1〜5を参照すると、第1の例示的な実施形態による関節再置換用コネクタアセンブリ100(「コネクタアセンブリ100」)を示す。コネクタアセンブリ100は、例えば、既存の構造物に既に存在する第1のロッド50に取り付けるために使用される。
図2に示すように、第1のロッド50は、1つ以上のスクリューヘッド60(例えば、多軸椎弓根スクリューに接続されたチューリップ型アセンブリ)によって支持され得るか、またそこに固定され得る。図示されないが、ねじ山付きキャップ等のキャップまたは固定部材が、次いで、その中にロッド50を固定するようにチューリップ部のねじ山部に係合してもよい。
図2は、コネクタアセンブリ100をスクリューヘッド60の間に位置するものとして示しているが、当業者は、コネクタアセンブリ100が第1のロッド50に沿った他の場所に位置し得ることを認識するであろう。例えば、コネクタアセンブリ100は、スクリューヘッド60の一部と実質的に接触する(例えば、チューリップ型アセンブリの外側部と実質的に接触する)ように位置付けられ得る。
【0014】
再び
図1を参照すると、コネクタアセンブリ100は、既存の構造物を隣接するレベルまで拡張する開放横方向コネクタである。コネクタアセンブリ100は、開放クランプ部110の周囲で所望の角度まで関節運動を提供する閉鎖クランプ部130に回転可能に接続された開放クランプ部110を含む。所望の回転位置が達成されると、閉鎖クランプ部130が開放クランプ部110に固定され得、関節運動を係止する。
【0015】
開放クランプ部110は、そこに回転可能に接続された、セットスクリュー等の固定機構112を含む。開放クランプ部110は、第1の軸「A1」に沿って延在するクランプ開口部116を有する盲通路114を含む。固定機構112は、第1の軸A1に対して略直角に延在する貫通路118(
図5に示される)内に装着される。
【0016】
閉鎖クランプ部130は、開放クランプ部110に回転可能に接続される。閉鎖クランプ部130は、そこを通る第2のロッド70(
図3に示される)の通過を許容するようにサイズ決定されている、そこを通って延在する通路132を有する。通路132は、好ましくはロッド70を受容するようにサイズ決定及び成形されている。図示される実施形態において、固定部材134が締め付けられる前に通路132におけるロッド70の平行移動をある程度可能にするように、通路132は、その幅よりも長い長さを有するように細長い。しかしながら、通路132は、実質的に円形または円筒形の形状であり得ることが想定される。ロッド70は、
図3に示すように、同一線上にロッド50を拡張するために、Zロッド(
図71に示される)であってもよい。図示されないが、例えば、平行な構成を可能にするために、またはインサイツで湾曲され得るロッドを選択するために、任意の他の好適なロッドが選択されてもよい。
【0017】
閉鎖クランプ部130は、第2のロッド70を付勢するように適合される固定部材134を含む。固定部材134は、縦軸A1に対して略斜めに延在する貫通路135内に回転可能に装着される。開放クランプ部110に対する閉鎖クランプ部130の回転が
図4A〜4Eに示されるが、これらは、開放クランプ部110に対する5つの異なる位置を横切って回転される閉鎖クランプ部130を示している。当業者は、閉鎖クランプ130が、開放クランプ部110に対して360度の回転を有することを認識するであろう。しかしながら、クランプ130は、開放クランプ部110に対して任意の好適な量だけ回転させてもよいことが想定される。
【0018】
図5を参照すると、係止機構150は、ロッド70(
図5には図示せず)が通路132に挿入されたときに開放クランプ部110に対する閉鎖クランプ部130の回転を解放可能に防止するように構成される。係止機構150は、閉鎖クランプ部130内に形成され、かつ縦軸A1に沿って延在する盲通路152を含む。通路152は、第1のセットの歯154を有する。インサート156は、通路152内に縦方向に配置される。インサート156を開放クランプ部110に向かって縦方向に平行移動させたときに、第2のセットの歯158が第1のセットの歯154に係合し、閉鎖クランプ部130に対する開放クランプ部110の回転を制限するように、インサート156は、第1のセットの歯154に解放可能に係合可能な第2のセットの歯158を有する。
【0019】
通路152は、外側に張り出した開口部160を有し、インサート156は、インサート156を開放クランプ部110に向かって縦方向に平行移動させたときに外側に張り出した開口部160に係合するように適合される、対応する外側に張り出した端部162を有する。通路152の張り出した開口部160はまた、第1の軸A1から半径方向に離れて延在するリップ164を含む。
【0020】
キャップ170は、閉鎖クランプ部130を開放クランプ部110上で回転可能に保持するように、閉鎖クランプ部130にねじ止め可能に接続される。キャップ170は、閉鎖クランプ部130上で嵌合するねじ山174にねじ止め可能に係合されるねじ接続部172を含む。キャップ170の外側はまた、放射状に離間された凹部176を含み、閉鎖クランプ部130にキャップ170を取り付けるため/閉鎖クランプ部130からキャップ170を除去するために、例えば、スパナレンチ等のツール(図示せず)の適用を可能にする。
【0021】
複数のブッシング及びワッシャー180〜184が、外側のキャップ170とリップ164との間の開放クランプ部110上に位置し、閉鎖クランプ部130が開放クランプ部110に係止されたときにキャップ170とリップ164との間に摩擦接合を形成する役割を果たす。
【0022】
コネクタアセンブリ100を組み立て、既存の構造物にロッド70を追加するために、コネクタアセンブリ100のクランプ開口部116がロッド50に固定され、次いで、
図3に示す例示的な構成に示されるように、ロッド70が通路132に挿入される。ロッド70がロッド50に対して所望の角度に位置するとき、固定機構112がインサート156に対してロッド70を付勢するように固定機構112を貫通路118に前進させ、通路114に向かって縦軸A1に沿ってインサート156を前進させる。インサート156の歯158は、通路152内の歯154に係合して通路152の張り出した開口部160にインサート156の張り出した端部162を収め、リップ164をキャップ170に向かって付勢させ、それによって閉鎖クランプ部130に対する開放クランプ部110の回転を制限する。
【0023】
図6に示す代替の実施形態において、クランプアセンブリ200は、閉鎖クランプ部130を組み込んでいるが、開放クランプ部110の代わりに、そこに回転可能に取り付けられた開放クランプ部210を含む。開放クランプ部210は、第1の軸A1に対して斜めに延在するクランプ開口部216を備え、開口部216は、閉鎖クランプ部130の開口部132に対してオフセット面にある。
【0024】
図7に示すコネクタアセンブリ300の別の代替の実施形態において、開放クランプ部310は、第1の軸A1に対して略直角に延在するクランプ開口部316を備えるため、開口部316の盲端部が第1の軸A1に沿って延在し、ロッド70が通路132に挿入された後に、開口部316へのロッド50の挿入がロッド70と共平面になる。
図8は、コネクタアセンブリ300と、既存のロッド50と同じ縦断面に延在するロッド70との接続を示す。この構成は、開放クランプ部310が既存のロッド50の下に位置付けられることを可能にする。次いで、ねじ山付きキャップ(図示せず)を開放クランプ部310の上部のねじ山部に係合させてロッド50をその中に固定し、それによってロッド50をロッド70に連結してもよい。
【0025】
図9及び10に示すコネクタアセンブリ400のさらに別の実施形態において、開放クランプ部410は、第1の軸A1に対して略直角に延在するクランプ開口部416を備えるため、開口部416の盲端部が第1の軸A1上に延在し、ロッド70が通路132に挿入された後に、開口部416へのロッド50の挿入がロッド70に対してねじれの位置になる。開放クランプ部410は、開放クランプ部410が既存のロッド50の下に位置付けられることを可能にする略U字形の構成を有してもよい。次いで、ねじ山付きキャップ(図示せず)を開放クランプ部410の上部のねじ山部に係合させてロッド50をその中に固定し、それによって既存のロッド50を新しいロッド70に連結してもよい。
【0026】
図11に示すコネクタアセンブリ500のさらに別の実施形態において、関節用のモジュラー横方向ヘッドコネクタが提供される。この実施形態において、例えば、
図28に示すように、また後により詳細に記載されるように、開放クランプ部は、モジュラー接続点1220を有するロッドを受容するように構成される、ポスト等の接続点と置き換えられる。ポストまたは接続点は、ロッドの対応する開口部との係合を可能にするように、略平面状の頂面を有する部分的に球状の外表面を有してもよい。
【0027】
次に
図12〜27を参照すると、例示的な実施形態による複数の統合型再置換用コネクタが示される。
図12に示す例示的な実施形態において、脊椎再置換用コネクタアセンブリ600は、第1の端部612及び第2の端部614を有する本体610を含む。本体610は、一般的に、例えば、脊椎インプラントスクリューヘッド(図示せず)等の既存の構造物を挿入するのに十分に大きい空間を提供する閉鎖ループであり、それによって既存の構造物に接続される新しい構造物の量を最小限に抑える。
【0028】
第1の接続部材620は、第1の端部612に位置する。例示的な実施形態において、第1の接続部材620は、既存の構造物に接続を提供するセットスクリュー(図示せず)等の締め具の挿入を可能にするねじ山付き開口部であってもよい。
【0029】
第1の端部612の上面622は、既存の構造物からロッド(図示せず)を受け入れるようにサイズ決定されている弓状凹部624を含む。同様に、下面626は、既存の構造物からロッド(図示せず)を受け入れるようにサイズ決定されている弓状凹部628を含む。凹部624、626は、異なる直径のロッドを収容することが可能であるように、同じかまたは異なる(図示するように)サイズであり得る。
【0030】
ロッド630は、本体610の第2の端部614から延在する。ロッド630は、本体610からロッド630の遠位端に先細りの先端部632を有することができる。ロッド630は、必要とされる固定を提供するために、既存の構造物を隣接するレベルまで拡張することができる。
【0031】
図13〜16に示す代替の例示的な実施形態において、脊椎再置換用コネクタアセンブリ700は、第1の端部712及び第2の端部714を有する本体710を含む。本体710は、一般的に、既存の構造物においてスクリューヘッド60の上部の上を通って本体710を挿入するのに十分に大きい空間を提供する開放ループであり、
図14及び15に示すように、ロッド50の長さが不十分であり、スクリューヘッド60の側部から突出している。代替として、本体710は、
図16に示すように、既存の構造物においてスクリューヘッド60の周囲を回ることができる。
【0032】
第1の接続部材720は、第1の端部712に位置する。例示的な実施形態において、第1の接続部材720は、既存の構造物に接続を提供するセットスクリュー(図示せず)等の締め具の挿入を可能にする1つ以上のねじ山付き開口部722、724であってもよい。さらに、下方リップ726と第1の端部712との間に通路727が形成されるように、下方リップ726が、ロッド50に第1の接続部材720の確かな挟持を提供するようにロッド50の下側を支持するために使用される。
【0033】
ロッド730は、本体710の第2の端部714から延在する。ロッド730は、本体710からロッド730の遠位端に先細りの先端部732を有することができる。ロッド730が、隣接するレベルでロッド50の既存の構造物を拡張するように、ロッド730は、通路727との共通軸に沿って延在する。
【0034】
図17及び18に示す別の代替の例示的な実施形態において、脊椎再置換用コネクタアセンブリ800は、本体800を含み、第1の端部812及び第2の端部814を有する。本体810は、一般的に、既存の構造物においてスクリューヘッド60の上部の上を通って本体810を挿入することを可能にする空間を第1の端部812と第2の端部814との間に有する開放ループであり、
図18に示すように、ロッド50の長さが不十分であり、スクリューヘッド60の側部から突出している。
図18において、スクリューヘッド60を超えて延在するロッド50の長さは、
図14に示すよりも長く、
図18に示すようなアセンブリ800の使用を可能にすることに留意されたい。
【0035】
第1の接続部材820は第1の端部812に位置し、第2の接続部材822は第2の端部814に位置する。第1の接続部材820及び第2の接続部材822は、アセンブリ800をロッド50に固定するためにセットスクリュー(図示せず)等の締め具の挿入を可能にするねじ山付き開口部であってもよく、スクリューヘッド60を超えてロッド50が延在できるようにロッド50が十分に長く、そのため、
図18に示すように、ロッド50が第2の接続部材822によって係合及び固定され得る。さらに、第1の下部リップ824と第1の端部812との間、及び第2の下部リップ826と第2の端部814との間に通路827が形成されるように、第1の接続部材820の第1の下部リップ824及び第2の接続部材822の第2の下部リップ826が、ロッド50に接続部材820、822の確実な挟持を提供するようにロッド50の下側を支持するために使用される。
【0036】
ロッド830は、本体810の第2の端部814から延在する。ロッド830は、本体810からロッド830の遠位端に先細りの先端部832を有することができる。ロッド730が、隣接するレベルでロッド50の既存の構造物を拡張するように、ロッド830は、通路827との共通軸に沿って延在する。
【0037】
図19に示すさらに別の代替の例示的な実施形態において、脊椎再置換用コネクタアセンブリ900は、第1の端部912及び第2の端部914を有する本体910を含む。本体910は、一般的に、例えば、スクリューヘッド60等の既存の構造物を挿入するのに十分に大きい空間を第1の端部912と第2の端部914との間に提供する閉鎖ループであり、それによって既存の構造物に接続される新しい構造物の量を最小限に抑える。
【0038】
第1の接続部材920は第1の端部912に位置し、第2の接続部材922は第2の端部914に位置する。第1の接続部材920及び第2の接続部材922は、アセンブリ900をロッド50に固定するためにセットスクリュー(図示せず)等の締め具の挿入を可能にするねじ山付き開口部であってもよく、スクリューヘッド60を超えてロッド50が延在できるようにロッド50が十分に長く、そのため、ロッド50が第2の接続部材922によって係合及び固定され得る。
【0039】
ロッド930は、本体910の第2の端部914から延在する。ロッド930は、本体910からロッド930の遠位端に先細りの先端部932を有することができる。
【0040】
図20〜22に示すさらに別の代替の例示的な実施形態において、脊椎再置換用コネクタアセンブリ1000は、第1の端部1012及び第2の端部1014を有する本体1010を含む。本体1010は、一般的に、例えば、スクリューヘッド60等の既存の構造物を挿入するのに十分に大きい空間を第1の端部1012と第2の端部1014との間に提供する開放ループであり、それによって既存の構造物に接続される新しい構造物の量を最小限に抑える。
図21は、スクリューヘッド60の上部の上を通って延在する本体1010を示し、
図22は、スクリューヘッド60の周囲に延在する本体1010を示す。
【0041】
第1の接続部材1020は、第1の端部1012に位置する。第1の接続部材1020は、アセンブリ1000をロッド50に固定するためにセットスクリュー(図示せず)等の締め具の挿入を可能にするねじ山付き開口部であってもよい。接続部材1020はまた、第1の端部1012から外側に延在する挟持面1022、1024を含む。締め具またはセットスクリューが固定されたときに、第1の接続部材1020がロッド50を確実に把持するように、挟持面1022、1024は、ロッド50がそこを通って摺動できるように互いから十分に離間されている。
【0042】
ロッド1030は、本体1010の第2の端部1014から延在する。ロッド1030は、本体1010からロッド1030の遠位端に先細りの先端部1032を有することができる。ロッド1030は、50に関して隣接するレベルで拡張する(
図21に示される)。
【0043】
図23〜27に示す別の代替の例示的な実施形態において、脊椎再置換用コネクタアセンブリ1100は、第1の端部1112及び第2の端部1114を有する本体1110を含む。第1の端部112は、既存のロッド50の下側を取り囲むように回転させることができる内側旋回機構1116を収容するクランプ筐体を含む。
【0044】
機構1116は、枢動部1120上に装着される回転クランプ1118を含む。クランプ1118の遠位端は、複数のラチェット歯1122を含む。クランプ1118を
図24Aに示す位置から
図24Dに示す位置に回転させると、ラチェット歯1122は、
図25に示すように、本体1110内の内部ラチェット歯1124の形態で固定機構に係合してロッド50の周囲にクランプ1118を固定し、最終的な締め付けの後でクランプ1118が逆回転するのを防止する。クランプ1118は、回転機構1120によって回転させられる。
図24A〜24Dに示すように、回転機構1120は、例えば、アレンレンチ(図示せず)等の六角頭ツールを回転機構1120に係合させて回転させることによって回転させることができる六角頭スクリューであってもよい。
【0045】
本体1110は、その対向する側に(
図25には一方の切り欠き1126のみが示されている)、本体1110がロッド50上にぴったり適合するようにロッド50を受容するようにサイズ決定されている弓状切り欠き1126を含む。本体1110はまた、
図26に示すように、セットスクリュー1129がロッド50の上部にねじ締めされ得るように、その中に挿入されたセットスクリュー1129を受容するようにサイズ決定されているねじ山付き上部開口部1128を含む。
【0046】
ロッド1130は、本体1110の第2の端部1114から延在する。第2の端部1114は、オフセット部1132と、オフセット部1132から離れて延在する遠位端1134とを備えるため、
図27に示すように、遠位端1134がロッド50と隣接するレベルになる。第1の端部1112と第2の端部1114との間に、例えば、脊椎インプラントのスクリューヘッド(図示せず)等の既存の構造物を挿入するのに十分に大きい空間が提供され、それによって既存の構造物に接続される新しい構造物の量を最小限に抑える。
【0047】
次に
図28〜38を参照すると、例示的な実施形態による複数のリンクコネクタが示される。第1の例示的なリンクコネクタ1200は、脊椎スクリュー上の嵌合するモジュラー接続点、または第2のコネクタインプラントとともに使用される。
【0048】
図28及び29を具体的に参照すると、コネクタ1200は、第1の端部のモジュラー接続点1220内にロッド1210を含む。接続点1220は、略中空体である。また、接続点1220は、そこに回転可能に接続され、かつ中空体の接続点1220の中に延在する、例えば、締め具またはセットスクリュー1222等のねじ山付きコネクタを含む。さらに、接続点1220は、セットスクリュー1220を締め付ける一方でロッド1210を所望の位置に固定するために使用され得る、例えば、スパナレンチ(図示せず)等の把持ツールを収容するための、直径方向に対向する窪み1224を含む(
図28には一方の窪み1224のみが示されている)。
【0049】
図29は、スクリューヘッド60、62に及ぶコネクタ1200を示す。接続点1220は、スクリュー62に直接固定され、ロッド1210は、隣接するレベルに配置されたスクリューヘッド60に固定されている。
【0050】
図30を参照すると、横方向コネクタ1300の例示的な実施形態が示される。横方向コネクタ1300は、第1の端部1312を有する基部1310を含み、接続点1314がそこから上向きに延在している。接続点1314は、接続点1220の中に収まるようにサイズ決定され、またリンクコネクタ1200からセットスクリュー1222を受容する。
【0051】
基部1310はまた、ロッドクランプ1322を含む第2の端部1320を有する。ロッドクランプ1322は、ロッドに係合するための弓状面1324と、
図32に示すように、例えば、ロッド50をロッドクランプ1322内に固定するために回転させることができるセットスクリュー1328等の固定部材を支持する、接続点1314上に延在する頂面1326とを含む。
図32に示すように、ロッド1210は、横方向コネクタ1300における横方向オフセットに対応するために、ロッド50に対して斜角で延在することができる。
【0052】
図31を参照すると、上部搭載コネクタ1400が示される。コネクタ1400は、ロッドクランプ1412を含む本体1410を含む。ロッドクランプ1412は、ロッドに係合するための弓状面1414と、弓状面1414の上に配置された平坦な頂面1416とを含む。頂面1416は、セットスクリュー1420を受容する第1のねじ接続部1418を含む。頂面1416はまた、付加的なコネクタ(図示せず)を受容するための第2のねじ接続部1422を含む。
【0053】
次に
図33及び34を参照すると、横方向オフセットリンクコネクタ1500が示される。リンクコネクタ1500は、リンクコネクタ1200に類似しているが、ただし、リンクコネクタ1500は、直線的な細長い本体1210の代わりに、モジュラー接続点1220に類似するモジュラー接続点1520に接続された第1の端部1512、第2の自由端1514、及び第1の端部1512を第2の端部1514に接続する横方向オフセット1516を有する本体1510を含む。横方向オフセット1516は、横方向コネクタ1300と同じ横方向オフセットに対応するようにサイズ決定されている。
【0054】
図34に示すように、モジュラー接続点1520は、横方向コネクタ1300に接続されてもよく、横方向コネクタ1300は、既存の構造物においてロッド50に接続され、そのため、第2の端部1514がロッド50と略同一線上に延在し、それによって第2の端部1514をロッド50の延長として有効に機能させることが可能である。
【0055】
次に
図35及び36を参照すると、矢状オフセットリンクコネクタ1600が示される。リンクコネクタ1600は、リンクコネクタ1500に類似しているが、ただし、リンクコネクタ1600は、横方向オフセット1516の代わりに、モジュラー接続点1520に類似するモジュラー接続点1620に接続された第1の端部1612、第2の自由端1614、及び第1の端部1612を第2の端部1614に接続する矢状オフセット1616を有する本体1610を含む。矢状オフセット1616は、コネクタ1600が、
図36に示すように横方向コネクタ1300及びロッド50に接続されたときに、上向きに、かつスクリューヘッド60の上を通って延在することを許容するようにサイズ決定されている。
【0056】
図36に示すように、モジュラー接続点1620は、横方向コネクタ1300に接続されてもよく、横方向コネクタ1300は、既存の構造物においてロッド50に接続され、そのため、第2の端部1614がロッド50と略同一線上に延在し、それによって第2の端部1514をロッド50の延長として有効に機能させることが可能である。
【0057】
次に
図37〜57を参照すると、例示的な実施形態による複数のリンクコネクタが示される。
図37〜41は、例示的な実施形態によるコネクタ1700を示す。コネクタ1700は、ねじり接続によって既存のロッドに接続され、取り付け後に、第2の新しいロッドが、既存のロッドの上に一列に位置付けられてもよい。例えば、コネクタ1700は、付加的な固定を必要とする隣接するレベルの近位で、2つの既存のスクリューヘッド60の間に挿入されてもよい。
【0058】
コネクタ1700は、第1の端部に接続部1712と、反対の端部にスクリューヘッド部1720とを有する本体1710を含む。接続部1712は、一対の外側に延在する曲線状の脚1714、1716を含み、これらは、本体1710の直径方向に対向する側から反対方向下向きに延在し、そこを通ってロッド50が延在することを許容するようにサイズ決定されている通路1718を形成する。
【0059】
スクリューヘッド部1720は、第1の弓状部1722と、第1の弓状部1722から直径方向に対向する第2の弓状部1724を含み、その間に延在するロッド貫通路1725を形成する。
図41に示すようなセットスクリュー1730の挿入に対応するために、各弓状部1722、1724の内面は、ねじ山1726にねじ止めされる。
【0060】
コネクタ1700をロッド50上に設置するために、
図40に示すように、ロッド貫通孔1725が内側/横方向に面し、かつ脚1714、1716がロッド50にまたがった状態で、コネクタ1700が挿入される。次いで、コネクタ1700をインサイツで90度回転させることで、
図41に示すように、脚1714、1716がロッド50の下に延在した状態で、ロッド50が通路1718を通って延在する。次いで、ロッド50に係合するようにセットスクリュー1730を下向きにねじ締めし、コネクタ1700をロッド50に固定する。
【0061】
図42に示すコネクタ1800の代替の実施形態において、ねじ山1726及びセットスクリュー1730の代わりに、第1の弓状部1822及び第2の弓状部1824の下方内壁にはねじ山がなく、ロッド50に係合するようにロッド貫通路1825を通してくさび1826を前進させ、ロッド50をコネクタ1800に固定する。
【0062】
図43に示すように、コネクタ1700またはコネクタ1800のいずれかが、通路1718を通して既存のロッド50に取り付けられてもよく、ロッド80を有する新しい構造物が、ロッド貫通路1725、1825を通して挿入されてもよい。次いで、ねじ山付きキャップ(図示せず)が、ロッド80を固定するためにスクリューヘッド部1720の上部のねじ山部に係合されてもよく、それによって固定を達成する。必要であれば、ロッド80は、既存のロッド50を用いて新しい構造物及び隣接するレベルを維持するように湾曲されてもよい。
【0063】
図44〜46は、例示的な実施形態によるコネクタ1900を示す。コネクタ1900は、第1の端部に接続部1912と、反対の端部にヘッド部1930とを有する本体1910を含む。接続部1912は、その中を通って延在する接続機構1916を有する、第1の略縦方向に延在する脚1914を含む。例示的な実施形態において、接続機構1916は、セットスクリューであってもよい。
【0064】
接続部1912はまた、第1の脚1914に略平行な、本体1910から離れて略縦方向に延在する第1の部分1918を有する第2の脚1917を含む。第2の脚1917はまた、第1の脚1914に向かって弓状に曲線を描く曲線部1919を含み、その間に通路1920を形成する。通路1920は、
図46に示すように、コネクタ1900が既存のロッド50に接続されることを許容するようにサイズ決定されている。接続機構1916は、通路1920内に延在できるように、第1の脚1914を通って十分に延在する。
【0065】
ヘッド部1930は、第1の弓状部1932と、第1の弓状部1932から直径方向に対向する第2の弓状部1934とを含み、その間に延在するロッド貫通路1935を形成する。ロッド貫通路1935は、
図46に示すように、新しく組み立てられた構造物の一部としてロッド80を受容するようにサイズ決定されている。ロッド80が「Zロッド」である場合、ロッド80は、ロッド50と隣接するレベルで固定を達成するように構成され得る。
【0066】
図47〜50は、例示的な実施形態によるコネクタ2000を示す。コネクタ2000は、前述のコネクタ1900と類似しているが、ただし、コネクタ2000は、本体2010から下向きに延在する単一の脚2017のみを含む。脚2017は、本体2010から離れて縦方向外側に延在する第1の部分2018と、本体2010の反対側に向かって開放フック状に曲線を描く曲線部2019とを含み、開放通路2020を形成する。曲線部2019は、
図50に示すように、開放通路2020に面し、既存のロッド50の支持体としての役割を果たす弓状支持面2021を含む。
【0067】
図48は、例えば、ロッド50等の既存の構造物にコネクタ2002を固定するためにねじ山付き通路2032内に螺入することができる任意選択的なセットスクリュー2030とともにコネクタ2000を示す。
【0068】
代替として、
図49は、コネクタ2000と、ロッド50をコネクタ2000内に固定するためにセットスクリュー2030の代わりに使用することができる任意選択的なくさび2040とを示す。
【0069】
コネクタ1900と同様に、コネクタ2000は、
図50に示すように、新しく組み立てられた構造物の一部としてロッド80を受容するようにサイズ決定されているロッド貫通路2035を有する。ロッド80が「Zロッド」である場合、ロッド80は、ロッド50と隣接するレベルで固定を達成するように構成され得る。
【0070】
前に
図30に示した横方向コネクタ1300は、既存の構造物においてロッド50に接続するために
図51に示すように使用することができる。
図52〜54に示すように、新しい構造物90は、固定を達成するために接続点1314に取り付けられてもよい。
図32に示すように、コネクタ1200を斜めに設置する代わりに、
図53及び54は、ロッド80が「Zロッド」である場合、横方向コネクタ1300を使用して、ロッド80が既存のロッド50と同一線上に延在するようにロッド80を支持できることを示している。
【0071】
前に
図31に示した上部搭載コネクタ1400が使用されてもよい。
図55〜57に示すように既存のロッド50に接続するため。既存の構造物において。
図56及び57に示すように、新しい構造物90が、固定を達成するために接続部1422に取り付けられてもよい。当業者には理解されるように、低侵襲手術(MIS)手技を用いてロッド80が既存のロッド50及び隣接する椎骨(単数または複数)に固定及び取り付けられた後、延長部がチューリップ部から取り外されてもよく、それによってコネクタ1400及びロッド80を患者の皮下に移植する。
【0072】
次に
図58及び59を参照すると、例示的な実施形態によるオフセットした再置換用ロッド2100が示される。再置換用ロッド2100は、第1の端部2112を有する細長い本体2110を有し、統合型の単一開放クランプ2120がそこから横方向に延在している。クレーム2120は、近位にある既存のスクリューヘッド(同様に図示せず)間でロッド(図示せず)を受け入れて保持するようにサイズ決定されているクランプ部2124を有する本体2122を含む。本体2122はまた、ロッドをクランプ部2124内に固定するために下向きにねじ締めすることができるセットスクリュー(図示せず)等の締め具を受け入れるようにサイズ決定されているねじ山付き開口部2126を含む。
【0073】
本体2110はさらに、第1のアンド2112と第2の端部2130とが互いに平行に延在するように、第2の端部2130、第1の端部2112と第2のアンド2130との間のオフセット2132を有する。ロッド2100は、単一インプラントを用いて隣接するレベルまで固定を拡張することができる。オフセット2132は、ロッド2100が既存の構造物において最も近位のスクリューヘッド(図示せず)の周囲でナビゲートできるようにする。
【0074】
延長/圧縮クランプ2200が、
図60〜61に示される。クランプ2200は、その中に挿入されたロッド50を受け入れるようにサイズ決定されている貫通路2212を有する単一開放クランプ2210を有する。クレーム2200はまた、クランプ2200をロッド50に固定するためのセットスクリュー2222を受け入れるようにサイズ決定されているねじ山付き開口部2220を含む。クランプ2200は、延長及び/または圧縮のための固定点を提供することができる。
【0075】
ダブルヘッド横方向コネクタ2300が、
図62〜64に示される。コネクタ2300は、通路2322を有する第1のスクリューヘッド2320(例えば、第1のチューリップ部)と、通路2332を有する第2のスクリューヘッド2330(例えば、第2のチューリップ部)とを有する本体2310を含む。スクリューヘッド2320と2330とは、接続部材2340によって互いから離されている。既存の構造物を隣接するレベルまで拡張するために、通路2322は、既存の構造物から第1のロッド(図示せず)を受け入れるようにサイズ決定されており、通路2332は、新しい構造物から第2のロッド(図示せず)を受け入れるようにサイズ決定されている。次いで、ねじ山付きキャップ(図示せず)をスクリューヘッド2320及び2330の上部のねじ山部の各々に係合させてその中にそれぞれのロッドを固定し、それによってロッドを実質的に互いに平行に連結してもよい。
図62は、互いに平行に延在するスクリューヘッド2320、2330を示しているが、当業者は、スクリューヘッド2320、2330が互いにオフセットしていても、または互いに傾斜していてもよいことを認識するであろう。
【0076】
図62は、コネクタ2300の底部のみで第1のスクリューヘッド2320と第2のスクリューヘッド2330とを接続する接続部材2340を示しており、
図63及び64は、スクリューヘッドの長さに沿って第1のスクリューヘッド2320と第2のスクリューヘッド2330とを接続する接続部材2350を示している。
【0077】
図65は、例示的な実施形態によるダブルヘッドインラインコネクタ2400を示す。上で述べた横方向コネクタ2300は、隣接するロッドを横方向に接続するが、インラインコネクタ2400は、隣接するロッドを縦方向に接続する。コネクタ2400は、通路2422を有する第1のスクリューヘッド2420と、通路2432を有する第2のスクリューヘッド2430とを有する本体2410を含む。スクリューヘッド2420及び2430は、接続部材2440によって互いから離されている。既存の構造物を隣接するレベルまで拡張するために、通路2422は、既存の構造物からロッド(図示せず)を受け入れるようにサイズ決定されており、通路2432は、新しい構造物からロッド(図示せず)を受け入れるようにサイズ決定されている。次いで、ねじ山付きキャップ(図示せず)をスクリューヘッド2420及び2430の上部のねじ山部の各々に係合させてその中にそれぞれのロッドを固定し、それによってロッドを実質的に互いに一列に連結してもよい。
図65は、互いに平行に延在するスクリューヘッド2420、2430を示しているが、当業者は、スクリューヘッド2420、2430が互いにオフセットしていても、または互いに傾斜していてもよいことを認識するであろう。
【0078】
例示的な実施形態によるJフックコネクタ2500が、
図66に示される。コネクタ2500は、第1の端部2512及び第2の端部2514を有する細長い本体2510を含む。第1の端部2512は、そこに取り付けられた開放クランプ2520を含む。クランプ2520は、ロッド(図示せず)がその中に挿入されることを許容するようにサイズ決定されている通路2522を含む。クランプ2520はまた、ロッドを開口部2524内に固定するために、セットスクリュー(図示せず)がその中に挿入されることを許容するようにサイズ決定されているねじ山付き開口部2524を含む。
【0079】
コネクタ2500は、第1の端部2512を用いて患者の脊椎の第1の側にロッド(図示せず)を接続し、患者の脊椎の反対側のスクリューヘッド(図示せず)に第2の端部2514を挿入するために使用される。
【0080】
例示的な実施形態による平行コネクタ2600が、
図67及び68に示される。コネクタ2600は、ロッド50’を用いてロッド50の長さを延長するために2つのロッド50、50’をその中に挿入することを許容するようにサイズ決定されている略楕円形の開口部2612を有する本体2610を含む。
図68に示すように、単一のセットスクリュー2620は、ロッド50、50’をコネクタ2600に固定するためにロッド50、50’の間で本体2610を通って延在する。単一のセットスクリュー2600が示されているが、当業者は、ロッド50、50’の各々の上に位置するセットスクリューが、ロッド50,50’をそれぞれコネクタ2600に固定するために使用され得ることを認識するであろう。
【0081】
図69は、例示的な実施形態による単一のオープンヘッド横方向コネクタ2700を示す。コネクタ2700は、コネクタ2730によって互いに連結された、開放クランプ2710及び隣接するスクリューヘッド2720を含む。
【0082】
開放クランプ2710は弓状部2712を含み、その中に挿入された既存の構造物からロッド(図示せず)を受け入れるようにサイズ決定されている貫通路2713を形成する。開放クランプ2710はまた、ロッドを貫通路2713内に固定するために貫通路2713に螺入することができるセットスクリュー(図示せず)を受け入れるようにサイズ決定されているねじ山付き開口部2714を含む。
【0083】
スクリューヘッド2720は、新しい構造物におけるロッド(図示せず)の挿入を許容するようにサイズ決定されている通路2722を含む。貫通路2713及び通路2722は共通平面内に延在し、新しい構造物におけるロッドが既存の構造物におけるロッドと同じレベルになるようにする。
【0084】
図70は、例示的な実施形態によるダブルモジュラー横方向コネクタ2800を示す。コネクタ2800は、第1の端部2812と、第1の端部2812から遠位の第2の端部2814とを有する細長い本体2810を含む。各端部2812、2814は、図示されるようにモジュラースクリューヘッドの隣り合った取り付けのための取り付け点2820、2822をそれぞれ含み、様々なスクリューヘッドの選択肢を可能にする。各取り付け点2820、2822は、部分的に球状の外表面を有するポストの形態であってもよく、実質的に平坦な頂面は、その中に1つ以上の凹部を有する。一実施形態において、チューリップ部は、既存のロッド(図示せず)に接続する前または後に取り付け点2820上に配置され得る。次いで、隣接するレベルで固定を拡張するために、例えば、取り付け点2822に取り付けられた第2のチューリップ部内に新しいロッド(図示せず)が導入され得る。代替例において、例えば、統合型の取り付け点1220を有する
図28に示すロッド1200は、コネクタ2800上のポストの1つ以上に接続することができる。接続点2820及び2822は、互いに平行に示されているが、当業者は、接続点2820、2822が互いにオフセットしていても、または互いに傾斜していてもよいことを認識するであろう。
【0085】
図71は、例示的な実施形態によるZロッド80を示す。至る所で前に示したように、ロッド80は、隣接するレベルで既存の構造物と関連付けるために使用される。ロッド80は、第1の端部、第1の端部84から遠位の第2の端部86、及び第1のアンド84と第2の端部86との間で本体82に沿って位置する湾曲部88を有する略細長い本体82を含む。湾曲部88の位置及びオフセット距離は、既存の構造物の位置、及び特定の患者の解剖学的形態に依存して異なり得る。
【0086】
図72は、例示的な実施形態による統合型ロッド3000を有するインラインコネクタを示す。ロッド3000は、第1の端部3012と、第1の端部3012から遠位の第2の端部3014とを有する細長い本体3010を有する。閉鎖コネクタ3020は、第1の端部3012に取り付けられる。コネクタ3020は、本体3010と一列でありかつ遠位の開口部3022を含み、その中に、隣接するレベルで既存の構造物の長さを延長するために既存のロッド(図示せず)が挿入される。次いで、1つ以上の締め具またはセットスクリュー(図示せず)をコネクタ部3020の1つ以上の開口部に位置付けてその中に既存のロッドを固定し、それによって新しいロッドの延長部を既存のロッド構造物に連結してもよい。
【0087】
図73及び74は、例示的な実施形態による上部搭載コネクタ3100を示す。コネクタ3100は、互いから横方向にオフセットされた2つの挟持部を有する本体3102を有する上部搭載横方向コネクタである。第1の挟持部3110は、その中を通って延在する第1の縦軸3114を有する第1の軸方向通路3112を有する。
図74を参照すると、軸3114は、図の紙面から外側に垂直に延在する。
【0088】
第1の通路3112は、ロッド70(
図3に示される)等の第1のロッドがその中に挿入されることを許容するようにサイズ決定されている。第1の通路3112は、略U字形であり、略弓状の上部壁3115を有する閉鎖上部3113と、第1の通路3112の残りの部分と連通している開口部3116を有する底部とを有する。開口部3116は、
図74に示すように、本体3102に対して垂直から斜めの角度で延在する略平行な対向する側壁3118、3120によって画定される。
【0089】
開口部3114は、開口部3114がロッド70の上を通って延在することを許容するのに十分に大きく、そのため、
図74に示すように、第1の挟持部3110をロッド70の上に配置して、ロッド70が上部3113に位置するまでロッド70の上で摺動させることができる。
【0090】
第1の固定機構3122は、第1の挟持部3110に回転可能に接続され、また第1のロッド70を第1の通路3112内に解放可能に固定するために第1の通路3112内に延在するように適合される。第1の固定機構3122は、本体3102を通って第1の通路3112まで延在するねじ山付き貫通孔3124と、貫通孔3124に回転可能に挿入されるセットスクリュー3126とを含む。セットスクリュー3126の第1の端部3128は、ねじ山付き貫通孔3124と螺合するねじ山付き外部3127を含む。セットスクリュー3126の第1の端部3128はまた、例えば、アレンレンチまたはTorx(登録商標)レンチ等のための受け部3129と、コネクタ3100をロッド70に固定するためにロッド70を上部3113の上部壁3115に対して付勢するように第1の通路3112内に延在する係合端部3130とを含む。
【0091】
セットスクリュー3126はまた、第1の端部3128と固定端部3130との間でセットスクリュー3126の周囲に延在する固定チャネル3132を含む。固定チャネル3132は、その底端部に張り出し部3133を含む。保持ピン3134は、軸3114に略平行に本体3102を通って延在するため、保持ピン3134は、セットスクリュー3126と貫通孔3124との間、及びねじ山付き外部3127と張り出し部3133との間で固定チャネル3132を通って延在し、そのため、セットスクリュー3126が本体3102から除去されようとすると、張り出し部3133が保持ピン3134によって止められる。
【0092】
セットスクリュー3126は、斜めから水平の角度で延在する。セットスクリュー3126は、移植する医師に、セットスクリュー3126が水平面内に延在する場合よりもセットスクリュー3126に接近しやすい角度を提供するような角度で傾斜していてもよい。
【0093】
第2の挟持部3150は、その中を通って延在する第2の縦軸3154を有する第2の通路3151を有する。第2の通路3151は、略円形の軸方向通路または貫通開口部3153を備える。第2の縦軸3154は、第1の縦軸3114に平行であり、例えば、
図71に示されるロッド80等の第2のロッドが第2の縦軸3154に沿ってその中に挿入されることを許容するようにサイズ決定されている。
【0094】
第1の挟持部3110と同様に、第2の挟持部3150は、第2のロッド80を第2の通路3153内に解放可能に固定するように適合される第2の固定機構3152を含む。第2の固定機構3150は、ねじ山付き貫通孔3155と、貫通孔3124内に回転可能に挿入されるセットスクリュー3156とを含む。セットスクリュー3156の第1の端部3158は、ねじ山付き貫通孔3155と螺合するねじ山付き外部3157を含む。セットスクリュー3156の第1の端部3158はまた、例えば、アレンレンチまたはTorx(登録商標)レンチ等のための受け部3159と、コネクタ3100をロッド80に固定するためにロッド80(図示せず)を貫通開口部3153の壁に対して付勢するように第2の通路3151内に延在する係合端部3160とを含む。
【0095】
図74に示すように、第1の挟持部3120は、高さ「A」を有し、第2の挟持部3150は、高さ「A」よりも高い高さ「B」を有する。
【0096】
コネクタ3100は、既存の構造物に新しい構造物を追加するために使用することができる。ほんの一例として、開口部3114は、既存の構造物において挿入される第1のロッド70の上に挿入されてもよい。第1の接続部3110は、固定機構3122を回転させ、第1の接続部3110を第1のロッド70に固定するように固定機構3122を軸方向通路3112内に前進させることによって第1のロッド70に固定することができる。第2のロッド80は、貫通開口部3153を通して挿入され、セットスクリュー3156によって固定され得る。
【0097】
コネクタ3200の代替の実施形態が
図75に示される。コネクタ3200は、以下に記載されるようなコネクタ3100における第2の接続部3150とは異なる第2の接続部3250を除いて、コネクタ3100に類似している。
【0098】
略円形通路3151の代わりに、コネクタ3200において、第2のコネクタ部3250は、第2のロッド80が貫通路3251を通って摺動することを必要とする代わりに、コネクタ3200を第2のロッド80(図示せず)の上に挿入することを可能にする、略U字形の壁3253によって画定される開口部3252を有する第2の通路3251を有する。また、第2の接続部3250を既存のロッド70に固定することができ、第1の接続部3110をロッド80等の新しい構造物に固定することができるように、コネクタ3200は逆向きであってもよい。
【0099】
固定機構3252は、セットスクリュー3156とは異なるセットスクリュー3256を使用する。セットスクリュー3256は、先細りの外周3258が第2のロッド80に係合して第2のロッド80を壁3153に対して付勢するように、先細りの外周3258を有する係合端部3260を有する。
【0100】
コネクタ3300の別の代替の実施形態が、
図76に示される。コネクタ3300は、以下に記載されるようなコネクタ3100における第2の接続部3150とは異なる第2の接続部3350を除いて、コネクタ3100に類似している。例示的な実施形態において、第2の接続部3350は、当業者によって認識されるように「チューリップ型」の接続であってもよい。
【0101】
第2の接続部3350は、第2の接続部3350の上部で開放する略U字形の開口部3354を有する第2の通路3352を有し、また弓状の形状である閉鎖底壁3353を有する。開口部3354は、底壁3353と、各々が、それぞれの壁3356、3338から離れて延在するねじ山3360、3362をそれぞれ含む対向する略平面的側壁3356、3358とによって画定される。ねじ山3360、3362は、セットスクリュー3256(
図75に示される)等の固定部材を受容するために使用される。
【0102】
開口部3354は、円形断面を有するロッド80(図示せず)、または楕円形断面等の非円形断面を有する他の何らかの構造物の挿入を許容する。
【0103】
摺動部材上部搭載コネクタ3400の別の代替の実施形態が、
図77〜78に示される。コネクタ3400は、以下に記載されるようなコネクタ3100における第1の接続部3110とは異なる第1の接続部3410を除いて、コネクタ3100に類似している。
【0104】
第1の接続部3410は、既存の構造物に追加するために、既存の構造物に、コネクタ3400がロッド70(
図78に示される)等の部材の上に配置されることを許容する弓状壁3414によって画定される開放的な第1の通路3412を含む。
【0105】
第1の接続部3410は、第1の通路3412内に拡張可能な部材3420の形態で係止部を有する固定機構3422を含む。部材3420は、第1の通路3412と連通している水平通路3411内に平行移動可能に位置する。
【0106】
部材3420は、第1の通路3412を画定する略弓状壁3414に対してロッド70を解放可能に固定するように、第1のロッド非係止位置と第1のロッド係止位置との間で縦方向に平行移動可能な略円筒形部材である。部材3420は、ロッド70に係合し、かつロッド70を壁3414に対して付勢するロッド係合面3424を有する。ロッド係合面3424は、水平に対して傾斜しているため、部材3420がロッド非係止位置からロッド係止位置(
図78に示されるような)に平行移動されると、ロッド70は、ロッド係合面3424を上方に摺動して、コネクタ3400とロッド70との間に確実な接続を提供する。
【0107】
部材3420はまた、部材3420を移動するために作用されるカム面3430を含む。例示的な実施形態において、カム面3430は弓状面であるが、当業者は、カム面3430が上方から別の部材によって作用されたときに部材3420が通路3412内に平行移動するように、カム面3430が、例えば、傾斜面等の別の形状であってもよいことを認識するであろう。
【0108】
部材3420は、ロッド係合面3424とカム面3430との間で部材3420内に延在する縦方向スロット3432を含む。保持ピン3436は、スロット3432を通って延在し、部材3420を水平通路3411内に保持する。
【0109】
固定機構3422はまた、部材3420が縦方向に平行移動可能であって第1のロッド70に係合するように、部材3420のカム面3430に係合するように適合されるセットスクリュー3440の形態の回転部を含む。セットスクリュー3440は、水平通路3411と連通しているねじ山付きスクリュー通路3442内に螺着される。セットスクリュー3440は、例えば、アレンレンチまたはTorx(登録商標)レンチ等のための受け部3446を有する第1の端部3444と、先細りの先端部3450を有する係合端部3448とを含み、セットスクリュー3440がスクリュー通路3442内に下向きにねじ締めされると、先細りの先端部3450がカム面3430に係合し、部材3420を通路3412内に縦方向に平行移動させ、ロッド70に係合させる。
【0110】
枢動部材上部搭載コネクタ3500のさらに別の代替の実施形態が、
図79〜80に示される。コネクタ3500は、以下に記載されるようなコネクタ3100における第1の接続部3110とは異なる1の接続部3510を除いて、コネクタ3100に類似している。
【0111】
第1の接続部3510は、既存の構造物に追加するために、既存の構造物に、コネクタ3500がロッド70(
図80に示される)等の部材の上に配置されることを許容する弓状壁3514によって画定される開放的な第1の通路3512を含む。
【0112】
第1の接続部3510は、第1の通路3512内に拡張可能な部材3520の形態で係止部を有する固定機構3522を含む。部材3520は、第1の通路3512と連通している枢動部材通路3511内に枢動可能に位置する。
【0113】
部材3520は、ロッド70を第1の通路3512内に解放可能に固定するように、第1のロッド非係止位置と第1のロッド係止位置との間で枢動部材通路3511内の枢支点3521の周囲で枢動可能な略逆方向の「V字形」部材である。部材3520は、ロッド70に係合してロッド70を壁3514に対して付勢するロッド係合面3524(「V」の第1の脚)を有する。ロッド係合面3524は、少なくとも若干弓状の形状を有することができるため、部材3520がロッド非係止位置からロッド係止位置(
図80に示されるような)に枢動されると、ロッド係合面3524がロッド70を「包み込んで」、コネクタ3500とロッド70との間に確実な接続を提供する。部材3520はまた、部材3520を枢動させるために作用される「V」の残りの脚としてカム面3530を含む。
【0114】
固定機構3522はまた、部材3520のカム面3530に係合するように適合されるセットスクリュー3540の形態で回転部を含むため、部材3520が枢動ピン3521の周囲で枢動され、ロッド係合面3524を枢動させて第1のロッド70に係合させる。セットスクリュー3540は、枢動部材通路3511と連通しているねじ山付きスクリュー通路3542内に螺着される。セットスクリュー3540は、例えば、アレンレンチまたはTorx(登録商標)レンチ等のための受け部3546を有する第1の端部3544と、先細りの先端部3550を有する係合端部3548とを含み、セットスクリュー3540がスクリュー通路3542内に下向きにねじ締めされると、先細りの先端部3550がカム面3530に係合し、部材3520を通路3512内に枢動させ、ロッド70に係合させる。
【0115】
カムロック上部搭載コネクタ3600のさらに別の代替の実施形態が、
図80〜85に示される。コネクタ3600は、以下に記載されるようなコネクタ3100における第1の接続部3110とは異なる第1の接続部3610を除いて、コネクタ3100に類似している。
【0116】
第1の接続部3610は、既存の構造物に追加するために、既存の構造物に、コネクタ3600がロッド70(
図82〜85に示される)等の部材の上に配置されることを許容する弓状壁3614によって画定される開放的な第1の通路3612を含む。
【0117】
第1の接続部3610は、第1の通路3612内に回転可能に拡張可能な部材3620の形態で係止部を有する固定機構3622を含む。部材3620は、第1の通路3612と連通している垂直通路3611内に回転可能に位置する。
【0118】
部材3620は、
図84及び85に示すように部材3620の回転軸の中心から外れた軸3626を有する、丸みを帯びた部分3624を含む。
図82及び84に示す位置までの部材3620の回転は、丸みを帯びた部分3624を中心から外れて回転させ、ロッド70を第1の通路3612内で接触及び固定されない状態にする。
図83及び85に示す位置までの部材3620の回転は、丸みを帯びた部分3624を固定位置まで回転させ、第1の通路3612の壁3614に対してロッド70を付勢する。
【0119】
例示的な上部搭載モジュラーコネクタ3700が、
図86〜91に示される。コネクタ3700は、ねじ山付きシャフト3710、ねじ山付きシャフト3710上を摺動するクランプスリーブ3740、クランプスリーブ3740の上に適合するクランプ本体3770、及びクランプスリーブ3740を固定して本体3770をねじ山付きシャフト3710上で挟持する係止ナット3790を含む。
【0120】
ねじ山付きシャフト3710は、上部搭載挟持部3714と、挟持部3714の上部にある接続端部3716とを有する細長い本体3712とを有する。挟持部3714は、各々が弓状切り欠き3722、3724をそれぞれ有する一対の脚3718、3720を含み、一緒に圧縮されると、略半円形の面3726を形成する。各脚3718、3720は、クランプスリーブ3740が挟持部3714に向かって下向きに圧縮されたときにクランプスリーブ3740によって係合される、外側に張り出した部分3719、3721をそれぞれ含み、張り出した部分3719、3721は互いに向かって付勢されるため、脚3718、3720がロッド70を把持する。
【0121】
面3726の直径は、ロッド70の直径よりも小さい。その頂端部にある逃げ加工部3730を有する屈曲切り込み3728は、挟持部3714が開放してロッド70の周囲を挟持することを可能にする。ねじ山付きシャフト3710の中心部3732は、係止ナット3790に螺合する雄ねじ3734を有する。
【0122】
クランプスリーブ3740は、クランプスリーブ3740が中心部3732の上で摺動され得るように、ねじ山付きシャフト3710の中心部3732の直径よりも大きい略円形の直径方向開口部3744を有する略環状の本体3742を有する。クランプスリーブ3740は、本体3742から下向きに延在する一対の直径方向に対向するクランプ脚3746、3748を含む。各脚3746、3748は、ロッド70に係合するように互いに向かって張り出し部3719、3721を付勢するために、張り出し部3721、3719にそれぞれ係合する先細りの内側切り欠き3750、5752をそれぞれ有する。
【0123】
本体3742はまた、脚3746、3748の間の本体3742のいずれかの側に細長い戻り止め3754を含む。戻り止め3754は各々、係止ナット3790がねじ山付きシャフト3710上にねじ止めされたときにクランプ本体3770をクランプスリーブ3740に解放可能に固定するために、クランプ本体3770上の対応する突出部(図示せず)を受容する。
【0124】
クランプ本体3770は、クランプ本体3770が中心部3732の上で摺動され得るように、ねじ山付きシャフト3710の中心部3732の直径よりも大きい略円形の直径方向開口部3774を有する略環状の本体3772を有する。クランプ本体3770は、係止ナット3790がねじ山付きシャフト3710上にねじ止めされたときに、クランプスリーブ3740をクランプ本体3770に固定し、ねじ山付きシャフト3710の周囲におけるクランプスリーブ3740の回転を制限するように、クランプスリーブ3740のそれぞれの戻り止め3754内に延在する突出部(図示せず)を有する一対の直径方向に対向する突出リップ3776(
図87には一方の突出リップ3776のみが示されている)を含む。
【0125】
係止ナット3790は、本体3792と、ねじ山付きシャフト3710にねじ3734を螺合する雌ねじ3796によって画定される中心開口部3794とを有する。
【0126】
図88に示すような搭載位置において、クランプスリーブ3740は、ねじ山付きシャフト3710の挟持部3714の周囲を自由に移動して、挟持部3714が屈曲してロッド70を受け入れることを可能にする。係止ナット3790をねじ山3734上で下向きに
図89に示す位置までねじ止めすると、係止ナット3790が、クランプ本体3770をクランプスリーブ3740上で下向きに押し下げ、クランプ本体3770が、クランプスリーブ3740をねじ山付きシャフト3710の脚3718、3720に沿って下向きに押し下げ、脚3718、3720を互いに向かって付勢してロッド70を把持する。
【0127】
図90及び91に示すように、挟持部3714は、上方から既存のロッド70に取り付けることができる一方で、接続端部3716は、隣接するレベルまで固定を拡張するために、スクリューチューリップ部72(
図90に示される)、コネクタロッド1600(
図91に示される)、または他の好適な構造のための取り付け点としての役割を果たす。
【0128】
別の例示的な上部搭載モジュラーコネクタ3800が、
図92〜97に示される。コネクタ3800は、クランプシャフト3810と、クランプシャフト3810上を摺動する外側スリーブ3750とを含む。
【0129】
クランプシャフト3810は、上部搭載挟持部3814と、挟持部3814の上部にある接続端部3816とを有する細長い本体3812を有する。挟持部3814は、各々が弓状切り欠き3822、3824をそれぞれ有する一対の脚3818、3820を含み、一緒に圧縮されると、略半円形の面3826を形成する。各脚3818、3820は、略凸状面を有するクランプシャフト3810の中心部3832から外側に張り出している。クランプシャフト3810の中心部3832は、挟持部3814の直径よりも小さい第1の直径を有する。
【0130】
各脚3818、3820はまた、外側スリーブ3850が挟持部3814に向かって下向きに圧縮されたときに外側スリーブ3850によって係合される、外側に張り出した下方小突起3819、3821をそれぞれ含み、張り出した下方小突起3819、3821は外側スリーブ3850を把持するため、脚3818、3820が互いに向かって付勢され、その結果として脚3818、3820がロッド70を把持する。また、各脚3818、3820はまた、外側に張り出した上方小突起3823、3825を含む。
【0131】
面3826の直径は、ロッド70の直径よりも小さい。その頂端部にある逃げ加工部3830を有する屈曲切り込み3828は、挟持部3814が開放してロッド70の周囲を挟持することを可能にする。
【0132】
クランプシャフト3850は、クランプシャフト3850が接続端部3816の上で摺動され得るように、脚3818、3820の下方端にある挟持部3814の直径よりもやや小さい略円形の直径方向下方開口部3854と、接続端部3816の直径よりも大きい略円形の直径方向上方開口部3855とを有する略環状の本体3852を有する。
【0133】
クランプシャフト3850は、本体3742から下向きに延在する一対の直径方向に対向するシャフト脚3856、3858を含む。各脚3856、3858は、ロッド70に係合するように互いに向かって脚3818、3820を付勢するために、下方小突起3819、3821にそれぞれ係合する先細りの内側突起3860、5862をそれぞれ有する。上方小突起3823、3825は、外側スリーブ3850が容易にクランプシャフト3810から外れて上方に引っ張られないようにする。
【0134】
図94に示すような搭載位置において、外側スリーブ3850は、クランプシャフト3810の周囲を自由に移動して、挟持部3814が屈曲してロッド70を受け入れることを可能にする。外側スリーブ3850を下方小突起3819、3821上で下向きに
図95に示す位置まで前進させると、シャフト脚3856、3858は、脚3818、3820を互いに向かって付勢してロッド70を把持する。
【0135】
図96及び97に示すように、挟持部3814は、上方から既存のロッド70に取り付けられる一方で、接続端部3816は、隣接するレベルまで固定を拡張するために、スクリューチューリップ部72(
図96に示される)、コネクタロッド1600(
図97に示される)、または他の好適な構造のための取り付け点としての役割を果たす。
【0136】
次に
図98A〜98Gを参照すると、さらに別の実施形態による上部搭載コネクタ3900が示される。上部搭載コネクタ3900は、その中にロッド70を固定するために挟持機構が追加されたことを除いて、
図73及び74に示される上部搭載コネクタ3100に類似している。
【0137】
コネクタ3900は、閉鎖部分を有する上部搭載コネクタである。コネクタ3900は、互いから横方向にオフセットした2つの挟持部を有する本体3902を有する。第1の挟持部3910は、上方から第1の脊椎ロッド50、70に取り付けられるように構成され、第2の挟持部3950は、閉鎖通路を通して第2の脊椎ロッド50、70に取り付けられるように構成される。
【0138】
第1の挟持部3910は、その中を通って延在する第1の縦軸3914を有する第1の軸方向通路3912を有する。
図98Bを参照すると、軸3914は、図の紙面から外側に垂直に延在する。第1の通路3912は、ロッド50または70等の第1のロッドがその中に挿入されることを許容するようにサイズ決定されている。第1の通路3912は、略U字形であってもよく、また略弓状上部壁3915を有する閉鎖上部3913を有する。
図98Eにおいて最もよく分かるように、開口部3912は、略対向する側壁3918、3920によって画定される。対向する側壁3918、3920は、第1の固定機構3922の一部を受容するように構成される1つ以上の平行面及び/または斜面を有しても良い。
【0139】
第1の固定機構3922は、係止セットスクリュー3926及びクランプ3940を含む。クランプ3940は、一対の脚3942、3944を含む。挟持脚3942、3944は、その中にロッド50、70の一部を受容するように構成される。挟持脚3942、3944は各々、半円形の面を略画定する弓状切り欠きをそれぞれ有してもよい。クランプ3940の対向する脚3942、3944の内面は、例えば、第1のロッド50、70とクランプ3940との間の接続を強化するためにざらついていてもよい。係止セットスクリュー3926は、クランプ3940の上方部に係合する。例えば、係止セットスクリュー3926の係合端部3930は、クランプ3940の対応する凹部3946に受容されるように構成される環状突起を含んでもよい。係止セットスクリュー3926は、クランプ3940に対して自由に回転してもよい。
【0140】
第1の固定機構3922は、第1のロッド50または70を第1の通路3912内に解放可能に固定するように、第1の挟持部3910に回転可能に接続される。セットスクリュー3926は、ねじ山付き貫通孔3924に螺合するねじ山付き外部を含む。セットスクリュー3926の一方の端部は、例えば、アレンレンチまたはTorx(登録商標)レンチ等のための受け部開口部3929と、クランプ3940に接続する係合端部3930とを含む。ねじ山付きセットスクリュー3926は、クランプ3940とは独立して回転することが可能である。ねじ山付きセットスクリュー3926は、コネクタ3900の主要本体3902に底部から螺入し、クランプ3940が主要本体3902内で縦方向に平行移動することを可能にする。対向する側壁3918、3920を形成する主要本体3902の切り欠きは、主要本体の底部から上に行くにつれて切り欠きの幅が減少するような角度である。したがって、クランプ3940が上方に平行移動すると、主要本体3902の切り欠きの壁がクランプ3940の外縁に接触する。
【0141】
図98Gは、非係止位置にあるクランプ3940を示す。クランプ3940の本体の構成は、クランプ3940が塑性的に変形することを可能にし、脊椎ロッド50、70を受け入れる開口部3948のサイズを減少させる。所望の場合、クランプの変形を増強するために逃げ加工部がさらに設けられてもよい。セットスクリュー3926を
図98Fに示す係止位置まで上方にねじ止めすると、脚3942、3944が互いに向かって付勢され、その結果として脚3942、3944がその間にロッド50、70を把持する。したがって、コネクタ3900の上部搭載部3910は、脊椎ロッド50、70の周囲でクランプ3940を閉鎖するために、非係止位置(
図98G)にあるロッド50、70上に配置し、続いてねじ山付きセットスクリュー3926を係止位置(
図98F)になるよう上方にねじ止めすることによって、上方から脊椎ロッド50、70に可逆的に取り付けることができる。
【0142】
第2の挟持部3950は、その中を通って延在する第2の縦軸3954を有する第2の通路3951を有する閉鎖コネクタである。第2の通路3951は、略円形の軸方向通路または貫通開口部3953を備える。第2の縦軸3954は、第1の縦軸3914に対して実質的に平行であってもよいか、または軸方向にオフセットしていてもよい。第2の通路3951は、第2のロッド50、70が第2の縦軸3954に沿ってその中に挿入されることを許容するようにサイズ決定及び寸法決定されている。
【0143】
第2の挟持部3950は、第2のロッド50、70を第2の通路3953内に解放可能に固定するように適合される第2の固定機構3952を含む。第2の固定機構3950は、ねじ山付き貫通孔3955と、貫通孔3955に回転可能に挿入される第2のセットスクリュー3956とを含む。セットスクリュー3956は、ねじ山付き貫通孔3955と螺合するねじ山付き外部を含む。セットスクリュー3956の第1の端部3958はまた、例えば、アレンレンチまたはTorx(登録商標)レンチ等のための受け部開口部3959と、ロッド50、70をコネクタ3900内に固定するためにロッド50、70を貫通開口部3953の壁に対して付勢するように第2の通路3951内に延在する係合端部3960とを含む。
【0144】
コネクタ3900は、例えば、再置換手技において既存の構造物に新しい構造物を追加するために使用することができるか、または第1のもしくは単一の手技に使用されてもよい。ほんの一例として、開口部3912は、既存の構造物において第1のロッド70の上に挿入されてもよい。第1の接続部3910は、固定機構3922を回転させ、第1のロッド70を第1の接続部3910に固定するようにクランプ3940を係止位置まで前進させることによって、第1のロッド70に固定することができる。第2のロッド50は、閉鎖貫通開口部3953を通して挿入され、セットスクリュー3956によって固定され得、それによって新しい脊椎構造物を既存の脊髄構造物に固定することができる。
【0145】
コネクタ4000の代替の実施形態が
図99に示される。コネクタ4000は、セットスクリュー3926及びクランプ3940を有する第1の挟持部3910を含むコネクタ3900に類似する。コネクタ4000は、閉鎖開口部3953が横側開口部4051で置き換えられているという点において第2の接続部3950とは異なる。この横方向開口部4051は、
図75に記載及び示される実施形態に類似する。
【0146】
略円形通路3951の代わりに、コネクタ4000において、第2のコネクタ部4050は、横方向接続によってコネクタ4000を第2のロッド50、70(図示せず)の上に挿入することを可能にする略U字形の壁4053によって画定される開口部を有する第2の通路4051を有する。セットスクリュー4959は、ロッド50、70を通路4051内にかつ壁4053に対して固定するために対応するねじ山付き開口部に螺入される。また、第2の接続部4050を既存のロッド50、70に固定することができ、第1の接続部3910をロッド50、70等の新しい構造物に固定することができるように、コネクタ4000は逆向きであってもよい。
【0147】
コネクタ4100の別の代替の実施形態が、
図4100に示される。コネクタ4100は、セットスクリュー3926及びクランプ3940を有する第1の挟持部3910を含むコネクタ3900に類似している。コネクタ4100は、閉鎖開口部3953が「チューリップ型」接続を有する第2の接続部4150で置き換えられているという点において第2の接続部3950とは異なる。これは、
図76に記載及び示されるチューリップ型の実施形態に類似している。
【0148】
第2の接続部4150は、第2の接続部4150の上部で開放する略U字形の開口部4151を有する第2の通路を有し、また弓形の形状である閉鎖底壁4153を有する。開口部4154は、底壁4153と、各々がそれぞれねじ山部を含む対向する略平面的側壁4156、4158とによって画定される。ロッド50、70が開口部4151内に位置付けられた後、これらのねじ山は、セットスクリュー4056(
図99に示される)等の固定部材を受容するために用いられる。セットスクリュー4056は、ロッド50、70が底壁4153に対して固定されるまで下向きにねじ止めされる。
【0149】
次に
図101A〜101Fを参照すると、さらに他の実施形態による上部搭載コネクタ4200が示される。上部搭載コネクタ4200は、閉鎖部分がモジュラー接続点(例えば、コネクタ500及び1300に以前に提供されたような)で置き換えられていることを除いて、
図98A〜
図98Gに示される上部搭載コネクタ3900に類似している。
【0150】
図101Aにおいて最もよく分かるように、コネクタ4200は、モジュラー部4250を有する上部搭載コネクタである。コネクタ4200は、互いから横方向にオフセットした第1の統合型挟持部4210及び第2のモジュラー部4250を有する本体4202を有する。第1の挟持部4210は、上方から第1の脊椎ロッド50、70に取り付けられるように構成され、第2のモジュラー部4250は、統合型ロッド1200(
図101F)を受容するか、または、別のモジュラー構成要素を受容するために、第2の脊椎ロッド50、70に取り付けるためのチューリップ部72(
図101E)を受容するように構成される。
【0151】
第1の挟持部4210は、その中を通って延在する第1の縦軸4214を有する第1の軸方向通路4212を有する。
図101Cを参照すると、軸4214は、図の紙面から外側に垂直に延在する。第1の通路4212は、ロッド50または70等の第1のロッドがその中に挿入されることを許容するようにサイズ決定されている。第1の通路4212は、略U字形であってもよく、また略弓状上部壁4215を有する閉鎖上部4213を有する。
図101Aにおいて最もよく分かるように、開口部4212は、略対向する側壁4218、4220によって画定される。対向する側壁4218、4220は、第1の固定機構4222の一部を受容するように構成される1つ以上の平行面及び/または斜面を有しても良い。
【0152】
第1の固定機構4222は、係止セットスクリュー4226及びクランプ4240を含む。クランプ4240は、一対の脚4242、4244を含む。挟持脚4242、4244は、その中にロッド50、70の一部を受容するように構成される。挟持脚4242、4244は各々、半円形の面を略画定する弓状切り欠きをそれぞれ有してもよい。クランプ4240の対向する脚4242、4244の内面は、例えば、第1のロッド50、70とクランプ4240との間の接続を強化するためにざらついていてもよい。係止セットスクリュー4226は、クランプ4240の上方部に係合する。例えば、係止セットスクリュー4226の係合端部4230は、クランプ4240の対応する凹部4246に受容されるように構成される環状突起を含んでもよい。環状突起は、例えば、係止セットスクリュー4226の残りの部分よりも大きな直径を有する、実質的に滑らかで実質的に円筒形の形状であってもよい。係止セットスクリュー4226は、クランプ4240に対して自由に回転してもよい。
【0153】
第1の固定機構4222は、第1のロッド50または70を第1の通路4212内に解放可能に固定するように、第1の挟持部4210に回転可能に接続される。セットスクリュー4226の上方部は、ねじ山付き貫通孔4224と螺合するねじ山付き外部を含む。セットスクリュー4226の一方の端部は、例えば、アレンレンチまたはTorx(登録商標)レンチ等を受容するように構成された形状の受け部開口部4229を含み、セットスクリュー4226の他方の端部は、クランプ4240に接続する係合端部4230を含む。ねじ山付きセットスクリュー4226は、クランプ4240とは独立して回転することが可能である。ねじ山付きセットスクリュー4226は、コネクタ4200の主要本体4202に螺入し、クランプ4240が主要本体4202内で縦方向に平行移動することを可能にする。対向する側壁4218、4220を形成する主要本体4202の切り欠きは、主要本体の底部から上に行くにつれて切り欠きの幅が減少するような角度であり得る。したがって、クランプ4240が上方に平行移動すると、主要本体4202の切り欠きの壁がクランプ4240の外縁に接触する。
【0154】
図101Bは、非係止位置にあるクランプ4240を示す。クランプ4240の本体の構成は、クランプ4240が塑性的に変形することを可能にし、脊椎ロッド50、70を受け入れる開口部4248のサイズを減少させる。図示されているように、クランプ4240の変形を増強するために、1つ以上の逃げ加工部4245を設けてもよい。逃げ加工部4245は、クランプ本体4240において真っ直ぐであってもよいし、または角度を付けられていてももよい。セットスクリュー4226を
図101Cに示す係止位置まで上方にねじ止めすると、脚4242、4244が互いに向かって付勢され、その結果として脚4242、4244がその間にロッド50、70を把持する。したがって、コネクタ4200の上部搭載部4210は、脊椎ロッド50、70の周囲でクランプ4240を閉鎖するために、非係止位置(
図101B)にあるロッド50、70上に配置し、続いてねじ山付きセットスクリュー4226を係止位置(
図101C)になるよう上方に螺入することによって、上方から脊椎ロッド50、70に可逆的に取り付けることができる。
【0155】
第2の挟持部4250は、モジュラーコネクタである。モジュラー挟持部4250は、コネクタ4200の本体4202から延在するポスト4252の形態であってもよい。ポスト4252は、第1の挟持部4210を第2の挟持部4250に接続する本体4202の部分から概ね直交にまたは垂直に延在することができる。ポスト4252は、他の任意の好適な角度または方向に第1の挟持部4210から延在し得ることも想定される。ポスト4252または接続点は、例えば、略平面状の頂面を有する部分的に球状の外表面を有してもよい。ポスト4252は、器具(図示せず)によって係合されるように構成された1つ以上の凹部または開口部4254を内部に有してもよい。球状の外表面は、例えば、頭付きロッド1200またはチューリップ型アセンブリ72の対応する開口部との係合を強化するために、螺合されてもよい。
【0156】
図101Eにおいて最もよく分かるように、コネクタ4200のモジュラーポスト4250は、チューリップ型アセンブリ72を受容するように構成されることができる。チューリップ部72は、その中を通って延在する第2の縦軸を有する通路4251をその間に画定する第2の延長部4234から離された第1の延長部4232を含むことができる。通路4251は、略U字形の通路または貫通開口部を備え得る。チューリップ部72は、第2の縦軸に沿って第2のロッド50、70(図示せず)を受容するように構成されることができる。第2の通路4251は、第2のロッド50、70がチューリップ部72内に底部搭載されることを許容するようにサイズ決定及び寸法決定されている。チューリップ部72は、第2のロッド50、70が、第1のロッド50、70の第1の縦軸4214に対して実質的に平行、傾斜、または軸方向にオフセットして整列され得るように、ポスト4250を中心に回転または関節運動するように構成される。第1のロッド50、70に対する第2のロッド50、70の所望の配向が達成されると、ロッド50、70をチューリップ部72に固定し、コネクタ4200に対してチューリップ部72の位置を固定するために、係止キャップ(図示せず)を配置することができる。
【0157】
次に
図101Fを参照すると、コネクタ4200のモジュラーポスト4250は、頭付きロッド1200を受容するようにさらに構成される。頭付きロッド1200は、第1の端部でモジュラー接続点1220を有し、第2の自由端で終端するロッド部1210を含む。接続点1220は、モジュラーコネクタポスト4250を受容するようにサイズ決定及び寸法決定された開口部を有し、接続点1220に配置された1つ以上の挟持要素は、接続点1220内に第1の挟持部4210のポスト4250を保持するように構成される。例えば、頭付きロッド1200は、米国公開第2016/0030091号に記載されているコネクタのうちの1つ以上を含むことができ、その全体が全ての目的のために、参照により本明細書に組み込まれる。接続点1220は、ロッド1210をコネクタ4210に固定するために、頭付きロッド1200に回転可能に接続される、例えば、締め具またはセットスクリュー1222等のねじ山付きコネクタを含むことができる。頭付きロッド1200は、統合型ロッド1210が、第1のロッド50、70の第1の縦軸4214に対して実質的に平行、傾斜、または軸方向にオフセットして整列され得るように、ポスト4250を中心に回転または関節運動するように構成される。第1のロッド50、70に対する統合型ロッド1210の所望の配向が達成されると、頭付きロッド1200をコネクタ4200に固定し、コネクタ4200に対して頭付きロッド1200の相対的な位置を固定するために、セットスクリュー1222を締め付けることができる。
【0158】
コネクタ4200は、例えば、再置換手技において既存の構造物に新しい構造物を追加するために使用することができるか、または第1のもしくは単一の手技に使用されてもよい。ほんの一例として、
図101Dに示すように、既存の構造物は、複数の締め具60(例えば、チューリップ型多軸椎弓根スクリュー)によって脊椎に固定されたロッド70から構成されてもよい。2つの既存の締め具60の間、または既存の締め具に隣接して、例えば、コネクタ4200を既存の構造物に接続することができる。特に、コネクタ4200の第1の挟持部4210の開口部4212は、既存の構造物のロッド70の上に挿入されることができる。第1の挟持部4210は、セットスクリュー4226を回転させ、ロッド70を第1の挟持部4210に固定するようにクランプ4240を係止位置(
図101C)まで前進させることによって、ロッド70に固定されることができる。図示される実施形態において、本明細書に記載されるように、頭付きロッド1200は、モジュラーコネクタ4250に取り付けられ、固定されることができる。チューリップ部72のような他のモジュラーコネクタが、既存の構造物を再置換するためにモジュラーコネクタ4250に接続され得ることも想定される。(チューリップ部72が使用される場合に)頭付きロッド1200または追加のロッド50、70の自由端は、1つ以上の追加の締め具60によって固定され得、それによって、既存の脊椎構造物に新しい脊椎構造物を固定する。1つの変形例が示されているが、外科医または当業者によってロッド及びコネクタの異なる構成が選択され得ることが想定される。
【0159】
本明細書に記載されるコネクタは、脊椎ロッドインプラントを一緒に接続する際に多様性を提供する。再置換術において接近される既存の構造物の場合、元の外科用ハードウェアを除去する必要なく、新しい固定構造物が取り付けられ得る。既存の脊椎ロッド構造物への直接的な取り付けは、手術時間を短縮し、患者に対する損傷を起こしにくくし、患者の回復期間を改善する。コネクタは、種々の患者の解剖学的形態及び既存の構造物の異なる構成の場合に、有用性を最大化する。異なる接続様式は、患者の転帰を改善するための幅広い選択肢を提供する。
【0160】
本発明の性質を説明するために記載及び図示されている部品の詳細、材料、及び配置の様々な変更は、特許請求の範囲に明示されるように、本発明の範囲から逸脱することなく当業者によってなされ得ることがさらに理解されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0161】
【
図1】第1の例示的な実施形態による関節再置換用コネクタの側面図である。
【
図2】既存のロッド構造物に接続された、
図1に示す関節再置換用コネクタの斜視図である。
【
図3】新しく設置されたロッドにコネクタが接続された、
図2に示す関節再置換用コネクタ及びロッド構造物の斜視図である。
【
図4A】コネクタの固定部に対して複数の角度で関節部を回転させた、
図1に示すコネクタの端面図である。
【
図4B】コネクタの固定部に対して複数の角度で関節部を回転させた、
図1に示すコネクタの端面図である。
【
図4C】コネクタの固定部に対して複数の角度で関節部を回転させた、
図1に示すコネクタの端面図である。
【
図4D】コネクタの固定部に対して複数の角度で関節部を回転させた、
図1に示すコネクタの端面図である。
【
図4E】コネクタの固定部に対して複数の角度で関節部を回転させた、
図1に示すコネクタの端面図である。
【
図5】
図1に示す関節再置換用コネクタの断面図である。
【
図6】第2の例示的な実施形態による関節再置換用コネクタの側面図である。
【
図7】第3の例示的な実施形態による関節再置換用コネクタの斜視図である。
【
図8】既存のロッド構造物及び新しく設置されたロッドに接続された、
図7に示すコネクタの斜視図である。
【
図9】第4の例示的な実施形態による関節再置換用コネクタの斜視図である。
【
図10】既存のロッド構造物及び新しく設置されたロッドに接続された、
図9に示すコネクタの斜視図である。
【
図11】第5の例示的な実施形態による関節再置換用コネクタの斜視図である。
【
図12】第6の例示的な実施形態による統合型再置換用コネクタの斜視図である。
【
図13】第7の例示的な実施形態による統合型再置換用コネクタの斜視図である。
【
図14】既存の構造物に接続された、
図13に示す統合型再置換用コネクタの斜視図である。
【
図15】
図14に示す既存の構造物に接続された統合型再置換用コネクタの側面図である。
【
図16】既存の構造物に代替的に接続された、
図13に示す統合型再置換用コネクタの斜視図である。
【
図17】第8の例示的な実施形態による統合型再置換用コネクタの斜視図である。
【
図18】既存の構造物に接続された、
図17に示す統合型再置換用コネクタの斜視図である。
【
図19】既存の構造物に接続された、第9の例示的な実施形態による統合型再置換用コネクタの斜視図である。
【
図20】第10の例示的な実施形態による統合型再置換用コネクタの斜視図である。
【
図21】既存の構造物に接続された、
図20に示す統合型再置換用コネクタの斜視図である。
【
図22】既存の構造物に代替的に接続された、
図20に示す統合型再置換用コネクタの斜視図である。
【
図23】第11の例示的な実施形態による統合型再置換用コネクタの斜視図である。
【
図24A】
図23に示す統合型再置換用コネクタの接続機構の前進段階の側面図である。
【
図24B】
図23に示す統合型再置換用コネクタの接続機構の前進段階の側面図である。
【
図24C】
図23に示す統合型再置換用コネクタの接続機構の前進段階の側面図である。
【
図24D】
図23に示す統合型再置換用コネクタの接続機構の前進段階の側面図である。
【
図25】
図23に示す統合型再置換用コネクタの接続機構の断面図である。
【
図26】既存の構造物に接続された、
図23に示す統合型再置換用コネクタの接続機構の断面図である。
【
図27】既存の構造物に接続された、
図23に示す統合型再置換用コネクタの斜視図である。
【
図28】第12の例示的な実施形態によるリンクコネクタの斜視図である。
【
図29】隣接するスクリューに接続された、
図28に示すリンクコネクタの側面図である。
【
図30】第13の例示的な実施形態による横方向コネクタの斜視図である。
【
図31】第14の例示的な実施形態による上部搭載コネクタの斜視図である。
【
図32】既存の構造物に接続され、かつ新しい構造物を支持する、
図28に示すリンクコネクタ及び
図30に示す横方向コネクタの斜視図である。
【
図33】第15の例示的な実施形態による横方向オフセットリンクコネクタの斜視図である。
【
図34】既存の構造物に接続され、かつ新しい構造物を支持する、
図33に示す横方向オフセット長コネクタ及び
図30に示す横方向コネクタの斜視図である。
【
図35】第16の例示的な実施形態による矢状にオフセットしたリンクコネクタの斜視図である。
【
図36】既存の構造物に接続され、かつ新しい構造物を支持する、
図35に示す矢状オフセットコネクタ及び
図30に示す横方向コネクタの側面図である。
【
図37】第17の例示的な実施形態による再置換用コネクタの斜視図である。
【
図40】既存の構造物に装着された、
図37に示す再置換用コネクタの側面図である。
【
図41】
図40に示す再置換用コネクタ及び既存の構造物の断面図である。
【
図42】既存の構造物に装着された、第18の例示的な実施形態による再置換用コネクタの断面図である。
【
図43】既存の構造物に新しい構造物を接続する、
図42に示す再置換用コネクタの側面図である。
【
図44】第19の例示的な実施形態による再置換用コネクタの斜視図である。
【
図45】既存の構造物に装着された、
図44に示す再置換用コネクタの断面図である。
【
図46】既存の構造物に新しい構造物を接続する、
図45に示す再置換用コネクタの側面図である。
【
図47】第20の例示的な実施形態による再置換用コネクタの斜視図である。
【
図48】既存の構造物にセットスクリューが装着された、
図47に示す再置換用コネクタの断面図である。
【
図49】既存の構造物にくさびが装着された、
図47に示す再置換用コネクタの断面図である。
【
図50】既存の構造物に新しい構造物を接続する、
図47に示す再置換用コネクタの側面図である。
【
図51】既存の構造物に装着された、
図30に示す横方向コネクタの断面図である。
【
図52】
図30に示す横方向コネクタに装着された新しい構造物の斜視図である。
【
図53】既存の構造物に新しい構造物を接続する、
図30に示す横方向コネクタの斜視図である。
【
図54】既存の構造物に新しい構造物を接続する、
図30に示す横方向コネクタの平面図である。
【
図55】既存の構造物に装着された、
図31に示す上部搭載コネクタの斜視図である。
【
図56】既存の構造物に新しい構造物を接続する、
図31に示す上部搭載コネクタの斜視図である。
【
図57】既存の構造物に新しい構造物を接続する、
図31に示す上部搭載コネクタの側面図である。
【
図58】第21の例示的な実施形態によるオフセットした再置換用ロッドの斜視図である。
【
図59】
図58に示すオフセットした再置換用ロッドの平面図である。
【
図60】第22の例示的な実施形態による延長/圧縮クランプの側面図である。
【
図61】既存の構造物に接続された、
図60に示す延長/圧縮クランプの斜視図である。
【
図62】第23の例示的な実施形態によるダブルヘッド横方向コネクタの側面斜視図である。
【
図63】
図62に示すダブルヘッド横方向コネクタの側面図である。
【
図64】
図62に示すダブルヘッド横方向コネクタの上方斜視図である。
【
図65】第24の例示的な実施形態によるダブルヘッドインラインコネクタの斜視図である。
【
図66】第25の例示的な実施形態によるJフックコネクタの斜視図である。
【
図67】第26の例示的な実施形態による、ロッドが接続されたモジュラーヘッド開放横方向コネクタの斜視図である。
【
図68】
図67に示すロッドが接続された、モジュラーオープンヘッド横方向コネクタの側面図である。
【
図69】第27の例示的な実施形態による、シングルヘッドオープン横方向コネクタの斜視図である。
【
図70】第28の例示的な実施形態によるダブルモジュラー横方向コネクタの斜視図である。
【
図71】第29の例示的な実施形態によるZロッドの側面図である。
【
図72】第30の例示的な実施形態による統合型ロッドを有するインラインコネクタの斜視図である。
【
図73】第31の例示的な実施形態による、閉鎖コネクタ部を有する上部搭載横方向コネクタの斜視図である。
【
図75】第32の例示的な実施形態による、開放側面コネクタ部を有する上部搭載横方向コネクタの斜視図である。
【
図76】第33の例示的な実施形態による、チューリップ部を有する上部搭載横方向コネクタの斜視図である。
【
図77】第34の実施形態による、摺動部材を有する上部搭載横方向コネクタの斜視図である。
【
図79】第35の実施形態による、枢動部材の横の上部搭載コネクタの斜視図である。
【
図81】第36の実施形態による、カムロックを有する上部搭載横方向コネクタの斜視図である。
【
図82】非係止位置にあるカムを有する、
図81に示すコネクタの断面図である。
【
図83】係止位置にあるカムを有する、
図81に示すコネクタの断面図である。
【
図84】非係止位置にあるカムを有する、ロッドに接続された
図81に示すコネクタの平面図である。
【
図85】係止位置にあるカムを有する、ロッドに接続された
図81に示すコネクタの平面図である。
【
図86】第37の実施形態による上部搭載コネクタの分解側面図である。
【
図89】コネクタがロッド上に挟持された、
図86に示す上部搭載コネクタの断面図である。
【
図90】スクリューチューリップコネクタがコネクタの上部に装着された、ロッドアセンブリ上に挟持された
図86に示すコネクタの側面図である。
【
図91】コネクタがコネクタの上部に装着された、ロッドアセンブリ上に挟持された
図86に示すコネクタの側面図である。
【
図92】第38の実施形態による上部搭載コネクタの分解側面図である。
【
図95】コネクタがロッド上に挟持された、
図92に示す上部搭載コネクタの断面図である。
【
図96】スクリューチューリップコネクタがコネクタの上部に装着された、ロッドアセンブリ上に挟持された
図92に示すコネクタの側面図である。
【
図97】コネクタがコネクタの上部に装着された、ロッドアセンブリ上に挟持された
図92に示すコネクタの側面図である。
【
図98A】さらに別の実施形態による閉鎖した上部搭載コネクタを示す。
【
図98B】さらに別の実施形態による閉鎖した上部搭載コネクタを示す。
【
図98C】さらに別の実施形態による閉鎖した上部搭載コネクタを示す。
【
図98D】さらに別の実施形態による閉鎖した上部搭載コネクタを示す。
【
図98E】さらに別の実施形態による閉鎖した上部搭載コネクタを示す。
【
図98F】さらに別の実施形態による閉鎖した上部搭載コネクタを示す。
【
図98G】さらに別の実施形態による閉鎖した上部搭載コネクタを示す。
【
図99】さらに別の実施形態による上部搭載横方向コネクタを提供する。
【
図100】さらに別の実施形態によるチューリップ接続を有する上部搭載コネクタである。
【
図101A】上部搭載コネクタのさらに別の実施形態を示す。
【
図101B】上部搭載コネクタのさらに別の実施形態を示す。
【
図101C】上部搭載コネクタのさらに別の実施形態を示す。
【
図101D】上部搭載コネクタのさらに別の実施形態を示す。
【
図101E】上部搭載コネクタのさらに別の実施形態を示す。
【
図101F】上部搭載コネクタのさらに別の実施形態を示す。