(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記カッターは、前記カッターアダプタに対する前記カッターの回転を可能にするために、前記カッターアダプタの前記遠位部分に係合する円筒形軸受部分を含む、請求項4に記載のカテーテル。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
一側面では、カテーテルは、概して、対象の身体管腔の中への挿入のために構成されている細長いカテーテル体を備えている。カテーテル体は、対向する遠位端および近位端と、遠位端と近位端との間に延びている縦軸と、縦軸に沿って延びている内部通路とを有する。カッターは、概ねカテーテル体の遠位端に位置している。カッターは、近位端部分と、遠位端部分と、近位端部分と遠位端部分との間に延びている縦軸とを有する。カッターは、概ねその縦軸の周りで、カテーテル体に対して回転可能である。カッターは、組織を身体管腔から除去するためのカッターの遠位端部分における環状切断縁と、環状切断縁からカッターの近位端部分に向かって近位に延びる、カッターの内部表面によって画定される軸方向空洞と、中心空洞からカッターを通して延び、環状切断縁によって身体管腔から除去された組織は、偏心開口部を通してカテーテル体の内部通路に向かって近位に通過することを可能にする、偏心開口部とを含む。偏心開口部は、カッター体の縦軸からオフセットされる。
【0007】
別の側面では、カテーテルは、概して、対象の身体管腔の中への挿入のために構成されている細長いカテーテル体を備えている。カテーテル体は、対向する遠位端および近位端と、遠位端と近位端との間に延びている縦軸とを有する。カッターは、概ねカテーテル体の縦軸の周りの回転のために、概ねカテーテル体の遠位端に位置している。カッターは、近位端部分と、遠位端部分と、近位端部分と遠位端部分との間に延びている縦軸とを有する。カッターは、組織を身体管腔から除去するためのカッターの遠位端部分における切断縁と、カッターを選択的に展開および格納するために、カッターおよびカテーテル体に動作可能に接続されている展開機構とを含む。展開機構は、カッターに動作可能に接続され、カム作用要素に対するカッターの回転を可能にする、カム作用要素であって、カテーテル体に対してカッターとともに軸方向に移動可能である、カム作用要素と、カテーテル体の遠位端に隣接してヒンジで取り付けられているカッターハウジングであって、概して、カテーテル体の縦軸に対して横方向に、ヒンジ軸の周りで枢動可能であり、カッターウィンドウを有する、カッターハウジングとを含む。展開機構は、カテーテル体およびカッターハウジングに対するカム作用要素の近位移動が、ヒンジ軸の周りで枢動するようカッターハウジングを駆動し、その結果、展開機構が開放し、それによって、切断縁が、カッターウィンドウを通って延び、露出され、カテーテル体およびカッターハウジングに対するカム作用要素の遠位移動が、ヒンジ軸の周りで枢動するようカッターハウジングを駆動し、その結果、展開機構が閉鎖し、それによって、切断縁が、カッターハウジング内に格納され、露出されないように構成される。
【0008】
さらに別の実施形態では、カテーテルは、概して、対象の身体管腔の中への挿入のために構成されている細長いカテーテル体を備えている。カテーテル体は、対向する遠位端および近位端と、遠位端と近位端との間に延びている縦軸と、縦軸に沿って延びている内部組織移送通路とを有する。カッターは、概ねカテーテル体の縦軸の周りの回転のために、概ねカテーテル体の遠位端に位置している。カッターは、近位端部分と、遠位端部分と、近位端部分と遠位端部分との間に延びている縦軸とを有する。カッターは、組織を身体管腔から除去するためのカッターの遠位端部分における環状切断縁と、環状切断縁から近位に延びているカッターの内部表面によって画定される組織通路とを含み、組織通路は、環状切断縁に隣接する入口と、カッターを通して延びる出口とを有する。ドライブシャフトは、カテーテル体に対して、回転をカッターに選択的に与えるために、カッターの近位端部分に動作可能に接続される。カッターアダプタは、カッターに動作可能に接続され、カッターの組織通路をカテーテル体の内部組織移送通路と接続する内部通路を画定する。カッターアダプタは、組織通路の出口の近位かつそれに隣接する、剪断縁を画定する。カッターは、剪断縁に対して回転可能であり、組織通路の出口を通して内部通路の中に近位に通過する組織を切断する。
【0009】
別の側面では、カテーテルは、概して、対象の身体管腔の中への挿入のために構成されている細長いカテーテル体を備えている。カテーテル体は、対向する遠位端および近位端と、遠位端と近位端との間に延びている縦軸と、縦軸に沿って延びている内部組織移送通路とを有する。ドライブシャフトは、内部組織移送通路を通って軸方向に延び、その縦軸の周りの回転のために構成される。カッターは、概ねカテーテル体の縦軸の周りの回転のために、概ねカテーテル体の遠位端に位置している。カッターは、近位端部分と、遠位端部分と、近位端部分と遠位端部分との間に延びている中心縦軸とを有する。カッターは、組織を身体管腔から除去するためのカッターの遠位端部分における環状切断縁を含む。組織通路は、環状切断縁から近位に延びているカッターの内部表面によって画定され、環状切断縁に隣接する入口と、カッターを通して延びる出口とを有する。遠位端部分におけるステムは、カテーテルの中心縦軸の周の回転をカッターに選択的に与えるために、ドライブシャフトに動作可能に接続される。ステムは、カッターの中心縦軸から半径方向にオフセットされている偏心カム作用部分を画定する。カッターアダプタは、カッターの組織通路をカテーテル体の内部組織移送通路と接続する、内部通路を画定する。カッターアダプタは、内部通路内に内部ねじ山を含む。ステムおよび内部ねじ山は、カッターがドライブシャフトによって回転させられるにつれて、ステムの偏心カム作用部分が、内部ねじ山に沿い乗って行くように構成される。
【0010】
さらに別の側面では、カテーテルは、概して、対象の身体管腔の中への挿入のために構成されている細長いカテーテル体を備えている。カテーテル体は、対向する遠位端および近位端と、遠位端と近位端との間に延びている縦軸と、縦軸に沿って延びている内部組織移送通路とを有する。ドライブシャフトは、内部組織移送通路を通って軸方向に延び、その縦軸の周りの回転のために構成される。カッターは、概ねカテーテル体の縦軸の周りの回転のために、概ねカテーテル体の遠位端に位置している。カッターは、近位端部分と、遠位端部分と、近位端部分と遠位端部分との間に延びている中心縦軸とを有する。カッターは、組織を身体管腔から除去するためのカッターの遠位端部分における環状切断縁と、環状切断縁から近位に延びているカッターの内部表面によって画定される組織通路とを含み、組織通路は、環状切断縁に隣接する入口と、カッターを通して延びる出口とを有する。保護装置は、カッターの環状切断縁のすぐ遠位に配置される。保護装置は、環状切断縁の円周部分の少なくとも約2分の1を覆うことにより、身体管腔から除去され、組織通路内に配置されている組織が、環状切断縁を通してカッターから遠位に出て行くことを阻止するように構成される。
【0011】
他の目的および特徴は、以下で、一部明白になり、一部指摘されるであろう。
例えば、本願発明は以下の項目を提供する。
(項目1)
組織を身体管腔から除去するためのカテーテルであって、
対象の身体管腔の中への挿入のために構成されている細長いカテーテル体であって、前記カテーテル体は、対向する遠位端および近位端と、前記遠位端と前記近位端との間に延びている縦軸と、前記縦軸に沿って延びている内部通路とを有する、カテーテル体と、
概ね前記カテーテル体の前記遠位端に位置しているカッターと
を備え、
前記カッターは、近位端部分と、遠位端部分と、前記近位端部分と前記遠位端部分との間に延びている縦軸とを有し、前記カッターは、概ねその縦軸の周りで前記カテーテル体に対して回転可能であり、前記カッターは、
組織を身体管腔から除去するための前記カッターの前記遠位端部分における環状切断縁と、
前記環状切断縁から前記カッターの前記近位端部分に向かって近位に延びている前記カッターの内部表面によって画定される軸方向空洞と、
前記中心空洞から前記カッターを通して延びている偏心開口部と
を含み、
前記偏心開口部は、前記環状切断縁によって前記身体管腔から除去された組織が、前記偏心開口部を前記カテーテル体の内部通路に向かって近位に通過することを可能にし、前記偏心開口は、前記カッターの前記縦軸からオフセットされている、カテーテル。
(項目2)
前記偏心開口部は、前記カッターの縦軸に対してオフセットされた角度で延びている、項目1に記載のカテーテル。
(項目3)
前記カッターは、前記近位端部分に向かってテーパ状になる遷移部分を有し、前記偏心開口部は、前記カッターの前記遷移部分を通って延びている、項目2に記載のカテーテル。
(項目4)
前記偏心開口部は、前記カッターの縦軸から約15度〜約60度オフセットされた角度で延びている、項目1に記載のカテーテル。
(項目5)
回転を前記カッターに選択的に与えるために前記カッターの前記近位端部分に動作可能に接続されているドライブシャフトをさらに備えている、項目1に記載のカテーテル。
(項目6)
前記ドライブシャフトは、前記カテーテル体の前記内部通路内に受け取られ、前記ドライブシャフトは、除去された組織を前記内部通路で近位に移送するための外部ねじ山を含む、項目5に記載のカテーテル。
(項目7)
前記カッターは、その近位端部分におけるステムを含み、前記ステムは、前記カッターの縦軸と概ね一致している中心軸を有し、前記ドライブシャフトは、回転を前記カッターに与えるために、前記ステムにしっかり固定されている、項目6に記載のカテーテル。
(項目8)
前記ステムは、前記ドライブシャフトに向かって、除去された組織を近位に移送するための外部ねじ山を含む、項目7に記載のカテーテル。
(項目9)
前記カッター内の偏心開口部に隣接して静止剪断縁をさらに備え、前記カッターは、前記偏心開口部を近位に通過する組織を切断するために、前記静止剪断縁に対して回転可能である、項目1に記載のカテーテル。
(項目10)
前記カッターは、前記偏心開口部を部分的に画定する剪断縁を有し、前記カッターの前記剪断縁は、前記カッターが回転し、前記偏心開口部を近位に通過する組織を剪断するように、前記カッターの縦軸に対して半径方向に前記静止剪断縁と重なる、項目9に記載のカテーテル。
(項目11)
前記カテーテル体に固定されている剪断部材をさらに備え、前記剪断部材は、前記静止剪断縁を画定し、前記剪断部材は、前記カッターの外部を係合する軸受表面を有する、項目10に記載のカテーテル。
(項目12)
前記静止剪断縁は、前記軸受表面に画定される、項目11に記載のカテーテル。
(項目13)
前記カッターは、その近位端部分にステムを含み、前記カテーテルは、回転を前記カッターに選択的に与えるために、前記カッターのステムに動作可能に接続されているドライブシャフトをさらに備え、前記ステムおよび前記ドライブシャフトの各々は、除去された組織を前記カテーテル体の前記内部通路内で近位に移送するための外部ねじ山を含む、項目12に記載のカテーテル。
(項目14)
前記剪断部材は、皿穴を有し、前記皿穴は、前記軸受表面に向かって延び、前記カテーテル体の内部通路の一部を形成し、前記ステムは、前記皿穴内に受け取られる、項目13に記載のカテーテル。
(項目15)
前記皿穴は、前記剪断部材内に内部剪断縁を画定し、前記ステムのねじ山は、前記カッターが回転している場合、前記内部剪断縁と相互作用し、除去された物質をそれらの間で剪断し、挟さむ、項目14に記載のカテーテル。
(項目16)
前記カッターを選択的に展開および格納するために前記カッターおよび前記カテーテル体に動作可能に接続されている展開機構をさらに備え、前記展開機構は、
前記カッターに動作可能に接続されているカム作用要素であって、前記カム作用要素は、前記カム作用要素に対する前記カッターの回転を可能にし、前記カム作用要素は、前記カテーテル体に対して前記カッターとともに軸方向に移動可能である、カム作用要素と、
前記カテーテル体の前記遠位端に隣接してヒンジで取り付けられているカッターハウジングであって、前記カッターハウジングは、前記カテーテル体の縦軸に対して概ね横方向に、ヒンジ軸の周りで枢動可能であり、カッターウィンドウを有する、カッターハウジングと
を含み、前記展開機構は、
前記カテーテル体および前記カッターハウジングに対する前記カム作用要素の近位移動が、前記ヒンジ軸の周りで枢動するように前記カッターハウジングを駆動し、その結果、前記展開機構が開放し、それによって、前記切断縁が、前記カッターウィンドウを通って延び、露出され、
前記カテーテル体および前記カッターハウジングに対する前記カム作用要素の遠位移動が、前記ヒンジ軸の周りで枢動するように前記カッターハウジングを駆動し、その結果、前記展開機構が閉鎖し、それによって、前記切断縁が、前記カッターハウジング内に格納され、露出されない
ように構成されている、項目1に記載のカテーテル。
(項目17)
前記カム作用要素は、前記カッターの前記環状切断縁に対して遠位に延びている舌状部を含み、前記カッターハウジングは、前記カッターハウジングの遠位端に隣接する閉鎖ランプフォロアを含み、前記閉鎖ランプフォロアは、前記展開機構の閉鎖を促進するために、前記カム作用要素が遠位に移動させられるにつれて、前記舌状部に沿って動くように適合されている、項目16に記載のカテーテル。
(項目18)
前記カッターは、前記環状切断縁から前記カッターを通って延びている組織通路を画定し、前記カム作用要素は、内部通路を画定し、前記内部通路は、前記カッターを通過する除去された組織を受け取るために、前記カッターの前記組織通路と連通している、項目17に記載のカテーテル。
(項目19)
前記カム作用要素によって画定される内部通路は、前記カテーテル体によって画定される内部通路と連通している、項目18に記載のカテーテル。
(項目20)
前記舌状部は、前記カッターを前記カッターハウジングの中に案内するための直線遠位部分と、弧状部分とを備え、前記弧状部分は、前記カッターを覆うため、および前記カッターを露出するための前記カッターハウジングの移動を可能にする、項目17に記載のカテーテル。
(項目21)
前記カッターハウジングは、開放ランプフォロアをさらに備え、前記開放ランプフォロアは、前記カム作用要素の近位方向への移動に応じて、前記カッターを露出するように前記カッターハウジングを駆動するために配置されている、項目16に記載のカテーテル。(項目22)
前記開放ランプフォロアおよび閉鎖ランプフォロアは、前記カッターハウジングと前記カム作用要素との全相対的位置において、前記カム作用要素と動作可能に接触したままである、項目21に記載のカテーテル。
(項目23)
前記カッターの前記環状切断縁のすぐ遠位に配置されている保護装置をさらに備え、前記保護装置は、前記環状切断縁の円周部分の少なくとも約2分の1を覆うことにより、前記身体管腔から除去され、前記軸方向空洞内に配置されている組織が前記環状切断縁を通って前記カッターから遠位に出て行くことを阻止するように構成されている、項目1に記載のカテーテル。
(項目24)
カテーテルであって、
対象の身体管腔の中への挿入のために構成されている細長いカテーテル体であって、前記カテーテル体は、対向する遠位端および近位端と、前記遠位端と前記近位端との間に延びている縦軸とを有する、カテーテル体と、
概ね前記カテーテル体の縦軸の周りの回転のために、概ね前記カテーテル体の前記遠位端に位置しているカッターであって、前記カッターは、近位端部分と、遠位端部分と、前記近位端部分と前記遠位端部分との間に延びている縦軸とを有し、前記カッターは、組織を身体管腔から除去するための前記カッターの遠位端部分における切断縁を含む、カッターと、
前記カッターを選択的に展開および格納するために、前記カッターおよび前記カテーテル体に動作可能に接続されている展開機構と
を備え、前記展開機構は、
前記カッターに動作可能に接続されているカム作用要素であって、前記カム作用要素は、前記カム作用要素に対する前記カッターの回転を可能にし、前記カム作用要素は、前記カテーテル体に対して前記カッターとともに軸方向に移動可能である、カム作用要素と、
前記カテーテル体の遠位端に隣接してヒンジで取り付けられているカッターハウジングであって、前記カッターハウジングは、前記カテーテル体の縦軸に対して概ね横方向に、ヒンジ軸の周りで枢動可能であり、カッターウィンドウを有する、カッターハウジングと
を含み、前記展開機構は、
前記カテーテル体および前記カッターハウジングに対する前記カム作用要素の近位移動が、前記ヒンジ軸の周りで枢動するように前記カッターハウジングを駆動し、その結果、前記展開機構が開放し、それによって、前記切断縁が、前記カッターウィンドウを通って延び、露出され、
前記カテーテル体および前記カッターハウジングに対する前記カム作用要素の遠位移動が、前記ヒンジ軸の周りで枢動するように前記カッターハウジングを駆動し、その結果、前記展開機構が閉鎖し、それによって、前記切断縁が、前記カッターハウジング内に格納され、露出されない
ように構成されている、カテーテル。
(項目25)
前記カム作用要素は、前記カッターの前記環状切断縁に対して遠位に延びている舌状部を含み、前記カッターハウジングは、前記カッターハウジングの遠位端に隣接する閉鎖ランプフォロアを含み、前記閉鎖ランプフォロアは、前記展開機構の閉鎖を促進するために、前記カム作用要素が遠位に移動させられるにつれて、前記舌状部に沿って動くように適合されている、項目24に記載のカテーテル。
(項目26)
前記カッターは、前記環状切断縁から前記カッターを通って延びている組織通路を画定し、前記カム作用要素は、内部通路を画定し、前記内部通路は、前記カッターを通過する除去された組織を受け取るために、前記カッターの前記組織通路と連通している、項目25に記載のカテーテル。
(項目27)
前記カム作用要素によって画定される内部通路は、前記カテーテル体によって画定される内部通路と連通している、項目26に記載のカテーテル。
(項目28)
前記カッターハウジングは、開放ランプフォロアをさらに備え、前記開放ランプフォロアは、前記カム作用要素の近位方向への移動に応じて、前記カッターを露出するように前記カッターハウジングを駆動するために配置されている、項目24に記載のカテーテル。(項目29)
前記開放ランプフォロアおよび閉鎖ランプフォロアは、前記カッターハウジングと前記カム作用要素との全相対的位置において、前記カム作用要素と動作可能に接触したままである、項目28に記載のカテーテル。
(項目30)
前記舌状部は、前記カッターを前記カッターハウジングの中に案内するための直線遠位部分と、弧状部分とを備え、前記弧状部分は、前記カッターを覆うため、および露出するための前記カッターハウジングの移動を可能にする、項目24に記載のカテーテル。
(項目31)
カテーテルであって、
対象の身体管腔の中への挿入のために構成されている細長いカテーテル体であって、前記カテーテル体は、対向する遠位端および近位端と、前記遠位端と前記近位端との間に延びている縦軸と、前記縦軸に沿って延びている内部組織移送通路とを有する、カテーテル体と、
概ね前記カテーテル体の前記縦軸の周りの回転のために、概ね前記カテーテル体の前記遠位端に位置しているカッターであって、前記カッターは、近位端部分と、遠位端部分と、前記近位端部分と遠位端部分との間に延びている縦軸とを有し、前記カッターは、組織を身体管腔から除去するための前記カッターの前記遠位端部分における環状切断縁と、前記環状切断縁から近位に延びている前記カッターの内部表面によって画定される組織通路とを含み、前記組織通路は、前記環状切断縁に隣接する入口と、前記カッターを通して延びる出口とを有する、カッターと、
前記カテーテル体に対する回転を前記カッターに選択的に与えるために、前記カッターの前記近位端部分に動作可能に接続されているドライブシャフトと、
前記カッターに動作可能に接続されているカッターアダプタと
を備え、
前記カッターアダプタは、前記カッターの前記組織通路を前記カテーテル体の前記内部組織移送通路と接続する内部通路を画定し、前記カッターアダプタは、前記組織通路の出口の近位かつそれに隣接して、剪断縁を画定し、前記カッターは、前記剪断縁に対して回転可能であり、前記組織通路の出口を通り前記内部通路の中へ近位に通過する組織を切断する、カテーテル。
(項目32)
カテーテルであって、
対象の身体管腔の中への挿入のために構成されている細長いカテーテル体であって、前記カテーテル体は、対向する遠位端および近位端と、前記遠位端と前記近位端との間に延びている縦軸と、前記縦軸に沿って延びている内部組織移送通路とを有する、カテーテル体と、
前記内部組織移送通路を通って軸方向に延び、その縦軸の周りの回転のために構成されているドライブシャフトと、
概ね前記カテーテル体の縦軸の周りの回転のために、概ね前記カテーテル体の前記遠位端に位置しているカッターであって、前記カッターは、近位端部分と、遠位端部分と、前記近位部分と前記遠位端部分との間に延びている中心縦軸とを有し、前記カッターは、
組織を身体管腔から除去するための前記カッターの前記遠位端部分における環状切断縁と、
前記カッターの内部表面によって画定される組織通路であって、前記組織通路は、前記環状切断縁から近位に延び、前記環状切断縁に隣接する入口と前記カッターを通して延びる出口とを有する、組織通路と、
ドライブシャフトに動作可能に接続されている前記遠位端部分におけるステムであって、前記ステムは、前記カテーテルの中心縦軸の周りの回転を前記カッターに選択的に与え、前記ステムは、前記前記カッターの中心縦軸から半径方向にオフセットされている偏心カム作用部分を画定する、ステムと
を含む、カッターと、
前記カッターの前記組織通路を前記カテーテル体の前記内部組織移送通路と接続する内部通路を画定するカッターアダプタと
を備え、
前記カッターアダプタは、前記内部通路内に内部ねじ山を含み、前記ステムおよび前記内部ねじ山は、前記カッターが前記ドライブシャフトによって回転させられるにつれて、前記ステムの偏心カム作用部分が前記内部ねじ山に沿い乗って行くように構成されている、カテーテル。
(項目33)
カテーテルであって、
対象の身体管腔の中への挿入のために構成されている細長いカテーテル体であって、前記カテーテル体は、対向する遠位端および近位端と、前記遠位端と前記近位端との間に延びている縦軸と、前記縦軸に沿って延びている内部組織移送通路とを有する、カテーテル体と、
前記内部組織移送通路を通って軸方向に延び、その縦軸の周りの回転のために構成されているドライブシャフトと、
概ね前記カテーテル体の縦軸の周りの回転のために、概ね前記カテーテル体の前記遠位端に位置しているカッターであって、前記カッターは、近位端部分と、遠位端部分と、前記近位部分と遠位端部分との間に延びている中心縦軸とを有し、前記カッターは、組織を身体管腔から除去するための前記カッターの前記遠位端部分における環状切断縁と、前記環状切断縁から近位に延びている前記カッターの内部表面によって画定される組織通路とを含み、前記組織通路は、前記環状切断縁に隣接する入口と、前記カッターを通して延びる出口とを有する、カッターと、
前記カッターの環状切断縁のすぐ遠位に配置されている保護装置と
を備え、
前記保護装置は、前記環状切断縁の円周部分の少なくとも約2分の1を覆うことにより、前記身体管腔から除去され、前記組織通路内に配置されている組織が、前記環状切断縁を通って前記カッターから遠位に出て行くことを阻止するように構成されている、カテーテル。
【発明を実施するための形態】
【0013】
対応参照文字は、図面全体を通して対応する部品を示す。
【0014】
ここで、図面を参照すると、組織を身体管腔から除去する組織除去カテーテルのいくつかの実施形態が、開示される。特に、図示されるカテーテル実施形態は、組織を身体管腔から除去するために好適であり、特に、プラーク組織を血管(例えば、末梢動脈または末梢静脈)から除去(すなわち、摘出)するために好適である。しかしながら、開示される実施形態の特徴はまた、血管、特に、末梢動脈の慢性完全閉塞(CTO)、ならびに尿管、胆管、呼吸器経路、膵管、リンパ管等、他の身体管腔の狭窄および他の身体管腔内の他の過形成性および腫瘍性疾患を治療するためにも好適であり得る。腫瘍性細胞成長は、多くの場合、身体管腔を囲み、かつその中へ侵入する腫瘍の結果として発生するであろう。そのような物質の除去は、したがって、身体管腔の開存性を維持するために有益であり得る。残りの議論は、血管から組織を除去し、かつその中の閉塞(例えば、動脈内のアテローム性または血栓症閉塞物質あるいは静脈内の他の閉塞)を穿通するためのカテーテルを対象とするが、本開示の教示は、限定ではないが、様々な身体管腔内の様々な閉塞、狭窄、または過形成物質を穿通し、および/またはそこから組織を除去するためのカテーテルを含む、他のタイプの組織除去カテーテルにも等しく適用されることを理解されたい。
【0015】
ここで
図1−9を参照すると、カテーテル、より具体的には、組織除去カテーテルの第1の実施形態が、概して、参照番号10によって示される。概略すると、組織除去カテーテル10は、対向する近位および遠位端と、遠位端と近位端との間に延びている中心縦軸LA
1(
図2)と、概して、カテーテル体の縦軸に沿って延びる、内部組織移送通路14(
図3および5)とを有する、細長い管状カテーテル体12を含む。
図2−5を参照すると、概して、16に示される、回転可能カッターが、身体管腔から組織を除去するために、カテーテル体12の遠位端に動作可能に接続される。特に、図示される実施形態では、カッター16は、概して、18に示される、カッターアダプタに動作可能に接続される。外部螺旋ねじ山22を含む、ドライブシャフト20(
図3および5)が、カッター16の回転を駆動し、また、カテーテル体12の組織移送通路14内で除去された組織を近位に移送または移動させる。概して、24に示される、展開機構が、カッターが切断のために露出されない後退位置(
図1、2A、および3)と、カッターが切断のために露出される展開位置(
図4Aおよび5)との間で組織除去カテーテル10を構成する。以下に詳細に説明されるように、図示される実施形態では、カッターアダプタ14は、展開機構24の一部として機能し、また、追加の機能によって、組織剪断部材として構成し、カッターアダプタ内の除去された組織の近位移送を促進する。
【0016】
依然として、
図1を参照すると、カテーテル体12は、標的動脈の中への血管内導入のために構成される(例えば、サイズを決定および成形される)が、前述のように、カテーテル体は、標的動脈以外の他の標的身体管腔の中への管腔内導入のために構成され得る。図示されないが、カテーテル10は、ガイドワイヤを経由した血管系内の標的部位へのカテーテル体12の導入のために構成され得る。特に、カテーテル10は、ガイドワイヤチャネルがカテーテル体12を通して完全に延びるときの「オーバーザワイヤ」導入、またはガイドワイヤチャネルがカテーテル体の遠位部分のみを通して延びる場合の「高速交換」導入のために構成され得る。他の場合には、カテーテル10の遠位部分上に固定または一体型コイル縁あるいはガイドワイヤ縁を提供するか、またはガイドワイヤ全体をなくすことさえ可能であり得る。さらに、可撓性の非外傷性遠位縁(図示せず)が、図示されるカテーテルの遠位端に固定され、カテーテルの挿入を促進し得る。例証の便宜上、ガイドワイヤは、いずれの実施形態にも示されないが、これらの実施形態のいずれにも組み込まれることができることを理解されたい。
【0017】
カテーテル体12の寸法および他の物理的特性は、アクセスされるべき対象の動脈(または、他の身体管腔)に応じて、変動し得る。カテーテル体12は、概して、可撓性であり、一実施形態では、50cm〜200cmの範囲内の長さと、3フレンチ〜9フレンチ等の1フレンチ〜12フレンチ(0.33mm:1フレンチ)の範囲内の外径とを有し得る。カテーテル体12は、押出成形技法によって製作される、有機ポリマーから構成され得る。好適なポリマーとして、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ポリエステル、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、シリコーンゴム、天然ゴム等が挙げられる。随意に、カテーテル体12は、回転強度、柱強度、靭性、押しやすさ等を増加させるために、編組、螺旋ワイヤ、コイル、軸方向フィラメント等で補強され得る。例えば、カテーテル体12は、概して、当技術分野において公知のようなトルク管を含み得る。カテーテル体12の外径は、従来の技法を使用して、熱膨張および収縮によって修正されることができる。カテーテル体の構造および寸法は、本発明の範囲から逸脱することなく、説明されるもの以外であり得ることを理解されたい。
【0018】
本実施形態のカテーテル体12は、治療の間、身体管腔壁と係合するようにカッターを誘導するための誘導機構(図示せず)を含み得る。例えば、誘導機構は、カッターを身体管腔の壁に向けて誘導し、治療を向上させるために、二重屈曲または二重湾曲形状に付勢される(例えば、恒久的に変形させられる)、カッターに隣接し、かつその近位にある、カテーテル体の一部を構成し得る。好適な誘導機構は、米国特許第7,708,749号に開示されており、その関連教示は、参照することによって本明細書に組み込まれる。他の実施形態では、誘導機構は、多くの他の好適な形態をとり得る。カテーテルは、本発明の範囲から逸脱することなく、誘導機構を含まないこともある。
【0019】
図3および5を参照すると、前述のように、カテーテル10は、カッターの回転を与えるために、回転可能カッター16およびドライブシャフト20を含む。ドライブシャフト20は、以下に詳細に説明されるように、カテーテル体12の組織移送通路14に沿って延び、展開機構24を作動させるように、選択的に、その中で軸方向に(すなわち、概して、カテーテル体の縦軸LA
1に沿って)移動可能である。ドライブシャフト20の遠位端部分は、概して、カテーテル体12の縦軸LA
1の周りで、選択的に、カッターの回転を駆動するために、回転可能カッター16に動作可能に接続される。図示される実施形態では、ドライブシャフト20の遠位端部分は、カッター16にしっかり固定される。ドライブシャフト20のシャンク(すなわち、ねじ山22を含まない、ドライブシャフトの部分)は、概して、可撓性であり、1つ以上のコイル(例えば、ステンレス鋼コイル)、またはトルク管(例えば、その中に埋め込まれた編組ステンレス鋼ワイヤの層を伴うポリイミド管)から形成され得る。ドライブシャフト20の本体は、非常に高いねじれ剛度および十分な引張強度を有し得るが、概して、側方に可撓性である。所望のトルク伝達、直径、および可撓性に応じて、種々の他の物質および構造のいずれかもまた、使用され得る。
【0020】
図示される実施形態では、ドライブシャフト20の外部の螺旋ねじ山22は、ドライブシャフトの長さに沿って延び、カテーテル体12の組織移送通路14内で除去された組織を近位に移送するための移送機構として機能する。故に、ねじ山付きドライブシャフト20は、オーガまたはスクリューコンベヤとして機能し、それによって、ドライブシャフトの回転が、螺旋ねじ山22の回転を与え、カテーテル体12内で除去された組織を近位に移動させる。図示される実施形態では、ねじ山22は、ドライブシャフト20の時計回り回転(ドライブシャフト20の近位端から見て)が、組織を近位に移送するように、右回りねじ山(ドライブシャフト20の近位端から見て)である。組織移送通路14およびドライブシャフトねじ山22は、カテーテル体12の近位端部分に戻るように延び得、組織容器(図示せず)の中に流れ込み得る。組織移送通路12およびドライブシャフトねじ山22は、カテーテル体12の近位端部分の手前で止まり得る。ねじ山22は、好適な様式において、ドライブシャフト20上に形成され得る。
【0021】
図3および5に示される一実施例では、組織移送通路14の断面寸法(例えば、内径)は、ドライブシャフト上の外部ねじ山と組織移送通路14を画定する内部表面との間に小さい半径方向間隙(または、あそび)が存在するように、若干、ドライブシャフト20上の外部ねじ山22の外径を上回る。本実施例では、半径方向間隙は、組織移送通路14内のドライブシャフト20の回転および軸方向移動を阻止または妨害せず、同時に、実質的に、組織がドライブシャフト20上のねじ山22と組織移送通路を画定する内部表面との間を通過するのを阻止するようなものである。例えば、組織移送通路14の直径は、外部ねじ山22の外径を約0.001インチ(0.025mm)〜約0.020インチ(0.508mm)上回り得る。他のタイプの移送機構(例えば、吸引デバイス、または他のタイプのオーガ移送機構)が、ドライブシャフト20上の螺旋ねじ山22の代わりに、カテーテル10とともに使用され得ることを理解されたい。また、移送機構は、本発明の範囲から逸脱することなく、省略され得ることを理解されたい。例えば、チャンバが、カッター16の近位または遠位に提供され、除去された組織を貯蔵し得る。
【0022】
図1を参照すると、ドライブシャフト20の近位端は、カッターモータ30(広義には、カッタードライバ)に動作可能に接続され、カテーテル体12に対するドライブシャフト20の回転を与える。一実施例では、カッターモータ30は、カテーテル10の近位端に取り外し可能に接続可能である、ハンドル32内に配置される(
図1では、カバーが除去されて示される)。例えば、カッターモータ30に加え、ハンドル32は、カッターモータ30のための電源34(例えば、バッテリ)、カッターモータを起動するためのマイクロスイッチ(図示せず)、およびモータをドライブシャフト20の近位端部分に動作可能に接続するためのカテーテルコネクタ36を収納し得る。いくつかの実施形態では、カッターモータ30は、所望に応じて、ドライブシャフト20を1,000rpm〜10,000rpm以上で回転させることができる。以下により詳細に説明されるように、ハンドル32は、展開機構24を作動させるためのドライブシャフト20の軸方向移動、ならびにカッタードライバ30を介したドライブシャフト20およびカッター16の回転等、カテーテル10の主要動作を制御する、レバー40等の1つ以上の入力デバイスを含み得る。ドライブシャフト20は、本発明の範囲から逸脱することなく、他の方法で駆動され得ることを理解されたい。
【0023】
図7−9に最も良く見られるように、回転可能カッター16は、対向する近位および遠位端と、その間に延びている縦軸LA
2とを有する。カッター16は、略円筒形遠位切断部分42と、カッターをドライブシャフト24に接続するための近位ステム44(広義には、ドライブシャフト接続部分)と、遠位切断部分およびステムの中間の遷移部分46とを有する。遠位切断部分42は、ステム44の外側断面寸法OD
2(例えば、外径)を上回る外側断面寸法OD
1(例えば、外径)を有し、遷移部分46の外部は、遠位切断部分からステムへと縦方向にテーパ(例えば、ネックダウン)状になる。以下に説明される理由から、遠位切断部分42の外部表面は、その中に形成される円周方向溝48を有する。カッター16は、単一の一体構造として形成され得るか、または溶接、はんだ付け、接着剤、機械的締まり嵌め、ねじ式係合等、好適な様式において、互に固定される別個の構成要素から形成され得る。非限定的実施例として、カッター16は、鋼鉄、炭化タングステン、炭化タングステンコバルト、炭化タングステンモリブデン、炭化ケイ素、窒化ケイ素、セラミック、非晶質金属、または他の材料から成り得、旋削、研削、焼結、放電加工(EDM)、レーザ切断、熱処理、析出硬化、鋳造、または他の方法を含む、方法によって製造され得る。
【0024】
依然として、
図7−9を参照すると、カッター16の遠位切断部分42は、その遠位端における環状切断縁50と、カッターの切断縁からステム44に延びる、カッター16の内部表面によって画定される、軸方向空洞52とを含む。一非限定的実施例では、環状切断縁50は、カッターの外部表面から内部表面に向かって斜角がつけられ、鋭的遠位切断縁を画定する。斜角がつけられた環状切断縁50は、「負の迎角」を作り出す。切断縁50は、カッター16の遠位切断部分42と別個に形成され、そこに取り付けられ得るか、または切断縁は、カッターの遠位切断部分と一体的に形成され得る。
図7−9に図示される実施形態では、環状切断縁50は、略平滑表面を有する。切断縁は、本発明の範囲から逸脱することなく、他の構成であり得る。例えば、切断縁の他の構成は、
図10−16に関して以下に開示される。
【0025】
ステム44は、ドライブシャフトの回転が、その縦軸LA
2の周りでカッターの回転を与えるように、カッターをドライブシャフト20の遠位端に接続する(すなわち、カッターの回転軸は、カッターの中心縦軸と合致する)。図示される実施形態では、
図9に示されるように、ステム44の中心縦軸LA
3は、カッター116の中心縦軸LA
2と合致する。ステム44は、ドライブシャフト20の遠位端が固定される、ステムの中心縦軸と合致する中心軸を有する、ボア62を画定する。例えば、ドライブシャフト20の遠位端は、はんだ付け、溶接、接着剤、締まり嵌め、圧着、または他の方法によって、ボア62内に固定され得る。本図示される実施形態では、ステム44は、以下により詳細に説明されるように、ステムの長さに沿って延び、除去された組織の近位移送をさらに促進する、螺旋外部ねじ山64を含む。図示される実施形態では(
図3および5に最も良く示される)、ステム44上の外部ねじ山64は、ドライブシャフト20上のねじ山22と整列(または、嵌合)され、ドライブシャフトに沿って、ステムから延びる、実質的連続ねじ山を形成する。一実施例では、ステムねじ山64のピッチは、ドライブシャフトねじ山22のピッチと同一であるが、ピッチは、異なり得る。別の実施形態では、
図10−13に示されるように、ステム44は、外部ねじ山がないこともある。
【0026】
前述のように、切断縁50によって身体管腔から除去された組織は、カッター16を通して、カテーテル体12の組織移送通路14に向かって近位に通過する。図示される実施形態では、カッター16は、軸方向空洞52と連通する偏心開口部68を有し、除去された組織が、カッターを通過することを可能にする。偏心開口部68および軸方向空洞52は、一緒に、カッター16を通して延びる組織通路を画定する。したがって、
図5から分かるように、組織が除去されるにつれて、軸方向空洞52に進入し、次いで、偏心開口部68を通して、カッターアダプタ18の中に通過し、そこで、ステムねじ山64および/またはドライブシャフトねじ山22(または、他の移送機構)によって捕えられ、組織移送通路14内で近位に移送されることができる。
図9を参照すると、カッター16内の偏心開口部68は、カッターの縦軸LA
2(および、回転軸)に対してオフセットされる。偏心開口部68は、カッター16の遠位端から近位方向に見たときに、偏心開口部は、弧状に縦軸LA
2の周囲に延び、カッターの縦軸に交差しないように成形される。図示される実施形態では(
図7−9を最も参照されたい)、偏心開口部68は、偏心開口部(遷移部分46の内部表面と平行な軸AC
1によって画定されるように)が、カッターの縦軸LA
2(および、回転軸)と合致せず、または平行でもない、角度α
1において延びるように、カッター16のテーパ状遷移部分46を通して延びる。非限定的実施例として、オフセット角度α
1は、カッター16の縦軸LA
2(および、回転軸)から約15度〜約60度、一実施例では、約45度であり得る。カッター16は、本発明の範囲から逸脱することなく、カテーテルの他の実施形態では、他の構成であり得ることを理解されたい。
【0027】
図10−13を参照すると、カッターの別の実施形態が、参照番号16'に示される。
本カッター16'は、カッター16に類似し、および類似構成要素は、対応する参照番号
にダッシュ記号を加えて示される。本実施形態では、斜角がつけられた環状切断縁50'
は、1つ以上の隆起要素56(例えば、破砕機)を含み得る。図示される実施形態では、4つの隆起要素56が、斜角がつけられた、環状切断縁50'上に形成されるが、他の実
施形態では、4つ超または4つ未満の隆起要素が、存在し得る。標的身体管腔からの組織の除去の間、隆起要素56は、カッター16'が回転させられるにつれて、除去されるべ
き組織に対してハンマー状衝撃を産生する。除去されるべき組織が脆弱特性を有する(例えば、石灰化している)場合、組織は、より小さい粒子に破砕され、それによって、その除去を促進するであろう。カッター16の反復回転は、除去されるべき組織に対してカッター隆起要素56の反復ハンマー状打撃を産生するであろう。隆起要素56は、2010年12月2日出願の米国特許出願第12/958,488号に開示されており、そこに開示される隆起要素に関するその関連教示は、参照することによって本明細書に組み込まれる。カッター16'のステム44'はまた、前述のカッター16のステム44と異なり、ねじ山付きではない。しかしながら、カッター16'も、ねじ山が提供され得る。
【0028】
図14−16を参照すると、カッターの別の実施形態が、参照番号16''に示される。本カッター16''は、カッター16に類似し、類似構成要素は、対応する参照番号に二重ダッシュ記号を加えて示される。本実施形態では、環状切断縁50''は、切断縁に隣接する場所から軸方向空洞52''を画定する内部表面に延びる、1つ以上の溝部58(すなわち、渦巻溝)を含む。図示される実施形態では、環状切断縁50''はまた、
図10−13に関して前述の隆起要素56を含むが、隆起要素は、別の実施形態では、省略され得る。溝部58は、組織が身体管腔から除去されるにつれて、軸方向空洞52''の中に近位に組織を駆動するように成形および配列される。ステム44''はまた、カッター16のステム44のようにねじ山付きである。
【0029】
前述のように、カテーテル10は、後退位置(
図1−3)と展開位置(
図4A、4B、および5)との間でカッター16を構成するための展開機構24を含む。展開機構24は、カテーテル体12の遠位端において、展開アダプタ70に接続される。本開示の目的のために、展開アダプタ70は、カテーテル体12の一部、特に、カテーテル体の遠位端の一部と見なされる。図示される実施形態では、展開機構24は、カテーテル体12の遠位端部分において、展開アダプタ70にヒンジで取り付けられる、カッターウィンドウ75を画定する、カッターハウジング74を含む。
【0030】
カッターアダプタ18は、カッターハウジング74に対して軸方向に(すなわち、近位および遠位に)移動可能であり、それによって、カッターアダプタの近位移動は、そのヒンジ軸A
Hの周りで枢動するようカッターハウジングを駆動し、展開機構24を開放し、カッターウィンドウ75(
図5)を通して切断縁50を露出させ、カッターアダプタの遠位移動は、そのヒンジ軸の周りで枢動するようカッターハウジングを駆動し、切断縁がカッターハウジング内に後退されるように、展開機構を閉鎖する(
図2および3)。カッターアダプタ18は、ドライブシャフト20を軸方向に移動させることによって、カッターハウジング74(および、カテーテル体12)に対して軸方向に移動可能であり、軸方向移動をカッター16に与える。故に、カッターアダプタ18は、カッター16とともに軸方向に移動し、ドライブシャフト20によって連動して移動可能である。一実施形態では、ドライブシャフト20は、ハンドル32上のレバー40を作動させることによって、カテーテル体12に対して軸方向に移動可能であり、これはまた、モータ30を作動させ、ドライブシャフトおよびカッター16の回転を駆動し得る。
【0031】
図2−6Bを参照すると、図示される実施形態では、カッターアダプタ18は、カッター16を受け取り、支持する、架台形状の回転軸受部材80に接続される、近位管部品76と、遠位管部品78とを含む(一緒に、アダプタ管またはアダプタ管アセンブリを画定する)。軸受部材80は、カッターハウジング74内に受け取られ、その中で軸方向にスライド可能である。特に、図示される実施形態では、軸受部材80は、軸受部材がカッターハウジング内に入れ子にされるように、概して、カッターハウジング74の内部弧状断面形状に相補的である弧状断面形状を有する、外部表面を有する。図示される実施形態では、カッターアダプタ18の構成要素は、別個の構成要素として形成され、接着剤、溶接、締結具等の好適な方式によって、互に固定される。代替として、選択的構成要素(構成要素の全部を含む)は、単一の一体構成要素として、一体的に形成され得る。例えば、管部品76、78は、単一の一体構成要素として形成され得る。遠位管部品78、近位管部品76、軸受部材80、およびカッターハウジング74を含む、カッターアダプタ18のそれぞれの構成要素は、ステンレス鋼または他の生体適合性材料から形成され得る。
【0032】
回転軸受部材80は、カッターアダプタがカッターとともに軸方向に移動するように、実質的に、カッターアダプタに対するカッターの軸方向移動を阻止しながら、カッターアダプタ18に対して、概して、カテーテル体12の縦軸LA
1の周りで、カッター16の回転の可能にするように構成される。回転軸受部材80はまた、カッターがドライブシャフト20によって回転させられる場合、カッター16をカッターアダプタ18に対して適切な位置に保持する。この目的を達成するために、軸受部材80は、カッターおよび遠位管部品を支持するために、概して、遠位管部品78の外部弧状断面形状およびカッター16の環状切断縁50に相補的である弧状断面形状を有する、内部支持表面を有する。図示される実施形態では、軸受部材80は、カッター16の外部表面における円周方向溝48内に受け取られる、ピン82を含む。カッターアダプタ18、より具体的には、回転軸受部材80は、切断縁50に対して遠位に延びる舌状部84を含む。以下に説明されるように、舌状部84は、カッターアダプタ18が遠位に移動させられ、カッターハウジング内のカッター16の後退を促進するとき、カッターハウジング74の閉鎖ランプフォロア88と相互作用する。回転軸受部材80は、本発明の範囲から逸脱することなく、他の構成およびタイプであり得る。
【0033】
図3−5および21を参照すると、近位および遠位管部品76、78は、それぞれ、一緒に、カッター16の一部(例えば、カッターの遷移部分および近位部分46、44)およびドライブシャフト20の一部(例えば、ドライブシャフトの遠位端部分)が受け取られる、カッターアダプタ18の内部通路86を画定する。
図21に示されるように、近位管部品76の外部は、回転軸受部材80から近位にテーパ状になる遷移部分79aと、カテーテル体12の遠位端部分において、組織移送通路14内に受け取られ、アダプタ管アセンブリの内部通路86と組織移送通路14を接続する近位部分79bとを有する。以下に説明されるように、近位管部品76の外部は、カッターアダプタ18が近位に移動させられている場合、カッターハウジング74の開放ランプフォロア90と相互作用し、展開機構24の開放を促進する。開放ランプフォロア90および閉鎖ランプフォロア88は、カッターハウジングおよびカム作用要素の全相対的位置において、カム作用要素と動作可能に接触したままである(以下に説明されるように)。
【0034】
カッターハウジング74は、展開アダプタ70上のヒンジコネクタ92(例えば、ヒンジピン、トラニオン、一体型ヒンジ等)を介して、その近位端において、展開アダプタ70にヒンジで取り付けられる(
図6A参照)。ヒンジコネクタ92は、カッターハウジング74が、
図2−5に示されるように、カッター16を展開および後退させるために、概して、カテーテル体12の縦軸LA
1に対して横方向に、カテーテル体12、カッターアダプタ18、およびカッターに対して、枢動(広義には、偏向)することを可能にする。カテーテル10の縁(図示せず)は、縁がカッターハウジングとともに移動するように、カッターハウジング74の遠位端に固定され得る。
【0035】
展開機構24を開放し、それによって、カッター16を展開させるために、ドライブシャフト20は、ハンドル32上のレバー40を移動させること等によって、近位に移動させられる。ドライブシャフト20が近位に移動させられるにつれて、カッターハウジング74内の開放ランプフォロア90は、カッターアダプタ18の外部(より具体的には、近位管部品76の外部)に沿って動き、カテーテル体12に対して、かつヒンジ軸の周りで、カッターハウジング74を枢動(広義には、偏向)させる。カッターハウジング74が偏向するにつれて、カッター16の切断縁50は、カッターハウジング内のカッターウィンドウ75を通して延び、それによって、切断縁50は、カッターハウジングの外側に露出される。
図4Aに示されるように、カッター16が展開構成にあるとき、カッターの縦軸LA
2は、カッターハウジング74の中心縦軸LA
4からオフセットされた角度にα
2おいて延びる。本オフセット角度α
2は、約5度〜約15度であり得る。
図4および5に見られるように、展開位置では、切断縁50のある円周部分(すなわち、露出された円周部分)のみ、ウィンドウ75を通して延びる一方、切断縁の残りの円周部分は、ウィンドウを通して延びず、露出されない(すなわち、非露出円周部分)。露出円周部分と非露出円周部分の比率は、切断縁50の有効露出度である。図示される実施形態では、切断縁50の円周の半分未満が、カッター16が回転するにつれて、任意の瞬間に露出され、したがって、切断縁の有効露出度は、50%未満である。
【0036】
図2Bおよび4Bを参照すると、図示される実施形態は、カッターハウジング74に対するカッターアダプタの近位移動を制限するために、カッターアダプタ18上、より具体的には、近位管部品76の外部上に停止部99(1つのみの停止部が、
図2Bおよび4Bでは見える)を含む。図示される実施形態では、停止部99は、近位管部品の外部内に形成される切り欠きによって画定される。図示される実施形態では、カテーテル体12の遠位端、より具体的には、展開アダプタ70の遠位端は、カッター16が、完全に展開されると、停止部99を係合し、カッターアダプタ18のさらなる近位移動を阻止する。代替として、展開アダプタ70の遠位端は、カッターアダプタ18をその完全展開位置を近位に越えさせるように試みられる場合、停止部99を係合する。
【0037】
展開機構を閉鎖し、それによって、カッター16を格納構成に後退させるために(
図1−3に示されるように)、ドライブシャフト20は、ハンドル32上のレバー40を移動させること等によって、その近位位置から遠位に移動させられ、これはまた、カッタードライバ30をオフにし、カッター16の回転を停止させ得る。ドライブシャフト20が遠位に移動させられ、カッター16、ひいては、カッターアダプタ18を遠位に移動させるにつれて、カッターハウジング74内の閉鎖ランプフォロア88は、カッターアダプタの遠位端における舌状部84に沿って動き、それによって、閉鎖位置に向かって、ヒンジ軸の周りで枢動するようカッターハウジングを駆動する。カッターハウジング74が、カッター16に向かって枢動するにつれて、切断縁50は、カッターウィンドウ75を通してカッターハウジングに再び入る。カッター16が、カッターハウジング74の内側のその完全後退位置にあるとき、舌状部84の遠位端は、舌状スロット98内に受け取られ、ヒンジ軸の周りのカッターハウジング74の枢動を阻止する。ドライブシャフト20が近位に移動させられると、舌状部84は、舌状スロット98から退出し、カッターハウジング74をヒンジ軸の周りで枢動させる。舌状部84および閉鎖ランプフォロア88の形状は、最初に、カッターハウジング74が、枢動することを可能にし(カッター16の後退に応じて)、次いで、カッターが、カッターウィンドウ75からカッターハウジングの中に軸方向に移動することを可能にする。反対のことが、カッター16が展開されるときに生じる。カッター16は、最初に、カッターウィンドウ75の中に軸方向に移動し、次いで、カッターハウジング74は、次いで、枢動され、切断縁50を露出させる。カッター16の展開および後退の両方のための力は、カッター16、カッターアダプタ18、およびドライブシャフト20の移動を通して、ユーザによって完全に提供されることを理解されたい。
【0038】
前述のように、かつ以下により詳細に説明されるように、一実施形態では、除去された組織を、カッター16を通し(例えば、軸方向空洞52の中に、カッター内の偏心開口部68を通して移動させる)、カッターアダプタ18の中に近位に移動させ、そこで、除去された組織が、ステムねじ山64およびドライブシャフトねじ山22によって、捕えられ、カテーテル10内で近位に移送されることができることが望ましい。除去された組織の近位移動をさらに促進するために、図示されるカテーテル10はまた、架台形状の軸受部材80に接続された保護装置100(広義には、組織偏向器)を含み、保護装置100は、軸方向空洞52に進入した除去された組織が、方向転換し(すなわち、遠位に移動し)、カッター16の遠位端を通って、軸方向空洞から出て行くことを遮断する。保護装置100は、概して、カッター16の切断縁50のすぐ遠位に配置され、軸受部材80からカッターハウジング74内のカッターウィンドウ75に向かって半径方向内向きに延び、カッターが展開されている場合、カッターウィンドウ75の下方に配置される環状切断縁50の非露出円周部分を覆う。他の実施形態では、保護装置100は、非露出円周部分を上回って、またはそれ未満を覆い得る。
【0039】
図17および18を参照すると、保護装置100は、切断縁50に対向する保護装置の面100aから外向きに延びる、外部ねじ山付きオーガ部材101を含み得る。
図18に示されるように、オーガ部材101は、環状切断縁50を通して、軸方向空洞52の中に延びる。オーガ部材101は、カッター16の中心縦軸LA
2と合致する。オーガ部材101の終端101aは、軸方向空洞52内に配置される。オーガ部材101は、静止しており、カッター16は、軸方向空洞内に蓄積し、オーガ部材の周囲に巻き付いた除去された組織が、カッター内の偏心開口部68に向かって近位に方向付けられるであろうように、オーガ部材101の周囲を回転する。保護装置100および/またはオーガ部材101は、カテーテル10から省略され得ることを理解されたい。
【0040】
以下により詳細に説明されるように、
図1−12に図示される実施形態では、カッターアダプタ18(または、少なくともその一部)は、展開機構24の「カム作用要素」を構成する(すなわち、そのように機能する)ことに加え、「剪断部材」を構成する(すなわち、そのように機能する)。少なくともいくつかの実施形態では、カッターアダプタ18は、以下に説明されるように、「剪断部材」を構成し、「カム作用要素」を構成しないか、または別様に、展開機構の一部を形成しないこともあることを理解されたい。さらに、いくつかの他の構成要素は、カム作用要素であり得るか、またはカム作用要素は、省略され得る。同様に、少なくともいくつかの実施形態では、カッターアダプタ18は、「カム作用要素」を構成するか、または別様に、展開機構の一部を形成し、「剪断部材」を構成しなくてもよいことを理解されたい。さらに、いくつかの他の構成要素は、剪断部材であり得るか、または剪断部材は、省略され得る。
【0041】
本図示されるカッターアダプタ18の遠位管部品78は、「剪断部材」を構成する。
図19−21を参照すると、本実施形態では、遠位管部品78は、カッター16の遷移部分46の外部表面に係合する、その遠位端部分における内部軸受表面102と、近位端を通して、内部軸受表面に向かって延び、カッターアダプタ18の内部通路86の一部を形成する、皿穴104とを有する。(内部軸受表面102はまた、他の図の中でもとりわけ、
図3および5において可視であるが、標識されていない。)
図21に見られるように、内部軸受表面102は、概して、カッター16の遷移部分46の外部表面の円錐形形状に対応する、略円錐形形状を有する。円周方向に離間されるチャネル106は、軸受表面102を通して縦方向に延び、剪断縁108を形成する。
図19−21に最も良く見られる本実施形態では、遠位管部品78(「剪断部材」として機能する)は、2つの直径方向に対向する剪断縁108を形成する、2つの縦方向に延びるチャネル106を含むが、遠位管部品78は、本発明の範囲から逸脱することなく、1つの剪断縁または3つ以上の剪断縁を有し得ることを理解されたい。
図3、5に見られ、
図21に最も良く示され得るように、部分的に、カッター16内の偏心開口部68を画定する、カッター剪断縁110は、カッターが回転するにつれて、剪断縁108と相互作用する。すなわち、身体管腔(例えば、血管)から除去された組織が、カッター16内の偏心開口部68を通過するにつれて、除去された組織は、それぞれの剪断縁108、110間で剪断または切断される。本剪断は、カッターアダプタ18の中への、および、ステムねじ山64および/またはドライブシャフトねじ山22に向かっての除去された組織の近位移動を促進する。図示される実施形態では、除去された組織は、カッター16の約0.5回転毎に剪断縁108、110間で剪断される。
【0042】
図19−21を参照すると、皿穴104は、カッター16のカッターステム44を受け取るためにサイズを決定および成形される。縦方向チャネル106はまた、皿穴104を画定し、皿穴104に縦方向剪断縁112を形成する、内部表面を通して延びる。前述のように、本実施形態では、カッターステム44は、本実施形態は、右回りねじ山である、螺旋外部ねじ山64を含む。カッターステム44上の外部ねじ山64(
図19および20に破線で示されるように)は、カッター16が回転するにつれて(すなわち、
図10および11に示されるように、時計回り回転)、皿穴104における剪断縁112と相互作用し、除去された物質をそれらの間で剪断し、または挟み、カッターアダプタ18内での除去された組織の近位移動を促進する。本実施形態(
図19−21に最も良く示される)では、ステムねじ山64の外径は、ステムねじ山と剪断縁112との間にわずかな半径方向間隙(すなわち、少量のあそび)が存在するように、若干、皿穴104の内径未満である。半径方向間隙は、皿穴104内のステム44の回転を阻止または妨害せず、同時に、ステムねじ山64と剪断縁112との間の除去された物質の剪断またはピンチングを提供し、除去された組織の近位移動を促進するようなものである。
【0043】
本実施形態(
図21に最も良く見られるように)では、近位管部品76によって画定される内部通路86は、近位管部品の近位部分79bにおける一定均一直径まで近位にテーパ状になる、近位管部品76の遷移部分79aにおける直径(すなわち、近位管部品の内側断面寸法)を有する。遷移部分79aにおけるテーパ状内部通路86は、組織が、有意な剪断を受けずに、近位管部品の遷移部分の内部表面とステムねじ山および/またはドライブシャフトねじ山との間を通過し得るように、ステムねじ山64および/またはドライブシャフトねじ山22の外径を有意に上回る。一方、近位管部品76の近位部分79bにおける内部通路86の直径は、近位管部品76内のドライブシャフト20の回転を阻止または妨害せず、同時に、実質的に、除去された組織がドライブシャフトねじ山64と近位管部品の一定内径を画定する内部表面との間を通過するのを阻止するように、若干、ドライブシャフトねじ山22の外径を上回る。このように、ドライブシャフト20は、近位管部品76の近位部分79b内において、オーガまたはスクリューコンベヤとして効果的に機能する。別の実施形態では、遷移部分79aにおけるドライブシャフトねじ山の部分の外径は、ドライブシャフト20がまた、遷移部分79aにおいて、オーガまたはスクリューコンベヤとして効果的に機能するように、内部通路86のテーパに対応するようにテーパ状であり得る。さらに別の実施形態では、
図25−27に図示される実施形態のように、かつ以下に論じられるように、近位管部品は、若干、ステムねじ山64および/またはドライブシャフトねじ山22の外径を上回る、略均一内径(すなわち、実質的に、非テーパ状)を有し得、チャネルは、その内部表面を通して縦方向に延び、皿穴104の剪断縁112に類似する、剪断縁を画定し得る。
【0044】
図22−27を参照すると、近位および遠位管部品の第2の実施形態が、参照番号76'および78'によって示される。遠位管部品78'の第2の実施形態は、
図22−24お
よび27に示され、近位管部品76'の第2の実施形態は、
図25および26に示される
。近位および遠位管部品76'、78'のこれらの実施形態は、それぞれ、前述の実施形態の近位および遠位管部品76、78と、本実施形態のそれぞれの管部品76'、78'を置換することによって、それぞれ、
図1−21に図示されるカテーテルとともに使用され得る。本近位および遠位管部品76'、78'は、それぞれ、前述の近位および遠位管部品76、78に類似し、類似構成要素は、ダッシュ記号を含む、対応する参照番号によって示される。一般に、組織を身体管腔から除去するための近位および遠位管部品76'および
78'の第2の実施形態の一方または両方を含む、カテーテルの動作は、実質的に、第1
の実施形態に関して前述の例示的動作に類似し得る。
【0045】
図22−24および27を参照すると、本遠位管部品78'と前述の遠位管部品78と
の間の差異の1つは、遠位管78'部品が、他の実施形態における2つの剪断縁108と
は対照的に、軸受表面102'および遠位管部品の内部表面を通して縦方向に延び、軸受
表面102'に4つの剪断縁108'を画定する、4つの円周方向に離間されるチャネル106'を含み、4つの剪断縁112'が、遠位管部品78'内に近位に延びることである。
図14および15に示されるように、4つの剪断縁112'のうちの2つは、皿穴104'とチャネル114'のうちの2つとの交差によって画定され、4つの剪断縁のうちの残り
の2つは、2つの隣接するチャネル106'の交差によって画定される。剪断縁108'、112'は、本発明の範囲から逸脱することなく、他の方法で形成され得る。第1の実施
形態における剪断縁108と同様に、剪断縁108'は、カッター剪断縁110と相互作用し、カッター16内の偏心開口部68を通過する除去された組織を剪断する。しかしながら、第1の実施形態とは対照的に、除去された組織は、カッター16の4分の1回転において剪断される。さらに、第1の実施形態における剪断縁112と同様に、剪断縁112'は、ステムねじ山64と相互作用し、カッターアダプタ内の除去された組織を剪断し
、または挟み、ねじ山付きドライブシャフト20に向かっての組織の近位移動を促進する。
【0046】
図25−27を参照すると、本近位管部品76'と第1の近位管部品76との間の差異
の1つは、本近位管部品が、その長さに沿って、若干、ステムねじ山64および/またはドライブシャフトねじ山22の外径を上回る、略均一内径(すなわち、実質的に、非テーパ状)を有することである。
図25および26に示されるように、円周方向に離間されるチャネル114(第1の実施形態では提示せず)が、近位管部品76'の内部表面を通し
て縦方向に延び、皿穴104'の剪断縁112'に類似する剪断縁115を画定する。より具体的には、図示される実施形態では、これらのチャネル114は、テーパ状外部表面を有する近位管部品76'の遷移部分79a'を通して縦方向に延びるが、チャネルは、カテーテル体12の遠位端(例えば、展開アダプタ70)内に受け取られる近位管部品の近位部分79b'を通って延びない。近位管部品76'内の剪断縁108'は、皿穴104'の剪断縁112'の延長部であり得る。ドライブシャフト20上の外部ねじ山22は、カッタ
ー16およびドライブシャフトが回転するにつれて、剪断縁108と相互作用し、その間の組織を剪断し、または挟み、除去された組織の近位移動を促進する。
【0047】
例示的動作では、カテーテル10は、カッター16が標的部位に隣接して位置付けられるように、身体管腔(例えば、動脈)の中に挿入される。蛍光透視法または他の撮像技法が、身体管腔内のカテーテル10の配置を促進するために使用され得る。身体管腔内へのカテーテル10の配置の間、展開機構24は、閉鎖され、カッター16は、格納位置にある。標的部位では、展開機構24は、ハンドル32上のレバー40を近位に移動させ、カテーテル体12およびカッターハウジング74に対して、ドライブシャフト20の近位移動を与え、それによって、カッターアダプタ18およびカッター16もまた、カッターハウジングに対して近位に移動させられること等によって開放される。カッターアダプタ18が近位に移動するにつれて、カッターアダプタの遠位端における舌状部84が、カッターハウジング74内の舌状スロット98から退出し、カッターハウジング内の開放ランプフォロア90が、近位管部品76の外部表面に沿って動く。したがって、カッターアダプタ18、より具体的には、近位管部品76は、展開機構24を開放させるためのカム作用要素として作用する。近位管部品76が、開放ランプフォロア90に沿い乗って行くにつれて、カッターハウジング74は、ヒンジ軸A
Hの周りで、カッターアダプタ18、カッター16、およびカテーテル体12に対して枢動し、カッターの切断縁50の一部は、カッターハウジングによって画定されるカッターウィンドウ75を通して延びる。前述のように、誘導機構(図示せず)は、切断縁50を身体管腔の壁に向けて誘導し得、オフセットされたカッターハウジング74もまた、身体管腔の壁に向けたカッターの誘導を促進し得る。
【0048】
一実施例では、レバー40を使用したカッター16の展開はまた、カッターモータ30を作動させ、またはそれをオンにし、ドライブシャフト20およびカッターの回転を与える。カッター16が展開され、回転している状態で、カテーテル10は、身体管腔内で遠位に移動させられ、回転する切断縁50は、身体管腔から(例えば、動脈から)組織(例えば、プラーク)を除去する。組織が除去されるにつれて、除去された組織は、環状切断縁50を通して、カッター16内の軸方向空洞52の中に移動し、次いで、偏心開口部68の中に通過する。
図1−21に図示されるカテーテル10を使用して、カッター16の約0.5回転毎に、カッター剪断縁110は、内部軸受表面102の剪断縁108'のう
ちの1つを通り過ぎ、その剪断場所に配置された除去された物質を剪断する。剪断された組織は、カッターアダプタ18内、より具体的には、皿穴104内で近位に移動し、そこで、回転するステムねじ山64は、皿穴内の剪断縁112と相互作用し、除去された組織を挟み、または剪断し、ドライブシャフトねじ山22およびカテーテル体の組織移送通路14に向かって、カッターアダプタ内の組織の近位移動を促進する。組織移送通路14内では、除去された組織は、オーガ状またはコンベヤ状移送機構として機能する、ドライブシャフトねじ山22によって近位に移動させられ続ける。
【0049】
図1−21に図示されるカテーテル10を使用し、それぞれ、それぞれの近位および遠位管部品76、78を近位および遠位管部品76'、78'と置換して、カッター剪断縁110は、内部軸受表面102'の剪断縁108'のうちの1つを通り過ぎ、その剪断場所に配置される除去された物質を剪断する。剪断された組織は、遠位管部品78'の皿穴10
4'内で近位に移動し、そこで、回転するステムねじ山64は、皿穴内の剪断縁112'と相互作用し、除去された組織を挟み、または剪断し、近位管部品76'に向かって、組織
の近位移動を促進する。近位管部品76'内では、回転するドライブシャフトねじ山22
は、剪断縁108と相互作用し、除去された組織を挟み、または剪断し、組織移送通路14の近位移動を促進する。組織移送通路14内では、除去された組織は、オーガ状またはコンベヤ状移送機構として機能する、ドライブシャフトねじ山22によって近位に移動させられ続ける。
【0050】
標的部位を通した通行を完了し、身体管腔から組織の細片を除去した後、ハンドル32上のレバー40を使用して、カテーテル体12に対してドライブシャフト20を遠位に移動させることによって、展開機構24は、閉鎖され、カッターモータ30がオフにされ得る(または、代替として、モータは、オンのままであり得る)。ドライブシャフト20が遠位に移動させられるにつれて、閉鎖ランプフォロア88は、舌状部84に沿って動き、ヒンジ軸A
Hの周りで、カッターアダプタ18およびカッター16に対するカッターハウジング74の枢動を駆動する。カッター16が、カッターハウジング74の内側のその完全格納位置にあるとき(例えば、
図1−3に示されるように)、舌状部84の遠位端は、カッターハウジング74における舌状スロット98内に受け取られ、切断縁50は、カッターハウジング内に受け取られ、露出されない。カッターモータ30がオフにされ(一実施形態では)、カッター16が後退位置にある状態で、カテーテル10は、身体管腔内で近位に移動させられ、標的部位を通したさらなる通過を可能にする。
【0051】
図28−33を参照すると、組織を身体管腔から除去するためのカテーテルの別の実施形態が、概して、210に示される。本実施形態は、前述のカテーテル10に関して前述の特徴と同じではないにしても、類似する特徴を含む。カテーテル10の構成要素と類似または同じである、本実施形態の構成要素は、対応する参照番号に200を加えて示される。本カテーテル210は、前述のカテーテル体12と同じであり得る、細長いカテーテル体212を含む。構造および機能の両方において、カテーテル10の類似構成要素と同じであり得、したがって、これ以上詳細に説明されないであろう、本カテーテル210の他の構成要素は、ねじ山付きドライブシャフト220と、展開アダプタ270にヒンジ留めされ、ヒンジ軸A
Hの周りで枢動可能であるカッターハウジング274(閉鎖および開放ランプフォロア288、290を含む)と、架台形状の軸受部材280と、近位管部品276とを含む。以下に説明されるように、本カテーテル210の以下の構成要素は、カテーテル10の類似構成要素に類似するが、これらの構成要素は、構造および機能の一方または両方において、前述の構成要素と異なる。すなわち、カッター216および遠位管部品278である(したがって、カッターアダプタ218であるが、近位管部品276および軸受部材280は、それぞれの近位管部品76および軸受部材80と同じである)。
【0052】
図31および32を参照すると、カッター216は、対向する近位および遠位端と、その間に延びている中心縦軸LA
5とを有する。カッター216は、略円筒形遠位切断部分242と、カッターをドライブシャフト220に接続するための近位ステム244(広義には、ドライブシャフト接続部分)と、遠位切断部分とステムの中間の略円筒形軸受係合部分245とを有する。遠位切断部分242は、ステム244の外側断面寸法OD
4(例えば、外径)を上回る、外側断面寸法OD
3(例えば、外径)を有し、軸受係合部分245の外部は、遠位切断部分と段差を有する。カッター216は、単一の一体構造として形成され得るか、または溶接、はんだ付け、接着剤、機械的締まり嵌め、ねじ山付き係合等の好適な様式において、互に固定される別個の構成要素から形成され得る。非限定的実施例として、カッター216は、鋼鉄、炭化タングステン、炭化タングステンコバルト、炭化タングステンモリブデン、炭化ケイ素、窒化ケイ素、セラミック、非晶質金属、または他の物質から成り得、旋削、研削、焼結、放電加工(EDM)、レーザ切断、熱処理、析出硬化、鋳造、または他の方法を含む方法によって製造され得る。
【0053】
図30−33を参照すると、カッター116の遠位切断部分242は、その遠位端に環状切断縁250を含む。環状切断縁250は、カッター216の中心縦軸LA
5と同軸方向である。一非限定的実施例では、環状切断縁250は、カッター216の外部表面から内部表面に向かって斜角がつけられ、鋭的遠位切断縁を画定する。斜角がつけられた環状切断縁250は、「負の迎角」を作り出す。斜角がつけられた環状切断縁250は、
図1−13に関して前述のものに類似する隆起要素(例えば、破砕機)、および/または
図14−16に関して前述のものに類似する溝部を含み得る。切断縁250は、カッター216の遠位切断部分242と別個に形成され、そこに取り付けられ得るか、または切断縁は、カッターの遠位切断部分と一体的に形成され得る。切断縁は、本発明の範囲から逸脱することなく、他の構成であり得る。
【0054】
依然として、
図30−33を参照すると、ステム144は、ドライブシャフト120の遠位端が固定されるボア162を画定する(
図29に示されるように)。例えば、ドライブシャフト220の遠位端は、はんだ付け、溶接、接着剤、締まり嵌め、圧着、または他の方法によって、ボア262内に固定され得る。ステム244およびボア262は、合致する中心縦方向軸を有し、両方とも、参照文字LA
6(
図31参照)によって示される。後述の理由から、ステム244およびボア262の中心縦方向軸は、カッター216(および、環状切断縁250)の中心縦軸LA
5から半径方向にオフセットされる。故に、ステム244におけるドライブシャフト220の回転軸は、カッター216(および、環状切断縁250)の中心縦軸LA
5から半径方向にオフセットされる。以下に説明されるように、ステム244におけるドライブシャフト220の回転軸は、カッター216(および、環状切断縁250)の中心縦軸LA
5から半径方向にオフセットされるが、ドライブシャフトの回転は、カッターの縦軸LA
5の周りのカッターおよび環状切断縁の回転を与える(すなわち、カッターの回転軸は、カッターの縦軸LA
5と合致する)。図示される実施形態では、オフセットステム244は、以下に説明されるように、ステムの長さに沿って延びる溝部263(
図30、31、および33)を有し、組織がカッター216から出て行くように、組織の近位移動を促進する。
【0055】
図29および32を参照すると、カッター216は、環状切断縁250からステム244を通して延びる偏心通路253(広義には、組織通路)を有する。
図32に示されるように、偏心通路253は、カッター216の中心縦軸LA
5から角度オフセットされた中心軸AC
2を有する。したがって、切断縁250によって身体管腔(例えば、血管)から除去された組織は、カッター216を通過し、偏心通路253を介し、カッターアダプタ218に入る。中心C
1は、カッター216の縦軸LA
5からオフセットされる。偏心通路253の中心軸AC
2は、約5度〜約20度であり得る、角度α
3だけ、カッター216の中心縦軸LA
5から角度オフセットされ得る。偏心開口部253は、縦軸LA
5に交差する。これは、ステム244のオフセットのため、遂行されることができる。その結果、偏心開口部253は、
図9に示される配列における偏心開口部68より大きくあり得る。
【0056】
図32を参照すると、カッター216は、軸受係合部分245が、遠位管部品の遠位端および遠位管部品の内部表面220を係合するように、カッターアダプタ218の遠位管部品278内に受け取られる。したがって、遠位管部品278は、カッター216が、遠位管部品278(カッターアダプタ218の他の構成要素を含む)に対してその中心縦軸LA
5の周りで回転することを可能にする、回転軸受として機能する。故に、ステム244におけるドライブシャフト220の回転軸は、カッター216(および、環状切断縁250)の中心縦軸LA
5から半径方向にオフセットされるが、カッターおよび環状切断縁は、実質的に、カッターの縦軸LA
5の周りで回転する。そうでなければ、カッター216は、ステム244の中心縦軸LA
6の周りで回転し、切断縁をカテーテル体212に対して楕円形経路に沿って移動(すなわち、搖れ)させるであろう。
【0057】
図29および32を参照すると、遠位管部品278は、遠位管部品の長さに沿って延びる内部螺旋ねじ山215を含む。ステム244は、カッター216の回転軸(カッターの中心縦軸LA
5と合致する)から半径方向にオフセットされるため、カッターのステムは、ステムがドライブシャフト220によって回転させられるにつれて、偏心または軌道運動において、内部ねじ山215に沿い乗って行く。ステム244とねじ山215の相互作用は、遠位管部品278内に配置された除去された組織の近位移動を駆動する。言い換えると、ステム244は、内部ねじ山215に対して遠位管部品278内の除去された組織を押し付け、それによって、除去された組織をねじ山に沿って近位に移動させるように機能する。
【0058】
例示的動作では、カテーテル210は、カテーテル10に関して前述と同一の様式で使用され得る。しかしながら、除去された組織の近位移動を促進するために外部ねじ山を有するカッター216のステム244の代わりに、遠位管部品278の内部ねじ山215および偏心ステム244の相互作用が、前述のように、除去された組織の近位移動を促進する。
【0059】
詳細に本発明の実施形態を説明したが、修正および変形例が、添付の特許請求の範囲に定義される本発明の範囲から逸脱せずに、可能であることは、明白であろう。
【0060】
本発明の要素またはその好ましい実施形態を導入するとき、冠詞「a」、「an」、「the」、および「said」は、要素の1つ以上であることを意味することが意図される。用語「comprising(備えている)」、「including(含む)」、および「having(有する)」は、列挙された要素以外の追加の要素が存在し得ることを含み、かつ意味することが意図される。
【0061】
種々の変更が、本発明の範囲から逸脱せずに、上記の構成、製品、および方法に行なわれ得るため、上記の説明に含まれ、かつ付随の図面に示される全ての内容は、例証として解釈され、限定的な意味でないことが意図される。