(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記追加の位置において、前記弾性シール部材は、前記内側容器内に蓄積された高温ガスを前記ノブの側壁に沿って誘導し、前記弾性シール部材の前記凹部によって方向転換させるように構成された、請求項7に記載の携帯用飲料容器。
前記注ぎ口は、該注ぎ口を取り外すために、使用者が前記注ぎ口を4分の1回転することで前記注ぎ口の前記ロック係合機構を係合解除する把持部を備えて構成された少なくとも1つの外付けフィンを備える、請求項14に記載の携帯用飲料容器。
前記キャップは、前記注ぎ口の凹部内へと延在するように構成されたノブを有する弾性シール部材を備え、前記ノブが前記凹部の開口内へと延在するように構成されたリッジを含む、請求項1に記載の携帯用飲料容器。
ロックバーを有する摺動可能なロック機構を更に備え、前記ボタンは、前記ロックバーがロック位置にあるとき、前記ロックバーと接触して前記ボタン及び前記フィンガ機構の作動を防止するように構成された少なくとも1つのリッジを更に備える、請求項22に記載の携帯用飲料容器。
前記注ぎ口は、2ショット成形プロセスで形成され、前記注ぎ口は、前記キャップ内の圧縮可能なリリースボタンの対応する機構と係合するように構成されたロック機構を備える、請求項1に記載の携帯用飲料容器。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【
図1】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の一例を示す正面図である。
【
図2】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の一例を示す背面図である。
【
図3】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の蓋が開いた例を示す頂部斜視図である。
【
図4】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の蓋の一例を示す頂部後方斜視図である。
【
図5】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の蓋が開いた例を示す側面図である。
【
図6】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の蓋が開いた例を示す頂部前方斜視図である。
【
図7】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の外側シェルを示す斜視図である。
【
図8】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の蓋が開いた例を示す頂部正面斜視図である。
【
図9】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の開いた蓋及び取り外された注ぎ口を示す頂部前方斜視図である。
【
図10】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の蓋が開いた例を示す側面斜視図である。
【
図11】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の半透明で示された開いた蓋を示す側面斜視図である。
【
図12】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の半透明で示された蓋の斜視図である。
【
図13】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の蓋を示す前方分解斜視図である。
【
図14】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の蓋を示す後方分解斜視図である。
【
図15】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のハンドルを示す斜視図である。
【
図16】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の下側衝撃吸収部材を示す斜視図である。
【
図17】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のパターン付き下側衝撃吸収部材を示す斜視図である。
【
図18】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の別のパターン付き下側衝撃吸収部材を示す斜視図である。
【
図19】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の上記別のパターン付き下側衝撃吸収部材を示す平面図である。
【
図20】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器を示す分解斜視図である。
【
図21】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のキャップを示す分解斜視図である。
【
図22】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のキャップを示す頂部背面斜視図である。
【
図23】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の開いた蓋を示す頂部側面斜視図である。
【
図24】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器を示す底部斜視図である。
【
図25】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器を示す頂部背面斜視図である。
【
図26】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器及び取り外されたキャップを示す頂部正面斜視図である。
【
図27】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器及び取り外されたキャップ並びに開いた蓋を示す頂部正面斜視図である。
【
図28】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器及び取り外されたキャップを示す頂部正面斜視図である。
【
図29】
図9の携帯用飲料容器を示す頂部前方斜視図の拡大図である。
【
図30】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器を示す断面側面図である。
【
図31】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器を示す断面斜視図である。
【
図32】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のキャップを示す斜視図である。
【
図33】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の内側容器を示す分解斜視図である。
【
図34】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のキャップベース部を示す分解斜視図である。
【
図35】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の蓋を示す斜視図である。
【
図36】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のヒンジ部材を示す斜視図である。
【
図37】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のヒンジ部材を示す斜視図である。
【
図38】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の蓋のラッチ部材を示す斜視図である。
【
図39】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の蓋のラッチ部材を示す斜視図である。
【
図40】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の蓋を示す斜視図である。
【
図41】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の蓋を示す斜視図である。
【
図43】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の一部を示す断面斜視図である。
【
図44】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のボタン及びロック機構の組立工程の第1段階を示す斜視図である。
【
図45】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のボタン及びロック機構の組立工程の第2段階を示す斜視図である。
【
図46】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のボタン及びロック機構の組み立て工程の第3段階を示す斜視図である。
【
図47】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のボタン及びロック機構の組立工程の第4段階を示す斜視図である。
【
図48】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のボタン及びフィンガ機構を示す斜視図である。
【
図49】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のボタン及びフィンガ機構を示す断面側面図である。
【
図50】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のボタン動作の第1段階を示す断面側面図である。
【
図51】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のボタン動作の第2段階を示す断面側面図である。
【
図52】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器のボタン動作の第3段階を示す断面側面図である。
【
図53】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の戻り止めピンを示す斜視図である。
【
図54】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の戻り止めピンを有するヒンジ部材を示す斜視図である。
【
図55】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の戻り止めピンを有するヒンジ部材を示す斜視図である。
【
図56】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の戻り止めピンを有するヒンジ部材を示す断面図である。
【
図57】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の注ぎ口を示す断面斜視図である。
【
図58】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器内に実装された上側衝撃吸収部材の一部を示す断面斜視図である。
【
図59】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の上側衝撃吸収部材を示す斜視図である。
【
図60】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の下側衝撃吸収部材を示す斜視図である。
【
図61】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器内に実装された下側衝撃吸収部材の一部を示す断面斜視図である。
【
図62】本技術のいくつかの実施形態による携帯用飲料容器の蓋が取り外された状態を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に示す詳細な説明は、本技術の様々な構成の説明として意図され、本技術が実施される構成のみを表すことは意図されていない。添付の図面は本明細書に組み込まれ、詳細な説明の一部を構成する。本技術は本明細書に示される特定の細部に限定されず、これらの特定のサイズなしに実施することができる。
【0012】
開示する実施形態は、外側シェル、キャップ、内側容器、及び注ぎ口を有する携帯用飲料容器を含む。外側シェル、キャップ、内側容器、及び注ぎ口は、すべての構成要素の容易な洗浄又は交換のために容易に分離可能である。携帯用飲料容器の組立構成において、内側容器は、外側シェル、キャップ、及び注ぎ口によって、外側シェル内に弾性的に固定されて内側容器に対する衝撃が吸収されるようになっている。このようにして、液体を衛生的に且つ化学的汚染なしに保存するのに役立つ内側容器用の材料(例えば、ガラス)の使用を容易にすることができる。
【0013】
以下で更に詳細に説明するように、携帯用飲料容器の形状、材料、及び組立配置は、既存の容器に比較して、容器又はその構成要素上又は内部にかび又は他の汚染物質を成長させる可能性がある様々な特徴を低減又は除去する、より衛生的な飲用容器を提供することができる。このようにして、衛生的な携帯用飲料容器を、本明細書で説明する他の有利な容器の特徴と共に提供することができる。携帯用飲料容器の形状、材料、及び組立配置は、既存の容器よりも損傷を受けにくい、より耐久性のある飲料容器も提供することができる。
【0014】
図1は、一実施形態による携帯用飲料容器100の正面図である。
図1に示すように、携帯用飲料容器100は、「弾丸型」の外側輪郭を有し、外側シェル102(本明細書では、時折、スリーブ又はシェルと呼ばれる)及びキャップ108を含む。内側容器101は、外側シェル102におけるいくつかの開口114を通して見ることができる。図に示すように、キャップ108は、蓋104及びハンドル106を含む。
図1においては、携帯用飲料容器100は、閉じた蓋を有する組立構成で示されている。
【0015】
様々な実施形態において、内側容器101は、ガラス容器、プラスチック容器、金属容器、あるいはこれら又は他の材料の組み合わせから形成される容器とすることができる。例えば、内側容器101は、完全にガラスから形成されてもよく、あるいは、Tritan(商標)などの他の材料、又は脂肪族、脂環式、及び芳香族の成分に基づく、透明な熱可塑性ポリアミド(例えば、Grilamid(登録商標)プラスチック)から形成されてもよい。内側容器101はネック部を有する。外側シェル102は、キャップ108が内側容器101の第2の部分を囲むように(例えば、外側シェルにキャップ108をねじ込むことによって)外側シェル102と係合して、内側容器101の少なくとも第1の部分を囲むように構成されてもよい。このようにして、内側容器101は実質的に、外側シェル102及びキャップ108の内部に配設される。
【0016】
キャップ108は、
図1の正面図で見ることができる、ボタン110を有する開放機構及びスイッチ111を有するロック機構を含む。図示されているように、ボタン110及びスイッチ111は、キャップ108の側壁に配置されてもよい。例えばスイッチ111は、ロック位置においてボタン110の作動を防ぐトグルスイッチであり、それによって、不注意による蓋104の開放及び/又は容器内の液体の漏れを防止する。いくつかの実施形態において、スイッチ111は、例えロック解除位置であっても、携帯用飲料容器100がボタン110の方向に倒れた場合にボタン110が作動するのを防ぐことができるように、ボタン110よりも外側面から更に延在(突出)していてもよい。
【0017】
ボタン110、内部構造、及び1つ以上のヒンジ機構を含む携帯用飲料容器100の開放機構は、蓋104が比較的ゆっくりと開く動作を提供して、蓋104が急に「ポン」と開いて容器内に蓄積された高温ガスが即時に漏れ出し、ユーザに怪我や不快感を与えるリスクを防ぐようになっている。例えば、ボタン110を押すと蓋104が完全に開く前に、圧縮されたガスを安全且つ拡散的に逃がすことを可能する2段階の開放プロセスが開始される。2段階の開放プロセスは、下記で更に詳細に説明するように、2つ以上の異なる速度での開放動作、速度勾配を有する開放動作、又は蓋104の一部が内部注ぎ口の一部と協働してガスの放出を制御するのに十分低速な連続開放動作を含むことができる。ボタン110は湾曲した外形を有してもよい。スイッチ111は、開放機構のロック及びロック解除のための楕円又は長方形のバーとして実装してもよい。
【0018】
一実施形態において、外側シェル102はアルミニウムで形成される。例えば、外側シェル102は、陽極酸化アルミニウム又は二重陽極酸化アルミニウムから形成されてもよい。しかしながら、これは単なる例示である。他の実施形態において、外側シェル102は、アルミニウム以外の金属(例えばスチール)又はプラスチックなどの、他の硬質材料から形成されてもよい。
図1の例においては、外側シェル102は、外側シェルの円筒部分に配設された複数の開口114を含み、底面に内側に湾曲した部分116を含む。
【0019】
外側シェル102は、
図1に示すように、異なるサイズの丸い穴が開けられたアルミニウムスリーブを形成することができる。しかしながら、
図1における穴114の丸い形状は単なる例示であり、正方形の開口、ハート型の開口、レター型の開口、又は(例のような)様々なサイズの異なる形状の開口の組み合わせなどの、他の開口が企図されてもよい。いくつかの実施形態において、外側シェル102は、円筒部分に開口のない中実のシェルとすることができる。
【0020】
外側シェル102は、例えば、円筒形の(例えば、アルミニウム)管を切断し、切断された円筒管に(例えば、レーザ加工又は他の方法によって)穿孔して開口114を形成し、切断された管の端部を内側に湾曲させ(又は、例えばカップ型の底部を溶接することによって)内側に湾曲した部分116を形成し、穿孔され湾曲させた切断された管を陽極酸化処理することによって形成することができる。しかしながら、これは単なる例示である。他の実施形態においては、外側シェル102は、金属シート(例えば、アルミニウムのシート)に穴を開けて開口114を形成し、穴を開けた金属シートを切断し、穴を開け切断された金属シートを圧延して内側に湾曲したエッジ部分を備える円筒形を形成し、円筒の圧延されたエッジを溶接して(例えば、継ぎ目なく溶接すること)によって外側シェルを形成してもよい。更に他の実施形態においては、外側シェル102は、成形プラスチック又は他の材料から形成することができる。外側シェル102は、硬質であり、内側容器101から間隔を置いて配置されているので、ユーザは、ユーザの手と内側容器101との間の熱伝達なしに、外側シェル102を取り扱うことができる。様々な実施形態において、内側容器はガラスボトルとすることができる。
【0021】
様々な実施形態において、キャップ108はガラス、金属、及び/又は、(例示するように)プラスチックなどのポリマー材料から形成されてもよい。キャップ108は、外側シェル102上に(例えば、下記で更に詳細に説明するように、ねじ切りインターフェースを使用して)ねじ込み及びねじ外しすることができる。
【0022】
図1に示すように、携帯用飲料容器100は、携帯用飲料容器100に底面を提供するために外側シェル102の底部から突出する、ゴム、エラストマー又はプラスチック製脚などの脚部112を含んでもよい。このようにして、携帯用飲料容器100に脚部を提供することができる。脚部112は、平滑面上で容器がスリップ又は滑るのを防止する滑り止め材料(例えば、ゴム又は他の弾性材料)から形成することができる。しかしながらこれは単なる例示である。いくつかの実施形態において、脚部112は、平滑面上で携帯用飲料容器100を滑らかに動かすことが可能な、硬質プラスチックなどの硬質材料から形成されてもよい。いくつかの実施形態において、携帯用飲料容器100に滑り止め脚及び滑り脚を交換可能に設けてもよい。以下で更に詳細に説明するように、脚部112は、内側容器101用の衝撃吸収構造(例えば、シリコン又はPoron(登録商標)フォームカップ)に内部接続されてもよい。
【0023】
図2は、携帯用飲料容器100の背面図を示す。
図2に示すように、キャップ108は、蓋104用のヒンジ(例えば、スチールヒンジ又はアルミニウムヒンジなどの金属ヒンジ)を含む。ヒンジ200は、キャップ108から突出していてもよいし、キャップ108内に埋め込まれていてもよい。ハンドル106は、蓋104の上部プラットフォーム202の上に配置された円弧状ハンドルであってもよい。蓋104の上部プラットフォーム202は、携帯用飲料容器100を容易かつ確実に持ち上げて持ち運ぶために、ハンドル106とプラットフォーム202との間にユーザの指用の空間を可能にする凹状曲面(例えば、窪んだ表面)を有してもよい。
【0024】
図3は、蓋104が開位置にある携帯用飲料容器100の頂部斜視図を示す。
図4に示すように、携帯用飲料容器100は、中央に凹部316と、凹部316内に少なくとも1つ以上の開口部314とを有する透明な注ぎ口300を含む。注ぎ口300は、ガラス、あるいはTritan(商標)又は、脂肪族、脂環式、及び芳香族の成分に基づく透明な熱可塑性ポリアミド(例えば、Grilamid(登録商標)プラスチック)などの他の透明な硬質材料から形成されてもよい。このようにして、注ぎ口300は、細菌、かび、又は他の望ましくない物質の蓄積を防ぐ、モノリシックな汚染物質に耐性を有し、洗浄し易い材料から形成することができる。
【0025】
図3に示す配置において、注ぎ口300はキャップ108のベース部302と係合され、ベース部302は外側シェル102と係合される。しかしながら、注ぎ口300は、注ぎ口300の容易な洗浄及び/又は交換、及び/又は内側容器101の充填又は排出を可能にするために、ベース部302から取り外し可能となっている。例えば、注ぎ口300は、ベース部302に対して注ぎ口300を回転することによって、注ぎ口300をベース部302からアンロックし及び/又はねじって外すことができる。このように、注ぎ口300は、キャップ108が外側シェル102と係合しているか否かに関わらず、取り外し可能である。更に、このようにして、キャップ108を取り外すことなく内側容器101にアクセスすることができる。
【0026】
図3に示すように、蓋104は、蓋の内面に埋め込まれる弾性シール部材308を含む。
図3の例では、弾性シール部材308は、蓋の内面から突出する埋め込みノブ310と、該ノブ310の周囲を取り巻く凹部312とを含む。ヒンジ200の周りに蓋104を回転して蓋を閉じると、ノブ310は、蓋104が閉位置にあるとき、注ぎ口300内の凹部316の内面の一部又はすべてと封止的に係合して、注ぎ口300のこぼれ及び漏れ防止性能のために開口部314を封止するように構成される。このようにして、ドロップダウンするノブ310は、注ぎ口300の凹部316内に送り込まれ、漏れ及びこぼれ防止の性能が保証される。更に、凹部312は、注ぎ口300の縁部318の周囲及び上を包み込むようにして、蓋104の閉位置での漏れ及びこぼれ防止の性能を更に保証するように構成されている。
【0027】
例えば、
図1のボタン110を押して、蓋104を閉位置から開位置までヒンジ200の周りに回転することによって蓋104を開けると、注ぎ口からのノブ310の解放は、例えば、2段階の開放プロセスを起動する。2段階の開放プロセスは、先ず、ノブ310が依然として実質的に凹部316内に配置されているときに、ノブ310の最外面が凹部316の内面から離れて開口部314が封止解除されるように、蓋を閉位置と開位置との間の中間位置へ移動させる。このようにして、キャップ108からユーザへの直接経路が存在しない状態で、開口部314を介して、内側容器101内のいくらかの蓄積圧力(例えば、高温の液体の蒸発によって作られる圧力)を解放することができる。代わりに、キャップ開解放時に、内側容器101から放出されたいくらかのガスは、ノブと注ぎ口との間のノブ310の側壁に沿って誘導され、凹部312によって方向転換され、それによって、いくらかのガスが外部環境内に放出される前に、放出されたガスをキャップ内にゆっくりと分散させる。
【0028】
2段階の開放プロセスは、いくらかの加圧ガスの放出後に、ノブ310が凹部316から完全に抜け出して開位置へ移動し、ユーザが飲用のために注ぎ口にアクセスできるようにする。注ぎ口300内の開口部314は、飲用流体が貯蔵される内側容器101の内側空洞に流体的に結合される。
【0029】
2段階の開放プロセスは、一実施形態において、蓋104に開放力を提供するように反動ばねを有するヒンジ200などの機構によって提供され、ばねは、ノブ310の全長が凹部316から抜け出る前に、ノブ310、凹部312、及び注ぎ口300によって制御されるようにして、内側容器101からガスが逃げることができる十分に遅い反動を有する。別の実施形態において、ヒンジ200は、2つ以上のバネを組み合わせて、第1の反動速度で第1の反動を提供し、ノブ310が凹部316内に少なくとも部分的に配置される第1の位置まで蓋104を素早く開き、第2のより低速な反動速度で第2の反動を提供し、第1の位置から完全な開位置まで蓋104をよりゆっくりと開放する、多重ばね機構を含んでもよい。更に別の実施形態において、ヒンジ200は、勾配開放速度で蓋104に開放力を提供する油圧機構を含み、ボタンが押されると、蓋104は迅速に開き始めるが、ヒンジ200内の油圧機構により、ガス圧又はユーザが加える力のいずれかによって開放速度が早過ぎるのを防ぐようにしてもよい。
【0030】
ヒンジ200は、ヒンジ200のロック機構を係合解除するのに十分な力が蓋104に提供されるまで、
図3に示す開位置で蓋を保持するスナップ式ロック機構も提供してもよい。このようにして、(例えば、ユーザが注ぎ口300から飲んでいる間に)蓋104が意図せずに閉じるのを防ぐ、ロックされた開位置を蓋104に提供することができる。
【0031】
図3は、蓋104から延びる歯306などのラッチ機構が蓋104にどのように提供され得るかも示す。歯306は、ベース部302の開口内に延びてその内部の開閉機構と係合するように構成され、歯306がベース部302の開口内に配置されていると共に、ボタン110が押されていないときに、蓋104が閉位置に固定されるようになっている。漏れ及びこぼれ防止機能として、キャップ108内に、例えば、シリコンの弾性シール部材308が設けられており、開いたときに液体が流れ通る注ぎ口300の頂部及び凹部316の中央(例えば、底部)のプラットフォームを封止するようになっている。
【0032】
図4は、蓋104の頂部後方斜視図を示す。
図4に示すように、歯306を蓋104の内面401に取り付けることができる。歯306は、いくつかの実施形態において、内面401に接着して取り付けるか、又は内面401に機械的に取り付けることができる。別の実施形態において、下記で更に詳細に説明するように、蓋104内のオーバーモールド成形された金属構造を介して、歯306をヒンジ200の一部304と一体的に形成して、蓋104及びキャップ108の強度を増加させるために、することができる。
【0033】
ヒンジ部材304は、例えばピン402によって、ヒンジ部材400に回転可能に取り付けることができる。ヒンジ部材400は、キャップ108のベース部302内に確実に係合することができる。
【0034】
図5は、開いた蓋104を有する携帯用飲料容器100の一部を示す側面図である。
図5に示すように、取り外し可能な注ぎ口300は、縁部318が、側面図において、注ぎ口300の飲用エッジ503から離れる方向にベース部302に向かって下方に傾斜する独特の傾斜形状を有することができる。注ぎ口300の前方の表面500は、飲用中のユーザの下唇を当てるのに心地良いプラットフォームを提供するように構成された凹型輪郭を有してもよい。図示するように、凹型の表面500は、ベース部302の上側表面501の形状に一致するように構成されて、上、近辺、又は下に汚染物質が残る可能性のある特徴をほとんど、又はまったく有しない滑らかな飲用表面を提供している。このようにして、人間工学的で衛生的な飲用注ぎ口が提供される。
【0035】
図5に示されるように、注ぎ口300は、ベース部302からの注ぎ口300のアンロック及び取り外しを容易にするためのグリップをユーザに提供するために、注ぎ口の後面又は側面、あるいはそれらの付近に、フィン504などの1つ以上の突起を含むことができる。
【0036】
図6は、いくつかの実施形態において注ぎ口300内に設けられた追加の開口600が見える携帯用飲料容器100の頂部前方斜視図を示す。追加の開口600は、液体が主たる開口部314から流れ出す間、内側容器101内へのエアフローを可能にする通気口を提供することができる。
図6に示す図では、蓋104が閉位置にあるとき、蓋104の歯306が固定される開口602も見える。このようにして、ラッチ機構(例えば、歯306)がヒンジ付き蓋(例えば、蓋104)に設けられ、ヒンジ付き蓋が閉位置にあるとき、ベース部302における開口602内に係合するように構成されて、ヒンジ付き蓋を閉位置に固定するようになっている。ボタン110は、ヒンジ付き蓋104が閉位置(例えば、
図1及び
図2を参照のこと)から開位置(例えば、
図3及び
図4を参照のこと)へ移動できるように、ベース部302の開口602内のラッチ機構306を係合解除するよう動作するようになっている。
【0037】
図7は、携帯用飲料容器100の他の構成要素から分離された外側シェル102を示す。
図7に示すように、外側シェル102は、その内面の上部エッジに配置されたねじ切り部材702を含む。ねじ切り部材702は、外側シェル102の内面に取り付けられる(例えば、接着して又は機械的に取り付けられる)、別個の(例えば、プラスチックの)ねじ切り部材であってもよい。しかしながら、これは単なる例示である。他の実施形態において、ねじ切り部材702は、外側シェル102の内面内に一体的に機械加工されるねじ山から形成されてもよい。キャップ108及び外側シェル102は、ねじ切り部材702をキャップ108上の対応するねじ山に係合させることによって取り付けることができる。
【0038】
図8は、注ぎ口300内の開口部314及び開口600並びにベース部302内の開口602がより明瞭に示された携帯用飲料容器100の頂部正面斜視図を示す。
図8は、注ぎ口300が確実にキャップ108と係合されたこと(例えば、注ぎ口300が係合位置にあること)をユーザに示すためのフィン504のロック位置を示すベース部302上のアライメントマーク800も示す。アライメントマーク800はベース部302の材料における窪みであってもよく、ベース部302上に印刷された又は貼付された別個のアライメントマークであってもよい。フィン504及びアライメントマーク800は、キャップ108の後方に示されているが、これは単なる例示である。様々な実施形態において、注ぎ口300上の1つ以上のフィン及びベース部302上の対応するアライメントマークは、注ぎ口300及びベース部302の外周付近に(例えば、規則的な角度間隔で)配置されてもよい。例えば、一実施形態において、フィン及び対応するアライメントマークは、注ぎ口300の取り付け及び取り外しを容易にする2つのバランスの取れた特徴を提供するために、注ぎ口300及びベース部302の対向する左右の面に設けられてもよい。
【0039】
図8は、弾性シール部材308の表面及び内面401の組み合わせから形成された蓋104の内面が、平滑な表面及び相対的に大きな半径の曲線(例えば、ノブ310及び凹部312に関連付けられた曲線)のみを含み、拭き取り又は食洗器のいずれかによる洗浄が容易で効果的に行い得ることを示している。
【0040】
図9は、蓋104が開いた状態であり及び注ぎ口300がキャップ108から取り外された携帯用飲料容器100の頂部前方斜視図を示す。
図9に示すように、注ぎ口300及び内側容器101は、2つの別個の部分である。このように別個の注ぎ口及び内側容器101を設けることにより、内側容器101のネック部906により広い開口を設けることができる。より広いネック開口は、内側容器101の洗浄を容易にすると共に、角氷、果物、又は他の固形飲料の添加物を内側容器101に挿入できるというユーザ機能も容易にすることができる。一実施形態において、注ぎ口300は、例えば注ぎ口300を4分の1回転することによって、キャップ108から取り外すことができる。
【0041】
図9に示されるように、取り外し可能なガスケット900が注ぎ口300のネック部905周囲に配置されてもよい。ガスケット900は、例えば、シリコンから形成され、注ぎ口300のネック部905上に取り付けるために伸縮自在な、弾性リングであるとよい。注ぎ口300を携帯用飲料容器100に取り付けるためには、注ぎ口300のネック部905(その上にガスケット900が配置されている)を内側容器101のネック部906内に挿入するとよい。注ぎ口300のネック部905が内側容器101のネック部906内に挿入される際には、注ぎ口300のガスケット900は、ネック部905とネック部906との間で圧縮される。このようにして、ガスケット900は、内側容器101から内側容器101の外面又は外側シェル102内の他の内部位置への液体の漏れに対して封止バリアを提供することができる。いくつかの実施形態において、注ぎ口300は、ユーザが注ぎ口300を通してガスケット900を見ることが可能な透明な材料で形成されるとよい。これにより、ユーザは、ガスケット900が適切に取り付けられていることを確認することができる。いくつかの実施形態においては、ガスケット900に色付けして注ぎ口300を通したガスケットの可視性を強化することができる。
【0042】
ガスケット900の圧縮性により、内側容器101と注ぎ口300との間に衝撃吸収性を提供することができる。注ぎ口300がキャップ108のベース部302内に固定されると、注ぎ口300のネック部905は、ガスケット900を介して内側容器101にさらなる安定化及び衝撃吸収性を提供することができる。
【0043】
いくつかの実施形態において、注ぎ口300は、キャップ108内の(例えば、ベース部302における)開口部909を介して、内側容器101のネック部906内へと挿入されるように構成されたネック部905を有するアモルファス性熱可塑性プラスチックから成る注ぎ口であってもよい。注ぎ口300は、キャップ108と確実に係合するように構成される。ガスケット900は、注ぎ口300のネック部906と内側容器101のネック部906との間の漏れを防ぐため、及び注ぎ口300のネック部905と内側容器101のネック部906との間に衝撃吸収性を提供するために、注ぎ口300のネック部905と内側容器101のネック部906との間に配置されるように構成される。ガスケット900は、注ぎ口300のネック部906の外面に装着されるように構成される弾性リングとして実装することができる。
【0044】
図9は、内側容器101のネック部906内へ延びるように構成された注ぎ口300のネック部905の周囲に形成されるガスケット900を示すが、これは単なる例示である。他の実施形態において、ガスケット900は、(注ぎ口300に取り付けられた)ガスケット900がキャップ108内の開口部909を介して挿入されると、注ぎ口300から下方に延びて、内側容器101の上側縁部と接触して上側縁部との封止を形成するように注ぎ口300のネック部905の一部を形成してもよい。これらの実施形態において、ガスケット900は、液体が携帯用飲料容器100から注がれるとき、内側容器101から注ぎ口300を通る流体の流路の一部を形成する。これらの実施形態においては、注ぎ口300のいずれの部分も内側容器101内へと延在しない。
【0045】
以下で更に詳細に説明するように、追加の衝撃吸収部材(
図9では見えない)を外側シェル102内に配置し、内側容器101が外側シェル102の内側にあるとき、外側シェル102と内側容器101との間で圧縮して内側容器101にさらなる安定性及び衝撃吸収性を提供するようにしてもよい。これにより、(例えば、ユーザが携帯用飲料容器100を硬い表面上に落とすことによる)著しい衝撃がある場合でも、破損又は他の損傷を防ぎ得る十分な安定性及び衝撃吸収性を内側容器101に提供することができる。
【0046】
注ぎ口300は、内側容器101と同じ材料から形成されてもよく、又は注ぎ口300と内側容器101とは異なる材料から形成されてもよい。本明細書において時折一例として説明される一実施形態において、内側容器101はガラスから形成され、注ぎ口300はGrilamid(登録商標)プラスチックなどのポリマーから形成される。このようにして、携帯用飲料容器100の飲用インターフェースの安全性を強化しながらも、ガラス容器の衛生的な特性をユーザに提供することができる。更に、注ぎ口300は、キャップ108を外側シェル102から取り外すことなく容易に分離可能であるため、容器全体の衛生的な特性は(例えば、注ぎ口300を交換すること及び/又は洗うことによって)容易に維持することができる。
【0047】
内側容器101のネック部906内へと延在し、それらの間がガスケット900によって封止されたネック部905を注ぎ口300に設けることは、ねじ切り特徴部から間隔を置いた(例えば、空気ギャップによって分けられた)位置に、注ぎ口300と内側容器101との間の界面を配置することによって、内側容器101からの液体がキャップ108、外側シェル102、及び/又は注ぎ口300のねじ切り特徴部に達するのを防ぐことにも役立つ。このようにして、望まない物質の捕捉、保存、又は成長の可能性の更なる低減が提供可能である。
【0048】
注ぎ口300は、注ぎ口がキャップ108の開口部909内に配置された状態で、キャップ108の対応する係合機構902と係合固定するように構成された係合機構904を含む。注ぎ口300の係合機構904は、開口部909内の係合位置において注ぎ口300を固定するロック係合機構を含んでもよい。注ぎ口300の外部フィン504(例えば、
図5を参照のこと)は、注ぎ口300を回転することによって(例えば、4分の1回転によって)注ぎ口300を取り外すためのもので、注ぎ口300のロック係合機構を係合解除するためのグリップをユーザに提供するように構成されている。
【0049】
図3に関して上述したように、いくつかの実施形態において、歯306及びヒンジ部材304は、蓋104内の共通のインサート成形構造の一部として形成することができる。
図10〜
図12は、歯306及びヒンジ部材304が蓋104内の共通のインサート成形構造の一部として形成される実施形態における、様々な蓋104を示す図である。
【0050】
図10は、開位置にある蓋104を有し、キャップ108の内部から突出するヒンジ部材304及び歯306を示す携帯用飲料容器100の組み立てられた側面斜視図を示す。
図11の例においては、蓋104の外側層は、示されておらず、内側キャップリング1100が見えるようになっている。
図11に示すように、内側キャップリング1100は、歯306及びヒンジ部材304を含む一体形成された機構を含むことができる。例えば、内側キャップリング1100は、蓋104の下側縁部の周囲を取り巻き、反対側に一体形成されたヒンジ部材304及び歯306を含む、連続した実質的に円筒形のリングであってもよい。このようにして、より強力なラッチ機構、強力なヒンジ構造、及び全体的な安定性及び強度が蓋104に提供される。このようにして、歯306及びヒンジ部材304は、蓋104内のそれぞれの位置で歯306及びヒンジ部材304が「浮いている」ように見える審美的な方法で蓋104に装着される。内側キャップリング1100は、硬質キャップリングを形成するために、金属(例えば、アルミニウム又はスチール)などの合成材料から形成されてもよい。プラスチック又は他のポリマー材料1000は、蓋104を形成するために内側キャップリング1100上にオーバーモールドされる。
【0051】
成形された蓋部材1200の斜視図が
図12に示されており、内側キャップリング1100が内部に部分的に透視して見られるようになっている。
図12の斜視図において、蓋部材1200の表面特徴が見られる。例えば、蓋部材1200の頂部表面1201は、開口1202及び1204を含む。開口1202は、弾性シール部材308の対応する係合機構を受け入れるように構成されている。開口1204は、追加の蓋部材の対応する係合部材を受け入れるように構成されてもよい。
【0052】
特に、
図13における蓋104の分解前方斜視図に示されているように、蓋104は、突起1302及び1つ以上のノッチ1304を有する追加の蓋部材1300を含む。突起1302は、蓋104の組立時に蓋部材1200の開口1204内に延びるように構成された円筒形突起である。ノッチ1304は、蓋104の組立時にハンドル106の係合部材1306を受け入れるように構成される。追加の蓋部材1300が蓋部材1200と係合するとき、係合部材1306はノッチ1304内で追加の蓋部材1300と蓋部材1200との間に固定される。弾性シール部材308の突起部1308は、弾性シール部材308を蓋部材1200に固定するのを助けるように開口1202内へと延びるように構成されている。
【0053】
図14は、弾性シール部材308の突起部1308がより容易に見える蓋104の後方分解斜視図を示す。
図14に示すように、蓋部材1200は、ノッチ1304内で蓋部材1200と追加の蓋部材1300との間に係合部材1306を位置決め固定できるようにする内部突起1404も含む。追加の蓋部材1300は、硬質構造部材1402、及びユーザが使用中に接触することができるより柔らかな外面を提供する比較的柔らかい材料1400から形成することができる。例えば、材料1400は、硬質プラスチック部材1402上にオーバーモールドされる熱可塑性エラストマー(TPE)材料などの、弾性材料であってもよい。
【0054】
図13及び
図14に関連して図示及び説明した蓋104の様々な構成要素は、(例えば、接着剤、圧入又はスナップ式結合のような機械的結合、及び/又は超音波溶接などの溶接を介する融着結合を使用して)互いに固定され、ヒンジ200でベース部302に取り付けられるように構成された蓋構造を形成することができる。
【0055】
図15は、ハンドル106の弾性外側部材1500が部分的に透明で示され、ハンドル106が内側硬質部材1502を含むことを示すハンドル106の斜視図を示す。例えば、内側硬質部材1502は、熱可塑性エラストマー(TPE)材料などの弾性材料を用いてオーバーモールドされた金属(例えば、アルミニウム又はスチール)ハンドルであってもよい。このようにして、心地良いユーザグリップを備える硬質の強力なハンドルを提供することができる。図示するように、係合部材1306は、オーバーモールドされた弾性外側材料1500のエッジを超えて延在する円弧状の内側硬質部材1502の端部の部分であってもよい。
【0056】
前述したように、様々な実施形態において、携帯用飲料容器100には内側容器101のための衝撃吸収構造が提供される。衝撃吸収構造は、底部衝撃吸収構造を含み、その様々な実施形態は
図16〜
図19に示されている。特に、
図16は、底端部で外側シェル102内に係合し、内側容器101の対応する底端部を受け入れて支持するように構成された例示的な下側衝撃吸収部材1600の斜視図を示す。
図16の例において、下側衝撃吸収部材1600は、カップ構造1606内に配置された発泡体1604(例えば、Poron(登録商標)フォーム)から形成される。カップ構造1606及び発泡体1604は、開口1602を有するように形成することができる。カップ構造1606は、硬質又は軟質であってもよく、プラスチック又はシリコンなどの他のより柔軟な材料から形成されてもよい。
図16の例において、発泡体1604は滑らかな上面を有する。しかしながら、これは単なる例示である。
図17に示すように、発泡体1604には、フォームの衝撃吸収特性を更に強化するピラミッド型突起1700などの突出構造が設けられてもよい。
図18及び
図19に示すように、ピラミッド型突起1700の代わりに、平坦な頂部を有する多角形突起1800が設けられてもよい。しかしながら、
図17〜
図19は単なる例示であり、発泡体1604の他の好適な衝撃吸収特徴、構造、形状、又はロケーションベース部の硬さも所望に応じて使用可能である。
【0057】
図20は、携帯用飲料容器100の例示的な実施形態の分解斜視図を示す。
図20のキャップ108及び蓋104の様々な特徴は、
図1〜
図19に関連して以上で説明したものとは異なる。様々な実施形態において、
図20に示される実施形態の特徴のうちのいずれかを、本開示の趣旨から逸脱することなく、
図1〜
図19に関連して以上で説明した特徴のうちのいずれかと組み合わせることが可能であることを理解されたい。
【0058】
図20は、内側容器101の例示的な実施形態を示す。
図20に示すように、内側容器101は、中央の円筒部分2000、ネック部906、縁部2004、円筒部分2000とネック部906との間に配置される肩部2011、及び凹状底部2002(時にはベース部と呼ばれる)を有する透明(例えば、ガラス)容器である。
【0059】
凹状底部2002などの内側容器101の底部は、下側衝撃吸収部材1600内部(例えば、衝撃吸収カップ内部)に着座するように成形され構成されてもよい。
図20の例において、下側衝撃吸収部材1600は、衝撃吸収カップ2001(例えば、シリコンカップ、又は本明細書で説明するようなハイブリッドシリコン及び発泡体カップ)及び
図1に関連して前述した脚部112から形成される。携帯用飲料容器100の組立時に、衝撃吸収カップ2001は脚部112に(例えば、接着して)取り付けられ、取り付けられた脚部112及び衝撃吸収カップ2001から形成された構造体が、上側から外側シェル102内へと挿入され、円筒シェルを通って底部へ移動することができる。図示するように、脚部112は、外側シェル102の底部の縁部に係合するように構成される凹部2003を含んでもよい。脚部112は、外側シェル102に機械的に固定されてもよいし、又は外側シェル102に接着して封止されてもよい。
【0060】
図20の例において、ねじ切り部材702は、キャップ108上の対応する係合構造(例えば、ねじ山)のための係合構造(例えば、ねじ山)を提供するために、組立時に、外側シェル102の内面に接着剤で取り付けられる別個の部材(例えば、プラスチック部材)から形成される。
【0061】
図20は、内側容器101に頂部側又は上側の衝撃吸収を提供するために、キャップ108内に恒久的又は取り外し可能に配置することができる追加の衝撃吸収部材(以下、「上側衝撃部材」という)2010も示す。例えば、内側容器101が外側シェル102内に配置されているときに、キャップ108が外側シェル102にねじ込まれると、上側衝撃吸収部材2010が内側容器101のネック部906及び/又は肩部2011の周りに接触するように、上側衝撃吸収部材2010はキャップ108の内壁に取り付けられてもよい。一実施形態において、上側衝撃吸収部材2010は、ねじ切り部材2008の内面2090に接着剤で取り付けられたシリコン及び/又は発泡体リングであってもよい。別の実施形態において、上側衝撃吸収部材2010は、ねじ切り部材2008の内面2090にスナップ式にぴったりと収まるシリコン及び/又は発泡体リングであってもよい。例えば、内面2090は、上側衝撃吸収部材2010の対応する突起又は凹みと係合して上側衝撃吸収部材2010をねじ切り部材2008の内面2090に固定する凹み又は突起を含む。
【0062】
キャップ108が外側シェル102にねじ込まれると、上側衝撃吸収部材2010が内側容器101の肩部2011に押し付けられて内側容器101を外側シェル102内にぴったりと固定することができる。別の例において、シリコンリング又はバンプのような更なる追加の衝撃吸収部材を、ねじ切り部材702の下で、且つ内側容器101の凹状底部2002が衝撃吸収カップ2001内に着座しているとき、内側容器101の肩部2011が着座する位置の真上で外側シェル102の内面に接着剤で取り付けてもよい。
【0063】
上側衝撃吸収部材2010は、肩部2011において内側容器101の外側半径よりも小さい内側半径を有する円筒形衝撃吸収リングであるとよい。このようにして、内側容器101が外側シェル102内に完全に挿入され、キャップ108が外側シェル102に固定されると、上側衝撃吸収部材2010が上記肩部2011を下向き及び内向きに支持して内側容器101を適所に固定すると共に、外側シェル102又はキャップ108に対するいかなる外部衝撃を吸収して内側容器101が損傷するのを防ぐように、上側衝撃吸収部材2010はサイズが決定され、位置決めされる。
【0064】
内側容器101のガラス製の実施例では、その底部は、ガラス容器と外側シェル102の底部との間に配置された衝撃吸収カップ2001により衝撃又は損傷から保護される。衝撃吸収カップ2001は、いくつかの実施形態において、本明細書で説明するように携帯用飲料容器100の横滑りを防ぐこともできる底部リング112と一体成形(co-molded)することができる。したがって、本実施形態において、底部の衝撃吸収カップ2001、及びアルミニウムスリーブ102の頂部の(例えば、プラスチックの)ねじ切り部材702の真下のシリコンリング(上側衝撃吸収部材2010)は、ガラス製の内側容器101を固定された位置に弾性的に支持することができる。
【0065】
図20の内側容器101、外側シェル102、下側衝撃吸収部材1600及び上側衝撃吸収部材2010、並びにねじ切り部材702の実装は、様々な実施形態において、
図1〜
図19に関連して上述した特徴のうちのいくつか又はすべてを有するキャップ108と共に使用することができる。しかしながら、これは単なる例示である。他の実施形態において、内側容器101、外側シェル102、下側衝撃吸収部材1600及び上側衝撃吸収部材2010、並びにねじ切り部材702の実装は、
図20及び
図21に示される実施形態のようなキャップ108の他の実施形態と共に使用することもできる。
【0066】
図20に示すように、一実施形態においては、ハンドル106’、蓋部材2016、ヒンジ部材2020及び蓋部材2016の凹部に固定されるように構成されたラッチ部材306’を含む携帯用飲料容器100用の蓋104’が提供されてもよい。ヒンジ部材2020は、ラッチ部材306’用の開口と対向して配置された蓋部材2016の追加の凹部内に固定されるように構成されてもよい。
【0067】
図20に例示するように、組立構成において、注ぎ口300は、注ぎ口300のネック部と内側容器101のネック部906との間に、追加の封止や衝撃吸収を提供するのに役立つ複数の円筒状突出部を有する延長ガスケット部材2006を備える。
図20に示す実施形態において、キャップ108のベース部302は、開口2012及び2014を有する第1のベース部材2013(例えば、硬質プラスチック部材)、蓋104’のヒンジ部材2020に回転可能に結合するように構成されたヒンジ部材2018、開閉アセンブリ2009、並びにキャップ108を外側シェル102に固定するためにねじ切り部材702と係合するように構成されたねじ切り部材2007を有する第2のベース部材2008(例えば、ねじ切りリングなどの硬質プラスチック部材)から形成することができる。
【0068】
開閉アセンブリ2009の更なる細部は、いくつかの実施形態により、
図21に示すキャップ108の分解斜視図に示されている。
【0069】
図21に示すように、開閉アセンブリ2009は、ボタン110、スイッチ111、インターフェース構造2100(例えば、成形プラスチックインターフェース構造)、内部固定具2102(例えば、金属嵌合構造などの硬質嵌合構造を有する成形プラスチック固定具)、及びピン2103を含む。開閉アセンブリ2009の組立構成においては、ボタン110を押し込むことによってインターフェース構造2100を移動させ、ラッチング機構306’(又は306)からラッチング機構2114の係合を解除して蓋104’(又は104)を解放することができる。しかしながら、
図21に示すように、スイッチ111は、キャップ108内でスイッチからボタン110の方向に延在する横方向突起2110を含み、スイッチ111が第1の(例えば、ロック)位置にあるとき、突起2110はインターフェース構造2100の凹部2115内に配置され、それにより、インターフェース構造2100及びボタン110の作動を防ぎ、蓋104’(又は104)の開放を防ぐようになっている。
【0070】
スイッチ111を、第1の(例えば、ロック)位置から第2の(例えば、アンロック)位置へ、(例えば、スイッチ111をピン2103に沿って上下にスライドさせることによって)移動させることで、突起2110を凹部2115の外へスライドさせ、それにより、ボタン110の押し込みによってインターフェース構造2100を作動させることができる。組立構成において、ボタン110を開口2012内に配置し、開口2012から突出させることができる。インターフェース構造2100は、ボタン110と内部固定具2102との間に、キャップ108から外向きに付勢された静止位置に弾性的に(例えば、ばね荷重によって)取り付けられてもよい。
【0071】
図21の例において、蓋104’には、例えば
図3に関連して上記したノブを含まない凹部2116を有する弾性シール部材2112が備えられている。しかしながら、これは単なる例示である。様々な実施形態において、携帯用飲料容器100の蓋は、ノブが備えても、備えていなくてもよい。
【0072】
図22は、携帯用飲料容器100の頂部背面斜視図を示し、ハンドル106が配置されてドーム形状が完全に完成すると、キャップ108のドーム型の全体形状が提供されるように、ハンドル106が蓋104の円弧形状と一致する円弧形状を有することがわかるものである。
【0073】
図23は、
図20及び
図21の例と同様に蓋が実装された組立構成における携帯用飲料容器100の一部の頂部側面斜視図を示す。
【0074】
図24は、いくつかの実施形態による携帯用飲料容器100の底面斜視図を示す。
図24に示されるように、脚部112は外側シェル102の底部端と係合することができる。外側シェル102及び脚部112は、底部から内側容器101を見ることができるように携帯用飲料容器100の底部開口2400を形成する相互に位置合わせされた開口を含んでもよい。
【0075】
図25は、携帯用飲料容器の頂部背面斜視図を示し、ハンドル106が配置されてドーム形状が完全に完成すると、キャップのドーム型の全体形状が提供されるように、ハンドル106が蓋104の円弧形状と一致する円弧形状を有することがわかるものである。
【0076】
図26、
図27、及び
図28は、いくつかの実施形態による様々な組立状態における携帯用飲料容器100の頂部正面斜視図を示す。特に、
図26は、外側シェル102の頂面端からネック部906が突出するように、外側シェル102内に配設された内側容器101を備える携帯用飲料容器100を示す。この配置において、内側容器101は、上側衝撃吸収部材2010及び下側衝撃吸収部材1600からの対向する力によって、外側シェル102内に固定される。
図26の例において、キャップ108は、(例えば、係合解除するためにキャップ108を回転して、ねじ切り部材702からねじ山をねじって外し)外側シェル102からねじって外され、ネック部906から注ぎ口(
図26では見えない)のネック部を外すために持ち上げられる。
【0077】
図27に示すように、蓋104は開位置にあり、内側容器101のネック部906から取り外された注ぎ口300を見みることができる。
【0078】
図28に示す配置において、注ぎ口300はキャップ108から取り外されている。
図28の例は、注ぎ口300をキャップ108からどのように取り外すことができるかを、キャップの頂面側(例えば、外側シェル102と係合している側と反対側)から示す。このようにして、(例えば、キャップ108が外側シェル102に固定されている間に)キャップ108を取り外すことなく、(例えば、交換及び/又は洗浄のために、及び/又は内側容器101の充填又は空にするために)容易に取り外すことができる、着脱可能な注ぎ口300が提供される。
【0079】
図29は、
図9の携帯用飲料容器100の実施形態の拡大図であり、注ぎ口300がキャップ108のベース部302の頂面側から取り外されている状態を示す。
図29の拡大図においては、注ぎ口300をキャップ108に固定することができる係合機構を見ることができる。例えば、キャップ108のベース部302は、前面切欠き2902、背面切欠き2900、前面切欠き2902と背面切欠き2900との間に、開口部909の内縁に沿って延びる上側リッジ2904、及び下側リッジ構造2906のような開口部909内の係合機構を含むことができる。
【0080】
前面切欠き2902は、ベース部302の前面で、ベース部302と注ぎ口300との間の界面に滑らかで連続的な表面が生成されるように、注ぎ口300がベース部302と係合されるとき、注ぎ口300の周縁エッジ2911に対応する形状のエッジ突起2910を受け入れるように構成することができる。背面切欠き2904は、ベース部302の背面で、ベース部302と注ぎ口300との間の界面に滑らかで連続的な表面が生成されるように、注ぎ口300がベース部302と係合されるとき、注ぎ口300の周縁エッジ2911に対応する形状のエッジ突起2908を受け入れるように構成することができる。
【0081】
注ぎ口300は、いくつかの実施形態において、注ぎ口300を係合又はロック位置に誘導するために注ぎ口300が開口部909内で回転される間に、上側リッジ2904及び/又は下側リッジ構造2906に当接するように構成された下側周縁構造2913も含むことができる。下側周縁構造2913は、注ぎ口300のネック部905が開口部909内に挿入されるとき、注ぎ口300の正しい方向付けを保証するのを助ける突起2912のような特徴を含むことができる。いくつかの実施形態において、上記突起2912のような注ぎ口300の係合機構は、注ぎ口300が係合位置まで回転されたとき、上側リッジ2904、下側リッジ構造2906、及び/又はそれらの上のバンプ又はバーなどの他のロック係合機構の対応する特徴と相互作用して、開口部909内に注ぎ口300のためのスナップ式係合を提供することができる。
【0082】
例えば、突起2912及び背面切欠き2900が位置合わせされる場合にのみ、ネック部905が開口部909を通って延在し得るように、突起2912は、背面切欠き2900の形状に対応する周縁形状を有する。したがって、突起2912は、エッジ突起2908の形状と実質的に同様の形状を有する。突起2912は、注ぎ口300の対応する所定の回転(例えば、4分の1すなわち90度の回転)を行って、ベース部302から注ぎ口300を着脱することができるように、所望の角度だけエッジ突起2908に対して回転的にオフセットされてもよい。
【0083】
図29は、開口602及びガスケット900の拡大図も示す。図示するように、内部ラッチング構造2930は開口602内に配置され、例えば、
図3及び
図21に関連して前述した蓋104のラッチ機構306又は306’などのラッチ機構を捕捉するように構成される。内部ラッチ構造2930は、ボタン110が内部ラッチ構造2930を移動させて蓋104のラッチ機構から係合解除し、蓋104を開くことができるように、ボタン110に動作可能に結合されてもよい。内部ラッチ構造2930は、例えば、
図21のインターフェース構造2100の実施例であってよい。
図29に示すように、いくつかの実施形態において、ガスケット900は、周縁凹部2924の対向する側に配置された2つの圧縮可能な周縁リッジ2920及び2922を含むことができる。
【0084】
図30は、携帯用飲料容器100の一部の断面側面図であり、ガスケット900の圧縮可能な周縁リッジ2920及び2922が、注ぎ口300のネック部905と内側容器101のネック部906との間の圧縮された状態にあることを示す。
図30の構成において、ガスケット900は、注ぎ口300の開口部314及び/又は600以外のいずれかの位置で、内側容器101内の液体が内側容器101から出るのを防止するシールを提供することができる。ガスケット900は、容器100に衝撃が生じた際に、注ぎ口300に対して内側容器101の弾性運動を可能にする衝撃吸収機能も提供することができる。上記弾性運動は、内側容器101に伝達されてこれを損傷させる可能性のあるエネルギーを吸収することができる。
【0085】
図30に示すように、いくつかの実施形態において、キャップ108と内側容器101との間の界面が、注ぎ口300の介在構造を通るだけとなるように、内側容器101のネック部906とキャップ108のベース部302との間にエアギャップ3000を設けることができる。
【0086】
図30の断面図は、一実施形態において、携帯用飲料容器100の前面の注ぎ口300とキャップ108との間の界面において滑らかで連続的な外面3004を形成するために、切欠き2902内に着座した注ぎ口300の突起2910も示す。一実施形態において、携帯用飲料容器100の背面の注ぎ口300とキャップ108との間の界面において滑らかで連続的な外側表面3007を形成するために、注ぎ口300の突起2908は、切欠き2900内に着座してもよい。
【0087】
図30の断面図では、ノブ310の底面3008が、蓋104の閉位置において、開口部314及び600を覆ってシールを形成しているのが示されている。
図30には、蓋104の閉位置で2次的な漏れ防止シールを形成するために、弾性シール部材308の凹部312が注ぎ口300の全周を取り囲む縁部318も示されている。底面3008が開口部314及び600から離間され、ノブ310が注ぎ口300の凹部316内になおも存在する中間位置まで蓋104が開いた場合、開口部314及び/又は600を介して内側容器101内から解放される蒸気などのいずれの高温ガスも、先ず、ノブ310の底面3008に当たった後、ノブ310の側壁3002に沿って誘導され、凹部312によって方向転換されるため、高温ガスが携帯用飲料容器100を出てユーザの身体に至る直接経路をたどるのを防ぐこともできることが分かる。このようにして、携帯用飲料容器100内の高温液体からのガスに起因する傷害を低減又は排除すことができる。
【0088】
図30の例においては、内側支持構造3006及び1つ以上のギャップ309(例えば、エアギャップ又は真空ギャップ)を有する弾性シール部材308が示されている。しかしながら、これは単なる例示である。いくつかの実施形態において、弾性シール部材308には、内部ギャップ無しで設けられても、又は携帯用飲料容器100の封止及び安全性特性を強化するために他の内部形状で構成されてもよい。
【0089】
図31は、内側容器101が外側シェル102及びキャップ108内に固定され、蓋104が閉位置にあり、注ぎ口300がキャップ108内に固定された携帯用飲料容器100の断面斜視図を示す。
図31に例示の実施形態では、携帯用飲料容器100が完全に組み立てられた構成において、ねじ切り部材2008はねじ切り部材702と係合して、上側衝撃吸収部材2010が内側容器101の肩部2011に対して圧縮される位置で、キャップ108を外側シェル102に固定している。このようにして、上側衝撃吸収部材2010は、下側衝撃吸収カップと注ぎ口300のネック部周囲のガスケット900などのガスケットと協働して、外側シェル102内の内側容器101及びキャップ108をしっかりと弾性的に固定するように構成することができる。
【0090】
図31の例において、下側衝撃吸収カップは、外側の下側衝撃吸収部材1606(例えば、脚部112に取り付けられるか、又は脚部112と一体型に形成されるシリコンカップ構造)及び内側の下側衝撃吸収部材1604(例えば、Poron(登録商標)発泡体カップ構造)によって形成される。しかしながら、これは単なる例示である。他の実施形態において、内側容器101は、シリコン、発泡体又は他の弾性材料から形成される単一の下側衝撃吸収カップ内に着座してもよい。
【0091】
図31の例において、内側容器101は、下側衝撃吸収部材1606の内側の対応する凹部内に着座する周縁リッジ3100(例えば、一体型に形成された突起)を含む。このようにして、内側容器101には、キャップ108を外側シェル102に取り付ける前の安定化のために、外側シェル102内の着座位置にスナップ式に取り付けするための機構を設けることができる。しかしながら、これは単なる例示である。他の実施形態において、周縁リッジ3100は、単一の下側衝撃吸収カップの対応する凹部内に着座してもよく、衝撃吸収カップは、内側容器101の対応する凹部内に着座する突起を含んでもよく、又は内側容器101は、凹凸構造のない圧入式によって下側衝撃吸収カップ内に着脱可能に固定されてもよい。
【0092】
図1〜
図31の例において、ヒンジ200(例えば、ヒンジ部材304及び400を含む)、ボタン110、スイッチ111、上側衝撃吸収部材2010、下側衝撃吸収部材1600、弾性シール部材308、注ぎ口300、歯306、及び蓋部材1300などの携帯用飲料容器100の構成要素の様々な実施形態を説明してきた。しかしながら、これらの構成要素のうちのいずれか又はすべての他の実施形態は、必要に応じて、
図1〜
図31に関連して説明した他の特徴及び構成要素と組み合わせ可能であることを理解されたい。
【0093】
ヒンジ200(例えば、ヒンジ部材304及び400を含む)、ボタン110、スイッチ111、上側衝撃吸収部材2010、下側衝撃吸収部材1600、弾性シール部材308、注ぎ口300、歯306、及び蓋部材1300の他の例示の実施形態を、
図32〜
図60に関連して以下に説明する。
【0094】
図32は、様々なヒンジ構成要素が見えるように、ベース部302から分かれた蓋104を有するキャップ108の斜視図を示す。特に、ベース部302と蓋104との間のヒンジの一実施形態として、ヒンジ部材400、圧縮ばね3208、ピン3206、ねじりばね3200、フィラースプリング3202及びピン402が示されている。ねじりばね3200(例えば、2重ねじりばね)は、ヒンジピン402がそのループを通った状態で上側と下側のヒンジ部材304及び400のバレルの間に存在してもよい。ねじりばね3200は、蓋を開けるためのばね力を提供する。
図32は、ベース部302内の注ぎ口300を固定するために内部ラッチ機構が設けられた実施形態において、注ぎ口300をラッチ解除するために圧縮可能な任意選択のラッチボタン3204(時には、解除ボタンと呼ばれる)も示している。
図33は、例えば
図31に関連して前述したように、凹状底部(ベース部)2002上に突起3100を有する内側容器101の実施形態を示す。
【0095】
図34は、ベース部302及び注ぎ口300の分解斜視図を示す。
図34の例において、開口2012及び2014を有する第1のベース部材2013(例えば、硬質プラスチック部材)は、ねじ3400によって(例えば、介在するワッシャ3402と共に)ヒンジ部材400に、及びねじ3412によってねじ切り部材2008に固定される。
図34は、ボタン110及びスイッチ111が、フィンガ機構3404、ボタンばね(圧縮ばね)3406、及びロックアウトばね3408をどのように含むことができるかも示す。ロックアウトバネ3408は、スイッチ111の動きも案内する線状突起3411に取り付けられてもよい。ボタンばね3406は、フィンガ機構3404内の開口をも貫通する突起3410の上に配置されてもよい。
図34はまた、ねじ切り部材2008に取り付けるための凹部3414、及び上側衝撃吸収部材2010を通って(例えば、内側容器101と外側シェル102との間の空間内へ)排水することを可能にする開口3416を有する上側衝撃吸収部材2010の実施形態を示す。ベース部302の組立に際しては、先ず、ヒンジ部材400が成形プラスチックのベース部材2013内に組み立てられる。ボタン110及びスイッチ111はねじ切り部材2008の前面に組み立てられ、次いで、これが成形プラスチックのベース部材2013内に挿入される。次に、ねじ3412を回転させ、組み立てられた結果物を共に固定する。次いで、ガスケット900は、注ぎ口300まで伸ばされ、上記結果として生じたベース部組立体内に挿入され、回転して適所に固定される。次いで、上側衝撃吸収部材2010がねじ切り部材2008の底部内に押し付けられる。
【0096】
図35は、蓋104の分解斜視図を示す。
図35の例において、弾性シール部材308のノブ310は追加のリッジ3500(例えば、ノブ上のリング状リッジ)を含む。リッジ3500は、キャップ108が外側シェル102に取り付けられ、蓋104が閉じられて、凹部312によって注ぎ口300の縁部を覆って形成されるシールを補完する追加の封止を提供すると共に、注ぎ口300内の飲用の開口部314上に封止用のノブ310がセンタリングされたとき、押されて注ぎ口300内の開口部314へと延在するようにサイズが決定され、構成される。図示されるように、(本実施形態における)蓋部材1300は、ノブ310の内面が伸びる方向に向けられた外側リブ3504と、内側リブ3506とを含む。内側リブ3506はノブ310の内部キャビティ内へと延在しており、蓋104が閉じたときに、ノブ310の内面を押し、注ぎ口300の表面にノブ310を押し付け、リッジ3500を開口部314内へと押しつける。成形された蓋部材1200は、ねじ3508によって蓋部材1300に取り付けられる。いくつかの例において、弾性シール部材308の部分3502(又は、蓋部材1300の対応する部分)などの部分に、蓋104が閉じたときにフィン504と係合して、注ぎ口300が回転するのを防ぐ突起(図示せず)が提供される。蓋104を組み立てる場合、ハンドル106は、上記成形された蓋部材1200内に押し込まれてねじ3508で固定された蓋部材1300にスナップ留めされる。封止部材308は本明細書で説明するように蓋部材1200内に押し込まれる。
【0097】
図36及び
図37は、蓋部材1200内にオーバーモールドされるように構成されるベース部分3602と、ベース部分3602から延在するヒンジバレル3600とを含む、一実施形態におけるヒンジ部材304の斜視図を示す。ヒンジバレル3600は、ヒンジピン402を受け入れるための開口3604と、蓋104がユーザによって意図的に閉じられるまで開いた位置で固定し、ユーザが携帯用飲料容器100から飲んでいる間、蓋が不注意に閉じるのを防ぐ、ヒンジ戻り止めの一部を形成するノッチ3606と、を含む。ベース部分3602は、蓋部材1200内のベース部分3602内にベース部分3602を保持するのを助ける、アーム3608、開口3610、及び出っ張り3612などの成形機構も含む。出っ張り3612は、ねじりばね3200用のランディングプラットフォームを提供する。
【0098】
図38及び
図39は、(ボタン110のラッチ部分を受け入れるための)開口3800及び(蓋104が閉じられるとき、ラッチ部分を移動するための)カム表面3900を含む下側部分が、例えば、
図35及び
図40〜
図42に示すように、蓋部材1200から延びるように歯306を蓋部材1200内に固定するための成形機構3809及び3902を示す歯の斜視図(正面及び背面)を示す。
図40〜
図42に示すように、蓋部材1200のプラスチック4000が歯306の成形機構を充填して取り囲み、蓋部材1200のプラスチック4100がヒンジ部材304の成形機構を充填して取り囲んで、歯306及びヒンジ部材304が蓋部材1200内に位置決め固定される。
【0099】
図43は、外側シェル102に取り付けられたキャップ108と、蓋104の突起3506によってリッジ3500が注ぎ口300の開口部314内に押し込まれて、開口部314の内側縁部4300と係合するように閉じられた蓋104とを有する組み立てられた携帯用飲料容器の一部断面図を示す。
【0100】
図44〜
図47は、いくつかの態様によるボタン110及びスイッチ111の組立の様々な段階を示す。
図44に示すように、圧縮ばね3406は円筒状の突起3410上に配置され、ロックばね3408は線状突起3411の周囲で少なくとも部分的に包み込まれる。次に、
図45に示すように、ロックバー4500が突起3410の下で横方向に延在するようにスイッチ111がロックばね3408の上に配置される。次いで、フィンガ機構3404及びボタン110が、圧縮ばね3406によって突起3410の上に配置される。次いで、ボタン110及びスイッチ111が夫々、開口2012及び2014内に延在するように、ベース部材2013がねじ切り部材2008上に配置される。
【0101】
図48に、ボタン110及びフィンガ機構3404の背面斜視図を示す。
図48に示すように、ボタン110の内面は、スイッチ111が(ボタン110及びフィンガ機構3404の作動を防止するために)ロック位置まで持ち上げられるとロックバー4500と接触するリブ表面4800と、フィンガ機構3404の旋回部4812用の旋回面を形成する突起4802と、ボタン110が押されたとき又は解放されたときに、ボタン110及びフィンガ機構3404の滑らかに誘導される直線運動を提供するために、ねじ切り部材2008内の開口内へと延在するピン突起4804と、フィンガ機構3404が前方に回転し過ぎるのを防ぐリブ4806と、を含むことができる。
【0102】
図49は、部分的に突起4802によって形成される凹部4900内で、フィンガ機構3404の旋回部分4812がどのように回転するか(例えば、矢印4902を参照のこと)を示すボタン110及び旋回可能なフィンガ機構3404の断面側面図を示す。歯306のカム表面3900がフィンガ機構3404のカム表面4810に接触すると、フィンガ機構3404は回転することができる。
図49は、ボタン110が押されたとき又は解放されたときに、ピン4804の軸4906に沿って誘導される際の、ボタン110及びフィンガ機構3404の両方の直線運動の方向を示す矢印4910も示す。軸4906は、(旋回部分4812において)フィンガ機構3404の旋回軸の上に位置決めされているので、圧縮ばね3406は常にフィンガ機構3404を前方に押すようになる。
【0103】
図49は、フィンガ機構3404と、(フィンガ機構3404がラッチ位置にあるときの)ボタン110のプッシュリブ4806との間のギャップ4904も示す。ギャップ4904は、携帯用飲料容器100が落下したときに、ボタン110がラッチ凹部4913と歯306との係合を解除して、蓋104が開くのを防止するためもものである。ボタン110のゼロドラフト底面4922が、ねじ切り部材2008内の対応するゼロドラフトリブに乗り上げて、ボタン110に回転防止機能を提供する。
【0104】
図50、
図51及び
図52は、それぞれ、ラッチ構成(5000)、蓋開放構成(5002)及び蓋閉鎖構成(5004)における携帯用飲料容器の一部の断面側面図を示す。ラッチ構成5000において、歯306はラッチ凹部4913内にラッチされ、フィンガ機構3404の一部が歯306の開口3800内に延在している。圧縮ばね3406(
図50では見えない)は、フィンガ機構3404を外側に向かって押し、フィンガ機構3404がボタン110を外側に向かって押す。ボタン110の縁部5092は開口2012の内側に引っ掛かる。蓋開放構成5002において、ボタン110が押し込まれると、フィンガ機構3404は圧縮ばね3406に真っすぐ後ろに従い、ロックアウトバー4500がロック位置まで引き上げられた場合、ボタン110がラッチ構成5000から蓋開放構成5002へと移るのを防ぐことに留意されたい。蓋閉鎖構成5004において、蓋104が閉じていると、歯306のカム表面3900は、フィンガ機構3404のラッチフックのカム表面4810を圧迫してフィンガ機構3404を逆方向に旋回させ、フィンガ機構3404が跳ね返ってラッチ構成5000に戻るまで、歯306が下方に延伸できるようにする。蓋104が閉じることによって歯306が下方に延伸すると、ボタン110は圧縮ばね3406によって押し出されたままとなり、したがってカタカタと揺れない。
【0105】
図53〜
図55は、蓋104が完全に開いた位置にあるとき、(例えば、ユーザが注ぎ口300から飲んでいる間に)蓋が落ちて閉じるのを防ぐ戻り止めが設けられた構成のヒンジ200の様々な機構を示す。
図53に示されるように、ピン3206は、円筒シャフト5300、線状突起5304を有するヘッド5306、及び円筒シャフト内のノッチ5302を含む。
図54は、ヘッド5306が実質的にヒンジ部材400の外面と同一平面にあり、突起5304が外面を超えて延びるように、ヒンジ部材400におけるキャビティ内に配設されたピン3206の正面図を示す。
図55は、ノッチ5302によって形成される平坦面が、ヒンジ部材400の後部開口の対応する形状の表面を圧迫してピン3206の回転を防ぐようにしたピン3206の背面図を示す。
図56は、蓋104が完全に開いた状態にあり、ヒンジ部材400がベース部302に取り付けられた携帯用飲料容器100の一部の断面側面図を示す。図に示すように、戻り止め機構は、ばね3208によって外側に押され、ヘッド5306とヒンジ部材400(ピン3206及びバネ3208が内部に配置されている)内のキャビティとの間で接触部5600によって誘導される、ばね付勢戻り止めピンとしてのピン3206を含む。蓋104の回転の間、突起5304は、蓋104に取り付けられたヒンジ部材304のヒンジバレル3600上のカム表面に乗り上げ、ユーザが蓋に十分な回転力を印加してノッチ3606の外へ突起5304を押し出すまで、バレル3600内のノッチ3606内に「入り込み」、完全に開いた位置に蓋を固定する。
【0106】
図57は、同じ材料(例えば、透明なGrilamid(登録商標)ナイロン12材料)のダブルショットを使用する2ショット成形プロセスで注ぎ口が形成された実施形態における注ぎ口300の断面図を示す。
図57に示すように、第1のショット5700及び第2のショット5704を使用して、注ぎ口300のネック部905及び第1のショットのピーク5702近くの肉厚部分を形成することができる。第1のショット5700は、(キャップ108内のロックされた位置に注ぎ口300をスナップ留めするための)スナップフィンガ5710及びガスケットリブ5712を有する注ぎ口300のネック部905を含む。第2のショット5704は、第1のショット5700の頂部を覆うほぼ一定の厚みの壁(例えば、2mmの壁)であって、本明細書で説明するような、注ぎ口300の角度付き縁部及び背面フィンを形成するために、様々な位置において付加的な厚みを有している。
図57において、2つのショット間には目に見える境界線が存在するが、これは単に説明のためのものであり、最終注ぎ口300は、2つのショット間に目に見える境界線のない実質的に透明なモノリシック部品であってもよい。
【0107】
図58〜
図61は、携帯用飲料容器100内に提供される上側衝撃吸収部材2010及び下側衝撃吸収部材1600の様々な態様を示す。
図58は、キャップ108が外側シェル102に取り付けられている間の、内側容器101とねじ切り部材2008との間で上側衝撃吸収部材2010が圧縮された携帯用飲料容器100の一部の断面斜視図を示す。
図59は、明確にするために、上側衝撃吸収部材2010を別に示している。
図58に示すように、上側衝撃吸収部材2010は、ねじ切り部材2008の内周縁の1つ以上の出っ張り5800の上に凹部3414を「スナッピング」することによって、ねじ切り部材2008上に保持されてもよい。
図58に示す構成において、上側衝撃吸収部材2010は、注ぎ口300及びキャップ108と同心となるように内側容器101のネック部を案内する際に、注ぎ口ガスケット(
図58では見えない)と競合する。この構成において、上側衝撃吸収部材2010は、(矢印5802で示されるような)軸方向又は縦方向に最高の吸収を提供し、(矢印5804で示されるような)半径方向又は横方向にはそれよりも小さい吸収を提供する。力は、上側衝撃吸収部材2010の厚い壁を介して、ねじ切り部材2008における棚部5806まで垂直方向に伝達される。注ぎ口ガスケットは水平/半径方向における衝撃吸収にも寄与しているため、水平方向に伝達される力はより少ない。
【0108】
図61は、内側容器101と外側シェル102との間に配置される下側衝撃吸収部材1600を有する携帯用飲料容器100の一部の断面斜視図を示す。
図60は、明確にするために、下側衝撃吸収部材1600を別に示している。
図60の例に示すように、下側衝撃吸収部材1600は、内側容器101の外部からの凝結が、ユーザが飲むときにユーザ上にこぼれずに底面で携帯用飲料容器100の外に流れ落ちるようにする排水溝6100を含む。下側衝撃吸収部材1600の外側のリブ6102は、重量を少なくし、衝撃エネルギーを吸収するように可撓性を有する。下側衝撃吸収部材1600は、外側シェル102内に内側容器101のスナップ式固定を提供するために、内側容器101上の周縁突起3100を受け入れるように構成された周縁凹部6200も含む。
図61の構成において、下側衝撃吸収部材1600は、リム6000を覆い、その上にフィットする凹部6104によって、外側シェル102の底部で小さな内向きリム6000上に保持される。
図60及び
図61の構成において、下側衝撃吸収部材1600の底面が、完全に組み立てられた携帯用飲料容器100の底面を形成する。
【0109】
図62は、キャップ108の注ぎ口300及びベース部302が協働するラッチ機構を用いた実施形態における、(蓋104が取り外された)携帯用飲料容器100の上面図を示す。
図62の例において注ぎ口300の透明材料を通して示されるように、注ぎ口300は、注ぎ口300がキャップ108への挿入又はキャップ108からの取り外しのために回転されるとき、ベース部302内の内部棚上の対応するアライメント開口6204を通るように構成されたアライメント突起6200を含むことができる。
図62に示すように、アライメント突起6200がアライメント開口6204と位置合わせされて、注ぎ口300がキャップ108内に挿入される場合、注ぎ口300の内面は、解除ボタン3204上に隆起したノブ6206を下方に押し、それによって、解除ボタン3204を上方に付勢するばね(
図62では見えない)を圧縮する。ベース部302内に注ぎ口300を固定するために、注ぎ口300は、注ぎ口300の内面上の凹部6280がノブ6206と位置合わせされ、ばねの力によってノブ6206が上昇して凹部6280内に「入る」まで、注ぎ口300は(矢印6210によって示されるように)回転され、それによって、ユーザが注ぎ口を解放するために解除ボタン3204を押すまで、注ぎ口300が回転しないように固定することができる。
【0110】
様々な実装に従い、本明細書において、飲用可能な液体などの液体を保存及び持ち運ぶための、より衛生的で耐損傷性の製品を提供する携帯用飲料容器が開示される。
【0111】
本明細書で使用される場合、一連のアイテムに先行する「のうちの少なくとも1つ」という語句は、アイテムのうちのいずれかを分けるための「及び」又は「又は」という語と共に、リストの各メンバ(すなわち、各アイテム)ではなく、全体としてリストを修正する。「のうちの少なくとも1つ」という語句は、少なくとも1つのアイテムの選択を必要とせず、むしろこの語句は、アイテムのうちのいずれか1つのうちの少なくとも1つ、及び/又はアイテムの任意の組み合わせのうちの少なくとも1つ、及び/又はアイテムの各々のうちの少なくとも1つ、を含むことを意味することができる。例を挙げると、「A、B、及びCのうちの少なくとも1つ」又は「A、B、又はCのうちの少なくとも1つ」という語句は、各々、Aのみ、Bのみ、又はCのみ;A、B、及びCの任意の組み合わせ;及び/又は、A、B、及びCの各々のうちの少なくとも1つを指す。
【0112】
更に、「含む」、「有する」、などの語句が説明又は特許請求の範囲で使用される限りでは、こうした語句は、特許請求の範囲において遷移語として採用されるときに「備える」が解釈されるように、「備える」という語句と同様に包含的であるものと意図される。
【0113】
要素を単数形で言い表すことは、具体的に示されていない限り、「唯一」を意味するものではなく、むしろ「1つ以上」を意味するものと意図される。当業者に知られているか又は後に知られることになる、本開示全体を通じて説明する様々な構成の要素に対するすべての構造的及び機能的な等価物は、参照により本明細書に明示的に組み込まれ、主題の技術によって包含されるものと意図される。更に、本明細書に開示されている内容は、こうした開示が上記の説明において明示的に示されているかどうかにかかわらず、公開専用であることが意図されることはない。
【0114】
本明細書は多くの詳細を含むが、これらは請求され得る範囲に関する制限と解釈されるべきではなく、むしろ、主題の特定の実装の説明として解釈されるべきである。別々の態様との関連において本明細書で説明するある特徴は、単一の態様において組み合わせて実装することも可能である。その逆に、単一の態様との関連において説明する様々な特徴は、別々に、又は任意の好適な下位組み合わせで、複数の態様において実施することも可能である。更に上記特徴は、ある組み合わせにおいて作用するものとして説明している場合もあり、また、初期にはそのように請求される場合さえあるが、請求する組み合わせからの1つ以上の特徴は、場合によっては組み合わせから削除することが可能であり、請求する組み合わせは下位組み合わせ又は下位組み合わせの変形を対象とし得る。
【0115】
同様に、動作が図面内で特定の順序で示されている一方で、これは、こうした動作が図示された特定の順序又は起こった順序で実行されることを必要とするか、あるいは、例示されるすべての動作が、望ましい結果を達成するために実行されることを必要とするものとして、理解されるべきではない。ある状況においては、マルチタスク及び並列の動作が有利な場合がある。更に、前述の態様における様々なシステム構成要素の分離は、こうした分離がすべての態様において必要であるものとして理解されるべきではなく、説明する構成要素及びシステムは、一般に単一の製品に統合するか、又は複数の製品にパッケージングすることが可能であるものと理解されたい。
【0116】
本明細書の主題を特定の態様に関して説明してきたが、他の態様も実施可能であり、特許請求の範囲内にある。例えば、特許請求の範囲に記載される動作は、異なる順序で実行すること、及び依然として望ましい結果を達成することが可能である。一例として、添付の図面に示されるプロセスは、望ましい結果を達成するために、必ずしも示された特定の順序又は起こった順序を必要としない。ある実施形態においては、マルチタスク及び並列処理が有利であり得る。他の変形形態は、特許請求の範囲内にある。
【0117】
これら及び他の実施形態は、特許請求の範囲内にある。