(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6641581
(24)【登録日】2020年1月8日
(45)【発行日】2020年2月5日
(54)【発明の名称】計量システム
(51)【国際特許分類】
A22C 15/00 20060101AFI20200127BHJP
A22C 11/02 20060101ALI20200127BHJP
【FI】
A22C15/00
A22C11/02
【請求項の数】13
【外国語出願】
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2017-197904(P2017-197904)
(22)【出願日】2017年10月11日
(65)【公開番号】特開2018-74997(P2018-74997A)
(43)【公開日】2018年5月17日
【審査請求日】2017年10月11日
(31)【優先権主張番号】16197901.8
(32)【優先日】2016年11月9日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】503209940
【氏名又は名称】アルベルト ハントマン マシネンファブリク ゲーエムベーハー ウント ツェーオー.カーゲー
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【弁理士】
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【弁理士】
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100123995
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 雅一
(72)【発明者】
【氏名】フローリアン オスワルド
(72)【発明者】
【氏名】ロバート ウイングハート
(72)【発明者】
【氏名】クラウス シュミッド
(72)【発明者】
【氏名】カート ストローム
(72)【発明者】
【氏名】ヨッヘン メルク
(72)【発明者】
【氏名】ゲルハルト シュリーサー
【審査官】
久島 弘太郎
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第06056635(US,A)
【文献】
特開平09−131157(JP,A)
【文献】
特表2000−504228(JP,A)
【文献】
特開2012−024047(JP,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0081462(US,A1)
【文献】
特表2015−520607(JP,A)
【文献】
特開平09−009861(JP,A)
【文献】
特開昭58−078534(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A22C 15/00
A22C 11/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の循環式吊下フック(8)を備える、ソーセージ(2)を吊り下げるための吊下装置(1)において、
当該吊下装置(1)が、少なくとも1つのソーセージ(2)又は少なくとも1つのソーセージチェーン(2)を計量するための一体型の計量ユニット(4)を備え、
少なくとも1つの吊下フック(8)が、少なくとも1つのソーセージ又はソーセージチェーンの重量を前記吊下フック(8)で測定できるように計量セル(7)に接続され、
当該吊下装置(1)が、前記吊下フック(8)と係合する循環式駆動要素(13)を備え、計量目的で、計量されるべき前記吊下フックを前記駆動要素(13)から切り離すことができることを特徴とする、吊下装置(1)。
【請求項2】
前記計量ユニット(4)が、当該吊下装置(1)に固定されるとともに、少なくとも1つのソーセージ(2)又は少なくとも1つのソーセージチェーン(2)をその上に載せるための計量トレイ(5)、及び/又は、スモークスティック(6)をその上に載せるための計量トレイ(5)を備え、前記計量トレイ(5)が計量セル(7)に接続されていることを特徴とする、請求項1に記載の吊下装置(1)。
【請求項3】
垂直方向で見た状態において、計量トレイ(5)が前記循環式吊下フック(8)よりも上側に配置されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の吊下装置(1)。
【請求項4】
当該吊下装置(1)がフックガイド(9)を備え、前記フックガイド(9)上で前記吊下フック(8)が循環経路上を循環でき、前記計量ユニット(4)が、前記フックガイド(9)の計量区域(A)に組み込まれて前記フックガイド(9)から切り離されるガイドピース(11)を備え、前記吊下フック(8)が、前記計量区域(A)において前記ガイドピース(11)で案内されて保持されるよう構成されており、前記ガイドピース(11)が前記計量セル(7)に接続されていることを特徴とする、請求項3に記載の吊下装置(1)。
【請求項5】
前記ガイドピース(11)は、対応の前記吊下フックが前記駆動要素(13)から離れて移動するように、切り離し目的でソーセージの搬送方向(T)に対して横方向に移動され得ることを特徴とする、請求項4に記載の吊下装置(1)。
【請求項6】
前記計量区域(A)が、少なくとも1つのソーセージの重量を少なくとも1つの前記吊下フック(8)で測定することができるような長さを有することを特徴とする、請求項4に記載の吊下装置(1)。
【請求項7】
当該吊下装置(1)が、ディスプレイ及び/又は操作ユニット(14)を備え、及び/又は、前記ディスプレイ及び/又は操作ユニット(14)は、計量が行なわれることを表示することを特徴とする、請求項6に記載の吊下装置(1)。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか一項に記載の吊下装置(1)を備える充填機(10)において、前記計量ユニット(4)が計量信号を評価ユニット(15)に送信することができ、前記充填機の制御ユニット(17)が、充填プロセスの充填パラメータを、検出される重量信号に応じて適合させることができるように構成されていることを特徴とする、充填機(10)。
【請求項9】
請求項8に記載の充填機を用いてソーセージを製造するための実施方法において、
少なくとも1つの前記吊下フック(8)上の少なくとも1つのソーセージ(2)に関し、前記吊下装置に組み込まれる前記計量ユニット(4)によって重量を測定し、
計量信号を前記評価ユニット(15)に送信し、
充填パラメータを、検出された重量信号に応じて適合させ、
前記ソーセージが少なくとも一つのフック(8)から吊り下げられる間に前記少なくとも一つのソーセージ(2)の重量が前記計量セル(7)によって測定され、
当該吊下装置(1)が、前記吊下フック(8)と係合する循環式駆動要素(13)を備え、計量目的で、計量されるべき前記吊下フックを前記駆動要素(13)から切り離すことを特徴とする実施方法。
【請求項10】
少なくとも1つのソーセージが前記吊下装置に組み込まれるソーセージトレイ(5)上に載置される又は前記ソーセージトレイ(5)から吊り下げられる場合において、重量が手作業で測定されることを特徴とする、請求項9に記載の実施方法。
【請求項11】
計量が実行されなければならないことをディスプレイ(14)が表示し、ユニットが設けられ、このユニットによって計量プロセスが手動で開始されることを特徴とする、請求項9又は10に記載の実施方法。
【請求項12】
計量プロセスが、自動的に行なわれることを特徴とする、請求項9〜11のいずれか一項に記載の実施方法。
【請求項13】
評価ユニット(15)に重量信号と計量されたソーセージの数とが送られ、特定数のソーセージに関して測定された重量の目標値からの偏差が決定され、最大許容偏差を超えない場合にのみ前記充填パラメータが適合され、この目的のために、決定された偏差が、第1の限界値、及び、前記第1の限界値よりも高い第2の限界値と比較されることを特徴とする、請求項9〜12のいずれか一項に記載の実施方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の前文に係る吊下装置、請求項11の前文に係る充填機、及び、請求項12の前文に係るソーセージを製造するための実施方法に関する。
【背景技術】
【0002】
充填システム及び小分けシステムによるソーセージ又はソーセージ製品の製造において、ソーセージケーシング、例えば天然ケーシング、人工ケーシング又はコラーゲンケーシングには、充填機、特に真空充填機を用いてペースト状の塊状体が充填される。詰められたケーシングをねじり切ることによって、相互に接続される個々のソーセージのソーセージチェーン又はそのポーションがねじり切りラインを成して得られる。ソーセージチェーンが吊下ユニットへ移送されるとき、所定の分割ポイントがフックによって把持され、それにより、複数のソーセージループが吊下ユニット上でソーセージチェーンから形成される(例えば
図10a参照)。そのようなループは複数のソーセージから成る(3ループ、4ループ、
図10aでは6ループ)。しかしながら、ソーセージが対を成して吊り下げられてもよく(
図10b)、又は、個々のソーセージが例えばフック上のラグから吊り下げられてもよい(
図10c)。
【0003】
例えば
図11から分かるように、それぞれのソーセージを伴う複数のフックが、いわゆるソーセージグループを形成するように組み合わされてもよい。ソーセージチェーンがグループ移行中に分離され、また、必要に応じて、ポーションの開放端が閉じられる(クリップされ、結ばれ、溶接される)。例えば
図2から分かるように、製品が吊下ユニットから取り外されると、例えば、スモーク(燻煙)スティックがグループのソーセージループに挿入され(ねじ込まれ)、その後、ソーセージループが取り付けられたスモークスティックが更なる処理のためにフックから取り外される。
【0004】
ポーション重量、すなわち、可能な限り一定であるソーセージの重量の最も高い想定し得る精度を得る目的で充填プロセス又は製造シーケンスを最適化するために、ソーセージは、製品除去前又は製品除去中に特定の時間間隔で又は所定の生産量後に別個の計量システムを用いて計量される。その際、ソーセージループを満載したスモークスティック又は個々の若しくは相互接続されたソーセージが計量されてもよい。この目的のために、例えば、スタンドアローン型計量システムがスモークスティック/ポーション計量スケールとして使用される場合がある。しかしながら、製造ホールで利用できるスペースは限られる。スタンドアローン型計量システムは、実際の充填・小分けシステムの隣に付加的なスペースを必要とする。装置作業者は、製品を取り外して計量システムまで歩かなければならない。これは、作業者の実際のワークフローを妨げ、比較的長い間中断/生産停止をもたらす場合がある。また、製造ホールの天井に固定される計量システムも既に知られている。しかしなら、この種の位置調整は高い設置コストを伴う。充填・小分けシステムの設置場所は柔軟性を有しない。製造ホールの壁に固定される計量システムは、この場合にも装置作業者が製品を取り出して計量システムまで歩かなければならないため、不都合である。幾つかのケースでは、複数の充填ライン及び装置作業者に対して計量スケールが1つだけ設けられる。これは、作業者の実際のワークフローを妨害し、その待ち時間が中断又は生産停止をもたらす場合がある。
【0005】
更に、ソーセージループの形態を成してスモークスティックから吊り下げられるソーセージは、計量スケールへの移送中にスモークスティック上で移動し、それにより、ソーセージ間の均一な距離が保証されない場合があり、スモーキング(燻製)などのその後の処理ステップにとって不都合な状況となる。これは、そのような処理中に製品が互いに接触してはならないからである。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
これを基礎にして、本発明の目的は、製造されるソーセージの小分け精度を簡単な方法で向上させるとともに、製造シーケンスを可能な限り妨げないようにすることである。
【0007】
本発明によれば、この目的は、請求項1、請求項11、及び、請求項12の特徴によって達成される。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明によれば、計量ユニットが吊下装置に組み込まれる。そのため、ソーセージを吊下装置から計量ユニットへ移送する必要がなく、それにより、製造の中断又は停止を防止でき又は少なくともかなりの程度まで低減できる。したがって、充填プロセス及び製造シーケンスを最適化できる。計量ユニットが吊下ユニットに組み込まれるという事実に起因して、製造ホールには計量ユニットのための付加的なスペースが不要である。計量ユニットが吊下ユニットに組み込まれるという事実に起因して、付加的な設置作業も追加の設置コストももたらされない。これを全て考慮に入れて、計量ユニットをより合理的な価格で実現できる。このように、計量ユニットは、好適には、製造室内で吊下装置と共に移動でき、特定の場所に限定されない。これは、個々の機械の位置を自由に選択して変更できるため、非常に高い柔軟性を与える。一体型計量セルに起因して、吊下装置の作業者のワークフローは殆ど妨げられない。これは、吊下装置上で直接に計量プロセスを行なうことができるからである。
【0009】
好ましい実施形態によれば、計量ユニットは、吊下装置に固定されるとともに、少なくとも1つのソーセージ又は少なくとも1つのソーセージチェーンをその上に載せるための計量トレイ、及び/又は、ソーセージループが積まれる特にフォークの形態を成すスモークスティックをその上に載せるための計量トレイを備え、計量トレイが計量セルに接続される。計量トレイを有する計量ユニットが吊下装置に固定されるという事実に起因して、作業者は、計量プロセス中に自分の位置を変更する必要はなく、また、計量動作を実行できると同時に、吊下装置の動作及び監視を継続できる。また、計量プロセス中に、作業者は常に吊下装置に注意を払うことができる。
【0010】
垂直方向で見て、循環式吊下フックの上方の平面内に計量トレイを配置することが特に有効である。そのため、作業者は、計量プロセス中に計量されるべきソーセージに注意を払うことができると同時に、計量トレイの下方にある循環式フックを用いて作業することができる。更に、吊下フックの上方にあるこのスペースは自由であっていずれにせよ使用されないため、この配置は極めて省スペースである。計量トレイが循環式吊下フックの上方に配置される場合には、計量ユニットを好適な態様で吊下装置の両側から使用することもできる。
【0011】
しかしながら、本発明は、手動計量プロセスだけでなく、半自動又は自動計量プロセスも可能にし、その場合、少なくとも1つの吊下フックが計量セルに接続され、それにより、少なくとも1つのソーセージ又はソーセージチェーンの重量を吊下フック上で測定できる。このことは、少なくとも1つのフック上の少なくとも1つのソーセージの重量が計量セルに作用することを意味する。この場合、フックは、例えば、フックを保持してフックの重量を支えるユニットを介して計量セルに接続されてもよい。好ましくは、重量を保持するためのこのユニットはフックのためのガイド機能も有する。
【0012】
したがって、これらのソーセージをフックから取り外す必要なく、少なくとも1つのフック上の少なくとも1つのソーセージの重量、すなわち、所望の数のソーセージの重量を測定することができる。これにより、製造シーケンスが大幅に簡略化されるとともに、性能の大幅な向上及びコスト低減につながる。例えば手動計量プロセスの場合に好適な付加的な生産停止が不要である。計量プロセスが作業者のワークフローに組み込まれるため、作業者の作業負荷が大幅に低減される。したがって、計量区域の長さに応じて、スモークスティックによって取り外されるようになっている1つ又は複数のフックからフックのグループ全体に至るまでを計量することができる。同様に、フックガイド全体の重量を測定することもできる。フックの空荷時重量を知るために、フック重量を測定して、それを、製品無しで行なわれる基準走行によって「空荷」に設定することができる。
【0013】
特に好ましい実施形態によれば、吊下装置がフックガイドを備え、該フックガイド上で吊下フックがそれらの循環経路上を循環できる。フックガイドは、ここでは、吊下フックをそれらの経路上で案内すると同時にフックの重量を支える機能を有する。フックガイドは、少なくとも区域ごとに計量セルに接続されてもよい。例えば、フックガイド全体が1つ又は複数の計量セルに接続されれば、特定の測定中に吊下装置に存在する全てのソーセージの重量を測定することができる。しかしながら、フックガイドのたった1つの又は複数の計量区域で重量を測定することもできる。この場合、計量ユニットは、フックガイドの計量区域に組み込まれてフックガイドから切り離されるガイドピースを備え、吊下フックは、計量区域内において前記ガイドピース上で案内されるよう構成されるようになっており、また、ガイドピースは計量セルに接続される。このため、挿入されたガイドピースは、計量区域内でフックガイドの機能を引き継ぐ。計量区域内でガイドピースがフックガイドから切り離されるという事実に起因して、測定された重量は、専ら、この計量区域内でフック上に配置される1つ又は複数のソーセージの重量である。対象のタイプの配置は、特に費用効果が高い省スペースで容易な態様で実現され得る。測定中、吊下フックの搬送を例えば特定の測定期間にわたって停止することができ、また、計量区域内に配置されるフック上のソーセージの重量を測定できる。しかしながら、特定の時間間隔内で計量区域を横切って移動する1つ又は複数のフックの重量がプロセス中に連続的に測定されてもよい。対象のタイプの配置は、作業者自身が計量プロセスを起動させる半自動計量システムの使用を可能にし、また、制御ユニットが計量プロセスを起動させて終了させる自動計量システムも可能にする。
【0014】
特定の実施形態によれば、周方向に延びるフックガイドが少なくとも1つの凹部を備え、該凹部内にはガイドピースのガイドセクションが挿入され、前記ガイドセクションは接続部を介して計量セルに接続される。上側フック領域を互いに上下に垂直に配置される2つのポイントで案内するフックガイドが使用される場合には、計量区域でフックガイドに上側凹部及び下側凹部が設けられ、これらの凹部内にそれぞれのガイドセクションが挿入され、これらのガイドセクションが、このとき、実際のフックガイドの機能を引き継ぐことが有益である。ガイドの残りの部分から切り離されるそれぞれのガイドセクションは、その後、接続部を介して相互に接続されてもよく、接続部は計量セルに接続される。しかしながら、フックガイドは、計量区域内で完全に取り外されてもよく、また、切り離されたガイドピースは、ここでは、フックガイドの機能を引き継ぐために使用されてもよい。
【0015】
特別な実施形態によれば、吊下装置は、吊下フックと係合する循環式駆動要素、例えば駆動ベルトを備える。計量の目的のために、計量されるべき吊下フックを駆動要素から切り離すことができることが特に有効である。この目的のために、一例として、それぞれのフックが駆動要素から離れる方向に移動するように、切り離し目的でソーセージの搬送方向に対して横方向にガイドピースを移動させることが特に想定し得る。このようにして、計量プロセスに対する駆動要素の影響が排除される。これは、個々のソーセージのより一層正確な計量を可能にする。計量プロセス後、ガイドピースが例えば後退し、それにより、吊下フックが再び駆動要素に接続される。
【0016】
計量区域は、少なくとも1つの吊下フックで少なくとも1つのソーセージの重量を測定できるような性質の長さを有する。しかしながら、計量区域は、ソーセージが取り付けられた複数の吊下フックの計量を可能にする長さを有してもよい。好ましくは、1〜50個の吊下フックが計量区域内で計量されてもよく、前記計量区域は例えば20mm〜1500mmの長さを有する。したがって、例えば、スモークスティックによって取り外されるソーセージグループ全体の重量を測定することができる。
【0017】
吊下装置がディスプレイ・操作ユニット、すなわち、充填機のディスプレイ・操作ユニットに対して付加的に設けられて例えばタッチスクリーンとして構成されるディスプレイユニットを備えることが特に有益である。好ましくは、このディスプレイ・操作ユニットは、計量プロセスを開始するための入力装置、及び/又は、計量されるべきソーセージの数を入力するため又は計量されるソーセージの数が正しいことを確認するための入力装置を備える。更に、ディスプレイ・操作ユニットは、計量プロセスが実行されなければならないことを作業者に表示してもよく、又は、計量期間を知らせてもよい。付加的に設けられるディスプレイ・操作ユニットは、特に手動システム及び半自動システムの場合に確認される重量が正しいソーセージの数に関係することが常に保証されるという利点を与える。したがって、エラー発生率を実質的に低減することができる。そのため、充填プロセスの不正確な閉ループ制御が行なわれないことが保証され得る。このとき、重量データを評価することにより、充填プロセスを制御することができる。
【0018】
また、本発明は、請求項1〜10のうちの少なくとも1つに開示される本発明に係る吊下装置を備える充填機にも関連する。
【0019】
吊下装置の計量ユニットは、ここでは、信号を評価ユニットに送信してもよく、充填機の制御ユニットは、充填プロセスの充填パラメータ、特にコンベヤの性能及び/又はポーション体積(すなわち、単位時間当たりの又はポーションごとのフィードポンプにより送出される体積)を検出される重量信号に応じて適合させることができるように構成される。計量ユニットが組み込まれた本発明に係る吊下装置は、ポーション重量の正確な測定を可能にし、それにより、充填パラメータを正確に制御して調整できる。計量ユニットが充填ラインに配置される吊下装置に組み込まれるという事実を考慮すると、計量ユニットは、より離れた別個の計量ユニットに対するケーブル接続を何ら妨げることなく又はこの計量ユニットとの信号干渉を何ら伴うことなく、評価ユニット及び充填機の制御ユニットとそれぞれ容易に通信することができる。したがって、コンパクトな配置を可能とする。評価ユニットは、例えば、充填機の制御ユニットの一部であってもよく、又は、充填機制御装置と通信する別個のモジュールであってもよい。
【0020】
本発明に係るソーセージを製造するための実施方法は、少なくとも1つの吊下フック上の少なくとも1つのソーセージに関して、吊下装置にある計量ユニットを介して重量を測定するステップを含む。計量信号は、計量ユニットと計量ユニットの計量セルとによって評価ユニットに送信される。対象のタイプの評価ユニットは、個々のソーセージの重量又はそれに比例する値(例えば、複数のソーセージに関する値)を決定して、前記値と目標値とを比較できる。逸脱する場合には、充填パラメータ、特に搬送容量及び/又は充填プロセスのポーション体積を、検出される重量信号に応じて適合させて制御できる。そのため、正確なポーション精度を実現できる。
【0021】
この方法によれば、特定の数のソーセージ又はソーセージチェーン又はソーセージグループがフックから取り外されて計量トレイに載置され又は計量トレイから吊り下げられる場合において、手動で重量を測定することができ、或いは、前記ソーセージが少なくとも1つのフックから吊り下げられている間に計量セルを介して少なくとも1つのソーセージの重量を測定することもできる。これは、この場合に作業者がフックからソーセージを特別に取り外すとともに更なる処理の目的で計量後にソーセージをフックに再び取り付ける必要がなく、それにより、製造シーケンスとの任意の干渉を回避できるため、特に有効である。
【0022】
好適な実施形態によれば、計量が実行されなければならないことを表示するディスプレイが設けられる。適切な計量時間は、充填機の制御ユニットによって予め決定される。正確な測定を行なうために、好適には、入力装置が設けられ、この入力装置によって、計量されるべきソーセージの数が入力され、及び/又は、計量されるべきソーセージの正確な数を入力できる又は確かめることができる。好ましくは、計量プロセスを手動で開始させるためのユニットも設けられる。
【0023】
しかしながら、自動的に、好ましくは特定の時間間隔で、又は、所定の生産量の後に、計量プロセスを実行することもできる。それぞれの自動的な実施方法は、製造を連続的に行なうことができるとともに作業者の役割のエラーを排除できるため、特に有効である。自動的な計量プロセスは、性能の大幅な向上と、コストの低減をもたらす。ソーセージが搬送されている間の計量と、これらの計量信号の連続的な評価とにより、充填パラメータの連続的な適合及び制御が可能になる。
【0024】
好ましい実施形態によれば、評価ユニットには、重量信号と、計量されたソーセージの数とが供給され、一例として、ソーセージ1つ当たりの重量(又はそれに比例する値、例えば複数のソーセージに関する値)が測定されて目標値と比較される。充填プロセスの充填パラメータは、最大許容偏差を超えていない場合にのみ適合される。このようにして、評価のために考慮に入れられるソーセージの数におけるエラーが充填プロセスの不正確な閉ループ制御につながらないことが保証され得る。したがって、例えば、作業者の計数誤差を補償することができ、また、制御ユニットが評価のための基準を表わすソーセージの数を検知する自動プロセスでも、特に生産開始時のエラー、又は、ソーセージの破裂又は生産欠陥によるエラーを補償することができる。決定された偏差は、例えば、第1の限界値及び第2の限界値と比較されてもよい。第1の限界値を超える場合には、ポーション体積が再調整されるべきである。第1の限界値よりも高い第2の限界値を超える場合には、再調整が行なわれるべきでなく、エラー報告が出されるべきであり、又は、正しい品数に基づいて更なる計量プロセスが実行されるべきである。このケースは、主に自動操作中に起こる。
【0025】
次に、以下の図を参照して、本発明を更に詳しく説明する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1】本発明に係る吊下装置を有する充填機の側方から見た全体図を示す。
【
図2】複数の吊下フックを有する吊下装置の詳細を示し、吊下フックからソーセージチェーンがループ状に吊り下げられる。
【
図4a】本発明の一実施形態に係る吊下装置の斜視図を概略的に示す。
【
図4b】
図4aに示される実施形態の正面図を示す。
【
図5】本発明に係る吊下装置のディスプレイを示す。
【
図6a】本発明に係る吊下装置のための計量ユニットを示す。
【
図6b】吊下装置における
図6aに示される計量ユニットを平面図で示す。
【
図6c】
図6aに示される吊下装置を正面図で示す。
【
図7】本発明の更なる実施形態に係る吊下装置の部分図を示す。
【
図7c】
図7a及び
図7bに示される本発明の実施形態に係る計量ユニットを有するフックの側面図を示す。
【
図8】
図7a〜
図7cに示される実施形態の背面を概略的に示す。
【
図9a】吊下装置の好ましい実施形態に係る側面図を示し、この場合、吊下フックが駆動要素に接続される。
【
図9b】
図9aに示される実施形態を示し、この場合、フックが駆動要素に接続されない。
【
図10a】ループの形態を成して吊り下げられるソーセージチェーンを示す。
【
図10b】分割ポイントでフックから対を成して吊り下げられるソーセージを示す。
【
図10c】ラグ上のフックから吊り下げられるソーセージ部を概略的に示す。
【
図11】吊下装置の平面図を示し、その場合、異なるソーセージグループが示される。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図1は、本発明に係る充填機10の側面図を示し、この充填機を用いて公知の態様で充填チューブ18を介してソーセージケーシングにペースト状の塊状体を充填することができる。ソーセージ2は、搬送ユニット19を介して搬送方向Tで搬送される。ここで用いられる搬送ユニット19は、2つの循環コンベヤベルトを利用するいわゆる長さ決定ユニットである。詰められるソーセージは、特定のポイントでねじり切られて細分割され得る。また、ねじり切られポイント又は細分割ポイントを持たない連続的に詰められるソーセージストランドを製造することもできる。また、製造された個々のソーセージが特定のポイントで互いに分離されてもよく、それにより、複数のソーセージを備えるソーセージチェーンが製造され、その後、これらのソーセージチェーンを吊下フック8にグループを成して取り付けることができる。
図1から分かるように、吊下装置1が充填チューブの搬送方向下流側に、又は、この場合には搬送ユニット19の下流側に設けられ、前記吊下装置1は、公知の態様で、詰められたソーセージ又はソーセージチェーンを吊下フック8の助けを借りて自動的にループの形態で吊り下げる。また、吊下装置1は、充填チューブの直後に配置されてもよい。この場合、吊下フック8は、例えばベルト、チェーン等の形態を成す駆動要素13を介して搬送方向で移動され、吊下フック8は、ソーセージが取り外されたときにピックアップポイントへ円を成して搬送されて戻される。ソーセージチェーン(一連の個々のソーセージ)は、ここでは、フック8からループの形態で吊り下げられてもよく、又は、
図10bに示されるように、複数のソーセージが分割ポイントで例えば対を成してフックに取り付けられてもよく、又は、
図10cに示されるように、単一のソーセージがラグから吊り下げられてもよい。
図11から分かるように、製造されたソーセージがソーセージグループ3に細分割されてもよく、各ソーセージグループは特定数のフックを備える。ソーセージグループの始めと終わりを表示手段26によって表示することができ、或いは、ソーセージグループ間の1つ又は複数のフックを空にして、作業者がソーセージグループの始めと終わりを識別できるようにする。フックの着色されたマーキングも実現可能である。
【0028】
図2は、ループの形態を成して吊り下げられるソーセージチェーンを示す。ソーセージの取り外し及び更なる処理のために、
図2から分かるように、スモークスティック6が(スモークスティックを挿入するための装置又はロボットなどのハンドリングシステムを介して手動又は自動で)ループ内に挿入されて上方へ取り外される。
【0029】
図12は吊下フックを更に詳しく示す。吊下フック8は、吊下フック8の上端に締結セクション3a、3bを備える支持アーム8aを備える。締結セクション3a、3bは、吊下フックを吊下ユニット又は吊下ユニットの保持装置、この場合にはフックガイド9に締結するために使用され得る。ここでは、締結セクション3a、3bに溝が設けられ、該溝内へフックガイド9(例えば
図7参照)が延びて入り込む。フックガイド9は、フックを搬送方向Tで案内して重量を支える。
【0030】
本発明によれば、ポーション重量、すなわち、製造されたソーセージ1個当たりの重量(又は複数のソーセージに関しては比例的な重量)が測定されるようになっており、それにより、逸脱した場合には、充填機10の充填パラメータを適切な態様で適合させる又は制御することができる。本発明によれば、この目的のために、吊下装置1に計量ユニット4が組み込まれている。
【0031】
図3〜
図6cに示される実施形態は、手動計量システムに関し、このシステムの場合、作業者は、ソーセージを計量セル7に接続される計量トレイ5上に置かなければならない、又は、前記計量トレイからソーセージを吊り下げなければならない。計量セル7は、ここでは、スタンド20を介して吊下装置1に固定的に接続される(
図3〜
図6cの実施形態参照)。計量セル7には、例えば、特に
図3及び
図4a〜
図4cから分かるように、個々のソーセージ又は相互接続されたソーセージ2を計量するための計量トレイ5として使用されるプレートが固定されている。或いは、計量トレイは、そこからスモークスティックを吊り下げることができるように構成されてもよく、すなわち、計量トレイは、
図6a〜
図6cに示されるように、ここでは特にフォーク(二叉部材)として構成されてもよい。ソーセージが取り付けられた状態のスモークスティックは、計量セル7に接続されるフォーク5上に配置され得る。
【0032】
垂直方向で見たとき、計量トレイ5は、好適には、循環式吊下フック8よりも上側で平面内に配置される。この目的のために、スタンド20は、この実施形態に係る吊下装置の中央の位置、すなわち、前進トラックと戻りトラックとの間の位置に固定される。この場合、スタンド20は、例えば吊下装置1の支持バー21に固定され、前記支持バーは搬送方向に延びている。計量トレイ5が上部中央領域に設けられるという事実に起因して、作業者は、上部領域で計量プロセスを同時に行ないつつフック及びソーセージを扱うことができる。加えて、この計量ユニットは、例えば
図4a及び
図4bから分かるように、両側で、すなわち、吊下装置の前側及び後側で使用することができる。
【0033】
更に、吊下装置1はディスプレイ・操作ユニット14を備え、このディスプレイ・操作ユニット14も、吊下装置1に固定され、例えば
図4a及び
図5に更に詳しく示される。ディスプレイ・操作ユニット14は、特に、計量プロセスを開始するための入力装置、及び/又は、計量されるべきソーセージの数を入力するため又は計量されるソーセージの数が正しいことを確認するための入力装置を備える。作業者は、例えば、計量プロセスを実行しないことによる充填機の制御ユニット17による生産停止を防止するために、作業者が計量プロセスを実行しなければならないことを、ディスプレイ14を介して知らされてもよい。スモークスティック上の計量されるべきソーセージのグループがソーセージの完全なグループとなっていない場合、作業者は、そのグループから個々の又は相互に接続されたポーションを分離して、今しがた開いた端部を閉鎖し、その後、そのポーションを計量トレイ5上に載せなければならない。分離及び閉鎖は、吊下装置の上流側に設けられる機械によって、又は、吊下装置に組み込まれる装置によって自動的に行なわれてもよい。計量された後、そのグループのポーションは、スモークスティックの高容量利用を保証するために、製造プロセスに戻される。特定数のソーセージの計量中、又は、ソーセージループが取り付けられたスモークスティックの計量中、作業者は、ソーセージの数が正しいことに注意しなければならない。これは、そうしないと、測定結果及び充填プロセスの閉ループ制御が誤りになるからである。好ましい実施形態によれば、作業者は、計量プロセスの前にこのポーションの数を確認し、それをディスプレイ・操作ユニット14に入力することができる。これは、ディスプレイ・操作ユニット14、例えば、タッチスクリーンが吊下装置に直接に設けられるために、特に有益である。或いは、これらの値が充填機の操作ユニットに入力されてもよい。また、計量されるべきソーセージの数がディスプレイユニットによって既に表示されることも想定でき、また、作業者が計量されるべきソーセージの特定の数をディスプレイ・操作ユニット14で単に確認するに過ぎないことも想定し得る。更に、ディスプレイ・操作ユニット14は、計量プロセスを開始するための入力装置を備えてもよい。重量を手動で測定する場合、吊下装置が停止されることが好ましい。計量された個々のソーセージは、例えば、フックに再び取り付けられてもよい。スモークスティック上の計量されたソーセージは、その後、後続のプロセスステップを受けることができる。
【0034】
図7〜
図8は、一体型吊下装置の特に好ましい実施形態を示す。
図7〜
図8に示される実施形態では、計量ユニット4が循環式吊下フック8のための吊下装置1のガイドトラックに組み込まれる。すなわち、少なくとも1つのソーセージを少なくとも1つのフック上で計量することができる。以下で更に詳しく説明するように、このことは、1つの区域において、フックガイド9が取り外され又は退けられ、また、欠落しているガイドがガイドピース11と置き換えられることを意味する。ガイドピース11は、その後、フックガイド9の機能を引き継ぐ。すなわち、ガイドピース11は、前記ガイドピース上で走行する吊下フック8を支持して案内する。ガイドピース11は、この場合、強固な機械的接続具によって計量セル7に接続される。
【0035】
図7及び
図8に示される実施形態では、ガイドピース11が計量区域A内で挿入され、前記ガイドピース11がフックガイド9の残りの部分から機械的に切り離される。この具体的な実施形態では、特に
図8からも分かるように、フックガイド9に上側凹部12a及び下側凹部12bが設けられ、これらの凹部内にそれぞれのガイドセクション11a、11bが挿入される。フック8の溝3a、3bは、フックが搬送方向Tに移動されるときに、ガイドセクション11a、11bを横切って走行する。ガイドセクション11a、11bは、ここでは、接続部11cによって相互に接続され、接続部11cは、
図8から分かるように、計量セル7に接続される。これは、単なる好ましい実施形態に過ぎない。また、複数の計量区域Aが循環経路に設けられてもよい。
【0036】
重量測定のため、ソーセージが取り付けられた吊下フック8は、ここでは歯付きベルトの形態を成す駆動要素13を介してガイドピース11のガイドセクションを横切って搬送される。フックを計量区域Aの領域内、すなわち、切り離されたガイドピース11の領域内に配置させる場合、作業者が計量プロセスのために吊下フック8から製品を取り外す必要なく、フックの重量を測定することができる。計量領域Aの長さに応じて、1つ又は複数のフックからフックのグループ全体に至るまで、全てのフックにおいても計量することができる。ソーセージの全グループを計量する必要がなければ、作業者は、おそらく、ソーセージループが取り付けられて計量される必要がない隣り合う吊下フック8が計量プロセスに何ら影響を及ぼさないように、前記グループ内の個々の又は相互接続されたソーセージを分離して、それらのポーションの端部を閉鎖しなければならない場合がある。前記分離及び閉鎖は、吊下装置1の上流側に配置させる機械によって、又は、吊下装置に組み込まれる装置によって自動的に実行されてもよい。フックの空荷時の重量を知るために、それぞれの個々のフックのフック重量又はフックのグループのフック重量も測定して、それを、製品無しで行なわれる基準走行によって「空荷」に設定することができる。したがって、フック上のソーセージだけが計量プロセス中に計量される。吊下フック8が正しい数のソーセージを支持することを保証するために、光信号、例えば、ディスプレイ・操作ユニット14上での表示が、計量プロセスの前に作業者に対して示され、それにより、ソーセージの数が完備しているかどうかについて作業者がフックを検査しなければならないことを作業者に知らせてもよい。検査されるべきフックは、例えば、作業者がいずれのフック8を検査しなければならないかが分かるように、光ディスプレイを介してマーキングされてもよく、又は、それらのフックの色が例えば他のフックの色と異なってもよい。前記検査の後、吊下フック上のポーションの数が正しい場合、作業者は、その数を確認でき、又は、必要であれば、入力装置、例えばボタンを用いてディスプレイ・操作ユニット上で数を補正できる及び/又は計量プロセスを起動させることができる。このような起動の後、充填機の制御ユニット17は、計量区域Aを横切る1つ又は複数のフックの次の通過中に、1つ又は複数の計量セル7によって1つ又は複数のフック上のソーセージの重量を測定する。測定は連続的に実行されてもよい。しかしながら、吊下フック8上のポーションの重量をより一層正確に測定するために、駆動要素13、すなわち、この場合には歯付きベルトを停止させることも想定し得る。その後、重量信号又は重量データが評価ユニット15において評価される。その際、ソーセージ1つ当たりの充填量又は充填重量又はそれに比例する値を決定することができる。目標値から逸脱する場合には、充填プロセス又はそれぞれの充填パラメータを適合させる又は制御することができる。
【0037】
好ましい実施形態によれば、計量の目的のために、フックが駆動要素から分離される。この目的のために、駆動要素が停止してもよい。また、この実施形態は、
図7〜
図8に示される実施形態に対応するが、この場合、計量されるべき吊下フックは、例えば、吊下フック8が駆動要素13から離れる方向に移動するように、ガイドピース11が切り離しのためのソーセージの搬送方向Tに対して横方向に移動できるという場合において、計量目的のために駆動要素13から切り離され得る。特に
図9a、
図9b、
図9cに示されるように、これは、リニアアクチュエータ、例えば昇降マグネット22及び支持ユニット23を用いて対応する態様で実現され得る。計量セル7は、ここでは、例えば、支持ユニット23上に移動可能に支持され、前記支持ユニット23は吊下装置1に固定的に接続される。前述の昇降マグネット22を利用して、計量セル7は、ガイドピース11及びソーセージループが取り付けられた吊下フック8と共に、駆動要素、この場合には駆動要素13から離れるように移動され、それにより、1つ又は複数のフック8は駆動要素13に接続されないこととなる。
【0038】
図9aは、駆動要素13に対してその上側領域で接続されるフックを示す。駆動要素は、固定フックガイド9とフック8の上側領域との間で走行する。
【0039】
図9bは、駆動要素13から離れるように移動されたフック8を示す。
【0040】
図9cは、フック、ガイドピース11、支持ユニット、及び、昇降マグネットの平面図を示す。フックを駆動要素13から分離することによって、計量プロセスに対する駆動要素13の任意の影響が排除される。これを実現するために、駆動要素13は、マグネット22が動きを引き起こす前に停止してもよい。計量プロセス後、計量セル7は、ガイドピース11、フック8、及び、ソーセージ2と共に、支持ユニット上で戻り、それにより、1つ又は複数のフックは、駆動要素13に再び接続されて、更に搬送され得る。
【0041】
計量ユニット4の前述した構造設計は、半自動計量システムに適しており、そのシステムの場合、作業者は計量プロセスを起動させることができる。しかしながら、先に示された構造設計は、自動計量システム、すなわち、ソーセージが搬送されている間に計量するためのシステムにも特に適している。自動計量システムの場合、作業者は計量プロセスを起動する必要がない。計量プロセスは、特定の時間間隔で及び/又は所定の生産量の後に自動的に行なわれる。同様に、フック上のソーセージの重量は、全ての吊下フック8の場合において及びフックが計量区域Aを横切って通過するときには常に測定されてもよい。確認された重量データをポーションの数に対して相殺できるようにするべく、評価のために考慮されるポーションの特定の数が一例として機械制御ユニットに記憶されてもよい。この目的のために、制御ユニットは、フックの対応する数を記憶しており、或いは、例えば、測定期間中にどのくらいの数のフックが計量されるのかが計算される。評価ユニット15には、重量信号と、計量されるべきソーセージの数とが供給されてもよい。ソーセージに関して(又は複数のソーセージに関して)確かめられた目標値からの重量の偏差は、決定されて最大許容偏差と比較され得る。充填プロセスの充填パラメータは、最大許容偏差を超えない場合にのみ適合される。検査が正常であれば、重量信号が評価され、また、必要に応じて、より正確なポーション重量に関して充填プロセスの閉ループ制御が開始される。検査が正常でない場合には、更なる計量プロセスが実行されなければならない。
【0042】
吊下装置上の1つ又は複数のフック、フックの全グループ、又は、全てのフックが計量されてもよい。ソーセージのグループ全体を計量する必要がなければ、作業者は、おそらく、ソーセージループが取り付けられて計量される必要がないフックが計量プロセスに何ら影響を及ぼさないように、前記グループ内の個々の又は相互接続されたポーションを分離して端部を閉鎖しなければならない場合がある。例えば光信号であってもよい信号を用いて、又は、ディスプレイ・操作ユニット上のディスプレイを用いて、作業者の注意が計量プロセス前に前記分離及び閉鎖に引かれてもよい。前記分離及び閉鎖は、吊下装置の上流側に配置させる機械によって、又は、吊下装置に組み込まれる装置によって自動的に実行されてもよい。また、本実施形態においても、前述したように、ソーセージが搬送されている間に計量プロセスが行なわれてもよく、又は、フック上のポーションの重量を測定するために駆動要素13が停止されてもよい。理想的には、この場合にも重量測定の目的でフックが駆動要素13から分離される。
【0043】
したがって、本発明に係る実施方法によれば、少なくとも1つの吊下フック8上の少なくとも1つのソーセージの重量は、吊下装置1の計量ユニット4によって測定される。計量信号が評価ユニット15に送信され、また、充填パラメータ、特にコンベヤの性能及び充填プロセスのポーション体積は、検出される重量信号に応じて適合される。このことは、ソーセージのポーション重量が不十分である場合に、ポンプの単位時間当たりの送出速度が重量不足を補償するように適切に増大されることを意味する。本発明に係る計量ユニット4は、ソーセージ製造のための充填機に完全に組み込まれて、吊下装置に固定的に接続され、そのため、製造ホール内の更なる設置スペースが必要とされない。計量ユニットが吊下装置の内側に設置されるという事実に起因して、計量ユニット4を様々な使用場所で柔軟に使用できる。一体型計量ユニット4により、計量中の作業者のワークフローが殆ど妨げられない。これは、作業者が吊下装置上で計量プロセスを直接に行なうことができるからである。ディスプレイ・操作ユニット14上の場合により光学的なディスプレイが更なる生産停止を防止する。前述したように、自動動作中に停止は不要である。半自動動作及び自動動作の場合には、作業者が計量目的で吊下装置1から製品を取り外して計量後に前記製品を再び付加する必要はもはやなく、作業者は、計量プロセス後にスモークスティックを(スモークスティックの前の計量(空荷時)を伴うことなく)ソーセージループに通して、ソーセージループが取り付けられたスモークスティックをスモーキングトロリー内へ載せることができる。これが作業者の作業負荷を軽減し、それにより、性能の向上及びコストの削減がもたらされる。
【0044】
評価ユニット15、特に適切なソフトウェア制御による重量信号の評価及び閉ループ制御に起因して、ソーセージ製品のための充填・小分けシステム内で完全一体型の計量システムが得られる。
【0045】
直線的に移動できるガイドピース11による駆動要素13からの吊下フック8の切り離しについては前述した。しかしながら、回転移動、カムトラック等により力適合及び/又は形状適合の態様で実現できる他の切り離し機構も想像できる。勿論、前述の実施形態で使用される昇降マグネットに代えて、少なくとも1つのフックを駆動要素から切り離すために何らかの他のアクチュエータを使用することも可能である。フックが可撓性スロット/溝を有する駆動要素(ベルト、チェーンなど)によって同伴される場合、切り離しは撓みを成して行なわれ得る。これは、スロット/溝が撓みを成して広げられるという事実に起因して、スロット/溝幅が増大し、それにより、フックと駆動要素との間の摩擦が低減されるからである。ソーセージの数の検知及び/又はチェックが自動化されてもよく、すなわち、フックの数及び/又は計量されるべきソーセージの数を検知するための光学ユニット(カメラシステム又は近接スイッチなど)又は機械的なセンサ(例えばスイッチングカム)が設けられる。
【符号の説明】
【0046】
1…吊下装置、2…ソーセージ、3…ソーセージグループ、3a,3b…締結セクション、溝、4…一体型計量ユニット、5…計量トレイ、フォーク、6…スモークスティック、7…計量セル、8…吊下フック、8a…支持アーム、9…固定フックガイド、10…充填機、11…ガイドピース、11a,11b…ガイドセクション、11c…接続部、12…凹部、12a…上側凹部、12b…下側凹部、13…駆動要素、14…ディスプレイ・操作ユニット、15…評価ユニット、17…制御ユニット、18…充填チューブ、19…搬送ユニット、20…スタンド、21…支持バー、22…昇降マグネット、23…支持ユニット、26…表示手段、A…計量区域(計量領域)、T…搬送方向