特許第6641519号(P6641519)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6641519コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための技法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6641519
(24)【登録日】2020年1月7日
(45)【発行日】2020年2月5日
(54)【発明の名称】コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための技法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/06 20120101AFI20200127BHJP
   H04M 3/51 20060101ALI20200127BHJP
【FI】
   G06Q10/06 332
   H04M3/51
【請求項の数】54
【全頁数】37
(21)【出願番号】特願2019-159494(P2019-159494)
(22)【出願日】2019年9月2日
(62)【分割の表示】特願2018-536451(P2018-536451)の分割
【原出願日】2017年12月13日
【審査請求日】2019年9月2日
(31)【優先権主張番号】15/785,933
(32)【優先日】2017年10月17日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/377,397
(32)【優先日】2016年12月13日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/785,946
(32)【優先日】2017年10月17日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/785,952
(32)【優先日】2017年10月17日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】518120463
【氏名又は名称】アフィニティ ヨーロッパ テクノロジーズ リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ジア チシティー
【審査官】 加舎 理紅子
(56)【参考文献】
【文献】 特表2015−526785(JP,A)
【文献】 特表2015−514371(JP,A)
【文献】 特表2010−503069(JP,A)
【文献】 特開2006−185319(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00 − 99/00
H04M 3/51
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンタクトセンターシステムにおけるペアリングモデル評価のための方法であって、前記方法は、
前記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合され、かつ、前記コンタクトセンターシステムにおいてペアリングモデル評価動作を実行するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、複数のエージェントの順序付けを判定することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、第1のペアリングモデルを構築するために、前記複数のエージェントおよび複数のコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することであって、前記第1のペアリングモデルは、前記履歴コンタクト−エージェント成果データによって提供される前記複数のエージェントと前記複数のコンタクトタイプとの間の各ペアリングの成果についての情報に基づいて構築される、ことと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記コンタクトセンターシステムにおける前記第1のペアリングモデルの第1の予期される実績を判定することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記コンタクトセンターシステムにおけるFIFOペアリング方略の第2の予期される実績を判定することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記FIFOペアリング方略の代わりに前記第1のペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定するために、前記第1のペアリングモデルの前記第1の予期される実績と、前記FIFOペアリング方略の前記第2の予期される実績とを評価することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記第1の予期される実績および前記第2の予期される実績の評価に基づいて、少なくとも前記第1のペアリングモデルおよび前記FIFOペアリング方略のうちの1つを選択することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記コンタクトセンターシステムのスイッチモジュールにおいて、前記複数のエージェントのうちのエージェントと前記複数のコンタクトタイプのうちの1つのコンタクトとの間の接続を確立することと
を含む、方法。
【請求項2】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記第1の予期される実績を判定することに先立って、挙動ペアリング補正係数を前記第1のペアリングモデルに適用すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1のペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記第1のペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記第1のペアリングモデルに従って、前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記第1のペアリングモデルに起因する前記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、前記コンタクトセンターシステムにおける接続のために少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択すること
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記第2のペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの第3の予期される実績を判定することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記第2のペアリングモデルに基づく前記第3の予期される実績を、前記第1のペアリングモデルに基づく前記第1の予期される実績と比較することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記第1の予期される実績および前記第3の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも前記第1のペアリングモデルおよび前記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
コンタクトセンターシステムにおけるペアリングモデル評価のためのシステムであって、前記システムは、
前記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合され、かつ、前記コンタクトセンターシステムにおいてペアリングモデル評価動作を実行するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサを備え、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
複数のエージェントの順序付けを判定することと、
複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
第1のペアリングモデルを構築するために、前記複数のエージェントおよび複数のコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することであって、前記第1のペアリングモデルは、前記履歴コンタクト−エージェント成果データによって提供される前記複数のエージェントと前記複数のコンタクトタイプとの間の各ペアリングの成果についての情報に基づいて構築される、ことと、
前記コンタクトセンターシステムにおける前記第1のペアリングモデルの第1の予期される実績を判定することと、
前記コンタクトセンターシステムにおけるFIFOペアリング方略の第2の予期される実績を判定することと、
前記FIFOペアリング方略の代わりに前記第1のペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定するために、前記第1のペアリングモデルの前記第1の予期される実績と、前記FIFOペアリング方略の前記第2の予期される実績とを評価することと、
前記第1の予期される実績および前記第2の予期される実績の評価に基づいて、少なくとも前記第1のペアリングモデルおよび前記FIFOペアリング方略のうちの1つを選択することと、
前記コンタクトセンターシステムのスイッチモジュールにおいて、前記複数のエージェントのうちのエージェントと前記複数のコンタクトタイプのうちの1つのコンタクトとの間の接続を確立することと
を行うようにさらに構成される、システム。
【請求項8】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
前記第1の予期される実績を判定することに先立って、挙動ペアリング補正係数を前記第1のペアリングモデルに適用すること
を行うようにさらに構成される、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記第1のペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記第1のペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
前記第1のペアリングモデルに従って、前記第1のペアリングモデルに起因する前記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、前記コンタクトセンターシステムにおける接続のために少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択すること
を行うようにさらに構成される、請求項7に記載のシステム。
【請求項12】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
前記第2のペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの第3の予期される実績を判定することと、
前記第2のペアリングモデルに基づく前記第3の予期される実績を、前記第1のペアリングモデルに基づく前記第1の予期される実績と比較することと、
前記第1の予期される実績および前記第3の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも前記第1のペアリングモデルおよび前記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと
を行うようにさらに構成される、請求項7に記載のシステム。
【請求項13】
コンタクトセンターシステムにおけるペアリングモデル評価のための製造品であって、前記製造品は、
非一過性プロセッサ可読媒体と、
前記媒体上に記憶される命令と
を備え、
前記命令は、前記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合されかつ前記コンタクトセンターシステムにおいてペアリングモデル評価動作を実行するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって前記媒体から可読であるように構成され、それによって、前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサを、
複数のエージェントの順序付けを判定することと、
複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
第1のペアリングモデルを構築するために、前記複数のエージェントおよび複数のコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することであって、前記第1のペアリングモデルは、前記履歴コンタクト−エージェント成果データによって提供される前記複数のエージェントと前記複数のコンタクトタイプとの間の各ペアリングの成果についての情報に基づいて構築される、ことと、
前記コンタクトセンターシステムにおける前記第1のペアリングモデルの第1の予期される実績を判定することと、
前記コンタクトセンターシステムにおけるFIFOペアリング方略の第2の予期される実績を判定することと、
前記FIFOペアリング方略の代わりに前記第1のペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定するために、前記第1のペアリングモデルの前記第1の予期される実績と、前記FIFOペアリング方略の前記第2の予期される実績とを評価することと、
前記第1の予期される実績および前記第2の予期される実績の評価に基づいて、少なくとも前記第1のペアリングモデルおよび前記FIFOペアリング方略のうちの1つを選択することと、
前記コンタクトセンターシステムのスイッチモジュールにおいて、前記複数のエージェントのうちのエージェントと前記複数のコンタクトタイプのうちの1つのコンタクトとの間の接続を確立することと
を行うように動作させる、製造品。
【請求項14】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
前記第1の予期される実績を判定することに先立って、挙動ペアリング補正係数を前記第1のペアリングモデルに適用すること
を行うようにさらに動作させられる、請求項13に記載の製造品。
【請求項15】
前記第1のペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、請求項13に記載の製造品。
【請求項16】
前記第1のペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、請求項13に記載の製造品。
【請求項17】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
前記第1のペアリングモデルに従って、前記第1のペアリングモデルに起因する前記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、前記コンタクトセンターシステムにおける接続のために少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択すること
を行うようにさらに動作させられる、請求項13に記載の製造品。
【請求項18】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
前記第2のペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの第3の予期される実績を判定することと、
前記第2のペアリングモデルに基づく前記第3の予期される実績を、前記第1のペアリングモデルに基づく前記第1の予期される実績と比較することと、
前記第1の予期される実績および前記第3の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも前記第1のペアリングモデルおよび前記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと
を行うようにさらに動作させられる、請求項13に記載の製造品。
【請求項19】
コンタクトセンターシステムにおけるペアリングモデル評価のための方法であって、前記方法は、
前記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合され、かつ、前記コンタクトセンターシステムにおいてペアリングモデル評価動作を実行するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、複数のエージェントの順序付けを判定することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、第1の複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、第1のペアリングモデルを構築するために、前記複数のエージェントおよび複数のコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することであって、前記第1のペアリングモデルは、前記履歴コンタクト−エージェント成果データによって提供される前記複数のエージェントと前記第1の複数のコンタクトタイプとの間の各ペアリングの成果についての情報に基づいて構築される、ことと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記コンタクトセンターシステムにおける前記第1のペアリングモデルの第1の予期される実績を判定することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記コンタクトセンターシステムにおける前記第2のペアリングモデルの第2の予期される実績を判定することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記第2のペアリングモデルの前記第2の予期される実績と、前記第1のペアリングモデルの前記第1の予期される実績とを評価することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記第1の予期される実績および前記第2の予期される実績の評価に基づいて、少なくとも前記第1のペアリングモデルおよび前記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記コンタクトセンターシステムのスイッチモジュールにおいて、前記複数のエージェントのうちのエージェントと前記第1の複数のコンタクトタイプおよび前記第2の複数のコンタクトタイプのうちの1つのコンタクトとの間の接続を確立することと
を含む、方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記第1の予期される実績を判定することに先立って、挙動ペアリング補正係数を前記第1のペアリングモデルに適用すること
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第1のペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記第1のペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記コンタクトセンターシステムにおけるFIFOペアリング方略の第3の予期される実績を判定することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記FIFOペアリング方略の代わりに前記第1のペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定することと
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記第1のペアリングモデルに従って、前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記第1のペアリングモデルに起因する前記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、前記コンタクトセンターシステムにおける接続のために少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択すること
をさらに含む、請求項19に記載の方法。
【請求項25】
コンタクトセンターシステムにおけるペアリングモデル評価のためのシステムであって、前記システムは、
前記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合され、かつ、前記コンタクトセンターシステムにおいてペアリングモデル評価動作を実行するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサを備え、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
複数のエージェントの順序付けを判定することと、
第1の複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
第1のペアリングモデルを構築するために、前記複数のエージェントおよび複数のコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することであって、前記第1のペアリングモデルは、前記履歴コンタクト−エージェント成果データによって提供される前記複数のエージェントと前記第1の複数のコンタクトタイプとの間の各ペアリングの成果についての情報に基づいて構築される、ことと、
前記コンタクトセンターシステムにおける前記第1のペアリングモデルの第1の予期される実績を判定することと、
前記第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
前記コンタクトセンターシステムにおける前記第2のペアリングモデルの第2の予期される実績を判定することと、
前記第2のペアリングモデルの前記第2の予期される実績と、前記第1のペアリングモデルの前記第1の予期される実績とを評価することと、
前記第1の予期される実績および前記第2の予期される実績の評価に基づいて、少なくとも前記第1のペアリングモデルおよび前記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと、
前記コンタクトセンターシステムのスイッチモジュールにおいて、前記複数のエージェントのうちのエージェントと前記第1の複数のコンタクトタイプおよび前記第2の複数のコンタクトタイプのうちの1つのコンタクトとの間の接続を確立することと
を行うようにさらに構成される、システム。
【請求項26】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
前記第1の予期される実績を判定することに先立って、挙動ペアリング補正係数を前記第1のペアリングモデルに適用すること
を行うようにさらに構成される、請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
前記第1のペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、請求項25に記載のシステム。
【請求項28】
前記第1のペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、請求項25に記載のシステム。
【請求項29】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
前記コンタクトセンターシステムにおけるFIFOペアリング方略の第3の予期される実績を判定することと、
前記FIFOペアリング方略の代わりに前記第1のペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定することと
を行うようにさらに構成される、請求項25に記載のシステム。
【請求項30】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
前記第1のペアリングモデルに従って、前記第1のペアリングモデルに起因する前記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、前記コンタクトセンターシステムにおける接続のために少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択すること
を行うようにさらに構成される、請求項25に記載のシステム。
【請求項31】
コンタクトセンターシステムにおけるペアリングモデル評価のための製造品であって、前記製造品は、
非一過性プロセッサ可読媒体と、
前記媒体上に記憶される命令と
を備え、
前記命令は、前記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合されかつ前記コンタクトセンターシステムにおいてペアリングモデル評価動作を実行するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって前記媒体から可読であるように構成され、それによって、前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサを、
複数のエージェントの順序付けを判定することと、
第1の複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
第1のペアリングモデルを構築するために、前記複数のエージェントおよび複数のコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することであって、前記第1のペアリングモデルは、前記履歴コンタクト−エージェント成果データによって提供される前記複数のエージェントと前記第1の複数のコンタクトタイプとの間の各ペアリングの成果についての情報に基づいて構築される、ことと、
前記コンタクトセンターシステムにおける前記第1のペアリングモデルの第1の予期される実績を判定することと、
前記第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
前記コンタクトセンターシステムにおける前記第2のペアリングモデルの第2の予期される実績を判定することと、
前記第2のペアリングモデルの前記第2の予期される実績と、前記第1のペアリングモデルの前記第1の予期される実績とを評価することと、
前記第1の予期される実績および前記第2の予期される実績の評価に基づいて、少なくとも前記第1のペアリングモデルおよび前記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと、
前記コンタクトセンターシステムのスイッチモジュールにおいて、前記複数のエージェントのうちのエージェントと前記第1の複数のコンタクトタイプおよび前記第2の複数のコンタクトタイプのうちの1つのコンタクトとの間の接続を確立することと
を行うように動作させる、製造品。
【請求項32】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
前記第1の予期される実績を判定することに先立って、挙動ペアリング補正係数を前記第1のペアリングモデルに適用すること
を行うようにさらに動作させられる、請求項31に記載の製造品。
【請求項33】
前記第1のペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、請求項31に記載の製造品。
【請求項34】
前記第1のペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、請求項31に記載の製造品。
【請求項35】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
前記コンタクトセンターシステムにおけるFIFOペアリング方略の第3の予期される実績を判定することと、
前記FIFOペアリング方略の代わりに前記第1のペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定することと
を行うようにさらに動作させられる、請求項31に記載の製造品。
【請求項36】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
前記第1のペアリングモデルに従って、前記第1のペアリングモデルに起因する前記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、前記コンタクトセンターシステムにおける接続のために少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択すること
を行うようにさらに動作させられる、請求項31に記載の製造品。
【請求項37】
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための方法であって、前記方法は、
前記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合され、かつ、前記コンタクトセンターシステムにおいて挙動ペアリング動作を実行するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、複数のエージェントの順序付けを判定することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、ペアリングモデルを構築するために、前記複数のエージェントおよび複数のコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することであって、前記ペアリングモデルは、前記履歴コンタクト−エージェント成果データによって提供される前記複数のエージェントと前記複数のコンタクトタイプとの間の各ペアリングの成果についての情報に基づいて構築される、ことと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記ペアリングモデルに対するコンタクト−エージェントペアリングの予期される分配に基づいて、挙動ペアリング補正係数を前記ペアリングモデルに適用することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記ペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの予期される実績を判定することであって、前記予期される実績は、前記ペアリングモデルに従って選択された少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングの各々に対して前記コンタクトセンターシステムの実績を計算することによって判定される、ことと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、少なくとも1つの他のペアリングモデルを使用して判定された前記コンタクトセンターシステムの少なくとも1つの他の予期される実績との比較のために前記予期される実績を出力することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記コンタクトセンターシステムのスイッチモジュールにおいて、前記ペアリングモデルに少なくとも部分的に基づいて、コンタクトの通信装置とエージェントの通信装置との間の通信チャネルを確立することと
を含む、方法。
【請求項38】
前記ペアリングモデルに従って、前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記ペアリングモデルに起因する前記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、前記コンタクトセンターシステムにおける接続のために前記少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択すること
をさらに含む、請求項37に記載の方法。
【請求項39】
前記ペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、請求項37に記載の方法。
【請求項40】
前記ペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、請求項37に記載の方法。
【請求項41】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、FIFOペアリング方略を使用して、前記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記FIFOペアリング方略の代わりに前記ペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定することと
をさらに含む、請求項37に記載の方法。
【請求項42】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記第2のペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記第2のペアリングモデルに基づく前記第2の予期される実績を、前記ペアリングモデルに基づく前記予期される実績と比較することと、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、前記予期される実績および前記第2の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも前記ペアリングモデルおよび前記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと
をさらに含む、請求項37に記載の方法。
【請求項43】
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のためのシステムであって、前記システムは、
前記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合され、かつ、前記コンタクトセンターシステムにおいて挙動ペアリング動作を実行するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサを備え、
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
複数のエージェントの順序付けを判定することと、
複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
ペアリングモデルを構築するために、前記複数のエージェントおよび複数のコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することであって、前記ペアリングモデルは、前記履歴コンタクト−エージェント成果データによって提供される前記複数のエージェントと前記複数のコンタクトタイプとの間の各ペアリングの成果についての情報に基づいて構築される、ことと、
前記ペアリングモデルに対するコンタクト−エージェントペアリングの予期される分配に基づいて、挙動ペアリング補正係数を前記ペアリングモデルに適用することと、
前記ペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの予期される実績を判定することであって、前記予期される実績は、前記ペアリングモデルに従って選択された少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングの各々に対して前記コンタクトセンターシステムの実績を計算することによって判定される、ことと、
前記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、少なくとも1つの他のペアリングモデルを使用して判定された前記コンタクトセンターシステムの少なくとも1つの他の予期される実績との比較のために前記予期される実績を出力することと、
前記コンタクトセンターシステムのスイッチモジュールにおいて、前記ペアリングモデルに少なくとも部分的に基づいて、コンタクトの通信装置とエージェントの通信装置との間の通信チャネルを確立することと
を行うように構成される、システム。
【請求項44】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
前記ペアリングモデルに従って、前記ペアリングモデルに起因する前記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、前記コンタクトセンターシステムにおける接続のために前記少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択すること
を行うようにさらに構成される、請求項43に記載のシステム。
【請求項45】
前記ペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、請求項43に記載のシステム。
【請求項46】
前記ペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、請求項43に記載のシステム。
【請求項47】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
FIFOペアリング方略を使用して、前記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
前記FIFOペアリング方略の代わりに前記ペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定することと
を行うようにさらに構成される、請求項43に記載のシステム。
【請求項48】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
前記第2のペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
前記第2のペアリングモデルに基づく前記第2の予期される実績を、前記ペアリングモデルに基づく前記予期される実績と比較することと、
前記予期される実績および前記第2の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも前記ペアリングモデルおよび前記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと
を行うようにさらに構成される、請求項43に記載のシステム。
【請求項49】
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための製造品であって、前記製造品は、
非一過性プロセッサ可読媒体と、
前記媒体上に記憶される命令と
を備え、
前記命令は、前記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合されかつ前記コンタクトセンターシステムにおいて挙動ペアリング動作を実行するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって前記媒体から可読であるように構成され、それによって、前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサを、
複数のエージェントの順序付けを判定することと、
複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
ペアリングモデルを構築するために、前記複数のエージェントおよび複数のコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することであって、前記ペアリングモデルは、前記履歴コンタクト−エージェント成果データによって提供される前記複数のエージェントと前記複数のコンタクトタイプとの間の各ペアリングの成果についての情報に基づいて構築される、ことと、
前記ペアリングモデルに対するコンタクト−エージェントペアリングの予期される分配に基づいて、挙動ペアリング補正係数を前記ペアリングモデルに適用することと、
前記ペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの予期される実績を判定することであって、前記予期される実績は、前記ペアリングモデルに従って選択された少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングの各々に対して前記コンタクトセンターシステムの実績を計算することによって判定される、ことと、
前記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、少なくとも1つの他のペアリングモデルを使用して判定された前記コンタクトセンターシステムの少なくとも1つの他の予期される実績との比較のために前記予期される実績を出力することと、
前記コンタクトセンターシステムのスイッチモジュールにおいて、前記ペアリングモデルに少なくとも部分的に基づいて、コンタクトの通信装置とエージェントの通信装置との間の通信チャネルを確立することと
を行うように動作させる、製造品。
【請求項50】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
前記ペアリングモデルに従って、前記ペアリングモデルに起因する前記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、前記コンタクトセンターシステムにおける接続のために前記少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択すること
を行うようにさらに動作させられる、請求項49に記載の製造品。
【請求項51】
前記ペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、請求項49に記載の製造品。
【請求項52】
前記ペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、請求項49に記載の製造品。
【請求項53】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
FIFOペアリング方略を使用して、前記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
前記FIFOペアリング方略の代わりに前記ペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定することと
を行うようにさらに動作させられる、請求項49に記載の製造品。
【請求項54】
前記少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、
第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
前記第2のペアリングモデルを使用して、前記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
前記第2のペアリングモデルに基づく前記第2の予期される実績を、前記ペアリングモデルに基づく前記予期される実績と比較することと、
前記予期される実績および前記第2の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも前記ペアリングモデルおよび前記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと
を行うようにさらに動作させられる、請求項49に記載の製造品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(開示の分野)
本開示は、概して、コンタクトセンターにおけるコンタクトおよびエージェントをペアリングするためのモデル評価に関し、より具体的には、コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための技法に関する。
【背景技術】
【0002】
(開示の背景)
典型的なコンタクトセンターは、コンタクトセンターに着信するコンタクトを、それらのコンタクトを処理するために利用可能なエージェントにアルゴリズム的に割り当てる。ある時は、コンタクトセンターは、利用可能であって、インバウンドまたはアウトバウンドコンタクト(例えば、通話、インターネットチャットセッション、電子メール)への割当を待機するエージェントを有し得る。またある時は、コンタクトセンターは、エージェントが割当のために利用可能になるまで1つまたはそれを上回る待ち行列にコンタクトを待機させ得る。
【0003】
いくつかの典型的なコンタクトセンターでは、コンタクトは、着信時間に基づいて順序付けられたエージェントに割り当てられ、エージェントは、それらのエージェントが利用可能になるときの時間に基づいて順序付けられたコンタクトを受信する。本方略は、「先入れ先出し」、「FIFO」、または「ラウンドロビン」方略と称され得る。他の典型的なコンタクトセンターでは、「実績ベースルーティング」または「PBR」方略等の他の方略も、使用され得る。
【0004】
他のより高度なコンタクトセンターでは、コンタクトは、「挙動ペアリング」または「BP」方略を使用してエージェントとペアリングされ、その下では、コンタクトおよびエージェントは、後続コンタクト−エージェントペアの割当を可能にする方式で意図的に(優先的に)ペアリングされ得、したがって、BP方略下の全ての割当の利益が合計されると、それらは、FIFOおよび実績ベースルーティング(「PBR」)方略等の他の方略のものを超え得る。BPは、スキル待ち行列内のエージェントの均衡した利用を促すように設計されるが、それにもかかわらず、同時に、FIFOまたはPBR方法が可能にするであろうものを超えて全体的コンタクトセンター実績を向上させる。これは、BPがFIFOまたはPBR方法と同一の呼出および同一のエージェントに作用し、FIFOが提供するようにほぼ均一にエージェントを利用し、全体的コンタクトセンター実績をさらに向上させるため、優れた成果である。BPは、例えば、米国特許第9,300,802号(参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されている。ペアリングまたはマッチングモジュール(時として、「SATMAP」、「ルーティングシステム」、「ルーティングエンジン」等とも称される)に関するこれらおよび他の特徴についての付加的情報が、例えば、米国特許第8,879,715号(参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されている。
【0005】
BP方略は、エージェントまたはエージェントグループおよびコンタクトタイプのモデルを開発し得、それから他のペアリング方略に優る予期される利得が、判定され得る。しかしながら、現在、予期される利得を最適化するためにモデル生成および検証を改良するためのいかなる技法も存在しない。
【0006】
前述に照らして、複数の可能なペアリング間から選定するように設計されるペアリング方略の効率および実績を向上させるために、挙動ペアリングモデル選択を改良することを可能にするシステムの必要性があることを理解されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第9,300,802号明細書
【特許文献2】米国特許第8,879,715号明細書
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0008】
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための技法が、開示される。一特定の実施形態では、本技法は、複数のエージェントの順序付けを判定するステップと、複数のコンタクトタイプの順序付けを判定するステップと、ペアリングモデルを構築するために、複数のエージェントおよびコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析するステップと、ペアリングモデルを使用して、コンタクトセンターシステムの予期される実績を判定するステップとを含む、コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための方法として実現され得る。
【0009】
本特定の実施形態の他の側面によると、挙動ペアリング補正係数が、予期される実績を判定するステップに先立って、ペアリングモデルに適用され得る。
【0010】
本特定の実施形態の他の側面によると、ペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、および/または対角線ペアリング方略に基づき得る。
【0011】
本特定の実施形態の他の側面によると、コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績が、FIFOペアリング方略を使用して判定され得、コンタクトセンターシステムの予期される利得が、FIFOペアリング方略の代わりにペアリングモデルを使用して判定され得る。
【0012】
本特定の実施形態の他の側面によると、第2のペアリングモデルが、第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて構築され得、コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績が、第2のペアリングモデルを使用して判定され得、第2のペアリングモデルに基づく第2の予期される実績は、ペアリングモデルに基づく予期される実績と比較され得、少なくともペアリングモデルおよび第2のペアリングモデルのうちの1つが、予期される実績および第2の予期される実績の比較に基づいて選択され得る。
【0013】
本特定の実施形態の他の側面によると、新しいコンタクト−エージェント成果データが、判定され得、ペアリングモデルは、新しいコンタクト−エージェント成果データに基づいて更新され得、コンタクトセンターシステムの更新された予期される実績が、更新されたペアリングモデルを使用して判定され得る。
【0014】
別の特定の実施形態では、本技法は、コンタクトセンターシステムにおいて動作するように構成される少なくとも1つのプロセッサを備える、コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のためのシステムとして実現され得、少なくとも1つのコンピュータプロセッサは、上記に議論される方法におけるステップを実施するように構成される。
【0015】
別の特定の実施形態では、本技法は、非一過性プロセッサ可読媒体と、媒体上に記憶される命令とを備える、コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための製造品として実現され得、命令は、コンタクトセンターシステムにおいて動作するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって媒体から可読であるように構成され、それによって、少なくとも1つのコンピュータプロセッサを上記に議論される方法におけるステップを実施するように動作させる。
【0016】
本開示は、ここで、付随の図面に示されるようなその特定の実施形態を参照してより詳細に説明されるであろう。本開示は、特定の実施形態を参照して以下に説明されるが、本開示は、それに限定されないことを理解されたい。本明細書の教示を利用できる当業者は、付加的実装、修正、および実施形態、ならびに他の使用分野を認識し、これらは、本明細書に説明されるように本開示の範囲内であり、それらに関して、本開示は、有意に有用であり得る。
本発明は、例えば、以下を提供する。
(項目1)
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための方法であって、
上記コンタクトセンターシステムにおいて動作するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、複数のエージェントの順序付けを判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、複数のコンタクトタイプの順序付けを判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、ペアリングモデルを構築するために、上記複数のエージェントおよびコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記ペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される実績を判定するステップと
を含む、方法。
(項目2)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記予期される実績を判定するステップに先立って、挙動ペアリング補正係数を上記ペアリングモデルに適用するステップをさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目3)
上記ペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、項目1に記載の方法。
(項目4)
上記ペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、項目1に記載の方法。
(項目5)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、FIFOペアリング方略を使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記FIFOペアリング方略の代わりに上記ペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定するステップと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目6)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第2のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第2のペアリングモデルに基づく第2の予期される実績を、上記ペアリングモデルに基づく予期される実績と比較するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記予期される実績および上記第2の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも上記ペアリングモデルおよび上記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択するステップと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目7)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、新しいコンタクト−エージェント成果データを判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記新しいコンタクト−エージェント成果データに基づいて、上記ペアリングモデルを更新するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記更新されたペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの更新された予期される実績を判定するステップと
をさらに含む、項目1に記載の方法。
(項目8)
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のためのシステムであって、
上記コンタクトセンターシステムにおいて動作するように構成される、少なくとも1つのコンピュータプロセッサであって、
複数のエージェントの順序付けを判定することと、
複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
ペアリングモデルを構築するために、上記複数のエージェントおよびコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することと、
上記ペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される実績を判定することと
を行うように構成される、少なくとも1つのコンピュータプロセッサ
を備える、システム。
(項目9)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、上記予期される実績を判定するステップに先立って、挙動ペアリング補正係数を上記ペアリングモデルに適用するように構成される、項目8に記載のシステム。
(項目10)
上記ペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、項目8に記載のシステム。
(項目11)
上記ペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、項目8に記載のシステム。
(項目12)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
FIFOペアリング方略を使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
上記FIFOペアリング方略の代わりに上記ペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定することと
を行うように構成される、項目8に記載のシステム。
(項目13)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
上記第2のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
上記第2のペアリングモデルに基づく第2の予期される実績を、上記ペアリングモデルに基づく予期される実績と比較することと、
上記予期される実績および上記第2の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも上記ペアリングモデルおよび上記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと
を行うように構成される、項目8に記載のシステム。
(項目14)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
新しいコンタクト−エージェント成果データを判定することと、
上記新しいコンタクト−エージェント成果データに基づいて、上記ペアリングモデルを更新することと、
上記更新されたペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの更新された予期される実績を判定することと
を行うように構成される、項目8に記載のシステム。
(項目15)
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための製造品であって、
非一過性プロセッサ可読媒体と、
上記媒体上に記憶される命令と
を備え、
上記命令は、上記コンタクトセンターシステムにおいて動作するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって上記媒体から可読であるように構成され、それによって、上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサを、
複数のエージェントの順序付けを判定することと、
複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
ペアリングモデルを構築するために、上記複数のエージェントおよびコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することと、
上記ペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される実績を判定することと
を行うように動作させる、製造品。
(項目16)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、上記予期される実績を判定するステップに先立って、挙動ペアリング補正係数を上記ペアリングモデルに適用するように動作させられる、項目15に記載の製造品。
(項目17)
上記ペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、項目15に記載の製造品。
(項目18)
上記ペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、項目15に記載の製造品。
(項目19)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
FIFOペアリング方略を使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
上記FIFOペアリング方略の代わりに上記ペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定することと
を行うように動作させられる、項目15に記載の製造品。
(項目20)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
上記第2のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
上記第2のペアリングモデルに基づく第2の予期される実績を、上記ペアリングモデルに基づく予期される実績と比較することと、
上記予期される実績および上記第2の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも上記ペアリングモデルおよび上記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと
を行うように動作させられる、項目15に記載の製造品。
(項目21)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
新しいコンタクト−エージェント成果データを判定することと、
上記新しいコンタクト−エージェント成果データに基づいて、上記ペアリングモデルを更新することと、
上記更新されたペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの更新された予期される実績を判定することと
を行うように動作させられる、項目15に記載の製造品。
(項目22)
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための方法であって、
上記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合され、それにおいて動作するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、複数のエージェントの順序付けを判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、複数のコンタクトタイプの順序付けを判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、第1のペアリングモデルを構築するために、上記複数のエージェントおよびコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第1の予期される実績を判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、FIFOペアリング方略を使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記FIFOペアリング方略の代わりに上記第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定するステップと
を含む、方法。
(項目23)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第1の予期される実績を判定するステップに先立って、挙動ペアリング補正係数を上記第1のペアリングモデルに適用するステップをさらに含む、項目22に記載の方法。
(項目24)
上記第1のペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、項目22に記載の方法。
(項目25)
上記第1のペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、項目22に記載の方法。
(項目26)
上記第1のペアリングモデルに従って、上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第1のペアリングモデルに起因する上記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、上記コンタクトセンターシステムにおける接続のために少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択するステップをさらに含む、項目22に記載の方法。
(項目27)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第2のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第3の予期される実績を判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第2のペアリングモデルに基づく第3の予期される実績を、上記第1のペアリングモデルに基づく第1の予期される実績と比較するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第1の予期される実績および上記第3の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも上記第1のペアリングモデルおよび上記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択するステップと
をさらに含む、項目22に記載の方法。
(項目28)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、新しいコンタクト−エージェント成果データを判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記新しいコンタクト−エージェント成果データに基づいて、上記第1のペアリングモデルを更新するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記更新された第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第3の予期される実績を判定するステップと
をさらに含む、項目22に記載の方法。
(項目29)
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のためのシステムであって、
上記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合され、それにおいて動作するように構成される、少なくとも1つのコンピュータプロセッサであって、
複数のエージェントの順序付けを判定することと、
複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
第1のペアリングモデルを構築するために、上記複数のエージェントおよびコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することと、
上記第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第1の予期される実績を判定することと、
FIFOペアリング方略を使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
上記FIFOペアリング方略の代わりに上記第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定することと
を行うようにさらに構成される、少なくとも1つのコンピュータプロセッサ
を備える、システム。
(項目30)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、上記第1の予期される実績を判定するステップに先立って、挙動ペアリング補正係数を上記第1のペアリングモデルに適用するように構成される、項目29に記載のシステム。
(項目31)
上記第1のペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、項目29に記載のシステム。
(項目32)
上記第1のペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、項目29に記載のシステム。
(項目33)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、上記第1のペアリングモデルに従って、上記第1のペアリングモデルに起因する上記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、上記コンタクトセンターシステムにおける接続のために少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択するように構成される、項目29に記載のシステム。
(項目34)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
上記第2のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第3の予期される実績を判定することと、
上記第2のペアリングモデルに基づく第3の予期される実績を、上記第1のペアリングモデルに基づく第1の予期される実績と比較することと、
上記第1の予期される実績および上記第3の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも上記第1のペアリングモデルおよび上記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと
を行うように構成される、項目29に記載のシステム。
(項目35)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
新しいコンタクト−エージェント成果データを判定することと、
上記新しいコンタクト−エージェント成果データに基づいて、上記第1のペアリングモデルを更新することと、
上記更新された第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第3の予期される実績を判定することと
を行うように構成される、項目29に記載のシステム。
(項目36)
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための製造品であって、
非一過性プロセッサ可読媒体と、
上記媒体上に記憶される命令と
を備え、
上記命令は、上記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合され、それにおいて動作するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって上記媒体から可読であるように構成され、それによって、上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサを、
複数のエージェントの順序付けを判定することと、
複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
第1のペアリングモデルを構築するために、上記複数のエージェントおよびコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することと、
上記第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第1の予期される実績を判定することと、
FIFOペアリング方略を使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
上記FIFOペアリング方略の代わりに上記第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定することと
を行うように動作させる、製造品。
(項目37)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、上記第1の予期される実績を判定するステップに先立って、挙動ペアリング補正係数を上記第1のペアリングモデルに適用するように動作させられる、項目36に記載の製造品。
(項目38)
上記第1のペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、項目36に記載の製造品。
(項目39)
上記第1のペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、項目36に記載の製造品。
(項目40)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、上記第1のペアリングモデルに従って、上記第1のペアリングモデルに起因する上記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、上記コンタクトセンターシステムにおける接続のために少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択するように動作させられる、項目36に記載の製造品。
(項目41)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
上記第2のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第3の予期される実績を判定することと、
上記第2のペアリングモデルに基づく第3の予期される実績を、上記第1のペアリングモデルに基づく第1の予期される実績と比較することと、
上記第1の予期される実績および上記第3の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも上記第1のペアリングモデルおよび上記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと
を行うように動作させられる、項目36に記載の製造品。
(項目42)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
新しいコンタクト−エージェント成果データを判定することと、
上記新しいコンタクト−エージェント成果データに基づいて、上記第1のペアリングモデルを更新することと、
上記更新された第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第3の予期される実績を判定することと
を行うように動作させられる、項目36に記載の製造品。
(項目43)
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための方法であって、
上記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合され、それにおいて動作するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、複数のエージェントの順序付けを判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、複数のコンタクトタイプの順序付けを判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、第1のペアリングモデルを構築するために、上記複数のエージェントおよびコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第1の予期される実績を判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第2のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第2のペアリングモデルに基づく第2の予期される実績を、上記第1のペアリングモデルに基づく第1の予期される実績と比較するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第1の予期される実績および上記第2の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも上記第1のペアリングモデルおよび上記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択するステップと
を含む、方法。
(項目44)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第1の予期される実績を判定するステップに先立って、挙動ペアリング補正係数を上記第1のペアリングモデルに適用するステップをさらに含む、項目43に記載の方法。
(項目45)
上記第1のペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、項目43に記載の方法。
(項目46)
上記第1のペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、項目43に記載の方法。
(項目47)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、FIFOペアリング方略を使用して、上記コンタクトセンターシステムの第3の予期される実績を判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記FIFOペアリング方略の代わりに上記第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定するステップと
をさらに含む、項目43に方法。
(項目48)
上記第1のペアリングモデルに従って、上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第1のペアリングモデルに起因する上記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、上記コンタクトセンターシステムにおける接続のために少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択するステップをさらに含む、項目43に記載の方法。
(項目49)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、新しいコンタクト−エージェント成果データを判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記新しいコンタクト−エージェント成果データに基づいて、上記第1のペアリングモデルを更新するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記更新された第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第3の予期される実績を判定するステップと
をさらに含む、項目43に記載の方法。
(項目50)
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のためのシステムであって、
上記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合され、それにおいて動作するように構成される、少なくとも1つのコンピュータプロセッサであって、
複数のエージェントの順序付けを判定することと、
複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
第1のペアリングモデルを構築するために、上記複数のエージェントおよびコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することと、
上記第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第1の予期される実績を判定することと、
第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
上記第2のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
上記第2のペアリングモデルに基づく第2の予期される実績を、上記第1のペアリングモデルに基づく第1の予期される実績と比較することと、
上記第1の予期される実績および上記第2の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも上記第1のペアリングモデルおよび上記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと
を行うようにさらに構成される、少なくとも1つのコンピュータプロセッサ
を備える、システム。
(項目51)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、上記第1の予期される実績を判定するステップに先立って、挙動ペアリング補正係数を上記第1のペアリングモデルに適用するように構成される、項目50に記載のシステム。
(項目52)
上記第1のペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、項目50に記載のシステム。
(項目53)
上記第1のペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、項目50に記載のシステム。
(項目54)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
FIFOペアリング方略を使用して、上記コンタクトセンターシステムの第3の予期される実績を判定することと、
上記FIFOペアリング方略の代わりに上記第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定することと
を行うように構成される、項目50に記載のシステム。
(項目55)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、上記第1のペアリングモデルに従って、上記第1のペアリングモデルに起因する上記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、上記コンタクトセンターシステムにおける接続のために少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択するように構成される、項目50に記載のシステム。
(項目56)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
新しいコンタクト−エージェント成果データを判定することと、
上記新しいコンタクト−エージェント成果データに基づいて、上記第1のペアリングモデルを更新することと、
上記更新された第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第3の予期される実績を判定することと
を行うように構成される、項目50に記載のシステム。
(項目57)
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための製造品であって、
非一過性プロセッサ可読媒体と、
上記媒体上に記憶される命令と
を備え、
上記命令は、上記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合され、それにおいて動作するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって上記媒体から可読であるように構成され、それによって、上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサをさらに、
複数のエージェントの順序付けを判定することと、
複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
第1のペアリングモデルを構築するために、上記複数のエージェントおよびコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することと、
上記第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第1の予期される実績を判定することと、
第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
上記第2のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
上記第2のペアリングモデルに基づく第2の予期される実績を、上記第1のペアリングモデルに基づく第1の予期される実績と比較することと、
上記第1の予期される実績および上記第2の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも上記第1のペアリングモデルおよび上記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと
を行うように動作させる、製造品。
(項目58)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、上記第1の予期される実績を判定するステップに先立って、挙動ペアリング補正係数を上記第1のペアリングモデルに適用するように動作させられる、項目57に記載の製造品。
(項目59)
上記第1のペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、項目57に記載の製造品。
(項目60)
上記第1のペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、項目57に記載の製造品。
(項目61)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
FIFOペアリング方略を使用して、上記コンタクトセンターシステムの第3の予期される実績を判定することと、
上記FIFOペアリング方略の代わりに上記第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定することと
を行うように動作させられる、項目57に記載の製造品。
(項目62)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、上記第1のペアリングモデルに従って、上記第1のペアリングモデルに起因する上記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、上記コンタクトセンターシステムにおける接続のために少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択するように動作させられる、項目57に記載の製造品。
(項目63)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
新しいコンタクト−エージェント成果データを判定することと、
上記新しいコンタクト−エージェント成果データに基づいて、上記第1のペアリングモデルを更新することと、
上記更新された第1のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第3の予期される実績を判定することと
を行うように動作させられる、項目57に記載の製造品。
(項目64)
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための方法であって、
上記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合され、それにおいて動作するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、複数のエージェントの順序付けを判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、複数のコンタクトタイプの順序付けを判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、ペアリングモデルを構築するために、上記複数のエージェントおよびコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、挙動ペアリング補正係数を上記ペアリングモデルに適用するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記ペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される実績を判定するステップと
を含む、方法。
(項目65)
上記ペアリングモデルに従って、上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記ペアリングモデルに起因する上記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、上記コンタクトセンターシステムにおける接続のために少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択するステップをさらに含む、項目64に記載の方法。
(項目66)
上記ペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、項目64に記載の方法。
(項目67)
上記ペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、項目64に記載の方法。
(項目68)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、FIFOペアリング方略を使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記FIFOペアリング方略の代わりに上記ペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定するステップと
をさらに含む、項目64に記載の方法。
(項目69)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第2のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記第2のペアリングモデルに基づく第2の予期される実績を、上記ペアリングモデルに基づく予期される実績と比較するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記予期される実績および上記第2の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも上記ペアリングモデルおよび上記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択するステップと
をさらに含む、項目64に記載の方法。
(項目70)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、新しいコンタクト−エージェント成果データを判定するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記新しいコンタクト−エージェント成果データに基づいて、上記ペアリングモデルを更新するステップと、
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって、上記更新されたペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの更新された予期される実績を判定するステップと
をさらに含む、項目64に記載の方法。
(項目71)
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のためのシステムであって、
上記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合され、それにおいて動作するように構成される、少なくとも1つのコンピュータプロセッサであって、
複数のエージェントの順序付けを判定することと、
複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
ペアリングモデルを構築するために、上記複数のエージェントおよびコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することと、
挙動ペアリング補正係数を上記ペアリングモデルに適用することと、
上記ペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される実績を判定することと
を行うように構成される、少なくとも1つのコンピュータプロセッサ
を備える、システム。
(項目72)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、上記ペアリングモデルに従って、上記ペアリングモデルに起因する上記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、上記コンタクトセンターシステムにおける接続のために少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択するように構成される、項目71に記載のシステム。
(項目73)
上記ペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、項目71に記載のシステム。
(項目74)
上記ペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、項目71に記載のシステム。
(項目75)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
FIFOペアリング方略を使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
上記FIFOペアリング方略の代わりに上記ペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定することと
を行うように構成される、項目71に記載のシステム。
(項目76)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
上記第2のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
上記第2のペアリングモデルに基づく第2の予期される実績を、上記ペアリングモデルに基づく予期される実績と比較することと、
上記予期される実績および上記第2の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも上記ペアリングモデルおよび上記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと
を行うように構成される、項目71に記載のシステム。
(項目77)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
新しいコンタクト−エージェント成果データを判定することと、
上記新しいコンタクト−エージェント成果データに基づいて、上記ペアリングモデルを更新することと、
上記更新されたペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの更新された予期される実績を判定することと
を行うように構成される、項目71に記載のシステム。
(項目78)
コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための製造品であって、
非一過性プロセッサ可読媒体と、
上記媒体上に記憶される命令と
を備え、
上記命令は、上記コンタクトセンターシステムに通信可能に結合され、それにおいて動作するように構成される少なくとも1つのコンピュータプロセッサによって上記媒体から可読であるように構成され、それによって、上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサを、
複数のエージェントの順序付けを判定することと、
複数のコンタクトタイプの順序付けを判定することと、
ペアリングモデルを構築するために、上記複数のエージェントおよびコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析することと、
挙動ペアリング補正係数を上記ペアリングモデルに適用することと、
上記ペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される実績を判定することと
を行うように動作させる、製造品。
(項目79)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、上記ペアリングモデルに従って、上記ペアリングモデルに起因する上記コンタクトセンターシステムの実績を最適化するために、上記コンタクトセンターシステムにおける接続のために少なくとも1つのエージェント−コンタクトタイプペアリングを選択するように動作させられる、項目78に記載の製造品。
(項目80)
上記ペアリングモデルは、挙動ペアリングモデルである、項目78に記載の製造品。
(項目81)
上記ペアリングモデルは、対角線ペアリング方略に基づく、項目78に記載の製造品。
(項目82)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
FIFOペアリング方略を使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
上記FIFOペアリング方略の代わりに上記ペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの予期される利得を判定することと
を行うように動作させられる、項目78に記載の製造品。
(項目83)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
第1の複数のコンタクトタイプとは異なる第2の複数のコンタクトタイプの第2の順序付けに少なくとも基づいて、第2のペアリングモデルを構築することと、
上記第2のペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの第2の予期される実績を判定することと、
上記第2のペアリングモデルに基づく第2の予期される実績を、上記ペアリングモデルに基づく予期される実績と比較することと、
上記予期される実績および上記第2の予期される実績の比較に基づいて、少なくとも上記ペアリングモデルおよび上記第2のペアリングモデルのうちの1つを選択することと
を行うように動作させられる、項目78に記載の製造品。
(項目84)
上記少なくとも1つのコンピュータプロセッサはさらに、
新しいコンタクト−エージェント成果データを判定することと、
上記新しいコンタクト−エージェント成果データに基づいて、上記ペアリングモデルを更新することと、
上記更新されたペアリングモデルを使用して、上記コンタクトセンターシステムの更新された予期される実績を判定することと
を行うように動作させられる、項目78に記載の製造品。
【図面の簡単な説明】
【0017】
本開示のより完全な理解を促進するために、ここで、同様の要素が同様の番号を用いて参照される、付随の図面を参照する。これらの図面は、本開示の限定として解釈されるべきではなく、例証にすぎないことが意図される。
【0018】
図1図1は、本開示の実施形態による、コンタクトセンターのブロック図を示す。
図2図2は、本開示の実施形態による、BPモデルの概略表現を描写する。
図3図3は、本開示の実施形態による、BPモデルの概略表現を描写する。
図4図4は、本開示の実施形態による、BPモデル評価方法のフロー図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
典型的なコンタクトセンターは、コンタクトセンターに着信するコンタクトを、それらのコンタクトを処理するために利用可能なエージェントにアルゴリズム的に割り当てる。ある時は、コンタクトセンターは、利用可能であって、インバウンドまたはアウトバウンドコンタクト(例えば、通話、インターネットチャットセッション、電子メール)またはアウトバウンドコンタクトへの割当を待機するエージェントを有し得る。またある時は、コンタクトセンターは、エージェントが割当のために利用可能になるまで1つまたはそれを上回る待ち行列にコンタクトを待機させ得る。
【0020】
いくつかの典型的なコンタクトセンターでは、コンタクトは、着信時間に基づいて順序付けられたエージェントに割り当てられ、エージェントは、それらのエージェントが利用可能になるときの時間に基づいて順序付けられたコンタクトを受信する。本方略は、「先入れ先出し」、「FIFO」、または「ラウンドロビン」方略と称され得る。他の典型的なコンタクトセンターでは、「実績ベースルーティング」または「PBR」方略等の他の方略も、使用され得る。
【0021】
他のより高度なコンタクトセンターでは、コンタクトは、「挙動ペアリング」または「BP」方略を使用してエージェントとペアリングされ、その下では、コンタクトおよびエージェントは、後続コンタクト−エージェントペアの割当を可能にする方式で意図的に(優先的に)ペアリングされ得、したがって、BP方略下の全ての割当の利益が合計されると、それらは、FIFOおよび実績ベースルーティング(「PBR」)方略等の他の方略のものを超え得る。BPは、スキル待ち行列内のエージェントの均衡した利用を促すように設計されるが、それにもかかわらず、同時に、FIFOまたはPBR方法が可能にするであろうものを超えて全体的コンタクトセンター実績を向上させる。これは、BPがFIFOまたはPBR方法と同一の呼出および同一のエージェントに作用し、FIFOが提供するようにほぼ均一にエージェントを利用し、全体的コンタクトセンター実績をさらに向上させるため、優れた成果である。BPは、例えば、米国特許第9,300,802号(参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されている。ペアリングおよびマッチングモジュール(時として、「SATMAP」、「ルーティングシステム」、「ルーティングエンジン」等とも称される)に関するこれらおよび他の特徴についての付加的情報が、例えば、米国特許第8,879,715号(参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されている。
【0022】
いくつかの実施形態では、コンタクトセンターは、少なくとも2つの異なるペアリング方略間(例えば、FIFOとBP方略との間)を周期的に切り替え得る(または「循環する」)。加えて、各コンタクト−エージェント対話の成果は、どのペアリング方略(例えば、FIFO、PBR、またはBP)がその特定のコンタクト−エージェントペアを割り当てるために使用されたかの識別とともに記録され得る。どの対話がどの結果を生産したかを追跡することによって、コンタクトセンターは、第1の方略(例えば、FIFO)に起因する実績および第2の方略(例えば、BP)に起因する実績を測定し得る。このように、1つの方略の相対的実績が、他のものに対してベンチマーキングされ得る。コンタクトセンターは、異なるペアリング方略間を切り替える多くの周期にわたって、実績利得が1つの方略または他のものにより確実に起因すると考え得る。ベンチマーキングペアリング方略は、例えば、2016年4月18日に出願された米国特許出願第15/131,915号(参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されている。
【0023】
BP方略は、エージェントまたはエージェントグループおよびコンタクトタイプのモデルを開発し得、それから他のペアリング方略に優る予期される利得が、判定され得る。したがって、改良されたモデル生成および検証のための技法が、予期される利得を最適化するために望ましい。
【0024】
前述に照らして、複数の可能なペアリング間から選定するように設計されるペアリング方略の効率および実績を向上させるために、挙動ペアリングモデル選択を改良することを可能にするシステムの必要性があることを理解されたい。
【0025】
図1は、本開示の実施形態による、コンタクトセンターシステム100のブロック図を示す。本明細書の説明は、1つまたはそれを上回るモジュールを含み得るコンタクトセンターシステムをシミュレートするためのシステムならびに方法のネットワーク要素、コンピュータ、および/もしくはコンポーネントを説明する。本明細で使用されるように、用語「モジュール」は、コンピューティングソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、および/またはそれらの種々の組み合わせを指すように理解され得る。しかしながら、モジュールは、ハードウェア、ファームウェア上に実装されない、またはプロセッサ可読記録可能記憶媒体上に記録されないソフトウェアとして解釈されるべきではない(すなわち、モジュールは、それ自体はソフトウェアではない)。モジュールは、例示的であることに留意されたい。モジュールは、種々の用途をサポートするために、組み合わせられる、統合される、分離される、および/または複製され得る。また、特定のモジュールにおいて実施されるように本明細書に説明される機能が、特定のモジュールにおいて実施される機能の代わりに、またはそれに加えて、1つもしくはそれを上回る他のモジュールにおいて、および/または1つもしくはそれを上回る他のデバイスによって実施され得る。さらに、モジュールは、相互にローカルまたは遠隔の複数のデバイスおよび/もしくは他のコンポーネントを横断して実装され得る。加えて、モジュールは、1つのデバイスから移動され、別のデバイスに追加され得る、および/または両方のデバイス内に含まれ得る。
【0026】
図1に示されるように、コンタクトセンターシステム100は、中央スイッチ110を含み得る。中央スイッチ110は、着信するコンタクト(例えば、発信者)を受信する、または遠隔通信ネットワーク(図示せず)を介してコンタクトへのアウトバウンド接続をサポートし得る。中央スイッチ110は、他のインターネットベース、クラウドベース、または別様にネットワーク化されたコンタクト−エージェントハードウェアもしくはソフトウェアベースのコンタクトセンターソリューションを含む、1つもしくはそれを上回るコンタクトセンター間で、または1つもしくはそれを上回るPBX/ACDもしくは他の待ち行列もしくは切替コンポーネントにコンタクトをルーティングすることに役立てるためのコンタクトルーティングハードウェアおよびソフトウェアを含み得る。
【0027】
コンタクトセンターが1つしか存在しない、またはPBX/ACDルーティングコンポーネントが1つしか存在しない場合等、中央スイッチ110は、コンタクトセンターシステム100において必要ではない場合がある。1つを上回るコンタクトセンターがコンタクトセンターシステム100の一部である場合、各コンタクトセンターは、少なくとも1つのコンタクトセンタースイッチ(例えば、コンタクトセンタースイッチ120Aおよび120B)を含み得る。コンタクトセンタースイッチ120Aおよび120Bは、中央スイッチ110に通信可能に結合され得る。実施形態では、ルーティングおよびネットワークコンポーネントの種々のトポロジが、コンタクトセンターシステムを実装するように構成され得る。
【0028】
コンタクトセンター毎の各コンタクトセンタースイッチは、複数のエージェント(またはその「集団」)に通信可能に結合され得る。各コンタクトセンタースイッチは、ある数のエージェント(または「座席」)が1度にログインするようにサポートし得る。任意の所与の時点で、ログインしたエージェントは、利用可能であり、コンタクトに接続されることを待機し得る、またはログインしたエージェントは、別のコンタクトに接続されていること、呼出についてのロギング情報等のある呼出後機能を実施していること、もしくは休憩していること等のいくつかの理由のいずれかのために利用不可能であり得る。
【0029】
図1の実施例では、中央スイッチ110は、それぞれ、コンタクトセンタースイッチ120Aおよびコンタクトセンタースイッチ120Bを介して、2つのコンタクトセンターのうちの1つにコンタクトをルーティングする。コンタクトセンタースイッチ120Aおよび120Bはそれぞれ、各2人のエージェントとともに示される。エージェント130Aおよび130Bが、コンタクトセンタースイッチ120Aにログインし得、エージェント130Cおよび130Dが、コンタクトセンタースイッチ120Bにログインし得る。
【0030】
コンタクトセンターシステム100はまた、例えば、サードパーティベンダからの統合サービスに通信可能に結合され得る。図1の実施例では、ペアリングモデル評価モジュール140は、中央スイッチ110、コンタクトセンタースイッチ120A、またはコンタクトセンタースイッチ120B等、コンタクトセンターシステム100のスイッチシステムにおける1つまたはそれを上回るスイッチに通信可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、コンタクトセンターシステム100のスイッチは、複数のペアリングモデル評価モジュール(例えば、BPモデル評価モジュール)に通信可能に結合され得る。いくつかの実施形態では、ペアリングモデル評価モジュール140は、コンタクトセンターシステムのコンポーネント内に埋設され得る(例えば、スイッチ内に埋設される、または別様にそれと統合される)。ペアリングモデル評価モジュール140は、スイッチにログインしたエージェント(例えば、エージェント130Aおよび130B)についての情報、および、別のスイッチ(例えば、中央スイッチ110)を介して着信するかまたはいくつかの実施形態ではネットワーク(例えば、インターネットまたは遠隔通信ネットワーク)(図示せず)から着信するコンタクトについての情報を、スイッチ(例えば、コンタクトセンタースイッチ120A)から受信し得る。
【0031】
コンタクトセンターは、複数のペアリングモジュール(例えば、BPモジュールおよびFIFOモジュール)(図示せず)を含み得、1つまたはそれを上回るペアリングモジュールが、1つまたはそれを上回る異なるベンダによって提供され得る。いくつかの実施形態では、1つまたはそれを上回るペアリングモジュールは、ペアリングモデル評価モジュール140または中央スイッチ110もしくはコンタクトセンタースイッチ120Aおよび120B等の1つもしくはそれを上回るスイッチのコンポーネントであり得る。いくつかの実施形態では、ペアリングモデル評価モジュールは、どのペアリングモジュールが特定のコンタクトに対するペアリングを処理し得るかを判定し得る。例えば、ペアリングモデル評価モジュールは、BPモジュールを介してペアリングをイネーブルにすることとFIFOモジュールを用いてペアリングをイネーブルにすることとの間を交互に行い得る。他の実施形態では、1つのペアリングモジュール(例えば、BPモジュール)が、他のペアリング方略をエミュレートするように構成され得る。例えば、ペアリングモデル評価モジュールまたはBPモジュール内のBPコンポーネントと統合されたペアリングモデル評価コンポーネントが、BPモジュールが特定のコンタクトに対してBPペアリングまたはエミュレートされたFIFOペアリングのいずれを使用し得るかを判定し得る。本場合では、「BPオン」は、BPモジュールがBPペアリング方略を適用しているときの時間を指し得、「BPオフ」は、BPモジュールが異なるペアリング方略(例えば、FIFO)を適用しているときの他の時間を指し得る。
【0032】
いくつかの実施形態では、ペアリング方略が別個のモジュールによって処理されるかどうかにかかわらず、またはいくつかのペアリング方略が単一のペアリングモジュール内でエミュレートされる場合、単一のペアリングモジュールは、任意のまたは全てのペアリング方略下で成されるペアリングについての情報を監視および記憶するように構成され得る。例えば、BPモジュールは、FIFOモジュールによって成されるFIFOペアリングについてのデータを観察および記録し得る、またはBPモジュールは、FIFOエミュレーションモードにおいて動作するBPモジュールによって成されるエミュレートされたFIFOペアリングについてのデータを観察および記録し得る。
【0033】
図2は、本開示の実施形態による、BPモデル200の概略表現を描写する。BPモデル200は、2つのグループのエージェント(エージェントグループAおよびエージェントグループB)の順序付けおよび2つのタイプのコンタクト(コンタクトタイプAおよびコンタクトタイプB)の順序付けを伴う単純な2×2モデルである。現実世界のコンタクトセンターでは、数十、数百、またはそれを上回るエージェントもしくはグループが、モデルにおいて順序付けられ得、また、多くのさらなるタイプのコンタクトが、モデルにおいて順序付けられ得る。
【0034】
BPモデル200では、4つの対毎の可能性が存在し、すなわち、コンタクトタイプAのコンタクトが、エージェントグループAのエージェントとペアリングされ(ペアリング201)、コンタクトタイプAのコンタクトが、エージェントグループBのエージェントとペアリングされ(ペアリング202)、コンタクトタイプBのコンタクトが、エージェントグループAのエージェントとペアリングされ(ペアリング203)、コンタクトタイプBのコンタクトが、エージェントグループBのエージェントとペアリングされる(ペアリング204)。
【0035】
BPモデル200の仮説では、履歴コンタクト成果データの精査が、以下を示し、すなわち、ペアリング201は、10個のコンタクトの量およびコンタクトあたり5ドルの平均収益を示し、ペアリング202は、10個のコンタクトの量およびコンタクトあたり25ドルの平均収益を示し、ペアリング203は、25個のコンタクトの量およびコンタクトあたり10ドルの平均収益を示し、ペアリング204は、40個のコンタクトの量およびコンタクトあたり20ドルの平均収益を示す。
【0036】
全てのコンタクト−エージェントペアリングを横断するコンタクトあたりの予期される平均収益を算出するための1つの技法は、以下の方程式1に示されるように、全ての可能なペアリングを横断して重み付け平均を算出することである。
【化1】
【0037】
したがって、典型的なFIFOペアリングにおけるコンタクトあたりの予期される収益は、コンタクトあたり13.50ドルである。
【0038】
BP方略のいくつかの実施形態では、コンタクトセンターシステムは(例えば、コンタクトセンターシステムに埋設される、またはそれに通信可能に結合されるBPコンポーネントもしくはモジュールを介して)、好ましくは、モデルの対角線(例えば、対角線210)に沿ってコンタクトをエージェントにペアリングし得る。BPモデル200の実施例では、選択肢の最適な可用性を所与として、コンタクトタイプAは、好ましくは、エージェントグループAにペアリングされ得、コンタクトタイプBは、好ましくは、エージェントグループBにペアリングされ得る。
【0039】
BP方略下でコンタクトあたりの予期される収益を推定するための1つの技法は、以下の方程式2に示されるように、全ての好ましいペアリングを横断して重み付け平均を算出することである。
【化2】
【0040】
したがって、コンタクトあたりの予期される収益は、コンタクトあたり17ドルになると考えられ、FIFOペアリング方略を上回る予期される利得もしくは向上は、コンタクトあたり3.50ドルである、またはFIFOをほぼ26%上回る利得である。
【0041】
方程式2に示される算出は、BP方略を使用してペアリングされた呼出がペアリング201および204全体を通して均一に分配されるであろうことを暗示的に仮定し、これは、ペアリング204の面積40の正方形グリッド内に均一に含まれるペアリングの割合に対するペアリング201の面積10を伴う正方形グリッド内に均一に含まれるペアリングの重み付け割合を算出する。
【0042】
しかしながら、実践では、BP方略は、距離またはZスコアに対する対角線により密接に従う可能性が高く、順序付けられたコンタクトおよび順序付けられたエージェントの特定のペアリングは、対角線から落ちるであろう。FIFOを上回るBPに関する予期される利得のより正確な推定値は、対角線に沿ったコンタクト−エージェントペアリングのより狭いセットを考慮し、各ペアリングを通して対角線に沿って、または近接して均一に含まれるペアリングの割合を代わりに算出し得る。いくつかの実施形態では、BP方略下の各好ましいペアリングを通した対角線の比例的長さによる重み付け平均が、算出され得る。したがって、いくつかの実施形態では、コンタクトあたりの調節された予期される収益は、コンタクトあたりわずか15ドルであり、FIFOペアリング方略を上回る調節された予期される利得もしくは向上は、コンタクトあたりわずか1.50ドルである、または約11%の利得である。
【0043】
実践では、BPモデル200を使用して測定される現実世界の利得は、26%よりも11%になる可能性が高い。その結果、方程式2の「調節されていない対角線」ではなく、「調節された対角線」を判定することが、有利であり得る。BPモデルの予期される値および利得を評価する能力は、より正確な収益/コスト節約予測および最適なモデルを選択する改良された能力を含む、多くの利益を有する。例えば、コンタクトタイプおよびエージェントを順序付ける2つの可能なモデル(例えば、「モデルA」および「モデルB」)間の選択肢を所与として、モデルAは、調節されていない対角線算出を使用して、モデルBよりも高い利得を示し得る一方、モデルBは、調節された対角線算出を使用して、モデルAよりも高い利得を示し得る。本場合では、現実世界の予期される利得を最大限にするために、コンタクトセンターシステムにおいてBPのためにモデルBを適用することが、好ましいであろう。
【0044】
いくつかの状況では、モデルが、調節されていない対角線算出を使用して、正の予期される利得を有すると考えられるが、実際には、調節された対角線算出を使用して、負の予期される利得(すなわち、損失)を有するであろう。そのようなモデルの実施例が、図3を参照して以下に説明される。
【0045】
図3は、本開示の実施形態による、BPモデル300の概略表現を描写する。BPモデル200(図2)と同様に、BPモデル300は、2つのグループのエージェント(エージェントグループAおよびエージェントグループB)の順序付けおよび2つのタイプのコンタクト(コンタクトタイプAおよびコンタクトタイプB)の順序付けを伴う単純な仮説的2×2モデルである。
【0046】
BPモデル300では、再び、4つの対毎の可能性が存在し、すなわち、コンタクトタイプAのコンタクトが、エージェントグループAのエージェントとペアリングされ(ペアリング301)、コンタクトタイプAのコンタクトが、エージェントグループBのエージェントとペアリングされ(ペアリング302)、コンタクトタイプBのコンタクトが、エージェントグループAのエージェントとペアリングされ(ペアリング303)、コンタクトタイプBのコンタクトが、エージェントグループBのエージェントとペアリングされる(ペアリング304)。
【0047】
BP方略のいくつかの実施形態では、コンタクトセンターシステムは(例えば、コンタクトセンターシステムに埋設される、またはそれに通信可能に結合されるBPコンポーネントもしくはモジュールを介して)、好ましくは、モデルの対角線(例えば、対角線310)に沿ってコンタクトをエージェントにペアリングし得る。BPモデル300の実施例では、選択肢の最適な可用性を所与として、コンタクトタイプAは、好ましくは、エージェントグループAにペアリングされ得、コンタクトタイプBは、好ましくは、エージェントグループBにペアリングされ得る。
【0048】
BPモデル300の仮説では、履歴コンタクト成果データの精査は、以下を示し、すなわち、ペアリング301は、21,000個のコンタクトの量およびコンタクトあたり900秒の平均処理時間(「AHT」)を示し、ペアリング302は、23,000個のコンタクトの量およびコンタクトあたり850秒のAHTを示し、ペアリング303は、25,000個のコンタクトの量およびコンタクトあたり700秒のAHTを示し、ペアリング304は、26,000個のコンタクトの量およびコンタクトあたり650秒の平均収益を示す。とりわけ、AHTに関する効果的な挙動ペアリングモデルは、AHTの削減をもたらすはずである(すなわち、より低い予期されるAHTは、正の予期される利得を示す)。
【0049】
以下の方程式3および4は、それぞれ、ベースラインFIFO/ランダムの予期される実績、調節されていないBPの予期される実績、および調節された対角線BPの予期される実績を算出する。
【化3】
【化4】
【0050】
したがって、BPモデル300の見掛けの調節されていない予期される実績は、コンタクトあたり約5秒のAHTの削減(方程式3からコンタクトあたり767秒、方程式4からコンタクトあたりより少ない762秒)またはFIFOペアリングを0.7%上回る利得である。しかしながら、いくつかの実施形態による、BPモデル300の現実世界の調節された予期される実績は、コンタクトあたり約1秒のAHTの増加(方程式3からコンタクトあたり767秒、調節された対角線算出からコンタクトあたりより少ない768秒)またはFIFOペアリングと比較して−0.1%の利得である。
【0051】
仮説的BPモデル300の実施例では、コンタクトセンターシステムは、0.7%利得を取得するために実行可能なモデルとして、単純に選択されたBPモデル300を有し得る。しかしながら、調節に基づいて、コンタクトセンターシステムは、コンタクトセンターシステムの全体的実績を減少させることが予期されるため、BPモデル300を使用することを回避し得る。
【0052】
図4は、本開示の実施形態による、BPモデル評価方法400のフロー図を示す。ブロック410において、BPモデル評価方法400が、開始され得る。
【0053】
ブロック410において、エージェント(またはエージェントのグループ)の順序付けが、判定され得、ブロック420において、コンタクトタイプの順序付けが、判定され得る。BPモジュールまたは類似するコンポーネントが、種々の変数(例えば、人口統計的、心理学的)に基づいて、コンタクトタイプおよび/またはエージェントグループを定義することを補助し得る。コンタクトタイプおよびエージェントまたはエージェントグループの順序付けは、種々の実績メトリックまたは他のメトリック(売上、AHT、影響力等)に基づき得る。
【0054】
ブロック430において、履歴コンタクト−エージェント成果データが、ブロック410および420において判定されたエージェントおよびコンタクトタイプ順序付けに従って分析され得る。例えば、エージェントAliceとコンタクトBobとの間の履歴ペアリングを検討する。エージェントAliceに関するエージェントデータの分析は、エージェントAliceがブロック410および420において判定されたBPモデル下のエージェントグループAのメンバーと見なされるであろうことを判定し、コンタクトBobに関するコンタクトデータの分析は、コンタクトBobがBPモデル下のコンタクトタイプBのメンバーと見なされるであろうことを判定する。本コンタクト−エージェントペアリングの関連成果は、エージェントグループAおよびコンタクトタイプBの対毎のペアリンググループに起因するであろう。例えば、コンタクトセンターが売上を最適化することを追求する場合、ペアリングモデル評価モジュールは、本ペアリンググループにおけるコンタクトのうちの1つが、ある量の収益(例えば、0ドル、10ドル、100ドル)をもたらしたと示し得る。
【0055】
履歴成果データは、少量の成果データ、大量の成果データ、統計的に有意であると判定された閾値量の成果データ等を含み得る。いくつかの実施形態では、成果データは、ローリング履歴ウィンドウ(例えば、10日、30日、90日、1年等)に限定され得る。いくつかの実施形態では、成果データは、FIFOペアリングが使用中であり得るときの「オフ」サイクル中に収集された成果に限定され得る。他の実施形態では、成果データは、「オン」(例えば、BP)および/または「オフ」(例えば、FIFO)ペアリングのランダムグループ化を含み得る。
【0056】
履歴成果データが分析された後、結果として生じるBPモデルは、順序付けられたエージェントまたはエージェントグループおよびコンタクトタイプに関する対毎のペアリンググループのグリッドが、ペアリンググループ毎にコンタクト量および平均成果を示し得る限りにおいて、BPモデル200(図2)またはBPモデル300(図3)と類似し得る。
【0057】
ブロック440において、BP補正係数が、モデルに適用され得る。例えば、BPモデル200および300(図2および3)に関して示されるように、挙動ペアリング調節が、BPの好ましいペアリングの面積内のコンタクトの重み付け割合の代わりに、BPの好ましいペアリングを通した対角線の比例的長さに沿ったコンタクトの重み付け平均を算出するために適用され得る。他の形態のBPに関して、他の同等の技法が、利得算出を現実世界の期待値に調節するために適用され得る。
【0058】
ブロック450に関して、モデルに関する予期される利得が、ブロック440において適用されたBP補正係数に基づいて判定され得る。このように、あるモデルが、オフサイクルペアリング方略(例えば、FIFO、PBR)を上回って予期される利得を最適化するために、他のモデルよりも優先されるかまたは破棄され得る。
【0059】
ブロック450において、BPモデル評価方法400は、終了し得る。いくつかの実施形態では、BPモデル評価方法400は、評価し、他の可能なBPモデルと比較する代替BPモデルの判定を開始し、より高い、または最適な利得を伴うモデルを追求するために、ブロック410に戻り得る。
【0060】
この時点で、上記に説明されるような本開示による、コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価は、入力データの処理および出力データの生成をある程度伴い得ることに留意されたい。本入力データ処理および出力データ生成は、ハードウェアまたはソフトウェアにおいて実装され得る。例えば、具体的電子コンポーネントが、上記に説明されるような本開示による、コンタクトセンターシステムにおけるペアリングモデル評価と関連付けられる機能を実装するために、挙動ペアリングモデル評価モジュールまたは類似もしくは関連する回路において採用され得る。代替として、命令に従って動作する1つまたはそれを上回るプロセッサが、上記に説明されるような本開示による、コンタクトセンターシステムにおけるBPと関連付けられる機能を実装し得る。そのような場合では、そのような命令は、1つもしくはそれを上回る非一過性プロセッサ可読記憶媒体(例えば、磁気ディスクまたは他の記憶媒体)上に記憶される、または1つもしくはそれを上回る搬送波において具現化される1つもしくはそれを上回る信号を介して1つもしくはそれを上回るプロセッサに伝送され得ることが、本開示の範囲内である。
【0061】
本開示は、本明細書に説明される具体的実施形態によって範囲を限定されるべきではない。実際には、本明細書に説明されるものに加えて、本開示の他の種々の実施形態および修正が、前述の説明および付随の図面から当業者に明白となるであろう。したがって、そのような他の実施形態および修正は、本開示の範囲内に該当することが意図される。さらに、本開示は、少なくとも1つの特定の目的のための少なくとも1つの特定の環境における少なくとも1つの特定の実装の文脈において本明細書に説明されたが、当業者は、その有用性が、それに限定されず、本開示が、有益なこととして、任意の数の目的のために任意の数の環境において実装され得ることを認識するであろう。故に、以下に記載される請求項は、本明細書に説明されるような本開示の完全な範囲および精神に照らして解釈されるべきである。
【要約】      (修正有)
【課題】コンタクトセンターシステムにおける挙動ペアリングモデル評価のための技法を提供する。
【解決手段】挙動ペアリングモデル評価のための技法は、複数のエージェントの順序付けを判定するステップと、複数のコンタクトタイプの順序付けを判定するステップと、ペアリングモデルを構築するために、複数のエージェントおよびコンタクトタイプの順序付けに従って、履歴コンタクト−エージェント成果データを分析するステップと、ペアリングモデルを使用して、コンタクトセンターシステムの予期される実績を判定するステップとを含む。
【選択図】図4
図1
図2
図3
図4