特許第6640350号(P6640350)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6640350ウェブリアルタイム通信シナリオの強化型メディアプレーン最適化
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6640350
(24)【登録日】2020年1月7日
(45)【発行日】2020年2月5日
(54)【発明の名称】ウェブリアルタイム通信シナリオの強化型メディアプレーン最適化
(51)【国際特許分類】
   H04M 3/00 20060101AFI20200127BHJP
   H04W 80/10 20090101ALI20200127BHJP
   H04M 11/00 20060101ALI20200127BHJP
   H04L 29/08 20060101ALI20200127BHJP
   H04L 12/70 20130101ALI20200127BHJP
【FI】
   H04M3/00 B
   H04W80/10
   H04M11/00 302
   H04L13/00 307A
   H04L12/70 D
【請求項の数】40
【全頁数】44
(21)【出願番号】特願2018-523760(P2018-523760)
(86)(22)【出願日】2015年11月9日
(65)【公表番号】特表2019-506019(P2019-506019A)
(43)【公表日】2019年2月28日
(86)【国際出願番号】EP2015076055
(87)【国際公開番号】WO2017080574
(87)【国際公開日】20170518
【審査請求日】2018年6月1日
(73)【特許権者】
【識別番号】513311642
【氏名又は名称】ノキア ソリューションズ アンド ネットワークス オサケユキチュア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ベリング トマス
【審査官】 山田 倍司
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0136656(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0294000(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0301742(US,A1)
【文献】 特表2012−503265(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
H04B 7/24− 7/26
H04L 12/00−12/26
12/50−12/955
13/02−13/18
29/00−29/12
H04M 1/00
1/24− 3/00
3/16− 3/20
3/38− 3/58
7/00− 7/16
11/00−11/10
99/00
H04N 7/10
7/14− 7/173
7/20− 7/56
21/00−21/858
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
同じストリーム制御アソシエーションにおいて搬送可能な多数のメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第1のセッション記述メッセージを受信し、及び
前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、前記多数のメディアストリームの個別搬送の可能性、及び前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性を表わす第2のセッション記述メッセージを生成する、
ことを含む方法。
【請求項2】
前記第2のセッション記述メッセージは、
前記多数のメディアストリームの各メディアストリーム当たり1つのメディアライン、及び
前記少なくとも幾つかのメディアストリームが同じストリーム制御アソシエーションに属することを表わす前記少なくとも幾つかのメディアストリームの情報、
を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
各メディアストリーム当り1つのメディアライン、及び同じストリーム制御アソシエーションにおける多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性の指示を含む第1のセッション記述メッセージを受信し、及び
前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記少なくとも幾つかのメディアストリームの前記共同搬送を表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第2のセッション記述メッセージを生成する、
ことを含む方法。
【請求項4】
前記第1のセッション記述メッセージは、前記少なくとも幾つかのメディアストリームが同じストリーム制御アソシエーションに属することを表わす前記少なくとも幾つかのメディアストリームの情報を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインの序数を含み、前記序数は、前記第2のセッション記述メッセージにおける前記メディアラインの順序に対応する、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインの序数を含み、前記序数は、前記第1のセッション記述メッセージにおける前記メディアラインの順序に対応する、請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインに各々属する情報要素を含み、
前記情報要素の各々は、前記情報要素が属するメディアライン以外の前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインの序数を含み、前記序数は、前記第2のセッション記述メッセージにおける前記メディアラインの順序に対応する、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインに各々属する情報要素を含み、
前記情報要素の各々は、前記情報要素が属するメディアライン以外の前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインの序数を含み、前記序数は、前記第1のセッション記述メッセージにおける前記メディアラインの順序に対応する、請求項4に記載の方法。
【請求項9】
前記ストリーム制御アソシエーションにはアソシエーション番号が指定され、
前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインに各々属する情報要素を含み、
前記情報要素の各々は、同じストリーム制御アソシエーションに指定される前記アソシエーション番号を含む、請求項2又は4に記載の方法。
【請求項10】
前記第2のセッション記述メッセージの各メディアラインには独特の番号が指定され、
前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインに指定された独特の番号を含む、請求項2又は4に記載の方法。
【請求項11】
前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記少なくとも幾つかのメディアストリームの前記共同搬送に関連した所定の属性が、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインの1つに追加される、請求項1から10のいずれかに記載の方法。
【請求項12】
前記第2のセッション記述メッセージを送信することを更に含む、請求項1から11のいずれかに記載の方法。
【請求項13】
前記方法は、セルラーシステムの強化型プロキシーコールセッション制御機能ノードにおいて又はそれにより実行可能であり、及び/又は
前記方法は、LTE及びLTE−Aセルラーシステムの少なくとも1つにおいて実行可能であり、及び/又は
前記第1のセッション記述メッセージは、セッション記述プロトコルオファー又はセッション記述プロトコル回答の1つであり、及び/又は
前記第2のセッション記述メッセージは、セッション記述プロトコルオファー又はセッション記述プロトコル回答の1つであり、及び/又は
前記ストリーム制御アソシエーションは、ストリーム制御送信プロトコルアソシエーションである、請求項1から12のいずれかに記載の方法。
【請求項14】
第1の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす第1のセッション記述メッセージを受信し、
前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、
前記少なくとも1つのメディアストリームごとに、第2の搬送及びエンコーディングと共にメディアストリームを搬送すべきであることを表わす少なくとも1つのメディアライン、及び
前記第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性、
を含む第2のセッション記述メッセージを生成し、及び
前記第2のセッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を、前記第2のセッション記述メッセージに追加する、
ことを含む方法。
【請求項15】
前記第2のセッション記述メッセージを送信することを更に含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
第2の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアライン、
第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性、及び
最初に生成される前記セッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報、
を含むセッション記述メッセージを受信し、及び
前記メディアライン数情報に基づき、前記第1の搬送及びエンコーディングを、前記少なくとも1つのメディアライン各々に対応する前記少なくとも1つのメディアストリーム各々の搬送に使用すべきかどうか決定する、
ことを含む方法。
【請求項17】
前記受信したセッション記述メッセージにおける各メディアラインをカウントし、
前記カウントの結果と、前記メディアライン数情報から導出される、最初に生成された前記セッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの前記合計数とを比較し、
前記カウントの前記結果と、前記メディアライン数情報から導出される、最初に生成された前記セッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの各々の前記合計数とが一致しない場合には、前記第1の搬送及びエンコーディングを、前記少なくとも1つのメディアライン各々に対応する前記少なくとも1つのメディアストリーム各々の搬送に使用しないことを決定する、
ことを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記メディアライン数情報が前記受信したセッション記述メッセージに存在しない場合は、前記第1の搬送及びエンコーディングを、前記少なくとも1つのメディアライン各々に対応する前記少なくとも1つのメディアストリーム各々の搬送に使用しないと決定することを更に含む、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記方法は、セルラーシステムの強化型プロキシーコールセッション制御機能ノードにおいて又はそれにより実行可能であり、及び/又は
前記方法は、LTE及びLTE−Aセルラーシステムの少なくとも1つにおいて実行可能であり、及び/又は
前記第1のセッション記述メッセージは、セッション記述プロトコルオファー又はセッション記述プロトコル回答の1つであり、及び/又は
前記第2のセッション記述メッセージは、セッション記述プロトコルオファー又はセッション記述プロトコル回答の1つであり、及び/又は
前記セッション記述メッセージは、セッション記述プロトコルオファー又はセッション記述プロトコル回答の1つであり、及び/又は
前記搬送は、メディアストリームの透過的搬送である、
請求項14から18のいずれかに記載の方法。
【請求項20】
少なくとも1つのプロセッサ、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ、及び
少なくとも別の装置と通信するように構成された少なくとも1つのインターフェイス、
を備えた装置において、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードとで、装置が、
同じストリーム制御アソシエーションにおいて搬送可能な多数のメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第1のセッション記述メッセージを受信し、及び
前記第1のセッション記述メッセージに基づき、前記多数のメディアストリームの個別搬送の可能性、及び同じストリーム制御アソシエーションにおける前記多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性を表わす第2のセッション記述メッセージを生成する、
ようにさせるよう構成された装置。
【請求項21】
前記第2のセッション記述メッセージは、
前記多数のメディアストリームの各メディアストリーム当たり1つのメディアライン、及び
前記少なくとも幾つかのメディアストリームが同じストリーム制御アソシエーションに属することを表わす前記少なくとも幾つかのメディアストリームの情報、
を含む、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
少なくとも1つのプロセッサ、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ、及び
少なくとも別の装置と通信するように構成された少なくとも1つのインターフェイス、
を備えた装置において、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードとで、装置が、
各メディアストリーム当り1つのメディアライン、及び同じストリーム制御アソシエーションにおける多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性の指示を含む第1のセッション記述メッセージを受信し、及び
前記第1のセッション記述メッセージに基づき、前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記少なくとも幾つかのメディアストリームの前記共同搬送を表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第2のセッション記述メッセージを生成する、
ようにさせるよう構成された装置。
【請求項23】
前記第1のセッション記述メッセージは、前記少なくとも幾つかのメディアストリームが同じストリーム制御アソシエーションに属することを表わす前記少なくとも幾つかのメディアストリームの情報を含む、請求項22に記載の装置。
【請求項24】
前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインの序数を含み、前記序数は、前記第2のセッション記述メッセージにおける前記メディアラインの順序に対応する、請求項21に記載の装置。
【請求項25】
前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインの序数を含み、前記序数は、前記第1のセッション記述メッセージにおける前記メディアラインの順序に対応する、請求項23に記載の装置。
【請求項26】
前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインに各々属する情報要素を含み、
前記情報要素の各々は、前記情報要素が属するメディアライン以外の前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインの序数を含み、前記序数は、前記第2のセッション記述メッセージにおける前記メディアラインの順序に対応する、請求項21に記載の装置。
【請求項27】
前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインに各々属する情報要素を含み、
前記情報要素の各々は、前記情報要素が属するメディアライン以外の前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインの序数を含み、前記序数は、前記第1のセッション記述メッセージにおける前記メディアラインの順序に対応する、請求項23に記載の装置。
【請求項28】
前記ストリーム制御アソシエーションにはアソシエーション番号が指定され、
前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインに各々属する情報要素を含み、
前記情報要素の各々は、同じストリーム制御アソシエーションに指定される前記アソシエーション番号を含む、請求項21又は23に記載の装置。
【請求項29】
前記第2のセッション記述メッセージの各メディアラインには独特の番号が指定され、
前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインに指定された独特の番号を含む、請求項21又は23に記載の装置。
【請求項30】
前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記少なくとも幾つかのメディアストリームの前記共同搬送に関連した所定の属性が、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインの1つに追加される、請求項20から29のいずれかに記載の装置。
【請求項31】
少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードとで、装置が、
前記第2のセッション記述メッセージを送信する、
ようにさせるよう構成された、請求項20から30のいずれかに記載の装置。
【請求項32】
前記装置は、セルラーシステムの強化型プロキシーコールセッション制御機能ノードとして又はそれにおいて動作可能であり、及び/又は
前記装置は、LTE及びLTE−Aセルラーシステムの少なくとも1つにおいて動作可能であり、及び/又は
前記第1のセッション記述メッセージは、セッション記述プロトコルオファー又はセッション記述プロトコル回答の1つであり、及び/又は
前記第2のセッション記述メッセージは、セッション記述プロトコルオファー又はセッション記述プロトコル回答の1つであり、及び/又は
前記ストリーム制御アソシエーションは、ストリーム制御送信プロトコルアソシエーションである、請求項20から31のいずれかに記載の装置。
【請求項33】
少なくとも1つのプロセッサ、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ、及び
少なくとも別の装置と通信するように構成された少なくとも1つのインターフェイス、
を備えた装置において、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードとで、装置が、
第1の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす第1のセッション記述メッセージを受信し、
前記第1のセッション記述メッセージに基づき、
前記少なくとも1つのメディアストリームごとに、第2の搬送及びエンコーディングと共にメディアストリームを搬送すべきであることを表わす少なくとも1つのメディアライン、及び
前記第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性、
を含む第2のセッション記述メッセージを生成し、及び
前記第2のセッション記述メッセージ内の前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を前記第2のセッション記述メッセージに追加する、
ようにさせるよう構成された装置。
【請求項34】
少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードとで、装置が、
前記第2のセッション記述メッセージを送信する、
ようにさせるよう構成された、請求項33に記載の装置。
【請求項35】
少なくとも1つのプロセッサ、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ、及び
少なくとも別の装置と通信するように構成された少なくとも1つのインターフェイス、
を備えた装置において、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードとで、装置が、
第2の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアライン、
第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性、及び
最初に生成される前記セッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報、
を含むセッション記述メッセージを受信し、及び
前記メディアライン数情報に基づき、前記第1の搬送及びエンコーディングを、前記少なくとも1つのメディアライン各々に対応する前記少なくとも1つのメディアストリーム各々の搬送に使用すべきかどうか決定する、
ようにさせるよう構成された装置。
【請求項36】
少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードとで、装置が、
前記受信したセッション記述メッセージにおける各メディアラインをカウントし、
前記カウントの結果と、前記メディアライン数情報から導出される、最初に生成された前記セッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの前記合計数とを比較し、
前記カウントの前記結果と、前記メディアライン数情報から導出される、最初に生成された前記セッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの各々の前記合計数とが一致しない場合には、前記第1の搬送及びエンコーディングを、前記少なくとも1つのメディアライン各々に対応する前記少なくとも1つのメディアストリーム各々の搬送に使用しないと決定する、
ようにさせるよう構成された、請求項35に記載の装置。
【請求項37】
前記メディアライン数情報が前記受信したセッション記述メッセージに存在しない場合は、前記第1の搬送及びエンコーディングを、前記少なくとも1つのメディアライン各々に対応する前記少なくとも1つのメディアストリーム各々の搬送に使用しないと決定することを更に含む、請求項35に記載の装置。
【請求項38】
前記装置は、セルラーシステムの強化型プロキシーコールセッション制御機能ノードとして又はそこにおいて動作可能であり、及び/又は
前記装置は、LTE及びLTE−Aセルラーシステムの少なくとも1つにおいて動作可能であり、及び/又は
前記第1のセッション記述メッセージは、セッション記述プロトコルオファー又はセッション記述プロトコル回答の1つであり、及び/又は
前記第2のセッション記述メッセージは、セッション記述プロトコルオファー又はセッション記述プロトコル回答の1つであり、及び/又は
前記セッション記述メッセージは、セッション記述プロトコルオファー又はセッション記述プロトコル回答の1つであり、及び/又は
前記搬送は、メディアストリームの透過的搬送である、
請求項33から37のいずれかに記載の装置。
【請求項39】
ンピュータ上で実行されるときに、請求項1から19のいずれか1項に記載の方法をコンピュータに実行させるよう構成されたコンピュータ実行可能なコンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラ
【請求項40】
前記コンピュータプログラムはンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶され及び/又は前記コンピュータプログラムは、プロセッサの内部メモリに直接ロード可能である、請求項39に記載のコンピュータプログラ
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ウェブリアルタイム通信シナリオにおける強化型メディアプレーン最適化に関する。より詳細には、本発明は、典型的に、ウェブリアルタイム通信シナリオにおける強化型メディアプレーン最適化を実現するための手段(方法、装置及びコンピュータプログラム製品を含む)に関する。
【背景技術】
【0002】
本明細書は、一般的に、ウェブリアルタイム通信(WebRTC)IMSクライアント(WIC)間でインターネットプロトコル(IP)マルチメディアサブシステム(IMS)を通してメディアを透過的に搬送することに関する。そのようなシナリオでは、あるWICが(メディアを搬送するために)コールを発信し、一方、他のWICは、(メディアを搬送するために)コールを着信する。コールを発信するWICは、強化型プロキシーコールセッション制御機能(eP−CSCF)、即ち発信側eP−CSCF、を経てIMSにアクセスし、一方、コールを着信するWICは、別のeP−CSCF、即ち着信側eP−CSCF、を経てIMSにアクセスする。
【0003】
この分野に関連した既知の透過的メディアフォーマット及び手順について以下に説明する。これらは、特に、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)技術的仕様書(TS)23.228、3GPP TS24.371、及び3GPP TS24.229から知られている。
【0004】
着信側WICは、発信側eP−CSCFへ送られるセッション記述プロトコル(SDP)オファーを生成することによりコールを開始する。SDPオファーに含まれる情報は、着信側eP−CSCFを経て着信側WICへ搬送される。着信側WICは、それを受信して受け容れると、SDP回答を生成し、そしてそれを着信側eP−CSCFへ送る。そのSDP回答に含まれる情報は、次いで、発信側eP−CSCFを経て発信側WICへ搬送される。
【0005】
発信側eP−CSCF(コールを発信するWICはこれを経てIMSにアクセスする)が発信側WICから着信側eP−CSCFに向けてSDPオファーを転送し且つメディアプレーン最適化をサポートし、そして合法的傍受の実行を必要としない場合には、eP−CSCFがWICから既に受信しているSDPオファーをカプセル化する。
【0006】
次のステップが遂行される(発信側eP−CSCF)。
1)eP−CSCFは、受信した各セッションレベルSDP属性を“tra−att”属性へとカプセル化しそしてこの属性をセッションレベル属性として追加する。
2)eP−CSCFは、受信した各セッションレベル帯域巾ラインを“tra−bw”属性へとカプセル化しそしてこの属性をセッションレベル属性として追加する。
3)eP−CSCFがセッションレベルコンタクトラインをSDPオファーに含ませると決定した場合には、eP−CSCFは、強化型IMSアクセスゲートウェイ(eIMS−AGW)から受信したアドレス情報をそのコンタクトラインに含ませて、そのアドレス情報を“tra−contact”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をセッションレベル属性として追加する。
4)Mwインターフェイスを経て送られるSDPオファーのメディアラインごとに、
a)eP−CSCFがメディアレベルコンタクトラインをSDPオファーに含ませると決定した場合には、eP−CSCFは、eIMS−AGWから受信したアドレス情報をそのコンタクトラインに含ませて、そのアドレス情報を“tra−contact”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
b)eP−CSCFは、メディアラインの出て行くSDPオファーに使用されるべきeIMS−AGWから受信される送信制御プロトコル(TCP)又はユーザデータグラムプロトコル(UDP)ポートを“tra−port”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
c)eP−CSCFは、受信した対応メディアラインを“tra−m−line”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
d)eP−CSCFは、受信した対応メディアラインに対する受信した各メディアレベル属性を“tra−att”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
e)eP−CSCFは、受信した対応メディアラインに対する受信した各帯域巾ラインを“tra−bw”属性へとカプセル化し、そしてこれをメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
【0007】
eIMS−AGWと相互作用してリソースを予約しそしてメディアの取り扱いに必要な情報を与えるときに、eP−CSCF(発信側eP−CSCF)は、“tra−m−line”、“tra−att”及び“tra−bw”属性以外でSDPオファーに記述されたメディアに適したリソースを求める。
【0008】
発信側のeP−CSCFが(着信側eP−CSCFから)Mwインターフェイスを経てSDP回答を受け取りそしてそのSDP回答が“tra−m−line”メディアレベルSDP属性を含む場合には、次のステップが遂行される(発信側eP−CSCF)。
1)IMS−ALG手順を呼び出すとき、eP−CSCFは、“tra−contact”、“tra−m−line”、“tra−att”及び“tra−bw”SDP属性で受信されるメディア情報を使用する。
2)eP−CSCFは、受信した全てのSDP属性及び帯域巾ラインを、転送されるSDP回答(これも“tra−contact”、“tra−m−line”、“tra−port”、“tra−att”及び“tra−bw”SDP属性を含む)から除去する。
3)eP−CSCFは、セッションレベル“tra−att”SDP属性内に受け取られるSDP属性をカプセル解除し、そしてそれらを(発信側)WICに向かうSDP回答におけるセッションレベル属性として与える。
4)eP−CSCFは、セッションレベル“tra−bw”SDP属性内に受け取られる帯域巾ラインをカプセル解除し、そしてそれらを(発信側)WICに向かうSDP回答におけるセッションレベル帯域巾ラインとして与える。
5)(発信側)WICに向かって送られるSDPオファーにおけるメディアラインごとに、
a)eP−CSCFは、“tra−m−line”SDP属性内に受け取られるメディアラインをカプセル解除し、そしてそれを(発信側)WICに向かうSDP回答におけるメディアラインとして与え、ポート番号を、eIMS−AGWにより割り当てられるポートに置き換える。
b)eP−CSCFは、対応するメディアラインの“tra−att”SDP属性内に受け取られるメディアレベルSDP属性をカプセル解除し、そしてそれらを(発信側)WICに向かうSDP回答におけるメディアラインのメディアレベル属性として与える。
c)eP−CSCFは、対応するメディアラインの“tra−bw”SDP属性内に受け取られるメディアレベル帯域巾ラインをカプセル解除し、そしてそれらを(発信側)WICに向かうSDP回答におけるメディアラインのメディアレベル帯域巾ラインとして与える。
6)eP−CSCFは、このように生成されるSDP回答を使用して、IMSアプリケーションレベルゲートウェイ(IMS−ALG)手順を呼び出す。
【0009】
eIMS−AGWと相互作用するときに、eP−CSCFは、eIMS−AGWにおけるメディアプレーンインターワーキングをデアクチベートする。
【0010】
着信側eP−CSCFが(発信側eP−CSCFから)Mwインターフェイスを経てSDPオファーを受け取りそして着信側eP−CSCFがメディアプレーン最適化をサポートする場合に、着信側eP−CSCFは、メディアラインごとに、メディアプレーン最適化を適用すべきかどうか決定する。メディアプレーン最適化は、次の全ての条件を満足するときに適用される。
1)eP−SCSCFは、WICに向けてSDPオファーを転送する。
2)eP−SCSFは、合法的傍受を遂行する必要がない。
3)メディアラインごとに、“tra−port”及び“tra−m−line”メディアレベルSDP属性が受け取られる。
4)受け取ったSDPにセッションレベルコンタクトラインが含まれる場合には、受け取ったSDPに“tra−contact”セッションレベルSDP属性も含まれ、そして“contact−line”は、“tra−contact”属性内にカプセル化されたものと同じである。
5)任意のメディアラインに対して受け取ったSDPにメディアレベルコンタクトラインが含まれる場合には、そのメディアラインに対して受け取ったSDPに“tra−contact”メディアレベルSDP属性も含まれ、そして“contact−line”は、“tra−contact”属性内にカプセル化されたものと同じである。
6)受け取ったメディアラインごとに、m−lineのポート値は、そのメディアラインに対するメディアレベル“tra−port”属性内と同じである。
【0011】
メディアプレーン最適化を適用すべき場合には、次のステップを遂行する(着信側eP−CSCF)。
1)IMS−ALG手順を呼び出すときに、eP−CSCFは、“tra−contact”、“tra−m−line”、“tra−att”及び“tra−bw”SDP属性において受信したメディア情報を使用する(eIMS−AGWと相互作用するとき、eP−CSCFは、eIMS−AGWにおけるメディアプレーンインターワーキングをデアクチベートする)。
2)eP−CSCFは、受信した全てのSDP属性及び帯域巾ラインを、転送されるSDPオファー(これも“tra−contact”、“tra−m−line”、“tra−port”、“tra−att”及び“tra−bw”SDP属性を含む)から除去する。
3)eP−CSCFは、セッションレベル“tra−att”SDP属性内に受け取られたSDP属性をカプセル解除し、そしてそれらをWICに向かうSDPオファーにおけるセッションレベル属性として与える。
4)eP−CSCFは、セッションレベル“tra−bw”SDP属性内に受け取られた帯域巾ラインをカプセル解除し、そしてそれらをWICに向かうSDPオファーにおけるセッションレベル帯域巾ラインとして与える。
5)WICに向かって送られるSDPオファーにおけるメディアラインごとに、
a)eP−CSCFは、“tra−m−line”SDP属性内に受け取られたメディアラインをカプセル解除し、そしてそれをWICに向かうSDPオファーにおけるメディアラインとして与え、ポート番号をそのeIMS−AGWにより割り当てられるポートに置き換える。
b)eP−CSCFは、対応するメディアラインに対する“tra−att”SDP属性内に受け取られるメディアレベルSDP属性をカプセル解除し、そしてそれらをWICに向かうSDPオファーにおけるメディアラインのメディアレベル属性として与える。
c)eP−CSCFは、対応するメディアラインに対する“tra−bw”SDP属性内に受け取られるメディアレベル帯域巾ラインをカプセル解除し、そしてそれらをWICに向かうSDPオファーにおけるメディアラインのメディアレベル帯域巾ラインとして与える。
【0012】
着信側eP−CSCFが(着信側)WICからSDP回答を受け取りそして着信側eP−CSCFがそれに対応するSDPオファーを処理するときにメディアプレーン最適化の適用を決定した場合には、次のステップが行われる(着信側eP−CSCF)。
1)eP−CSCFは、関連するSDPオファー、及びWICから受け取られたSDP回答に基づいてSDP回答を生成する(回答の選択されるフォーマットは、オファーされるフォーマットに適合する必要があり、メディアラインは、それに対応するメディアラインがWICからの回答においてディスエイブルされた場合にはポート0を経てディスエイブルされる。
2)eP−CSCFは、受信した各セッションレベルSDP属性を“tra−att”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をセッションレベル属性として追加する。
3)eP−CSCFは、受信した各セッションレベル帯域巾ラインを“tra−bw”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をセッションレベル属性として追加する。
4)Mwインターフェイスを経て送られるSDP回答のメディアラインごとに、
a)eP−CSCFは、それに対応する受け取ったメディアラインを“tra−m−line”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
b)eP−CSCFは、それに対応する受け取ったメディアラインの各受け取ったメディアレベルを“tra−att”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
c)eP−CSCFは、それに対応する受け取ったメディアラインの各受け取った帯域巾ラインを“tra−bw”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
【0013】
上述した手順では、WICとeP−CSCFとの間及び発信側eP−CSCFと着信側eP−CSCFとの間のSDPメディアラインの数が同じに保たれると仮定する。
【0014】
しかしながら、この仮定は、常に適用されるものではないことが認識される。
【0015】
即ち、あるタイプのメディア、例えば、MSRP(IETF RFC4975)を使用するメッセージング、BFCP(IETF RFC4582)を使用するフロア制御、及びITU−T勧告T.140を使用するテキスト電話では、いわゆるデータチャンネルがWICとeP−CSCFとの間のメディア搬送として使用される。
【0016】
データチャンネルは、SDPに記載されるか、或いはデータチャンネル確立プロトコル(DCEP)を使用してインバンドで交渉される。
【0017】
多数のメディアストリームを単一ストリーム制御送信プロトコル(SCTP)アソシエーション内で搬送することができ、これは、以下の例に示すように、単一のSDPメディアラインを使用して記載される。
【0018】
規範的SDPオファー:
m=application 10001 UDP/DTLS/SCTP webrtc-datachannel
c=IN IP4 10.10.10.1
a=max-message-size:100000
a=sctp-port:5000
a=setup:actpass
a=connection:new
a=fingerprint:SHA-1 \
4A:AD:B9:B1:3F:82:18:3B:54:02:12:DF:3E:5D:49:6B:19:E5:7C:AB
a=dcmap:0 subprotocol="BFCP";label="BFCP"
a=dcmap:2 subprotocol="MSRP";label="MSRP"
a=dcsa:2 accept-types:message/cpim text/plain
a=dcsa:2 path:msrp://alice.example.com:10001/2s93i93idj;dc
【0019】
規範的SDP回答:
m=application 10002 UDP/DTLS/SCTP webrtc-datachannel
c=IN IP4 10.10.10.2
a=max-message-size:100000
a=sctp-port:5002
a=setup:passive
a=connection:new
a=fingerprint:SHA-1 \
5B:AD:67:B1:3E:82:AC:3B:90:02:B1:DF:12:5D:CA:6B:3F:E5:54:FA
a=dcmap:2 subprotocol="MSRP";label="MSRP"
a=dcsa:2 accept-types:message/cpim text/plain
a=dcsa:2 path:msrp://bob.example.com:10002/si438dsaodes;dc
【0020】
前記規範的SDPオファーは、BFCP及びMSRPサブプロトコルのためのデータチャンネルを含む。規範的SDP回答は、BFCPを拒絶し、MSRPを受け容れる。従って、オファー者は、BFCPに対してデータチャンネルを閉じねばならず、そしてオファー者及び回答者は、どちらも、MSRPデータチャンネルを使用してスタートすることができる(SCTP/DTLSアソシエーションが設定された後に)。ストリームidが0のデータチャンネルは、空きであり、将来のDCEP又はSDPオファー/回答の交渉に使用することができる。
【0021】
しかしながら、WICとeP−CSCFとの間のメディア搬送とは異なり、IMSコアの搬送(例えば、発信側eP−CSCFと着信側eP−CSCFとの間)では、MSRP、BFCP又はT.140メディアストリームのようなメディアストリームが個別のTCP又はUDPフローとして搬送され、従って、SDPにおいて個別のメディアラインとして説明する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0022】
従って、上述した手順は、潜在的に誤った前提条件を仮定していて、予期せぬ結果を招き得るという問題が生じる。
【0023】
更に、上述したWebRTCメディア最適化手順は、各メディアラインに独立して適用されるのではなく、全てのメディアラインに一緒に適用される。即ち、セッションレベルSDP属性及び帯域巾ラインは、各メディアラインに対してメディアレベルSDP属性ではなくセッションレベルSDP属性にカプセル化される。
【0024】
しかしながら、中間ノードは、SDPオファーを個別のエンティティに向かう異なるメディアに対して多数のオファーに分割することができる。又、中間ノードは、あるメディアライン、例えば、ビデオコールをスピーチコールに変換するためのビデオメディアをディスエイブルすることもできる。
【0025】
従って、上述した手順によれば、SDPオファーを分割するケースでは、“tra−att”及び“tra−bw”SDP属性内のセッションレベルカプセル化SDP情報がもはや正確なものでないという更に別の問題も生じる。
【0026】
従って、ウェブリアルタイム通信シナリオにおける強化型メディアプレーン最適化を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0027】
本発明の種々の規範的な実施形態は、前記問題及び/又は課題及び欠点の少なくとも一部分に対処することを目的とする。
【0028】
本発明の規範的な実施形態の種々の観点は、特許請求の範囲に指摘される。
【0029】
本発明の規範的観点によれば、同じストリーム制御アソシエーションにおいて搬送可能な多数のメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第1のセッション記述メッセージを受信し、及び前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、前記多数のメディアストリームの個別搬送(separate transport)の可能性、及び同じストリーム制御アソシエーションにおける前記多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送(joint transport)の可能性を表わす第2のセッション記述メッセージを生成することを含む方法が提供される。
【0030】
本発明の更に別の規範的観点によれば、各メディアストリーム当り1つのメディアライン、及び同じストリーム制御アソシエーションにおける多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性の指示を含む第1のセッション記述メッセージを受信し、及び前記第1のセッション記述メッセージに基づき、前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記少なくとも幾つかのメディアストリームの前記共同搬送を表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第2のセッション記述メッセージを生成することを含む方法が提供される。
【0031】
本発明の更に別の規範的観点によれば、第1の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす第1のセッション記述メッセージを受信し、前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、前記少なくとも1つのメディアストリームごとに、第2の搬送及びエンコーディングと共にメディアストリームを搬送すべきであることを表わす少なくとも1つのメディアライン、及び前記第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性を含む第2のセッション記述メッセージを生成し、及び前記第2のセッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を前記第2のセッション記述メッセージに追加することを含む方法が提供される。
【0032】
本発明の更に別の規範的観点によれば、第2の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアライン、第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性、及び最初に生成される前記セッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を含むセッション記述メッセージを受信し、及び前記メディアライン数情報に基づき、前記第1の搬送及びエンコーディングを、前記少なくとも1つのメディアライン各々に対応する前記少なくとも1つのメディアストリーム各々の搬送に使用すべきかどうか決定することを含む方法が提供される。
【0033】
本発明の更に別の規範的観点によれば、少なくとも1つのプロセッサ、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ、及び少なくとも別の装置と通信するように構成された少なくとも1つのインターフェイスを備えた装置において、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードとで、装置が、同じストリーム制御アソシエーションにおいて搬送可能な多数のメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第1のセッション記述メッセージを受信し、及び前記第1のセッション記述メッセージに基づき、前記多数のメディアストリームの個別搬送の可能性、及び同じストリーム制御アソシエーションにおける前記多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性を表わす第2のセッション記述メッセージを生成するようにさせるよう構成された装置が提供される。
【0034】
本発明の更に別の規範的観点によれば、少なくとも1つのプロセッサ、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ、及び少なくとも別の装置と通信するように構成された少なくとも1つのインターフェイスを備えた装置において、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードとで、装置が、各メディアストリーム当り1つのメディアライン、及び同じストリーム制御アソシエーションにおける多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性の指示を含む第1のセッション記述メッセージを受信し、及び前記第1のセッション記述メッセージに基づき、前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記少なくとも幾つかのメディアストリームの前記共同搬送を表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第2のセッション記述メッセージを生成するようにさせるよう構成された装置が提供される。
【0035】
本発明の更に別の規範的観点によれば、少なくとも1つのプロセッサ、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ、及び少なくとも別の装置と通信するように構成された少なくとも1つのインターフェイスを備えた装置において、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードとで、装置が、第1の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす第1のセッション記述メッセージを受信し、前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、前記少なくとも1つのメディアストリームごとに、第2の搬送及びエンコーディングと共にメディアストリームを搬送すべきであることを表わす少なくとも1つのメディアライン、及び前記第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性を含む第2のセッション記述メッセージを生成し、及び前記第2のセッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を前記第2のセッション記述メッセージに追加するようにさせるよう構成された装置が提供される。
【0036】
本発明の更に別の規範的観点によれば、少なくとも1つのプロセッサ、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ、及び少なくとも別の装置と通信するように構成された少なくとも1つのインターフェイスを備えた装置において、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのメモリ及びコンピュータプログラムコードとで、装置が、第2の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアライン、第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性、及び最初に生成される前記セッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を含むセッション記述メッセージを受信し、及び前記メディアライン数情報に基づき、前記第1の搬送及びエンコーディングを、前記少なくとも1つのメディアライン各々に対応する前記少なくとも1つのメディアストリーム各々の搬送に使用すべきかどうか決定するようにさせるよう構成された装置が提供される。
【0037】
本発明の更に別の規範的観点によれば、同じストリーム制御アソシエーションにおいて搬送可能な多数のメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第1のセッション記述メッセージを受信するように構成された受信手段、及び前記第1のセッション記述メッセージに基づき、前記多数のメディアストリームの個別搬送の可能性、及び同じストリーム制御アソシエーションにおける前記多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性を表わす第2のセッション記述メッセージを生成するように構成された生成手段を備えた装置が提供される。
【0038】
本発明の更に別の規範的観点によれば、各メディアストリーム当り1つのメディアライン、及び同じストリーム制御アソシエーションにおける多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性の指示を含む第1のセッション記述メッセージを受信するように構成された受信手段、及び前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記少なくとも幾つかのメディアストリームの前記共同搬送を表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第2のセッション記述メッセージを生成するように構成された生成手段を備えた装置が提供される。
【0039】
本発明の更に別の規範的観点によれば、第1の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす第1のセッション記述メッセージを受信するように構成された受信手段、前記第1のセッション記述メッセージに基づき、前記少なくとも1つのメディアストリームごとに、第2の搬送及びエンコーディングと共にメディアストリームを搬送すべきであることを表わす少なくとも1つのメディアライン、及び前記第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性を含む第2のセッション記述メッセージを生成するよう構成された生成手段、及び前記第2のセッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を前記第2のセッション記述メッセージに追加するように構成された追加手段を備えた装置が提供される。
【0040】
本発明の更に別の規範的観点によれば、第2の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアライン、第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性、及び最初に生成される前記セッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を含むセッション記述メッセージを受信するように構成された受信手段、及び前記メディアライン数情報に基づき、前記第1の搬送及びエンコーディングを、前記少なくとも1つのメディアライン各々に対応する前記少なくとも1つのメディアストリーム各々の搬送に使用すべきかどうか決定するように構成された決定手段を備えた装置が提供される。
【0041】
本発明の更に別の規範的観点によれば、同じストリーム制御アソシエーションにおいて搬送可能な多数のメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第1のセッション記述メッセージを受信するように構成された受信回路、及び前記第1のセッション記述メッセージに基づき、前記多数のメディアストリームの個別搬送の可能性、及び同じストリーム制御アソシエーションにおける前記多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性を表わす第2のセッション記述メッセージを生成するように構成された生成回路を備えた装置が提供される。
【0042】
本発明の更に別の規範的観点によれば、各メディアストリーム当り1つのメディアライン、及び同じストリーム制御アソシエーションにおける多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性の指示を含む第1のセッション記述メッセージを受信するように構成された受信回路、及び前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記少なくとも幾つかのメディアストリームの前記共同搬送を表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第2のセッション記述メッセージを生成するように構成された生成回路を備えた装置が提供される。
【0043】
本発明の更に別の規範的観点によれば、第1の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす第1のセッション記述メッセージを受信するように構成された受信回路、前記第1のセッション記述メッセージに基づき、前記少なくとも1つのメディアストリームごとに、第2の搬送及びエンコーディングと共にメディアストリームを搬送すべきであることを表わす少なくとも1つのメディアライン、及び前記第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性を含む第2のセッション記述メッセージを生成するよう構成された生成回路、及び前記第2のセッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を前記第2のセッション記述メッセージに追加するように構成された加算回路を備えた装置が提供される。
【0044】
本発明の更に別の規範的観点によれば、第2の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアライン、第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性、及び最初に生成される前記セッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を含むセッション記述メッセージを受信するように構成された受信回路、及び前記メディアライン数情報に基づき、前記第1の搬送及びエンコーディングを、前記少なくとも1つのメディアライン各々に対応する前記少なくとも1つのメディアストリーム各々の搬送に使用すべきかどうか決定するように構成された決定回路を備えた装置が提供される。
【0045】
本発明の更に別の規範的観点によれば、プログラムがコンピュータ(例えば、本発明の前記装置関連の規範的観点のいずれか1つによる装置のコンピュータ)上で実行されるとき、そのコンピュータが本発明の前記方法関連の規範的観点のいずれか1つによる方法を実行するようにさせるよう構成されたコンピュータ実行可能なコンピュータプログラムコードを含むコンピュータプログラム製品が提供される。
【0046】
そのようなコンピュータプログラム製品は、コンピュータ実行可能なコンピュータプログラムコードが記憶される(有形の)コンピュータ読み取り可能な(ストレージ)媒体等を含み(又はそこで実施され)、及び/又はプログラムは、コンピュータ又はそのプロセッサの内部メモリに直接ロードすることができる。
【0047】
前記観点は、いずれも、前記シナリオにおける特定の状況を効率的に取り扱って、従来技術に関連して示される問題及び欠点の少なくとも一部分を解消できるようにする。
【0048】
本発明の規範的な実施形態によれば、ウェブリアルタイム通信シナリオにおける強化型メディアプレーン最適化が提供される。より詳細には、本発明の規範的実施形態によれば、ウェブリアルタイム通信シナリオにおける強化型メディアプレーン最適化を実現するための手段及びメカニズムが提供される。
【0049】
従って、ウェブリアルタイム通信シナリオにおける強化型メディアプレーン最適化を可能にする/実現する方法、装置及びコンピュータプログラム製品によって改善が達成される。
【0050】
以下、本発明は、添付図面を参照して非限定例により詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0051】
図1】本発明の規範的実施形態による装置を示すブロック図である。
図2】本発明の規範的実施形態による装置を示すブロック図である。
図3】本発明の規範的実施形態による装置を示すブロック図である。
図4】本発明の規範的実施形態による装置を示すブロック図である。
図5】本発明の規範的実施形態による手順の概略図である。
図6】本発明の規範的実施形態による手順の概略図である。
図7】本発明の規範的実施形態による装置を示すブロック図である。
図8】本発明の規範的実施形態による装置を示すブロック図である。
図9】本発明の規範的実施形態による装置を示すブロック図である。
図10】本発明の規範的実施形態による装置を示すブロック図である。
図11】本発明の規範的実施形態による手順の概略図である。
図12】本発明の規範的実施形態による手順の概略図である。
図13】本発明の規範的実施形態によるシグナリングシーケンスを伴う規範的システム環境の概略図である。
図14】本発明の規範的実施形態による装置を交互に示すブロック図である。
図15】本発明の規範的実施形態による装置を交互に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0052】
本発明は、特定の非限定例、及び本発明の想像可能な実施形態と現在考えられるものを参照してここに説明する。当業者であれば、本発明は、これらの例に限定されず、更に広範囲に適用できることが明らかであろう。
【0053】
本発明及びその実施形態の以下の説明は、主として、ある規範的ネットワーク構成及び展開に対する非限定例として使用される仕様を参照することに注意されたい。即ち、本発明及びその実施形態は、主として、ある規範的ネットワーク構成及び展開に対する非限定例として使用される3GPP仕様に関連して説明する。特に、WebRTCは、そのように説明される規範的実施形態を適用するための非限定例として使用される。従って、ここに述べる規範的実施形態の説明は、特に、それに直接関連した用語を参照する。そのような用語は、ここに提示する非限定例の文脈のみに使用され、当然、本発明を何ら制限するものではない。むしろ、ここに述べる特徴に適合する限り、他の通信又は通信関連システム展開等を使用することもできる。
【0054】
以下、本発明の種々の実施形態及び具現化並びにその観点又は実施形態は、多数の変形例及び/又は代替例を使用して説明される。一般的に、ある必要性及び制約により、ここに述べる全ての変形例及び/又は代替例は、単独で与えられてもよいし、又は便利な組み合せ(種々の変形例及び/又は代替例の個々の特徴の組み合せも含む)で与えられてもよい。
【0055】
本発明の規範的な実施形態によれば、一般的に述べると、ウェブリアルタイム通信シナリオにおける強化型メディアプレーン最適化のための(それを可能にする/実現するための)手段及びメカニズムが提供される。
【0056】
図1は、本発明の規範的な実施形態による装置を示すブロック図である。この装置は、受信回路11及び生成回路12を備えたeP−CSCFのようなアクセスノード10である。受信回路11は、同じストリーム制御アソシエーションにおいて搬送可能な多数のメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第1のセッション記述メッセージを受信する。第1のセッション制御メッセージは、多数のメディアストリームのうちの1つ又は幾つかだけの記述を含む。多数のメディアストリームのうちの付加的なものが、その後の時点で、個別のセッション制御メッセージにより追加される。生成回路12は、前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、前記多数のメディアストリームの個別搬送の可能性、及び同じストリーム制御アソシエーションにおける前記多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性を表わす第2のセッション記述メッセージを生成する。図5は、本発明の規範的実施形態による手順の概略図である。図1の装置は、図5の方法を実施するが、この方法に限定されない。図5の方法は、図1の装置により遂行されるが、この装置により遂行されることに限定されない。
【0057】
図5に示すように、本発明の規範的実施形態による手順は、同じストリーム制御アソシエーションにおいて搬送可能な多数のメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第1のセッション記述メッセージを受信する動作(S51)、及び前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、前記多数のメディアストリームの個別搬送の可能性、及び前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性を表わす第2のセッション記述メッセージを生成する動作(S52)を含む。
【0058】
換言すれば、発信側WICから単一のSCTPアソシエーション内のデータチャンネル内の多数のメディアストリームに対するSDPオファーを受け取るとき、発信側eP−CSCFは、WICとeP−CSCFとの間の同じSCTPアソシエーションにおいて搬送されるべきメディアの個別搬送をオファーするメディアラインの少なくとも幾つかに対してSDP内に、透過的搬送が選択されるときそれらのメディアラインが同じSCTPアソシエーションにおいて搬送されるべきであるとの指示を与えることにより、データチャンネルの透過的搬送をSDPにおけるデータチャンネル以外の多数のデータストリームの個別搬送に代るものとしてオファーする。
【0059】
図2は、本発明の規範的実施形態による装置を示すブロック図である。特に、図2は、図1に示す装置の変形例である。従って、図2の装置は、送信回路21も備えている。
【0060】
一実施形態において、図1又は2に示す装置の機能の少なくとも幾つかは、1つの動作エンティティを形成する2つ(以上)の物理的に個別の装置間で共有されてもよい。それ故、装置は、ここに述べるプロセスの少なくとも幾つかを実行するための1つ以上の物理的に個別の装置より成る動作エンティティを示すと考えられる。
【0061】
図5に示す手順の変形例によれば、互いに本来的に独立したものである、ここに述べる動作及び/又は付加的な規範的動作の規範的細部が以下に示される。
【0062】
本発明の更に別の規範的実施形態によれば、前記第2のセッション記述メッセージは、前記多数のメディアストリームの各メディアストリーム当たり1つのメディアライン、及び前記少なくとも幾つかのメディアストリームが同じストリーム制御アソシエーションに属することを表わす前記少なくとも幾つかのメディアストリームの情報を含む。
【0063】
本発明の更に別の規範的実施形態によれば、前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインの序数を含み、この序数は、前記第2のセッション記述メッセージにおける前記メディアラインの順序に対応する。
【0064】
換言すれば、そのような更に別の規範的実施形態によれば、透過的搬送が選択されるときに同じSCTPアソシエーション内で搬送されるべきメディアにメディアラインが関係しているとのSDP内の指示は、同じデータチャンネル内で搬送されるべきメディアを記述する全てのメディアラインの序数を与える(新規の)SDPセッションレベル属性により与えられる。
【0065】
そのような(新規の)SDP属性は、例えば、次のように読まれ、
tra-same-SCTP-association = "tra-same-SCTP-association" ":" m-line-number *["," m-line-number]
ここで、m−line−numberは、透過的搬送が選択された場合にSCTPアソシエーション内で搬送されるべきSDPメディアラインの序数である。
【0066】
前記セッションレベルエンコーディングに従う完全なSDPオファーは、次のようにみえる。
C=IN IP4 10.10.10.1
a=tra-same-SCTP-association:1,2
m=application 50000 TCP/BFCP *
a=setup:actpass
a=connection:new
a=tra-m-line:application 10001 UDP/DTLS/SCTP webrtc-datachannel
a=tra-port:50000
a=tra-contact:IN IP4 10.10.10.1
a=tra-att:max-message-size:100000
a=tra-att:sctp-port:5000
a=tra-att:setup:actpass
a=tra-att:connection:new
a=tra-att:fingerprint:SHA-1 \
4A:AD:B9:B1:3F:82:18:3B:54:02:12:DF:3E:5D:49:6B:19:E5:7C:AB
a=tra-att:dcmap:0 subprotocol="BFCP";label="BFCP"
m=application 50001 TCP/MSRP *
a=tra-port:50001
a=accept-types:message/cpim text/plain
a=path:msrp://alice.example.com:10001/2s93i93idj;dc
a=tra-att:dcmap:2 subprotocol="MSRP";label="MSRP"
a=tra-att:dcsa:2 accept-types:message/cpim text/plain
a=tra-att:dcsa:2 path:msrp://alice.example.com:10001/2s93i93idj;dc
【0067】
この例では、セッションレベルSDP属性“tra−same−SCTP−association:1,2”は、第1及び第2のメディアラインが同じSCTPアソシエーションに関連していることを表わす。
【0068】
本発明の更に別の規範的実施形態によれば、前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインに各々属する情報要素を含み、前記情報要素の各々は、前記情報要素が属するメディアライン以外の前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインの序数を含み、その序数は、前記第2のセッション記述メッセージにおける前記メディアラインの順序に対応する。
【0069】
換言すれば、そのような更に別の規範的実施形態によれば、透過的搬送が選択されるときに同じSCTPアソシエーション内で搬送されるべきメディアにメディアラインが関係しているとのSDP内の指示は、同じSCTPアソシエーション内で搬送されるべきメディアを記述する他の全てのメディアラインの序数を与える(新規)メディアレベルSDP属性により与えられる。
【0070】
そのような(新規の)SDP属性は、例えば、次のように読まれ、
tra-same-SCTP-association = "tra-same-SCTP-association" ":" m-line-number *["," m-line-number]
ここで、m−line−numberは、透過的搬送が選択された場合にSCTPアソシエーション内で搬送されるべきSDPメディアラインの序数である。
【0071】
(新規)SDP属性は、(同じSCTPアソシエーション内で搬送されるべき)関連メディアラインのメディアレベル属性として使用される。
【0072】
前記セッションレベルエンコーディングに従う完全なSDPオファーは、次のようにみえる。
C=IN IP4 10.10.10.1
m=application 50000 TCP/BFCP *
a=tra-same-SCTP-association:2
a=setup:actpass
a=connection:new
a=tra-m-line:application 10001 UDP/DTLS/SCTP webrtc-datachannel
a=tra-port:50000
a=tra-contact:IN IP4 10.10.10.1
a=tra-att:max-message-size:100000
a=tra-att:sctp-port:5000
a=tra-att:setup:actpass
a=tra-att:connection:new
a=tra-att:fingerprint:SHA-1 \
4A:AD:B9:B1:3F:82:18:3B:54:02:12:DF:3E:5D:49:6B:19:E5:7C:AB
a=tra-att:dcmap:0 subprotocol="BFCP";label="BFCP"
m=application 50001 TCP/MSRP *
a=tra-same-SCTP-association:1
a=tra-port:50001
a=accept-types:message/cpim text/plain
a=path:msrp://alice.example.com:10001/2s93i93idj;dc
a=tra-att:dcmap:2 subprotocol="MSRP";label="MSRP"
a=tra-att:dcsa:2 accept-types:message/cpim text/plain
a=tra-att:dcsa:2 path:msrp://alice.example.com:10001/2s93i93idj;dc
【0073】
この例では、第1のメディアラインのメディアレベルSDP属性“tra−same−SCTP−association:2”は、第2のメディアラインが第1のメディアラインと同じSCTPアソシエーションに関連していることを表わす。同様に、第1のメディアラインのメディアレベルSDP属性“tra−same−SCTP−association:1”は、第1のメディアラインが第1のメディアラインと同じSCTPアソシエーションに関連していることを表わす。
【0074】
本発明の更に別の規範的実施形態によれば、前記ストリーム制御アソシエーションにはアソシエーション番号が指定され、そして前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインに各々属する情報要素を含み、前記情報要素の各々は、同じストリーム制御アソシエーションに指定される前記アソシエーション番号を含む。
【0075】
換言すれば、そのような更に別の規範的実施形態によれば、透過的搬送が選択されるときに同じSCTPアソシエーション内で搬送されるべきメディアにメディアラインが関係しているとのSDP内の指示は、この属性を経てSCTPアソシエーションに指定される番号を与える(新規)メディアレベルSDP属性により与えられる。
【0076】
そのような(新規)SDP属性は、例えば、次のように読まれる。
tra-SCTP-association = "tra-SCTP-association" ":" SCTP-association-number
ここで、SCTPアソシエーション番号は、SCTPアソシエーションに指定される番号である。同じSCTPアソシエーション内で搬送されるべき全てのメディアラインは、同じSCTPアソシエーション番号でマークされる。
【0077】
前記メディアレベルエンコーディングに従う完全なSDPオファーは、次のようにみえる。
C=IN IP4 10.10.10.1
m=application 50000 TCP/BFCP *
a=tra-SCTP-association:1
a=setup:actpass
a=connection:new
a=tra-m-line:application 10001 UDP/DTLS/SCTP webrtc-datachannel
a=tra-port:50000
a=tra-contact:IN IP4 10.10.10.1
a=tra-att:max-message-size:100000
a=tra-att:sctp-port:5000
a=tra-att:setup:actpass
a=tra-att:connection:new
a=tra-att:fingerprint:SHA-1 \
4A:AD:B9:B1:3F:82:18:3B:54:02:12:DF:3E:5D:49:6B:19:E5:7C:AB
a=tra-att:dcmap:0 subprotocol="BFCP";label="BFCP"
m=application 50001 TCP/MSRP *
a=tra-SCTP-association:1
a=tra-port:50001
a=accept-types:message/cpim text/plain
a=path:msrp://alice.example.com:10001/2s93i93idj;dc
a=tra-att:dcmap:2 subprotocol="MSRP";label="MSRP"
a=tra-att:dcsa:2 accept-types:message/cpim text/plain
a=tra-att:dcsa:2 path:msrp://alice.example.com:10001/2s93i93idj;dc
【0078】
この例では、第1及び第2のメディアラインのメディアレベルSDP属性“tra−SCTP−association:1”は、第1及び第2のメディアラインがSCTPアソシエーション1に関連していることを表わす。
【0079】
本発明の更に別の規範的実施形態によれば、前記第2のセッション記述メッセージの各メディアラインには独特の番号が指定され、そして前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインに指定された独特の番号を含む。
【0080】
換言すれば、そのような更に別の規範的実施形態によれば、透過的搬送が選択されるときに同じSCTPアソシエーション内で搬送されるべきメディアにメディアラインが関係しているとのSDP内の指示は、SDPグルーピングフレームワーク内の(新規)セマンティックスにより与えられる。
【0081】
前記エンコーディングに従う完全なSDPオファーは、次のようにみえる。
C=IN IP4 10.10.10.1
a=group:TRSA 1 2
m=application 50000 TCP/BFCP *
a=mid:1
a=setup:actpass
a=connection:new
a=tra-m-line:application 10001 UDP/DTLS/SCTP webrtc-datachannel
a=tra-port:50000
a=tra-contact:IN IP4 10.10.10.1
a=tra-att:max-message-size:100000
a=tra-att:sctp-port:5000
a=tra-att:setup:actpass
a=tra-att:connection:new
a=tra-att:fingerprint:SHA-1 \
4A:AD:B9:B1:3F:82:18:3B:54:02:12:DF:3E:5D:49:6B:19:E5:7C:AB
a=tra-att:dcmap:0 subprotocol="BFCP";label="BFCP"
m=application 50001 TCP/MSRP *
a=mid:2
a=tra-port:50001
a=accept-types:message/cpim text/plain
a=path:msrp://alice.example.com:10001/2s93i93idj;dc
a=tra-att:dcmap:2 subprotocol="MSRP";label="MSRP"
a=tra-att:dcsa:2 accept-types:message/cpim text/plain
a=tra-att:dcsa:2 path:msrp://alice.example.com:10001/2s93i93idj;dc
【0082】
この例では、第1のメディアラインのメディアレベルSDP属性“mid:1”及び第2のメディアラインの“mid:2”は、マーカー“1”及び“2”をそれらのメディアラインに各々指定することを表わす。セッションレベル属性“group:TRSA1 2”は、マーカー“1”及び“2”を伴うメディアラインがセマンティックス“TRSA”と一緒にグループ化されることを表わす。(新規)セマンティックス“TRSA”は、グループ化されたメディアラインが同じSCTPアソシエーションに関連することを表わす。
【0083】
本発明の更に別の規範的実施形態によれば、前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記少なくとも幾つかのメディアストリームの前記共同搬送に関連した所定の属性が前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインのうちの1つのメディアラインに追加される。
【0084】
即ち、換言すれば、本発明のそのような更に別の規範的実施形態によれば、SCTPアソシエーションを記述する“tra−contact”、“tra−m−line”及び/又は“tra−att”SDP属性は、複写情報を回避するために(同じ)SCTPアソシエーション内で搬送されるメディアに関連したメディアラインの1つに対してのみ与えられる。しかしながら、メディアラインへのデータチャンネルのマッピングを助成するため、メディアストリームの“dcmap”及び“dcsa”属性がそれに対応するメディアラインに対する“tra−att”属性においてカプセル化されるのが好ましい(前記SDPオファーの例に示すように)。
【0085】
図5に示す手順の変形例では、本発明の規範的実施形態による規範的方法は、更に、前記第2のセッション記述メッセージを送信する動作を含む。
【0086】
図3は、本発明の規範的な実施形態による装置を示すブロック図である。この装置は、受信回路31及び生成回路32を備えたeP−CSCFのようなアクセスノード30である。受信回路31は、各メディアストリーム当り1つのメディアライン、及び同じストリーム制御アソシエーションにおける多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性の指示を含む第1のセッション記述メッセージを受信し、そして生成回路32は、前記第1のセッション記述メッセージに基づき、前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記少なくとも幾つかのメディアストリームの前記共同搬送を表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第2のセッション記述メッセージを生成する。図6は、本発明の規範的実施形態による手順の概略図である。図3の装置は、図6の方法を遂行するが、この方法に限定されない。図6の方法は、図3の装置により遂行されるが、この装置による遂行に限定されない。
【0087】
図6に示すように、本発明の規範的実施形態による手順は、各メディアストリーム当り1つのメディアライン、及び同じストリーム制御アソシエーションにおける多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性の指示を含む第1のセッション記述メッセージを受信する動作(S61)、及び前記第1のセッション記述メッセージに基づき、前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記少なくとも幾つかのメディアストリームの前記共同搬送を表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第2のセッション記述メッセージを生成する動作(S62)を含む。
【0088】
換言すれば、着信側eP−CSCFが(発信側eP−CSCFから)SDPオファーを受け取り、これは、個別のメディアラインのメディアを記述するもので、且つそのメディアの少なくとも幾つかが単一のSCTPアソシエーションにおいて透過的に搬送できるとの指示も含むものであり、そして着信側eP−CSCFがその透過的搬送を選択すると決定するとき、着信側eP−CSCFは、そのSCTPアソシエーションに関連した単一メディアライン内の単一SCTPアソシエーションにおいて搬送されるべきメディアストリームを記述するSDPオファーを(着信側WICへ)生成する。
【0089】
図4は、本発明の規範的実施形態による装置を示すブロック図である。特に、図4は、図3に示す装置の変形例を示す。従って、図4の装置は、送信回路41も備えている。
【0090】
一実施形態において、図3又は4に示す装置の機能の少なくとも幾つかは、1つの動作エンティティを形成する2つ(以上)の物理的に個別の装置間で共有されてもよい。それ故、装置は、ここに述べるプロセスの少なくとも幾つかを実行するための1つ以上の物理的に個別の装置より成る動作エンティティを示すと考えられる。
【0091】
図6に示す手順の変形例によれば、互いに本来的に独立したものである、ここに述べる動作及び/又は付加的な規範的動作の規範的細部が以下に示される。
【0092】
本発明の更に別の規範的実施形態によれば、前記第1のセッション記述メッセージは、前記少なくとも幾つかのメディアストリームが同じストリーム制御アソシエーションに属することを表わす前記少なくとも幾つかのメディアストリームの情報を含む。
【0093】
本発明の更に別の規範的実施形態によれば、前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインの序数を含み、その序数は、前記第1のセッション記述メッセージにおける前記メディアラインの順序に対応する。
【0094】
換言すれば、図5の方法に関連して上述したように、そのような更に別の規範的実施形態によれば、透過的搬送が選択されるときに同じSCTPアソシエーション内で搬送されるべきメディアにメディアラインが関係しているとのSDP内の指示は、同じデータチャンネル内で搬送されるべきメディアを記述する全ての他の又は全てのメディアラインの序数を与える(新規)SDP属性により与えられる。
【0095】
本発明の更に別の規範的実施形態によれば、前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインに各々属する情報要素を含み、前記情報要素の各々は、前記情報要素が属するメディアライン以外の前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインの序数を含み、その序数は、前記第2のセッション記述メッセージにおける前記メディアラインの順序に対応する。
【0096】
換言すれば、図5の方法に関連して上述したように、そのような更に別の規範的実施形態によれば、透過的搬送が選択されるときに同じSCTPアソシエーション内で搬送されるべきメディアにメディアラインが関係しているとのSDP内の指示は、同じデータチャンネル内で搬送されるべきメディアを記述する他の全てのメディアラインの序数を与える(新規)メディアレベルSDP属性により与えられる。
【0097】
本発明の更に別の規範的実施形態によれば、前記ストリーム制御アソシエーションにはアソシエーション番号が指定され、そして前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインに各々属する情報要素を含み、前記情報要素の各々は、同じストリーム制御アソシエーションに指定される前記アソシエーション番号を含む。
【0098】
換言すれば、図5の方法に関連して上述したように、そのような更に別の規範的実施形態によれば、透過的搬送が選択されるときに同じSCTPアソシエーション内で搬送されるべきメディアにメディアラインが関係しているとのSDP内の指示は、この属性を経てSCTPアソシエーションに指定される番号を与える(新規)メディアレベルSDP属性により与えられる。
【0099】
本発明の更に別の規範的実施形態によれば、前記第2のセッション記述メッセージの各メディアラインには独特の番号が指定され、そして前記情報は、前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインに指定された独特の番号を含む。
【0100】
換言すれば、図5の方法に関連して上述したように、そのような更に別の規範的実施形態によれば、透過的搬送が選択されるときに同じSCTPアソシエーション内で搬送されるべきメディアにメディアラインが関係しているとのSDP内の指示は、SDPグルーピングフレームワーク内の(新規)セマンティックスにより与えられる。
【0101】
本発明の更に別の規範的実施形態によれば、前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記少なくとも幾つかのメディアストリームの前記共同搬送に関連した所定の属性が前記少なくとも幾つかのメディアストリームに対応する前記メディアラインのうちの1つのメディアラインに追加される。
【0102】
図6に示す手順の変形例によれば、本発明の規範的実施形態による規範的な方法は、更に、前記第2のセッション記述メッセージを送信する動作も含む。
【0103】
第1のセッション記述メッセージは、セッション記述プロトコル(SDP)オファー又はセッション記述プロトコル(SDP)回答の1つである。
【0104】
更に、第2のセッション記述メッセージは、セッション記述プロトコル(SDP)オファー又はセッション記述プロトコル(SDP)回答の1つである。
【0105】
即ち、換言すれば、図5及び6の方法は、SDPオファーにより説明されるが、本発明の好ましい規範的実施形態によれば、SDP回答にも同様の手順が適用される。
【0106】
即ち、(着信側)WICからSCTPアソシエーション内の多数のメディアストリームについてSDP回答を受け取り、そして着信側WICが透過的メディアの使用を決定したとき、着信側eP−CSCFは、WICとeP−CSCFとの間の同じSCTPアソシエーションにおいて搬送されるべきメディアの個別搬送をオファーするメディアラインの少なくとも幾つかに対してSDP内に、それらのメディアラインがその選択された透過的搬送に対して同じSCTPアソシエーションにおいて搬送されるべきメディアに関連しているとの指示を与えることにより、SCTPアソシエーションの透過的搬送をSDPにおけるSCTPアソシエーション以外の多数のデータストリームの個別搬送に代るものとして記述する。
【0107】
更に、発信側eP−CSCFがSDP回答を受け取り、これが、個別のメディアラインのメディアを記述するもので、且つそのメディアの少なくとも幾つかが単一のSCTPアソシエーションにおいて透過的に搬送できるとの指示も含むものであるとき、発信側eP−CSCFは、そのSCTPアソシエーションに関連した単一メディアライン内の単一SCTPアソシエーションにおいて搬送されるべきメディアストリームを記述するSDP回答を(発信側WICへ)生成する。
【0108】
更に、ストリーム制御アソシエーションは、ストリーム制御送信プロトコル(SCTP)アソシエーションである。
【0109】
図5の方法及び図6の方法は、両方とも、セルラーシステムの強化型プロキシーコールセッション制御機能ノードにおいて又はそれにより動作でき、そしてLTE及びLTE−Aセルラーシステムの少なくとも一方において動作できる。
【0110】
本発明の更に別の規範的実施形態によれば、同じSCTPアソシエーションにおいて搬送されるべきメディアにメディアラインが関連しているとのSDPオファー又は回答内の指示は、どのメディアストリームを同じSCTPアソシエーションへマルチプレクスする必要があるか決定し、そしてアタッチされたeIMS−AGWを適宜に構成するようにeP−CSCFにより使用される。
【0111】
図7は、本発明の規範的実施形態による装置を示すブロック図である。この装置は、受信回路71、生成回路72、及び加算回路73を備えたeP−CSCFのようなアクセスノード70である。受信回路71は、第1の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす第1のセッション記述メッセージを受信する。生成回路72は、前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、前記少なくとも1つのメディアストリームごとに、第2の搬送及びエンコーディングと共にメディアストリームを搬送すべきであることを表わすメディアライン、及び前記第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性を含む第2のセッション記述メッセージを生成する。更に、加算回路73は、前記第2のセッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を、前記第2のセッション記述メッセージに追加する。第1の搬送は、ストリーム制御アソシエーション内にあり、そして第2の搬送は、システム制御アソシエーションの外部である。図11は、本発明の規範的実施形態による手順の概略図である。図7の装置は、図11の方法を遂行するが、この方法に限定されない。図11の方法は、図7の装置により遂行されるが、この装置により遂行されることに限定されない。
【0112】
図11に示すように、本発明の規範的実施形態による手順は、第1の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす第1のセッション記述メッセージを受信する動作(S111)、前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、前記少なくとも1つのメディアストリームごとに、第2の搬送及びエンコーディングと共に又は前記第1の搬送及びエンコーディングと共にメディアストリームを搬送すべきであることを表わす1つのメディアライン、及び前記第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性を含む第2のセッション記述メッセージを生成する動作(S112)、及び前記第2のセッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を、前記第2のセッション記述メッセージに追加する動作(S113)を含む。
【0113】
換言すれば、本発明の規範的実施形態によれば、発信側eP−CSCFがWICによりオファーされるメディアの透過的搬送をIMSに適した他のフォーマットでのメディアストリームに代るものとしてオファーするとき、発信側eP−CSCFは、それが送るSDPオファーにおけるメディアラインの合計数の明確な指示も与える。
【0114】
即ち、稀な出来事において、中間ノードは、それらが転送する(例えば、ビデオ対ボイスコールを課金するために)SDPオファーにおいて単一メディアラインを削除又はディスエイブルし(ポートゼロで)、及び/又は異なる装置への個別のセッションイニシエーションプロトコル(SIP)メッセージにおいて転送されるべき異なるメディアに対して個別の部分において単一のSDPオファーを分割する。
【0115】
単一メディアラインが除去される場合に、“a=tra−bw”カプセル化SDP属性内の合計帯域巾情報のようなセッションレベル情報が不正確となる。更に、単一のSCTPアソシエーション内の別のトランスポートは、幾つかのメディアストリームを終了すべき場合又はメディアストリームを異なる行先に送信する必要がある場合には実現不能である。
【0116】
本発明の規範的実施形態によれば、着信側のeP−CSCFは、メディアラインが除去された稀な出来事において最適化メディアを使用しないと決定しなければならない。しかしながら、着信側eP−CSCFは、中間エンティティがSDPオファーを異なるエンティティに向けて多数の部分に分割したときを検出する手段がない。着信側eP−CSCFがそのような変更を検出できるようにするため、本発明の規範的実施形態によれば、SDP内のメディアラインの元の数が、例えば、“tra−media−line−number”としてカプセル化される。
【0117】
中間エンティティは、“tra−media−line−number”のような未知のSDP属性を通過させるか又はそのような属性を除去する。
【0118】
より具体的に述べると、メディアラインの合計数の明確な指示は、セッションレベルSDP属性においてエンコードされる。
【0119】
そのような(新規)SDP属性は、例えば、次のように読まれる。
tra-media-line-number = "tra-media-line-number" ":" m-line-number
ここで、m−line−numberは、発信側eP−CSCFにより送られるSDPオファーにおけるメディアラインの合計数である。
【0120】
前記セッションレベルエンコーディングによるSDPオファーは、次のようにみえる。
C=IN IP4 10.10.10.1
a=tra-contact:IN IP4 10.10.10.1
a=tra-media-line-number:2
a=tra-bw:AS:1000
m=audio 50000 RTP/AVP 1
a=tra-m-line:audio 10001 RTP/SAVP 101
a=tra-port:50000
a=tra-att: rtpmap:101 opus/48000/2
m=video 50001 RTP/AVPF 99
a=tra-att: rtpmap:99 yyy
a=tra-port:50001
a=tra-m-line:video 10001 RTP/SAVP 102
a=tra-port:50000
a=tra-contact:IN IP4 10.10.10.1
a=tra-att: rtpmap:102 xxx
【0121】
この例では、tra−media−line−number:2は、最初に生成されたセッション記述プロトコルが2つのメディアラインを含んでいたことを指示する。
【0122】
図8は、本発明の規範的実施形態による装置を示すブロック図である。特に、図8は、図7に示した装置の変形例を示す。従って、図8の装置は、更に、送信回路81を備えている。
【0123】
一実施形態において、図7又は8に示す装置の機能の少なくとも幾つかは、1つの動作エンティティを形成する2つ(以上)の物理的に個別の装置間で共有されてもよい。それ故、装置は、ここに述べるプロセスの少なくとも幾つかを実行するための1つ以上の物理的に個別の装置より成る動作エンティティを示すと考えられる。
【0124】
図11に示す手順の変形例によれば、互いに本来的に独立したものである、ここに述べる動作及び/又は付加的な規範的動作の規範的細部が以下に示される。
【0125】
図11に示す手順の変形例によれば、本発明の規範的実施形態による規範的方法は、更に、前記第2のセッション記述メッセージを送信する動作を含む。
【0126】
図9は、本発明の規範的な実施形態による装置を示すブロック図である。この装置は、受信回路91及び決定回路92を備えたeP−CSCFのようなアクセスノード90である。受信回路91は、第2の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアライン、第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性、及び最初に生成される前記セッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を含むセッション記述メッセージを受信する。決定回路92は、前記メディアライン数情報に基づいて、前記第1の搬送及びエンコーディングを、前記少なくとも1つのメディアライン各々に対応する前記少なくとも1つのメディアストリーム各々の搬送に使用すべきかどうか決定する。図12は、本発明の規範的実施形態による手順の概略図である。図9の装置は、図12の方法を遂行するが、この方法に限定されない。図12の方法は、図9の装置により遂行されるが、この装置による遂行に限定されない。
【0127】
図12に示すように、本発明の規範的実施形態による手順は、搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアライン、第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性、及び最初に生成される前記セッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を含むセッション記述メッセージを受信する動作(S121)、及び前記メディアライン数情報に基づいて、前記第1の搬送及びエンコーディングを、前記少なくとも1つのメディアライン各々に対応する前記少なくとも1つのメディアストリーム各々の搬送に使用すべきかどうか決定する動作(S122)を含む。
【0128】
図10は、本発明の規範的実施形態による装置を示すブロック図である。特に、図10は、図9に示す装置の変形例を示す。従って、図9の装置は、更に、カウント回路101及び/又は比較回路102を備えている。
【0129】
一実施形態において、図9又は10に示す装置の機能の少なくとも幾つかは、1つの動作エンティティを形成する2つ(以上)の物理的に個別の装置間で共有されてもよい。それ故、装置は、ここに述べるプロセスの少なくとも幾つかを実行するための1つ以上の物理的に個別の装置より成る動作エンティティを示すと考えられる。
【0130】
図12に示す手順の変形例によれば、互いに本来的に独立したものである、ここに述べる動作及び/又は付加的な規範的動作の規範的細部が以下に示される。
【0131】
図12に示した手順の変形例によれば、本発明の規範的実施形態による規範的方法は、更に、前記受信したセッション記述メッセージにおける各メディアラインをカウントする動作、及び前記カウントの結果と、前記メディアライン数情報から導出される、最初に生成された前記セッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの前記合計数とを比較する動作を含む。前記カウントの前記結果と、前記メディアライン数情報から導出される、最初に生成された前記セッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの前記合計数とが一致しない場合には、前記第1搬送及びエンコーディングを、前記少なくとも1つのメディアライン各々に対応する前記少なくとも1つのメディアストリーム各々の搬送に使用しないことが決定される(決定ステップS122)。
【0132】
図12に示す手順の更に別の変形例によれば、前記メディアライン数情報が前記受信したセッション記述メッセージから得られない場合にも、前記第1搬送及びエンコーディングを、前記少なくとも1つのメディアライン各々に対応する前記少なくとも1つのメディアストリーム各々の搬送に使用しないことが決定される(決定ステップS122)。
【0133】
換言すれば、メディアの透過的搬送のためのオファーを他のフォーマットでのメディアストリームに代るものとして含むと共にSDPオファーにおけるメディアラインの合計数の指示も含むSDPオファーを着信側eP−CSCFが受信するとき、着信側eP−CSCFは、明確な指示におけるメディアラインの合計数をその受信したSDPオファーにおけるメディアラインの合計数と比較する。それらの数が一致しない場合、又はメディアラインの合計数を伴う指示がその受信したSDPオファーにない場合には、着信側eP−CSCFは、メディアの別の透過的搬送を使用しないと決定し、そしてこの決定を関連SDP回答における着信側eP−CSCFに向けて指示する。
【0134】
即ち、図11の方法に関連して上述したように、本発明の規範的実施形態によれば、着信側eP−CSCFは、メディアラインが除去される稀な出来事において最適化メディアを使用しないと決定しなければならない。着信側eP−CSCFがそれを実行できるようにするために、本発明の規範的実施形態によれば、発信側eP−CSCFは、それが送るSDPオファーにおけるメディアラインの合計数の明確な指示を与える。
【0135】
それにより生じる、前記セッションレベルエンコーディングによるSDPオファーは、次のように見える。
C=IN IP4 10.10.10.1
a=tra-contact:IN IP4 10.10.10.1
a=tra-media-line-number:2
a=tra-bw:AS:1000
m=audio 50000 RTP/AVP 1
a=tra-m-line:audio 10001 RTP/SAVP 101
a=tra-port:50000
a=tra-att: rtpmap:101 opus/48000/2
m=video 50001 RTP/AVPF 99
a=tra-att: rtpmap:99 yyy
a=tra-port:50001
a=tra-m-line:video 10001 RTP/SAVP 102
a=tra-port:50000
a=tra-contact:IN IP4 10.10.10.1
a=tra-att: rtpmap:102 xxx
【0136】
この例において、tra−media−line−number:2は、最初に生成されたセッション記述プロトコルが2つのメディアラインを含むことを示す。
【0137】
例えば、中間ノードが、第2のm−line及び全ての関連SDP属性をSDPオファーから除去することにより、オファーされたビデオコールをオーディオのみのコールへと変換すると決定する場合に、SDPオファーは、次のように見える。
C=IN IP4 10.10.10.1
a=tra-contact:IN IP4 10.10.10.1
a=tra-media-line-number:2
a=tra-bw:AS:1000
m=audio 50000 RTP/AVP 1
a=tra-m-line:audio 10001 RTP/SAVP 101
a=tra-port:50000
a=tra-att: rtpmap:101 opus/48000/2
【0138】
そのような規範的ケースにおいて、“a=tra−bw:AS:1000”SDP属性におけるカプセル化合計帯域巾情報は、もはや、オーディオコールに適したものでない。更に、“a=tra−media−line−number”SDP属性に指示されるメディアラインの数(即ち、2)は、もはや、SDP回答におけるメディアラインの実数(即ち、1)に一致しない。
【0139】
従って、本発明の規範的実施形態によれば、着信側eP−CSCFは、“a=tra−media−line−number”SDP属性に指示されるメディアラインの数(即ち、2)を、SDP回答におけるメディアラインの実数(即ち、1)と比較する。これらの数が一致しないときに、着信側eP−CSCFは、本発明の規範的実施形態によれば、受信した“a=tra−m−line”、“a=tra−bw”及び“a=tra−att”SDP属性における全ての情報を破棄すると決定し、通常のSDPのm−lineにおけるオファーされたメディアに基づきサービスされるWICに向けてSDPオファーを構築し、そして発信側eP−CSCFに向けて送るSDP回答における“a=tra−m−line”、“a=tra−bw”及び“a=tra−att”SDP属性を含まず、これは、次のように見える。
C=IN IP4 10.10.10.2
m=audio 50000 RTP/AVP 1
【0140】
図11の方法及び図12の方法は、両方とも、セルラーシステムの強化型プロキシーコールセッション制御機能ノードにおいて又はそれにより動作でき、そしてLTE及びLTE−Aセルラーシステムの少なくとも一方において動作できる。
【0141】
第1のセッション記述メッセージ、第2のセッション記述メッセージ、及び/又はセッション記述メッセージは、セッション記述プロトコルオファー又はセッション記述プロトコル回答の1つである。搬送は、メディアストリームの透過的搬送である。
【0142】
図13は、本発明の規範的実施形態によるシグナリングシーケンスを伴う規範的システム環境の概略図である。
【0143】
特に、図13は、発信側WICであるWIC−1が着信側eP−CSCFであるeP−CSCF−1を経てIMSにアクセスし、そのeP−CSCF−1が(おそらく中間物を経て)着信側eP−CSCFであるeP−CSCF−2に接続され、これが着信側WICであるWIC−2にアクセスすることを示すと共に、メディアプレーン最適化のためのシグナリング手順も示す。
【0144】
図11及び12の方法に関連してこれまで述べなかったことは、考えられる中間物(例えば、付属の遷移ゲートウェイ(TrGW)を伴う相互接続境界制御機能(IBCF)又は付属のマルチメディア機能リソースプロセッサ(MRFP)を伴うマルチメディアリソース機能コントローラ(MRFP))がユーザプレーンへメディアゲートウェイを挿入できることである(図13のステップ4を参照)。そのような中間物は、任意であるが、透過的メディアへの切り換えもサポートする。これは、メディアゲートウェイがメディア経路に存在するとき、透過的メディアを選択するのを許すために要求される。透過的メディアへの切り換えをサポートしない中間物が検出され、そして図13のステップ6においてmedeia2を選択するようにさせる。
【0145】
又、そのような考えられる中間物は、最適メディアルーティング(OMR)手順を、そのメディアゲートウェイを最適化メディア経路によりバイパスするというオファーに適用してもよい。
【0146】
中間物は、SDPオファーの接続ライン内の搬送アドレスを、そのメディアゲートウェイに割り当てられるアドレスIP3に置き換えてもよい。又、中間物は、それが透過的メディアへの切り換えをサポートする場合には、カプセル化搬送アドレスをIP3にそしてポート情報をP3tに置き換えることによりSDP属性にカプセル化された透過的メディア情報を変更してもよい。
【0147】
更に、考えられる中間物は、media3を透過的に通過させるようにそのMGWを再構成する(図13のステップ10)。
【0148】
更に、中間物は、非変更のmedia3を伴うSDP回答、及び透過的メディアが選択されたとの指示を転送し、そして制御されるMGWのアドレス情報IP7を含む(図13のステップ11)。
【0149】
上述した手段の結果として、本発明の規範的実施形態によれば、背景の章で述べたこの分野に関連した既知の手順は、次のように読むように変更される。
【0150】
WIC発信コール:
eP−CSCFがWICからSDPオファーを転送し、メディアプレーン最適化をサポートし、そして合法的傍受を遂行する必要がない場合に、eP−CSCFは、SDP情報に加えて、WICから以前に受信したSDPオファーをカプセル化しなければならない。これを行うために、eP−CSCFは、次のことを行わねばならない。
1)受信した各セッションレベルSDP属性を“tra−att”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をセッションレベル属性として追加する。
2)受信した各セッションレベル帯域巾ラインを“tra−bw”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をセッションレベル属性として追加する。
3)eP−CSCFがSDPオファーにおけるセッションレベルコンタクトラインを含むと決定する場合に、そのコンタクトラインにおけるeIMS−AGWから受け取られるアドレス情報を含み、そのアドレス情報を“tra−contact”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をセッションレベル属性として追加する。
4)“tra−media−line−number”属性においてポートゼロを伴うメディアラインを除いて、eP−CSCFが転送するSDPオファーにおけるメディアラインの合計数を与える。
5)Mwインターフェイスを経て送られるSDPオファーの各メディアラインに対し、メディアラインの出て行くSDPオファーに使用されるべきeIMS−AGWから受け取られるTCP又はUDPポートを“tra−port”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
6)Mwインターフェイルを経て送られるSDPオファーの全てのメディアラインであって、eP−CSCFとWICとの間の同じSCTPアソシエーション内のデータチャンネル内で搬送されるメディアストリームに関連した全てのデータラインに対して、“tra−SCTP−association”SDP属性に、eP−CSCFにより指定され且つ関連SIPダイアログ内で独特でなければならないSCTPアソシエーションを示す番号を与える。
7)Mwインターフェイスを経て送られるSDPオファーの各メディアラインであって、データチャンネルに関連しない各メディアラインに対し、受け取った対応メディアラインの各受け取ったメディアレベル属性を“tra−att”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
8)Mwインターフェイスを経て送られるSDPオファーの各メディアラインであって、1つのSCTPアソシエーション内のデータチャンネルに関連したSDPオファー内の第1のメディアラインである各メディアラインに対して、受け取った対応メディアラインの各受け取ったメディアライン属性を、Mwインターフェイスの異なるメディアラインに記述されたメディアストリームに対応する“dcmap”及び“dcsa”を除いて、“tra−att”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
9)Mwインターフェイスを経て送られるSDPオファーの各メディアラインであって、1つのSCTPアソシエーション内のデータチャンネルに関連したSDPオファー内のその後のメディアラインである各メディアラインに対して、Mwインターフェイス上のこのメディアラインに記述されたメディアストリームに対応する受け取った対応メディアラインの各受け取った“dcmap”及び“dcsa”メディアレベル属性を“tra−att”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をこのメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
10)Mwインターフェイスを経て送られるSDPオファーの各メディアラインであって、データチャンネルに関連しないか、又は1つのSCTPアソシエーション内のデータチャンネルに関連したSDPオファー内の第1のメディアラインである各メディアラインに対して、
a)eP−CSCFがSDPオファーにおけるメディアレベルコンタクトラインを含むと決定する場合に、そのコンタクトラインにおけるeIMS−AGWから受け取られるアドレス情報を含み、そのアドレス情報を“tra−contact”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
b)受け取った対応メディアラインを“tra−m−line”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
c)受け取った対応メディアラインの受け取った各帯域巾ラインを“tra−bw”属性へとカプセル化し、そしてこれをメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
【0151】
eIMS−AGWと相互作用して、リソースを予約し、そしてメディア取り扱いに必要な情報を与えるときに、eP−CSCFは、“tra−m−line”、“tra−att”及び“tra−bw”SDP属性の外部でSDPオファーに記述されたメディアに適したリソースを求める。
【0152】
eP−CSCFがMwインターフェイスを経てSDP回答を受け取りそしてSDP回答が“tra−m−line”メディアレベルSDP属性を含む場合に、eP−CSCFは、次のことを行わねばならない。
1)IMS−ALG手順呼び出すときに、“tra−contact”、“tra−m−line”、“tra−port”、“tra−att”及び“tra−bw”SDP属性において受け取られるメディア情報を使用する。
2)受け取った全てのSDP属性及び帯域巾ラインを、転送されたSDP回答から除去する(これは、“tra−contact”、“tra−m−line”、“tra−port”、“tra−att”、“tra−SCTP−association”、“tra−media−line−number”及び“tra−bw”SDP属性も含む)。
3)セッションレベル“tra−att”SDP属性内で受け取られたSDP属性をカプセル解除しそしてそれらをWICに向けてSDP回答におけるセッションレベル属性として与える。
4)セッションレベル“tra−bw”SDP属性内で受け取られた帯域巾ラインをカプセル解除しそしてそれらをWICに向けてSDP回答におけるセッションレベル帯域巾ラインとして与える。
5)“tra−SCTP−association”メディアレベルSDP属性により同じSCTPアソシエーションに属するようにマークされた全てのメディアラインに対して、WICに向けて送られるSDP回答において単一メディアラインを与える。
6)WICに向けて送られるSDP回答におけるメディアラインごとに、
a)“tra−m−line”SDP属性内で受け取られるメディアラインをカプセル解除しそしてそれをWICに向けてSDP回答においてメディアラインとして与え、ポート番号をそのeIMS−AGWにより割り当てられるポートに置き換える。
b)対応するメディアラインに対して“tra−att”SDP属性内で受け取られるメディアレベルSDP属性をカプセル解除しそしてそれらをWICに向けてSDP回答においてメディアラインのメディアレベル属性として与える。
c)対応するメディアラインに対して“tra−bw”SDP属性内で受け取られるメディアレベル帯域巾ラインをカプセル解除しそしてそれらをWICに向けてSDP回答においてメディアラインのメディアレベル帯域巾ラインとして与える。
7)そのように生成されたSDP回答を使用してIMS−ALG手順を呼び出す。
【0153】
eIMS−AGWと相互作用して、eP−CSCFは、eIMS−AGWにおいてインターワーキングするメディアプレーンをデアクチベートする。eP−CSCFは、“tra−SCTP−association”SDP属性を使用して、どのメディアストリームを同じSCTPアソシエーションへマルチプレクスする必要があるか決定する。
【0154】
WIC着信コール:
eP−CSCFがMwインターフェイスを経てSDPオファーを受け取りそしてeP−CSCFがメディアプレーン最適化をサポートする場合に、eP−CSCFは、メディアラインごとに、メディアプレーン最適化を適用すべきかどうか決定しなければならない。メディアプレーン最適化は、次の全ての条件が満足されたときに適用されねばならない。
1)eP−CSCFは、WICに向けてSDPオファーを転送する。
2)eP−CSCFは、合法的傍受を遂行する必要がない。
3)メディアラインごとに、“tra−port”と、“tra−m−line”又は“tra−SCTP−association”のいずれかとのメディアレベルSDP属性が受け取られる。
4)受け取ったSDPにセッションレベルコンタクトラインが含まれる場合には、その受け取ったSDPに“tra−contact”セッションレベルSDP属性も含まれ、そして“contact−line”は、“tra−contact”属性内でカプセル化されるものと同じである。
5)メディアラインに対して受け取ったSDPにメディアレベルコンタクトラインが含まれる場合には、そのメディアラインに対して受け取ったSDPに“tra−contact”メディアレベルSDP属性も含まれ、そして“contact−line”は、“tra−contact”属性内でカプセル化されるものと同じである。
6)受け取ったメディアラインごとに、m−lineのポート値は、そのメディアラインに対するメディアレベル“tra−port”属性内のものと同じである。
7)受け取ったSDPオファーには“tra−media−line−number”SDP属性が含まれ、そして受け取った“tra−media−line−number”SDP属性の数字が、ポートゼロを伴うメディアラインを除き、SDPにおけるメディアラインの実数に一致する。
【0155】
メディアプレーン最適化を適用すべき場合には、eP−CSCFは、次のことを行わねばならない。
1)IMS−AGW手順を呼び出すときに、“tra−contact”、“tra−m−line”、“tra−port”、“tra−att”、“tra−SCTP−association”及び“tra−bw”SDP属性において受け取られたメディア情報を使用する。(eIMS−AGWと相互作用するとき、eP−CSCFは、eIMS−AGWにおけるメディアプレーンインターワーキングをデアクチベートする。eP−CSCFは、“tra−SCTP−association”SDP属性を使用して、どのメディアストリームを同じSCTPアソシエーションへマルチプレクスする必要があるか決定する。)
2)受け取った全てのSDP属性及び帯域巾ラインを、転送されたSDPオファーから除去する(これは、“tra−contact”、“tra−m−line”、“tra−port”、“tra−att”、“tra−SCTP−association”、“tra−media−line−number”及び“tra−bw”SDP属性も含む)。
3)セッションレベル“tra−att”SDP属性内で受け取られたSDP属性をカプセル解除しそしてそれらをWICに向けてSDPオファーにおいてセッションレベル属性として与える。
4)セッションレベル“tra−bw”SDP属性内で受け取られた帯域巾ラインをカプセル解除しそしてそれらをWICに向けてSDPオファーにおいてセッションレベル帯域巾ラインとして与える。
5)“tra−SCTP−association”メディアレベルSDP属性により同じSCTPアソシエーションに属するようにマークされた全てのメディアラインに対して、WICに向けて送られるSDPオファーにおいて単一メディアラインを与える。
6)WICに向けて送られるSDPオファーにおけるメディアラインごとに、
a)“tra−m−line”属性内で受け取られるメディアラインをカプセル解除しそしてそれをWICに向かうSDPオファーにおいてメディアラインとして与え、ポート番号を、そのeIMS−AGWにより割り当てられるポートに置き換える。
b)対応するメディアラインに対し“tra−att”SDP属性内で受け取られるメディアレベルSDP属性をカプセル解除しそしてそれらをWICに向かってSDPオファーにおけるメディアラインのメディアレベル属性として与える。
c)対応するメディアラインに対し“tra−bw”SDP属性内で受け取られるメディアレベル帯域巾ラインをカプセル解除しそしてそれらをWICに向かってSDPオファーにおけるメディアラインのメディアレベル帯域巾ラインとして与える。
【0156】
メディアプレーン最適化を適用すべきでない場合には、eP−CSCFは、次のことを行わねばならない。
1)受け取った全ての“tra−contact”、“tra−m−line”、“tra−port”、“tra−att”、“tra−SCTP−association”、“tra−media−line−number”及び“tra−bw”SDP属性を、転送されたSDPオファーから除去する。
2)IMS−AGW手順を呼び出すとき、“tra−contact”、“tra−m−line”、“tra−port”、“tra−att”、“tra−SCTP−association”及び“tra−bw”SDP属性の外部で受け取られたメディア情報を使用する。
3)Mwインターフェイスを経てのSDP回答には“tra−contact”、“tra−m−line”、“tra−port”、“tra−att”、“tra−SCTP−association”、“tra−media−line−number”及び“tra−bw”SDP属性を含ませない。
【0157】
eP−CSCFがWICからSDP回答を受け取りそしてeP−CSCFがそれに対応するSDPオファーを処理するときメディアプレーン最適化の適用を決定した場合には、eP−CSCFは、次のことを行わねばならない。
1)関連SDPオファーに基づくSDP回答、及びWICから受け取られるSDP回答を生成する。(選択される回答フォーマットは、オファーされたフォーマットに適合する必要がある。対応するメディアラインがWICからの回答においてディスエイブルされる場合には、メディアラインはポート0を経てディスエイブルされる。あるSCTPアソシエーション内のデータチャンネルがdcmap属性を経てオファーされる場合には、WICは、対応するdcmap属性を回答から除外することによりデータチャンネルを拒絶する。次いで、eP−CSCFは、メディアラインをディスエイブルし、ここでは、対応する“tra−att:dcmap”属性がSDPオファーにおいて受け取られている。)
2)受け取った各セッションレベルSDP属性を“tra−att”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をセッションレベル属性として追加する。
3)受け取った各セッションレベル帯域巾ラインを“tra−bw”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をセッションレベル属性として追加する。
4)Mwインターフェイスを経て送られるSDP回答における全てのメディアラインであって、eP−CSCFとWICとの間の同じSCTPアソシエーション内のデータチャンネル内で搬送されるメディアストリームに関連した全てのメディアラインに対して、“tra−SCTP−association”SDP属性に、Mwインターフェイスを経てのSDPオファーにおける対応メディアラインについて受け取ったものと同じでなければならないSCTPアソシエーションを示す数字を与える。
5)Mwインターフェイスを経て送られるSDP回答における各メディアラインであって、データチャンネルに関連しないメディアラインに対して、受け取った対応メディアラインの各受け取ったメディアレベル属性を“tra−att”属性へとカプセル化しそしてこの属性をメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
6)Mwインターフェイスを経て送られるSDP回答における各メディアラインであって、1つのSCTPアソシエーション内のデータチャンネルに関連したSDP回答内の第1のメディアラインである各メディアラインに対して、それに対応する受け取ったメディアラインの各受け取ったメディアライン属性を、Mwインターフェイス上の異なるメディアラインに記述されたメディアストリームに対応する“dcmap”及び“dcsa”を除いて、“tra−att”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
7)Mwインターフェイスを経て送られるSDPオファーの各メディアラインであって、1つのSCTPアソシエーション内のデータチャンネルに関連したSDP回答内のその後のデータラインである各メディアラインに対して、Mwインターフェイス上のこのメディアラインに記述されたメディアストリームに対応する受け取った対応メディアラインの各受け取った“dcmap”及び“dcsa”メディアレベル属性を“tra−att”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をこのメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
8)Mwインターフェイスを経て送られるSDP回答の各メディアラインであって、データチャンネルに関連しないか、又は1つのSCTPアソシエーション内のデータチャンネルに関連したSDP回答内の第1のメディアラインである各メディアラインに対して、
a)受け取った対応メディアラインを“tra−m−line”属性へとカプセル化し、そしてこの属性をメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
b)受け取った対応メディアラインの受け取った各帯域巾ラインを“tra−bw”属性へとカプセル化し、そしてこれをメディアラインのメディアレベル属性として追加する。
【0158】
前記手順及び機能は、以下に述べるように、各機能的要素、プロセッサ、等により実施される。
【0159】
ネットワークエンティティの前記規範的な説明において、本発明の原理を理解する上で適切なユニットのみが機能的ブロックを使用して説明された。ネットワークエンティティは、その各動作に必要な更に別のユニットを含む。しかしながら、これらユニットの説明は、本明細書では省略される。装置の機能的ブロックの配列は、本発明を限定するものではなく、それらの機能は、1つのブロックにより遂行されてもよいし、又はサブブロックへと更に分割されてもよい。
【0160】
以上の説明において、装置即ちネットワークエンティティ(又は他の手段)がある機能を遂行するように構成されると述べられたとき、これは、1つの(即ち、少なくとも1つの)プロセッサ又はそれに対応する回路が、各装置のメモリに記憶されたコンピュータプログラムコードと潜在的に協働して、少なくともここに述べる機能を装置に遂行させるように構成されると述べる記述と等価であると解釈される。又、そのような機能は、各機能を遂行するための特別に構成された回路又は手段によって同等に実施できると解釈される(即ち、「〜ように構成されたユニット」という表現は、「〜ための手段」のような表現と同等であると解釈される)。
【0161】
図14及び15は、本発明の規範的実施形態による装置の別の図である。図14に示すように、本発明の規範的実施形態によれば、(ネットワークノード10に対応する)装置(ネットワークノード)10’は、プロセッサ141、メモリ142及びインターフェイス143を備え、これらは、バス144等により接続される。更に、本発明の規範的実施形態によれば、(ネットワークノード30に対応する)装置(ネットワークノード)30’は、プロセッサ145、メモリ146及びインターフェイス147を備え、これらは、バス148等により接続され、そして装置は、各々、リンク149を経て接続される。図15に示すように、本発明の規範的実施形態によれば、(ネットワークノード70に対応する)装置(ネットワークノード)70’は、プロセッサ151、メモリ152及びインターフェイス153を備え、これらは、バス154等により接続される。更に、本発明の規範的実施形態によれば、(ネットワークノード90に対応する)装置(ネットワークノード)90’は、プロセッサ155、メモリ156及びインターフェイス157を備え、これらは、バス158等により接続され、そして装置は、各々、リンク159を経て接続される。
【0162】
又、プロセッサ141/145/151/155及び/又はインターフェイス143/147/153/157は、各々、(固定配線又はワイヤレス)リンクを経て通信を容易にするためにモデム等も備えている。インターフェイス143/147/153/157は、各々、リンクされ又は接続された装置と(固定配線又はワイヤレス)通信するために1つ以上のアンテナ又は通信手段に結合された適当なトランシーバを含む。インターフェイス143/147/153/157は、一般的に、少なくとも1つの他の装置、即ちそのインターフェイスと通信するように構成される。
【0163】
メモリ142/146/152/156は、各プロセッサにより実行されたとき各電子デバイス又は装置が本発明の規範的実施形態により動作を行えるようにするプログラムインストラクション又はコンピュータプログラムコードを含むと仮定される各プログラムを記憶する。
【0164】
一般的に述べると、各デバイス/装置(及び/又はその一部分)は、各動作を遂行し及び/又は各機能を示すための手段を表わし、及び/又は各デバイス(及び/又はその一部分)は、各動作を遂行し及び/又は各機能を示すための機能を有する。
【0165】
以下の説明において、プロセッサ(又は何らかの他の手段)がある機能を遂行するように構成されると述べられるとき、これは、各装置のメモリに記憶されたコンピュータプログラムコードと潜在的に協働する少なくとも1つのプロセッサが少なくともここに述べる機能を装置に遂行させるよう構成されたと述べる記述と同等であると解釈される。又、そのような機能は、各機能を遂行するための特別に構成された手段により同等に実現可能であると解釈される(即ち、「xxxすることを[装置に遂行させる]ように構成されたプロセッサ」という表現は、「xxxするための手段」のような表現と同等であると解釈される)。
【0166】
ネットワークノード10を表わす装置は、少なくとも1つのプロセッサ141、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ142、及び少なくとも別の装置と通信するように構成された少なくとも1つのインターフェイス143を備えている。プロセッサは(即ち、少なくとも1つのプロセッサ141は、少なくとも1つのメモリ142及びコンピュータプログラムコードとで)、同じストリーム制御アソシエーションにおいて搬送可能な多数のメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第1のセッション記述メッセージを受信し(従って、装置は、受信のための対応手段を備え)、そして前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、前記多数のメディアストリームの個別搬送の可能性、及び前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性を表わす第2のセッション記述メッセージを生成する(従って、装置は、生成のための対応手段を備える)ように構成される。
【0167】
更に、本発明の規範的実施形態によれば、ネットワークノード30を表わす装置は、少なくとも1つのプロセッサ145、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ146、及び少なくとも別の装置と通信するように構成された少なくとも1つのインターフェイス147を備えている。プロセッサは(即ち、少なくとも1つのプロセッサ145は、少なくとも1つのメモリ146及びコンピュータプログラムコードとで)、各メディアストリーム当り1つのメディアライン、及び同じストリーム制御アソシエーションにおける多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性の指示を含む第1のセッション記述メッセージを受信し(従って、装置は、受信のための対応手段を備え)、及び前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記少なくとも幾つかのメディアストリームの前記共同搬送を表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第2のセッション記述メッセージを生成する(従って、装置は、生成のための対応手段を備える)ように構成される。
【0168】
更に、本発明の規範的実施形態によれば、ネットワークノード70を表わす装置は、少なくとも1つのプロセッサ151、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ152、及び少なくとも別の装置と通信するように構成された少なくとも1つのインターフェイス153を備えている。プロセッサは(即ち、少なくとも1つのプロセッサ151は、少なくとも1つのメモリ152及びコンピュータプログラムコードとで)、第1の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす第1のセッション記述メッセージを受信し(従って、装置は、受信のための対応手段を備え)、前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、前記少なくとも1つのメディアストリームごとに、第2の搬送及びエンコーディングと共にメディアストリームを搬送すべきであることを表わす少なくとも1つのメディアライン、及び前記第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性を含む第2のセッション記述メッセージを生成し(従って、装置は、生成のための対応手段を備え)、及び前記第2のセッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を、前記第2のセッション記述メッセージに追加する(従って、装置は、追加のための対応手段を備える)ように構成される。
【0169】
更に、本発明の規範的実施形態によれば、ネットワークノード90を表わす装置は、少なくとも1つのプロセッサ155、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリ156、及び少なくとも別の装置と通信するように構成された少なくとも1つのインターフェイス157を備えている。プロセッサは(即ち、少なくとも1つのプロセッサ155は、少なくとも1つのメモリ156及びコンピュータプログラムコードとで)、第1の搬送及びエンコーディングと共に搬送されるべき少なくとも1つのメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアライン、第1の搬送及びエンコーディングの別の可能性を表わす少なくとも1つのカプセル化属性、及び最初に生成される前記セッション記述メッセージにおける前記少なくとも1つのメディアラインの合計数を表わすメディアライン数情報を含むセッション記述メッセージを受信し(従って、装置は、受信のための対応手段を備え)、及び前記メディアライン数情報に基づき、前記第1の搬送及びエンコーディングを、前記少なくとも1つのメディアライン各々に対応する前記少なくとも1つのメディアストリーム各々の搬送に使用すべきかどうか決定する(従って、装置は、決定のための対応手段を備える)ように構成される。
【0170】
ここの装置の動作性/機能性に関する更なる詳細については、図1から13のいずれかに関する前記説明を参照されたい。
【0171】
ここに述べる本発明の目的については、次のことに注目されたい。
−おそらくソフトウェアコード部分として実施され、且つ(デバイス、装置及び/又はそのモジュールの例として或いは装置及び/又はそのモジュールを含むエンティティの例として)ネットワークサーバー又はネットワークエンティティにプロセッサを使用して実行される方法は、ソフトウェアコードとは独立しており、そして方法ステップにより定義される機能が保存される限り、既知の又は将来開発されるプログラミング言語を使用して特定される。
−一般的に、いずれの方法ステップも、実施形態のアイデアを変更したり、実施される機能に関して変更したりせずに、ソフトウェアとして又はハードウェアにより実施されるのが適当である。
−上述した装置又はそのモジュール(例えば、上述した実施形態による装置の機能を実施するデバイス)においておそらくハードウェアコンポーネントとして実施される方法ステップ及び/又はデバイス、ユニット又は手段は、ハードウェアとは独立しており、そして既知の又は将来開発されるハードウェア技術、例えば、MOS(金属酸化物半導体)、CMOS(相補的MOS)、BiMOS(バイポーラMOS)、BiCMOS(バイポーラCMOS)、ECL(エミッタ結合ロジック)、TTL(トランジスタ・トランジスタロジック)、等を使用して、例えば、ASIC(特定用途向けIC(集積回路))コンポーネント、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)コンポーネント、CPLD(複合プログラマブルロジックデバイス)コンポーネント又はDSP(デジタル信号プロセッサ)コンポーネントを使用して、実施することができる。
−デバイス、ユニット又は手段(例えば、前記ネットワークエンティティ又はネットワークレジスタ、或いはそれらの各ユニット/手段の1つ)は、個々のデバイス、ユニット又は手段として実施できるが、これは、デバイス、ユニット又は手段の機能が保存される限り、システム全体にわたり分散形態で実施されることを除外するものではない。
−ユーザ装置及びネットワークエンティティ/ネットワークレジスタのような装置は、半導体チップ、チップセット、又はそのようなチップ又はチップセットを含む(ハードウェア)モジュールにより表わされるが、これは、実施されるハードウェアではなく、装置又はモジュールの機能が、(ソフトウェア)モジュールのソフトウェア、例えば、プロセッサ上で実行/ランされる実行可能なソフトウェアコード部分を含むコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品として実施される可能性を除外するものではない。
−デバイスは、互いに協働する機能であるか、又は互いに独立しているが、例えば、同じデバイスハウジング内にある機能であるかに関わらず、装置、或いは2つ以上の装置のアッセンブリと考えられる。
【0172】
一般的に、前記観点による各機能的ブロック又は要素は、各部分の前記機能を遂行するよう適応されるだけの場合には、ハードウェア及び/又はソフトウェアのいずれかの既知の手段により実施できることに注意されたい。ここに述べる方法ステップは、個々の機能的ブロックにおいて又は個々のデバイスにより実施でき、或いは方法ステップの1つ以上は、単一の機能的ブロックにおいて又は単一のデバイスにより実現できる。
【0173】
一般的に、いずれの方法ステップも、本発明のアイデアを変更せずに、ソフトウェアとして又はハードウェアにより実施するのに適している。デバイス及び手段は、個々のデバイスとして実施できるが、これは、デバイスの機能が保存される限り、それらがシステム全体にわたり分散形態で実施されることを除外するものではない。そのような及び同様の原理は、当業者に知られていると考えられる。
【0174】
ソフトウェアとは、ここでの説明の意味において、例えば、各機能を遂行するためのコード手段又は部分或いはコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品を含むソフトウェアコード、並びに各データ構造又はコード手段/部分を記憶したコンピュータ読み取り可能な(ストレージ)媒体のような有形の媒体において実施されるか或いは信号又はチップにおいて潜在的にその処理中に実施されるソフトウェア(或いはコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム製品)を包含する。
【0175】
又、本発明は、方法及び構造的配列の前記概念が適用可能である限り、前記方法ステップ及び動作の考えられる組み合せ、並びに前記ノード、装置、モジュール又は要素の考えられる組み合せも包含する。
【0176】
以上に鑑み、ウェブリアルタイム通信シナリオにおける強化型メディアプレーン最適化のための手段が提供される。そのような手段は、典型的に、同じストリーム制御アソシエーションにおいて搬送可能な多数のメディアストリームを表わす少なくとも1つのメディアラインを含む第1のセッション記述メッセージを受信し、及び前記第1のセッション記述メッセージに基づいて、前記多数のメディアストリームの個別搬送の可能性、及び前記同じストリーム制御アソシエーションにおける前記多数のメディアストリームのうちの少なくとも幾つかのメディアストリームの共同搬送の可能性を表わす第2のセッション記述メッセージを生成することを含む。
【0177】
添付図面の例を参照して本発明を以上に述べたが、本発明は、それに限定されないことを理解されたい。むしろ、当業者であれば、本発明は、ここに開示する本発明のアイデアの範囲から逸脱せずに多数の仕方で変更できることが明らかであろう。
【0178】
頭字語及び略語のリスト
3GPP:第3世代パートナーシッププロジェクト
DCEP:データチャンネル確立プロトコル
eIMS−AGW:強化型IMSアクセスゲートウェイ
eP−CSCF:強化型プロキシーコールセッション制御機能
IBCF:相互接続境界制御機能
IMS:IPマルチメディアサブシステム
IMS−ALG
IMSアプリケーションレベルゲートウェイ
IP:インターネットプロトコル
MRFP:マルチメディア機能リソースプロセッサ
MRFC:マルチメディアリソース機能コントローラ
OMR:最適メディアルーティング
SCTP:ストリーム制御送信プロトコル
SDP:セッション記述プロトコル
SIP:セッションイニシエーションプロトコル
TCP:送信制御プロトコル
TrGW:遷移ゲートウェイ
TS:技術仕様
UDP:ユーザデータグラムプロトコル
WebRTC:ウェブリアルタイム通信
WIC:WebRTC IMSクライアント
【符号の説明】
【0179】
10:アクセスノード(eP−CSCF)
11:受信回路
12:生成回路
21:送信回路
30:アクセスノード(eP−CSCF)
31:受信回路
32:生成回路
41:送信回路
70:アクセスノード(eP−CSCF)
71:受信回路
72:生成回路
73:加算回路
81:送信回路
90:アクセスノード(eP−CSCF)
91:受信回路
92:決定回路
101:カウント回路
102:比較回路
141:プロセッサ
142:メモリ
143:インターフェイス
144、148:バス
145:プロセッサ
146:メモリ
147:インターフェイス
149:リンク
151:プロセッサ
152:メモリ
153:インターフェイス
154、158:バス
155:プロセッサ
156:メモリ
157:インターフェイス
159:リンク
図1
図2
図3
図4
図5
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図10
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