(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コントローラは、比例制御論理、積分制御論理、微分制御論理、又はその組合せを含む非モデルベースの制御論理を実行して前記送風機ベーン位置に対する前記基準値を導出するように構成されている、
請求項1に記載のシステム。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明の1又は2以上の特定の実施形態について以下に説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を行う取り組みの一環として、本明細書では、実際の実施構成の全ての特徴については説明しない場合がある。あらゆる技術又は設計プロジェクトと同様に、このような何らかの実際の実施構成の開発において、システム及び/又はビジネスに関連した制約への準拠など、実施構成毎に異なる可能性のある開発者の特定の目標を達成するために多数の実施時固有の決定が行われる点は理解されたい。その上、このような開発努力は、複雑で多大な時間を必要とする場合があるが、それにも関わらず、本開示の利点を有する当業者にとっては、設計、製作、及び製造の日常的な業務である点を理解されたい。
【0012】
本発明の様々な実施形態の要素を導入する時に、冠詞「a」、「an」、「the」、及び「said」は、要素の1又は2以上が存在することを意味するように意図している。用語「備える」、「含む」、及び「有する」は、包含的であり、かつ列挙した要素以外に追加の要素が存在する場合があることを意味するように意図している。
【0013】
以下で詳細に検討されるように、開示する実施形態は、全体的に、排気ガス再循環(EGR)を有するガスタービンシステムに関し、より詳細には、EGRを用いたガスタービンシステムの量論的作動に関する。例えば、ガスタービンシステムは、排気ガス再循環経路に沿って排気ガスを再循環させ、再循環された排気ガスの少なくとも一部と共に燃料及び酸化剤を量論的に燃焼させ、かつ様々な目標システムにおいて使用するために排気ガスを取り込むよう構成することができる。量論的燃焼と共に排気ガスを再循環することによって、排気ガス中の二酸化炭素(CO
2)の濃度レベルを上昇させるのに役立ち、種々の目標システムで使用するためにCO
2及び窒素(N
2)を分離及び精製するよう後処理することができる。ガスタービンシステムはまた、排気ガス再循環経路に沿って種々の排気ガス処理(例えば、熱回収、触媒反応、その他)を利用し、これによりCO
2の濃度レベルを上昇させ、他のエミッション(例えば、一酸化炭素、窒素酸化物、及び未燃炭化水素)の濃度レベルを低下させ、エネルギー回収(例えば、熱回収ユニットを用いて)を向上させることができる。更に、ガスタービンエンジンは、1又は2以上の拡散火炎(例えば、拡散燃料ノズルを用いて)、予混合火炎(例えば、予混合燃料ノズルを用いて)、又はこれらの何らかの組合せを用いて燃料及び酸化剤を燃焼させるように構成することができる。特定の実施形態において、拡散火炎は、量論的燃焼の一定の限度内に安定性及び作動を維持するのに役立つことができ、これは次に、CO
2の生成を増加させるのに役立つ。例えば、拡散火炎で作動するガスタービンシステムは、予混合火炎で作動するガスタービンシステムと比べてより大量のEGRを可能にすることができる。次に、EGRの増量は、CO
2生成を増加させるのに役立つ。可能な目標システムは、原油二次回収(EOR)システムなどのパイプライン、貯蔵タンク、炭素隔離システム、及び炭化水素生成システムを含む。
【0014】
本明細書に説明するシステム及び方法は、熱回収蒸気発生(HRSG)システムを通して流体(例えば、タービン排気ガス)を吸入し、再利用送風機を通して流体の圧力を調節し、及び/又はタービンシステム圧縮機への再循環送出のためにEGR冷却器を通して流体を冷却するのに適切な排気ガス(EG)加工システム(例えば、排気再循環ループ)を提供する。従って、EG加工システムを通した圧力比は、以下でより詳細に説明するように、タービンシステムを通した電力生成を改善するように調節することができ、及び/又は製品ガスの生成を改善することができる。EG加工システムを含む本明細書に説明する様々なシステムを制御するのに適切な制御システムも提供する。例えば、制御システムは、他の調節の中でも取りわけ、再利用送風機に含まれるベーンを調節して、排気再循環ループ内の圧力を調整することができる。
【0015】
上述の事項を考慮に入れて、
図1は、タービンベースのサービスシステム14に関連する炭化水素生成システム12を有するシステム10の実施形態の図である。以下でより詳細に検討するように、タービンベースのサービスシステム14の種々の実施形態は、電力、機械出力、及び流体(例えば、排気ガス)などの種々のサービスを炭化水素生成システム12に提供し、オイル及び/又はガスの生成又は取り出しを促進するよう構成される。図示の実施形態において、炭化水素生成システム12は、オイル/ガス抽出システム16及び原油二次回収(EOR)システム18を含み、これらは、地下リザーバ20(例えば、オイル、ガス、又は炭化水素リザーバ)に連結される。オイル/ガス抽出システム16は、オイル/ガス井戸26に連結されたクリスマスツリー又は生産ツリー24のような様々な坑外設備22を含む。更に、井戸26は、地中32にある掘削ボア30を通って地下リザーバ20まで延びる1又は2以上の管体28を含むことができる。ツリー24は、地下リザーバ20との間で圧力を調節し流れを制御する、1又は2以上のバルブ、チョーク、分離スリーブ、噴出防止装置、及び種々の流れ制御装置を含む。ツリー24は、一般に、地下リザーバ20の外への生産流体(例えば、オイル又はガス)の流れを制御するのに使用されるが、EORシステム18は、1又は2以上の流体を地下リザーバ20内に注入することによりオイル又はガスの生産を増大させることができる。
【0016】
従って、EORシステム18は、地中32にあるボア38を通って地下リザーバ20内に延びる1又は2以上の管体36を有する流体注入システム34を含むことができる。例えば、EORシステム18は、1又は2以上の流体40(ガス、蒸気、水、化学物質、又はこれらの何らかの組合せ)を流体注入システム34に送ることができる。例えば、以下でより詳細に検討するように、EORシステム18は、タービンベースのサービスシステム14に連結され、その結果、システム14は、排気ガス42(例えば、実質的に又は完全に酸素を伴わない)をEORシステム18に送り、注入流体40として用いることができるようになる。流体注入システム34は、矢印44で示されるように、流体40(例えば、排気ガス42)を1又は2以上の管体36を通って地下リザーバ20に送る。注入流体40は、オイル/ガス井戸26の管体28からオフセット距離46だけ離れた管体36を通って地下リザーバ20に流入する。従って、注入流体40は、地下リザーバ20内に配置されたオイル/ガス48を移動させ、矢印50で示されるように、オイル/ガス48を炭化水素生成システム12の1又は2以上の管体28を通って上方に送り出す。以下でより詳細に検討するように、注入流体40は、炭化水素生成システム12によって必要に応じて施設内で排気ガス42を発生させることができるタービンベースのサービスシステム14から生じた排気ガス42を含むことができる。換言すると、タービンベースのシステム14は、1又は2以上のサービス(例えば、電力、機械出力、蒸気、水(例えば、脱塩水)と、炭化水素生成システム12が使用する排気ガス(例えば、実質的に酸素を伴わない)とを同時に発生させ、これによりこのようなサービスの外部供給源への依存を低減又は排除することができる。
【0017】
図示の実施形態において、タービンベースのサービスシステム14は、量論的排気ガス再循環(SEGR)ガスタービンシステム52及び排気ガス(EG)処理システム54を含む。ガスタービンシステム52は、燃料希薄制御モード又は燃料リッチ制御モードのような、量論的燃焼作動モード(例えば、量論的制御モード)及び非量論的燃焼作動モード(例えば、非量論的制御モード)で作動するよう構成することができる。量論的制御モードにおいては、燃焼は、全体的に、燃料及び酸化剤の実質的に化学量論比で生じ、これにより実質的に量論的燃焼を生じることになる。特に、量論的燃焼は、一般に、燃焼生成物が実質的に又は完全に未燃燃料及び酸化剤を含まないように、燃焼反応において燃料及び酸化剤の実質的に全てを消費することを伴う。量論的燃焼の1つの尺度は、当量比すなわちファイ(Φ)であり、量論的燃料/酸化剤比に対する実際の燃料/酸化剤比の割合である。1.0よりも大きい当量比は、燃料及び酸化剤の燃料リッチ燃焼をもたらし、他方、1.0よりも小さい当量比は、燃料及び酸化剤の燃料希薄燃焼をもたらす。対照的に、当量比1.0は、燃料リッチでもなく燃料希薄でもない燃焼をもたらし、従って、燃焼反応において燃料及び酸化剤の全てを実質的に消費する。開示する実施形態の文脈において、用語「量論的」又は「実質的に量論」とは、約0.95〜約1.05の当量比を指すことができる。しかし、開示する実施形態はまた、当量比1.0±0.01、0.02、0.03、0.04、0.05、又はそれ以上を含むことができる。この場合も同様に、タービンベースのサービスシステム14における燃料及び酸化剤の量論的燃焼は、残存する未燃燃料又は酸化剤が実質的に存在しない燃焼生成物又は排気ガス(例えば、42)をもたらすことができる。例えば、排気ガス42は、1、2、3、4、又は5容積パーセント未満の酸化剤(例えば、酸素)、未燃燃料又は炭化水素(例えば、HC)、窒素酸化物(例えば、NOx)、一酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(例えば、SOx)、水素、及び他の不完全燃焼生成物を有することができる。別の実施例によれば、排気ガス42は、約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、1000、2000、3000、4000、又は5000ppmv(百万分の1体積)未満の酸化剤(例えば、酸素)、未燃燃料又は炭化水素(例えば、HC)、窒素酸化物(例えば、NOx)、一酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(例えば、SO
X)、水素、及び他の不完全燃焼生成物を有することができる。しかし、開示する実施形態はまた、排気ガス42中の他の範囲の残留燃料、酸化剤、及び他のエミッションレベルを生成する。本明細書で使用される場合、用語「エミッション」、「エミッションレベル」、及び「エミッション目標」は、特定の燃焼生成物(例えば、NOx、CO、SOx、O
2、N
2、H
2、HCs、その他)の濃度レベルを指すことができ、これらは、再循環されたガスストリーム、放出されたガスストリーム(例えば、大気中に排気された)、及び種々の目標システム(例えば、炭化水素生成システム12)において使用されるガスストリーム中に存在することができる。
【0018】
SEGRガスタービンシステム52及びEG加工システム54は、異なる実施形態において様々な構成要素を含むことができるが、図示のEG加工システム54は、熱回収蒸気発電機(HRSG)56及び排気ガス再循環(EGR)システム58を含み、これらは、SEGRガスタービンシステム52から生じた排気ガス60を受け入れて処理する。HRSG56は、1又は2以上の熱交換器、凝縮機、及び種々の熱回収設備を含むことができ、これらは全体として、排気ガス60からの熱を水ストリームに伝達して蒸気62を発生させるよう機能する。蒸気62は、1又は2以上の蒸気タービン、EORシステム18、又は炭化水素生成システム12の他のいずれかの部分において用いることができる。例えば、HRSG56は、低圧、中圧、及び/又は高圧の蒸気62を生成することができ、これらは、低圧、中圧、及び高圧蒸気タービン段又はEORシステム18の異なる用途に選択的に適用することができる。蒸気62に加えて、脱塩水のような処理水64は、HRSG56、EGRシステム58、及び/又はEG加工システム54又はSEGRガスタービンシステム52の別の部分によって生成することができる。処理水64(例えば、脱塩水)は、内陸又は砂漠地帯などの水不足の領域において特に有用とすることができる。処理水64は、SEGRガスタービンシステム52内で燃料の燃焼を生じる大量の空気によって少なくとも部分的に生成することができる。蒸気62及び水64の施設内での生成は、多くの用途(炭化水素生成システム12を含む)で有益であるが、排気ガス42、60の施設内での生成は、SEGRガスタービンシステム52から生成される低酸素含有、高圧及び熱に起因して、EORシステム18に特に有益とすることができる。従って、HRSG56、EGRシステム58、及び/又はEG加工システム54の別の部分は、排気ガス66をSEGRガスタービンシステム52に出力又は再循環できると同時に、排気ガス42を炭化水素生成システム12と共に使用するためにEORシステム18に送ることができる。同様に、排気ガス42は、炭化水素生成システム12のEORシステム18にて使用するためにSEGRガスタービンシステム52から直接(すなわち、EG加工システム54を通過することなく)抽出することができる。
【0019】
排気ガス再循環は、EG加工システム54のEGRシステム58により処理される。例えば、EGRシステム58は、1又は2以上の導管、バルブ、ブロア、排気ガス処理システム(例えば、フィルタ、粒子状物質除去ユニット、ガス分離ユニット、ガス精製ユニット、熱交換器、熱回収ユニット、除湿ユニット、触媒ユニット、化学物質注入ユニット、又はその組合せ)、及び制御部を含み、排気ガス再循環経路に沿ってSEGRガスタービンシステム52の出力(例えば、排気された排気ガス60)から入力(例えば、吸入された排気ガス66)まで排気ガスを再循環するようにする。図示の実施形態において、SEGRガスタービンシステム52は、1又は2以上の圧縮機を有する圧縮機セクションに排気ガス66を吸入させ、これにより排気ガス66を圧縮して、酸化剤68及び1又は2以上の燃料70の吸入と共に燃焼器セクションにおいて使用する。酸化剤68は、周囲空気、純酸素、酸素富化空気、酸素低減空気、酸素−窒素混合気、又は燃料70の燃焼を促進する何らかの好適な酸化剤を含むことができる。燃料70は、1又は2以上のガス燃料、液体燃料、又は何らかのこれらの組合せを含むことができる。例えば、燃料70は、天然ガス、液化天然ガス(LNG)、シンガス、メタン、エタン、プロパン、ブタン、ナフサ、ケロシン、ディーゼル燃料、エタノール、メタノール、バイオ燃料、又は何らかのこれらの組合せを含むことができる。
【0020】
SEGRガスタービンシステム52は、燃焼器セクションにおいて排気ガス66、酸化剤68、及び燃料70を混合して燃焼させ、これによりタービンセクションにおいて1又は2以上のタービン段を駆動する高温の燃焼ガス又は排気ガス60を発生する。特定の実施形態において、燃焼器セクションにおける各燃焼器は、1又は2以上の予混合燃料ノズル、1又は2以上の拡散燃料ノズル、又は何らかのこれらの組合せを含む。例えば、各予混合燃料ノズルは、燃料ノズルの内部で、及び/又は燃料ノズルの部分的に上流側で酸化剤68と燃料70を混合し、これにより予混合燃焼(例えば、予混合火炎)のため酸化剤−燃料混合気を燃料ノズルから燃焼ゾーンに注入するよう構成することができる。別の実施例によれば、各拡散燃料ノズルは、酸化剤68及び燃料70の流れを燃料ノズル内で分離し、これにより拡散燃焼(例えば、拡散火炎)のため酸化剤68及び燃料70を燃料ノズルから燃焼ゾーンに個別に注入するよう構成することができる。特に、拡散燃料ノズルによって提供される拡散燃焼は、初期燃焼のポイントすなわち火炎領域まで酸化剤68及び燃料70の混合を遅延させる。拡散燃料ノズルを利用する実施形態において、拡散火炎は、一般に酸化剤68及び燃料70の別個のストリームの間(すなわち、酸化剤68及び燃料70が混合される時に)の化学量論ポイントにて形成されるので、火炎安定性を向上させることができる。特定の実施形態において、1又は2以上の希釈剤(例えば、排気ガス60、蒸気、窒素、又は別の不活性ガス)は、拡散燃料ノズル又は予混合燃料ノズルの何れかにおいて酸化剤68、燃料70、又は両方と予混合することができる。これに加えて、1又は2以上の希釈剤(例えば、排気ガス60、蒸気、窒素、又は別の不活性ガス)は、各燃焼器内での燃焼ポイントにて又はその下流側にて燃焼器内に注入することができる。これらの希釈剤を使用することにより、火炎(例えば、予混合火炎又は拡散火炎)の調質を助け、これにより一酸化窒素(NO)及び二酸化窒素(NO
2)などのNOxエミッションの低減を助けることができる。火炎のタイプに関係なく、燃焼は、高温の燃焼ガス又は排気ガス60を生成して、1又は2以上のタービン段を駆動する。各タービン段が排気ガス60によって駆動されると、SEGRガスタービンシステム52は、機械出力72及び/又は電力74(例えば、発電機を通じて)を発生する。システム52はまた、排気ガス60を出力し、更に水64を出力することができる。この場合も同様に、水64は、脱塩水などの処理水とすることができ、これは、設備内又は設備外での様々な用途で有用とすることができる。
【0021】
排気ガスの抽出はまた、1又は2以上の抽出ポイント76を用いてSEGRガスタービンシステム52により提供される。例えば、図示の実施形態は、抽出ポイント76から排気ガス42を受け入れ、該排気ガス42を処理して、次いで、種々の目標システムに排気ガス42を供給又は分配する排気ガス(EG)抽出システム80及び排気ガス(EG)処理システム82を有する排気ガス(EG)供給システム78を含む。目標システムは、EORシステム18、及び/又はパイプライン86、貯蔵タンク88、又は炭素隔離システム90などの他のシステムを含むことができる。EG抽出システム80は、1又は2以上の導管、バルブ、制御部、及び流れ分離装置を含むことができ、これらは、排気ガス42を酸化剤68、燃料70、及び他の汚染物質から隔離すると同時に、抽出した排気ガス42の温度、圧力、及び流量を制御するのを可能にする。EG処理システム82は、1又は2以上の熱交換器(例えば、熱回収蒸気発電機などの熱回収ユニット、凝縮機、冷却器、又はヒーター)、触媒システム(例えば、酸化触媒システム)、粒子状物質及び/又は水除去システム(例えば、ガス脱水ユニット、慣性力選別装置、凝集フィルタ、水不透過性フィルタ、及び他のフィルタ)、化学物質注入システム、溶剤ベース処理システム(例えば、吸収器、フラッシュタンク、その他)、炭素捕捉システム、ガス分離システム、ガス精製システム、及び/又は溶剤ベース処理システム、排気ガス圧縮機、これらのいずれかの組合せを含むことができる。EG処理システム82のこれらのサブシステムにより、温度、圧力、流量、水分含有量(例えば、水分除去量)、粒子状物質含有量(例えば、粒子状物質除去量)、及びガス組成(例えば、CO
2、N
2、その他の割合)の制御が可能となる。
【0022】
抽出した排気ガス42は、目標システムに応じて、EG処理システム82の1又は2以上のサブシステムにより処理される。例えば、EG処理システム82は、炭素捕捉システム、ガス分離システム、ガス精製システム、及び/又は溶剤ベース処理システムを通じて排気ガス42の一部又は全てを向けることができ、種々の目標システムで使用するために炭素含有ガス(例えば、二酸化炭素)92及び/又は窒素(N
2)94を分離及び精製するよう制御される。例えば、EG処理システム82の実施形態は、ガス分離及び精製を実施し、第1のストリーム96、第2のストリーム97、及び第3のストリーム98のような排気ガス42の複数の異なるストリーム95を生成することができる。第1のストリーム96は、二酸化炭素リッチ及び/又は窒素希薄(例えば、CO
2リッチ・N
2希薄ストリーム)である第1の組成を有することができる。第2のストリーム97は、二酸化炭素及び/又は窒素の中間濃度レベル(例えば、中間濃度CO
2・N
2ストリーム)である第2の組成を有することができる。第3のストリーム98は、二酸化炭素希薄及び/又は窒素リッチ(例えば、CO
2希薄・N
2リッチストリーム)である第3の組成を有することができる。各ストリーム95(例えば、96、97、及び98)は、目標システムへのストリーム95の送出を促進するために、ガス脱水ユニット、フィルタ、ガス圧縮機、又はその組合せを含むことができる。特定の実施形態において、CO
2リッチ・N
2希薄ストリーム96は、約70、75、80、85、90、95、96、97、98、又は99容積パーセントよりも大きいCO
2純度又は濃度レベルと、約1、2、3、4、5、10、15、20、25、又は30容積パーセントよりも小さいN
2純度又は濃度レベルとを有することができる。対照的に、CO
2希薄・N
2リッチストリーム98は、約1、2、3、4、5、10、15、20、25、又は30容積パーセントよりも小さいCO
2純度又は濃度レベルと、約70、75、80、85、90、95、96、97、98、又は99容積パーセントよりも大きいN
2純度又は濃度レベルとを有することができる。中間濃度CO
2・N
2ストリーム97は、約30〜70、35〜65、40〜60、又は45〜55容積パーセントのCO
2純度又は濃度レベル及び/又はN
2純度又は濃度レベルを有することができる。上述の範囲は、単に非限定的な例に過ぎず、CO
2リッチ・N
2希薄ストリーム96及びCO
2希薄・N
2リッチストリーム98は、EORシステム18及び他のシステム84と共に使用するのに特に好適とすることができる。しかし、これらのリッチ、希薄、又は中間の濃度のCO
2ストリーム95の何れかは、単独で、又は様々な組合せでEORシステム18及び他のシステム84と共に使用することができる。例えば、EORシステム18及び他のシステム84(例えば、パイプライン86、貯蔵タンク88、及び炭素隔離システム90)は各々、1又は2以上のCO
2リッチ・N
2希薄ストリーム96、1又は2以上のCO
2希薄・N
2リッチストリーム98、1又は2以上の中間濃度CO
2・N
2ストリーム97、及び1又は2以上の未処理排気ガス42ストリーム(すなわち、EG処理システム82をバイパスした)を受け入れることができる。
【0023】
EG抽出システム80は、圧縮機セクション、燃焼器セクション、及び/又はタービンセクションに沿った1又は2以上の抽出ポイント76にて排気ガス42を抽出し、排気ガス42が、好適な温度及び圧力でEORシステム18及び他のシステム84において使用できるようにする。EG抽出システム80及び/又はEG処理システム82はまた、EG加工システム54との間で流体流れ(例えば、排気ガス42)を循環させることができる。例えば、EG加工システム54を通過する排気ガス42の一部は、EORシステム18及び他のシステム84で使用するためにEG抽出システム80によって抽出することができる。特定の実施形態において、EG供給システム78及びEG加工システム54は、独立しているか、又は互いに一体化することができ、従って、独立したサブシステム又は共通のサブシステムを用いることができる。例えば、EG処理システム82は、EG供給システム78及びEG加工システム54両方によって用いることができる。EG加工システム54から抽出される排気ガス42は、EG加工システム54における1又は2以上のガス処理段及びその後に続くEG処理システム82における1又は2以上の追加のガス処理段のような、複数のガス処理段を受けることができる。
【0024】
各抽出ポイント76において、抽出した排気ガス42は、EG加工システム54において実質的に量論的燃焼及び/又はガス処理に起因して、実質的に酸化剤68及び燃料70(例えば、未燃燃料又は炭化水素)が存在しない場合がある。更に、目標システムに応じて、抽出した排気ガス42は、EG供給システム78のEG処理システム82において更なる処理を受け、これにより何らかの残留する酸化剤68、燃料70、又は他の望ましくない燃焼生成物を更に低減することができる。例えば、EG処理システム82の処理の前又は後で、抽出した排気ガス42は、1、2、3、4、又は5容積パーセントよりも少ない酸化剤(例えば、酸素)、未燃燃料又は炭化水素(例えば、HC)、窒素酸化物(例えば、NOx)、一酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(例えば、SOx)、水素、及び他の不完全燃焼生成物を有することができる。別の実施例によれば、EG処理システム82の処理の前又は後で、抽出した排気ガス42は、約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、1000、2000、3000、4000、又は5000ppmv(百万分の1体積)よりも少ない酸化剤(例えば、酸素)、未燃燃料又は炭化水素(例えば、HC)、窒素酸化物(例えば、NOx)、一酸化炭素(CO)、硫黄酸化物(例えば、SOx)、水素、及び他の不完全燃焼生成物を有することができる。従って、排気ガス42は、EORシステム18と共に使用するのに特に好適である。
【0025】
タービンシステム52のEGR作動は、具体的には、複数の位置76での排気ガス抽出を可能にする。例えば、システム52の圧縮機セクションを用いて、どのような酸化剤68もなしで排気ガス66を圧縮する(すなわち、排気ガス66の圧縮のみ)ことができ、その結果、酸化剤68及び燃料70の流入前に圧縮機セクション及び/又は燃焼器セクションから実質的に酸素を含まない排気ガス42を抽出することができるようになる。抽出ポイント76は、隣接する圧縮機段の間の段間ポートにて、圧縮機排気ケーシングに沿ったポートにて、燃焼器セクションにおける各燃焼器に沿ったポートにて、又はその組合せに位置付けることができる。特定の実施形態において、排気ガス66は、燃焼器セクションにおける各燃焼器のヘッド端部部分及び/又は燃料ノズルに達するまでは、酸化剤68及び燃料70と混合しないようにすることができる。更に、1又は2以上の流れ分離器(例えば、壁、仕切り、バッフル、又は同様のもの)を用いて、酸化剤68及び燃料70を抽出ポイント76から隔離することができる。これらの流れ分離器を用いると、抽出ポイント76は、燃焼器セクションにおける各燃焼器の壁に沿って直接配置することができる。
【0026】
排気ガス66、酸化剤68、及び燃料70がヘッド端部部分を通って(例えば、燃料ノズルを通って)各燃焼器の燃焼部(例えば、燃焼室)に流入すると、SEGRガスタービンシステム52は、排気ガス66、酸化剤68、及び燃料70の実質的に量論的な燃焼をもたらすよう制御される。例えば、システム52は、約0.95〜約1.05の当量比を維持することができる。結果として、各燃焼器内の排気ガス66、酸化剤68、及び燃料70の混合気の燃焼生成物は、実質的に酸素及び未燃燃料を含まない。従って、燃焼生成物(又は排気ガス)は、EORシステム18に送られる排気ガス42として使用するためにSEGRガスタービンシステム52のタービンセクションから抽出することができる。タービンセクションに沿って、抽出ポイント76は、隣接するタービン段の間の段間ポートなどのいずれかのタービン段に位置付けることができる。従って、上述の抽出ポイント76の何れかを用いて、タービンベースのサービスシステム14は、排気ガス42を生成及び抽出し、炭化水素生成システム12(例えば、EORシステム18)に送出して、地下リザーバ20からのオイル/ガス48の生成に用いることができる。
【0027】
図2は、タービンベースのサービスシステム14及び炭化水素生成システム12に連結された制御システム100を示す
図1のシステム10の実施形態の図である。図示の実施形態において、タービンベースのサービスシステム14は、複合サイクルシステム102を含み、これは、トッピングサイクルとしてSEGRガスタービンシステム52と、ボトミングサイクルとして蒸気タービン104と、排気ガス60から熱を回収して蒸気タービン104を駆動するための蒸気62を発生させるHRSG56とを含む。この場合も同様に、SEGRガスタービンシステム52は、排気ガス66、酸化剤68、及び燃料70を受け入れて混合し、量論的燃焼(例えば、予混合及び/又は拡散火炎)をして、これにより排気ガス60、機械出力72、電力74、及び/又は水64を生成する。例えば、SEGRガスタービンシステム52は、発電機、酸化剤圧縮機(例えば、主空気圧縮機)、ギアボックス、ポンプ、炭化水素生成システム12の設備、又はそのあらゆる組合せなどの1又は2以上の負荷又は機械装置106を駆動することができる。一部の実施形態において、機械装置106は、SEGRガスタービンシステム52と縦一列に配列された発電機又は蒸気タービン(例えば、蒸気タービン104)などの他の駆動装置を含むことができる。従って、SEGRガスタービンシステム52(及び何らかの追加の駆動装置)によって駆動される機械装置106の出力は、機械出力72及び電力74を含むことができる。機械出力72及び/又は電力74は、炭化水素生成システム12に動力を供給するために施設内で用いることができ、電力74は、送電網又はそのあらゆる組合せに配電することができる。機械装置106の出力はまた、SEGRガスタービンシステム52の燃焼セクションに吸入するために圧縮酸化剤68(例えば、空気又は酸素)などの圧縮流体を含むことができる。これらの出力(例えば、排気ガス60、機械出力72、電力74、及び/又は水64)の各々は、タービンベースのサービスシステム14の1つのサービスとみなすことができる。
【0028】
SEGRガスタービンシステム52は、実質的に酸素を伴わない場合がある排気ガス42、60を生成し、排気ガス42、60は、EG加工システム54及び/又はEG供給システム78に送られる。EG供給システム78は、排気ガス42(例えば、ストリーム95)を処理して炭化水素生成システム12及び/又は他のシステム84に送出することができる。上記で検討したように、EG加工システム54は、HRSG56及びEGRシステム58を含むことができる。HRSG56は、1又は2以上の熱交換器、凝縮機、及び種々の熱回収設備を含むことができ、これらを用いて排気ガス60から熱を回収し又は水108に伝達し、蒸気タービン104を駆動するための蒸気62を発生することができる。SEGRガスタービンシステム52と同様に、蒸気タービン104は、1又は2以上の負荷又は機械装置106を駆動し、これにより機械出力72及び電力74を生成することができる。図示の実施形態において、SEGRガスタービンシステム52及び蒸気タービン104は、縦一列の形態で配列されて、同じ機械装置106を駆動する。しかし、他の実施形態において、SEGRガスタービンシステム52及び蒸気タービン104は、異なる機械装置106を個別に駆動し、機械出力72及び/又は電力74を独立に生成することができる。蒸気タービン104がHRSG56からの蒸気62により駆動されると、蒸気62の温度及び圧力が漸次的に低下する。従って、蒸気タービン104は、使用した蒸気62及び/又は水108をHRSG56に戻すよう再循環し、排気ガス60からの熱回収を通じて追加の蒸気を発生させる。蒸気発生に加えて、HRSG56、EGRシステム58、及び/又はEG加工システム54の別の部分は、水64、炭化水素生成システム12と共に用いるための排気ガス42、及びSEGRガスタービンシステム52への入力として使用する排気ガス66を生成することができる。例えば、水64は、他の用途で使用するための脱塩水のような処理水64とすることができる。脱塩水は、水の利便性が低い領域で特に有用とすることができる。排気ガス60に関しては、EG加工システム54の実施形態は、排気ガス60をHRSG56に通過させるかどうかに関係なく、EGRシステム58を通じて排気ガス60を再循環させるよう構成することができる。
【0029】
図示の実施形態において、SEGRガスタービンシステム52は、システム52の排気出口から排気入口まで延びる排気ガス再循環経路110を有する。排気ガス60は、経路110に沿って、図示の実施形態においてHRSG56及びEGRシステム58を含むEG加工システム54を通過する。EGRシステム58は、経路110に沿って直列及び/又は並列配列で、1又は2以上の導管、バルブ、ブロア、ガス処理システム(例えば、フィルタ、粒子状物質除去ユニット、ガス分離ユニット、ガス精製ユニット、熱交換器、熱回収蒸気発電機などの熱回収ユニット、除湿ユニット、触媒ユニット、化学物質注入ユニット、又はそのあらゆる組合せ)を含むことができる。換言すると、EGRシステム58は、システム52の排気ガス出口と排気ガス入口との間の排気ガス再循環経路110に沿って、何れかの流れ制御構成要素、圧力制御構成要素、温度制御構成要素、湿度制御構成要素、及びガス組成制御構成要素を含むことができる。従って、経路110に沿ってHRSG56を有する実施形態において、HRSG56は、EGRシステム58の1つの構成要素とみなすことができる。しかし、特定の実施形態において、HRSG56は、排気ガス再循環経路110とは独立して排気ガス経路に沿って配置することができる。HRSG56がEGRシステム58と別個の経路に沿っているか又は共通の経路に沿っているかに関係なく、HRSG56及びEGRシステム58は、排気ガス60を吸入して、再循環される排気ガス60、EG供給システム78(例えば、炭化水素生成システム12及び/又は他のシステム84のため)と共に使用するための排気ガス42、又は別の出力の排気ガスを出力する。この場合も同様に、SEGRガスタービンシステム52は、排気ガス66、酸化剤68、及び燃料70(例えば、予混合火炎及び/又は拡散火炎)を吸入して混合し、量論的燃焼して、EG加工システム54、炭化水素生成システム12、又は他のシステム84に分配するために実質的に酸素及び燃料を含まない排気ガス60を生成する。
【0030】
図1を参照しながら上述したように、炭化水素生成システム12は、地下リザーバ20からオイル/ガス井戸26を通るオイル/ガス48の回収又は生成を促進する様々な設備を含むことができる。例えば、炭化水素生成システム12は、流体注入システム34を有するEORシステム18を含むことができる。図示の実施形態において、流体注入システム34は、排気ガス注入EORシステム112及び蒸気注入EORシステム114を含む。流体注入システム34は、様々な供給源から流体を受け入れることができるが、図示の実施形態は、タービンベースのサービスシステム14から排気ガス42及び蒸気62を受け入れることができる。タービンベースのサービスシステム14により生成される排気ガス42及び/又は蒸気62はまた、他のオイル/ガスシステム116で使用するため炭化水素生成システム12に送ることができる。
【0031】
排気ガス42及び蒸気62の量、品質、及び流れは、制御システム100により制御することができる。制御システム100は、タービンベースのサービスシステム14に完全に専用とすることができ、又は制御システム100は、任意選択的に、炭化水素生成システム12及び/又は他のシステム84の制御を行うことができる。図示の実施形態において、制御システム100は、プロセッサ120、メモリ122、蒸気タービン制御部124、SEGRガスタービンシステム制御部126、及び機械制御部128を有するコントローラ118を含む。プロセッサ120は、タービンベースのサービスシステム14を制御するために単一のプロセッサ又はトリプル冗長プロセッサのような2又は3以上の冗長プロセッサを含むことができる。メモリ122は、揮発性及び/又は不揮発性メモリを含むことができる。例えば、メモリ122は、1又は2以上のハードドライブ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、ランダムアクセスメモリ、又はそのあらゆる組合せを含むことができる。制御部124、126、及び128は、ソフトウェア及び/又はハードウェア制御部を含むことができる。例えば、制御部124、126、及び128は、メモリ122上に格納されてプロセッサ120により実行可能な種々の命令又はコードを含むことができる。制御部124は、蒸気タービン104の作動を制御するよう構成され、SEGRガスタービンシステム制御部126は、システム52を制御するよう構成され、機械制御部128は、機械装置106を制御するよう構成される。従って、コントローラ118(例えば、制御部124、126、及び128)は、タービンベースのサービスシステム14の種々のサブシステムを協働させて炭化水素生成システム12に排気ガス42の好適なストリームを提供するよう構成することができる。
【0032】
制御システム100の特定の実施形態において、図面において示され又は本明細書で説明される各要素(例えば、システム、サブシステム、及び構成要素)は、(例えば、このような要素の直接内部に、上流側に、又は下流側に)センサ及び制御デバイスのような1又は2以上の工業用制御特徴要素を含み、これらは、コントローラ118と共に工業用制御ネットワークを通じて互いに通信可能に連結される。例えば、各要素に関連する制御デバイスは、専用のデバイスコントローラ(例えば、プロセッサ、メモリ、及び制御命令を含む)、1又は2以上のアクチュエータ、バルブ、スイッチ、及び工業用制御機器を含むことができ、これらは、センサフィードバック130、コントローラ118からの制御信号、ユーザからの制御信号、又はそのあらゆる組合せに基づいて制御を可能にする。従って、本明細書で説明する制御機能の何れも、コントローラ118、各要素に関連する専用のデバイスコントローラ、又はその組合せにより格納され及び/又は実行可能な制御命令を用いて実施することができる。
【0033】
このような制御機能を可能にするために、制御システム100は、種々の制御部(例えば、制御部124、126、及び128)の実行の際に使用するセンサフィードバック130を達成するためにシステム10全体にわたって分配された1又は2以上のセンサを含む。例えば、センサフィードバック130は、SEGRガスタービンシステム52、機械装置106、EG加工システム54、蒸気タービン104、炭化水素生成システム12、又はタービンベースのサービスシステム14又は炭化水素生成システム12にわたる他の何れかの構成要素にわたって分配されたセンサから取得することができる。例えば、センサフィードバック130は、温度フィードバック、圧力フィードバック、流量フィードバック、火炎温度フィードバック、燃焼動力学フィードバック、吸入酸化剤組成フィードバック、吸入燃料組成フィードバック、排気ガス組成フィードバック、機械出力72の出力レベル、電力74の出力レベル、排気ガス42、60の出力量、水64の出力量又は品質、又はそのあらゆる組合せを含むことができる。例えば、センサフィードバック130は、SEGRガスタービンシステム52において量論的燃焼を可能にする排気ガス42、60の組成を含むことができる。例えば、センサフィードバック130は、酸化剤68の酸化剤供給経路に沿った1又は2以上の吸入酸化剤センサ、燃料70の燃料供給経路に沿った1又は2以上の吸入燃料センサ、及び排気ガス再循環経路110に沿って配置され及び/又はSEGRガスタービンシステム52内部に配置された1又は2以上の排気エミッションセンサからのフィードバックを含むことができる。吸入酸化剤センサ、吸入燃料センサ、及び排気エミッションセンサは、温度センサ、圧力センサ、流量センサ、及び組成センサを含むことができる。エミッションセンサは、窒素酸化物(例えば、NOxセンサ)、炭素酸化物(例えば、COセンサ及びCO
2センサ)、硫黄酸化物(例えば、SOxセンサ)、水素(例えば、H
2センサ)、酸素(例えば、O
2センサ)、未燃炭化水素(例えば、HCセンサ)、又は他の不完全燃焼生成物、又はそのあらゆる組合せに対するセンサを含むことができる。
【0034】
このフィードバック130を用いて、制御システム100は、当量比を好適な範囲内、例えば、約0.95〜約1.05、約0.95〜約1.0、約1.0〜約1.05、又は実質的に1.0に維持するように、(他の作動パラメーターの中でも特に)SEGRガスタービンシステム52への排気ガス66、酸化剤68、及び/又は燃料70の吸入流を調節(例えば、増大、減少、又は維持)することができる。例えば、制御システム100は、フィードバック130を分析して、排気エミッション(例えば、窒素酸化物、CO及びCO
2などの炭素酸化物、硫黄酸化物、水素、酸素、未燃炭化水素、及び他の不完全燃焼生成物の濃度レベル)を監視し及び/又は当量比を決定し、次いで、1又は2以上の構成要素を制御して、排気エミッション(例えば、排気ガス42の濃度レベル)及び/又は当量比を調節することができる。制御される構成要素は、限定ではないが、酸化剤68、燃料70、及び排気ガス66のための供給経路に沿ったバルブ;EG加工システム54における酸化剤圧縮機、燃料ポンプ、又は何れかの構成要素;SEGRガスタービンシステム52の何れかの構成要素;又はそのあらゆる組合せを含む図面を参照して例示かつ説明した構成要素の何れかを含むことができる。制御される構成要素は、SEGRガスタービンシステム52内で燃焼する酸化剤68、燃料70、及び排気ガス66の流量、温度、圧力、又はパーセンテージ(例えば、当量比)を調節(例えば、増大、減少、又は維持)することができる。制御される構成要素はまた、触媒ユニット(例えば、酸化触媒ユニット)、触媒ユニットのための供給源(例えば、酸化燃料、熱、電気、その他)、ガス精製及び/又は分離ユニット(例えば、溶剤ベース分離器、吸収器、フラッシュタンク、その他)、及び濾過ユニットなど、1又は2以上のガス処理システムを含むことができる。ガス処理システムは、排気ガス再循環経路110、通気経路(例えば、大気中に排気される)、又はEG供給システム78への抽出経路に沿った種々の排気エミッションの低減を助けることができる。
【0035】
特定の実施形態において、制御システム100は、フィードバック130を分析して、約10、20、30、40、50、100、200、300、400、500、1000、2000、3000、4000、5000、又は10000ppmv(百万分の1体積)未満のような目標範囲にエミッションレベル(例えば、排気ガス42、60、95の濃度レベル)を維持又は低減するよう1又は2以上の構成要素を制御することができる。これらの目標範囲は、排気エミッション(例えば、窒素酸化物、一酸化炭素、硫黄酸化物、水素、酸素、未燃炭化水素、及び他の不完全燃焼生成物の濃度レベル)の各々に対して同じか又は異なる可能性がある。例えば、当量比に応じて、制御システム100は、酸化剤(例えば、酸素)の排気エミッション(例えば、濃度レベル)を約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、250、500、750、又は1000ppmv未満の目標範囲内に、一酸化炭素(CO)の排気エミッション(例えば、濃度レベル)を約20、50、100、200、500、1000、2500、又は5000ppmv未満の目標範囲内に、及び窒素酸化物(NOx)の排気エミッション(例えば、濃度レベル)を約50、100、200、300、400、又は500ppmv未満の目標範囲内に選択的に制御することができる。実質的に量論的当量比で作動する特定の実施形態において、制御システム100は、酸化剤(例えば、酸素)の排気エミッション(例えば、濃度レベル)を約10、20、30、40、50、60、70、80、90、又は100ppmv未満の目標範囲内に、かつ一酸化炭素(CO)の排気エミッションを約500、1000、2000、3000、4000、又は5000ppmv未満の目標範囲内に選択的に制御することができる。燃料希薄当量比(例えば、約0.95〜1.0)で作動する特定の実施形態において、制御システム100は、酸化剤(例えば、酸素)の排気エミッション(例えば、濃度レベル)を約500、600、700、800、900、1000、1100、1200、1300、1400、又は1500ppmv未満の目標範囲内に、一酸化炭素(CO)の排気エミッションを約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、150、又は200ppmv未満の目標範囲内に、かつ窒素酸化物(例えば、NOx)の排気エミッションを約50、100、150、200、250、300、350、又は400ppmv未満の目標範囲内に選択的に制御することができる。上述の目標範囲は、単に例示に過ぎず、開示する実施形態の範囲を限定するものではない。
【0036】
制御システム100はまた、ローカルインタフェース132及びリモートインタフェース134に連結することができる。例えば、ローカルインタフェース132は、タービンベースのサービスシステム14及び/又は炭化水素生成システム12にて施設内に配置されたコンピュータワークステーションを含むことができる。対照的に、リモートインタフェース134は、インターネット接続などを通じて、タービンベースのサービスシステム14及び炭化水素生成システム12の施設外に配置されたコンピュータワークステーションを含むことができる。これらのインタフェース132及び134は、センサフィードバック130、作動パラメーター、及びその他の1又は2以上のグラフィック表示を通じてなど、タービンベースのサービスシステム14の監視及び制御を可能にする。
【0037】
この場合も同様に、上述のように、コントローラ118は、タービンベースのサービスシステム14の制御を可能にする様々な制御部124、126、及び128を含む。蒸気タービン制御部124は、センサフィードバック130を受け入れ、蒸気タービン104の作動を可能にする制御コマンドを出力することができる。例えば、蒸気タービン制御部124は、HRSG56、機械装置106、蒸気62の経路に沿った温度及び圧力センサ、水108の経路に沿った温度及び圧力センサ、及び機械出力72及び電力74を示す種々のセンサからセンサフィードバック130を受け入れることができる。同様に、SEGRガスタービンシステム制御部126は、SEGRガスタービンシステム52、機械装置106、EG加工システム54、又はそのあらゆる組合せに沿って配置された1又は2以上のセンサからセンサフィードバック130を受け入れることができる。例えば、センサフィードバック130は、SEGRガスタービンシステム52の内部又は外部に配置された温度センサ、圧力センサ、クリアランスセンサ、振動センサ、火炎センサ、燃料組成センサ、排気ガス組成センサ、又はそのあらゆる組合せから得ることができる。最後に、機械制御部128は、機械出力72及び電力74に関連する種々のセンサ並びに機械装置106内に配置されたセンサからセンサフィードバック130を受け入れることができる。これらの制御部124、126、及び128の各々は、センサフィードバック130を用いてタービンベースのサービスシステム14の作動を改善する。
【0038】
図示の実施形態において、SEGRガスタービンシステム制御部126は、EG加工システム54、EG供給システム78、炭化水素生成システム12、及び/又は他のシステム84における排気ガス42、60、95の量及び品質を制御する命令を実行することができる。例えば、SEGRガスタービンシステム制御部126は、排気ガス60中の酸化剤(例えば、酸素)及び/又は未燃燃料のレベルを排気ガス注入EORシステム112と共に用いるのに好適な閾値未満に維持することができる。特定の実施形態において、この閾値レベルは、排気ガス42、60の容積で酸化剤(例えば、酸素)及び/又は未燃燃料が1、2、3、4、又は5パーセント未満とすることができ、又は、酸化剤(例えば、酸素)及び/又は未燃燃料(及び他の排気エミッション)の閾値レベルは、排気ガス42、60中に約10、20、30、40、50、60、70、80、90、100、200、300、400、500、1000、2000、3000、4000、又は5000ppmv(百万分の1体積)未満とすることができる。別の実施例によれば、酸化剤(例えば、酸素)及び/又は未燃燃料のこれらの低いレベルを達成するために、SEGRガスタービンシステム制御部126は、SEGRガスタービンシステム52における燃焼において約0.95〜約1.05の当量比を維持することができる。SEGRガスタービンシステム制御部126はまた、排気ガス42、60、95の温度、圧力、流量、及びガス組成を排気ガス注入EORシステム112、パイプライン86、貯蔵タンク88、及び炭素隔離システム90に好適な範囲内に維持するようにEG抽出システム80及びEG処理システム82を制御することができる。上記で検討したように、EG処理システム82は、CO
2リッチ・N
2希薄ストリーム96、中間濃度CO
2・N
2ストリーム97、及びCO
2希薄・N
2リッチストリーム98のような1又は2以上のガスストリーム95内への排気ガス42を精製及び/又は分離するよう制御することができる。排気ガス42、60、及び95の制御に加えて、制御部124、126、及び128は、機械出力72を好適な出力範囲内に維持し、又は電力74を好適な周波数及び出力範囲内に維持するように1又は2以上の命令を実行することができる。
【0039】
図3は、炭化水素生成システム12及び/又は他のシステム84と共に使用するためのSEGRガスタービンシステム52の詳細を更に示すシステム10の実施形態の図である。図示の実施形態において、SEGRガスタービンシステム52は、EG加工システム54に連結されたガスタービンエンジン150を含む。図示のガスタービンエンジン150は、圧縮機セクション152、燃焼器セクション154、及び膨張器セクション又はタービンセクション156を含む。圧縮機セクション152は、直列配列で配置された回転圧縮機ブレードの1〜20段のような1又は2以上の排気ガス圧縮機又は圧縮機段158を含む。同様に、燃焼器セクション154は、SEGRガスタービンシステム52の回転軸線162の周りで円周方向に分配された1〜20の燃焼器160のような1又は2以上の燃焼器160を含む。更に、各燃焼器160は、排気ガス66、酸化剤68、及び/又は燃料70を注入するように構成された1又は2以上の燃料ノズル164を含むことができる。例えば、各燃焼器160のヘッド端部部分166は、1、2、3、4、5、6、又はそれ以上の燃料ノズル164を収容することができ、燃料ノズル164は、排気ガス66、酸化剤68、及び/又は燃料70のストリーム又は混合気を燃焼器160の燃焼部168(例えば、燃焼室)に注入することができる。
【0040】
燃料ノズル164は、予混合燃料ノズル164(例えば、酸化剤/燃料予混合火炎の生成のため酸化剤68及び燃料70を予混合するよう構成される)及び/又は拡散燃料ノズル164(例えば、酸化剤/燃料拡散火炎の生成のため酸化剤68及び燃料70の別個の流れを注入するよう構成される)の何れかの組合せを含むことができる。予混合燃料ノズル164の実施形態は、燃焼室168における注入及び燃焼の前に、ノズル164内で酸化剤68及び燃料70を内部で混合するためのスワールベーン、混合チャンバ、又は他の特徴要素を含むことができる。予混合燃料ノズル164はまた、少なくとも一部が部分的に混合された酸化剤68及び燃料70を受け入れることができる。特定の実施形態において、各拡散燃料ノズル164は、注入ポイントまで酸化剤68及び燃料70の流れを隔離すると同時に、注入ポイントまで1又は2以上の希釈剤(例えば、排気ガス66、蒸気、窒素、又は別の不活性ガス)の流れも隔離することができる。他の実施形態において、各拡散燃料ノズル164は、注入ポイントまで酸化剤68及び燃料70の流れを隔離するが、注入ポイントの前に1又は2以上の希釈剤(例えば、排気ガス66、蒸気、窒素、又は別の不活性ガス)を酸化剤68及び/又は燃料70と部分的に混合することができる。これに加えて、1又は2以上の希釈剤(例えば、排気ガス66、蒸気、窒素、又は別の不活性ガス)は、燃焼ゾーンにて又はその下流側で燃焼器内(例えば、高温の燃焼生成物内)に注入され、これにより高温の燃焼生成物の温度を低下させ、NOx(例えば、NO及びNO
2)のエミッションを低減するのを助けることができる。燃料ノズル164のタイプに関係なく、SEGRガスタービンシステム52は、酸化剤68及び燃料70の実質的に量論的燃焼を提供するよう制御することができる。
【0041】
拡散燃料ノズル164を用いた拡散燃焼の実施形態において、燃料70及び酸化剤68は、一般に、拡散火炎の上流側では混合せず、むしろ、燃料70及び酸化剤68は、火炎表面にて直接混合及び反応し、及び/又は火炎表面が燃料70及び酸化剤68間の混合位置に存在する。詳細には、燃料70及び酸化剤68は、火炎表面(又は拡散境界/界面)に個別に接近し、次いで、火炎表面(又は拡散境界/界面)に沿って拡散し(例えば、分子及び粘性拡散を通じて)、拡散火炎を発生する。燃料70及び酸化剤68は、この火炎表面(又は拡散境界/界面)に沿って実質的に量論比にあるものとすることができる点は注目すべきであり、その結果、この火炎表面に沿ってより高い火炎温度(例えば、ピーク火炎温度)を生じることができる。量論的燃料/酸化剤比は、一般に、燃料希薄又は燃料リッチの燃料/酸化剤比と比べて、高い火炎温度(例えば、ピーク火炎温度)をもたらす。結果として、拡散火炎は、予混合火炎よりも実質的により安定することができ、これは、燃料70及び酸化剤68の拡散が、火炎表面に沿った量論比(及びより高温)を維持するのを助けることに起因する。火炎温度がより高いほど、NOxエミッションのような排気エミッションをより多く生じる可能性があるが、開示の実施形態では、1又は2以上の希釈剤を用いて、燃料70及び酸化剤68の何れかの予混合を依然として回避しながら、温度及びエミッションを制御するのを助けることができる。例えば、開示する実施形態は、燃料70及び酸化剤68とは個別に(例えば、燃焼ポイントの後及び/又は拡散火炎から下流側で)1又は2以上の希釈剤を導入することができ、これにより、温度を低下させ、拡散火炎により生じたエミッションを低減するのを助けることができる。
【0042】
作動時には、図示のように、圧縮機セクション152は、EG加工システム54からの排気ガス66を受け入れて圧縮し、加圧排気ガス170を燃焼器セクション154における燃焼器160の各々に出力する。各燃焼器160内で燃料70、酸化剤68、及び排気ガス170が燃焼すると、追加の排気ガス又は燃焼生成物172(すなわち、燃焼ガス)がタービンセクション156に送られる。圧縮機セクション152と同様に、タービンセクション156は、一連の回転タービンブレードを含むことができる1又は2以上のタービン又はタービン段174を含む。次いで、これらのタービンブレードは、燃焼器セクション154において発生した燃焼生成物172により駆動され、これにより機械装置106に連結されたシャフト176の回転を駆動する。この場合も同様に、機械装置106は、タービンセクション156に連結された機械装置106、178及び/又は圧縮機セクション152に連結された機械装置106、180など、SEGRガスタービンシステム52の何れかの端部に連結された様々な機器を含むことができる。特定の実施形態において、機械装置106、178、180は、1又は2以上の発電機、酸化剤68用の酸化剤圧縮機、燃料70用の燃料ポンプ、ギアボックス、又はSEGRガスタービンシステム52に連結された追加の駆動装置(例えば、蒸気タービン104、電気モータ、その他)を含むことができる。以下では、表1を参照しながら、非限定的な例を更に詳細に検討する。図示のように、タービンセクション156は、排気ガス60を出力して、排気ガス再循環経路110に沿ってタービンセクション156の排気ガス出口182から排気ガス入口184に再循環して圧縮機セクション152内に入る。排気ガス再循環経路110に沿って、排気ガス60は、上記で詳細に検討したようにEG加工システム54(例えば、HRSG56及び/又はEGRシステム58)を通過する。
【0043】
この場合も同様に、燃焼器セクション154における各燃焼器160は、加圧排気ガス170、酸化剤68、及び燃料70を受け入れて混合して、量論的に燃焼し、追加の排気ガス又は燃焼生成物172を生成して、タービンセクション156を駆動する。特定の実施形態において、酸化剤68は、1又は2以上の酸化剤圧縮機(MOC)を有する主酸化剤圧縮(MOC)システム(例えば、主空気圧縮(MAC)システム)のような酸化剤圧縮システム186により圧縮される。酸化剤圧縮システム186は、駆動装置190に連結された酸化剤圧縮機188を含む。例えば、駆動装置190は、電気モータ、燃焼エンジン、又はそのあらゆる組合せを含むことができる。特定の実施形態において、駆動装置190は、ガスタービンエンジン150のようなタービンエンジンとすることができる。従って、酸化剤圧縮システム186は、機械装置106の一体化部分とすることができる。換言すると、圧縮機188は、ガスタービンエンジン150のシャフト176により供給される機械出力72によって直接的又は間接的に駆動することができる。このような実施形態においては、圧縮機188は、タービンエンジン150からの出力に依存するので、駆動装置190は除外してもよい。しかし、1つよりも多い酸化剤圧縮機を利用する特定の実施形態において、第1の酸化剤圧縮機(例えば、低圧(LP)酸化剤圧縮機)は、駆動装置190により駆動することができるが、シャフト176は、第2の酸化剤圧縮機(例えば、高圧(HP)酸化剤圧縮機)を駆動し、又は、その逆もまた可能である。例えば、別の実施形態において、HP MOCは、駆動装置190により駆動され、LP酸化剤圧縮機は、シャフト176により駆動される。図示の実施形態において、酸化剤圧縮システム186は、機械装置106から分離されている。これらの実施形態の各々において、圧縮システム186は、酸化剤68を圧縮して燃料ノズル164及び燃焼器160に供給する。従って、機械装置106、178、180の一部又は全ては、圧縮システム186(例えば、圧縮機188及び/又は追加の圧縮機)の作動効率を向上させるように構成することができる。
【0044】
要素番号106A、106B、106C、106D、106E、及び106Fで示される機械装置106の様々な構成要素は、1又は2以上の直列配列、並列配列、又は直列配列と並列配列の何らかの組合せで、シャフト176の軸線に沿って及び/又はシャフト176の軸線に平行に配置することができる。例えば、機械装置106、178、180(例えば、106Aから106F)は、あらゆる順序で、1又は2以上のギアボックス(例えば、平行シャフト、遊星ギアボックス)、1又は2以上の圧縮機(例えば、酸化剤圧縮機、EGブースター圧縮機のようなブースター圧縮機)、1又は2以上の発電ユニット(例えば、発電機)、1又は2以上の駆動装置(例えば、蒸気タービンエンジン、電気モータ)、熱交換ユニット(例えば、直接式又は間接式熱交換器)、クラッチ、又はそのあらゆる組合せの何れかの直列及び/又は並列配列を含むことができる。圧縮機は、軸方向圧縮機、半径方向又は遠心式圧縮機、又はそのあらゆる組合せを含むことができ、各々が1又は2以上の圧縮段を有する。熱交換器に関しては、直接式熱交換器は、ガス流を直接冷却するためにガス流(例えば、酸化剤流れ)に液体噴霧を注入する噴霧冷却器(例えば、噴霧中間冷却器)を含むことができる。間接式熱交換器は、冷却剤流(例えば、水、空気、冷媒、又は他の何れかの液体又は気体冷却剤)から流体流れ(例えば、酸化剤流れ)を分離するような第1及び第2の流れを分離する少なくとも1つの壁(例えば、シェル及び管体熱交換器)を含むことができ、ここで冷却剤流は、どのような直接接触もなく流体流れから熱を伝達する。間接式熱交換器の実施例は、中間冷却器熱交換器、及び熱回収蒸気発電機のような熱回収ユニットを含む。熱交換器はまた、ヒーターを含むことができる。以下でより詳細に検討するように、これらの機械構成要素の各々は、表1に記載される非限定的な例によって示される様々な組合せで用いることができる。
【0045】
一般に、機械装置106、178、180は、例えば、システム186における1又は2以上の酸化剤圧縮機の作動速度を調節し、冷却を通じて酸化剤68の圧縮を促進させ、及び/又は余剰出力を抽出することにより、圧縮システム186の効率を向上させるよう構成することができる。開示する実施形態は、直列及び並列配列の機械装置106、178、180における上述の構成要素の何れか及び全ての並び換えを含むことを意図しており、構成要素の1、1よりも多く、又は全てがシャフト176から出力を引き出しており、又は全て引き出していない。以下で示すように、表1は、圧縮機及びタービンセクション152、156に近接して配置及び/又は連結された機械装置106、178、180の配列の幾つかの非限定的な例を示している。
【0047】
表1において上に示すように、冷却ユニットはCLRで表され、クラッチはCLUで表され、駆動装置はDRVで表され、ギアボックスはGBXで表され、発電機はGENで表され、加熱ユニットはHTRで表され、主酸化剤圧縮機ユニットはMOCで表され、低圧及び高圧変形形態は、それぞれLP MOC及びHP MOCで表され、蒸気発電機ユニットは、STGNで表されている。表1は、圧縮機セクション152又はタービンセクション156に向けて機械装置106、178、180を順次的に示しているが、表1はまた、逆順の機械装置106、178、180も包含することを意図している。表1において、2又は3以上の構成要素を含む何れのセルも、構成要素の並列配列を包含することを意図している。表1は、機械装置106、178、180の図示していない何らかの並び換えを排除することを意図するものではない。機械装置106、178、180のこれらの構成要素は、ガスタービンエンジン150に送られる酸化剤68の温度、圧力、及び流量のフィードバック制御を可能にすることができる。以下でより詳細に検討するように、酸化剤68及び燃料70は、排気ガス170の品質を劣化させる何らかの酸化剤68又は燃料70なしで、加圧排気ガス170の分離及び抽出を可能にするように特別に選択された位置においてガスタービンエンジン150に供給することができる。
【0048】
図3に示すように、EG供給システム78は、ガスタービンエンジン150と目標システム(例えば、炭化水素生成システム12及び他のシステム84)との間に配置される。詳細には、EG供給システム78(例えば、EG抽出システム(EGES)80)は、圧縮機セクション152、燃焼器セクション154、及び/又はタービンセクション156に沿った1又は2以上の抽出ポイント76にてガスタービンエンジン150に連結することができる。例えば、抽出ポイント76は、圧縮機段の間の2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の段間抽出ポイント76のように、隣接する圧縮機段の間に配置することができる。これらの段間抽出ポイント76の各々は、異なる温度及び圧力の抽出排気ガス42を提供する。同様に、抽出ポイント76は、タービン段の間の2、3、4、5、6、7、8、9、又は10の段間抽出ポイント76のように、隣接するタービン段の間に配置することができる。これらの段間抽出ポイント76の各々は、異なる温度及び圧力の抽出排気ガス42を提供する。別の実施例によれば、抽出ポイント76は、燃焼器セクション154全体にわたって多数の位置に配置することができ、これらは、異なる温度、圧力、流量、及びガス組成を提供することができる。これらの抽出ポイント76の各々は、EG抽出導管、1又は2以上のバルブ、センサ、及び制御部を含むことができ、これらは、EG供給システム78に対して抽出排気ガス42の流れを選択的に制御するのに用いることができる。
【0049】
EG供給システム78によって分配される抽出した排気ガス42は、目標システム(例えば、炭化水素生成システム12及び他のシステム84)に好適な制御された組成を有する。例えば、これらの抽出ポイント76の各々において、排気ガス170は、酸化剤68及び燃料70の注入ポイント(又は流れ)から実質的に隔離することができる。換言すると、EG供給システム78は、どのような酸化剤68又は燃料70の追加もなしに排気ガス170をガスタービンエンジン150から抽出するように特別に設計することができる。更に、燃焼器160の各々における量論的燃焼の観点で、抽出した排気ガス42は、実質的に酸素及び燃料を含まないものとすることができる。EG供給システム78は、原油二次回収、炭素隔離、貯蔵、又は施設外の場所への輸送など、種々の工程で使用するために抽出した排気ガス42を炭化水素生成システム12及び/又は他のシステム84に直接的又は間接的に送ることができる。しかし、特定の実施形態において、EG供給システム78は、目標システムと共に使用する前に排気ガス42を更に処理するためのEG処理システム(EGTS)82を含む。例えば、EG処理システム82は、CO
2リッチ・N
2希薄ストリーム96、中間濃度CO
2・N
2ストリーム97、及びCO
2希薄・N
2リッチストリーム98などの1又は2以上のストリーム95への排気ガス42を精製及び/又は分離することができる。これらの処理された排気ガスストリーム95は、炭化水素生成システム12及び他のシステム84(例えば、パイプライン86、貯蔵タンク88、及び炭素隔離システム90)とは個別に又は何らかの組合せで用いることができる。
【0050】
EG供給システム78において実施された排気ガスの処理と同様に、EG加工システム54は、要素番号194、196、198、200、202、204、206、208、及び210により示されるような複数の排気ガス(EG)処理構成要素192を含むことができる。これらのEG処理構成要素192(例えば、194〜210)は、1又は2以上の直列配列、並列配列、又は直列配列と並列配列の何らかの組合せで排気ガス再循環経路110に沿って配置することができる。例えば、EG処理構成要素192(例えば、194〜210)は、あらゆる順序で、1又は2以上の熱交換器(例えば、熱回収蒸気発電機などの熱回収ユニット、凝縮機、冷却器、又はヒーター)、触媒システム(例えば、酸化触媒システム)、粒子状物質及び/又は水除去システム(例えば、慣性力選別装置、凝集フィルタ、水不透過性フィルタ、及び他のフィルタ)、化学物質注入システム、溶剤ベース処理システム(例えば、吸収器、フラッシュタンク、その他)、炭素捕捉システム、ガス分離システム、ガス精製システム、及び/又は溶剤ベース処理システム、又はそのあらゆる組合せの何れかの直列及び/又は並列配列を含むことができる。特定の実施形態において、触媒システムは、酸化触媒、一酸化炭素還元触媒、窒素酸化物還元触媒、アルミニウム酸化物、ジルコニウム酸化物、シリコーン酸化物、チタン酸化物、プラチナ酸化物、パラジウム酸化物、コバルト酸化物、又は混合金属酸化物、又はそのあらゆる組合せを含むことができる。開示する実施形態は、直列及び並列配列の上述の構成要素192の何れかの及び全ての並び換えを含むことを意図している。以下に示すように、表2は、排気ガス再循環経路110に沿った構成要素192の配列の幾つかの非限定的な例を示している。
【0052】
表2において上に示すように、触媒ユニットはCUで表され、酸化触媒ユニットはOCUで表され、ブースターブロアはBBで表され、熱交換器はHXで表され、熱回収ユニットはHRUで表され、熱回収蒸気発電機はHRSGで表され、凝縮機はCONDで表され、蒸気タービンはSTで表され、粒子状物質除去ユニットはPRUで表され、除湿ユニットはMRUで表され、フィルタはFILで表され、凝集フィルタはCFILで表され、水不透過性フィルタはWFILで表され、慣性力選別装置はINERで表され、希釈剤供給システム(例えば、蒸気、窒素、又は他の不活性ガス)はDILで表される。表2は、タービンセクション156の排気ガス出口182から圧縮機セクション152の排気ガス入口184に向けて構成要素192を順次的に示しているが、表2はまた、図示の構成要素192の逆順も包含することを意図している。表2において、2又は3以上の構成要素を含む何れのセルも、構成要素を有する一体的ユニット、構成要素の並列配列、又はそのあらゆる組合せを包含することを意図している。更に、表2において、HRU、HRSG、及びCONDは、HEの実施例であり、HRSGは、HRUの実施例であり、COND、WFIL、及びCFILは、WRUの実施例であり、INER、FIL、WFIL、及びCFILは、PRUの実施例であり、WFIL及びCFILは、FILの実施例である。この場合も同様に、表2は、構成要素192の図示していない何らかの並び換えを排除することを意図するものではない。特定の実施形態において、図示の構成要素192(例えば、194〜210)は、HRSG56、EGRシステム58、又はそのあらゆる組合せに部分的に又は完全に一体化することができる。これらのEG処理構成要素192は、温度、圧力、流量、及びガス組成のフィードバック制御を可能にすると同時に、排気ガス60から水分及び粒子状物質を除去することができる。更に、処理された排気ガス60は、EG供給システム78で使用するために1又は2以上の抽出ポイント76にて抽出され、及び/又は圧縮機セクション152の排気ガス入口184に再循環することができる。
【0053】
処理された再循環排気ガス66が圧縮機セクション152を通過すると、SEGRガスタービンシステム52は、1又は2以上の管路212(例えば、ブリード導管又はバイパス導管)に沿って加圧排気ガスの一部を抜き取ることができる。各管路212は、排気ガスを1又は2以上の熱交換器214(例えば、冷却ユニット)に送り、これによりSEGRガスタービンシステム52への再循環のために排気ガスを冷却することができる。例えば、熱交換器214を通過した後、冷却された排気ガスの一部は、タービンケーシング、タービンシュラウド、軸受、及び他の構成要素の冷却及び/又はシールのため管路212に沿ってタービンセクション156に送ることができる。このような実施形態において、SEGRガスタービンシステム52は、冷却及び/又はシール目的でタービンセクション156を通って何らかの酸化剤68(又は他の可能性のある汚染物質)を送らず、従って、冷却された排気ガスの何らかの漏洩が、タービンセクション156のタービン段を流動してそれを駆動する高温の燃焼生成物(例えば、作動排気ガス)を汚染することはない。別の実施例によれば、熱交換器214を通過した後、冷却された排気ガスの一部は、管路216(例えば、戻り導管)に沿って圧縮機セクション152の上流側圧縮機段に送られ、これにより圧縮機セクション152による圧縮効率を向上させることができる。このような実施形態において、熱交換器214は、圧縮機セクション152における段間冷却ユニットとして構成することができる。このようにして、冷却された排気ガスは、SEGRガスタービンシステム52の作動効率を向上させるのを助けると同時に、排気ガスの純度(例えば、実質的に酸化剤及び燃料を含まない)を維持するのを助ける。
【0054】
図4は、
図1〜3に示したシステム10の作動工程220の実施形態のフローチャートである。特定の実施形態において、工程220は、コンピュータに実装された工程とすることができ、メモリ122上に格納された1又は2以上の命令にアクセスして、
図2に示すコントローラ118のプロセッサ120上で命令を実行する。例えば、工程220の各段階は、
図2を参照して説明した制御システム100のコントローラ118によって実行可能な命令を含むことができる。
【0055】
工程220は、ブロック222で示されるように、
図1〜3のSEGRガスタービンシステム52の始動モードを開始する段階で始まることができる。例えば、始動モードは、熱勾配、振動、及びクリアランス(例えば、回転部品と固定部品間の)を許容可能閾値内に維持するように、SEGRガスタービンシステム52の漸次的な立ち上がりを含むことができる。例えば、始動モード222中に、工程220は、ブロック224で示されるように、加圧酸化剤68を燃焼器セクション154の燃焼器160及び燃料ノズル164に供給するのを開始することができる。特定の実施形態において、加圧酸化剤は、圧縮空気、酸素、酸素富化空気、酸素低減空気、酸素−窒素混合気、又はそのあらゆる組合せを含むことができる。例えば、酸化剤68は、
図3に示す酸化剤圧縮システム186により圧縮することができる。工程220はまた、ブロック226で示されるように、始動モード222中に、燃焼器160及び燃料ノズル164に燃料を供給するのを開始することができる。始動モード222中に、工程220はまた、ブロック228で示されるように、燃焼器160及び燃料ノズル164に排気ガス(利用可能な時)を供給するのを開始することができる。例えば、燃料ノズル164は、1又は2以上の拡散火炎、予混合火炎、又は拡散火炎と予混合火炎の組合せを生成することができる。始動モード222中に、ガスタービンエンジン156により生成される排気ガス60は、量及び/又は品質が不十分又は不安定になる可能性がある。従って、始動モード中に、工程220は、1又は2以上の貯蔵ユニット(例えば、貯蔵タンク88)、パイプライン86、他のSEGRガスタービンシステム52、又は他の排気ガス供給源から排気ガス66を供給することができる。
【0056】
次いで、工程220は、ブロック230で示されるように、燃焼器160において加圧酸化剤、燃料、及び排気ガスの混合気を燃焼させて高温燃焼ガス172を生成することができる。詳細には、工程220は、燃焼器セクション154の燃焼器160において混合気の量論的燃焼(例えば、量論的拡散燃焼、予混合燃焼、又は両方)を可能にするように、
図2の制御システム100により制御することができる。しかし、始動モード222中に、混合気の量論的燃焼を維持することが特に困難となる可能性がある(かつひいては低レベルの酸化剤及び未燃燃料が高温燃焼ガス172中に存在する可能性がある)。結果として、始動モード222において、高温燃焼ガス172は、以下で更に詳細に検討するように、定常状態モード中よりも多くの量の残留酸化剤68及び/又は燃料70を有する可能性がある。このために、工程220は、始動モード中に高温燃焼ガス172中の残留酸化剤68及び/又は燃料70を低減又は排除するよう1又はそれ以上の制御命令を実行することができる。
【0057】
次いで、工程220は、ブロック232で示されるように、高温燃焼ガス172を用いてタービンセクション156を駆動する。例えば、高温燃焼ガス172は、タービンセクション156内に配置された1又は2以上のタービン段174を駆動することができる。タービンセクション156の下流側では、工程220は、ブロック234で示されるように、最終タービン段174からの排気ガス60を処理することができる。例えば、排気ガス処理段階234は、濾過、何らかの残留酸化剤68及び/又は燃料70の触媒反応、化学的処理、HRSG56を用いた熱回収、及びその他を含むことができる。工程220はまた、ブロック236で示されるように、SEGRガスタービンシステム52の圧縮機セクション152に排気ガス60の少なくとも一部を再循環させることができる。例えば、排気ガスの再循環段階236は、
図1〜3に示すように、EG加工システム54を有する排気ガス再循環経路110の通過を含むことができる。
【0058】
次いで、ブロック238で示されるように、圧縮機セクション152において再循環された排気ガス66を圧縮することができる。例えば、SEGRガスタービンシステム52は、圧縮機セクション152の1又は2以上の圧縮機段158において再循環された排気ガス66を順次的に圧縮することができる。続いて、加圧排気ガス170は、ブロック228で示されるように、燃焼器160及び燃料ノズル164に供給することができる。次いで、ブロック240で示されるように、工程220が最終的に定常状態モードに移行するまで、段階230、232、234、236、及び238を繰り返すことができる。移行240時に、工程220は、引き続き段階224〜238を実施することができるが、ブロック242で示されるように、EG供給システム78を通じて排気ガス42の抽出を開始することもできる。例えば、排気ガス42は、
図3に示すように、圧縮機セクション152、燃焼器セクション154、及びタービンセクション156に沿った1又は2以上の抽出ポイント76から抽出することができる。次いで、工程220は、ブロック244で示されるように、抽出した排気ガス42をEG供給システム78から炭化水素生成システム12に供給することができる。次に、炭化水素生成システム12は、ブロック246で示されるように、原油二次回収のために排気ガス42を地中32に注入することができる。例えば、抽出した排気ガス42は、
図1〜3に示されるEORシステム18の排気ガス注入EORシステム112によって用いることができる。
【0059】
図5に示すような特定の実施形態において、EG再循環ループは、タービンセクション156から排気ガスを受け入れ、EGループ圧力をブーストし、かつ圧縮機セクション152への受け入れのために排気ガスを調整するのに適切なEG処理システム54を通じて提供することができる。図示の実施形態において、EG処理システム54は、HRSG56、送風機580(及び適切な駆動システム)、及びEGR冷却器582を含むことができる。
図3に示す構成要素194、196、198、200、202、204、206、及び/又は210のような他の構成要素は、EG処理システム54の図示の実施形態に含めることができることに注意されたい。これに加えて、図示の実施形態は、機械装置106、180から送出される酸化剤68を更にブーストするために使用することができるブースト空気圧縮機188に連結された中間冷却器システム584を含むことができる。
図5は、上記の
図1〜3に上述のものと同様の構成要素を含むので、同様の構成要素は、同様の番号で示されている。送風機580は、例えば、送風機ベーンのピッチ角を動的に再構成するのに適切なシステム586を含むことができる。従って、送風機580の影響を受けるEG再循環ループ内の圧力は、ベーンピッチ角586を変えることによって調節することができる。同様に、機械装置106、180及び圧縮セクション152に含まれる特定の圧縮機は、圧縮性能を動的に調節するのに使用されるそれぞれ同様に調節可能なベーン(例えば、入口ガイドベーン)588及び590を含むことができる。
【0060】
複数のセンサ600(S)は、制御システム100に通信的に連結することができ、センサフィードバック130は、起動信号602を提供するのに制御システム100によって使用することができる。起動信号602は、次に、複数のアクチュエータ604(A)を起動するのに制御システム100によって使用することができる。センサ600は、例えば、経路110から流入する排気の圧力及び温度を測定するのに適切な圧力及び温度センサを含むことができる。追加の圧力及び温度は、HRSG56、再循環経路592内、送風機580、再循環経路594、及びEG冷却器582のようなEG処理システム54内の様々な位置で測定することができる。排気ガス圧力及び温度の測定に加えて、センサ600は、EG処理システム54内の様々な位置での排気ガス組成、ベーン位置586、588、590(例えば、ベーン角度)、送風機580圧力、送風機580速度、送風機580温度、送風機580流量、及びEG冷却器温度及び圧力などを含む様々な図示の構成要素の特性を測定することができる。
【0061】
センサ600は、これに加えて又はこれに代えて、燃焼当量比ファイ及び/又は燃焼生成物を導出するのに直接的又は間接的に有用なセンサを含むことができる。例えば、ガスタービン52(例えば、燃料ノズル164、燃焼部分168)における燃料70及び酸化剤68の燃焼前、燃焼中、及び燃焼後の酸素の割合を測定するのに適切なラムダメーター及び/又は酸素センサを使用することができる。ラムダセンサは、例えば、ファイの実時間導出において有用な実時間酸化剤/燃料比(例えば、酸素/燃料又は空気/燃料比)を判断することができる。センサ600は、これに加えて又はこれに代えて、燃料70、酸化剤68、及び/又は燃焼生成物(例えば、窒素酸化物、未燃炭化水素、二酸化炭素、炭素生成物、及び水など)の化学的組成を判断するのに有用な分光センサ(例えば、光学分光センサ、レーザベースのセンサ、導波路格子センサ)及びクロマトグラフィセンサなどを含むことができる。センサ600は、これに加えて、燃料センサ、流量センサ、圧力センサ、クリアランスセンサ(例えば、回転及び静止構成要素間の距離)、湿度センサ、及び/又は温度センサを含むことができる。
【0062】
アクチュエータ604は、ベーン586、588、590を調節するのに有用なアクチュエータを含むことができる(例えば、ベーンピッチアクチュエータ)。アクチュエータはまた、様々な図示の構成要素を制御するのに適切なバルブ、線形運動アクチュエータ、非線形運動アクチュエータ、位置決め器、及びスイッチなどを含むことができる。従って、燃料70及び酸化剤68は、燃料ノズル164を通して供給することができ、上述のように、酸化剤68は、これに加えて、駆動装置190によって駆動される圧縮機188によって圧縮されて燃焼され、例えば、更に処理して炭化水素の生成のためにHC生成システム12に提供するようにEG供給システム78によって使用することができる電力及び他の生成物(例えば、ガス)を提供することができる。
【0063】
制御システム100は、センサ600によって提供される信号を使用して、例えば、アクチュエータ604を通じて様々な図示のシステムを制御することができる。EG処理システム54、より具体的には、送風機580に関連して、制御システム100は、EG処理システム54を出て圧縮機セクション152に入る排気ガスに対して望ましい圧力を可能にすることができる。当然のことながら、EG処理システム54を出る流体の圧力(例えば、排気ガス圧力)は、例えば、タービンセクション156、EG供給システム78、HC生成システム12、又は他の図示のシステムに基づいて制御システム100によって導出された負荷信号のような負荷信号(例えば、タービンセクション156に対するメガワット信号、EG供給システム78からの製品ガスの生成の容積、及びHC生成システム12からの炭化水素生成の容積など)を使用することによって制御することができる。制御システム100は、一実施形態において、例えば、ベーン586の角度を変えることによってEG処理システム54を出る流体の圧力を調節することができる。ベーン角度を大きくすることで、圧力を増加させることができ、一方、ベーン角度を小さくすることで、圧力を低減することができる。
【0064】
燃料70及び/又は酸化剤68の流量は、制御システムによって(例えば、コントローラ118によって)調節され、特定の望ましい燃料/酸化剤比又は当量比(例えば、実質的に量論的燃焼に対して0.95〜1.05)、燃焼力学尺度、温度、圧力、及び流れなどを提供することができる。例えば、コントローラ118は、アクチュエータ604を制御して、再循環された排気ガス(抽出ポイント76で抽出された)の少なくとも一部と共に燃料70及び酸化剤68を量論的に燃焼させ、炭化水素生成システム12のような様々なターゲットシステムに使用するために排気ガス供給システム78において排気ガスを捕捉することができる。燃焼は、燃焼器168で生じ、タービンセクション156によってシャフトトルクの生成をもたらす。タービンセクション156は、1又は2以上のシャフト176によって圧縮機セクション152に機械的に連結され、それによってシャフト176の回転を駆動することができる。これに加えて、シャフト176は、機械装置106、180に機械的に連結されて機械装置106、180を駆動することができる。次に、タービンセクション156によって提供される排気ガス110は、EG処理システム54に提供することができる。HRSG56は、排気ガス中のエネルギを使用して他の負荷(例えば、蒸気タービン)を更に駆動するのに有用な蒸気を生成することができる。次に、排気ガスは、経路592を通じて送風機586に進むことができる。送風機586は、
図7に関連して以下でより詳細に説明するように、タービンシステム52をより最適に作動させる上で有用な望ましい圧力まで排気ガス圧力を調節することができる。次に、排気ガスは、EGR冷却器によって冷却されるように経路594を通じて進み、従って、圧縮機152に再び入る前に排気温度を低下させることができる。
【0065】
図6に示すような特定の実施形態において、コントローラ118は、モデルベースの制御(MBC)システム606を実行することができ、これは、非MBC制御技術(例えば、比例、積分、微分制御技術)と組み合わせたMBC制御技術を含むことができる。コントローラ118はまた、制御システム100の信頼性を改善するのに有用な3つの処理コア(例えば、R、S、及びTコア)を有する三重モジュール式冗長(TMR)コントローラを含むことができる。一部の実施形態において、そのようなTMRシステムは、冗長コントローラ間で状態投票アルゴリズムを使用して、モニタかつ制御されているシステム52、54の適切な状態又はアクションを判断することができる。コントローラ118は、R、S、及びT間で「票」を保持し、各コアの状態情報に基づいて次のアクション(例えば、段階)を判断して制御論理に取り入れることができる。多数決が、選択されるアクションを判断する。例えば、状態投票アルゴリズムを使用して、同じ状態を有するコアの2つ、例えば、R及びTは、異なる状態を有する第3のコア、例えば、Sに多数決で勝つ。このようにして、制御システム100は、モニタ及び制御されているシステム52、54に対してより信頼できる状態(及びアクション)を提供するのにコントローラ118に依存することができる。MBCシステム606は、メモリ122のような非一時的媒体に格納されたコンピュータ命令又はコードとして提供され、プロセッサ120によって実行可能とすることができる。
【0066】
上述のように、システム606は、比例(P)制御、積分(I)制御、微分(D)制御、又はその組合せのような非MBC技術を使用するセクションを含むことができる。従って、PIDコントローラ610が示されているが、他のコントローラ技術、例えば、PI、P、I、及びDなどを使用することができる。使用中に、センサ600は、タービンセクション156に対するメガワット信号、EG供給システム78からの製品ガス生成の容積、及びHC生成システム12に対する炭化水素生成の容積などを表す負荷データ612のようなデータを提供することができる。スケジュールシステム614は、負荷データ612に基づいてベーン基準618を導出するのに有用な1又は2以上のスケジュール616を格納することができる。例えば、スケジュール616は、図示したように、グラフ又は曲線に従ってベーン基準618に負荷データ612をマップするグラフベースのスケジュールとすることができる。例えば、スケジュール616は、負荷値を有する第1の軸線及びベーン基準値618を有する第2の軸線を有する2次元曲線又は関数とすることができる。従って、負荷値612から判断して、曲線又は関数は、それぞれのベーン基準値618を提供することができる。
【0067】
ベーン基準値618は、調節可能ベーン586の望ましいピッチを提供することができる。すなわち、基準618は、調節可能ベーン586に対する望ましいピッチ値を含む。比較器620は、ベーン基準618をベーンフィードバック622と比較して差分値624を導出することができる。次に、PIDコントローラ610への入力として、差分値624を提供することができる。上述のように、他の実施形態において、Pコントローラ、Iコントローラ、Dコントローラ、又はその組合せは、PIDコントローラ610に代えて又はこれに加えて使用することができる。PIDコントローラ610は、次に、調節可能ベーン586を例えば望ましいピッチ角で位置決めするのに適切な信号又はベーン指令626を導出することができる。
【0068】
MBCシステム606は、寿命を改善し、かつタービンベースのサービスシステム14の作動を最適化するのに有用な技術を含む。従って、直接に調節可能ベーン586を制御するのにベーン指令626を使用するのではなく、ベーン指令626は、図示のように、最小値選択システム628によって更に処理することができる。最小値選択システム628は、以下でより詳細に説明するように、他の値630、632、634、及び636を入力として受け入れ、全ての入力された値626、630、632、634、及び636の最小値を選択することができる。それらの値の選択された最小値638(例えば、限界ベースの値)は、次に、ベーン位置決めシステム640に渡すことができ、それは、次に、選択された値638を調節可能ベーン586を起動して望ましい角度644に調節可能ベーン586を位置決めするのに適切な信号642に変換することができる。
【0069】
上述のように、最小値選択システム628は、複数の入力626、630、632、634、及び636を受け入れ、それらの入力から最小値を選択する。図示の実施形態において、入力626、630、632、634、及び636を選択して、タービンベースのサービスシステム14及びその構成要素の限界のような機械装置の一定の限界を順守する。例えば、PIDコントローラ610は、高いベーン角度を指令する場合があるが626、最小値選択システムは、タービンベースのサービスシステム14の寿命を高めるのにより適切なより小さいベーン638を選択することができる。図示の実施形態において、値630及び632は、それぞれコントローラ646及び648によって導出される直接限界とすることができる。直接限界は、材料の融点、材料の膨張限界(例えば、どれほどの膨張が望ましいか)、及び摩擦限界などに基づいて制限することができる。すなわち、タービンベースのサービスシステム14は、例えば、タービンベースのサービスシステム14の様々な構成要素が耐えられる温度から直接に導出することができる排気温度限界650(例えば、タービン52を出た排気ガス、HRSG56に入った排気ガス)及び圧縮機吐出部温度限界652(例えば、圧縮機152吐出部の温度)のような一定の限界を含むことができる。従って、排気温度測定値654及び圧縮機吐出部温度測定値656は、センサ600により捕捉されてコントローラ646及び648に提供することができる。次に、コントローラ646及び648は、測定値654、656を限界650、652と比較し、値630、632を導出して限界650、652を順守することができる。例えば、値654、656が限界650、652を超えている場合に、値630及び632は、限界650、652と等しくなるような導出することができる。
【0070】
限界634及び636は、例えば、再循環ガスタービンモデルコントローラ658(例えば、ガスタービンシステムの熱力学モデルを含むガスタービンシステムの物理ベースのモデル)を使用することによって計算した間接限界(例えば、モデルベースの限界)とすることができる。モデルコントローラ658は、以下に限定されるものではないが、量論的燃焼を含むタービンベースのサービスシステム14をモデル化するのに適切な第1原理モデル(例えば、化学モデル、熱力学モデル、及び/又は物理ベースのモデル)を含む1又は2以上のモデル660を使用することができる。モデル660は、これに加えて、燃焼生成物、化学量論、及び/又はEG処理システム54に入り/これを離れる排気ガスのタイプ及び特性を予想するのに使用することができる熱力学モデル、数値流体力学(CFD)モデル、有限要素解析(FEA)モデル、ソリッドモデル(例えば、パラメータ及び非パラメータモデル化)、及び/又は3次元から2次元FEAマッピングモードのような物理ベースのモデルを含むことができる。
【0071】
モデル660はまた、エキスパートシステム(例えば、前方連鎖エキスパートシステム、後方連鎖エキスパートシステム)、神経ネットワーク、ファジー論理システム、状態ベクトルマシン(SVM)、帰納推理システム、ベイズ推論システム、又はその組合せのような人工知能(AI)モデルを含むことができる。モデル600は、更に、燃焼生成物(例えば、CO、CO2、NO
X、SO
X、未燃燃料、残留O2、その他)及び/又は化学量論をより正確に導出するのに有用な回帰解析モデル、データマイニングモデル(例えば、クラスター化モデル、分類モデル、関連付けモデル)などの統計モデルを含むことができる。当業者は、タービンベースのサービスシステム14及びその構成要素の設計及び/又は構成を解析することによってモデル660を生成し、特定の測定値を入力として受け入れ、測定値に基づいてタービンベースのサービスシステム14の物理的挙動を導出し、かつモデル化された物理的挙動の特定の特性(例えば、マッハ数、トルク値)を出力として提供するのに適切な実行可能モデルを作成することができる。
【0072】
図示の実施形態において、モデルベースのコントローラ658は、入力として排気温度測定値654、圧縮機吐出部温度測定値656、圧縮機吐出部圧力662、及びタービン速度664(例えば、シャフト176の回転速度)を受け入れることができる。次に、モデルベースのコントローラ658は、モデル660のうちの1又は2以上を実行して、タービンベースのサービスシステム14及びその構成要素(例えば、圧縮機セクション152、燃焼器168、タービンセクション156)の物理的挙動を導出することができる。従って、マッハ数666及びトルク668(例えば、シャフト176を通じて印加することができるトルク)は、入力654、656、662、664に基づいてモデルベースのコントローラ658によって導出することができる。入力654、656、662、664に加えて又はこれに代えて、モデル660に対して他の入力を使用することができることに注意されたい。例えば、質量流量、クリアランス測定値(例えば、回転及び静止構成要素間の距離)、他の温度測定値(タービンベースのサービスシステム14及びその構成要素の他の位置での測定値)、他の圧力測定値(タービンベースのサービスシステム14及びその構成要素の他の位置での測定値)、燃料化学組成、火炎タイプ、及び火炎組成などである。
【0073】
マッハ数666及びトルク668は、次に、例えば、それぞれマッハ限界コントローラ670によって及びトルク限界コントローラ672によって更に処理することができる。マッハ限界コントローラ670が、マッハ数666がマッハ限界672を超えていることを見出す場合に、マッハ限界コントローラ670は、実際のタービンベースのサービスシステム14のマッハ数がマッハ限界674を超えないことを保証するために間接限界制御信号634を発生することになる。同様に、トルク限界コントローラ672が、トルク668がトルク限界676を超えていることを見出す場合に、トルク限界コントローラ672は、実際のタービンベースのサービスシステム14のトルクがトルク限界676を超えないことを保証するために間接限界制御信号636を発生することになる。上述のように、最小値選択システム628は、次に、信号626、630、632、634、及び636の最小値を選択して調節可能ベーン586の望ましいベーン角度644を導出することができる。直接限界及び間接(例えば、モデルベースの)限界の両方を信号626に適用することにより、システム606は、タービンベースのサービスシステム14及びその構成要素の寿命を延ばすことができ、かつこれに加えてより最適な量論的作動をもたらすことができる。この特定の実施形態において、ベーン角度位置決めシステム640への入力としてのベーン角度位置基準638として候補630、632、634、635、及び626の中から最小ベーン角度指令を選択するように最小値選択システム628を使用することが適切であることに注意すべきである。他の制御目的を包含する代替実施形態は、ベーン角度位置決めシステム640への入力としていくつかの候補からベーン角度位置基準638を選択するために、様々な組合せで配置された最小値選択及び/又は最大値選択システムの他の組合せを十分に使用することができると考えられる。
【0074】
図7は、例えば、調節可能ベーン586を制御するために制御システム100によって使用することができる工程700の実施形態を例示する図である。工程700は、メモリ122に格納されてプロセッサ120によって実行される実行可能コード又はコンピュータ命令として実施することができる。図示の実施形態において、工程700は、望ましい負荷612を受け入れることができる(ブロック702)。上述のように、負荷データ612は、タービンセクション156に対するメガワット信号、EG供給システム78からの製品ガス生成の容積、及びHC生成システム12に対する炭化水素生成の容積などを表すことができる。工程700は、次に、様々なシステム14測定値を感知することができる(ブロック704)。例えば、測定値は、排気温度654、圧縮機吐出部温度656、圧縮機吐出部圧力662、速度664、及びベーン位置フィードバック622などを含むことができる。
【0075】
工程700は、次に、例えば、P、I、D制御のような非MBC技術を使用することによってベーン位置指令626を導出することができる(ブロック706)。より最適に量論的制御を提供し及び/又は構成要素の寿命を延ばすために、工程700は、次に、調節可能ベーン586位置決めのための直接限界(ブロック708)及び間接限界(ブロック710)を導出することができる。直接限界は、排気温度限界コントローラ646及び圧縮機吐出部温度限界コントローラ648に関連して
図6で上述した限界630及び632を含むことができる。間接限界は、モデルベースのコントローラ658、マッハ数限界コントローラ670、及びトルク限界コントローラ672に関連して上述のように導出された限界634及び636を含むことができる。
【0076】
工程700は、次に、例えば、最小値選択システム638を入力626、630、632、634、及び636に適用することによって調節可能ベーン586を位置決めすることができる(ブロック712)。従って、経路110から圧縮機セクション152に流入する排気ガスの望ましい再循環圧力は、より最適な量論的燃焼を提供して機械装置の寿命を延ばすように送出することができる。
【0077】
技術的効果は、特定の限界に従ってベーンを位置決めするために、非モデルベースの制御と共にモデルベースの制御を使用することを含む。例えば、非モデルベースの制御を使用して、送風機ベーンに対する基準値を導出することができ、モデルベースの制御を通じて導出された限界を含む直接限界、間接限界、又はその組合せを含む基準値に対する限界を次に適用することができる。限界値は、次に、送風機ベーンを位置決めするのに使用することができ、送風機は、従って、再循環排気ガスタービンシステム内の圧力をより適切な提供するように制御することができる。
【0078】
本書の説明は、最良モードを含む本発明を開示するために、かつ同じくあらゆる当業者がいずれかのデバイス又はシステムを作り、使用していずれかの組み込まれた方法を実行することを含む本発明を実施することを可能にするために実施例を使用している。本発明の特許請求可能な範囲は、特許請求の範囲によって定められ、かつ当業者に想起される他の実施例を含む場合がある。そのような他の実施例は、それらが、特許請求の範囲の文字通りの言語と異ならない構造要素を有する場合、又はそれらが、特許請求の範囲の文字通りの言語からの差異が実質的でない均等構造要素を含む場合には、特許請求の範囲内であるように意図している。