特許第6636601号(P6636601)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6636601
(24)【登録日】2019年12月27日
(45)【発行日】2020年1月29日
(54)【発明の名称】スマート防爆台
(51)【国際特許分類】
   F42D 5/00 20060101AFI20200120BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20200120BHJP
   F42B 33/06 20060101ALI20200120BHJP
   B65D 25/20 20060101ALI20200120BHJP
【FI】
   F42D5/00
   H04N7/18 U
   F42B33/06
   B65D25/20 P
【請求項の数】17
【外国語出願】
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2018-230357(P2018-230357)
(22)【出願日】2018年12月7日
(65)【公開番号】特開2019-105440(P2019-105440A)
(43)【公開日】2019年6月27日
【審査請求日】2018年12月7日
(31)【優先権主張番号】201711306999.2
(32)【優先日】2017年12月11日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】503414751
【氏名又は名称】同方威視技術股▲分▼有限公司
(73)【特許権者】
【識別番号】502192546
【氏名又は名称】清華大学
【氏名又は名称原語表記】Tsinghua University
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【弁理士】
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】張 麗
(72)【発明者】
【氏名】彭 剛
(72)【発明者】
【氏名】黄 清萍
(72)【発明者】
【氏名】竇 建清
(72)【発明者】
【氏名】王 彦迪
(72)【発明者】
【氏名】楊 昆
【審査官】 長谷井 雅昭
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第103353263(CN,A)
【文献】 欧州特許出願公開第00315616(EP,A1)
【文献】 米国特許第04632041(US,A)
【文献】 米国特許第06244155(US,B1)
【文献】 国際公開第92/018960(WO,A1)
【文献】 特表2014−530340(JP,A)
【文献】 英国特許出願公開第02488347(GB,A)
【文献】 国際公開第2014/106566(WO,A1)
【文献】 特開2006−163788(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F42D 5/00
B65D 25/20
F42B 33/06
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スマート防爆台であって、
作業台と、防爆ボックスとを含み、
前記作業台の面には、上下に貫通する窓口有し、
前記防爆ボックスは、上部に開口され、前記窓口の下方に設けられ、前記防爆ボックスには、昇降可能な昇降プレート及び昇降プレートを昇降駆動するための支持機構が設けられ、前記昇降プレートは、危険源を載置するためのものであり、且つ前記窓口に合わせて上昇して前記窓口に入ることができる、
スマート防爆台。
【請求項2】
前記スマート防爆台は、さらに、コンピュータ処理システムと、危険源の認識装置と、表示装置と、を含み、
前記危険源の認識装置は、前記コンピュータ処理システムに電気的に接続され、危険源の電子身元情報を認識し、前記危険源の電子身元情報を前記コンピュータ処理システムに送信し、
前記表示装置は、前記作業台に設けられ、前記コンピュータ処理システムに電気的に接続され、前記危険源のスキャン画像の情報を表示し、
前記コンピュータ処理システムは、危険源の電子身元情報により危険源のスキャン画像を呼び出して、スキャン画像を前記表示装置に表示する、
請求項1に記載のスマート防爆台。
【請求項3】
前記防爆ボックスは、防爆ブランケットをさらに含み、
前記昇降プレートが下降した後、前記防爆ブランケットが前記昇降プレート上の危険源を覆う、
請求項1に記載のスマート防爆台。
【請求項4】
前記スマート防爆台は、録音・録画装置及び画像記憶システムを含み、
前記録音・録画装置は、保安検査場における証拠を収集するために用いられ、
前記画像記憶システムは、録音・録画装置によって収集された証拠を記憶するために用いられる、
請求項1に記載のスマート防爆台。
【請求項5】
前記スマート防爆台は、さらに、身分証明書類用スキャナーを含み、
前記身分証明書類用スキャナーは、危険源の所有者の身元情報を確認し、前記身元情報を前記コンピュータ処理システムに送信する、
請求項2に記載のスマート防爆台。
【請求項6】
前記防爆ボックスは、TNT爆薬に耐性のあるオープンの鋼製ボックスであり、前記防爆ボックスの底部には、旋回式キャスターが設けられ、且つ、前記防爆ボックスと作業台との間には、防爆ボックスを作業台に固定するための位置決め装置が設けられる、
請求項1に記載のスマート防爆台。
【請求項7】
前記旋回式キャスターは、輪体が耐荷重の鋼製構造に半分埋め込まれる、
請求項6に記載のスマート防爆台。
【請求項8】
前記支持機構は、昇降プレートの下部の両側にそれぞれ位置する2組のシザースリンク装置及び昇降プレートを駆動するための動力プッシュロッドを含む、
請求項1に記載のスマート防爆台。
【請求項9】
前記昇降プレートの底部に第1レールが設けられ、
前記防爆ボックスの底プレートに第2レールが設けられている、
請求項8に記載のスマート防爆台。
【請求項10】
各の前記シザースリンク装置は、互いにヒンジ連結されている第1シザースリンクアーム及び第2シザースリンクアームを含み、
前記第1シザースリンクアームは、一端が前記防爆ボックスの底プレートにヒンジ連結され、他端が前記昇降プレートの前記第1レールに摺動可能に接続され、
前記第2シザースリンクアームは、一端が前記昇降プレートの底部にヒンジ連結され、他端が前記防爆ボックスの底プレートの前記第2レールに摺動可能に接続されている、
請求項9に記載のスマート防爆台。
【請求項11】
前記防爆ボックスの底プレートの前記第2レールに前記昇降プレートの昇降を制限するための位置制限スイッチが設けられている、
請求項10に記載のスマート防爆台。
【請求項12】
前記録音・録画装置は、録音・録画ヘッドを含み、前記画像記憶システムは、ハードディスクレコーダーを含み、前記録音・録画ヘッドは、保安検査場における証拠を収集するために用いられ、前記ハードディスクレコーダーは、この録音・録画ヘッドによって収集された証拠を記憶するために用いられる、
請求項4に記載のスマート防爆台。
【請求項13】
前記防爆ボックスは、前記昇降プレートの昇降動作を手動で制御するための操作スイッチをさらに含む、
請求項1に記載のスマート防爆台。
【請求項14】
前記防爆ボックスには、この防爆ボックスを牽引するためのフックが設けられる、
請求項1に記載のスマート防爆台。
【請求項15】
前記位置決め装置は位置決めロックを含み、
前記位置決めロックは機械的ロックである、
請求項6に記載のスマート防爆台。
【請求項16】
前記危険源の認識装置は、ハンドヘルドRFIDリーダーを含む、
請求項1に記載のスマート防爆台。
【請求項17】
前記身分証明書類用スキャナーは、パスポート、身分証明書、搭乗券のうちの少なくとも1つをスキャンするためのスキャナーである、
請求項5に記載のスマート防爆台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、公共の場で保安検査を行うための装置に関し、特に、スマート防爆台に関する。
【背景技術】
【0002】
空港、税関、駅、桟橋などの公共の場では、爆発、銃撃、テロなどの事件の発生を防止又は阻止するために、危険貨物の点検、移送、防爆の取扱いを行う必要がある。乗客の荷物がX線装置又はその他の保安検査装置により検査された後、「不審な荷物」と表記された場合、オープン検査が必要となることが多い。オープン検査の場合、不審な荷物が危険性の高い爆発性荷物であることが発見された場合、その不審な荷物を防爆ボックスに入れてから危険物処分場に移送する必要がある。実際の応用において、従来の防爆ボックスは、体系化又は集積化した操作プラットフォームがなく、情報化処理プラットフォームもないので、危険源及びその所有者の身元などの情報をオンラインで比較することができない。また、危険源を防爆ボックスに速やかに入れることもできない。なお、防爆ボックスのサイズが小さいので、大型の荷物を取り扱うこともできない。このため、作業時間が長くなり、危険因子も増えてしまう。
【0003】
上述した背景技術の説明における開示された上記情報は、本発明の背景に対する理解を深めるためのものに過ぎなく、当業者に知られている従来技術を構成しない情報を含んでいてもよい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、上記従来技術の欠点を克服し、不審な危険源を防爆ボックスに速やかに入れ、且つ、その所有者及び危険源の身元情報を迅速に確認することができるスマート防爆台を提供することを目的とする。
【0005】
本発明の他の態様及びメリットは、部分的に以下の記述に記載され、且つ、一部が以下の記述によって明瞭となり、又は、本発明の実践によって得られる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様によれば、スマート防爆台を提供し、作業台と、防爆ボックスとを含み、前記作業台の面には、上下に貫通する窓口有し、前記防爆ボックスは、上部に開口され、前記窓口の下方に設けられ、前記防爆ボックスには、昇降可能な昇降プレート及び昇降プレートを昇降駆動するための支持機構が設けられ、前記昇降プレートは、危険源を載置するためのものであり、且つ前記窓口に合わせて上昇し前記窓口に入ることができる。
【0007】
本発明の一態様によれば、前記スマート防爆台は、さらに、コンピュータ処理システムと、危険源の認識装置と、表示装置と、を含み、前記危険源の認識装置は、前記コンピュータ処理システムに電気的に接続され、危険源の電子身元情報を認識し、前記危険源の電子身元情報を前記コンピュータ処理システムに送信し、前記表示装置は、前記作業台に設けられ、前記コンピュータ処理システムに電気的に接続され、前記危険源のスキャン画像の情報を表示し、ここで、前記コンピュータ処理システムは、危険源の電子身元情報により危険源のスキャン画像を呼び出して、スキャン画像を前記表示装置に表示する。
【0008】
本発明の一態様によれば、前記防爆ボックスは、防爆ブランケットをさらに含み、前記昇降プレートが下降した後、前記防爆ブランケットが前記昇降プレート上の危険源を覆う。
【0009】
本発明の一態様によれば、前記スマート防爆台は、前記録音・録画装置及び画像記憶システムを含み、前記録音・録画装置は、保安検査場における証拠を収集するために用いられ、前記画像記憶システムは、録音・録画装置によって収集された証拠を記憶するために用いられる。
【0010】
本発明の一態様によれば、前記スマート防爆台は、さらに、身分証明書類用スキャナーを含み、前記身分証明書類用スキャナーは、危険源の所有者の身元情報を確認し、前記身元情報を前記コンピュータ処理システムに送信する。
【0011】
本発明の一態様によれば、前記防爆ボックスは、TNT爆薬に耐性のあるオープンの鋼製ボックスであり、前記ボックスの底部には、旋回式キャスターが設けられ、且つ、前記防爆ボックスと作業台との間には、防爆ボックスを作業台に固定するための位置決め装置が設けられる。
【0012】
本発明の一態様によれば、前記旋回式キャスターは、輪体が耐荷重の鋼製構造に半分埋め込まれる。
【0013】
本発明の一態様によれば、前記支持機構は、昇降プレートの底部の両側にそれぞれ位置する2組のシザースリンク装置及び昇降プレートを駆動するための動力プッシュロッドを含む。
【0014】
本発明の一態様によれば、前記昇降プレートの底部に第1レールが設けられ、前記防爆ボックスの底プレートに第2レールが設けられている。
【0015】
本発明の一態様によれば、各の前記シザースリンク装置は、互いにヒンジ連結されている第1シザースリンクアーム及び第2シザースリンクアームを含み、前記第1シザースリンクアームは、一端が前記防爆ボックスの底プレートにヒンジ連結され、他端が前記昇降プレートの前記第1レールに摺動可能に接続され、前記第2シザースリンクアームは、一端が前記昇降プレートの底部にヒンジ連結され、他端が前記防爆ボックスの底プレートの前記第2レールに摺動可能に接続されている。
【0016】
本発明の一態様によれば、前記防爆ボックスの底プレートの前記第2レールに前記昇降プレートの昇降を制限するための位置制限スイッチが設けられている。
【0017】
本発明の一態様によれば、前記録音・録画装置は、録音・録画ヘッドを含み、前記画像記憶システムは、ハードディスクレコーダーを含み、前記録音・録画ヘッドは、保安検査場における証拠を収集するために用いられ、前記ハードディスクレコーダーは、この録音・録画ヘッドによって収集された証拠を記憶するために用いられる。
【0018】
本発明の一態様によれば、前記防爆ボックスは、前記昇降プレートの昇降動作を手動で制御するための操作スイッチをさらに含む。
【0019】
本発明の一態様によれば、前記防爆ボックスには、この防爆ボックスを牽引するためのフックが設けられる。
【0020】
本発明の一態様によれば、前記位置決め装置は位置決めロックを含み、前記位置決めロックは機械的ロックである。
【0021】
本発明の一態様によれば、前記危険源の認識装置はハンドヘルドRFIDリーダーを含む。
【0022】
本発明の一態様によれば、前記身分証明書類用スキャナーは、パスポート、身分証明書、搭乗券のうちの少なくとも1つをスキャンするためのスキャナーである。
【発明の効果】
【0023】
本発明が提供する上記の技術的案によれば、下記のような利点及び有益な効果を奏することができる。
【0024】
本発明のスマート防爆台は、通常、不審な荷物に対してオープン検査を行うための作業台であり、不審な荷物がオープン検査用台に到着すると、表示システムがその電子情報に応じてこの不審な荷物の電子写真及び不審物の情報を自動的に表示し、電子表示システムがこの不審な荷物を危険性の高い爆発物として表示する場合、保安検査員が操作台上の操作ボタンを押し、防爆台上の昇降プレートが防爆ボックスの底部に自動的に下降し、危険源を防爆ボックスに速やかに隠して防爆ブランケットを迅速に覆うことができる。防爆人員は、この防爆ボックスにおけるフックにより防爆ボックスと移動機構とを速やかに接続し、移動機構により防爆ボックス及び危険源を危険物処分場に移送し、防爆ボックスの底部に位置する旋回式キャスターにより防爆ボックスと地面との摩擦力を低減させ、且つ、危険源の振動を減少させ、録音・録画装置により危険源の検査プロセスの全過程を録音及び録画し、ハンドヘルドRFIDリーダーと身分証明書類用スキャナーにより所有者の身元を確認し、これにより、危険物の所有者を迅速に確定し、作業者の安全を効果的に確保し、且つ、表示装置における視覚化ウィンドウにより、作業者により全面的な情報サポートを提供することができる。
【0025】
図面を参照しながら、例示的な実施形態を詳細に説明する。本発明の上記及び他の特徴とメリットは、より明瞭となる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の一実施形態に係るスマート防爆台の構造を示す模式図である。
図2図1における昇降プレートが下降した後の様子の模式図である。
図3図1の平面模式図である。
図4図1を別の角度から視た模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
次に、図面を参照しながら、例示的な実施形態をより全面的に説明する。ただし、例示的な実施形態は複数種類の形態で実施することができ、ここに記述する実施形態に限定されない。逆に、これらの実施形態の提供によれば、本開示を全面で完全に、且つ、例示的な実施形態の思想を全面的に当業者に伝達する。図面における同じ図面符号は、同じ又は類似する要素を示すので、それらの詳細な記述が省略される。
【0028】
図1図4に示すように、本発明の実施態様には、スマート防爆台が開示され、前記スマート防爆台は、空港、税関、駅、桟橋などの公共の場において保安検査に使用され、爆発物を隠している可能性のある荷物又はハンドバッグなどの各種危険源を取り扱うために用いられる。このスマート防爆台は、作業台1と、防爆ボックス2と、危険源の認識装置と、身分証明書類用スキャナー7と、コンピュータ処理システムと、画像記憶システムと、録音・録画装置と、表示装置と、を含む。この防爆台は、カバンの画像認識技術と組み合わせて不審なカバンの電子情報を取得することもできる。危険源の認識装置は、好ましくはハンドヘルドRFIDリーダー6を含むが、これに限定されない。危険源の認識装置は、危険源の所有者の身元情報をコンピュータ処理システムに送信することができる。具体的に、不審な荷物やカバンがX線装置又は保安検査CT装置によりスキャンされて危険源と判定された場合、バーコードが付したラベルが貼り付けられ、当該危険源が作業台に到着した後、ハンドヘルドRFIDリーダー6で当該バーコードの情報を読み取り、当該危険源の電子身元情報をコンピュータ処理システムに送信する。コンピュータ処理システム及び画像記憶システムは、作業台1の下部に搭載されてもよい。コンピュータ処理システムは、危険源の電子身元情報により危険源のスキャン画像を呼び出して、スキャン画像を表示装置に表示し、画像記憶システムは、録音・録画装置によって収集された証拠を記憶するために用いられる。
【0029】
作業台1の面には、上下に貫通する窓口が設けられ、この窓口は、一般的に矩形状に設けられる。防爆ボックス2は、作業台1の窓口の下方に設けられる。この防爆ボックス2は、上部に開口するボックスであり、好ましくはTNT爆薬(トリニトロトルエン)に耐性のあるオープンの鋼製ボックスである。前記防爆ボックス2には、昇降可能な昇降プレート18及び昇降プレート18の昇降を駆動するための支持機構が設けられ、この昇降プレート18は、危険源を載置するためのものであり、そのサイズが作業台1の窓口に合わせる。使用時、この昇降プレート18は、防爆ボックス2の内部から上昇して窓口に入り、昇降プレート18の上面が作業台1の面に合わせ、昇降プレートの移動を防ぐように、昇降プレートを位置決め装置によってロックすることができる。
【0030】
この防爆ボックス2は、昇降プレート18の昇降動作を手動で制御するための操作スイッチ17をさらに含む。この操作スイッチ17は、作業台1の面に設けられ、作業者は、オープン検査の対象となる荷物が危険性の高い爆発物であり、防爆ボックス2に入れられる必要があると考える場合、この操作スイッチ17における下降ボタンを押し、防爆ボックス2内の昇降機構が動作し、昇降プレート18を下方に運動させ、昇降プレート18が防爆ボックス2の下限位置に達すると、自動的に停止する。無線リモコンにより防爆ボックス2の昇降プレート18の運動を制御することもできる。当該操作スイッチ17が支持機構に直接(又は無線コントロールにより)電気的に接続され、支持機構の昇降動作を制御する。その接続構成が既知の技術であるため、説明を省略する。
【0031】
防爆ボックス2は、防爆ブランケット4をさらに含み、この防爆ブランケット4は、好ましくはフレキシブルな防爆ブランケットである。昇降プレート18が下限位置に下降した場合、この防爆ブランケット4は、昇降プレート18上の危険源を覆って、危険源の突発的な爆発によって発生する破壊力を低減させることができる。この防爆ブランケット4は、防爆ボックス2の外側壁に設けられ、自動牽引装置又は手動で防爆ボックス2の上部の開口に覆われることにより、危険源を覆う目的を実現する。
【0032】
ハンドヘルドRFIDリーダー6は、危険源の電子身元情報を認識するために用いられ、身分証明書類用スキャナー7は、危険源の所有者の身元情報を確認するために用いられ、前記身分証明書類用スキャナー7は、パスポート、身分証明書、又は搭乗券の少なくとも1つをスキャンするためのスキャナーであり、所有者の身元を確認し、又は証明書の真偽を認識し、取得された身元情報をコンピュータ処理システムに送信するために使用されてもよい。
【0033】
録音・録画装置は、保安検査場における証拠を収集及び記憶するために用いられ、現場作業者のオープン検査のオーディオ及びビデオ資料を記録することができ、録音・録画ヘッド8を含むことができる。画像記憶システムは、ハードディスクレコーダー9を含み、録音・録画ヘッド8は、保安検査場における証拠を収集するために用いられ、前記ハードディスクレコーダー9は、この録音・録画ヘッドによって収集された証拠を記憶するために用いられる。表示装置は、不審な荷物に対する保安検査結果を表示するために用いられ、表示装置10であってもよく、タブレットPCなどの他の装置であってもよい。表示される内容は、ハンドヘルドRFIDリーダー6によって読み取られた危険源の電子身元情報、身分証明書類用スキャナー7によって取得された情報、危険源のスキャン画像などの情報を含むことができる。コンピュータ処理システムは、危険源の電子身元情報により危険源のスキャン画像を呼び出して、スキャン画像を表示装置10に表示する。
【0034】
図1及び図2を参照すると、本実施の形態において、前記支持機構は、昇降プレートの底部の両側に位置する2組のシザースリンク装置及び昇降プレート18を駆動するための動力プッシュロッド3を含み、当該2組のシザースリンク装置は、昇降プレート18の下の前後の両側に位置し、対称的に設けられている。ここの前後は2組のシザースリンク装置の相対位置を指し、具体的に、図3に示すように、表示装置10が身分証明書類用スキャナー7及びハンドヘルドRFIDリーダー6の前方に位置する。
【0035】
図2に示すように、本実施形態において、昇降プレートの底部に第1レールが設けられ、防爆ボックスの底プレートに第2レールが設けられ、具体的に、2つの第1レールと2つの第1レールが2組のシザースリンク装置の位置にそれぞれ対応して設けられている。
【0036】
前記シザースリンク装置は、互いにヒンジ連結されている第1シザースリンクアーム191と第2シザースリンクアーム192とを含み、ここで、第1シザースリンクアーム191は、一端が防爆ボックスの底プレートにヒンジ連結され、他端がピンロール14で昇降プレートの第1レール131に摺動可能に接続され、第2シザースリンクアーム192は、一端が昇降プレートの底部にヒンジ連結され、他端がピンロール14で防爆ボックスの底プレートの前記第2レールに摺動可能に接続されている。
【0037】
防爆ボックス2のベースプレートには、昇降プレート18の上昇及び下降の限界位置を制限するための位置制限スイッチ15が装着されている。動力プッシュロッド3の具体的な構成は、特に限定されないが、電動プッシュロッド、電動シリンダ、液圧プッシュロッド、又は空気圧プッシュロッドであってもよく、滑らかなプッシュロッド又はネジロッドなどの構造であってもよい。昇降プレート18を昇降させることが可能である限り、シザースリンク装置は、油圧シリンダ又はエアシリンダなどの装置に置換されることも可能である。
【0038】
防爆ボックス2の底部には、旋回式キャスター16が設けられ、且つ、防爆ボックス2と作業台1との間には、防爆ボックス2を作業台1に固定するための位置決めロック12が設けられ、この位置決めロック12は、自動的に制御可能な電子ロックであってもよく、手動で制御される機械的ロックであってもよい。前記旋回式キャスター16は、輪体が耐荷重の鋼製構造に半分埋め込まれる。前記防爆ボックス2には、防爆ボックス2を牽引するためのフック5も設けられる。前記フック5を手動で引っ張ったり、ロボットアームと接続してこのロボットアームが自動的に牽引したりすることにより、防爆ボックス2を運動させる。
【0039】
本発明の実施態様のスマート防爆台の使用過程は以下の通りである。
【0040】
まず、このスマート防爆台は、不審な荷物の日常検査に使用されるオープン検査用台であり、X線装置又はその他の保安検査装置によって検査された不審な荷物である危険源を防爆ボックス2の昇降プレート18に置いてオープン検査を行う。X線装置又は保安検査CT装置によりスキャンされて危険源と判定された荷物又はカバンにバーコードを貼り付け、作業者は、ハンドヘルドRFIDリーダー6により当該バーコードをスキャンしてこの危険源の電子身元情報を読み取り(又は、カバンの画像認識技術によりこの危険源の電子情報を取得し)、コンピュータ処理システムでこの危険源のスキャン画像を呼び出し、身分証明書類用スキャナー7により危険源の所有者の身元情報を取得し、且つハンドヘルドRFIDリーダー6(又は、カバンの画像認識技術)及び身分証明書類用スキャナー7によって取得された情報を表示器10に表示して比較を行い、録音・録画装置により危険源に対する処理プロセスをリアルタイムで記録する。
【0041】
作業者は、危険源の種類に応じて、オープン検査、危険源の処理、又は危険性の高い爆発物の判定を選択することができる。危険源が危険性の高い爆発物であると判断した場合、作業者は、位置決めロック12を解除して防爆ボックス2の昇降プレート18を作業台1から離間させ、操作スイッチ17の下降ボタンを押し、この時、支持機構により昇降プレート18を下降させて、危険源が防爆ボックス2に入り、昇降プレート18が下限位置に達すると、自動的に停止し、防爆ブランケット4が防爆ボックス2の上部の開口に覆われる。最後に、作業者は、フック5により防爆ボックスを動力機構に接続し、動力機構により防爆ボックス2を危険物処分場に引っ張って処理を行う。処理終了後、防爆ボックス2を作業台1の下部に移動し、位置決め装置により防爆ボックス2を位置決めし、操作スイッチ17の上昇ボタンを押し、防爆ボックス2における移動プレート18が上昇し始め、昇降プレート18の上面が作業台1の面に合わせると、操作スイッチ17の上昇ボタンを離し、昇降プレート18を作業台1にロック装置でロックし、この防爆台は、オープン検査用台としても使用される。
【0042】
本発明の実施態様に係るスマート防爆台は、危険源を防爆ボックス2に速やかに入れ、危険源の検査プロセスの全過程を録音及び録画し、ハンドヘルドRFIDリーダー(又は、カバンの画像認識技術)及び身分証明書類用スキャナーにより所有者の身元を確認し、荷物の所有者を迅速に確認し、作業者の安全を効果的に確保し、且つ、表示装置における視覚化ウィンドウにより、作業者により全面的な情報サポートを提供することができる。
【0043】
以上、本発明の例示的な実施形態を具体的に示しながら説明した。なお、本発明は、開示されている実施形態に限定されるものではなく、むしろ、本発明は、添付した特許請求の精神及び範囲内に含まれる様々な修正や等価配置を含む。
【符号の説明】
【0044】
1 作業台
2 防爆ボックス
3 動力プッシュロッド
4 防爆ブランケット
5 フック
6 ハンドヘルドRFIDリーダー
7 身分証明書類用スキャナー
8 録音・録画ヘッド
9 ハードディスクレコーダー
10 表示装置
11 支持機構
12 位置決めロック
131 第1レール
132 第2レール
14 ピンロール
15 位置制限スイッチ
16 旋回式キャスター
17 操作スイッチ
18 昇降プレート
191 第一シザースリンクアーム
192 第二シザースリンクアーム
図1
図2
図3
図4