特許第6641282号(P6641282)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6641282エンドユーザ医療デバイスのためのセットアップ同期装置および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6641282
(24)【登録日】2020年1月7日
(45)【発行日】2020年2月5日
(54)【発明の名称】エンドユーザ医療デバイスのためのセットアップ同期装置および方法
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/00 20060101AFI20200127BHJP
   A61B 5/145 20060101ALI20200127BHJP
【FI】
   A61B5/00 C
   A61B5/145
【請求項の数】21
【全頁数】11
(21)【出願番号】特願2016-545801(P2016-545801)
(86)(22)【出願日】2014年12月10日
(65)【公表番号】特表2017-503587(P2017-503587A)
(43)【公表日】2017年2月2日
(86)【国際出願番号】US2014069628
(87)【国際公開番号】WO2015105612
(87)【国際公開日】20150716
【審査請求日】2017年11月1日
(31)【優先権主張番号】61/926,215
(32)【優先日】2014年1月10日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】516043328
【氏名又は名称】アセンシア・ディアベティス・ケア・ホールディングス・アーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】イガー・ゴフマン
(72)【発明者】
【氏名】クリストファー・ディオニシオ
【審査官】 湯本 照基
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−111514(JP,A)
【文献】 特開2013−201516(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/128485(WO,A2)
【文献】 特開2003−114859(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2012/0052802(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2007/0055799(US,A1)
【文献】 特開2012−199663(JP,A)
【文献】 特開2008−302000(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 5/00
A61B 5/145
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリを備えるコントローラと、
前記コントローラに動作可能に結合されたトランシーバと、
ホストコンピュータに前記コントローラを結合するように動作するホストコンピュータインターフェースと
を備え、
前記メモリは、前記コントローラ上で実行可能な命令を格納するように動作し、前記命令は、前記コントローラに
前記トランシーバを使用してアドバタイジング医療デバイスをスキャンさせ、
同期のためにアドバタイジングを行う医療デバイスとの通信接続を確立させ、
通信接続が確立されると医療デバイスに同期データを送信させる
ように適応され、
前記医療デバイスは、前記医療デバイスがパッケージング内に収容されている間に始動されることが可能であるアクティブ化機能を備え、
前記アクティブ化機能が始動されると、前記アクティブ化機能は、前記医療デバイス内の同期されるべき構成要素をアクティブ化し、前記医療デバイスは、アドバタイジングを開始する、装置。
【請求項2】
前記メモリは、前記ホストコンピュータインターフェースを介してホストコンピュータ上でインストールおよび実行するためのホストアプリケーションを格納するようにさらに動作する、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記命令は、前記ホストアプリケーションが前記ホストコンピュータ上にインストールされているかどうかを前記コントローラに判定させるようにさらに適応される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記命令は、前記コントローラに、前記同期データを受信する前記医療デバイス内で作動しているリアルタイムクロックを同期させるようにさらに適応される、請求項1に記載の装置。
【請求項5】
前記命令は、前記コントローラに、前記医療デバイスへ構成パラメータ値を送信させ、前記構成パラメータ値に基づき前記医療デバイスを構成させるようにさらに適応される、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
前記命令は、前記医療デバイスが同期されると、接続されたホストコンピュータによる同期完了指示の表示を前記コントローラに引き起こさせるようにさらに適応される、請求項4に記載の装置。
【請求項7】
前記命令は、前記医療デバイスが同期されると、前記コントローラをスキャンモードに戻させるようにさらに適応される、請求項4に記載の装置。
【請求項8】
システムであって、
エンドユーザ医療デバイスを同期を要求するためのアドバタイジングモードにするためのアクティブ化機能を備える、エンドユーザ医療デバイスであって、前記アクティブ化機能は、前記エンドユーザ医療デバイスがパッケージング内に収容されている間に始動されることが可能である、エンドユーザ医療デバイスと、
メモリを備えるコントローラ、前記コントローラに動作可能に結合されたトランシーバ、およびホストコンピュータに前記コントローラを結合するように動作するホストコンピュータインターフェースを備える、セットアップ同期装置と
を備え、
前記メモリは、前記コントローラ上で実行可能な命令を格納するように動作し、前記命令は、前記コントローラに、前記トランシーバを使用してアドバタイジング医療デバイスをスキャンさせるように適応され、
前記アクティブ化機能が始動されると、前記アクティブ化機能は、前記エンドユーザ医療デバイス内の同期されるべき構成要素をアクティブ化し、前記エンドユーザ医療デバイスは、アドバタイジングを開始する、システム。
【請求項9】
保健医療提供者が前記エンドユーザ医療デバイスを構成するのを可能にするように適応されたホストアプリケーションを実行するホストコンピュータをさらに備える、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記命令は、前記医療デバイスが同期のためにアドバタイジングすると前記医療デバイスとの通信接続を前記コントローラに確立させ、通信接続が確立されると前記医療デバイスへ同期データを前記コントローラに送信させるようにさらに適応される、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記メモリは、前記ホストコンピュータインターフェースを介してホストコンピュータ上でインストールおよび実行するためのホストアプリケーションを格納するようにさらに動作する、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記命令は、前記ホストアプリケーションが前記ホストコンピュータにインストールされているかどうかを前記コントローラに判定させるようにさらに適応される、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記命令は、前記コントローラに、前記同期データを受信する前記医療デバイス内で作動しているリアルタイムクロックを同期させるようにさらに適応される、請求項10に記載のシステム。
【請求項14】
前記命令は、前記コントローラに、前記医療デバイスへ構成パラメータ値を送信させ、前記構成パラメータ値に基づき前記医療デバイスを構成させるようにさらに適応される、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記命令は、前記医療デバイスが同期されると、接続されたホストコンピュータによる同期完了指示の表示を前記コントローラに引き起こさせるようにさらに適応される、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記命令は、前記医療デバイスが同期されると、前記コントローラをスキャンモードに戻させるようにさらに適応される、請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
セットアップ同期装置を使用して同期のためにアドバタイジングするエンドユーザ医療デバイスをスキャンするステップと、
同期のためにアドバタイジングするエンドユーザ医療デバイスを発見するステップと、
発見されたエンドユーザ医療デバイスとの通信接続を確立するステップと、
前記接続されたエンドユーザ医療デバイスを同期するステップと
を含み、
前記エンドユーザ医療デバイスは、前記エンドユーザ医療デバイスがパッケージング内に収容されている間に始動されることが可能であるアクティブ化機能を備え、
前記アクティブ化機能が始動されると、前記アクティブ化機能は、前記エンドユーザ医療デバイス内の同期されるべき構成要素をアクティブ化し、前記エンドユーザ医療デバイスは、アドバタイジングを開始する、方法。
【請求項18】
前記エンドユーザ医療デバイスが同期されたことの指示を表示するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
同期のためにアドバタイジングする別のエンドユーザ医療デバイスのスキャンに戻るステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記セットアップ同期装置に接続されたホストコンピュータにホストアプリケーションがインストールされているかどうかを判定するステップをさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項21】
前記接続されたエンドユーザ医療デバイスを同期する前記ステップは、構成パラメータ値を用いて前記接続されたエンドユーザ医療デバイスを構成するステップを含む、請求項17に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、その全体が参照によりすべての目的のために本明細書に組み込まれる、2014年1月10日に出願された、「SETUP SYNCHRONIZATION APPARATUS AND METHODS FOR END USER MEDICAL DEVICES」と題する米国特許仮出願第61/926,215号(代理人整理番号第BHC134020(BHDD/045/L))に基づく優先権を主張する。
【0002】
本発明は、医療デバイスに関し、より詳細には、医療デバイスをセットアップ同期するための装置、システム、および方法に関する。
【背景技術】
【0003】
血糖計(BGM:blood glucose meter)などの従来のエンドユーザ医療デバイスは、典型的には初期設定を有する状態で製造業者によりパッケージングされるが、この初期設定は、意図される用途または患者にとって常に最適であるとは限らない場合がある。したがって、しばしば、保健医療提供者(HCP:healthcare provider)は、この血糖計の設定を調節しなければならない。したがって、かかるデバイスのセットアップを容易にするためのシステム、装置、および方法が必要である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
いくつかの態様では、本発明の実施形態は、血糖計などの医療デバイスのセットアップ同期のための装置を提供する。この装置は、メモリを備えるコントローラと、コントローラに動作可能に結合されたトランシーバと、ホストコンピュータにコントローラを結合するように動作するホストコンピュータインターフェースとを備え、メモリは、コントローラ上で実行可能な命令を格納するように動作し、命令は、コントローラに、トランシーバを使用してアドバタイジング医療デバイスをスキャンさせ、同期のためにアドバタイジングを行う医療デバイスとの通信接続を確立させ、通信接続が確立されると医療デバイスに同期データを送信させるように適応される。
【0005】
他の態様では、本発明の実施形態は、血糖計などの医療デバイスのセットアップ同期のためのシステムを提供する。システムは、医療デバイスを、同期を要求するためのアドバタイジングモードにするためのアクティブ化機能を備える、エンドユーザ医療デバイスと、メモリを備えるコントローラ、コントローラに動作可能に結合されたトランシーバ、およびホストコンピュータにコントローラを結合するように動作するホストコンピュータインターフェースを備える、セットアップ同期装置とを備える。メモリは、コントローラ上で実行可能な命令を格納するように動作し、命令は、コントローラに、トランシーバを使用してアドバタイジング医療デバイスをスキャンさせるように適応される。
【0006】
さらに他の態様では、本発明の実施形態は、血糖計などの医療デバイスのセットアップ同期のための方法を提供する。この方法は、セットアップ同期装置を使用して同期のためにアドバタイジングするエンドユーザ医療デバイスをスキャンするステップと、同期のためにアドバタイジングするエンドユーザ医療デバイスを発見するステップと、発見されたエンドユーザ医療デバイスとの通信接続を確立するステップと、接続されたエンドユーザ医療デバイスを同期するステップとを含む。
【0007】
本発明のこれらのおよび他の実施形態による多数の他の態様が提供される。本発明の実施形態の他の特徴および態様が、以下の詳細な説明、添付の特許請求の範囲、および添付の図面からより十分に明らかになろう。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明のいくつかの実施形態による一例のセットアップ同期システムの斜視図である。
図2】本発明のいくつかの実施形態による一例のセットアップ同期装置の斜視図である。
図3】本発明のいくつかの実施形態によるセットアップ同期装置用の回路の概略ブロック図である。
図4】本発明のいくつかの実施形態によるシステム開始プロセスの概略ブロック図である。
図5】本発明のいくつかの実施形態による同期プロセスの概略ブロック図である。
図6】本発明のいくつかの実施形態による医療デバイスを同期する方法を示す流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
例えば血糖計(BGM)などのエンドユーザ医療デバイスは、典型的には保健医療提供者(HCP)により患者に提供される。HCPは、製造業者によりパッケージングされたままで複数のデバイスを保管し、必要に応じて患者にこれらのデバイスを提供することが可能である。かかるデバイスは、従来的にはデバイスがパッケージングされる前に製造業者により設定されるリアルタイムクロック(RTC)を備えることが可能である。これにより、エンドユーザは、医療データが正確に時間割出しされ得るように正確に設定されたRTCを有するデバイスを確実に受け取る。したがって、RTCは、典型的にはデバイスが保管状態にある間も作動している。かかるデバイスの保管時間が15カ月以上もの長さであることもあるため、大量のバッテリ電力消費がこの期間に発生し得る。さらに、HCPは、製造業者とは異なるタイムゾーンに位置する可能性があり、したがってRTCの正確な設定は、さらに複雑になる恐れがある。
【0010】
従来では、製造業者は、最大保管期間まで持続するのに十分な電力を有するより高価なバッテリを使用することによってこれらの問題を解決する。また、製造業者は、デバイスが使用されることとなる位置に基づきRTCを設定する。しかし、これらの解決策は共に、さらなる製造費用を必要とし、エンドユーザにとっての医療デバイスのコストが上昇する。したがって、かかるデバイスのセットアップ同期を実施するために改良された方法および装置が必要とされる。さらに、使用される単位(例えばmg/dL対mmol/L)、上限/下限、リマインダアラーム等の、エンドユーザ医療デバイス(例えばBGM)に対してHCPがセットアップすることが可能な様々な他の設定オプションが存在する。
【0011】
本発明の実施形態は、すべてのこれらの課題に対処するセットアップ同期装置を提供する。本発明の実施形態によるセットアップ同期装置は、エンドユーザ医療デバイスのRTCまたは他のパラメータを無線でおよび自動的に設定するように適応され得る。かかるセットアップ同期装置は、コントローラ(例えばプログラム可能マイクロコントローラ)と、ホストコンピュータアプリケーションを格納するためのメモリと、エンドユーザ医療デバイスとの無線通信を可能にするトランシーバ(例えば送信機/受信機)と、ホストコンピュータへのホストコンピュータアプリケーションのアップロード/インストールを可能にするためのホストコンピュータと通信するためのユニバーサルシリアルバス(USB)インターフェースなどのコンピュータインターフェースI/Oポートとを備えることが可能である。
【0012】
図1に戻ると、いくつかの実施形態では、本発明のシステム100は、HCPにより操作されるホストコンピュータ104に接続されるように適応されたセットアップ同期装置102を備える。また、セットアップ同期装置102は、エンドユーザ医療デバイス108が依然として製造業者からのパッケージング110内に収容されている間に、エンドユーザ医療デバイス108(例えばBGM)と無線通信する106ように適応される。いくつかの実施形態では、パッケージング110は、デバイス108が依然としてパッケージング110内に収容されている間に、HCPがエンドユーザ医療デバイス108に対するアクティブ化機能を始動させる(例えばアクティブ化ボタン114を押す)ことを可能にするアクセス穴112を備えることが可能である。
【0013】
動作時に、セットアップ同期装置102は、例えばホストコンピュータ104のUSBポートなどを経由してホストコンピュータ104に初めに接続される。いくつかの実施形態では、ホストコンピュータ104に接続されると、セットアップ同期装置102で実行されるアプリケーションが、ホストコンピュータ104がホストコンピュータアプリケーションをインストールされているかを確認するためのチェックを行う。インストールされていない場合には、ホストコンピュータアプリケーションは、ホストコンピュータ104に自動的に(またはHCPの権限により)インストールされ得る。
【0014】
ホストコンピュータアプリケーションのインストールが完了すると、ホストコンピュータアプリケーションは、ホストコンピュータ104のバックグラウンドで動作して、セットアップ同期装置102が時間パラメータおよびセットアップパラメータを要求するのを待機する。セットアップ同期装置102がホストコンピュータ104に接続されている限り、セットアップ同期装置102は、エンドユーザ医療デバイス108による同期をスキャンする。ホストアプリケーションは、医療デバイスのパラメータを構成するためにHCPにユーザインターフェースを提供するように動作する。ホストアプリケーションは、タイムゾーン、測定単位、警告アラーム、目標ゾーンレベル、動作モード、サンプリングレート、グルコース測定データ、患者情報等のパラメータ値をHCPが選択することが可能となるように、任意の個数のグラフィカルユーザインターフェース(GUI)制御部を備えることが可能である。
【0015】
いくつかの実施形態では、エンドユーザ医療デバイス108は、低電力消費モード(例えば「ディープスリープ」モード)でまたは「オフ」状態で出荷され得る。いずれの場合でも、エンドユーザ医療デバイス108内のRTCは、動作していない。パッケージングアクセス穴112を通してアクティブ化ボタン114を押すことにより、アクティブ化機能が開始され、これによりエンドユーザ医療デバイス108は動作モードに切り替えられる、および/または「オン」状態へとデバイス108を電源投入する。エンドユーザ医療デバイス108は、初期化され、デバイス108を固有に識別しブロードキャスト範囲内の任意のセットアップ同期装置102から同期データを要求する無線信号をブロードキャストすることによって「アドバタイジング」を開始する。ホストコンピュータ104に結合されたセットアップ同期装置102が範囲内にある場合には、セットアップ同期装置102およびデバイス108は、無線接続106を確立する。
【0016】
エンドユーザ医療デバイス108およびセットアップ同期装置102が接続すると、エンドユーザ医療デバイス108は、装置102とエンドユーザ医療デバイス108との間の無線接続106によりホストコンピュータ104上で作動しているホストアプリケーションから正確な時間およびセットアップパラメータを受信する。それにより、ホストコンピュータ104は、エンドユーザ医療デバイス108と同期する。いくつかの実施形態では、同期が完了すると、メッセージまたは他の指示が、ホストコンピュータ104上および/またはエンドユーザ医療デバイス108のディスプレイ上に表示され得る。いくつかの実施形態では、インジケータライトまたは他の指示が、無線接続状態および/または同期状態を示すためにセットアップ同期装置102および/またはエンドユーザ医療デバイス108上に備えられ得る。同期の完了時に、エンドユーザ医療デバイス108は、セットアップ同期装置102から自動的に切断され、RTCが作動している状態(例えば「シャロウスリープ」モード)で低電力消費状態へと戻り得る。セットアップ同期装置102は、次のエンドユーザ医療デバイス108が同期され得るようにスキャン状態へと戻り得る。
【0017】
次に図2および図3に進むと、セットアップ同期装置102の詳細が図示および説明される。図2は、セットアップ同期装置102の一例の実施形態の拡大斜視図を示す。この例の実施形態は、回路(図2では視認できないが図3を参照)を囲むおよび保護するハウジング202を備える。また、図2に示すこの例のセットアップ同期装置102は、装置102の特定のパラメータを構成するための設定スイッチ204(例えばデュアルインラインパッケージ(DIP)スイッチ)と、セットアップ同期装置102の状態を示すことが可能なインジケータ206(例えば3色LEDライト)とを備える。
【0018】
例えば、いくつかの実施形態では、設定スイッチ204は、エンドユーザ医療デバイス108に伝達されることとなるタイムゾーン、測定単位、リマインダアラームのイネーブル/ディスエーブル等のパラメータについての値を設定するために使用され得る。いくつかの実施形態では、インジケータ206は、例えばセットアップ同期装置102が、(1)エンドユーザ医療デバイス108による同期のスキャニングをしている、(2)エンドユーザ医療デバイス108に無線接続される、または(3)エンドユーザ医療デバイス108の同期を完了されていることなどを反映するために、種々の色を表示することが可能である。また、図2に示すこの例のセットアップ同期装置102は、ホストコンピュータ104にセットアップ同期装置102を結合するためのコネクタ208(例えばUSBコネクタ)を備える。
【0019】
図3は、セットアップ同期装置102用の回路102'の一例の実施形態を示すブロック図である。回路102'は、メモリ304(例えば不揮発性ランダムアクセスメモリ(NVRAM))に動作可能に結合されたコントローラ302(例えばプログラミングされたマイクロコントローラ)を備えることが可能であり、メモリ304は、コントローラ302およびホストコンピュータアプリケーションにより実行される命令を格納するように適応される。また、コントローラ302は、エンドユーザ医療デバイス108と無線通信するための適切なアンテナ308を備えるトランシーバ306(例えばブルートゥース(登録商標)トランシーバ、近距離無線通信(NFC)トランシーバ等)に動作可能に結合され得る。さらに、回路102'は、セットアップ同期装置102とホストコンピュータ104との間の通信を可能にするためにコントローラ302に動作可能に結合されたホストコンピュータインターフェース208'(例えばUSBインターフェース)を備えることが可能である。
【0020】
次に図4に進むと、セットアップ同期装置102とホストコンピュータ104との間の初期通信の一例の実施形態の詳細が、ブロック図400に示される。セットアップ同期装置102は、ホストコンピュータ104に初めに接続され(402)、セットアップ同期装置102は、ホストコンピュータアプリケーションがホストコンピュータ104にインストールされているかどうかを判定するためにホストコンピュータ104をチェックする(404)。ホストコンピュータ104は、要求および応答を受信する(406)。アプリケーションがインストールされていない場合には、セットアップ同期装置102は、ホストコンピュータ104にアプリケーションをアップロードし(408)、ホストコンピュータは、アプリケーションをインストールする(410)。アプリケーションがインストールされているため、セットアップ同期装置102は、エンドユーザ医療デバイス108による同期のスキャンを開始し(412)、ホストコンピュータ104は、バックグラウンドプロセスとしてアプリケーションを動作させる(414)。
【0021】
図5は、経時的な同期プロセスの詳細の一例の実施形態を示す。この例は、ブロック図500において経時的に行われる3つの同時相互関連水平プロセスフローによる、セットアップ同期装置102と、ホストコンピュータ104の操作(セットアップ同期装置102およびインストールされた関連アプリケーションを用いた)を行うHCPと、エンドユーザ医療デバイス108との間の相互に対するアクティビティを示す。初めに、セットアップ同期装置102は、エンドユーザ医療デバイス108による同期のスキャンを行い(502)、エンドユーザ医療デバイス108は、RTCが動作していない状態での低電力消費(例えばディープスリープ)モードにある(504)。HCPがエンドユーザ医療デバイス108上のアクティブ化ボタン114を押すと(506)、エンドユーザ医療デバイス108は、「アドバタイジング」を開始し(508)、セットアップ同期装置102は、エンドユーザ医療デバイス108を発見する(510)。通信接続106が確立されると、セットアップ同期装置102は、エンドユーザ医療デバイス108と同期し(512)、エンドユーザ医療デバイス108は、セットアップ同期装置102と同期する(514)。同期が完了すると、HCPは、完了状態を示すメッセージを受信する(516)。セットアップ同期装置102は、別のデバイス108による同期のスキャンに戻り(518)、エンドユーザ医療デバイス108は、RTCが作動している状態であるが低電力消費(例えばシャロースリープ)のモードへと切り替わる(520)。
【0022】
次に図6に進むと、本発明の実施形態の一例の方法600が流れ図に示される。初めに、セットアップ同期装置102は、エンドユーザ医療デバイス108による同期をスキャンし(602)、エンドユーザ医療デバイス108は、RTCが動作していない状態で低電力消費(例えばディープスリープ)モードにある(604)。HCPがエンドユーザ医療デバイス108上のアクティブ化ボタン114を押すと(606)、エンドユーザ医療デバイス108は、「アドバタイジング」を開始し(608)、セットアップ同期装置102は、エンドユーザ医療デバイス108を発見する(610)。通信接続106が確立されると(612)、セットアップ同期装置102は、エンドユーザ医療デバイス108と同期する(614)。同期が完了すると、HCPは、完了状態を示すメッセージを受信する(616)。セットアップ同期装置102は、別のデバイス108による同期のスキャンに戻り(618)、エンドユーザ医療デバイス108は、RTCが作動している状態であるが低電力消費(例えばシャロースリープ)のモードへと切り替わる。
【0023】
前述の説明は、本発明の単なる例としての実施形態を開示するに過ぎない。本発明の範囲内に含まれる上記に開示した装置、システム、および方法の変更形態が、当業者には容易に明らかになろう。したがって、本発明は、例としての実施形態に関連して開示されたが、他の実施形態が、以下の特許請求の範囲により定義されるような本発明の範囲内に含まれ得る点を理解されたい。
【符号の説明】
【0024】
100 システム
102 セットアップ同期装置
104 ホストコンピュータ
106 無線通信
108 エンドユーザ医療デバイス
110 パッケージング
112 アクセス穴
114 アクティブ化ボタン
202 ハウジング
204 設定スイッチ
206 インジケータ
208 コネクタ
102' 回路
208' ホストコンピュータインターフェース
302 コントローラ
304 メモリ
306 トランシーバ
308 アンテナ
図1
図2
図3
図4
図5
図6