【実施例】
【0133】
実施例1
セレンテラジンの安定性
ATTの存在下及び不在下でのセレンテラジンの安定性を、様々な温度で、経時的に測定した。具体的には、1.25mMのセレンテラジン溶液を、50%エタノールと50%プロピレングリコールからなる溶液(すなわち、ATTを含まない溶液)または50%エタノールと50%プロピレングリコールに225mMのATTを加えた溶液(すなわち、ATTを含む溶液)で用意した。これら2種の溶液を、−20℃、室温(RT)、40℃、または60℃でインキュベートし、0日目、1日目、3日目、7日目、15日目、及び30日目に分析した。
【0134】
インキュベーション後、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて、各時点でのそれぞれの溶液の成分を同定した。具体的には、Agilent 1100 HPLC装置にクォータナリポンプ、サーモスタット付オートサンプラ及びカラムコンパートメント、ならびにG1311Bダイオードアレイ検出器を装備して使用した。使用したカラムは、
であった。HPLCの実行は、0.1%TFAを含む水及びアセトニトリルの溶媒勾配で行った。吸光度は、262ナノメートル(nm)で測定した。セレンテラジン及びその既知の分解物の標準試料でHPLCを実行することにより、保持時間及び吸光度トレースの両方を確認した。各溶液を5μl注入して、セレンテラジンの保持時間は、室温で3.9分であった。
【0135】
HPLC分析の結果を、以下の表1及び表2にならびに
図1A及び
図1Bに示すが、値は、262nm(すなわち、基質のラムダ最大値)での相対ピーク面積パーセンテージで記載する。
図1Aは、ATTを含む溶液の相対ピーク面積パーセンテージを経過時間(日数)とともに示し、一方
図1Bは、ATTを含まない溶液の相対ピーク面積パーセンテージを経過時間(日数)とともに示す。
図1A及び
図1Bのそれぞれにおいて、菱形は、それぞれ、−20℃にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのセレンテラジンをインキュベートした場合の経時変化であり、三角は、それぞれ、室温(RT)にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのセレンテラジンをインキュベートした場合の経時変化であり、星型は、それぞれ、40℃にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのセレンテラジンをインキュベートした場合の経時変化であり、十字は、それぞれ、60℃にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのセレンテラジンをインキュベートした場合の経時変化である。
表1
表2
【0136】
*同時に溶出するピークのため、面積パーセントを決定できず。
【0137】
**ND=算出せず。
【0138】
HPLC分析から、ATT存在下、40℃及び60℃でのセレンテラジン半減期は、それぞれ、23日間及び5日間であると計算され、一方、ATT不在下の、40℃及び60℃でのセレンテラジン半減期は、それぞれ、9.5日間及び2日間であると計算された(以下の表3を参照)。
表3
【0139】
さらに、ATTの存在下及び不在下のセレンテラジンについてアレニウスプロットを作成して、様々な温度でのセレンテラジンの半減期を計算した。アレニウス式は、以下のとおりである:
【0140】
変形式は、以下のとおりである:
【0141】
ATTの存在下のセレンテラジンについてのアレニウスプロットを
図8に示す。
図8では、傾きは−8636.59、切片は24.1199、及びR
2は0.9983であった。
【0142】
ATTの不在下のセレンテラジンについてのアレニウスプロットを
図9に示す。
図9では、傾きは−7382.51、切片は21.2598、及びR
2は0.9570であった。
【0143】
さらに、アレニウスプロットから計算される半減期により、ATTの存在が、ATT不在の場合と比較して、−75℃、−20℃、20℃、40℃、及び60℃でそれぞれ、3.29倍、8.02倍、4.14倍、3.14倍、及び2.53倍セレンテラジンを分解に対抗して安定させたことが示された(上記の表3を参照)。
【0144】
まとめると、これらのデータから、ATTが、様々な温度で経時的にセレンテラジンを分解に対抗して安定させたことが実証され、したがって、セレンテラジンが一定時間インキュベートされるまたは貯蔵される可能性がある溶液中にATTが含まれると、セレンテラジンの分解を抑制しまたは減少させる(すなわち、セレンテラジンを安定させる)場合がある。
【0145】
実施例2
セレンテラジン−hの安定性
ATTの存在下及び不在下でのセレンテラジン−hの安定性を、様々な温度で、経時的に測定した。具体的には、1.25mMのセレンテラジン−h溶液を、50%エタノールと50%プロピレングリコールからなる溶液(すなわち、ATTを含まない溶液)または50%エタノールと50%プロピレングリコールに225mMのATTを加えた溶液(すなわち、ATTを含む溶液)で用意した。これら2種の溶液を、−20℃、室温(RT)、40℃、または60℃でインキュベートし、0日目、1日目、3日目、7日目、15日目、及び30日目に分析した。
【0146】
インキュベーション後、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて、各時点でのそれぞれの溶液の成分を同定した。具体的には、Agilent 1100 HPLC装置にクォータナリポンプ、サーモスタット付オートサンプラ及びカラムコンパートメント、ならびにG1311Bダイオードアレイ検出器を装備して使用した。使用したカラムは、
であった。HPLCの実行は、0.1%TFAを含む水及びアセトニトリルの溶媒勾配で行った。吸光度は、262ナノメートル(nm)で測定した。セレンテラジン−h及びその既知の分解物の標準試料でHPLCを実行することにより、保持時間及び吸光度トレースの両方を確認した。各溶液を5μl注入して、セレンテラジン−hの保持時間は、室温で4.7分であった。
【0147】
HPLC分析の結果を、以下の表4及び表5ならびに
図2A及び
図2Bに示すが、値は、262nm(すなわち、基質のラムダ最大値)での相対ピーク面積パーセンテージで記載する。
図2Aは、ATTを含む溶液の相対ピーク面積パーセンテージを経過時間(日数)とともに示し、一方
図2Bは、ATTを含まない溶液の相対ピーク面積パーセンテージを経過時間(日数)とともに示す。
図2A及び
図2Bのそれぞれにおいて、菱形は、それぞれ、−20℃にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのセレンテラジン−hをインキュベートした場合の経時変化であり、三角は、それぞれ、室温(RT)にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのセレンテラジン−hをインキュベートした場合の経時変化であり、星型は、それぞれ、40℃にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのセレンテラジン−hをインキュベートした場合の経時変化であり、十字は、それぞれ、60℃にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのセレンテラジン−hをインキュベートした場合の経時変化である。
表4
表5
【0148】
*ND=算出せず。
【0149】
HPLC分析から、ATT存在下、40℃及び60℃でのセレンテラジン−h半減期は、それぞれ、20日間及び5日間であると計算され、一方、ATT不在下の、20℃、40℃及び60℃でのセレンテラジン半減期は、それぞれ、24日間、7.5日間、及び2日間であると計算された(以下の表6を参照)。
表6
【0150】
さらに、ATTの存在下及び不在下のセレンテラジン−hについてアレニウスプロットを作成して、様々な温度でのセレンテラジンの半減期を計算した。アレニウス式は、以下のとおりである:
【0151】
変形式は、以下のとおりである:
【0152】
ATTの存在下のセレンテラジン−hについてのアレニウスプロットを
図10に示す。
図10では、傾きは−8131.2、切片は22.6157、及びR
2は0.9994であった。
【0153】
ATTの不在下のセレンテラジン−hについてのアレニウスプロットを
図11に示す。
図11では、傾きは−7310.53、切片は21.4386、及びR
2は0.9964であった。
【0154】
さらに、アレニウスプロットから計算される半減期により、ATTの存在が、ATT不在の場合と比較して、−75℃、−20℃、20℃、40℃、及び60℃でそれぞれ、20.00倍、2872.73倍、5.09倍、4.26倍、及び3.50倍、セレンテラジンを分解に対抗して安定させたことが示された(上記の表6を参照)。
【0155】
まとめると、これらのデータから、ATTが、様々な温度で経時的にセレンテラジン−hを分解に対抗して安定させたことが実証され、したがって、セレンテラジン−hが一定時間インキュベートされるまたは貯蔵される可能性がある溶液中にATTが含まれると、セレンテラジンの分解を抑制しまたは減少させる(すなわち、セレンテラジン−hを安定させる)場合がある。
【0156】
実施例3
セレンテラジン−h−hの安定性
ATTの存在下及び不在下でのセレンテラジン−h−hの安定性を、様々な温度で、経時的に測定した。具体的には、1.25mMのセレンテラジン−h−h溶液を、50%エタノールと50%プロピレングリコールからなる溶液(すなわち、ATTを含まない溶液)または50%エタノールと50%プロピレングリコールに225mMのATTを加えた溶液(すなわち、ATTを含む溶液)で用意した。これら2種の溶液を、−20℃、室温(RT)、40℃、または60℃でインキュベートし、0日目、1日目、3日目、7日目、15日目、及び30日目に分析した。
【0157】
インキュベーション後、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて、各時点でのそれぞれの溶液の成分を同定した。具体的には、Agilent 1100 HPLC装置にクォータナリポンプ、サーモスタット付オートサンプラ及びカラムコンパートメント、ならびにG1311Bダイオードアレイ検出器を装備して使用した。使用したカラムは、
であった。HPLCの実行は、0.1%TFAを含む水及びアセトニトリルの溶媒勾配で行った。吸光度は、262ナノメートル(nm)で測定した。セレンテラジン−h−h及びその既知の分解物の標準試料でHPLCを実行することにより、保持時間及び吸光度トレースの両方を確認した。各溶液を5μl注入して、セレンテラジン−h−hの保持時間は、室温で5.5分であった。
【0158】
HPLC分析の結果を、以下の表7及び表8ならびに
図3A及び
図3Bに示すが、値は、262nm(すなわち、基質のラムダ最大値)での相対ピーク面積パーセンテージで記載する。
図3Aは、ATTを含む溶液の相対ピーク面積パーセンテージを経過時間(日数)とともに示し、一方
図3Bは、ATTを含まない溶液の相対ピーク面積パーセンテージを経過時間(日数)とともに示す。
図3A及び
図3Bのそれぞれにおいて、菱形は、それぞれ、−20℃にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのセレンテラジン−h−hをインキュベートした場合の経時変化であり、三角は、それぞれ、室温(RT)にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのセレンテラジン−h−hをインキュベートした場合の経時変化であり、星型は、それぞれ、40℃にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのセレンテラジン−h−hをインキュベートした場合の経時変化であり、十字は、それぞれ、60℃にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのセレンテラジン−h−hをインキュベートした場合の経時変化である。
表7
表8
【0159】
*ND=算出せず。
【0160】
HPLC分析から、ATT存在下の、60℃でのセレンテラジン−h−h半減期は、10日間であると計算され、一方、ATT不在下の、40℃及び60℃でのセレンテラジン−h−h半減期は、それぞれ、27日間及び8日間であると計算された(以下の表9を参照)。
表9
【0161】
さらに、ATTの存在下及び不在下のセレンテラジン−h−hについてアレニウスプロットを作成して、様々な温度でのセレンテラジン−h−hの半減期を計算した。アレニウス式は、以下のとおりである:
【0162】
変形式は、以下のとおりである:
【0163】
ATTの存在下のセレンテラジン−h−hについてのアレニウスプロットを
図12に示す。
図12では、傾きは−10740.9、切片は30.0575、及びR
2は0.9967であった。
【0164】
ATTの不在下のセレンテラジン−h−hについてのアレニウスプロットを
図13に示す。
図13では、傾きは30.8352、切片は−10650.1、及びR
2は0.9648であった。
【0165】
さらに、アレニウスプロットから計算される半減期により、ATTの存在が、ATT不在の場合と比較して、−75℃、−20℃、20℃、40℃、及び60℃でそれぞれ、3.59倍、3.12倍、2.97倍、2.90倍、及び2.82倍、セレンテラジンを分解に対抗して安定させたことが示された(上記の表9を参照)。
【0166】
まとめると、これらのデータから、ATTが、様々な温度で経時的にセレンテラジン−h−hを分解に対抗して安定させたことが実証され、したがって、セレンテラジン−h−hが一定時間インキュベートされるまたは貯蔵される可能性がある溶液中にATTが含まれると、セレンテラジンの分解を抑制する、または減少させる(すなわち、セレンテラジン−h−hを安定させる)場合がある。
【0167】
実施例4
フリマジンの安定性
ATTの存在下及び不在下でのフリマジンの安定性を、様々な温度で、経時的に測定した。この試験は、光の存在下で行った。具体的には、1.25mMのフリマジン溶液を、50%エタノールと50%プロピレングリコールからなる溶液(すなわち、ATTを含まない溶液)または50%エタノールと50%プロピレングリコールに225mMのATTを加えた溶液(すなわち、ATTを含む溶液)で用意した。これら2種の溶液を、−20℃、室温(RT、すなわち、20℃)、40℃、または60℃でインキュベートし、0日目、1日目、3日目、7日目、15日目、及び30日目及び90日目に分析した。
【0168】
インキュベーション後、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて、各時点でのそれぞれの溶液の成分を同定した。具体的には、Agilent 1100 HPLC装置にクォータナリポンプ、サーモスタット付オートサンプラ及びカラムコンパートメント、ならびにG1311Bダイオードアレイ検出器を装備して使用した。使用したカラムは、
であった。HPLCの実行は、0.1%TFAを含む水及びアセトニトリルの溶媒勾配で行った。吸光度は、262ナノメートル(nm)で測定した。フリマジン及びその既知の分解物の標準試料でHPLCを実行することにより、保持時間及び吸光度トレースの両方を確認した。各溶液を5μl注入して、フリマジンの保持時間は、室温で5.1分であった。
【0169】
HPLC分析の結果を、以下の表10及び表11ならびに
図4A及び
図4Bに示すが、値は、262nm(すなわち、基質のラムダ最大値)での相対ピーク面積パーセンテージで記載する。
図4Aは、ATTを含む溶液の相対ピーク面積パーセンテージを経過時間(日数)とともに示し、一方
図4Bは、ATTを含まない溶液の相対ピーク面積パーセンテージを経過時間(日数)とともに示す。
図4A及び
図4Bのそれぞれにおいて、菱形は、それぞれ、−20℃にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのフリマジンをインキュベートした場合の経時変化であり、三角は、それぞれ、20℃にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのフリマジンをインキュベートした場合の経時変化であり、星型は、それぞれ、40℃にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのフリマジンをインキュベートした場合の経時変化であり、十字は、それぞれ、60℃にて、225mMのATT有りまたは無しで1.25mMのフリマジンをインキュベートした場合の経時変化である。
表10
表11
【0170】
HPLC分析から、ATT存在下、20℃、40℃、及び60℃でのフリマジン半減期は、それぞれ、110日間、20日間、及び5日間であると計算され、一方、ATT不在下の、20℃、40℃、及び60℃でのフリマジン半減期は、それぞれ、61日間、8日間、及び2.5日間であると計算された(以下の表12を参照)。
表12
【0171】
さらに、ATTの存在下及び不在下のフリマジンについてアレニウスプロットを作成して、様々な温度でのフリマジンの半減期を計算した。アレニウス式は、以下のとおりである:
【0172】
変形式は、以下のとおりである:
【0173】
ATTの存在下のフリマジンについてのアレニウスプロットを
図6に示す。
図6では、傾きは−10831.4、切片は31.3561、及びR
2は0.9813であった。
【0174】
ATTの不在下のフリマジンについてのアレニウスプロットを
図7に示す。
図7では、傾きは−10106.2、切片は30.1809、及びR
2は0.9984であった。
【0175】
さらに、アレニウスプロットから計算される半減期により、ATTの存在が、ATT不在の場合と比較して、−75℃、−20℃、20℃、40℃、及び60℃でそれぞれ、11.82倍、5.42倍、3.66倍、3.14倍、及び2.44倍、セレンテラジンを分解に対抗して安定させたことが示された(上記の表12を参照)。
【0176】
まとめると、これらのデータから、ATTが、様々な温度で経時的にフリマジンを分解に対抗して安定させたことが実証され、したがって、フリマジンが一定時間インキュベートされるまたは貯蔵される可能性がある溶液中にATTが含まれると、フリマジンの分解を抑制する、または減少させる(すなわち、フリマジンを安定させる)場合がある。
【0177】
実施例5
フリマジンの分解
上記のとおり、ATTは、様々な温度で経時的にフリマジンを分解に対抗して安定させた。フリマジンの安定性についてさらに調べるため、フリマジンの以下の分解生成物のレベルを、様々な温度で経時的に測定した:アミノピラジン及びフリムアミド。この試験は、光の存在下で行った。
【0178】
具体的には、1.25mMのフリマジン溶液を、50%エタノールと50%プロピレングリコールからなる溶液(すなわち、ATTを含まない溶液)または50%エタノールと50%プロピレングリコールに225mMのATTを加えた溶液(すなわち、ATTを含む溶液)で用意した。これら2種の溶液を、室温(RT)または40℃でインキュベートし、8日目、15日目、及び30日目に分析した。
【0179】
インキュベーション後、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて、各時点でのそれぞれの溶液の成分を同定した。具体的には、Agilent 1100 HPLC装置にクォータナリポンプ、サーモスタット付オートサンプラ及びカラムコンパートメント、ならびにG1311Bダイオードアレイ検出器を装備して使用した。使用したカラムは、
であった。HPLCの実行は、0.1%TFAを含む水及びアセトニトリルの溶媒勾配で行った。吸光度は、262ナノメートル(nm)で測定した。フリマジン及びその既知の分解物の標準試料でHPLCを実行することにより、保持時間及び吸光度トレースの両方を確認した。フリマジン、フリムアミド、及びアミノピラジンの保持時間は、室温で、それぞれ、5.0分、6.7分、及び5.4分であった。
【0180】
HPLC分析の結果を、以下の表13及び表14ならびに
図5A、
図5B、
図5C、及び
図5Dに示すが、値は、262nm(すなわち、基質のラムダ最大値)での相対ピーク面積パーセンテージで記載する。具体的には、
図5Aは、ATTの存在下(灰色棒)または不在下(黒色棒)での、8日目、15日目、及び30日目のフリマジンの相対面積パーセンテージを示す。これらのデータもまた、実施例4で記載したように、溶液中にATTが含まれることで、フリマジンが分解に対抗して安定化されたことを実証した。
【0181】
図5Bは、フリマジンをATTの存在下(黒色棒)または不在下(灰色棒)、室温で15日間経過させた後の、分解物であるアミノピラジン及びフリムアミドの相対面積パーセンテージを示す。
図5Cは、フリマジンをATTの存在下(黒色棒)または不在下(灰色棒)、40℃で8日間経過させた後の、分解物であるアミノピラジン及びフリムアミドの相対面積パーセンテージを示す。
図5Dは、フリマジンをATTの存在下(黒色棒)または不在下(灰色棒)、40℃で30日間経過させた後の、分解物であるアミノピラジン及びフリムアミドの相対面積パーセンテージを示す。合わせると、これらのデータもさらに、ATTが、分解物であるアミノピラジン及びフリムアミドの形成を減少させ、それによりフリムアミドを分解に対抗して安定させたことを実証した。
表13
表14
【0182】
まとめると、これらのデータからもさらに、ATTが、様々な温度で経時的にフリマジンを、分解物であるアミノピラジン及びフリムアミドになる分解に対抗して安定させたことが実証された。したがって、フリマジンが一定時間インキュベートされるまたは貯蔵される可能性がある溶液中にATTが含まれると、フリマジンが分解して分解生成物であるアミノピラジン及びフリムアミドになるのを抑制する、または減少させる(すなわち、フリマジンを安定させる)場合がある。
【0183】
実施例6
フリマジンの光安定性
上記のとおり、ATTは、様々な温度で経時的にフリマジンを分解に対抗して安定させた。したがって、フリマジンは、ATTの存在下では、ATTの不在下よりも温度安定性が高かった。この実施例では、ATTの存在下及び不在下でのフリマジンの光安定性を、室温及び40℃で調べた。
【0184】
具体的には、2倍濃度のATT原液を、50%プロピレングリコール:50%エタノール(v/v)の溶液で調製し、ATTの最終濃度は、64.4mg/mLであった。2倍濃度のフリマジン原液も、50%プロピレングリコール:50%エタノール(v/v)の溶液で調製し、フリマジンの最終濃度は、0.95mg/mLであった。1つ目のバイアル中で、2倍ATT原液を2倍フリマジン原液で1:1に希釈して、225mMのATT及び1.25mMのフリマジンを含有する溶液を作った。2つ目のバイアル中、2倍フリマジン原液を50%プロピレングリコール:50%エタノール(v/v)で1:1に希釈して、1.25mMのフリマジンを含有するがATTの添加は無い対照溶液(すなわち、「無添加フリマジン」対照)を作った。
【0185】
各バイアルの内容物を、別々の透明HPLCインサートバイアルに分配し、これらのHPLCバイアルを、明中(すなわち、頭上に蛍光灯が存在する状態で)室温(すなわち、約20℃)で、及び明中40℃で、放置した。各温度について、測定時点ごとに1つのHPLCバイアルが存在した。
【0186】
安定性は、注入量5μL及び検出262nmのHPLCにより測定した。各クロマトグラムにおいて、フリマジンピーク面積を求めた。面積(10
6)対時間(日数)でプロットすることにより、安定性曲線を作成した。室温及び40℃での曲線を、それぞれ、
図14A及び
図14Bに示す。安定性は、ATTの存在下、フリマジンが10%及び50%(すなわち、半減期)分解するのにかかる時間の倍差での増加として表した。表15は、明中、室温で、ATTの存在下及び不在下での、フリマジンの安定性を示す。表16は、明中、40℃で、ATTの存在下及び不在下での、フリマジンの安定性を示す。
表15
表16
【0187】
合わせると、これらのデータから、ATTが、光の存在下、様々な温度(例えば、室温及び40℃)でフリマジンを分解に対抗して安定させたことが実証され、したがって、フリマジンが一定時間インキュベートされるまたは貯蔵される可能性がある溶液中にATTが含まれると、光曝露によるフリマジンの分解(すなわち、光分解)を抑制しまたは減少させる場合がある。したがって、ATTは、フリマジンを光分解及び熱的分解に対抗して安定させた。
【0188】
実施例7
フリマジンの安定性
上記のとおり、ATTは、様々な温度でかつ光の存在下、経時的にフリマジンを分解に対抗して安定させた。ATTによるフリマジンの安定性をさらに調べるため、フリマジンの安定性を、異なる有機溶媒、すなわちDMSO中、室温、40℃、及び60℃で測定した。この試験は光の存在下で行った。
【0189】
具体的には、2倍濃度のATT原液を、DMSO溶液として調製し、ATTの最終濃度は、64.4mg/mLであった。2倍濃度のフリマジン原液も、DMSO溶液として調製し、フリマジンの最終濃度は、0.95mg/mLであった。1つ目のバイアル中で、2倍ATT原液を2倍フリマジン原液で1:1に希釈して、225mMのATT及び1.25mMのフリマジンを含有する溶液を作った。2つ目のバイアル中、フリマジンをDMSOで1:1に希釈して、1.25mMのフリマジンを含有するがATTの添加は無い対照溶液(すなわち、「無添加フリマジン」対照)を作った。
【0190】
各バイアルの内容物を、別々の透明HPLCインサートバイアルに分配し、これらのHPLCバイアルを、室温(すなわち、約20℃)、40℃、及び60℃で、放置した。各温度について、測定時点ごとに1つのHPLCバイアルが存在した。
【0191】
安定性は、注入量5μL及び検出262nmのHPLCにより測定した。各クロマトグラムにおいて、フリマジン面積パーセンテージを求めた。面積パーセンテージ対時間(日数)でプロットすることにより、安定性曲線を作成した。曲線を、
図15に示す。これらのデータは、ATTが、様々な温度(例えば、室温、40℃、及び60℃)で、DMSO中、フリマジンを分解に対抗して安定させることを実証した。
【0192】
実施例8
37℃でのフリマジンの安定性
上記のとおり、ATTは、様々な温度でかつ光の存在下、経時的にフリマジンを分解に対抗して安定させた。フリマジンの安定性をさらに調べるため、ATTならびにATT類似体であるTAK−0014及びTAK−0002の存在下または不在下、37℃で、発光を測定した。
【0193】
具体的には、フリマジン原液を、50%プロピレングリコール:50%エタノール(v/v)の溶液で調製し、フリマジンの最終濃度は、4.6mMであった。次いで、フリマジン原液を、50%プロピレングリコール:50%エタノール(v/v)で1:1に希釈して、2.3mMのフリマジンを含有するが、添加物であるATT、TAK−0014、及びTAK−0002は含まない対照溶液(すなわち、「無添加フリマジン」対照)を作った。ATT、TAK−0014、及びTAK−0002の400mM原液は、50%プロピレングリコール:50%エタノール(v/v)の溶液で調製した。次いで、ATT、TAK−0014、及びTAK−0002原液のそれぞれを、4.6mMフリマジン原液で1:1に希釈して、200mMのATT、TAK−0014、またはTAK−0002、及び2.3mMのフリマジンを含有する溶液を得た。
【0194】
各試料を、複数のアンバーガラス管に分け、暗インキュベーター中(すなわち、光の不在下)、37℃でインキュベートした。様々な時点で各試料から一定分量を採取し、すべての時点の試料が集まるまで、暗中(すなわち、光の不在下)−20℃で貯蔵した。
【0195】
分取分で発光を測定するため、各分取分を、緩衝液(NANOGLO緩衝液、Promega Corporation)で1:50に希釈して、46μMのフリマジンとした。これら希釈した分取分を、さらに緩衝液(NANOGLO緩衝液、Promega Corporation)で1:10に希釈して、4.6μMのフリマジンとした。各希釈液(すなわち、2回希釈した(0.1)分取分)50μLを、10%ウシ胎児血清(FBS)及び0.4ng/mLの発光酵素(NANOLUC酵素、Promega Corporation)を加えたCO
2非依存性培地50μLと混合した。ルミノメーター(GLOMAX Multi Plusルミノメーター、Promega Corporation)で発光を測定した。0日目の時点での相対光単位(RLU)を基準として、各時点でのRLU値を規格化した。各試料について、
図16Aに示すとおり0日目の時点(すなわち、t=0)からの活性パーセントを時間(日数)に対してプロットした。
図16Aでは、B−ATTはTAK−0002を表し、E−ATTはTAK−0014を表した。
【0196】
半減期は、GraphPad Prismソフトウェアを使用し、One Phase崩壊に設定して計算し、表17及び
図16Bに示す。表17は、
図16Aに記載された曲線から計算された半減期を示す(すなわち、0.1、これは、示される2回希釈した分取分の半減期を表した)。表17の誤差は、回帰計算からの標準誤差であり、Fzはフリマジンを表し、B−ATTはTAK−0002を表し、E−ATTはTAK−0014を表した。
【0197】
図16Bは、日数対試料の、37℃での半減期をプロットしたグラフであり、図中、Fzはフリマジンを表し、B−ATTはTAK−0002を表し、E−ATTはTAK−0014を表した。
図16Bにおいてもまた、0.1は2回希釈した分取分の半減期を表した。
【0198】
先の実施例で実証されたとおり、ATTは、様々な温度でかつ光の存在下、経時的にフリマジンを分解に対抗して安定させた。この実施例での結果は、フリマジンを含有する有機溶媒(例えば、50%プロピレングリコール:50%エタノール(v/v)に、ATT、TAK−0014、及びTAK−0002などのチオヌクレオシドが添加された場合、フリマジンからの発光の半減期が延びたことを実証した。この実施例での結果はまた、ATT、TAK−0014、及びTAK−0002などのチオヌクレオシドが、光の不在下(すなわち、暗中)、フリマジンを分解に対抗して安定させたことを実証した。合わせると、これらの結果は、チオヌクレオシドが、フリマジンを分解に対抗して安定させ、それによりフリマジンからの発光の半減期を延ばしたことを示した。
【0199】
実施例9
様々な有機溶媒中、37℃でのフリマジンの安定性
上記のとおり、ATT、TAK−0014、及びTAK−0002などのチオヌクレオシドは、様々な温度で、光の存在下、及び光の不在下(すなわち、暗中)、経時的にフリマジンを分解に対抗して安定させた。37℃でのフリマジンの安定性をさらに調べるため、様々な有機溶媒、すなわち、50%(v/v)プロピレングリコール(PG):50%(v/v)エタノール、60%(v/v)プロピレングリコール(PG):40%(v/v)エタノール、及び15%(v/v)グリセロール:85%(v/v)エタノールの存在下でフリマジンをインキュベートした後、発光を測定した。
【0200】
具体的には、この試験で使用した材料を、表18に示す。
表18
【0201】
フリマジンの1.25mM原液は、以下の溶液で調製した:a)50%プロピレングリコール:50%エタノール、1.25mMのフリマジン、250mMのATT;b)60%プロピレングリコール:40%エタノール、1.25mMのフリマジン、300mMのATT;c)15%グリセロール:85%エタノール、1.25mMのフリマジン、250mMのATT;及び在庫フリマジン(Promega Corporation)。最初にフリマジンを溶解させ、次いでATTを加えた。各試料を4mL作るため、2mgのフリマジン及び143mgのATT(250mMのATT)を加えた。300mMのATTの場合は、171mgのATTを加えた。
【0202】
これらの試料の一部分を、オーリングを備えたアンバー色ザルスタット管に分取し、次いで37℃で放置した。様々な時点で試料を取り出して、−20℃で放置し、すべてを一度にアッセイした。残りの試料は、15mL試験管に入れて−20℃で放置し、沈殿形成について観察した。
【0203】
試料をアッセイする前に、それらを室温(RT)まで加温し、ボルテックスすることにより、溶液から沈降したどのような物質も確実に再懸濁させた。各時点での各試料10μLを、490μLの緩衝液(NANOGLO緩衝液、Promega Corporation)に加えて混合することで、25μMのフリマジン溶液とした。在庫フリマジンについては、5μlを995μlの緩衝液(NANOGLO緩衝液、Promega Corporation)に希釈して、25μMのフリマジン溶液とした。次いで、25μM溶液を1:100に希釈(5μlを495μlに加える)して、0.25μMのフリマジン溶液とした(0.25μM溶液)。50μlのルシフェラーゼ酵素(NANOLUCルシフェラーゼ、Promega Corporation)を、10%FBS及び各0.25μM溶液50μLを加えたCO
2非依存性培地に希釈した。得られる希釈物を、RTで3分間インキュベートし、発光をルミノメーター(GLOMAX Multi plusルミノメーター、Promega Corporation)で検出した。試料中の自己発光をアッセイするため、試料を、10%FBSを加えたCO
2非依存性培地に1:125で希釈し(在庫フリマジンは1:500に希釈)、発光をルミノメーター(GLOMAX Multi plusルミノメーター、Promega Corporation)で検出した。
【0204】
0日目の時点(t=0)での相対光単位(RLU)の値を基準として、各時点でのRLU値を規格化した。各試料(0.25μM溶液)について、
図17に示すとおり規格化したRLUを時間(日数)に対してプロットした。これらのデータは、各有機溶媒について、フリマジンが、ATT存在下では、ATT不在下よりも安定性があることを実証した。フリマジンは、ATTを含む有機溶媒15%グリセロール:85%エタノール中の方が、ATTを含まない有機溶媒15%グリセロール:85%エタノール中よりも安定性があった。したがって、これらの結果は、上記の実施例の結果と合わせて、ATTが、様々な温度で、光の存在下、光の不在下、ならびにDMSO、50%(v/v)プロピレングリコール:50%(v/v)エタノール、及び15%グリセロール(v/v):85%(v/v)エタノールなどの有機溶媒中で、フリマジンを分解に対抗して安定させたことを実証した。合わせると、これらの結果は、チオヌクレオシド(例えば、ATT)が、フリマジンを分解に対抗して安定させ、それによりフリマジンからの活性(すなわち、発光)を向上させたことを示した。
【0205】
6.条項
完全性のため、本発明の様々な態様を、以下の番号付けした条項に記載する:
【0206】
条項1.以下を含む、組成物:(a)発光源基質;(b)有効量の、式(I)の化合物またはその互変異性体、
(I)、
【0207】
式中
【0208】
R
1は、水素、アルキル、置換アルキル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、カルボン酸、エステル、NR
aR
b、イミン、ヒドロキシル、またはオキソであり;
【0209】
R
2は、水素、NR
aR
b、イミン、アルキル、またはアリールであり;
【0210】
R
a及びR
bは、それぞれ独立して、水素、アルキル、またはアリールであり;ならびに
【0211】
(c)有機溶媒。
【0212】
条項2.発光酵素を含まない、条項1に記載の組成物。
【0213】
条項3.前記発光源基質は、分解に対抗して安定化されている、条項1に記載の組成物。
【0214】
条項4.前記発光源基質は、前記式(I)の化合物またはその互変異性体を含まない組成物と比較して、分解に対抗して安定化されている、条項3に記載の組成物。
【0215】
条項5.前記発光源基質は、光の存在下、分解に対抗して安定化されている、条項3または4に記載の組成物。
【0216】
条項6.前記発光源基質は、光の不在下、分解に対抗して安定化されている、条項3または4に記載の組成物。
【0217】
条項7.前記発光源基質は、−80℃〜60℃の温度で分解に対抗して安定化されている、条項3または4に記載の組成物。
【0218】
条項8.前記発光源基質は、セレンテラジンまたはその機能類似体である、条項1に記載の組成物。
【0219】
条項9.前記セレンテラジンまたは前記その機能類似体は、分解に対抗して安定化されている、条項8に記載の組成物。
【0220】
条項10.前記セレンテラジンまたは前記その機能類似体は、光の存在下、分解に対抗して安定化されている、条項9に記載の組成物。
【0221】
条項11.前記セレンテラジンまたは前記その機能類似体は、前記式(I)の化合物またはその互変異性体を含まない組成物と比較して、光の存在下、分解に対抗して安定化されている、条項10に記載の組成物。
【0222】
条項12.前記セレンテラジンまたは前記その機能類似体は、光の不在下、分解に対抗して安定化されている、条項9に記載の組成物。
【0223】
条項13.前記セレンテラジンまたは前記その機能類似体は、前記式(I)の化合物またはその互変異性体を含まない組成物と比較して、光の不在下、分解に対抗して安定化されている、条項12に記載の組成物。
【0224】
条項14.前記セレンテラジンまたは前記その機能類似体は、−80℃〜60℃の温度で分解に対抗して安定化されている、条項9に記載の組成物。
【0225】
条項15.前記セレンテラジンの機能類似体は、フリマジンである、条項8に記載の組成物。
【0226】
条項16.フリマジンは、光の存在下、分解に対抗して安定化されている、条項15に記載の組成物。
【0227】
条項17.フリマジンは、前記式(I)の化合物またはその互変異性体を含まない組成物と比較して、光の存在下、分解に対抗して安定化されている、条項16に記載の組成物。
【0228】
条項18.フリマジンは、光の不在下、分解に対抗して安定化されている、条項15に記載の組成物。
【0229】
条項19.フリマジンは、前記式(I)の化合物またはその互変異性体を含まない組成物と比較して、光の不在下、分解に対抗して安定化されている、条項18に記載の組成物。
【0230】
条項20.前記式(I)の化合物の前記有効量は、0.1mM超である、条項1に記載の組成物。
【0231】
条項21.前記式(I)の化合物の前記有効量は、1mM超である、条項20に記載の組成物。
【0232】
条項22.前記式(I)の化合物は、以下からなる群より選択される、条項1に記載の組成物:ATT、ATCA、3−(4−アミノ−5−オキソ−3−チオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)プロパン酸、テトラヒドロ−2−メチル−3−チオキソ−1,2,4−トリアジン−5,6−ジオン、4−((2−フリルメチレン)アミノ)−3−メルカプト−6−メチル−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オン、6−ベンジル−3−スルファニル−1,2,4−トリアジン−5−オール、4−アミノ−3−メルカプト−6−メチル−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オン、3−(5−オキソ−3−チオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)プロパン酸、(E)−6−メチル−4−((チオフェン−2−イルメチレン)アミノ)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、(E)−6−メチル−4−((3−ニトロベンジリデン)アミノ)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、(E)−4−((4−(ジエチルアミノ)ベンジリデン)アミノ)−6−メチル−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、ATCAエチルエステル、TAK−0014、TAK−0002、TAK−0021、TAK−0020、TAK−0018、TAK−0009、TAK−0007、TAK−0008、TAK−0003、TAK−0004、3−チオキソ−6−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、6−シクロプロピル−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、及び6−(ヒドロキシメチル)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン。
【0233】
条項23.前記式(I)の化合物はATTであり、ATTの前記有効量は、32mM超である、条項22に記載の組成物。
【0234】
条項24.ATTの前記有効量は、225mMである、条項23に記載の組成物。
【0235】
条項25.前記有機溶媒は、アルコール、プロピレングリコール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、グリセロール、及びそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、条項1に記載の組成物。
【0236】
条項26.前記有機溶媒は、エタノールとプロピレングリコールの組み合わせである、条項25に記載の組成物。
【0237】
条項27.前記有機溶媒は、エタノールとグリセロールの組み合わせである、条項25に記載の組成物。
【0238】
条項28.発光源基質の安定化方法であって、該方法は、有機溶媒の存在下、該発光源基質を、有効量の、式(I)の化合物またはその互変異性体と接触させ、それにより該発光源基質を分解に対抗して安定化させることを含み、
【0239】
前記式(I)の化合物は、以下のものであり
(I)、
【0240】
式中、
【0241】
R
1は、水素、アルキル、置換アルキル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、カルボン酸、エステル、NR
aR
b、イミン、ヒドロキシル、またはオキソであり;
【0242】
R
2は、水素、NR
aR
b、イミン、アルキル、またはアリールであり;かつ
【0243】
R
a及びR
bは、それぞれ独立して、水素、アルキル、またはアリールである、
前記方法。
【0244】
条項29.前記式(I)の化合物の前記有効量は、0.1mM超である、条項28に記載の方法。
【0245】
条項30.前記式(I)の化合物の前記有効量は、1mM超である、条項29に記載の方法。
【0246】
条項31.前記式(I)の化合物は、以下からなる群より選択される、条項28に記載の方法:ATT、ATCA、3−(4−アミノ−5−オキソ−3−チオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)プロパン酸、テトラヒドロ−2−メチル−3−チオキソ−1,2,4−トリアジン−5,6−ジオン、4−((2−フリルメチレン)アミノ)−3−メルカプト−6−メチル−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オン、6−ベンジル−3−スルファニル−1,2,4−トリアジン−5−オール、4−アミノ−3−メルカプト−6−メチル−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オン、3−(5−オキソ−3−チオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)プロパン酸、(E)−6−メチル−4−((チオフェン−2−イルメチレン)アミノ)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、(E)−6−メチル−4−((3−ニトロベンジリデン)アミノ)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、(E)−4−((4−(ジエチルアミノ)ベンジリデン)アミノ)−6−メチル−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、ATCAエチルエステル、TAK−0014、TAK−0002、TAK−0021、TAK−0020、TAK−0018、TAK−0009、TAK−0007、TAK−0008、TAK−0003、TAK−0004、3−チオキソ−6−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、6−シクロプロピル−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、及び6−(ヒドロキシメチル)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン。
【0247】
条項32.前記式(I)の化合物はATTであり、該ATTの前記有効量は、32mM超である、条項31に記載の方法。
【0248】
条項33.前記ATTの前記有効量は、225mMである、条項32に記載の方法。
【0249】
条項34.発光源基質は、光の存在下、分解に対抗して安定化されている、条項28に記載の方法。
【0250】
条項35.前記発光源基質は、光の不在下、分解に対抗して安定化されている、条項28に記載の方法。
【0251】
条項36.前記発光源基質は、−80℃〜60℃の温度で分解に対抗して安定化されている、条項28に記載の方法。
【0252】
条項37.前記発光源基質は、セレンテラジンまたはその機能類似体である、条項28に記載の方法。
【0253】
条項38.前記セレンテラジンの機能類似体は、フリマジンである、条項37に記載の方法。
【0254】
条項39.フリマジンは、光の存在下、分解に対抗して安定化されている、条項38に記載の方法。
【0255】
条項40.フリマジンは、光の不在下、分解に対抗して安定化されている、条項38に記載の方法。
【0256】
条項41.前記有機溶媒は、アルコール、プロピレングリコール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、グリセロール、及びそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、条項28に記載の方法。
【0257】
条項42.前記有機溶媒は、エタノールとプロピレングリコールの組み合わせである、条項41に記載の方法。
【0258】
条項43.前記有機溶媒は、エタノールとグリセロールの組み合わせである、条項41に記載の方法。
【0259】
条項44.単独の容器中に条項1に記載の組成物を含むキットであって、前記式(I)の化合物が、前記発光源基質を安定させる、前記キット。
【0260】
条項45.前記発光源基質は、セレンテラジンまたはその機能類似体である、条項44に記載のキット。
【0261】
条項46.前記セレンテラジンの機能類似体は、フリマジンである、条項45に記載のキット。
【0262】
条項47.前記式(I)の化合物の前記有効量は、0.1mM超である、条項44に記載のキット。
【0263】
条項48.前記式(I)の化合物の前記有効量は、1mM超である、条項47に記載のキット。
【0264】
条項49.条項44に記載のキットであって、前記式(I)の化合物は、以下からなる群より選択される、前記キット:ATT、ATCA、3−(4−アミノ−5−オキソ−3−チオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)プロパン酸、テトラヒドロ−2−メチル−3−チオキソ−1,2,4−トリアジン−5,6−ジオン、4−((2−フリルメチレン)アミノ)−3−メルカプト−6−メチル−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オン、6−ベンジル−3−スルファニル−1,2,4−トリアジン−5−オール、4−アミノ−3−メルカプト−6−メチル−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オン、3−(5−オキソ−3−チオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)プロパン酸、(E)−6−メチル−4−((チオフェン−2−イルメチレン)アミノ)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、(E)−6−メチル−4−((3−ニトロベンジリデン)アミノ)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、(E)−4−((4−(ジエチルアミノ)ベンジリデン)アミノ)−6−メチル−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、ATCAエチルエステル、TAK−0014、TAK−0002、TAK−0021、TAK−0020、TAK−0018、TAK−0009、TAK−0007、TAK−0008、TAK−0003、TAK−0004、3−チオキソ−6−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、6−シクロプロピル−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、及び6−(ヒドロキシメチル)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン。
【0265】
条項50.前記式(I)の化合物はATTであり、ATTの前記有効量は、32mM超である、条項49に記載のキット。
【0266】
条項51.ATTの前記有効量は、225mMである、条項50に記載のキット。
【0267】
条項52.前記有機溶媒は、アルコール、プロピレングリコール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、グリセロール、及びそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、条項44に記載のキット。
【0268】
条項53.前記有機溶媒は、エタノールとプロピレングリコールの組み合わせである、条項52に記載のキット。
【0269】
条項54.前記有機溶媒は、エタノールとプロピレングリコールの組み合わせである、条項53に記載のキット。
【0270】
当然のことながら、上記の詳細な説明及び付随する実施例は、例示にすぎず、本発明の範囲にかけられる制限と受け取られることはない。本発明の範囲は、添付の請求項及びその等価形態によってのみ定義される。
【0271】
開示される実施形態に対する様々な変更及び修飾が、当業者には明らかであるだろう。そのような変更及び修飾は、化学構造、置換基、誘導体、中間体、合成、組成物、配合、または本発明の使用方法に関連するものも含めて、制限無く、本発明の精神及び範囲から逸脱することなくなされる場合がある。
本発明の好ましい態様は、下記の通りである。
〔1〕(a)発光源基質;
(b)有効量の、式(I)の化合物またはその互変異性体、
式中
R1は、水素、アルキル、置換アルキル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、カルボン酸、エステル、NRaRb、イミン、ヒドロキシル、またはオキソであり;
R2は、水素、NRaRb、イミン、アルキル、またはアリールであり;
Ra及びRbは、それぞれ独立して、水素、アルキル、またはアリールであり;ならびに (c)有機溶媒、
を含む、組成物。
〔2〕発光酵素を含まない、前記〔1〕に記載の組成物。
〔3〕前記発光源基質が、分解に対して安定化されている、前記〔1〕に記載の組成物。
〔4〕前記発光源基質が、前記式(I)の化合物またはその互変異性体を含まない組成物と比較して、分解に対して安定化されている、前記〔3〕に記載の組成物。
〔5〕前記発光源基質が、光の存在下、分解に対して安定化されている、前記〔3〕または〔4〕に記載の組成物。
〔6〕前記発光源基質が、光の不在下、分解に対して安定化されている、前記〔3〕または〔4〕に記載の組成物。
〔7〕前記発光源基質が、−80℃〜60℃の温度で分解に対して安定化されている、前記〔3〕または〔4〕に記載の組成物。
〔8〕前記発光源基質が、セレンテラジンまたはその機能類似体である、前記〔1〕に記載の組成物。
〔9〕前記セレンテラジンまたはその機能類似体が、分解に対して安定化されている、前記〔8〕に記載の組成物。
〔10〕前記セレンテラジンまたはその機能類似体が、光の存在下、分解に対して安定化されている、前記〔9〕に記載の組成物。
〔11〕前記セレンテラジンまたはその機能類似体が、前記式(I)の化合物またはその互変異性体を含まない組成物と比較して、光の存在下、分解に対して安定化されている、前記〔10〕に記載の組成物。
〔12〕前記セレンテラジンまたはその機能類似体が、光の不在下、分解に対して安定化されている、前記〔9〕に記載の組成物。
〔13〕前記セレンテラジンまたはその機能類似体が、前記式(I)の化合物またはその互変異性体を含まない組成物と比較して、光の不在下、分解に対して安定化されている、前記〔12〕に記載の組成物。
〔14〕前記セレンテラジンまたはその機能類似体が、−80℃〜60℃の温度で分解に対して安定化されている、前記〔9〕に記載の組成物。
〔15〕前記セレンテラジンの機能類似体が、フリマジンである、前記〔8〕に記載の組成物。
〔16〕フリマジンが、光の存在下、分解に対して安定化されている、前記〔15〕に記載の組成物。
〔17〕フリマジンが、前記式(I)の化合物またはその互変異性体を含まない組成物と比較して、光の存在下、分解に対して安定化されている、前記〔16〕に記載の組成物。
〔18〕フリマジンが、光の不在下、分解に対して安定化されている、前記〔15〕に記載の組成物。
〔19〕フリマジンが、前記式(I)の化合物またはその互変異性体を含まない組成物と比較して、光の不在下、分解に対して安定化されている、前記〔18〕に記載の組成物。
〔20〕前記式(I)の化合物の前記有効量が、0.1mM超である、前記〔1〕に記載の組成物。
〔21〕前記式(I)の化合物の前記有効量が、1mM超である、前記〔20〕に記載の組成物。
〔22〕前記式(I)の化合物が、以下からなる群より選択される、前記〔1〕に記載の組成物:ATT、ATCA、3−(4−アミノ−5−オキソ−3−チオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)プロパン酸、テトラヒドロ−2−メチル−3−チオキソ−1,2,4−トリアジン−5,6−ジオン、4−((2−フリルメチレン)アミノ)−3−メルカプト−6−メチル−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オン、6−ベンジル−3−スルファニル−1,2,4−トリアジン−5−オール、4−アミノ−3−メルカプト−6−メチル−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オン、3−(5−オキソ−3−チオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)プロパン酸、(E)−6−メチル−4−((チオフェン−2−イルメチレン)アミノ)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、(E)−6−メチル−4−((3−ニトロベンジリデン)アミノ)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、(E)−4−((4−(ジエチルアミノ)ベンジリデン)アミノ)−6−メチル−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、ATCAエチルエステル、TAK−0014、TAK−0002、TAK−0021、TAK−0020、TAK−0018、TAK−0009、TAK−0007、TAK−0008、TAK−0003、TAK−0004、3−チオキソ−6−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、6−シクロプロピル−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、及び6−(ヒドロキシメチル)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン。
〔23〕前記式(I)の化合物が、ATTであり、ATTの前記有効量が、32mM超である、前記〔22〕に記載の組成物。
〔24〕ATTの前記有効量が、225mMである、前記〔23〕に記載の組成物。
〔25〕前記有機溶媒が、アルコール、プロピレングリコール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、グリセロール、及びそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、前記〔1〕に記載の組成物。
〔26〕前記有機溶媒が、エタノールとプロピレングリコールとの組み合わせである、前記〔25〕に記載の組成物。
〔27〕前記有機溶媒が、エタノールとグリセロールとの組み合わせである、前記〔25〕に記載の組成物。
〔28〕発光源基質の安定化方法であって、該方法が、有機溶媒の存在下、該発光源基質を、有効量の、式(I)の化合物またはその互変異性体と接触させ、それにより該発光源基質を分解に対して安定化させることを含み、
前記式(I)の化合物が、以下のものであり
式中、
R1は、水素、アルキル、置換アルキル、アルキル−アリール、アルキル−ヘテロアリール、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール、カルボン酸、エステル、NRaRb、イミン、ヒドロキシル、またはオキソであり;
R2は、水素、NRaRb、イミン、アルキル、またはアリールであり;かつ
Ra及びRbは、それぞれ独立して、水素、アルキル、またはアリールである、
前記方法。
〔29〕前記式(I)の化合物の前記有効量が、0.1mM超である、前記〔28〕に記載の方法。
〔30〕前記式(I)の化合物の前記有効量が、1mM超である、前記〔29〕に記載の方法。
〔31〕前記式(I)の化合物が、以下からなる群より選択される、前記〔28〕に記載の方法:ATT、ATCA、3−(4−アミノ−5−オキソ−3−チオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)プロパン酸、テトラヒドロ−2−メチル−3−チオキソ−1,2,4−トリアジン−5,6−ジオン、4−((2−フリルメチレン)アミノ)−3−メルカプト−6−メチル−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オン、6−ベンジル−3−スルファニル−1,2,4−トリアジン−5−オール、4−アミノ−3−メルカプト−6−メチル−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オン、3−(5−オキソ−3−チオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)プロパン酸、(E)−6−メチル−4−((チオフェン−2−イルメチレン)アミノ)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、(E)−6−メチル−4−((3−ニトロベンジリデン)アミノ)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、(E)−4−((4−(ジエチルアミノ)ベンジリデン)アミノ)−6−メチル−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、ATCAエチルエステル、TAK−0014、TAK−0002、TAK−0021、TAK−0020、TAK−0018、TAK−0009、TAK−0007、TAK−0008、TAK−0003、TAK−0004、3−チオキソ−6−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、6−シクロプロピル−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、及び6−(ヒドロキシメチル)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン。
〔32〕前記式(I)の化合物が、ATTであり、該ATTの前記有効量が、32mM超である、前記〔31〕に記載の方法。
〔33〕前記ATTの前記有効量が、225mMである、前記〔32〕に記載の方法。
〔34〕発光源基質が、光の存在下、分解に対して安定化されている、前記〔28〕に記載の方法。
〔35〕前記発光源基質が、光の不在下、分解に対して安定化されている、前記〔28〕に記載の方法。
〔36〕前記発光源基質が、−80℃〜60℃の温度で分解に対して安定化されている、前記〔28〕に記載の方法。
〔37〕前記発光源基質が、セレンテラジンまたはその機能類似体である、前記〔28〕に記載の方法。
〔38〕前記セレンテラジンの機能類似体が、フリマジンである、前記〔37〕に記載の方法。
〔39〕フリマジンが、光の存在下、分解に対して安定化されている、前記〔38〕に記載の方法。
〔40〕フリマジンが、光の不在下、分解に対して安定化されている、前記〔38〕に記載の方法。
〔41〕前記有機溶媒が、アルコール、プロピレングリコール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、グリセロール、及びそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、前記〔28〕に記載の方法。
〔42〕前記有機溶媒が、エタノールとプロピレングリコールとの組み合わせである、前記〔41〕に記載の方法。
〔43〕前記有機溶媒が、エタノールとグリセロールとの組み合わせである、前記〔41〕に記載の方法。
〔44〕単独の容器中に前記〔1〕に記載の組成物を含むキットであって、前記式(I)の化合物が、前記発光源基質を安定化させる、前記キット。
〔45〕前記発光源基質が、セレンテラジンまたはその機能類似体である、前記〔44〕に記載のキット。
〔46〕前記セレンテラジンの機能類似体が、フリマジンである、前記〔45〕に記載のキット。
〔47〕前記式(I)の化合物の前記有効量が、0.1mM超である、前記〔44〕に記載のキット。
〔48〕前記式(I)の化合物の前記有効量が、1mM超である、前記〔47〕に記載のキット。
〔49〕前記〔44〕に記載のキットであって、前記式(I)の化合物が、以下からなる群より選択される、前記キット:ATT、ATCA、3−(4−アミノ−5−オキソ−3−チオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)プロパン酸、テトラヒドロ−2−メチル−3−チオキソ−1,2,4−トリアジン−5,6−ジオン、4−((2−フリルメチレン)アミノ)−3−メルカプト−6−メチル−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オン、6−ベンジル−3−スルファニル−1,2,4−トリアジン−5−オール、4−アミノ−3−メルカプト−6−メチル−1,2,4−トリアジン−5(4H)−オン、3−(5−オキソ−3−チオキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1,2,4−トリアジン−6−イル)プロパン酸、(E)−6−メチル−4−((チオフェン−2−イルメチレン)アミノ)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、(E)−6−メチル−4−((3−ニトロベンジリデン)アミノ)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、(E)−4−((4−(ジエチルアミノ)ベンジリデン)アミノ)−6−メチル−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、ATCAエチルエステル、TAK−0014、TAK−0002、TAK−0021、TAK−0020、TAK−0018、TAK−0009、TAK−0007、TAK−0008、TAK−0003、TAK−0004、3−チオキソ−6−(トリフルオロメチル)−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、6−シクロプロピル−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン、及び6−(ヒドロキシメチル)−3−チオキソ−3,4−ジヒドロ−1,2,4−トリアジン−5(2H)−オン。
〔50〕前記式(I)の化合物が、ATTであり、ATTの前記有効量が、32mM超である、前記〔49〕に記載のキット。
〔51〕ATTの前記有効量が、225mMである、前記〔50〕に記載のキット。
〔52〕前記有機溶媒が、アルコール、プロピレングリコール、ジメチルスルホキシド(DMSO)、アセトニトリル、グリセロール、及びそれらの任意の組み合わせからなる群より選択される、前記〔44〕に記載のキット。
〔53〕前記有機溶媒が、エタノールとプロピレングリコールとの組み合わせである、前記〔52〕に記載のキット。
〔54〕前記有機溶媒が、エタノールとプロピレングリコールとの組み合わせである、前記〔53〕に記載のキット。