(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6633905
(24)【登録日】2019年12月20日
(45)【発行日】2020年1月22日
(54)【発明の名称】狭指向性マイクロホン
(51)【国際特許分類】
H04R 1/34 20060101AFI20200109BHJP
H04R 3/00 20060101ALI20200109BHJP
H04R 1/02 20060101ALI20200109BHJP
【FI】
H04R1/34 320
H04R3/00 320
H04R1/02 106
【請求項の数】6
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-243790(P2015-243790)
(22)【出願日】2015年12月15日
(65)【公開番号】特開2017-112443(P2017-112443A)
(43)【公開日】2017年6月22日
【審査請求日】2018年9月12日
(73)【特許権者】
【識別番号】000128566
【氏名又は名称】株式会社オーディオテクニカ
(74)【代理人】
【識別番号】100141173
【弁理士】
【氏名又は名称】西村 啓一
(72)【発明者】
【氏名】秋野 裕
【審査官】
秋山 直人
(56)【参考文献】
【文献】
特開平04−363995(JP,A)
【文献】
特開2008−258998(JP,A)
【文献】
特開平11−331987(JP,A)
【文献】
特開昭59−040798(JP,A)
【文献】
特開2011−160142(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04R 1/34
H04R 1/02
H04R 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
マイクロホンユニットが前端部に装着されて側面がグリップを構成するユニットケースと、
前記マイクロホンユニットを覆い、その内底部に前記マイクロホンユニットが位置するように、前記ユニットケースの前端部に取り付けられた樹脂素材により筒状に形成された音響管と、
前記音響管の少なくとも一部に配置され、前記音響管の機械的な歪みに基づいて検出出力を生成する圧電フィルムと、
前記圧電フィルムからの検出出力により、前記マイクロホンユニットからの変換信号を減衰させて信号出力部にもたらす減衰回路を備えた出力信号処理部と、
を具備し、
前記圧電フィルムは、前記音響管の壁に、前記音響管の軸方向に沿って貼着される、
ことを特徴とする狭指向性マイクロホン。
【請求項2】
マイクロホンユニットが前端部に装着されて側面がグリップを構成するユニットケースと、
前記マイクロホンユニットを覆い、その内底部に前記マイクロホンユニットが位置するように、前記ユニットケースの前端部に取り付けられた圧電フィルムにより筒状に形成された音響管と、
前記圧電フィルムによる音響管の機械的な歪みに基づく検出出力を受けて、前記マイクロホンユニットからの変換信号を減衰させて信号出力部にもたらす減衰回路を備えた出力信号処理部と、
を具備したことを特徴とする狭指向性マイクロホン。
【請求項3】
前記出力信号処理部には、検出出力に基づいて、前記マイクロホンユニットからの変換信号中の低域成分を減衰させるローカットフィルタによる減衰回路を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の狭指向性マイクロホン。
【請求項4】
前記ローカットフィルタは、前記圧電フィルムによる検出出力の値に応じて、その低域カット周波数を可変することを特徴とする請求項3に記載の狭指向性マイクロホン。
【請求項5】
前記出力信号処理部には、前記圧電フィルムによる検出出力に基づいて、前記マイクロホンユニットからの変換信号レベルを減衰させる減衰回路を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の狭指向性マイクロホン。
【請求項6】
前記減衰回路は、前記圧電フィルムによる検出出力の値に応じて、その全体レベルの減衰量を可変することを特徴とする請求項5に記載の狭指向性マイクロホン。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、音響管を用いた狭指向性マイクロホンに関し、特に風雑音および振動雑音を低減することができる狭指向性マイクロホンに関する。
【背景技術】
【0002】
狭指向性マイクロホンとして細長い音響管を用い、音響管の内底部にマイクロホンユニットを配置したものが知られており、この狭指向性マイクロホンは音響管の軸方向前端部から入る音波に高い感度特性を有している。
すなわち、音響管はその前端部が開放され、側壁には例えばスリット状の音波導入口が形成されて、側壁の音波導入口には音響抵抗材が貼り付けられている。この構成により音響管の軸方向以外からの音波は、音響管の前端部から入るものと、音響管の側壁の音波導入口から入るものとが時間差を持つことで互いに干渉して打ち消し合う。
この結果、音響管の軸方向前端部側からの音波に対してのみ、高い感度を持つ狭指向性のマイクロホンを得ることができ、これはガンマイクロホンとも呼ばれている。
【0003】
この音響管を用いた狭指向性マイクロホンは、マイクロホンユニットが音響管の内底部に位置するために、マイクロホンユニットの前部音響端子と後部音響端子間の距離が長くなり、このためにいわゆる風雑音が大きくなる。
また、音響管を用いた狭指向性マイクロホンは、音響管内の空気の質量に依存して振動雑音が増大することから、音響管が長いほど振動雑音が大きくなるという技術的な課題を有している。
【0004】
これらの風雑音や振動雑音は、主に低域の周波数帯域に存在するために、マイクロホンユニットからの変換信号から低域成分を除去するローカットフィルタを備え、風雑音や振動雑音が大きいと見込まれる場合には、手動スイッチの操作により、マイクロホンユニットからの信号伝送路に前記ローカットフィルタを挿入するなどの対策が考えられている。
【0005】
一方、本件出願人は、振動雑音の低減手段を備えたマイクロホンについて、先に提案をしており、これは特許文献1に開示されている。
この特許文献1に開示されたマイクロホンによると、マイクロホンケース内に圧電素子を用いた振動検出部が備えられ、振動検出部からの振動検出信号に基づいて、マイクロホンユニットからもたらされる変換信号を減衰して出力するように作用する。
これにより、例えば振動板を含む振動系と磁気回路等の固定部との間の相対速度に基づいて生成される振動雑音を低減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4000217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、前記した音響管を用いた狭指向性マイクロホンによると、前記した振動雑音の他に特有の風雑音も生成されることになり、前記特許文献1に開示された振動雑音の低減手段においては、前記した風雑音を抑制することは困難である。
【0008】
そこで、この発明は特に音響管を用いた狭指向性マイクロホンにおいて生ずる前記した風雑音および振動雑音を、1つのセンサーを利用して共に抑制することができる狭指向性マイクロホンを提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記した課題を解決するためになされたこの発明に係る狭指向性マイクロホンの第1の好ましい形態においては、マイクロホンユニットが前端部に装着されて側面がグリップを構成するユニットケースと、前記マイクロホンユニットを覆い、その内底部に前記マイクロホンユニットが位置するように、前記ユニットケースの前端部に取り付けられた樹脂素材により筒状に形成された音響管と、前記音響管の少なくとも一部に配置され、前記音響管の機械的な歪みに基づいて検出出力を生成する圧電フィルムと、前記圧電フィルムからの検出出力により、前記マイクロホンユニットからの変換信号を減衰させて信号出力部にもたらす減衰回路を備えた出力信号処理部とが具備される。
【0010】
また、この発明に係る狭指向性マイクロホンの第2の好ましい形態においては、マイクロホンユニットが前端部に装着されて側面がグリップを構成するユニットケースと、前記マイクロホンユニットを覆い、その内底部に前記マイクロホンユニットが位置するように、前記ユニットケースの前端部に取り付けられた圧電フィルムにより筒状に形成された音響管と、前記圧電フィルムによる音響管の機械的な歪みに基づく検出出力を受けて、前記マイクロホンユニットからの変換信号を減衰させて信号出力部にもたらす減衰回路を備えた出力信号処理部とが具備される。
【0011】
そして、前記した第1または第2形態の狭指向性マイクロホンにおける前記出力信号処理部には、好ましくは前記圧電フィルムによる検出出力に基づいて、前記マイクロホンユニットからの変換信号中の低域成分を減衰させるローカットフィルタによる減衰回路が備えられる。
【0012】
前記ローカットフィルタは、前記圧電フィルムによる検出出力の値に応じて、その低域カット周波数を可変することができる。
【0013】
また、第1または第2形態の狭指向性マイクロホンにおける前記出力信号処理部には、前記圧電フィルムによる検出出力に基づいて、前記マイクロホンユニットからの変換信号レベルを減衰させる減衰回路を備えた構成も採用することができる。
【0014】
前記減衰回路は、前記圧電フィルムによる検出出力の値に応じて、その全体レベルの減衰量を可変することができる。
【発明の効果】
【0015】
この発明に係る前記した狭指向性マイクロホンによると、ユニットケースの側面に形成された前記グリップに振動が加わる時には、グリップに対して前記音響管は相対変位する。一方、音響管に風が加わると、音響管が風を受けることで変位する。
したがって、前記グリップに振動が加わった時、および音響管に風が加わった時のいずれにおいても音響管に歪みが生じ、これによりポリフッ化ビニリデン樹脂などによる圧電フィルムに検出出力が発生する。
【0016】
前記検出出力は、出力信号処理部に供給され、この出力信号処理部においてマイクロホンユニットからの変換信号レベルを減衰させるか、もしくは低域成分を減衰させるように作用する。これにより、風雑音および振動雑音を、共に抑制することができる狭指向性マイクロホンを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【
図1】この発明の第1実施形態に係る狭指向性マイクロホンの中央断面図である。
【
図2】
図1に示すマイクロホンに搭載される主に信号処理部のブロック図である。
【
図3】この発明の第2実施形態に係る狭指向性マイクロホンと、これに搭載される信号処理部のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
この発明に係る狭指向性マイクロホンについて、図に示す実施の形態に基づいて説明する。
図1は狭指向性マイクロホンの第1の形態を示すものである。この
図1に示す狭指向性マイクロホン1は、周側面がグリップ3を構成する例えばアルミニウム素材により形成されたユニットケース2と、このユニットケース2の前端部に取り付けられた樹脂素材により筒状に形成された音響管4とにより外郭が形成されている。
すなわち、前記ユニットケース2と音響管4とは共にほぼ同一の外径寸法を構成し、これらが一軸状に結合することで、全体が長尺の円筒形状を形成している。
【0019】
前記ユニットケース2内の前端部には、マイクロホンユニット5が取り付けられており、したがって、このマイクロホンユニット5は、ユニットケース2に取り付けられた前記音響管4の内底部に配置される。
なお、このマイクロホンユニット5は、コンデンサマイクロホンユニットにより構成されており、このコンデンサマイクロホンユニットからの出力をインピーダンス変換するインピーダンス変換回路や、前記インピーダンス変換回路からの出力信号を処理する後述する出力信号処理部等は、ユニットケース2内に収容された回路基板6に搭載されている。
そして、回路基板6に搭載された前記出力信号処理部からの出力信号は、ユニットケース2の後端部に配置された3ピンタイプの出力コネクタ7に導出されるように構成されている。
【0020】
一方、前記音響管4は、例えばフッ素樹脂などの樹脂素材により形成されており、その前端部は開放されて、この前端開放部にはメッシュカバー8aを中央部に備えたカバーホルダ8が嵌合されて取り付けられている。
前記音響管4の側壁にはスリット状に形成された複数の開口4aが形成されており、この開口4aを外側から塞ぐように、音響管4の周側面に短冊状に形成された音響抵抗材9が貼り付けられている。
【0021】
また、この実施の形態においては、前記音響管4の外側壁に軸方向に沿って圧電フィルム11が貼着されている。この圧電フィルム11は両面に電極が成膜された好ましくはポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)が利用される。
そして、前記ユニットケース2の前端部に環状に突出して形成された取り付け部2aに対して、前記音響管4の後端部が複数のねじ10によって取り付けられている。なおこの例においては、図に示されたねじ10を含めて3本のねじが、周方向に等間隔に前記取り付け部3aにねじ込まれて、前記音響管4を支持している。
【0022】
図1に示した狭指向性マイクロホン1によると、ユニットケース2の前端部に取り付けられた音響管4は、樹脂素材により筒状に形成されているので、樹脂素材特有の可撓性を有するものとなる。そして音響管4の外側壁に軸方向に沿って圧電フィルム11が貼着されているので、ユニットケース2の前記グリップ3に振動が加えられた場合、もしくは音響管4に風が加わった場合には、音響管4の歪みに応じて前記圧電フィルム11より検出出力が得られる。
【0023】
図2は、前記圧電フィルム11からの検出出力を利用して、狭指向性マイクロホン1において発生する振動雑音ならびに風雑音を共に抑制することができる出力信号処理部の一例を示したブロック図である。
なお、
図2に示す出力信号処理部は、狭指向性マイクロホン1におけるユニットケース2内に収容された前記した回路基板6に搭載されている。
【0024】
図2に示すマイクロホンユニット5には、例えばFETなどを用いた第1インピーダンス変換回路13が接続されており、この第1インピーダンス変換回路13によって得られる変換信号は、その低域成分を選択的に減衰させるローカットフィルタによる減衰回路14Aに供給される。
そして、ローカットフィルタによる減衰回路14Aの出力は、信号増幅回路15を介して信号出力部として機能する出力コネクタ7に供給され、この出力コネクタ7を介してマイクロホン1の音声出力信号として導出される。
【0025】
一方、音響管4の外側壁に軸方向に沿って貼着された圧電フィルム11からの検出出力は、第2インピーダンス変換回路16に供給される。すなわち、
図2に示したように音響管4に貼着された圧電フィルム11の外側に成膜された電極11bは、回路の基準電位点(アース)に接続され、圧電フィルム11の内側に成膜された電極11aが、前記第2インピーダンス変換回路16に接続されている。
【0026】
そして、第2インピーダンス変換回路16からもたらされる圧電フィルム11による検出出力は制御回路17に供給される。この制御回路17は、第2インピーダンス変換回路16による検出出力の値が、所定の閾値を超えた場合に、ローカットフィルタによる減衰回路14Aに制御信号を送り、第1インピーダンス変換回路13によって得られるマイクロホンユニット5からの変換信号の低域成分を減衰させるように作用する。
【0027】
この低域成分の減衰作用は、ユニットケース2のグリップ3に振動が加わることにより、グリップ3に対して音響管4が相対変位した時、また音響管4に風が加わることにより音響管4に歪みが生じた時のいずれにおいても動作する。
これにより、マイクロホンユニット5から出力される振動雑音、ならびに風雑音を共に抑制することができる狭指向性マイクロホンを提供することができる。
【0028】
なお、前記した振動ならびに風雑音の抑制作用は、圧電フィルム11による検出出力が、所定の閾値を超えた場合に動作するように説明しているが、前記圧電フィルム11による検出出力の値に応じて、低域カット周波数が可変できるように構成しても、同様の作用効果を得ることができる。
この場合、圧電フィルム11による検出出力のレベルが高くなるにしたがって、すなわち、振動ならびに風雑音が高くなるにしたがって、低域カットの周波数が上昇するように設定されていることが望ましい。
【0029】
次に
図3は、第2の実施形態に係る狭指向性マイクロホンと、このマイクロホンに搭載される信号処理部の一例を示したブロック図である。
図3に示すマイクロホンにおける音響管4は、全体が圧電フィルム11により筒状に形成されており、筒状に形成された内周面側の電極11aと外周面側の電極11bより、圧電フィルム11による検出出力を得るように構成されている。
【0030】
すなわち、第2の狭指向性マイクロホンは、
図1に示す樹脂製の音響管4とその外側壁に軸方向に沿って貼着した圧電フィルム11の組み合わせに代えて、全体が圧電フィルム11により形成された音響管4を利用するものであり、他の狭指向性マイクロホンの全体は
図1に示す狭指向性マイクロホン1と同様の構成が採用される。
なお、この例に示す音響管4を構成する圧電フィルム11においても、すでに説明したポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)を好適に用いることができる。
【0031】
そして、
図3に示す出力信号処理部を示すブロック図においても、その基本構成は
図2に示した例と同一であり、
図2に基づいて説明した各部と同一の機能を果たす部分を同一符号で示している。したがって、各ブロックの詳細な説明は省略する。
なお、
図3に示す例においては、
図2に示すローカットフィルタによる低域成分減衰回路14Aに代えて、抵抗素子による信号レベルの減衰回路14Bを備えている。
【0032】
この
図3に示す例においては、第2インピーダンス変換回路16による検出出力の値が、所定の閾値を超えた場合に、制御回路17は抵抗素子による減衰回路14Bに制御信号を送り、第1インピーダンス変換回路13からの変換信号の全体レベルを一定量減衰させるように作用する。
これにより、マイクロホンユニット5から出力される振動雑音ならびに風雑音を共に抑制することができる。
【0033】
また、
図3に示す例においては、第2インピーダンス変換回路16による検出出力の値(圧電フィルム11による検出出力の値)に応じて、制御回路17は減衰回路14Bによる全体レベルの減衰量を可変できるように構成しても良く、同様の作用効果を得ることができる。
この場合、第2インピーダンス変換回路16による検出出力のレベルが高くなるにしたがって、すなわち、振動ならびに風雑音が高くなるにしたがって、減衰回路14Bによる減衰量が大きくなるように設定されていることが望ましい。
【0034】
なお、この発明に係る第1形態の狭指向性マイクロホンについては、
図2に示すようにローカットフィルタによる低域成分の減衰回路14Aを用い、第2形態の狭指向性マイクロホンについては、
図3に示すように抵抗素子による信号レベルの減衰回路14Bを用いている。しかし、
図2および
図3に示す各減衰回路14Aと14Bは、相互に入れ替えても同様に振動雑音ならびに風雑音を共に抑制することができる狭指向性マイクロホンを提供することができる。
【符号の説明】
【0035】
1 狭指向性マイクロホン
2 ユニットケース
3 グリップ
4 音響管
5 マイクロホンユニット
6 回路基板
7 出力コネクタ(信号出力部)
8 カバーホルダ
8a メッシュカバー
9 音響抵抗材
10 ねじ
11 圧電フィルム
11a 内側電極
11b 外側電極
13 第1インピーダンス変換回路
14A 減衰回路(低域成分減衰回路)
14B 減衰回路(レベル減衰回路)
15 信号増幅回路
16 第2インピーダンス変換回路
17 制御回路