(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記着色領域によって覆われた前記エッジエリアの面積百分率と、前記着色領域によって覆われた前記内部エリアの面積百分率との比は、10:1〜1:10である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の吸収性衛生物品。
前記着色パターンは、前記吸収性衛生物品の縦方向延在線に沿う方向に繰り返され、前記縦方向延在線に沿う前記吸収性衛生物品の長さより短いか、等しい繰り返し単位長さを有し、又は前記着色パターンは、前記吸収性衛生物品の横方向延在線に沿う方向に繰り返され、前記縦方向延在線に沿う前記吸収性衛生物品の幅よりも短いか、等しい繰り返し単位長さを有する、請求項1〜10のいずれか1項に記載の吸収性衛生物品。
前記吸収性衛生物品の前記縦方向延在線に沿って相互に向かい合って配置されたフロントエンド及びリアエンドと、前記フロントエンド及び前記リアエンドの間に配置された中央領域であって、前記吸収性衛生物品の前記縦方向延在線の少なくとも50%を構成する中央領域と、を有し、前記横方向延在線における前記吸収性衛生物品の幅は、前記中央領域内でバックエンドから縦方向に離れるにつれて少しずつ増加する、請求項1〜12のいずれか1項に記載の吸収性衛生物品。
前記吸収性コアを前記トップシート基材及び前記バックシート基材の間に配置する前記ステップより前に、トップシート基材に前記着色パターンが設けられる、請求項14に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
略平面構造にある吸収性衛生物品100の上面図が
図1aに示されている。また、略平面構造にある吸収性衛生物品100の断面図が、
図1bに示されている。
【0021】
吸収性衛生物品は、トップシート1と、バックシート2と、トップシート及びバックシートの間に配置された吸収性コア3と、を備える。
【0022】
吸収性衛生物品は、トップシート1が着用者の方を向くように着用されるように適合され、それによって、経血又は尿等の液体排泄物はトップシート1によって受け止められて、その後、吸収性コア3によって吸収される。
【0023】
「吸収性衛生物品」は、本明細書に言及されるように、着用者から排泄された尿又は経血等の流体を捕集して吸収するように、下着のクロッチ領域に着用される生理用ナプキン、パンティライナ又は失禁用パッドであってもよい。吸収性衛生物品は、使い捨て吸収性物品である場合があり、吸収性衛生物品は、一回使用した後に捨てられることを意図しているか、又は再使用可能な吸収性物品であってもよい。吸収性衛生物品は、特に、女性、若しくは男性、又は場合によっては男女の区別がない人によって着用されるように適合された失禁用パッドであってもよい。
【0024】
吸収性衛生物品100は、平坦化された構造にあるときの縦方向延在線X及び横方向Y、並びに厚さ方向延在線Zを有する。
【0025】
吸収性衛生物品は、X−Y平面で物品を包囲する周縁4を有する(以下では「物品周縁」と称する)。トップシート1及びバックシート2の間に配置された吸収性コア3は、X−Y平面で吸収性コアを包囲する周縁6を有する(以下では「コア周縁」と称する)。
【0026】
コア周縁6は、物品周縁4の内側にあり、かつ物品周縁4と交差しない。物品周縁及びコア周縁の間のエリア、すなわち、物品周縁の内側及びコア周縁の外側のエリアは、本明細書ではエッジエリア5と呼ばれる。
【0027】
コア周縁の内側のエリアは、以下では、内部エリア7と呼ばれる。
【0028】
本発明の実施形態では、コア周縁の周りの任意の点でのエッジエリアの最小幅であって、X−Y平面において物品のコア周縁から物品周縁までの最短距離とされる距離は、2mm以上であり、3mm程度以上であり、例えば5mm以上であり、及び/又は、コア周縁の任意の点でのエッジエリアの最大幅であって、X−Y平面において物品のコア周縁から物品周縁までの最短距離とされる距離は、コア周縁の任意の点で、40mm以下であり、例えば25mm以下であり、例えば15mm以下である。
【0029】
トップシート1及びバックシート2は、例えば接着、溶接、例えば超音波又はレーザを用いる溶接、機械的な結合、例えばエンボス加工又は圧縮の方式による機械的な結合等、又はいくつかの他の適切な結合方法、例えば熱接合等の結合方法によって、エッジエリアで相互に結合されている。
【0030】
本開示による吸収性衛生物品は、着用者によって特定の向きに着用されるように設計されてもよい。そのような吸収性衛生物品は、縦方向延在線に沿って、着用者の腹部領域に近い側に位置付けられるように適合されたフロントエンドと、着用者の背部領域に近い側に位置付けられるように適合されたリアエンドと、を有する。
【0031】
本開示による吸収性衛生物品は、当該技術分野において従来のように、用途及び意図したユーザに応じて異なる形状を有してもよい。本開示の内容において、「形状」は、X−Y平面での物品の外面形状に関する。物品は、生理用ナプキンによくあるような、物品の横方向中心線に関して実質的に対称である略楕円形状を有してもよいか、又は物品の横方向中心線に関して非対称であってもよい。吸収性物品は、縦方向の側方端部の一部に沿う羽部を有してもよい。
【0032】
物品は、代替的には、
図1aに示されているように、より幅広のフロント領域及びより幅狭のリア領域を有する略三角形のテーパ形状を有してもよい。例えば、吸収性物品100は、物品の縦方向延在線に沿って相互に向かい合ったフロントエンド110及びリアエンド120と、フロントエンド及びリアエンドの間に配置された中央領域130と、を有してもよい。中央領域は、物品の縦方向延在線の少なくとも60%、少なくとも70%程度、例えば少なくとも80%、又は少なくとも90%を構成し、中央領域内で横方向延在線における物品の幅は、バックエンドから縦方向に離れるにつれて少しずつ増加する。
【0033】
トップシート1は、吸収性コア3に向かって液体がトップシート1を通過するのを可能にするように透液性材料で作られている。さらに、トップシートは、半透明材料で作られている。
【0034】
液体透過性のトップシート1は、ユーザの体と直接接触することを意図されていることを考慮すると、トップシートは、好ましくは吸収性製品が着用されているときに乾きやすさ及び柔らかさ等の特性を示す材料から製造される。また、トップシートは、皮膚に対して刺激が少なく、繰り返し濡れる場合でも乾いた状態を保つ柔らかく繊維のような表面を有することが望まれている。トップシートは、不織布材料、例えばスパンボンド不織布材料、カード不織布材料、スルーエア(thru-air)不織布材料、スパンレース不織布(水流交路(hydroentangled))材料、メルトブロー不織布材料、ウェットレイド(wetlaid)不織布材料、又はこれらの組み合わせで構成されるか、又は含んでもよい。当該不織布材料は、セルロース又は綿等の天然繊維、又は代替的には、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリエステル(PET)、ポリアミド(PA)、又はこれらの組み合わせ等の合成繊維のいずれかをベースとしてもよい。組み合わせたものを使用する場合、この組み合わせたものは、異なる天然ポリマ及び/又は合成ポリマの混合繊維であってもよいが、各繊維は異なるポリマ(例えばPP/PE二成分繊維又はPP/PE共重合体)を含有してもよい。
【0035】
トップシートは、ユーザの体に最も近い表面を乾いた状態に保つために有孔の疎水性不織布材料で構成されるか、又は含んでもよい。さらに、有孔の疎水性不織布材料の孔は、繊維のような心地の良い感触をトップシートに付与することができる。
【0036】
トップシートは、有孔のプラスチックフィルムでさらに構成されるか、又は含んでもよい。そのような有孔の疎水性不織布材料の孔の直径は、材料の繊維間の距離よりも大きい。このようにして、トップシートの孔を介して液体を下部の吸収性コアに導くことができる。
【0037】
また、液体透過性のトップシートは、材料のいくつかの層、すなわち積層体を備えてもよい。そのような積層体は、例えば材料の第1の層と、第2の層とを備えてもよい。代替的には、積層体は、同一の材料、又は有孔のフィルム/不織布、有孔のフィルム/有孔のフィルム、不織布/不織布、有孔の不織布/不織布、及び有孔の不織布/有孔の不織布といった組み合わせで構成されてもよい。
【0038】
トップシートは、再生可能材料から作られていてもよい。
【0039】
吸収性コア3は、吸収性衛生物品100のトップシート1及びバックシート2の間の吸収性構造体である。吸収性コア3は、任意の従来の種類であってもよい。広く存在する吸収性材料の例としては、セルロースフラッフパルプ(cellulosic fluff pulp)、薄い織物層、高吸収性ポリマ、いわゆる超吸収性ポリマ(SAP)、吸収性発泡材料、吸収性不織布又は同様のものが挙げられる。超吸収性材料として使用するのに適した有機材料は、天然材料、例えば多糖類、ポリペプチド等の天然材料だけでなく、合成材料、例えば合成ハイドロゲルポリマ等の合成材料を含む。そのようなハイドロゲルポリマは、例えば、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリビニルアルコール、ポリアクリレート、ポリアクリルアミド、ポリビニルピリジン等のアルカリ金属塩を含む。他の適したポリマは、加水分解アクリロニトリルグラフト化澱粉、アクリル酸グラフト化澱粉、及びイソブチレン無水マレイン酸共重合体、並びにそれらの混合物を含む。ハイドロゲルポリマは、好ましくは材料を実質的に水に不溶にするために軽度に架橋される。好ましい超吸収性材料は、さらに表面が架橋されており、それによって粒状、繊維状、フレーク状、球状等の超吸収体の外面又はシェルは、超吸収体の内部よりも高い架橋度を持つ。超吸収性材料は、吸収性複合材料に使用されるのに適した、粒状、繊維状、フレーク状、球状等を含む任意の形状であってもよい。
【0040】
吸収性コアにおいて、セルロースフラッフパルプと、超吸収体とを組み合わせることは一般的である。液体捕集能力、液体分配能力、及び液体貯留能力の点で異なる性質を有する異なる材料の層を備える吸収性コアを有することも従来通りである。
【0041】
バックシート2は、その目的のために当該技術分野で広く使用されている任意の材料であってもよい。バックシートは、少なくとも実質的に、又は完全に液体不透過性であってもよい。
【0042】
バックシートは、プラスチックフィルム、例えばポリエチレン又はポリプロピレンフィルム等のプラスチックフィルム、例えば液体不透過性材料で処理されてもよい不織布材料、若しくは液体の浸透に抵抗する疎水性不織布材料、又はプラスチックフィルム及び不織布材料を備える積層体で構成されてもよい。液体バリア材料の他の種類としては、例えば独立気泡(closed-cell)プラスチック発泡体又は種々の液体バリア積層体等を液体不透過性バックシートとして使用することもできる。バックシートは、液体がそこを通過することを妨げたまま、吸収性コアから蒸気を逃がすことを可能にするように、空気及び蒸気の透過性を持っていることが好ましい。通気性のバックシート材料の例としては、多孔質ポリマフィルム、スパンボンド層及びメルトブロー層の不織布積層体、多孔質ポリマフィルム及び不織布の積層体が挙げられる。
【0043】
バックシートの別の適した設計は、バックシートがユーザの皮膚と接触し得る柔らかくべたつかない部分が存在するように、吸収性衛生物品に合わせた外観を有する繊維不織布外層を有する積層体を使用することである。
【0044】
「色」は、本明細書に言及されるように、任意の原色、すなわち白、黒、赤、青、紫、橙、黄、緑、及び藍を含むだけでなく、それらを任意に淡くした色(declination)又はそれらの混合色を含む。
【0045】
本開示の内容において、色、例えばバックグラウンド領域及び着色領域の色は、反射分光光度計による色のL
*値、a
*値、及びb
*値によって測定される。
【0046】
吸収性衛生物品のL
*値、a
*値、及びb
*値は、物品周縁の内側に位置する物品5の体の方を向く面10から測定される。吸収性衛生物品の構成要素、例えばトップシート又はバックシートの固有のL
*値、a
*値、及びb
*値は、そのような材料の周縁の内側に位置するその材料の表示面から測定される。
【0047】
色差は、方程式によってL
*値、a
*値、及びb
*値を用いて計算される。
【0048】
ΔE=[(L
*X−L
*Y)
2+(a
*X−a
*Y)
2+(b
*X−b
*Y)
2]
1/2 (I)
【0049】
方程式(I)の前記「X」は、第1の測定点を示し、例えば物品の内部エリアに位置付けられたバックグラウンド領域、物品のエッジエリアに位置付けられたバックグラウンド領域、トップシート材料それ自体のバックグラウンド領域等を示す場合がある。「Y」は、第1の領域の色に対して比較される第2の領域の色を示す場合がある。X及びYは、同時に同一の2つの測定点であるべきではない。2つ以上の色が使用されているところでは、前記「X」値及び前記「Y」値は、それらの中でも測定点を交互に含む。本明細書のΔE計算の鍵は、前記「X」値及び前記「Y」値が画面上の同一の測定点から生じるべきではないということである。
【0050】
本明細書の内容において、色、すなわちL
*値、a
*値、及びb
*値は、米国マサチューセッツ州ダンバーズのテシコンから得られるテシコン スペクトロデンス プレミアム測定装置を使用して測定した。
【0051】
測定は、23±1℃の間の室温及び50±10%の相対湿度で実施した。測定した物品は、測定より前に少なくとも24時間これらの測定条件で順応させた。
【0052】
分光光度計をCIELab色系及びユーザマニュアルによる設定D50/2°/noPOL/ABSにセットして、1.5mm又は3mmのアパーチャを装備した。
【0053】
互いに比較されるべき全ての測定が、同一のアパーチャを使用してなされる限りにおいて、3mm又は1.5mmのいずれかのアパーチャ(aperture)が使用されてもよい。アパーチャは、好ましくは色が測定されるべき領域がアパーチャよりも大きくなるように選択される。
【0054】
本開示に報告される測定においては、1.5mmのアパーチャを使用した。
【0055】
分光光度計は、試料分析より前に、機器とともにベンダから支給される白色リファレンスタイルを利用してキャリブレートされる。キャリブレーションは、ユーザマニュアルに記載されているメーカの指示に従って行われる。分析されるべき付与した色を含有する吸収性物品上の任意の試料点は、選択されてもよい。
【0056】
測定対象は、3枚の白色の標準的なオフィス用印刷用紙のスタックの一番上に配置され(スウェーデンのオフィスデポから得られるエブリディ ペーパー(Everyday paper)80g/m
3)、次いで、白色の不透明材料のベンチの上に配置される。スタックの一番上の測定されたL
*値は、96±1であった。
【0057】
測定対象は、略平坦な状態にあり、かつシワがないものであるべきである。
【0058】
報告された値ごとに、色の読み取りは、異なる位置で10回行われる。可能なら、(例えば、問題の要素上の付与した色の大きさが、10点の離散的に異なって重複しない試料点を有する能力が制限されない)2つ試料点が重複しないように、それぞれの読み取りは実質的に異なる領域で実施されるべきである。付与した着色領域が、試料点を重複させる必要がある大きさである場合、試料は、任意の2つの試料点の間の重複部分を最小化するように選択された試料点で撮影されるべきである。読み取りは平均されて、特定の色について報告されたL
*値、a
*値、及びb
*値を得る。
【0059】
吸収性衛生物品に使用される材料の種類についてのCIELab色系によるL
*値、a
*値、及びb
*値を測定するのに適した任意の装置は、本願に開示された値を得るように使用することができることが予想される。
【0060】
本開示の内容において、材料の固有色(L
*値、a
*値、又はb
*値)と、組み立てられた吸収性衛生物品における色との間に差が設けられる。吸収性衛生物品についての対応する値が組み立てられた物品について測定されるとともに、固有色が材料それ自体について測定される。色が固有色を示すように表示されていない限り、値が組み立てられた吸収性衛生物品について測定されるということが理解されるべきである。
【0061】
本開示の内容において、本明細書に開示された色測定方法により実施されることが理解されるべきである。
【0062】
トップシートは、半透明材料で作られている。すなわち、トップシートは、光が通過することを可能にする。トップシート材料は、少なくとも80、少なくとも85程度、例えば少なくとも90であり、多くても96である固有のL
*値を有してもよい。
【0063】
トップシートには、印刷パターンが設けられており、印刷パターンは少なくとも1つのバックグラウンド領域(11)と、第1の固有色を有する少なくとも1つの着色領域(10)とを画定する。バックグラウンド領域には、印刷が施されていない。
【0064】
本開示の内容において、特定の色を有する着色領域、例えば第1の固有色を有する着色領域は、特定の色が実質的に均一である境界内の領域である。
【0065】
物品100は、印刷パターン10の一部が吸収性衛生物品の内部エリア7に位置付けられ、印刷パターン10’の一部が吸収性衛生物品のエッジエリア5に位置付けられるように組み立てられている。本開示の内容において、これは、内部エリアからエッジエリアまで延在する、第1の固有色を有する1つの連続する着色領域20、及び/又は、内部エリアのみに位置付けられるべき第1の固有色を有する第1の着色領域10、及び、エッジエリアのみに位置付けられるべき第1の固有色を有する第2の着色領域10’を可能にする。
【0066】
さらに、物品100は、バックグラウンド領域11の一部が吸収性衛生物品の内部エリア7に位置付けられ、バックグラウンド領域11’の一部が吸収性衛生物品のエッジエリア5に位置付けられるように組み立てられている。本開示の内容において、これは、内部エリアからエッジエリアまで延在する、1つの連続するバックグラウンド領域、及び/又は、内部エリアのみに位置付けられるべき第1のバックグラウンド領域、及びエッジエリアのみに位置付けられるべき第2のバックグラウンド領域を可能にする。
【0067】
印刷パターンは、
図1aに図示されるように、単一の連続した着色領域及び多数のバックグラウンド領域を設けてもよく、すなわちバックグラウンド領域が連続した着色領域にある個々の島々を示してもよい。又は、多数の着色領域及び単一の連続したバックグラウンド領域を設けてもよく、すなわち印刷領域が連続したバックグラウンド領域にある個々の島々を示してもよい。又は多数の着色領域及び多数のバックグラウンド領域を設けてもよい。印刷パターンが多数の印刷領域を設ける場合、吸収性衛生物品は、物品の内部エリアからエッジエリアまで延在する第1の固有色を有する少なくとも1つの着色領域が存在するように、又は物品の内部エリアに第1の固有色を有する第1の着色領域が少なくとも存在し、かつ物品のエッジエリアに第1の固有色を有する第2の着色領域が少なくとも存在するように組み立てられている限りにおいて、略同一の色、又は任意選択的にはパターンを有してもよい印刷領域のそれぞれ1つは、異なる固有色を有する異なる着色領域を備えてもよい。
【0068】
本開示の内容において、2つの領域の間のΔEが2未満であり、好ましくは1未満である場合、2つの着色領域は、同一の色を有すると見なされる。
【0069】
着色領域は、トップシートの総面積を基準に、1面積%以上、2面積%程度以上、例えば5面積%以上であり、90面積%以下、50面積%程度以下、例えば20面積%以下を覆ってもよい。
【0070】
着色領域は、エッジエリアを基準に、1面積%以上、例えば2面積%以上、例えば5面積%以上であり、90面積%以下、例えば50面積%、例えば20面積%以下を覆ってもよい。
【0071】
着色領域は、中央エリアを基準に、1面積%以上、2面積%程度以上、例えば5面積%以上であり、90面積%以下、50面積%程度以下、例えば20面積%以下を覆ってもよい。
【0072】
着色領域によって覆われたエッジエリアの面積百分率と、着色領域によって覆われた内部エリアの面積百分率との比は、10:1〜1:10、5:1〜1:5程度、例えば2:1〜1:2であってもよい。
【0073】
バックシートは、半透明であってもよく、又は不透明であってもよい。少なくともバックシートのトップシートの方を向く側には、トップシートの固有のL
*値よりも著しく低く、かつ吸収性コアのトップシートの方を向く面の固有のL
*値よりも低い固有のL
*値を有する色が設けられている。
【0074】
トップシート材料が半透明であると、吸収性衛生物品の内部エリア7に位置付けられたバックグラウンド領域11は、エッジエリア5に位置付けられたバックグラウンド領域11’よりも高いL
*値を得るという結果になる。
【0075】
バックシートのトップシートの方を向く側の色は、組み立てられたときに少なくとも吸収性衛生物品のエッジエリアの一部となるバックシートのエリア内で、実質的に同一であってもよい。
【0076】
本開示の内容において、「実質的に同一の色」を有するエリアは、同一のエリアの任意の2つの領域の間の色差(ΔE)は、多くても2、好ましくは多くても1であるものとして解釈されるべきである。
【0077】
代替的には、最も高い固有のL
*値を有するバックシートのトップシートを向く側のその一部が、吸収性コアのトップシートを向く側の固有のL
*値よりも低い固有のL
*値を有する限りにおいて、バックシートのトップシートを向く側の色は表面にわたって変化してもよい。
【0078】
色は、当業者に周知の任意の方法でバックシートに施されて、所望の色になってもよい例えば、バックシートは固有色を有する材料であってもよいか、又は備えていてもよく、又は、バックシートに色を付与するように印刷処理を施されていてもよい。いくつかの実施形態において、バックシートは、プラスチックフィルムを備えるか、又は構成され、プラスチックフィルムは、着色プラスチック材料から作られていてもよい。
【0079】
トップシートの半透明性に起因して、バックシートのトップシートの方を向く側は、半透明のトップシートから少なくとも部分的に見ることができ、その結果エッジエリア内のバックグラウンド領域をより暗く見せるだろう。
【0080】
吸収性コア及びトップシートの間に位置付けられた吸収性コア及び/又は他の層は、内部エリアに位置付けられたバックグラウンド領域がエッジエリアに位置付けられたバックグラウンド領域よりもより高いL
*値を有する、すなわち明るく見えるように選択される。
【0081】
吸収性衛生物品の実施形態において、吸収性衛生物品の内部エリア7に位置付けられたバックグラウンド領域10のL
*値は、少なくとも75、少なくとも78、少なくとも80、少なくとも83、少なくとも87又は少なくとも90であり、かつ多くても100、又は多くても95である。
【0082】
内部エリア(7)に位置付けられたバックグラウンド領域(10)のL
*値と、エッジエリア(5)に位置付けられたバックグラウンド領域(10’)のL
*値との間の差、以下では「ΔL
*background」は、エッジエリア(5)に位置付けられたバックグラウンド領域(10’)の考えられる最も低いL
*値が0だと仮定すると、内部エリア(7)に位置付けられたバックグラウンド領域(10)のL
*値の最大100%であってもよい。しかしながら、吸収性衛生物品の実施形態において、ΔL
*backgroundは、少なくとも5、好ましくは少なくとも7、より好ましくは少なくとも10、さらにより好ましくは少なくとも20であり、かつ多くても80、多くても60程度、例えば多くても50であってもよい。
【0083】
吸収性衛生物品の実施形態において、吸収性衛生物品の内部エリア7に位置付けられた着色領域10と、内部エリアに位置付けられたバックグラウンド領域11との間の色差、以下では「ΔE
inner」は、エッジエリア5に位置付けられた着色領域10’と、エッジエリアに位置付けられたバックグラウンド領域11’との間の色差、以下では「ΔE
edge」よりも高い。例えば、ΔE
innerは、ΔE
edge(ΔE
inner−ΔE
edge)よりも少なくとも0.5、好ましくは少なくとも1、より好ましくは少なくとも2、さらにより好ましくは少なくとも3、少なくとも5程度又はさらに少なくとも10単位だけ高い場合がある。ΔE
edgeであってもよいと仮定すると、(ΔE
inner−ΔE
edge)の上限は、ΔE
innerである。吸収性衛生物品の実施形態において、(ΔE
inner−ΔE
edge)は、多くてもΔE
innerの90%、80%、70%、又は50%である。
【0084】
吸収性衛生物品の実施形態において、ΔE
innerは、少なくとも2、好ましくは少なくとも4、より好ましくは少なくとも8、さらにより好ましくは少なくとも10であってもよい。ΔE
innerの上限は、内部エリア内のバックグラウンド領域の色に依存して多くても100であるが、より典型的には多くても80、多くても60程度、例えば多くても40である。
【0085】
着色パターンは、当該技術分野で広く知られた任意の印刷手段によって、例えば非接触印刷、例えばインクジェット印刷等の非接触印刷、又は接触印刷、例えばグラビア印刷、フレキソ印刷、リソグラフ印刷、及びスクリーン印刷を用いて、又は異なる印刷方法の組み合わせによって、トップシート材料に施されてもよい。例えば、着色パターンの一方の部分は、接触印刷によって施されてもよく、パターンの他方の一部は、非接触印刷によって施されてもよい。パターンは、バックシートから離れた方を向くトップシートの表面、又はバックシートの方を向くトップシートの表面に設けられてもよい。又は代替的には、パターンの一部は、バックシートの方を向くトップシートの表面に設けられるとともに、パターンの一部が、バックシートから離れた方を向くトップシートの表面に設けられてもよい。
【0086】
実施形態において、着色パターンは、印刷方向に沿って繰り返される。印刷方向は、典型的には製品が製造される機械方向と平行であり、例えば吸収性物品の縦方向延在線又は横方向延在線と略平行であってもよく、吸収性物品は、縦方向延在線又は横方向延在線にそれぞれ沿う吸収性物品の最大長さよりも短いか、又は等しい繰り返し単位長さを有する。
【0087】
繰り返し単位の長さは、例えば1cm以上、2cm程度以上、例えば3cm以上であり、かつ25cm以下、15cm程度以下、例えば10cm以下の範囲であってもよい。
【0088】
上述されているように、着色パターンが繰り返される場合、観察者は、視診によって直ちに繰り返し単位長さを認識し、それ故にパターンの異なる繰り返し単位に印刷パターンの対応する構成要素を認識するだろう。
【0089】
上述されているように、パターンが繰り返される場合、エッジエリアにおける色の測定に選択されるバックグラウンド領域及び内部エリアにおける色の測定に選択されるバックグラウンド領域は、好ましくはパターンにおいて同一の位置を示すように選択されるが、パターンの2つの異なる繰り返し単位に属している。同様に、エッジエリアにおける色の測定に選択される着色領域及び内部エリアにおける色の測定に選択される着色領域は、好ましくはパターンの2つの異なる繰り返し単位に属しているパターンにおける同一の位置を示すように選択される。
【0090】
言い換えると、対応する点は、繰り返し方向に沿って、n
*uの距離だけ離間している。前記nは、ゼロでない整数であり、前記uは、繰り返し単位の長さである。対応する点は、繰り返し方向と平行な同一の想像線に沿って配置されている。
【0091】
代替的には、着色パターンは、吸収性物品の縦方向延在線に沿う方向に繰り返されないか、又は繰り返しされ、縦方向延在線に沿う吸収性物品の最大長さよりも長い繰り返し単位長さを有するか、又はパターンは、吸収性物品の横方向延在線に沿う方向に繰り返してもよく、縦方向延在線に沿う吸収性物品の最大幅よりも長い繰り返し単位を有する。
【0092】
吸収性衛生物品の実施形態において、トップシートから離れる方を向くバックシートのその表面、すなわち物品の背面の色は、エッジエリア5内の前述したバックグラウンド領域11’の色に近い色を示す。例えば、その色差(ΔE)は、3未満、2程度未満、例えば1未満であってもよい。
【0093】
当業者によって認識されるように、吸収性衛生物品は、トップシート、吸収性コア及びバックシート以外のさらなる層又は構成要素を備えていてもよい。そのような層又は構成要素は、伸縮性のある糸、液体バリア、湿り気インジケータ、流体捕集層等を含む。
【0094】
例えば、吸収性衛生物品は、体液の迅速な輸送のための流体捕集層を備えていてもよい。流体捕集層は、開放多孔質構造体を有し、かつ迅速に受け止めて、一時的に所定量の流体を貯留し、さらにそれを下層の吸収性コアに移動させることが可能であるべきである。これは、特に高い含有率のSAPをしばしば有する、薄くて圧縮された今日の吸収性物品にとって重要である。これらの物品は、確かに高い吸収能力を有するが、これらの物品は、時には長い捕集時間を有し、排尿中の数秒以内に放出され得る大量の液体を受け止めることに即座に対処することができない。流体捕集層は、通常は、いわゆる高ロフト材料であり、合成繊維、例えばポリエステル、ポリプロピレン又はそれらの混合物のカーディング及びスルーエア結合によって、又はニーディングによって、製造されてもよい。
【0095】
さらに、バックシートの外面、すなわちトップシートから離れた方を向くバックシートの表面には、下着内に物品の配置を固定するための締結手段が設けられていてもよい。そのような締結手段は、ホック材料、1つまたは複数の接着性のストリップ、又はスナップボタン等を含むが、当業者に広く知られたそのような手段に限定されない。
【0096】
本明細書に規定されたような吸収性衛生物品の製造方法も開示される。下着に配置されるのに適した吸収性衛生物品、すなわち吸収性パッドの一般的な製造方法は、当該技術分野で周知であり、一般に、吸収性コアをトップシート基材及びバックシート基材の間に挟むステップと、トップシート基材とバックシート基材とを結合するステップと、任意選択的には、所望の物品周縁を得るように吸収性コアの横方向の外側のエリアから余分な材料を切り取るステップと、を備える。これにより、そのような物品は、前記したように物品周縁、コア周縁、エッジエリア及び内部エリアを画定する。
【0097】
本開示の方法において、トップシート基材は、半透明材料であり、方法は、着色パターンをトップシートに設けるステップをさらに備え、パターンは、少なくとも1つのバックグラウンドの印刷されていない領域及び少なくとも1つの第1の固有色の着色領域を画定する。トップシート基材には、製品の組み立てプロセス中の任意の段階で、着色パターンが設けられもよく、又は製品の組み立てプロセスより前、及び/又は製品の組み立てプロセスとは別にトップシート基材に既に設けられてもよい。
【0098】
さらに、バックシート基材のトップシートの方を向く面は、トップシート基材のバックグラウンド領域の固有のL
*値よりも低い固有のL
*値を有する材料である。
【0099】
製品の組み立てプロセスにおいて、トップシート基材及びバックシート基材は、バックグラウンド領域の少なくとも一部及び第1の固有色を有する印刷領域の少なくとも一部が物品のエッジエリアに存在するように、及びバックグラウンド領域の少なくとも一部及び第1の固有色を有する印刷領域の少なくとも一部が物品の内部エリアに存在するように配置される。
【実施例】
【0100】
4つの異なる印刷されたトップシート材料及び4つの異なるバックシート材料から、以下に示すように5つの異なる吸収性衛生製品を組み立てた。
【0101】
吸収性材料、すなわち420g/m
2のパルプ繊維と150g/m
2のSAP粒子との混合物をトップシート材料及びバックシート材料の間に挟み、エッジエリアにおいて、トップシート及びバックシートを標準的なホットメルト接着剤を使用して相互に結合した。
【0102】
トップシート材料坪量の18g/m
2スパンボンド不織布であった。
・トップシートA1は、第1のパターンによって青色印刷を印刷した。
・トップシートA2は、第2のパターンによって青色印刷を印刷した。
・トップシートA3は、第3のパターンによって青色印刷を印刷した。
・トップシートBは、灰色印刷を印刷した。
【0103】
バックシート材料は、18g/m
2のポリエチレン製バリアフィルムと18g/m
2のスパンボンド不織布との積層体であった。
・バックシート材料Iにおいて、バリアフィルムを青色に着色した。
・バックシート材料IIにおいて、バリアフィルムを明るい灰色に着色した。
・バックシート材料IIIにおいて、バリアフィルムを暗い灰色に着色した。
・バックシート材料IVにおいて、バリアフィルムを灰色に着色した。
【0104】
バックシート材料のPEフィルム層がトップシートの方を向くように製品を組み立てた。
【0105】
【表1】
【0106】
【表2】
【0107】
【表3】
【0108】
【表4】
【0109】
【表5】
【0110】
【表6】
【0111】
上記結果から分かるように、印刷領域及びバックグラウンド領域の間の色差は、一貫して内部エリアよりもエッジエリアの方が低い。これは、内部エリアと比較してエッジエリアの方が、印刷領域をバックグラウンド領域と見分けることが難しいことを意味する。