【実施例】
【0103】
実施例1
要約
組換えBドメイン欠失第VIII−Fc因子(rFVIIIFc)融合タンパク質を作製して、FVIIIの半減期を延長した。rFVIIIFcを重症の血友病Aのマウスおよびイヌモデルで研究し、rFVIII(ReFacto(登録商標))と比較した。血友病Aマウスにおける全血凝固時間(WBCT)は2〜3倍長く補正され、そして血漿中の除去半減期は、ReFacto(登録商標)と比較すると、rFVIIIFcについてほぼ2倍の長さであった。血友病Aイヌでは、rFVIIIFcの静脈内投与(125IU/kg)はWBCTを正常値に修正した。WBCTは、ReFacto(登録商標)で治療されたイヌについては48時間であるのに比べて、約96時間にわたって20分未満(この時間は、FVIII:C>1%に一致する)にとどまった。イヌ血漿におけるrFVIIIFcの除去半減期は、ELISAまたは色素生成検定を用いて測定した場合、それぞれ15.7±1.7時間および15.4±0.3時間であった。ReFacto(登録商標)は、WBCTをrFVIIIFcの約1/2の長さに修正し、血漿半減期は7.0時間であった。したがって、FVIIIをFcに融合することにより、血漿半減期が増加し、出血から長時間保護する能力を有する分子が産生された。
【0104】
序論
死亡率の低下、関節損傷の予防および生活の質の改善は、血漿由来の組換えFVIIIの開発による重大な功績である。出血からの長時間の保護は、血友病A患者の治療における別の重要な進展である。本発明者等は、FVIIIの半減期を延長するための方法として組換え第VIII−Fc因子(rFVIIIFc)キメラタンパク質およびハイブリッドを作製した。
【0105】
rFVIIIFcは、ヒト免疫グロブリンG1(IgG1)のFcドメインに組換えにより融合されたBドメイン欠失FVIIIから構成されるヘテロダイマーハイブリッドタンパク質である(
図1、配列番号2;表2A)(このタンパク質は、本明細書中ではFVIIIFcモノマーFc融合タンパク質、FVIIIFcモノマーハイブリッド、モノマーFVIIIIFcハイブリッド、およびFVIIIFcモノマー−ダイマーとも呼ばれる)。Fcは、IgGを分解から保護する原因となり、IgGに対してヒトにおいて観察される3週間の半減期を付与する、新生児Fc受容体(FcRn)への結合を可能にする(Ghetie V, and Ward ES., Annu. Rev. Immunol. 2000;18:739−766; Roopenian DC, and Akilesh S., Nature Rev. Immunol. 2007;7:715−725(それぞれは、その全体が参照により本明細書中に組み込まれる))。
【0106】
IgG1のFcドメインを、成長因子、サイトカイン、酵素および受容体のリガンド結合領域と融合させた(Ashkanazi A, et al., Int. Rev. Immunol. 1993:10:219−27; Chamow SM, and Ashkanazi A, Trends Biotechnol. 1996:14:52−60; Fisher et al., N. Engl. J. Med. 1996:334(26):1697−702(それぞれは、その全体が参照により本明細書中に組み込まれる))。これらのうちのいくつかは重要な治療分子となった(例えば、エタネルセプト、アレファセプト、アバタセプト)。これらの融合タンパク質において、2つのエフェクター分子が2つのFc分子と結合する。この実施例では、rFVIIIFcを、モノマーFc融合タンパク質(表2A(i)中の配列(配列番号2)から構成される1コピーのポリペプチド(シグナル配列の有無を問わない)および表2A(ii)中の配列(配列番号4)(シグナル配列の有無を問わない)からなる1コピーのポリペプチド)として、すなわち、1コピーのエフェクター分子のみを用いて構築し(
図1を参照のこと)、本明細書中に提示した研究は、血友病Aのマウスおよびイヌモデルにおいてこの新規タンパク質の薬力学および薬物動態学をrFVIIIと比較する。シグナル配列は、分泌中に切断される。このタンパク質構築物を、本明細書中では、FVIIIFcモノマーFc融合タンパク質、FVIIIFcモノマーハイブリッド、モノマーFVIIIIFcハイブリッド、およびFVIIIFcモノマー−ダイマーと称する。このタンパク質の構造および産生については、実施例1、
図1、表2A;ならびに米国特許第7,404,956号および第7,348,004号(そのそれぞれはその全体が参照により本明細書に組み込まれる)を参照のこと。
【0107】
方法および材料
FVIII調製物
組換えFVIIIFc
FVIII特異的プライマーを用いて、ヒト肝臓ポリA RNA(Clonetech)から、逆転写ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)により、ヒト組換えBドメイン欠失FVIIIのコード配列を得た。FVIII配列は、FVIIIに関するネイティブシグナル配列を含む。Bドメイン欠失は、2682bpの全体的欠失に関してセリン743(S743;2287bp)からグルタミン1638(Q1638;4969bp)までであった。このタンパク質の構造および製造に関しては、実施例1、
図1、表2A;ならびに米国特許第7,404,956号および第7,348,004号(これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)を参照されたい。
【0108】
Fc特異的プライマーを用いて、ヒト白血球cDNAライブラリー(Clonetech)から、RT−PCRにより、ヒト組換えFcに関するコード配列を得た。Bドメイン欠失FVIII配列が、介在リンカーを伴わずに、Fc配列のN末端と直接的に融合されるよう、プライマーを設計した。CMVプロモーターの制御下で、哺乳動物二重発現ベクターpBUDCE4.1(Invitrogen)中に、FVIIIFc DNA配列をクローン化した。マウスIgkシグナル配列を含む第二の同一Fc配列をRT−PCRにより得て、発現ベクターpBUDCE4.1中の第二プロモーター EF1αの下流にクローン化した。
【0109】
リポフェクタミン 2000トランスフェクション試薬(Invitrogen)を用いて、ヒト胚性腎臓293細胞(HEK293H;Invitrogen)中にrFVIIIFc発現ベクターをトランスフェクトした。ゼオシン(Invitrogen, Carlsbad, CA)で選択することにより、安定クローン細胞株を生成した。一クローン細胞株 3C4−22を用いて、in vivoで特性化のためのFVIIIFcを生成した。組換えFVIIIFcを産生し、精製した(McCue JT, et al., J. Chromatogr. A 2009; 7824−7830(この記載内容は参照により本明細書中で援用される)、Biogen Idec (Cambridge, MA))。上記のトランスフェクション戦略は、3つの産物、すなわち、単量体rFVIIIFcハイブリッド、二量体rFVIIIFcハイブリッドおよび二量体Fcを生じると予期された。しかしながら、これらの細胞から状態調節培地中で検出される二量体rFVIIIFcは本質的に存在しなかった。むしろ、状態調節培地は、Fcおよび単量体rFVIIIFcを含有した。二量体rFVIIIFcは大きすぎて細胞からの効率的分泌を妨げた、と考えられる。この結果は、3つのタンパク質すべてが存在した場合より単量体の精製を複雑にしないことから、有益であった。これらの試験に用いられる物質は、約9000 IU/mgという特異的活性を有した。さらに、これらのヒト細胞は、この実験で試みられた他の細胞より高いタンパク質レベルを生じた。
【0110】
組換えFVIII
組換えBドメイン欠失FVIII(ReFacto(登録商標))をNovis Pharmaceuticalsから購入し、メーカーの使用説明書に従って調製した。ReFacto(登録商標)(組換えBドメイン欠失FVIII)は、配列番号2のアミノ酸1〜1438と同じアミノ酸配列を有する。
【0111】
血友病A動物
血友病Aマウスは、ペンシルバニア大学のKazazian博士から入手し(Bi L, et al., Nat. Genet. 1995; 10(1): 119−121;この記載内容は参照により本明細書中で援用される)、Syntonixで繁殖された129×B6バックグラウンドでのFVIIIエキソン16ノックアウトである。これらのマウスは、全血凝固時間延長(>60分)を示し、したがって、重症血友病Aの良好なモデルである。
【0112】
血友病Aイヌは、ノースカロライナ大学(Chapel Hill)のフランシス・オーエン血液研究室で保持された近交系コロニー(Graham, JB, et al., J. Exp. Med. 1949; 90: 97−111;この記載内容は参照により本明細書中で援用される)からであった。これらのイヌは、ヒト疾患の重症型に匹敵する重症血友病表現型を有する(Graham, JB, et al., J. Exp. Med. 1949; 90: 97−111;Lozier, JN, et al., Proc. Natl. Acad. Sci. 2002; 99: 12991−12996;これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)。
【0113】
試験計画
血友病Aマウス試験
全血凝固時間(WBCT)に及ぼすrFVIIIFcおよびReFacto(登録商標)の作用を、FVIII欠損マウスで試験した。各タンパク質を50 IU/kgで静脈内投与して、各マウスの尾静脈から、用量投与前に、そして用量投与後の種々の時点で、血液を採取した。血液試料を37℃で微細管中でインキュベートして、血餅の存在に関して1分間に1回、視覚的に検査した。血餅形成の時間を記録した。血餅が60分までに生じなかった場合、凝固時間を>60分と記録した。正常マウスからの血液は、WBCT検定において約4分で凝固する(範囲 2〜7分;n=マウス10匹)。
【0114】
第2組の試験では、血友病Aマウスに、50 IU/kg rFVIIIFc、ReFacto(登録商標)またはAdvate(登録商標)の単一回静脈内用量投与を施した(マウス4匹/時点)。用量投与後0.25、8、24、48および72時間に、10分の1容積の3.2%クエン酸ナトリウム中に心臓穿刺により血液を採取した。血漿を調製し、FVIII特異的色素生成活性検定を用いたFVIII活性に関する分析まで、−80℃で保存した。
【0115】
血友病Aイヌ試験
rFVIIIFcの単一回用量投与PK/PD試験において、Chapel Hillコロニーからの2匹の血友病Aイヌに、125 IU/kgの単一回静脈内用量投与を施して、WBCT、活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)、FVIIIFc血漿濃度、血液学的および血清化学に関して、用量投与前、および用量投与後の選定時点に、血液試料を採取した。WBCTに関する時点は、用量投与前、用量投与後5および30分、ならびに1、2、4、8、24、32、48、72、96、144および168時間を包含した。凝固活性(aPTT)およびFVIIIFc血漿濃度に関する血液採取は、WBCTに関する上記の時点、ならびに用量投与後15分および3、6、12時間を包含した。
【0116】
ReFacto(登録商標)(イヌM12に関しては114 IU/kg、イヌM38に関しては120 IU/kg)を静脈内投与する第二試験を実行した。凝固時間が≧20分になるまで(FVIII:C>1%と一致)WBCTを測定し、次いで、125 IU/kgのrFVIIIFcを同一イヌに静脈内投与して、WBCT、aPTT、FVIIIFc、血漿濃度、血液学的および血清化学に関して血液試料を採取した。WBCTに関する時点は、用量投与前、用量投与後5および30分、ならびに1、2、4、8、24、32、48、72時間を包含した。FVIIIFcを用量投与後96、120、144および168時間にも、血液を採取した。凝固活性(aPTT)およびFVIIIFc血漿濃度に関する血液採取は、WBCTに関する上記の時点、ならびに用量投与後15分および3、6、12時間を包含した。
【0117】
血友病AイヌにおけるWBCT手順は、血友病Aマウスの場合とはわずかに異なった。rFVIIIFcまたはReFacto(登録商標)を用量投与後に、種々の時点で1mLの血液を採取し、0.5mLを2つのシリコン処理ガラス管中に配分し、その後、これを28℃水浴中に入れた。1分で開始して、一方の試験管を30秒毎に上下に揺すり、第二試験管は静置したままであった。揺すった試験管中に血餅が生じたら、次に第二試験管を、血餅が形成するまで30秒毎に上下に揺すった。第二試験管中の完全ゲル化血餅までの時間を、WBCTとして記録した。
【0118】
血漿中FVIII活性
FVIII特異的色素生成検定による血漿中のFVIII活性の測定
Sysmex CA1500計器およびSiemans Healthcare Diagnostics(Dallas, TX;キット番号B4238−40)からの試薬を用いて、自動発色法により、FVIII活性に関して血漿試料を試験した。1.5〜0.016 IU/mLの範囲の濃度でヒトFVIII欠失血漿(Stago USA)中に加えた第7次国際標準因子FVIII濃縮物(NIBSC コード 99/678)を用いて作成した標準曲線を用いて、rFVIIIFcの活性を確定した。
【0119】
ELISAによるrFVIIIFcまたはFVIIIの測定
ELISAによるイヌ血漿中のFVIIIFc
A1ドメインに特異的なFVIII抗体(Green Mountain Antibodies:GMA−8002)を96ウェルプレート上に被覆し、37℃で1時間インキュベートした。被覆プレートを、室温で1時間、トゥイーン20、CaCl
2およびウシ血清アルブミンを含有するトリス緩衝化生理食塩水で遮断して、次に、正常イヌ血漿中に調製された標準、対照および試料を、1:10希釈し、次いで、プレートに付加して、37℃で1時間インキュベートした。プレートを洗浄し、次に、ロバ(F(ab)’
2)抗ヒトFc−HRP(Jackson:709−036−098)を付加して、37℃で1時間インキュベートした。洗浄後、TMB(BioFx超高感度基質:TMBS−0100−01)をプレートに付加し、酸で基質反応をクエンチして、SpectraMax Plusプレート読取機(Molecular Devices)で450nmで、吸光度を測定した。
【0120】
ELISAによるイヌ血漿中ReFacto(登録商標)
重鎖上のA1ドメインに特異的な抗FVIII抗体(Green Mountain Antibodies:GMA−8002)を96ウェルプレート上に被覆し、室温で2時間インキュベートした。被覆プレートを、37℃で1時間遮断し、洗浄後、標準、対照および試料を正常イヌ血漿中で調製し、次いで1:10希釈し、プレートに付加して、室温で2時間インキュベートした。プレートを洗浄し、次に、検出抗体、予備希釈抗FVIIIホースラディッシュペルオキシダーゼ複合体(Affinity Biologicals:F8C−EIA−D)で処理して、室温で1時間インキュベートした。洗浄後、TMB(BioFx超高感度基質:TMBS−0100−01)をプレートに10分間付加した。酸で基質反応をクエンチして、SpectraMax Plusプレート読取機(Molecular Devices)で450nmの波長で、シグナルを測定した。
【0121】
フィブリノーゲンの測定
メーカーの使用説明書に従って、HemosIL(商標)PT−フィブリノーゲン−HS試薬(ILL, MA、カタログ番号0008468210)およびACL 7000凝固分析器(Beckman Coulter)を含有するキットを用いて、Esoterix(Research Triangle Park, NC)で、血漿中のフィブリノーゲンの濃度を測定した。
【0122】
血小板の測定
種特異的スマートカードでプログラムされたVet−ABC−Diff血液学分析器(SCIL Animal Care Co., Gurnee, IL)を用いて、自動化方法により、EDTA抗凝固化全血で血小板を計数した。
【0123】
薬物動態学的分析
PharsightからのWinNonlinソフトウェア、バージョン5.2(Mountain View, Ca)を用いて、非分画解析により、薬物動態パラメーターを算定した。PKパラメーターは、血漿中最大濃度(C
max)、血漿濃度対時間曲線下面積(AUC)、排出半減期(t
1/2)、配分の容積(Vss)およびクリアランス(Cl)を包含した。
【0124】
結果
組換えFVIII−Fc
rFVIIIFcは、介在リンカー配列を有さないヒトBドメイン欠失FVIIIとヒトIgG1からのFcとの組換え融合物である(rFVIIIFc:
図1)。
【0125】
精製rFVIIIFcは、色素生成活性検定を用いて測定した場合、約9000 IU/mgの特異的活性を有する。組換えBドメイン欠失FVIII(ReFacto(登録商標))は、9110〜13700 IU/mgという報告された特異的活性を有する。FVIIIFcとReFacto(登録商標)との間のサイズ差(それぞれ216 kDaおよび170 kDa)を考慮するためのIU/nmolへの特異的活性の変換は、2つのタンパク質がほぼ等価の特異的活性を有する(rFVIIIFcに関しては1970 IU/nmolおよびReFacto(登録商標)に関しては1521〜2287 IU/nmol)、ということを示す。したがって、rFVIIIFcのFVIII活性は、ヒトFVIIIのC末端とヒトFcのN末端との融合による影響を受けない。
【0126】
血友病Aマウスへの投与
単一回50 IU/kg用量のrFVIIIFcまたはReFacto(登録商標)をFVIII欠損マウス(n=6/群)に静脈内投与した。血液試料を用量投与前および120時間に亘る用量投与後に採取し、WBCTを材料および方法に記載したように決定した。基線WBCTは、60分より大きかった。代表的実験からのデータを、
図2および表3に示す。rFVIIIFcまたはReFacto(登録商標)の用量投与直後に、WBCTを2〜17分に補正した。ReFacto(登録商標)で処置されたマウスからの血液は42時間までに凝固する能力を失ったが、一方、rFVIIIFcで処置された全マウスからの血液は96時間で未だ凝固し、6匹のうちの1匹からの血液は、113時間で凝固していたが、しかし120時間までにはすべてが凝固する能力を失っていた。これらのデータは、rFVIIIFcに関する作用の持続期間は、ReFacto(登録商標)よりも約2〜3時間長い、ということを示唆する。
【0127】
rFVIIIFc、ReFacto(登録商標)またはAdvate(登録商標)(全長組換えFVIII)の色素形成活性を、50 IU/kgの単一回静脈内用量投与後のFVIII欠損マウスで試験した。用量投与前、ならびに投与後8、24,48および72時間に、血液を採取した。FVIII特異的色素形成活性検定を用いて活性を測定した。それを
図3に示す。薬物動態パラメーターを、表4に報告する。rFVIIIFcに関する循環半減期は、Advate(登録商標)(7時間)およびReFacto(登録商標)(5時間)と比較して、約1.6〜2倍長かった(11.1時間)。Cmaxは、Advate(登録商標)の0.47±0.30 IU/mLおよびReFacto(登録商標)の0.67±0.44 IU/mLと比較して、rFVIIIFcに関しては1.6±0.36 IU/mLであった。rFVIIIFcの全身曝露は、ReFacto(登録商標)(6.94時間・IU/mL)およびAdvate(登録商標)(3.90時間・IU/mL)と比較して、rFVIIIFc(22.6時間・IU/mL)に関しては顕著に大きく、そして血友病Aマウスにおいては、ReFacto(登録商標)(7.2mL/時間/kg)およびAdvate(登録商標)(12.8時間/mL/kg)の両方と比較して、rFVIIIFcに関するクリアランスは顕著に低かった(2.09 mL/時間/kg)。
【0128】
血友病Aイヌへの投与
rFVIIIFcの薬力学(PD)および薬物動態(PK)を、血友病AイヌのChapel Hillコロニーで試験した。125 IU/kgのrFVIIIFcの単一回静脈内用量投与を、4匹の血友病Aイヌの各々に施して、WBCTは直ちに正常に補正された(
図4)。正常イヌにおけるWBCTの範囲は、8〜12分である。約96時間を通してWBCTは20分より低いままであったが、この時間はFVIII:C>1%と一致する。但し、1匹は72時間の間、<20分のWBCTを示した。さらに、aPTTも直ちに正常に補正された(表6)。分子のFVIIIおよびFc部分の両方を検出するよう意図された特異的ELISAを用いて、血漿中のrFVIIIFcの濃度を測定した。血漿濃度対時間曲線を、
図5に示す。データのPK分析は、t
1/2が15.7±1.7時間であることを示した(表5)。FVIII特異的色素生成活性検定を用いてrFVIIIFcを測定した場合に、同様の結果を得た(t
1/2=15.4±0.3時間、表5)。血漿濃度対時間曲線は、両方法を用いて、同様であった(
図5および6)。rFVIIIFcに関する特異的活性を用いて活性データをIU/mLからng/mLに変換した場合、ELISAデータとの良好な相関が認められ、それにより、ELISAにより測定されたタンパク質が十分に活性であったことが実証された。
【0129】
rFVIIIFcで処置したイヌのうち2匹は、rFVIIIFc投与の72時間前に、ReFacto(登録商標)の単一回用量投与も受けた(イヌM12は114 IU/kg、イヌM38は120 IU/kg)。WBCTおよびaPTTは、ReFacto(登録商標)の投与直後に、正常に補正された。しかしながら、rFVIIIFcの単一回用量投与後のWBCT正規化は、ReFacto(登録商標)と比較して約2倍長く続いた(
図4)。さらに、血漿中のタンパク質濃度をELISAにより測定した場合、rFVIIIFcの血漿半減期(15.7±1.7時間)は、ReFacto(登録商標)(7.0および6.7時間)と比較して、rFVIIIFcに関して約2倍の長さであった(表5)。FVIII特異的色素生成活性により2つの分子を測定した場合、同様の結果を得た。
【0130】
血栓形成性の潜在的危険を査定するために、血小板およびフィブリノーゲンを測定した。rFVIIIFcまたはReFacto(登録商標)を用量投与後、血小板数および血漿フィブリノーゲン濃度は用量投与前の値から変化しなかった(データは示されていない)。
【0131】
考察
組換えFVIIIFcを、安定的トランスフェクト化細胞株からのヒト胚性腎臓293(HEK293)細胞中で産生し、細胞培地から精製した。ヒト細胞株中での産生は、チャイニーズハムスター卵巣細胞またはハムスター乳仔腎臓細胞において産生される一般に市販されているrFVIII製品と比較して、製造に際して有意の変化を示す。この変化についての論理的根拠は、この分子のFVIII部分に必要な翻訳後修飾を実施するよう、最良の備えをヒト細胞は有すると予測される、ということであった。
【0132】
rFVIIIFcおよび組換えBドメイン欠失FVIII(ReFacto(登録商標))に関する分子量の差を考慮するためのIU/nmolへの特異的活性の変換は、特異的活性が両タンパク質に関して同様である(rFVIIIFcに関しては1970 IU/nmolおよびReFacto(登録商標)に関しては1521〜2287 IU/nmol)ことを示した。FVIIIのC1およびC2ドメインは全FVIII活性に不可欠であるリン脂質結合に関与するため、rFVIIIFcに関する特異的活性がFVIIIのC末端とFcのN末端との融合による影響を受けない、ということはやや意外である(Fay, PJ, J. Hematology 83: 103−8 (2006)およびRaut, S, et al., Br. J. Haematol. 107: 323 (1999);これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)。
【0133】
血友病Aの処置は、出血症状出現の時点で要求に応じるものであり、あるいは出血の防止のための予防による。オンデマンド治療は依然として高頻度で用いられているが、しかし、予防および関節損傷防止に向かう傾向が認められる(Blanchette P, et al., Haematophilia 2004: 10; 679−683;Manco−Johnson, MJ. Et al., N. Engl. J. Med. 2007; 357: 535−544;これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)。患者において1%を上回るFVIII:Cを保持するために、10〜12時間という相対的に短い半減期により、予防のために、一般FVIII製品を2〜3日毎に投与する(Morfini, M, Haemophilia 2003; 9 (suppl 1): 94−99; discussion 100;White GC, et al., Thromb. Haemost. 1997: 77: 660−7;Blanchette, P, et al., J. Thromb. Haemost. 2008 Aug; 6(8): 1319−26;これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)。出血からの長期防御を提供する長期作用性FVIII療法は、血友病A患者に関する生活の質の顕著な改善を示す。凝固因子の半減期を延長するための戦略は、他の分子に関して成功しているもの、例えばペギル化(Rostin J. et al., Bioconj. Chem. 2000;
11: 387−96;この記載内容は参照により本明細書中で援用される)、糖PEG化(Stennicke HR, et al., Thromb. Haemost. 2008; 100: 920−8;この記載内容は参照により本明細書中で援用される)、ペギル化リポソームを用いる処方(Spira J, et al., Blood ;2006; 108: 3668−3673; Pan J, et al.,
Blood 2009; 114: 2802−2811;これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)ならびにアルブミンとの共役(Schulte S., Thromb. Res. 2008; 122 Suppl 4: S14−9;この記載内容は参照により本明細書中で援用される)を包含する。ペギル化は、クリアランスを低減するためのアプローチを表わすが、しかしながら、in vivoでの修飾の作用は現在のところ知られていない。in vivoでのFVIIIの直接ペギル化の結果は現在のところ未知であるが、一方、ペギル化リポソームを用いて処方されるFVIIIは、臨床的に研究されてきており、出血期間に中等度の影響を及ぼすかまたは全く影響を及ぼさないことを示している(Spira J, et al., Blood ;2006; 108: 3668−3673;Spira J, et al., Thromb. Haemost. 2008 Sep; 100(3): 429−34;これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)。
【0134】
FVIIIの半減期を延長するための本発明のアプローチは、FVIIIをIgG1のFcドメインと組換え的に融合することであった。Fcは天然受容体FcRnと結合し、その正常機能は分解からのIgGの保護である。本明細書中に記載される結果は、血友病Aマウスおよび血友病AイヌにおけるrFVIII生成物と比較して、rFVIIIFcの最初の薬物動態および効力特性化を表す。両方の種において、FVIII活性またはELISA(イヌのみ)により測定した場合、rFVIIIFcの半減期はrFVIIIの約2倍であった。これらのデータは、両動物モデルからのWBCT結果とも良好に相関し、すなわち、WBCTに及ぼすrFVIIIFcの作用の持続期間は、ReFacto(登録商標)に比して約2倍の長さであった。イヌにおいて、C
maxおよびクリアランスはrFVIIIFcおよびReFacto(登録商標)に関して同様であったが、しかしAUCおよび定常状態での配分の容積は、それぞれ、ReFacto(登録商標)に比してrFVIIIFcに関しては約1.5倍および2倍であった。この動物モデルにおけるReFacto(登録商標)に関するPKパラメーターは、文献で報告された値と一致する(Brinkhous K, et al., Sem. Thromb. Haemost. 2002; 28: 269−272;この記載内容は参照により本明細書中で援用される)。
【0135】
これらの知見がヒトにおける同程度の半減期に言い換えるならば、これは、血友病A患者の処置における有意の進歩を表す。
【0136】
付加的参考文献(これらの記載内容は各々、参照により本明細書中で援用される)
【0137】
【数1】
実施例2
本試験の目的は、単一回静脈内用量投与後のカニクイザルにおけるrFVIIIFcおよびBDD−rFVIII(Xyntha(登録商標))の薬物動態および薬力学を確定することであった。
【0138】
材料および方法
rFVIIIFc(Biogen Idec):1.2mg/mLおよび9882 IU/mLの濃度で、凍結液として供給。特異的活性は8235IU/mg。−70℃で保存。それを注射前に希釈。
【0139】
名称:Xyntha(登録商標)(Novis Pharmaceuticals);凍結乾燥粉末として供給。これを、メーカーの使用説明書に従って、525 IU/mLの公称濃度を有する溶液を生じるよう再構成する。メーカーの推奨に従って保存。
【0140】
動物
ニュー・イベリア・リサーチセンター(NIRC)コロニーからのカニクイザルを用い、NIRC(New Iberia, LA)で、承認されたNIRC IACUCプロトコール(APS 2008−8733−058)下で、試験(NIRC試験番号8733−0903)を実行した。
【0141】
健康状態が良好であることが確定された6匹の実験未使用カニクイザル(雄3匹、雌3匹)を、試験に用いた。
【0142】
プロトコールおよびUL Lafayette−NIRC標準操作手順に従って、試験を実施した。
【0143】
試験計画
6匹のサル(雄3匹、雌3匹)の各々に、125 IU/kgでrFVIIIFcを静脈内投与した。交差試験で、125 IU/kgで、同一動物にXyntha(登録商標)(BDD−rFVIII)を静脈内投与した。群1動物(n=3)は、0日目にXynthaを、3日目にrFVIIIFcを摂取したが、一方、群2動物(n=3)は、0日目にrFVIIIFcを、その後、4日目にXynthaを摂取した。群2に関しては用量投与間の付加的な日は、計画基線レベルより低く低減するのに十分な時間をrFVIIIFcが有したことを保証するためであった。ELISAならびにFVIII特異的色素生成活性検定によるrFVIIIFcまたはXynthaの測定のために、用量投与前、用量投与後0.25、4、12、24、36、48および72時間目に、各動物から、10分の1容積3.2%クエン酸ナトリウム中に血漿に関して血液を採取した。
【0144】
血漿中のrFVIIIFcおよびFVIIIを測定するためのELISA
サル血漿中のrFVIIIFcの測定方法
サル血漿中のrFVIIIFcを定量するために、この酵素結合免疫吸着検定(ELISA)を設計する。このELISA法では、Bethyl Laboratoriesからのヤギ抗ヒトIgG−(H+L)抗体(サル、吸着)(カタログ番号A80−319A)を、被覆緩衝液中に希釈し、96ウェル微量滴定試料プレート上に固定した。プレートを吸引し、37℃で2時間、遮断緩衝液(3%BSA/1×トリス)を付加することにより、すべての非吸着部位を遮断する。血漿試料を高カルシウム試料希釈緩衝液(3%無脂肪乾燥ミルク/TBST、30mMのCaCl
2を含有)で1:20に希釈し、試料プレート上に分配する。プレートを、37℃で約2時間、インキュベートする。その後、プレートを洗浄し、Green Mountain Antibodiesからのマウス抗Bドメイン欠失(α.BDDA1)因子VIII(A1ドメイン)抗体(カタログ番号GMA−8002)をプレートに付加し、37℃で約1時間インキュベートする。プレートを洗浄後、Southern BiotechからのHRP共役ヤギ抗マウスIgG2a抗体(カタログ番号1080−05)をプレートに付加し、室温で約30分間インキュベートする。プレートを再び洗浄し、テトラメチルベンジジン(TMB)ペルオキシダーゼ基質溶液を付加し、室温で約30分間インキュベートする。非酸性停止溶液の付加により、反応を停止する。試料中のrFVIIIFcの量に比例して、発色する。単一検出波長650nmを用いて、吸光度プレート読取機でプレートを読取る。4−パラメーター・ロジスティック曲線当てはめプログラムを用いて、光学密度(OD)対濃度をプロットすることにより得られる標準曲線で、rFVIIIFc濃度を決定する。この方法の較正曲線範囲は、5%サル血漿中で0.400ng/mL〜51.2ng/mL(100%サル血漿中では8.00ng/mL〜1024ng/mL)である。5%サル血漿中で0.200ng/mLでの検定の適格範囲外の一較正物質が含まれて、曲線当てはめを促すためのアンカーポイントとして役立ち得る。曲線の最適当てはめに基づいて、アンカーポイントが除去されるかまたは保持される(すなわち、最高数の標準が限定精度内で読取る、%RE)。
【0145】
サル血漿中のFVIIIを測定する方法
サル血漿中のFVIIIを定量するために、この酵素結合免疫吸着検定(ELISA)を設計する。このELISA法では、Green Mountain AntibodiesからのマウスαBDDA1 FVIII抗体(カタログ番号GMA−8002)を被覆緩衝液中に希釈し、96ウェル微量滴定試料プレート上に固定した。プレートを吸引し、37℃で1時間、遮断緩衝液(3%BST/1×トリス)を付加することにより、すべての非吸着部位を遮断する。血漿試料を高カルシウム試料希釈緩衝液(100mMのCaCl
2を含有する遮断緩衝液)で1:20に希釈し、試料プレート上に分配する。プレートを、37℃で約2時間、インキュベートする。プレートを洗浄後、Affinity Biologicals Kitからの検出抗体、HRP標識ポリクローナル抗体(カタログ番号F8C−EIA−D)をTBS/0.05%トゥイーン20中でさらに希釈し、プレートに付加し、室温で約1時間インキュベートする。プレートを再び洗浄し、テトラメチルベンジジン(TMB)ペルオキシダーゼ基質溶液を付加し、室温で約30分間インキュベートする。酸性停止溶液の付加により、反応を停止する。試料中のFVIIIFcの量に比例して、発色する。単一検出波長450nmを用いて、吸光度プレート読取機でプレートを読取る。4−パラメーター・ロジスティック曲線当てはめプログラムを用いて、光学密度(OD)対濃度をプロットすることにより得られる標準曲線で、FVIII濃度を決定する。この方法の較正曲線範囲は、5%サル血漿中で0.625ng/mL〜20ng/mL(100%サル血漿中では12.5ng/mL〜400ng/mL)である。5%サル血漿中で0.313および0.156ng/mLでの検定の適格範囲外の2較正物質が含まれて、曲線当てはめを促すためのアンカーポイントとして役立ち得る。曲線の最適当てはめに基づいて、アンカーポイントが除去されるかまたは保持される(すなわち、最高数の標準が限定精度内で読取る、%RE)。
【0146】
FVIII特異的色素生成検定
カニクイザル血漿試料中のFVIII活性を投与用量に基づいて概算し、次いで、ヒトFVIII欠失血漿(Diagnostica Stago)中で約0.25〜1 IU/mlに希釈した。FVIII色素生成キット(Siemens)を用いて、Sysmex CA1500(Siemens Diagnostic Healthcare)で試料を分析した。この色素生成検定では、血漿試料中のrFVIIIFcをトロンビンにより活性化する。次に、活性化因子VIII(FVIIIa)は、活性化因子IX(FIXa)、リン脂質(PL)およびカルシウムイオンの存在下で、第X因子(FX)の第Xa因子(FXa)への転換を促す。FXaに特異的なp−ニトロアニリド基質の加水分解により、FXa活性を査定する。405nmで測定されるp−ニトロアニリン(pNA)の放出の初期速度はFXa活性に比例し、したがって、試料中のFVIII活性に比例する。この検定におけるrFVIIIFcによるFVIII活性の定量限界は、〜0.3 IU/mlである。検定は、±20%の精度で約0.06 IU/mlの下限より低い総FVIII活性を測定し得る。個々の動物に関する用量投与前試料の算定活性を各時点での値から差し引いて、PD曲線(FVIII活性対時間)を作成した。
【0147】
ヒトFVIII欠損血漿中に1 IU/mlに希釈されたNIBSC 第7次国際標準因子FVIII濃縮物から、標準曲線を作成した。6A19準曲線をSysmex機器で順次希釈して、0.15、0.1、0.05、0.025、0.0053および0.0026 IU/mlの濃度を得た。機器は内部にすべての試料を1:10希釈するため、FVIII標準濃度は、1.5〜0.026 IU/mlの血漿濃度に対応し、これが測定され得るFVIII活性の範囲である。
【0148】
PK解析
WinNonlinソフトウェアプログラム(バージョン5.2;Pharsight Corporation, Mountain View, CA)で、非分画解析モジュールを用いて、濃度時間プロフィールを評価した。
【0149】
結果
分子のFVIIIおよびFc部分の両方を測定するサンドイッチELISAフォーマットを用いて、サル血漿中のrFVIIIFcの濃度を測定した。データを表7に報告する。用量投与前試料はすべて、定量限界より低かった。
図7は、長時間に亘る群平均rFVIIIFcおよびXyntha血漿濃度を示す。個々の血漿濃度対時間曲線を、
図8に示す。rFVIIIFcおよびXynthaに関するPKパラメーターの要約を、それぞれ表9および10に示す。rFVIIIFcに関する平均t1/2は11.9±1.7時間(9.3〜14.1時間の範囲)であり、そしてXynthaに関しては、平均排出t1/2は12.7±4.4時間(9.2〜19.9時間の範囲)であった。
【0150】
FVIII特異的色素生成活性検定を用いて、FVIII活性を測定した。データを表8で報告する。内因性FVIIIによる用量投与前活性を、全試料から差し引いた。平均群データのグラフを、
図9に示す。個々の血漿濃度対時間曲線を
図10に示す。rFVIIIFcおよびXynthaに関するPKパラメーターの要約を、それぞれ表9および10に示す。rFVIIIFcに関する平均t1/2は16.1±6.9時間(11.6〜29.4時間の範囲)であり、そしてXynthaに関しては12.5±1.7時間(10.4〜14.3時間の範囲)であった。
【0151】
考察および結論
排出半減期は、125 IU/kgの単一回静脈内用量投与後のrFVIIIFcおよびXynthaでほぼ同じであった。
【0152】
実施例3
これは、重症(<1 IU/dL [1%]内因性因子VIII[FVIII])血友病Aを有する被験体におけるrFVIIIFcの単一回用量投与の安全性、耐容性および薬物動態を評価するよう意図されたI/IIa相・非盲検・交差・用量増加・マルチセンターおよびヒト初回試験である。合計約12名の治療歴のある患者を登録し、25または65 IU/kgでrFVIIIFcを投与する。スクリーニング(参照比較物質であるAdvate(登録商標)[rFVIII]の初回投与前28日以内に計画予定)ならびに初回注射前に無FVIII処置で最低4日(96時間)経過後、約6名の被験体がAdvate(登録商標)の単一回25 IU/kg用量投与を受けて、その後、3日間(72時間)薬物動態(PK)プロフィールを、次いで交差試験を受けて、7日間(168時間)PKプロファイリングのためのrFVIIIFcの25 IU/kg単一回、非盲検用量投与を受けた。最初の3名の被験体には、順次用量投与する。25 IU/kgのrFVIIIFcを用量投与した最初の3名の被験体に関しては、各被験体はrFVIIIFcの注射後14日目(336時間)に阻害剤査定を受ける。次の被験体(最初の3名の被験体のみに関して)の用量投与は、一旦、阻害剤試験が完了したら、行なう。3番目の被験体が14日阻害剤査定を完了した後、残りの3名の被験体(25 IU/kg)および6名の被験体(65 IU/kg)が、各用量群内で、少なくとも1日は離して逐次的に、加入し始める。
【0153】
最後の被験体が25 IU/kg用量のrFVIIIFcを摂取した1週間後に、約6名の独自の被験体が65 IU/kgコホートのために動員される。65 IU/kgコホート中の各被験体は、65 IU/kg用量のAdvate(登録商標)を、その後、4日(96時間)PKプロファイリングと次いで交差試験を受け、そして10日間(240時間)プロファイリングのためのrFVIIIFcの65 IU/kg単一回非盲検用量を摂取する。任意のコホートにおいてrFVIIIFcの初回注射前に出血症状出現が起きた場合には、被験体の予備試験FVIII製品を処置のために用いて、少なくとも4日の間隔を置いた後にPKプロフィールのためのrFVIIIFcの最初の注射を施さなければならない。
【0154】
全被験体が、安全のために、rFVIIIFc 25 IU/kgまたは65 IU/kgの投与後、14日(336時間)および28日安全性評価期間の間、追跡調査される。全被験体が、意図された時点でのFVIII活性の分析のための血液試料とともに、用量投与の前および後に、薬物動態用試料採取を受ける。
【0155】
実施例4
Xアーゼ複合体内の活性
FVIIIタンパク質(rBDD FVIIIおよびrFVIIIFc)とFIXaとの結合を調べるために、そしてFXを活性化するこれらのタンパク質の能力を測定するために、動態試験を実施して、Xアーゼ複合体の状況でのこれらの相互作用を検査した。この検定は、カルシウムの存在下でのリン脂質表面での活性化FIXおよび活性化rBDD
FVIIIまたはrFVIIIFcタンパク質とのXアーゼ複合体の形成を、ならびに色素生成または蛍光発生性基質の切断により測定した場合のFXのFXaへの転換をモニタリングすることを包含した。
【0156】
要するに、FVIIIを先ず、α−トロンビンで5分間活性化して、次に、Ca2+および合成リン脂質小胞(25%ホスファチジルセリン(PS)/75%ホスファチジルコリン(PC))または血小板の存在下で、FIXaと混合する。下記の条件下で、FVIIIaおよびFIXaは、リン脂質表面およびカルシウムイオンの存在下で相互作用して、活性Xアーゼ複合体を形成し、これが、タンパク質分解性プロセシングによるFXのFXaへの転換を媒介する。FXaがFXa特異的な色素生成性または蛍光発生性の基質を切断する。切断基質は色素生成性であり、したがって、溶液中の切断基質の量は生成されたFXaの量を示す。これは、405nmでの溶液の吸光度を測定することにより定量される。
【0157】
A.第X因子の活性化
FXを活性化するrBDD FVIIIおよびrFVIIIFcの能力を、上記のXアーゼ複合体の状況で試験した。トロンビン活性化FVIIIタンパク質を、カルシウムの存在下でFIXaおよびリン脂質とともにインキュベートし、次いで、FX特異的基質の存在下で異なる濃度のFXに付加して、FXa生成の速度を確定した(
図11)。
【0158】
これらのデータに基づいて、Xアーゼ複合体の状況での異なるFVIIIタンパク質に関するKmおよびVmaxを算定した(Chang 1997)(表11)。6つの分析物(二重反復実行を含有する3つの実験)の平均±対応する標準偏差、として、データを表す。これらのデータに基づいて、これらのタンパク質(rBDD FVIIIおよびrFVIIIFc)は、検定の変化量内で、匹敵するKmおよびVmax値を有することが判明した。したがって、リン脂質との相互作用およびFX活性化の能力に関して、rFVIIIFcを用いて形成されるXアーゼ複合体は、認可製品rBDD FVIII(ReFacto)を用いて形成されるXアーゼ複合体と同様に振舞う。これらの匹敵するデータは、rFVIIIFcが、トロンビンとともに短時間インキュベートされた後にrBDD FVIIIと匹敵する程度に活性化されることも実証する、ということに留意されたい。
【0159】
B.FIXaとの相互作用
rBDD FVIIIおよびrFVIIIFcとFIXaとの相互作用も、Xアーゼ複合体の状況で調べた。Xアーゼ複合体は、一定量のFXおよび種々のFIXaレベルを用いて、上記のように集合され、そしてFXa生成速度が決定される(
図12)。これらのデータから、FIXaに対するFVIIIタンパク質の両方を用いて形成されるXアーゼ複合体に関するKd値を確定する(Chang 1997)。6つの分析物(二重反復実行を含有する3つの実験)の平均±対応する標準偏差、として、データを表す(表12)。両タンパク質は同様のKdおよびVmax値を有することが判明したが、これは、rFVIIIFcが認可rBDD FVIII製品と同様のFIXaとの匹敵する相互作用を有する、ということを示す。
【0160】
実施例5
実施例3で考察したI/IIa相臨床試験に関する暫定薬物動態データは、FVIIIFcに関する下記の結果を実証した。FVIIIFcは、ADVATE(全長rFVIII)と比較して、全身曝露(AUC
INF)の約50%増、クリアランス(Cl)の約50%減、ならびに排出半減期およびMRTの約50〜70%増を示した。さらに、FVIIIFcは、ADVATEと比較して、C168、TBLP1、TBLP3およびTBLP5値の増大を示した。
【0161】
AUC
INF :ゼロから無限までの濃度−時間曲線下面積
ベータHL :排出相半減期;t
1/2βとしても言及される
C168 :用量投与後約168時間での基線を上回る概算FVIIIFc活性
Cl :クリアランス
MRT :平均滞留時間
TBLP1 :FVIIIFc活性が基線を上回る約1 IU/dLに減少した場合の用量投与後のモデル予測時間
TBLP3 :FVIIIFc活性が基線を上回る約3 IU/dLに減少した場合の用量投与後のモデル予測時間
TBLP5 :FVIIIFc活性が基線を上回る約5 IU/dLに減少した場合の用量投与後のモデル予測時間
実施例6
組換えBドメイン欠失因子VIII−Fc(rFVIIIFc)融合タンパク質は、FVIIIの半減期を延長するためのアプローチとして作製されてきた。rFVIIIFcの薬物動態(PK)を、血友病AマウスにおいてrFVIIIと比較した。終末半減期は、rFVIIIと比較してrFVIIIFcに関しては2倍長い、ということが判明した。半減期の延長に関する根本的機序がFcRnによるrFVIIIFcの保護のためであることを確証するために、FcRnノックアウトおよびヒトFcRnトランスジェニックマウスにおいて、PKを評価した。単一回静脈内用量(125 IU/kg)を投与して、色素生成活性検定を用いて血漿濃度を測定した。Cmaxは、両マウス系統において、rFVIIIFcおよびrFVIII(XYNTHA(登録商標))間で同様であった。しかしながらrFVIIIFcに関する半減期はFcRnノックアウトマウスにおいてはrFVIIIのものに匹敵したが、一方、rFVIIIFcに関する半減期は、hFcRnトランスジェニックマウスにおいてはrFVIIIより約2倍長く延長された。これらの結果は、FcRnが、rFVIIIと比較した場合、rFVIIIFcの半減期延長を媒介するかまたはそれに関与する、ということを確証する。回転血栓弾性測定法(ROTEM)により測定される全血の血流遮断は、血友病マウスの出血モデルにおける、ならびに臨床的適用において、凝固因子の効力と相関することが示されているため、ROTEMを用いて血友病AマウスにおけるrFVIIIFcのex vivo効力を評価しようとした。血友病Aマウスに、50 IU/kg rFVIIIFc、XYNTHA(登録商標)(FVIII)またはADVATE(登録商標)(FVIII)の単一回静脈内用量投与を施した。用量投与の5分後、血餅形成は、凝固時間(CT)、血餅形成時間(CFT)およびα角に関して同様であった。しかしながら、rFVIIIFcは、用量投与後72および96時間にCTの有意の改善を示し、そしてCFTおよびα角も、rFVIIIFcのPK延長と一致して、XYNTHA(登録商標)(FVIII)およびADVATE(登録商標)(FVIII)の両方に比して96時間で改善された。したがって、FVIIIのFc融合物の構築は、半減期増大と出血からの防御延長を提供する能力を有する作用の明示された機序を有する分子を産生する。
【0162】
実施例7
この実施例は、25および65 IU/kgのFVIII製品で処置された患者16名からのFVIII活性に関する最終分析結果を示す。実施例3および5参照。
【0163】
この実施例において、rFVIIIFcは、ヒトIgG1の二量体Fcドメインと融合される組換えBドメイン欠失ヒトFVIII(BDD−rFVIII)の単一分子からなる組換え融合タンパク質であって、介在リンカー配列を有さない。このタンパク質構築物は、本明細書中では、rFVIIIFcへテロ二量体ハイブリッドタンパク質、FVIIIFc単量体Fc融合タンパク質、FVIIIFc単量体ハイブリッド、単量体FVIIIFcハイブリッドおよびFVIIIFc単量体−二量体とも呼ばれる。
図1および表2A参照。
【0164】
rFVIIIFcを用いる前臨床試験は、市販のrFVIII製品と比較して、rFVIII活性の半減期の約2倍の延長を示している。この試験の論理的根拠は、凍結液体処方物中のrFVIIIFcの単一回用量投与の安全性および耐容性を評価し、重症血友病A被験体におけるPKに関するデータを提供することである。この試験に関して、16名の評価可能被験体が、PK評価のために利用可能であった。25(n=6)および65 IU/体重1kg(n=10)の公称用量でのrFVIIIFcおよびAdvateの両方の2つの用量の単一回投与を、約10分間に亘って静脈内に注入した。血漿PK査定のための血液試料を、注入前に、ならびに用量投与後10日までに入手した。AdvateおよびrFVIIIFcの両方に関するFVIII活性のPKを、モデル依存的方法を用いて、この試験で特性化した。
【0165】
目的
この試験の第一の目的は、重症血友病Aを有する年齢12歳以上の治療歴のある患者(PTP)における2つの用量のrFVIIIFc(25および65 IU/kg)の単一回投与の安全性および耐容性を査定することであった。
【0166】
第二の目的は、一段階凝固および色素生成検定においてAdvate(登録商標)と比較した場合の25または65 IU/kgのrFVIIIFcの単一回投与後、長時間に亘るFVIIIの薬力学(PD)的活性により確定される薬物動態(PK)パラメーターを決定することであった。
【0167】
試験計画(実施例3参照)
スクリーニング来院時(Advateの用量投与前28日以内);注射前(Advateの注射)0日目ならびに注射後10および30分ならびに1、3、6および9時間目に;Advateの注射後24時間での1日目に;Advateの注射後48時間での2日目に;Advateの注射後72時間での3日目に;高用量のAdvateの投与後96時間での4日目に(コホートBのみ)、FVIII活性PK評価のために、血液試料を採取した。
【0168】
rFVIIIFcの投与の直前、rFVIIIFcの注射後10および30分ならびに1、3、6および9時間目のrFVIIIFc注射当日に;rFVIIIFcの注射後24時間での1日目に;rFVIIIFcの注射後48、72、96および120時間での2〜5日目に;rFVIIIFcの注射後168時間での7日目に;高用量のrFVIIIFcの投与後192、216および240時間での8、9および10日目に(コホートBのみ)、FVIII活性PK評価のために、血液試料を採取した。rFVIIIFcの注射後672時間での最終試験来院時(rFVIIIFcの注射後28日目)にも、FVIII活性を測定した。
【0169】
薬物動態モデリングおよび算定
略号
TBLP1=FVIII活性が、基線を越えた約1 IU/dLに減少した場合の用量投与後のモデル予測時間。
【0170】
TBLP3=FVIII活性が、基線を越えた約3 IU/dLに減少した場合の用量投与後のモデル予測時間。
【0171】
KV_M=Cmax_M/実用量(IU/kg)
KV_OB=Cmax_OB/実用量(IU/kg)
IVR_M=100×Cmax_M×血漿容積(dL)/総用量(IU);ここで、血漿溶積(mL)=(23.7×体長(cm))+(9.0×体重(kg))−1709。
【0172】
IVR_OB=100×Cmax_OB×血漿容積(dL)/総用量(IU);ここで、血漿容積(mL)=(23.7×体長(cm))+(9.0×体重(kg))−1709。
【0173】
結果
図13. 観察群平均(+SE)FVIII活性対時間プロフィール。用量レベルにより類別。化合物により群分け(1段階検定;25 IU/kg(A)および65 IU/kg(B)ならびに色素生成検定;25 IU/kg(C)および65 IU/kg(D))。
【0174】
図14. 観察群平均(+SE)FVIII活性対時間プロフィール。用量レベルおよび化合物により群分け(1段階検定;A)(色素生成検定;B)。
【0175】
単一回用量投与薬物動態(一段階検定)
観察FVIII活性は、AdvateまたはrFVIIIFcの短時間IV注入後に急に増大し、平均(±SD)モデル予測Cmax値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては56.6±4.74および121±28.2
IU/dLであり、rFVIIIFcに関しては55.6±8.18および108±16.9 IU/dLであった。AdvateおよびrFVIIIFc処置患者はすべて、FVIII活性の用量関連増大を示した。CmaxおよびAUCINFの両方において観察された増大は、評価された用量範囲を上回る用量に比例するよりわずかに低かった。
【0176】
注入終了後、観察FVIII活性の減少は、基線レベルに到達するまで、単一指数関数型崩壊特性を示した。FVIII活性における減少速度は、Advateに関するものよりrFVIIIFcに関する方が低く、平均(±SD)モデル予測排出半減期値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては11.9±2.98および10.4±3.03時間、ならびにrFVIIIFcに関しては18.0±3.88および18.4±6.99時間であった。排出半減期値は、両FVIII製品に関して評価された用量範囲全体で用量非依存性であると思われた。
【0177】
総全身FVIII曝露(AUCINFにより査定)は、それぞれ25および65 IU/kg用量レベルで、AdvateよりrFVIIIFc投与後に〜48%および61%大きかった。平均(±SD)モデル予測AUCINF値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては974±259および1810±606時間
*IU/dLであり、rFVIIIFcに関しては1440±316および2910±1320時間
*IU/dLであった。
【0178】
排出半減期と同様に、MRTはAdvateに比してrFVIIIFcに関して延長された。平均(±SD)モデル予測MRT値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては17.1±4.29および14.9±4.38時間、ならびにrFVIIIFcに関しては25.9±5.60および26.5±10.1時間であった。MRT値は、両FVIII製品に関して評価された用量範囲全体で用量非依存性であると思われた。
【0179】
さらに、CLおよびVに関する第一PKパラメーター値を決定した。rFVIIIFcに関するCL値は単に、等価用量でのAdvateに関して観察された値の〜66%を占めるだけであった。平均(±SD)モデル予測CL値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては2.70±0.729および4.08±1.69 mL/時間/kg、ならびにrFVIIIFcに関しては1.80±0.409および2.69±1.25 mL/時間/kgであった。V値は、AdvateおよびrFVIIIFc間で似ており、平均(±SD)モデル予測V値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては43.9±4.27および56.1±13.4 mL/kg、ならびにrFVIIIFcに関しては45.3±7.23および61.6±10.6 mL/kgであった。AdvateおよびrFVIIIFcの用量増大に伴って、平均CLおよびV値のわずかな増大が認められた;しかしながら、用量レベル限定と結び付けて考えられる65 IU/kg用量での標準偏差の増大は、これらのパラメーターの用量依存性の査定を混乱させた。例えばrFVIIIFc処置群に関するCV%幾何学平均CL値は、23.0%(25 IU/kg)から48.6%(65 IU/kg)に増大した。
【0180】
第一PKパラメーターのほかに、第二PKパラメーター(例えば、K値、IVR等)を確定して、作用のFVIII持続期間を評価した。PK差の証拠もrFVIIIFcで観察されたが、これは、等価用量でのAdvateと比較した場合のTBLP1およびTBLP3値の増大を実証する。AdvateおよびrFVIIIFcに関するIVRおよびK値は、似ていると考えられた。TBLP1およびTBLP3のわずかな増大が、AdvateおよびrFVIIIFcの用量増大に伴って観察された。これに対して、平均IVRおよびK値のわずかな減少が、AdvateおよびrFVIIIFcの用量増大に伴って認められた。前記のように、これらのパラメーターの用量依存性の査定は、限定用量レベルにより混乱させられる。
【0181】
平均(±SD)観察TBLP1は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては2.88±0.733および2.93±0.848 IU/dL(IU/kg当たり)、ならびにrFVIIIFcに関しては4.28±0.873および5.16±2.02 IU/dL(IU/kg当たり)であった。平均(±SD)観察TBLP3は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては2.06±0.527および2.26±0.666 IU/dL(IU/kg当たり)、ならびにrFVIIIFcに関しては3.09±0.623および3.93±1.59 IU/dL(IU/kg当たり)であった。
【0182】
観察Cmax値を用いて算定される平均IVRおよびK値(モデル内の基線および残留薬剤を差し引く)は、一般的に、モデル予測Cmax値を用いて決定される値より大きかった;1分画モデルを用いて観察されるピーク活性よりわずかに低い概算値と一致する。平均(±SD)観察K値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては2.57±0.198および2.13±0.598 IU/dL(IU/kg当たり)、ならびにrFVIIIFcに関しては2.46±0.330および1.85±0.332 IU/dL(IU/kg当たり)であった。平均(±SD)観察IVR値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては94.1±15.6および85.8±16.5%、ならびにrFVIIIFcに関しては89.5±11.9および74.8±6.72%であった。
【0183】
単一回用量投与薬物動態(色素生成検定)
観察FVIII活性は、AdvateまたはrFVIIIFcの短時間IV注入後に急に増大し、平均(±SD)モデル予測Cmax値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては70.2±9.60および157±38.6
IU/dLであり、rFVIIIFcに関しては70.3±10.0および158±34.7 IU/dLであった。
【0184】
AdvateおよびrFVIIIFc処置患者はすべて、FVIII活性の用量関連増大を示した。CmaxおよびAUCINFの両方において観察された増大は、評価された用量範囲を上回る用量に比例するよりわずかに低かった。
【0185】
注入終了後、観察FVIII活性の減少は、基線レベルに到達するまで、単一指数関数型崩壊特性を示した。FVIIIにおける減少速度は、Advateに関するものよりrFVIIIFcに関する方が低く、平均(±SD)モデル予測排出半減期値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては10.7±1.98および10.3±3.27時間、ならびにrFVIIIFcに関しては16.2±2.92および19.0±7.94時間であった。排出半減期値は、両FVIII製品に関して評価された用量範囲全体で用量非依存性であると思われた。
【0186】
総全身FVIII曝露(AUCINFにより査定)は、それぞれ25および65 IU/kg用量レベルで、AdvateよりrFVIIIFc投与後に〜53%および84%大きかった。平均(±SD)モデル予測AUCINF値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては1080±236および2320±784時間
*IU/dLであり、rFVIIIFcに関しては1650±408および4280±1860時間
*IU/dLであった。
【0187】
排出半減期と同様に、MRTはAdvateに比してrFVIIIFcに関して延長された。平均(±SD)モデル予測MRT値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては15.3±2.86および14.8±4.72時間、ならびにrFVIIIFcに関しては23.4±4.22および27.3±11.4時間であった。MRT値は、両FVIII製品に関して評価された用量範囲全体で用量非依存性であると思われた。
【0188】
さらに、CLおよびVに関する第一PKパラメーター値を決定した。rFVIIIFcに関するCL値は単に、等価用量でのAdvateに関して観察された値の〜58−66%を占めるだけであった。平均(±SD)モデル予測CL値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては2.39±0.527および3.21±1.40 mL/時間/kg、ならびにrFVIIIFcに関しては1.57±0.349および1.86±0.970 mL/時間/kgであった。V値は、AdvateおよびrFVIIIFc間で似ており、平均(±SD)モデル予測V値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては35.8±5.52および43.6±11.2 mL/kg、ならびにrFVIIIFcに関しては35.9±6.65および42.7±8.91 mL/kgであった。AdvateおよびrFVIIIFcの用量増大に伴って、平均CLおよびV値の増大が認められた;しかしながら、用量レベル限定と結び付けて考えられる65 IU/kg用量での標準偏差の増大は、これらのパラメーターの用量依存性の査定を混乱させた。
【0189】
第一PKパラメーターのほかに、第二PKパラメーター(例えば、K値、IVR等)を確定して、作用のFVIII持続期間を評価した。PK差の証拠もrFVIIIFcで観察されたが、これは、等価用量でのAdvateと比較した場合のTBLP1およびTBLP3値の増大を実証する。AdvateおよびrFVIIIFcに関するIVRおよびK値は、似ていると考えられた。
【0190】
TBLP1およびTBLP3のわずかな増大が、AdvateおよびrFVIIIFcの用量増大に伴って観察された。これに対して、平均IVRおよびK値のわずかな減少が、AdvateおよびrFVIIIFcの用量増大に伴って認められた。前記のように、これらのパラメーターの用量依存性の査定は、限定用量レベルにより混乱させられる。
【0191】
平均(±SD)観察TBLP1は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては2.70±0.511および3.09±0.978 IU/dL(IU/kg当たり)、ならびにrFVIIIFcに関しては4.06±0.798および5.66±2.38 IU/dL(IU/kg当たり)であった。平均(±SD)観察TBLP3は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては1.98±0.377および2.39±0.718 IU/dL(IU/kg当たり)、ならびにrFVIIIFcに関しては3.04±0.598および4.44±1.84 IU/dL(IU/kg当たり)であった。
【0192】
観察Cmax値を用いて算定される平均IVRおよびK値(モデル内の基線および残留薬剤を差し引く)は、一般的に、モデル予測Cmax値を用いて決定される値より大きかった;1分画モデルを用いて観察されるピーク活性よりわずかに低い概算値と一致する。平均(±SD)観察K値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては3.08±0.429および2.85±0.721 IU/dL(IU/kg当たり)、ならびにrFVIIIFcに関しては3.12±0.451および2.92±0.985 IU/dL(IU/kg当たり)であった。平均(±SD)観察IVR値は、25および65 IU/kg用量群に関してそれぞれ、Advateに関しては112±14.5および116±26.9%、ならびにrFVIIIFcに関しては113±16.3および117±33.6%であった。
【0193】
結論
AdvateおよびrFVIIIFc処置患者はすべて、評価された用量範囲全体でCmaxおよびAUCINFの匹敵する用量関連性増大を示した。AdvateおよびrFVIIIFc活性のピーク血漿レベルは注入終了後1時間以内に一般的に観察され、用量投与後数日間、依然として検出可能であった。注入終了後、ベースライン補正FVIII活性の減少は、両製品に関して基線レベルに到達するまで、単一指数関数型崩壊特性を示した。排出半減期およびMRTに関するパラメーター値は、両FVIII製品に関して評価された用量範囲全体で用量非依存性であると思われた。AdvateおよびrFVIIIFcの用量増大に伴って、平均CLおよびV値のわずかな増大が認められた;しかしながら、用量レベル限定と結び付けて考えられる65 IU/kg用量での被験体間変動の増大は、これらのパラメーターの用量依存性の査定を混乱させた。
【0194】
rFVIIIFcおよびAdvate活性PKの比較は、匹敵する用量でのAdvateと比較して、rFVIIIFcに関して全身性曝露の約48〜61%(一段階検定)または53〜84%(色素生成検定)増大、クリアランスの約30〜40%低減、排出半減期およびMRTの両方の約50〜80%増大を明示した。PK差の証拠もrFVIIIFcで観察されたが、これは、等価用量でのAdvateと比較した場合のTBLP1およびTBLP3値の増大を実証する。AdvateおよびrFVIIIFcに関するIVRおよびK値は、似ていると考えられた。
【0195】
色素生成検定結果から得られるPKパラメーターは、一般的に、一段階検定からのものと一致したが、但し、色素生成検定はより高い曝露パラメーター(例えばCmax、AUCINF等)概算値を生じた。
【0196】
PKで観察された改善に伴って、rFVIIIFcは出血からの防御延長を提供して、血友病A個体に対する注射頻度を低くし得る。
【0197】
実施例8
rFVIII:Fcのヒトで最初の試験からの暫定PK分析(実施例3)に基づいて、A−LONG試験を計画した。A−LONGは、重症血友病A(<1 IU/dL[<1%]内因性FVIIIと定義される)を有する治療歴のある被験体における出血の防止および処置に際しての組換え因子VIIIFc融合物(FVIII−Fc)の安全性、薬物動態および効力の非盲検マルチセンター評価である。
【0198】
被験体約106名を、3つのレジメンのうちの1つに登録する:目的に合わせた予防レジメン(アーム1)、週投与レジメン(アーム2)および要求に応じたレジメン(アーム3)。
【0199】
アーム1:目的に合わせたレジメン
アーム1は、全群およびPK亜群を包含する。約66名の被験体が登録される。最初のレジメンは、週2回、初日に25 IU/kg、その後、その週の第4日に50 IU/kgである。rFVIIIFcに関するPK結果が得られるまで、被験体はこの週予防レジメンでrFVIIIFcを投与する。この結果に基づいて、各個体に関して目的に合わせた予防レジメンが確立されるが、この場合、用量および間隔は、1〜3%FVIII活性のトラフレベルを保持するよう決定される。次いで、各被験体は、その個々の目的に合わせた予防レジメンを試験中ずっと受ける。
【0200】
被験体は試験全体を通してモニタリングされ、継続中の用量および間隔調整がなされる。調整は、一回り2ヶ月の期間に亘って≧2の特発性出血症状出現と定義される許容不可能な出血症状出現を被験体が経験した場合にのみなされる。この場合、調整は、3〜5%のトラフレベルを目標とする。
【0201】
アーム2:週投与レジメン
約20名の被験体が登録され/無作為化されて、以下のような簡易rFVIIIFc PKプロファイリングを受ける:少なくとも96時間の洗い出し;rFVIIIFc 65 IU/kgの単一回用量投与;0日目にrFVIIIFcで開始して、注射前、ならびに注射開始から10(±2)分、3時間(±15分)、72(±2)時間[第3日]、ならびに96(±2)時間[第4日]を含めた簡易試料採取。簡易PKプロファイリング後、次に被験体は7日毎に65 IU/kgの一定用量投与を受ける。
【0202】
アーム3:要求に応じたレジメン
少なくとも5名の被験体における最低10の主要外科手術を、本試験で評価する。大手術は、全身麻酔および/または呼吸補助を伴う任意の外科的手法(待機または緊急)と定義され、この場合、大きい体腔が貫通され、曝露されるか、あるいは身体的または生理学的機能の実質的減損が生じる(例えば、開腹術、開胸術、開頭術、関節置換術および四肢切断術)。
【0203】
外科手術中の予防のために、被験体は、12〜24時間毎に、35〜50 IU/kgのrFVIIIFcで処置される。手術前に、医者は被験体のrFVIIIFc PKプロフィールを検討し、予定手術の種類ならびに被験体の臨床状態に一般的に必要とされる因子VIII置換の用量投与レジメンを査定する。任意のリハビリ時間を含めた外科的処置期間におけるrFVIIIFcの適切な用量投与のための推奨は、これらの因子を考慮に入れる。
【0204】
この試験の第一の目的は、(a)予防、要求に応じた、および外科的処置レジメンとして施されるrFVIIIFcの安全性および耐容性を評価すること;ならびに(b)予防、要求に応じた、および外科的処置レジメンとして施されるrFVIIIFcの効力を評価することである。この試験の第二の目的は、(a)rFVIIIFcのPKプロフィールを特性化し、FVIIIFcのPKを現行の市販製品であるAdvateと比較すること;(b)FVIIIFcによる個体応答を評価すること;ならびに(c)FVIIIFc消費を評価することである。
【0205】
第一の目的
・予防、週、要求に応じた、および外科的処置レジメンとして施されるrFVIIIFcの安全性および耐容性を評価すること
・予防、要求に応じた、および外科的処置レジメンとして施されるrFVIIIFcの効力を評価すること
第二の目的
・rFVIIIFcのPKプロフィールを特性化し、FVIIIFcのPKを現行の市販製品であるAdvate(登録商標)と比較すること
・rFVIIIFcによる個体応答を評価すること
・予防レジメンにおける出血を適切に防止し;外科的設定における恒常性を保持し;あるいは要求に応じた、週処置または予防設定における出血症状発現を処置するために必要とされる用量およびスケジュールの範囲を特性化すること
・rFVIIIFc消費を評価すること(例えば総年間rFVIIIFc消費量/被験体)。
【0206】
実施例9
臨床的ROTEM査定
実施例8における試験では、一段階活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)検定による血漿FVIII活性の測定のほかに、全血回転血栓弾性測定(ROTEM)も調べられて、2名の被験体、具体的には、低用量コホート1名および高用量コホート1名におけるrFVIIIFcおよびAdvateによる全般的血流遮断の改善を査定した。
【0207】
rFVIIIFcおよびAdvateは、rFVIIIFc処置前に被験体の血液中に加えた場合、血餅形成において類似的に活性であると思われる。凝固時間(CT)は、市場の約1%〜100%の範囲でrFVIIIFcおよびAdvateの用量に関して線状であり、用量応答は、同一被験体においてrFVIIIFcおよびAdvate間で似ていた。
【0208】
Advateおよびその後のrFVIIIFcの用量投与後、種々の時点でクエン酸処理全血を試料採取し、カルシウム再添加後の血餅形成をROTEMによりモニタリングした。AdvateまたはrFVIIIFc用量投与前の残留物FVIIIレベルによる可変性基線CTにもかかわらず、両製品は、注射後30分に、CTを匹敵可能レベルに有効に補正した。さらに、CTの改善は、25 IU/kgのrFVIIIFcの注射時および注射後3時間目に、この低用量で用量投与された被験体において、Advateに比してより良好に持続された。しかしながら、rFVIIIFc対Advateの示差的改善は、65 IU/kg用量では余り容易に感知できなかった。
【0209】
表
表1:ポリヌクレオチド配列
A. Bドメイン欠失FVIIIFc
(i)Bドメイン欠失FVIIIFc鎖DNA配列(下線:FVIIIシグナルペプチド;太字:Fc領域)(配列番号1:これは配列番号2をコードする)
【0210】
【化1】
【0211】
【化2】
【0212】
【化3】
(ii)Fc DNA配列(下線:マウスIgκシグナルペプチド)(配列番号3:これは配列番号4をコードする)
【0213】
【化4】
B. 全長FVIIIFc
(i)全長FVIIIFc DNA配列(下線:FVIIIシグナルペプチド;太字:Fc領域)(配列番号5:これは配列番号6をコードする)
【0214】
【化5】
【0215】
【化6】
【0216】
【化7】
【0217】
【化8】
(ii)Fc(A(ii)(配列番号3)と同一配列)
C. 重鎖(HC)−Fc DNA配列(HCおよびFc間にリンカーなし)(下線:シグナルペプチド;太字:Fc領域)(配列番号7:これは配列番号8をコードする)
【0218】
【化9】
【0219】
【化10】
C.
(ii)重鎖(HC)−Fc DNA配列(HCおよびFc間に5アミノ酸リンカー)(下線:シグナルペプチド;太字:Fc領域;二重下線:5アミノ酸リンカー)(配列番号9:これは配列番号10をコードする)
【0220】
【化11】
【0221】
【化12】
C.
(iii)軽鎖(LC)−Fc DNA配列(下線:シグナルペプチド;太字:Fc領域)(配列番号11:これは配列番号12をコードする)
【0222】
【化13】
【0223】
【化14】
表2:ポリペプチド配列
A. Bドメイン欠失FVIII−Fc単量体ハイブリッド(BDD FVIIIFc単量体二量体):BDD FVIIIFcおよびFc鎖を同時発現することにより作製
構築物=HC−LC−Fc融合物。Fc発現カセットをBDDFVIII−Fcと同時トランスフェクトして、BDD FVIIIFc単量体を生成する。BDD FVIIIFc鎖に関しては、Fc配列を太字で示す;HC配列を二重下線で示す;残りのBドメイン配列をイタリック体で示す。シグナルペプチドには下線を付す。
【0224】
i)Bドメイン欠失FVIII−Fc鎖(下線:19アミノ酸シグナル配列)(配列番号2)
【0225】
【化15】
ii)Fc鎖(下線:マウスIgκからの20アミノ酸異種シグナルペプチド)(配列番号4)
【0226】
【化16】
B.全長FVIIIFc単量体ハイブリッド(全長FVIIIFc単量体二量体):FVIIIFcおよびFc鎖を同時発現することにより作製
構築物=HC−B−LC−Fc融合物。Fc発現カセットを全長FVIII−Fcと同時トランスフェクトして、全長FVIIIFc単量体を生成する。FVIIIFc鎖に関しては、Fc配列を太字で示す;HC配列を二重下線で示す;Bドメイン配列をイタリック体で示す。シグナルペプチドには下線を付す。
【0227】
i)全長FVIIIFc鎖(下線:FVIIIシグナルペプチド)(配列番号6)
【0228】
【化17】
【0229】
【化18】
ii)Fc鎖(下線:Igκ鎖からの20アミノ酸異種シグナルペプチド)(配列番号4)
【0230】
【化19】
C. FVIII−Fcへテロ二量体ハイブリッド
これは、HC−FcおよびLC−Fc構築物を同時トランスフェクトすることにより製造される。2つのHC−Fc構築物が製造されている。一方はHCおよびFc間にリンカーを有さず(HC−Fc)、他方は、HCおよびFc間に5アミノ酸リンカーを有する(HC+5−Fc)。FVIIIシグナルペプチドをHC−Fc構築物のために用いたが、一方で、マウスIgκシグナル配列をLC−Fc構築物のために用いた。
【0231】
(i)HC−Fc(太字:Fc配列;下線:シグナルペプチド)(配列番号8)
【0232】
【化20】
(ii)HC+5−Fc(Fc配列を太字で示す;5アミノ酸リンカー配列(FVIIIのBドメインから)をイタリック体で示す;シグナルペプチドに下線を付す)(配列番号10)
【0233】
【化21】
(iii)LC−Fc6His(Fc配列を太字で示す;シグナルペプチドに下線を付す)(配列番号12)
【0234】
【化22】
表3:50 IU/kgのrFVIIIFcまたはReFacto(登録商標)の単一回静脈内投与後の血友病Aマウスにおける全血凝固時間(WBCT)確定
【0235】
【表3-A】
【0236】
【表3-B】
表4:血友病Aマウスにおける単一回静脈内用量投与後のPKパラメーター(50 IU/kg)
【0237】
【表4】
表5:血友病Aイヌにおける単一回静脈内用量投与後のPKパラメーター(125 IU/kg rFVIIIFc、114および120 IU/kg ReFacto(登録商標))
【0238】
【表5】
表6:rFVIIIFcまたはReFacto(登録商標)を単一回静脈内投与後の血友病AイヌにおいてaPTTにより測定された凝固活性
【0239】
【表6】
表7: ELISAにより測定した125 IU/kgの単一回静脈内投与として投与されたサルにおけるrFVIIIFcまたはXynthaの血漿濃度
【0240】
【表7】
表8: FVIII特異的色素生成活性検定により測定した125 IU/kgの単一回静脈内投与を施されたサルにおけるrFVIIIFcまたはXynthaの血漿濃度(IU/mLで報告)
【0241】
【表8】
表9: 単一回125 IU/kg用量投与後のrFVIIIFcのPKパラメーター
【0242】
【表9】
表10: 単一回IV用量投与(125 IU/kg)後のXynthaのPKパラメーター
【0243】
【表10】
表11:第X因子の活性化
【0244】
【表11】
表12:第IXa因子との相互作用
【0245】
【表12】