(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、発明を実施するための形態(以下、これを実施の形態と呼ぶ)について、図面を用いて詳細に説明する。
【0012】
[1.印刷システムの構成]
図1に、印刷システム1の構成を示す。この印刷システム1は、例えばiOS(登録商標)を搭載したモバイル端末2と、印刷装置3とで構成される。モバイル端末2と印刷装置3は、無線LANなどのネットワークを介して通信可能となっていてモバイル端末2に保存されている画像や書類、モバイル端末2に表示されているWebページなどを、モバイル端末2から直接印刷装置3に印刷させることができるようになっている。尚、モバイル端末2と印刷装置3とが、Bluetooth(登録商標)などの近距離無線通信規格により通信可能となっていてもよい。
【0013】
モバイル端末2は、制御部10と、操作表示部11と、アプリケーション部12と、印刷データ作成部13と、装置情報取得部14と、通信部15とを有している。制御部10は、例えばCPUとメモリで構成され、モバイル端末2の全体を制御する。操作表示部11は、例えばタッチパネルであり、ユーザの操作入力を受け付ける操作入力部としての機能と各種画面を表示する表示部としての機能を有する。アプリケーション部12は、アプリケーションを動作させる。
【0014】
印刷データ作成部13は、動作中のアプリケーション上で印刷が指示されると、その指示に応じて印刷データを作成する。装置情報取得部14は、印刷装置3の装置情報を取得して保持する。装置情報は、印刷装置3が理解可能な印刷データのデータ形式(つまり印刷装置3側で対応しているデータ形式)を示す情報である。通信部15は、ネットワークを介して印刷装置3と通信する。印刷データ作成部13により作成された印刷データは、この通信部15により印刷装置3に送信される。また、印刷装置3から送信されてくる装置情報は、この通信部15により受信され、装置情報取得部14へと送られる。尚、制御部10に、アプリケーション部12、印刷データ作成部13、装置情報取得部14の全機能又は一部の機能を持たせるようにしてもよい。
【0015】
このモバイル端末2は、動作中のアプリケーション上で印刷が指示されると、印刷データ作成部13により印刷装置3が理解可能なPDF形式(高級データ形式)の印刷データ(これをPDF印刷データと呼ぶ)を作成して、これを印刷装置3に送信する。ここで、印刷装置3からPDF印刷データの受信エラーを示すステータス(これを受信エラーステータスと呼ぶ)が返信されてくると、モバイル端末2は、印刷データ作成部13によりPDF印刷データに対応するURF(Universal Raster Format)形式(低級データ形式)の印刷データ(これをURF印刷データと呼ぶ)を作成して、これを印刷装置3に送信する。
【0016】
PDF印刷データは、所謂ベクタ形式であり、一方、URF印刷データは、所謂ラスタ形式である。PDF印刷データは、通常、URF印刷データと比べてデータサイズは小さくなるものの、印刷装置3側でプレビュー表示を行う際に特別な変換処理が必要となり、印刷装置3側の処理負荷が大きい。これに対して、URF印刷データは、PDF印刷データと比べてデータサイズは大きくなるものの、PDF形式より低級なURF形式であり、印刷装置3側でプレビュー表示を行う際に特別な変換処理を必要としない為、印刷装置3側の処理負荷が小さい。尚、ここで言う低級とは、データの構造が簡易で、処理負荷が小さいことを意味する。高級は、その逆である。
【0017】
また、印刷装置3から取得した装置情報に、印刷装置3が理解可能なデータ形式としてPDF形式が示されていたとしても、実際、PDF形式には複数のバージョンが有り、モバイル端末2から受信したPDF印刷データを印刷装置3が必ず理解できるとは限らない。この為、モバイル端末2は、印刷装置3から受信エラーステータスが返信されてくると、PDF印刷データより低級なURF印刷データ(つまりPDF印刷データより印刷装置3が理解できる可能性が高いURF印刷データ)を送信する仕様となっている。
【0018】
印刷装置3は、制御部20と、操作入力部21と、表示部22と、装置情報記憶部23と、通信部24と、印刷データ保持部25と、印刷部26と、プレビュー処理部27とを有している。制御部20は、例えばCPUとメモリで構成され、印刷装置3の全体を制御する。操作入力部21は、例えば、操作パネルであり、ユーザの操作入力を受け付ける。表示部22は、例えば、表示パネルであり、プレビュー画像などを表示する。装置情報記憶部23は、印刷装置3が理解可能な印刷データのデータ形式を示す装置情報を記憶する。
【0019】
ここで、装置情報記憶部23に記憶されている装置情報の構成を
図2(A)に示す。装置情報は、印刷装置3の識別情報(「C500」)と、印刷装置3が理解可能なデータ形式を示す対応データ形式情報と、印刷装置3が理解可能なデータ形式のうち、印刷に利用するデータ形式とプレビューに利用するデータ形式を示す印刷用/プレビュー用データ形式情報とで構成されている。
【0020】
対応データ形式情報には、印刷装置3が理解可能なデータ形式として、第1データ形式〜第4データ形式までの最大4個のデータ形式が示される。尚、第1データ形式〜第4データ形式のうち、第1データ形式が最も高級なデータ形式であり、次が第2、次が第3、最後に第4データ形式となっている。印刷装置3の装置情報には、第1データ形式としてPDF、第2データ形式としてURFが示されている。また、印刷用/プレビュー用データ形式情報として、PDF/URF(つまり印刷にはPDF、プレビューにはURFを利用すること)が示されている。
図2(B)、
図2(C)は、印刷装置3とは異なる構成の印刷装置の装置情報を示す例である。
【0021】
図1に戻り、印刷装置3の通信部24は、ネットワークを介してモバイル端末2と通信する。装置情報記憶部23に記憶されている装置情報は、この通信部24によりモバイル端末2へ送信される。また、モバイル端末2から送信されてくる印刷データは、この通信部24により受信され、印刷データ保持部25へ送られる。
【0022】
印刷データ保持部25は、印刷データを保持する。印刷部26は、印刷データ保持部25に保持されている印刷データをもとに印刷処理を行う。プレビュー処理部27は、印刷データ保持部25に保持されている印刷データをもとにプレビュー処理を行って、印刷データのプレビュー画像を表示部22に表示する。尚、印刷装置3では、プレビュー処理部27によるプレビュー処理と印刷部26による印刷処理を並行して実行することができるようにもなっている。また、制御部20に、プレビュー処理部27と印刷部26の全機能又は一部の機能を持たせ、制御部20が、プレビュー処理と印刷処理を並行して実行できるようにしてもよい。
【0023】
この印刷装置3は、モバイル端末2から受信した印刷データをプレビューする場合、モバイル端末2から受信したPDF印刷データを印刷データ保持部25に保持した後、このPDF印刷データを理解できたかどうかに関わらず、モバイル端末2に受信エラーステータスを返信する。すると、モバイル端末2から今度はURF印刷データが送信されてくる為、印刷装置3は、これを受信して、印刷データ保持部25に保持する。そして、印刷装置3は、プレビュー処理部27により、印刷データ保持部25に保持しているURF印刷データを利用してプレビューを行う。
【0024】
このように、印刷装置3は、モバイル端末2にわざと受信エラーステータスを返信することで、PDF印刷データよりプレビュー処理時の処理負荷が小さいURF印刷データを取得し、このURF印刷データを利用してプレビューを行うようになっている。
【0025】
[2.印刷システムの動作]
次に、印刷システム1の動作について説明する。まず、モバイル端末2側の動作について説明する。
図3に、モバイル端末2側の動作処理手順を示す。この動作処理手順は、モバイル端末2の制御部10が主体となって行われる。制御部10は、CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することで、この動作処理手順に従って動作する。
【0026】
モバイル端末2の制御部10は、動作中のアプリケーション上で印刷が指示されると、ステップSP1において、装置情報取得部14により印刷装置3から装置情報を取得する。つづくステップSP2において、制御部10は、印刷データ作成部13により、装置情報の対応データ形式情報に示されている第1データ形式(すなわちPDF形式)で印刷データを作成する。これによりPDF印刷データが作成される。
【0027】
つづくステップSP3において制御部10は、作成した印刷データ(この場合、PDF印刷データ)を印刷ジョブの終端まで印刷装置3に送信する。つづくステップSP4において制御部10は、印刷装置3側で印刷データの受信が正常終了したかどうかを判定する。
【0028】
ここで、印刷装置3から印刷データの受信が正常終了した旨を示すステータス(これを正常受信ステータスと呼ぶ)が返信されてくると、このことは、印刷装置3に送信した印刷データが、印刷装置3側で理解できたことを意味する。このとき、モバイル端末2の制御部10は、このステップSP4で肯定結果を得て、動作処理手順を終了する。
【0029】
これに対して、印刷装置3から印刷データの受信が異常終了した旨を示す受信エラーステータスが返信されてくると、このことは、印刷装置3に送信した印刷データが、印刷装置3側で理解できなかったことを意味する。このとき、モバイル端末2の制御部10は、このステップSP4で否定結果を得て、ステップSP5に移る。
【0030】
ステップSP5において制御部10は、装置情報の対応データ形式情報に、まだ印刷データを作成していないデータ形式が残っているかどうかを判定する。ここで、まだ印刷データを作成していないデータ形式が残っている場合、このことは、印刷装置3が理解可能で且つまだ印刷データを作成していないデータ形式が有ることを意味する。このとき、制御部10は、ステップSP5で肯定結果を得て、ステップSP2に戻り、残っているデータ形式のうち、最も高級なデータ形式で印刷データを作成する。
【0031】
例えば、
図2(A)に示す装置情報を有する印刷装置3に、第1データ形式(PDF形式)で作成したPDF印刷データを送信した結果、受信エラーステータスが返信されてきた場合、モバイル端末2の制御部10は、今度は第2データ形式(URF形式)で印刷データを作成して、この印刷データ(すなわちURF印刷データ)を印刷装置3に送信する。
【0032】
これに対して、印刷データを作成していないデータ形式が残っていない場合、このことは、印刷装置3が理解可能な全てのデータ形式で印刷データを作成して送信したものの、印刷装置3から正常受信ステータスが返信されてこなかったことを意味する。このとき、制御部10は、ステップSP5で否定結果を得て、ステップSP6に移り、印刷が失敗した旨をアプリケーション上に表示するなどして、動作処理手順を終了する。モバイル端末2側の動作処理手順は、以上のようになっている。
【0033】
次に、印刷装置3側の動作について説明する。
図4〜
図10に、印刷装置3側の動作処理手順を示す。この動作処理手順は、印刷装置3の制御部20が主体となって行われる。制御部20は、CPUがメモリに格納されたプログラムを実行することで、この動作処理手順に従って動作する。モバイル端末2又は印刷装置3では、印刷モードとして、受信した印刷データを直ちに印刷する即時印刷モードと、印刷データを受信した後、印刷指示があるまで待ち受ける印刷指示待ちモードと、受信した印刷データをプレビューで確認してから印刷するプレビュー確認モードの3つの印刷モードを選択できるようになっている。ここでは、まず
図4を用いて、即時印刷モード時及び印刷指示待ちモード時の印刷装置3側の動作処理手順について説明する。
【0034】
印刷装置3の制御部20は、モバイル端末2から印刷データを受信すると、ステップSP10において、モバイル端末2又は印刷装置3に設定されている印刷モードを確認する。ここで、印刷モードが、即時印刷モードである場合、制御部20は、ステップSP11に移る。
【0035】
ステップSP11において制御部20は、モバイル端末2から受信して印刷データ保持部25に保持されている印刷データをもとに印刷部26により印刷処理を行う。印刷処理は、印刷用の印刷データをもとに印刷用のラスタデータを作成し、このラスタデータに基づく印刷画像を用紙に印刷する処理である。つづくステップSP12において制御部20は、印刷処理が正常に終了したかどうかを判定する。ここで、受信した印刷データに問題がなく印刷処理が正常に終了した場合、制御部20は、ステップSP12で肯定結果を得て、ステップSP13に移る。ステップSP13において制御部20は、通信部24によりモバイル端末2に正常受信ステータスを返信して、動作処理手順を終了する。
【0036】
これに対して、受信した印刷データに問題(例えば印刷装置3側で理解できない)があり、印刷処理が正常に終了しなかった場合、制御部20は、ステップSP12で否定結果を得て、ステップSP14に移る。ステップSP14において制御部20は、通信部24によりモバイル端末2に受信エラーステータスを返信して、動作処理手順を終了する。
【0037】
また一方で、印刷モードが、即時印刷モードではなく、印刷指示待ちモードである場合、制御部20は、上述のステップSP10からステップSP15に移る。
【0038】
ステップSP15において制御部20は、受信した印刷データのデータ形式を確認する。ここで、印刷データのデータ形式が、装置情報(
図2)の印刷用/プレビュー用データ形式情報に示されている印刷用のデータ形式(例えばPDF形式)である場合、制御部20は、ステップSP16に移る。
【0039】
ステップSP16において制御部20は、受信した印刷データに、印刷用である旨を示すタグ(これを印刷用タグと呼ぶ)を付与した後、ステップSP17において、印刷用タグを付与した印刷データを印刷用の印刷データ(これを印刷用データと呼ぶ)として印刷データ保持部25に格納する。その後、制御部20は、ステップSP18において、モバイル端末2からプレビュー用の印刷データ(これをプレビュー用データと呼ぶ)を取得する為に、通信部24によりモバイル端末2に受信エラーステータスを返信して、動作処理手順を終了する。
【0040】
これに対して、印刷データのデータ形式が、装置情報(
図2)の印刷用/プレビュー用データ形式情報に示されているプレビュー用のデータ形式(例えばURF形式)である場合、制御部20は、ステップSP15からステップSP19に移る。
【0041】
ステップSP19において制御部20は、受信した印刷データに、プレビュー用である旨を示すタグ(これをプレビュー用タグと呼ぶ)を付与した後、ステップSP20において、プレビュー用タグを付与した印刷データをプレビュー用データとして印刷データ保持部25に格納する。その後、制御部20は、ステップSP21において、通信部24によりモバイル端末2に正常受信ステータスを返信して、動作処理手順を終了する。
【0042】
このように、印刷装置3では、印刷モードが印刷指示待ちモードである場合、後にプレビューが指示されることを想定して、モバイル端末2から印刷用とする印刷データ(PDF印刷データ)だけでなく、プレビュー用とする印刷データ(URF印刷データ)も取得し、これらを印刷データ保持部25に格納するようになっている。
【0043】
ここで、印刷データ保持部25に格納される印刷データの管理構造を、
図5に示す。印刷データ保持部25は、印刷データを、印刷ジョブごとに生成した管理情報によって管理するようになっている。管理情報は、ジョブID、ドキュメント名、用途及び格納データ名で構成される。この管理情報では、用途及び格納データ名により、印刷ジョブごとに印刷データ保持部25に格納されている印刷用データの名前とプレビュー用データの名前を管理している。
【0044】
例えば、
図5では、ジョブIDが「1」の印刷ジョブの管理情報に、ドキュメント名が「Afternoon」、印刷用データの名前が「1−PDF」、プレビュー用データの名前が「1−URF」と示されている。制御部20は、このような管理情報を参照することで、所望の印刷データを印刷データ保持部25から読み出すことができるようになっている。
【0045】
尚、
図5では、ジョブIDが「3」の印刷ジョブの管理情報のみ、印刷用データの名前とプレビュー用データの名前が同一(「3−PDF」)となっている。このことは、印刷とプレビューとで同一のPDF印刷データを利用すること、つまり1つの印刷データを印刷/プレビュー兼用とすることを意味する。このように印刷装置3では、印刷用とプレビュー用で同一の印刷データを利用する場合があり、この旨について詳しくは後述する。
【0046】
次に、
図6乃至
図10を用いて、プレビュー確認モード時の印刷装置3側の動作処理手順について説明する。ここでは、まず、
図6を用いて、プレビュー確認モード時に、印刷装置3がモバイル端末2から印刷データを受信して印刷データ保持部25に格納する際の動作処理手順から説明する。印刷装置3の制御部20は、モバイル端末2から印刷データを受信した際、モバイル端末2又は印刷装置3に設定されている印刷モードが、プレビュー確認モードである場合、ステップSP30において、装置情報(
図2(A))を装置情報記憶部23から取得する。
【0047】
つづくステップSP31において制御部20は、受信した印刷データのデータ形式を確認する。つづくステップSP32において、装置情報の印刷用/プレビュー用データ形式情報をもとに、受信した印刷データのデータ形式が、印刷用のデータ形式(例えばPDF形式)であるかどうかを判定する。ここで、受信した印刷データのデータ形式が、印刷用のデータ形式である場合、制御部20は、ステップSP32で肯定結果を得て、ステップSP33に移る。
【0048】
ステップSP33において制御部20は、受信した印刷データを、印刷用データとして印刷データ保持部25に転送する。これにより、受信した印刷データが印刷用データとして印刷データ保持部25に格納されるとともに、印刷データ保持部25により管理情報が更新される。つまり、印刷データ保持部25は、受信した印刷データの印刷ジョブに対応する管理情報に、格納した印刷データの名前を印刷用のデータ名として記す。つづくステップSP34において制御部20は、印刷用データを取得済みであることを示すフラグ(これを印刷用フラグと呼ぶ)を立てる。
【0049】
つづくステップSP35において制御部20は、印刷データ保持部25に格納した印刷用データのデータサイズが、印刷装置3に設定されている所定値以上であるかどうかを判定する。ここで、印刷用データのデータサイズが所定値以上である場合、制御部20は、ステップSP35で肯定結果を得て、ステップSP41に移る。
【0050】
これに対して、印刷データ保持部25に格納した印刷用データのデータサイズが所定値未満である場合、制御部20は、ステップSP35で否定結果を得て、ステップSP36に移る。ステップSP36において、制御部20は、印刷用データを印刷/プレビュー兼用データとする旨を、印刷データ保持部25に通知する。印刷データ保持部25は、この通知に応じて、受信した印刷データの印刷ジョブに対応する管理情報に、印刷用のデータ名と同一のデータ名をプレビュー用のデータ名として追記する。この管理情報の例が、
図5に示したジョブID「3」の管理情報である。そして、制御部20は、プレビュー用の印刷データを取得済みであることを示すフラグ(これをプレビュー用フラグと呼ぶ)を立てて、ステップSP41に移る。
【0051】
このように、印刷装置3では、印刷用の印刷データのデータサイズが所定値未満である場合には、プレビューに利用する印刷データをモバイル端末2から別途取得せずに、印刷用データを、プレビューにも利用するようになっている。ここで、所定値は、印刷装置3の処理能力(具体的にはプレビュー処理部27の処理能力)に基づいて設定されている。実際、印刷用データ(例えばPDF印刷データ)をプレビュー処理する場合、データサイズが大きいほど処理負荷が大きくなる。よって、所定値は、印刷装置3の処理能力であれば十分余裕を持って処理できるデータサイズに設定されている。
【0052】
また一方で、モバイル端末2から受信した印刷データのデータ形式が、印刷用のデータ形式ではない場合、制御部20は、ステップSP32で否定結果を得て、ステップSP37に移る。ステップSP37において制御部20は、受信した印刷データのデータ形式が、プレビュー用のデータ形式(例えばURF形式)であるかどうかを判定する。ここで、受信した印刷データのデータ形式が、プレビュー用のデータ形式である場合、制御部20は、ステップSP37で肯定結果を得て、ステップSP38に移る。
【0053】
ステップSP38において制御部20は、受信した印刷データを、プレビュー用データとして印刷データ保持部25に転送する。これにより、受信した印刷データがプレビュー用データとして印刷データ保持部25に格納されるとともに、印刷データ保持部25により管理情報が更新される。つまり、印刷データ保持部25は、受信した印刷データの印刷ジョブに対応する管理情報に、格納した印刷データのデータ名をプレビュー用のデータ名として記す。つづくステップSP39において制御部20は、プレビュー用データを取得済みであることを示すプレビュー用フラグを立て、ステップSP41に移る。
【0054】
これに対して、受信した印刷データのデータ形式が、プレビュー用のデータ形式でもない場合、制御部20は、ステップSP37で否定結果を得て、ステップSP40に移り、受信した印刷データを破棄して、ステップSP41に移る。
【0055】
ステップSP41において制御部20は、印刷用フラグとプレビュー用フラグを確認して、印刷用データとプレビュー用データの両方が取得済みであるかどうかを判定する。ここで、印刷用データとプレビュー用データの両方が取得済みである場合、制御部20は、ステップSP41で肯定結果を得て、ステップSP42に移り、通信部24によりモバイル端末2に正常受信ステータスを返信して、動作処理手順を終了する。
【0056】
これに対して、例えばまだプレビュー用データを取得していない場合、制御部20は、ステップSP41で否定結果を得て、ステップSP43に移り、モバイル端末2からプレビュー用データを取得する為に、通信部24によりモバイル端末2に受信エラーステータスを返信して、動作処理手順を終了する。
【0057】
このようにして、印刷装置3は、プレビュー確認モード時、印刷用データ及びプレビュー用データ、又は印刷/プレビュー兼用データを印刷データ保持部25に格納する。
【0058】
つづけて、プレビュー確認モード時に、印刷装置3が表示部22にプレビュー画像を表示する際の動作処理手順について、
図7を用いて説明する。
【0059】
印刷装置3の制御部20は、
図6に示す動作処理手順により印刷データを印刷データ保持部25に格納した後、格納した印刷データをプレビュー表示するよう、プレビュー処理部27に指示を出す。すると、ステップSP50において、プレビュー処理部27が、指定された印刷データをプレビューする際に利用する印刷データのプレビュー種別を確認する。このプレビュー種別は、プレビュー用又は印刷/プレビュー兼用のことを指している。具体的に、プレビュー処理部27は、指定された印刷データの管理情報を参照して、印刷用とプレビュー用のデータ名が異なる場合には、プレビューに利用する印刷データのプレビュー種別がプレビュー用、印刷用とプレビュー用のデータ名が同一の場合には、プレビューに利用する印刷データのプレビュー種別が印刷/プレビュー兼用と判断するようになっている。
【0060】
つづくステップSP51においてプレビュー処理部27は、印刷データのプレビュー種別がプレビュー用であるかどうかを判定する。ここで、印刷データのプレビュー種別がプレビュー用である場合、プレビュー処理部27は、ステップSP51で肯定結果を得て、ステップSP52に移る。ステップSP52においてプレビュー処理部27は、指定された印刷データの管理情報を参照して、印刷データ保持部25から、プレビュー用データを読み出し、これをラスタデータに展開してプレビュー画像データを生成する。つづくステップSP54においてプレビュー処理部27は、プレビュー画像データの描画処理を行うことで、表示部22にプレビュー画像を表示して動作処理手順を終了する。
【0061】
尚、プレビュー用データは、例えばURF印刷データであり、ラスタデータへの展開時に特別な変換処理を必要としない(そのまま使用できる)為、印刷用データ(例えばPDF印刷データ)をラスタデータに展開する場合と比べて、処理負荷が小さい。つまり、プレビュー処理部27は、プレビュー用データを利用してプレビューを行うことで、プレビュー表示が極端に遅くなるといった処理の停滞を引き起こすことなく、表示部22にプレビュー画像を表示することができる。
【0062】
これに対して、印刷データのプレビュー種別が印刷/プレビュー兼用である場合、プレビュー処理部27は、ステップSP51で否定結果を得て、ステップSP53に移る。ステップSP53においてプレビュー処理部27は、指定された印刷データの管理情報を参照して、印刷データ保持部25から、印刷/プレビュー兼用データを読み出し、これをラスタデータに展開してプレビュー画像データを生成する。つづくステップSP54においてプレビュー処理部27は、プレビュー画像データの描画処理を行うことで、表示部22に印刷データのプレビュー画像を表示して動作処理手順を終了する。
【0063】
尚、印刷/プレビュー兼用データは、例えばPDF印刷データでありラスタデータへの展開時に特別な変換処理が必要となるが、上述したように、データサイズが所定値未満である為、プレビュー処理部27の処理能力で十分余裕を持って処理できるデータとなっている。この為、プレビュー処理部27では、印刷/プレビュー兼用データを利用してプレビューを行う場合も、プレビュー表示が極端に遅くなるといった処理の停滞を引き起こすことなく、表示部22にプレビュー画像を表示することができる。
【0064】
このようにして、印刷装置3は、プレビュー確認モード時、プレビュー用データ、又は印刷/プレビュー兼用データを利用して、プレビュー画像を表示する。
【0065】
尚、プレビュー処理部27は、例えば、
図8に示すプレビュー確認/印刷指定画面30を表示部22に表示させ、このプレビュー確認/印刷指定画面30の左側に位置するプレビュー確認領域30A内にプレビュー画像Piを表示して、ユーザに確認させるようになっている。
【0066】
このプレビュー確認/印刷指定画面30は、左側にプレビュー確認領域30Aが配置され、右側に印刷指定領域30Bが配置されている。印刷指定領域30Bでは、ユーザが種々の印刷指定を行うことができるようになっている。具体的には、印刷ページの指定、選択した複数ページを1枚にまとめて印刷する旨の指定、ページを拡大/縮小する旨の指定を行うことができ、
図8の例では、印刷ページを指定できるようになっている。プレビュー確認領域30Aに表示されるプレビュー画像Piは、印刷指定領域30Bで指定された印刷指定と連動するようになっていて、
図8の例では、印刷指定領域30Bで指定された印刷ページのプレビュー画像Piが表示されている。
【0067】
このように印刷装置3では、プレビュー確認/印刷指定画面30を介して、ユーザに印刷データのプレビュー画像を確認させたり、印刷データに対する種々の印刷指定を行ったりすることができるようになっている。
【0068】
また、印刷装置3では、
図9に示す動作処理手順により、操作入力部21の操作に応じて、印刷、プレビュー、各種印刷指定(印刷ページ指定、ページ拡大・縮小指定など)を行うようになっている。すなわち、印刷装置3の制御部20は、ステップSP60において、操作入力部21がユーザからの操作入力を受け付けると、この操作入力に応じて、印刷データの印刷(ステップSP61)、印刷データのプレビュー(ステップSP62)、印刷ページの指定(ステップSP63)、ページの拡大・縮小指定(ステップSP64)、…のそれぞれに対応する処理を実行するようになっている。
【0069】
因みに、ステップSP61(印刷)の処理は、
図4に示したステップSP11〜SP14の処理と同一であり、ステップSP62(プレビュー表示)の処理は、
図7に示したステップSP50〜SP54の処理と同一である。また、印刷データに対して行われた各種印刷指定は、印刷データ保持部25に保持される印刷指定情報に記される。制御部20は、印刷データに対する印刷指定を行った際に、この印刷指定情報も更新するようになっている。
【0070】
最後に、
図10を用いて、プレビュー確認モード時に、印刷装置3が印刷データに基づいて印刷を行うときの動作処理手順について説明する。印刷装置3は、
図7に示す動作処理手順により印刷データのプレビューを行った後、操作入力部21を介して、この印刷データの印刷を行うよう指示されると、印刷部26に印刷の指示を出す。すると、ステップSP70において印刷部26は、指定された印刷データの管理情報を参照し、指定された印刷データを印刷する際に利用する印刷用データを確認する。
【0071】
つづくステップSP71において印刷部26は、指定された印刷データの印刷指定情報を印刷データ保持部25から取得する。つづくステップSP72において印刷部26は、印刷データ保持部25から印刷用データ(印刷/プレビュー兼用データの場合もある)を取得する。つづくステップSP73において印刷部26は、印刷指定情報に示されている印刷指定に基づいて印刷用データから印刷用のラスタデータを作成し、ラスタデータに基づく印刷画像を用紙に印刷して動作処理手順を終了する。
【0072】
このようにして、印刷装置3は、印刷データを印刷する。尚、ステップSP73の後、
図4に示したステップSP12〜ステップSP14と同一の処理を制御部20が行うようにしてもよい。
図6乃至
図10を用いて上述した動作処理手順が、プレビュー確認モードでの一連の動作処理手順である。
【0073】
また、印刷指示待ちモードで印刷データを印刷データ保持部25に格納した後、プレビューが指示された場合も、印刷装置3は、
図7に示す動作処理手順により、プレビューを行う。
【0074】
[3.まとめと効果]
ここまで説明したように、印刷システム1は、印刷データ(PDF印刷データ)を送信した後に受信エラーステータスが返信されてくると先に送信した印刷データより低級な印刷データ(URF印刷データ)を送信する仕様のモバイル端末2と、印刷データのプレビュー機能を有する印刷装置3とで構成される。
【0075】
印刷装置3は、プレビューを行う際、モバイル端末2からPDF印刷データを取得すると、受信エラーの発生に関係なく(つまりPDF印刷データを理解できたかどうかに関係なく)、モバイル端末2にわざと受信エラーステータスを返信することで、モバイル端末2から、PDF印刷データより低級なURF印刷データを取得する。
【0076】
そして印刷装置3は、モバイル端末2から最初に取得したPDF印刷データを印刷に利用する印刷用データとする一方で、受信エラーステータス返信後に取得したURF印刷データをプレビューに利用するプレビュー用データとする。
【0077】
プレビュー処理では印刷データをラスタデータに展開してプレビュー画像データを生成することになるが、モバイル端末2から取得した2つの印刷データのうち、受信エラーステータス返信後に取得したURF印刷データは、元々ラスタデータであり、特別な変換処理を必要とせずに展開できる為、PDF印刷データをラスタデータに展開する場合と比べて(つまり従来技術と比べて)、プレビュー処理時の処理負荷が小さい。
【0078】
ゆえに、印刷装置3では、受信エラーステータス返信後に取得したURF印刷データを利用してプレビューを行うことで、プレビュー処理時の処理負荷を従来技術と比べて低減することができ、プレビュー表示が極端に遅くなるといった処理の停滞を引き起こすことなく、表示部22にプレビュー画像を表示することができる。
【0079】
また、印刷装置3では、制御部20に、プレビュー処理部27と印刷部26の機能を持たせ、制御部20が、プレビュー処理と印刷処理を並行して実行できるようにしてもよく、この場合、プレビュー処理時の処理負荷を低減することで、制御部20が、プレビュー処理と並行して他の印刷データの印刷処理を実行するときでも、処理の停滞を防ぐことができる。
【0080】
このように、印刷装置3は、受信エラーステータス返信後に取得したURF印刷データを利用してプレビューを行うようにしたことで、処理の停滞を防ぐことができる。
【0081】
また、印刷装置3は、プレビューを行う際、モバイル端末2から最初に取得したPDF印刷データのデータサイズが所定値未満であれば、受信エラーステータスを返信してURF印刷データを取得せずに、PDF印刷データを印刷とプレビューの両方に利用する印刷/プレビュー兼用データとする。
【0082】
PDF印刷データは、データサイズが小さいほど、ラスタデータに展開するときの処理負荷が小さくなる。ゆえに、印刷装置3では、PDF印刷データが印刷装置3の処理能力(つまりプレビュー処理部27の処理能力)で余裕を持ってプレビュー処理できるデータサイズである場合には、このPDF印刷データを利用してプレビューを行うことで、処理の停滞を防ぐことができ、且つモバイル端末2に受信エラーステータスを返信してURF印刷データを取得する手順を省略することができるので、プレビュー表示を迅速に行うことができる。また、この場合、印刷装置3は、PDF印刷データを印刷/プレビュー兼用データとして印刷データ保持部25に格納する為、印刷データ保持部25の容量を節約することもできる。
【0083】
[4.他の実施の形態]
[4−1.他の実施の形態1]
尚、上述した実施の形態では、印刷指示待ちモードでは、
図4で説明したように、モバイル端末2からPDF印刷データとURF印刷データの両方を取得して、PDF印刷データを印刷用データ、URF印刷データをプレビュー用データとした。これに限らず、印刷指示待ちモードでも、
図6で説明したように、プレビュー確認モードと同様、PDF印刷データのデータサイズが所定値未満の場合には、URF印刷データを取得せずに、PDF印刷データを印刷/プレビュー兼用データとしてもよい。つまり、
図4に示すステップSP15〜ステップSP21を、
図6に示すステップSP30〜ステップSP43に置き換えてもよい。
【0084】
またこれとは逆に、プレビュー確認モードでも、モバイル端末2からPDF印刷データとURF印刷データの両方を取得して、PDF印刷データを印刷用データ、URF印刷データをプレビュー用データとするようにしてもよい。
【0085】
[4−2.他の実施の形態2]
また、上述した実施の形態では、モバイル端末2が、印刷装置3から装置情報を取得して印刷装置3側で理解可能なデータ形式を確認するようにした。これに限らず、例えば、印刷装置3がモバイル端末2側で作成される印刷データのデータ形式に対応している(ただし必ず理解できるとは限らない)ことが前提の印刷システムであるならば、モバイル端末2が印刷装置3から装置情報を取得する仕組みを省略するようにしてもよい。
【0086】
[4−3.他の実施の形態3]
さらに、上述した実施の形態では、印刷装置3が、プレビューを行う際、モバイル端末2からPDF印刷データより低級なURF印刷データを取得して、このURF印刷データを利用してプレビュー処理を実行するようにした。これに限らず、印刷装置3の制御部20が、例えば、プレビューを行う前に、別途他の処理(例えば印刷処理)を実行しているか確認して、他の処理を実行している場合にのみ、モバイル端末2からPDF印刷データより低級なURF印刷データを取得して、このURF印刷データを利用してプレビュー処理を他の処理と並行して実行するようにしてもよい。つまり、プレビューを行う際に、他の処理を実行している場合には、プレビュー処理の処理負荷を低減させる為にURF印刷データを利用してプレビュー処理を実行し、他の処理を実行していない場合には、PDF印刷データを利用してプレビュー処理を実行するようにしてもよい。このことは、特に、制御部20が、プレビュー処理と印刷処理とを同時に実行する場合に、有効となる。
【0087】
[4−4.他の実施の形態4]
さらに、上述した実施の形態では、印刷データをプレビューするよう指示されてはいない印刷指示待ちモード時にも、後にプレビューするよう指示されることを想定し、モバイル端末2に受信エラーステータスを返信してプレビュー用となる印刷データを取得するようにした。これに限らず、印刷データをプレビューするよう指示されているモード(プレビュー確認モード)時にのみ、モバイル端末2に受信エラーステータスを返信してプレビュー用となる印刷データを取得するようにしてもよい。
【0088】
[4−5.他の実施の形態5]
さらに、上述した実施の形態では、iOSを搭載したモバイル端末2と、プレビュー機能を有する印刷装置3とで構成される印刷システム1に本発明を適用した。これに限らず、最初の印刷データを印刷装置に送信した後、エラーが返信されてくると、最初の印刷データのデータ形式(第1のデータ形式)より印刷装置側でのプレビュー処理時の処理負荷が小さいデータ形式(第2のデータ形式)で印刷データを送信する仕様のモバイル端末と、プレビュー機能を有する印刷装置とで構成される印刷システムであれば、様々な印刷システムに適用できる。
【0089】
またこれに限らず、例えば、データ送信装置としてのPC(パーソナルコンピュータ)と、プレビュー機能を有する画像処理装置としての携帯電話機で構成されるシステムに適用してもよい。このシステムは、例えば、携帯電話機がPCからデータを取得して画像処理する画像処理システムである。この場合、PCは、最初のデータを携帯電話機に送信した後、エラーが返信されてくると、最初のデータのデータ形式(第1のデータ形式)と異なるデータ形式(例えば第1のデータ形式より低級な第2のデータ形式)でデータを送信するようになっている。一方、携帯電話機は、PCから最初のデータを通信部で受信すると、これを画像処理に用いる画像処理用データとする。また、このとき、携帯電話機は、通信部によりPCにエラーを返信する。そして、携帯電話機は、エラーを返信した結果、PCから最初のデータとは異なるデータ形式のデータを通信部で受信すると、これをプレビュー処理に用いるプレビュー用データとする。またこのシステムとは逆に、データ送信装置としての携帯電話機と、プレビュー機能を有する画像処理装置としてのPCで構成されるシステムに適用してもよい。尚、印刷装置3が行う印刷処理も画像処理の1つである。つまり、本発明は、印刷システム及び印刷装置に限らず、プレビューが可能な様々な画像処理システム及び画像処理装置に適用できるものである。
【0090】
[4−6.他の実施の形態6]
さらに、上述した実施の形態では、印刷データ送信装置及びデータ送信装置の具体例として、iOSを搭載したモバイル端末2を用いた。これに限らず、最初の印刷データを印刷装置に送信した後、エラーが返信されてくると、最初の印刷データのデータ形式と異なるデータ形式(例えば最初の印刷データのデータ形式より低級なデータ形式)で印刷データを送信するものであれば、モバイル端末2とは異なる印刷データ送信装置及びデータ送信装置を用いてもよい。
【0091】
さらに、上述した実施の形態では、第1のデータ形式の具体例としてPDF、第2のデータ形式の具体例としてURFを用いた。これに限らず、異なるデータ形式(プレビュー処理時の処理負荷が異なるデータ形式)であれば、PDF、URF以外のデータ形式を、第1のデータ形式、第2のデータ形式として用いてもよい。
【0092】
さらに、上述した実施の形態では、プレビュー方法の具体的な手順として、
図3、
図4、
図6、
図7、
図9、
図10に示す動作処理手順を説明したが、これらの動作処理手順は一例であり、可能な範囲で各動作処理手順のステップの順序を入れ替えるなどしてもよい。また、上述した実施の形態では、印刷データのプレビューについて説明したが、本発明は、画像処理される様々なデータのプレビューに適用できるものである。
【0093】
[4−7.他の実施の形態7]
さらに、本発明は、上述した各実施の形態に限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した各実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。