(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記位置合わせ部が入る被位置合わせ部を、当該インクリボンが収納される収納部において前記芯部の軸方向に沿った長手方向の一方の辺部に備えるインクリボンカセットに収納される
ことを特徴とする請求項1に記載のインクリボン。
インクリボンテープの識別情報が入出力可能に記録された識別情報記録部を有するインクリボンと、前記インクリボンが着脱可能に収納されるインクリボンカセットと、前記インクリボンカセットが着脱されるカセット取付手段と、
前記インクリボンテープで印刷媒体に印刷を行う印刷手段と、
印刷媒体を搬送する搬送手段と、
前記識別情報記録部に対して識別情報の入出力を行う通信手段とを備え、
前記インクリボンは、
前記インクリボンテープが巻かれる芯部と、
前記識別情報記録部が取り付けられ、前記芯部の回転が可能な状態で前記芯部の少なくとも一部を覆う取付部とを備え、
前記取付部は、前記芯部の軸方向に沿った幅方向に対向した2面を覆う形状で構成され、前記2面のうちの一の面に前記識別情報記録部が取り付けられ、他の面に前記識別情報記録部の位置を規定して前記取付部の向きを合わせる位置合わせ部を有し、
前記インクリボンカセットは、
前記芯部に着脱可能に取り付けられる連結部材を回転可能に支持する受け部を有すると共に、前記芯部の少なくとも一部を覆う前記取付部が着脱可能に収納される収納部を有した本体ケースを備えた
ことを特徴とするプリンタ。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に、図面を参照して本発明のインクリボン、インクリボンカセット及びプリンタの実施の形態について説明する。
【0019】
<本実施の形態のインクリボンの構成例>
図1〜
図3は、本実施の形態のインクリボンの一例を示す構成図である。
【0020】
本実施の形態のインクリボン1Aは、インクリボンテープ2が巻かれる繰り出し芯部20と、インクリボンテープ2が巻き取られる巻き取り芯部21と、RFIDタグ3が取り付けられる取付部4Aを備える。
【0021】
インクリボンテープ2は、本例では、熱と圧力で印刷対象物に転写可能なインクが、薄膜状で長尺の媒体に塗布されて構成される。
【0022】
繰り出し芯部20は芯部の一例で、新規の使用開始時には、使用前のインクリボンテープ2が巻かれる。繰り出し芯部20は、紙、樹脂等の円筒状の部材で構成される。巻き取り芯部21は芯部の一例で、使用後のインクリボンテープ2が巻かれる。巻き取り芯部21は、紙、樹脂等の円筒状の部材で構成される。インクリボンテープ2は、本例では、長尺状の一端が繰り出し芯部20に巻かれた形態、他端が巻き取り芯部21に貼着される等の巻き取り可能な状態で提供される。
【0023】
RFIDタグ3は識別情報記録部の一例で、記録された情報の無線通信による読み取り、及び、無線通信による情報の記録が可能に構成される。RFIDタグ3は、識別情報として、本例では、インクリボンテープ2で印刷可能なインクの色情報、インクリボンテープ2で印刷可能なインクの種類に関する種別情報、インクリボンテープ2の使用量情報、製造者情報等が記録される。RFIDタグ3は、紙、樹脂等のシートに、情報の記録、情報の入出力等が可能な図示しない所定の回路が形成され、裏面に粘着剤が塗布された粘着層が形成される。
【0024】
取付部4Aは、繰り出し芯部20から繰り出されるインクリボンテープ2の搬送経路以外の所定の箇所を覆う形状、本例では、繰り出し芯部20の軸方向の両端と、繰り出し芯部20に巻かれたインクリボンテープ2を介して繰り出し芯部20の軸方向に沿った幅方向に対向した2面を覆う形状で構成される。
【0025】
取付部4Aは、繰り出し芯部20の軸方向の一方の端面と他方の端面に、各端面を貫通した穴部40が設けられる。また、繰り出し芯部20の軸方向に沿ったインクリボンテープ2の幅方向に対向した一の面でタグ取付面41が構成され、他の面で、取付対象物に対する位置合わせ面42が構成される。なお、取付部4Aの一の面であるタグ取付面41は、繰り出し芯部20に巻かれたインクリボンテープ2を介して繰り出し芯部20の少なくとも一部を覆っている。
【0026】
取付部4Aは、本例では各面が平面で構成され、外形が略直方体形状である。また、取付部4Aは、紙や樹脂材料で構成されるが、透明な樹脂で構成することで、繰り出し芯部20に巻かれたインクリボンテープ2を介して繰り出し芯部20を覆う形態で、取付部4Aの外側よりインクリボンテープ2の巻かれた繰り出し芯部20が目視可能である。
【0027】
取付部4Aは、長手方向の長さが繰り出し芯部20の軸方向の長さより若干短く構成され、穴部40の直径が、繰り出し芯部20の直径より若干大きく構成される。また、繰り出し芯部20は、インクリボンテープ2の幅より軸方向の長さが長く構成される。これにより、繰り出し芯部20を取付部4Aで覆う形態とすると、繰り出し芯部20の両端がそれぞれ穴部40に入り、繰り出し芯部20が回転可能な状態で取付部4Aに係止される。このように、取付部4Aの穴部40と繰り出し芯部20で、繰り出し芯部20が回転可能に係止される係止部が構成される。
【0028】
取付部4Aは、本例では、タグ取付面41にRFIDタグ3が図示しない粘着剤により貼着される。RFIDタグ3は、タグ取付面41において、長手方向の一方の端部側に偏った位置に貼着される。また、取付部4Aは、位置合わせ面42の一の辺部に、位置合わせ部としての凹部42aが形成される。
【0029】
インクリボン1Aは、
図1及び
図2に示すように、インクリボンテープ2が巻かれた繰り出し芯部20と、RFIDタグ3が取り付けられた取付部4Aの組み合わせで提供される形態でも良いし、
図3に示すように、繰り出し芯部20及び取付部4Aと、巻き取り芯部21の組み合わせで提供される形態でも良い。
【0030】
<本実施の形態のインクリボンの作用効果例>
本実施の形態のインクリボン1Aは、インクリボンテープ2が巻かれた繰り出し芯部20の少なくとも一部を、インクリボンテープ2を介して覆う形態の取付部4Aを備え、取付部4AにRFIDタグ3を取り付けた形態で提供される。
【0031】
そして、インクリボン1Aは、RFIDタグ3が取り付けられた取付部4Aが、インクリボンテープ2が巻かれた繰り出し芯部20と共に提供される。これにより、インクリボン1Aの交換に必要な部品を少なくして、RFIDタグ3を有したインクリボン1Aを安価に提供できる。
【0032】
また、本実施の形態のインクリボン1Aでは、RFIDタグ3が繰り出し芯部20とは別部品の取付部4Aに取り付けられるので、RFIDタグ3の取付箇所であるタグ取付面41を平面、あるいは、RFIDタグ3に負荷が掛からないような任意の曲面とすることができ、RFIDタグ3の損傷を抑制できる。
【0033】
更に、本実施の形態のインクリボン1Aは、繰り出し芯部20を取付部4Aで覆う形態とすると、繰り出し芯部20の両端がそれぞれ取付部4Aの穴部40に入る形態となるので、取付部4Aと繰り出し芯部20が別々になり難く、取付部4Aと繰り出し芯部20の取扱いが煩雑になることを抑制できる。
【0034】
なお、取付部4Aには、インクリボン1Aの装着方法等の取り扱い説明等を記載したシール等を、例えば貼着により設けることが可能であり、別途説明書を見なくても着脱動作等を確実に行うことができる。また、取付部4Aには、インクリボン1Aの色や種別、品名等を記載したシール等を設けることも可能であり、この場合、目的に合ったインクリボンであることを目視で確認できる。更に、RFIDタグ3を取付部4Aの偏った位置に貼着することで、後述するインクリボンカセット10Aに対してインクリボン1Aの向きを誤った状態で装着した場合、RFIDタグ3と後述するアンテナ115との距離が離れてしまい、RFIDタグ3とアンテナ115との間の通信が行えずに情報取得ができなくなる。これにより、インクリボンカセット10Aに対してインクリボン1Aを誤って装着した場合の印刷動作を制限することができる。
【0035】
<本実施の形態のインクリボンカセットの構成例>
図4〜
図6は、本実施の形態のインクリボンカセットの一例を示す構成図である。ここで、
図4は、本実施の形態のインクリボンカセットの分解斜視図、
図5は、本実施の形態のインクリボンカセットの外観斜視図、
図6は、本実施の形態のインクリボンカセットの各カバーを外した外観斜視図である。
【0036】
本実施の形態のインクリボンカセット10Aは、
図1等で説明したインクリボン1Aが着脱可能に収納される本体ケース11を備える。また、インクリボンカセット10Aは、繰り出し芯部20の一方の端部及び巻き取り芯部21の一方の端部にそれぞれ取り付けられる第1の連結部材12と、繰り出し芯部20の他方の端部及び巻き取り芯部21の他方の端部にそれぞれ取り付けられる第2の連結部材13を備える。
【0037】
本体ケース11は、インクリボンテープ2が巻かれる繰り出し芯部20及び取付部4Aが収納される第1の収納部14と、インクリボンテープ2が巻かれる巻き取り芯部21が収納される第2の収納部15を備える。
【0038】
また、本体ケース11は、第1の収納部14と第2の収納部15の間に、第1の収納部14に収納された繰り出し芯部20から繰り出され、第2の収納部15に収納された巻き取り芯部21に巻き取られるインクリボンテープ2を露出させるテープ搬送部16を備える。
【0039】
更に、本体ケース11は、第1の収納部14を開閉する第1のカバー17と、第2の収納部15を開閉する第2のカバー18を備える。
【0040】
本体ケース11は、インクリボンテープ2の搬送方向に対して上流側に、取付部4Aの形状に合わせた本例では略直方体形状の凹部を設けて第1の収納部14が構成される。本体ケース11は、第1の収納部14に繰り出し芯部20と共に所定の向きで収納される取付部4Aの凹部42aが入る位置合わせ凸部19が、第1の収納部14の底部に形成される。位置合わせ凸部19は被位置合わせ部の一例で、本例では、第1の収納部14に収納される繰り出し芯部20の軸方向に沿った長手方向の一方の辺部に設けられる。
【0041】
また、本体ケース11は、第1の収納部14に収納される繰り出し芯部20の軸方向の一方の端部と対向して、第1の収納部14の幅方向の一方の端部に、繰り出し芯部20に取り付けられる第1の連結部材12を支持する第1の受け部14aが形成される。更に、本体ケース11は、第1の収納部14に収納される繰り出し芯部20の軸方向の他方の端部と対向して、第1の収納部14の幅方向の他方の端部に、繰り出し芯部20に取り付けられる第2の連結部材13を支持する第2の受け部14bが形成される。
【0042】
本体ケース11は、インクリボンテープ2の搬送方向に対して下流側に、インクリボンテープ2が巻かれる巻き取り芯部21の形状に合わせた本例では略円柱形状の凹部を設けて第2の収納部15が構成される。
【0043】
また、本体ケース11は、第2の収納部15に収納される巻き取り芯部21の軸方向の一方の端部と対向して、第2の収納部15の幅方向の一方の端部に、巻き取り芯部21に取り付けられる第1の連結部材12を支持する第1の受け部15aが形成される。更に、本体ケース11は、第2の収納部15に収納される巻き取り芯部21の軸方向の他方の端部と対向して、第2の収納部15の幅方向の他方の端部に、巻き取り芯部21に取り付けられる第2の連結部材13を支持する第2の受け部15bが形成される。
【0044】
第1の連結部材12は、繰り出し芯部20の軸方向の一方の端部に挿入される芯取付部12aと、繰り出し芯部20の軸方向の取付位置を規制するフランジ部12bと、本体ケース11の第1の受け部14aに支持される軸支部12cと、駆動力が伝達されるギア12dと、後述するプリンタに支持される軸部12eを備える。なお、巻き取り芯部21の軸方向の一方の端部に取り付けられる第1の連結部材12も同様の構成である。
【0045】
第2の連結部材13は、繰り出し芯部20の軸方向の他方の端部に挿入される芯取付部13aと、繰り出し芯部20の軸方向の取付位置を規制するフランジ部13bと、本体ケース11の第2の受け部14bに支持される軸支部13cと、駆動力が伝達されるギア13dと、後述するプリンタに支持される軸部13eを備える。なお、巻き取り芯部21の軸方向の他方の端部に取り付けられる第2の連結部材13も同様の構成である。
【0046】
第1のカバー17は、本例では、支点部17aを支点とした回転で第1の収納部14を開閉可能に、本体ケース11に取り付けられる。なお、
図4及び
図6では、第1のカバー17を本体ケース11から取り外した形態で図示しているが、第1のカバー17は、支点部17aを外さなくても開閉が可能である。第1のカバー17は、ロック部17bが本体ケース11に係止されることで、第1の収納部14を閉状態で保持する。
【0047】
第2のカバー18は、本例では、支点部18aを支点とした回転で第2の収納部15を開閉可能に、本体ケース11に取り付けられる。なお、
図4及び
図6では、第2のカバー18を本体ケース11から取り外した形態で図示しているが、第2のカバー18は、支点部18aを外さなくても開閉が可能である。第2のカバー18は、ロック部18bが本体ケース11に係止されることで、第2の収納部15を閉状態で保持する。
【0048】
インクリボンカセット10Aは、第1のカバー17を開けることで、インクリボン1Aの繰り出し芯部20及び取付部4Aの第1の収納部14への着脱が可能となる。また、インクリボンカセット10Aは、第2のカバー18を開けることで、インクリボン1Aの巻き取り芯部21の第2の収納部15への着脱が可能となる。
【0049】
インクリボンカセット10Aは、取付部4Aが所定の向きで本体ケース11の第1の収納部14に収納される。また、インクリボンカセット10Aは、繰り出し芯部20の一方の端部に取り付けられた第1の連結部材12の軸支部12cが、第1の収納部14の第1の受け部14aに取り付けられる。更に、繰り出し芯部20の他方の端部に取り付けられた第2の連結部材13の軸支部13cが、第1の収納部14の第2の受け部14bに取り付けられる。そして、第1のカバー17が閉じられる。
【0050】
インクリボンカセット10Aは、巻き取り芯部21の一方の端部に取り付けられた第1の連結部材12の軸支部12cが、第2の収納部15の第1の受け部15aに取り付けられる。また、巻き取り芯部21の他方の端部に取り付けられた第2の連結部材13の軸支部13cが、第2の収納部15の第2の受け部15bに取り付けられる。そして、第2のカバー18が閉じられる。
【0051】
これにより、インクリボンカセット10Aは、RFIDタグ3が取り付けられた取付部4Aが、所定の向きで第1の収納部14に収納されることで、第1の収納部14内の所定の位置に、RFIDタグ3が取り付けられる。
【0052】
また、インクリボンカセット10Aは、繰り出し芯部20と巻き取り芯部21との間のインクリボンテープ2がテープ搬送部16に露出する。そして、巻き取り芯部21を回転させることで、繰り出し芯部20からインクリボンテープ2が繰り出され、巻き取り芯部21でインクリボンテープ2が巻き取られて、テープ搬送部16に露出したインクリボンテープ2が搬送される。
【0053】
<本実施の形態のインクリボンカセットのインクリボンの取付動作例>
次に、各図を参照して、インクリボンカセット10Aにインクリボン1Aを取り付ける動作について説明する。
【0054】
インクリボン1Aは、インクリボンテープ2が巻かれた繰り出し芯部20を取付部4Aで覆われた形態とし、繰り出し芯部20の一方の端部に、第1の連結部材12の芯取付部12aが、取付部4Aの一方の穴部40を通して挿入される。これにより、繰り出し芯部20の一方の端部に第1の連結部材12が取り付けられる。
【0055】
また、インクリボン1Aは、繰り出し芯部20の他方の端部に、第2の連結部材13の芯取付部13aが、取付部4Aの他方の穴部40を通して挿入される。これにより、繰り出し芯部20の他方の端部に第2の連結部材13が取り付けられる。
【0056】
更に、インクリボン1Aは、巻き取り芯部21の一方の端部に、芯取付部12aが挿入されて第1の連結部材12が取り付けられ、巻き取り芯部21の他方の端部に、芯取付部13aが挿入されて第2の連結部材13が取り付けられる。
【0057】
インクリボン1Aは、インクリボンテープ2が巻かれた繰り出し芯部20が取付部4Aで覆われた形態で、第1の連結部材12及び第2の連結部材13が取り付けられた繰り出し芯部20及び取付部4Aが、所定の向きで本体ケース11の第1の収納部14に収納される。
【0058】
インクリボン1Aは、取付部4Aが所定の向きで本体ケース11の第1の収納部14に収納されることで、取付部4Aの凹部42aが第1の収納部14の位置合わせ凸部19に入る。これにより、
図6に示すように、取付部4Aが第1の収納部14の所定の位置に収まる。
【0059】
また、インクリボン1Aは、繰り出し芯部20の一方の端部に取り付けられた第1の連結部材12の軸支部12cが、第1の収納部14の第1の受け部14aに取り付けられる。更に、繰り出し芯部20の他方の端部に取り付けられた第2の連結部材13の軸支部13cが、第1の収納部14の第2の受け部14bに取り付けられる。そして、
図5に示すように、第1のカバー17が閉じられる。
【0060】
また、インクリボン1Aは、巻き取り芯部21が、所定の向きで本体ケース11の第2の収納部15に収納され、巻き取り芯部21の一方の端部に取り付けられた第1の連結部材12の軸支部12cが、第2の収納部15の第1の受け部15aに取り付けられる。更に、巻き取り芯部21の他方の端部に取り付けられた第2の連結部材13の軸支部13cが、第2の収納部15の第2の受け部15bに取り付けられる。そして、第2のカバー18が閉じられる。
【0061】
<本実施の形態のインクリボンカセットの作用効果例>
本実施の形態のインクリボンカセット10Aでは、RFIDタグ3を有したインクリボン1Aを本体ケース11に対して着脱可能とすることで、本体ケース11と、第1の連結部材12及び第2の連結部材13を繰り返し使用することが可能となり、低コストでの運用が可能となる。
【0062】
また、本実施の形態のインクリボンカセット10Aは、第1の収納部14に位置合わせ凸部19を備えることで、取付部4Aの凹部42aとの協働により、所定の向き以外での取付部4Aの第1の収納部14への収納が不可に構成される。
【0063】
すなわち、インクリボンカセット10Aは、インクリボン1Aの繰り出し芯部20及び取付部4Aを本体ケース11の第1の収納部14に取り付ける動作で、取付部4Aの向きが正しい向きに合っていないと、取付部4Aが第1の収納部14の位置合わせ凸部19に当たり、取付部4Aが所定の位置に収まらない。これにより、第1のカバー17を閉めることができない。
【0064】
これに対し、インクリボンカセット10Aは、取付部4Aが所定の向きで本体ケース11の第1の収納部14に収納されることで、RFIDタグ3を所定の位置として、取付部4Aが本体ケース11に取り付けられる。
【0065】
これにより、本実施の形態のインクリボンカセット10Aは、インクリボン1Aの繰り出し芯部20及び取付部4Aを本体ケース11の第1の収納部14に取り付ける動作で、第1の収納部14内の所定の位置に、RFIDタグ3を取り付けることができる。
【0066】
また、本実施の形態のインクリボンカセット10Aでは、第1の収納部14と第2の収納部15の形状を異ならせることで、取付部4Aの第2の収納部15への収納が不可に構成される。これにより、本実施の形態のインクリボンカセット10Aは、RFIDタグ3が取り付けられた取付部4Aの第2の収納部15への誤取り付けを防止することができる。なお、位置合わせ凸部19と、凹部42aとの凹凸関係を入れ替えた場合であっても、誤取り付けを防止することができる。
【0067】
<本実施の形態のプリンタの構成例>
図7〜
図10は、本実施の形態のプリンタの一例を示す構成図である。ここで、
図7は、本実施の形態のプリンタにおいて、カバーを開けた状態を背面から見た斜視図、
図8は、本実施の形態のプリンタにおいて、カバーを閉じた状態を正面から見た斜視図である。また、
図9は、本実施の形態のプリンタの搬送経路を模式的に示す側面図、
図10は、本実施の形態のプリンタにおいて、アンテナの配置の概要を示す斜視図である。
【0068】
本実施の形態のプリンタ100Aは、剥離紙P11に貼着された長尺のシートP1を剥離紙P11と共に搬送して、シートP1に印刷を行うと共に、全切と称す剥離紙P11にシートP1が貼着された状態にある用紙Pの全幅にわたる切断、シートP1の所定の形状での切り抜きや切断を行う機構を備える。
【0069】
用紙Pは、印刷面が外向きとなる外巻と称される形態で巻かれたロール紙P10として提供される。用紙Pは、剥離紙P11の幅方向の両端に、スプロケットホールと称す複数の貫通孔P12が、長手方向に一定の間隔で形成される。なお、シートP1、剥離紙P11にシートP1が貼着された用紙P、用紙Pが巻かれたロール紙P10は、印刷媒体の一例である。
【0070】
プリンタ100Aは、ロール紙P10が装着される装着部101を備える。また、プリンタ100Aは、装着部101に装着されたロール紙P10から引き出された用紙Pに印刷を行う印刷ヘッド102と、印刷ヘッド102に用紙Pを押圧して搬送するプラテンローラ103を備える。
【0071】
更に、プリンタ100Aは、装着部101に装着されたロール紙P10から引き出された用紙Pを搬送するスプロケットローラ104と、スプロケットローラ104に用紙Pを押さえる押さえローラ105a、105cと、用紙Pの幅方向において押さえローラ105aの内側で用紙Pを押さえる従動押さえローラ105bと、用紙Pの幅方向において押さえローラ105cの内側で用紙Pを押さえる従動押さえローラ105dを備える。
【0072】
また、プリンタ100Aは、用紙Pを清掃する第1の清掃部材106及び第2の清掃部材107と、用紙Pをガイドする第1のガイドローラ108及び第2のガイドローラ109と、シートP1の切り抜きや切断を行う第1の切断刃部110と、用紙Pの全切と称する全幅にわたる切断を行う第2の切断刃部111を備える。
【0073】
更に、プリンタ100Aは、
図5等で説明したインクリボンカセット10Aが取り付けられるカセット取付部112と、カセット取付部112に取り付けられたインクリボンカセット10Aを支持するカセット支持部113と、インクリボンカセット10Aのインクリボンテープ2を搬送するインクリボン搬送部114を備える。また、プリンタ100Aは、インクリボンカセット10AのRFIDタグ3と通信を行うアンテナ115を備える。
【0074】
プリンタ100Aは、装着部101、プラテンローラ103、スプロケットローラ104、押さえローラ105a、105c、従動押さえローラ105b、105d、第1の清掃部材106及び第2の清掃部材107、第1のガイドローラ108及び第2のガイドローラ109、第1の切断刃部110及び第2の切断刃部111、カセット支持部113を、プリンタ本体120に備える。
【0075】
また、プリンタ100Aは、印刷ヘッド102、カセット取付部112、インクリボン搬送部114及びアンテナ115をカバー121のフレーム部材であるカバーフレーム121aに備える。カバー121は、プリンタ本体120に軸部122を支点に開閉可能に取り付けられる。プリンタ100Aは、プリンタ本体120の正面側に、用紙Pの排出口123が設けられる。
【0076】
プリンタ100Aは、
図7に示すように、カバー121を開くと、カセット取付部112に取り付けられたインクリボンカセット10Aが上方に退避して、用紙Pの搬送経路が露出する。これにより、装着部101にロール紙P10を装着し、スプロケットローラ104と押さえローラ105a、105cとの間に用紙Pを通して、用紙Pを搬送可能な状態とすることができる。また、ロール紙P10の交換が可能である。
【0077】
更に、カバー121のカセット取付部112に対してインクリボンカセット10Aの着脱が可能である。カセット取付部112にインクリボンカセット10Aが取り付けられると、アンテナ115に対しRFIDタグ3が対向する位置に配置されて通信可能な状態となる。
【0078】
プリンタ100Aは、
図8に示すように、カバー121が閉じられると、カセット取付部112に取り付けられたインクリボンカセット10Aが、プリンタ本体120のカセット支持部113で支持される。また、
図9に示すように、インクリボンテープ2と用紙Pを挟んで、印刷ヘッド102とプラテンローラ103が対向する。
【0079】
装着部101は、所定の径を有するロール紙P10を収納可能な空間を設けて構成され、ロール紙P10の外周を支持するシートローラ101aが設けられる。
【0080】
印刷ヘッド102は印刷手段の一例で、本例ではサーマルヘッドで構成される。印刷ヘッド102は、図示しないライン状の素子が、プラテンローラ103の軸方向に沿った向きで、プラテンローラ103と対向する配置で設けられる。印刷ヘッド102は、一例として、本実施の形態では、長手方向の長さが、シートP1の幅より長く構成される。
【0081】
印刷ヘッド102は、図示しないバネでプラテンローラ103方向に付勢され、プラテンローラ103によって用紙Pが押圧される。
【0082】
プラテンローラ103は搬送手段の一例で、図示しないモータによって正逆両方向に回転駆動される本例では1本のローラで構成される。プラテンローラ103は、軸方向に沿った長さが、用紙Pの幅より長く構成され、用紙Pの幅方向の全体に円周面が接するようにして、用紙Pを印刷ヘッド102に押圧する。
【0083】
スプロケットローラ104は搬送手段の一例で、正方向に搬送される用紙Pの搬送方向に対し、プラテンローラ103の下流側に設けられる。スプロケットローラ104は、用紙Pの幅方向の両端に設けられる貫通孔P12の配置に合わせて、用紙Pの幅方向の両側に設けられ、用紙Pの一部を成す剥離紙P11の貫通孔P12に入るピン104aが、貫通孔P12の間隔に合わせて円周方向に設けられる。
【0084】
スプロケットローラ104は、図示しないモータによってプラテンローラ103と連動して正逆両方向に回転駆動される。プリンタ100Aでは、スプロケットローラ104及びプラテンローラ103が正方向に回転駆動されると、用紙Pが正方向に搬送され、プラテンローラ103で用紙Pが押圧された印刷ヘッド102で印刷が行われる。また、ロール紙P10から用紙Pが引き出される。スプロケットローラ104及びプラテンローラ103が逆方向に回転駆動されると、用紙Pが逆方向に搬送される。
【0085】
押さえローラ105aは、スプロケットローラ104と対向して設けられ、図示しないモータによってスプロケットローラ104及びプラテンローラ103と連動して正逆両方向に回転駆動される。
【0086】
従動押さえローラ105bは、押さえローラ105aと同軸上で一対の押さえローラ105aの間に設けられ、用紙Pの幅方向において押さえローラ105aの内側で用紙Pを押さえる。従動押さえローラ105bは、押さえローラ105aを回転させる駆動力が伝達されず、用紙Pの搬送に従動して回転する。
【0087】
押さえローラ105cは、正方向に搬送される用紙Pの搬送方向に対し、押さえローラ105aの下流側で、スプロケットローラ104と対向して設けられる。押さえローラ105cは、後述するモータによってスプロケットローラ104及びプラテンローラ103と連動して正逆両方向に回転駆動される。
【0088】
従動押さえローラ105dは、押さえローラ105cと同軸上で一対の押さえローラ105cの間に設けられ、用紙Pの幅方向において押さえローラ105cの内側で用紙Pを押さえる。従動押さえローラ105dは、押さえローラ105cを回転させる駆動力が伝達されず、用紙Pの搬送に従動して回転する。
【0089】
第1の清掃部材106は、正方向に搬送される用紙Pの搬送方向に対し、スプロケットローラ104の下流側に設けられる。第1の清掃部材106は、用紙Pの搬送経路から退避可能に構成される。
【0090】
第2の清掃部材107は、正方向に搬送される用紙Pの搬送方向に対し、プラテンローラ103の上流側に設けられる。第2の清掃部材107は、用紙Pの搬送経路から退避可能に構成される。
【0091】
第1のガイドローラ108は、正方向に搬送される用紙Pの搬送方向に対し、第2の清掃部材107の下流側で、プラテンローラ103の上流側に設けられる。第2のガイドローラ109は、正方向に搬送される用紙Pの搬送方向に対し、第2の清掃部材107の上流側に設けられる。第2のガイドローラ109は、第2の清掃部材107と連動して、用紙Pの搬送経路から退避可能に構成される。本例では、第2の清掃部材107と第2のガイドローラ109が、操作レバー107aの操作で、用紙Pの搬送経路から離接する方向に変位可能に構成される。
【0092】
第1の切断刃部110は、正方向に搬送される用紙Pの搬送方向に対し、押さえローラ105aと従動押さえローラ105bが設けられた軸部材と、押さえローラ105cと従動押さえローラ105dが設けられた軸部材との間で、左右一対のスプロケットローラ104の間の部位と対向するように設けられる。第1の切断刃部110は、図示しないモータに駆動されて用紙Pの幅方向に移動可能に構成され、用紙Pの搬送と、第1の切断刃部110の移動により、シートP1の任意の形状の切り抜きや切断を行う。
【0093】
第2の切断刃部111は、正方向に搬送される用紙Pの搬送方向に対し、第1の清掃部材106の下流側に設けられ、印刷等の所定の処理が終了した用紙Pを全幅にわたって切断する。
【0094】
カセット取付部112は、
図5等に示すインクリボンカセット10Aが入る空間をカバー121に設けて構成され、インクリボンカセット10Aを着脱可能に係止する図示しない係止機構を備える。プリンタ100Aは、カセット取付部112にインクリボンカセット10Aが取り付けられると、テープ搬送部16に露出したインクリボンテープ2が印刷ヘッド102と対向する。
【0095】
カセット取付部112は、
図4等に示すインクリボンカセット10Aの繰り出し芯部20に取り付けられた第1の連結部材12の軸部12e、及び、第2の連結部材13の軸部13e、巻き取り芯部21に取り付けられた第1の連結部材12の軸部12e、及び、第2の連結部材13の軸部13eを押圧する押圧部112aを備える。
【0096】
カセット支持部113は、
図4等に示すインクリボンカセット10Aの繰り出し芯部20に取り付けられた第1の連結部材12の軸部12e、及び、第2の連結部材13の軸部13e、巻き取り芯部21に取り付けられた第1の連結部材12の軸部12e、及び、第2の連結部材13の軸部13eが入る位置に設けられる。
【0097】
プリンタ100Aは、カセット取付部112にインクリボンカセット10Aが取り付けられたカバー121を閉じる動作で、繰り出し芯部20及び巻き取り芯部21に取り付けられた第1の連結部材12の軸部12e及び第2の連結部材13の軸部13eが、押圧部112aで押圧された状態で、それぞれ対応するカセット支持部113で支持される。
【0098】
これにより、インクリボンテープ2が巻かれる繰り出し芯部20及び巻き取り芯部21の軸方向の向きが、プラテンローラ103及びスプロケットローラ104で搬送される用紙Pの搬送方向に略直交する向きに合わせられ、用紙Pとインクリボンテープ2が略平行に搬送される。
【0099】
インクリボン搬送部114は、
図4等に示すインクリボンカセット10Aの繰り出し芯部20に取り付けられた第1の連結部材12のギア12d、及び、第2の連結部材13のギア13dとかみ合うギア114aと、ギア114aと図示しない軸を介して連結される図示しない制動部材を備える。
【0100】
また、インクリボン搬送部114は、インクリボンカセット10Aの巻き取り芯部21に取り付けられた第1の連結部材12のギア12d、及び、第2の連結部材13のギア13dとかみ合うギア114bと、ギア114bを駆動するモータ(
図9では不図示)を備える。
【0101】
プリンタ100は、カバー121のカセット取付部112にインクリボンカセット10Aが取り付けられると、繰り出し芯部20及び巻き取り芯部21に取り付けられた第1の連結部材12のギア12d及び第2の連結部材13のギア13dが、それぞれ対応するギア114a、ギア114bとかみ合う。
【0102】
また、プリンタ100Aは、カセット取付部112にインクリボンカセット10Aが取り付けられたカバー121を閉じる動作で、繰り出し芯部20及び巻き取り芯部21に取り付けられた第1の連結部材12の軸部12e及び第2の連結部材13の軸部13eが、それぞれ対応するカセット支持部113で支持された状態で、第1の連結部材12のギア12d及び第2の連結部材13のギア13dと、それぞれ対応するギア114a、ギア114bのかみ合いが保持される。
【0103】
アンテナ115は電磁波を利用した無線による通信手段の一例で、カセット取付部112にインクリボンカセット10Aが取り付けられると、
図10に示すように、インクリボンカセット10AのRFIDタグ3が対向して、RFIDタグ3とアンテナ115との通信が可能となる位置に設けられる。
【0104】
<本実施の形態のプリンタの機能構成例>
図11は、本実施の形態のプリンタの機能の一例を示すブロック図である。本実施の形態のプリンタ100Aは、印刷データに基づく文字、画像等の印刷、輪郭データに基づくシートP1の切り抜きや切断、切断データに基づく用紙Pの全切と称する全幅にわたる切断等を制御する制御部200を備える。
【0105】
また、プリンタ100Aは、プラテンローラ103、スプロケットローラ104及び押さえローラ105a、105cを駆動する用紙搬送モータ201と、巻き取り芯部21を駆動するインクリボン搬送モータ202を備える。また、プリンタ100は、第1の切断刃部110を駆動する第1の切断モータ203と、第2の切断刃部111を駆動する第2の切断モータ204を備える。更に、プリンタ100Aは、用紙Pの先端を検出する用紙センサ205を備える。また、プリンタ100Aは、用紙Pの搬送等操作を受ける操作部206を備える。
【0106】
制御部200は制御手段の一例で、パーソナルコンピュータ等の図示しない外部の情報処理装置から印刷データ等を取得し、印刷ヘッド102、用紙搬送モータ201及びインクリボン搬送モータ202を駆動して、シートP1に印刷を行う。また、制御部200は、用紙搬送モータ201及び第1の切断モータ203を駆動して、シートP1を所定の形状で切り抜く。更に、制御部200は、用紙搬送モータ201及び第2の切断モータ204を駆動して、用紙Pを指定の位置で切断する。
【0107】
<本実施の形態のプリンタの動作例>
次に、各図を参照して、本実施の形態のプリンタ100Aの動作例について説明する。まず、印刷動作の概要について説明すると、制御部200は、印刷ヘッド102をプラテンローラ103に近づく方向に移動させ、印刷ヘッド102とプラテンローラ103で、用紙Pにインクリボンテープ2が押圧された状態とする。
【0108】
制御部200は、用紙Pにインクリボンテープ2が押圧された状態で、用紙搬送モータ201を駆動して、プラテンローラ103、スプロケットローラ104及び押さえローラ105a、105cを正転方向に回転させる。また、インクリボン搬送モータ202を駆動して、巻き取り芯部21を回転させる。更に、印刷ヘッド102を駆動する。
【0109】
これにより、用紙Pが正方向に搬送され、用紙Pの搬送に合わせてインクリボンテープ2が搬送されて、印刷データに応じた文字、画像等が、印刷ヘッド102でシートP1に印刷される。
【0110】
また、制御部200は、印刷ヘッド102をプラテンローラ103から離れる方向に移動させ、用紙Pからインクリボンテープ2を離した状態で、用紙搬送モータ201を駆動して、プラテンローラ103、スプロケットローラ104及び押さえローラ105a。105cを逆転方向に回転させる。これにより、用紙Pが逆方向に搬送される。
【0111】
次に、RFIDタグ3を使用した動作について説明する。制御部200は、インクリボンカセット10AのRFIDタグ3とアンテナ115との通信の可否に基づく印刷の制御、RFIDタグ3から取得した印刷情報、使用量情報等に基づく印刷の制御を行う。
【0112】
所定のRFIDタグ3を備えたインクリボンカセット10Aがプリンタ100Aに取り付けられた場合、制御部200は、アンテナ115でRFIDタグ3と通信を行い、RFIDタグ3から識別情報である印刷情報及び使用量情報等を取得する。
【0113】
制御部200は、例えば、RFIDタグ3から取得した印刷情報で特定されるインクリボンテープ2に応じた熱量情報に基づき、印刷ヘッド102でインクリボンテープ2に掛ける熱量を切り替える。これにより、印刷ヘッド102によってインクリボンテープ2に適した熱量でインクリボンテープ2が加熱され、インクが転写されることで、印刷品位が向上する。
【0114】
また、制御部200は、RFIDタグ3から取得した使用量情報で特定されるインクリボンテープ2の残量に基づき、例えば、インクリボンテープ2の残量が不足すると判断すると、印刷を実行せず、インクリボンカセット10Aの交換を促す通知を行う。これにより、印刷終了前にインクリボンテープ2が無くなり、印刷が途中で終わることが防止される。
【0115】
なお、RFIDタグを備えていないインクリボンカセットが取り付けられた場合、印刷情報、使用量情報等を取得することができない。制御部200は、印刷情報及び使用量情報等を取得できない場合は、例えば、印刷ヘッド102でインクリボンテープに掛ける熱量を規定値として印刷を行う。但し、インクリボンテープに適した熱量で加熱できないことから、転写性が低下し、印刷品位が低下する可能性がある。また、使用量情報を取得できない場合、インクリボンテープの残量を認識することができないので、印刷を制限しても良い。更に、RFIDタグ3から情報を取得できるか否かでインクリボンカセット10Aの有無判定を行い、RFIDタグ3からの情報を取得できずにインクリボンカセット10Aが取り付けられていないと判断した場合、印刷動作を行わないように制御しても良い。
【0116】
<本実施の形態のプリンタの作用効果例>
インクリボンテープの巻き芯等の回転体にRFIDタグを備えた構成では、回転体の停止する角度によっては、RFIDタグがアンテナに対向せず、通信が行えない可能性がある。
【0117】
これに対し、本実施の形態のプリンタ100Aでは、インクリボンカセット10Aがカセット取付部112に取り付けられると、インクリボンカセット10AのRFIDタグ3がアンテナ115と対向する位置となる。RFIDタグ3は、インクリボンテープ2の搬送による繰り出し芯部20の回転動作で回転しない取付部4Aに取り付けられているので、インクリボンテープ2の搬送によってRFIDタグ3の位置が変化することはない。
【0118】
これにより、RFIDタグ3とアンテナ115は、常時通信可能な状態で互いの位置が保たれる。従って、RFIDタグ3に対して任意のタイミングで印刷情報、使用量情報等の読み取り及び記録が可能である。
【0119】
例えば、印刷開始時にRFIDタグ3から印刷情報を取得できることで、印刷情報で特定されるインクリボンテープ2の種類に基づき、印刷ヘッド102でインクリボンテープ2に掛ける熱量を、インクリボンテープ2の種類によって切り替える。これにより、印字の先頭から印刷品位を向上させることができる。
【0120】
また、印刷終了時に、インクリボンテープ2の使用量を使用量情報として記録、更新することができ、次回の印刷開始時に該当インクリボンテープの前回印刷時までの使用量情報を取得することができる。なお、RFIDタグ3が取り付けられた取付部4であっても、万一向きを反対に取り付けたとすると、RFIDタグ3が、タグ取付面41において長手方向の一方の端部に偏った位置に取り付けられているので、RFIDタグ3とアンテナ115が対向しない。これにより、RFIDタグ3とアンテナ115は、通信が行えない状態となり、印刷の制限等を行うことができる。
【0121】
本実施の形態のインクリボン1A及びインクリボンカセット10Aでは、繰り出し芯部20の円周面と対向する位置にRFIDタグ3が取り付けられる取付部4を備えることで、繰り出し芯部20の軸方向に、RFIDタグ3を取り付けるための突出した構成を備える必要はない。よって、装置の小型化を図ることができる。
【0122】
<本実施の形態のインクリボンの変形例>
図12〜
図18は、本実施の形態のインクリボンテープの変形例を示す構成図である。
図12に示す第1の変形例のインクリボン1Bでは、取付部4Bは、繰り出し芯部20の軸方向の一方の端面と他方の端面に、各端面を貫通した穴部40が設けられる。また、繰り出し芯部20の軸方向に沿った幅方向に対向した一の面でタグ取付面41が構成される。取付部4Bは、平面で構成されたタグ取付面41にRFIDタグ3が貼着される。
【0123】
図13に示す第2の変形例のインクリボン1Cでは、取付部4Cは、繰り出し芯部20の軸方向の一方の端面と他方の端面に、各端面を貫通した穴部40が設けられる。また、繰り出し芯部20の軸方向に沿った幅方向に対向した一の面でタグ取付面41が構成される。取付部4Cは、タグ取付面41で分割された本例では2部品が、接着等による貼着で一体に構成され、平面で構成されたタグ取付面41にRFIDタグ3が貼着される。
【0124】
図14に示す第3の変形例のインクリボン1Dでは、取付部4Dは、繰り出し芯部20の軸方向の一方の端面に、端面を貫通した穴部40が設けられる。また、繰り出し芯部20の軸方向に沿った幅方向に対向した一の面でタグ取付面41が構成される。取付部4Dは、平面で構成されたタグ取付面41にRFIDタグ3が貼着される。
【0125】
図15に示す第4の変形例のインクリボン1Eでは、取付部4Eは、
図15(a)の斜視図に示すように、繰り出し芯部20の軸方向の一方の端面に、端面を貫通した穴部40が設けられる。また、繰り出し芯部20の軸方向に沿った幅方向に対向した一の面でタグ取付面41が構成される。
【0126】
取付部4Eは、
図15(b)の側面図及び
図15(c)の正面図に示すように、タグ取付面41が所定値以上の半径を有した曲面で構成され、曲面で構成されたタグ取付面41にRFIDタグ3が貼着される。RFIDタグ3の取付箇所は、曲面で構成する場合には奨励される最少半径が決められており、この最少半径を超えるような半径を有する曲面であれば、曲面にRFIDタグ3を貼着する構成としてもよい。
【0127】
図16に示す第5の変形例のインクリボン1Fでは、取付部4Fは、
図16(a)の斜視図に示すように、繰り出し芯部20の軸方向の一方の端面と他方の端面に、各端面を貫通した穴部40が設けられる。また、繰り出し芯部20の軸方向に沿った幅方向に対向した一の面でタグ取付面41が構成される。
【0128】
取付部4Fは、
図16(b)の側面図及び
図16(c)の正面図に示すように、タグ取付面41が所定値以上の半径を有した曲面で構成され、曲面で構成されたタグ取付面41にRFIDタグ3が貼着される。
【0129】
図17に示す第6の変形例のインクリボン1Gでは、取付部4Gは、繰り出し芯部20の軸方向の一方の端面と他方の端面に、各端面を貫通した穴部40が設けられる。また、繰り出し芯部20の軸方向に沿った幅方向に対向した一の面でタグ取付面41が構成される。穴部40は、タグ取付面41との連結部位以外の辺に開口を設けて構成される。取付部4Gは、平面で構成されたタグ取付面41にRFIDタグ3が貼着される。
【0130】
図18に示す第7の変形例のインクリボン1Hでは、取付部4Hは、繰り出し芯部20の軸方向の一方の端面に、端面を貫通した穴部40が設けられる。また、繰り出し芯部20の軸方向に沿った幅方向に対向した一の面でタグ取付面41が構成され、他の面で位置合わせ面42が構成される。
【0131】
穴部40は、タグ取付面41との連結部位以外の辺に開口を設けて構成される。取付部4Gは、平面で構成されたタグ取付面41にRFIDタグ3が貼着される。取付部4Gは、位置合わせ面42の一の辺部に、位置合わせ部としての凹部42aが形成される。
【0132】
以上説明したように、インクリボン1B〜インクリボン1Hでも、繰り出し芯部20から繰り出されるインクリボンテープ2の搬送経路以外の所定の箇所を覆う形状とした取付部4B〜取付部4Hを備え、取付部4B〜取付部4HにRFIDタグ3を取り付けた形態で提供される。そして、インクリボン1B〜インクリボン1Hは、RFIDタグ3が取り付けられた取付部4B〜取付部4Hが、インクリボンテープ2が巻かれる繰り出し芯部20と共に提供される。これにより、RFIDタグ3を有したインクリボン1B〜インクリボン1Hを低コストで提供できる。
【0133】
なお、インクリボン1A〜1Hにおいては、RFIDタグ3がタグ取付面41に粘着剤よる貼着される構成としたが、ガイド溝部等に沿わせて挿入される構成、2部材の間に挟み込む構成等でも良い。また、タグ取付面41を樹脂で設けた場合は、RFIDタグ3をタグ取付面41と一体成形しても良い。更に、取付部4A〜4Hは透明の樹脂材料であることは必須の要件ではなく、RFIDタグ3とアンテナ115との間の通信の障害とならない材質であれば良い。