特許第6641016号(P6641016)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6641016
(24)【登録日】2020年1月7日
(45)【発行日】2020年2月5日
(54)【発明の名称】磁場発生器用の装着用アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   A61G 13/10 20060101AFI20200127BHJP
   A61B 5/06 20060101ALI20200127BHJP
   A61B 90/50 20160101ALI20200127BHJP
【FI】
   A61G13/10
   A61B5/06
   A61B90/50
【請求項の数】15
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2018-536457(P2018-536457)
(86)(22)【出願日】2017年1月9日
(65)【公表番号】特表2019-511256(P2019-511256A)
(43)【公表日】2019年4月25日
(86)【国際出願番号】US2017012662
(87)【国際公開番号】WO2017123483
(87)【国際公開日】20170720
【審査請求日】2018年9月11日
(31)【優先権主張番号】62/278,215
(32)【優先日】2016年1月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】511177374
【氏名又は名称】セント・ジュード・メディカル,カーディオロジー・ディヴィジョン,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000110
【氏名又は名称】特許業務法人快友国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ピーター ウェーナー
(72)【発明者】
【氏名】ローレンス スワンソン
(72)【発明者】
【氏名】アダム フィッシュバッハ
【審査官】 永石 哲也
(56)【参考文献】
【文献】 特表2017−527327(JP,A)
【文献】 特表2009−511152(JP,A)
【文献】 特開2007−215807(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61G 13/00 − 13/12
A61B 34/00 − 90/98
A61B 5/06
6/00 − 6/14
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
医療機器を患者テーブルに取付けるための装着用アセンブリであって、
装着用装置であって、
少なくとも2本の伸張可能アームであって、前記装着用装置を前記患者テーブルに取付けるための手段、及び、各伸張可能アーム内に配置された少なくとも1本のガイドレールを備える前記少なくとも2本の伸張可能アームと、
前記装着用装置を前記患者テーブルに対して位置決め及び固定するために、各伸張可能アームに沿って配置されたテンション手段と、
前記少なくとも2本の伸張可能アームを結合させるための結合手段と、
備える前記装着用装置と、
前記装着用装置にスライド可能に取り付けられるように構成され、かつ、前記医療機器に取り付けられるように構成された第1及び第2のサイドレールと、
を備える、装着用アセンブリ。
【請求項2】
前記装着用装置を前記患者テーブルに取付けるための手段は、前記少なくとも2本の伸張可能アームの各端部に設けられた勾配付きフックを備える、請求項1に記載の装着用アセンブリ。
【請求項3】
各伸張可能アームは、前記テンション手段に沿って分離されるように構成されている、請求項1又は2に記載の装着用アセンブリ。
【請求項4】
各伸張可能アームは、第1及び第2のサイドレールのぞれぞれと協働するように構成されたt字形舌片を備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装着用アセンブリ。
【請求項5】
各伸張可能アームは、炭素繊維を有する複合材料、熱可塑性物質、アクリロニトリルブタジエンスチレン、及び、それらの組合せからなる群から選択された材料から構成される、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装着用アセンブリ。
【請求項6】
前記テンション手段は、拡張可能バンド、ばね、又は、それらの組合せからなる群から選択される、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装着用アセンブリ。
【請求項7】
前記テンション手段が、前記伸張可能アームに圧力嵌合される結合ピンを介して、前記少なくとも2本の伸張可能アームのうちの第1及び第2の伸張可能アームに結合される、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装着用アセンブリ。
【請求項8】
前記少なくとも2本の伸張可能アームを結合するための前記結合手段は、炭素繊維を有する複合材料から構成されるロッドを備える、請求項1〜7のいずれか一項に記載の装着用アセンブリ。
【請求項9】
少なくとも1本の前記伸張可能アームが、セーフティキャッチストップを備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の装着用アセンブリ。
【請求項10】
前記第1及び第2のサイドレールのそれぞれは、それぞれに対応する前記伸張可能アームと協働するように構成された溝を備える、請求項1〜9のいずれか一項に記載の装着用アセンブリ。
【請求項11】
前記第1及び第2のサイドレールのうちの少なくとも一方のサイドレールが、前記少なくとも一方のサイドレールに対応する前記伸張可能アームに固定するための側方位置ロックダウンレバーを備える、請求項1〜10のいずれか一項に記載の装着用アセンブリ。
【請求項12】
磁場発生器を患者テーブルに取付けるための装着用アセンブリであって、
装着用装置であって、
第1及び第2の伸張可能アームであって、前記第1及び第2の伸張可能アームの各端部に設けられており、前記装着用装置を前記患者テーブルに取付けるための勾配付きフックを備える、前記第1及び第2の伸張可能アームと、
前記第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれの中に配置されたガイドレールと、
前記装着用装置を前記患者テーブルに対して位置決め及び固定するために、前記第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれに沿って配置されたテンションバンドと、
前記第1及び第2の伸張可能アームとの間であって、それらの各端部に配置された結合ロッドと、
を備える前記装着用装置と、
第1及び第2のサイドレールであって、前記第1及び第2のサイドレールのそれぞれが、前記第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれにスライド可能に取り付けられるように構成され、かつ、前記磁場発生器に取り付けられるように構成されている、前記第1及び第2のサイドレールと、
を備える、装着用アセンブリ。
【請求項13】
前記第1及び第2のサイドレールのそれぞれは、それぞれに対応する前記伸張可能アームに配置されたセーフティキャッチストップと協働するように構成されたセーフティキャッチを備える、請求項12に記載の装着用アセンブリ。
【請求項14】
前記第1及び第2のサイドレールのうちの少なくとも一方のサイドレールが、前記少なくとも一方のサイドレールに対応する前記伸張可能アームに固定するための側方位置ロックダウンレバーを備える、請求項12又は13に記載の装着用アセンブリ。
【請求項15】
医療装置を患者テーブルに固定するための方法であって、
装着用装置を提供するステップであって、
前記装着用装置は、
第1及び第2の伸張可能アームであって、前記第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれが、各端部にある勾配付きフック、及び、その長さに沿ったt字形舌片を備える、前記第1及び第2の伸張可能アームと、
前記第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれの中に配置されているガイドレールと、
前記第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれに沿って配置されているテンションバンドと、
前記第1及び第2の伸張可能アームとの間であって、それらの各端部に配置された結合ロッドと、を備える、
前記装着用装置を提供するステップと、
第1及び第2のサイドレールを前記医療装置のそれぞれの側部に取付けるステップであって、それぞれが、前記t字形舌片と協働するように構成されたt字形溝を備える前記第1及び第2のサイドレールを前記医療装置のそれぞれの側部に取付けるステップと、
前記装着用装置を前記患者テーブルに結合するステップであって、
前記装着用装置の第1の端部の各勾配フックを前記患者テーブルの第1の縁部の周りに位置決めすることによって、前記装着用装置の前記第1の端部を前記患者テーブルに固定し、
前記装着用装置の第2の端部を引っ張ることによって、前記装着用装置を開き、
前記装着用装置の前記第2の端部の各勾配付きフックを、前記患者テーブルの第2の縁部の周りに位置決めし、
前記テンションバンドが前記装着用装置を前記患者テーブルに固定するように、前記装着用装置の前記第2の端部を解放する、
ことによって、前記装着用装置を前記患者テーブルに結合するステップと、
前記t字形舌片及び前記t字形溝を介して、前記医療装置を前記装着用装置上にスライドさせるステップと、
を備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本願は、本明細書に完全に記載されているのと同様に、参照によりここに組み込まれる、2016年1月13日出願の米国仮出願第62/278215号の利益を主張するものである。
【0002】
本開示は、一般的に、電子解剖学的マッピング及び関連の処置で使用される医療機器用の装着用アセンブリに関する。特に、本開示は、患者の邪魔になることなく、又は、処置の質に悪影響を及ぼすことなく磁場発生器を容易にすばやく再位置決めすることができるように、磁場発生器を患者テーブルの下に、容易に、かつ、しっかりと装着させるための多用途の装着用アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
電気生理学的検査及び高周波アブレーションは、治療しないままでいると突然心臓死を招くおそれのある様々な心調律障害の治療措置として進化してきた。この分野における経験を経るにつれて、より複雑な調律障害に対処するためにアブレーションが徐々に使用されてきている。一般的に、処置は、蛍光透視をイメージング・ガイドとして使用して、異常な心臓電気活動が生じる領域付近の心臓内部にカテーテルを挿入する工程、次いで、催不整脈性領域をアブレーションするために、カテーテル先端を通じて高周波電流を供給する工程からなる。蛍光透視は、従来の視覚化技法であり、身体内で医療装置をナビゲーションするのに有用な技法であり、かつ、心臓内の解剖学的な構造及びランドマークを識別するのに有用な技法である。
【0004】
マッピングおよびアブレーション処置を促進するために、電子解剖学的マッピング(EAM)システムを利用して、心臓の3次元幾何学的モデルが生成され得る。場合によっては、EAMは、磁気システムを磁場発生器と組み合わせて使用される。磁場発生器は、典型的に、処置のために患者が上に載置されるテーブルの下にストラップで結び付けられる。一般的に、磁場発生器は、低レベルの磁場を放出するように構成された多数のコイルを備え、アブレーションカテーテル、マッピングカテーテル、及び/又は、システムによって追跡される他の任意のデバイスの先端内に位置するセンサと相互作用する。多くの状況及び処置において、患者がテーブル上に載置された後で、患者及びテーブルの下で磁場発生器を移動及び再位置決めすることが望ましい。
【発明の概要】
【0005】
本開示は、医療機器を患者テーブルの下に取付けるための装着用アセンブリを提供する。特定の一実施形態では、本開示は、磁場発生器を患者テーブルの下に取付けるための装着用アセンブリを提供する。装着用アセンブリは、磁場発生器を患者テーブルの下にしっかりと取付けることができるようにするとともに、患者がテーブルに乗った後であっても、磁場発生器の位置を容易に調整および再位置決めできるようにもする。再位置決めは、患者が移動させられることなく、又は、邪魔されることなく達成することができる。多くの実施形態では、装着用アセンブリは、患者テーブルの下に直接取り付けられる装着用装置と、磁場発生器に取り付けられ、装着用装置にスライド可能に取り付けられてその中にロックされるように構成される第1及び第2のサイドレールと、を備える。いくつかの実施形態では、装着用装置、サイドレール、及び、それらの全ての構成要素又は多くの構成要素は、磁場発生器の動作とほとんど又は全く干渉しないプラスチック、プラスチック由来の材料、又は、炭素繊維などの材料からなる。本開示の様々な実施形態が、本明細書に記載される。
【0006】
1つの実施形態において、本開示は、医療機器を患者テーブルに取付けるための装着用アセンブリに関する。装着用アセンブリは、装着用装置であって、(i)少なくとも2本の伸張可能アームであって、装着用装置を患者テーブルに取付けるための手段、及び、各伸張可能アーム内に配置された少なくとも1本のガイドレールを備える前記少なくとも2本の伸張可能アームと、(ii)装着用装置を患者テーブルに対して位置決め及び固定するために、各伸張可能アームに沿って配置されたテンション手段と、(iii)少なくとも2本の伸張可能アームを結合させるための結合手段と、を備える装着用装置を備える。装着用アセンブリは、さらに、装着用装置にスライド可能に取り付けられるように構成され、かつ、医療機器に取り付けられるように構成された第1及び第2のサイドレールを備える。
【0007】
他の実施形態において、本開示は、磁場発生器を患者テーブルに取付けるための装着用アセンブリに関する。装着用アセンブリは、装着用装置であって、(i)第1及び第2の伸張可能アームであって、第1及び第2の伸張可能アームの各端部に設けられており、前記装着用装置を前記患者テーブルに取付けるための勾配付きフックを備える、第1及び第2の伸張可能アームと、(ii)前記第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれの中に配置されたガイドレールと、(iii)前記装着用装置を前記患者テーブルに対して位置決め及び固定するために、前記第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれに沿って配置されたテンションバンドと、(iv)前記第1の伸張可能アームと前記第2の伸張可能アームとの間であって、それらの各端部に配置された結合ロッドと、を備える装着用装置を備える。装着用アセンブリは、さらに、第1及び第2のサイドレールであって、第1及び第2のサイドレールは、それぞれ、前記第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれにスライド可能に取り付けられるように構成され、かつ、前記磁場発生器に取り付けられるように構成された、第1及び第2のサイドレールを備える。
【0008】
他の実施形態において、本開示は、医療装置を患者テーブルに固定するための方法に関する。その方法は、(1)装着用装置を提供するステップであって、装着用装置は、(i)第1及び第2の伸張可能アームであって、第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれが、各端部にある勾配付きフック、及び、その長さに沿ったt字形舌片を備える、第1及び第2の伸張可能アームと、(ii)第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれの中に配置されているガイドレールと、(iii)第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれに沿って配置されているテンションバンドと、(iv)第1の伸張可能アームと第2の伸張可能アームとの間であって、それらの各端部に配置された結合ロッドと、を備える、装着用装置を提供するステップと、(2)第1及び第2のサイドレールを医療装置のそれぞれの側部に取付けるステップであって、第1及び第2のサイドレールのそれぞれが、t字形舌片と協働するように構成されたt字形溝を備える、第1及び第2のサイドレールを医療装置のそれぞれの側部に取付けるステップと、(3)装着用装置を患者テーブルに結合するステップであって、(i)装着用装置の第1の端部の各勾配フックを患者テーブルの第1の縁部の周りに位置決めすることによって、装着用装置の第1の端部を患者テーブルに固定し、(ii)装着用装置の第2の端部を引っ張ることによって、装着用装置を開き、(iii)装着用装置の第2の端部の各勾配付きフックを、患者テーブルの第2の縁部の周りに位置決めし、(iv)テンションバンドが装着用装置を患者テーブルに固定するように、装着用装置の第2の端部を解放する、ことによって、装着用装置を患者テーブルに結合するステップと、(4)t字形舌片及びt字形溝を介して、医療装置を装着用装置上にスライドさせるステップと、を備える。
【0009】
本開示の前述に対象及び他の態様、特徴、詳細、用途、及び、利点は、以下の説明及び添付の特許請求の範囲を読むことから、また添付の図面を精査することから、明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本開示の一実施形態に係る装着用アセンブリを示す図である。
図2】本開示の一実施形態に係る装着用装置であって、第1のサイドレールとスライド連通状態にある様子を示す図である。
図3】本開示の一実施形態に係る装着用装置であって、伸張または拡張構成にある構成を示す図である。
図4】本開示の一実施形態に係る装着用装置用の取付け手段の一実施形態を示す図である。
図5】本開示による、本明細書で説明する装着用装置およびサイドレールを利用して、1台の医療機器を患者テーブルの下に位置決めするのに適した一実施形態を示す図である。
図6】本開示の装着用アセンブリを、患者テーブルの下にしっかりと装着された磁場発生器とともに示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
対応する参照符号は、これらの図面の複数の図を通して対応する部分を示す。図は必ずしも縮尺が一定であるとは限らないことが理解されよう。
【0012】
本開示は、医療機器を患者テーブルに装着するための装着用アセンブリを提供する。多くの実施形態では、装着用アセンブリは、磁場発生器を患者テーブルの下に装着できるようにカスタマイズされる。本開示の複数の実施形態の装着用アセンブリは、医療機器用の従来型の装着用システムに対して、例えば磁場発生器を、様々な幅及び長さを有するテーブルを含む多種多様な患者テーブル設計にしっかりと早く取付けることのできる能力を含めた、いくつかの利点および改善点を提供する。本開示によれば、この取付けは、医療機器を装着するのに従来必要とされている工具を使用せずに、一人の人物によって達成し得る。加えて、本明細書で説明する装着用アセンブリは、患者がテーブル上に載置された後に、磁場発生器を患者に対して再位置決めすることのできる能力を提供する。この結果として、患者に対してほとんど又は全く邪魔になることのない、より早く、より効率的な再位置決めが可能になる。さらに、本明細書で説明する装着用アセンブリが実質的に又は全体が非磁性かつX線透光材料から構成され得るので、装着用アセンブリは、磁場発生器によって生成される磁場に実質的に影響を及ぼさず、処置中に蛍光透視によって生成される任意の画像と実質的に干渉することもない。
【0013】
より具体的には、本開示の実施形態は、磁場発生器を患者テーブルの下に取付けるための装着用アセンブリであって、装着用装置と、少なくとも2本のサイドレールと、を備える装着用アセンブリを提供する。装着用装置は、装着用装置を患者テーブルに取付けるための手段を備える少なくとも2本の伸張可能アームを備え、様々なサイズの患者テーブルでそれを使用できるようにしている。装着用装置を患者テーブルにサイズ合わせして固定するためのテンション部材又は装置が、伸張可能アーム内に位置決めされている。多くの実施形態において、伸張可能アームは、ロッド等の結合手段を使用して、相互に結合される。装着用アセンブリは、装着用装置にスライド可能に取り付けられるように構成され、さらに、磁場発生器に取り付けられるように構成された第1及び第2のサイドレールを備える。サイドレールは磁場発生器に、例えばねじ、ボルト、又は、他の手段を使用して取り付けられてもよい。装着用アセンブリは、追加的に、1つ又は複数のロック機構及びセーフティ機構を提供する。
【0014】
本説明では、本開示の装着用アセンブリは主として、磁場発生器を患者テーブルの下に装着することに関連して説明される。しかし、本明細書で説明する本開示の装着用アセンブリ及びその構成要素の説明される特徴および方法は、当業者には本明細書における開示に基づいて理解されるように、他の医療機器を患者テーブル又は他の機器に装着することと組み合わせて使用され得ることが考えられる。
【0015】
ここで図面を参照し、具体的には図1を参照すると、(閉位置または非伸張位置にある)装着用装置4と、第1のサイドレール6と、第2のサイドレール8と、を備える装着用アセンブリ2が示されている。装着用装置4は、第1の伸張可能アーム10と、第2の伸張可能アーム12と、を備える。第1の伸張可能アーム10は、接合部11で分離される(伸張又は拡張される。以下の図3参照)ように構成されており、第2の伸張可能アーム12は、接合部13で分離される(伸張または拡張される。以下の図3参照。)ように構成されている。第1の伸張可能アーム10は、勾配付きフック14、16を備え、第2の伸張可能アームは、勾配付きフック18、20を備える。勾配付きフック14、16、18、20は、装着用装置4の患者テーブル又は他の機器(図1には図示せず)への取付けを可能にし、それらについては、下で図4を参照してさらに論じられる。図1には勾配付きフック14、16、18、20が示されているが、患者テーブルへの取付けを可能にするために、第1の伸張可能アーム10及び第2の伸張可能アーム12が装着用装置4を患者テーブルに取付けるための如何なる適切な手段を備えていてもよい。他の適切な取付け手段は、勾配付きでもよいし、勾配付きでなくてもよい。
【0016】
図1を再度参照すると、装着用装置4は、さらに、第1の伸張可能アーム10及び第2の伸張可能アーム12のそれぞれに沿って位置決めされたテンション手段22、24を備える。テンション手段22、24は、患者テーブル(図1には図示していないが、図5及び図6参照)に装着用装置が取り付けられる際にテンション手段22、24が縮んで装着用装置4を患者テーブルに固定するように、第1の伸張可能アーム10及び第2の伸張可能アーム12が伸張又は拡張されて、装着用装置を開くことを可能にする。即ち、テンション手段22、24によって、装着用装置4が様々な幅を有する患者テーブルにフィットするようにカスタマイズされることが可能になる。テンション手段22、24は、例えばテンションバンド(拡張可能バンド)、ばね、ならびに、同様のもの、及び、それらの組合せ等、任意の適切なテンション手段であってもよい。いくつかの実施形態では、ネオプレン又は類似の材料からなるテンションバンドが望ましい。テンション手段22は、結合ピン26、28によって、第1の伸張可能アーム10に取り付けられ、テンション手段24は、結合ピン30、32によって、第2の伸張可能アーム12に取り付けられる。結合ピンは、例えば圧力嵌合方法によるものを含む、任意の適切な手段によって、伸張可能アームに取り付けられてもよい。装着用装置4は。追加的に、第1の伸張可能アーム10と第2の伸張可能アーム12を相互に結合するための結合ロッド33、35を備える。当業者に本明細書における開示に基づいて認識されるように、第1の伸張可能アームと第2の伸張可能アームを相互に結合するために、任意の適切な手段が使用されてよい。
【0017】
図1に示すように、装着用装置4は、追加的に、第1の伸張可能アーム10上にt字形舌片34及びセーフティキャッチストップ38、40を備え、第2の伸張可能アーム12上にt字形舌片36を備える。本明細書で説明するように、T字形舌片34、36は、第1のサイドレール6の溝44及び第2のサイドレール8の溝46が、それぞれ、第1の伸張可能アーム10上に位置する対応する舌片及び第2の伸張可能アーム12上に位置する対応する舌片の上をスライドし、それと協働することを可能にする。セーフティキャッチストップ38、40は、磁場発生器(図1には図示していないが、図5及び図6参照)等の医療機器が装着用装置4から意図せず滑り落ち得ないように、第1のサイドレール6上のセーフティキャッチ42と相互作用するように構成されている。第1のサイドレール6は、追加的に、勾配付き表面49、51を有する側方位置ロックダウンレバー48、50を備える。側方位置ロックダウンレバー48、50は、第1のサイドレール6内のそれぞれに対応するプッシュピン(図1には図示していないが、図2を参照のこと)と相互作用して、第1のサイドレール6を第1の伸張可能アーム10に固定するように構成されている。第1のサイドレール6及び第2のサイドレール8の磁場発生器(図1には図示せず)等、1台の医療機器への(ボルトやねじ等の望ましい手段を利用した)接続または取付けを可能にするために、第1のサイドレール6は、開口52、54、56、58を備え、第2のサイドレール8は、開口60、62、64、66を備える。第1のサイドレール6は、電気コネクタ(又は図1には図示していない他のコードもしくは機器)が、第1のサイドレール6および医療機器(図1には図示せず)上に位置する相手コネクタを通過できるようにするためのアパーチャ68をさらに備える。装着用装置4、第1のサイドレール6、第2のサイドレール8、及び、それらの全ての構成要素は、実施中の処置とのどんな干渉も低減させ、又は、なくすように、炭素繊維、熱可塑性物質、アクリロニトリルブタジエンスチレン、又は、それらの組合せから構成されていてもよい。
【0018】
次いて、図2を参照すると、如何にして装着用装置とサイドレールが一体となって装着用アセンブリを形成するかを説明するのに役立つように、単一のサイドレールとスライド可能な連通状態にある装着用装置の一部分が示されている。図2は、接合部11、勾配付きフック14、及び、セーフティキャッチストップ40を備える第1の伸張アーム10が、第1のサイドレール6とスライド可能な連通状態である状態を示す。図示のように、第1の伸張アーム10上のt字形舌片34が、第1のサイドレール6の溝44とスライド可能に係合される。第1のサイドレール6は、セーフティキャッチ42にばね荷重機構を付与するばね作用部43に接続されたセーフティキャッチ42、勾配付き表面49を備える側方位置ロックダウンレバー48、ロックピン53、及び、開口52、54とともに示されている。
【0019】
次いで、図3を参照すると、伸張又は拡張構成にあり、それによって、(非拡張または非伸張の位置に比べて)テンション手段22、24にかかる張力が増大して、勾配付きフック14、18が線Aに沿って引っ張られ、勾配付きフック16、20が線Bに沿って引っ張られている装着用装置4が示されている。第1の伸張可能アーム10は、接合部11で分離されており、第2の伸張可能アーム12は、接合部13で分離されている。この構成において、第1の拡張可能アーム10内のガイドレール70、72、及び、第2の拡張可能アーム12内のガイドレール74、76が示されている。これらのガイドレール70、72、74、76は、伸張可能アームの拡張および収縮時のズレ、及び/又は、変形を防ぐように作用するとともに、装着用装置4に強度を与える。上述のように、装着用装置4の、伸張または拡張構成により、装着用装置4の患者テーブル上への容易な位置決めが可能になる。
【0020】
上述のように、一実施形態における本明細書で説明する装着用アセンブリは、装着用アセンブリの装着用装置部分が、テーブル、望ましくは、医療又は他の処置中に患者を保持するためのテーブルに取り付けられるようにするための手段を提供する。いくつかの実施形態では、この取付け手段は、様々な厚さを有するテーブルを含む、多数の患者テーブル及びデザインへの取付けを実現するように設計される。図4は、本明細書で説明する本開示の勾配付きフック取付け手段の一実施形態を示す。図4は、テーブル80に取り付けられた勾配付きフック78を示す。勾配付きフック78は、テーブル80の上部表面82とテーブル80の下部表面84の両方に接触して、しっかりとした取付けを可能にしている。勾配付きフック78上の勾配付き縁部86によって、勾配付きフック78は、可変な幅を有するテーブルに対応することができる。即ち、勾配付きフック78は、単一の取付け手段を使用して、この取付け手段が、様々な厚さを有する広範なテーブルで使用するのに適したものになることを可能にしている。いくつかの実施形態では、勾配付き縁部86の表面は、勾配付き縁部86の把持能力を高めるために、摩擦力増大用の材料又は化合物によって被覆されていてもよい。
【0021】
本明細書で上述し、説明したように、本開示の装着用アセンブリの第1及び第2のサイドレールは、磁場発生器等、1台の医療機器がそれらに取り付けられるようなサイズ及び構成になっている。医療機器が第1及び第2のサイドレールに取り付けられると、上述のように、サイドレールは装着用装置内にスライドされる。医療装置を含む第1及び第2のサイドレールは、装着用装置が患者テーブルに取り付けられる前に、装着用装置内にスライドされてもよく、装着用装置が最初に患者テーブルに取り付けられ、次いで、医療機器を含むサイドレールが装着用装置内にスライドされてもよい。多くの実施形態では、1台の医療機器を患者テーブルの下に適切に位置決めするために、装着用装置を患者テーブルに最初に取り付け、次いで、第1及び第2のサイドレールを装着用装置内にスライドさせることが望ましい。
【0022】
次いで、図5を参照すると、本開示による本明細書で説明した装着用装置及びサイドレールを利用して、1台の医療機器を患者テーブルの下に位置決めするのに適したセットアップが示されている。図5は、患者テーブル88、及び、勾配付きフック14、16、18、20を介して患者テーブル88に取り付けられる装着用装置4を示す。第1のサイドレール6及び第2のサイドレール8は、第1のサイドレール6の開口52、54、56、58内のねじ(図5には図示せず)を介して、及び、第2のサイドレール8の開口60、62、64、66(図5には図示していないが、図1を参照のこと)内のねじを介して、磁場発生器90に結合される。第1のサイドレール6及び第2のサイドレール8は、磁場発生器90を患者テーブル88の下に位置決めするために、第1及び第2のサイドレール6、8を線Cに沿って移動させることによって、第1のサイドレール6のt字形舌片34及び第2のサイドレール8のt字形舌片36を、それぞれ、溝44、46内に導入することによって、装着用装置4にスライド可能に取付けられてもよい。次いで、本明細書で説明したように、磁場発生器90を含む第1及び第2のサイドレール6、8を、側方位置ロックダウンレバー48、50によって、装着用装置4にロックすることができる。
【0023】
次いで、図6を参照すると、患者テーブルの下に装着された磁場発生器を含む、本開示の装着用アセンブリが示されている。具体的には、図6は、装着用装置4と、第1のサイドレール6及び第2のサイドレール8であって、磁場発生器90がそれらに結合された第1のサイドレール6及び第2のサイドレール8と、を備える、患者92の下の患者テーブル88に装着された装着用アセンブリ2を示す。本開示によれば、装着用アセンブリ2は、磁場発生器90が定位置にある状態で、処置前、処置中、又は、処置後に、患者テーブル88から容易に切り離して所望の通りに再位置決めすることができる。
【0024】
本開示は、本明細書で説明した装着用アセンブリを使用して、磁場発生器などの医療機器を患者のテーブルを含むテーブルに、医療機器をテーブルから容易に切り離して所望の通りに再位置決めすることができるように、固定する方法にも関する。上で説明した装着用装置の伸張可能アームを使用した医療機器の再位置決めは、患者がテーブルに乗っている間であっても、容易に効率的に行うことができる。即ち、医療機器を処置前、処置中、又は、処置後に再位置決めするために、患者を移動させる必要がない。
【0025】
本開示の特定の一実施形態では、医療装置を患者テーブルに固定するための方法が開示される。方法は、
(i)装着用装置を提供するステップであって、装着用装置は、(a)第1及び第2の伸張可能アームであって、それぞれが、その各端部にある勾配付きフック、及び、その長さに沿ったt字形舌片を備える、第1及び第2の伸張可能アームと、(b)第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれの内部に位置決めされたガイドレールと、(c)第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれに沿って位置決めされたテンションバンドと、(d)第1の伸張可能アームと第2の伸張可能アームの各端部において、第1の伸張可能アームと第2の伸張可能アームの間に位置決めされた結合ロッドと、を備える、ステップと、(ii)第1及び第2のサイドレールを、医療装置のそれぞれの側部に取付けるステップであって、第1及び第2のサイドレールのそれぞれが、t字形舌片と協働するように構成されたt字形溝を備える、ステップと、(iii)装着用装置を患者テーブルに結合するステップであって、(a)装着用装置の第1の端部の各勾配フックを患者テーブルの第1の縁部の周りに位置決めすることによって、装着用装置の第1の端部を患者テーブルに固定し、(b)装着用装置の第2の端部を引っ張ることによって、装着用装置を開き、(c)装着用装置の第2の端部の各勾配付きフックを、患者テーブルの第2の縁部の周りに位置決めし、(d)テンションバンドが装着用装置を患者テーブルに固定するように、装着用装置の第2の端部を解放することによって、装着用装置を患者テーブルに結合するステップと、(iv)t字形舌片およびt字形溝を介して、医療装置を装着用装置上にスライドさせるステップと、を備える。医療装置が装着用装置内の所定の位置にスライドされると、本明細書に記載の側方位置ロックダウンレバーを使用して、医療装置を装着用装置内の所定の位置に固定することができる。
【0026】
以上、本開示のいくつかの実施形態について、ある程度詳細に説明してきたが、当業者なら、本開示の趣旨および範囲から逸脱することなく、開示した実施形態に多数の改変を加えることができよう。方向についての全ての言及(例えば、上部、下部、上方、下方、左、右、左方、右方、頂部、底部、上、下、垂直、水平、時計回り、および反時計回り)は、読者が本開示を理解するのを助けるための識別目的で使用されるにすぎず、特に本開示の位置、配向、または使用についての制限事項を設けるものではない。接合についての言及(例えば、取り付けられた、結合された、接続された、及び、同様の用語)は、広義に解釈されるべきであり、要素の接続間の中間部材、及び、要素間の相対移動を含んでよい。従って、接合についての言及は、2つの要素が直接接続され、互いに固定の関係にあるということを、必ずしも意味するとは限らない。上記の説明に含まれ、又は、添付の図面に示されたあらゆる物体は、限定するものではなく単に例示的なものとして解釈されるものとすることが意図される。添付の特許請求の範囲に定められる本開示の趣旨から逸脱することなく、詳細または構造の変更が行われてよい。
【0027】
本開示又はその好ましい実施形態の要素について紹介するとき、冠詞「a」、「an」、「the」、及び、「said」がある場合、その要素が1つまたは複数ある、ということを意味することが意図される。「備えている」、「含む」、及び、「有する」という用語がある場合、包含的であることが意図され、また列挙した要素以外の追加の要素がある可能性がある、ということを意味することが意図される。
【0028】
本開示の範囲から逸脱することなく、上記の構築物にさまざまな変更が行われ得るとき、上記の説明に含まれ、または添付の図面に示されたあらゆる物体は、限定的な意味にではなく例示的なものとして解釈されるものとすることが意図される。
以下の項目は、国際出願時の請求の範囲に記載の要素である。
(項目1)
医療機器を患者テーブルに取付けるための装着用アセンブリであって、
装着用装置であって、
少なくとも2本の伸張可能アームであって、前記装着用装置を前記患者テーブルに取付けるための手段、及び、各伸張可能アーム内に配置された少なくとも1本のガイドレールを備える前記少なくとも2本の伸張可能アームと、
前記装着用装置を前記患者テーブルに対して位置決め及び固定するために、各伸張可能アームに沿って配置されたテンション手段と、
前記少なくとも2本の伸張可能アームを結合させるための結合手段と、
備える前記装着用装置と、
前記装着用装置にスライド可能に取り付けられるように構成され、かつ、前記医療機器に取り付けられるように構成された第1及び第2のサイドレールと、
を備える、装着用アセンブリ。
(項目2)
前記装着用装置を前記患者テーブルに取付けるための手段は、前記少なくとも2本の伸張可能アームの各端部に設けられた勾配付きフックを備える、項目1に記載の装着用アセンブリ。
(項目3)
各伸張可能アームは、前記テンション手段に沿って分離されるように構成された単一のアームを備える、項目1に記載の装着用アセンブリ。
(項目4)
各伸張可能アームは、第1及び第2のサイドレールのぞれぞれと協働するように構成されたt字形舌片を備える、項目1に記載の装着用アセンブリ。
(項目5)
各伸張可能アームは、炭素繊維、熱可塑性物質、アクリロニトリルブタジエンスチレン、及び、それらの組合せからなる群から選択された材料から構成される、項目1に記載の装着用アセンブリ。
(項目6)
前記テンション手段は、拡張可能バンド、ばね、又は、それらの組合せからなる群から選択される、項目1に記載の装着用アセンブリ。
(項目7)
前記テンション手段が、前記伸張可能アームに圧力嵌合される結合ピンを介して、前記第1及び第2の伸張可能アームに結合される、項目1に記載の装着用アセンブリ。
(項目8)
前記少なくとも2本の伸張可能アームを結合するための前記手段は、炭素繊維ロッドを備える、項目1に記載の装着用アセンブリ。
(項目9)
少なくとも1本の前記伸張可能アームが、セーフティキャッチストップを備える、項目1に記載の装着用アセンブリ。
(項目10)
前記第1及び第2のサイドレールのそれぞれは、それぞれに対応する拡張可能アームと協働するように構成された溝を備える、項目1に記載の装着用アセンブリ。
(項目11)
前記第1及び第2のサイドレールのうちの少なくとも一方のサイドレールが、前記少なくとも一方のサイドレールに対応する拡張可能アームに固定するための側方位置ロックダウンレバーを備える、項目1に記載の装着用アセンブリ。
(項目12)
磁場発生器を患者テーブルに取付けるための装着用アセンブリであって、
装着用装置であって、
第1及び第2の伸張可能アームであって、前記第1及び第2の伸張可能アームの各端部に設けられており、前記装着用装置を前記患者テーブルに取付けるための勾配付きフックを備える、前記第1及び第2の伸張可能アームと、
前記第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれの中に配置されたガイドレールと、
前記装着用装置を前記患者テーブルに対して位置決め及び固定するために、前記第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれに沿って配置されたテンションバンドと、
前記第1及び第2の伸張可能アームとの間であって、それらの各端部に配置された結合ロッドと、
を備える前記装着用装置と、
第1及び第2のサイドレールであって、前記第1及び第2のサイドレールのそれぞれが、前記第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれにスライド可能に取り付けられるように構成され、かつ、前記磁場発生器に取り付けられるように構成されている、前記第1及び第2のサイドレールと、
を備える、装着用アセンブリ。
(項目13)
前記第1及び第2のサイドレールのそれぞれは、それぞれに対応する拡張可能アームに配置されたセーフティキャッチストップと協働するように構成されたセーフティキャッチを備える、項目12に記載の装着用アセンブリ。
(項目14)
前記第1及び第2のサイドレールのうちの少なくとも一方のサイドレールが、前記少なくとも一方のサイドレールに対応する拡張可能アームに固定するための側方位置ロックダウンレバーを備える、項目12に記載の装着用アセンブリ。
(項目15)
医療装置を患者テーブルに固定するための方法であって、
装着用装置を提供するステップであって、
前記装着用装置は、
第1及び第2の伸張可能アームであって、前記第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれが、各端部にある勾配付きフック、及び、その長さに沿ったt字形舌片を備える、前記第1及び第2の伸張可能アームと、
前記第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれの中に配置されているガイドレールと、
前記第1及び第2の伸張可能アームのそれぞれに沿って配置されているテンションバンドと、
前記第1及び第2の伸張可能アームとの間であって、それらの各端部に配置された結合ロッドと、を備える、
前記装着用装置を提供するステップと、
第1及び第2のサイドレールを前記医療装置のそれぞれの側部に取付けるステップであって、前記第1及び第2のサイドレールのそれぞれが、前記t字形舌片と協働するように構成されたt字形溝を備える、前記第1及び第2のサイドレールを前記医療装置のそれぞれの側部に取付けるステップと、
前記装着用装置を前記患者テーブルに結合するステップであって、
前記装着用装置の第1の端部の各勾配フックを前記患者テーブルの第1の縁部の周りに位置決めすることによって、前記装着用装置の前記第1の端部を前記患者テーブルに固定し、
前記装着用装置の第2の端部を引っ張ることによって、前記装着用装置を開き、
前記装着用装置の前記第2の端部の各勾配付きフックを、前記患者テーブルの第2の縁部の周りに位置決めし、
前記テンションバンドが前記装着用装置を前記患者テーブルに固定するように、前記装着用装置の前記第2の端部を解放する、
ことによって、前記装着用装置を前記患者テーブルに結合するステップと、
前記t字形舌片及び前記t字形溝を介して、前記医療装置を前記装着用装置上にスライドさせるステップと、
を備える、方法。
図1
図2
図3
図4
図5
図6