特許第6640893号(P6640893)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6640893
(24)【登録日】2020年1月7日
(45)【発行日】2020年2月5日
(54)【発明の名称】文字を入力する方法及び装置
(51)【国際特許分類】
   G06F 40/129 20200101AFI20200127BHJP
   G06F 40/268 20200101ALI20200127BHJP
   G06F 40/35 20200101ALI20200127BHJP
【FI】
   G06F17/22 623
   G06F17/27 660
   G06F17/27 695
【請求項の数】12
【外国語出願】
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-19709(P2018-19709)
(22)【出願日】2018年2月7日
(65)【公開番号】特開2019-8772(P2019-8772A)
(43)【公開日】2019年1月17日
【審査請求日】2018年2月7日
(31)【優先権主張番号】201710508068.4
(32)【優先日】2017年6月28日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】514322098
【氏名又は名称】ベイジン バイドゥ ネットコム サイエンス アンド テクノロジー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チャン、ミンチアン
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ミンフー
(72)【発明者】
【氏名】チー、アイチュン
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、ユン
(72)【発明者】
【氏名】ユアン、シアオチュン
(72)【発明者】
【氏名】ホー、リャン
(72)【発明者】
【氏名】チャオ、ランピン
【審査官】 長 由紀子
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−014954(JP,A)
【文献】 特開平08−235318(JP,A)
【文献】 特開2008−198022(JP,A)
【文献】 特開平06−083812(JP,A)
【文献】 特開2008−102657(JP,A)
【文献】 特開2010−055298(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0016862(US,A1)
【文献】 中国特許出願公開第102508829(CN,A)
【文献】 特開2005−202917(JP,A)
【文献】 特開2006−216044(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0297480(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 17/20−28
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字を入力する方法であって、
ユーザにより入力された現在文字の文字ピンインを検出し、
前記現在文字の文字ピンインに適する、次の文字として予測される予測文字の文字ピンインである予測文字ピンインを取得し、前記文字ピンインと前記予測文字ピンインとを関連付けて表示し、
前記ユーザの前記予測文字ピンインに対する確認操作を検出し、
前記確認操作が検出されたことに応じて、前記文字ピンインと前記予測文字ピンインとからなる文字ピンイン組み合わせに対応する少なくとも一つの候補入力単語を表示する、ことを含むことを特徴とする文字を入力する方法。
【請求項2】
前記の前記文字ピンインに適する予測文字ピンインを取得することは、
前記文字ピンインを入力するための入力方法に関連する入力方法ディフォルトシソーラスと、前記入力方法を使用する各ユーザの入力記録の統計に基づいて生成される統計シソーラスと、前記ユーザの入力履歴の統計に基づいて生成されるユーザプライベートシソーラスとのうちの少なくとも一つを含む目標シソーラスにおいて、前記文字ピンインに適する各候補文字ピンインの出現回数を統計することと、
各候補文字ピンインの出現回数に応じて、候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することと、を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の文字を入力する方法。
【請求項3】
前記の各候補文字ピンインの出現回数に応じて、候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することは、
出現回数の最も多い候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の文字を入力する方法。
【請求項4】
前記の各候補文字ピンインの出現回数に応じて、候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することは、
各候補文字ピンインの出現回数と、各候補文字ピンインの所在するシソーラスの重みとに応じて、候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の文字を入力する方法。
【請求項5】
前記文字を入力する方法は、
前記ユーザの前記少なくとも一つの候補入力単語に対する選択操作を検出し、選択された候補入力単語を出力することを更に含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の文字を入力する方法。
【請求項6】
前記ユーザの入力履歴は、
少なくとも、前記ユーザの各種の、文字入力ではないオンライン操作に関連する文字記録含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の文字を入力する方法。
【請求項7】
前記の前記文字ピンインと前記予測文字ピンインとに対応する少なくとも一つの候補入力単語を表示することは、
前記目標シソーラスから前記文字ピンインと前記予測文字ピンインとに対応する少なくとも一つの候補入力単語を選択し、
各候補入力単語の前記目標シソーラスにおける出現回数を統計し、
各候補入力単語の出現回数に応じて、前記少なくとも一つの候補入力単語から候補入力単語を選択して強調表示することを含む、
ことを特徴とする請求項2に記載の文字を入力する方法。
【請求項8】
文字を入力する装置であって、
ユーザにより入力された現在文字の文字ピンインを検出するように配置される第一の検出ユニットと、
前記現在文字の文字ピンインに適する、次の文字として予測される予測文字の文字ピンインである予測文字ピンインを取得し、前記文字ピンインと前記予測文字ピンインとを関連付けて表示するように配置される第一の表示ユニットと、
前記ユーザの前記予測文字ピンインに対する確認操作を検出するように配置される第二の検出ユニットと、
前記確認操作が検出されたことに応じて、前記文字ピンインと前記予測文字ピンインとからなる文字ピンイン組み合わせに対応する少なくとも一つの候補入力単語を表示するように配置される第二の表示ユニットと、
を備えることを特徴とする文字を入力する装置。
【請求項9】
前記第一の表示ユニットは、
前記文字ピンインを入力するための入力方法に関連する入力方法ディフォルトシソーラスと、前記入力方法を使用する各ユーザの入力記録の統計に基づいて生成される統計シソーラスと、前記ユーザの入力履歴の統計に基づいて生成されるユーザプライベートシソーラスとのうちの少なくとも一つを含む目標シソーラスにおいて、前記文字ピンインに適する各候補文字ピンインの出現回数を統計するように配置される第一の統計モジュールと、
各候補文字ピンインの出現回数に応じて、候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択するように配置される第一の確定モジュールと、
を備えることを特徴とする請求項8に記載の文字を入力する装置。
【請求項10】
前記第二の表示ユニットは、
前記目標シソーラスから前記文字ピンインと前記予測文字ピンインとに対応する少なくとも一つの候補入力単語を選択するように配置される第二の確定モジュールと、
各候補入力単語の前記目標シソーラスにおける出現回数を統計するように配置される第二の統計モジュールと、
各候補入力単語の出現回数に応じて、前記少なくとも一つの候補入力単語から候補入力単語を選択して強調表示するように配置される表示モジュールと、
を備えることを特徴とする請求項9に記載の文字を入力する装置。
【請求項11】
一つ又は複数のプロセッサと、
一つ又は複数のプログラムを記憶する記憶装置と、を備え、
前記一つ又は複数のプログラムが前記一つ又は複数のプロセッサにより実行される場合に、前記一つ又は複数のプロセッサに請求項1〜7の何れか一つに記載の文字を入力する方法を実行させる端末。
【請求項12】
コンピュータプログラムが記憶されており、当該プログラムがプロセッサにより実行される場合に請求項1〜7の何れか一つに記載の文字を入力する方法を実行することを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願はコンピュータ技術分野に関し、具体的にインターネット技術分野、特に文字を入力する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
入力方法は、各符号をコンピュータ又は他のデバイス(例えば携帯電話)に入力するために採用されるコーディング方法である。従来の入力方法において、ピンイン入力方法は、簡単で且つ把握が容易な特徴によってユーザに良く使われている。ところが、現在のピンイン入力方法は、一般的にユーザにより文字に対応するピンイン符号を逐一に入力し、その後にユーザに入力されたピンイン符号に応じてユーザに複数の候補単語を推薦し、ユーザが複数の候補単語から目標単語を探して最終的に入力される文字を確定する。このような方法は、文字入力の柔軟性を大幅に制限してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本願の目的は、改善された文字を入力する方法及び装置を提供して、前記の背景技術の部分に言及された技術課題を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第一の局面として、本願の実施例は文字を入力する方法を提供した。当該方法は、ユーザにより入力された文字ピンインを検出し、当該文字ピンインに適する予測文字ピンインを取得し、当該文字ピンインと当該予測文字ピンインを関連付けて表示し、ユーザの前記予測文字ピンインに対する確認操作を検出し、確認操作が検出されたことに応じて、前記文字ピンインと前記予測文字ピンインに対応する少なくとも一つの候補入力単語を表示することを含む。
【0005】
幾つかの実施例において、文字ピンインに適する予測文字ピンインを取得することは、文字ピンインを入力するための入力方法に関連する入力方法ディフォルトシソーラスと、入力方法を使用する各ユーザの入力記録の統計に基づいて生成される統計シソーラスと、ユーザの入力履歴の統計に基づいて生成されるユーザプライベートシソーラスとのうちの少なくとも一つを含む目標シソーラスにおいて文字ピンインに適する各候補文字ピンインの出現回数を統計し、各候補文字ピンインの出現回数に応じて候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することを含む。
【0006】
幾つかの実施例において、各候補文字ピンインの出現回数に応じて候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することは、出現回数の最も多い候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することを含む。
【0007】
幾つかの実施例において、各候補文字ピンインの出現回数に応じて候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することは、各候補文字ピンインの出現回数、各候補文字ピンインの所在するシソーラスの重みに応じて、候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することを含む。
【0008】
幾つかの実施例において、当該方法は更に、ユーザの少なくとも一つの候補入力単語に対する選択操作を検出し、選択された候補入力単語を出力することを含む。
【0009】
幾つかの実施例において、ユーザの入力履歴は、ユーザの入力方法における入力記録と、ユーザの各種のオンライン操作に関連する文字記録とのうちの少なくとも一つを含む。
【0010】
幾つかの実施例において、文字ピンインと予測文字ピンインに対応する少なくとも一つの候補入力単語を表示することは、目標シソーラスから文字ピンインと予測文字ピンインに対応する少なくとも一つの候補入力単語を選択し、各候補入力単語の前記目標シソーラスにおける出現回数を統計し、各候補入力単語の出現回数に応じて前記少なくとも一つの候補入力単語から候補入力単語を選択して強調表示することを含む。
【0011】
第二の局面として、本願は文字を入力する装置を提供した。当該装置は、ユーザにより入力された文字ピンインを検出するように配置される第一の検出ユニットと、文字ピンインに適する予測文字ピンインを取得し、当該文字ピンインと当該予測文字ピンインを関連付けて表示するように配置される第一の表示ユニットと、ユーザの予測文字ピンインに対する確認操作を検出するように配置される第二の検出ユニットと、確認操作が検出されたことに応じて、文字ピンインと予測文字ピンインに対する少なくとも一つの候補入力単語を表示するように配置される第二の表示ユニットと、を備える。
【0012】
幾つかの実施例において、第一の表示ユニットは、前記文字ピンインを入力するための入力方法に関連する入力方法ディフォルトシソーラスと、入力方法を使用する各ユーザの入力記録の統計に基づいて生成される統計シソーラスと、ユーザの入力履歴の統計に基づいて生成されるユーザプライベートシソーラスとのうちの少なくとも一つを含む目標シソーラスにおいて文字ピンインに適する各候補文字ピンインの出現回数を統計するように配置される第一の統計モジュールと、各候補文字ピンインの出現回数に応じて、候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択するように配置される第一の確定モジュールと、を備える。
【0013】
幾つかの実施例において、第二の表示ユニットは、目標シソーラスから文字ピンインと予測文字ピンインに対応する少なくとも一つの候補入力単語を選択するように配置される第二の確定モジュールと、各候補入力単語の目標シソーラスにおける出現回数を統計するように配置される第二の統計モジュールと、各候補入力単語の出現回数に応じて、少なくとも一つの候補入力単語から候補入力単語を選択して強調表示するように配置される表示モジュールと、を備える。
【0014】
第三の局面として、本願は、一つ又は複数のプロセッサと、一つ又は複数のプログラムを記憶する記憶装置とを備え、前記一つ又は複数のプログラムが前記一つ又は複数のプロセッサにより実行される場合に、前記一つ又は複数のプロセッサに前記の文字を入力する方法における任意の実施例の方法を実行させる、文字を入力する端末を提供した。
【0015】
第四の局面として、本願は、コンピュータプログラムが記憶されており当該プログラムがプロセッサにより実行される場合に前記の文字を入力する方法における任意の実施例の方法を実行することを特徴とする文字を入力するコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供した。
【発明の効果】
【0016】
本願の実施例により提供された文字を入力する方法及び装置は、ユーザにより入力された文字ピンインを検出し、文字ピンインに適する予測文字ピンインを取得し、文字ピンインと予測文字ピンインを関連付けて表示し、ユーザの予測文字ピンインに対する確認操作を検出し、前記確認操作が検出されたことに応じて、文字ピンインと予測文字ピンインに対応する少なくとも一つの候補入力単語を表示することにより、ユーザの操作回数が減少され、文字入力の柔軟性が効率的に向上した。
【図面の簡単な説明】
【0017】
下記の図面に参照してなされた制限的でない実施例に対する詳しい説明を閲覧することにより、本願の他の特徴、目的及び利点は更に明らかになる。
図1】本願が適用される例示的なシステム構造図である。
図2】本願による文字を入力する方法の一実施例のフローチャートである。
図3A】本願による文字を入力する方法の応用シーンの模式図である。
図3B】本願による文字を入力する方法の他の応用シーンの模式図である。
図4】本願による文字を入力する方法の他の実施例のフローチャートである。
図5】本願による文字を入力する装置の一実施例の構造模式図である。
図6】本願の実施例の端末デバイスの実現に適するコンピュータシステムの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に図面と実施例を組合わせて本願を更に詳しく説明する。理解すべきなのは、ここで説明される具体的な実施例は、ただ関連発明を解釈するものであって、当該発明に限定することがない。また、説明すべきなのは、説明を簡単にするために、図面において関連の発明に関する部分のみ示された。
【0019】
説明すべきなのは、矛盾がない場合に、本願における実施例及び実施例における特徴が互いに組合わせても良い。以下に図面を参照しながら実施例を組み合わせて本願を詳しく説明する。
【0020】
図1は、本願を適用できる文字を入力する方法又は文字を入力する装置の実施例の例示的なシステム構造100を示した。
【0021】
図1に示されるように、システム構造100は、端末デバイス101、102、103、ネットワーク104及びサーバ105を備えても良い。ネットワーク104は、端末デバイス101、102、103とサーバ105との間に通信リンクを提供する媒体である。ネットワーク104は、各種の接続タイプ、例えば有線、無線通信リンク又は光ファイバなどを含むことができる。
【0022】
ユーザは、端末デバイス101、102、103を使用してネットワーク104を介してサーバ105とインタラクションを行ってメッセージなどを受信し又は送信することができる。端末デバイス101、102、103には、各種の通信クライアントアプリ、例えばブラウザアプリ、買物型アプリ、検索型アプリ、即時通信ツール、メールボックスクライアント、ソーシャルプラットフォームアプリ、オフィスアプリなどがインストールされても良い。
【0023】
端末デバイス101、102、103は、表示パネルを備え且つ文字入力をサポートする各種の電子デバイスであっても良い。スマートフォン、タブレット、電子書籍ビューア、MP3プレーヤ(Moving Picture Experts Group Audio Layer III)、MP4(Moving Picture Experts Group Audio Layer IV)プレーヤ、ノートパソコンとデスクトップコンピュータなどを含むが、それらに限定されない。
【0024】
サーバ105は、各種のサービスを提供するサーバ、例えば端末デバイス101、102、103における入力方法にサポートを提供するデータ処理サーバであっても良い。データ処理サーバは、ユーザに入力される文字ピンインに対して処理して、当該文字ピンインに適する予測文字ピンインを取得し、予測された文字ピンインを端末デバイスにフィードバックして端末デバイスに参照させることができる。
【0025】
説明すべきなのは、本願の実施例に提供される文字を入力する方法は、一般的に端末デバイス101、102、103により実行される。相応的に、文字を入力する装置は一般的に端末デバイス101、102、103に設置される。
【0026】
理解すべきなのは、図1における端末デバイス、ネットワーク及びサーバの数はただ例示的である。必要に応じて、任意の数の端末デバイス、ネットワーク及びサーバを具備しても良い。説明すべきなのは、端末デバイスとサーバはデータ伝送が必要ない場合に、当該システム構造はサーバを備えなくても良い。例示的に、ネットワークが切断された状態においてユーザにより文字が入力された時に、端末デバイス(例えばスマートフォン)はローカルデータに基づいて当該ユーザのプライベートシソーラスを生成してユーザに文字ピンインを予測することができる。なお、ローカルデータは、現在のユーザの入力履歴により端末デバイスに予め記憶されても良い。
【0027】
図2を継続して参考し、図2には本願の文字を入力する方法による一実施例のプロセス200が示された。当該文字を入力する方法は以下のステップを含む。
【0028】
ステップ201において、ユーザに入力された文字ピンインを検出する。
【0029】
本実施例において、文字を入力する方法が運行される電子デバイス(例えば図1に示された端末デバイス)は、ユーザにより当該電子デバイスの入力部を介して入力された文字ピンインを検出することができる。なお、前記の入力部は、コンピュータ、IPC、速記機、ダムフォン、キー型電子辞書などのデバイスに入力するための物理キーボードであっても良く、コンピュータ、スマートフォン、タブレット、電子書籍ビューアなどのデバイスに入力するための仮想キーボードであっても良く、他のデバイス、例えばVR(Virtual Reality、バーチャルリアリティ)デバイスにより模擬され、従来のキーボードと同じ機能を具備する入力デバイス、及び文字入力のしようとする他の入力デバイスであっても良い。ユーザにより入力操作が行われた時に、前記の電子デバイスはユーザに入力された文字ピンインを検出することができる。
【0030】
ステップ202において、文字ピンインに適する予測文字ピンインを取得し、当該文字ピンインと当該予測文字ピンインを関連づけて表示する。
【0031】
本実施例において、ステップ201に得られた文字ピンインに基づいて、前記電子デバイス(例えば図1に示された端末デバイス)は、前記文字ピンインに適する予測文字ピンインを取得することができる。例えば、前記電子デバイスは、単語の組合わせにより当該ユーザが入力した文字ピンインに適する予測文字ピンインをランダムに生成することができる。例示的に、ユーザにより文字ピンイン「ren」が入力された後、前記電子デバイスは当該ユーザに「min」を推薦しても良く、「men」などのピンインを推薦しても良い。最終的に推薦されるピンインは前記電子デバイスによりランダムに生成される。前記電子デバイスは更に前記文字ピンインと予測文字ピンインを関連付けて表示することができる。例として、前記文字ピンインと予測文字ピンインを関連付けて表示することは、前記文字ピンインの後に前記予測文字ピンインを表示しても良く、前記文字ピンインの後に矢印で前記予測文字ピンインに指示しても良く、同一の文字属性、例えば色、フォント、サイズなどにより前記文字ピンインと前記予測文字ピンインとを表示することもできる。
【0032】
本実施例の幾つかの選択的な実現手段において、前記予測文字ピンインはリモートサーバにより取得されても良い。例えば、ネットワークユーザにより入力された文字に基づいて、リモートサーバで統計シソーラスを生成し、その後に統計シソーラスから前記文字ピンインを検索し、ネットワークユーザにより当該文字ピンインと組合わせて使用される文字ピンインの頻度に基づいて、前記文字ピンインに適する予測文字ピンインを確定し、電子デバイスによりサーバにおける予測文字ピンイン情報が得られる。例として、前記取得手段において、電子デバイスとサーバの情報インタラクション方法は、3G/4G接続、WiFi接続、ブルートゥース(登録商標)接続、WiMAX接続、Zigbee(登録商標)接続、UWB(ultra wideband)接続、及び他の既存又は未来に開発される無線接続手段を含むが、それらに限定されない。
【0033】
本実施例の幾つかの選択的な実現手段において、前記予測文字ピンインはローカルにより取得されても良い。例として、現在のユーザによる入力文字の履歴に基づいて、当該ユーザのプライベートシソーラスを生成し、プライベートシソーラスから前記文字ピンインを検索し、現在のユーザにより当該文字ピンインと組合わせて使用される文字ピンインの頻度に基づいて、プロセッサにより前記文字ピンインに適する予測文字ピンインを処理して確定した後、電子デバイスにより前記プロセッサから出力される前記予測文字ピンインを取得する。好ましくは、前記プロセッサは、本方法が運行される電子デバイスと集積して一つの端末デバイスとすることができる。
【0034】
本実施例の幾つかの選択的な実現手段において、前記の前記文字ピンインに適する予測文字ピンインを取得することは、目標シソーラスでの前記文字ピンインに適する各候補文字ピンインの出現回数を統計することを更に含んでも良い。なお、前記目標シソーラスは、前記文字ピンインを入力するための入力方法に関連する入力方法ディフォルトシソーラス、前記入力方法を使用する各ユーザの入力履歴に基づいて統計された統計シソーラス、前記ユーザの入力履歴に基づいて統計されたユーザプライベートシソーラスのうちの少なくとも一つを含む。そして、各候補文字ピンインの出現回数に応じて候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択する。なお、前記入力方法ディフォルトシソーラスは、現在の入力方法の黙認シソーラスのディフォルトのシソーラスを指す。例として、前記入力方法ディフォルトシソーラスは、現在の入力方法の黙認シソーラス以外の入力方法のシソーラスを取得することにより得られても良く、ネットワークの流行語を取得する手段で得られても良い。前記目標シソーラスは、前記入力方法のディフォルトシソーラス、前記統計シソーラス、前記ユーザプライベートシソーラスのうちの少なくとも一つのシソーラスの完全なシソーラスを含んでも良く、前記三つのシソーラスの重みを付けで算出された新しいシソーラスを含んでも良い。
【0035】
本実施例の幾つかの選択的な実現手段において、前記方法は、ユーザの少なくとも一つの候補入力単語に対する選択操作を検出し、選択された候補入力単語を出力することを更に含むことができる。
【0036】
例示的に、前記選択操作は、少なくとも一つの候補入力単語における入力しようとする入力単語をクリックすることでも良く、入力しようとする入力単語の順番に対応するコーディングを入力することでも良い。
【0037】
説明すべきなのは、前記ユーザに選択された入力単語を出力することについて、前記入力単語が出力される位置は、ブラウザの検索ボックスであっても良く、テキスト編集ツール、例えばメモ帳、Word(Microsoft Office Word、マイクロソフト文字処理ソフトウェア)テキスト編集ツールなどであっても良い。
【0038】
本実施例の幾つかの選択的な実現手段において、前記ユーザの入力履歴は、前記ユーザの当該入力方法における入力記録、前記ユーザの各種のオンライン操作に関する文字記録のうちの少なくとも一つを含む。
【0039】
例として、前記オンライン操作は、買物操作、検索操作、流行語に対応するリンクをクリックする操作などを含む。例示的に、前記の前記ユーザの各種のオンライン操作に関連する文字記録は、ユーザが買物サイトにおいて買物を行う際にクリックされた画像に対応する文字情報であっても良い。例えば、ユーザが買物サイトにおいて『西遊記』という書籍を検索し、サイトに展示されている書籍の画像をクリックする場合に、「西遊記」が文字記録として現在のユーザの入力履歴に保存されることになる。
【0040】
本実施例の幾つかの選択的な実現手段において、前記の前記文字ピンインと前記予測文字ピンインに対応する少なくとも一つの候補入力単語を表示することは、目標シソーラスから前記文字ピンインと前記予測文字ピンインに対応する少なくとも一つの候補入力単語を選択し、各候補入力単語の前記目標シソーラスにおける出現回数を統計し、各候補入力単語の出現回数に応じて前記少なくとも一つの候補入力単語から候補入力単語を選択して強調表示を行うことを含む。
【0041】
例示的に、前記の各候補入力単語の出現回数に応じて前記少なくとも一つの候補入力単語から候補入力単語を選択して強調表示を行うことは、出現回数の最も多い候補入力単語を選択して強調表示を行っても良く、出現回数と当該候補入力単語の所定の重みとの積が最も大きい候補入力単語を選択して強調表示を行っても良い。なお、前記強調表示は、未選択の候補入力単語と異なる文字属性を有する表示方式であっても良い。なお、文字属性はフォント、サイズ、色などを含んでも良い。
【0042】
ステップ203において、ユーザの予測文字ピンインに対する確認操作を検出する。
【0043】
本実施例において、ステップ202に得られた予測文字ピンインに基づいて、ユーザは、前記予測文字ピンインから入力要望の文字ピンインを確定し、それに相応する確認操作を実行し、電子デバイスは前記確認操作を検出する。なお、前記確認操作は、入力しようとする文字ピンインをクリックすることであっても良く、入力しようとする文字ピンインの順番に対応するコーディングを入力することであっても良い。
【0044】
本実施例の幾つかの選択的な実現手段において、前記確認操作は、ユーザにより電子デバイスの仮想キーボードの所定の領域又は物理キーボードにおける所定のキー又はキーの組合わせをクリックすることであっても良く、所定のジェスチャー又は所定の体の動きであっても良い。なお、前記所定のジェスチャー又は所定の体の動きは電子デバイスのカメラにより相応の情報が得られることができる。
【0045】
ステップ204において、確認操作が検出されたことに応じて、当該文字ピンインと当該予測文字ピンインに対応する少なくとも一つの候補入力単語を表示する。
【0046】
本実施例において、前記電子デバイスは、確認操作が検出された後に、当該文字ピンインと当該予測文字ピンインに対応する少なくとも一つの候補入力単語をユーザに表示することにより、文字の柔軟的な入力を実現する。
【0047】
図3Aを継続して参照する。図3Aは本実施例による文字を入力する方法の応用シーンの模式図である。図3Aの応用シーンにおいて、入力方法インターフェース301は、ユーザによりブラウザの検索ボックスをクリックすることにより、スマートフォンのスクリーンに表示することができる。ユーザは、まずスマートフォンの仮想キーボードに対応する「R」、「E」、「N」の三つのキーをクリックして「ren」を入力する。その後に、スマートフォンにおいて「ren」に適する予測文字ピンイン「min」が得られる。そしてスクリーンに「ren」と「min」の二つのピンインを関連付けて表示し、ユーザにより「確認」キーがクリックされたか否かを検出する。ユーザにより「確認」キーがクリックされたと検出すると、例示的に、スクリーンに
が表示される。
【0048】
図3Bを継続して表示する。図3Bは本実施例による文字を入力する方法の応用シーンの他の模式図である。図3Bの応用シーンにおいて、入力方法インターフェース301は、ユーザによりブラウザの検索ボックスをクリックすることによりスマートフォンスクリーンに表示することができる。ユーザは既にスマートフォンの入力方法インターフェースに「ren」を入力し、「確認」キーにより「min」を入力した。その後に、スマートフォンにおいて「ren’min」に適する予測文字ピンイン「de」が得られた後に、スクリーンに「ren’min」と「de」が関連付けて表示される。そしてユーザにより「確認」キーがクリックされたか否かを検出する。ユーザにより「確認」キーがクリックされたと検出されると、例示的に、スクリーンに「人民的」、「仁民的」などの単語が表示される。
【0049】
本願の前記実施例に提供された方法は、文字ピンインに適する予測文字ピンインを取得し、ピンイン入力の代わりにユーザの確認操作を行う手段で、柔軟性に優れた文字入力を実現した。
【0050】
更に図4を参照する。図4は、文字を入力する方法のもう一つの実施例のフロー400を示した。当該文字を入力する方法のフロー400は以下のステップを含む。
【0051】
ステップ401において、ユーザにより入力された文字ピンインを検出する。
【0052】
本実施例において、文字を入力する方法が運行される電子デバイス(例えば図1に示された端末デバイス)は、ユーザが当該電子デバイスの入力部を介して入力した文字ピンインを検出することができる。
【0053】
ステップ402において、目標シソーラスにおいて文字ピンインに適する各候補文字ピンインの出現回数を統計することができる。なお、当該目標シソーラスは、文字を入力するピンインの入力方法に関連する入力方法ディフォルトシソーラス、当該入力方法を使用する各ユーザの入力記録の統計に基づいて生成される統計シソーラス、ユーザの入力履歴の統計に基づいて生成されるユーザプライベートシソーラスのうちの少なくとも一つを含む。
【0054】
本実施例において、前記目標シソーラスは、文字を入力するピンインの入力方法に関連する入力方法ディフォルトシソーラス、当該入力方法を使用する各ユーザの入力記録の統計に基づいて生成される統計シソーラス、ユーザの入力履歴の統計に基づいて生成されるユーザプライベートシソーラスのうちの少なくとも一つを含んでも良く、前記の三つのシソーラスの重みに基づいて重み付けて得られる新しいシソーラスであっても良い。
【0055】
ステップ403において、各候補文字ピンインの出現回数に応じて候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択する。
【0056】
本実施例において、前記各候補文字ピンインの出現回数に応じて候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することは、出現回数の最も多い候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することを含んでも良く、各候補文字ピンインの出現回数と各候補文字ピンインの所在するシソーラスの重みに応じて、候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することを含んでも良い。
【0057】
本実施例の幾つかの選択的な実現手段において、前記の各候補文字ピンインの出現回数に応じて、候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することは、出現回数の最も高い候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することを含んでも良い。
【0058】
本実施例の幾つかの選択的な実現手段において、前記の各候補文字ピンインの出現回数に応じて候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することは、各候補文字ピンインの出現回数と各候補文字ピンインの所在するシソーラスの重みに応じて、候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択することを更に含んでも良い。
【0059】
例示的に、現在「ren」と「min」という二つの候補文字ピンインが表示されるとする。なお、「ren」の出現の回数が100、所定の重みが10、「min」の出現の回数が200、所定の重みが1である。演算によりわかるように、「ren」の重み付けの回数が100と10の積、即ち1000である。同様に「min」の重み付けの回数が200である。1000が200よりも大きいため、即ち「ren」の重み付けの回数が「min」の重み付けの回数よりも大きいため、予測文字ピンインを「ren」と確定することができる。
【0060】
ステップ404において、文字ピンインと予測文字ピンインを関連付けて表示する。
【0061】
本実施例において、例示的に、前記文字ピンインと予測文字ピンインを関連付けて表示することは、前記文字ピンインの後に前記予測文字ピンインを表示しても良く、前記文字ピンインの後に矢印で前記予測文字ピンインに指示しても良く、同一の文字属性で前記文字ピンインと前記予測文字ピンインを表示しても良い。
【0062】
ステップ405において、ユーザの予測文字ピンインに対する確認操作を検出する。
【0063】
本実施例において、ステップ404において得られた予測文字ピンインに基づいて、ユーザは前記予測文字ピンインから入力しようとする文字ピンインを確定して相応の確認操作を実行し、電子デバイスは前記確認操作を検出する。
【0064】
ステップ406において、確認操作が検出されたことに応じて、当該文字ピンインと当該予測文字ピンインとに対応する少なくとも一つの候補入力単語を表示する。
【0065】
本実施例において、前記電子デバイスは確認操作を検出した後に、当該文字ピンインと当該予測文字ピンインとに対応する少なくとも一つの候補入力単語をユーザに表示することにより、文字の柔軟的な入力を実現する。
【0066】
図4からわかるように、図2に対応する実施例と比べて、本実施例における文字を入力する方法のフロー400は、目標シソーラスを拡張するステップを強調した。よって、本実施例にかかる技術案は、より多い目標シソーラスの関連データを導入することができるため、より全面的な予測文字ピンインの選択及びより柔軟的な文字入力を実現することができる。
【0067】
更に図5を参照する。前記各図に示された方法の実現として、本願は文字を入力する装置の一実施例を提供する。当該装置の実施例は図2に示された方法の実施例に対応する。当該装置は具体的に各種の電子デバイスに適用することができる。
【0068】
図5に示されたように、本実施例のウェブ生成装置500は、第一の検出ユニット501と、第一の表示ユニット502と、第二の検出ユニット503と、第二の表示ユニット504とを備える。なお、第一の検出ユニット501は、ユーザに入力された文字ピンインを検出するように配置される。第一の表示ユニット502は、前記文字ピンインに適する予測文字ピンインを取得し、前記文字ピンインと前記予測文字ピンインとを関連付けて表示するように配置される。第二の検出ユニット503は、前記ユーザの前記予測文字ピンインに対する確認操作を検出するように配置される。第二の表示ユニット504は、前記確認操作が検出されたことに応じて、前記文字ピンインと前記予測文字ピンインに対応する少なくとも一つの候補入力単語を表示するように配置される。
【0069】
本実施例において、文字を入力する装置500の第一の検出ユニット501は、入力部を介してユーザにより入力された文字ピンインを検出することができる。なお、前記入力部は、コンピュータ、IPC、速記機、ダムフォン、キー型電子辞書などのデバイスに入力するための物理キーボードであっても良く、コンピュータ、スマートフォン、タブレット、電子書籍ビューアなどのデバイスに入力するための仮想キーボードであっても良く、他のデバイスにより模擬され、従来のキーボードと同じ機能を具備する入力デバイス、及び他の文字入力要求のある入力デバイスであっても良い。ユーザによりキーが押下されると、前記第一の検出ユニット501はユーザにより入力された文字ピンインを検出することができる。
【0070】
本実施例において、文字を入力する的装置500の第一の表示ユニット502は、前記第一の検出ユニット501により得られた文字ピンインに基づいて、前記文字ピンインに適する予測文字ピンインを取得した後に、前記文字ピンインと予測文字ピンインとを関連付けて表示することができる。
【0071】
本実施例の幾つかの選択的な実現手段において、前記第一の表示ユニット502は、更に第一の統計モジュール(未図示)と第一の確定モジュール(未図示)を備えても良い。なお、前記第一の統計モジュールは、目標シソーラスにおいて前記文字ピンインに適する各候補文字ピンインの出現回数を統計するように配置されても良い。なお、前記目標シソーラスは、前記文字ピンインを入力するための入力方法に関連する入力方法ディフォルトシソーラス、前記入力方法を使用する各ユーザの入力記録の統計に基づいて生成された統計シソーラス、前記ユーザの入力履歴の統計に基づいて生成されたユーザプライベートシソーラスのうちの少なくとも一つを含む。前記第一の確定モジュールは、各候補文字ピンインの出現回数に応じて候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択するように配置されても良い。
【0072】
本実施例の幾つかの選択的な実現手段において、前記第二の表示ユニットは、第二の確定モジュール(未図示)と、第二の統計モジュール(未図示)と、表示モジュール(未図示)とを更に備えることができる。なお、前記第二の確定モジュールは、前記目標シソーラスから前記文字ピンインと前記予測文字ピンインとに対応する少なくとも一つの候補入力単語を選択するように配置されても良い。前記第二の統計モジュールは、各候補入力単語の前記目標シソーラスにおける出現回数を統計するように配置されても良い。前記表示モジュールは、各候補入力単語の出現回数に応じて前記少なくとも一つの候補入力単語から候補入力単語を選択して強調表示するように配置されても良い。
【0073】
本実施例において、文字を入力する装置500の第二の検出ユニット503は、前記第一の表示ユニット502により得られた予測文字ピンインに基づいて確認操作を検出することができる。なお、前記確認操作は、ユーザにより前記予測文字ピンインから入力しようとする文字ピンインを確定する時に実行される。前記確認操作は、入力しようとする文字ピンインをクリックすることであっても良く、入力しようとする文字ピンインの順番のコーディングを入力することであっても良い。
【0074】
本実施例において、文字を入力する装置500の第二の表示ユニット504は、前記第二の検出ユニット503により確認操作が検出されたことに応じて、当該文字ピンインと当該予測文字ピンインに対応する少なくとも一つの候補入力単語をユーザに表示することができる。
【0075】
本実施例の幾つかの選択的な実現手段において、前記第一の確定モジュールは、出現回数の最も高い候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択するように配置されても良い。
【0076】
本実施例の幾つかの選択的な実現手段において、前記第一の確定モジュールは、各候補文字ピンインの出現回数、各候補文字ピンインの所在するシソーラスの重みに応じて、候補文字ピンインを予測文字ピンインとして選択するように配置されても良い。
【0077】
本実施例の幾つかの選択的な実現手段において、前記装置は、前記ユーザの前記少なくとも一つの候補入力単語に対する選択操作を検出し、選択された候補入力単語を出力するように配置される出力ユニットを更に備えても良い。
【0078】
本実施例の幾つかの選択的な実現手段において、前記ユーザの入力履歴は、前記ユーザの前記入力方法における入力記録、前記ユーザの各種のオンライン操作に関連する文字記録のうちの少なくとも一つを含んでも良い。
【0079】
本願の前記実施例に提供される装置は、文字ピンインに適する予測文字ピンインを取得し、ピンイン入力の代わりにユーザの確認操作を行う手段により、柔軟性に優れた文字入力を実現した。
【0080】
以下に図6を参照する。図6は本願実施例の端末デバイスの実現に適用するコンピュータシステム600の構造模式図を示した。図6に示された電子デバイスはただ例示であり、本願実施例の機能と使用範囲に限定されない。
【0081】
図6に示されたように、コンピュータシステム600は、読取専用記憶媒体(ROM)602に記憶されているプログラム又は記憶部608からランダムアクセスメモリ(RAM)603にロードするプログラムに応じて各種の適当な動作及び処理を実行する中央処理ユニット(CPU)601を備える。RAM 603には、更にシステム600の操作に必要の各種のプログラムとデータを記憶している。CPU 601、ROM 602及びRAM 603はバス604により互いに接続される。入力/出力(I/O)インターフェース605もバス604に接続される。
【0082】
センサ、キーボード、マウスなどを含む入力部606、陰極線管(CRT)、液晶ディスプレイ(LCD)など、及びスピーカーなどを含む出力部607、ハードディスクなどを含む記憶部608、及びLANカード、モデムなどのネットワークインターフェースカードを含む通信部609もI/Oインターフェース605に接続される。通信部分609は、例えばインターネットなどのネットワークを介して通信処理を実行する。ドライバー610も必要に応じてI/Oインターフェース605に接続される。リムーバブルメディア611、例えば磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、半導体メモリなどは、必要に応じてドライバー610にインストールされ、こちらからリードされたコンピュータプログラムは必要に応じて記憶部608にインストールされる。
【0083】
特に、本開示の実施例によれば、上記のフローチャートに参照して説明された過程はコンピュータソフトウェアプログラムに実現されても良い。例えば、本開示の実施例はコンピュータ読取可能な媒体にロードされるコンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品を備える。当該コンピュータプログラムは、フローチャートに示される方法を実行するためのプログラムコードを含む。このような実施例において、当該コンピュータプログラムは、通信部609を介してネットワークからダウンロードしてインストールされ、及び/又はリムーバブルメディア611からインストールされても良い。当該コンピュータプログラムは、中央処理ユニット(CPU)601により実行される場合に、本願の方法に限定される前記機能を実行する。
【0084】
説明すべきなのは、本願のコンピュータ読取可能な媒体は、コンピュータ読取可能な信号媒体、コンピュータ読取可能な記憶媒体、或いは前記両者の任意の組合わせであっても良い。コンピュータ読取可能な記憶媒体は、例えば電気、磁気、光、電磁気、赤外線、半導体のシステム、装置又は部品、或いはこれらの任意の組み合わせであっても良いが、それらに限定されない。コンピュータ読取可能な記憶媒体についてのより具体的な例は、一つ又は複数の導線を含む電気的な接続、携帯可能なコンピュータ磁気ディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取専用メモリ(ROM)、消去可能なプログラミング読取専用メモリ(EPROM又はフラッシュ)、光ファイバ、携帯可能なコンパクト磁気ディスク読取専用メモリ(CD−ROM)、光学記憶素子、磁気記憶素子、或いは前記の任意の適当の組み合わせを含むが、それらに限定されない。本願において、コンピュータ読取可能な記憶媒体は、プログラムを含むか記憶する任意の有形の媒体であっても良い。当該プログラムは、コマンドによりシステム、装置又は部品の使用を実行し、或いはそれらに組合わせて使用されても良い。本願において、コンピュータ読取可能な信号媒体は、ベースバンドに伝送され或いはキャリアの一部として伝送され、コンピュータ読取可能なプログラムコードがロードされるデータ信号を含んでも良い。このような伝送されるデータ信号は、各種の形式を採用しても良く、電磁気信号、光信号又は前記の任意の適当の組合わせを含むが、それらに限定されない。コンピュータ読取可能な信号媒体は、コンピュータ読取可能な記憶媒体以外の任意のコンピュータ読取可能な媒体であっても良い。当該コンピュータ読取可能な媒体は、コマンドによりシステム、装置又は部品の使用を実行し又はそれらと組合わせて使用されるプログラムを送信し、伝播し又は伝送することができる。コンピュータ読取可能な媒体に含まれるプログラムコードは、任意の適当の媒体で伝送されても良く、無線、電線、光ケーブル、RFなど、或いは前記の任意の適当の組み合わせを含むが、それらに限定されない。
【0085】
図面におけるフローチャート及びブロック図は、本願の各実施例によるシステム、方法及びコンピュータプログラム製品により実現可能なシステム構造、機能及び操作を示した。この点において、フローチャート又はブロック図における各ブロックは、一つのモジュール、プログラムセグメント、又はコードの一部を表すことができる。当該モジュール、プログラムセグメント、コードの一部には、一つ又は複数の所定のロジック機能を実現するための実行可能なコマンドが含まれる。注意すべきなのは、幾つかの置換としての実現において、ブロックに示される機能は図面に示される順序と異なって発生されても良い。例えば、二つの接続的に表示されるブロックは実際に基本的に併行に実行されても良く、場合によっては逆な順序で実行されても良く、関連の機能に従って決定される。注意すべきなのは、ブロック図及び/又はフローチャートにおける各ブロック、及びブロック図及び/又はフローチャートにおけるブロックの組合わせは、所定の機能又は操作を実行する専用のハードウェアによるシステムで実現されても良く、或いは専用のハードウェアとコンピュータコードの組合わせで実現されても良い。
【0086】
本願の実施例に説明されたユニットはソフトウェアの手段で実現されても良く、ハードウェアの手段で実現されても良い。説明されたユニットは、プロセッサに設置されても良い。例えば、第一の検出ユニット、第一の表示ユニット、第二の検出ユニットと第二の表示ユニットを備えるプロセッサとして記載されても良い。これらユニットの名称は、ある場合に当該ユニットの自身に対する限定とされない。例えば、第一の検出ユニットは更に「ユーザにより入力された文字ピンインを検出するユニット」と記載されても良い。
【0087】
他の局面として、本願は更にコンピュータ読取可能な媒体を提供した。当該コンピュータ読取可能な媒体は、前記実施例に記載された電子デバイスに含まれるものであっても良く、単独に存在し、当該電子デバイスに実装されていないものであっても良い。前記コンピュータ読取可能な媒体には、一つ又は複数のプログラムがロードされる。前記一つ又は複数のプログラムが当該電子デバイスにより実行される場合に、当該電子デバイスに、ユーザにより入力された文字ピンインを検出し、当該文字ピンインに適する予測文字ピンインを取得し、当該文字ピンインと当該予測文字ピンインを関連付けて表示し、当該ユーザの当該予測文字ピンインに対する確認操作を検出し、当該確認操作が検出されたことに応じて、当該文字ピンインと当該予測文字ピンインに対応する少なくとも一つの候補入力単語を表示することを実行させる。
【0088】
以上の記載は、ただ本願の好適な実施例及び運用される技術原理に対する説明である。当業者であればわかるように、本願にかかる発明範囲は、前記技術特徴の特定の組み合わせからなる技術案に限定されず、前記の発明構想から逸脱されない場合に前記技術特徴又は均等の特徴による任意の組み合わせで形成される他の技術案も同時に含まれるべきである。例えば前記特徴と本願に開示された(それらに限定されない)類似の機能を具備する技術特徴が互いに置換されて得られる技術案は該当する。
図1
図2
図3A
図3B
図4
図5
図6