(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
複数のコンテンツに基づく複数の表示オブジェクトの各々の態様を前記表示オブジェクトに係る前記コンテンツの視聴優先度に影響する視聴優先度情報に基づいて決定する決定部と、
複数の前記表示オブジェクトの各々を前記決定部により決定された態様でそれぞれ出力部に出力させる出力制御部と、
を備え、
前記態様は、前記表示オブジェクトに係る音の態様を含む、情報処理装置。
前記出力制御部は、前記表示オブジェクトに係る前記コンテンツの位置情報が、隣接する前記表示オブジェクト間で所定の範囲以上異なる場合、後から出力される前記表示オブジェクトに係る前記コンテンツの位置情報を表示部に表示させる、
請求項3に記載の情報処理装置。
前記出力制御部は、前記表示オブジェクトに係る前記コンテンツの位置情報が表示される際に、前記後から出力される前記表示オブジェクトの態様を前記決定された態様と異なる態様に変化させる、
請求項4に記載の情報処理装置。
複数のコンテンツに基づく複数の表示オブジェクトの各々の態様を前記表示オブジェクトに係る前記コンテンツの視聴優先度に影響する視聴優先度情報に基づいて決定する決定機能と、
複数の前記表示オブジェクトの各々を前記決定機能により決定された態様でそれぞれ出力部に出力させる出力制御機能と、
をコンピュータに実現させ、
前記態様は、前記表示オブジェクトに係る音の態様を含む、プログラム。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0014】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.本開示の一実施形態
1−1.システム概要
1−2.装置の機能構成
1−3.装置の処理
1−4.本開示の一実施形態のまとめ
1−5.変形例
2.本開示の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成
3.むすび
【0015】
<1.本開示の一実施形態>
本開示の一実施形態について説明する。本開示の一実施形態では、コンテンツが外部装置から提供され、提供されたコンテンツについて本開示の一実施形態に係る情報処理装置100が処理を行う。
【0016】
<1−1.システム概要>
まず、
図1を参照して、本開示の一実施形態に係る情報処理システムの概要について説明する。
図1は、本開示の一実施形態に係る情報処理システムの概要を説明するための図である。
【0017】
本開示の一実施形態に係る情報処理システムは、情報処理装置100およびコンテンツ生成装置200を備える。情報処理装置100は、コンテンツ再生機能および通信機能を有し、コンテンツ生成装置200は、コンテンツ生成機能および通信機能を有する。具体的には、情報処理装置100は、通信を介してコンテンツを取得し、取得されたコンテンツを再生する。また、コンテンツ生成装置200は、所定のタイミングでコンテンツを生成し、生成されたコンテンツを送信する。そのため、当該情報処理システムでは、コンテンツ生成装置200が生成したコンテンツを情報処理装置100が再生することが可能である。
【0018】
例えば、本開示の一実施形態に係る情報処理システムは、
図1に示したようなスマートフォン100およびカメラ200を備える。カメラ200は、周辺を撮像し、撮像画像をスマートフォン100へ送信する。スマートフォン100は、受信された撮像画像を表示する。
【0019】
ここで、撮像画像などのコンテンツは、膨大な量になることがある。例えば、
図1に示したようなカメラ200が所定の時間間隔で自動的に撮像を行う場合、次々と撮像画像が生成され、情報処理装置100に蓄積される。そのため、蓄積された膨大な量のコンテンツからユーザが自身にとって有益なコンテンツを探し出すことはユーザの負担となる。
【0020】
これに対し、蓄積されたコンテンツのうちの一部のみを取り出し、当該一部のコンテンツのみをユーザに提示することが考えられる。しかし、提示されなかったコンテンツをユーザが視聴することは困難となる。さらに、提示されなかったコンテンツの存在自体もユーザに忘れられてしまいかねない。また、提示されなかったコンテンツがユーザにとって有益であることもある。
【0021】
そこで、本開示の一実施形態では、複数のコンテンツの全体の把握とユーザの視聴負担の低減とを両立することが可能な情報処理装置100を提案する。以下、当該情報処理装置100について詳細に説明する。なお、
図1では、情報処理装置100がスマートフォンである例を説明したが、情報処理装置100は、タブレット端末、ゲーム機器、ウェアラブル端末またはパーソナルコンピュータなどであってもよい。また、コンテンツ生成装置200がカメラである例を説明したが、コンテンツ生成装置200は撮像だけでなく集音を行ってもよい。さらに、集音により得られる音情報が情報処理装置100へ送信されてもよい。
【0022】
<1−2.装置の機能構成>
次に、
図2を参照して、本開示の一実施形態に係る情報処理装置100の機能構成について説明する。
図2は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置100の機能構成の例を概略的に示すブロック図である。
【0023】
図2に示したように、情報処理装置100は、通信部102、記憶部104、サムネイル生成部106、操作検出部108、出力制御部110、表示部112および音出力部114を備える。
【0024】
(通信部)
通信部102は、コンテンツ生成装置200と通信する。具体的には、通信部102は、コンテンツ生成装置200からコンテンツを受信する。例えば、通信部102は、無線通信方式を用いてコンテンツ生成装置200と通信する。なお、通信部102は、有線通信方式を用いてコンテンツ生成装置200と通信してもよい。
【0025】
(記憶部)
記憶部104は、コンテンツを記憶する。具体的には、記憶部104は、通信部102により受信されたコンテンツを記憶する。例えば、コンテンツは、撮像により得られる静止画もしくは動画または集音により得られる音であってよい。
【0026】
(サムネイル生成部)
サムネイル生成部106は、コンテンツに基づいて表示オブジェクトの一例であるサムネイルを生成する。具体的には、サムネイル生成部106は、決定部として、当該サムネイルに係るコンテンツの視聴優先度に影響する情報(以下、視聴優先度情報とも称する。)に基づいて当該サムネイルの態様を決定し、決定される態様のサムネイルを生成する。例えば、サムネイル生成部106は、サムネイル生成条件が満たされると、コンテンツの生成に関する情報(以下、コンテンツ生成情報とも称する。)をコンテンツのメタ情報などから取得し、当該コンテンツ生成情報に基づいてサムネイルの態様を決定する。さらに、
図3を参照して、生成されるサムネイルの例について説明する。
図3は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置100によりサイズの異なるサムネイルが表示される例を示す図である。
【0027】
まず、サムネイル生成部106は、サムネイルの生成条件が満たされたかを判定する。例えば、サムネイル生成部106は、日付もしくは位置の変化または旅行などのイベントの終了が発生したかを判定する。
【0028】
サムネイルの生成条件が満たされたと判定されると、サムネイル生成部106は、サムネイルの態様を決定する。具体的には、サムネイル生成部106は、コンテンツの生成指示の主体に応じて異なる情報に基づいてサムネイルのサイズを決定する。より具体的には、サムネイル生成部106は、コンテンツ生成モードを示す情報に基づいてサムネイルの大きさを決定する。コンテンツ生成モードは、ユーザのコンテンツ生成指示操作に基づいてコンテンツを生成するモード(以下、マニュアル生成モードとも称する。)、およびユーザの操作によらず所定の条件が満たされるとコンテンツを生成するモード(以下、オート生成モードとも称する。)を含む。例えば、サムネイル生成部106は、コンテンツ生成モードがマニュアル生成モードであるコンテンツに基づく
図3に示したようなサムネイル10Aのサイズを、コンテンツ生成モードがオート生成モードであるコンテンツに基づく
図3に示したようなサムネイル11Aのサイズよりも大きくする。
【0029】
そして、サムネイル生成部106は、決定された態様のサムネイルを生成する。具体的には、サムネイル生成部106は、決定されたサイズのサムネイルをコンテンツに基づいて生成する。例えば、サムネイル生成部106は、コンテンツが静止画である場合は、当該静止画を決定された態様に加工する。また、サムネイル生成部106は、コンテンツが動画である場合は、動画の構成要素である複数の画像のうちの一部の画像を当該動画から抜き出し、抜き出された画像が順に表示される拡張された静止画を決定された態様に加工する。
【0030】
なお、コンテンツ生成情報は、コンテンツを生成した機器の種類であってもよい。具体的には、サムネイル生成部106は、コンテンツを生成した機器の種類に応じて当該コンテンツに係るサムネイルの大きさを決定する。例えば、サムネイル生成部106は、コンテンツを生成した機器の種類がスマートフォンであるコンテンツに基づくサムネイルのサイズを、コンテンツを生成した機器の種類が自動で撮像するカメラであるコンテンツに基づくサムネイルのサイズよりも大きくする。なお、機器の種類に応じてサムネイルのサイズが予め設定されていてもよい。
【0031】
また、サムネイル生成部106は、視聴優先度情報に基づいてサムネイルの形状を決定してもよい。
図4を参照して、視聴優先度情報に基づいてサムネイルの形状が決定される例について説明する。
図4は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置100により形状の異なるサムネイルが表示される例を示す図である。
【0032】
具体的には、サムネイル生成部106は、コンテンツ生成情報に基づいてサムネイルの角の丸みを決定する。例えば、サムネイル生成部106は、コンテンツ生成モードがマニュアル生成モードであるコンテンツに基づく
図4に示したようなサムネイル10Bの角を、コンテンツ生成モードがオート生成モードであるコンテンツに基づく
図4に示したようなサムネイル11Bの角よりも丸くする。
【0033】
また、サムネイル生成部106は、視聴優先度情報に基づいてサムネイルの明るさを決定してもよい。
図5を参照して、視聴優先度情報に基づいてサムネイルの明るさが決定される例について説明する。
図5は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置100により明るさの異なるサムネイルが表示される例を示す図である。
【0034】
具体的には、サムネイル生成部106は、コンテンツ生成情報に基づいてサムネイルの輝度を決定する。例えば、サムネイル生成部106は、コンテンツ生成モードがマニュアル生成モードであるコンテンツに基づく
図5に示したようなサムネイル10Cの輝度を、コンテンツ生成モードがオート生成モードであるコンテンツに基づく
図5に示したようなサムネイル11Cの輝度よりも高くする。なお、サムネイルの明るさは、サムネイルの明度または彩度を用いて表現されてもよく、その他の明るさに関する視覚的効果を用いて表現されてもよい。なお、サムネイルの明るさは、サムネイルがユーザ操作で選択されると、元に戻されてもよい。
【0035】
なお、
図4または
図5では、サムネイルのサイズと形状または明るさとの組合せがサムネイルの態様として示されているが、サムネイルの形状または明るさが単体でサムネイルの態様として決定されてよい。また、当然ながら、3つ以上の態様の制御が組合せられてもよい。
【0036】
(操作検出部)
操作検出部108は、情報処理装置100に対して行われる操作を検出する。具体的には、操作検出部108は、情報処理装置100に対して入力される情報(以下、入力情報とも称する。)を取得し、取得される入力情報に基づいて入力された操作を検出する。例えば、操作検出部108は、情報処理装置100に対してタッチ操作が行われると、入力情報からタッチ位置などの操作内容を検出する。
【0037】
(出力制御部)
出力制御部110は、情報処理装置100の出力を制御する。具体的には、出力制御部110は、表示部112および音出力部114の処理を制御する。
【0038】
まず、表示部112の処理の制御について説明する。出力制御部110は、表示部112に表示オブジェクトの一例であるサムネイルを表示させる。具体的には、出力制御部110は、複数のサムネイルの各々を視聴優先度情報に基づいて決定された態様でそれぞれ表示部に出力させる。より具体的には、出力制御部110は、サムネイル生成部106により生成された複数のサムネイル全体の表示態様を決定する。例えば、出力制御部110は、サムネイルに係るコンテンツの属性情報に応じて、サムネイルの表示位置、表示順、スクロール有無およびスクロールの速さを決定する。詳細には、出力制御部110は、サムネイルに係るコンテンツの生成時間について時系列にサムネイルの表示順を決定する。
図3に示したように、画面の少なくとも一部がサムネイルの大きさに応じたグリッドに分割され、当該グリッド毎にサムネイルが出力される。なお、当該サムネイルの表示態様に関する情報は、スケジュール情報として記憶されてもよい。
【0039】
また、出力制御部110は、表示部112にサムネイルと共に位置情報を表示させる。具体的には、出力制御部110は、サムネイルに係るコンテンツの位置情報(以下、便宜上サムネイルの位置情報とも称する。)を当該サムネイルに関連して表示部112に表示させる。より具体的には、出力制御部110は、サムネイルに係るコンテンツの位置情報が、隣接するサムネイル間で所定の範囲以上異なる場合、後から出力されるサムネイルに係るコンテンツの位置情報を表示部に表示させる。さらに、
図3を参照して、位置情報の表示処理について詳細に説明する。
【0040】
まず、出力制御部110は、隣接するサムネイルの位置情報の各々が互いに所定の範囲内であるかを判定する。より具体的には、出力制御部110は、隣接するサムネイルの位置情報の示す位置の間の距離が所定の長さ以上であるかを判定する。例えば、出力制御部110は、
図3に示したようなサムネイル13Aの位置情報の示す位置「Tokyo,Taito−ku」と、当該サムネイル13Aと隣接するサムネイル15Aの位置情報の示す位置「Tokyo,Minato−ku」との距離が所定の長さ以上であるかを判定する。なお、出力制御部110は、位置情報が地名を示す場合には当該地名が異なるかを判定してもよい。また、位置情報の表示判定はサムネイル生成部106が行ってもよい。
【0041】
隣接するサムネイルの位置情報の各々が互いに所定の範囲内でないと判定されると、出力制御部110は、当該隣接するサムネイルのうちの後から出力されるサムネイルに係るコンテンツの位置情報を当該後から出力されるサムネイルに関連して表示部112に表示させる。例えば、出力制御部110は、サムネイル13Aの位置情報の示す位置とサムネイル15Aの位置情報の示す位置との距離が所定の長さ以上であると判定されると、当該サムネイル15Aの下部に当該サムネイル15Aの位置情報を示す位置「Tokyo,Minato−ku」をテキストで示すオブジェクトを表示部112に表示させる。
【0042】
なお、出力制御部110は、サムネイルの位置情報が表示される際に、後から出力されるサムネイルの態様を決定された態様と異なる態様に変化させてもよい。具体的には、出力制御部110は、当該後から出力されるサムネイルの態様を決定された態様よりも強調する態様に変化させる。さらに、
図6を参照して、サムネイルの位置情報の表示に応じたサムネイルの態様の変化について詳細に説明する。
図6は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置100により位置情報の表示に応じてサムネイルの態様が変化する例を示す図である。
【0043】
まず、出力制御部110は、サムネイルの位置情報が表示されるかを判定する。例えば、出力制御部110は、
図6に示したようなサムネイル15Dについて上述したようなサムネイルの位置情報の表示処理を行うことにより、サムネイル15Dの位置情報の表示有無を判定する。
【0044】
サムネイルの位置情報が表示されると判定されると、出力制御部110は、当該サムネイルの態様を強調された態様に変更する。例えば、出力制御部110は、
図6に示したように位置情報が表示されるサムネイル15Dのサイズを大きくする。なお、サムネイルの態様の変更は一時的であってよい。例えば、サムネイル15Dが出力されたタイミングでサムネイル15Dのサイズが大きくなり、所定の時間が経過すると、またはサムネイル15Dがスクロールにより所定の距離だけ移動すると、サムネイル15Dのサイズが元に戻るとしてよい。
【0045】
また、位置情報が表示されるサムネイルの態様が変化している間、他のサムネイルの態様、特に隣接するサムネイルの態様も変更されてよい。例えば、
図6に示したように、サムネイル15Dのサイズが一時的に大きくなっている間、サムネイル15Dに隣接するサムネイル14Dのサイズが小さくされてよい。また、
図6に示したようにサムネイル15Dに隣接するサムネイル16Dの出力が遅らされてよい。なお、このようにサムネイルの態様が変更されている間、サムネイルが出力されない領域が画面上に発生してもよく、当該領域に別のサムネイルが出力されてもよい。当該別のサムネイルは、例えばサムネイル14Dに係るコンテンツが動画である場合には、当該動画のうちのサムネイル14Dとして表示される画像以外の画像で生成されるサムネイルであってよい。また、当該別のサムネイルの出力は、サムネイル15Dの後から出力されるサムネイルの先出しであってもよい。また、態様が変化している間、一時的に隣接するサムネイルが隠されてもよい。
【0046】
続いて、音処理部114の処理の制御について説明する。出力制御部110は、音出力部114に音を出力させる。具体的には、出力制御部110は、サムネイルの表示タイミングに応じて当該サムネイルに関する音を音出力部114に出力させる。例えば、出力制御部110は、サムネイルに係るコンテンツが音情報を有しまたは音情報と関連する場合、当該サムネイルが表示されるタイミングで当該音情報に係る音を音出力部114に出力させる。当該音情報は、動画などの映像とともに記録される音情報であってよく、映像とは別個の音情報であってもよい。なお、サムネイルの表示態様が決定した後に、上述したスケジュール情報に音の出力タイミングなどの情報が追加されてもよい。
【0047】
また、出力制御部110は、サムネイルが再生されている間、音出力部114に背景的な音を出力させる。具体的には、出力制御部110は、サムネイルの再生中において、BGM(Back Ground Music)のような音楽または生活音などの音を音出力部114に出力させる。なお、当該背景的な音は、再生されているサムネイルに応じて制御されてもよい。例えば、上述したサムネイルに関する音が出力されている間は、当該背景的な音の音量が下げられてもよく、当該背景的な音の出力が一時的に停止されてもよい。
【0048】
続いて、表示部112および音出力部114の両方の処理の制御に係る機能について説明する。出力制御部110は、サムネイルの再生操作に基づいてサムネイルの再生を制御する。具体的には、出力制御部110は、操作検出部108によりサムネイルの再生開始操作が検出されると、サムネイルの再生を各出力部に開始させる。例えば、本開示の一実施形態に係るサムネイルの再生処理はビューアのようなアプリケーションとして提供されてよく、サムネイル再生ビューアが起動されると、出力制御部110は、生成されているサムネイルの表示を表示部112に開始させる。また、同様に、出力制御部110は、音出力部114に音の出力を開始させる。
【0049】
また、出力制御部110は、出力されるサムネイルに対する操作に応じて当該サムネイルに係るコンテンツを再生させる。具体的には、出力制御部110は、表示されているサムネイルについての選択操作が検出されると、当該選択操作が行われたサムネイルに係るコンテンツを当該コンテンツの再生部に再生させる。例えば、出力制御部110は、表示されているサムネイルについてのタッチ操作が検出されると、当該タッチ操作の対象のサムネイルに係る動画を動画プレイヤに再生させる。
【0050】
(表示部)
表示部112は、出力部として、出力制御部110の指示に基づいて画像を表示する。具体的には、表示部112は、出力制御部110の指示に基づいて、サムネイル生成部106により生成されたサムネイルおよび位置情報に係るオブジェクトを表示する。
【0051】
(音出力部)
音出力部114は、出力部のとして、出力制御部110の指示に基づいて音を出力する。具体的には、音出力部114は、出力制御部110の指示に基づいて、音情報に係る音を出力する。
【0052】
<1−3.装置の処理>
次に、本開示の一実施形態に係る情報処理装置100の処理について説明する。
【0053】
(全体処理)
まず、
図7を参照して、情報処理装置100の処理の全体について説明する。
図7は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置100の処理の全体を概念的に示すフローチャートである。
【0054】
情報処理装置100は、サムネイルの生成条件が成立したかを判定する(ステップS302)。具体的には、サムネイル生成部106は、時間情報、位置情報またはスケジューラのイベント情報などを取得し、取得される各種情報に基づいてサムネイルの生成条件が成立したかを判定する。
【0055】
サムネイル生成条件が成立したと判定されると、情報処理装置100は、コンテンツを取得する(ステップS304)。具体的には、サムネイル生成部106は、サムネイル生成条件が成立したと判定されると、蓄積されたコンテンツを記憶部104から取得する。
【0056】
次に、情報処理装置100は、視聴優先度情報に基づいてサムネイルの態様を決定する(ステップS306)。具体的には、サムネイル生成部106は、取得されたコンテンツの視聴優先度情報に基づいてサムネイルのサイズ、形状または明るさを決定する。なお、視聴優先度情報はコンテンツに付属する情報としてコンテンツとともに取得されてもよく、コンテンツとは別個に取得されてもよい。
【0057】
次に、情報処理装置100は、サムネイルを生成する(ステップS308)。具体的には、サムネイル生成部106は、決定された態様でコンテンツに基づいてサムネイルを生成する。
【0058】
なお、上記のステップS302〜S308までの処理は、バックグラウンド処理として情報処理装置100の他の処理と並行して行われてよい。
【0059】
情報処理装置100は、ビューアが起動されたかを判定する(ステップS310)。具体的には、出力制御部110は、サムネイル再生ビューアの起動操作が操作検出部108により検出されたかを判定する。
【0060】
ビューアが起動されたと判定されると、情報処理装置100は、サムネイルをスクロール方式で再生する(ステップS312)。具体的には、出力制御部110は、サムネイル再生画面を表示部112に表示させ、当該画面において生成されたサムネイルを時系列に所定の速さのスクロールを用いて表示部112に表示させる。なお、出力制御部110は、ユーザの操作に基づいてスクロールさせてもよい。例えば、出力制御部110は、スクロールバーを表示部112に表示させ、当該スクロールバーに対する操作が検出されると、当該スクロールバーに対する操作に応じてサムネイルをスクロールさせる。また、ユーザの操作はサムネイルの表示される画面に対するスワイプ操作であってもよい。
【0061】
次に、情報処理装置100は、サムネイルの選択操作の発生有無を判定する(ステップS314)。具体的には、出力制御部110は、表示されているサムネイルに対するタッチ操作が操作検出部108により検出されたかを判定する。
【0062】
サムネイルが選択されたと判定されると、情報処理装置100は、選択されたサムネイルに係るコンテンツを再生する(ステップS316)。具体的には、出力制御部110は、タッチ操作が検出されたと判定されると、当該タッチ操作が行われたサムネイルに係るコンテンツを当該コンテンツの再生部に再生させる。
【0063】
次に、情報処理装置100は、ビューアが終了されたかを判定する(ステップS318)。具体的には、出力制御部110は、サムネイル再生ビューアの終了操作が操作検出部108により検出されたかを判定する。
【0064】
ビューアが終了されたと判定されると、情報処理装置100は、サムネイルの再生を終了する(ステップS320)。具体的には、出力制御部110は、サムネイルの再生を終了し、サムネイル再生画面を閉じる。
【0065】
(サムネイルの態様決定処理)
続いて、
図8を参照して、情報処理装置100のサムネイルの態様決定処理(
図6におけるステップS306の処理)について詳細に説明する。
図8は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置100のサムネイルの態様決定処理を概念的に示すフローチャートである。
【0066】
情報処理装置100は、コンテンツ生成情報を取得する(ステップS402)。具体的には、サムネイル生成部106は、取得されたコンテンツについてのコンテンツ生成情報をコンテンツのメタ情報から取得する。
【0067】
次に、情報処理装置100は、コンテンツが手動で生成されたかを判定する(ステップS404)。具体的には、サムネイル生成部106は、コンテンツ生成情報の示すコンテンツ生成モードがマニュアル生成モードであるかを判定する。
【0068】
コンテンツが手動で生成されたと判定されると、情報処理装置100は、コンテンツに係るサムネイルのサイズを「大」に決定する(ステップS406)。具体的には、サムネイル生成部106は、コンテンツ生成情報の示すコンテンツ生成モードがマニュアル生成モードであると判定されると、当該コンテンツに基づくサムネイルのサイズを「大」に決定する。
【0069】
コンテンツが手動で生成されなかったと判定されると、情報処理装置100は、コンテンツが特定の種類の機器で生成されたかを判定する(ステップS408)。具体的には、サムネイル生成部106は、コンテンツ生成情報の示すコンテンツを生成した機器の種類がスマートフォンであるかを判定する。
【0070】
コンテンツが特定の種類の機器で生成されたと判定された場合、ステップS406に処理が進められる。そうでない場合、情報処理装置100は、コンテンツに係るサムネイルのサイズを「小」に決定する。具体的には、コンテンツ情報の示すコンテンツを生成した機器の種類がスマートフォンであると判定された場合、サムネイル生成部106は、当該コンテンツに基づくサムネイルのサイズを「大」に決定する。そうでない場合、サムネイル生成部106は、当該コンテンツに基づくサムネイルのサイズを「小」に決定する。
【0071】
<1−4.本開示の一実施形態のまとめ>
このように、本開示の一実施形態によれば、情報処理装置100は、複数のコンテンツに基づく複数のサムネイルの各々の態様を当該サムネイルに係るコンテンツの視聴優先度に影響する視聴優先度情報に基づいて決定する。そして、情報処理装置100は、複数のサムネイルの各々を決定された態様でそれぞれ出力部に出力させる。このため、視聴優先度に応じてサムネイルの視認性を制御することができる。すなわち、視聴優先度が高いほど視認性が高くなる態様でサムネイルを出力し、視聴優先度が低いほど視認性が低くなる態様でサムネイルを出力することができる。従って、ユーザが視聴を所望する可能性が高いサムネイルおよび低いサムネイルの両方を網羅的に出力しながら、ユーザが視聴を所望するサムネイルの視認性を高めることにより、複数のコンテンツの全体の把握とユーザの視聴負担の低減とを両立することが可能となる。
【0072】
また、上記態様は、上記サムネイルのサイズ、形状または明るさを含む。概して、サムネイルのサイズ、形状または明るさに応じてサムネイルの視認性は変動する。そのため、これらの要素が視聴優先度に応じて制御されることにより、サムネイルの視認性を制御することができる。また、視覚的に視聴優先度が表現されることにより、ユーザは直感的に視聴すべきサムネイルを判断することができる。
【0073】
また、情報処理装置100は、上記サムネイルをスクロールさせ、当該サムネイルは、スクロール方向に当該サムネイルに係るコンテンツの属性情報に応じて並べられる。このため、サムネイルがスクロールされることにより、ユーザが視認できる大きさでサムネイル群が一画面に収まらない場合にも、全てのサムネイルをユーザに視聴させることができる。また、コンテンツの属性情報に応じて並べられることにより、サムネイル間の関係性をユーザに直感的に理解させることができる。なお、上記実施形態では時系列にサムネイルが並べられる例を説明したが、サムネイルは位置情報またはイベント情報などといった他のコンテンツの属性情報に応じて並べられてもよい。また、サムネイルは視聴優先度の高さに応じて並べられてもよい。
【0074】
また、情報処理装置100は、上記サムネイルに係るコンテンツの位置情報が、隣接するサムネイル間で所定の範囲以上異なる場合、後から出力されるサムネイルに係るコンテンツの位置情報を表示部112に表示させる。このため、サムネイルを鑑賞するユーザは、表示されているサムネイルに関する位置を追加的な動作なく知ることができる。また、所定の範囲内の位置情報がまとめて1つに表示されることにより、個々のサムネイルについて位置情報が表示される場合と比べて視認性の低下を抑制することができる。特に、旅行などの移動を伴うイベントで生成されたコンテンツに基づくサムネイルが再生される場合には、ユーザは当該イベントの区切りを当該位置情報で知ることが可能となる。
【0075】
また、情報処理装置100は、上記サムネイルに係るコンテンツの位置情報が表示される際に、上記後から出力されるサムネイルの態様を上記決定された態様と異なる態様に変化させる。このため、位置情報が表示されるだけでなく、サムネイルの態様も強調されることにより、サムネイルに関する位置がこれまで出力されてきたサムネイルと異なることをユーザに気付かせやすくすることができる。
【0076】
また、上記視聴優先度情報は、上記コンテンツの生成に関する情報を含む。サムネイルについての視聴の所望度は、当該サムネイルに係るコンテンツの生成過程によって変動することがある。そのため、コンテンツ生成情報に基づいてサムネイルの態様が決定されることにより、推定される視聴の所望度にサムネイルの態様をより正確に合わせることができる。従って、視認性を相対的に高めるサムネイルが適切に選択されることにより、ユーザのニーズとの不整合を抑制することが可能となる。
【0077】
また、上記コンテンツの生成に関する情報は、コンテンツの生成指示の主体に応じて異なる情報を含む。ユーザが生成を意図したコンテンツは、自動的に生成されたコンテンツよりもユーザの視聴の所望度が高いと考えられる。例えば、コンテンツの生成指示の主体がユーザである場合には、当該コンテンツの視聴優先度は、当該主体が装置である場合よりも高くなると考えられる。そのため、当該主体に応じて異なる情報がサムネイルの態様の決定処理に用いられることにより、推定される視聴の所望度とサムネイルの態様との対応の正確性をさらに向上させることができる。従って、ユーザはサムネイルを全体的に把握しながら、一目で視聴を所望するサムネイルを発見でき、視聴効率の向上が可能となる。
【0078】
また、上記コンテンツの生成に関する情報は、コンテンツを生成した機器の種類を含む。コンテンツ生成機器としては、例えばユーザの意図に応じてコンテンツを生成する機器と自動的にコンテンツを生成する機器がある。そのため、当該機器の種類がサムネイルの態様の決定処理に用いられることにより、推定される視聴の所望度とサムネイルの態様との対応の正確性をさらに向上させることができる。従って、ユーザはサムネイルを全体的に把握しながら、一目で視聴を所望するサムネイルを発見でき、視聴効率の向上が可能となる。
【0079】
<1−5.変形例>
以上、本開示の一実施形態について説明した。なお、本開示の一実施形態は、上述の例に限定されない。以下に、本開示の一実施形態の第1〜第6の変形例について説明する。
【0080】
(第1の変形例)
本開示の一実施形態の第1の変形例として、情報処理装置100は、サムネイルのスクロールに合わせてサムネイルの態様を制御してもよい。具体的には、出力制御部110は、サムネイルのスクロールに応じてサムネイルの映像の表示範囲を変化させる。さらに、
図9を参照して、本変形例の処理について詳細に説明する。
図9は、本開示の一実施形態の第1の変形例に係る情報処理装置100によりスクロールに応じてサムネイルの映像範囲が変化する例を示す図である。
【0081】
まず、出力制御部110は、スクロール位置に応じた、出力されるサムネイルの映像の表示範囲を決定する。具体的には、出力制御部110は、サムネイルの出力が開始されるスクロール位置におけるサムネイルの映像に係るパン開始位置を決定する。例えば、
図9の上段に示したようなパン位置がサムネイル10Eの表示開始時点におけるパン開始位置に決定される。なお、当該パン開始位置はスケジュール情報として追加されてよい。
【0082】
そして、出力制御部110は、サムネイルの再生において、サムネイルをスクロールさせると共にスクロール位置に応じてサムネイルの映像の表示範囲を変化させる。具体的には、出力制御部110は、パン開始位置が設定されているサムネイルの映像をスクロールに応じてパンニングさせる。例えば、
図9の上段に示したようにサムネイル10Eの表示が開始されると、サムネイル10Eの映像についてパン開始位置からパンニングが開始される。続いて、
図9の中段に示したように、スクロールの
図9中の右から左への進行に応じて、サムネイル10Eの映像がパン開始位置から左へパンニングされる。そして、サムネイル10Eが画面の端に到達した際に、サムネイル10Eの映像についてのパンニングが終了する。
【0083】
なお、
図9ではサムネイルの映像についてパンニングが行われる例が示されたが、パンニングの代わりにまたはそれに加えて、チルティングが行われてもよい。
【0084】
また、出力制御部110は、スクロールとは関係なく、サムネイルの映像の表示範囲を変化させてもよい。例えば、出力制御部110は、時間の経過またはユーザの操作に応じてサムネイルの映像の表示範囲を変化させてもよい。
【0085】
このように、本開示の一実施形態の第1の変形例によれば、情報処理装置100は、サムネイルのスクロールに応じてサムネイルの映像の表示範囲を変化させる。このため、サムネイルのサイズが映像のサイズよりも小さい場合であっても、映像の全体をユーザに視聴させることができる。また、映像の全体を視聴させるために縮小された映像が出力されることを防止できる。従って、情報量を削減することなく、視認性を維持しまたは向上させることが可能となる。
【0086】
(第2の変形例)
本開示の一実施形態の第2の変形例として、視聴優先度情報は、コンテンツの品質情報であってもよい。具体的には、出力制御部110は、コンテンツの品質情報に基づいてサムネイルの態様を決定する。例えば、コンテンツの品質情報は、コンテンツの乱れの程度が把握される情報である。コンテンツの乱れとしては、例えば映像のぶれ、映像のぼけまたは映像の暗さがある。さらに、
図10を参照して、本変形例の処理について詳細に説明する。
図10は、本開示の一実施形態の第2の変形例に係る情報処理装置100のコンテンツ品質情報に基づくサムネイルの態様決定処理を概念的に示すフローチャートである。なお、上述した処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
【0087】
情報処理装置100は、コンテンツ品質情報を取得する(ステップS502)。具体的には、サムネイル生成部106は、取得されたコンテンツのコンテンツ品質情報として、映像のぶれの程度、映像のぼけの程度および映像の暗さが把握される情報を取得する。例えば、サムネイル生成部106は、画像分析処理を行うことにより、上記3つの情報を取得する。なお、上記3つの情報は、通信を介して当該画像分析処理を行う外部の装置から取得されてもよい。
【0088】
次に、情報処理装置100は、コンテンツ品質情報に基づいて映像のぶれが許容範囲内かを判定する(ステップS504)。具体的には、サムネイル生成部106は、コンテンツ品質情報の示す映像のぶれの程度を示す値が許容値以下である、すなわちぶれが小さいかを判定する。
【0089】
映像のぶれが許容範囲内であると判定されると、情報処理装置100は、コンテンツ品質情報に基づいて映像のぼけが許容範囲内かを判定する(ステップS506)。具体的には、映像のぶれの程度を示す値が許容値以下であると判定されると、サムネイル生成部106は、コンテンツ品質情報の示す映像のぼけの程度を示す値が許容値以下である、すなわちぼけが少ないかを判定する。なお、サムネイル生成部106は、映像のぼけている箇所が許容される箇所(例えば、背景または見切れている物体など)であるかを判定してもよい。
【0090】
映像のぼけが許容範囲内であると判定されると、情報処理装置100は、コンテンツ品質情報に基づいて映像の暗さが許容範囲内かを判定する(ステップS508)。具体的には、映像のぼけの程度を示す値が許容値以下であると判定されると、サムネイル生成部106は、コンテンツ品質情報の示す映像の暗さを示す値が許容値以下である、すなわちユーザが視認できる程度に明るいかを判定する。なお、当該映像の暗さは、映像の撮影時間または撮影場所が考慮された値であってよい。例えば、夜に撮影されたコンテンツについては昼に撮影されたコンテンツよりも許容値が高く設定されてよい。
【0091】
そして、情報処理装置100は、映像の暗さが許容範囲内であると判定されると、コンテンツに係るサムネイルのサイズを「大」に決定し(ステップS510)、ステップS508にて映像の暗さが許容範囲外であると判定されると、コンテンツに係るサムネイルのサイズを「中」に決定する(ステップS512)。
【0092】
また、情報処理装置100は、ステップS504にて映像のぶれが許容範囲外であると判定され、またはステップS506にて映像のぼけが許容範囲外であると判定されると、コンテンツに係るサムネイルのサイズを「小」に決定する(ステップS514)。
【0093】
なお、コンテンツの品質の程度に応じてサムネイルの態様が動的に決定されてもよい。例えば、サムネイル生成部106は、映像のぶれの程度に応じて算出されるサイズをサムネイルのサイズに決定してもよい。
【0094】
また、上記ではコンテンツ品質情報が複数である例を説明したが、当該複数のコンテンツ品質情報のうちの1つに基づいてサムネイルの態様が決定されてもよい。
【0095】
このように、本開示の一実施形態の第2の変形例によれば、視聴優先度情報は、コンテンツの品質情報を含む。サムネイルについての視聴の所望度は概して、当該サムネイルに係るコンテンツの品質によって変動する。そのため、コンテンツ品質情報に基づいてサムネイルの態様が決定されることにより、推定される視聴の所望度にサムネイルの態様をより正確に合わせることができる。従って、視認性を相対的に高めるサムネイルが適切に選択されることにより、ユーザのニーズとの不整合を抑制することが可能となる。
【0096】
また、上記コンテンツの品質情報は、コンテンツの乱れの程度が把握される情報を含む。乱れているコンテンツは概して、ユーザに視聴を所望されない。そのため、コンテンツの乱れの程度に応じた態様でサムネイルが出力されることにより、推定される視聴の所望度とサムネイルの態様との対応の正確性を向上させることができる。
【0097】
また、上記コンテンツの乱れは、映像のぶれ、映像のぼけまたは映像の暗さを含む。このため、ユーザが気づきやすいコンテンツの品質に基づいてサムネイルの態様が決定されることにより、推定される視聴の所望度とサムネイルの態様との対応の正確性をさらに向上させることができる。従って、ユーザはサムネイルを全体的に把握しながら、一目で視聴を所望するサムネイルを発見でき、視聴効率の向上が可能となる。
【0098】
(第3の変形例)
本開示の一実施形態の第3の変形例として、視聴優先度情報は、コンテンツの内容を示す情報(以下、コンテンツ内容情報とも称する。)であってもよい。具体的には、出力制御部110は、コンテンツ内容情報に基づいてサムネイルの態様を決定する。コンテンツの内容としては、例えば映像に映る物体の態様または映像の構図がある。さらに、
図11を参照して、本変形例の処理について詳細に説明する。
図11は、本開示の一実施形態の第3の変形例に係る情報処理装置100のコンテンツ内容情報に基づくサムネイルの態様決定処理を概念的に示すフローチャートである。なお、上述した処理と実質的に同一である処理については説明を省略する。
【0099】
情報処理装置100は、コンテンツ内容情報を取得する(ステップS602)。具体的には、サムネイル生成部106は、取得されたコンテンツのコンテンツ内容情報として、映像に映る物体の態様が把握される情報および映像の構図についての評価情報を取得する。例えば、サムネイル生成部106は、画像分析処理を行うことにより、人物または特定の建物の有無、映像に映っている人物または建物の数、および映像全体の構図を把握し、それぞれについて情報を生成する。なお、コンテンツ内容情報は、通信を介して当該画像分析処理を行う外部の装置から取得されてもよい。
【0100】
次に、情報処理装置100は、コンテンツ内容情報に基づいて映像の構図が及第点かを判定する(ステップS604)。具体的には、サムネイル生成部106は、コンテンツ内容情報の示す映像の構図についての評価値が閾値以上であるかを判定する。
【0101】
映像の構図が及第点であると判定されると、情報処理装置100は、コンテンツ内容情報に基づいて人物の数が閾値以上かを判定する(ステップS606)。具体的には、映像の構図についての評価値が閾値以上であると判定されると、サムネイル生成部106は、コンテンツ内容情報の示す映像に映る人物の数が閾値以上であるかを判定する。
【0102】
人物の数が閾値以上であると判定されると、情報処理装置100は、コンテンツ内容情報に基づいて映っている人物が笑顔であるかを判定する(ステップS608)。具体的には、人物の数が閾値以上であると判定されると、サムネイル生成部106は、コンテンツ内容情報の示す人物の笑顔についての評価値が閾値以上であるかを判定する。なお、人物の笑顔の代わりにまたはそれに追加して、人物の顔の向きまたは目線についての評価値が用いられてもよい。
【0103】
そして、情報処理装置100は、映像に映っている人物が笑顔であると判定されると、コンテンツに係るサムネイルのサイズを「大」に決定し(ステップS610)、ステップS606にて人物の数が閾値未満であると判定され、またはステップS608にて映っている人物が笑顔であると判定されると、コンテンツに係るサムネイルのサイズを「中」に決定する(ステップS612)。
【0104】
また、情報処理装置100は、ステップS604にて映像の構図が及第点でないと判定されると、コンテンツに係るサムネイルのサイズを「小」に決定する(ステップS614)。
【0105】
なお、コンテンツの内容についての評価の程度に応じてサムネイルの態様が動的に決定されてもよい。例えば、サムネイル生成部106は、映像に映っている人物の数または笑顔の程度に応じて算出されるサイズをサムネイルのサイズに決定してもよい。
【0106】
また、上記ではコンテンツ内容情報が複数である例を説明したが、当該複数のコンテンツ内容情報のうちの1つに基づいてサムネイルの態様が決定されてもよい。
【0107】
このように、本開示の一実施形態の第3の変形例によれば、視聴優先度情報は、コンテンツの内容を示す情報を含む。サムネイルについての視聴の所望度は概して、当該サムネイルに係るコンテンツの内容によって変動する。そのため、コンテンツ内容情報に基づいてサムネイルの態様が決定されることにより、推定される視聴の所望度にサムネイルの態様をより正確に合わせることができる。従って、視認性を相対的に高めるサムネイルが適切に選択されることにより、ユーザのニーズとの不整合を抑制することが可能となる。
【0108】
また、上記コンテンツの内容は、映像に映る物体の態様または映像の構図を含む。このため、視聴の所望度に対する影響が大きいと考えられる視聴を所望する物体の有無または映り具合に応じてサムネイルの態様が決定されることにより、推定される視聴の所望度とサムネイルの態様との対応の正確性をさらに向上させることができる。従って、ユーザはサムネイルを全体的に把握しながら、一目で視聴を所望するサムネイルを発見でき、視聴効率の向上が可能となる。
【0109】
(第4の変形例)
本開示の一実施形態の第4の変形例として、サムネイルは、複数のコンテンツに基づいて生成されてもよい。具体的には、サムネイル生成部106は、複数の類似するコンテンツに基づいて1つのサムネイル(以下、複合サムネイルとも称する。)を生成する。さらに、
図12を参照して、本変形例の処理について説明する。
図12は、本開示の一実施形態の第4の変形例に係る情報処理装置100により複数のコンテンツに基づくサムネイルが表示される例を示す図である。
【0110】
サムネイル生成部106は、複数のコンテンツから所定の情報に基づいて複数の類似するコンテンツを選択する。具体的には、サムネイル生成部106は、コンテンツ生成情報、コンテンツ品質情報、コンテンツ内容情報またはその他属性情報が類似するコンテンツを選択する。例えば、コンテンツの内容として映像に映る物体の種類が類似するコンテンツ、例えば
図12に示したような食べ物(そば、寿司)が映るコンテンツが選択される。
【0111】
次に、サムネイル生成部106は、選択されたコンテンツの各々が視認される複合サムネイルを生成する。具体的には、サムネイル生成部106は、選択されたコンテンツの各々の出力が切り替えられるサムネイルを生成する。例えば、
図12に示したサムネイル17Fのような、サムネイルのスクロールに応じて出力されるコンテンツが切り替えられるサムネイルが生成される。
【0112】
なお、複合サムネイルは、種類の異なるコンテンツに基づいて生成されてもよい。具体的には、サムネイル生成部106は、静止画と動画とに基づいてサムネイルを生成してよい。例えば、サムネイル生成部106は、静止画と、動画から生成される拡張された複数の動画と、が交互に切り替えられる複合サムネイルを生成する。
【0113】
また、上記では、複合サムネイルは、コンテンツの出力が切り替えられるサムネイルである例を説明したが、選択された複数のコンテンツが合成されたサムネイルであっても、当該複数のコンテンツがサムネイルの一部としてそれぞれ同時に出力されるサムネイルであってもよい。
【0114】
このように、本開示の一実施形態の第4の変形例によれば、サムネイルは、複数のコンテンツに基づいて生成される。このため、1つのサムネイルで複数のコンテンツを視聴することができる。従って、サムネイルの数が低減されることによりサムネイルについての視認性を向上させながら、コンテンツの全体を把握することが可能となる。
【0115】
また、上記複数のコンテンツは、類似するコンテンツを含む。このため、1つの複合サムネイルに類似するコンテンツがまとめられることにより、ユーザは当該複合サムネイルに係るコンテンツの全てを視認しなくても当該複合サムネイルの内容を把握しやすくなる。従って、サムネイル(コンテンツ)の視聴効率を向上させることが可能となる。
【0116】
また、上記複数のコンテンツに基づいて生成されるサムネイルは、当該複数のコンテンツの各々の出力が切り替えられるサムネイルを含む。このため、サムネイルの出力領域の全体がコンテンツの出力に使われることにより、複合サムネイルに係る個々のコンテンツの視認性を維持しまたは向上させることができる。従って、サムネイル(コンテンツ)の視認性と視聴効率との両立が可能となる。
【0117】
(第5の変形例)
本開示の一実施形態の第5の変形例として、制御されるサムネイルの態様は、サムネイルに係る音の態様が含まれてもよい。具体的には、サムネイル生成部106は、視聴優先度情報に基づいてサムネイルに係る音の態様を決定する。さらに、
図13を参照して、本変形例の処理について説明する。
図13は、本開示の一実施形態の第5の変形例に係る情報処理装置100によりサムネイルに係る音の態様が異なる例を示す図である。
【0118】
サムネイル生成部106は、視聴優先度情報に基づいてサムネイルに係る音の態様を決定し、サムネイルを生成する。具体的には、サムネイル生成部106は、視聴優先度の高さに応じてサムネイルの音の大きさを決定する。例えば、サムネイル生成部106は、映像に映る人物の数が閾値以上のコンテンツに基づく
図13に示したようなサムネイル10Gの映像に係る音の音量を、人物の数が閾値未満のコンテンツに基づく
図13に示したようなサムネイル13Gと関連する音よりも大きくする。
【0119】
そして、出力制御部110は、決定された態様のサムネイルを再生する。具体的には、出力制御部110は、サムネイルが画面に表示されるタイミングに合わせて当該サムネイルに係る音を音出力部114に出力させる。例えば、出力制御部110は、
図13の上段に示したように、スクロールによりサムネイル10Gが画面に表示され始めた際に、サムネイル10Gの映像の音の出力を音出力部114に開始させる。さらに、出力制御部110は、スクロールにより別のサムネイル13Gが画面に表示され始めた際に、サムネイル13Gに関連する音の出力を音出力部114に開始させる。ここで、上述したようにサムネイル13Gに係る音の音量は、サムネイル10Gに係る音よりも小さく決定されているため、
図13の下段に示したように、サムネイル10Gに係る音声よりも小さくサムネイル13Gに係る鐘の音が出力される。
【0120】
このように、本開示の一実施形態の第5の変形例によれば、サムネイルの態様は、サムネイルに係る音の態様を含む。このため、音の態様が視聴優先度に応じて制御されることにより、視聴が所望されると推定されるコンテンツについてユーザの注意を聴覚的に引きつけることができる。なお、コンテンツの視覚的な態様の制御と共に当該音の態様の制御がおこなわれてもよい。この場合、複数の感覚器が刺激されることにより、より確実にユーザの注意を引きつけることができる。
【0121】
<2.本開示の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成>
以上、本開示の各実施形態に係る情報処理装置100について説明した。上述した情報処理装置100の処理は、ソフトウェアと、以下に説明する情報処理装置100のハードウェアとの協働により実現される。
【0122】
図14は、本開示の一実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成を示した説明図である。
図14に示したように、情報処理装置100は、プロセッサ132、メモリ134、ブリッジ136、バス138、インタフェース140、入力装置142、出力装置144、接続ポート146および通信装置148を備える。
【0123】
(プロセッサ)
プロセッサ132は、演算処理装置として機能し、各種プログラムと協働して情報処理装置100内のサムネイル生成部106、操作検出部108および出力制御部110の機能を実現する。プロセッサ132は、制御回路を用いてメモリ134または他の記憶媒体に記憶されるプログラムを実行することにより、情報処理装置100の様々な論理的機能を動作させる。例えば、プロセッサ132は、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)またはSoC(System-on-a-Chip)であり得る。
【0124】
(メモリ)
メモリ134は、プロセッサ132が使用するプログラムまたは演算パラメタなどを記憶する。例えば、メモリ134は、RAM(Random Access Memory)を含み、プロセッサ132の実行において使用するプログラムまたは実行において適宜変化するパラメタなどを一時記憶する。また、メモリ134は、ROM(Read Only Memory)を含み、RAMおよびROMにより記憶部104の機能を実現する。なお、接続ポート146または通信装置148などを介して外部のストレージ装置がメモリ134の一部として利用されてもよい。
【0125】
なお、プロセッサ132およびメモリ134は、CPUバスなどから構成される内部バスにより相互に接続されている。
【0126】
(ブリッジおよびバス)
ブリッジ136は、バス間を接続する。具体的には、ブリッジ136は、プロセッサ132およびメモリ134が接続される内部バスと、インタフェース140と接続するバス138と、を接続する。
【0127】
(入力装置)
入力装置142は、ユーザが情報処理装置100を操作しまたは情報処理装置100へ情報を入力するために使用される。例えば、入力装置142は、ユーザが情報を入力するための入力手段、およびユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、プロセッサ132に出力する入力制御回路などから構成されている。なお、当該入力手段は、マウス、キーボード、タッチパネル、スイッチ、レバーまたはマイクロフォンなどであってもよい。情報処理装置100のユーザは、入力装置142を操作することにより、情報処理装置100に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりすることができる。
【0128】
(出力装置)
出力装置144は、ユーザに情報を通知するために使用され、表示部112および音出力部114の機能を実現する。具体的には、出力装置144は、表示装置および音声出力装置を含む。例えば、出力装置144は、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、OLED(Organic Light Emitting Diode)装置、プロジェクタ、スピーカまたはヘッドフォンなどの装置または当該装置への出力を行うモジュールであってよい。
【0129】
(接続ポート)
接続ポート146は、機器を情報処理装置100に直接接続するためのポートである。例えば、接続ポート146は、USB(Universal Serial Bus)ポート、IEEE1394ポート、SCSI(Small Computer System Interface)ポートなどであり得る。また、接続ポート146は、RS−232Cポート、光オーディオ端子、HDMI(登録商標)(High-Definition Multimedia Interface)ポートなどであってもよい。接続ポート146に外部機器を接続することで、情報処理装置100と当該外部機器との間でデータが交換されてもよい。
【0130】
(通信装置)
通信装置148は、情報処理装置100と外部装置との間の通信を仲介し、通信部102の機能を実現する。具体的には、通信装置148は、無線通信方式に従って通信を実行する。例えば、通信装置148は、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)、ワイヤレスUSBもしくはTransferJet(登録商標)などの近距離無線通信方式、WCDMA(登録商標)(Wideband Code Division Multiple Access)、WiMAX(登録商標)、LTE(Long Term Evolution)もしくはLTE−Aなどのセルラ通信方式、またはWi−Fi(登録商標)などの無線LAN(Local Area Network)方式といった、任意の無線通信方式に従って無線通信を実行してよい。また、通信装置148は、信号線通信または有線LAN通信などの有線通信を実行してもよい。
【0131】
なお、情報処理装置100は、
図14を用いて説明した構成の一部を有しなくてもよく、または追加的な構成を有していてもよい。また、
図14を用いて説明した構成の全体または一部を集積したワンチップの情報処理モジュールが提供されてもよい。
【0132】
<3.むすび>
以上、本開示の一実施形態によれば、視聴優先度に応じてサムネイルの視認性を制御することができる。従って、ユーザが視聴を所望する可能性が高いサムネイルおよび低いサムネイルの両方を網羅的に出力しながら、ユーザが視聴を所望するサムネイルの視認性を高めることにより、複数のコンテンツの全体の把握とユーザの視聴負担の低減とを両立することが可能となる。
【0133】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0134】
例えば、上記実施形態では、決定された態様のサムネイルが生成されるとしたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、生成されたサムネイルが決定された態様で表示されるとしてもよい。
【0135】
また、上記実施形態で説明した視聴優先度情報は、視聴優先度情報として説明した各情報についての評価値または当該評価値の合計であってもよい。例えば、コンテンツ生成情報、コンテンツ品質情報およびコンテンツ内容情報のうちの少なくとも1つが数値化され、数値化により得られる値の合計に応じてサムネイルの態様が決定されてよい。
【0136】
また、上記実施形態では、コンテンツ品質情報は映像に関する品質である例を説明したが、コンテンツ品質情報は音に関する品質であってもよい。例えば、コンテンツの品質は、雑音量または信号雑音比などであってよい。
【0137】
また、上記実施形態では、サムネイル自体の態様が制御されるいくつかの例を説明したが、制御されるサムネイルの態様は、サムネイルの移動態様であってもよい。例えば、サムネイル生成部106は、視聴優先度情報に基づいてサムネイルのスクロールの速さを決定し、出力制御部110は、当該サムネイルを決定された速さでスクロールさせる。この場合、例えば、ユーザが視聴を所望すると推定されるサムネイルを相対的に遅くスクロールさせ、そうでないサムネイルを相対的に速くスクロールさせることにより、視聴を所望するサムネイルの視認時間を相対的に長くすることができる。従って、ユーザのニーズに即したサムネイルの再生が可能となる。
【0138】
また、上記実施形態では、表示オブジェクトがサムネイルである例について説明したが、表示オブジェクトは未加工のコンテンツであってもよい。例えば、出力制御部110は、未加工の静止画または動画をそのままグリッドに配置し、表示部112に表示させてよい。
【0139】
また、上記実施形態では、コンテンツ生成装置(カメラ)200において生成されたコンテンツに基づいて表示オブジェクトの表示が行われる例を説明したが、表示オブジェクトとして表示されるコンテンツは、情報処理装置(スマートフォン)100において生成されたコンテンツであってもよい。すなわち、上述した情報処理システムは情報処理装置100のみを備えてもよい。
【0140】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
【0141】
また、上記の実施形態のフローチャートに示されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的にまたは個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
【0142】
また、情報処理装置100に内蔵されるハードウェアに上述した情報処理装置100の各機能構成と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも作成可能である。また、当該コンピュータプログラムが記憶された記憶媒体も提供される。
【0143】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
複数のコンテンツに基づく複数の表示オブジェクトの各々の態様を前記表示オブジェクトに係る前記コンテンツの視聴優先度に影響する視聴優先度情報に基づいて決定する決定部と、
複数の前記表示オブジェクトの各々を前記決定部により決定された態様でそれぞれ出力部に出力させる出力制御部と、
を備える情報処理装置。
(2)
前記態様は、前記表示オブジェクトのサイズ、形状または明るさを含む、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記態様は、前記表示オブジェクトに係る音の態様を含む、
前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記出力制御部は、前記表示オブジェクトをスクロールさせ、
前記表示オブジェクトは、スクロール方向に前記表示オブジェクトに係る前記コンテンツの属性情報に応じて並べられる、
前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(5)
前記出力制御部は、前記表示オブジェクトに係る前記コンテンツの位置情報が、隣接する前記表示オブジェクト間で所定の範囲以上異なる場合、後から出力される前記表示オブジェクトに係る前記コンテンツの位置情報を表示部に表示させる、
前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記出力制御部は、前記表示オブジェクトに係る前記コンテンツの位置情報が表示される際に、前記後から出力される前記表示オブジェクトの態様を前記決定された態様と異なる態様に変化させる、
前記(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記出力制御部は、前記表示オブジェクトのスクロールに応じて前記表示オブジェクトの映像の表示範囲を変化させる、
前記(4)〜(6)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(8)
前記視聴優先度情報は、前記コンテンツの生成に関する情報を含む、
前記(1)〜(7)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(9)
前記コンテンツの生成に関する情報は、前記コンテンツの生成指示の主体に応じて異なる情報を含む、
前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)
前記コンテンツの生成に関する情報は、前記コンテンツを生成した機器の種類を含む、
前記(8)または(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記視聴優先度情報は、前記コンテンツの品質情報を含む、
前記(1)〜(10)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(12)
前記コンテンツの品質情報は、前記コンテンツの乱れの程度が把握される情報を含む、
前記(11)に記載の情報処理装置。
(13)
前記コンテンツの乱れは、映像のぶれ、映像のぼけまたは映像の暗さを含む、
前記(12)に記載の情報処理装置。
(14)
前記視聴優先度情報は、前記コンテンツの内容を示す情報を含む、
前記(1)〜(13)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(15)
前記コンテンツの内容は、映像に映る物体の態様または映像の構図を含む、
前記(14)に記載の情報処理装置。
(16)
前記表示オブジェクトは、複数の前記コンテンツに基づいて生成される、
前記(1)〜(15)のいずれか1項に記載の情報処理装置。
(17)
前記複数の前記コンテンツは、類似する前記コンテンツを含む、
前記(16)に記載の情報処理装置。
(18)
前記複数の前記コンテンツに基づいて生成される前記表示オブジェクトは、前記複数の前記コンテンツの各々の出力が切り替えられる表示オブジェクトを含む、
前記(16)または(17)に記載の情報処理装置。
(19)
プロセッサを用いて、
複数のコンテンツに基づく複数の表示オブジェクトの各々の態様を前記表示オブジェクトに係る前記コンテンツの視聴優先度に影響する視聴優先度情報に基づいて決定することと、
複数の前記表示オブジェクトの各々を決定された態様でそれぞれ出力部に出力させることと、
を含む情報処理方法。
(20)
複数のコンテンツに基づく複数の表示オブジェクトの各々の態様を前記表示オブジェクトに係る前記コンテンツの視聴優先度に影響する視聴優先度情報に基づいて決定する決定機能と、
複数の前記表示オブジェクトの各々を前記決定機能により決定された態様でそれぞれ出力部に出力させる出力制御機能と、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。