特許第6642954号(P6642954)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6642954
(24)【登録日】2020年1月8日
(45)【発行日】2020年2月12日
(54)【発明の名称】パッシブ屋根排気システム
(51)【国際特許分類】
   F24F 7/02 20060101AFI20200130BHJP
   F24F 7/04 20060101ALI20200130BHJP
   F24F 7/06 20060101ALI20200130BHJP
【FI】
   F24F7/02 K
   F24F7/04 B
   F24F7/06 B
【請求項の数】13
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2018-529607(P2018-529607)
(86)(22)【出願日】2016年12月13日
(65)【公表番号】特表2019-504273(P2019-504273A)
(43)【公表日】2019年2月14日
(86)【国際出願番号】US2016066400
(87)【国際公開番号】WO2017106200
(87)【国際公開日】20170622
【審査請求日】2018年6月15日
(31)【優先権主張番号】14/971,793
(32)【優先日】2015年12月16日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
【前置審査】
(73)【特許権者】
【識別番号】506329306
【氏名又は名称】アマゾン テクノロジーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100137969
【弁理士】
【氏名又は名称】岡部 憲昭
(74)【代理人】
【識別番号】100104824
【弁理士】
【氏名又は名称】穐場 仁
(74)【代理人】
【識別番号】100121463
【弁理士】
【氏名又は名称】矢口 哲也
(72)【発明者】
【氏名】ウィルディング ロバート デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】ロス ピーター ジョージ
(72)【発明者】
【氏名】キンリバン ゲリ−アン
(72)【発明者】
【氏名】ギルーリ アラン ドナルド
(72)【発明者】
【氏名】アボット ショーン パトリック
【審査官】 ▲高▼藤 啓
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−211739(JP,A)
【文献】 特開2012−211744(JP,A)
【文献】 特開平11−148693(JP,A)
【文献】 米国特許第4672889(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24F 7/02
F24F 7/04
F24F 7/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
建築物と、
平坦部を備える前記建築物上の屋根と、
前記平坦部を通り、前記建築物内の暖気が流入するように位置する、複数のボイドと、
前記平坦部に取り付けられており、前記建築物外の外部環境に露出された第1のモジュール及び第2のモジュールと、を有し、
前記第1のモジュール及び第2のモジュールは、
前記モジュールの一側面において実質的に垂直に構成され、排気口を有する排気面と、
前記モジュールの底部において実質的に水平に構成され、前記複数のボイドのそれぞれのボイドに位置整合し、前記ボイドと流体連通した吸気口を備える吸気面と、
前記排気面と対向し前記排気面及び前記吸気面と接続しており、前記吸気面から流入する空気を前記排気面に誘導するように構成され、下方から上方に向けて直線で且つ前記排気面の垂直方向に実質的にまたがって伸びる勾配面を有する、前記排気面と前記吸気面との間の導管と、を備え、
前記第1のモジュールの前記排気面は前記第2のモジュールの前記排気面に対向し、十分な第1の離隔距離によって前記第2のモジュールから離間されており、前記第1のモジュールから前記第2のモジュールへと前記第1のモジュール及び前記第2のモジュールを渡って流れる周囲空気は前記2つの排気面の間でベンチュリ効果を生成し、前記複数のボイドを通じて前記建築物外からの前記暖気の引込みを促進し、前記第1のモジュール及び前記第2のモジュールを通じて前記暖気を前記建築物から排気する、システム。
【請求項2】
前記第1のモジュール及び前記第2のモジュールは、モジュールのアレイを形成するように軸に沿って平行に配置され、前記平坦部上に取り付けられた複数の対向するモジュール対のうちの一対のモジュールであり、各モジュールは前記複数のボイドの異なるボイドと流体連通して配置されている、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記建築物はデータセンタを備え、
前記アレイ内の各モジュールの大きさは、前記データセンタ内で生成される熱を排気するために必要な空気のスループット率に基づく、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記建築物はデータセンタを備え、
前記アレイ内のモジュールの数は、前記データセンタ内で生成される熱量を排気するために必要な空気のスループット率に基づく、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
環境空気流が前記アレイ内の各モジュール対の間の空間内に低圧領域を生成して前記低圧領域がデータセンタからの排気速度を加速するように、前記軸が前記モジュールの上方に誘導された前記環境空気流の方向に対して垂直に方向づけられる、請求項2に記載のシステム。
【請求項6】
前記建築物はパッシブ吸気口をさらに備え、前記パッシブ吸気口は前記建築物の一側面上に前記環境空気流の方向に対向する吸気穴が配置されており、前記吸気面から流入する前記環境空気がパッシブ吸気口において高圧領域を生成する、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1のモジュール及び前記第2のモジュールを含む複数のモジュールと、
前記複数のボイドを含む複数のボイドと、を備え、
前記複数のボイドは複数の列をなして配置され、
前記複数のモジュールのそれぞれは前記複数のボイドの一つと流体連通しており、近接する前記列内の前記複数のボイドに取り付けられた、前記複数のモジュールのうちの一方及び他方は互いに対向する排気面を有する、請求項に記載のシステム。
【請求項8】
前記複数のボイドは第1の列、第2の列、及び第3の列で配置され、
前記第3の列の前記複数のモジュールの前記排気面は、前記第1の列の前記複数のモジュールの前記排気面にそれぞれ対向するように方向づけられている、請求項に記載のシステム。
【請求項9】
第1のモジュール及び第2のモジュールを建築物の屋根と連結することであって、前記第1のモジュール及び第2のモジュールは、
前記モジュールの一側面上において実質的に垂直に構成されており、排気口を有する排気面と、
前記モジュールの底部において実質的に水平に構成されており、前記屋根の複数のボイドのうちの各ボイドに位置整合するように構成された、吸気口を備える吸気面と、
前記排気面と対向し前記排気面及び前記吸気面と接続しており、前記吸気面から流入する暖気を前記排気面に誘導するように構成され、下方から上方に向けて直線で且つ前記排気面の垂直方向に実質的にまたがって伸びる勾配面を有する、前記排気面と前記吸気面との間の導管と、を備え、
前記屋根内の第1のボイドと位置整合するように、前記第1のモジュールと前記屋根とを連結し、
前記屋根内の第2のボイドと位置整合するように、前記第2のモジュールと前記屋根とを連結し、
前記第1のモジュールの前記排気面は前記第2のモジュールの前記排気面に対向し、十分な第1の離隔距離によって前記第2のモジュールから離間しており、前記第1のモジュールから前記第2のモジュールに流れる周囲空気は、前記2つの排気面の間でベンチュリ効果を生成し、前記第1のボイド及び第2のボイドを通じた前記建築物への暖気の引込みを促進し、前記第1のモジュール及び前記第2のモジュールを通じた前記建築物からの排気を促進する、方法。
【請求項10】
前記第1のモジュールと前記屋根と連結することは、前記第1のモジュールの前記排気面と対向する前記第1のモジュールの勾配面が外部空気流の方向を向くように、前記第1のモジュールを方向づけることと、
前記第2のモジュールと前記屋根と連結することは、前記第2のモジュールの前記排気面が前記第1のモジュールの前記排気面に対向するように、前記第2のモジュールを方向づけることと、をさらに含む、
請求項に記載の方法。
【請求項11】
前記第1のモジュールと同じように方向づけられており、前記第1のモジュールに対して平行に横並びで配置された、第1の複数のモジュールと前記屋根内の第1の複数のボイドとを連結することと、
前記第2のモジュールと同じように方向づけられて且つ前記第2のモジュールに対して平行に横並びで配置された第2の複数のモジュールと、前記屋根内の第2の複数のボイドとを連結することと、をさらに含む、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第1の複数のモジュールと隣接するモジュール間で第1の複数のパネルを連結することと、
前記第2の複数のモジュールと隣接するモジュール間で第2の複数のパネルを連結することと、をさらに含み、
前記第1の複数のパネル及び前記第2の複数のパネルは、環境空気流が前記第1の複数のモジュール及び前記第2の複数のモジュールの前記暖気流の一部を巻き込むように、前記環境空気流を前記第1の複数のモジュールに沿って上方向に、または前記第2の複数のモジュールに沿って下方向に誘導するように配置される、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第1のボイドの周囲の前記屋根の隆起形状物である第1の枠と、前記第2のボイドの周囲の前記屋根の隆起形状物である第2の枠と、を建設することをさらに含み、
前記第1のモジュールを前記屋根と連結することは、前記第1のモジュールの第1の基盤を前記第1の枠と連結することを備え、
前記第2のモジュールを前記屋根と連結することは、前記第2のモジュールの第2の基盤を前記第2の枠と連結することを備える、請求項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
通常、データセンタは、コンピュータサーバの集合体、ならびに電力管理構成部材を含む、それらのサーバの管理、動作、及び接続性のための構成部材を含む。データセンタ構成部材は隔離されていても、構成部材の寿命を長くし、データセンタの円滑かつ連続的な動作を確実にするために事前の温度管理が重要になるような、十分な熱を発生させ得る。発熱する電子部品が共に配置される場合、累積的な発熱により、周囲温度が上昇し、個々の部品の温度管理上の問題を悪化させ得る。廃熱源を有する様々な構造はしばしば、ファン、送風機、空調システム及び他の電動機械システム等の構造の一部からの廃熱の除去を容易にするように構成された方法及び装置を含む。
【0002】
本明細書において使用される、「データセンタ(datacenter)」は、コンピュータの動作が実行される任意の設備または設備の一部を含む。データセンタは、特定の機能(例えば、電子商取引、データベース管理)専用の、または複数の機能を供給する、サーバまたは他のシステムおよび構成部材を含んでもよい。コンピュータ動作の例は、情報処理、通信、シミュレーション及び動作制御を含む。
【0003】
データセンタ等の建築物からの暖気の排気システムは、ファンを介して環境空気をデータセンタに押し込む、また、空気を押し込んで建築物外部に排気する等の方法を含む。このようなシステムは一般的に、電力を消費し、熱を発生させて、データセンタのすでに多大な電力消費及び発熱を悪化させる。しかし、高温により多数のタイプの電子部品の寿命が大幅に短くなる事実によるこれらの欠陥にも関わらず、活動状態のデータセンタの冷却が一般的に利用される。最後に、廃熱システムは一般的に、データセンタを収容する建築物及び機能する電動機械システムの両方の修正を必要とするため、データセンタの建設またはこのような目的での建築物の改修に関連する多大な初期事業費を必要とする。
【0004】
本開示に従った多様な実施形態を、図面を参照して説明する。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】様々な実施形態による、暖気を建築物からパッシブに排気する第1の例示的なシステムを示す、概略側面図である。
図2】様々な実施形態による、図1のパッシブ排気システムの要素を示す、概略側面図である。
図3】様々な実施形態による、図1のパッシブ排気システム要素を示す、概略斜視図である。
図4】様々な実施形態による、図1のパッシブ排気システムの要素のアレイを示す、斜視図である。
図5】様々な実施形態による、暖気を建築物からパッシブに排気する別の例示的なシステムを示す、概略正面図である。
図6】様々な実施形態による、図1及び図5に示すシステム等のパッシブ排気システムの要素の空気力学的態様を示す、斜視図である。
図7】様々な実施形態による、図1に示すシステム等の建築物から暖気をパッシブに排気するモジュール式システムの組立システムを示す、斜視図である。
図8】様々な実施形態による、暖気を建築物からパッシブに排気する第2の例示的なシステムを示す、概略側面図である。
図9】暖気を建築物からパッシブに排気するシステムの要素の耐候性態様を示す、概略側面図である。
図10】パッシブ排気システムにおいて利用されるモジュールと屋根との間の接続を示す、概略側面図である。
図11】暖気を建築物からパッシブに排気するシステムの組立の例示的なプロセスを示す。
図12】暖気を建築物からパッシブに排気するシステムの変更の例示的なプロセスを示す。
図13】様々な実施形態による、暖気を建築物からパッシブに排気する別の例示的なシステムを示す、概略上面図である。
図14】様々な実施形態による、暖気を建築物からパッシブに排気する別の例示的なシステムを示す、概略上面図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
以下の説明では多様な実施形態が説明される。説明の目的のため、特定の構成及び詳細が実施形態の完全な理解を提供するために記載される。しかしながら、本実施形態が特定の詳細なしに実施され得ることも当業者に明らかとなるだろう。さらに、周知の特徴は、説明されている実施形態を不明瞭にしないために省略または簡略化され得る。
【0007】
本明細書に記載の技術は、暖気のデータセンタからのパッシブ排気を可能にするパッシブシステム及び装置を含む。本明細書に記載の少なくとも一部の実施形態は特に、効率的かつ建設費用が安価な陸屋根建築物を対象とする。非平坦屋根(例えば、勾配屋根、湾曲屋根)を有する建築物に、さらなる実施形態を利用することができる。例示的に、また、以下に詳述するように、データセンタは多大な熱量を発生させ、この熱は、環境から冷気流を取り込み、データセンタからの熱気流を排気することによって除去することができる。そのために、データセンタは、データセンタを含む建築物の平坦な屋上面においてボイドを切断し、ボイドに排気モジュールのアレイを設置することによってこの空気流をパッシブに排気するように、改変することができる。一般に、本明細書において使用される、「passively(パッシブに)」排気するとは、ボイドにおいて、またはその近くで空気移動機器(例えば、ファン、送風機、空調システム及び他の電動機械システム)を利用することなく、ボイドを通じて空気を移動させることを指す。アレイの各モジュールは、吸気面を通じて建築物から上向きに流動する排気空気流を受け、横向きの排気面から空気流を排気するように構成することができる。吸気面は屋根と接続することができる。排気面は、モジュールが横向きに排気を行うように、各モジュールの側面に位置することができ、各モジュールの上部の閉曲面は、吸気口から排気口へとモジュール内の空気流を誘導することができる。閉曲面はまた、閉曲面の低い側から高い側へと傾斜するように、モジュールの上方に外部空気流を誘導することができる。
【0008】
さらなる例として、各モジュールは、第2のモジュールと対をなすことができ、各対の2つのモジュールは互いに向き合う(例えば、排気面が互いに向き合う)。この構成において、排気面に垂直な軸に沿って通過する外部空気流は、モジュールの1つが有する閉曲面に沿って上昇して通過し、モジュールから出る上昇排気を巻き込みながらモジュール間の中間スペースを通過して、その後、第2のモジュールの閉曲面に沿って下降して通過することができる。この構成により、外部空気流がいずれかのモジュールの排気面に直接影響を与える可能性を大幅に低減することができ、それによって、排気システム内での逆流の可能性を大幅に低減することができる。この構成はまた、データセンタを含む建築物から排気流をさらに引き込む低圧領域を生成するために、ベルヌーイの定理を生産的に利用してもよい。いくつかの実施形態においては、この効果をより良く利用するために、卓越風の方向に垂直な線に沿って延伸することができる平行なモジュール対からなるアレイに、対構成を拡大することができる。卓越風の方向に対する他の向きもまた、利用することができる。
【0009】
したがって、明細書及び図面は、限定的な意味ではなく例示的な意味で考えられるべきである。しかしながら、特許請求の範囲で説明される本開示のより広範な趣旨及び範囲から逸脱することなく、多様な修正形態及び変形形態が本明細書に加えられ得ることは明らかである。
【0010】
図1は、様々な実施形態による、建築物102のパッシブ排気システム100の例を示す。いくつかの実施形態において、建築物102は、データセンタまたは、対流冷却を必要とする多大な熱量を発生させる他の任意の設備とすることが可能である。様々な実施形態において、建築物102は環境から第1の空気流106を受け入れる。場合によっては、図1の建築物102の右側に示す吸気領域において、空気流106を受け入れることができる。特定の実施形態においては、換気システムを介して空気106を進路変更させることができる。例えば、吸気口110と接続した第1の吸気領域122は、換気システム112を介して空気流106を建築物102の囲い部116に進路変更させる。いくつかの他の実施形態において、空気106は建築物内にパッシブに流入することができる。例えば、建築物102は、第2の吸気領域124において、第1の空気流106を受け入れることができ、それによって空気流106を建築物内に直接取り入れる。代替的実施形態では、建築物102において、建築物102の側面にある、または建築物102の下にある、または建築物外部からのダクトを介した任意の好適な吸気口を介して、周囲の冷気を受け入れることができる。いずれにしても、第1の空気流106は建築物102に流入し、様々なデータセンタ構成部材ならびに、サーバ、ネットワークハードウェア、スイッチングハードウェア、ロジスティクスハードウェア及び機器、または建築物102内の他の好適な発熱機器といった他の電子もしくは機械装置等の建築物内の構成部材から廃熱を取り込むことができる内部空気流120を提供する。いくつかの実施形態において、建築物102は、「ホットアイル(hot aisle)」等の、特に廃熱が冷領域から排気囲いへと一方向に流れる場合に、発熱する構成部材を通って、または通過して廃熱を取り込むように構成された、構造102の残りの部分よりも高温である囲い部116を含むことができる。囲い部116は、いくつかの実施形態において、例えば、ダクト(図示せず)を介して、建築物102の屋根104内のボイド132へと誘導することができる、多大な暖気流118を生成してもよい。代替的実施形態では、暖排気を冷気から分離し、暖排気を上部に誘導するために、ダクト、仕切り、ホット及びコールドアイル、ならびに類似の特徴等の様々な建築物102の内部の付加的な特徴(図示せず)を利用してもよい。
【0011】
様々な実施形態において、建築物102は、暖排気流126を屋根104内のボイド132を介して建築物から排気することができる。パッシブ排気アレイ200は、排気流126を受け入れ、矢印128で示すように横向きに排気を行い、建築物102を迂回する第2の環境空気流108内に進路変更させた排気流を巻き込むために、ボイド132と接続することができる。いくつかの実施形態において、以下により詳細に記載するように(図2を参照)、第2の環境空気流108は、排気アレイ200の楔状部を上昇し、排気アレイを越え、アレイの反対側を下降しながら、建築物の屋根104上を通過する。パッシブ排気アレイ200はこのようにして、ベンチュリ効果を生み出し、パッシブ排気アレイ200内から空気をさらに引き込む。さらに、第2の環境空気流108を進路変更させることで、排気アレイ200はベルヌーイの定理を利用するために、パッシブ排気アレイ200上の気圧を局所的に低減して、局所的に空気流108の速度を増大させることができる。
【0012】
図2は、様々な実施形態による、図1のパッシブ排気システム200の要素をより詳細に示す。パッシブ排気システム200は、少なくとも一対のモジュール202a、202b(総称して202)を含む。モジュール202a及び202bは、いくつかの実施形態において同一とすることができるが、他の様々な実施形態においては、対称または相似とすることができる。排気モジュール202は、屋根104内のボイド132を通じて排気流を受け入れるように構成することができ、排気面206を通じて排気流を排気することができる。例えば特定の実施形態において、モジュール202は、勾配面204、排気流を排気するために開口することができる排気面206、及び、屋根内のボイド132から排気流を受け入れるためのモジュールの底部の吸気面208を含むことができる。場合によっては、建築物に組み込まれてもよいか、または追加されてもよい、ボイド132の周囲の屋根の表面に立設された枠134に、モジュール202を設置することができる。枠132は建物の建築物材(例えば、セメント、鋼、アルミニウム、高強度ポリマー)等の任意の好適な材料とすることができ、屋根104にボルト接合するか、同様に取り付けられてもよい。場合によっては、枠134は例えば、屋根104に垂直に取り付けられた(例えば、ボルト接合された)鋼製のC溝型梁とすることができる。場合によっては、枠134は、モルタル、ラバーガスケット、カシメあるいは、防水機能を提供する他の建築物または材料等の防水機構を含むことができる。吸気面208はボイド132から離れるように水を誘導するために、付加的なC溝型及び1つまたは複数のZ型梁等の、付加的な接続機構を含むことができ、(高い側で)モジュール202の内部に接続し、モジュール202から離れるように枠134上に突出して枠134の一部に張り出す、1つまたは複数のZ型梁を含む可能性がある。
【0013】
いくつかの実施形態では、モジュール202は、埃または水の排気面206からの侵入を防止するための1つまたは複数の機構を含むことができる。例えばモジュール202は、モジュール202の内部に、排気面206に渡って(図示せず)、吸気面208に渡って(図示せず)、または両方の組み合せで位置する粗いフィルタとすることができるフィルタ210を含むことができる。実施形態において、モジュール202は、排気面206から離れるように伸張し、モジュールから離れるように下方に傾斜するフード212を含むことができ、場合によっては、モジュール202は複数のフードを含むことができる。いずれにしても、最上部のフード206は、排気面206の上部に直面する空気流が、最上部のフード206によってモジュール202の上部に、そしてモジュール202の上方に誘導されるように、排気面206の上部から突出することができる。いずれかまたは全てのフード206はまた、雨及び/または塵から排気面206を遮蔽するように働くことができる。
【0014】
いくつかの実施形態では、モジュール202は、排気流を変化させるための要素を含むことができる。例えばモジュール202はまた、アクティブバッフル及び/またはパッシブなバッフルを含むことができるバッフルアセンブリ214を含むことができる。いくつかの実施形態において、バッフルアセンブリ214は、建設工事時または暴風雨等の、逆流または塵を助長する可能性がある出来事の際に望ましい場合があるように、空気流を遮るために手動でロックすることができる。いくつかの実施形態において、バッフルアセンブリ214は、排気流の方向がモジュール202に流入するように変化する場合、閉鎖時に空気流がモジュール202から出るように促進するように、例えば釣合い重りまたはバネを介して、釣合いのとれたバッフルを含んでもよい。
【0015】
いくつかの実施形態では、モジュール202はまた、水の侵入を低減し、及び/または結露水を低減するための特徴を有することができる。例えばモジュール202は、例えば吸気面208付近のモジュール202の内表面と接続される1つまたは複数の溝及び/または集水器を含むことができる集水アセンブリ216を含むことができる。集水アセンブリ216は、結露水が制御されないままボイド132を通じて滴下することを防止するために、内表面に沿って結露水の流れを受け、パイプまたは第2の溝等の出口に流れを誘導することができる。いくつかの実施形態において、モジュール202はまた、内表面の一部または全部に沿った断熱材の表層及び/または付加層等の断熱層320を含むことができる(図3を参照)。断熱層は、暖排気をモジュール202のより低温の表面から遮断することによって、結露水がモジュール202の内部に形成されることを防止するよう働いてもよい。さらなる実施形態において、モジュール202はまた、モジュール202の表面において、アクセスハッチ218等のアクセス手段を含むことができる。場合によっては、アクセスハッチ218はモジュール202の側面に置くことができるが、代替的実施形態において、アクセスハッチは例えば、ヒンジ付けされたアセンブリ上で振り出すことが可能な排気面206の一部または全部を含むことができる。いずれにしても、アクセスハッチはまた、不正なアクセスに対してロックされるか、保護されるよう配置することができる。
【0016】
図3は、いくつかの実施形態による、図1のシステム等のパッシブ排気システムへの利用のために構成された別の例のモジュール302示す、概略斜視図である。モジュール302は、空気流をモジュールの上方に誘導するための勾配面304を含むことができる。様々な実施形態において、勾配面304はまた、例えば吸気面308から排気面306への弧に沿って、湾曲することができる。いくつかの代替的実施形態において、モジュール302は、吸気面308から排気面308への略曲面状または弓なり状とすることができる。
【0017】
さらなる実施形態において、モジュール302は、空気流を排気面306に対して誘導するための要素を含むことができる。例えば、モジュール302は、周囲空気流をモジュール302の上方に誘導するための空気力学的構造として働くことができる単一のフード312を含むことができる。空気流が勾配面304からモジュール302の上方に至る際に、フード312は渦形成を低減して、排気面306内への逆流の可能性を低減することができる。空気流が例えば、第2のモジュール(図示せず)の上部から排気面306に向かう際に、フード312は空気流をモジュール302の上方に再誘導することができる。
【0018】
いくつかの実施形態において、モジュール302はまた、結露水、天候及び塵からモジュールの内部を保護するための要素を含むことができる。例えば、モジュール302は、塵及び/または水をモジュール302の内部から離して誘導するために、排気面から離れる方向に下方に傾斜することができるパッシブバッフル314を含むことができる。フィルタ要素310はまた、埃または水滴等の塵がモジュール302内に進入することを防止するために、排気面306の近位に配置することができる。いくつかの実施形態によると、結露水集水器316がモジュール302の内周周辺に示され、断熱層320がモジュール302の内面に当接して示される。いくつかの代替的実施形態において、モジュール302の内部部品には、アクセスハッチ318を介してアクセスすることができる。吸気面308は、屋根104の枠134と接続される。
【0019】
いくつかの実施形態において、有効に迅速なパッシブ排気を可能にするために、排気モジュール302の様々な特定の寸法が可能である。例えば、いくつかの特定の実施形態において、排気モジュールの寸法を、排気面においておよそ幅10フィート(寸法322)及び高さ10フィート(寸法324)とすることができ、勾配面304は長さ約15フィート(寸法326)後ろに伸張することができる。モジュールの大きさの広範な範囲内で、他の様々な寸法が可能である。例えば、排気面306については、幅及び高さ322、324が数フィートから20フィート以上に変化してもよく、同様に、長さ326が数フィートから30フィート以上に変化することができる。
【0020】
図4は、いくつかの実施形態による、図1のパッシブ排気システムの要素のモジュール対200のアレイ400を示す、斜視図である。特定の実施形態において、アレイ400は、例えばデータセンタを含む建物等の建築物の屋根といった屋根104上に位置するモジュール202または302(図2〜3)等のモジュールの複数の対(200a、200b、200c、または総称して200)を含むことができる。アレイのモジュール対200は、周囲空気流と相互作用するよう配置することができる。例えば、モジュール対200は、アレイ400の第1の軸404と平行に配置することができ、場合によっては、第1の軸404は環境空気流または卓越風等の周囲空気流の方向に整合させることができ、第1の軸404に垂直とすることができる第2の軸408は、アレイ400の長尺寸法に整合させることができる。場合によっては、第2の軸408は、例えば卓越風に対して角度をなす屋根104を収容するためにモジュール対200が第1の軸とそれぞれ平行でありながら互いにずれるように、第1の軸404に対して角度をなしてもよい。様々な実施形態において、モジュール対200は、技術者402がモジュール対200の各モジュールにアクセスできるように、離間している。
【0021】
図5は、いくつかの実施形態による、図1の例示的なシステム100と類似した第2の例のパッシブ排気システム500を示す、概略正面図である。例示的なシステム500は、図1の例示的なシステム100と同様に、屋根104及び吸気口122、124を含む。いくつかの実施形態において、モジュール200a、200b、200c(総称して200)のアレイ400は、屋根104の縁とアレイ400との間に間隔502を設けて屋根104上に配置することができる。いくつかの実施形態において、アレイ400においてモジュール200間に散在し、環境空気流をアレイ400の上方に誘導するためにパネル504を配置することができる。いくつかの代替的実施形態において、モジュール200は互いに当接して組立てることができ、介在するパネルを含んでも含まなくてもよい。
【0022】
図6は、特定の実施形態による、図1及び図5に示すシステム100及び500等のパッシブ排気システムの接続されたモジュールアセンブリ600a、600b(総称して600)の空気力学的態様を示す、斜視図である。2つのモジュール602a、602b(総称して602)は、空気をモジュールアセンブリ600の上方に誘導するためにモジュール間に配置されたパネルアセンブリ504a、504bと平行に配置することができる。例えばモジュールアセンブリ600aは、モジュール602a、602bのそれぞれと部分的に重なり合って接続された略直線状のパネルアセンブリ504aを含む。いくつかの実施形態において、モジュールアセンブリは成形することができる。例えば、モジュールアセンブリ600bは、モジュール602a、602bのそれぞれと部分的に重なり合って接続されて、モジュールを部分的に覆う、屈曲または湾曲したパネル504bを含む。実施形態において、アレイ内のモジュール等の隣接するモジュール間で他の様々なカバー範囲が可能である。
【0023】
図7は、実施形態による、建築物から暖気を排気するモジュール式パッシブ排気システムを組み立てるためのシステム700を示す、斜視図である。システム700において、データセンタを含む建物等の建築物102は、冷気を環境(例えば、吸気口122、124)から引き込み、熱気を(例えば、排気モジュール200を介して)環境に戻して排気するように構成される。例えば建築物は、吸気口122、124、屋根104及び屋根134内のボイド132を含むことができる。場合によっては、ボイド132は、当初の建設工事時に建築物に組み込むことができ、利用前に覆われてもよい。場合によっては、ボイド132は、建築物102におけるデータセンタのロールアウトに近い時点など、屋根104が組み立てられた後の時点で形成することができる。いくつかの実施形態において、枠134はまた、ボイド132の周囲に形成し、パッシブ排気アレイ400のモジュール200のための接続面を提供し、屋根104から建築物102内への水または塵の侵入を防止するように構成することができる。いくつかの実施形態において、モジュール200は、屋根104との接続の前に組み立てられ、その後、各モジュール200の吸気面208が(例えば、ボルトまたはねじを介して)屋根104の枠134と接続するように、枠134上に降下させることができる。いくつかの実施形態において、モジュール200が枠134と接続する場合に付加的な防水機構が提供されてもよい。アレイ400は、一度に組み立てるか、または、建築物102から暖気を排気する必要性が時間の経過と共に、例えばさらなる発熱構成部材が建築物102の追加と共に変化するにつれて徐々に、屋根104上に組み立てることができる。
【0024】
図8は、実施形態による、平坦屋根部804及び勾配屋根部806の両方を有する建築物802から暖気をパッシブに排気する別の例示的なシステム800を示す、概略側面図である。建築物802は、データセンタを含むことができるか、または、対流冷却を必要とする多大な熱量を発生させる他の任意の設備を含むことができる。いくつかの実施形態において、システム800は、吸気穴822、824、吸気要素810等の内部空気流管理構造、平坦屋根部104、及び勾配屋根部806を有する建築物802を含む。多くの実施形態において、熱気818は、内部空気流管理構造から立ち昇ることができ、内部空気流826が建築物802から平坦屋根部804内のボイド832を介して出るように、勾配屋根部806によって誘導され、平坦屋根部104に向かって集められることができる内部空気流826に合流することができる。図1に示すシステム100と同様に、内部空気流826は、排気モジュール200を通じて828に進路変更させることができ、排気空気流830が建築物802を出る際に外部空気流808によって排気空気流830として巻き込むことができる。
【0025】
図9は、異なる実施形態による、システム100、500、または800(図1、5、8)等の建築物から暖気をパッシブに排気するシステムにおいて利用するための、耐候性態様を有するモジュール900を示す、概略側面図である。モジュール900は、勾配面904及び排気面906を含むことができる。いくつかの実施形態において、一連のバッフル910は、排気面906内に吹き込まれ得る塵または水を捕らえるために、排気面906と接続することができる。いくつかの実施形態において、バッフル910は排気面906から離れて下方に傾斜することができ、バッフル910の上部及び下部において垂直部908、912をさらに含むことができる。いくつかの実施形態において、1つまたは複数のフード914はまた、各フードの上面916が水を排気面からそらすことができるように、排気面906と共に組み立てられて外側及び下方に突出することができる。
【0026】
図10は、様々な実施形態による、屋根104を有するパッシブ排気システムにおいて利用するための排気モジュール1002を接続するための例示的なシステム1000を示す、概略側面図である。いくつかの実施形態において、システム1000は、枠134を介して排気モジュール1002を屋根104と接続し、モジュール1002の内部への水の侵入を防止するように構成される。いくつかの実施形態において、枠134は、例えばねじ、ボルト、モルタルもしくはカシメ、セメント及び/または他の好適な接続手段等のコネクタを介して屋根104に設置することができる。場合によっては、枠134はC型構造梁とすることができ、屋根にボルト接合されることに加えて、カシメ、セメントまたはガスケットを利用した水密シールを介する等、上記接続手段の任意の好適な組み合わせを介して屋根104と接続することができる。いくつかの実施形態において、排気モジュール1002の吸気面1008は、例えば内部構造梁1028を介して内部で支持することができ、構造的垂直部1022を含むことができる外部構造梁1022と、枠134と外部構造梁1022との間の水の侵入を防止するための張り出し部1024とを介して、枠において支持することができる。いくつかの実施形態において、排気モジュール1002と外部構造梁1022との間の接続部は、排気モジュール1022と外部構造梁1022との間の水の侵入を防止するために外部構造梁1022に張り出す中間Z型梁1026を含むことができる。様々な代替的実施形態では、上記構成部材の異なる構成が可能であってもよい。例えば、排気モジュール1002は、Z型梁1026が枠134に張り出すように、介在する外部構造梁1022なしに枠134と共に組み立てられてもよい。
【0027】
図11は、実施形態による、暖気を建築物からパッシブに排気するシステムの組立の例示的なプロセス1100を示す。例示的なプロセス1100に示されるステップは、例えば図7のシステム700に示すように、パッシブ排気システムを建築物の屋根に組み付けるためのシステムに従って実施することができる。いくつかの実施形態において、建築物に必要な排気速度は、例えば、データセンタの発熱構成部材による等して、建築物内の発熱速度を判断することで、判断することができる(行程1102)。所望の排気速度を実現するために必要な排気モジュールの数は、例えば、最大及び最小風速及び方向、建築物周囲の気温ならびに建築物の対流特性及び内部形態等の建築物の周囲の環境空気流の評価属性を含んでもよい、モデリング及び/または実験データに基づいて判断することができる(行程1104)。次に、一連のボイドは、排気モジュールの所望の数に基づいて、建築物の屋根内で開放することができる(行程1106)。場合によっては、ボイドは、予測される必要性に基づいて、建築物の屋根内に予め設置されてもよく、利用前に覆われてもよい。場合によっては、ボイドは卓越風等の環境空気流の方向と一致してもよい。また、場合によっては、ボイドは、環境空気流と一致する方向とは異なる方向に延伸する2つの列と一致してもよい。いくつかの実施形態では、ボイドは2つ以上の列と一致してもよい。次に、枠アセンブリは、各ボイドと接続するか、その周囲に置くことができ(行程1108)、排気モジュールを受けるように構成することができる。いくつかの実施形態において、排気モジュールは枠を含むか、または、排気モジュールは、介在する枠なしに屋根に直接設置されてもよい。次に、各排気モジュールは、排気モジュールのアレイを形成するために、設置された枠アセンブリのうちの枠アセンブリと接続することができる(行程1110)か、または、一連のボイドと接続することができる。いくつかの実施形態において、排気モジュールは、枠アセンブリに組み付けられる前に組み立てることができるか、または、同じプロセスにおいて相互に、また枠アセンブリに組み付けられることができる一連の部品として事前に組み立てることができる。いくつかの実施形態において、排気モジュールは、完全に組み立てられた、ほとんど組み立てられた、または部分的に組み立てられた状態で、外部で事前に組み立てられて建築物に搬送することができる。
【0028】
付加的な特徴を、排気モジュールの組み立てられたアレイに追加することができる。例えば、排気フードアセンブリは、各排気モジュールと接続することができ(行程1112)、パネルアセンブリは、アセンブリの各列における隣接する各排気モジュール対の間で接続することができる(行程1114)。さらに、いくつかの実施形態において、パッシブ排気システムの特徴をすでに有している建築物は、付加的な排気モジュールを含むように変更することができる。
【0029】
図12は、暖気を建築物からパッシブに排気するシステムの変更の例示的なプロセスを示す。例示的なプロセス1100に示されるステップは、例えば図7のシステム700に示すように、パッシブ排気システムを建築物の屋根に組み付けるためのシステムに従って実施することができる。例えば、実施形態において、データセンタ等の建築物に必要な変更された排気速度は、例えば、既知の、または予測される、建築物の内部の冷却に必要な空気のスループットの増大に基づいて、判断することができる(行程1202)。例えば、データセンタが付加的な構成部材を含むように拡張される際、または既存のデータセンタが電動排気の利用を低減させ、パッシブ排気の利用を増大するように改修される際の前後に、必要性が増大してもよい。目標排気速度を実現するために必要な付加的な排気モジュールの数は、行程1104において上述のように判断することができ(図11)(行程1204)、その後、ボイドまたは付加的なボイドのセットは、既存の排気モジュールまたは既存の排気モジュールのアレイに対して平行な、外部空気流の方向に一致する可能性があるボイドの設置を含むことができる建築物の屋根内で開放することができる(行程1206)。次に、枠アセンブリは、排気モジュールを受けると共に排気モジュールと接続するように構成された各付加的なボイドと接続することができる(行程1208)。排気モジュールは、各枠アセンブリと接続することができるか、または、排気モジュールを屋根と直接接続することができる場合に、各付加的なボイドにおいて屋根と接続することができる(行程1210)。上述の通り、付加的な特徴を組み立てられた排気モジュールに追加することができる。例えば、排気フードアセンブリは、各排気モジュールと接続することができ(行程1212)、パネルアセンブリは隣接する排気モジュール対の間で接続することができる(行程1214)。
【0030】
モジュール方式の排気モジュールは、上述のパッシブ排気システムのデータセンタ等の建築物への迅速な利用を可能にし、建築またはその内装工事に多大な影響を与えることなく、建築物に組み付けることができる。したがって、排気モジュールのアレイは建築物において、それらの建築物における発熱構成部材の利用の直前に建築することができ、それによって新規建物の建設時の初期費用が低減され、排気モジュールは多数の既存の建築物に組み付けられ、このようにして、高い排気の必要性に適応するための建物の改修費用を低減することができる。さらに、排気モジュールは、任意の好適な数のアレイとして設置することができ、例えば、複数の列をなす排気モジュールは、十分な空間を有する屋根上に設置することができる。
【0031】
例えば、図13は、いくつかの実施形態による、建築物102の屋根104上に配列された複数の列1302、1304a、1304bをなすモジュール202を有する、例としてのパッシブ排気システム1300を示す、概略上面図である。システム1300において、平坦屋根104を有する建築物102は、その上に第1の列1302をなすモジュール202を取り付けておくことができる。第1の列1302の各モジュールは、同じ方向を向くことができる。例えば、第1の列の各モジュール202は、モジュールの排気面206が第1の軸404に整合するように、方向づけることができる。いくつかの実施形態において、付加的な列1304a、1304bをなすモジュール202はまた、第1の軸404に整合しながらも第1の列1302と反対方向を向いて屋根上に配置されてもよい。例えば、付加的な列1304a、1304bのモジュール202は、排気面206が第1の列1302のモジュールの排気面と対向し合うように方向づけられてもよい。任意の数の列が、付加的な列1304a、1304bと同様に、(例えば、複数の隣接する列をなすモジュールが同じ向きをなして)鋸歯構成で互いに平行に、かつ同じ向きをなして配列されてもよい。場合によっては、第1の列1302及び付加的な列1304a、1304bが第2の軸408に沿って配列されて伸張してもよい。第1の軸404は、外部の風の流れの方向と平行に、または、外部の風の流れに対して別の方向に整合させてもよい。いくつかの実施形態において、モジュールのさらなる付加的な列が任意の好適な数で提供され、平行に、かつ第1の列1302及び付加的な列1304a、1304bのいずれかと同じ向きに配列されてもよい。列は、第1の列1302におけるモジュール202の排気面206が卓越風の方向を向くように、環境に対して整列してもよい。場合によっては、付加的な列1304a、1304bは、付加的な列1304a、1304bにおけるモジュール202の排気面206が卓越風の方向を向くように、整列してもよい。
【0032】
図14は、実施形態による、建築物102の屋根104上に配列された湾曲アレイ1402をなすモジュール202を有する、代替的実施形態の例としてのパッシブ排気システム1400を示す、概略上面図である。システム1400において、湾曲アレイ1402は、屋根104上の点1406を中心としてもよい。湾曲アレイ1402は、円形、または略円形の経路1408に沿って配置されてもよい。場合によっては、経路1408は、閉じた経路を画定する変化する弧の複数の湾曲部分に配置することができる。いくつかの場合において、経路1408は、複数の直線または湾曲部によって画定されてもよい。場合によっては、経路1408は、1つまたは複数の側面において開放されていてもよい。実施形態によると、モジュール202は経路1408に沿って配列され、屋根104に、当該屋根内のボイド(図示せず)を介して接続されてもよい。モジュール202は、各モジュール202の排気面206が経路1408の内部か、またはアレイ1402の中心点1406のほうを向くように方向づけられてもよい。いくつかの実施形態において、パネル1404は、そうでなければモジュール間を流れる空気流をモジュール上に誘導するために、アレイ1402のモジュール202と接続されてもよい。場合によっては、付加的な経路は、環状の第2のアレイをなして付加的なモジュールを接続するために、アレイ1402の外部に配置されてもよい。
【0033】
本開示の実施形態は、以下の条項を鑑みて説明できる。
【0034】
条項1.
建築物と、
平坦部を備える前記建築物上の屋根と、
前記平坦部を通る複数のボイドであって、前記建築物内の暖気が前記複数のボイドに流入するように位置する、前記複数のボイドと、
前記平坦部に取り付けられており、前記建築物外の外部環境にさらされた第1のモジュール及び第2のモジュールであって、
前記モジュールの一側面上において略垂直構成であり、排気口を有する排気面と、
前記モジュールの底部において略水平構成であり、前記複数のボイドのそれぞれのボイドに位置整合しており、前記ボイドと流体連通した吸気口を備える吸気面と、
前記排気面と対向すると共に前記排気面及び前記吸気面と接続された勾配面であって、前記吸気面から流入する空気を前記排気面に誘導するように構成された前記勾配面と、を備える、前記排気面と前記吸気面との間の導管と、を備える、前記第1のモジュール及び前記第2のモジュールと、を備え、
前記第1のモジュールの前記排気面が、前記第2のモジュールの前記排気面に対向し、かつ十分な第1の離隔距離によって前記第2のモジュールから離間していることによって、前記第1のモジュールから前記第2のモジュールへと前記第1のモジュール及び前記第2のモジュールを渡って流れる周囲空気が、前記2つの排気面の間でベンチュリ効果を生み出して、前記第1のボイド及び前記第2のボイドを通じた、また前記第1のモジュール及び前記第2のモジュールを通じて前記建築物外への前記建築物からの前記暖気の引込みを促進する、
システム。
【0035】
条項2.
前記第1のモジュール及び前記第2のモジュールが、アレイをなすモジュールを形成するように軸に沿って平行に配置された、前記平坦部上に取り付けられた複数の対向するモジュール対のうちの一対のモジュールであり、各モジュールが前記複数のボイドの異なるボイドと流体連通して配置されている、条項1に記載のシステム。
【0036】
条項3.
前記建築物がデータセンタを備え、
前記アレイ内の各モジュールの大きさが、前記データセンタ内で生成される熱量を排気するのに必要な空気のスループット率に基づく、条項2に記載のシステム。
【0037】
条項4.
前記建築物がデータセンタを備え、
前記アレイ内のモジュールの数が、前記データセンタ内で生成される熱量を排気するのに必要な空気のスループット率に基づく、条項2または3に記載のシステム。
【0038】
条項5.
空気の十字流が前記アレイ内の各モジュール対の間の空間内に低圧領域を生成して前記低圧領域が前記データセンタからの排気速度を加速するように、前記軸が前記空気の十字流に垂直に方向づけられる、条項2〜4のいずれか1項に記載のシステム。
【0039】
条項6.
前記建築物が、パッシブ吸気口であって、前記空気の十字流が前記パッシブ吸気口において高圧領域を生成するように、前記空気の十字流の方向を向く吸気穴を前記建築物の一側面上に含む前記パッシブ吸気口をさらに備える、条項5に記載のシステム。
【0040】
条項7.
建築物と、
前記建築物の上部の屋根と、
前記屋根を通るボイドと、
モジュールであって、
前記モジュールの第1の側面上において略垂直構成であり、排気口を有する排気面と、
前記モジュールの底部において略水平構成であり、前記建築物の前記屋根内の前記ボイドに位置整合するように構成された吸気口を備える吸気面と、
前記排気面と前記吸気面との間の導管であって、前記排気面と対向すると共に前記排気面及び前記吸気面と接続された勾配面であって、前記吸気面から流入する空気を前記排気面に誘導するように構成された前記勾配面を備え、
前記モジュールが、暖気の排気流が前記ボイドを通じて、また前記モジュールを通じて、前記建築物外にパッシブに流出するように前記屋根のボイドと流体連通している、
前記導管と、
を備える前記モジュールと、
を備えるシステム。
【0041】
条項8.
前記モジュールの前記底部と接続された基盤アセンブリであって、水が前記建築物内に進入することを防止し、前記吸気口を前記ボイドと接続するように、前記モジュールの前記吸気面を前記建築物の前記屋根内の前記ボイドと位置整合させるように構成された前記基盤アセンブリをさらに備える、
条項7に記載のシステム。
【0042】
条項9.
前記導管が側壁をさらに備え、
前記モジュール内部にあり、前記勾配壁及び前記側壁と接続された集水器であって、前記勾配壁の内面または前記側壁の内面から流出する結露水を捕らえるように構成された前記集水器をさらに備える、
条項7または8に記載のシステム。
【0043】
条項10.
前記モジュールの前記排気面から突出するフードであって、
前記排気面から離れるように下方に傾斜する勾配上面を有し、前記排気面に向かって流れる空気流を前記モジュールの上方に上向きに誘導するように構成されており、前記モジュール上に落ちる雨または塵を前記排気面から離れるように誘導するように構成された前記フードをさらに備える、
条項7〜9に記載のシステム。
【0044】
条項11.
前記導管が側壁をさらに備え、
前記勾配壁の前記内面または前記側壁の内面と接続された断熱層であって、
前記モジュール内の結露を防止するように構成された前記断熱層をさらに備える、
条項7〜10のいずれか1項に記載のシステム。
【0045】
条項12.
前記モジュールの前記排気面から突出する複数のフードであって、前記複数のフードのそれぞれのフードが、前記排気面から離れるように下方に傾斜した勾配上面であって、前記モジュール上に落ちる雨または塵を前記排気面から離れるように誘導するように構成された勾配上面を有し、前記複数のフードの上部フードが前記排気面に向かって流れる空気流を前記モジュールの上方に上向きに誘導するように構成された、前記複数のフードをさらに備える、
条項7〜11のいずれか1項に記載のシステム。
【0046】
条項13.
前記モジュールを含む複数の前記モジュールと、
前記ボイドを含む複数の前記ボイドであって、
前記ボイドが列をなして配置され、
列のうちの近接する列内のボイドに取り付けられた、前記モジュールのうちの第1のモジュール及び第2のモジュールが、互いに対向するそれぞれの排気面を有するように、前記モジュールのそれぞれが前記ボイドのそれぞれと流体連通している、前記複数の前記ボイドと、
をさらに備える、
条項7〜12のいずれか1項に記載のシステム。
【0047】
条項14.
前記複数のボイドが第1の列、第2の列、及び第3の列をなして配置され、
前記第3の列内の各モジュールが、前記第3の列内の前記モジュールのそれぞれの排気面が前記第1の列のそれぞれのモジュールの前記排気面に対向するように方向づけられている、条項13に記載のシステム。
【0048】
条項15.
前記モジュールを含む複数の前記モジュールと、
前記ボイドを含む複数の前記ボイドであって、
前記ボイドが湾曲構成で配置され、
前記モジュールのそれぞれが前記ボイドのそれぞれと流体連通しており、
前記モジュールのそれぞれの排気面が前記湾曲構成の内部のほうを向くように、前記モジュールのそれぞれが方向づけられている、前記複数の前記ボイドと、をさらに含む、条項7〜14のいずれか1項に記載のシステム。
【0049】
条項16.
第1のモジュール及び第2のモジュールを建築物の屋根と連結することであって、
前記モジュールの一側面上において略垂直構成であり、排気口を有する排気面と、
前記モジュールの底部において略水平構成であり、前記屋根内の複数のボイドのそれぞれのボイドに位置整合するように構成された吸気口を備える吸気面と、
前記排気面と前記吸気面との間の導管であって、前記排気面と対向すると共に前記排気面及び前記吸気面と接続された勾配面であって、前記吸気面から流入する暖気流を前記排気面に誘導するように構成された前記勾配面を備える前記導管と、を前記第1のモジュール及び前記第2のモジュールのそれぞれが備え、
前記第1のモジュールが前記屋根内の第1のボイドと位置整合するように、前記第1のモジュールが前記屋根に連結され、
前記第2のモジュールが前記屋根内の第2のボイドと位置整合するように、前記第2のモジュールが前記屋根に連結される、前記連結することを含む方法であって、
前記第1のモジュールの前記排気面が、前記第2のモジュールの前記排気面に対向し、かつ十分な第1の離隔距離によって前記第2のモジュールから離間していることによって、前記第1のモジュールから前記第2のモジュールへと前記第1のモジュール及び前記第2のモジュールを渡って流れる周囲空気が、前記2つの排気面の間でベンチュリ効果を生み出して、前記第1のボイド及び第2のボイドを通じた、また前記第1のモジュール及び前記第2のモジュールを通じて前記建築物外への前記建築物からの前記暖気の引込みを促進する、
方法。
【0050】
条項17.
前記第1のモジュールを前記屋根と連結することが、前記第1のモジュールの前記排気面と対向する前記第1のモジュールの勾配面が外部空気流のほうを向くように、前記第1のモジュールを方向づけることをさらに含み、
前記第2のモジュールを前記屋根と連結することが、前記第2のモジュールの前記排気面が前記第1のモジュールの前記排気面に対向するように、前記第2のモジュールを方向づけることをさらに含む、
条項16に記載の方法。
【0051】
条項18.
前記第1のモジュールと同じように方向づけられた第1の複数のモジュールであって、前記第1のモジュールに対して平行に横並びで配置された第1の複数のモジュールを前記屋根内の第1の複数のボイドと連結することと、
前記第2のモジュールと同じように方向づけられた第2の複数のモジュールであって、前記第2のモジュールに対して平行に横並びで配置された第2の複数のモジュールを前記屋根内の第2の複数のボイドと連結することと、
をさらに含む、条項17に記載の方法。
【0052】
条項19.
前記第1の複数のモジュールの隣接するモジュール間で第1の複数のパネルを連結することと、
前記第2の複数のモジュールの隣接するモジュール間で第2の複数のパネルを連結することと、
をさらに含み、
環境空気流からの空気流が前記第1の複数のモジュール及び前記第2の複数のモジュールからの前記暖気流の一部を巻き込むように、前記第1の複数のパネル及び前記第2の複数のパネルが、前記環境空気流からの前記空気流を前記第1の複数のモジュールに沿って前記第1の複数のモジュールの上方に、また、前記第2の複数のモジュールに沿って下方に誘導するように配置される、
条項18に記載の方法。
【0053】
条項20.
前記第1のボイドの周囲の前記屋根の隆起形状物である第1の枠及び、前記第2のボイドの周囲の前記屋根の隆起形状物である第2の枠を建設することをさらに含み、
前記第1のモジュールを前記屋根と連結することが、前記第1のモジュールの第1の基盤を前記第1の枠と連結することをさらに含み、
前記第2のモジュールを前記屋根と連結することが、前記第2のモジュールの第2の基盤を前記第2の枠と連結することをさらに含む、
条項16〜19のいずれか1項に記載の方法。
【0054】
他の変形は、本開示の趣旨内にある。したがって、開示された技術は多様な修正形態及び代替構成の影響を受けやすいが、その特定の示される実施形態は図面に示され、上記に詳細に説明されている。しかしながら、本開示を開示された特定の1つ以上の形態に限定する意図はなく、逆に意図は、添付の特許請求の範囲によって定義される本開示の趣旨及び範囲に入るすべての修正形態、代替的な構成、及び均等物を包含することであることが理解されるべきである。
【0055】
開示される実施形態を説明する文脈における(特に以下の特許請求の範囲の文脈における)用語「a」、「an」、及び「the」ならびに同様の指示語の使用は、本明細書において別段の指示がない限り、または文脈に明らかに矛盾するものでない限り、単数及び複数の双方を網羅すると解釈される。用語「comprising(備える)」、「having(有する)」「including(含む)」及び「containing(含む)」は、特に断りのない限り、オープンエンド用語(すなわち「を含むが、これらに限定されるものではない」を意味する)として解釈されるべきである。用語「connected(接続された)」は、たとえ介在するものがあっても部分的にまたは完全に、中に含まれる、取り付けられる、また互いに結合されるとして解釈されるべきである。本明細書での値の範囲の列挙は、本明細書に別段の指示がない限り、単に、範囲内に入るそれぞれの別個の値に個別に言及する短縮方法としての役割を果たすことが意図され、各個別の値は、それが個別に本明細書に記載されているかのように本明細書に組み込まれる。本明細書に記載されるすべての方法は、本明細書で別段の指示がない限り、または文脈に明らかに矛盾するものでない限り、任意の適切な順序で実行できる。本明細書で示される任意の及びすべての例、または例示的な言語(例えば、「〜など」)は、単に本開示の実施形態をよりよく示すことを意図しており、別段の主張がない限り、本開示の範囲を限定するものではない。本明細書のいかなる言葉も、本開示の実施にとって必須として任意の請求されていない要素を示すものと解釈されるべきではない。
【0056】
特に断りのない限り、句「X、Y、またはZの少なくとも1つ」のような選言的な言葉は、項目、用語等がX、Y、もしくはZまたはそのいずれかの組合せ(例えば、X、Y、及び/またはZ)であってよいことを示すために一般的に用いられるとして文脈の中で理解されることが意図される。したがって、係る選言的言語は、特定の実施形態がXの少なくとも1つ、Yの少なくとも1つ、及びZの少なくとも1つがそれぞれ存在することを必要とすることを暗示することを概して意図しておらず、意味するべきではない。
【0057】
発明を実施するために発明者に知られている最良の形態を含む本開示の様々な実施形態が本明細書に説明される。これらの好ましい実施形態の変形形態は、前述の説明を読むと当業者に明らかになり得る。本発明者らは、当業者がこのような変形形態を必要に応じて利用することを期待し、本発明者らは本開示が本明細書に具体的に記載されたものとは別の方法で実施されることを意図する。したがって、本発明は、適用法によって許容されるように、本明細書に添付された特許請求の範囲に記載された主題のすべての修正形態及び均等物を含む。さらに、本明細書に別段の指示がない限り、または文脈に明らかに矛盾するものでない限り、上述要素のすべての考え得る変形形態での上記要素の任意の組合せが本発明に包含される。
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