特許第6642911号(P6642911)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6642911-壁紙はがし用の蒸気大量噴出装置 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6642911
(24)【登録日】2020年1月8日
(45)【発行日】2020年2月12日
(54)【発明の名称】壁紙はがし用の蒸気大量噴出装置
(51)【国際特許分類】
   E04F 13/07 20060101AFI20200130BHJP
   E04F 21/00 20060101ALI20200130BHJP
   E04F 21/18 20060101ALI20200130BHJP
【FI】
   E04F13/07 F
   E04F21/00 D
   E04F21/18 Z
【請求項の数】1
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2015-139198(P2015-139198)
(22)【出願日】2015年6月24日
(65)【公開番号】特開2017-8702(P2017-8702A)
(43)【公開日】2017年1月12日
【審査請求日】2018年4月4日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】515190733
【氏名又は名称】伊澤 明子
(74)【代理人】
【識別番号】100101568
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 真一
(72)【発明者】
【氏名】伊澤 明子
【審査官】 松本 隆彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2003−292907(JP,A)
【文献】 特開2004−324969(JP,A)
【文献】 特開2002−005492(JP,A)
【文献】 特開平09−313354(JP,A)
【文献】 特公昭63−002663(JP,B2)
【文献】 米国特許第01391350(US,A)
【文献】 中国特許出願公開第103572951(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E04F13/00−13/30
A47J27/21
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
古い壁紙を剥がして壁紙を新しい壁紙に張り替える施工前に当該施工対象の部屋の中に設置・放置された状態に於いて、稼働中、熱い蒸気を前記部屋の内部に行きわたらせ続けて前記熱い蒸気を前記部屋の全体に充満させる、壁紙はがし用の蒸気大量噴出装置であって、
水を沸騰させて前記熱い蒸気を生成し続けるための電源を有する電源プレートとしての下部と、
前記下部の上に配設されており、蓋が無く、且つ、底面に対して対向すると共に前記部屋の天井に向けて全体的に開口された開口部を有する容器であって、沸騰させるための前記水が前記容器の前記開口部より前記容器の内部に入れられる、本体としての上部と、
前記電源プレートの前記電源の稼働により生じる前記熱い蒸気の噴出時間を15分から60分の時間帯内で連続的に可変調整しつつ設定し得るタイマーと
を備えている
ことを特徴とする、壁紙はがし用の蒸気大量噴出装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、壁紙張り替え施工時の古い壁紙をはがしやすくする装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の壁紙張り替え施工では、既存の古い壁紙をはがす際はスクレーパーやカッターナイフ、または液状の壁紙はがし剤を用い、手作業で行っているが、なかなかはがれず、苦労することが多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−213880
【特許文献2】特開2000−160825
先行技術文献でも蒸気を使用したものがあるが、そちらは「蒸気をあてながら壁紙を剥離していく」のに対し、本発明は「部屋全体に大量の蒸気を充満させることにより、蒸気噴出後は特別な道具を使うことなく手で簡単に壁紙をはがすことができる」装置である。本発明では天井など高い所も楽にはがすことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の施工方法では、古い壁紙をはがす作業において、なかなかはがれず、時間と手間がかかり、体力・労力も使う。そこで、この発明は、古い壁紙をはがしやすくする装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以上の課題を解決するために、本発明の主題に係る壁紙はがし用の蒸気大量噴出装置は、古い壁紙を剥がして壁紙を新しい壁紙に張り替える施工前に当該施工対象の部屋の中に設置・放置された状態に於いて、稼働中、熱い蒸気を前記部屋の内部に行きわたらせ続けて前記熱い蒸気を前記部屋の全体に充満させる、壁紙はがし用の蒸気大量噴出装置であって、水を沸騰させて前記熱い蒸気を生成し続けるための電源を有する電源プレートとしての下部と、前記下部の上に配設されており、蓋が無く、且つ、底面に対して対向すると共に前記部屋の天井に向けて全体的に開口された開口部を有する容器であって、沸騰させるための前記水が前記容器の前記開口部より前記容器の内部に入れられる、本体としての上部と、前記電源プレートの前記電源の稼働により生じる前記熱い蒸気の噴出時間を15分から60分の時間帯内で連続的に可変調整しつつ設定し得るタイマーとを備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、大量の蒸気を、施工する部屋全体に行きわたらせ充満させることにより、壁紙が軟化し、接着面の糊が溶け、古い壁紙が楽にはがれるようになる。
また、タイマーをセットして部屋の中央に設置後、放置しておくだけで、人の手もかからず、壁紙をはがしやすくする作業が完了する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】この発明の一実施形態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(実施の形態1)
この発明の一実施形態を、図1に示す。
装置本体は電気ケトルのような形状で、下部の電源プレートと、上部の本体から成り立っている。
プラスチック製であり、ふたはついておらず、本体側面に持ち運びや水の補充がしやすいよう、取手がついている。
入る水の容量は例えば1.5リットルである。
下部電源プレートに3メートルの電源コードがついている
湯を沸かして大量の蒸気を発生させる、電気ケトルのような機能と、蒸気噴出時間(15〜60分まで)を設定後、自動で電源が切れるタイマーがついている。
この実施の形態によれば、大量の蒸気を部屋全体に充満させることにより、古い壁紙が非常にはがしやすくなる。したがって、手間と体力の大幅な節減、時間の短縮・工期の短縮につながる。
蒸気を充満させる時間は目安として、6畳間の壁全体で20〜40分程度、水の量は3リットル程度である。
施工前にセットして放置しておくだけなので、無駄な時間も手間もかからない。
さらに、きれいにはがれるため、はがした後の下地がでこぼこせず、従来パテなどの必要あったがパテの手間が不要になり、施工性が良くなるという効果がある。
副次的な効果として、常に埃だらけである施工現場であるが、蒸気が充満することにより埃の飛散を抑え、鼻・喉の乾燥防止、ウイルスの活動を抑制する効果がある。
(付記)
以上、本発明の実施の形態を詳細に開示し記述したが、以上の記述は本発明の適用可能な局面を例示したものであって、本発明はこれに限定されるものではない。即ち、記述した局面に対する様々な修正及び/又は変形例を、この発明の範囲から逸脱することの無い範囲内で考えることが可能である。
【実施形態の効果】
この実施形態によれば、大量の蒸気を部屋全体に充満させることにより、古い壁紙が非常にはがしやすくなる。したがって、手間と体力の大幅な節減、時間の短縮・工期の短縮につながる。
蒸気を充満させる時間は目安として、6畳間の壁全体で20〜40分程度、水の量は1.5リットル程度である。
施工前にセットして放置しておくだけなので、無駄な時間も手間もかからない。
さらに、きれいにはがれるため、はがした後の下地がでこぼこせず、従来パテなどの必要あったがパテの手間が不要になり、施工性が良くなるという効果がある。
副次的な効果として、常に埃だらけである施工現場であるが、蒸気が充満することにより埃の飛散を抑え、鼻・喉の乾燥防止、ウイルスの活動を抑制する効果がある。
図1