特許第6636933号(P6636933)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6636933ROS1変異癌細胞を有する患者を治療するための化合物
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6636933
(24)【登録日】2019年12月27日
(45)【発行日】2020年1月29日
(54)【発明の名称】ROS1変異癌細胞を有する患者を治療するための化合物
(51)【国際特許分類】
   A61K 31/496 20060101AFI20200120BHJP
   A61P 35/00 20060101ALI20200120BHJP
   A61P 43/00 20060101ALI20200120BHJP
【FI】
   A61K31/496
   A61P35/00
   A61P43/00 111
【請求項の数】20
【全頁数】94
(21)【出願番号】特願2016-553608(P2016-553608)
(86)(22)【出願日】2015年2月19日
(65)【公表番号】特表2017-506255(P2017-506255A)
(43)【公表日】2017年3月2日
(86)【国際出願番号】EP2015053544
(87)【国際公開番号】WO2015124697
(87)【国際公開日】20150827
【審査請求日】2018年1月25日
(31)【優先権主張番号】61/942,287
(32)【優先日】2014年2月20日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/052,994
(32)【優先日】2014年9月19日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/055,450
(32)【優先日】2014年9月25日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】62/069,999
(32)【優先日】2014年10月29日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516026343
【氏名又は名称】イグナイタ インコーポレイテッド
(73)【特許権者】
【識別番号】307012403
【氏名又は名称】ネルビアーノ・メデイカル・サイエンシーズ・エツセ・エルレ・エルレ
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(74)【代理人】
【識別番号】100165157
【弁理士】
【氏名又は名称】芝 哲央
(74)【代理人】
【識別番号】100126000
【弁理士】
【氏名又は名称】岩池 満
(72)【発明者】
【氏名】リム ジョナサン
(72)【発明者】
【氏名】アルディニ エレーナ
(72)【発明者】
【氏名】メニチンチェリ マリア
【審査官】 岩下 直人
(56)【参考文献】
【文献】 特表2011−502959(JP,A)
【文献】 特表2010−530840(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/174876(WO,A1)
【文献】 History of Changes for Study: NCT02097810,2014年 8月,URL,https://clinicaltrials.gov/ct2/history/NCT02097810?V_6=View
【文献】 Database REGISTRY on STN,2009年,RN: 1108743-60-7
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/496
A61P 35/00
A61P 43/00
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者における癌を治療するための医薬組成物であって
前記医薬組成物は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドまたはその薬学的に許容される塩を含み
前記患者は、ROS1、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3から選択される少なくとも1つの標的遺伝子に、少なくとも1つの遺伝子変異を有することが知られる医薬組成物
【請求項2】
前記少なくとも1つの標的遺伝子が、ROS1である、請求項1に記載の癌を治療するための医薬組成物
【請求項3】
前記少なくとも1つの標的遺伝子が、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3からなる群から選択される、請求項1に記載の癌を治療するための医薬組成物
【請求項4】
前記癌が、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌からなる群から選択される、請求項1に記載の癌を治療するための医薬組成物
【請求項5】
前記癌が、非小細胞肺癌、神経芽細胞腫、および大腸癌からなる群から選択される、請求項に記載の癌を治療するための医薬組成物
【請求項6】
前記癌が、甲状腺乳頭癌である、請求項1に記載の癌を治療するための医薬組成物。
【請求項7】
前記癌が、すい臓癌である、請求項1に記載の癌を治療するための医薬組成物。
【請求項8】
前記癌が、大腸癌である、請求項1に記載の癌を治療するための医薬組成物。
【請求項9】
前記癌が、乳腺類似分泌癌である、請求項1に記載の癌を治療するための医薬組成物。
【請求項10】
前記少なくとも1つの標的遺伝子が、NTRK1である、請求項1に記載の癌を治療するための医薬組成物。
【請求項11】
前記少なくとも1つの標的遺伝子が、NTRK2である、請求項1に記載の癌を治療するための医薬組成物。
【請求項12】
前記少なくとも1つの標的遺伝子が、NTRK3である、請求項1に記載の癌を治療するための医薬組成物。
【請求項13】
患者における非小細胞肺癌を治療するための医薬組成物であって
前記医薬組成物は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドまたはその薬学的に許容される塩を含み、
前記患者は、ROS1、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3から選択される少なくとも1つの標的遺伝子に、少なくとも1つの遺伝子変異を有することが知られる、医薬組成物。
【請求項14】
前記少なくとも1つの標的遺伝子が、ROS1である、請求項13に記載の非小細胞肺癌を治療するための医薬組成物。
【請求項15】
前記少なくとも1つの標的遺伝子が、NTRK1である、請求項13に記載の非小細胞肺癌を治療するための医薬組成物。
【請求項16】
前記少なくとも1つの標的遺伝子が、NTRK2である、請求項13に記載の非小細胞肺癌を治療するための医薬組成物。
【請求項17】
前記少なくとも1つの標的遺伝子が、NTRK3である、請求項13に記載の非小細胞肺癌を治療するための医薬組成物。
【請求項18】
患者における肉腫を治療するための医薬組成物であって
前記医薬組成物は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドまたはその薬学的に許容される塩を含み、
前記患者は、ROS1、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3から選択される少なくとも1つの標的遺伝子に、少なくとも1つの遺伝子変異を有することが知られる、医薬組成物。
【請求項19】
前記少なくとも1つの標的遺伝子が、ROS1である、請求項18に記載の肉腫を治療するための医薬組成物。
【請求項20】
前記少なくとも1つの標的遺伝子が、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3から選択される、請求項18に記載の肉腫を治療するための医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2014年2月20日に出願された米国特許仮出願第61/942287号、2014年9月19日出願に出願された米国特許仮出願第62/052994号、2014年9月25日出願に出願された米国特許仮出願第62/055450号、2014年10月29日出願に出願された米国特許仮出願第62/069999号の優先権を主張するものであり、それら各々は、すべての図面を含めてその全体が、参照により本明細書に援用される。
【0002】
共同研究者
本明細書に開示される組成物および方法は、Ignyta,Inc.とNerviano Medical Sciences s.r.l.の間で締結され、2013年10月10日に発効した、共同研究契約に基づくものである。
【0003】
本発明は、プロテインキナーゼ活性を調節する、ある置換インダゾール化合物に関するものである。したがって、本発明化合物は、プロテインキナーゼ活性の脱制御を起因とする疾患の治療に有用である。本発明はまた、当該化合物を調製する方法、当該化合物を含有する医薬組成物、および当該化合物を含有する医薬組成物を用いて疾患を治療する方法を提供するものである。
【背景技術】
【0004】
プロテインキナーゼ(PK:protein kinase)の機能不全は、多くの疾患の顕著な特徴である。ヒトの癌に関与する癌遺伝子および癌原遺伝子の多くが、PKをコードしている。PK活性の上昇は、良性前立腺過形成、家族性腺腫症、ポリープ症、神経線維腫症、乾癬、アテローム性動脈硬化症に関連した血管平滑筋細胞増殖、肺線維症、関節炎糸球体腎炎、ならびに術後狭窄および再狭窄等の多くの非悪性疾患にも関与している。
【0005】
また、PKは、炎症性疾患ならびにウイルスおよび寄生虫の増殖にも関与している。また、PKは、神経変性疾患の病態および発症にも重要な役割を果たしている可能性がある。
【0006】
PKの機能不全または脱制御に関する概要については、たとえば、非特許文献1を参照されたい。
【0007】
PKのサブセットは、内在性タンパク質チロシンキナーゼ活性(RPTK)を有する膜受容体の一群である。成長因子に結合すると、RPTKは活性化され、自身と、細胞質の一連の基質をリン酸化する。それらはこのメカニズムを介して、増殖、分化、または他の生物学的変化に関する細胞内シグナルを伝達する。RTPKの構造異常、過剰発現および過剰活性化は、ヒトの腫瘍にしばしば認められることから、細胞増殖をもたらすシグナル伝達の構造的点火により、悪性の形質転換が発生することが示唆される。未分化リンパ腫キナーゼ(ALK:Anaplastic lymphoma kinase)は、RTKのインスリン受容体サブファミリーに属するチロシンキナーゼ受容体である。ALK遺伝子は第二染色体に位置しており、特に発生の間、主に神経細胞中で発現される。ALK遺伝子は、未分化大細胞リンパ腫(ALCL:Anaplastic Large Cell Lymphomas)の大きなサブセットにおいて、第五染色体上のヌクレオホスミン(NPM)遺伝子を伴う平衡染色体転座に関与している。ALK+ALCLにおいて、転座の結果、NPMユビキタスプロモーターが融合タンパク質の異所性発現を活性化させ、当該融合タンパク質において、NPM部分が二量体化し、およびALKキナーゼドメインが自己リン酸化し、構造的に活性な状態となる。
【0008】
文献から、多くのデータが、NPM−ALK融合タンパク質が強力な癌遺伝子である可能性を有していること、およびその異所性発現が、細胞の形質転換の原因であることを示している。さらに、マウスT細胞性リンパ球にヒトNPM−ALKを構造的に発現させるだけで、短い潜伏期間で、トランスジェニック動物にリンパ系新生物を発生させるには十分であった。
【0009】
ALCLは、CD30抗原(Ki−1)の表面発現の特徴により定義づけられた疾患であり、成人非ホジキンリンパ腫の2%、小児非ホジキンリンパ腫の13%を占めており、主に若い男性患者が罹患する。ALK+ALCLは、すべてのALCLの70%を占め、全身的な兆候を伴う進行性疾患であり、しばしば節外性病変部位(骨髄、皮膚、骨、軟部組織)を伴う。
【0010】
ALK発現ALCLの約15〜20%が、ALKの細胞質部分を含む、異なるN末端部分を伴う、異なる染色体転座を有することが判明しており、それらすべてが、ALKキナーゼドメインの構造的活性化をもたらす。
【0011】
さらに、メラノーマ、乳癌、ならびに神経芽細胞腫、グリア芽腫、ユーイング肉腫、網膜芽腫のような外肺葉起源の固形腫瘍から確立された細胞株は、ALK受容体を発現することが判明している。
【0012】
ROS1は、インスリン受容体スーパーファミリーに属している。他のチロシンキナーゼ受容体分子のように、ROS1は、細胞外環境から細胞の核への成長シグナルの伝達において、重要な役割を果たしている。ROS1は、2つのオーファン受容体チロシンキナーゼファミリーメンバーの1つであり、公知の結合リガンドはない。遺伝子再構成、変異、またはコピー数増加等のROS1における遺伝子変異は、癌遺伝子を生成し、癌を発生させうる(非特許文献2)。ROS1は、融合タンパク質の形態(ROS1に関しては、6つの異なるパートナー)でNSCLC患者中に発見されており、NSCLC患者のおよそ2%に見いだされている(非特許文献3)。2つの別のROS1遺伝子再構成が、多形成グリア芽細胞腫、胆管癌、卵巣癌、胃腺癌、大腸癌、炎症性筋線維芽腫瘍、血管肉腫、および類上皮型血管内皮腫を含めた様々な他の癌で検出されている(非特許文献4;非特許文献5;非特許文献6;非特許文献7)。
【0013】
ROS1遺伝子の再構成は、無制御増殖および腫瘍細胞生存期間の延長を伴う細胞死に対する抵抗性を含む、細胞に癌遺伝子性をもたらす下流シグナル伝達経路を活性化する、構造的活性化キナーゼドメインを有する融合タンパク質を生成する。これらの経路には、細胞増殖に対するRas−ERK、ならびに細胞の生存(抗アポトーシス)および増殖を制御するJAK−STATならびにPI3K/AKT経路が含まれる。ROS1融合タンパク質はまた、タンパク質の翻訳制御に重要なmTOR経路を活性化しうる。これらの経路が活性化された癌は悪性度が高い傾向があり、浸潤および転移を伴い、そのため患者の生存率は低い(非特許文献5)。
【0014】
Trkは、ニューロトロフィン(NT:neurotrophins)と呼ばれる可溶性成長因子の一グループにより活性化される高親和性受容体チロシンキナーゼである。Trk受容体ファミリーには、3種類−TrkA、TrkB、およびTrkC−がある。ニューロトロフィンには、(i)TrkAを活性化する神経成長因子(NGF:nerve growth factor)、(ii)TrkBを活性化する、脳由来神経栄養因子(BDNF:brain−dericed neurotrophic factor)およびNT−4/5、ならびに(iii)TrkCを活性化するNT3、がある。Trkは、神経組織において広く発現されており、神経細胞の維持、シグナル伝達、および生存に関与している(非特許文献8)。NTRK1は、TrkA受容体チロシンキナーゼをコードする。TrkAは、細胞増殖および生存を促進するPI3K/AKT、PKCおよびERK1/2経路を活性化する。
【0015】
Trk/ニューロトロフィン経路の阻害物質は、疼痛の前臨床動物モデルにおいて有効であることが示されている。たとえば、アンタゴニスト性のNGFおよびTrkA抗体(たとえば、RN−624)は、炎症および神経疼痛の動物モデル、ならびにヒト臨床試験において、有効であることが示されている(非特許文献9;非特許文献10;非特許文献11;非特許文献12;非特許文献13;非特許文献14;非特許文献15;非特許文献16)。さらに、近年の文献では、炎症の後、BDNFレベルおよびTrkBのシグナル伝達が、後根神経節において増加していることが示されており(非特許文献17)、いくつかの研究では、BDNF/TrkB経路を介したシグナル伝達を低下させる抗体が、ニューロン過感作およびその関連疼痛を阻害することが示されている(非特許文献18)。
【0016】
加えて、腫瘍細胞および(sand)腫瘍浸潤マクロファージは、末梢疼痛線維に位置するTrkAを直接刺激することが示されている。マウスおよびラットの様々な腫瘍モデルによると、モノクローナル抗体を用いたNGFの中和により、最大耐用量のモルヒネと同程度またはそれ以上に癌関連疼痛を阻むことが示された。さらに、多くの実験において、BDNF/TrkB経路の活性化は、炎症性疼痛(非特許文献19)、神経因性疼痛(非特許文献20)、および外科手術による疼痛(非特許文献21)を含む、様々なタイプの疼痛の調節因子であることが示唆されている。TrkAとTrkBのキナーゼはNGF誘導性生物学的応答の仲介因子であるため、TrkAおよび/または他のTrkキナーゼの阻害物質は、慢性的な疼痛状態に対する効果的な治療をもたらしうる。
【0017】
また、近年の文献において、Trkの過剰発現、活性化、増幅、および/または変異は、神経芽細胞腫(非特許文献22)、卵巣癌(非特許文献23)、乳癌(非特許文献24)、前立腺癌(非特許文献25)、すい臓癌(非特許文献26)、多発性骨髄腫(非特許文献27)、星状細胞腫および髄芽細胞腫(非特許文献24)、グリオーマ(非特許文献28)、メラノーマ(非特許文献29)、甲状腺癌(非特許文献30)、肺腺癌(非特許文献31)、大細胞神経内分泌腫瘍(非特許文献32)、ならびに大腸癌(非特許文献33)を含む、多くの癌に関連していることが示されている。癌の前臨床モデルにおいて、Trk阻害物質は、腫瘍増殖の阻害、および腫瘍転移の防止の両方に有効である。特に、TrkA、BおよびCならびにTrk/Fcキメラの非選択的小分子阻害物質は、腫瘍増殖の阻害と腫瘍転移の防止の両方に有効であった(非特許文献34;非特許文献35;非特許文献36;非特許文献37;非特許文献29)。ゆえに、キナーゼのTrkファミリーの阻害物質は、癌治療における有用性が期待される。
【0018】
Trk遺伝子の様々な遺伝子再構成が、ヒトの悪性腫瘍に関与している。たとえば、MPRIP−NRTK1およびCD74−NRTK1遺伝子の再構成は、非小細胞肺癌の発生に関与している。TPM3−NRTK1、TGF−NTRK1およびTPR−NTRK1の遺伝子再構成は、甲状腺乳頭癌の発生に関与している。TPM3−NTRK1遺伝子の再構成は、大腸癌の発生に関与している。また、NTRK1、NTRK2またはNTRK3遺伝子の再構成は、グリア芽腫、AMLおよび分泌性乳癌で特定されている。2013年に、ヴァイシュナヴィ(Vaishnavi)らは、91人の汎陰性(pan−negative)肺腺腫患者のうち3人において、NGSおよびFISHを用いて、新規のNTRK1融合を報告した(非特許文献38)。
【0019】
さらに、ニューロトロフィン/Trk経路の阻害は、炎症性疾患の前臨床モデルの治療に有効であることが示されている。たとえば、ニューロトロフィン/Trk経路の阻害は、喘息(非特許文献39)を含む炎症性肺疾患、間質性膀胱炎(非特許文献40)、潰瘍性大腸炎およびクローン病を含む炎症性大腸炎(非特許文献41)、ならびにたとえば、アトピー性皮膚炎(非特許文献42)、湿疹、および乾癬(非特許文献43)等の炎症性皮膚疾患の前臨床モデルに関与が認められる。
【0020】
また、ニューロトロフィン/Trk経路、特にBDNF/TrkBは、多発性硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病(非特許文献44)を含む神経変性疾患の病因への関与が認められる。ニューロトロフィン/Trk経路の調節は、これらの疾患および関連疾患の治療に有用である可能性がある。
【0021】
TrkA受容体はまた、ヒト宿主において、寄生虫感染病であるクルーズトリパノソーマ(Typanosoma cruzi)(シャーガス病)の感染における疾患プロセスに重要であると考えられている(非特許文献45)。ゆえに、TrkAの阻害は、シャーガス病および関連原虫感染症の治療に有用である可能性がある。
【0022】
Trk阻害物質はまた、たとえば骨粗しょう症、リウマチ性関節炎、および骨転移等の骨再形成制御の不安定さに関連した疾患の治療にも使用することができる。骨転移は、しばしば発生する癌の合併症であり、進行性乳癌または前立腺癌(1)の患者の最大70%、および肺癌、大腸癌、胃癌、膀胱癌、子宮癌、直腸癌、甲状腺癌、または腎癌の患者の約15〜30%において発生する。溶骨型骨転移は酷い疼痛、病的な骨折、生命を脅かすほどの高カルシウム血症、脊髄圧迫、および他の神経圧迫性症候群を引き起こし得る。これらの理由から、骨転移は重篤で、費用のかかる癌の合併症となっている。したがって、増殖性骨芽細胞のアポトーシスを誘導することができる剤は、非常に有益である。TrkAおよびTrkCの受容体の発現は、骨折マウスモデルの骨形成領域において観察されている(非特許文献46)。さらに、ほとんどのすべての骨形成細胞において、NGFの局在が観察されている(非特許文献46)。近年、汎Trk阻害物質は、ヒトhFOB骨芽細胞の3種のTrk受容体のすべてに結合するニューロトロフィンにより活性化されるチロシンシグナル伝達を阻害することが示された(非特許文献47)。これらのデータは、たとえば癌患者の骨転移等の骨再形成性疾患の治療に対するTrk阻害物質の有用性を裏付ける論理的根拠となる。
【0023】
結論として、ALKまたはROS1シグナル伝達への干渉は、ALCL、および場合によっては他の症状における腫瘍細胞の増殖を阻害する特異的で有効な方法となる可能性がある。また、インスリン様成長因子1受容体(IGF−1R、IGF1R:insulin−like growth factor 1 receptor)もRTKのインスリン受容体サブファミリーの1種である。
【0024】
さらに、TrkA、TrkBおよび/もしくはTrkCのシグナル伝達、またはそれらの組み合わせのシグナル伝達への干渉は、限定されないが、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌および大腸癌を含む、様々な癌における腫瘍細胞の増殖を阻害する特異的で有効な方法である。
【0025】
IGF−1Rシグナル伝達は、腫瘍発生の一因となりうること、およびIGF−1R機能への干渉は、癌において妥当性のある治療選択であることを示唆するいくつかの証拠が存在する。IGFおよびIGF−1Rのシグナル伝達の概要、生理学上の機能、ならびに上記に要約されるヒトの癌および他の症状における本システムの関与を裏付ける証拠の詳細な説明については、たとえば、非特許文献48;非特許文献49;非特許文献50;非特許文献51;非特許文献52;非特許文献53;非特許文献54等の当該題材に関する多くのレビュー、およびそれらに含まれている参照文献を参照されたい。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0026】
【非特許文献1】カレント・オピニオン・イン・ケミカル・バイオロジー(Current Opinion in Chemical Biology)1999,3:459−465
【非特許文献2】スタンフォバ及びジャンネ(Stumpfova and Janne)、2012年
【非特許文献3】ベルゲソン(Bergethon)ら、2012年;デービス(Davies)ら、2012年
【非特許文献4】リー(Lee)ら、2013年
【非特許文献5】デービス及びドエベレ(Davies and Doebele)、2013年
【非特許文献6】デービス(Davies)ら、2012年;
【非特許文献7】ショー(Shaw)ら、2013年
【非特許文献8】パタポウシャン,A.(Patapoutian, A.)ら、カレント・オピニオン・イン・ニューロバイオロジー(Current Opinion in Neurobiology)2001,11,272−280
【非特許文献9】ウルフ,C.J.(Woolf, C. J.)ら、(1994)、ニューロサイエンス(Neuroscience)62,327−331
【非特許文献10】ツァーン,P.K.(Zahn, P. K.)ら、(2004)、ジャーナル・オブ・ペイン(J. Pain)5,157−163
【非特許文献11】マクマホン,S.B.(McMahon, S. B.)ら、(1995)、ネイチャー・メディシン(Nat. Med.)1, 774−780
【非特許文献12】マ,Q.P.及びウルフ,C.J.、(Ma, Q. P. and Woolf, C. J.)(1997)、ニューロレポート(Neuroreport)8,807−810
【非特許文献13】シェルトン,D.L.(Shelton, D. L.)ら、(2005)、ペイン(Pain)116,8−16
【非特許文献14】デラフォイ,L.(Delafoy, L.)ら、(2003)、ペイン(Pain)105,489−497
【非特許文献15】ラム,K.(Lamb, K.)ら、(2003)、ジャーナル・オブ・ニューロガストロエンテロール・アンド・モーティリティ(Neurogastroenterol. Motil.)15, 355−361
【非特許文献16】ジャガー,S.I.(Jaggar, S. I.)ら、(1999)、ブリティッシュ・ジャーナル・オブ・アネステシア(Br. J. Anaesth.)83,442−448
【非特許文献17】チョウ,L.(Cho, L.)ら、ブレイン・リサーチ(Brain Research)1997,749,358
【非特許文献18】チャン−チー、L(Chang−Qi, L)ら、モレキュラー・ペイン(Molecular Pain)2008,4:27
【非特許文献19】マタヨシ,S.(Matayoshi, S.)、ジャーナル・オブ・フィシオロジー(Physiol.)2005,569:685−95
【非特許文献20】トンプソン,S.W.(Thompson, S. W.)、プロシーディングス・オブ・ザ・ナショナル・アカデミー・オブ・サイエンス(Proc. Natl. Acad. Sci. USA)1999,96:7714−18
【非特許文献21】リー,C.−Q(Li, C.−Q.)ら、モレキュラー・ペイン(Molecular Pain)2008,4(28),1−11
【非特許文献22】ブロジャー,G.M.(Brodeur, G. M.)、ネイチャー・レビューズ・キャンサー(Nat. Rev. Cancer)2003,3,203−216
【非特許文献23】デビッドソン.B.(Davidson. B.)ら、クリニカル・キャンサー・リサーチ(Clin. Cancer Res.)2003,9,2248−2259
【非特許文献24】クルッツェン(Kruettgen)ら、ブレイン・パソロジー(Brain Pathology)2006,16:304−310
【非特許文献25】ディオンヌ(Dionne)ら、クリニカル・キャンサー・リサーチ(Clin. Cancer Res.)1998,4(8):1887−1898
【非特許文献26】ダン(Dang )ら、ジャーナル・オブ・ガストロエンテロロジー・アンド・ヘパトロジー(Journal of Gastroenterology and Hepatology)2006,21(5):850−858
【非特許文献27】フー(Hu)ら、キャンサー・ジェネティクス・アンド・サイトジェネティクス(Cancer Genetics and Cytogenetics)2007,178:1−10
【非特許文献28】ハンセン(Hansen)ら、ジャーナル・オブ・ニューロケミストリー(Journal of Neurochemistry)2007,103:259−275
【非特許文献29】トルッツィー(Truzzi)ら、ジャーナル・オブ・インベスティゲティブ・デルマトロジー(Journal of Investigative Dermatology)2008,128(8):2031−2040
【非特許文献30】ブシェシァニスカ(Brzezianska)ら、ニューロエンドクライノロジー・レターズ(Neuroendocrinology Letters)2007,28(3),221−229
【非特許文献31】ペレッツ−ピネラ(Perez−Pinera)ら、モレキュラー・アンド・セルラー・バイオケミストリー(Molecular and Cellular Biochemistry)2007,295(1&2),19−26
【非特許文献32】マルケッティ(Marchetti)ら、ヒューマン・ミューテーション(Human Mutation)2008,29(5),609−616
【非特許文献33】バルデッリ, A.(Bardelli, A.)、サイエンス(Science)2003,300,949
【非特許文献34】ナカガワ,A.(Nakagawara, A.)(2001年)、キャンサー・レターズ(Cancer Letters)169:107−114
【非特許文献35】マイヤー,J.(Meyer, J.)ら、(2007年)、ロイケミア(Leukemia)、1−10
【非特許文献36】ピエロッティア,M.A.及びグレコ A.(Pierottia, M. A. and Greco A.)、(2006年)、キャンサー・レターズ(Cancer Letters)232:90−98
【非特許文献37】エリック・アドリァーンセンス,E.(Eric Adriaenssens, E.)ら、キャンサー・リサーチ(Cancer Res)、(2008年)68:(2)346−351
【非特許文献38】ヴァイシュナヴィ(Vaishnavi)ら、ネイチャー・メディシン(Nat Med.)2013 Nov:19(11):1469−72
【非特許文献39】フロイント−ミッチェル,V(Freund−Michel, V);フロスタード,N.(Frossard, N.);ファーマコロジー&セラピュティクス(Pharmacology & Therapeutics)(2008年),117(1),52−76
【非特許文献40】フー・ビビアンY(Hu Vivian Y)ら、ザ・ジャーナル・オブ・ウロロジー(The Journal of Urology)(2005年),173(3),1016−21
【非特許文献41】ジ・モーラ,F.F(Di Mola, F. F)ら、ガット(Gut)(2000年),46(5),670−678
【非特許文献42】ドウ,Y.−C(Dou, Y.−C.)ら、アーカイブス・オブ・デルマトロジカル・リサーチ(Archives of Dermatological Research)(2006年),298(1),31−37
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【非特許文献44】ソーラブジ,ファリダ(Sohrabji, Farida);ルイス,ダニエル K.(Lewis, Danielle K.)、フロンティア・イン・ニューロエンドクライノロジー(Frontiers in Neuroendocrinology)(2006年),27(4),404−414
【非特許文献45】ド・メロ−ジョージ,M(de Melo−Jorge, M.)ら、セル・ホスト&マイクローブ(Cell Host & Microbe)(2007年),1(4),251−261
【非特許文献46】K.アサミ(K. Asaumi)ら、ボーン(Bone)(2000年)26(6)625−633
【非特許文献47】J.ピンスキー(J. Pinski)ら、(2002年)62,986−989
【非特許文献48】バセルガR.(Baserga R.)ら、バイオキミカ・バイオフィシカ・アクタ(Biochim Biophys Acta)vol. 1332,F105−F126ページ,1997
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【非特許文献51】バレンティンズB.(Valentinis B.)ら、モレキュラー・パソロジー(Mol Pathol)vol.54,133−7ページ,2001
【非特許文献52】ワンY.(Wang Y.)ら、カレント・キャンサー・ドラッグ・ターゲット(Curr Cancer Drug Targets)vol.2,191−207ページ,2002
【非特許文献53】ラロンZ.(Laron, Z.)、ジャーナル・オブ・エンドクライノロジー&メタボリズム(J Clin Endocrinol Metab)vol.89,1031−1044ページ,2004
【非特許文献54】ホフマンF(Hofmann F)ら、ドラッグ・ディスカバリー・トゥデイ(Drug Discov Today)vol.10,1041−7ページ,2005
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0027】
神経変性疾患、脳血管障害、肥満、心血管系疾患、および癌の治療のための、3−アミノ、および3−アシルアミノインダゾール誘導体は、Aventis Pharma SAの名義で、国際公開第2006003276号、国際公開第2004022544号および国際公開第2003078403号に公開されている。
【0028】
糖尿病、たとえばアルツハイマー病、およびパーキンソン病等の神経変性疾患の治療のためのインダゾリルアミド誘導体は、SmithKline Beecham P.L.C.の名義で、国際公開第2003051847号に公開されている。
【0029】
腫瘍性疾患、ウイルス性疾患、移植における免疫抑制、嚢胞性線維症、および血管新生に関連した疾患の治療のためのインダゾール誘導体は、Merck GMBHの名義のもと、国際公開第2008003396号に開示されている。
【0030】
これらの発見にもかかわらず、いまだ、当該疾患の治療のための、より有効性の高い剤が求められている。
【0031】
我々は、今回、一連のインダゾール類が、強力なプロテインキナーゼ阻害物質であること、したがって抗癌治療に有用であることを見出した。
【0032】
従って、本発明の目的は、式(I)、または式2.(I)により表される置換インダゾール化合物を提供することである。
【0033】
より具体的には、本発明の第一の目的は、式(I)により表される置換インダゾール化合物またはその異性体、互変体、プロドラッグもしくは薬学的に許容される塩を提供することである。
【0034】
【化1】
【0035】
ここで、Xは、−CH2−、−CH(OH)−、−CH(OR’)−、または−C(R’R”)−であり、R’は場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキルであり、R”は水素、または場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキルであり、Arは、ハロゲン、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、シアノ、ニトロ、NHCOR4、COR4、NR5R6、NR5COR4、OR7、SR7、SOR10、SO2R10、NHSOR10、NHSO2R10、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、およびヘテロアリールから独立して選択される1個以上の置換基で場合によっては置換されたアリールまたはヘテロアリールであり:R4は、水素、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、NR5R6、OR7、SR7、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールであり、R5およびR6は、独立して、水素、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、R8R9N−C2〜C6アルキル、R8O−C2〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールであり、さもなければ、R5およびR6は、それらが結合する窒素原子とともに、場合によっては置換されたヘテロシクリル基を形成してもよく、
R7は、水素、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、COR4、SOR10、SO2R10、R8R9N−C2〜C6アルキル、R8O−C2〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここで、R4は、上記に定義されているとおりであり、
R8およびR9は、独立して、水素、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、COR4、場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールであり、さもなければ、R8およびR9は、それらが結合する窒素原子とともに、場合によっては置換されたヘテロシクリル基を形成してもよく、ここで、R4は、上記に定義されているとおりであり、
R10は、水素、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、NR5R6、OR7、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールであり、ここで、R5、R6、R7、R8およびR9は、上記に定義されているとおりであり、
Rは、場合によっては置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールである;
R1、R2およびR3は、独立して、水素、ハロゲン、窒素、場合によっては置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、NR5R6、またはOR7であり、ここで、R5、R6、およびR7は、上記に定義されているとおりである。
【0036】
たとえば、癌、神経変性性疾患、心血管系疾患、代謝性疾患、および中枢神経系の疾患等の様々な疾患の治療に有用な数種のインダゾール誘導体が、武田薬品工業株式会社の名義のもと、国際公開第2007075847号に開示され、Aventisの名義のもと、国際公開第2006003276号、国際公開第2004062662号、国際公開第2004022544号および国際公開第2003078403号に開示され、協和発酵工業株式会社の名義のもと、国際公開第2006080450号に開示され、ならびにコネチカット大学の名義のもと、国際公開第2006003276号に開示されている。
【0037】
これらの発見にもかかわらず、いまだ、当該疾患に有効な剤が求められている。本発明者らは、以下に記述される式2.(I)の化合物がキナーゼ阻害物質であり、抗腫瘍剤として治療に有用であることを見出した。
【0038】
より具体的には、本発明の第二の目的は、式2.(I)により表される置換インダゾール化合物およびその薬学的に許容される塩を提供することである。
【0039】
【化2】
【0040】
ここで、Arは、ハロゲン、アルケニル、アルキニル、シアノ、ニトロ、NHCOR4、COR4、NR5R6、NR5COR4、OR7、SR7、SOR10、SO2R10、NHSOR10、NHSO2R10、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、およびアリールから独立して選択される1以上の置換基で場合によっては置換されたアリールであり、ここで、
R4は、水素、アルケニル、アルキニル、NR5R6、OR7、SR7、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはアリールであり、
R5およびR6は、独立して、水素、アルケニル、アルキニル、R8R9N−C2〜C6アルキル、R8O−C2〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはアリールであり、さもなければ、R5およびR6は、それらが結合する窒素原子とともに、場合によっては置換されたヘテロシクリル基を形成してもよく、
R7は、水素、アルケニル、アルキニル、COR4、SOR10、SO2R10、R8R9N−C2〜C6アルキル、R8O−C2〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはアリールであり、ここで、R4は、上記に定義されているとおりであり、
R8およびR9は、独立して、水素、アルケニル、アルキニル、COR4、場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはアリールであり、さもなければ、R8およびR9は、それらが結合する窒素原子とともに、場合によっては置換されたヘテロシクリル基を形成してもよく、ここで、R4は、上記に定義されているとおりであり、
R10は、水素、アルケニル、アルキニル、NR5R6、OR7、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはアリールであり、ここで、R5、R6、R7、R8およびR9は、上記に定義されているとおりであり、Rは、場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはアリールであり、R1、R2およびR3は、独立して、水素、ハロゲン、窒素、場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、NR5R6、またはOR7であり、ここで、R5、R6、およびR7は、上記に定義されているとおりである。
【0041】
本発明はまた、脱制御されたプロテインキナーゼ活性、特にPLKファミリー、異なるアイソフォームのプロテインキナーゼC、Met、PAK−4、PAK−5、ZC−1、STLK−2、DDR−2、Aurora 1、Aurora 2、Bub−1、Chk1、Chk2、HER2、raf1、MEK1、MAPK、EGF−R、PDGF−R、FGF−R、FLT3、JAK2、IGF−R、ALK、PI3K、weelキナーゼ、Src、Abl、Akt、MAPK、ILK、MK−2、IKK−2、Cdc7、Nek、Cdk/サイクリンキナーゼファミリー、より具体的には、Aurora 2、IGF−1RおよびALK活性、ならびにROS1活性、さらにより具体的にはALK活性および/もしくはROS1活性に起因および/または関連する疾患を治療する方法であって、その必要のある哺乳類に対し、上述の式(I)または式2.(I)により表される置換インダゾール化合物の有効量を投与することを含む方法も提供する。
【0042】
本発明の一部の実施形態は、癌および細胞増殖性疾患からなる群から選択される、脱制御されたプロテインキナーゼ活性に起因および/または関連する疾患を治療することである。
【0043】
本発明の一部の実施形態は、上皮性悪性腫瘍、扁平上皮細胞癌、骨髄またはリンパ系の造血器腫瘍、間葉系を起源とする腫瘍、中枢神経系または末梢神経系の腫瘍、メラノーマ、セミノーマ、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症、血管肉腫、グリア芽腫、胆管癌(holangiocarcinoma)、炎症性筋線維芽細胞腫瘍、類上皮血管内皮肉腫、星状細胞腫、髄膜腫、血管肉腫、類上皮血管内皮肉腫、角化棘細胞腫、甲状腺濾胞細胞癌、カポジ肉腫、およびすい臓癌を含む、特定のタイプの癌を治療することである。
【0044】
本発明の一部の実施形態は、たとえば、限定されないが、乳癌、肺癌、大腸癌、前立腺癌、卵巣癌、子宮内膜癌、胃癌、明細胞腎細胞癌、浸潤性腺管癌(乳癌)、ブドウ膜メラノーマ、多発性骨髄腫、横紋筋肉腫、ユーイング肉腫、カポジ肉腫、すい臓癌、および髄芽腫等の特定のタイプの癌を治療することである。
【0045】
本発明の一部の実施形態は、ALK+未分化大細胞リンパ腫(ALCL:Anaplastic Large Cell Lymphomas)、および場合によっては、神経芽細胞腫、横紋筋肉腫、グリア芽腫、炎症性筋線維芽細胞腫瘍、ならびにある種のメラノーマ、乳癌、ユーイング肉腫、網膜芽腫、および非小細胞肺癌(NSCLC:Non Small Cell Lung Carcinomas)のようなALK活性が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療することである。
【0046】
本発明の一部の実施形態は、たとえば、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド等の本明細書に開示される式(I)の分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によっては、ROS1活性の調節における異常、その上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0047】
本発明の一部の実施形態は、参照によりその全体が本明細書に援用される、2012年10月30日に特許が発行された米国特許第8,299,057号に開示される、たとえば、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド等の分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1活性の調節における異常、またはその上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。本発明の一部の実施形態は、参照によりその全体が本明細書に援用される、2012年2月14日に特許が発行された米国特許第8,114,865号に開示される、たとえばN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミド等の分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1活性の調節における異常、またはその上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0048】
本発明の一部の実施形態は、参照によりその全体が本明細書に援用される、2012年10月30日に特許が発行された米国特許第8,299,057号に開示される、たとえばN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド等の分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの調節における異常、またはその上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。本発明の一部の実施形態は、参照によりその全体が本明細書に援用される、2012年2月14日に特許が発行された米国特許第8,114,865号に開示される、たとえばN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミド等の分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの調節における異常、またはその上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0049】
一部の実施形態において、本発明方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1活性の調節における異常、またはその上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1活性の調節における異常、またはその上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1活性の調節における異常、またはその上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0050】
一部の実施形態において、本発明方法は、参照によりその全体が本明細書に援用される2012年10月30日に発行された米国特許第8,299,057号の分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの調節における異常、またはそれらの上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、参照によりその全体が本明細書に援用される、2012年2月14日に発行された米国特許第8,114,865号の分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの活性の調節における異常、またはそれらの上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0051】
一部の実施形態において、本発明方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの活性の調節における異常、またはその上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの活性の調節における異常、またはそれらの上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの活性の調節における異常、またはそれらの上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0052】
一部の実施形態において、本発明方法は、たとえば個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1欠失等のヌル変異等の、ROS1の下方制御異常を特定すること、および当該個体に、たとえば、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド等の本明細書に開示される式(I)の分子を投与することにより、たとえば、ROS1欠失等のヌル変異等のROS1の下方制御の異常に関連したすい臓癌を治療すること、その症状を軽減すること、その症状を改善すること、その発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、たとえば個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1欠失等のヌル変異等の、ROS1の下方制御異常を特定すること、および当該個体に、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、たとえば、ROS1欠失等のヌル変異等のROS1の下方制御の異常に関連したすい臓癌を治療すること、その症状を軽減すること、その症状を改善すること、その発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、たとえば個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1欠失等のヌル変異等の、ROS1の下方制御異常を特定すること、および当該個体に、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、たとえば、ROS1欠失等のヌル変異等のROS1の下方制御の異常に関連したすい臓癌を治療すること、その症状を軽減すること、その症状を改善すること、その発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0053】
一部の実施形態において、本発明方法は、たとえば個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの欠失等のヌル変異等の、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの下方制御異常を特定すること、および当該個体に、たとえば、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド等の本明細書に開示される式(I)の分子を投与することにより、たとえば、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの欠失等のヌル変異等の、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの下方制御の異常に関連したすい臓癌を治療すること、その症状を軽減すること、その症状を改善すること、その発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0054】
一部の実施形態において、個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1の欠失等のヌル変異、または構造的に活性なROS1キナーゼをコードするROS1のキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のROS1調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群または前癌性細胞群からの細胞抽出物におけるROS1活性を分析することを含む。一部の実施形態において、個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1の欠失等のヌル変異、または構造的に活性なROS1キナーゼをコードするROS1のキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のROS1調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群または前癌性細胞群からのRNA群におけるROS1転写物の蓄積を分析することを含む。一部の実施形態において、個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1の欠失等のヌル変異、または構造的に活性なROS1キナーゼをコードするROS1のキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のROS1調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群もしくは前癌性細胞群からの細胞(複数含む)、または細胞(複数含む)を含有する細胞群における、たとえばゲノムデオキシリボ核酸配列等の核酸配列を決定することを含む。
【0055】
一部の実施形態において、個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの欠失等のヌル変異、または構造的に活性なALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCキナーゼをコードするALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCのキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkC調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群または前癌性細胞群からの細胞抽出物におけるALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの活性を分析することを含む。一部の実施形態において、個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの欠失等のヌル変異、または構造的に活性なALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCキナーゼをコードするALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCのキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群または前癌性細胞群からのRNA群における、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの転写物の蓄積を分析することを含む。一部の実施形態において、個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの欠失等のヌル変異、または構造的に活性なALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCキナーゼをコードするALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCのキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkC調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群もしくは前癌性細胞群からの細胞(複数含む)、または細胞(複数含む)を含有する細胞群における、たとえばゲノムデオキシリボ核酸配列等の核酸配列を決定することを含む。
【0056】
一部の実施形態において、本発明方法は、参照によりその全体が本明細書に援用される、2012年10月30日に発行された米国特許第8,299,057号の分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの調節における異常、またはそれらの上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、参照によりその全体が本明細書に援用される、2012年2月14日に発行された米国特許第8,114,865号の分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの活性の調節における異常、またはそれらの上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0057】
一部の実施形態において、本発明方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの活性の調節における異常、またはそれらの上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの活性の調節における異常、またはそれらの上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの活性の調節における異常、またはそれらの上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0058】
一部の実施形態において、本発明方法は、たとえば個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1欠失等のヌル変異等の、ROS1の下方制御異常を特定すること、および当該個体に、たとえばN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド等の本明細書に開示される式(I)の分子を投与することにより、たとえば、ROS1欠失等のヌル変異等のROS1の下方制御の異常に関連したすい臓癌を治療すること、その症状を軽減すること、その症状を改善すること、その発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、たとえば個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1欠失等のヌル変異等の、ROS1の下方制御異常を特定すること、および当該個体に、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、たとえば、ROS1欠失等のヌル変異等のROS1の下方制御の異常に関連したすい臓癌を治療すること、その症状を軽減すること、その症状を改善すること、その発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、たとえば個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1欠失等のヌル変異等の、ROS1の下方制御異常を特定すること、および当該個体に、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、たとえば、ROS1欠失等のヌル変異等のROS1の下方制御の異常に関連したすい臓癌を治療すること、その症状を軽減すること、その症状を改善すること、その発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0059】
一部の実施形態において、本発明方法は、たとえば個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの欠失等のヌル変異等の、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの下方制御異常を特定すること、および当該個体に、たとえば、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド等の本明細書に開示される式(I)の分子を投与することにより、たとえば、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの欠失等のヌル変異等のALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの下方制御の異常に関連したすい臓癌を治療すること、その症状を軽減すること、その症状を改善すること、その発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0060】
一部の実施形態において、個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1の欠失等のヌル変異、または構造的に活性なROS1キナーゼをコードするROS1のキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のROS1調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群または前癌性細胞群からの細胞抽出物におけるROS1活性を分析することを含む。一部の実施形態において、個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1の欠失等のヌル変異、または構造的に活性なROS1キナーゼをコードするROS1のキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のROS1調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群または前癌性細胞群からのRNA群におけるROS1転写物の蓄積を分析することを含む。一部の実施形態において、個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1の欠失等のヌル変異、または構造的に活性なROS1キナーゼをコードするROS1のキメラ遺伝子座等当のたとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のROS1調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群もしくは前癌性細胞群からの細胞(複数含む)、または細胞(複数含む)を含有する細胞群における、たとえばゲノムデオキシリボ核酸配列等の核酸配列を決定することを含む。
【0061】
一部の実施形態において、個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの欠失等のヌル変異、または構造的に活性なALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCキナーゼをコードするALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCのキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkC調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群または前癌性細胞群からの細胞抽出物におけるALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの活性を分析することを含む。一部の実施形態において、個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの欠失等のヌル変異、または構造的に活性なALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCキナーゼをコードするALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCのキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群または前癌性細胞群からのRNA群における、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの転写物の蓄積を分析することを含む。一部の実施形態において、個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの欠失等のヌル変異、または構造的に活性なALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCキナーゼをコードするALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCのキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkC調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群もしくは前癌性細胞群からの細胞(複数含む)、または細胞(複数含む)を含有する細胞群における、たとえばゲノムデオキシリボ核酸配列等の核酸配列を決定することを含む。
【0062】
一部の実施形態において、本発明方法は、参照によりその全体が本明細書に援用される、2012年10月30日に発行された米国特許第8,299,057号の分子を投与することにより、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌から選択される疾患、ならびに場合によって、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの調節における異常、またはそれらの上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、参照によりその全体が本明細書に援用される、2012年2月14日に発行された米国特許第8,114,865号の分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの活性の調節における異常、またはそれらの上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0063】
一部の実施形態において、本発明方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌から選択される疾患、ならびに場合によって、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの活性の調節における異常、またはそれらの上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌から選択される疾患、ならびに場合によって、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの活性の調節における異常、またはそれらの上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌から選択される疾患、ならびに場合によって、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの活性、またはそれらの組み合わせの活性の調節における異常、またはそれらの上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0064】
一部の実施形態において、本発明方法は、たとえば個体の癌または前癌性細胞において、たとえばROS1欠失等のヌル変異等の、ROS1の下方制御異常を特定すること、および当該個体に、たとえば、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド等の本明細書に開示される式(I)の分子を投与することにより、たとえば、ROS1欠失等のヌル変異等のROS1の下方制御の異常に関連した、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌から選択される疾患を治療すること、その症状を軽減すること、その症状を改善すること、その発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、たとえば個体の癌または前癌性細胞において、たとえばROS1欠失等のヌル変異等の、ROS1の下方制御異常を特定すること、および当該個体に、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、たとえば、ROS1欠失等のヌル変異等のROS1の下方制御の異常に関連した、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌から選択される疾患を治療すること、その症状を軽減すること、その症状を改善すること、その発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。一部の実施形態において、本発明方法は、たとえば個体の癌または前癌性細胞において、たとえばROS1欠失等のヌル変異等の、ROS1の下方制御異常を特定すること、および当該個体に、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである分子を投与することにより、たとえば、ROS1欠失等のヌル変異等のROS1の下方制御の異常に関連した、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌から選択される疾患を治療すること、その症状を軽減すること、その症状を改善すること、その発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0065】
一部の実施形態において、本発明方法は、たとえば個体の癌または前癌性細胞において、たとえばALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの欠失等のヌル変異等の、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの下方制御異常を特定すること、および当該個体に、たとえば、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド等の本明細書に開示される式(I)の分子を投与することにより、たとえば、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの欠失等のヌル変異等のALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの下方制御の異常に関連した、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌から選択される疾患を治療すること、その症状を軽減すること、その症状を改善すること、その発生を遅延させること、または薬学的に対処することである。
【0066】
一部の実施形態において、個体の癌または前癌性細胞において、たとえばROS1の欠失等のヌル変異、または構造的に活性なROS1キナーゼをコードするROS1のキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のROS1調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群または前癌性細胞群からの細胞抽出物におけるROS1活性を分析することを含む。一部の実施形態において、個体の癌または前癌性細胞において、たとえばROS1の欠失等のヌル変異、または構造的に活性なROS1キナーゼをコードするROS1のキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のROS1調節の異常を特定することは、癌性細胞群または前癌性細胞群からのRNA群におけるROS1転写物の蓄積を分析することを含む。一部の実施形態において、個体の癌または前癌性細胞において、たとえばROS1の欠失等のヌル変異、または構造的に活性なROS1キナーゼをコードするROS1のキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のROS1調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群もしくは前癌性細胞群からの細胞(複数含む)、または細胞(複数含む)を含有する細胞群における、たとえばゲノムデオキシリボ核酸配列等の核酸配列を決定することを含む。
【0067】
一部の実施形態において、個体の癌または前癌性細胞において、たとえばALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの欠失等のヌル変異、または構造的に活性なALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCキナーゼをコードするALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCのキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkC調節の異常を特定することは、癌性細胞群または前癌性細胞群からの細胞抽出物におけるALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの活性を分析することを含む。一部の実施形態において、個体の癌または前癌性細胞において、たとえばALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの欠失等のヌル変異、または構造的に活性なALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCキナーゼをコードするALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCのキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの調節の異常を特定することは、癌性細胞群または前癌性細胞群からのRNA群における、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCの転写物の蓄積を分析することを含む。一部の実施形態において、個体の癌または前癌性細胞において、たとえばALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCの欠失等のヌル変異、または構造的に活性なALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCキナーゼをコードするALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCのキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkC調節の異常を特定することは、癌性細胞群もしくは前癌性細胞群からの細胞(複数含む)、または細胞(複数含む)を含有する細胞群における、たとえばゲノムデオキシリボ核酸配列等の核酸配列を決定することを含む。
【0068】
一部の実施形態において、本発明方法は、限定されないが、たとえば、良性前立腺過形成、家族性腺腫症、ポリープ症、神経線維腫症、乾癬、アテローム性動脈硬化症、およびたとえば、血管形成または外科手術の後の再狭窄等の血管平滑筋細胞増殖または新生内膜形成を包含する疾患等の細胞増殖性疾患、肺線維症、関節炎、糸球体腎炎、糖尿病性網膜症および新生児網膜症を含む網膜症、ならびに加齢性黄班変性症、たとえば、血管または器官の移植後に発生しうる移植血管症(graft vessel disease)、末端肥大症および末端肥大症の続発症、ならびにIGF/IGF−1Rシグナル伝達が関与する、たとえば線維性肺疾患等の他の肥厚性疾患、慢性もしくは急性の酸化ストレスまたは過剰酸素誘導性の組織損傷に関連した病態、ならびにIGFレベルの上昇またはIGF−1R活性が関与する、たとえば肥満等の代謝性疾患を治療することである。
【0069】
さらに、本発明方法はまた、腫瘍血管新生および転移の阻害をもたらすものである。
【0070】
一部の実施形態において、本発明方法はさらに、少なくとも1つの細胞増殖抑制剤または細胞毒性剤と併用した、放射線療法または化学療法のレジメンを、その必要のある哺乳類に施すことを含む。さらに本発明は、活性ALKタンパク質と、式(I)または式2.(I)の化合物の有効量を接触させることを含む、当該タンパク質を阻害する方法を提示する。
【0071】
一部の実施形態において、本発明方法は、細胞において、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCキナーゼ活性のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組み合わせを阻害する方法であり、当該方法は、本明細書に開示される化合物の有効量と、当該細胞を接触させることを含む。一部の実施形態は、細胞において、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCキナーゼ活性のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組み合わせを阻害する方法であり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである化合物の有効量と、当該細胞を接触させることを含む。一部の実施形態は、細胞において、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCキナーゼ活性のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組み合わせを阻害する方法であり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである化合物の有効量と、当該細胞を接触させることを含む。一部の実施形態は、細胞において、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCキナーゼ活性のうちの少なくとも1つ、またはそれらの組み合わせを阻害する方法であり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである化合物の有効量と、当該細胞を接触させることを含む。
【0072】
また、本発明は、式(I)もしくは式2.(I)の1種以上の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤を含有する医薬組成物を提示するものである。一部の実施形態は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドから選択される1種以上の化合物、またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤を含有する医薬組成物を提示するものである。一部の実施形態は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤を含有する医薬組成物を提示するものである。一部の実施形態は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩、および薬学的に許容される賦形剤、担体、または希釈剤を含有する医薬組成物を提示するものである。
【0073】
一部の実施形態は、患者において、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkC活性、またはそれらの組み合わせを阻害する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩から選択される化合物の有効量を、当該患者に投与することを含む。
【0074】
一部の実施形態は、患者において、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkC活性、またはそれらの組み合わせを阻害する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩である化合物の有効量を、当該患者に投与することを含む。
【0075】
一部の実施形態は、患者において、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkC活性、またはそれらの組み合わせを阻害する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩である化合物の有効量を、当該患者に投与することを含む。
【0076】
一部の実施形態は、患者において、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkC活性、またはそれらの組み合わせを阻害する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩である化合物の有効量を、当該患者に投与することを含む。
【0077】
一部の実施形態は、その必要のある患者における癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与することにより、当該患者において、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkC活性、またはそれらの組み合わせを阻害することを含む。
【0078】
一部の実施形態は、その必要のある患者における癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩である化合物の有効量を当該患者に投与することにより、当該患者において、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkC活性、またはそれらの組み合わせを阻害することを含む。
【0079】
一部の実施形態は、その必要のある患者における癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩である化合物の有効量を当該患者に投与することにより、当該患者において、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkC活性、またはそれらの組み合わせを阻害することを含む。
【0080】
一部の実施形態は、その必要のある患者における癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩である化合物の有効量を当該患者に投与することにより、当該患者において、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkC活性、またはそれらの組み合わせを阻害することを含む。
【0081】
一部の実施形態は、患者の非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、または大腸癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与することを含む。
【0082】
一部の実施形態は、患者の腫瘍を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与することを含む。
【0083】
一部の実施形態は、当該腫瘍が、当該患者における非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌の存在に起因する、方法を提示するものである。一部の実施形態は、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCキナーゼのうちの少なくとも1つを発現する遺伝子の存在に関する検査が陽性である患者の腫瘍を含有する細胞のうちの1つ以上、または当該患者の腫瘍を含有する細胞のうちの1以上が、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCのキナーゼ活性のうちの少なくとも1つを示す、方法を提示するものである。
【0084】
一部の実施形態は、患者において、腫瘍を含有する細胞のうちの少なくとも1つ以上が、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCキナーゼのうちの少なくとも1つを発現する遺伝子、またはその断片を含有する、少なくとも1つの遺伝子再構成に対して検査陽性である、方法を提示するものである。一部の実施形態は、細胞が、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうちの少なくとも1つについて検査陽性である、方法を提示するものである。一部の実施形態は、細胞が、ROS1キナーゼに対し検査陽性である、方法を提示するものである。一部の実施形態は、細胞が、TrkA、TrkB、およびTrkCキナーゼのうちの少なくとも1つに対し検査陽性である、方法を提示するものである。一部の実施形態は、細胞が、TrkAキナーゼに対し検査陽性である、方法を提示するものである。一部の実施形態は、細胞が、TrkBキナーゼに対し検査陽性である、方法を提示するものである。一部の実施形態は、細胞が、TrkCキナーゼに対し検査陽性である、方法を提示するものである。
【0085】
一部の実施形態は、患者の癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は:(1)ALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つの存在に関し、患者の腫瘍を含有する1つ以上の細胞を検査する工程;および(2)もし当該1以上の細胞が、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つについて検査陽性である場合、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミド、またはそれらの薬学的に許容される塩から選択される化合物の有効量を当該患者に投与する工程を含む。
【0086】
一部の実施形態は、患者の癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は:(1)ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つの存在に関し、患者の腫瘍を含有する1つ以上の細胞を検査する工程;および(2)もし当該1以上の細胞が、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つについて検査陽性である場合、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。
【0087】
一部の実施形態は、患者が、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与される方法を提示するものである。一部の実施形態は、患者が、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与される方法を提示するものである。一部の実施形態は、患者が、N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩の有効量を投与される方法を提示するものである。
【0088】
一部の実施形態は、患者の1以上の癌性細胞が、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つを発現する、患者の癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。一部の実施形態は、患者の1以上の癌性細胞が、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つを発現する、当該患者の癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。
【0089】
一部の実施形態は、患者の1以上の癌性細胞が、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つを発現する、当該患者の癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。一部の実施形態は、患者の1以上の癌性細胞が、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つを発現する、当該患者の癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドである化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。
【0090】
一部の実施形態は、患者の1以上の癌性細胞が、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つを発現する、当該患者の癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。一部の実施形態は、患者の1以上の癌性細胞が、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つを発現する、当該患者の癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。
【0091】
一部の実施形態は、患者の1以上の癌性細胞が、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つを発現する、当該患者の癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。一部の実施形態は、患者の1以上の癌性細胞が、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つを発現する、当該患者の癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドである化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。
【0092】
一部の実施形態は、患者由来の1以上の癌性細胞が、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つを発現する、当該患者を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。一部の実施形態は、患者由来の1以上の癌性細胞が、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つを発現する、当該患者を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。一部の実施形態は、患者由来の1以上の癌性細胞が、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つを発現する、当該患者を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。一部の実施形態は、患者由来の1以上の癌性細胞が、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つを発現する、当該患者を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドである化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。
【0093】
一部の実施形態は、癌を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、患者由来の1以上の癌性細胞が、ROS1、TrkA、TrkB、またはTrkCキナーゼのうち少なくとも1つを発現する患者に対し、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。一部の実施形態は、当該化合物が、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩である、方法を開示するものである。一部の実施形態は、当該化合物が、N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩である、方法を開示するものである。
【0094】
一部の実施形態は、癌を有する患者を治療する方法を提示するものであり、当該患者由来の癌は、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkC、またはその組み合わせが陽性であり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。
【0095】
一部の実施形態は、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCが陽性の癌、またはそれらの組み合わせを有する患者を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の有効量を当該患者に投与する工程を含む。
【0096】
一部の実施形態は、癌患者を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、(a)当該癌患者における少なくとも1つの標的遺伝子における少なくとも1つの遺伝子変異の存在に関する知見を得る工程であって、ここで、当該少なくとも1つの標的遺伝子は、ALK1、BDNF、NGF、NGFR、NTF3、NTF4、ROS1、SORT1、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3から選択され;(b)N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩を、当該少なくとも1つの標的遺伝子における当該少なくとも1つの遺伝子変異を有する癌患者の治療において、当該化合物が有効であるという認識に基づき、当該癌患者に対する治療として選択する工程;ならびに(c)当該化合物の治療有効量を、当該癌患者に投与する工程、を含む。
【0097】
一部の実施形態は、癌患者を治療する方法であって、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を、当該癌患者に投与する工程を含み、ここで、当該化合物の投与の前に、当該癌患者は、ALK1、BDNF、NGF、NGFR、NTF3、NTF4、ROS1、SORT1、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3から選択される少なくとも1つの標的遺伝子において、少なくとも1つの遺伝子変異を保有することが判明している方法を提供する。
【0098】
一部の実施形態は、患者の癌を治療する方法であって、ALK1、BDNF、NGF、NGFR、NTF3、NTF4、ROS1、SORT1、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3から選択される少なくとも1つの標的遺伝子において、少なくとも1つの遺伝子変異を保有することが判明している当該癌患者に対し、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与する工程を含む方法を提供する。
【0099】
一部の実施形態は、癌患者を治療する方法であって、当該癌患者は、少なくとも1つの標的遺伝子において、少なくとも1つの遺伝子変異を保有することが判明しており、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を当該癌患者に投与する工程を含み、ここで、当該標的遺伝子は、ALK1、BDNF、NGF、NGFR、NTF3、NTF4、ROS1、SORT1、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3から選択される方法を提供する。
【0100】
一部の実施形態は、癌患者を治療する方法であって、当該治療の前に、当該患者は、少なくとも1つの標的遺伝子において、少なくとも1つの遺伝子変異を保有することが判明しており、当該方法は、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を当該癌患者に投与する工程を含み、ここで、当該標的遺伝子は、ALK1、BDNF、NGF、NGFR、NTF3、NTF4、ROS1、SORT1、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3から選択される方法を提供する。
【0101】
一部の実施形態は、癌患者を治療する方法であって、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を当該癌患者に投与する工程を含み、ここで、当該患者に当該化合物が投与される前に、当該患者は、ALK1、BDNF、NGF、NGFR、NTF3、NTF4、ROS1、SORT1、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3から選択される少なくとも1つの標的遺伝子において、少なくとも1つの遺伝子変異を保有することが判明している方法を提供する。
【0102】
一部の実施形態は、癌患者を治療する方法を提示するものであり、当該方法は、(a)ALK1、BDNF、NGF、NGFR、NTF3、NTF4、ROS1、SORT1、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3から選択される少なくとも1つの標的遺伝子における、少なくとも1つの遺伝子変異の存在に関する知見を得る工程;および(b)当該患者に対し、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドから選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の治療有効量を投与する工程を含む。
【0103】
一部の実施形態は、本明細書に開示される方法のいずれかを提示するものであり、ここで、当該患者または対象は癌に罹患しており、ならびに当該癌は、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌のうちの少なくとも1つから選択される。
【0104】
一部の実施形態は、1種以上の化学療法剤、またはたとえば、癌を治療する、癌の症状を改善する、癌の発生を防ぐ、または癌の発生を遅延させるために一般に施される放射線治療等の放射線療法と組み合わされる、式(I)または式2.(I)の化合物を含有する医薬組成物を開示するものである。このような剤としては、限定されないが、たとえば、アンチエストロゲン、アンチアンドロゲン、およびアロマターゼ阻害物質等の抗ホルモン剤、トポイソメラーゼI阻害物質、トポイソメラーゼII阻害物質、微小管標的剤、プラチナベースの剤、アルキル化剤、DNA損傷剤またはDNA挿入剤、抗新生物剤、抗代謝剤、他のキナーゼ阻害物質、他の抗血管新生剤、キネシン阻害物質、治療用モノクローナル抗体、mTOR阻害物質、ヒストン脱アセチル化酵素阻害物質、ファルネシルトランスフェラーゼ阻害物質、および低酸素応答阻害物質が挙げられる。
【0105】
一部の実施形態は、抗癌治療において同時、別々、または連続使用のための、混合製剤として、上述の式(I)もしくは式2.(I)またはその薬学的に許容される塩の化合物、またはその医薬組成物、および1種以上の化学療法剤を含有する製品またはキットを提示するものである。一部の実施形態は、抗癌治療において同時、別々、または連続使用のための、混合製剤として、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドから選択される化合物、その薬学的に許容される塩、またはその医薬組成物、および1種以上の化学療法剤を含有する製品またはキットを提示するものである。
【0106】
一部の実施形態は、抗癌治療において同時、別々、または連続使用のための、混合製剤として、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである化合物、その薬学的に許容される塩、またはその医薬組成物、および1種以上の化学療法剤を含有する製品またはキットを開示するものである。一部の実施形態は、抗癌治療において同時、別々、または連続使用のための、混合製剤として、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである化合物、その薬学的に許容される塩、またはその医薬組成物、および1種以上の化学療法剤を含有する製品またはキットを開示するものである。
【0107】
一部の実施形態は、医薬品としての使用のための、上述の式(I)もしくは式2.(I)またはその薬学的に許容される塩の化合物を提示するものである。
【0108】
一部の実施形態は、抗腫瘍活性を有する医薬品の製造における、上述の式(I)もしくは式2.(I)またはその薬学的に許容される塩の化合物の使用を提示するものである。
【0109】
一部の実施形態は、癌を治療する方法における使用のための、上述の式(I)もしくは式2.(I)またはその薬学的に許容される塩の化合物を提示するものである。一部の実施形態はさらに、以下に番号で列記される実施形態を参照することにより要約されうる:
1.個体の細胞群において、ROS1活性の調節が異常であるかどうかを測定する工程、およびもし当該ROS1活性の調節が異常である場合、
当該個体に式(I)および式2.(I)からなるリストから選択される分子を投与し、
それにより、癌を治療する、癌の症状を改善する、癌の発生を遅延させる、または癌の進行を遅延させる工程を含む、癌を治療する、癌の症状を改善する、癌の発生を遅延させる、または癌の進行を遅延させる方法。
2.ROS1活性の調節が異常であるかどうかを測定する工程が、当該個体の細胞群の抽出物におけるROS1キナーゼの活性を分析する工程を含む、実施形態1に記載の方法。
3.ROS1活性の調節が異常であるかどうかを測定する工程が、当該個体の細胞群のRNAを含有する抽出物における、転写物の蓄積を分析する工程を含む、実施形態1に記載の方法。
4.ROS1活性の調節が異常であるかどうかを測定する工程が、当該個体の細胞群のゲノムDNAにおけるROS1遺伝子座を配列解析する工程を含む、実施形態1に記載の方法。
5.当該ROS1活性の異常調節が、ROS1活性の上方制御を含む、実施形態4に記載の方法。
6.ROS1遺伝子座での第二のタンパク質のコード領域の融合は、ROS1キナーゼ活性の上方制御を示す、実施形態5に記載の方法。
7.当該ROS1活性の異常調節が、より低いレベルへのROS1活性の低下を含む、実施形態4に記載の方法。
8.当該ROS1遺伝子座のヌル変異は、ROS1活性が低下していることを示す、実施形態7に記載の方法。
9.当該ヌル変異は、挿入を含む、実施形態7に記載の方法。
10.当該ヌル変異は、ROS1をコードするコード領域のフレームシフトを含む、実施形態7に記載の方法。
11.当該ヌル変異は、ROS1をコードする遺伝子座内の欠失を含む、実施形態7に記載の方法。
12.当該ヌル変異は、ROS1遺伝子座にまたがる核酸配列の欠失を含む、実施形態7に記載の方法。
13.ROS1 mRNAの蓄積に作用する変異は、ROS1活性の低下を示す、実施形態7に記載の方法。
14.当該分子が、式(I)の分子である、実施形態1〜13のいずれか1項に記載の方法。
15.当該分子が、式2.(I)の分子である、実施形態1〜13のいずれか1項に記載の方法。
16.当該分子が、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである、実施形態1〜13のいずれか1項に記載の方法。
17.当該分子が、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである、実施形態1〜13のいずれか1項に記載の方法。
18.当該分子が、N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドである、実施形態1〜13のいずれか1項に記載の方法。
19.当該癌が、すい臓癌を含む、実施形態1〜18のいずれか1項に記載の方法。
20.当該個体に放射線療法を施す工程をさらに含む、実施形態1〜19のいずれか1項に記載の方法。
【0110】
一部のさらなる実施形態は、番号で以下に列記される実施形態を参照することにより要約されうる:
1.患者の癌を治療するための医薬品を調製するための、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドからなる群から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩の使用であって、ここで、当該癌患者は、ROS1、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3から選択される少なくとも1つの標的遺伝子において少なくとも1つの遺伝子変異を有する、使用。
2.当該少なくとも1つの標的遺伝子が、ROS1である、実施形態1に記載の使用。
3.当該少なくとも1つの標的遺伝子が、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3からなる群から選択される、実施形態1に記載の使用。
4.当該化合物が、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩である実施形態1に記載の使用。
5.当該少なくとも1つの標的遺伝子が、ROS1である、実施形態4に記載の使用。
6.当該少なくとも1つの標的遺伝子が、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3からなる群から選択される、実施形態4に記載の使用。
7.当該化合物が、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩である実施形態1に記載の使用。
8.当該少なくとも1つの標的遺伝子が、ROS1である、実施形態7に記載の使用。
9.当該少なくとも1つの標的遺伝子が、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3からなる群から選択される、実施形態7に記載の使用。
10.当該化合物が、N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩である実施形態1に記載の使用。
11.当該少なくとも1つの標的遺伝子が、ROS1である、実施形態10に記載の使用。
12.当該少なくとも1つの標的遺伝子が、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3からなる群から選択される、実施形態10に記載の使用。
13.当該癌が、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌からなる群から選択される、実施形態1に記載の使用。
14.当該化合物が、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩であり、当該癌が、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌からなる群から選択される、実施形態1に記載の使用。
15.当該癌が、非小細胞肺癌、神経芽細胞腫、および大腸癌からなる群から選択される、実施形態14に記載の使用。
16.当該化合物が、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩であり、当該癌が、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌からなる群から選択される、実施形態1に記載の使用。
17.当該癌が、非小細胞肺癌、神経芽細胞腫、および大腸癌からなる群から選択される、実施形態16に記載の使用。
18.当該化合物が、N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩であり、当該癌が、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌からなる群から選択される、実施形態1に記載の使用。
19.当該癌が、非小細胞肺癌、神経芽細胞腫、および大腸癌からなる群から選択される、実施形態18に記載の使用。
20.ROS1、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3からなる群から選択される少なくとも1つの標的遺伝子において少なくとも1つの遺伝子変異を有する患者の癌を治療する方法における使用のための、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミドからなる群から選択される化合物、またはその薬学的に許容される塩であって、ここで、当該方法が、
a)当該患者が、ROS1、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3からなる群から選択される少なくとも1つの標的遺伝子において少なくとも1つの遺伝子変異を有するかどうかを判定する工程、および
b)当該癌患者へ当該化合物の治療有効量を投与する工程、
を含む、化合物またはその薬学的に許容される塩。
21.当該癌が、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌からなる群から選択される、実施形態20に記載の使用のための化合物。
22.患者の癌を治療する方法であって、当該患者は、ROS1、NTRK1、NTRK2、およびNTRK3から選択される少なくとも1つの標的遺伝子において少なくとも1つの遺伝子変異を有することが判明しており、当該癌患者に、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびN−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミド、またはその薬学的に許容される塩から選択される化合物の治療有効量を投与する工程を含む、方法。
【0111】
一部の実施形態は、本明細書に開示される方法のいずれかを含み、当該癌は、非小細胞肺癌、甲状腺乳頭癌、神経芽細胞腫、すい臓癌、および大腸癌からなる群から選択される。一部の実施形態は、本明細書に開示される方法のいずれかであり、当該癌は、非小細胞肺癌である。一部の実施形態は、本明細書に開示される方法のいずれかを含み、当該癌は、甲状腺乳頭癌である。一部の実施形態は、本明細書に開示される方法のいずれかを含み、当該癌は、神経芽細胞腫である。一部の実施形態は、本明細書に開示される方法のいずれかを含み、当該癌は、すい臓癌である。一部の実施形態は、本明細書に開示される方法のいずれかを含み、当該癌は、大腸癌である。
【0112】
一部の実施形態は、本明細書に開示される方法のいずれかを含み、本明細書に開示される任意の化合物は、当該個体に、約200mg/m〜約1600mg/m、または約200mg/m〜約1200mg/m、または約200mg/m〜約1000mg/m、または約400mg/m〜約1200mg/m、または約400mg/m〜約1000mg/m、または約800mg/m〜約1000mg/m、または約800mg/m〜約1200mg/m、または約800mg/m〜約1200mg/m、または約800mg/m〜約1600mg/mの範囲の量で投与される。一部の実施形態は、本明細書に開示される方法のいずれかを含み、本明細書に開示される任意の化合物は、当該個体に、約200mg/m、約300mg/m、約400mg/m、約500mg/m、約600mg/m、約700mg/m、約800mg/m、約900mg/m、約1000mg/m、約1100mg/m、約1200mg/m、約1300mg/m、約1400mg/m、約1500mg/m、約1600mg/m、約1700mg/m、約1800mg/m、約1900mg/m、または約2000mg/mの量で投与される。
【0113】
一部の実施形態は、ほ乳類における異常な細胞増殖の治療のための医薬品の製造における、本明細書に開示される化合物のいずれか、またはその薬学的に許容される塩の使用に関するものである。本発明はさらに、ほ乳類における異常な細胞増殖の治療のための医薬品の製造における、本明細書に開示される化合物のいずれか、またはその薬学的に許容される塩の使用に関するものであり、当該異常な細胞の増殖は、癌性または非癌性である。一部の実施形態において、当該異常な細胞の増殖は、癌性である。一部の実施形態において、当該異常な細胞の増殖は、非癌性である。
【0114】
一部の実施形態は、医薬品としての使用のための、本明細書に開示される化合物のいずれか、またはその薬学的に許容される塩に関するものである。一部の実施形態は、異常な細胞増殖を治療するための医薬品の製造のための、上述の化合物のいずれか、またはその薬学的に許容される塩の使用に関するものである。
【0115】
本明細書において、「癌」とは、異常な細胞の増殖を起因とする、任意の悪性および/または浸潤性の増殖または腫瘍を指す。本明細書において、「癌」とは、それらを形成する細胞のタイプに由来して名付けられた固形腫瘍、血液、骨髄、またはリンパ系の癌を指す。固形腫瘍の例としては、限定されないが、肉腫および上皮性悪性腫瘍が挙げられる。血液の癌の例としては、限定されないが、白血病、リンパ腫、および骨髄腫が挙げられる。「癌」という用語は、限定されないが、身体の特定の部位を起源とする原発癌、原発部位から身体の他の場所へと拡がった転移癌、寛解後の元の原発癌からの再発癌、および癌の既往歴がある患者の、前回の癌とは異なる癌型の、新たな原発癌である二次原発癌を含む。
【0116】
一部の実施形態は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物(たとえば医薬組成物)に関する。したがって、一部の実施形態において、本発明は、式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩、薬学的に許容される担体、および任意選択的に少なくとも1つの追加の薬剤または医薬品を含有する医薬組成物に関する。一部の実施形態において、当該少なくとも1つの追加の薬剤または医薬品は、以下に記述される抗癌剤である。
【0117】
薬学的に許容される担体は、従来の医薬担体または賦形剤を含むことができる。適切な医薬担体としては、不活性な希釈剤または充てん剤、水、および様々な有機溶媒(たとえば水和物および溶媒和物)が挙げられる。必要に応じて、医薬組成物は、たとえば香味剤、結合剤、賦形剤等の追加の成分を含有してもよい。経口投与に関しては、たとえばクエン酸等の様々な賦形剤を含有する錠剤が、たとえばデンプン、アルギン酸、およびあるケイ酸複合体等の様々な崩壊剤、ならびにたとえばスクロース、ゼラチン、およびアカシア等の結合剤とともに、用いられてもよい。さらに、しばしば、たとえばステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、および滑石等の平滑剤が、錠剤化の目的に有用である。同様のタイプの固形組成物がまた、軟充てんゼラチンカプセルおよび硬充てんゼラチンカプセルに用いられてもよい。材料の非限定的な例としては、ラクトース、すなわち乳糖、および高分子量ポリエチレングリコールが挙げられる。水性懸濁液またはエリキシルが経口投与として望ましい場合、その中の活性化合物は、様々な甘味剤または香味剤、着色物質または色素と混合されてもよく、所望される場合は、たとえば水、エタノール、ポリエチレングリコール、グリセリン、またはそれらの組み合わせ等の希釈剤とともに、乳化剤または懸濁剤と混合されてもよい。
【0118】
たとえば、医薬組成物は、錠剤、カプセル、丸薬、粉末、徐放製剤、懸濁溶液のような経口投与に適した形態、滅菌された溶液、懸濁液もしくはエマルションのような非経口注射に適した形態、軟膏もしくはクリームのような局所投与に適した形態、または座薬のような直腸投与に適した形態であってもよい。
【0119】
例示的な非経口投与用の剤型としては、たとえば、水性プロピレングリコールまたはデキストロース溶液等の滅菌水溶液に溶解した活性化合物の溶液または懸濁液が挙げられる。そのような投与剤型は、もし所望の場合には、適切に緩衝されていてもよい。
【0120】
医薬組成物は、正確な用量の単回投与に適した単位投与剤型であってもよい。
【0121】
一部の実施形態において、組成物は、本明細書に開示される化合物の治療有効量、および薬学的に許容される担体を含有する。
【0122】
本発明の化合物は、当業者に適切であると認識されている任意の医薬品形態で、以下に記述されるような医薬組成物へと処方されていてもよい。本発明の医薬組成物は、本明細書に開示される少なくとも1種の化合物の治療有効量、および不活性な薬学的に許容される担体または希釈剤を含有する。
【0123】
ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkC、またはそれらの組み合わせが介在する疾患もしくは状態を治療、または予防するために、本発明の医薬組成物は、(活性成分としての)本発明の少なくとも1種の化合物の治療有効量(すなわち、治療効果を得るのに有効な、ALK、ROS1、TrkA、TrkB、もしくはTrkCを調節、制御、または阻害する量)と、たとえば、希釈剤、賦形剤、および当該活性化合物の最終的な医薬調製物への処理を容易にする補助剤、から選択されうる、1以上の薬学的に適切な担体を混合することにより調製される、適切な剤型で投与される。
【0124】
用いられる薬学的な担体は、固体または液体のいずれであってもよい。例示的な固形担体は、ラクトース、スクロース、滑石、ゼラチン、アガー、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸等である。例示的な液状担体は、シロップ、ピーナッツ油、オリーブオイル、水等である。同様に、本発明組成物は、たとえば、単独もしくはワックスを伴うモノステアリン酸グリセリンまたはジステアリン酸グリセリン、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、メチルメタクリレート等の当分野公知の遅延型または徐放型物質を含有してもよい。所望の製剤特性を得るために、さらなる添加剤または賦形剤が添加されてもよい。たとえば、Labrasol、Gelucire等の生体利用効率増強剤、またはたとえばCMC(カルボキシ−メチルセルロース)、PG(プロピレングリコール)、もしくはPEG(ポリエチレングリコール)等の処方剤が添加されてもよい。Gelucire(登録商標)は、活性成分を光、湿気、および酸化から保護する半固形ビヒクルであり、たとえばカプセル製剤を調製する際に、これが添加されてもよい。
【0125】
固形担体を使用する場合、当該製剤は、錠剤化されてもよく、粉末またはペレット状で硬ゼラチンカプセル内に入れられてもよく、またはトローチもしくは薬用キャンディへと処方されてもよい。固形担体の量は変化しうるが、通常は、約25mg〜約1gである。もし液状担体が用いられる場合、製剤は、シロップ、エマルション、軟ゼラチンカプセル、アンプルもしくはバイアル内の滅菌注射溶液または懸濁液の形態、または非水性懸濁液であってもよい。もし半固形担体が用いられる場合、製剤は、硬ゼラチンカプセルおよび軟ゼラチンカプセル製剤の形態であってもよい。本発明組成物は、たとえば、非経口投与または経口投与等の投与様式に適した単位投与剤型で調製される。
【0126】
安定した水溶性の投与剤型を得るために、本発明化合物の塩は、たとえば、コハク酸またはクエン酸の0.3M溶液等の、有機酸または無機酸の水溶液に溶解されてもよい。もし可溶性の塩の形態が利用できない場合、当該剤は、適切な共溶媒、または共溶媒の組み合わせに溶解されてもよい。適切な共溶媒の例としては、総量の0〜60%の範囲の濃度のアルコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール300、ポリソルベート80、グリセリン等が挙げられる。例示的な実施形態において、本発明化合物は、DMSOに溶解され、水を用いて希釈される。また、当該組成物は、たとえば水または等張生理食塩水または等張ブドウ糖溶液等の適切な水性ビヒクルに溶解した、活性成分の塩形態の溶液の形態であってもよい。
【0127】
適切な剤型は、選択された投与経路に依存する。注射に関しては、本発明化合物の剤は、水溶液、好ましくはたとえばハンクス溶液、リンゲル溶液、または生理食塩水緩衝液等の生理的に適合性のある緩衝液中に処方されてもよい。経粘膜投与に対しては、浸透されるバリアに対し適切な浸透剤が、当該製剤に用いられる。そのような浸透剤は、当分野で公知である。
【0128】
経口投与に対しては、当該化合物は、活性化合物と、当分野公知の薬学的に許容される担体とを混合させることにより製剤化されてもよい。そのような担体は、治療される対象による経口摂取に対し、本発明化合物を錠剤、丸薬、糖衣錠、カプセル、液体、ゲル、シロップ、スラリー、懸濁液等として製剤化することができる。経口使用のための医薬製剤は、活性成分(剤)と混合された固形賦形剤を用いて、および任意選択的に得られた混合物をすりつぶし、およびもし所望の場合には、錠剤または糖衣錠の芯材を得るために、適切な補助剤を添加した後、顆粒混合物を処理することにより、得られる。適切な賦形剤としては、たとえばラクトース、スクロース、マンニトール、またはソルビトールを含む糖類等の充てん剤;およびたとえば、トウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、ジャガイモデンプン、ゼラチン、ガム、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、またはポリビニルピロリドン(PVP)等のセルロース調製物が挙げられる。もし所望の場合、たとえば、架橋ポリビニルピロリドン、アガー、もしくはアルギン酸、またはたとえばアルギン酸ナトリウム等のそれらの塩等の崩壊剤が添加されてもよい。
【0129】
糖衣錠の芯材は、適切なコーティングが施される。この目的で、濃縮糖溶液を用いてもよく、それらは任意選択的にアラビアガム、ポリビニルピロリドン、カーボポールゲル、ポリエチレングリコール、および/または二酸化チタン、ラッカー溶液、ならびに適切な有機溶媒、または溶媒混合物を含有してもよい。識別、または活性剤の異なる組合せを特徴づけるために、染料または色素を、錠剤または糖衣錠のコーティングに添加してもよい。
【0130】
経口で用いることができる医薬製剤は、ゼラチンから作製される押し込み型のカプセル、ならびにゼラチン、およびたとえばグリセロールまたはソルビトール等の可塑剤から作製される軟密封型カプセルを含む。押し込み型のカプセルは、たとえばラクトース等の充てん剤、たとえばデンプン等の結合剤および/またはたとえば滑石またはステアリン酸マグネシウム等の潤滑剤、ならびに任意選択的に安定剤との混合物中に、活性成分を含有してもよい。軟カプセルにおいて、活性成分は、たとえば脂肪油、液状パラフィン、または液状ポリエチレングリコール等の適切な液体中に溶解または懸濁されてもよい。さらに、安定剤が添加されてもよい。経口投与用のすべての製剤は、そのような投与に適した投与量でなければならない。口腔投与に対しては、組成物は、標準的な様式で製剤化された錠剤またはトローチ剤の形態であってもよい。
【0131】
鼻内投与または吸入に対しては、本発明の使用のための化合物は、たとえば、ジクロロジフルオロメタン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン、二酸化炭素、または他の適切なガス等の適切な推進剤を用いた、加圧パックまたはネブライザーからのエアロゾルスプレー放出の形態で簡便に送達されてもよい。加圧エアロゾルの場合、投与単位は、計量された量を送達するためのバルブを備えることにより、決定されてもよい。吸入器、吹入れ器等における使用のためのゼラチンのカプセルおよびカートリッジは、当該化合物およびたとえばラクトースまたはデンプン等の適切な粉末ベースの粉末混合物を含有して製剤化されてもよい。
【0132】
当該化合物は、たとえば、ボーラス注射、または持続点滴等の注射による非経口投与用に製剤化されてもよい。注射用製剤は、添加された保存剤と一緒に、単位投与剤型、たとえば、アンプル中にあっても、または複数回投与用容器中にあってもよい。当該組成物は、水性または油性ビヒクル中の懸濁液、溶液またはエマルション等の形態であってもよく、およびたとえば懸濁剤、安定剤、および/または分散剤等の処方剤を含有してもよい。
【0133】
非経口投与用医薬製剤は、水溶性形態の活性化合物の水溶液を含有する。さらに、活性剤の懸濁液は、適切な油性注射用懸濁液として調製されてもよい。適切な脂溶性溶媒またはビヒクルとしては、たとえばごま油等の脂肪油、またはたとえばオレイン酸エチルまたはトリグリセリド等の合成脂肪酸エステル、またはリポソームが挙げられる。水性注射用懸濁液は、たとえば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトールまたはデキストラン等の懸濁液の粘性を増加させる物質を含有してもよい。任意選択的に、懸濁液は、適切な安定剤、または高濃縮溶液の調製が行えるように当該化合物の可溶度を上昇させる剤を含有してもよい。
【0134】
あるいは、活性成分は、使用の前に、たとえば、発熱物質の無い滅菌水等の適切なビヒクルを用いて構成される粉末形態であってもよい。
【0135】
上述の剤型に加え、本発明化合物はまた、デポ製剤として処方されてもよい。そのような長期作用型製剤は、移植(たとえば、皮下または筋肉内)、または筋肉内注射により投与されてもよい。ゆえに、たとえば、当該化合物は、適切なポリマー物質もしくは疎水性物質(たとえば、許容される油中のエマルション)、またはイオン交換樹脂とともに製剤化されてもよく、またはたとえば、難溶性の塩等の難溶性誘導体として製剤化されてもよい。疎水性化合物に対する医薬担体は、ベンジルアルコール、非極性界面活性剤、水混和性有機ポリマー、および水相を含有する共溶媒系である。当該共溶媒系は、VPD共溶媒系であってもよい。VPDは、3%w/vベンジルアルコール、8%w/vの非極性界面活性剤ポリソルベート80、および65%w/vのポリエチレングリコール300の溶液であり、無水エタノールで規定量にする。VPD共溶媒系(VPD:5W)は、5%デキストロース水溶液を用いて1:1に希釈されたVPDを含有する。この共溶媒系は、疎水性化合物を良く溶解し、それ自身、全身投与での毒性は低い。共溶媒系の割合は、その可溶性および毒性の特徴を損ねることなく、適切に変えることができる。さらに、共溶媒の構成要素の内容は変えることができる。たとえば、他の低毒性、非極性の界面活性剤を、ポリソルベート80の代わりに用いてもよい。ポリエチレングリコールの分画サイズは変えることができる。他の生体適合性ポリマーを、たとえば、ポリビニルピロリドン等のポリエチレングリコールに置き換えてもよい。他の糖類または多糖をデキストロースと置き換えてもよい。
【0136】
あるいは、疎水性医薬化合物に対し、他の送達系を用いてもよい。リポソームおよびエマルションは、疎水性の薬剤に対する送達ビヒクルまたは担体の公知例である。たとえばジメチルスルホキシド等のある有機溶媒を用いてもよいが、通常、DMSOは毒性があるために、毒性が高くなるという代償を払うこととなる。さらに、当該化合物は、たとえば、当該治療剤を含有する固形疎水性ポリマーの半透過性マトリクス等等の徐放系を用いて送達されてもよい。様々な徐放性マトリクスが確立されており、当業者に知られている。徐放性カプセルは、その化学的性質に基づき、数週〜100日を超える間、当該化合物を放出しうる。治療試薬の化学的性質および生物学的安定性に基づき、タンパク質安定化のための追加の戦略を用いてもよい。
【0137】
また、医薬組成物は、適切な固相もしくはゲル相の担体または賦形剤を含有してもよい。これら担体および賦形剤は、可溶性が低い薬剤の生体利用効率を著しく改善しうる。そのような担体または賦形剤の例としては、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、糖類、デンプン類、セルロース誘導体、ゼラチン、およびたとえばポリエチレングリコール等のポリマー類が挙げられる。さらに、たとえばGelucire(登録商標)、Capryol(登録商標)、Labrafil(登録商標)、Labrasol(登録商標)、Lauroglycol(登録商標)、Plurol(登録商標)、Peceol(登録商標)、Transcutol(登録商標)等の賦形剤または賦形剤が用いられてもよい。
【0138】
さらに、医薬組成物は、皮膚上への直接的な薬剤の送達を目的として、皮膚パッチに組み込まれてもよい。
【0139】
本発明の剤の実際の投与量は、用いられる特定の剤、処方される特定の組成、投与の様式、ならびに特定の部位、宿主および治療される疾患によって変えうることが認識されるであろう。所与の化合物に対する実験データを考慮し、従来の投与量決定の試験を用いた当業者は、所与の一連の状態に対する最適な投与量を確認することができる。経口投与に関し、例示的な1日用量は、通常、約0.001〜約1000mg/kg体重であり、適切な間隔で治療が繰り返される。
【0140】
さらに、本発明の薬学的に許容される製剤は、約10mg〜約2000mg、または約10mg〜約1500mg、または約10mg〜約1000mg、または約10mg〜約750mg、または約10mg〜約500mg、または約25mg〜約500mg、または約50〜約500mg、または約100mg〜約500mgの量で、本発明化合物、またはその塩、またはその溶媒和物を含有してもよい。さらに、本発明の薬学的に許容される製剤は、約50mg、約100mg、約150mg、約200mg、約250mg、約300mg、約350mg、約400mg、約450mg、または約500mgの量で、本発明化合物、またはその塩、またはその溶媒和物を含有してもよい。
【0141】
さらに、本発明の薬学的に許容される製剤は、約0.5w/w%〜約95w/w%、または約1w/w%〜約95w/w%、または約1w/w%〜約75w/w%、または約5w/w%〜約75w/w%、または約10w/w%〜約75w/w%、または約10w/w%〜約50w/w%の量で、本発明化合物、またはその塩、またはその溶媒和物を含有してもよい。
【0142】
本発明化合物、またはその塩、またはその溶媒和物は、異常な細胞増殖に罹患している、たとえば、ヒト等の哺乳類に対し、単独、または薬学的に許容される製剤の一部のいずれかとして、1日に1度、1日に2度、1日に3度、または1日に4度、またはさらに高頻度で投与されてもよい。
【0143】
当業者であれば、本発明化合物に関し、このような治療を必要とする哺乳類に1日に投与される特定の医薬製剤、投与量、および投与回数がすべて、当分野の当業者の知識の範囲内の選択であり、過度の実験を行うことなく決定しうるものであることを理解するであろう。
【0144】
本明細書に開示される化合物の投与は、作用部位に当該化合物を送達することができる任意の方法により行われてもよい。これら方法としては、経口経路、十二指腸経路、非経口注射(静脈内、皮下、筋肉内、血管内、または点滴を含む)、局所投与および直腸内投与が挙げられる。
【0145】
投薬レジメンは、最適な所望される応答を得るために調節されてもよい。たとえば、1回のボーラス投与が行われてもよく、数回に分けられた用量が継時的に投与されてもよく、または、当該用量は、治療状況の緊急要件によって示されるようにそれに比例して低下、または増加させてもよい。投与の容易さ、および投与量の均一性から、単位投薬剤型で非経口組成物を製剤化することが特に有益である。本明細書において、単位投薬剤型とは、治療される哺乳類対象に対し単一な投与量として適した、物理的に別個の単位を指す。各単位は、必要とされる薬学的担体と一緒に、所望される治療効果が得られるよう算出された所定量の活性化合物を含有する。本発明の単位投薬剤型の仕様は、(a)化学療法剤の固有の特性、および得られる特定の治療効果または予防効果、ならびに(b)個体における過敏性に対する処置のために、当該活性化合物の配合に対する、当分野における固有の制限により影響を受け、および直接依存する。
【0146】
ゆえに、当業者は、本明細書の開示内容に基づき、投与量および投与レジメンは、当該治療分野に公知の方法に従い、調節されることを認識するであろう。すなわち、最大耐量は容易に確立することができ、および患者に対し検出可能な治療利益をもたらす有効量もまた決定され、当該患者に対し検出可能な治療利益をもたらす各剤の投与に対する時間的な必要条件も同様に決定することができる。したがって、ある用量および投与レジメンが本明細書に例示されるが、これらの例は、本発明の実施において患者に提供されうる当該用量および投薬レジメンを限定するものでは決してない。
【0147】
投与量の値は、緩和される状態のタイプおよび重症度により変化しうること、および単回投与または複数回投与が含まれうることを認識されたい。さらに、任意の特定の対象に対しては、個々のニーズ、および当該組成物の投与を行っているまたは管理している人物の専門的な判断に従い、個別の投薬レジメンを継時的に調節しなければならないこと、および本明細書に示される投与量範囲は単なる例示であり、請求される組成物の範囲または実施を制限することは意図していないことを理解されたい。たとえば、用量は、薬物動態パラメータ、または薬物力学パラメータに基づき調節されてもよく、それらは、たとえば毒性作用等の臨床的作用、および/または実験値等を含有しうる。ゆえに、本発明は、当業者により決定される、患者間の用量増加を包含する。化学療法剤投与に対する適切な投与量およびレジメンの決定は、当該関連分野において公知であり、本明細書に開示される教示をもって、当業者により、包含されることが理解されるであろう。
【0148】
本明細書に提示される化合物、組成物、および方法は、限定されないが、たとえば心臓(肉腫[血管肉腫、線維肉腫、横紋筋肉腫、脂肪肉腫]、粘液腫、横紋筋腫、線維腫、脂肪腫、および奇形腫)、縦隔および胸膜、ならびに他の胸腔内臓器、血管腫瘍、および腫瘍関連血管組織等の循環系の癌;たとえば、鼻腔、中耳、副鼻腔、喉頭、気管、気管支、およびたとえば小細胞肺癌(SCLC:small cell lung cancer)、非小細胞肺癌(NSCLC)等の肺)の癌、気管支癌(扁平上皮細胞、未分化小細胞、未分化大細胞、腺癌)、肺胞癌(気管支癌)、気管支腺腫、肉腫、リンパ腫、軟骨性過誤腫、中皮腫等の気道の癌;たとえば食道(扁平上皮細胞癌、腺癌、平滑筋肉腫、リンパ腫)、胃(癌、リンパ腫、平滑筋肉腫)、胃、すい臓(導管腺癌、インスリノーマ、グルカゴノーマ、ガストリノーマ、カルチノイド腫瘍、ビポーマ)、小腸(腺癌、リンパ腫、カルチノイド腫瘍、カポジ肉腫、平滑筋肉腫、血管腫、脂肪腫、神経線維腫、線維腫)、大腸(腺癌、導管腺癌、絨毛腺腫、過誤腫、平滑筋肉腫)等の消化系の癌;たとえば腎臓(腺癌、ウィルムス腫瘍[腎芽細胞腫]、リンパ腫、白血病)、膀胱および/または尿道(扁平上皮細胞癌、移行上皮細胞癌、腺癌)、前立腺(腺癌、肉腫)、精巣(セミノーマ、奇形腫、胎生期癌、奇形癌、絨毛腫、肉腫、間質細胞癌、線維腫、線維腺腫、類腺腫瘍、脂肪腫)等の尿生殖路系の癌;たとえばヘパトーマ(肝細胞癌)、胆管癌、肝芽腫、血管肉腫、肝細胞腺腫、血管腫、膵内分泌腫瘍(たとえば褐色細胞腫、インスリノーマ、血管作動性腸管ペプチド腫瘍、膵島細胞腫瘍、およびグルカゴノーマ)等の肝臓の癌;たとえば骨肉腫、線維肉腫、悪性線維性組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨細胞腫瘍、脊索腫、骨軟骨腫(骨軟骨性外骨症)、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、類骨骨腫、および巨細胞腫等の骨の癌;たとえば中枢神経系(CNS:central nervous system)の腫瘍、中枢神経系原発リンパ腫、頭蓋骨の癌(骨腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫、変形性骨炎)、髄膜(髄膜腫、髄膜肉腫、神経膠腫症)、脳腫瘍(星状細胞腫、髄芽腫、グリオーマ、上衣腫、胚細胞腫[松果体腫]、多形成膠芽腫、乏突起膠腫、神経鞘腫、網膜芽腫、先天性腫瘍)、脊髄神経線維腫、髄膜腫、グリオーマ、肉腫等の神経系の癌;たとえば、婦人科系、子宮(子宮内膜癌)、子宮頚管(子宮頸癌、前腫瘍子宮頚部異形成)、卵巣(卵巣癌[漿液性嚢胞腺癌、ムチン性嚢胞腺癌、未分類癌]、顆粒膜−莢膜細胞腫瘍、セルトリ−ライディッヒ細胞腫瘍、未分化胚細胞腫、悪性奇形腫)、外陰部(扁平上皮細胞癌、上皮内癌、腺癌、線維肉腫、メラノーマ)、膣(明細胞癌、扁平上皮細胞癌)、ブドウ状肉腫(胎児性横紋筋肉腫)、卵管(癌)、および女性生殖器に関連する他の部位等の生殖系の癌;胎盤、陰茎、前立腺、精巣、および他の男性生殖器に関連する部位の癌;たとえば、血液(骨髄性白血病[急性および慢性]、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ球性白血病、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群)、ホジキン病、非ホジキンリンパ腫[悪性リンパ腫]等の血液系の癌;たとえば、唇、舌、歯肉、口腔底部、口蓋、および口の他の部分、耳下腺、ならびに唾液腺の他の部分、扁桃腺、中咽頭、鼻咽頭、梨状陥凹、下咽頭、ならびに唇、口腔および咽頭の他の部位等の口腔の癌;たとえば、悪性メラノーマ、皮膚黒色腫、基底細胞癌、扁平上皮細胞癌、カポジ肉腫、異形成母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫、およびケロイド等の皮膚の癌;副腎:神経芽細胞腫;ならびに結合組織および軟部組織、後腹膜および腹膜、眼、眼球内メラノーマ、ならびに付属器、胸部、頭頸部、肛門部、甲状腺、副甲状腺、副腎および他の内分泌腺および関連構造物、リンパ節の二次性未確定悪性新生物、呼吸器および消化管の二次性悪性新生物、および他の部位の二次性悪性新生物、を含む他の組織の癌等の癌の治療に有用である。
【0149】
より具体的には、本明細書において、本発明と関連し用いられた場合の「癌」の例としては、肺癌(NSCLCおよびSCLC)、頭頸部癌、卵巣癌、結腸癌、直腸癌、前立腺癌、肛門部癌、胃癌、乳癌、腎癌または尿管癌、腎細胞癌、腎盂癌、中枢神経系(CNS)の新生物、原発性CNSリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、脊髄軸腫瘍、または前述の癌の1以上の組み合わせから選択される癌が挙げられる。
【0150】
一部の実施形態において、本明細書に開示される化合物および組成物は、スピッツ母斑、神経周囲浸潤、肺大細胞神経内分泌癌、子宮癌、若年性乳癌、鼻咽頭癌、腺様嚢胞癌、甲状腺髄様癌、唾液腺癌、先天性乳児線維肉腫、中胚葉性腎腫、食道癌(扁平上皮)、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、甲状腺乳頭癌、および乳腺類似分泌癌を含む癌の治療に有用である。
【0151】
一部の実施形態において、本明細書に開示される化合物は、以下に記述される1以上の追加の抗癌剤と組み合わせて用いられてもよい。併用療法が用いられる場合、当該1以上の追加の抗癌剤は、本発明化合物と連続で、または同時に投与されてもよい。一部の実施形態において、当該追加の抗癌剤は、本発明化合物の投与の前に、ほ乳類(たとえばヒト)に投与される。一部の実施形態において、当該追加の抗癌剤は、本発明化合物の投与の後に、ほ乳類に投与される。一部の実施形態において、当該追加の抗癌剤は、本明細書に開示される化合物の投与と同時に、ほ乳類(たとえばヒト)に投与される。
【0152】
また、一部の実施形態は、ヒトを含む哺乳類における異常な細胞増殖の治療のための医薬組成物に関するものであり、当該医薬化合物は、抗血管新生剤およびシグナル伝達阻害物質からなる群から選択される抗癌剤の1つ以上(好ましくは、1〜3)、ならびに薬学的に許容される担体と組み合わせて、ある量の上述の本明細書に開示される化合物(当該化合物またはその薬学的に許容される塩の水和物、溶媒和物、および多形体を含む)を含有し、ここで、当該活性剤、および併用抗癌剤の量は、まとめて摂取されるときには、当該異常な細胞の増殖の治療に対して、治療的に有効な量である。
【0153】
一部の実施形態において、本明細書に開示される化合物および本発明の医薬組成物と併せて用いられる抗癌剤は、抗血管新生剤(たとえば、腫瘍が新たな血管を形成することを阻害する剤)である。抗血管新生剤の例としては、たとえば、VEGF阻害物質、VEGFR阻害物質、TIE−2阻害物質、PDGFR阻害物質、アンジオポエチン阻害物質、PKC.β阻害物質、COX−2(シクロオキシゲナーゼII)阻害物質、インテグリン(α−v/β−3)、MMP−2(マトリクスメタロプロテナーゼ2)阻害物質、およびMMP−9(マトリクスメタロプロテナーゼ9)阻害物質が挙げられる。好ましい抗血管新生剤としては、スニチニブ(Sutent(登録商標))、ベバシズマブ(Avastin(登録商標))、アキシチニブ(AG 13736)、SU 14813(Pfizer)、およびAG 13958(Pfizer)が挙げられる。
【0154】
さらなる抗血管新生剤としては、バタラニブ(CGP 79787)、ソラフェニブ(Nexavar(登録商標))、ペガプタニブオクタナトリウム(Macugen)(登録商標)、バンデタニブ(Zactima(登録商標))、PF−0337210(Pfizer)、SU 14843(Pfizer)、AZD 2171(AstraZeneca)、ラニビズマブ(Lucentis(登録商標))、Neovastat(登録商標)(AE 941)、テトラチオモリブデータ(Coprexa(登録商標))、AMG 706(Amgen)、VEGF Trap(AVE 0005)、CEP 7055(Sanofi−Aventis)、XL 880(Exelixis)、テラチニブ(BAY 57−9352)、およびCP−868,596(Pfizer)が挙げられる。
【0155】
他の抗血管新生剤としては、エンザスタウリン(LY 317615)、ミドスタウリン(CGP 41251)、ペリフォシン(KRX 0401)、テプレノン(Selbex(登録商標))、およびUCN 01(Kyowa Hakko)が挙げられる。
【0156】
本明細書に開示される化合物および本明細書に記述される医薬組成物と併せて用いることができる他の抗血管新生剤の例は、セレコキシブ(Celebrex(登録商標))、パレコキシブ(Dynastat(登録商標))、デラコキシブ(SC 59046)、ルミラコキシブ(Preige(登録商標))、バルデコキシブ(Bextra(登録商標))、ロフェコキシブ(Vioxx(登録商標))、イグラチモド(Careram(登録商標))、IP 751(Invedus)、SC−58125(Pharmacia)、およびエトリコキシブ(Arcoxia(登録商標))が挙げられる。
【0157】
他の抗血管新生剤としては、エクシスリンド(Aptosyn(登録商標))、サルサレート(Amigesic(登録商標))、ジフルニサル(Dolobid(登録商標))、イブプロフェン(Motrin(登録商標))、ケトプロフェン(Orudis(登録商標))、ナブメトン(Relafen(登録商標))、ピロキシカム(Feldene(登録商標))、ナプロキセン(Aleve(登録商標)、Naprosyn(登録商標))、ジクロフェナク(Voltaren(登録商標))、インドメタシン(Indocin(登録商標))、スリンダク(Clinoril(登録商標))、トルメチン(Tolectin(登録商標))、エトドラク(Lodine(登録商標))、ケトロラク(Toradol(登録商標))、およびオキサプロジン(Daypro(登録商標))が挙げられる。
【0158】
他の抗血管新生剤としては、ABT 510(Abbott)、アプラタスタット(TMI 005)、AZD 8955(AstraZeneca)、インシクリニド(Metastat(登録商標))、およびPCK 3145(Procyon)が挙げられる。
【0159】
他の抗血管新生剤としては、アシトレチン(Neotigason(登録商標))、プリチデプシン(Aplidine(登録商標))、シレングチド(cilengtide)(EMD 121974)、コンブレタスタチンA4(CA4P)、フェンレチニド(4 HPR)、ハロフジノン(Tempostatin(登録商標))、Panzem(登録商標)(2−メトキシエストラジオール)、PF−03446962(Pfizer)、レビマスタット(rebimastat)(BMS 275291)、カツマキソマブ(Removab(登録商標))、レナリドミド(Revlimid(登録商標))、スクアラミン(EVIZON(登録商標))、サリドマイド(Thalomid(登録商標))、Ukrain(登録商標)(NSC 631570)、Vitaxin(登録商標)(MEDI 522)、およびゾレドロン酸(Zometa(登録商標))が挙げられる。
【0160】
一部の実施形態において、抗癌剤は、いわゆるシグナル伝達阻害物質(たとえば、細胞の増殖、分化、および生存の根本的なプロセスを制御する制御性分子が細胞内で伝達される手段を阻害する)である。シグナル伝達阻害物質としては、小分子、抗体、およびアンチセンス分子が挙げられる。シグナル伝達阻害物質としては、たとえばキナーゼ阻害物質(たとえばチロシンキナーゼ阻害物質、またはセリン/スレオニンキナーゼ阻害物質)、および細胞サイクル阻害物質が挙げられる。より具体的には、シグナル伝達阻害物質としては、たとえば、ALK阻害物質、ROS1阻害物質、TrkA阻害物質、TrkB阻害物質、TrkC阻害物質、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼ阻害物質、EGF阻害物質、ErbB−1(EGFR)、ErbB−2、汎erb、IGF1R阻害物質、MEK、c−Kit阻害物質、FLT−3阻害物質、K−Ras阻害物質、PI3キナーゼ阻害物質、JAK阻害物質、STAT阻害物質、Rafキナーゼ阻害物質、Akt阻害物質、mTOR阻害物質、P70S6キナーゼ阻害物質、WNT経路の阻害物質、およびいわゆる多標的化キナーゼ阻害物質が挙げられる。
【0161】
好ましいシグナル伝達阻害物質としては、ゲフィチニブ(Iressa(登録商標))、セツキシマブ(Erbitux(登録商標))、エルロチニブ(Tarceva(登録商標))、トラスツズマブ(Herceptin(登録商標))、スニチニブ(Sutent(登録商標))、イマチニブ(Gleevec(登録商標))、およびPD325901(Pfizer)が挙げられる。
【0162】
本明細書に開示される化合物および本明細書に記述される医薬組成物と併せて用いられ得るシグナル伝達阻害物質の追加例としては、BMS 214662(Bristol−Myers Squibb)、ロナファーニブ(Sarasar(登録商標))、ペリトレキソル(pelitrexol)(AG 2037)、マツズマブ(EMD 7200)、ニモツズマブ(TheraCIM h−R3(登録商標))、パニツムマブ(Vectibix(登録商標))、バンデタニブ(Zactima(登録商標))、パゾパニブ(SB 786034)、ALT 110(Alteris Therapeutics)、BIBW 2992(Boehringer Ingelheim)、およびCervene(登録商標)(TP 38)が挙げられる。
【0163】
シグナル伝達阻害物質の他の例としては、PF−2341066(Pfizer)、PF−299804(Pfizer)、カネルチニブ(CI 1033)、ペルツズマブ(Omnitarg(登録商標))、ラパチニブ(Tycerb(登録商標))、ペリチニブ(EKB 569)、ミルテホシン(Miltefosin(登録商標))、BMS 599626(Bristol−Myers Squibb)、ラプロイセル−T(Lapuleucel−T)(Neuvenge(登録商標))、NeuVax(登録商標)(E75癌ワクチン)、Osidem(登録商標)(IDM 1)、ムブリチニブ(mubritinib)(TAK−165)、CP−724,714(Pfizer)、パニチムマブ(Vectibix(登録商標))、ラパチニブ(Tycerb(登録商標))、PF−299804(Pfizer)、ペリチニブ(EKB 569)、およびペルツズマブ(Omnitarg(登録商標))が挙げられる。
【0164】
他のシグナル伝達阻害物質の例としては、ARRY 142886(Array Biopharm)、エベロリムス(Certican(登録商標))、ゾタロリムス(Endeavor(登録商標))、テムシロリムス(Torisel(登録商標))、AP 23573(ARIAD)、およびVX 680(Vertex)が挙げられる。
【0165】
さらに、他のシグナル伝達阻害物質としては、XL 647(Exelixis)、ソラフェニブ(Nexavar(登録商標))、LE−AON(Georgetown University)、およびGI−4000(GlobeImmune)が挙げられる。
【0166】
他のシグナル伝達阻害物質としては、ABT 751(Abbott)、アルボシジブ(alvocidib)(フラボピリドール)、BMS 387032(Bristol Myers)、EM 1421(Erimos)、インジスラム(indisulam)(E 7070)、セリシクリブ(seliciclib)(CYC 200)、BIO 112(One Bio)、BMS 387032(Bristol−Myers Squibb)、PD 0332991(Pfizer)、AG 024322(Pfizer)、LOXO−101(Loxo Oncology)、クリゾチニブ(crizotinib)、およびセリチニブ(ceritinib)が挙げられる。
【0167】
一部の実施形態において、本明細書に開示される化合物は、古典的な抗新生物剤とともに用いられる。古典的な抗新生物剤としては、限定されないが、たとえばホルモン性、抗ホルモン性の、アンドロゲンアゴニスト、アンドロゲンアンタゴニスト、および抗エストロゲン治療剤等のホルモン調節物質、ヒストン脱アセチル化酵素(HDAC:histone deacetylase)阻害物質、遺伝子サイレンシング剤、または遺伝子活性化剤、リボヌクレアーゼ、プロテオソミクス、トポイソメラーゼI阻害物質、カンプトテシン誘導体、トポイソメラーゼII阻害物質、アルキル化剤、抗代謝剤、ポリ(ADP−リボース)ポリメラーゼ−1(PARP−1)阻害物質、微小管阻害物質、抗生物質、植物誘導性紡錘体阻害物質、白金配位化合物、遺伝子治療剤、アンチセンスオリゴヌクレオチド、血管標的剤(VTA:vascular targeting agent)、およびスタチンが挙げられる。
【0168】
任意選択的に1以上の他の剤とともに、本明細書に開示される化合物を用いた併用療法で用いられる古典的な抗新生物剤の例としては、限定されないが、たとえば、デキサメタゾン、プレドニゾン、プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、ヒドロコルチゾン等のグルココルチコイド、およびたとえばメドロキシプロゲステロン、メゲストロール酢酸(Megace)等のプロゲスチン、ミフェプリストン(RU−486)、選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM;たとえばタモキシフェン、ラロキシフェン、ラソフォキシフェン、アフィモキシフェン(afimoxifene)、アルゾキシフェン、バゼドキシフェン、フィスペミフェン(fispemifene)、オルメロキシフェン、オスペミフェン、テスミリフェン(tesmilifene)、トレミフェン、トリロスタン、およびCHF 4227(Cheisi))、選択的エストロゲン受容体ダウンレギュレーター(SERD;たとえば、フルベストラント)、エキセメスタン(Aromasin)、アナストロゾール(Arimidex)、アタメスタン、ファドロゾール、レトロゾール(Femara)、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH;または、黄体形成ホルモン放出ホルモン[LHRH]と通常呼称される)アゴニスト、たとえばブセレリン(Suprefact)、ゴセレリン(Zoladex)、リュープロレリン(Lupron)、およびトリプトレリン(Trelstar)、アバレリクス(Plenaxis)、ビカルタミド(Casodex)、シプロテロン、フルタミド(Eulexin)、メゲストロール、ニルタミド(Nilandron)、およびオサテロン(osaterone)、デュタステリド、エプリステリド、フィナステリド、ノコギリヤシ(Serenoa repens)、PHL 00801、アバレリクス、ゴセレリン、リュープロレリン、トリプトレリン、ビカルタミド、タモキシフェン、エキセメスタン、アナストロゾール、ファドロゾール、フォルメスタン、レトロゾール、およびそれらの組み合わせが挙げられる。
【0169】
本明細書に開示される化合物と組み合わされて用いられる古典的な抗新生物剤の他の例は、限定されないが、ヒドロキサミン酸サブエロイドアニリド(SAHA, Merck Inc./Aton Pharmaceuticals)、デプシペプチド(FR901228またはFK228)、G2M−777、MS−275、ピバロイルオキシメチル酪酸(pivaloyloxymethyl butyrate)およびPXD−101;Onconase(ランピルナーゼ)、PS−341(MLN−341)、Velcade(ボルテゾミブ)、9−アミノカンプトテシン、ベロテカン、BN−80915(Roche)、カンプトテシン、ジフロモテカン、エドテカリン、エキサテカン(Daiichi)、ジャイマテカン、10−ヒドロキシカンプトテシン、イリノテカンHCl(Camptosar)、ラルトテカン、Orathecin(ルビテカン、Supergen)、SN−38、トポテカン、カンプトテシン、10−ヒドロキシカンプトテシン、9−アミノカンプトテシン、イリノテカン、SN−38、エドテカリン、トポテカン、アクラルビシン、アドリアマイシン、アモナフィド、アムルビシン、アンナマイシン、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エルサミトルシン、エピルビシン、エトポシド、イダルビシン、ガラルビシン(galarubicin)、ヒドロキシカルバミド、ネモルビシン(nemorubicin)、ノバントロン(ミトキサントロン)、ピラルビシン、ピクサントロン、プロカルバジン、レベッカマイシン、ソブゾキサン、タフルポシド(tafluposide)、バルルビシン、Zinecard(デクスラゾキサン)、ナイトロジェンマスタードN−オキシド、シクロホスファミド、AMD−473、アルトレタミン、AP−5280、アパジコン、ブロスタリシン、ベンダムスチン、ブスルファン、カルボコン、カルムスチン、クロラムブシル、ダカルバジン、エストラムスチン、フォテムスチン、グルフォスファミド、イホスファミド、KW−2170、ロムスタチン、マホスファミド、メクロレタミン、メルファラン、ミトブロニトール、ミトラクトール、ミトマイシンC、ミトキサトロン、ニムスチン、ラニムスチン、テモゾロミド、チオテパ、および白金配位アルキル化化合物、たとえば、シスプラチン、Paraplatin(カルボプラチン)、エプタプラチン、ロバプラチン、ネダプラチン、Eloxatin(オキサリプラチン、Sanofi)、ストレプトゾシン、サトルプラチン(satrplatin)、およびそれらの組み合わせが挙げられる。
【0170】
一部の実施形態において、本明細書に開示される化合物は、ジヒドロ葉酸還元酵素阻害物質(たとえばメトトレキセートおよびNeuTrexin(グルクロン酸トリメトレセート))、プリンアンタゴニスト(たとえば、6−メルカプトプリンリボシド、メルカプトプリン、6−チオグアニン、クラドリビン、クロファラビン(Clolar)、フルダラビン、ネララビン、およびラルチトレキセド)、ピリミジンアンタゴニスト(たとえば、5−フルオロウラシル(5−FU)、Alimta(プレメトレキセド二ナトリウムLY231514、MTA)、カペシタビン(Xeloda(登録商標))、シトシンアラビノシド、Gemzar(登録商標)(ゲムシタビン、Eli Lilly)、Tegafur(UFT OrzelまたはUforal、ならびにTegafur、gimestatおよびotostatのTS−1組合せを含む)、ドキシフルリジン、カルモフール、シタラビン(オクホスファート、リン酸塩、ステアリン酸塩、徐放形態およびリポソーム形態を含む)、エノシタビン、5−アザシチジン(Vidaza)、デシタビン、およびエチニルシチジン)、ならびに他の抗代謝剤、たとえばエフロルニチン、ヒドロキシウレア、ロイコボリン、ノラトレキシド(Thymitaq)、トリアピン、トリメトレキサート、N−(5−[N−(3,4−ジヒドロ−2−メチル−4−オキソキナゾリン−6−イルメチル)−N−メチルアミノ]−−2−チエニル)−L−グルタミン酸、AG−014699(Pfizer Inc.)、ABT−472(Abbott Laboratories)、INO−1001(Inotek Pharmaceuticals)、KU−0687(KuDOS Pharmaceuticals)、およびGPI 18180(Guilford Pharm Inc)、ならびにそれらの組み合わせとともに用いられる。
【0171】
任意選択的に1以上の他の剤とともに、本明細書に開示される化合物を用いた併用療法で用いられる古典的な抗新生物細胞毒性剤の他の例は、限定されないが、Abraxane(Abraxis BioScience、Inc.)、Batabulin(Amgen)、EPO 906(Novartis)、ビンフルニン(Bristol−Myers Squibb Company)、アクチノマイシンD、ブレオマイシン、ミトマイシンC、ネオカルジノスタチン(ジノスタチン)、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデシン、ビノレルビン(Navelbine)、ドセタキセル(Taxotere)、オルタタキセル(Ortataxel)、パクリタキセル(Taxoprexin、DHA/パクリタキセル複合体を含む)、シスプラチン、カルボプラチン、ネダプラチン、オキサリプラチン(Eloxatin)、サトラプラチン、Camptosar、カペシタビン(Xeloda)、オキサリプラチン(Eloxatin)、タキソテレ アリトレチノイン、Canfosfamide(Telcyta(登録商標))、DMXAA(Antisoma)、イバンドロン酸、L−アスパラギナーゼ、ペグアスパラガーゼ(Oncaspar(登録商標))、エファプロキシラル(Efaproxyn(登録商標)−−放射線療法))、ベキサロテン(Targretin(登録商標))、Tesmilifene(DPPE−−細胞毒性効果を増強))、Theratope(登録商標)(Biomira)、トレチノイン(Vesanoid(登録商標))、チラパザミン(Trizaone(登録商標))、モテキサフィンガドリニウム(Xcytrin(登録商標))Cotara(登録商標)(mAb)、およびNBI−3001(Protox Therapeutics)、ポリグルタミン酸−パクリタキセル(Xyotax(登録商標))、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。
【0172】
任意選択的に1以上の他の剤とともに、本明細書に開示される化合物を用いた併用療法で用いられる古典的な抗新生物細胞毒性剤のさらなる例は、限定されないが、アドベキシン(ING 201)、TNFerade(GeneVec、放射線療法に反応してTNFαを発現させる化合物)、RB94(ベイラー医科大学(Baylor College of Medicine))、Genasense(Oblimersen、Genta)、コンブレタスタチンA4P(CA4P)、Oxi−4503、AVE−8062、ZD−6126、TZT−1027、アトルバスタチン(Lipitor、Pfizer Inc.)、プロバスタチン(Pravachol、Bristol−Myers Squibb)、ロバスタチン(Mevacor、Merck Inc.)、シンバスタチン(Zocor、Merck Inc.)、フルバスタチン(Lescol、Novartis)、セリバスタチン(Baycol、Bayer)、ロスバスタチン(Crestor、AstraZeneca)、ロボスタチン,ナイアシン(Advicor、Kos Pharmaceuticals)、カデュエット、リピトール、トルセトラピブ、およびそれらの組み合わせが挙げられる。
【0173】
一部の実施形態は、そのような治療を必要としているヒトの乳癌を治療するための方法に関するものであり、当該ヒトに、トラスツズマブ、タモキシフェン、ドセタキセル、パクリタキセル、カペシタビン、ゲムシタビン、ビノレルビン、エキセメスタン、レトロゾール、およびアナストロゾールからなる群から選択される1以上(好ましくは1〜3)の抗癌剤と組み合わせて、ある量の本明細書に開示される化合物を投与することを含む。
【0174】
一部の実施形態は、1以上(好ましくは1〜3)の抗癌剤と組み合わせて、本明細書に開示される化合物をある量投与することによる、たとえばヒト等の、そのような治療の必要がある哺乳類における大腸癌を治療する方法を提供する。特定の抗癌剤の例としては、通常、たとえば、5−フルオロウラシル(5−FU)またはカペシタビン(Xeloda)、ロイコボリンおよびオキサリプラチン(エロキサチン)の組み合わせである、FOLFOX等のアジュバント化学療法において用いられるものが挙げられる。特定の抗癌剤のさらなる例としては、通常、FOLFOX、またはベバシズマブ(Avastin)と組み合わされたFOLFOX;および5−FUまたはカペシタビン、ロイコボリンおよびイリノテカン(Camptosar)の組み合わせであるFOLFIRI、等の転移性疾患に対する化学療法に用いられるものが挙げられる。さらなる例としては、17−DMAG、ABX−EFR、AMG−706、AMT−2003、ANX−510(CoFactor)、アプリジン(プリチデプシン(plitidepsin)、Aplidin)、アロプラチン(Aroplatin)、アキシチニブ(AG−13736)、AZD−0530、AZD−2171、カルメット・ゲラン桿菌(BCG)、ベバシズマブ(Avastin)、BIO−117、BIO−145、BMS−184476、BMS−275183、BMS−528664、ボルテゾミブ(Velcade)、C−1311(Symadex)、カンツズマブメルタンシン、カペシタビン(Xeloda)、セツキシマブ(Erbitux)、クロファラビン(Clofarex)、CMD−193、コンブレタスタチン、コタラ(Cotara)、CT−2106、CV−247、デシタビン(Dacogen)、E−7070、E−7820、エドテカリン、EMD−273066、エンザスタウリン(LY−317615)エポチロンB(EPO−906)、エルロチニブ(Tarceva)、フラボピリドール、GCAN−101、ゲフィチニブ(Iressa)、huA33、huC242−DM4、イマチニブ(Gleevec)、インジスラム、ING−1、イリノテカン(CPT−11、Camptosar) ISIS 2503、イキサベピロン、ラパチニブ(Tykerb)、マパツムマブ(HGS−ETR1)、MBT−0206、MEDI−522(Abregrin)、ミトマイシン、MK−0457(VX−680)、MLN−8054、NB−1011、NGR−TNF、NV−1020、オブリメルセン(Genasense、G3139)、OncoVex、ONYX 015(CI−1042)、オキサリプラチン(Eloxatin)、パニツムマブ(ABX−EGF、Vectibix)、ペリチニブ(EKB−569)、ペメトレキセド(Alimta)、PD−325901、PF−0337210、PF−2341066、RAD−001(Everolimus)、RAV−12、レスベラトロール、レキシン−G、S−1(TS−1)、セリシクリブ(seliciclib)、SN−38リポソーム、スチボグルコン酸ナトリウム(SSG)、ソラフェニブ(Nexavar)、SU−14813、スニチニブ(Sutent)、テムシロリムス(CCI 779)、テトラチオモリブデータ、サロマイド(thalomide)、TLK−286(Telcyta)、トポテカン(Hycamtin)、トラベクテジン(Yondelis)、バタラニブ(PTK−787)、ボリノスタット(SAHA、Zolinza)、WX−UK1、およびZYC300が挙げられ、ここで、併用抗癌剤の量と併せた当該活性剤の量は、大腸癌の治療に有効な量である。
【0175】
一部の実施形態において、カペシタビン(Xeloda)、インターフェロンα、インターロイキン2、ベバシズマブ(Avastin)、ゲムシタビン(Gemzar)、サリドマイド、セツキシマブ(Erbitux)、バタラニブ(PTK−787)、スーテント(Sutent)、AG−13736、SU−11248、Tarceva、Iressa、Lapatinib、およびGleevecからなる群から選択される1以上(好ましくは1〜3)の抗癌剤と組み合わせて、本明細書に開示される化合物のある量を、当該ヒトに投与することを含む、そのような治療を必要とする人の腎細胞癌を治療する方法が開示され、ここで、併用抗癌剤の量と併せた当該活性剤の量は、腎細胞癌の治療に有効な量である。
【0176】
一部の実施形態において、インターフェロンα、インターロイキン2、テモゾロミド(Temodar)、ドセタキセル(Taxotere)、パクリタキセル、ダカルバジン(DTIC)、カルムスチン(BCNUとしても知られる)、シスプラチン、ビンブラスチン、タモキシフェン、PD−325,901、アキシチニブ、ベバシズマブ(Avastin)、サリドマイド、ソファラニブ(sorafanib)、バタラニブ(PTK−787)、スーテント(Sutent)、CpG−7909、AG−13736、イレッサ(Iressa)、ラパチニブ(Lapatinib)、およびグリベック(Gleevec)からなる群から選択される1以上(好ましくは1〜3)の抗癌剤と組み合わせて、本明細書に開示される化合物のある量を、当該ヒトに投与することを含む、そのような治療を必要とする人のメラノーマを治療する方法が開示され、ここで、併用抗癌剤の量と併せた当該活性剤の量は、メラノーマの治療に有効な量である。
【0177】
一部の実施形態は、カペシタビン(Xeloda)、ベバシズマブ(Avastin)、ゲムシタビン(Gemzar)、ドセタキセル(Taxotere)、パクリタキセル、プレメトレキセド(premetrexed)二ナトリウム(アリムタ(Alimta))、タルセバ(Tarceva)、イレッサ(Iressa)、ビノレルビン(Vinorelbine)、イリノテカン(Irinotecan)、エトポシド(Etoposide)、ビンブラスチン(Vinblastine)、およびパラプラチン(Paraplatin)(カルボプラチン)からなる群から選択される1以上(好ましくは1〜3)の抗癌剤と組み合わせて、本明細書に開示される化合物のある量を、そのような治療を必要とする人に投与することを含む、当該人の肺癌を治療する方法を提供し、ここで、併用抗癌剤の量と併せた当該活性剤の量は、肺癌の治療に有効な量である。
【発明を実施するための形態】
【0178】
脱制御されたプロテインキナーゼ活性、特にROSファミリー、PLKファミリー、異なるアイソフォームのプロテインキナーゼC、Met、PAK−4、PAK−5、ZC−1、STLK−2、DDR−2、Aurora 1、Aurora 2、Bub−1、Chk1、Chk2、HER2、raf1、MEK1、MAPK、EGF−R、PDGF−R、FGF−R、FLT3、JAK2、IGF−R、ALK、PI3K、weelキナーゼ、Src、Abl、Akt、MAPK、ILK、MK−2、IKK−2、Cdc7、Nek、Cdk/サイクリンキナーゼファミリー、より具体的には、Aurora 2、IGF−1RおよびALK活性、ならびにROS1活性、さらにより具体的にはALK活性および/またはROS1活性に起因および/または関連する疾患を治療する、当該疾患の症状を改善する、当該疾患の進行を遅延させる、当該疾患の発生を遅延させる、または当該疾患を処置する方法であって、その必要のある哺乳類に対し、以下に定義される式(I)または式2.(I)により表される置換インダゾール化合物の有効量を投与する工程を含む方法が本明細書に開示される。
【0179】
一部の実施形態は、癌および細胞増殖性疾患からなる群から選択される、脱制御されたプロテインキナーゼ活性に起因および/または関連する疾患を治療する方法を提供する
【0180】
一部の実施形態は、上皮性悪性腫瘍、扁平上皮癌、骨髄またはリンパ系の造血器腫瘍、間葉系を起源とする腫瘍、中枢神経系または末梢神経系の腫瘍、メラノーマ、セミノーマ、奇形癌、骨肉腫、色素性乾皮症、血管肉腫、グリア芽腫、胆管癌(holangiocarcinoma)、炎症性筋線維芽細胞腫瘍、類上皮血管内皮肉腫、星状細胞腫、髄膜腫、血管肉腫、類上皮血管内皮肉腫、角化棘細胞腫、甲状腺濾胞細胞癌、カポジ肉腫、およびすい臓癌を含む、特定のタイプの癌を治療する方法を提供する。
【0181】
一部の実施形態は、たとえば、限定されないが、乳癌、肺癌、大腸癌、前立腺癌、卵巣癌、子宮内膜癌、胃癌、明細胞腎細胞癌、浸潤性腺管癌(乳癌)、ブドウ膜メラノーマ、多発性骨髄腫、横紋筋肉腫、ユーイング肉腫、カポジ肉腫、すい臓癌、および髄芽腫等の特定のタイプの癌を治療する方法を提供する。
【0182】
一部の実施形態は、ALK+未分化大細胞リンパ腫(ALCL)、および場合によっては、神経芽細胞腫、横紋筋肉腫、グリア芽腫、炎症性筋線維芽細胞腫瘍、ならびにある種のメラノーマ、乳癌、ユーイング肉腫、網膜芽腫、および非小細胞肺癌(NSCLC)等のALK活性が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療する方法を提供する。
【0183】
一部の実施形態は、たとえば、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド等の本明細書に開示される式(I)の分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によっては、ROS1活性の調節における異常、その上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処する方法を開示する。
【0184】
一部の実施形態は、参照によりその全体が本明細書に援用される、2012年10月30日に特許が発行された米国特許第8,299,057号の分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1活性の調節における異常、またはその上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処する方法を開示する。一部の実施形態は、参照によりその全体が本明細書に援用される、2012年2月14日に特許が発行された米国特許第8,114,865号の分子を投与することにより、すい臓癌、および場合によって、ROS1活性の調節における異常、またはその上方制御、誤制御、もしくは欠失が何らかの役割を果たし得る他の疾患を治療すること、それらの症状を軽減すること、それらの症状を改善すること、それらの発生を遅延させること、または薬学的に対処する方法を開示する。
【0185】
一部の実施形態は、たとえば個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1欠失等のヌル変異等の、ROS1の下方制御異常を特定すること、および当該個体に、たとえば、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、またはN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド等の本明細書に開示される式(I)の分子を投与することにより、たとえば、ROS1欠失等のヌル変異等のROS1の下方制御の異常に関連したすい臓癌を治療すること、その症状を軽減すること、その症状を改善すること、その発生を遅延させること、または薬学的に対処する方法を開示する。
【0186】
一部の実施形態は、個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1の欠失等のヌル変異、または構造的に活性なROS1キナーゼをコードするROS1のキメラ遺伝子座等のたとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のROS1調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群または前癌性細胞群からの細胞抽出物におけるROS1活性を分析することを含むことを開示する(Some embodiments provide for)。一部の実施形態は、個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1の欠失等のヌル変異、または構造的に活性なROS1キナーゼをコードするROS1のキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のROS1調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群または前癌性細胞群からのRNA群におけるROS1転写物の蓄積を分析することを含む。一部の実施形態は、個体の癌性または前癌性すい臓細胞において、たとえばROS1の欠失等のヌル変異、または構造的に活性なROS1キナーゼをコードするROS1のキメラ遺伝子座等の、たとえば上方制御の異常または下方制御の異常等のROS1調節の異常を特定することは、すい臓の癌性細胞群もしくは前癌性細胞群からの細胞(複数含む)、または細胞(複数含む)を含有する細胞群における、たとえばゲノムデオキシリボ核酸配列等の核酸配列を決定することを含む。
【0187】
一部の実施形態は、限定されないが、たとえば、良性前立腺過形成、家族性腺腫症、ポリープ症、神経線維腫症、乾癬、アテローム性動脈硬化症、およびたとえば、血管形成もしくは外科手術の後の再狭窄等の血管平滑筋細胞増殖または新生内膜形成を包含する疾患等の細胞増殖性疾患、肺線維症、関節炎、糸球体腎炎、糖尿病性網膜症および新生児網膜症を含む網膜症、ならびに加齢性黄班変性症、たとえば血管または器官の移植後に発生しうる移植血管症(graft vessel disease)、末端肥大症および末端肥大症の続発症、ならびにたとえば、線維性肺疾患等のIGF/IGF−1Rシグナル伝達が関与する他の肥厚性疾患、慢性もしくは急性の酸化ストレスまたは過剰酸素誘導性の組織損傷に関連した病態、ならびにIGFレベルの上昇またはIGF−1R活性が関与するたとえば肥満等の代謝性疾患を治療する方法を開示する。
【0188】
さらに、本発明方法はまた、腫瘍血管新生および転移の阻害をもたらすものである。
【0189】
一部の実施形態は、さらに、少なくとも1つの細胞増殖抑制剤または細胞毒性剤と組み合わせた、放射線療法または化学療法のレジメンを、その必要のある哺乳類に施すことを含む。さらに本発明は、当該タンパク質と、式(I)または式2.(I)の化合物の有効量を接触させることを含む、活性ALKタンパク質を阻害する方法を提示する。
【0190】
式I
式(I)の化合物は、1個以上の不斉中心を有していてもよく、ゆえに、個々の光学異性体またはラセミ混合体として存在してもよい。したがって、式(I)の化合物のすべての可能性のある異性体、およびそれらの混合体は、本発明の範囲内にある。
【0191】
哺乳類における代謝を起源とする式(I)の化合物の誘導体、および式(I)の化合物の薬学的に許容される生体前駆体(プロドラッグとも呼称される)もまた、本発明の範囲内にある。
【0192】
上述に加え、式(I)の化合物のピラゾール環上の非置換窒素は、溶液中において急速に平衡化し、以下に記述されるように互変異性体の混合体を形成することが当業者に知られている。
【0193】
【化3】
【0194】
X、Ar、R、R1、R2およびR3は、上記に定義されるとおりである。
【0195】
従って、本発明において、ただ1つの互変異性体が式(I)の化合物として示される場合でも、他で具体的に記述されていない限り、他の互変異性体(Ia)もまた本発明の範囲内にある。
【0196】
本明細書において用いられる一般的な用語は、他で特定されない限り、式(I)に適用される以下に報告される意味を有する。
【0197】
「直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル」という用語は、1〜6個の炭素原子の直鎖基および分枝鎖基を含む、たとえば、メチル、エチル、プロピル、2−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、ペンチル等の飽和脂肪族炭化水素基を指す。アルキル基は、置換されていても、非置換であってもよい。置換されている場合、当該置換基は、好ましくは、独立して、ハロゲン、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、シアノ、ニトロ、NHCOR4、COR4、NR5R6、NR5COR4、OR7、SR7、SOR10、SO2R10、NHSOR10、NHSO2R10、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換されたC3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリルおよびアリールからなる群から選択される1〜3個であり、ここで、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は上記に定義されるとおりである。
【0198】
「C3〜C6シクロアルキル」という用語は、3〜6員の全炭素単環を指し、1個以上の二重結合を含有しうるが、完全に共役したπ電子系は有していない。シクロアルキル基の例としては、限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、およびシクロヘキサジエニルである。シクロアルキル基は、置換されていても、非置換であってもよい。置換されている場合、当該置換基は、好ましくは、独立して、水素、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、シアノ、ニトロ、NHCOR4、COR4、NR5R6、NR5COR4、OR7、SR7、SOR10、SO2R10、NHSOR10、NHSO2R10、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、およびアリールからなる群から選択される1または2個の置換基であり、ここで、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は上記に定義されるとおりである。
【0199】
「ヘテロシクリル」という用語は、3〜7員の飽和または部分不飽和の炭素環を指し、1個以上の炭素原子は、たとえば窒素、酸素および硫黄等のヘテロ原子により置換されている。ヘテロシクリル基の非限定的な例は、たとえば、オキシラニル、アジリジニル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ジヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ジヒドロピロリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、ピラゾリニル、イソキサゾリジニル、イソキサゾリニル、チアゾリジニル、チアゾリニル、イソチアゾリニル、ジオキサニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、エキサメチレンイミニル、ホモピペラジニル等である。ヘテロシクリル基は、置換されていても、非置換であってもよい。置換されている場合、当該置換基は、好ましくは、独立して、ハロゲン、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、シアノ、ニトロ、NHCOR4、COR4、NR5R6、NR5COR4、OR7、SR7、SOR10、SO2R10、NHSOR10、NHSO2R10、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、およびアリールからなる群から選択される1または2個の置換基であり、ここで、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は上記に定義されるとおりである。
【0200】
「アリール」という用語は、1〜4個の環構造を有する、モノ−、バイ−、またはポリ炭素環炭化水素であり、場合によってはさらに一重結合により互いに縮合または連結されており、ここで、当該炭素環の内の少なくとも1つは、「芳香族」であり、ここで「芳香族」という用語は、完全に共役したパイ電子結合系を指す。そのようなアリール基の非限定的な例は、フェニル、α−もしくはβ−ナフチルまたはビフェニル基である。
【0201】
「ヘテロアリール」という用語は、芳香族複素環を指し、典型的には、N、OまたはSから選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜7員の複素環であり、当該ヘテロアリール環は、場合によっては芳香族および非芳香族の炭素環ならびに複素環にさらに縮合または連結されていてもよい。そのようなヘテロアリール基の非限定的な例は、たとえば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、インドリル、イミダゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、フェニル−ピロリル、フリル、フェニル−フリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、ピラゾリル、チエニル、ベンゾチエニル、イソインドリニル、ベンゾイミダゾリル、キノリニル、イソキノリニル、1,2,3−トリアゾリル、1−フェニル−1,2,3−トリアゾリル、2,3−ジヒドロインドリル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾチオフェニル;ベンゾピラニル、2,3−ジヒドロベンゾキサジニル、2,3−ジヒドロキノキサリニル等である。
【0202】
アリール基およびヘテロアリール基は、任意選択的に、独立して、ハロゲン、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、シアノ、ニトロ、NHCOR4、COR4、NR5R6、NR5COR4、OR7、SR7、SOR10、SO2R10、NHSOR10、NHSO2R10、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、およびアリールから選択される1個以上、好ましくは1、2または3個の置換基で置換されていてもよく、ここで、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は上記に定義されるとおりである。
【0203】
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を示す。
【0204】
「C2〜C6アルケニル」という用語は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含有する脂肪族C2〜C6炭化水素鎖を示し、直鎖または分枝鎖であってもよい。
【0205】
代表的な例としては、限定されないが、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−または2−ブテニル等が挙げられる。
【0206】
「C2〜C6アルキニル」という用語は、少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を含有する脂肪族C2〜C6炭化水素鎖を示し、直鎖または分枝鎖であってもよい。
【0207】
代表的な例としては、限定されないが、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−または2−ブチニル等が挙げられる。
【0208】
「シアノ」という用語は、−CN残基を示す。
【0209】
「ニトロ」という用語は、−NO2基を示す。
【0210】
式(I)の化合物の「薬学的に許容される塩」という用語は、元の化合物の生物学的有効性および特性を維持しているその塩を指す。
【0211】
そのような塩としては、たとえば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、リン酸、硫酸、過塩素酸等の無機酸との酸付加塩、またはたとえば、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、乳酸、(D)もしくは(L)リンゴ酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、桂皮酸、マンデル酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、マロン酸等の有機酸との酸付加塩;式(I)の化合物中に存在する酸性プロトンが、たとえばナトリウムもしくはカリウム等のアルカリ金属イオン、またはたとえばカルシウムもしくはマグネシウム等のアルカリ土類イオン等の金属イオンにより置換されているか、またはたとえばエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、N−メチルグルカミン等の有機塩基と配位しているかのいずれかの場合に形成される塩が挙げられる。
【0212】
Xが、−CH2−である、式(I)の化合物は、一般式(IA)により表される:
【0213】
【化4】
【0214】
Xが、−CH(OH)−である、式(I)の化合物は、一般式(IB)により表される:
【0215】
【化5】
【0216】
Xが、−CH(OR’)−である、式(I)の化合物は、一般式(IC)により表される:
【0217】
【化6】
【0218】
Xが、−C(R’R”)−である、式(I)の化合物は、一般式(ID)により表される:
【0219】
【化7】
【0220】
一部の実施形態において、式(I)の化合物の種類は、Xが、−CH2−、−CH(OH)−、−CH(OR’)−、または−C(R’R”)−である化合物であり、ここで、R’は、C1〜C3アルキルであり、R”は、水素またはC1〜C3アルキルであり、Rは、場合によっては置換されたC3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールまたはヘテロアリールであり、R1、R2およびR3は、独立して、水素、ハロゲンまたはヒドロキシである。
【0221】
一部の実施形態において、式(I)の化合物の種類は、Xが、−CH2−、−CH(OH)−、−CH(OR’)−、または−C(R’R”)−である化合物であり、ここで、R’は、メチルであり、R”は、水素またはメチルであり、R1、R2およびR3は、水素である。
【0222】
一部の実施形態において、式(I)の化合物の種類は、Rが、場合によっては置換されたアリールまたはヘテロアリールである化合物である。
【0223】
一部の実施形態において、式(I)の化合物の種類は、Arが、以下の式の基である化合物である:
【0224】
【化8】
【0225】
Ra、RbおよびRcは、独立して、水素、ハロゲン、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、シアノ、ニトロ、NHCOR4、COR4、NR5R6、NR5COR4、OR7、SR7、SOR10、SO2R10、NHSOR10、NHSO2R10、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリールであり、ここで、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は上記に定義されるとおりであり、Rは、場合によっては置換されたアリールである。
【0226】
一部の実施形態において、式(I)の化合物の種類は、Arが、以下の式の基である化合物である:
【0227】
【化9】
【0228】
RaおよびRbは、上記に定義されるとおりである。
【0229】
一部の実施形態において、式(I)の化合物の種類は、Arが、以下の式の基である化合物である:
【0230】
【化10】
【0231】
Raは水素、ハロゲン、ニトロ、NHCOR4またはNR5R6であり、Rbは、水素、ニトロ、NR5R6、OR7またはR8R9N−C1〜C6アルキルであり、ここで、R4、R5、R6、R7、R8、およびR9は、上記に定義されるとおりである。
【0232】
本発明の具体的な化合物(cpd.)を以下に列記する:
・1.N−(5−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・2.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・3.N−[5−(2,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミド、
・4.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ベンズアミド、
・5.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−ニトロベンズアミド、
・6.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−ニトロ−ベンズアミド、
・7.2−アミノ−N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・8.2−アミノ−N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・9.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
・10.N−[5−(2,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
・11.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
・12.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(1−メチル−ピペリジン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
・13.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(1−メチル−ピペリジン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
・14.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・15.N−[5−(2,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・16.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・17.2−シクロヘキシルアミノ−N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・18.2−シクロヘキシルアミノ−N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・19.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・20.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・21.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−イソブチルアミノ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・22.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−イソブチルアミノ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・23.2−ベンジルアミノ−N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・24.2−ベンジルアミノ−N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・25.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・26.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・27.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・28.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・29.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((S)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・30.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((S)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・31.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・32.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・33.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・34.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・35.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(3−メトキシ−プロピルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・36.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(3−メトキシ−プロピルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・37.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−フルオロ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・38.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−フルオロ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・39.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(3−フルオロ−プロピルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・40.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(3−フルオロ−プロピルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・41.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−フェニルアミノ−ベンズアミド、
・42.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−フェニルアミノ−ベンズアミド、
・43.1H−ピロール−2−カルボン酸[2−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
・44.1H−ピロール−2−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
・45.1H−ピロール−3−カルボン酸[2−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
・46.1H−ピロール−3−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
・47.N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−メタンスルホニルアミノ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・48.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−メタンスルホニルアミノ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・49.2−フルオロ−N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−5−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
・50.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フルオロ−5−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
・51.2−フルオロ−N−[5−(3−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−5−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ベンズアミド、
・52.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フルオロ−5−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ベンズアミド、
・53.4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−エトキシ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−ニトロ−ベンズアミド、
・54.2−アミノ−4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−エトキシ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−ベンズアミド、
・55.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
・56.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
・57.2−アミノ−N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−ベンズアミド、
・58.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−ベンズアミド、
・59.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−2−ニトロ−ベンズアミド、
・60.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−ヒドロキシ−メチル]−1H−インダゾール−3−イル}−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
・61.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−ヒドロキシ−メチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・62.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−ヒドロキシ−メチル]−1H−インダゾール−3−イル}−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・63.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−ヒドロキシ−メチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・64.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−ヒドロキシ−メチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(3−メトキシ−プロピルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・65.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−ヒドロキシ−メチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・66.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−ヒドロキシ−メチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−フルオロ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・67.N−{5−[(3−エトキシ−フェニル)−ヒドロキシ−メチル]−1H−インダゾール−3−イル}−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−ニトロ−ベンズアミド、
・68.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−メトキシ−メチル]−1H−インダゾール−3−イル}−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
・69.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−メトキシ−メチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・70.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−メトキシ−メチル]−1H−インダゾール−3−イル}−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・71.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−メトキシ−メチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・72.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−メトキシ−メチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(3−メトキシ−プロピルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・73.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−メトキシ−メチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・74.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−メトキシ−メチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−フルオロ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・75.N−{5−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
・76.N−{5−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・77.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・78.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・79.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(3−メトキシ−プロピルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・80.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・81.N−{5−[(3,5−ジフルオロフェニル)−エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−フルオロ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・82.N−{5−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−メチル−エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
・83.N−{5−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−メチル−エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・84.N−{5−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−メチル−エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・85.N−{5−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−メチル−エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・86.N−{5−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−メチル−エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(3−メトキシ−プロピルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・87.N−{5−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−メチル−エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・88.N−{5−[1−(3,5−ジフルオロフェニル)−1−メチル−エチル]−1H−インダゾール−3−イル}−2−(2−フルオロ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・89.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−1,4−ジアゼパン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・90.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
・91.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・92.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(2S)−2−(ピロリジン−1−イルメチル)ピロリジン−1−イル]−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・93.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−3−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド、
・94.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−{[(2S)−1−メチルピロリジン−2−イル]メトキシ}−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・95.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)オキシ]−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・96.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・97.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−{[(3S)−1−メチルピロリジン−3−イル]オキシ}−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・98.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・99.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−{[シス−4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]アミノ}ベンズアミド、
・100.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−{[トランス−4−(トリフルオロメチル)シクロヘキシル]アミノ}ベンズアミド、
・101.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フルオロ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド、
・102.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−1−(ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−カルボキサミド、
・103.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−[(シス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド、
・104.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−[(トランス−4−ヒドロキシシクロヘキシル)アミノ]−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド、
・105.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−[(2−ヒドロキシエチル)アミノ]−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド、
・106.2−[(アゼチジン−3−イルメチル)アミノ]−N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド、
・107.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−{[(1−メチルアゼチジン−3−イル)メチル]アミノ}−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド、
・108.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]−2−[テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ]ベンズアミド、
・109.4−[(アゼチジン−3−イルメチル)アミノ]−N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・110.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]ベンズアミド、
・111.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−[(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノ]−4−(モルホリン−4−イル)ベンズアミド、
・112.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−メトキシ−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)ベンズアミド、
・113.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリジン−2−カルボキサミド、
・114.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−6−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ピリジン−3−カルボキサミド、
・115.1−[4−{[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]カルバモイル}−3−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンジル]ピペリジン、
・116.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−{[(2−メトキシエチル)(メチル)アミノ]メチル}−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・117.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(ピロリジン−1−イルメチル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・118.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(モルホリン−4−イルメチル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・119.4−(アゼチジン−1−イルメチル)−N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・120.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フルオロ−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イルメチル)−ベンズアミド、
・121.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フルオロ−5−{[(2S)−2−(ピロリジン−1−イルメチル)ピロリジン−1−イル]メチル}ベンズアミド、
・122.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フルオロ−5−(モルホリン−4−イルメチル)ベンズアミド、
・123.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フルオロ−5−((S)−2−ピロリジン−1−イルメチル−ピロリジン−1−カルボニル)−ベンズアミド、
・124.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−{[(2R)−2−(ピロリジン−1−イルメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}ベンズアミド、
・125.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−{[(2S)−2−(ピロリジン−1−イルメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}ベンズアミド、
・126.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−{[4−(ピロリジン−1−イル)ピペリジン−1−イル]カルボニル}ベンズアミド、
・127.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−{[(2S)−2−(ピロリジン−1−イルメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・128.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−{[(2R)−2−(ピロリジン−1−イルメチル)ピロリジン−1−イル]カルボニル}−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・129.N1−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−N4−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−N4−メチル−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンゼン−1,4−ジカルボキサミド、
・130.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−{[4−(プロパン−2−イル)ピペラジン−1−イル]カルボニル}−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・131.N1−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−N4−[2−(ジメチルアミノ)エチル]−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンゼン−1,4−ジカルボキサミド、
・132.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(4−メチルピペラジン−1−イル)カルボニル]−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・133.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−{[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]カルボニル}−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・134.N1−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−N4−(1−メチルピペリジン−4−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンゼン−1,4−ジカルボキサミド、
・135.N−[5−(2−メチル−5−フルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
・136.4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−N−[5−(ピリジン−3−イルメチル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・137.N−[5−ベンジル−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
・138.エチル4−{[2−{[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]カルバモイル}−5−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]アミノ}ピペリジン−1−カルボン酸、
・139.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・140.エチル5−(3,5−ジフルオロベンジル)−3−({[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)フェニル]カルボニル}アミノ)−1H−インダゾール−1−カルボン酸、
・141.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((S)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
・142.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(2R)−2−(ピロリジン−1−イルメチル)ピロリジン−1−イル]−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・143.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−{[(2R)−1−メチルピロリジン−2−イル]メトキシ}−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・144.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−{[(3R)−1−メチルピロリジン−3−イル]オキシ}−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、
・145.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フルオロ−5−{[(2R)−2−(ピロリジン−1−イルメチル)ピロリジン−1−イル]メチル}ベンズアミド、および
・146.N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フルオロ−5−((R)−2−ピロリジン−1−イルメチル−ピロリジン−1−カルボニル)−ベンズアミド
【0233】
一部の実施形態において、本発明化合物は、N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドである。
【0234】
式(I)の化合物の合成は、参照によりその全体で本明細書に援用される、2012年10月30日に発行された米国特許第8,299,057号に記述されている。
【0235】
式2.(I)
式2.(I)の化合物は、1個以上の不斉中心を有していてもよく、ゆえに、個々の光学異性体またはラセミ混合体として存在していてもよい。したがって、式2.(I)の化合物のすべての可能性のある異性体、およびそれらの混合体は、本発明の範囲内にある。
【0236】
哺乳類における代謝を起源とする式2.(I)の化合物の誘導体、および式2.(I)の化合物の薬学的に許容される生体前駆体(プロドラッグとも呼称される)もまた、本発明の範囲内にある。
【0237】
上述に加え、式2.(I)の化合物のピラゾール環は、溶液中において急速に平衡化し、以下に記述されるように互変異性体の混合体を形成することが当業者に知られている。
【0238】
【化11】
【0239】
Ar、R、R1、R2およびR3は、上記に定義されるとおりである。
【0240】
従って、本発明において、ただ1つの互変異性体が式2.(I)の化合物として示される場合でも、他で具体的に記述されていない限り、他の互変異性体2.(Ia)もまた本発明の範囲内にある。
【0241】
本明細書において用いられる一般的な用語は、他で特定されない限り、式2.(I)に適用される以下に報告される意味を有する。
【0242】
「直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル」という用語は、1〜6個の炭素原子の直鎖基および分枝鎖基を含む、たとえば、メチル、エチル、プロピル、2−プロピル、n−ブチル、イソ−ブチル、tert−ブチル、ペンチル等の飽和脂肪族炭化水素基を指す。アルキル基は、置換されていても、非置換であってもよい。置換されている場合、当該置換基は、好ましくは、独立して、ハロゲン、アルケニル、アルキニル、シアノ、ニトロ、NHCOR4、COR4、NR5R6、NR5COR4、OR7、SR7、SOR10、SO2R10、NHSOR10、NHSO2R10、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換されたC3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリルおよびアリールからなる群から選択される1〜3個であり、ここで、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は上記に定義されるとおりである。
【0243】
「C3〜C6シクロアルキル」という用語は、3〜6員の全炭素単環を指し、1以上の二重結合を含有しうるが、完全に共役したπ電子系は有していない。シクロアルキル基の例としては、限定されないが、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、およびシクロヘキサジエニルである。シクロアルキル基は、置換されていても、非置換であってもよい。置換されている場合、当該置換基は、好ましくは、独立して、ハロゲン、アルケニル、アルキニル、シアノ、ニトロ、NHCOR4、COR4、NR5R6、NR5COR4、OR7、SR7、SOR10、SO2R10、NHSOR10、NHSO2R10、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、およびアリールからなる群から選択される1または2個の置換基であり、ここで、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は上記に定義されるとおりである。
【0244】
「ヘテロシクリル」という用語は、3〜7員の飽和または部分不飽和の炭素環を指し、1個以上の炭素原子は、ヘテロ原子により置換されている。これらヘテロ原子としては、限定されないが、窒素、酸素、および硫黄が挙げられる。ヘテロシクリル基の非限定的な例は、たとえば、オキシラニル、アジリジニル、オキセタニル、アゼチジニル、テトラヒドロフラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロチオフェニル、ジヒドロチオフェニル、ピロリジニル、ジヒドロピロリル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロチオピラニル、ピペリジニル、ピラゾリニル、イソキサゾリジニル、イソキサゾリニル、チアゾリジニル、チアゾリニル、イソチアゾリニル、ジオキサニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ヘキサメチレンイミニル、ホモピペラジニル等である。ヘテロシクリル基は、置換されていても、非置換であってもよい。置換されている場合、当該置換基は、好ましくは、独立して、ハロゲン、アルケニル、アルキニル、シアノ、ニトロ、NHCOR4、COR4、NR5R6、NR5COR4、OR7、SR7、SOR10、SO2R10、NHSOR10、NHSO2R10、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、およびアリールからなる群から選択される1または2個の置換基であり、ここで、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は上記に定義されるとおりである。
【0245】
「アリール」という用語は、1〜4個の環構造を有する、モノ−、バイ−、またはポリ炭素環、ならびに複素環系を指し、一重結合により互いに縮合または連結されており、ここで、当該炭素環または複素環の内の少なくとも1つは、芳香族である。アリール基の非限定的な例は、たとえば、フェニル、α−またはβ−ナフチル、9,10−ジヒドロアントラセニル、インダニル、フルオレニル、ビフェニル、ピロリル、フロイル、チオフェニル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、インドリル、ベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、ベンズイミダゾリル、ベンゾピラゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル等である。
【0246】
また、「アリール」という用語は、典型的には5〜7員複素環の非芳香族複素環にさらに縮合または連結された、芳香族炭素環または複素環を指してもよい。そのようなアリール基の非限定的な例は、たとえば、2,3−ジヒドロインドリル、2,3−ジヒドロベンゾフラニル、2,3−ジヒドロベンゾチオフェニル、ベンゾピラニル、2,3−ジヒドロベンゾキサジニル、2,3−ジヒドロキノキサリニル等である。
【0247】
アリール基は、任意選択的に、独立して、ハロゲン、アルケニル、アルキニル、シアノ、ニトロ、NHCOR4、COR4、NR5R6、NR5COR4、OR7、SR7、SOR10、SO2R10、NHSOR10、NHSO2R10、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖または分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、およびアリールから選択される1個以上、好ましくは1、2または3個の置換基で置換されていてもよく、ここで、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は上記に定義されるとおりである。
【0248】
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を示す。
【0249】
「アルケニル」という用語は、二重結合を有する直鎖または分枝鎖C2〜C6アルキル基を示す。代表的な例としては、限定されないが、エテニル、1−プロペニル、2−プロペニル、1−または2−ブテニル等が挙げられる。
【0250】
「アルキニル」という用語は、三重結合を有する直鎖または分枝鎖C2〜C6アルキル基を示す。代表的な例としては、限定されないが、エチニル、1−プロピニル、2−プロピニル、1−または2−ブチニル等が挙げられる。
【0251】
「シアノ」という用語は、−CN残基を示す。
【0252】
「ニトロ」という用語は、−NO2基を示す。
【0253】
本明細書において「化合物」という表現は、もう一つの選択肢として、当該化合物の薬学的に許容される塩を包含することを意味する。
【0254】
式2.(I)の化合物、または本明細書に言及される任意の他の化合物の「薬学的に許容される塩」という用語は、元の化合物の生物学的有効性および特性を保持しているそれらの塩を指す。そのような塩としては以下が挙げられる:
【0255】
たとえば、塩酸、臭化水素酸、硝酸、リン酸、硫酸、過塩素酸等の無機酸との酸付加塩、またはたとえば酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、グリコール酸、乳酸、(D)もしくは(L)リンゴ酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、サリチル酸、桂皮酸、マンデル酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、マロン酸等の有機酸との酸付加塩;式2.(I)の化合物中に存在する酸性プロトンが、たとえばナトリウムもしくはカリウム等のアルカリ金属イオン、またはたとえばカルシウムもしくはマグネシウム等のアルカリ土類イオン等の金属イオンにより置換されているか、またはたとえばエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トロメタミン、N−メチルグルカミン等有機塩基と配位しているかのいずれかの場合に形成される塩。
【0256】
一部の実施形態において、式2.(I)の化合物の種類は、Rが、場合によってはさらに置換されたC3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはアリールであり、R1、R2およびR3は、独立して、水素、ハロゲンまたはヒドロキシである、化合物である。
【0257】
一部の実施形態において、式2.(I)の化合物の種類は、Arが、場合によってはさらにされた置換フェニル、ピリジニル、ピリミジニル、またはピラジニルである、化合物である。
【0258】
一部の実施形態において、式2.(I)の化合物は、R1、R2およびR3が水素である、化合物である。
【0259】
一部の実施形態において、式2.(I)の化合物の種類は、Arが、場合によってはさらにされた置換フェニルまたはピリジニルであり、Rが、場合によってはさらに置換されたアリールである、化合物である。
【0260】
一部の実施形態において、式2.(I)の化合物の種類は、Arが、以下の式の基である化合物である:
【0261】
【化12】
【0262】
Ra、RbおよびRcは、独立して、水素、ハロゲン、アルケニル、アルキニル、シアノ、ニトロ、NHCOR4、COR4、NR5R6、NR5COR4、OR7、SR7、SOR10、SO2R10、NHSOR10、NHSO2R10、R8R9N−C1〜C6アルキル、R8O−C1〜C6アルキル、場合によってはさらに置換された直鎖もしくは分枝鎖C1〜C6アルキル、C3〜C6シクロアルキル、ヘテロシクリル、またはアリールであり、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は上記に定義されるとおりであり、Rは、場合によってはさらに置換されたアリールである。
【0263】
一部の実施形態において、式2.(I)の化合物の種類は、Arが、以下の式の基である化合物である:
【0264】
【化13】
【0265】
RaおよびRbは、上記に定義されるとおりであり、Rは、場合によってはさらに置換されたアリールである。
【0266】
一部の実施形態において、式2.(I)の化合物の種類は、Arが、以下の式の基である化合物である:
【0267】
【化14】
【0268】
Raは、水素、ハロゲン、ニトロ、NHCOR4またはNR5R6であり、Rbは、水素、ニトロ、NR5R6、OR7またはR8R9N−C1〜C6アルキルであり、ここで、R4、R5、R6、R7、R8、およびR9は、上記に定義されるとおりであり、Rは、場合によってはさらに置換されたフェニルである。
【0269】
本発明の一部の化合物(cpd.)を以下に列記する:
1.N−(5−ベンゼンスルホニル−1H−インダゾール−3−イル)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
2.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
3.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
4.N−(5−ベンゼンスルホニル−1H−インダゾール−3−イル)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−ニトロ−ベンズアミド、
5.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−ニトロ−ベンズアミド、
6.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−ニトロ−ベンズアミド、
7.2−アミノ−N−(5−ベンゼンスルホニル−1H−インダゾール−3−イル)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
8.2−アミノ−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
9.2−アミノ−N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
10.N−(5−ベンゼンスルホニル−1H−インダゾール−3−イル)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
11.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
12.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
13.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−イソブチルアミノ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
14.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−イソブチルアミノ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
15.2−シクロヘキシルアミノ−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
16.2−シクロヘキシルアミノ−N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
17.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
18.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(4−ヒドロキシ−シクロヘキシルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
19.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−[(ピロリジン−2−イルメチル)−アミノ]−ベンズアミド、
20.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−[(ピロリジン−2−イルメチル)−アミノ]−ベンズアミド、
21.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−[(ピペリジン−3−イルメチル)−アミノ]−ベンズアミド、
22.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−[(ピペリジン−3−イルメチル)−アミノ]−ベンズアミド、
23.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−[(1−メチル−ピロリジン−2−イルメチル)−アミノ]−ベンズアミド、
24.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−[(1−メチル−ピロリジン−2−イルメチル)−アミノ]−ベンズアミド、
25.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
26.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(ピペリジン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
27.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(ピペリジン−3−イルアミノ)−ベンズアミド、
28.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(ピペリジン−3−イルアミノ)−ベンズアミド、
29.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−チオピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
30.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−チオピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
31.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−[(フラン−2−イルメチル)−アミノ]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
32.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−[(フラン−2−イルメチル)−アミノ]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
33.1H−ピロール−2−カルボン酸[2−(5−ベンゼンスルホニル−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル)−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
34.1H−ピロール−2−カルボン酸[2−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
35.1H−ピロール−2−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
36.(S)−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸[2−(5−ベンゼンスルホニル−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル)−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
37.(S)−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸[2−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
38.(S)−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
39.1H−ピロール−3−カルボン酸[2−(5−ベンゼンスルホニル−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル)−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
40.1H−ピロール−3−カルボン酸[2−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
41.1H−ピロール−3−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
42.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−イソブチリルアミノ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
43.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−イソブチリルアミノ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
44.2−(シクロブタンカルボニル−アミノ)−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
45.2−(シクロブタンカルボニル−アミノ)−N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
46.2−(2−アミノ−アセチルアミノ)−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
47.2−(2−アミノ−アセチルアミノ)−N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
48.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メチルアミノ−アセチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
49.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メチルアミノ−アセチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
50.2−(2−ジメチルアミノ−アセチルアミノ)−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
51.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−ジメチルアミノ−アセチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
52.2−((S)−2−アミノ−プロピオニルアミノ)−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
53.2−((S)−2−アミノ−プロピオニルアミノ)−N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
54.(S)−ピロリジン−2−カルボン酸[2−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
55.(S)−ピロリジン−2−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
56.ピペリジン−2−カルボン酸[2−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
57.ピペリジン−2−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
58.ピペリジン−3−カルボン酸[2−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
59.ピペリジン−3−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
60.ピペリジン−4−カルボン酸[2−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
61.ピペリジン−4−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
62.(R)−テトラヒドロ−フラン−2−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
63.テトラヒドロ−フラン−3−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
64.テトラヒドロ−ピラン−4−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
65.ピリジン−2−カルボン酸[2−(5−ベンゼンスルホニル−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル)−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
66.ピリジン−2−カルボン酸[2−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
67.ピリジン−2−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
68.3H−イミダゾール−4−カルボン酸[2−(5−ベンゼンスルホニル−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル)−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
69.3H−イミダゾール−4−カルボン酸[2−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
70.3H−イミダゾール−4−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
71.1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸[2−(5−ベンゼンスルホニル−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル)−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
72.1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸[2−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
73.1−メチル−1H−ピロール−2−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
74.フラン−2−カルボン酸[2−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
75.フラン−2−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
76.5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[2−(5−ベンゼンスルホニル−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル)−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
77.5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[2−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
78.5−メチル−イソキサゾール−4−カルボン酸[2−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イルカルバモイル]−5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−アミド、
79.N−(5−ベンゼンスルホニル−1H−インダゾール−3−イル)−2−ベンゾイルアミノ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
80.2−ベンゾイルアミノ−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
81.2−ベンゾイルアミノ−N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
82.N−[5−(3−クロロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
83.N−[5−(3−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
84.N−[5−(3,5−ジクロロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
85.N−[5−(3−フルオロ−5−メトキシ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
86.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
87.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
88.4−フルオロ−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
89.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−フルオロ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
90.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−メトキシ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
91.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−メトキシ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
92.4−ジメチルアミノ−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
93.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−ジメチルアミノ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
94.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−モルホリン−4−イル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
95.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−モルホリン−4−イル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
96.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−ピペラジン−1−イル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
97.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−ピペラジン−1−イル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
98.4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
99.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−エチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
100.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−プロピル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
101.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−プロピル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
102.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
103.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−イソプロピル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
104.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
105.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
106.4−(4−エチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
107.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−エチル−[1,4]ジアゼパン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
108.4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
109.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(2−ジメチルアミノ−エトキシ)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
110.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
111.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
112.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
113.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(1−メチル−ピペリジン−4−イルオキシ)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
114.4−ジメチルアミノメチル−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
115.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−ジメチルアミノメチル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
116.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−ピロリジン−1−イルメチル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
117.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−ピロリジン−1−イルメチル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
118.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−ピペリジン−1−イルメチル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
119.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−ピペリジン−1−イルメチル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
120.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−モルホリン−4−イルメチル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
121.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−モルホリン−4−イルメチル−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
122.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(1−メチル−ピペリジン−4−イルアミノ)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
123.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(1−メチル−ピペリジン−4−イルアミノ)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
124.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2,4−ビス−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
125.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2,4−ビス−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
126.4−(2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチルアミノ)−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
127.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチルアミノ)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
128.4−(2−ジエチルアミノ−1−メチル−エチルアミノ)−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
129.4−(2−ジエチルアミノ−1−メチル−エチルアミノ)−N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
130.4−(2−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
131.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(2−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
132.4−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
133.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
134.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−{[2−(イソプロピル−メチル−アミノ)−エチル]−メチル−アミノ}−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
135.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−{[2−(イソプロピル−メチル−アミノ)−エチル]−メチル−アミノ}−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
136.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[メチル−(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−アミノ]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
137.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[メチル−(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−アミノ]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
138.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミノ]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
139.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[メチル−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−アミノ]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
140.4−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
141.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−エチル−アミノ]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
142.4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
143.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
144.4−(4−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イル)−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
145.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−ジメチルアミノ−ピペリジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
146.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−ピロリジン−1−イル−ピペリジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
147.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−ピロリジン−1−イル−ピペリジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
148.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[メチル−(1−メチル−ピロリジン−3−イル)−アミノ]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
149.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[メチル−(1−メチル−ピロリジン−3−イル)−アミノ]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
150.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
151.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
152.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ベンズアミド、
153.4−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ベンズアミド、
154.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ベンズアミド、
155.4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ベンズアミド、
156.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチル)−メチル−アミノ]−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ベンズアミド、
157.4−[(2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−エチルアミノ)−ベンズアミド、
158.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
159.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
160.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−2−(2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
161.4−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
162.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−2−(2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
163.4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
164.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチル)−メチル−アミノ]−2−(2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
165.4−[(2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
166.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−ジメチルアミノメチル−2−(2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
167.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((S)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
168.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((S)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
169.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−2−((S)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
170.4−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((S)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
171.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−2−((S)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
172.4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((S)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
173.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチル)−メチル−アミノ]−2−((S)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
174.4−[(2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((S)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
175.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
176.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
177.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
178.4−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
179.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
180.4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
181.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチル)−メチル−アミノ]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
182.4−[(2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
183.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
184.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
185.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
186.4−[(2−ジメチルアミノ−エチル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
187.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
188.4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
189.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチル)−メチル−アミノ]−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
190.4−[(2−ジメチルアミノ−1−メチル−エチル)−メチル−アミノ]−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1−メトキシメチル−エチルアミノ)−ベンズアミド、
191.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
192.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−メトキシ−1,1−ジメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
193.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−3−メトキシ−1−メチル−プロピルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
194.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−3−メトキシ−1−メチル−プロピルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
195.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−1−メトキシメチル−プロピルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
196.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−((R)−1−メトキシメチル−プロピルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
197.2−フルオロ−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
198.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フルオロ−6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
199.2−フルオロ−N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
200.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−フルオロ−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
201.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソニコチンアミド、
202.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−3−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−イソニコチンアミド、
203.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−3−(2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソニコチンアミド、
204.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−3−(2−メトキシ−1−メチル−エチルアミノ)−イソニコチンアミド、
205.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ニコチンアミド、
206.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ニコチンアミド、
207.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ニコチンアミド、
208.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ニコチンアミド、
209.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−3−[(1H−ピロール−2−カルボニル)−アミノ]−イソニコチンアミド、
210.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−3−[(1H−ピロール−2−カルボニル)−アミノ]−イソニコチンアミド、
211.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−[(1H−ピロール−2−カルボニル)−アミノ]−ニコチンアミド、
212.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−[(1H−ピロール−2−カルボニル)−アミノ]−ニコチンアミド、
213.3−アミノ−N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−イソニコチンアミド、
214.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−フルオロ−2−ニトロ−ベンズアミド、
215.2−アミノ−N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[メチル−(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−アミノ]−ベンズアミド、
216.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[(3−ジメチルアミノ−プロピル)−メチル−アミノ]−2−イソブチルアミノ−ベンズアミド、
217.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−[メチル−(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−アミノ]−2−ニトロ−ベンズアミド、
218.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−ニトロ−2−(テトラヒドロ−ピラン−4−イルアミノ)−ベンズアミド、
219.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−ピロリジン−1−イル−ピペリジン−1−カルボニル)−ベンズアミド、
220.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−((R)−2−ピロリジン−1−イルメチル−ピロリジン−1−カルボニル)−ベンズアミド、
221.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−((S)−2−ピロリジン−1−イルメチル−ピロリジン−1−カルボニル)−ベンズアミド、
222.1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−カルボン酸[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−アミド、
223.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−フルオロ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
224.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−フルオロ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
225.N−(5−ベンゼンスルホニル−1H−インダゾール−3−イル)−2−(2−フルオロ−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
226.N−[5−(3,5−ジフルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−フルオロ−1−フルオロメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、
227.N−[5−(3−フルオロ−ベンゼンスルホニル)−1H−インダゾール−3−イル]−2−(2−フルオロ−1−フルオロメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド、および
228.N−(5−ベンゼンスルホニル−1H−インダゾール−3−イル)−2−(2−フルオロ−1−フルオロメチル−エチルアミノ)−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンズアミド。
【0270】
本発明はまた、式2.(I)の化合物の調製方法を提示するものである。
【0271】
式2.(I)の化合物の合成は、参照により本明細書にその全体で援用される、2012年2月14日に発行された米国特許第8,114,865号に記述されている。
【0272】
薬理
本明細書に用いられる短縮形および略語は、以下の意味を有する:Ci−キュリー;DMSO−ジメチルスルホキシド;ID−同一性;KDa−キロダルトン;microCi−マイクロキュリー;Mg−ミリグラム;Microg−マイクログラム;mL−ミリリットル;microL−マイクロリットル;M−モル;mM−ミリモル;マイクロM−マイクロモル;nM−ナノモル。
【0273】
分子スクリーニング
ROS1、ALK、TrkA、TrkB、TrkCもしくは本明細書に列記される任意のキナーゼ、またはそれらの組み合わせに対する転写物蓄積レベル、ゲノム遺伝子座スクリーニング法、およびプロテインキナーゼ活性分析を、当業者公知の方法を用いて行ってもよい。キナーゼアッセイは、ROS1、ALK、TrkA、TrkB、TrkC、または本明細書に列記される任意のキナーゼを含有するタンパク質抽出物に基質を添加することにより行われてもよい。ROS1、ALK、TrkA、TrkB、TrkC、または本明細書に列記される任意のキナーゼの遺伝子座の配列解析は、たとえば、全ゲノムショットガンシークエンスを用いて行われてもよく、または当業者公知のPCR技術および当業者公知の手段を用いて作製されたプライマーを用いて、当該遺伝子座、または当該全遺伝子座または遺伝子座の一部にわたる領域をターゲット増幅し、その後、任意の作製されたアンプリコンを配列解析することによる、ROS1、ALK、TrkA、TrkB、TrkCまたは本明細書に列記される任意のキナーゼの遺伝子座のターゲットシークエンスを用いて行われてもよい。分子改変は、次世代シークエンス(NGS)、定量的逆転写ポリメラーゼ連鎖反応DNA増幅反応(qPCR)、蛍光in situハイブリダイゼーション(FISH)、および/または免疫組織化学法(IHC)により検出されてもよく、ならびに遺伝子再構成、一塩基変異多型(SNP)、挿入、欠失、スプライス変異体、遺伝子増幅、および異常なRNA/タンパク質発現を包含する。
【0274】
コピー数変異(CNV)、点変異(SNP/SNV)、挿入、欠失、遺伝子再構成、RNA/タンパク質の過剰発現、および構造的リン酸化は、ROS1、ALK、TrkA、TrkB、TrkC、または本明細書に列記される、任意のキナーゼのたとえば誤制御、上方制御、または活性の完全な消失に至る下方制御を介した、もしくは活性の完全な消失にいたる下方制御を含む下方制御等の発癌性のかく乱を生じさせ得る、計測可能な変化である。DNAをベースとした試験は、CNV、SNP、挿入、欠失、および遺伝子再構成を検出することができる。RNAをベースとした試験は、ROS1、ALK、TrkA、TrkB、TrkC、もしくは本明細書に列記される任意のキナーゼのmRNAの過剰発現、低発現(発現の完全な消失に至るまでの低発現、および発現の完全な消失を含む)、または誤発現、およびDNAベースの試験で検出された多くの変化を検出することができる。タンパク質ベースの試験により、ROS1、ALK、TrkA、TrkB、TrkC、もしくは本明細書に引用される任意のキナーゼのタンパク質の過剰発現、低発現(発現の完全な消失に至るまでの低発現、および発現の完全な消失を含む)、または誤発現を測定することができ、ROS1、ALK、TrkA、TrkB、TrkC、もしくは本明細書に列記される任意のキナーゼのタンパク質の構造的リン酸化、構造的脱リン酸化または誤リン酸化を検出することができ、ROS1、ALK、TrkA、TrkB、TrkC、もしくは本明細書に列記される任意のキナーゼの活性の増加、低下(完全な消失に至るまでの、および完全な消失を含む)、または変化した活性のパターンを検出することができる。
【0275】
N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドを含有する製剤および投与剤型の製造。
【0276】
50mg、100mg、および200mgのN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドを含有する硬ゼラチンカプセルを以下のように調製した。
【0277】
必要量の活性成分および賦形剤を貯蔵調剤エリアへと計量し入れる。N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドおよびマンニトールの重量を、投与剤型の所望される活性効能に従い調節する。(1)N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド、およびコロイド状二酸化シリコンを、手で前もって混合し、ポリエチレン(PE)バッグへと入れる。(2)工程1で得られた混合物を、アルファデンプンおよびマンニトールの一部とともに、0.500mmスクリーンサイズのふるいを通し、得られた物質を、ブレンダ―に回収する。(3)工程2で得られた混合物を、20〜25rpmで約20分間、さらに混合する。(4)アルファデンプンおよびステアリン酸マグネシウムを一緒に前もって混合し、0.500mmスクリーンサイズのふるいを通す。(5)工程4で得られた物質を、工程3で得られた物質とともに混合し、20〜25rpmで約20分間混合する。(6)工程5で得られた混合物を、自動カプセル充てん機を用いて、硬ゼラチンカプセルに充てんする。50mg、100mg、または200mgのN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドを含有するカプセルの代表的な処方を、以下に示す。
【0278】
50mgカプセルの代表的なバッチ処方
【0279】
【表1】
【0280】
100mgカプセルの代表的なバッチ処方
【0281】
【表2】
【0282】
200mgカプセルの代表的なバッチ処方
【0283】
【表3】
【0284】
N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドの用量漸増試験を、進行性固形腫瘍を有するヒト患者において行った。N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドを、4日は1回/日で、3日は何もしないというスケジュールで3週間、経口投与し、次いで、7日の休息期間をとり、連続28日サイクルとした(スケジュールA);連続28日サイクル、1回/日で経口投与した(スケジュールB);および4日は1回/日、3日は何もしないというスケジュールで中断無く連続28日サイクルで経口投与した(スケジュールC)。最小で3人の患者が各用量レベルに登録された。エンドポイントには、安全性、PK、および固形腫瘍の治療効果判定ガイドライン(RECIST:response evaluation criteria in solid tumors)に従う腫瘍臨床反応が含まれる。
【0285】
スケジュールAは、4日は1日1回(絶食状態)、3日は何もしないスケジュールを3週間、次いで7日間の休息期間をとる、連続28日のサイクルであり、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドの経口用量漸増について評価した。用量漸増を、標準的な「3+3」スキームに従い行った。
【0286】
スケジュールBは、休息無しで1日1回(摂食状態)の連続28日のサイクルであり、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドの経口用量漸増について評価した。
【0287】
スケジュールCは、4日は1日1回(摂食状態)、3日は何もしないスケジュールを4週間、休息無しで連続28日のサイクルであり、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドの経口用量漸増について評価した。
【0288】
各投与スケジュールおよび各投与量の患者
【0289】
【表4】
【0290】
患者の癌診断および関連分子変化
【0291】
【表5】
【0292】
投与スケジュールAの患者におけるN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドの定常状態pKプロファイル
【0293】
【表6】
【0294】
投与スケジュールAの患者における、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドへの曝露は、800mg/mの投与量まで、ほぼ用量に比例して増加した。平均血漿半減期は、投与後、17〜44時間であった。治療関連の可能性があるとみなされた最も一般的な有害事象(AE)(主にグレード1〜2)は、悪心、知覚障害、おう吐、下痢、無力症、筋肉痛、関節痛、および味覚障害などであった。治療関連の可能性があるグレード3のAEは1つであり、無力症であった。
【0295】
【表7】
【0296】
結果
非小細胞肺癌(NSCLC)患者(N=4)。
【0297】
46歳の女性は、ROS1の再構成を有し、2サイクルの化学療法を受けた後の状態であり、2サイクルのN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド(400mg/m2/日、スケジュールC)の後、完全臨床反応を示した。完全臨床反応は継続している(患者は現在、サイクル2である)。
【0298】
転移性腺癌を有する63歳の女性は、ALK再構成を有し、4サイクルのクリゾチニブ化学療法を受けた後の状態であり、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド(1200mg/m2/日、スケジュールA)の4サイクルの後、部分臨床反応を示した。部分臨床反応は継続している(現在、患者はサイクル10である)。
【0299】
転移性疾患(CNS転移)を有する44歳の女性は、ROS1の再構成を有し、3サイクルの化学療法、エルロチニブを受け、脳に対する外科手術/XRTを受けた後の状態であり、2サイクルのN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド(1200mg/m/日、スケジュールA)の後、部分臨床反応を示した。患者は、継続的な部分臨床反応を示している(現在、患者はサイクル9である)。
【0300】
63歳の男性は、ROS1再構成を有し、3サイクルの化学療法を受けた後の状態であり、1サイクルのN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド(400mg/m2/日、スケジュールC)の後、部分臨床反応を示した。部分臨床反応は、継続している(現在、患者はサイクル3である)。
【0301】
大腸癌(CRC)(N=1)。
【0302】
転移性CRCを有する75歳の女性はTrkA再構成を有し、3サイクルの化学療法、セツキシマブを受けた後の状態であり、1サイクルのN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド(1600mg/m、スケジュールA)の後、部分臨床反応を示した。部分臨床反応は、進行性疾患となる前の4サイクルの間、継続していた。
【0303】
神経芽細胞腫(NB)(N=1)。
【0304】
転移性NBを有する22歳の女性は、ALK変異を有し、4サイクルの化学療法を受けた後の状態であり、12サイクルのN−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド(200mg/m/日で開始し、次いで1200mg/m/日まで投与量を増加させた。スケジュールA)の後、部分臨床反応を示した。部分臨床反応は、継続している(患者は現在21サイクルである)。
【0305】
N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドのこの試験において、総数で25名の患者を3つの異なる投与スケジュールで評価した。
【0306】
ROS1の分子変化を伴う非小細胞肺癌(NSCLC)を有する患者において、完全臨床反応があった。TrkA、ROS1、およびALKの分子変化を有する患者において、複数のタイプの腫瘍(NSCLC、CRC、およびNB)で、5名の部分臨床反応があった(これらのうち3名は、9サイクル以上で持続)。さらに、NSCLCおよびすい臓腺癌を有する2名の患者で疾患の安定期間が延長した(11+サイクル)。
【0307】
N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドは、断続的な投与および毎日の連続投与を含む、すべての試験投与スケジュールにおいて、耐容性良好であった。
【0308】
薬剤関連の可能性があるとみなされる、最も一般的に見られたAE(主にグレード1〜2)は、悪心、知覚障害、おう吐、下痢、無力症、筋肉痛、関節痛、および味覚障害であった。
【0309】
1件のみ、グレード3以上の薬剤関連AEの可能性が観察された:無力症(1名の患者においてグレード3)。
【0310】
薬剤制限毒性、有害事象による試験中止、または薬剤関連の重篤な有害事象は報告されなかった。
【0311】
スケジュールAは、N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミド曝露がプラトーに達したことにより、1600mg/m2/日で終了し、データは早めに提示された。
【0312】
N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドは、すべての試験投与スケジュール(断続的、および毎日連続ベースの両方)において良好な耐容性であった。大部分のAE≦グレード2。
【0313】
1件のみ、薬剤関連の可能性のあるグレード3以上のAEが観察された:無力症(1200mg/m、スケジュールA)。これは、800mg/m/日に投与量を減少させることにより消失した。
【0314】
DLT、AEによる試験中止、薬剤関連SAEは、いずれの投与スケジュールにおいても報告されなかった。
【0315】
N−[5−(3,5−ジフルオロベンジル)−1H−インダゾール−3−イル]−4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イルアミノ)ベンズアミドへの曝露は、ほぼ用量に比例して、800mg/mまで増加し、平均血漿半減期は17〜44時間であった。
【0316】
スケジュールAの全投与サイクルを通して、臨床反応者は、非臨床反応者よりも高い曝露を有する傾向があった。
【0317】
本明細書において、「含む(comprising)」という用語は、「含めて(including)」、「含有する(containing)」、または「〜により特徴づけられる(characterized by)」と同義語であり、包括的または無制限(open−ended)であり、追加の、列挙されなかった構成要素または方法の工程を除外しない。
【0318】
本明細書において、「野生型」という用語は、対象となっている疾患に関し、健常な個体の疾患の無い細胞における、タンパク質、核酸配列、対立遺伝子、遺伝子座、またはタンパク質の活性レベルを指す。たとえば、野生型のROS1の活性レベルは、ROS1関連疾患、または発症前の状態ではない個体の健常な細胞におけるROS1の活性レベルに相当する。
【0319】
本明細書において用いられる成分の量、反応条件などを表している全ての数値は、すべての例において「約」という用語により修飾されると理解されたい。したがって、それに反することが示されない限り、本明細書に記述される数値パラメータは、得ようとする所望の特性に依存して変化しうる概数である。少なくとも、本出願に対し優先権を主張する任意の出願における任意のクレーム範囲に対し、均等論の適用を制限することはなく、各数値パラメータは、有効数字、および通常の丸め方法を考慮して解釈されるべきである。
【0320】
上記の記述は、本発明のいくつかの方法および物質を開示するものである。本発明は、当該方法および物質の変更ならびに製造方法および設備の改変が可能である。そのような変更は、本開示を考慮し、または本明細書に開示される本発明の実施から、当業者には明らかであろう。結論として、本発明は、本明細書に開示される特定の実施形態に限定されることは意図されず、本発明の範囲および主旨の内で生じるすべての変更および改変が包含される。
【0321】
限定されないが、公開および非公開の出願、特許および文献を含む、本明細書に列記されるすべての参照文献は、その全体が参照により本明細書に援用され、本明細書の一部を成す。参照により援用された文献および特許または特許出願が、本明細書に包含される開示内容に矛盾する場合、本明細書が、そのような矛盾する内容すべてに対し、優先され、および/または上位にあることが意図される。