特許第6640029号(P6640029)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6640029
(24)【登録日】2020年1月7日
(45)【発行日】2020年2月5日
(54)【発明の名称】釣り竿の穂先部材
(51)【国際特許分類】
   A01K 87/00 20060101AFI20200127BHJP
【FI】
   A01K87/00 620A
【請求項の数】4
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2016-112368(P2016-112368)
(22)【出願日】2016年6月6日
(65)【公開番号】特開2017-216906(P2017-216906A)
(43)【公開日】2017年12月14日
【審査請求日】2018年9月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000002495
【氏名又は名称】グローブライド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100126572
【弁理士】
【氏名又は名称】村越 智史
(74)【代理人】
【識別番号】100140822
【弁理士】
【氏名又は名称】今村 光広
(72)【発明者】
【氏名】中川 慎太郎
(72)【発明者】
【氏名】中村 拓貴
【審査官】 大澤 元成
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−042749(JP,A)
【文献】 特開平11−276025(JP,A)
【文献】 特開平11−178478(JP,A)
【文献】 実開平05−020558(JP,U)
【文献】 登録実用新案第3044614(JP,U)
【文献】 特開2007−289010(JP,A)
【文献】 特開2007−060996(JP,A)
【文献】 特開2009−165358(JP,A)
【文献】 米国特許第04300303(US,A)
【文献】 中国実用新案第203851668(CN,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01K 87/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
穂先竿の前端に装着され中心軸に沿って延びる竿ホルダーと、
前記竿ホルダーの前端に設けられ、前端に向かって縮径し且つその全長にわたって前記竿ホルダーの前端の径よりも小径となるように形成された小径部と、
前記小径部の前端に設けられ、前記竿ホルダーの前端の径よりも小径で且つ前記小径部の前端の径よりも大径となるように形成されたカラーと、
を備え、
前記竿ホルダーの外周面は、前記中心軸に沿って切断した断面視において直線状であって前記中心軸に対して傾いている直線部を有し、
前記竿ホルダーの前記前端の径は、前記直線部の前端の径である、
穂先部材。
【請求項2】
前記小径部の後端の径と前端の径との差は、前記竿ホルダーの前端の径と前記カラーの径との差以上である、請求項1に記載の穂先部材。
【請求項3】
前記竿ホルダーの前端面の外周縁が面取りされている、請求項1又は請求項2に記載の穂先部材。
【請求項4】
請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の穂先部材を備えた釣り竿。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣り竿の穂先竿に取り付けられる穂先部材に関する。本発明は、より具体的には、釣り糸が結びつけられる穂先部材に関する。
【背景技術】
【0002】
釣り竿の穂先竿に取り付けられる従来の穂先部材は、穂先竿に装着される竿ホルダーと、当該竿ホルダーの前端に設けられた小径部と、当該小径部の前端に設けられたカラーと、を備える。小径部は、竿ホルダー及びカラーよりも小径に形成されている。穂先部材においては、小径部に釣り糸を結びつけられる。これにより、竿ホルダーの前端面とカラーの後端面との間に釣り糸が保持される。このような従来の穂先部材は、例えば、特開平10−042749号公報、特開2008−278841号公報、及び特開2008−178311号公報に開示されている。
【0003】
従来の穂先部材におけるカラーは、釣り糸の抜け止めのために、小径部よりも大径に構成される。釣り糸は、実釣時に前方に向かって引かれることが多いので、小径部の前方にあるカラーは、なるべく大径となるように形成される。例えば、特開平10−042749号公報及び特開2008−278841号公報に記載及び図示されているように、カラーは、小径部の後方にある竿ホルダーよりも大径に形成されることが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−042749号公報
【特許文献2】特開2008−278841号公報
【特許文献3】特開2008−178311号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来の穂先部材を振出式の釣り竿に用いると、穂先竿を元側の竿体の内側に収容する際に、大径のカラーが当該元側の竿体の前端面や内周面に衝突してしまうという問題がある。カラーが元側の竿体の前端面や内周面に衝突すると、当該元側の竿体の前端面や内周面が傷つき、ひいては元側の竿体が破壊されてしまう。
【0006】
本発明の目的の一つは、穂先竿を元側の竿体へ収容する際に当該元側の竿体の前端面や内周面を傷付けにくい穂先部材及び当該穂先部材を備える釣り竿を提供することである。本発明のこれら以外の目的は、本明細書全体を参照することにより明らかとなる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態に係る穂先部材は、穂先竿の前端に装着される竿ホルダーと、当該竿ホルダーの前端に設けられた小径部と、当該小径部の前端に設けられたカラーと、を備える。本発明の一実施形態において、当該小径部は、前端に向かって縮径するように形成される。また、当該小径部は、その全長にわたって竿ホルダーの前端の径よりも小径となるように形成される。本発明の一実施形態において、当該カラーは、竿ホルダーの前端の径よりも小径で且つ小径部の前端の径よりも大径となるように形成される。
【0008】
当該実施形態に係る穂先部材は、カラーの径が竿ホルダーの前端の径よりも小径となるように形成されているので、穂先竿を元側の竿体に収納するときにカラーの外周面が当該元側の竿体の前端面や内周面に衝突しにくくなる。これにより、当該元側の竿体の破損を抑制することができる。
【0009】
本発明の一実施形態に係る穂先部材は、小径部の後端の径と前端の径との差が、竿ホルダーの前端の径とカラーの径との差以上となるように形成されている。当該実施形態に係る穂先部材においては、小径部の縮径幅が竿ホルダーの前端の径とカラーの径との差以上であるため、当該小径部の前端は、釣り糸を保持するために十分な深さを有する。これにより、カラーの径を竿ホルダーの前端の径より小さくしても、カラーの径が竿ホルダーの前端の径以上となるように構成されている従来の穂先部材と同程度に釣り糸が前方へ抜けづらくなっている。
【0010】
本発明の一実施形態においては、前記竿ホルダーの前端面の外周縁が面取りされている。当該実施形態によれば、竿ホルダーの前端面によって元側の竿体の前端面や内周面を傷付けることを防ぐことができる。
【0011】
本発明の一実施形態に係る釣り竿は、上述した本発明の様々な実施形態に係る穂先部材を備える。当該釣り竿は、穂先竿を備える。当該穂先竿の先端には、上述した本発明の様々な実施形態に係る穂先部材が装着されている。
【発明の効果】
【0012】
本発明の実施形態によって、穂先竿を元側の竿体へ収容する際に当該元側の竿体の前端面や内周面を傷付けにくい穂先部材及び当該穂先部材を備える釣り竿を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】本発明の一実施形態に係る穂先部材を示す側面図である。
図2図1の穂先部材を軸線xを通る平面で切断した断面を示す断面図である。
図3図2の穂先部材の先端を拡大して示す拡大断面図である。
図4】本発明の一実施形態に係る穂先部材が装着された穂先竿を元側の竿体に収容する工程を示す模式図である。図4においては、竿体20は、その外周面が竿体30の内周面に継合するまで引き出された伸張位置にある。
図5】本発明の一実施形態に係る穂先部材が装着された穂先竿を元側の竿体に収容する工程を示す模式図である。図5においては、竿体20が途中まで竿体30に収容されている。
図6】本発明の一実施形態に係る穂先部材が装着された穂先竿を元側の竿体に収容する工程を示す模式図である。図6においては、竿体20が竿体30に完全に収容されている。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、適宜図面を参照し、本発明の様々な実施形態を説明する。なお、各図面において共通する構成要素に対しては同一の参照符号が付されている。各図面は、説明の便宜上、必ずしも正確な縮尺で記載されているとは限らない点に留意されたい。
【0015】
図1及び図2を参照して、本発明の一実施形態に係る穂先部材を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る穂先部材を示す側面図であり、図2は、図1の穂先部材を軸線xを通る平面で切断した断面を示す断面図である。図示のように、本発明の一実施形態に係る穂先部材10は、穂先竿20の前端(穂先側端部)に装着される。この穂先竿20は、振出式の釣り竿において最も前側(穂先側)に設けられる竿体である。穂先竿20は、後述するように、不使用時(例えば、運搬時や保管時)には元側にある竿体に収容され、使用時には当該元側の竿体から引き出される。穂先竿20は、例えば繊維強化樹脂から中実の棒状に形成される。穂先竿20は、後側に向かって拡径するように形成される。
【0016】
図1の穂先部材10及び穂先竿20は、紙面に向かって右が釣り竿の穂先側で、紙面に向かって左が釣り竿の竿尻側となるように描かれている。本明細書においては、穂先部材10及び穂先竿20の方向について言及する場合には、穂先側(つまり、図1の右側)を「前」あるいは「先」といい、竿尻側(つまり、図1の左側)を「後」あるいは「元」という。この用法に従えば、穂先竿20を収容する元側の竿体は、釣り竿の使用時において当該穂先竿よりも後側に配置される竿体を意味する。
【0017】
本発明の一実施形態に係る穂先部材10は、図示のとおり、釣り糸が結びつけられる小径部10aと、この小径部10aの後端に設けられた竿ホルダー10bと、小径部10aの前端に設けられたカラー10cと、を有する。穂先部材10は、金属材料又は非金属材料から形成される。穂先部材10を形成するための金属材料として、例えば、ステンレス、アルミニウム、チタン、又はこれらの合金が用いられ得る。穂先部材10を形成するための非金属材料として、例えば、繊維強化樹脂を用いることができる。穂先部材10は、金型成型によりその全体を一体成型してもよいし、別個に製作された複数の部品を接合することで作製してもよい。例えば、穂先部材10は、小径部10aと竿ホルダー10bとを別体の部品として製作し、この小径部10aに相当する部品を竿ホルダー10bに相当する部品に取り付けても良い。このとき、小径部10aは、竿ホルダー10bに対して接着されてもよいし、竿ホルダー10bにその軸線周りに回転可能に支持されるように取り付けられてもよい。小径部10aに相当する部品が竿ホルダー10bに相当する部品に回転可能に支持されている穂先部材の例は、特開2008−278841号公報に開示されている(図2参照)。穂先部材10は、その全体を同一の材料から形成してもよいし、各構成要素を互いと異なる材料から形成してもよい。例えば、小径部10a及びカラー10cを金属材料から形成する一方、竿ホルダー10bを繊維強化樹脂から形成してもよい。
【0018】
竿ホルダー10bは、後側が開口し前側が閉塞された筒状に形成される。竿ホルダー10bは、この後側の開口部に、穂先竿20の先端を受け入れる。このように、穂先部材10は、竿ホルダー10bを介して穂先竿20に装着される。竿ホルダー10bは、その外周面が図示のように前側に向かって拡径するように形成されてもよい。竿ホルダー10bは、その全長にわたってほぼ同一の外形を有するように構成されてもよい。
【0019】
小径部10aは、少なくともその前端の径がカラー10cの径よりも小さくなるように形成される。本発明の一実施形態において、小径部10aは、その全長にわたって竿ホルダー10b(特にその前端)の径よりも小さな径を有するように形成される。
【0020】
本発明の一実施形態において、カラー10cは、中心軸xを通る平面で切断したときに四隅が面取りされた長方形を有するように形成される。本発明の一実施形態において、カラー10cは、竿ホルダー10bの前端の径よりも小さな径を有するように形成される。カラー10cの径が軸方向において変化する場合には、カラー10cは、その径の最大値が竿ホルダー10bの前端の径よりも小さくなるように形成される。カラー10cの形状は、本発明の趣旨を逸脱しない限り任意に変更することができる。
【0021】
このように構成された穂先部材10においては、小径部10aの外周面と、竿ホルダー10bの前端面10dとカラー10cの後端面10eとにより、環状の溝10fが画定される。小径部10aの外周面に結びつけられた釣り糸Tの移動は、この溝10f内に制約される。例えば、小径部10aの外周面に結びつけられた釣り糸Tが前方へ引っ張られても、カラー10cの後端面10eによって釣り糸Tの当該後端面10eより前方への移動は規制される。
【0022】
本発明の一実施形態において、竿ホルダーの10gの前端面10dの外周縁は面取りされる。これにより、竿ホルダーの10gの前端面10dの外周縁には、湾曲部10gが形成される。
【0023】
次に、図3を参照して、小径部10a、竿ホルダー10b、及びカラー10cの寸法について説明する。図3に示すとおり、本発明の一実施形態に係る穂先部材10、小径部10aの後端の径r1が竿ホルダー10bの前端の径r4よりも小さくなるように構成される。竿ホルダー10bの前端の径r4は、竿ホルダー10bの前端面10dの外周縁に湾曲部10gが形成されている場合には、図3に示すように、竿ホルダー10bの外周面が図3の断面視において直線状である直線部10hと当該湾曲部10gとの境界における竿ホルダー10bの径を意味してもよい。つまり、竿ホルダー10bの前端面10dに湾曲部10gが形成されている場合には、竿ホルダー10bの外周面が断面視で直線状の部分の前端における径を竿ホルダー10bの前端の径r4とすることができる。
【0024】
また、本発明の一実施形態に係る穂先部材10は、小径部10aの前端の径r2がカラー10cの径r3よりも小さくなっている。カラー10cの径が軸方向において変化する場合には、カラー10cの径r3は当該カラー10cの径の最大値としてもよい。
【0025】
本発明の一実施形態においては、溝10fの前端における深さ(つまり、r3−r2)が使用される釣り糸Tの直径の1.5倍以上、2倍以上、2.5倍以上、3.0倍以上、3.5倍以上、4.0倍以上、4.5倍以上、又は5.0倍以上となるように、穂先部材10が形成される。釣り糸Tは前方から抜けやすいため、溝10fの前端における深さを釣り糸Tの直径と比べて深く形成しておくことにより、釣り糸Tをより確実に抜け止めすることができる。
【0026】
本発明の一実施形態に係る穂先部材10は、小径部10aが前方に向かって縮径するように(つまり、r2<r1となるように)構成される。これにより、小径部10aの外周面とカラー10cの後端面10eとが鋭角になるので、釣り糸Tが当該小径部10aの外周面とカラー10cの後端面10eとの間に保持されやすくなる。
【0027】
本発明の一実施形態に係る穂先部材10は、カラー10cの径r3が竿ホルダー10bの前端の径r4よりも小さくなるように形成される。これにより、カラー10cの外周面は、竿ホルダー10bの外周面よりも径方向において後退した位置に配置されるので、穂先竿20を元側の竿体に収容する場合に、カラー10cが当該元側の竿体の前端面や内周面を傷付けることを防止できる。
【0028】
本発明の一実施形態に係る穂先部材10は、小径部10aの後端の径r1と前端の径r2との差(r1−r2)が、竿ホルダー10bの前端の径r4とカラーの径r3との差(r4−r3)以上となるように構成される。当該実施形態においては、カラー10cの径r3を竿ホルダー10bの前端の径r4より小さくしても、そのカラー10cの竿ホルダー10bからの後退幅よりも小径部10aの軸方向における縮径幅(すなわち、r1−r2)が大きくなるため、小径部10aの前端において溝10fの深さを十分に確保することができる。換言すれば、カラー10cの外周面は、竿ホルダー10bの外周面よりも(r4−r3)だけ径方向において後退しているが、この後退幅よりも小径部10aが前方に向かって縮径している縮径幅(r1−r2)の方が大きいため、溝10fは小径部10aの前端において十分な深さを有している。
【0029】
次に、図4ないし図6を参照して、本発明の一実施形態に係る穂先部材10が装着された穂先竿を元側の竿体に収容する工程を説明する。図4ないし図6には、穂先部材10が装着された穂先竿20に加えて、この穂先竿20を収容する元側竿体30が示されている。元側竿体30は、前側に向かって若干縮径するほぼ円筒形状に形成される。これにより、不使用時に穂先竿20をその内部に収容することができる。使用時に穂先竿20が竿体30の内部から伸張位置まで引き出されると、元側竿体30の先端が穂先竿20の後端と継合する。元側竿体30は、使用時に穂先から数えて2番目に位置するので、2番竿と呼ばれることもある。
【0030】
図4は、穂先竿20が伸張位置まで引き出されたときの穂先竿20及び元側竿体30を示している。穂先竿20は、使用時に、図4の伸張位置まで引き出される。この伸張位置においては、穂先竿20が節落ちしないように、穂先竿20の後端と元側竿体30の前端とが継合している。
【0031】
釣り竿の不使用時には、穂先竿20は元側竿体30の内部に収容される。穂先竿20を元側竿体30に収容するために、釣り人はまず穂先竿20を握って元側竿体の後側に向かって押し込む。これにより、図5に示すように、穂先竿20の後端と元側竿体30の前端との継合が解除され、穂先竿20が元側竿体の奥に向かって移動する。
【0032】
次に、元側竿体30との継合が解除された穂先竿20を当該元側竿体30の奥に向かって押し込む。穂先竿20は、図6に示すように、その先端に装着されている穂先部材10が元側竿体30の内部に収容されるまで(つまり、穂先部材10の前端が元側竿体30の前端よりも後方に位置するまで)、元側竿体30の奥に押し込まれる。
【0033】
元側竿体30は、上述したように前側に向かって縮径しているので、その内周面は、当該元側竿体30の中心軸方向に対して傾いている。穂先竿20を元側竿体30に収容する際には、元側竿体30の内周面に沿って穂先竿20が押し込まれるので、穂先竿20が径方向に突出する部材を有していると、かかる部材により元側竿体30の前端面や内周面が傷付けられてしまう。穂先竿20はその先端に穂先部材10を備えているが、穂先部材10は、カラー10cの径r3が竿ホルダー10bの前端の径r4よりも小径となるように形成されているので、穂先竿20を元側竿体30に収容するときにカラー10cの外周面が当該元側竿体30の前端面や内周面に衝突しにくくなっている。これにより、元側竿体30の破損を抑制することができる。
【0034】
本明細書で説明された各構成要素の寸法、材料、及び配置は、実施形態中で明示的に説明されたものに限定されず、この各構成要素は、本発明の範囲に含まれうる任意の寸法、材料、及び配置を有するように変形することができる。また、本明細書において明示的に説明していない構成要素を、説明した実施形態に付加することもできるし、各実施形態において説明した構成要素の一部を省略することもできる。
【符号の説明】
【0035】
10 穂先部材
10a 小径部
10b 竿ホルダー
10c カラー
20 穂先竿
30 元側竿体
図1
図2
図3
図4
図5
図6