【実施例】
【0021】
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
【0022】
本実施例は、地下に形成された掘削穴50内に配されるポンプ部32を備えた揚水管部31と、揚水管部31を介して汲み上げられる地下水Wを融雪散水箇所Aに送る融雪用送水管33とが連設される融雪用接続体Xであって、この融雪用接続体Xは、地表近傍部位に形成された上部開口部40aを有する空間部40に設けられるものである。
【0023】
尚、空間部40は、
図1,2に図示したようにコンクリート製の箱状ブロックで構成され、底部には揚水管部31の上端部が臨ましめられ融雪用接続体Xを設置するための設置部40bが設けられ、更に、上部には金属製の開閉蓋41(所謂マンホール)を配設する上部開口部40aが設けられている。
【0024】
具体的には、
図3〜8に図示したように適宜な金属製の部材で形成した管状体であり、揚水管部31と連通連設される鉛直管部1に、平面視放射方向に突設される複数の分岐管部2,3が連通連設されたものである。
【0025】
鉛直管部1の下端部には揚水管部31の上端部(周鍔部)と止着部材20(ボルト)を介して突き合せ連結する連結部1a(周鍔部)が設けられている。
【0026】
また、鉛直管部1は、連結部1aの上方位置に突条部1bが周方向に設けられており、この突条部1bには、融雪用接続体Xを設置部40bへ設置するための設置板9が設けられている。
【0027】
この設置板9は、
図4,5に図示したように適宜な金属製の部材で構成された一対の板状半体で構成されており、鉛直管部1に被嵌されて上下方向にスライド移動自在に設けられ、また、止着部材21(ボルト)を介して突条部1bに止着される。尚、突条部1bと設置板9との間にはスペーサーが設けられる。
【0028】
また、設置板9の四隅には吊り下げ用連結環9aが設けられている。
【0029】
この吊り下げ用連結環9aは、融雪用接続体Xを吊り下げ状態として移動する際は勿論、例えば揚水管部31を引き上げる際などに使用される。
【0030】
一の分岐管部2は、
図3〜6,8に図示したように鉛直管部1の周面から水平方向に延ばされ、先端開口部が水平方向に開口しており、この水平方向端部4(周鍔部4a)には融雪用送水管33の先端部(周鍔部33b)が止着部材22(ボルト)を介して突き合せ連結される。
【0031】
従って、地下水Wを融雪散水箇所Aへ散水させる際には、融雪用送水管33のバルブ33aを開放することで地下水Wは一の分岐管部2を通過し、融雪水送水管33から散水管35を通過して散水される。
【0032】
他の分岐管部3は、
図3〜5,7,8に図示したように折曲部3aを介して鉛直方向に延設されており、鉛直管部1の横断面中心点P1と他の分岐管部3の鉛直方向端部5の開口中心点P2とは平面視左右方向に位置ずれしている。
【0033】
また、他の分岐管部3の鉛直方向端部5には、消火ホース36が設けられる消火用送水管34(消火栓バルブ34aを備えた金属製の管状体)が着脱自在に接続されている。
【0034】
また、この鉛直方向端部5には消火用送水管34の下端部を被嵌させて連設可能に設けられており、この鉛直方向端部5と消火用送水管34の下端部との間には、カムロック構造が設けられている。
【0035】
具体的には、
図3,12に図示したように消火用送水管34の下端部対向位置には上下方向に擺動し得る操作レバー6が設けられ、この操作レバー6に設けられた係止部7が係止する凹溝状の被係止部8が鉛直方向端部5に繞設され、鉛直方向端部5に消火用送水管34を連設させて状態において消火用送水管34に設けられた操作レバー6の操作により、該操作レバー6の係止部7が鉛直方向端部5に設けられた被係止部8に係脱することで、当該連設状態のロック及びロック解除を切り替え操作し得ることになる。
【0036】
従って、鉛直方向端部5に消火用送水管34の下端部を被嵌させ、この状態で操作レバー6を下方位置から上方位置に擺動させると、係止部7が被係止部8に係止することで鉛直方向端部5に対する消火用送水管34の連設状態がロックされる(
図12参照)。また、このロック状態を解除する際には、操作レバー6を上方位置から下方位置に擺動させることになる。
【0037】
また、鉛直方向端部5には、消火用送水管34を接続しない常態において、閉塞蓋10が設けられており、この閉塞蓋10にも消火用送水管34と同構造の操作レバー10aが設けられており、カムロック構造が設けられている。
【0038】
符号37は空気抜き部、38は連成計である。
【0039】
以上の構成から成る融雪用接続体Xは、鉛直管部1の横断面中心点P1が空間部40の上部開口部40aの中央部分に位置するように設けられる(
図9参照)。
【0040】
本実施例は上述のように構成したから、例えば火災時に地下水を消火用として使用する場合、消火用送水管34を他の分岐管部3の鉛直方向端部5に接続し、この消火用送水管34に接続される消火ホースを介して地下水を消火用として放水する。
【0041】
本実施例は、鉛直方向端部5に消火用送水管34を接続しても、消火用送水管34は上部開口部40aの中央部の位置からずれた位置に立ち上がるため、作業者が入る入り口(
図13中二点鎖線で囲んだ領域)が広くて空間部40の中に何ら支障なく入ることができ、よって、鉛直方向端部5に対する消火用送水管34の接続作業及び取外し作業が良好に行えることになる。
【0042】
また、本実施例は、他の分岐管部3の鉛直方向端部5は、消火用送水管34の下端部を被嵌若しくは嵌合させて連設可能に設けられ、この連設状態において消火用送水管34若しくは鉛直方向端部5に設けられた操作レバー6の操作により、当該連設状態のロック及びロック解除が行えるように構成されているから、鉛直方向端部5に対する消火用送水管34の脱着が簡易且つ確実に行えることになる。
【0043】
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。