特許第6637717号(P6637717)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6637717DC/DCコンバータおよびその制御回路、システム電源
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6637717
(24)【登録日】2019年12月27日
(45)【発行日】2020年1月29日
(54)【発明の名称】DC/DCコンバータおよびその制御回路、システム電源
(51)【国際特許分類】
   H02M 3/155 20060101AFI20200120BHJP
【FI】
   H02M3/155 H
   H02M3/155 X
【請求項の数】4
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-204983(P2015-204983)
(22)【出願日】2015年10月16日
(65)【公開番号】特開2017-77145(P2017-77145A)
(43)【公開日】2017年4月20日
【審査請求日】2018年9月20日
(73)【特許権者】
【識別番号】000116024
【氏名又は名称】ローム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105924
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 賢樹
(74)【代理人】
【識別番号】100133215
【弁理士】
【氏名又は名称】真家 大樹
(72)【発明者】
【氏名】竹中 省治
【審査官】 栗栖 正和
(56)【参考文献】
【文献】 特開2009−290961(JP,A)
【文献】 特開2008−271758(JP,A)
【文献】 特開2007−282411(JP,A)
【文献】 特開2011−103744(JP,A)
【文献】 特開2015−012741(JP,A)
【文献】 特開2012−257450(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02M 3/155
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
昇圧型のDC/DCコンバータの制御回路であって、
前記DC/DCコンバータは、
ソースが接地され、ドレインがスイッチング端子と接続されるNチャンネルのスイッチングトランジスタと、
ソースが前記スイッチング端子と接続され、ドレインが出力ラインと接続されるNチャンネルの同期整流トランジスタと、
一端が前記スイッチング端子と接続され、他端に整流素子を介して直流電圧が印加されるブートストラップキャパシタと、
を含み、
前記制御回路は、
前記DC/DCコンバータもしくは負荷の状態が目標値に近づくように、前記スイッチングトランジスタのオンオフを指示する第1パルス信号および前記同期整流トランジスタのオン、オフを指示する第2パルス信号を生成するパルス発生器と、
前記第1パルス信号に応じて、第1上側電源電圧をハイレベル、接地電圧をローレベルとする第1ゲート駆動信号を、前記スイッチングトランジスタのゲートに供給する第1ドライバと、
前記第2パルス信号に応じて、前記ブートストラップキャパシタの前記他端の電圧をハイレベル、前記スイッチング端子の電圧をローレベルとする第2ゲート駆動信号を前記同期整流トランジスタのゲートに供給する第2ドライバと、
前記DC/DCコンバータの入力端子に流れる電流を検出する電流センサを含み、検出した電流にもとづいて間接的に検出される前記DC/DCコンバータの負荷状態に応じて、前記第1上側電源電圧と前記直流電圧を制御する電圧コントローラと、
を備えることを特徴とする制御回路。
【請求項2】
ひとつの半導体基板に一体集積化されることを特徴とする請求項に記載の制御回路。
【請求項3】
請求項1または2に記載の制御回路を備えることを特徴とするDC/DCコンバータ。
【請求項4】
請求項に記載のDC/DCコンバータを備えることを特徴とするシステム電源。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、DC/DCコンバータに関する。
【背景技術】
【0002】
さまざまな電子機器において、ある電圧値の直流電圧を別の電圧値の直流電圧に変換するDC/DCコンバータが使用される。図1は、同期整流型の降圧(Buck)DC/DCコンバータの回路図である。DC/DCコンバータ900は、入力端子902に直流入力電圧VINを受け、出力端子904に降圧された出力電圧VOUTを発生する。DC/DCコンバータ900は、スイッチングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2、インダクタL1、出力キャパシタC1を含む。スイッチングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2、インダクタL1、出力キャパシタC1を含む出力回路のトポロジーは、同期整流型の降圧DC/DCコンバータの一般的なそれである。
【0003】
パルス発生器910は、DC/DCコンバータ900あるいは出力端子904に接続される負荷(不図示)の状態が目標とする状態に近づくように、デューティ比、周波数、あるいはそれらの組み合わせが変化するパルス信号S1、S2を生成する。たとえば定電圧出力のDC/DCコンバータ900においては、パルス発生器910は、出力電圧VOUTが目標電圧VREFに近づくように、パルス信号S1,S2を生成し、定電流出力のDC/DCコンバータ900においては、負荷に流れる電流IOUTが目標値IREFに近づくようにパルス信号S1,S2を生成する。
【0004】
第1ドライバ906は、第1パルス信号S1にもとづいてスイッチングトランジスタM1をスイッチングする。また第2ドライバ908は、第2パルス信号S2にもとづいて同期整流トランジスタM2をスイッチングする。図1ではスイッチングトランジスタM1はPチャンネルMOSFETである。第1ドライバ906の上側電源端子には、入力端子902の入力電圧(あるいはそれとは別の電源電圧VDD)が供給され、その下側電源端子には、接地電圧VSS(≒0V)が供給される。したがってスイッチングトランジスタM1のゲート電圧VG1は、電源電圧VDDと接地電圧VSSの間でスイングし、VG1=VDDのときスイッチングトランジスタM1はオフ、VG1=VSSのときスイッチングトランジスタM1はオンとなる。
【0005】
同期整流トランジスタM2はNチャンネルMOSFETである。第2ドライバ908の上側電源端子には、第1ドライバ906と同様に、入力端子902の入力電圧(あるいはそれとは別の電源電圧VDD)が供給され、その下側電源端子には、接地電圧VSS(≒0V)が供給される。したがって同期整流トランジスタM2のゲート電圧VG2は、電源電圧VDDと接地電圧VSSの間でスイングし、VG2=VDDのとき同期整流トランジスタM2はオン、VG2=VSSのとき同期整流トランジスタM2はオフとなる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
DC/DCコンバータ900の効率は、入力端子902から投入される電力と、出力端子904から取り出される電力にもとづいて定まり、それらの差分は、DC/DCコンバータ900の内部の損失である。このDC/DCコンバータ900の損失の要因のひとつは、(1)スイッチングトランジスタM1および同期整流トランジスタM2のオン抵抗による熱損失である。また別のひとつは、(2)スイッチングトランジスタM1および同期整流トランジスタM2のスイッチング損失である。スイッチング損失は、主として、スイッチングトランジスタM1および同期整流トランジスタM2それぞれのゲート容量を充放電するために要する電力である。そのほか、DC/DCコンバータ900の損失には、パルス発生器910の消費電力なども含まれる。
【0007】
一般的には、(1)の熱損失を低減するために、スイッチングトランジスタM1(同期整流トランジスタM2)のオン抵抗を低減すべく、その素子サイズを大きくすれば、そのゲート容量も大きくなるため、(2)のスイッチング損失は増加する関係にある。つまり熱損失とスイッチング損失はトレードオフの関係にあるといえる。
【0008】
同様の問題は、同期整流型の昇圧(Boost)DC/DCコンバータにおいても生じうる。
【0009】
本発明はかかる課題に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、効率を改善したDC/DCコンバータの提供にある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のある態様は、スイッチングトランジスタを有するDC/DCコンバータの制御回路に関する。制御回路は、DC/DCコンバータもしくは負荷の状態が目標値に近づくように、スイッチングトランジスタのオンオフを指示する第1パルス信号を生成するパルス発生器と、第1パルス信号に応じて、上側電源電圧をハイレベル、下側電源電圧をローレベルとする第1ゲート駆動信号を、スイッチングトランジスタのゲートに供給する第1ドライバと、第1ドライバの上側電源電圧および下側電源電圧の少なくとも一方を、DC/DCコンバータの負荷状態に応じて制御する電圧コントローラと、を備える。
【0011】
第1ドライバの上側電源電圧および下側電源電圧の一方を変化させると、第1ゲート駆動信号の振幅が変化する。DC/DCコンバータでは、軽負荷状態において、熱損失よりもスイッチング損失が支配的となるところ、軽負荷状態においてゲート駆動信号の振幅を小さくすることでスイッチング損失を減らすことができ、DC/DCコンバータ全体の損失を低減し、効率を改善できる。
【0012】
DC/DCコンバータは同期整流トランジスタをさらに有してもよい。パルス発生器は、DC/DCコンバータもしくは負荷の状態が目標値に近づくように、同期整流トランジスタのオンオフを指示する第2パルス信号を生成してもよい。制御回路は、第2パルス信号にもとづき、上側電源電圧をハイレベル、下側電源電圧をローレベルとする第2ゲート駆動信号を同期整流トランジスタのゲートに供給する第2ドライバをさらに備えてもよい。電圧コントローラは、第2ドライバの上側電源電圧および下側電源電圧の少なくとも一方を、DC/DCコンバータの負荷状態に応じて制御する。
第2ドライバの上側電源電圧および下側電源電圧の一方を変化させると、第2ゲート駆動信号の振幅が変化する。この態様によれば、スイッチングトランジスタに加えて同期整流トランジスタのゲート駆動信号の振幅を変化させることで、さらにDC/DCコンバータ全体の損失を低減し、効率を改善できる。
【0013】
DC/DCコンバータは降圧型であり、スイッチングトランジスタは、Nチャンネルトランジスタであり、その一端に入力電圧を受け、その他端がスイッチング端子と接続されており、第1ドライバの下側電源端子はスイッチング端子と接続されてもよい。DC/DCコンバータは、一端がスイッチング端子と接続され、他端に整流素子を介して直流電圧が印加されるブートストラップキャパシタを含み、ブートストラップキャパシタの他端の電圧を、第1ドライバの上側電源端子に供給するブートストラップ回路をさらに備えてもよい。電圧コントローラは、直流電圧を負荷状態に応じて制御してもよい。
【0014】
DC/DCコンバータは降圧型であり、同期整流トランジスタは、Nチャンネルトランジスタであり、その一端が接地され、その他端がスイッチング端子と接続されており、第2ドライバの下側電源端子は接地されてもよい。電圧コントローラは、第2ドライバの上側電源電圧を、負荷状態に応じて制御してもよい。
【0015】
DC/DCコンバータは降圧型であり、スイッチングトランジスタは、Pチャンネルトランジスタであり、その一端に入力電圧を受け、その他端がスイッチング端子と接続されており、第1ドライバの上側電源端子には入力電圧が供給されてもよい。電圧コントローラは、第1ドライバの下側電源電圧を負荷状態に応じて制御してもよい。
【0016】
DC/DCコンバータは昇圧型であり、スイッチングトランジスタは、Nチャンネルトランジスタであり、その一端が接地され、その他端がスイッチング端子と接続されており、第1ドライバの下側電源端子は接地されてもよい。電圧コントローラは、第1ドライバの上側電源電圧を負荷状態に応じて制御してもよい。
【0017】
DC/DCコンバータは昇圧型であり、同期整流トランジスタは、Nチャンネルトランジスタであり、その一端が出力ラインと接続され、その他端がスイッチング端子と接続されており、第2ドライバの下側電源端子はスイッチング端子と接続され、DC/DCコンバータは、一端がスイッチング端子と接続され、他端に整流素子を介して直流電圧が印加されるブートストラップキャパシタを含み、ブートストラップキャパシタの他端の電圧を、第2ドライバの上側電源端子に供給するブートストラップ回路をさらに備えてもよい。電圧コントローラは、直流電圧を負荷状態に応じて制御してもよい。
【0018】
DC/DCコンバータは昇圧型であり、同期整流トランジスタは、Pチャンネルトランジスタであり、その一端が出力ラインと接続され、その他端がスイッチング端子と接続されており、第2ドライバの上側電源端子は出力ラインと接続されてもよい。電圧コントローラは、第2ドライバの下側電源電圧を負荷状態に応じて制御してもよい。
【0019】
ある態様において制御回路はひとつの半導体基板に一体集積化されてもよい。「一体集積化」とは、回路の構成要素のすべてが半導体基板上に形成される場合や、回路の主要構成要素が一体集積化される場合が含まれ、回路定数の調節用に一部の抵抗やキャパシタなどが半導体基板の外部に設けられていてもよい。
【0020】
本発明の別の態様はDC/DCコンバータに関する。DC/DCコンバータは上述のいずれかの制御回路を備える。
【0021】
本発明の別の態様は、システム電源に関する。システム電源は、上述DC/DCコンバータを備えてもよい。
【0022】
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0023】
本発明のある態様によれば、スイッチング損失を低減し、効率を改善できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】同期整流型の降圧(Buck)DC/DCコンバータの回路図である。
図2】第1の実施の形態に係るDC/DCコンバータの回路図である。
図3図3(a)〜(c)は、電圧コントローラの構成例を示す回路図である。
図4図2のDC/DCコンバータの動作波形図である。
図5図5(a)は、MOSFETのゲートソース間電圧VGSとオン抵抗RONとの関係を示す図であり、図5(b)は、MOSFETのゲートソース間電圧VGSと、1回のターンオン動作でゲートに充電される電荷量Qgの関係を示す図である。
図6図6(a)は、スイッチング損失PLOSS_SWを、図6(b)は、熱損失PLOSS_RONを、図6(c)は、DC/DCコンバータの全体の損失PLOSS_TOTALを示す図である。
図7】第2の実施の形態に係るDC/DCコンバータの回路図である。
図8】第3の実施の形態に係るDC/DCコンバータの回路図である。
図9】第4の実施の形態に係るDC/DCコンバータの回路図である。
図10】実施の形態に係るDC/DCコンバータを利用したシステム電源のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
【0026】
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合や、部材Aと部材Bが、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、電気的な接続状態に影響を及ぼさない他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
【0027】
また、「信号A(電圧、電流)が信号B(電圧、電流)に応じている」とは、信号Aが信号Bと相関を有することを意味し、具体的には、(i)信号Aが信号Bである場合、(ii)信号Aが信号Bに比例する場合、(iii)信号Aが信号Bをレベルシフトして得られる場合、(iv)信号Aが信号Bを増幅して得られる場合、(v)信号Aが信号Bを反転して得られる場合、(vi)あるいはそれらの任意の組み合わせ、等を意味する。「応じて」の範囲は、信号A、Bの種類、用途に応じて定まることが当業者には理解される。
【0028】
(第1の実施の形態)
図2は、第1の実施の形態に係るDC/DCコンバータ100の回路図である。DC/DCコンバータ100は、同期整流型の降圧(Buck)コンバータであり、入力端子102に直流入力電圧VINを受け、出力端子104に降圧された出力電圧VOUTを発生する。DC/DCコンバータ100は、出力回路110および制御回路200を備える。本実施の形態では、一例として定電圧出力のDC/DCコンバータを説明する。
【0029】
出力回路110は、スイッチングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2、インダクタL1、出力キャパシタC1、抵抗R1,R2およびブートストラップ回路120を含む。本実施の形態においてスイッチングトランジスタM1はNチャンネルMOSFETであり、同期整流トランジスタM2はNチャンネルMOSFETであり、それらは制御回路200に内蔵されている。
【0030】
スイッチングトランジスタM1と同期整流トランジスタM2の接続点をスイッチング(LX)端子と称する。インダクタL1は、LX端子と出力端子104の間に設けられる。出力キャパシタC1は、出力端子104に接続される。抵抗R1、R2は、制御対象である出力電圧VOUTを分圧して得られる検出電圧Vを制御回路200の電圧検出(VS)端子に供給する。抵抗R1,R2は制御回路200に内蔵されてもよい。
【0031】
制御回路200は、スイッチングトランジスタM1、同期整流トランジスタM2に加えて、パルス発生器210、第1ドライバ206、第2ドライバ208、電圧コントローラ220およびブートストラップ回路120の一部を備え、ひとつの半導体基板に一体集積化された機能IC(Integrated Circuit)である。スイッチングトランジスタM1のドレインはVIN端子と、そのソースはLX端子と接続される。また同期整流トランジスタM2のドレインはLX端子と接続され、そのソースはGND端子と接続される。
【0032】
パルス発生器210は、DC/DCコンバータ100もしくは負荷の状態が目標値に近づくように、スイッチングトランジスタM1のオンオフを指示する第1パルス信号S1および同期整流トランジスタM2のオンオフを指示する第2パルス信号S2を生成する。上述のようにDC/DCコンバータ100は、定電圧出力であり、パルス発生器210は、DC/DCコンバータ100の出力電圧VOUTを制御対象とする。具体的にはパルス発生器210は、VS端子にフィードバックされた検出電圧Vが、その目標値VREFに近づくように、パルス信号S1、S2を生成する。
【0033】
パルス発生器210は、公知技術を用いればよく、その制御方式、構成は特に限定されない。制御方式に関しては、電圧モード、ピーク電流モード、平均電流モード、ヒステリシス制御(Bang-Bang制御)、ボトム検出オン時間固定(COT:Constant On Time)方式などを採用しうる。またパルス信号S1,S2の変調方式としては、パルス幅変調やパルス周波数変調などが採用しうる。パルス発生器210の構成に関しては、エラーアンプやコンパレータを用いたアナログ回路で構成してもよいし、デジタル演算処理を行うプロセッサで構成してもよいし、アナログ回路とデジタル回路の組み合わせで構成してもよい。またパルス発生器210は、負荷の状態に応じて制御方式を切りかえてもよい。
【0034】
第1ドライバ206は、第1パルス信号S1にもとづきスイッチングトランジスタM1を駆動し、第2ドライバ208は第2パルス信号S2にもとづき同期整流トランジスタM2を駆動する。第1ドライバ206の出力である第1ゲート駆動信号VG1のハイレベルは、第1ドライバ206の上側電源端子に供給される上側電源電圧VH1であり、第1ゲート駆動信号VG1のローレベルは、第1ドライバ206の下側電源端子に供給される下側電源電圧VL1である。また第2ドライバ208の出力である第2ゲート駆動信号VG2のハイレベルは、第2ドライバ208の上側電源端子に供給される上側電源電圧VH2であり、第2ゲート駆動信号VG2のローレベルは、第2ドライバ208の下側電源端子に供給される下側電源電圧VL2である。
【0035】
電圧コントローラ220は、第1ドライバ206の上側電源電圧VH1および下側電源電圧VL1の少なくとも一方を、DC/DCコンバータ100の負荷状態に応じて制御する。本実施の形態では、第1ドライバ206の上側電源電圧VH1が、負荷状態に応じて制御される。より詳しくは電圧コントローラ220は、軽負荷になるほど、スイッチングトランジスタM1のゲートソース間電圧VGS1の振幅を低減させる。なお、ゲートソース間電圧VGS1は、2段階あるいはより多くのステップで変化してもよいし、負荷に応じて連続的に変化してもよい。
【0036】
負荷状態とは、出力端子104に接続される負荷(不図示)に供給される負荷電流(つまりDC/DCコンバータ100の出力電流)IOUTに対応している。たとえば電圧コントローラ220は、出力電流IOUTを直接的に検出する電流センサを含んでもよい。あるいは電圧コントローラ220は、インダクタL1に流れるコイル電流IあるいはスイッチングトランジスタM1に流れる入力電流IINを検出する電流センサを含み、検出した電流にもとづいて間接的に負荷状態を検出してもよい。あるいは電圧コントローラ220は、負荷から、その状態(スリープモード、動作モードなど)を示す通知を受け、負荷状態を検出してもよい。
【0037】
スイッチングトランジスタM1をNチャンネルMOSFETで構成する場合、スイッチングトランジスタM1をターンオンするために、そのゲートに、ソースであるLX端子より電圧を供給する必要があり、そのためにブートストラップ回路120が設けられる。ブートストラップ回路120は、ブートストラップキャパシタC11および整流素子D11を含む。ブートストラップキャパシタC11の一端はLX端子と接続され、他端には整流素子D11を介して、直流電圧VCCが印加される。なお整流素子D11はダイオードであってもよいし、スイッチングトランジスタM1のスイッチングと同期して制御されるスイッチ(トランジスタ)であってもよい。ブートストラップ回路120は、ブートストラップキャパシタC11の他端(BST端子)の電圧VBSTを、第1ドライバ206の上側電源端子に供給する。同期整流トランジスタM2がオン、スイッチングトランジスタM1がオフの期間、キャパシタC11の両端間は、
C11=VCC−V
で充電される。Vは整流素子D11の順方向電圧である。同期整流トランジスタM2がオフであるときのLX端子の電圧をVLXとすると、BST端子の電圧VBSTは、
BST=VLX+VC11=VLX+VCC−V
となり、これが上側電源電圧VH1として第1ドライバ206の上側電源端子に供給され、第1ゲート駆動信号VG1のハイレベル電圧となる。本実施の形態において電圧コントローラ220は、負荷状態に応じて直流電圧VCCを変化させる。第1ドライバ206がハイレベル電圧VBSTを出力するとき、スイッチングトランジスタM1のゲートソース間電圧VGS1は、
GS1=VBST−VLX=VCC−V
となる。ここでスイッチングトランジスタM1をターンオンするには、そのゲートソース間電圧VGS1が、しきい値電圧VGS(TH)より大きくなければならない。したがって、VCCは、
CC−V>VGS(TH)
を満たす範囲で変化させる。
【0038】
電圧コントローラ220は、第2ドライバ208の上側電源電圧VH2および下側電源電圧VL2の少なくとも一方を、DC/DCコンバータ100の負荷状態に応じて制御する。本実施の形態では、第2ドライバ208の上側電源電圧VH2が、負荷状態に応じて制御される。第2ドライバ208がハイレベル電圧VH2を出力するとき、同期整流トランジスタM2のゲートソース間電圧VGS2は、
GS2=VH2
となる。ここで同期整流トランジスタM2をターンオンするには、そのゲートソース間電圧VGS2が、しきい値電圧VGS(TH)より大きくなければならない。したがって、VH2は、
H2>VGS(TH)
を満たす範囲で変化させる。
【0039】
電圧コントローラ220は、軽負荷になるほど、同期整流トランジスタM2のゲートソース間電圧VGS2の振幅を低減させる。ゲートソース間電圧VGS2は、2段階あるいはより多くのステップ数で変化してもよいし、負荷に応じて連続的に変化してもよい。
【0040】
図3(a)〜(c)は、電圧コントローラ220の構成例を示す回路図である。図3(a)の電圧コントローラ220は、直流電圧VCCおよび電源電圧VH2を、多段階で切り替え可能である。電圧コントローラ220は、負荷検出部222、電圧セレクタ224、複数の電源回路226_1〜226_3を備える。複数の電源回路226_1〜226_8は、複数の異なる電圧V〜Vを生成する。なお、図3(a)には3個の電源回路226が示されるが、電源回路の個数は、電圧の切り替えステップ数に応じて選択すればよい。電源回路226のいくつかは、DC/DCコンバータ100に内蔵されてもよいし、外部の電源であってもよい。また電源回路226の構成は特に限定されず、リニアレギュレータ、スイッチングレギュレータ(DC/DCコンバータ)、チャージポンプであってもよい。
【0041】
負荷検出部222は負荷状態を検出する。電圧セレクタ224は、電源回路226_1〜226_3が生成する電圧V〜Vを受け、負荷検出部222からの制御信号S10に応じたひとつを選択する。電圧セレクタ224が選択した電圧は、ブートストラップ回路に直流電圧VCCとして、第2ドライバ208に上側電源電圧VH2として供給される。なお、直流電圧VCCおよび上側電源電圧VH2は、同一の電圧であってもよいし、別々の電圧であってもよい。
【0042】
図3(b)の電圧コントローラ220は、基準電圧源228、電源回路230、フィードバック回路232および負荷検出部222を含む。基準電圧源228は、可変の基準電圧VREFを生成する。フィードバック回路232は、電源回路230の出力電圧VCC,VH2を分圧し、電源回路230にフィードバックする。電源回路230は、フィードバックされた検出電圧と基準電圧VREFが一致するように、その出力電圧を変化させる。電源回路230は、リニアレギュレータあるいはスイッチングレギュレータで構成でき、制御回路200に内蔵されてもよいし、外部の回路であってもよい。負荷検出部222は、負荷状態に応じて制御信号S11を生成し、基準電圧源228が生成する基準電圧VREFを変化させる。
【0043】
図3(c)の電圧コントローラ220では、フィードバック回路236の帰還率(すなわち分圧比)が可変である。負荷検出部222は、負荷状態に応じて制御信号S12を生成し、帰還率を変化させる。
【0044】
以上がDC/DCコンバータ100の構成である。続いてその動作を説明する。図4は、図2のDC/DCコンバータ100の動作波形図である。図4には、スイッチングトランジスタM1のスイッチングについてのみ示されるが、同期整流トランジスタM2についても同様である。
【0045】
時刻t0より前において、負荷電流IOUTは相対的に大きな第1値Iとなっている。このとき直流電圧VCCは相対的に大きな第1値Vであり、スイッチングトランジスタM1のゲートソース間電圧VGS1の振幅は相対的に大きい。時刻t0に負荷電流IOUTが第2値Iに減少すると、直流電圧VCCが相対的に小さい第2値Vに設定される。第1ドライバ206は、上側電源電圧VH1をハイレベル、下側電源電圧VL1をローレベルとする第1ゲート駆動信号VG1を、スイッチングトランジスタM1のゲートに供給する。したがって、直流電圧VCCが第1値Vから第2値Vに変化すると、スイッチングトランジスタM1のゲートソース間電圧VGS1の振幅が小さくなる。
【0046】
時刻t0以降、スイッチングトランジスタM1のゲートソース間電圧VGS1の振幅が小さくなることにより、第1ドライバ206の出力電流IG1は、時刻t0より前より小さくなる。第1ドライバ206の出力電流は、正をソースに、負をシンクにとっている。以上がDC/DCコンバータ100の動作である。
【0047】
図5(a)は、MOSFETのゲートソース間電圧VGSとオン抵抗RONとの関係を示す図であり、図5(b)は、MOSFETのゲートソース間電圧VGSと、1回のターンオン動作でゲートに充電される電荷量Qgの関係を示す図である。図5(a)に示すように、ゲートソース間電圧VGSがある程度大きい領域では、その値が変化しても、オン抵抗RON1はそれほど変化しない。本実施の形態では、スイッチングトランジスタM1(および同期整流トランジスタM2)の動作領域として、このような領域VX2〜VX1が使用される。図5(b)に示すように、ゲート電荷量Qgは、ゲートソース間電圧VGSの振幅が大きいほど増加する。
【0048】
DC/DCコンバータ100では、軽負荷状態において、熱損失よりもスイッチング損失が支配的となる。軽負荷状態においてゲート駆動信号VGSの振幅を小さくすることで、図5(b)に示すようにゲート電荷量Qgを減らすことができ、スイッチング損失を低減できる。これにより軽負荷状態におけるDC/DCコンバータ全体の損失を低減し、効率を改善できる。
【0049】
図6(a)は、スイッチング損失PLOSS_SWを、図6(b)は、熱損失PLOSS_RONを、図6(c)は、DC/DCコンバータ100の全体の損失PLOSS_TOTALを示す図である。
全体の損失PLOSS_TOTALは、スイッチング損失と熱損失の合計としており、そのほかの損失は、説明の簡易化、理解の容易化のために無視している。
また図6(a)〜(c)において、実線は、ゲートソース間電圧の振幅が相対的に大きな第1値VX1に固定される場合、破線は、ゲートソース間電圧の振幅が相対的に小さな第2値VX2に固定される場合、一点鎖線は、負荷電流IOUTに応じてゲートソース間電圧の振幅を第1値VX1と第2値VX2の間で連続的に変化させた場合を示す。
【0050】
図6(a)に示すように、スイッチング損失PLOSS_SWは、ゲートソース間電圧の振幅に依存するため、VX2とした方がすべての負荷状態で小さくなる。一方、熱損失PLOSS_RONは、図6(b)に示すように、MOSFETのオン抵抗に比例するため、VX1とした方がすべての負荷状態で小さくなる。
【0051】
図6(c)に示すように、DC/DCコンバータ100全体の損失PLOSS_TOTALは、VX2を選択すると、負荷電流IOUTがあるしきい値ITHより小さい領域では、損失が低減するが、負荷電流IOUTがしきい値ITHより大きい領域では、却って損失が増大してしまう。図6(a)、(b)に一点鎖線で示すように、負荷電流IOUTに応じて、ゲートソース間電圧の振幅VGSをVX1とVX2の間で連続的(不連続であってもよい)に変化させると、図6(c)に示すトータルの損失は、すべての負荷電流IOUTの範囲において、VX1に固定した場合に比べて、減らすことができる。
【0052】
(第2の実施の形態)
図7は、第2の実施の形態に係るDC/DCコンバータ100aの回路図である。このDC/DCコンバータ100aは、同期整流型の昇圧(Boost)コンバータであり、入力端子102に直流入力電圧VINを受け、出力端子104に昇圧された出力電圧VOUTを発生する。DC/DCコンバータ100aは、出力回路110aおよび制御回路200aを備える。
【0053】
出力回路110aは、スイッチングトランジスタM3、同期整流トランジスタM4、インダクタL2、出力キャパシタC2、抵抗R3,R4を含む。本実施の形態においてスイッチングトランジスタM3、同期整流トランジスタM4はいずれもNチャンネルMOSFETである。
【0054】
第1ドライバ207は、第1パルス信号S1にもとづいてスイッチングトランジスタM3を駆動し、第2ドライバ209は第2パルス信号S2にもとづいて同期整流トランジスタM4を駆動する。制御回路200aのその他の構成については、実質的に図2の制御回路200と同じである。
【0055】
電圧コントローラ220aは、負荷状態に応じて、第1ドライバ207の上側電源電圧VH1および直流電圧VCCを制御する。
【0056】
図7のDC/DCコンバータ100aにおいても、第1の実施の形態のDC/DCコンバータ100と同様に、スイッチング損失を低減することができる。
【0057】
(第3の実施の形態)
図8は、第3の実施の形態に係るDC/DCコンバータ100cの回路図である。DC/DCコンバータ100cは、図2と同様に同期整流型の降圧DC/DCコンバータであるが、スイッチングトランジスタM1がPチャンネルMOSFETである点で図2と異なる。この構成ではブートストラップ回路120は省略されている。電圧コントローラ220cは、第1ドライバ206cの下側電源電圧VL1および第2ドライバ208cの上側電源電圧VH2を、負荷状態に応じて制御する。なお本実施の形態では、電圧VL1およびVH2は独立に生成、制御される。すなわち負荷が重い(負荷電流IOUTが増加する)ほど、VL1は低く、VH2は高くなり、負荷が軽い(負荷電流IOUTが減少する)ほど、VL1は高く、VH2は低くなる。
【0058】
図8のDC/DCコンバータ100cにおいても、第1の実施の形態のDC/DCコンバータ100と同様に、スイッチング損失を低減することができる。
【0059】
(第4の実施の形態)
図9は、第4の実施の形態に係るDC/DCコンバータ100dの回路図である。DC/DCコンバータ100dは、図7と同様に同期整流型の昇圧DC/DCコンバータであるが、同期整流トランジスタM4がPチャンネルMOSFETである点で図7と異なる。この構成ではブートストラップ回路120は省略されている。電圧コントローラ220dは、第1ドライバ207dの上側電源電圧VH1および第2ドライバ209dの下側電源電圧VL2を、負荷状態に応じて制御する。なお本実施の形態では、電圧VH1およびVL2は独立に生成、制御される。すなわち負荷が重い(負荷電流IOUTが増加する)ほど、VH1は高く、VL2は低くなり、負荷が軽い(負荷電流IOUTが減少する)ほど、VH1は低く、VL2は高くなる。
【0060】
図9のDC/DCコンバータ100dにおいても、第1の実施の形態のDC/DCコンバータ100と同様に、スイッチング損失を低減することができる。
【0061】
最後にDC/DCコンバータの例示的な用途を説明する。図10は、実施の形態に係るDC/DCコンバータを利用したシステム電源のブロック図である。
【0062】
システム電源300は、多チャンネル(この実施の形態では3チャンネル)構成を有しており、チャンネルCH1〜CH3ごとに異なる電源電圧VOUTを発生し、さまざまな負荷に供給可能となっている。
【0063】
システム電源300は、上述した降圧型のDC/DCコンバータ100(100c)、昇圧型のDC/DCコンバータ100a(100d)、リニアレギュレータの任意の組み合わせを含みうる。図10では、第1チャンネルCH1が降圧DC/DCコンバータ100であり、第2チャンネルCH2が昇圧DC/DCコンバータ100aであり、第3チャンネルはリニアレギュレータ(LDO:Low Drop Output)である。リニアレギュレータは複数チャンネル分、設けられてもよい。
【0064】
システム電源300は、パワーマネージメントIC302と、その他の周辺回路部品を含む。パワーマネージメントIC400は、DC/DCコンバータ100の制御回路200、DC/DCコンバータ100aの制御回路200a、リニアレギュレータ402、インタフェース回路404、シーケンサ406等を含む。そのほかパワーマネージメントIC400には、各種保護回路などが内蔵される。
【0065】
インタフェース回路404は、外部のホストプロセッサとの間で、制御信号やデータを送受信するために設けられる。たとえばインタフェース回路404は、IC(Inter IC)バスに準拠してもよい。シーケンサ406は、多チャンネルの電源回路の起動の順序やタイミングを制御する。
【0066】
以上、本発明について、実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例について説明する。
【0067】
(第1変形例)
実施の形態では、第1ドライバの上側電源電圧および下側電源電圧の一方を、DC/DCコンバータの負荷状態に応じて制御する場合を説明したが、第1ドライバの上側電源電圧および下側電源電圧の両方を制御してもよい。同様に第2ドライバの上側電源電圧および下側電源電圧の両方を制御してもよい。
【0068】
(第2変形例)
第1から第4の実施の形態において、スイッチングトランジスタM1および同期整流トランジスタM2は、制御回路200に外付けされてもよい。
【0069】
(第3変形例)
実施の形態では同期整流型のDC/DCコンバータを説明したが、非同期型(ダイオード整流型)にも本発明は適用可能である。この場合、第2ドライバは省略されるため、電圧コントローラ220は、スイッチングトランジスタを駆動する第1ドライバへの電源電圧のみを負荷状態にもとづいて制御することとなる。
【0070】
(第4変形例)
実施の形態ではスイッチングトランジスタM1(M3)や同期整流トランジスタM2(M4)がMOSFETである場合を説明したが、本発明はそれには限定されず、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)であってもよい。
【0071】
実施の形態にもとづき、具体的な語句を用いて本発明を説明したが、実施の形態は、本発明の原理、応用を示しているにすぎず、実施の形態には、請求の範囲に規定された本発明の思想を逸脱しない範囲において、多くの変形例や配置の変更が認められる。
【符号の説明】
【0072】
900…DC/DCコンバータ、M1…スイッチングトランジスタ、M2…同期整流トランジスタ、902…入力端子、904…出力端子、906…第1ドライバ、908…第2ドライバ、910…パルス発生器、L1…インダクタ、C1…出力キャパシタ、L2…インダクタ、C2…出力キャパシタ、C11…ブートストラップキャパシタ、100…DC/DCコンバータ、110…出力回路、M1…スイッチングトランジスタ、M2…同期整流トランジスタ、M3…スイッチングトランジスタ、M4…同期整流トランジスタ、120…ブートストラップ回路、102…入力端子、104…出力端子、200…制御回路、206,207…第1ドライバ、208,209…第2ドライバ、210…パルス発生器、220…電圧コントローラ、222…負荷検出部、224…電圧セレクタ、226…電源回路、S1…第1パルス信号、S2…第2パルス信号、300…システム電源、400…パワーマネージメントIC、402…リニアレギュレータ、404…インタフェース回路、406…シーケンサ。
図1
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