(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に示すような技術によると、販売促進対象の物品の模倣品や当該物品の写真画像をAR装置に提示した場合、AR装置がこれら模倣品や写真画像を当該物品と誤認して、当該物品に関する拡張現実画像が表示される場合があった。この場合には、当該物品の現物が手元になくても拡張現実画像が提供されることになるため、当該物品の販売促進に必ずしも繋がらないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態は、撮像部と、表示画面を備える表示部と、
前記表示部に表示される表示順序を示す順序情報を書き換え可能に記憶する記憶部を備えるアイテムであって、互いの表示順序が予め定められている複数のコンテンツが関連付けられている所定アイテムの画像が
、前記撮像部が撮像した画像に含まれる場合に、前記所定アイテムの画像を表示マーカーとして認識するマーカー認識部と、
前記順序情報が含まれ前記所定アイテムを識別する識別情報を当該所定アイテムから取得する識別情報取得部と、前記識別情報取得部が取得する前記識別情報に基づいて、コンテンツ記憶部から前記所定アイテムに関連付けられたコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、前記マーカー認識部による前記表示マーカーの認識結果と、前記識別情報取得部が取得する前記識別情報とに基づいて、前記コンテンツ取得部が取得する前記コンテンツの表示可否を判定する表示判定部と、前記表示判定部の判定結果
と、前記識別情報取得部が取得した前記識別情報に含まれる前記順序情報が示す複数の前記コンテンツの前記表示順序とに基づいて、前記コンテンツ取得部が取得した前記コンテンツを前記表示部に表示させる表示制御部と、
前記識別情報取得部が取得する前記識別情報に含まれる前記順序情報を更新した更新後順序情報を、前記所定アイテムに対して送信することにより前記記憶部に更新後の前記順序情報として記憶させる順序情報更新部と、を備える端末装置である。
【0006】
本発明の一実施形態は、上述の端末装置において前記表示制御部は、前記撮像部が撮像する前記所定アイテムの画像が前記表示画面に表示される場合の前記所定アイテムの画像の表示状態に応じた表示状態にして、前記コンテンツを前記表示画面に表示させる。
【0007】
本発明の一実施形態は、上述の端末装置において前記表示判定部は、前記撮像部が撮像した画像に前記所定アイテムの画像が含まれなくなった場合には、前記コンテンツの表示を禁止する。
【0008】
本発明の一実施形態は、上述の端末装置において前記表示判定部は、判定対象の前記コンテンツが、前記マーカー認識部が過去に認識した前記所定アイテムに関する前記コンテンツである場合には、前記撮像部が撮像した画像に当該所定アイテムの画像が含まれなくなった場合においても、前記コンテンツの表示を許可する。
【0011】
本発明の一実施形態は、撮像部と表示部とを備える端末装置のコンピュータに、
前記表示部に表示される表示順序を示す順序情報を書き換え可能に記憶する記憶部を備えアイテムであって、互いの表示順序が予め定められている複数のコンテンツが関連付けられている所定アイテムの画像が
、前記撮像部が撮像した画像に含まれる場合に、前記所定アイテムの画像を表示マーカーとして認識するマーカー認識ステップと、
前記順序情報が含まれ前記所定アイテムを識別する識別情報を当該所定アイテムから取得する識別情報取得ステップと、前記識別情報取得ステップにおいて取得される前記識別情報に基づいて、コンテンツ記憶部から前記所定アイテムに関連付けられたコンテンツを取得するコンテンツ取得ステップと、前記マーカー認識ステップにおける前記表示マーカーの認識結果と、前記識別情報取得ステップにおいて取得される前記識別情報とに基づいて、前記コンテンツ取得ステップにおいて取得される前記コンテンツの表示可否を判定する表示判定ステップと、前記表示判定ステップにおける判定結果
と、前記識別情報取得ステップにおいて取得された前記識別情報に含まれる前記順序情報が示す複数の前記コンテンツの前記表示順序とに基づいて、前記コンテンツ取得ステップにおいて取得された前記コンテンツを前記表示部に表示させる表示制御ステップと、
前記識別情報取得ステップにおいて取得される前記識別情報に含まれる前記順序情報を更新した更新後順序情報を、前記所定アイテムに対して送信することにより前記記憶部に更新後の前記順序情報として記憶させる順序情報更新ステップと、を実行させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、拡張現実コンテンツの提供による所定アイテムの販売促進効果をより高めることができる端末装置及びプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[第1の実施形態]
以下、図面を参照して第1の実施形態に係る端末装置10について説明する。
【0015】
[端末装置10の概要]
図1は、本実施形態の端末装置10が提供する機能の概要の一例を示す図である。端末装置10とは、例えば、スマートフォンやタブレットなどの可搬型装置である。端末装置10は、撮像部200と表示部500とを備えている。撮像部200は、カメラなどの撮像デバイスを備えている。表示部500は、液晶ディスプレイなどの表示画面DPを備えており、種々の画像を表示可能である。
端末装置10は、いわゆるAR(Augmented Reality)機能を備えている。一例として、本実施形態の端末装置10は、マーカー型のAR機能を備えており、撮像部200によって撮像された画像Pの中に所定の画像が含まれている場合に、この所定の画像を表示マーカーMKとして認識することにより、所定の画像に関連付けられているコンテンツCTを表示する。
【0016】
本実施形態の端末装置10は、所定アイテムITを表示マーカーMKとして認識する。所定アイテムITとは、コンテンツCTが予め対応付けられているものであれば、どのようなものであってもよい。例えば、所定アイテムITには、キーホルダーなどの雑貨、文房具、CD、DVD、コンサートのチケット、コンサート会場で販売されるグッズ(いわゆるアーティストのオフィシャルグッズ)などが広く含まれる。
本実施形態の所定アイテムITは、フラッシュROMなどの記憶部FMと、無線通信部(不図示)とを備えており、端末装置10との間において情報の授受が可能である。
この端末装置10の機能構成について、
図2を参照して説明する。
【0017】
[端末装置10の機能構成]
図2は、本実施形態の端末装置10の機能構成の一例を示す図である。端末装置10は、上述した撮像部200及び表示部500の他に、制御部100と、近距離通信部300と、ネットワーク通信部400とを備える。
近距離通信部300は、所定アイテムITとの間において近距離無線通信を行う。近距離通信部300は、端末装置10の周囲に所定アイテムITが存在する場合に、所定アイテムITとの間において通信を行い、所定アイテムITの記憶部FMに記憶されている識別情報IIDを取得する。
【0018】
制御部100は、例えば、CPUなどの演算デバイスを備えており、マーカー認識部110と、識別情報取得部120と、コンテンツ取得部130と、表示判定部140と、表示制御部150とを、そのソフトウエア機能部として備える。
マーカー認識部110は、撮像部200が撮像した画像Pに所定アイテムITの外観を示す画像が含まれる場合に、この所定アイテムITの外観の画像を表示マーカーMKとして認識する。以下の説明において所定アイテムITの外観の画像を、単にアイテム画像PITとも記載する。
【0019】
識別情報取得部120は、近距離通信部300が所定アイテムITから受信した識別情報IIDを取得する。すなわち、識別情報取得部120は、所定アイテムITを識別する識別情報IIDを当該所定アイテムITから取得する。
コンテンツ取得部130は、識別情報取得部120が取得した識別情報IIDをネットワーク通信部400に出力する。
ネットワーク通信部400は、コンテンツ記憶部20との間において通信(無線通信又は有線通信)を行う。ネットワーク通信部400は、コンテンツ取得部130から出力された識別情報IIDをコンテンツ記憶部20に送信することにより、コンテンツCTを取得する。
【0020】
具体的には、コンテンツ記憶部20とは、例えばクラウドサーバなどを構成するサーバ装置に実装される記憶部である。コンテンツ記憶部20には、アイテム−コンテンツ対応テーブルTBが記憶されている。このアイテム−コンテンツ対応テーブルTBの一例について、
図3を参照して説明する。
【0021】
[アイテム−コンテンツ対応テーブルの一例]
図3は、本実施形態のコンテンツ記憶部20に記憶される情報の一例を示す図である。コンテンツ記憶部20には、アイテム−コンテンツ対応テーブルTBが記憶されている。アイテム−コンテンツ対応テーブルTBとは、アイテムIDと、コンテンツIDとを対応付ける情報である。このアイテムIDとは、所定アイテムITを固有に識別する情報であり、識別情報IIDの一例である。例えば、第1の所定アイテムITには「IT01」がアイテムIDとして付与されている。第2の所定アイテムITには「IT02」がアイテムIDとして付与されている。コンテンツIDとは、コンテンツCTを固有に識別する情報である。一例として、コンテンツ記憶部20には、コンテンツIDに紐づけられたコンテンツCTの情報(不図示)が記憶されている。端末装置10は、コンテンツ記憶部20に対して識別情報IIDを検索キーとして送信する。コンテンツ記憶部20は、端末装置10から受信した識別情報IIDによってアイテム−コンテンツ対応テーブルTBを検索し、検索の結果得られるコンテンツCTを、所定アイテムITに対応するコンテンツCTとして、端末装置10に送信する。
【0022】
すなわち、コンテンツ取得部130は、識別情報取得部120が取得する識別情報IIDに基づいて、コンテンツ記憶部20から所定アイテムITに関連付けられたコンテンツCTを取得する。
【0023】
表示判定部140は、マーカー認識部110による表示マーカーMKの認識結果と、識別情報取得部120が取得する識別情報IIDとに基づいて、コンテンツ取得部130が取得するコンテンツCTの表示可否を判定する。
【0024】
表示制御部150は、表示判定部140の判定結果に基づいて、コンテンツ取得部130が取得したコンテンツCTを表示部500に表示させる。
これら各部の動作の流れの一例について、
図4を参照して説明する。
【0025】
[端末装置10の動作]
図4は、本実施形態の端末装置10の動作の流れの一例を示す図である。
(ステップS10)撮像部200は、撮像画角内の風景を撮像し、撮像した画像Pをマーカー認識部110に出力する。
(ステップS20)マーカー認識部110は、ステップS10において撮像された画像Pに所定アイテムITの画像P(アイテム画像PIT)が含まれているか否かを判定する。マーカー認識部110は、アイテム画像PITが含まれていると判定した場合には、このアイテム画像PITを表示マーカーMKとして認識する。
【0026】
(ステップS30)識別情報取得部120は、近距離通信部300を介して所定アイテムITから識別情報IIDを取得する。識別情報取得部120は、取得した識別情報IIDをコンテンツ取得部130に出力する。
(ステップS40)コンテンツ取得部130は、ネットワーク通信部400を介してコンテンツ記憶部20と通信を行い、コンテンツCTを取得する。具体的には、コンテンツ取得部130は、ステップS30において取得された識別情報IIDを検索キーにして、コンテンツ記憶部20に記憶されているコンテンツCTのうち、所定アイテムITに関連付けられたコンテンツCTを取得する。
【0027】
なお、本実施形態の一例では、ステップS10及びステップS20と、ステップS30及びステップS40とは並列実行されるとして説明するがこれに限られない。例えば、ステップS10〜ステップS40の各ステップは、ステップ数の順に順次実行されてもよい。またこの場合、ステップS30及びステップS40は、ステップS20において表示マーカーMKが認識されたことを条件にして実行されてもよい。
【0028】
(ステップS50)表示判定部140は、ステップS40において取得されたコンテンツCTの表示可否を判定する。
(ステップS60)表示制御部150は、コンテンツCTの表示が禁止された場合(ステップS60;NO)には、コンテンツCTを表示せずに処理を終了する。表示制御部150は、表示判定部140による判定の結果、コンテンツCTの表示が許可された場合(ステップS60;YES)には、コンテンツCTを表示する(ステップS70)。
図5を参照してコンテンツCTの表示の一例について説明する。
【0029】
図5は、本実施形態の表示制御部150によるコンテンツCTの表示の一例を示す図である。表示制御部150は、表示画面DPにアイテム画像PITと、コンテンツCTとを表示させる。
なお、同図には、アイテム画像PITの表示位置と、コンテンツCTとの表示位置とが一致していない場合を一例として示すが、これに限られない。例えば、表示制御部150は、コンテンツCTの表示位置を、アイテム画像PITの表示位置に重ねて(オーバーラップさせて)、コンテンツCTを表示させてもよい。この場合には、コンテンツCTが表示されることにより、表示画面DP上においてアイテム画像PITが隠されてもよい。
【0030】
また、表示制御部150は、アイテム画像PITの表示画面DP上の表示状態(例えば、表示位置LCや表示サイズSZ)に応じて、コンテンツCTの表示状態を変化させてもよい。例えば、アイテム画像PITが表示画面DPの画角いっぱいに表示されている場合には、表示制御部150は、コンテンツCTを表示画面DPの画角いっぱいに表示させてもよい。また、アイテム画像PITの表示位置LCが表示画面DP内を移動している場合には、表示制御部150は、コンテンツCTの表示位置LCをアイテム画像PITの表示位置LCの移動に合わせて移動させてもよい。
すなわち、表示制御部150は、撮像部200が撮像するアイテム画像PITが表示画面DPに表示される場合のアイテム画像PITの表示状態に応じた表示状態にして、コンテンツCTを表示画面DPに表示させる。
【0031】
[コンテンツCTの表示可否の判定条件]
ここで、上述したステップS50における、表示判定部140による表示可否の判定条件の一例について説明する。
【0032】
[判定条件(その1):所定アイテムが撮像されている場合にのみ表示を許可する]
表示判定部140は、所定アイテムITが撮像されている場合、すなわち、撮像された所定アイテムITがマーカー認識部110によって表示マーカーMKとして認識されている場合にのみ、表示を許可する。
この場合、表示判定部140は、撮像部200が撮像した画像Pにアイテム画像PITが含まれなくなった場合には、コンテンツCTの表示を禁止する。
【0033】
このように構成された端末装置10によれば、端末装置10の利用者の手元に所定アイテムITがある場合にのみ、コンテンツCTを表示させることができる。
【0034】
[判定条件(その2):所定アイテムが撮像されなくなった場合においても表示を許可する]
図6は、本実施形態の表示制御部150によるコンテンツCTの表示の変形例を示す図である。
図6(A)には、時刻t1において、所定アイテムITが撮像されている場合のコンテンツCTの表示の一例を示す。
図6(B)には、時刻t1から時間が経過した時刻t2において、所定アイテムITが撮像されなくなった場合のコンテンツCTの表示の一例を示す。
この一例の場合、表示判定部140は、判定対象のコンテンツCTが、マーカー認識部110が過去に認識した所定アイテムITに関するコンテンツCTである場合には、撮像部200が撮像した画像Pに当該アイテム画像PITが含まれなくなった場合においても、コンテンツCTの表示を許可する。
【0035】
このように構成された端末装置10によれば、端末装置10の利用者の手元から所定アイテムITが離れた場合においても、コンテンツCTを表示させることができる。
【0036】
[第1の実施形態のまとめ]
以上説明したように、端末装置10は、所定アイテムITを撮像した場合に、撮像された所定アイテムITに関連するコンテンツCTを表示させる、いわゆるAR機能を備えている。ここで、本実施形態の端末装置10は、コンテンツCTの表示を許可する条件として、所定アイテムITから取得された識別情報IIDを利用する。具体的には、端末装置10は、所定アイテムITが撮像され、当該所定アイテムITが表示マーカーMKであると認識されていたとしても、所定アイテムITから識別情報IIDを取得することができない場合には、コンテンツCTの表示を許可しない。
【0037】
従来のAR機能を備えた装置においては、所定アイテムITを表示マーカーMKとして認識した場合には、所定アイテムITに関連するコンテンツCTを表示していた。ここで、この従来の装置によると、所定アイテムITの模造品や所定アイテムITの画像などと、所定アイテムITの現品との区別ができない場合があり、この場合には、所定アイテムITの現品が手元にない場合であっても、コンテンツCTを視聴することが可能となる。この場合、例えば、所定アイテムITの販売を促進するためにコンテンツCTを提供するといったビジネスが展開されている場合に、所定アイテムITの現品を入手しなくてもコンテンツCTを視聴することができてしまうと、コンテンツCTの提供が所定アイテムITの販売促進につながらないといった問題が生じる。
【0038】
上述したように、本実施形態の端末装置10は、所定アイテムITから識別情報IIDを取得できない場合には、所定アイテムITが表示マーカーMKであると認識できた場合であってもコンテンツCTを表示させない。したがって、本実施形態の端末装置10によれば、コンテンツCTの提供による所定アイテムITの販売促進効果をより高めることができる。
【0039】
[第2の実施形態]
図7を参照して、第2の実施形態の端末装置10aの機能構成について説明する。
図7は、第2の実施形態の端末装置10aの機能構成の一例を示す図である。なお、上述した第1の実施形態と同一の構成及び動作については、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の端末装置10aは、ある所定アイテムITについて複数のコンテンツCTが関連付けられおり、これら複数のコンテンツCTの表示順序ODが定められている点において、上述した端末装置10と異なる。
【0040】
これら複数のコンテンツCTの一例としては、コンテンツCTが所定アイテムITに関する全10巻からなる漫画の画像がある。この場合、端末装置10aは、漫画の第1巻から第10巻までを順次、コンテンツCTとして表示する。
すなわち、所定アイテムITには、互いの表示順序ODが予め定められている複数のコンテンツCTが関連付けられている。
この場合、表示制御部150は、複数のコンテンツCTの表示順序ODに基づいて、コンテンツCTを表示させる。
【0041】
このように構成された端末装置10aによれば、利用者にコンテンツCTを継続的に飽きさせることなく提示することができるため、コンテンツCTの提供による所定アイテムITの販売促進効果をより高めることができる。
【0042】
また、複数のコンテンツCTの順次表示を実現するために、端末装置10aは、次のように構成されていてもよい。端末装置10aは、制御部100aを備える。この制御部100aは、順序情報更新部160を備える。
この一例の場合、識別情報IIDには、表示順序ODを示す順序情報IODが含まれ、所定アイテムITには、順序情報IODを書き換え可能に記憶する記憶部FMが備えられる。順序情報更新部160は、所定アイテムITに記憶されている識別情報IIDの順序情報IODを書き換えることにより、コンテンツCTの表示の順序を制御する。この端末装置10aの動作の一例について
図8を参照して説明する。
【0043】
図8は、本実施形態の端末装置10aと所定アイテムITとの間の通信動作の一例を示す図である。
(ステップS210)端末装置10aは、上述したステップS10及びステップS20に相当する動作を行う。すなわち、撮像部200は、撮像画角内の風景を撮像し、撮像した画像Pをマーカー認識部110に出力する。マーカー認識部110は、撮像された画像Pに所定アイテムITの画像P(アイテム画像PIT)が含まれているか否かを判定する。マーカー認識部110は、アイテム画像PITが含まれていると判定した場合には、このアイテム画像PITを表示マーカーMKとして認識する。
【0044】
所定アイテムITに関連付けられた複数のコンテンツCTのうちの第1番目のコンテンツCT(例えば、漫画の第1巻目)を表示する場合の動作を説明する。
(ステップS220−1)端末装置10aは、上述したステップS30及びステップS40に相当する動作を行う。すなわち、識別情報取得部120は、所定アイテムITから識別情報IIDを取得する。識別情報取得部120は、取得した識別情報IIDをコンテンツ取得部130に出力する。コンテンツ取得部130は、コンテンツ記憶部20と通信を行い、コンテンツCTを取得する。
ここで、識別情報取得部120が所定アイテムITから取得した識別情報IIDには、順序情報IODが含まれている。この一例の場合、識別情報取得部120は、第1番目のコンテンツCT(例えば、漫画の第1巻目)を示す順序情報IOD(図示する表示順序OD#1)を取得する。コンテンツ取得部130は、所定アイテムITに関連付けられている複数のコンテンツCTのうち、第1番目のコンテンツCTをコンテンツ記憶部20から取得する。
(ステップS230−1)順序情報更新部160は、識別情報取得部120が取得した順序情報IODを更新した更新後順序情報を、所定アイテムITに対して送信する。この一例において、識別情報取得部120が第1番目のコンテンツCTを示す順序情報IOD(表示順序OD#1)を取得している場合、順序情報更新部160は、順序情報IOD(表示順序OD#2)に更新して、所定アイテムITに対して送信する。
(ステップS240−1)所定アイテムITの記憶部FMには、更新された順序情報IOD(表示順序OD#2)が記憶される。
(ステップS250−1)表示制御部150は、ステップS240−1においてコンテンツ記憶部20から取得された第1番目のコンテンツCTを表示画面DPに表示させる。
【0045】
端末装置10aは、所定アイテムITに関連付けられた複数のコンテンツCTのうちの第2番目のコンテンツCTを表示する場合(ステップS220−2〜ステップS250−2)以降においても、上述と同様に動作するため、その説明を省略する。
【0046】
すなわち、順序情報更新部160は、識別情報取得部120が取得する識別情報IIDに含まれる順序情報IODを更新した更新後順序情報を、所定アイテムITに対して送信することにより記憶部FMに更新後の順序情報IODとして記憶させる。
【0047】
このように構成された端末装置10aによれば、複数のコンテンツCTを継続的に視聴したいと考える利用者には、コンテンツCTを取得する毎に所定アイテムITを手元に所持しておく必要が生じる。したがって、本実施形態の端末装置10aによれば、利用者の手元から所定アイテムITを手放せないようにすることができるため、コンテンツCTの提供による所定アイテムITの販売促進効果をより高めることができる。
【0048】
以上、本発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
【0049】
なお、上述の各装置は内部にコンピュータを有している。そして、上述した各装置の各処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。
【0050】
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよい。
さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
【解決手段】端末装置は、撮像部と、表示画面を備える表示部と、撮像部が撮像した画像に所定アイテムの画像が含まれる場合に、所定アイテムの画像を表示マーカーとして認識するマーカー認識部と、所定アイテムを識別する識別情報を当該所定アイテムから取得する識別情報取得部と、識別情報取得部が取得する識別情報に基づいて、コンテンツ記憶部から所定アイテムに関連付けられたコンテンツを取得するコンテンツ取得部と、マーカー認識部による表示マーカーの認識結果と、識別情報取得部が取得する識別情報とに基づいて、コンテンツ取得部が取得するコンテンツの表示可否を判定する表示判定部と、表示判定部の判定結果に基づいて、コンテンツ取得部が取得したコンテンツを表示部に表示させる表示制御部と、を備える。