【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の目的を実現するために採用した技術方案は以下の通りである。
一種の椅子の構造において、
椅子座板ユニットと連結されるように設けられる座板と、
前記座板上部に設けられ、前端部分が前記座板の前端と経由連結棒を経て回転連結される椅子支持ユニットと、
前記座板の後端部とピボットにより回転連結される椅子の背もたれユニットと、
【0011】
前記椅子の背もたれユニットと前記椅子の支持ユニットとの間に連結され、前記椅子支持ユニットの後端部と回転連結され、前記椅子支持ユニットと略同一な面に位置するレバー駆動ユニットと、を含み、前記椅子の背もたれユニットが開始位置からピボットを囲んで後方に回転する時に、前記レバー駆動ユニットを介して前記椅子支持ユニットの後端部が後方に傾いて持ち上げられ、同時に前記経由連結棒及び前記椅子支持ユニットの前端部が引かれる。
【0012】
前記椅子の構造は、前記経由連結棒を介して前記座板前端部と回転連結される椅子支持ユニット、椅子の背もたれユニット及びレバー駆動ユニットの設置により、4−リンクレバー連結アーム構造を形成する。使用過程において、座板が固定されて動かず、人体は椅子の背もたれユニットに力として作用し、これを伝達して椅子支持ユニットが座板を上下に動かすことによって、前後の動きを実現することができる。さらに重要なのは、レバー駆動ユニットと座板は略平行を成し、レバー駆動ユニットは椅子支持ユニットと略同一の面に位置して、椅子の背もたれユニットが椅子に一体に連結され、ネットを一度に設けるのに便利であり、つまりネットが上から下に一体に連結されることができるので、分離を避けることができる。前記椅子の構造は、誰が使用しても適しており、製造材料の制限は存在せず、それぞれのユーザが使用する時に、椅子全体を持ち上げる力を加える必要がなく、軽く前後に動かすことができ、互いに異なるユーザがその後方に加える傾圧力の大きさが異なり、椅子の背もたれユニット及びレバー駆動ユニット間の力の伝達が異なるので、椅子支持ユニットが持ち上げられて前後に動く幅の大きさが異なり、誰もが楽に使用することができる。
【0013】
好ましくは、前記椅子の背もたれユニットはコネクタと支持台を含み、前記コネクタはピボットを介して前記座板後端部と回転連結され、前記支持台は背もたれフレーム上部支持台及び背もたれフレーム上部支持台の左右両側の下方向に延びる側面支持台を含み、前記レバー駆動ユニットは左右対称の二つに形成され、レバー駆動ユニットは側面支持台の下端部の位置から前方に延びて形成され、二つの側面支持台の下端は、中間に向かって合流し前方に延びてコネクタと連結される。前記椅子支持ユニットは左右対称の二つの支持棒を含み、二つの支持棒の後端部はそれぞれ二つのレバー駆動ユニットと回転連結され、二つの支持棒の前端部はクロスバーを介して一体に連結される。レバー駆動ユニットは、支持棒と略一直線に連結される。従って、一体に連結される椅子の背もたれと椅子が形成されて、ネットを設けるのに便利である。
【0014】
好ましくは、前記椅子支持ユニットの前端は、下後方に曲がって延び、人が座る姿勢の構造に設けられ、さらに椅子支持ユニットは、座板とフレーム構造が回転連結される。椅子支持ユニットの構造は、人が座った姿勢の要求を満たし、かつ前方に傾いたり後ろに反り返るのに便利である。
【0015】
好ましくは、前記椅子支持ユニットは経由連結棒と連結される一端に第1の位置限定構造が設けられ、前記座板は経由連結棒と回転連結される所に第2の位置限定構造が設けられる。前記位置限定構造は、経由連結棒が回転する時に位置限定の作用をし、運動の進行程度が過度に大きくなることを防止する。また、開始状態では前記位置限定構造は椅子支持ユニットに対して効率的な支持を形成して崩壊を防止することができる。
好ましくは、前記第1の位置限定構造は弓状の位置限定突起である。
好ましくは、前記第2の位置限定構造は弓状の位置限定突起又は位置限定ピン又は位置限定歯車であっても良い。
好ましくは、前記座板は支え及び二つの側板を含み、前記支えは前後の長手方向に弓状の構造が設けられる。
好ましくは、前記コネクタはU字状に設けられ、前記コネクタの前端は座板の後端と内外部に合わせられ、回転連結されることができる。
【0016】
好ましくは、前記コネクタと座板とが回転マッチングされる所の両側板にそれぞれピボット連結孔が設けられ、前記コネクタと座板はピボット連結孔の内部に設けられるピボットを介して回転連結され、レバー駆動ユニットの動きによって椅子の背もたれユニットが前方に傾いたり後ろに反り返ることができるので、人体が前方に傾いたり後ろに反り返るのに対する要求を満たすことができる。
【0017】
好ましくは、前記座板またはコネクタのうちいずれかに位置限定スロットが設けられ、対応する他の一つには位置限定軸が設けられ、前記位置限定スロットはピボット連結孔の前方に設けられ、前記コネクタは位置限定軸を通して前後の動きに対する位置限定を実現することができる。コネクタの回転を適切な角度に維持させる。
コネクタと支持台との連結を容易にするために、好ましくは、前記コネクタの後端両側がマッチングされる支持台に固定クランプ構造を設ける。
好ましくは、前記座板とコネクタとの間に位置復帰装置を設ける。
【0018】
好ましくは、前記位置復帰装置は少なくとも一つの位置を復帰圧縮バネである。位置復帰圧縮バネは座板の内部に設けられ、位置復帰圧縮バネは位置復帰力の大きさに応じて異なる数量の設置が選択されるが、数量と関係なく全ての座板の内部に隠されて椅子の全体的な外形が美しく、位置復帰を容易にする。
【0019】
好ましくは、位置復帰圧縮バネは座板、コネクタに囲まれたスペースに設けられ、前記位置復帰圧縮バネの両端はそれぞれ座板及びコネクタと連結される。位置復帰圧縮バネは座板、コネクタに囲まれたスペースに形成されて、別途のスペースをとらないので椅子の外観を全体的により美しくする。
【0020】
好ましくは、座板及びコネクタにそれぞれ横にピンシャフトが設けられ、位置復帰圧縮バネの両端はそれぞれ座板及びコネクタのピンシャフトが連結される。二つのピンシャフトは、それぞれ座板及びコネクタを貫通して設けられ、コネクタが回転する時にコネクタのピンシャフトがピボットを覆って回転し、座板のピンシャフトに近接し、位置復帰圧縮バネが二つのピンシャフト間に連結され、圧縮変形を受けて位置復帰弾力が生成される。
【0021】
位置復帰圧縮バネとピンシャフトの連結を容易にするために、好ましくは、前記位置復帰圧縮バネは圧縮バネ本体と圧縮バネ本体の両端に設けられる連結ソケットを含み、連結ソケットには軸孔が形成され、前記ピンシャフトは連結ソケットの軸孔を貫通して設けられる。
【0022】
好ましくは、前記レバー駆動ユニットと支持台は一体に設けられる。レバー駆動ユニットは、支持台一体の下方向に延びる一端であっても良く、人体の後方への傾圧力は支持台を介してレバー駆動ユニットに伝達されて、レバー駆動ユニットが椅子支持ユニットを運動させることによって全体の椅子の構造の前後運動を実現することができる。
【0023】
他の好ましい実施形態として、前記レバー駆動ユニット及び支持台は分離されて設けられた後に固定連結されることができる。当然ながら、レバー駆動ユニットも単独に設けられて支持台の下端に連結され、椅子支持ユニットの駆動を実現することができる。
好ましくは、前記レバー駆動ユニットと支持台は一組の連結棒を介して回転連結されることができる。
好ましくは、前記連結棒は、第1の連結棒及び第2の連結棒を含み、前記第1の連結棒及び第2の連結棒は、回転軸を介して回転連結される。
【0024】
好ましくは、前記第1の連結棒及び第2の連結棒のうちいずれか一つに位置限定孔が形成され、対応する他の一つには位置限定ピンシャフトが設けられる。前記位置限定ピンシャフトは位置限定孔に挿入され、位置限定構造の設置は椅子支持ユニットに対して前後の動きの幅に対する位置限定を実現することができるので、ユーザが楽な範囲で前後に傾いたり反り返ったりすることができる。
一種の椅子において、
前記椅子の構造と、
前記椅子の構造を支持するのに使用される座板ユニットと、
椅子の背もたれユニット、レバー駆動ユニット及び椅子支持ユニットで上から下に張り切って引かれ、上から下に一体に連結されるネットを含む。
第2の好ましい方案として、
一種の椅子の構造において、次のものを含む。
椅子座板ユニットに連結されるように設けられる座板と、
前記座板上端に設けられ、前端部が座板前端部と経由連結棒を介して回転連結される椅子支持ユニットと、
前記座板の後端部とピボットにより回転連結される椅子の背もたれユニットと、
【0025】
前記椅子の背もたれユニットと椅子支持ユニットとの間に連結され、椅子支持ユニットの後端部と回転連結され、椅子支持ユニットと略同一の面に置かれるレバー駆動ユニットであって、椅子の背もたれユニットが最初の位置からピボットを取り囲んで後方に回転する時に、レバー駆動ユニットを介して椅子支持ユニットの後端部が傾いて後方に持ち上げられ、同時に経由連結棒及び椅子支持ユニット前端部を引き上げ、
椅子の背もたれユニットと座板との間に縦方向に設けられる位置復帰バネで、椅子の背もたれユニットが後方に回転する時に位置復帰バネが反作用力を生成する。
【0026】
本方案の位置復帰バネは、椅子の背もたれユニットと座板との間に縦方向に設けられ、レバー駆動ユニットが回転する時に上方にそれに対して直接力を加え、位置復帰バネを変形させて十分な復帰力を提供する。
【0027】
好ましくは、前記位置復帰バネはピボットと対比してさらに前方に設けられる。位置復帰バネが完全に座板の内部スペースに隠されて、座板内部のスペースを十分に活用し、椅子の外部に位置復帰バネを設けることに因る突出部位が存在しないので、美観の損傷を生じさせない。
好ましくは、前記位置復帰バネは圧縮バネである。
【0028】
好ましくは、座板の上端に
上部位置
制限板が設けられ、位置復帰バネは椅子の背もたれユニットの下端と
上部位置
制限板との間に設けられる。位置復帰バネの上端は、
上部位置
制限板によって位置限定され、
上部位置復帰バネが座板のスペースに位置するように制約されて外部に突出しないので座板内の狭小スペースを十分に活用することができる。
【0029】
好ましくは、座板は支えと支えの両側から上に延びる二つの側板を含み、前記椅子の背もたれユニットは、コネクタ及び椅子の背もたれとして使用される支持台を含み、前記コネクタは左右対称の端板及び二つの端板に連結される連結板を含み、前記端板と側板は、ピボットを介して回転連結される。前記上部位置制限板は両端のラグを介して座板の両側板とヒンジ連結されて設けられ、コネクタに下部位置制限板が設けられ、前記下部位置制限板は両端のラグを介して端板とヒンジ連結されて設けられ、位置復帰バネは上部位置制限板と下部位置制限板との間に設けられる。上部位置制限板及び下部位置制限板は、それぞれ座板、コネクタとヒンジ連結されて、コネクタが回転する時に、コネクタの回転に応じてカーブが適切な角度で回転することができ、位置復帰バネも運動に応じて相応する角度変化が発生して、その自身の横方向の歪み及び変形が起こらないので、十分に自体弾力を発揮して使用寿命が延びる。
【0030】
位置復帰バネが十分な復帰力を提供することをさらに保障し、位置復帰バネの位置を上下に限定することができるようにするため、好ましくは、前記位置復帰バネは並んで配列される少なくとも二つに備えられ、上下位置
制限板に少なくとも二つの位置固定柱を設けて、位置復帰バネの上下両端がそれぞれ対応する位置固定柱とカップリングされて位置限定される。
【0031】
好ましくは、前記椅子の背もたれユニットはコネクタと支持台を含み、前記コネクタはピボットを介して座板後端部と回転連結され、前記支持台は背もたれフレーム上部支持台及び背もたれフレーム上部支持台の左右両側の下方向に延びる側面支持台を含み、前記レバー駆動ユニットは左右対称する二つに備えられ、レバー駆動ユニットは側面支持台の下部から設けられて前方に延びて形成され、二つの側面支持台の下端は中間に向かって合流され前方に延びてコネクタと連結される。前記椅子支持ユニットは、左右対称する二つの支持棒を含み、二つの支持棒はそれぞれ二つのレバー駆動ユニットと回転連結され、二つの支持棒の前端部はクロスバーを介して一体に連結される。レバー駆動ユニットは、支持棒と略一直線に連結される。従って、椅子の背もたれと椅子とを一体に連結してネットを設けるのに便利である。
【0032】
好ましくは、前記椅子支持ユニットの前端は下後方に曲がって延び、人が座る姿勢の構造に設けられ、さらに椅子支持ユニットは座板とフレーム構造が回転連結される。椅子支持ユニットの構造は、人の座った姿勢の要求を満たし、かつ前方に傾いたり後ろに反り返るのに便利である。
【0033】
好ましくは、前記椅子支持ユニットは経由連結棒と連結される一端に第1の位置限定構造が設けられ、前記座板は経由連結棒と回転連結される所に第2の位置限定構造が設けられる。前記位置限定構造は、経由連結棒が回転する時に位置限定作用をすることにより運動の進行程度が過度に大きくなることを防止する。また、開始状態では、前記位置限定構造は椅子支持ユニットに対して効率的な支持を形成して崩壊を防止することができる。
好ましくは、前記第1の位置限定構造は弓状の位置限定突起である。
好ましくは、前記第2の位置限定構造は弓状の位置限定突起又は位置限定ピン又は位置限定歯車であっても良い。
【0034】
好ましくは、座板は支え及び支えの両側に沿って上に延びる側板を含み、前記コネクタが座板と回転してマッチングされる所の両側板にそれぞれピボット連結孔が設けられ、ピボットはピボット連結孔を貫通して設けられる。コネクタと座板はピボットを介して回転連結され、レバー駆動ユニットの動きによって椅子の背もたれユニットの前方に傾いたり後ろに反り返ったりすることができる。
【0035】
好ましくは、前記座板又はコネクタのうちいずれかに位置限定スロットが設けられ、対応する他の一つには位置限定軸が設けられ、前記位置限定スロットはピボット連結孔の前方に設けられ、前記コネクタは位置限定軸を介して前後の動きに対する位置限定を実現することができる。コネクタの回転を適切な角度に維持させる。
好ましくは、前記レバー駆動ユニットと支持台は一組の連結棒を介して回転連結されることができる。
好ましくは、前記連結棒は第1の連結棒及び第2の連結棒を含み、前記第1の連結棒及び第2の連結棒は回転軸を介して回転連結される。
【0036】
好ましくは、前記第1の連結棒及び第2の連結棒のうちいずれか一つに位置限定孔が形成され、対応する他の一つには位置限定ピンシャフトが設けられる。前記位置限定ピンシャフトは位置限定孔に挿入され、位置限定構造の設置は、椅子支持ユニットに対して前後の動きの幅に対する位置限定を実現することができるので、ユーザが楽な範囲で前後に傾いたり反り返ったりすることができる。
【0037】
好ましくは、前記レバー駆動ユニットと支持台は一体に設けられる。レバー駆動ユニットは、支持台一体の下方向に延びる一端であっても良く、人体の後方への傾圧力は、支持台を介してレバー駆動ユニットに伝達されて、レバー駆動ユニットが椅子支持ユニットを運動させることにより全体の椅子構造の前後運動を実現することができる。
【0038】
他の好ましい実施形態として、前記レバー駆動ユニット及び支持台は分離されて設けられた後、固定連結されても良い。当然ながら、レバー駆動ユニットも単独で設けられて支持台の下端に連結されて、椅子支持ユニットの駆動を実現することができる。
一種の椅子において、
前記椅子の構造と、
椅子の構造を支持するのに使用される座板ユニットと、
椅子の背もたれユニット、レバー駆動ユニット及び椅子支持ユニットで上から下に張り切って引かれ、上から下に一体に連結されるネットを含む。