(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記本人認証を要求する前記人物の前記人の生体特徴ファイルから前記第一の特性コードを収集するために、前記第一の特性コードを収集するための前記収集アルゴリズムを使用する前に、
本人認証を要求する前記人物の前記人の生体特徴ファイルを提供する端末装置または前記ベースファイルを提供する端末装置の型式または機種情報を取得し、
前記取得した端末装置の前記型式または機種情報に照らして特定の収集アルゴリズムを取得し、
前記第一の特性コードを収集するための前記収集アルゴリズムとして前記特定の収集アルゴリズムを使用する、
ことをさらに含む、請求項2に記載の方法。
前記本人認証を要求する前記人物の前記人の生体特徴に対応する前記第一の特性コードを前記取得することは、前記本人認証を要求する前記人物の端末装置によって収集された前記人の生体特徴に対応する前記第一の特性コードを受信することを含む、請求項1に記載の方法。
前記特定の識別情報に対応する前記本人認証の前記要求を受信した後、前記本人認証の前記要求が前記本人認証を要求する前記人物の前記人の生体特徴ファイルまたは前記本人認証を要求する前記人物の端末装置を介して収集された前記本人認証を要求する前記人物の前記人の生体特徴に対応する前記第一の特性コードを提供しているか否かを判定し、
前記本人認証の前記要求が前記本人認証を要求する前記人物の前記人の生体特徴ファイルを提供しているという判定に応答して、
前記本人認証を要求する前記人物の前記人の生体特徴から前記第一の特性コードを収集するために、前記第一の特性コードを収集するための前記収集アルゴリズムを使用し、
ベース特性コードを収集するための前記収集アルゴリズムとして前記第一の特性コードを収集するための前記収集アルゴリズムを使用する
ことをさらに含む、請求項1に記載の方法。
前記特性コード取得ユニットは、前記本人認証を要求する前記人物の端末装置を介して収集された前記本人認証を要求する前記人物の前記人の生体特徴に対応する前記第一の特性コードを受信し、
前記装置はさらに、
前記本人認証を要求する前記人物の前記端末装置の型式または機種情報を取得する第一のデバイス情報取得ユニットと、
前記本人認証を要求する前記人物の前記端末装置の前記型式または機種情報に照らして特定の収集アルゴリズムを取得する第一の収集アルゴリズム取得ユニットと、を備え、
前記ベース特性コード収集ユニットは、前記第二の特性コードを収集するための前記収集アルゴリズムとして前記特定の収集アルゴリズムを使用する、
請求項10に記載の装置。
【発明の概要】
【0009】
この概要は、以下の発明を実施するための形態でさらに詳説される簡略化された形態で、いくつかの選ばれた概念を紹介するために提供される。この概要は、特許請求される主題のすべての主要な特徴または本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、特許請求された主題の範囲を決定する補助として単独で使用されることを意図するものでもない。上記文脈によって及び本開示を通して許容されるように、用語「技術」は、例えば装置(複数可)、システム(複数可)、方法(複数可)及び/またはコンピュータ可読命令を指すことが可能である。
【0010】
本発明は、ネットワークを介して、より迅速かつ便利な遠隔本人認証を実現する、人の生体特徴を利用して本人認証を行うための例示的な方法を提供する。
【0011】
本発明はまた、人の生体特徴を利用した本人認証を行うための例示的な装置を提供する。
【0012】
本発明は、人の生体特徴を利用して本人認証を行うための例示的な方法を提供する。例示的な方法は次の操作を含む。
【0013】
特定の識別情報に対応する人の生体特徴ファイルを受信し、ベースファイルとして使用する。
【0014】
特性コード、すなわち認証されるべき特性コード(または第一の特性コード)が、特定の識別情報に対応する本人認証要求を受信したときに本人認証を要求する人物の人の生体特徴に照らして取得される。
【0015】
ベース特性コード(または第二の特性コード)がベースファイルから収集される。ベース特性コードを収集するために適用される収集アルゴリズムは、本人認証を要求する人物の人の生体特徴に照らして、本人認証を要求する人物の特性コードを得るために適用されるアルゴリズムと同一であるか、整合しているか、一致している。
【0016】
本発明の手法は、ベース特性コード及び特性コードが、同じ人の生体特徴に対応しているかどうかを判定する。結果が肯定的である場合には、本人認証要求は検証またはパスされる。
【0017】
任意に、本人認証を要求する人物の人の生体特徴に照らして特性コードを取得するステップは、次の操作を含むことができる。
【0018】
本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルが受信される。
【0019】
特定の収集アルゴリズムが、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルから特性コードを収集するために使用される。
【0020】
例えば、特定の収集アルゴリズムが本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルから特性コードを収集するために使用される前に、以下の操作を行ってもよい。
【0021】
本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルを提供する本人認証を要求する人物の端末装置の型式及び/または機種が得られる。或いは、ベースファイルを提供する端末装置の型式及び/または機種が得られる。
【0022】
端末装置によって使用される収集アルゴリズムは、端末装置の型式及び/または機種に従って得られる。
【0023】
本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルから特性コードを収集するために特定の収集アルゴリズムが使用されるステップにおいて、上記収集アルゴリズムは特定の収集アルゴリズムとして使用される。
【0024】
任意選択的に、本人認証を要求する人物の人の生体特徴に照らして特性コードを取得するステップは、以下の操作を含むことができる。本人認証を要求する人物の端末装置を介して本人認証を要求する人物によって収集された特性コードが受信される。
【0025】
これに対応して、ベースファイルからベース特性コードを収集するステップの前に、本発明の手法は以下の操作を実行することができる。
【0026】
本人認証を要求する人物の端末装置の型式及び/または機種が得られる。特性コードを収集するために端末装置によって使用される収集アルゴリズムは、端末装置の型式及び/または機種に従って取得される。ベースファイルからベース特性コードを収集するステップでは、このようにして得られた収集アルゴリズムが収集アルゴリズムとして適用される。
【0027】
特定の識別情報のための本人認証要求を受信した後、任意選択的に、この手法は以下の操作を実行することができる。
【0028】
本発明の手法は、受信した本人認証要求が、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルを提供しているか、或いは本人認証を要求する人物の端末装置を介して収集される本人認証を要求している人物の特性コードを提供しているかどうかを判定する。もし本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルが提供されている場合、本人認証を要求する人物の人の生体特徴に照らして特性コードを取得するステップは、次の操作を含むことができる。
【0029】
特定の収集アルゴリズムが、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルから特性コードを収集するために使用される。特定の収集アルゴリズムは、ベースファイルからベース特性コードを収集する収集アルゴリズムとして適用される。
【0030】
もし受信された本人認証要求が、ベースファイルからベース特性コードを収集するステップの前に、本人認証を要求する人物の端末装置を介して収集される本人認証を要求する人物の特性コードを提供する場合、以下の操作が行われる。
【0031】
本人認証を要求する人物の端末装置の型式及び/または機種が受信される。本人認証を要求する人物の端末装置の型式及び/または機種に応じて、特性コードを収集するために端末装置によって適用される収集アルゴリズムが得られる。ベースファイルからベース特性コードを収集するステップにおいて、上記収集アルゴリズムが適用される。
【0032】
任意に、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応するか否かを判定するステップにおいて、ベース特性コード及び特性コードは、収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムを使用して比較される。比較結果は、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応しているか否かを判定するために使用される。
【0033】
任意選択的に、人の生体特徴には、指紋、人間の顔、顔の特徴、掌紋、及び/または音声パターンを含めてもよい。
【0034】
任意選択的に、人の生体特徴ファイルには、画像ファイル及び/またはオーディオファイルを含めてもよい。
【0035】
本開示はまた、人の生体特徴を利用して本人認証を行うための例示的な装置を提供する。装置は、ベースファイル受信ユニット、特性コード取得ユニット、ベース特性コード収集ユニット、判定ユニットを備えている。
【0036】
ベースファイル受信ユニットは、特定の識別情報に対応する人の生体特徴ファイルを受信し、このようなファイルをベースファイルとして使用する。
【0037】
特性コード取得ユニットは、特定の識別情報に対応する本人認証要求を受信したときに、本人認証を要求する人物の人の生体特徴に応じた特性コードを取得する。
【0038】
ベース特性コード収集ユニットは、ベースファイル受信ユニットによって受信されたベースファイルを読み込み、ベースファイルからベース特性コードを収集する。ベース特性コードを収集するために適用される収集アルゴリズムは、本人認証を要求する人物の特性コードを得るために適用される収集アルゴリズムと同一であるか、整合しているか、または一致している。
【0039】
判定ユニットは、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応するか否かを判定し、判定結果を出力する。
【0040】
任意選択的に、特性コード取得ユニットは、識別ファイル受信サブユニット及び第一の特性コード収集サブユニットを含むことができる。識別ファイル受信サブユニットは、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルを受信する。
【0041】
第一の特性コード収集サブユニットは、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルから特性コードを収集するために、特定の収集アルゴリズムを使用する。ベース特性コード収集ユニットによって使用される収集アルゴリズムは、上述した特定の収集アルゴリズムである。
【0042】
任意選択的に、特性コード取得ユニットは、デバイス情報取得サブユニット及び収集アルゴリズム取得サブユニットを含むことができる。デバイス情報取得サブユニットは、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルを提供する本人認証を要求する人物の端末装置の型式及び/または機種及び/またはベースファイルを提供する端末装置の型式及び/または機種を取得する。
【0043】
収集アルゴリズム取得サブユニットは、端末装置によって使用される収集アルゴリズムを取得するために、デバイス情報取得サブユニットによって提供される端末装置の型式及び/または機種を使用する。
【0044】
任意選択的に、特性コード取得ユニットは、本人認証を要求する人物の端末装置を介して収集される人の生体特徴の特性コードを取得する。
【0045】
これに対応して、装置は、第一のデバイス情報取得ユニットと第一の収集アルゴリズム取得ユニットも含むことができる。第一のデバイス情報取得ユニットは、本人認証を要求する人物の端末装置の型式及び/または機種を取得する。第一の収集アルゴリズム取得ユニットは、端末装置の型式及び/または機種に従って特性コードを収集するために端末装置によって使用される収集アルゴリズムを取得する。ベース特性コード収集ユニットは、第一の収集アルゴリズム取得ユニットによって出力された収集アルゴリズムを受信し、このような収集アルゴリズムを、ベースファイルからベース特性コードを収集するための収集アルゴリズムとして使用する。
【0046】
任意選択的に、特性コード取得ユニットは、認証要求受信サブユニット、タイプ情報判定サブユニット、及び第二の特性コード収集サブユニットを含む。認証要求受信サブユニットは、特定の識別情報のための本人認証要求を受信する。
【0047】
タイプ判定サブユニットは、受信した本人認証要求が、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルを提供しているか、或いは本人認証を要求する人物の端末装置を介して本人認証を要求する人物によって収集される特性コードを提供しているかを判定する。
【0048】
第二の特性コード収集サブユニットは、タイプ判定サブユニットによって判定された判定結果を読み取る。もし判定結果が本人認証を要求する人物によって提供された人の生体特徴ファイルである場合、ユニットは起動し、本人認証を要求する人物の受信された人の生体特徴ファイルから特性コードを収集するために特定の収集アルゴリズムを使用する。
【0049】
ベース特性コード収集ユニットは、第二の特性コード収集サブユニットによって適用される特定の収集アルゴリズムを、ベース特性コードを収集するための収集アルゴリズムとして使用する。
【0050】
これに対応して、装置は、第二のデバイス情報取得ユニットと第二の収集アルゴリズム取得ユニットも含むことができる。第二のデバイス情報取得ユニットは、タイプ情報判定サブユニットによって判定された結果を読み取る。もし判定結果が、本人認証を要求する人物の端末装置を介して本人認証を要求する人物によって収集された人の生体特徴の特性コードである場合には、本人認証を要求する人物の端末装置の型式及び/または機種を得るために第二のデバイス情報取得ユニットは起動する。
【0051】
第二の収集アルゴリズム取得ユニットは、タイプ判定サブユニットの判定結果を読み取る。もし判定結果が、本人認証を要求する人物によって提供され、本人認証を要求する人物の端末装置を介して収集された人の生体特徴の特性コードである場合、第二の収集アルゴリズム取得ユニットは、本人認証を要求する人物の端末装置の型式及び/または機種に応じて、特性コードを収集するために端末装置によって適用される収集アルゴリズムを取得するように起動する。
【0052】
ベース特性コード収集ユニットは、第二の収集アルゴリズム取得ユニットによって出力される収集アルゴリズムを受信し、このような収集アルゴリズムを、ベース特性コードを収集するための収集アルゴリズムとして使用する。
【0053】
任意選択的に、判定ユニットは、比較アルゴリズム選択サブユニットと比較サブユニットを含んでもよい。比較アルゴリズム選択サブユニットは、特性コード取得ユニットとベース特性コード収集ユニットによって適用される収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムを選択する。
【0054】
比較サブユニットは、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応しているかどうかを比較するために比較アルゴリズムを使用し、比較結果を出力する。
【0055】
本開示において、人の生体特徴を使用した本人認証のための例示的な方法は、直接様々な端末装置によって収集された特性コードを比較する方式では達成されない。代わりに、本発明の手法は、人の生体特徴ファイルを比較する。換言すれば、本開示の手法は、人の生体特徴ベースファイルからそれぞれの特性コードを収集するために同じ収集アルゴリズムを使用し、比較動作を実行するために本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルを使用することにより、相互に通信することができない可能性がある異なるプロバイダによって提供される人の生体特徴に対して、様々な本人認証方法が異なる端末装置で用いられる際に浮上する問題を解決する。従って、本発明の手法は、異なるプロバイダの端末装置との相互通信を実現し、端末ユーザの利便性を効果的に向上させる。本発明の手法は、ネットワークを介してのリモートログインにおける本人認証に特に適している。
【0056】
例えば、本人認証を要求する人物の端末装置が、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルを提供する場合、本開示は、ベースの人の生体特徴ファイルを提供する端末装置に対応する収集アルゴリズムを、或いは本人認証を要求する人物の端末装置に対応する収集アルゴリズムを、ベース特性コード及び特性コードを収集するための汎用収集アルゴリズムとして選択することにより、正確かつ効果的に特性コード情報を収集し、より良い実行効果を達成する。
【0057】
別の実施例では、ベース特性コードと特性コードを比較するとき、本発明の手法は、ベース特性コード及び特性コードを収集するための収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムを選択し、それによって比較精度を効果的に向上させる。
【発明を実施するための形態】
【0059】
本開示の詳細は、本開示を明確にするため以下のように記載されている。しかしながら、本発明の手法は、本明細書に記載されるものとは異なる多くの他の方法によって実施することができる。当業者は、本開示の精神に背くことなく、関連する修正を行うことができる。従って、本発明は、以下に開示される例示的な実施形態に限定されるものではない。
【0060】
図1は、本発明の第一の実施形態による人の生体特徴を利用して本人認証を行うための例示的な方法を示すフローチャートである。この例示的な実施形態では、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルは、本人認証を要求する人物の端末装置によって提供される。以下の記述は、
図1を参照しながら解説される。
【0061】
ステップ100では、特定の識別情報に対応する人の生体特徴のファイルを受信し、ベースファイルとして使用する。
【0062】
このステップは、ユーザの人の生体特徴を登録するプロセスである。本開示における本人認証の方法を実行するために、ユーザは、最初に自身の人の生体特徴を登録する必要があり、すなわち、ユーザは端末装置を介して自身の1つまたはそれ以上の人の生体特徴を入力することになる。端末装置は、ユーザによって入力された人の生体特徴に応じて、対応する人の生体特徴ファイルを生成する。ユーザが、指紋、人間の顔、顔の特徴、及び/または掌紋などの人の生体特徴を提供すると、対応する画像ファイルが端末装置によって生成される。ユーザが音声パターンで人の生体特徴を提供する場合、対応するオーディオファイルが端末装置によって生成される。画像ファイルやオーディオファイルは本人認証デバイスまたはシステムによって受信され、そこに記憶され、このようにしてユーザの人の生体特徴の登録処理は完了する。登録されている人の生体特徴ファイルは、その後、ユーザの本人認証を行うためのベースファイルとして使用される。
【0063】
人の生体特徴が端末装置を介してユーザによって入力された後、いくつかの必要な前処理が端末装置によって実行されると、人の生体特徴ファイルが端末装置によって生成され、登録要求が本人認証デバイスまたはシステムにアップロードされる。登録要求には、ユーザの人の生体特徴ファイルだけでなく、ユーザの識別情報、登録のためにユーザによって使用された端末の型式情報及び/または機種情報も含まれる。
【0064】
登録のユーザ識別情報を設ける理由は、本開示が本人認証の例示的な方法を提供することであって、その目的は、特定ユーザ識別情報の認証されるべき人の生体特徴ファイルが、特定ユーザの識別情報に対応するベースファイルと整合または一致するかどうかを判定するためだからである。このプロセスでは、ユーザ識別情報は、ユーザの認証されるべき人の生体特徴ファイルをベースファイルにリンクさせる。このように、ユーザは、ユーザ登録中に固有なユーザ識別情報を提供することが要求される。同一なユーザ識別情報は、本人認証のために後続の開始された要求で提供される必要がある。
【0065】
登録要求にはベースファイルを提供する端末装置の型式情報及び/または型式情報が含まれるという理由は、端末装置の型式情報及び/または型式情報に応じて、後続の本人認証プロセスにおいて端末装置に対応する収集アルゴリズム及び/または比較アルゴリズムを検索するからである。
【0066】
端末装置によって送信された登録要求が本人認証デバイスまたはシステムによって受信された後、登録情報は抽出され記憶される。
【0067】
端末装置は、IDカードをスキャンしたり、キーボードを介して入力したり、モバイルデバイス番号と結び付けるなどしてユーザが識別情報を入力することを促してもよい。本開示は、いかにして端末装置がユーザの識別情報を取得するかに限定されるものではない。
【0068】
端末装置の型式情報及び/または機種情報は、記憶媒体の特定のセクタに予め書き込まれているデータを読み出すことにより、または任意の他の方法によって端末装置により取得することができるが、本開示に限定されるものではない。
【0069】
端末装置と本人認証のデバイス/システムとの間の通信は、USBインターフェース、ネットワークインターフェース、または無線伝送インターフェースによって達成することができるが、本開示によって限定されるものではない。
【0070】
例えば、ユーザであるチャン氏は、彼の指紋を入力するためにXiaomi 2S携帯電話の指紋センサを用いると、「.JPG」の拡張ファイル名を持つ指紋の画像ファイルが生成される。チャンのユーザ識別情報0001は、Xiaomi 2S携帯電話によって取得され、チャンの登録要求が無線伝送インターフェースを介して、本人認証を行う指紋認証センタシステムへXiaomi 2S携帯電話によって送信される。
【0071】
Xiaomi2S携帯電話によりアップロードされた要求が指紋認証センタシステムによって受信された後、最初のステップは、受信した要求が登録要求または認証要求のいずれかであるかを識別することである。一般に、適用可能な2つの方法がある:1)要求する情報は要求タイプの識別情報を含み、指紋認証センタシステムによって要求する情報が読み取られ、判定されるであろう。 2)要求情報には、要求タイプの識別情報が含まれていない。指紋認証センタシステムは、要求で提供されたユーザ識別情報に従って、登録情報が記憶された指紋データベースで検索を実行する。もしユーザ識別情報に対応する登録情報が指紋データベース内に見つからない場合、本発明の手法は、ユーザ識別情報が未だ登録されていないことを示す。本発明の手法が端末装置によってアップロードされた要求が登録要求であると判定した後、登録要求で提供された情報が指紋認証センタシステムによって抽出され、次の表に示すようなサンプルフォーマットで指紋データベースに記憶される。このようにして、ユーザであるチャンの指紋登録処理が完了する。
【0073】
この例示的な実施形態では、指紋画像ファイルは「fpimg」の名前で特定のファイルディレクトリに記憶され、指紋画像ファイルのストレージパスとファイル名は指紋データベース内の指紋画像の列に書き込まれることに留意されたい。指紋画像ファイルは、チャンによって登録された指紋画像ファイルを抽出する必要があるときはいつでも、パスにアクセスすることによって読み取られる。
【0074】
別の実施例では、ユーザは登録のために音声を使用する。ユーザからの登録要求が本人認証デバイスまたはシステムによって受信された後、受信したオーディオファイルは、上述した同様の手法でファイルの特定ディレクトリに記憶される。オーディオファイルのストレージパスと特定のファイル名は、対応するデータベースに記憶されているため、対応するオーディオファイルは、ユーザが登録したオーディオファイルを抽出する必要がある場合にはパスにアクセスすることによって読み出されるようになっている。
【0075】
別の実施例では、ユーザの登録情報が必要に応じて抽出することができるのであれば、ユーザの登録情報は、通常のデータファイルまたはデータテーブルに記憶することができる。データベース、データファイル、及びデータテーブルは、本人認証デバイスまたはシステムにローカルに記憶されてもよく、或いは別のネットワークストレージデバイスに記憶することもできる。実用的な記憶方法及び記憶位置は、本開示によって限定されるものではない。
【0076】
ステップ102では、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルが受信される。
【0077】
人の生体特徴ファイルを提供することができる端末装置は、本人認証を要求する人物によって自身の人の生体特徴を入力するために使用される。そして、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルが端末装置によって生成され、結果的にファイルは本人識別デバイスまたはシステムによって受信される。
【0078】
本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルに加えて、本人認証を要求する人物の端末装置により送信された本人認証要求は、さらに、本人認証を要求する人物のユーザ識別情報と、本人認証を要求する人物の端末装置の機種情報及び/または機種情報を含むことができる。本人認証を要求する人物のユーザ識別情報は、記憶された人の生体特徴データから登録されている人の生体特徴ファイル、すなわちベースファイルを抽出するために使用される。本人認証を要求する人物の端末装置の型式情報及び/または機種情報は、端末装置に対応する収集アルゴリズムと比較アルゴリズムを取得するために使用される。
【0079】
例えば、ユーザであるチャン氏は、彼がiPhone(商標)4S携帯電話のソフトウェアアプリケーションを使用する場合、遠隔本人認証を実行することが必要とされる。チャン氏は、iPhone(商標)4S携帯電話の指紋センサーを介して自身の指紋画像を入力し、その後、iPhone(商標)4S携帯電話は、チャン氏の指紋画像ファイル「varify_0001.jpg」、チャン氏のユーザ識別情報「0001」、並びに端末装置の型式情報及び/または機種情報を指紋認証センターシステムに直接アップロードする。そして、指紋認証センタシステムは、認証されるべき情報を受信する。
【0080】
ステップ104では、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルを提供する端末装置の型式及び/または機種情報が取得される。或いは、ベースファイルを提供する端末装置の型式及び/または機種情報を取得する。
【0081】
本人認証を要求する人物のユーザ識別情報及び本人認証を要求する人物の端末装置の型式情報及び/または機種情報は、端末装置によってアップロードされた本人認証要求に含まれる。つまり、本人認証を要求する人物の端末装置の型式情報及び/または機種情報を取得するために、要求は直接読み取られる。或いは、、本発明の手法は、本人認証を要求するユーザ識別情報に照らして記憶された人の生体特徴データにアクセスし、本人認証を要求する人物のユーザ識別に対応する登録に使用された端末装置の型式情報及び/または機種情報(すなわち、ベースファイルを提供する端末装置の型式及び/または機種)を検索する。
【0082】
本人認証を要求する人物の人の生体特徴の特性コードの代わりに、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルが本人認証デバイスまたはシステムによって受信されるため、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルから特性コードを収集するように特定の収集アルゴリズムが適用される。ユーザによって提供される人の生体特徴ファイルが画像ファイルまたはオーディオファイルであるかどうかに関係なく、収集アルゴリズムの選択が関与している。一実施例として、人の生体特徴画像を用いての収集アルゴリズムの選択を以下に記述する。音声パターンに基づいた本人認証のための収集アルゴリズムの選択は、同一または同じような原理を適用する。
【0083】
ユーザによる端末装置から入力される人の生体特徴画像は、通常は多くのノイズを有するグレースケール画像であり、クリアなビットマップ画像を得るべくノイズを除去することによって人の生体特徴画像の品質を向上させるために、通常、端末装置は前処理動作を実行する必要がある。しかし、様々なプロバイダからの異なる端末装置における画像取得メソッドは、互いに異なっている。前処理アルゴリズムも同様に同じではない。このようにして、最終的には別の端末装置が取得した人の生体特徴画像は、異なる解像度、コントラスト、及びノイズを有することになる。従って、端末装置のプロバイダは、特定の位置と量に関して特徴点を収集し、最適な認識効果を達成する有向の比較を行うために、自らのデバイスによって生成された画像の標的とされる特性を考慮することによって、特定の収集アルゴリズムと特定の比較アルゴリズムを適用することができる。換言すれば、画像を提供する端末装置によって保有される収集アルゴリズムは、最も合理的であり得る。異なるプロバイダからの端末装置間の通信要件を考慮すると、様々なデバイスによって提供される人の生体特徴画像から特性コードを収集するためには、汎用収集アルゴリズムが必要とされる。理論的には、汎用収集アルゴリズムが適用されてもよい。しかし、より良好な効果を得る目的のために、基本画像を提供する端末装置の収集アルゴリズム、または本人認証を要求する人の端末装置の収集アルゴリズムを適用することも可能である。
【0084】
上記の考察によれば、この例示的な実施形態では、本発明の手法は、チャン氏の登録済み指紋画像ファイル、すなわちベースファイルを提供するXiaomi 2S携帯電話、またはチャンの認証されるべき指紋画像ファイルを提供するiPhone(商標)4S(商標)携帯電話のいずれかを選択し、その後、デバイスの型式情報及び/または機種情報に対応する収集アルゴリズムを選択する。例えば、Xiaomi 2S携帯電話が選択される。
【0085】
ステップ106において、端末装置の型式及び/または機種情報に応じて、端末装置によって適用される収集アルゴリズムが検索される。
【0086】
ステップ104で選択された端末装置の型式情報及び/または機種情報に従って、予め設定された人の生体特徴識別アルゴリズムの設定情報を検索し、選択された端末装置の型式情報及び/または機種情報に対応する収集アルゴリズムが検索される。予め設定された人の生体特徴識別アルゴリズム設定情報では、端末装置の各々の型式に対して、端末装置の型式及び/または機種と、端末装置に対応する収集アルゴリズム及び比較アルゴリズムが予め設定される。人の生体特徴識別アルゴリズムの構成情報は予め設定されているが、これらはテーブルの形であっても、またはデータベースとして記憶されてもよく、本人認証デバイスまたはシステム上にローカルに記憶されてもよく、或いは他の任意デバイスに記憶することも可能である。具体的な記憶フォーマットと記憶位置は、本開示によって限定されるものではない。
【0087】
この例示的な実施形態によれば、ステップ104で選択されたXiaomi 2S携帯電話に対しては、Xiaomi 2S携帯電話の型式情報及び/または機種情報に照らして、Xiaomi 2S携帯電話に対応する指紋採取アルゴリズムA001が、以下に示すような予め設定された指紋認識アルゴリズム構成表にアクセスすることにより取得される。
【0089】
ステップ108では、特定の収集アルゴリズムを使用することにより、特性コードが本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルから収集される。
【0090】
収集アルゴリズムが選択された後、本発明の手法は、特性コードを収集するために収集アルゴリズムを使用する。例えば、指紋照合センターシステムのソフトウェアはJava(商標)プログラミング言語で書かれており、そして指紋採取アルゴリズムA001の機能的な呼び出しインターフェイスはCプログラミング言語で書かれているダイナミックリンクライブラリ(DLL)内に設けられ、Xiaomi 2S携帯電話の製造業者によって提供される。このようにして、認証されるべき特性コードは、Javaのネイティブ・インターフェース(JNI)法を適用して取得されるが、この動作は認証される指紋画像ファイルを入力として用いると共に、DLLによって提供される指紋採取アルゴリズムA001の機能インターフェイスを取得して行われる。
【0091】
ステップ110では、ベース特性コードがベースファイルから収集される。ベース特性コードを収集するために適用されるアルゴリズムは、特性コードを取得するために適用されるアルゴリズムと同一であるか、整合しているか、または一致している。
【0092】
特性コードを取得した後に、本開示はさらに、ベース特性コードを収集する。
【0093】
最初に、本人認証を要求する人物のベースファイルが読み込まれる。例えば、ユーザであるチャンの登録済み指紋画像ファイル、すなわちベースファイルがステップS100で指紋データベースに記憶される。本人認証要求を送信するステップでチャンによって提供されるユーザ識別情報0001に照らして、ユーザ識別情報0001の対応するデータレコードが指紋データベースから発見される。例えば、例示的な指紋データベースに関しては、「select
*from fp_db where user_id=0001」のようなSQLスクリプト行または類似のSQL言語を使用することができる。他のデータファイル形式及び記憶位置に対する他の検索方法を他の実施例に適用することもできる。本開示はいかなる制限も課さない。対応するデータレコードが見つかった後、本発明の手法は、登録された型式情報及び/または機種情報、すなわちXiaomi 2S携帯電話と、ストレージパスと、登録済み指紋画像ファイルのファイル名を抽出し、そしてパスにアクセスして登録済み指紋画像ファイル「0001.jpg」を読み出す。
【0094】
他の実施例では、音声パターンがユーザ本人認証を行うために使用されるように、いくつかの同様の動作が行われる。すなわち登録されたデータは、本人認証要求を送信するステップでユーザによって提供されたユーザ識別情報に照らしてアクセスされる。ユーザ識別情報に対応するデータレコードが検索される。デバイスの登録された型式情報及び/または機種情報と、登録されたストレージパスと、オーディオファイルのファイル名が抽出される。パスがアクセスされ、登録されたオーディオファイルが読み込まれる。
【0095】
さらに、ベース特性コードがベースファイルから収集される。ここで適用される収集アルゴリズムは、ステップ108で特性コードを取得するために適用されるアルゴリズム、すなわち、ステップ106で検索された収集アルゴリズムと同じであるか、整合しているか、または一致している。同じ収集アルゴリズムを適用する理由は、主として異なるプロバイダからの端末装置の通信の必要性を満たすためである。この実施例では、ステップ108で認証される特性コードを収集するための収集アルゴリズムと一致するXiaomi 2S携帯電話の指紋採取アルゴリズムA001が選択される。
【0096】
次いで、JNI法が用いられる。登録済み指紋画像ファイル、すなわちベースファイルが入力として使用され、Xiaomi 2S携帯電話の製造業者によって提供されるDLL内の指紋採取アルゴリズムA001の機能インターフェースが呼び出され、登録済みの指紋画像の特性コード、すなわちベース特性コードを取得する。
【0097】
ステップ112において、本発明の手法は、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応しているか否かを判定する。結果が肯定的である場合、本人認証要求が検証される。
【0098】
ステップ108及び110が完了した後、ベース特性コード及び特性コードが取得される。本発明の手法は、本人認証を要求する人物が検証されているかどうかを判定するために、これらの2つのコードを比較する。
【0099】
例えば、特性コードは単純な数値や文字列ではない。代わりに、特性コードは人の生体特徴情報が記録されているテンプレートである。一実施例として指紋特性コードを使用して、指紋パターンとコアポイントのような指紋の全体的な特徴と、終了点の数、分岐点の方向と位置、湾曲特性などの指紋の部分的特性を記録する。従って、2つの指紋特性コードが同一であるか否かの判定は、単に2つの指紋特性コードが同じであるかどうかを判定するプロセスではない。代わりに、このような判定は、2つのテンプレートの照合動作を実行するプロセスである。このプロセスは、その判定基準が2つの指紋特性コードが同じであるかどうかではないパターン認識である。代わりに、基準は、それらの間の類似度である。類似度の判定は、収集アルゴリズムを用いて収集した特性のタイプ及び数に関連している。特性がより多く収集されることにより、誤判定の可能性がより低くなる。従って、特定の端末プロバイダによって提供される収集アルゴリズムを用いることによって収集した特性コードに対しては、テンプレート内の特性及び他の特性のタイプと数が正確に認識され、これによって照合精度を高められるように、特定の端末プロバイダにより提供される収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムが照合の段階で適用されるべきである。
【0100】
上記に基づいて、本開示による人の生体特徴を利用して本人認証を行うための例示的な方法は、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応しているか否かを判定するために、ステップ108と110で適用される収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムを適用する。
【0101】
例えば、Xiaomi2S携帯電話の収集アルゴリズムA001がステップ108及び110で適用される。予め設定された指紋認識アルゴリズム構成表の検索を介して、Xiaomi2S携帯電話の収集アルゴリズムA001に対応する比較アルゴリズムB001が検索される。同様にして、JNI法を用いることにより、登録済み指紋画像ファイルの特性コード、すなわちベース特性コード、及び認証すべき特性コードが入力として用いられ、Xiaomi2S携帯電話の製造業者によって提供されるDLL内での指紋採取アルゴリズムB001の機能インターフェースが、照合動作を実行するために検索される。本発明の手法は、2つの指紋特性コード間の類似度に照らして、特性コードとベース特性コードが同じユーザの指紋に対応するかを判定する。照合結果は、チャン氏のiPhone(商標)4S携帯電話に返信され、上述のようにチャン氏の遠隔本人認証が確認され、チャン氏は他のリモートアプリケーションの操作に進むことができることになる。
【0102】
第一の例示的な実施形態では、チャン氏は指紋情報を登録するためにXiaomi 2S携帯電話を使用し、その後、チャン氏は遠隔本人認証を実行するためにiPhone(商標)4S携帯電話を使用する。既存の技術では、2つの端末装置によってアップロードされた指紋特性コードは、指紋が同じユーザからのものではないと結論付けるために指紋認証センターシステムで直接照合される。これがチャン氏の本人認証の失敗の原因となるであろう。本開示による人の生体特徴を用いて本人認証を行うための例示的な方法によれば、同じ収集アルゴリズム、すなわちXiaomi 2S携帯電話の収集アルゴリズムは、チャン氏の登録済み指紋画像ファイルの特性コードとiPhone(商標)4Sによってアップロードされた認証すべき指紋画像ファイルを収集するために適用され、対応する比較アルゴリズム、すなわちXiaomi 2S携帯電話の比較アルゴリズムは、収集された2つの特性コードを照合させるために適用される。このように、遠隔本人認証が成功裏に検証され、そして異なるプロバイダの端末装置の相互利用や通信が達成される。
【0103】
図2は、本開示の第二の例示的な実施形態による人の生体特徴を利用して本人認証を行うための例示的方法を示すフローチャートである。この例示的な実施形態では、本人認証を要求する人の特性コードは、本人認証を要求する人物の端末装置によって提供される。第一の実施形態のステップと同様であるこの例示的な実施形態の手順はここでは省略する。それらの違いは、
図2を参照してなされる以下の説明において強調されている。
【0104】
ステップ200では、特定の識別情報の人の生体特徴ファイルを受信し、ベースファイルとして使用する。
【0105】
例えば、チャン氏が登録する指紋情報にXiaomi 2S携帯電話を使用しているとする。チャン氏のユーザ識別情報「0001」と、登録すべき指紋画像ファイル「0001.jpg」と、Xiaomi 2S携帯電話の型式情報及び/または機種情報は、Xiaomi 2S携帯電話によってアップロードされ指紋認証センタシステムによって受信され、そして指紋データベースに記憶される。チャン氏の指紋登録プロセスはこれで完了する。
【0106】
ステップ202では、本人認証を要求する人物の端末装置を介して本人認証を要求する人物によって収集された人の生体特徴特性コードが受信される。
【0107】
特性コードを提供することができる端末装置は、本人認証を要求する人物により自身の人の生体特徴を入力するために使用される。次いで、本人認証を要求する人物によって入力された人の生体特徴に必要な前処理が施された後、本人認証を要求する人物の人の特性コードは、端末装置によって、その独自な収集アルゴリズム、すなわち、本人認証を要求する人物の端末装置に対応する収集アルゴリズムを用いて、収集される。次に、本人認証要求が送信され、本人認証を要求する人物の特性コードは、本人識別デバイスまたはシステムによって受信される。
【0108】
認証される特性コードに加えて、本人認証を要求する人物の端末装置により送信された本人認証要求には、本人認証を要求する人物のユーザ識別情報と本人認証を要求する人物の端末装置の型式情報及び/または機種情報がさらに含まれている。本人認証を要求する人物のユーザ識別情報は、登録されている人の生体特徴データから、人の生体特徴の登録されたファイル、すなわちベースファイルを抽出するために使用され、本人認証を要求する人物の端末装置の型式情報及び/または機種情報がデバイスに対応する収集アルゴリズムと比較アルゴリズムを取得するために使用される。
【0109】
例えば、チャン氏がiPhone(商標)4S携帯電話のソフトウェアアプリケーションを使用している場合、チャン氏は遠隔本人認証を実行することが必要とされる。チャン氏は、iPhone(商標)4S携帯電話の指紋センサーを介して自身の指紋画像を入力する。iPhone(商標)4S携帯電話は、チャン氏により入力された指紋画像から認証されるべき特性コードを収集するために、この携帯電話に元来インストールされている指紋採取アルゴリズムA002を使用し、指紋認証センタシステムへ本人認証要求を送信する。要求には認証されるべき特性コード、チャン氏のユーザ識別情報0001、及びiPhone(商標)4S携帯電話の型式情報及び/または機種情報が含まれている。指紋認証センタシステムは、これらの要求情報を受信する。
【0110】
204では、本人認証を要求する端末装置の型式及び/または機種情報が取得される。
【0111】
異なるプロバイダの端末装置間における相互通信の必要性を満たすために、ベース特性コードを収集するための収集アルゴリズムは、認証されるべき特性コードを収集するための収集アルゴリズムと同じである必要がある。認証されるべき特性コードがステップ202において指紋認証センタシステムによって受信されるので、認証されるべき特性コードを収集するために本人認証を要求する人物の端末装置によって適用される収集アルゴリズムを適用する必要がある。この要求を満たすためには、本人認証を要求する人物の端末装置の型式情報及び/または機種情報を最初に取得するべきである。
【0112】
ステップ202では、端末装置によって送信された本人認証要求には認証すべき特性コードだけでなく、端末装置の型式情報及び/または機種情報も含まれている。従って、端末装置であるiPhone(商標)4S携帯電話の型式情報及び/または機種情報を取得するために、本人認証要求から対応する情報が読み出される。
【0113】
ステップ206では、本人認証を要求する人物の端末装置の型式及び/または機種情報に照らして、特性コードを収集するために本人認証を要求する人物の端末装置によって適用される収集アルゴリズムが検索される。
【0114】
例えば、iPhone(商標)4S携帯電話に対応する指紋採取アルゴリズムA002は、iPhone(商標)4S携帯電話の型式情報及び/または機種情報に応じて、予め設定された指紋認識アルゴリズム構成表にアクセスすることによって取得される。
【0116】
ステップ208では、ベース特性コードがベースファイルから収集される。ベース特性コードを収集するために適用される収集アルゴリズムは、特性コードを取得するために本人認証を要求する人物の端末装置によって適用される収集アルゴリズムと同じであるか、整合しているか、または一致している。
【0117】
特性コードを取得した後に、本開示はさらに、ベース特性コードを収集する。
【0118】
まず、本人認証を要求する人物のベースファイルが読み込まれる。この例示的な実施形態では、チャン氏の登録済み指紋画像ファイル、すなわちベースファイルは、ステップ200で指紋データベースに記憶されている。本人認証要求を送信するステップでチャン氏によって提供されるユーザ識別情報0001に照らして、ユーザ識別情報0001の対応するデータレコードが指紋データベースにアクセスすることによって見出される。対応するデータレコードが見つかった後、ストレージパスと登録済み指紋画像ファイルのファイル名が抽出される。パスにアクセスされ、登録済み指紋画像ファイル「0001.jpg」が読み出される。
【0119】
そして、ベースファイルのベース特性コードが収集される。ここで適用される収集アルゴリズムは、ステップ206で検索された収集アルゴリズム、すなわち、認証されるべき特性コードを収集するために適用されるものと同じ収集アルゴリズムである。同じ収集アルゴリズムを適用する理由は、主として異なるプロバイダの端末装置の相互利用または相互通信の必要性を満たすためにある。この例示的な実施例では、ステップ206でiPhone(商標)4S携帯電話の指紋採取アルゴリズムA002が検索されるからである。登録指紋画像またはベース特性コードの特性コードが、登録済み指紋画像ファイル、すなわちベースファイルを入力として使用して、iPhone(商標)4S携帯電話の製造業者によって提供されるDLL内での指紋採取アルゴリズムA002の機能インターフェイスを呼び出し、JNI法を適用することによって取得される。
【0120】
ステップ210では、本発明の手法は、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応するかどうかを判定する。結果が肯定的である場合には、本人認証の要求が検証されることになる。
【0121】
ステップ202及び208が完了した後、ベース特性コード及び特性コードが取得される。本人認証を要求する人物の本人認証が検証されるかどうかは、ステップ202及び208で適用される収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムを使用することによって、2つの特性コードを比較することで判定される。収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムを選択する理由は、比較プロセスが複雑な照合処理であるからである。具体的な詳細は、既に第一の例示的な実施形態で説明したので、ここでは省略する。具体的な詳細は、第一の例示的な実施形態を参照することができる。
【0122】
この例示的な実施形態では、iPhone(商標)4S携帯電話の収集アルゴリズムA002は、予め設定された指紋認識アルゴリズム構成表を検索するためのステップ202及び208で適用され、iPhone(商標)4Sの収集アルゴリズムA002に対応する比較アルゴリズムB002が検索される。同様に、JNI法を用いて、登録済み指紋画像ファイルの特性コード、すなわちベース特性コード、及び認証されるべき特性コードが入力として使用され、iPhone(商標)4S携帯電話の製造業者によって提供されるDLL内での指紋採取アルゴリズムB002の機能インターフェースが、照合操作を実行するために呼び出される。認証される特性コードとベース特性コードは、2つの指紋特性コード間の類似度に従ってこれらの2つのコードが同一のユーザに対応するかどうかを判定するために比較される。照合結果は、チャン氏のiPhone(商標)4S携帯電話に戻って送信され、チャン氏は他のリモートアプリケーション操作に進むことができるように、チャン氏の遠隔本人認証が検証されることになる。
【0123】
第二の例示的な実施形態では、チャン氏は、指紋情報を登録するためにXiaomi 2S携帯電話を使用し、その後、チャン氏は認証されるべき特性コードをアップロードするためにiPhone(商標)4S携帯電話を使用する。既存の手法では、2つの端末装置によってアップロードされた特性コードは、それらが同じユーザからのものではないと結論付けるために指紋認証センターシステムで直接照合される。これは、チャン氏の本人認証の失敗の原因となるであろう。本開示によれば、人の生体特徴を利用して本人認証を行うための例示的な方法を用いて、認証されるべき特性コードを提供するiPhone(商標)4S携帯電話の収集アルゴリズムが、チャン氏の登録済み指紋画像ファイルの特性コードを収集するために適用される。iPhone(商標)4S携帯電話の収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムは、登録済み指紋画像ファイルの特性コード、すなわちベースファイルを、iPhone(商標)4Sでアップロードされた認証されるべき特性コードと比較するステップを実行するために適用される。同じ収集アルゴリズム、すなわちiPhone(商標)4S携帯電話の収集アルゴリズム、及び対応する比較アルゴリズム、すなわちiPhone(商標)4S携帯電話の比較アルゴリズムが適用され、チャン氏の遠隔本人認証は成功裏に検証され、異なるプロバイダの端末装置の相互利用や通信が達成される。
【0124】
図3は、本開示の第三の例示的な実施形態に従って、人の生体特徴を利用して本人認証を行うための例示的方法を示すフローチャートである。この例示的な実施形態では、本人認証を要求する人物の端末装置は、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルまたは本人認証を要求する人物の人の生体特徴の認証されるべき特性コードのいずれかを提供することができる。この例示的な実施形態で第一の例示的な実施形態及び第二の例示的な実施形態の部分と同じである部分については、簡略化の目的で記載されていない。他の例示的な実施形態と本実施例の相違点は、
図3を参照することにより本明細書で強調されている。
【0125】
ステップ300では、特定の識別情報の人の生体特徴ファイルが受信され、ベースファイルとして使用される。
【0126】
例えば、チャン氏は、指紋情報を登録するためにXiaomi 2S携帯電話を使用する。チャン氏のユーザ識別情報0001、登録すべき指紋画像ファイル0001.jpg、Xiaomi 2S携帯電話の型式情報及び/または機種情報はXiaomi 2S携帯電話によってアップロードされ、指紋認証センタシステムによって受信され、指紋データベースに記憶される。このようにして、チャン氏の指紋登録プロセスは完了する。
【0127】
ステップ302では、特定の識別情報のための本人認証要求を受信する。
【0128】
人の生体特徴ファイルまたは特性コードを提供することができる端末装置は、本人認証を要求する人物によって自身の人の生体特徴を入力するために使用される。本人認証を要求する人物により入力された人の生体特徴に必要な前処理が施された後、人の生体特徴ファイルが生成される。本人認証を要求する人物の認証されるべき特性コードは、特性コード収集機能を有する端末装置によって、その保有する収集アルゴリズムを用いて生成することができる。本人認証要求が送信される。本人認証を要求する人物の認証されるべき人の生体特徴ファイルまたは特性コードは、本人認証デバイスまたはシステムによって受信される。
【0129】
認証される特性コードに加えて、本人認証を要求する人物の端末装置により送信された本人認証要求には、さらに、本人認証を要求する人物のユーザ識別情報と、本人認証を要求する人物の端末装置の型式情報及び/または機種情報が含まれている。
【0130】
例えば、チャン氏がiPhone(商標)4S携帯電話のソフトウェアアプリケーションを使用する場合、チャン氏は、遠隔本人認証を実行することが必要とされる。チャン氏は、iPhone(商標)4S携帯電話の指紋センサを介して自身の指紋画像を入力する。iPhone(商標)4S携帯電話は指紋特性コードを収集する機能を有しているので、認証されるべき指紋画像が生成された後に、iPhone(商標)4S携帯電話は、認証されるべき指紋画像から認証されるべき指紋特性コードを収集するために、それ自体に保有されている指紋採取アルゴリズムA002を使用する。そして、iPhone(商標)4S携帯電話は、指紋認証センタシステムへ本人認証要求を送信する。要求には認証されるべき指紋画像ファイルまたは認証されるべき特性コードと、チャン氏のユーザ識別情報0001と、そしてiPhone(商標)4S携帯電話の型式情報及び/または機種情報が含まれている。指紋認証センタシステムは、該情報を受信する。
【0131】
ステップ304において、本発明の手法は、受信された本人認証要求が、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルまたは本人認証を要求する人物の端末装置を介して本人認証を要求する人物によって収集された特性コードを提供しているかどうかを判定する。もし本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルが提供されている場合、ステップ306が実行される。本人認証を要求する人物の端末装置を介して本人認証を要求する人物によって収集された特性コードが提供されている場合、ステップ308が実行される。
【0132】
本人認証を要求する人物の認証されるべき人の生体特徴ファイルまたは特性コードのいずれかが端末装置でアップロードされた本人認証要求に含まれているので、本人認証要求が本人認証デバイスまたはシステムによって受信された後に、本人認証要求に含まれる情報は、端末装置により提供される認証されるべき情報のタイプを判定するために最初に読み込まれ、認証されるべき情報の判定されたタイプに従って種々のステップが決定される。
【0133】
例えば、iPhone(商標)4S携帯電話によってアップロードされた情報が指紋画像ファイルである場合、ステップ306が実行される。iPhone(商標)4S携帯電話によってアップロードされた情報が認証されるべき特性コードである場合、ステップ308が実行される。
【0134】
ステップ306では、特定の収集アルゴリズムを用いて、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルから特性コードが収集され、その後、ステップ312が実行される。
【0135】
端末は、本人認証を要求する人物の特性コードの代わりに、本人認証を要求する人物の受信されるべき人の生体特徴ファイルを提供するので、本人認証を要求する人物の受信した人の生体特徴ファイルから認証すべき特性コードを収集するために特定の収集アルゴリズムが適用される。異なるプロバイダの端末装置の相互利用または通信を実現するために、特定の収集アルゴリズムは、ベースファイルからベース特性コードを収集するために、後続のステップで適用する必要がある。例えば、本人認証を要求する人物の端末装置に対応する収集アルゴリズム、またはベースファイルを提供する端末装置に対応する収集アルゴリズムは、特定の収集アルゴリズムとして使用することができる。
【0136】
まず、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルを提供する端末装置の型式及び/または機種情報を取得する。或いは、ベースファイルを提供する端末装置の型式及び/または機種情報を取得する。端末装置によって適用される収集アルゴリズムは、端末装置の型式及び/または機種情報に従って検索される。最後に、検索された収集アルゴリズムを用いることにより、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルから特性コードを収集する。認証すべき特性コードが収集された後、ステップ312が実行される。
【0137】
例えば、チャン氏の登録済み指紋画像ファイル、すなわちベースファイルを提供するXiaomi2S携帯電話、またはチャン氏の認証されるべき指紋画像ファイルを提供するiPhone(商標)4S携帯電話のいずれかが選択される。この実施例では、Xiaomi 2Sのが選択されている。その後、Xiaomi2S携帯電話の型式情報及び/または機種情報に照らして、Xiaomi2S携帯電話に対応する指紋採取アルゴリズムA001が予め設定された指紋認識アルゴリズム構成にアクセスすることによって検索される。最後に、JNI法を適用して登録指紋画像を入力として使用し、そしてXiaomi2S携帯電話の製造業者によって提供されるDLL内での指紋採取アルゴリズムA001の機能インターフェースを呼び出すことにより、本人認証を要求する人物の特性コードを取得する。その後、ステップ312が実行される。
【0138】
ステップ308では、本人認証を要求する人物の端末装置の型式及び/または機種情報を取得する。
【0139】
本人認証を要求する人の特性コードは端末装置により提供されるため、認証されるべきベース特性コードは、ベースファイルから収集する必要がある。異なるプロバイダの端末装置の相互利用や通信を実現するために、ベース特性コードを収集するために適用される収集アルゴリズムは、認証されるべき特性コードを収集するための収集と同じである必要がある。従って、ベース特性コードを収集する前に、本人認証を要求する人物の端末装置の型式情報及び/または機種情報を最初に取得する必要があり、その後、対応する収集アルゴリズムを選択することができる。
【0140】
ステップ302では、本人認証を要求する人物の端末装置により送信された本人認証要求には、認証されるべき特性コードに加えて、端末装置の型式情報及び/または機種情報も含まれている。従って、本人認証要求における対応する情報を読み取ることによって、端末装置であるiPhone(商標)4S携帯電話の型式情報及び/または機種情報が取得される。
【0141】
ステップ310では、本人認証を要求する人物の端末装置の型式及び/または機種情報に従って、特性コードを収集するために本人認証を要求する人物の端末装置によって適用される収集アルゴリズムが検索される。
【0142】
例えば、iPhone(商標)4S携帯電話に対応する指紋採取アルゴリズムA002は、本人認証を要求する人物の端末装置、すなわちiPhone(商標)4S携帯電話の型式情報及び/または機種情報に従って、予め設定された指紋認識アルゴリズム構成表にアクセスすることによって取得される。
【0143】
ステップ312では、ベース特性コードはベースファイルから収集される。ベース特性コードを収集するために適用されるアルゴリズムは、本人認証を要求する人物の特性コードを収集するためのアルゴリズムと整合しているか一致している。
【0144】
まず、本人認証を要求する人物のベースファイルが読み込まれる。この例示的な実施形態では、チャン氏の登録済み指紋画像ファイル、すなわちベースファイルは、ステップ300で指紋データベースに記憶される。本人認証要求を送信するステップでチャン氏によって提供されるユーザ識別情報0001に従って、ユーザ識別情報0001に対応するデータレコードが指紋データベースにアクセスすることによって見出される。対応するデータレコードが見つかった後、ストレージパスと登録済み指紋画像ファイルのファイル名が抽出される。次に、パスにアクセスして登録済み指紋画像ファイル0001.jpgが読み出される。
【0145】
そして、ベースファイルのベース特性コードが収集される。異なるプロバイダの端末装置の相互利用や通信の必要性を満たすために、ベース特性コードを収集するための適用収集アルゴリズムは、認証されるべき特性コードを収集するステップで適用される収集アルゴリズムと同じであるか、整合しているか、または一致している必要がある。本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルが本人認証要求の中で提供されている場合、ステップ306で選択された特定の収集アルゴリズムが適用されるべきである。さもなければ、もし本人認証を要求する人物の特性コードが本人認証要求の中で提供される場合には、ステップ310で検索された収集アルゴリズムが適用される。
【0146】
例えば、もしチャン氏の指紋画像ファイルが本人認証要求の中で提供されている場合、ステップ306で選択された特定の収集アルゴリズム、すなわちXiaomi 2S携帯電話に対応する収集アルゴリズムA001が適用される。そうではなく、もしチャン氏の指紋画像の認証されるべき特性コードが本人認証要求の中で提供される場合には、ステップ310で検索された収集アルゴリズム、すなわちiPhone(商標)4S携帯電話に対応する収集アルゴリズムA002が適用される。そして、JNI法を適用して登録済み指紋画像ファイル、すなわちベースファイルを入力として使用し、端末装置の製造業者によって提供されるDLL内での指紋採取アルゴリズムの機能インターフェイスを呼び出すことによって、登録された指紋画像の特性コード、すなわちベース特性コードが検索される。
【0147】
ステップ314では、本発明の手法は、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応しているか否かを判定する。結果が肯定的である場合、本人認証要求が検証される。
【0148】
上記の手順が完了した後、ベース特性コード及び特性コードが取得される。ベース特性コード及び特性コードを収集する収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムは、本人認証を要求する人物が本人認証にパスするかどうかを判定するべく2つのコードを比較するために使用される。収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムを選択する理由は、比較プロセスが複雑な照合処理であることである。具体的な詳細は、すでに第一の例示的な実施形態で説明されており、ここでは詳述されず、第一の例示的な実施形態を参照することができる。
【0149】
本人認証を要求する人物の人の生体特徴コードが本人認証要求で提供される場合には、ステップ306で選択された特定の収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムが選択される。本人認証を要求する人物の認証されるべき特性コードが本人認証要求で提供される場合には、ステップ310で検索された収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムが選択される。そして、選択された比較アルゴリズムは、認証されるべき取得された特性コードをベース特性コードと比較するために適用される。
【0150】
この実施形態では、本人認証要求がiPhone(商標)4S携帯電話によってアップロードされた指紋画像ファイルを含む場合、Xiaomi2S携帯電話の収集アルゴリズムA001は、特定の収集アルゴリズムとしてステップ306で選択される。予め設定された指紋認識アルゴリズム構成表が検索され、Xiaomi2S携帯電話の収集アルゴリズムA001に対応する比較アルゴリズムB001が検索される。同様にして、もし本人認証要求にiPhone(商標)4S携帯電話によってアップロードされた認証されるべき特性コードが含まれている場合には、iPhone(商標)4S携帯電話の収集アルゴリズムA002がステップ310で検索される。予め設定された指紋認識アルゴリズム構成表が検索され、iPhone(商標)4S携帯電話の収集アルゴリズムA002に対応する比較アルゴリズムB002を検索する。
【0151】
比較アルゴリズムが選択された後、例えばJNI法を適用することができる。登録済み指紋画像ファイルの特性コード、すなわちベース特性コード、及び認証されるべき特性コードが入力として使用される。製造業者によって提供されるDLL内での選択された比較アルゴリズムの機能インタフェースは、指紋の特性コードを比較するために呼び出される照合動作を実行する。呼び出された関数は2つの指紋特性コード間の類似度に応じて、認証されるべき特性コードとベース特性コードが同じユーザの指紋に対応していることを判定する。比較結果は、チャン氏のiPhone(商標)4S携帯電話に送信して戻され、このようにしてチャン氏の遠隔本人認証が検証され、チャン氏はリモートアプリケーションの操作に進んで実行することができる。
【0152】
第三の例示的な実施形態では、チャン氏は指紋情報を登録するためにXiaomi 2S携帯電話を使用し、その後、チャン氏は指紋画像ファイルまたは認証されるべき特性コードをアップロードするためにiPhone(商標)4S携帯電話を使用する。従来技術では、2つの端末装置によってアップロードされた特性コードは指紋認証センターシステムによって直接比較され、指紋認証センターシステムは、これらの2つのコードは同じユーザからのものではないと結論付け、これがチャン氏の本人認証失敗の原因となるであろう。本開示によれば、人の生体特徴を利用して本人認証を行うための例示的な方法を用いて、指紋認証センタシステムは、まず、本人認証を要求する人物の端末装置により提供される認証されるべき情報のタイプを判定し、認証されるべき情報の2つの異なるタイプに従って、それぞれ対応する動作を行う。例えば、同じ収集アルゴリズムは、登録済み指紋画像ファイルから特性コード、すなわちベース特性コード、及び認証されるべき指紋画像ファイルから認証されるべき特性コードを収集するために適用される。その後、収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムは、2つの特性コードを比較するために適用される。このようにして、比較結果に照らしてチャン氏は本人認証を成功裏にパスし、また、異なるプロバイダの端末装置の相互利用や通信を実現する。
【0153】
上述した3つの例示的な実施形態において、本開示は、人の生体特徴を利用して本人認証を行うための例示的な方法を提供する。それに応じて、本開示はまた、人の生体特徴を利用して本人認証を行うための例示的な装置を提供する。装置の実施形態は、方法の実施形態と同様であるので、ここでは簡潔に説明する。例示的装置の実施形態における関連部分は、例示的方法の実施形態において対応する部分を参照することができる。次の例示的装置の実施形態は、単なる例示にすぎない。
【0154】
図4は、本開示の第四の実施形態により、人の生体特徴を利用して本人認証を行うための例示的なデバイス400のブロック図である。
図4に示すように、デバイス400は、1つまたは複数のプロセッサ402またはデータ処理ユニット(単数または複数)及びメモリ404を備えることができる。メモリ404はコンピュータ可読媒体の一例である。メモリ404は、ベースファイル受信ユニット406、特性コード取得ユニット408、ベース特性コード収集ユニット410、及び判定ユニット412を含む複数のモジュールを内部に記憶することができる。
【0155】
ベースファイル受信ユニット406は特定の識別情報に対応する人の生体特徴ファイルを受信して、このようなファイルをベースファイルとして使用する。
【0156】
例えば、ベースファイル受信ユニット406は、端末装置によって提供される特定ユーザの人の生体特徴ファイルを受信し、特定ユーザの人の生体特徴の登録プロセスを完了するためにこのファイルを記憶する。登録されている人の生体特徴ファイルは、後続の本人認証のためのベースファイルとして使用される。人の生体特徴ファイルを受信することに加えて、ベースファイル受信ユニット406はさらに、特定ユーザのユーザ識別情報と、ベースファイルを提供する端末装置の型式情報及び/または機種情報を受信する。
【0157】
特性コード取得ユニット408は、本人認証を要求する人物の人の生体特徴を取得し、本人認証を要求する人物の人の生体特徴から特性コードを収集する。
【0158】
例えば、特性コード取得ユニット408には、ファイル受信サブユニット408−2、デバイス情報取得サブユニット408−4、収集アルゴリズム取得サブユニット408−6、及び第一の特性コード収集サブユニット408−8が含まれていてもよい。
【0159】
ファイル受信サブユニット408−2は、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルを受信し、さらに、本人認証を要求する人物のユーザ識別情報と、本人認証を要求する人物の端末デバイスの型式情報及び/または機種情報を受信する。
【0160】
デバイス情報取得サブユニット408−4は、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルを提供し、本人認証を要求する人物により使用される端末装置の型式情報及び/または機種情報、またはベースファイルを提供する端末装置の型式情報及び/または機種情報を取得する。
【0161】
異なるプロバイダの端末装置の相互利用または通信を達成するために、認証されるべきベース特性コード及び特性コードを収集するステップで、同じまたは一致する収集アルゴリズムを適用する必要がある。このステップでは、例えば、本発明の手法は、ベースファイルを提供する端末装置に対応する収集アルゴリズム、または本人認証を要求する人物の端末装置に対応する収集アルゴリズムを選択することができる。デバイス情報取得サブユニット408−4は上記の2つの端末装置のいずれかを選択することができ、選択された端末装置の型式情報及び/または機種情報を取得してもよい。
【0162】
収集アルゴリズム取得サブユニット408−6は、デバイス情報取得サブユニット408−4により出力される端末装置の型式情報及び/または機種情報に従って端末装置の収集アルゴリズムを検索または取得する。
【0163】
第一の特性コード収集サブユニット408−8は、収集アルゴリズム取得サブユニット408−6により出力される収集アルゴリズムを特定の収集アルゴリズムとして適用し、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルから特性コードを採取するために特定の収集アルゴリズムを使用する。
【0164】
ベース特性コード収集ユニット410は、ベースファイル受信ユニット406により受信したベースファイルを読み込み、ベースファイルからベース特性コードを収集する。ベース特性コードを収集するために適用されるアルゴリズムは、特性コード取得ユニット408によって適用される収集アルゴリズムと同じか或いは整合している。
【0165】
例えば、ベース特性コードを収集するステップの前に、まず最初に、記憶された人の生体特徴データが本人認証を要求する人物のユーザ識別情報に従って検索され、ファイル受信サブユニット408−2によって受信される。本人認証を要求する人物のユーザ識別情報に対応するベースファイルが検索され、そして本人認証を要求する人物の識別情報に対応するベースファイルを提供する端末装置の型式情報及び/または機種情報も検索される。
【0166】
異なるプロバイダの端末装置の相互利用または通信を達成するために、認証されるべきベース特性コード及び特性コードを収集するステップで、同じまたは一致する収集アルゴリズムを適用する必要がある。この例示的な実施態様では、収集アルゴリズム取得サブユニット408−6によって出力される収集アルゴリズムは、特性コードを収集するステップで第一の特性コード収集サブユニット408−8によって適用することができる。従って、収集アルゴリズム取得サブユニット408−6によって出力される収集アルゴリズムは、ベースファイルからベース特性コードを収集するために、ベース特性コード収集ユニット410によっても適用され得る。
【0167】
判定ユニット412は、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応しているかどうかを判定し、判定結果を出力する。
【0168】
判定ユニット412は、比較アルゴリズム選択サブユニット412−2と比較サブユニット412−4を含むことができる。
【0169】
比較アルゴリズム選択サブユニット412−2は、特性コード収集ユニット408とベース特性コード収集ユニット410によって適用される収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムを選択する。
【0170】
特性コードの比較処理は、2つの特性コードの類似度が判定される照合処理である。比較アルゴリズムは、特性コードのタイプ、位置、特徴点の数などの情報を正確に識別することが期待される。従って、収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムは、照合処理の精度を高めるために適用されるべきである。
【0171】
例えば、収集アルゴリズム取得サブユニット408−6によって出力される収集アルゴリズムは、ベース特性コードを収集するステップと、認証されるべき特性コードを収集するステップの両方で適用される。このようにして、比較アルゴリズム選択サブユニット412−2は、収集アルゴリズム取得サブユニット408−6により出力される収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムを検索するために、予め設定された人の生体特徴認識アルゴリズム構成表を検索する。
【0172】
比較サブユニット412−4は、比較アルゴリズムを用いて、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応するかどうかを比較し、判定結果を出力する。
【0173】
例えば、比較サブユニット412−4は、第一の特性コード収集サブユニット408−8によって出力される特性コードと、ベース特性コード収集ユニット410によって出力されるベース特性コードを受信し、認証されるべき特性コードとベース特性コードを比較するために、比較アルゴリズム選択サブユニット412−2により検索された比較アルゴリズムを用いて、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応するか否かを判定し、判定結果を出力する。
【0174】
図5は、本開示の第五の例示的な実施形態に従って、人の生体特徴を利用して本人認証を行うための例示的なデバイス500のブロック図である。第四の実施形態と同じであるかまたは類似する第五の実施形態の部分はここで省略するが、関連する説明については第四の実施形態を参照することができる。
【0175】
図5に示すように、デバイス500は、1つまたは複数のプロセッサ502またはデータ処理ユニット(単数または複数)及びメモリ504を備えることができる。メモリ504はコンピュータ可読媒体の一例である。メモリ504は、ベースファイル取得ユニット506、特性コード取得ユニット508、第一のデバイス情報取得ユニット510、第一の収集アルゴリズム取得ユニット512、ベース特性コード収集ユニット514、及び判定ユニット516を含む複数のモジュールをその内部に記憶することができる。
【0176】
ベースファイル取得ユニット506は特定の識別情報に対応する人の生体特徴ファイルを受信し、このようなファイルをベースファイルとして使用する。
【0177】
特性コード取得ユニット508は、本人認証を要求する人物の端末装置を介して本人認証を要求する人物によって収集された人の生体特徴の特性コードを受信する。
【0178】
第一のデバイス情報取得ユニット510は、本人認証を要求する人物の端末装置の型式及び/または機種情報を取得する。
【0179】
異なるプロバイダの端末装置の相互利用または通信を達成するために、認証されるべきベース特性コード及び特性コードを収集するステップで、同じまたは一致する収集アルゴリズムが適用される必要がある。この例示的な実施形態では、本人認証を要求する人物の端末装置によって収集された人の生体特徴から収集された特性コードは、特性コード取得ユニット508によって受信される。それに応じて、本人認証を要求する人物の装置端末に対応する収集アルゴリズムは、ベースファイルからベース特性コードを収集するために選択されるべきである。従って、本人認証を要求する端末装置の型式及び/または機種情報を最初に取得する必要がある。
【0180】
第一の収集アルゴリズム取得ユニット512は、本人認証を要求する端末装置の型式及び/または機種情報に照らして、特性コードを収集するために端末装置によって適用される収集アルゴリズムを検索する。
【0181】
第一の収集アルゴリズム取得ユニット512は、第一のデバイス情報取得ユニット510によって出力された本人認証を要求する端末装置の型式及び/または機種情報を受信し、予め設定された人の生体特徴認識アルゴリズム構成情報を検索し、本人認証を要求する人物の端末装置の型式情報及び/または機種情報に対応する収集アルゴリズムを検索する。
【0182】
ベース特性コード収集ユニット514は、ベースファイル受信ユニット506によって受信されたベースファイルを読み込み、ベースファイルからベース特性コードを収集する。ベース特性コードを収集するための収集アルゴリズムは、特性コード取得ユニット508によって適用される収集アルゴリズムと同一または整合している。
【0183】
異なるプロバイダの端末装置の相互利用または通信を達成するために、認証されるべきベース特性コード及び特性コードを収集するステップで、同じまたは一致する収集アルゴリズムが適用される必要がある。この実施形態では、本人認証を要求する人物の特性コードが特性コード取得ユニット508によって受信される。本人認証を要求する人物の端末装置の型式及び/または機種情報に対応する収集アルゴリズムが、第一の収集アルゴリズム取得ユニット512によって検索されて出力される。ベース特性コード収集ユニット514は、第一の収集アルゴリズム取得ユニット512によって出力された収集アルゴリズムを受信し、ベースファイルからベース特性コードを収集するためにこの収集アルゴリズムを使用する。
【0184】
判定ユニット516は、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応しているかどうかを判定し、判定結果を出力する。
【0185】
例えば、判定ユニット516には、比較アルゴリズム選択サブユニット516−2と比較サブユニット516−4が含まれることができる。
【0186】
比較アルゴリズム選択サブユニット516−2は、特性コード収集ユニット508とベース特性コード収集ユニット514によって適用される収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムを選択する。
【0187】
この例示的な実施例では、本人認証を要求する人物の特性コードは、特性コード取得ユニット508によって受信される。第一の収集アルゴリズム取得ユニット512により出力される本人認証を要求する人物の端末装置の型式及び/または機種情報に対応した収集アルゴリズムは、ベース特性コードを収集するステップでベース特性コード収集ユニット514によって適用される。このようにして、比較アルゴリズム選択サブユニット516−2は、第一の収集アルゴリズム取得ユニット512により出力される収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムを検索するために、予め設定された人の生体特徴認識アルゴリズム構成情報を検索する。
【0188】
比較サブユニット516−4は、比較アルゴリズムを用いて、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応するかどうかを比較し、判定結果を出力する。
【0189】
例えば、比較サブユニット516−4は、特性コード取得ユニット508により出力された特性コードと、ベース特性コード収集ユニット512により出力されたベース特性コードを受信し、認証されるべき特性コードをベース特性コードと比較するために、比較アルゴリズム選択サブユニット516−2によって検索された比較アルゴリズムを用いて、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応しているかどうかを判定し、判定結果を出力する。
【0190】
図6は、本開示の第六の例示的な実施形態に従って、人の生体特徴を利用して本人認証を行うための例示的な装置のブロック図である。第四及び/または第五の実施形態と同一または類似している第六の例示的な実施形態部分はここで省略するが、関連する説明については第四または第五の例示的な実施形態を参照することができる。
【0191】
図6に示すように、デバイス600は、1つまたは複数のプロセッサ602またはデータ処理ユニット(単数または複数)及びメモリ604を備えることができる。メモリ604は、コンピュータ可読媒体の一例である。メモリ604は、ベースファイル受信ユニット606、特性コード取得ユニット608、第二のデバイス情報取得ユニット610、第二の収集アルゴリズム取得ユニット612、ベース特性コード収集ユニット614、及び判定ユニット616を含む複数のモジュールをその内部に記憶することができる。
【0192】
ベースファイル受信ユニット606は特定の識別情報の人の生体特徴ファイルを受信して、このようなファイルをベースファイルとして使用する。
【0193】
特性コード取得ユニット608は、特定の識別情報の本人認証要求が受信されたときに、本人認証を要求する人物の人の生体特徴に照らして特性コードを取得する。
【0194】
例えば、特性コード取得ユニット608には、要求受信サブユニット608−2、型式情報判定サブユニット608−4、及び第二の特性コード収集サブユニット608−6を含めることができる。
【0195】
要求受信サブユニット608−2は特定の識別情報の本人認証要求を受信するが、これには本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルまたは人の生体特徴の特性コードと、本人認証を要求する人物のユーザ識別情報と、本人認証を要求する人物の端末装置の型式情報及び/または機種情報を含めることができる。
【0196】
型式判定ユニット608−4は、受信された本人認証要求が、本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルを提供しているか否か、或いは本人認証を要求する人物の端末装置を介して本人認証を要求する人物によって収集された本人認証を要求する人物の特性コードを提供しているか否かを判定する。
【0197】
型式判定ユニット608−4によって判定された結果が本人認証を要求する人物によって提供される人の生体特徴ファイルである場合、第二の特性コード収集サブユニット608−6は起動し、特定の収集アルゴリズムを用いて、本人認証を要求する人物の受信された人の生体特徴ファイルから特性コードを収集する。
【0198】
異なるプロバイダの端末装置の相互利用または通信を達成するためには、認証されるべきベース特性コード及び特性コードを収集するステップで、同じまたは一致する収集アルゴリズムを適用する必要がある。例えば、本発明の手法は、ベースファイルを提供する端末装置に対応する収集アルゴリズム、或いは本人認証を要求する人物の端末装置に対応する収集アルゴリズムのいずれかを選択してもよい。従って、この例示的な実施形態では、第二の特性コード収集サブユニット608−6は上記端末装置からの1つを選択し、選択された端末装置の型式情報及び/または機種情報を取得し、選択された端末装置の型式情報及び/または機種情報に対応する収集アルゴリズムを特定の収集アルゴリズムとして検索するため予め設定された人の生体特徴認識アルゴリズム構成情報を検索し、そして特定の収集アルゴリズムを使用して本人認証を要求する人物の人の生体特徴ファイルから特性コードを収集する。第二の特性コード収集サブユニット608−6は、ベース特性コード収集ユニット614に特定の収集アルゴリズムを出力する。ベース特性コード収集ユニット614は、ベースファイルからベース特性コードを収集するために、同じまたは一致する収集アルゴリズムを適用する。
【0199】
型式判定ユニット608−4からの判定結果が本人認証を要求する人物の端末装置によって収集された人の生体特徴の特性コードである場合、第二のデバイス情報取得ユニット610が起動し、本人認証を要求する端末装置の型式及び/または機種情報を検索する。
【0200】
型式判定サブユニット608−4からの判定結果が本人認証を要求する人物の端末装置によって収集された人の生体特徴の特性コードである場合、第二の収集アルゴリズム取得ユニット612が起動し、本人認証を要求する人物の端末装置の型式及び/または機種情報に従って、特性コードを収集するために端末装置によって適用される収集アルゴリズムを検索する。
【0201】
ベース特性コード収集ユニット614は、ベースファイル受信ユニット606によって受信されたベースファイルを読み込み、ベースファイルからベース特性コードを収集する。ベース特性コードを収集するための収集アルゴリズムは、特性コード取得ユニット608によって適用される収集アルゴリズムと同じまたは整合している。
【0202】
この例示的な実施形態では、型式判定サブユニット608−4による判定結果が本人認証を要求する人物によって提供される人の生体特徴ファイルである場合、ベース特性コード614は、第二の特性コード収集サブユニット608−6から出力される特定の収集アルゴリズムを受信し、ベースファイルからベース特性コードを収集する。型式判定サブユニット608−4による判定結果が本人認証を要求する人物の端末装置によって収集された人の生体特徴の特性コードである場合には、ベース生体特性ユニット614は、本人認証を要求する人物の端末装置に対応する収集アルゴリズムを受信し、この収集アルゴリズムが第二の収集アルゴリズム取得ユニット612によって出力されベースファイルからベース特性コードを収集する。
【0203】
判定ユニット616は、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応しているかどうかを判定し、判定結果を出力する。
【0204】
例えば、判定ユニット616は、比較アルゴリズム選択サブユニット616−2と比較サブユニット616−4を備えることができる。
【0205】
比較アルゴリズム選択サブユニット616−2は、特性コード収集ユニット608及びベース特性コード収集ユニット614によって適用される収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムを選択する。
【0206】
この例示的な実施形態では、型式判定ユニット608−4の判定結果が本人認証を要求する人物によって提供される人の生体特徴ファイルである場合、比較アルゴリズム選択サブユニット616−2は、第二の特性コード収集サブユニット608−6から出力される特定の収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムを、予め設定された人の生体特徴認識アルゴリズム構成情報から検索する。型式判定ユニット608−4の判定結果が本人認証を要求する人物によって提供され、かつ本人認証を要求する人物の端末装置によって収集された人の生体特徴の特性コードである場合には、比較アルゴリズム選択サブユニット616−2は、第二の収集アルゴリズム取得ユニット612により出力される特定の収集アルゴリズムに対応する比較アルゴリズムを、予め設定された人の生体特徴認識アルゴリズム構成情報から検索して取得する。
【0207】
比較サブユニット616−4は、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応するかどうかを比較アルゴリズムを用いて比較し、判定結果を出力する。
【0208】
比較サブユニット616−4は、特性コード取得サブユニット608によって出力される特性コード及びベース特性コード収集ユニット614によって出力されるベース特性コードを受信し、比較アルゴリズム選択サブユニット616−2によって検索された比較アルゴリズムを使用して特性コードをベース特性コードと比較し、ベース特性コード及び特性コードが同じ人の生体特徴に対応するかどうかを判定し、そして判定結果を出力する。
【0209】
本開示の例示的な実施形態を上述のように開示した。しかし、例示的な実施形態は、本開示に対するいかなる制限として解釈されるべきではない。当業者であれば誰もが、本開示の精神及び範囲を変更することなく修正を行うことができる。従って、本開示の保護範囲は、本開示の特許請求の範囲に従うべきである。
【0210】
標準的な構成では、本発明の開示に記載されるように、デバイス、端末装置、サーバ、またはシステムのようなコンピューティング・デバイスには、1つまたは複数の中央処理装置(CPU)、1つまたは複数の入力/出力インターフェイス、1つまたは複数のネットワークインターフェース、及びメモリを備えることができる。
【0211】
メモリには、非永久メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び/または読み出し専用メモリ(ROM)などの非揮発性メモリ、コンピュータ可読媒体におけるフラッシュ・ランダム・アクセス・メモリ(フラッシュRAM)のような形態を含めることができる。メモリは、コンピュータ可読媒体の一例である。
【0212】
コンピュータ可読媒体には、情報ストレージを実装するために任意の方法または手法を用いることができる永久的及び非永久的な、可動及び非可動媒体が含まれる。情報は、コンピュータ可読命令、データ構造、ソフトウェア・モジュール、または任意のデータであってもよい。コンピュータ記憶媒体の実施例には、相変化メモリ(PCM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他の型式のRAM、ROM、電気的消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、内蔵メモリ、CD−ROM、DVD、光メモリ、磁気テープ、磁気ディスク、他の磁気記憶装置、またはコンピューティングデバイスによってアクセス可能な情報を記憶することができる任意の他の非通信媒体を含めることができるが、これらに限定されるものではない。本明細書で定義されるように、コンピュータ可読媒体には、変調されたデータ信号及び搬送波のような一時的媒体は含まれない。
【0213】
当業者は、例示的な実施形態を方法、システム、またはコンピュータ・ソフトウェア製品の形態で提供することができることを理解するであろう。このように、本発明の手法は、ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの組み合わせによって実装することも可能である。さらに、本発明の手法は、コンピュータ実行可能またはコンピュータ可読命令を含む1つまたは複数のコンピュータ記憶媒体(ディスク、CD−ROM、または光記憶デバイスを含むが、これらに限定されない)の形態であるコンピュータソフトウェア製品として実装されてもよい。