特許第6642955号(P6642955)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6642955内視鏡用の部分使い捨て外科用クリップアプライア
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6642955
(24)【登録日】2020年1月8日
(45)【発行日】2020年2月12日
(54)【発明の名称】内視鏡用の部分使い捨て外科用クリップアプライア
(51)【国際特許分類】
   A61B 17/128 20060101AFI20200130BHJP
【FI】
   A61B17/128
【請求項の数】14
【全頁数】33
(21)【出願番号】特願2018-534822(P2018-534822)
(86)(22)【出願日】2016年1月11日
(65)【公表番号】特表2019-503223(P2019-503223A)
(43)【公表日】2019年2月7日
(86)【国際出願番号】CN2016070571
(87)【国際公開番号】WO2017120734
(87)【国際公開日】20170720
【審査請求日】2018年11月16日
(73)【特許権者】
【識別番号】512269650
【氏名又は名称】コヴィディエン リミテッド パートナーシップ
(74)【代理人】
【識別番号】100107489
【弁理士】
【氏名又は名称】大塩 竹志
(72)【発明者】
【氏名】イー, ペン
(72)【発明者】
【氏名】ジャオ, クン
(72)【発明者】
【氏名】シュー, シュンホン
(72)【発明者】
【氏名】チェン, リン
【審査官】 槻木澤 昌司
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−030069(JP,A)
【文献】 特開2010−051810(JP,A)
【文献】 特開2011−172931(JP,A)
【文献】 特開平06−054858(JP,A)
【文献】 米国特許第03675688(US,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0325040(US,A1)
【文献】 中国実用新案第202699217(CN,U)
【文献】 米国特許出願公開第2014/0324074(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2004/0230198(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0234478(US,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2009/0264904(US,A1)
【文献】 特開平09−215693(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02361562(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61B 17/128
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
部分使い捨外科用クリップアプライアであって、
ハウジング固定ハンドルトリガー駆動アセンブリを含むハンドルアセンブリであって、前記駆動アセンブリは、前記ハウジング内に取り外し可能に支持され、かつ前記トリガーによって動作可能に作動可能であり、前記駆動アセンブリは、近位端部遠位端部を有する駆動ロッドを含み、前記駆動ロッドの前記遠位端部は、タブを画定する、ハンドルアセンブリと、
前記ハウジングの遠位端部に設けられ、かつ、前記ハウジングの前記遠位端部から遠位に延び外管アセンブリと、
前記外管アセンブリの遠位端部に選択的に接続可能であるクリップカートリッジアセンブリ
を備え、
前記クリップカートリッジアセンブリは、
外管と、
前記外管の遠位端部に固定して支持された1対の顎部であって、前記1対の顎部は、カム歯部を含む、1対の顎部と、
近位端部と遠位端部とを有する第1の顎プッシャーであって、前記第1の顎プッシャーの前記近位端部は、ポケットを画定し、前記第1の顎プッシャーの前記遠位端部は、第1のバーブを画定する、第1の顎プッシャーと、
近位端部と遠位端部とを有する第2の顎プッシャーであって、前記第2の顎プッシャーの前記近位端部は、第2のバーブを画定し、前記第2の顎プッシャーの前記遠位端部は、カム溝部を画定する、第2の顎プッシャーと、
前記外管内に配置された複数の外科用クリップ
を含み、
前記ポケットは、前記タブを受容するように構成されており、
前記第1のバーブは、前記第2のバーブと係合するように構成されており、
前記カム歯部は、前記カム溝部と係合するように構成されている、部分使い捨て外科用クリップアプライア。
【請求項2】
前記クリップカートリッジアセンブリの前記外管は、内部に画定された1対の窓をさらに含み、前記1対の窓は、前記第1の顎プッシャーの各側から延びる対応する1対のタブを受容するように構成されており、前記第1の顎プッシャーの前記1対のタブ前記外管の前記対応する1対の窓内に受容されたとき、前記第1の顎プッシャーの前記ポケット前記駆動ロッドの前記タブを受容することが可能になる、請求項に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
【請求項3】
前記トリガーの作動は、前記駆動ロッドおよび前記第1の顎プッシャーの遠位移動を生じさせ、前記トリガーの継続的な作動は、前記第1の顎プッシャーの前記遠位端部前記第2の顎プッシャーの近位表面に当接することを生じさせ、これにより前記第2の顎プッシャーを遠位方向に促す、請求項1に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
【請求項4】
記第1のバーブは、前記第1の顎プッシャーが近位方向に走行するときに前記第2のバーブと係合するように構成されている、請求項に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
【請求項5】
前記ハンドルアセンブリの前記ハウジングは、前記固定ハンドルを有するバレルハウジングを含み、前記固定ハンドルは、前記バレルハウジングから延び、前記バレルハウジングは、前記バレルハウジングを貫通する孔と、開口近位端部と、開口遠位端部とを画定し、
前記トリガーは、前記バレルハウジングに旋回可能に支持され、かつ、前記バレルハウジングから延び、前記トリガーは、前記バレルハウジングの前記孔内に延びる作動端部を含む、請求項1に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
【請求項6】
内部に画定された孔を含む端部キャップをさらに含み、前記端部キャップは、前記ハウジングの前記孔の前記開口近位端部内に受容されるように構成されている、請求項に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
【請求項7】
前記駆動ロッドは、細長い延長部を含み、前記細長い延長部は、前記駆動ロッドの前記近位端部から延び、かつ、前記駆動ロッドの前記近位端部から近位方向に延び前記細長い延長部は、前記端部キャップの前記孔内にスライド可能に受容されるように構成されている、請求項に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
【請求項8】
前記ハンドルアセンブリの前記トリガーは、作動端部を含み、前記トリガーの前記作動端部は、前記駆動ロッドの近位に配置され、かつ前記駆動ロッドと動作可能に接触している、請求項に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
【請求項9】
前記ハンドルアセンブリの前記トリガーは、前記トリガーの前記作動端部が前記バレルハウジングの前記孔内にない位置に対して旋回可能である、請求項に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
【請求項10】
前記トリガーの前記作動端部は、前記バレルハウジングの前記孔内になく、前記駆動アセンブリの前記遠位端部は、前記バレルハウジングの前記開口近位端部内に挿入可能であり、前記駆動アセンブリの前記遠位端部は、前記バレルハウジングを通して、かつ少なくとも部分的に前記外管アセンブリを通して、前進可能である、請求項に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
【請求項11】
前記外管アセンブリは、前記クリップカートリッジアセンブリの前記外管を支持するノブを含み、前記ハンドルアセンブリの前記バレルハウジングおよび前記外管アセンブリの前記ノブは、バヨネット型接続を介して互いに選択的に接続可能である、請求項に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
【請求項12】
前記クリップカートリッジアセンブリの近位端部は、スナップフィット接続を介して前記外管アセンブリに選択的に接続可能である、請求項1に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
【請求項13】
前記第2の顎プッシャーの前記近位端部は、近位表面をさらに画定し、
前記第2のバーブは、前記第2のバーブと前記近位表面との間に間隙が存在するように前記近位表面から延び、
前記第1のバーブを前記間隙内に配置することによって、前記第1のバーブは、前記第2のバーブと係合するように構成されている、請求項1に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
【請求項14】
前記第2の顎プッシャーは、前記外管の前記遠位端部に隣接する最遠位位置に向かって移動するように構成されており、
前記カム歯部は、前記第2の顎プッシャーが前記最遠位位置まで移動したときに、前記カム溝部と係合するように構成されている、請求項1に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、外科用クリップアプライアに関する。より詳細には、本開示は、再使用可能なハンドルアセンブリ、再使用可能な軸アセンブリ、及び使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリを有する内視鏡部分使い捨て(reposable)外科用クリップアプライアに関する。
【背景技術】
【0002】
(背景)
内視鏡外科用ステープラー及びクリップアプライアは、当該技術分野において既知であり、いくつかのはっきりと異なる有用な外科処置に使用される。腹腔鏡外科処置の場合、腹部内部へのアクセスは、皮膚の小さい切開口を通して挿入される細管またはカニューレによって実現される。身体の他の場所で実施される低侵襲処置は、一般的には内視鏡処置と称されることが多い。典型的には、管またはカニューレデバイスが、切開口を通して患者の身体内に延ばされ、アクセスポートを提供する。このポートは、外科医が、套管針を使用してそこを通していくつかの異なる外科用器具を挿入し、切開から遠く離れて外科手技を実施することを可能にする。
【0003】
これらの手技処置のほとんどの間、外科医はしばしば、1つ以上の血管を通る血液または別の体液の流れを止めなければならない。外科医はしばしば、外科用クリップを血管または別の脈管に適用し、処置中、そこを通る体液の流れを防ぐ。体腔への進入中に単一のクリップを適用するための内視鏡クリップアプライアが当該技術分野において知られている。そのようなクリップは、典型的には、生体適合性材料から製作され、通常、血管上で圧縮される。いったん血管に適用されると、圧縮されたクリップは、そこを通る体液の流れを止める。
【0004】
体腔への1回の進入中に内視鏡または腹腔鏡手技において複数のクリップを適用することができる内視鏡クリップアプライアは、同一出願人による、Greenらの米国特許第5,084,057号及び同第5,100,420号に記載されており、その両方が、それらの全体が参照により組み込まれる。別の複数の内視鏡クリップアプライアが、同一出願人、Prattらによる米国特許第5,607,436号に開示されており、その内容も、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。これらのデバイスは、必ずではないが、典型的には単一の外科処置中に使用される。本明細書に参照によって組み込まれる、Pierらへの米国特許第5,695,502号は、再消毒可能な外科用クリップアプライアを開示している。クリップアプライアは、体腔内への単一の挿入中に前進し、複数のクリップを形成する。この再消毒可能なクリップアプライアは、体腔内への単一の挿入中に前進し、複数のクリップを形成するように交換可能なクリップマガジンを受容し、それらと共働するように構成される。
【0005】
内視鏡または腹腔鏡処置中、結紮される下部の組織または血管に応じて異なる大きさの外科用クリップの使用が望ましい及び/または必要とされることがあり得る。外科用クリップアプライアの全費用を減少させるために、必要に応じて異なる大きさの外科用クリップが装填可能であり、それらを発射することができる単一の外科用クリップアプライアが望ましい。
【0006】
したがって、再使用可能なハンドルアセンブリと、再使用可能な軸アセンブリと、使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリと、を含み、各クリップカートリッジアセンブリに、特にサイズ決めされたクリップ(例えば、比較的小さい、比較的中位、または比較的大きい)が装填される、内視鏡用の外科用クリップアプライアが必要とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】米国特許第5,084,057号明細書
【特許文献2】米国特許第5,100,420号明細書
【特許文献3】米国特許第5,607,436号明細書
【特許文献4】米国特許第5,695,502号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示は、部分使い捨て内視鏡外科用クリップアプライアに関する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一態様によれば、部分使い捨て外科用クリップアプライアが提供され、ハンドルアセンブリ、外管アセンブリ、及びクリップカートリッジアセンブリを含む。ハンドルアセンブリは、固定ハンドルと、トリガーと、ハウジング内に取り外し可能に支持され、かつトリガーにより動作可能に作動可能である駆動アセンブリと、を含む。駆動アセンブリは、近位端部及び遠位端部を有する駆動ロッドを含む。
【0010】
外管アセンブリは、ハウジングの遠位端部に配設され、かつそこから遠位に延びる。
【0011】
クリップカートリッジアセンブリは、外管アセンブリの遠位端部に選択的に接続可能であり、外管と、外管の遠位端部に固定して支持された1対の顎部と、駆動ロッドの遠位端部と選択的に係合する第1の顎プッシャーと、第2の顎プッシャーと、外管内に配設された複数の外科用クリップと、を含む。第2の顎プッシャーの近位端部は、第1の顎プッシャーと選択的に係合し、第2の顎プッシャーの遠位端部は、1対の顎部と選択的に係合する。
【0012】
駆動ロッドの遠位端部は、そこから延びるタブを画定し得る。
【0013】
第1の顎プッシャーの近位端部は、駆動ロッドのタブと選択的に係合するように構成された、内部に画定されたポケットを含み得る。
【0014】
クリップカートリッジアセンブリの外管は、第1の顎プッシャーの各側から延びる対応する1対のタブを受容するように構成された、内部に画定された1対の窓をさらに含み得る。第1の顎プッシャーの1対のタブは、外管の対応する1対の窓内に受容され得る。第1の顎プッシャーのポケットは、駆動ロッドのタブを受容することが可能になり得る。
【0015】
トリガーの作動は、駆動ロッド及び第1の顎プッシャーの遠位移動を生じ得る。トリガーの継続的な作動が、第1の顎プッシャーの遠位端部を、第2の顎プッシャーの近位表面に当接させ、それにより第2の顎プッシャーを遠位方向に促し得る。
【0016】
第2の顎プッシャーは、その近位端部に画定されたバーブを含み得る。
【0017】
第1の顎プッシャーは、その遠位端部に画定されたバーブを含み得る。第1の顎プッシャーのバーブは、第1の顎プッシャーが近位方向に走行するときに、第2の顎プッシャーのバーブと係合するように構成され得る。
【0018】
ハンドルアセンブリのハウジングは、中空のバレルハウジングであり得、固定ハンドルが、中空のバレルハウジングから延びる。バレルハウジングは、中を貫通する孔と、開口近位端部と、開口遠位端部とを画定し得る。トリガーは、バレルハウジングに旋回可能に支持され、かつそこから延び得る。トリガーは、バレルハウジングの孔内に延びる作動端部を含み得る。
【0019】
部分使い捨て外科用クリップアプライアは、内部に画定された孔を含む端部キャップをさらに含み得る。端部キャップは、ハウジングの孔の開口近位端部内に受容されるように構成され得る。
【0020】
駆動ロッドは、その近位端部から延び、かつそこから近位方向に延びる細長い延長部を含み得る。細長い延長部は、ねじ付きキャップの孔内にスライド可能に受容されるように構成され得る。
【0021】
ハンドルアセンブリのトリガーは、駆動ロッドの近位に配設され、かつ駆動ロッドと動作可能に接触している、作動端部を含み得る。
【0022】
ハンドルアセンブリのトリガーは、トリガーの作動端部がバレルハウジングの孔内にない位置に対して旋回可能であり得る。
【0023】
使用時、トリガーの作動端部がバレルハウジングの孔内にないとき、駆動アセンブリの遠位端部は、バレルハウジングの近位端部内に挿入可能であり得、バレルハウジングを通して、かつ外管アセンブリを通して、前進可能であり得る。
【0024】
外管アセンブリは、その外管を支持するノブを含み得る。ハンドルアセンブリのバレルハウジング及び外管アセンブリのノブは、バヨネット型接続を介して互いに選択的に接続可能であり得る。
【0025】
クリップカートリッジアセンブリの近位端部は、スナップフィット接続を介して外管アセンブリに選択的に接続可能であり得る。
【0026】
本開示の別の態様によれば、部分使い捨て外科用クリップアプライアを組み立てる方法が提供され、ハウジング、固定ハンドル、及びトリガーを含むハンドルアセンブリ内で駆動アセンブリを前進させることを含む。本方法は、カートリッジアセンブリの外管内で、ハンドルアセンブリの遠位端部に配設された外管の遠位端部を前進させることをさらに含む。本方法はまた、カートリッジアセンブリの外管内に配設された第1の顎プッシャーの近位端部内に画定されたポケット内で、駆動アセンブリの駆動ロッドの遠位端部に配設されたタブを前進させることを含む。本方法は、駆動ロッドの近位端部に配設された細長い延長部上で、端部キャップを前進させることと、ハンドルアセンブリのハウジングの近位端部内に画定された孔内で、端部キャップを前進させることと、をさらに含む。使用時、孔内での端部キャップの前進が、駆動ロッドを遠位方向に促し、そのため次に、駆動ロッドの遠位移動が、第1の顎プッシャーを遠位方向に促し、それにより駆動ロッド及び顎部材が一体となって前進または後退し得るように、第1の顎プッシャーのポケット内で、駆動ロッドのタブを捕捉する。
【0027】
使用時、カートリッジアセンブリの外管内でのハンドルアセンブリの外管の遠位端の前進が、カートリッジアセンブリがハンドルアセンブリの外管内に摩擦的に保持されるまで、カートリッジアセンブリの外管内で、ハンドルアセンブリの外管の遠位端部を前進させることを含み得る。
【0028】
使用時、ハンドルアセンブリの外管の遠位端部の継続的な前進が、カートリッジアセンブリがスナップフィット接続によってハンドルアセンブリの外管内に保持されるまで、カートリッジアセンブリの外管内で、ハンドルアセンブリの外管を前進させることを含み得る。
【0029】
使用時、ハンドルアセンブリのハウジングの近位端部内に画定された孔内での端部キャップの前進により、第1の顎プッシャーの各側に配設された1対のタブが、カートリッジアセンブリの外管内に配設された対応する1対の窓から外され、それにより第1の顎部材のポケットが駆動ロッドのタブを内部に保持する。
【0030】
本方法は、トリガーの作動端部が、駆動アセンブリの内部での前進前に、ハウジングアセンブリの孔内にないように、トリガーを回転させることをさらに含み得る。
本願明細書は、例えば、以下の項目も提供する。
(項目1)
部分使い捨て(reposable)外科用クリップアプライアであって、
ハウジングと、固定ハンドルと、トリガーと、前記ハウジング内に取り外し可能に支持され、かつ前記トリガーにより動作可能に作動可能である駆動アセンブリと、を含むハンドルアセンブリであって、前記駆動アセンブリが、近位端部及び遠位端部を有する駆動ロッドを含む、ハンドルアセンブリと、
前記ハウジングの遠位端部に配設され、かつそこから遠位に延びる、外管アセンブリと、
前記外管アセンブリの遠位端部に選択的に接続可能であるクリップカートリッジアセンブリであって、
外管と、
前記外管の遠位端部に固定して支持された1対の顎部と、
前記駆動ロッドの前記遠位端部と選択的に係合する第1の顎プッシャーと、
第2の顎プッシャーであって、前記第2の顎プッシャーの近位端部が、前記第1の顎プッシャーと選択的に係合し、前記第2の顎プッシャーの遠位端部が、前記1対の顎部と選択的に係合する、第2の顎プッシャーと、
前記外管内に配設された複数の外科用クリップと、を含む、クリップカートリッジアセンブリと、を備える、部分使い捨て外科用クリップアプライア。
(項目2)
前記駆動ロッドの前記遠位端部が、そこから延びるタブを画定する、項目1に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
(項目3)
前記第1の顎プッシャーの近位端部が、内部に画定されたポケットを含み、前記ポケットが、前記駆動ロッドの前記タブと選択的に係合するように構成されている、項目2に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
(項目4)
前記クリップカートリッジアセンブリの前記外管が、内部に画定された1対の窓をさらに含み、前記1対の窓が、前記第1の顎プッシャーの各側から延びる対応する1対のタブを受容するように構成され、前記第1の顎プッシャーの前記1対のタブが、前記外管の前記対応する1対の窓内に受容されたとき、前記第1の顎プッシャーの前記ポケットが、前記駆動ロッドの前記タブを受容することが可能になる、項目3に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
(項目5)
前記トリガーの作動が、前記駆動ロッド及び前記第1の顎プッシャーの遠位移動を生じ、前記トリガーの継続的な作動が、前記第1の顎プッシャーの遠位端部を、前記第2の顎プッシャーの近位表面に当接させ、それにより前記第2の顎プッシャーを遠位方向に促す、項目1に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
(項目6)
前記第2の顎プッシャーが、その前記近位端部に画定されたバーブを含む、項目1に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
(項目7)
前記第1の顎プッシャーが、その遠位端部に画定されたバーブを含み、前記第1の顎プッシャーの前記バーブが、前記第1の顎プッシャーが近位方向に走行するときに、前記第2の顎プッシャーの前記バーブと係合するように構成されている、項目6に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
(項目8)
前記ハンドルアセンブリの前記ハウジングが、バレルハウジングを含み、前記固定ハンドルが、前記バレルハウジングから延び、前記バレルハウジングが、中を貫通する孔と、開口近位端部と、開口遠位端部とを画定し、
前記トリガーが、前記バレルハウジングに旋回可能に支持され、かつそこから延び、前記トリガーが、前記バレルハウジングの前記孔内に延びる作動端部を含む、項目1に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
(項目9)
内部に画定された孔を含む端部キャップをさらに含み、前記端部キャップが、前記ハウジングの前記孔の前記開口近位端部内に受容されるように構成されている、項目8に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
(項目10)
前記駆動ロッドが、前記駆動ロッドの前記近位端部から延び、かつそこから近位方向に延びる細長い延長部を含み、前記細長い延長部が、前記ねじ付きキャップの前記孔内にスライド可能に受容されるように構成されている、項目9に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
(項目11)
前記ハンドルアセンブリの前記トリガーが、作動端部を含み、前記トリガーの前記作動端部が、前記駆動ロッドの近位に配設され、かつ前記駆動ロッドと動作可能に接触している、項目8に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
(項目12)
前記ハンドルアセンブリの前記トリガーが、前記トリガーの前記作動端部が前記バレルハウジングの前記孔内にない位置に対して旋回可能である、項目11に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
(項目13)
前記トリガーの前記作動端部が、前記バレルハウジングの前記孔内になく、前記駆動アセンブリの前記遠位端部が、前記バレルハウジングの前記開口近位端部内に挿入可能であり、前記バレルハウジングを通して、かつ少なくとも部分的に前記外管アセンブリを通して、前進可能である、項目12に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
(項目14)
前記外管アセンブリが、前記クリップカートリッジアセンブリの前記外管を支持するノブを含み、前記ハンドルアセンブリの前記バレルハウジング及び前記外管アセンブリの前記ノブが、バヨネット型接続を介して互いに選択的に接続可能である、項目8に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
(項目15)
前記クリップカートリッジアセンブリの近位端部が、スナップフィット接続を介して前記外管アセンブリに選択的に接続可能である、項目1に記載の部分使い捨て外科用クリップアプライア。
(項目16)
部分使い捨て外科用クリップアプライアを組み立てる方法であって、
ハウジングと、固定ハンドルと、トリガーと、を含むハンドルアセンブリ内で、駆動アセンブリを前進させることと、
カートリッジアセンブリの外管内で、前記ハンドルアセンブリの遠位端部に配設された外管の遠位端部を前進させることと、
前記カートリッジアセンブリの前記外管内に配設された第1の顎プッシャーの近位端部内に画定されたポケット内で、前記駆動アセンブリの駆動ロッドの遠位端部に配設されたタブを前進させることと、
前記駆動ロッドの近位端部に配設された細長い延長部上で、端部キャップを前進させることと、
前記ハンドルアセンブリの前記ハウジングの近位端部内に画定された孔内で、前記端部キャップを前進させることであって、前記孔内での前記端部キャップの前進が、前記駆動ロッドを遠位方向に促し、次に、前記駆動ロッドの前記遠位移動が、前記第1の顎プッシャーを前記遠位方向に促し、それにより前記駆動ロッド及び前記顎部材が一体となって前進または後退し得るように、前記第1の顎プッシャーの前記ポケット内で、前記駆動ロッドの前記タブを捕捉する、前進させることと、を含む、方法。
(項目17)
前記カートリッジアセンブリの外管内でのハンドルアセンブリの外管の前記遠位端部の前進が、前記カートリッジアセンブリが前記ハンドルアセンブリの前記外管内に摩擦的に保持されるまで、前記カートリッジアセンブリの前記外管内で、前記ハンドルアセンブリの前記外管の前記遠位端部を前進させることを含む、項目16に記載の方法。
(項目18)
前記ハンドルアセンブリの前記外管の前記遠位端部の前進が、前記カートリッジアセンブリがスナップフィット接続によって前記ハンドルアセンブリの前記外管内に保持されるまで、前記カートリッジアセンブリの前記外管内で、前記ハンドルアセンブリの前記外管を前進させることを含む、項目17に記載の方法。
(項目19)
前記ハンドルアセンブリの前記ハウジングの近位端部内に画定された孔内での前記端部キャップの前進により、前記第1の顎プッシャーの各側に配設された1対のタブが、前記カートリッジアセンブリの前記外管内に配設された対応する1対の窓から外され、それにより前記第1の顎部材の前記ポケットが前記駆動ロッドの前記タブを内部に保持する、項目16に記載の方法。
(項目20)
前記ハウジングアセンブリの内部への前記駆動アセンブリの前進前に、前記トリガーの作動端部が前記ハウジングアセンブリの前記孔内にないように、前記トリガーを回転させることをさらに含む、項目16に記載の方法。
【0031】
外科用クリップアプライアの特定の実施形態が、図面を参照して本明細書に開示される。
【図面の簡単な説明】
【0032】
図1】本開示による、部分使い捨て内視鏡外科用クリップアプライアの上面正面斜視図である。
図2図1の部分使い捨て内視鏡外科用クリップアプライアの分解部品を有する背面斜視図である。
図3図1及び2の部分使い捨て内視鏡外科用クリップアプライアのハンドルアセンブリの分解部品を有する斜視図である。
図4図1及び2の部分使い捨て内視鏡外科用クリップアプライアの外管アセンブリの分解部品を有する斜視図である。
図5図1及び2のハンドルアセンブリの主軸アセンブリの斜視図である。
図6図5の主軸アセンブリの分解部品を有する斜視図である。
図7】本開示の実施形態による使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリの背面斜視図である。
図8図7の使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリの分解部品を有する斜視図である。
図9】その外管が取り外された状態の、図7及び8の使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリの斜視図である。
図10図9の詳細の示された領域の拡大図である。
図11図9の詳細の示された領域の斜視図である。
図12】外管及びそのカートリッジクリップトレイが取り外された状態の、図7〜11の使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリの底面斜視図である。
図13図12の詳細の示された領域の拡大図である。
図14図7の切断線14−14に沿って切り取られたときの、図7〜13の使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリの断面図である。
図15図14の詳細の示された領域の拡大図である。
図16】そのクリッププッシャーバーが取り外された状態の、図14の切断線16−16に沿って切り取られたときの、図7〜15の使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリの断面図である。
図17図16の詳細の示された領域の拡大図である。
図18】ハンドルアセンブリ内への主軸アセンブリの挿入を図示するハンドルアセンブリの断面図である。
図19】ハンドルアセンブリの主軸アセンブリへの図7〜16の使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリの接続を図示する部分使い捨て内視鏡用の外科用クリップアプライアの斜視図である。
図20図19の詳細の示された領域の拡大図である。
図20A図20の切断線20A−20Aに沿って切り取られたときの、図20の使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリの断面図である。
図20B図20の使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリのプッシャーバーの平面図である。
図21】非作動状態で示され、使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリがそこから取り外された状態の、図1の部分使い捨て内視鏡用の外科用クリップアプライアの長手方向の断面図である。
図22図21の詳細の示された領域の拡大図である。
図23図22の切断線23−23に沿って切り取られたときの断面図である。
図24図23の切断線24−24に沿って切り取られたときの断面図である。
図25図21の詳細の示された領域の拡大図である。
図26図25の詳細の示された領域の拡大図である。
図27】部分使い捨て内視鏡用の外科用クリップアプライアの外管アセンブリに接続された状態で示された、使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリの長手方向の断面図である。
図28図27の詳細の示された領域の拡大図である。
図28A】使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリの遠位端部の底面斜視図である。
図29】部分使い捨て内視鏡用の外科用クリップアプライアの外管アセンブリへの使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリの接続を図示する、図1の詳細の示された領域の拡大斜視図である。
図30】そのトリガーの作動または圧搾を図示する、図1の部分使い捨て内視鏡用の外科用クリップアプライアのハンドルアセンブリの長手方向の断面図である。
図31】トリガーの圧搾中の主軸の作動を図示する、部分使い捨て内視鏡用の外科用クリップアプライアの使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリ及び外管アセンブリの側面断面立面図である。
図32】トリガーの圧搾中の主軸の作動を図示する、部分使い捨て内視鏡用の外科用クリップアプライアの使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリ及び外管アセンブリの側面断面立面図である。
図33】トリガーの圧搾中の主軸の作動を図示する、部分使い捨て内視鏡用の外科用クリップアプライアの使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリ及び外管アセンブリの側面断面立面図である。
図34】カートリッジクリッププッシャーバーの作動を図示する、側面断面立面図の使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリである。
図35】カートリッジクリッププッシャーバーの作動を図示する、側面断面立面図の使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリである。
図36】部分使い捨て内視鏡用の外科用クリップアプライアの過負荷保護アセンブリの断面立面図である。
図37】主駆動ロッド及びプッシャーバーの選択的取り付けを図示する、部分使い捨て内視鏡用の外科用クリップアプライアの使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリ及び外管アセンブリの上面断面図である。
図38】主駆動ロッド及びプッシャーバーの選択的取り付けを図示する、部分使い捨て内視鏡用の外科用クリップアプライアの使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリ及び外管アセンブリの上面断面図である。
図39】主駆動ロッド及びプッシャーバーの選択的取り付けを図示する、部分使い捨て内視鏡用の外科用クリップアプライアの使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリ及び外管アセンブリの上面断面図である。
図40】主駆動ロッド及びプッシャーバーの選択的取り外しを図示する、部分使い捨て内視鏡用の外科用クリップアプライアの使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリ及び外管アセンブリの上面断面図である。
図41】主駆動ロッド及びプッシャーバーの選択的取り外しを図示する、部分使い捨て内視鏡用の外科用クリップアプライアの使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリ及び外管アセンブリの上面断面図である。
図42】主駆動ロッド及びプッシャーバーの選択的取り外しを図示する、部分使い捨て内視鏡用の外科用クリップアプライアの使い捨て可能なクリップカートリッジアセンブリ及び外管アセンブリの上面断面図である。
図43】本開示に従って使用するために構成されたロボット外科システムの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
本開示による、部分使い捨て外科用クリップアプライアの実施形態を、図面を参照して詳細に説明するが、同様の参照番号は、類似または同一の構造要素を示す。図面に示され、以下の説明を通して説明されるように、外科用器具の相対的な位置付けを指すときに伝統的であるように、用語「近位」は、使用者に近い装置の端部を指し、用語「遠位」は、使用者から遠い装置の端部を指す。
【0034】
最初に図1〜3を参照すると、本開示の一実施形態による外科用クリップアプライアは、全体として100で示される。外科用クリップアプライア100は、ハンドルアセンブリ110と、ハンドルアセンブリ110から突出するか、またはハンドルアセンブリ110から延びる細長い外管アセンブリ200と、外管アセンブリ200の遠位端部に取り外し可能にかつ選択的に取り付けられ得るクリップカートリッジアセンブリ300と、を含む。以下により詳細に記載されるように、複数の外科用クリップ「C」(図8)がクリップカートリッジアセンブリ300に装填される。また、以下でより詳細に説明されるように、動作において、ハンドルアセンブリ110が作動されると、単一の外科用クリップ「C」が発射され、結紮すべき血管の周りに形成される。
【0035】
ハンドルアセンブリ110は、図1〜3に示すように、固定ハンドル112と、旋回軸116において固定ハンドル112に旋回可能に取り付けられた圧搾可能なトリガー114とを含む。圧搾可能なトリガー114は、旋回軸116を越えて近位方向に延び、固定ハンドル112に支持されたバレル118の孔118a内に延びる近位作動端部114aを含む。
【0036】
バレル118は、固定ハンドル112に支持され、外管アセンブリ200の近位端部を受け入れるように構成されている。バレル118は、管腔または孔118aを貫通して画定する。ねじ付き端部キャップ119は、バレル118の近位端部を閉鎖する。バレル118のノーズ部118bは、そこから半径方向に突出し、かつ外管アセンブリ200をハンドルアセンブリ110に固定するために、バヨネット型接続によって、外管アセンブリ200の外カラーもしくはノブ204のそれぞれの対向して配設された1対のJ字形状の切り込み204aとスライド可能に係合するように構成及び寸法決めされた、1対の正反対である突起118cを含む。
【0037】
図2、5、及び6を参照すると、ハンドルアセンブリ110は、バレル118の孔118b内に取り外し可能に支持されているか、またはバレル118に取り外し可能に接続された、主駆動アセンブリまたは前進機構120を支持し、かつ/またはそれを含む。主駆動アセンブリ120は、近位端部122a及び遠位端部122bを有する主駆動ロッド122を含む。主駆動ロッド122の近位端部122aは、その上にフランジ122cを支持し、付勢部材124(例えば、戻り圧縮ばね)は、主駆動ロッド122を最近位位置に促すように、主駆動ロッド122に、かつフランジ122cの遠位に配設される。細長い延長部122dは、フランジ122cから近位方向に延び、ねじ付き端部キャップ119内に画定された孔119a内に受容されるように構成されている(図18)。主駆動ロッド122の遠位端部122bは、その上に配設され、そこから遠位に延びる球形状のタブ122fを含む。
【0038】
主駆動ロッド122は、旋回ピン127を介してその上にロッカー126を旋回可能に支持する。ロッカー126は、近位端部126aと、遠位端部126bとを含む。遠位端部126bは、拡大ヘッド部またはピストン構造を有する。付勢部材128(例えば、板ばね)は、駆動ロッド122上に支持され、ロッカー126の近位端部126a上に作用するように構成されている。カムランプ126c(図26)は、ロッカー126の表面に、またはその中に提供され、外管アセンブリ200の外管202に隣接する。
【0039】
図1、2、4、及び19を参照すると、外管アセンブリ200は、近位端部202a及び遠位端部202bを有する中空の外管202と、外カラーまたはノブ204とを含む。
【0040】
外カラーまたはノブ204の近位端部は、内部に形成され、かつ外管アセンブリ200をハンドルアセンブリ110に選択的に固定するように、ハンドルアセンブリ110のバレル118のそれぞれの突起118cを選択的に受容するように構成及び寸法決めされた、対向して配設された2つのJ字形状の切り込み204aを含む。
【0041】
外管アセンブリ200は、外カラー204内に配設されるように構成及び寸法決めされた内カラー206をさらに含む。内カラー206は、溶接、接着剤、摩擦嵌合等の任意の好適な手段を使用して、外管202の近位端部202aに機械的に固定される。
【0042】
外管アセンブリ200はまた、外カラー204と内カラー206との間に挟まれた付勢部材208を含む。
【0043】
内カラー206は、その側部に形成された長手方向に延びる溝または窓206aをさらに含む。ロックブロック210は、内カラー206の長手方向の溝または窓206a内に選択的に挿入するように提供される。使用時、ロックブロック210が内カラー206の長手方向の溝または窓206a内に挿入されると、ロックブロック210は、主駆動ロッド122の平坦な表面122eに対して着座するか、または接触し(図6、23、及び24を参照)、それにより第1の方向での回転を可能にし、外管アセンブリ200の外管202内に配設されたときに、主駆動ロッド122が第2の反対側の方向に回転することを抑制または防止する。
【0044】
ハンドルアセンブリ110は、外管アセンブリ200と同様に、例えば高級外科用ステンレス鋼等の生体適合性材料から、チタンから、または高強度のオートクレーブ可能なポリマー、熱可塑性プラスチック等から作製することができる。
【0045】
図18を参照すると、ハンドルアセンブリ110、主駆動アセンブリ120、及び外管アセンブリ200の組み立てが記載される。外管アセンブリ200の外カラーまたはノブ204は、外カラーまたはノブ204のJ字形状の切り込み204aの開口端部をハンドルアセンブリ110のバレル118の突起118cと整列させ、突起118cがJ字形状の切り込み204aに完全に受容されるまで、外管アセンブリ200及びハンドルアセンブリ110を接近させ、次に、例えば、バヨネット型接続によって、J字形状の切り込み204aの周りに半径方向に突起118cを前進させるように、ハンドルアセンブリ110に対して外管アセンブリ200を回転させることにより、ハンドルアセンブリ110のバレル118のノーズ部118bに接続される。
【0046】
外管アセンブリ200がハンドルアセンブリ110に接続された状態で、かつ端部キャップ119がバレル118から取り外された状態で、トリガー114は、トリガー114の作動端部114aがバレル118の孔118aを閉塞しなくなるまで、旋回軸116の周りを移動または旋回する。トリガー114がそのように位置付けられた状態で、主駆動ロッド122の遠位端部122b(図2)は、バレル118の開口近位端部を介してバレル118の孔118a内に挿入される。主駆動アセンブリ120は、主駆動アセンブリ120のフランジ122cがバレル118の孔118a内に位置付けられるまで、バレル118の孔118aを通して、かつ外管アセンブリ200を通して、前進する。主駆動アセンブリ120のフランジ122cがバレル118の孔118a内に位置付けられた状態で、トリガー114は、トリガー114の作動端部114aがバレル118の孔118a内に再度配設され、主駆動アセンブリ120のフランジ122cに隣接及び接触して配設されるまで、旋回軸116の周りを移動または旋回する。次に、端部キャップ119は、細長い延長部122dが孔119a内に入れ子になるように、細長い延長部122d上を前進し得る。細長い延長部122dが孔119a内に入れ子になった状態で、端部キャップ119は、その上をさらに前進し、主駆動アセンブリ120及びトリガー114の作動端部114aをハンドルアセンブリ110のバレル118に固定するように、バレル118に再接続される。下にさらに詳細に考察されるように、端部キャップ119は、クリップカートリッジアセンブリ300の取り付け及び取り外しを促進するように、バレル118の孔118a内に、かつそこから前進し得る。このように、細長い延長部122dは、孔119aとスライド可能に係合した状態を維持し、端部キャップ119が孔118aまたはバレル118内を前進または後退するとき、主駆動アセンブリ120を外管アセンブリ200と整列した状態に維持する。
【0047】
引き続き図1、2、及び7〜17を参照すると、外科用クリップアプライア100のクリップカートリッジアセンブリ300が示される。クリップカートリッジアセンブリ300は、外管アセンブリ200の遠位端部に選択的に装填可能または接続可能であるように、かつハンドルアセンブリ110のトリガー114の作動時に、下部の組織及び/または血管上へと装填された外科用クリップ「C」を発射し、かつ内部に形成するように作動されるように構成されている。各クリップカートリッジアセンブリ300は、特にサイズ決めされた外科用クリップのセット(例えば、比較的小さい外科用クリップ、比較的中位の外科用クリップ、または比較的大きい外科用クリップ)を装填され得る。
【0048】
クリップカートリッジアセンブリ300は、基部壁302aと、基部壁302aに支持された1対の離間した下側壁またはレール302bとを含む、クリップトレイ302を含む。基部壁302a及び下レール302bは、クリップチャネル302cを画定する(図11)。クリップチャネル302cは、複数の外科用クリップ「C」を内部にスライド可能に支持するように構成及び寸法決めされる。クリップトレイ302は、下側壁302bに支持された少なくとも1対の離間した上側壁またはレール302bをさらに含む。下レール302b及び上レール302bは、プッシャーバーチャネル302cを画定する(図11)。プッシャーバーチャネル302cは、カートリッジクリッププッシャーバー304を内部にスライド可能に支持するように構成及び寸法決めされる。
【0049】
クリップトレイ302は、基部壁302aから上に、側レール302b間の場所の下クリップチャネル302c内へと突出する、遠位に延びる弾性で撓み可能な指部302d(図13、15、及び17)の線形アレイを含む。下に考察されるように、最遠位の撓み可能な指部302dは、最遠位クリップ「C1」のバックスパンまたは頭冠と係合し、カートリッジクリッププッシャーバー304の離間した尖鋭部304d、304d間に入れ子になるように構成された単一の長方形の指部を形成する(図13)。下にさらに詳細に考察されるように、1対のチャネル302f(図17)は、最遠位の指部302dのいずれかの側部に配設または形成され、外科用クリップ「C」の全てが形成されたときに、クリッププッシャーバー304の離間した尖鋭部304d、304dの各々を選択的に受容し、かつそれと係合するように構成されている。図12、13、16、及び17に図示されるように、残りの近位の撓み可能な指部302dの各々は、外科用クリップ「C」のスタックの各残りのクリップのバックスパンの対向する近位端部と係合するように適合されたV字形状の構成を画定する。
【0050】
図11及び17に示すように、クリップトレイ302は、基部壁302aの近位端部から上に、かつ側レール302間の場所で下クリップチャネル302c内へと突出する、1対の離間した遠位に延びる弾性で撓み可能な尖鋭部302eをさらに含む。尖鋭部302eの各々は、最遠位クリップ「C1」のそれぞれの脚の表面とスライド可能に係合するように離間する。尖鋭部302eは、最遠位クリップ「C1」の脚と係合し、最遠位クリップ「C1」が1対の顎部320内へと装填されるときに、尖鋭部302eが最遠位クリップ「C1」の近位にある最遠位クリップ「C1」が尖鋭部302eを越えて遠位に前進することを防止する助けとなるように、各側レール302bに対して最遠位クリップ「C1」を摩擦的に押すように寸法決めされる。尖鋭部302eにより提供された付勢力は、最遠位クリップ「C1」がカートリッジクリッププッシャーバー304により遠位に促されたときに克服され、いったん最遠位クリップ「C1」が1対の顎部320内へと装填されると、尖鋭部302eの各々は、次のクリップ「C」がさらに前進することを防止するようにそれらの初期位置に戻る。
【0051】
図8〜15に示すように、クリップカートリッジアセンブリ300は、クリップトレイ302の1対の離間した上側壁またはレール302b図11)間及び内にスライド可能に配設されたカートリッジクリッププッシャーバー304を含む。下にさらに詳細に記載されるように、カートリッジクリッププッシャーバー304は、カートリッジプッシャーロッドまたは軸306の遠位端部と、またはそれにより係合可能である近位端部304aを含む。カートリッジクリッププッシャーバー304は、最遠位クリップ「C1」をクリップカートリッジアセンブリ300の1対の顎部320内へと装填するように、外科用クリップ「C」のスタックの最遠位クリップ「C1」と係合するように構成されたプッシャー304dを画定する遠位端部部分304bをさらに含む。上に記載されるように、プッシャー304dは、図11及び15に図示されるような、最遠位クリップ「C1」のバックスパンと係合するように構成された1対の離間した尖鋭部304d、304dを含む。
【0052】
図8、14、及び15に図示されるように、カートリッジクリッププッシャーバー304は、その遠位端部に形成された遠位ショルダーを含む長方形のプロファイルを画定する各指部304eを有する、遠位に延びる弾性で撓み可能な指部304eの線形アレイをさらに含む。使用時、カートリッジクリッププッシャーバー304が重なるか、またはクリップトレイ302の1対の離間した上レール302b間に配設されたとき、クリップトレイ302の撓み可能な指部302dの各々は、クリッププッシャーバー304がクリップトレイ302に対して近位位置にあるときに、撓み可能な指部302d、304eの各々が直列構成で配置されるように、カートリッジクリッププッシャーバー304の各撓み可能な指部304e間に軸方向に配設される。さらに、カートリッジクリッププッシャーバー304が重なるか、またはクリップトレイ302の1対の離間した上レール302b間に配設されたとき、カートリッジクリッププッシャーバー304の各撓み可能な指部304eは、撓み可能な指部304eの遠位ショルダーが外科用クリップ「C」のスタックを見当合わせするように、クリップトレイ302のクリップチャネル302cにわたって延びる。
【0053】
使用時、クリップトレイ302の近位の撓み可能な指部302dのV字形状の構成は、カートリッジクリッププッシャーバー304が遠位に駆動されたときに、撓み可能な指部304eの遠位ショルダーが外科用クリップ「C」のスタックの残りの外科用クリップの各々のバックスパンと係合するように、カートリッジクリッププッシャーバー304の各近位の撓み可能な指部304eが、近位の撓み可能な指部302dのV字形状内に入れ子になることを可能にする。
【0054】
図8、及び12〜17に示すように、クリップカートリッジアセンブリ300は、クリップトレイ302とカートリッジクリッププッシャーバー304との間に挟まれた外科用クリップ「C」のスタックをさらに含む。外科用クリップ「C」のスタックは、各外科用クリップ「C」の頭冠またはバックスパンがクリップトレイ302のそれぞれの撓み可能な指部302dの遠位に配設されるように、クリップトレイ302に支持されるか、またはその中に装填される。さらに、カートリッジクリッププッシャーバー304がクリップトレイ302に対して近位位置にあるとき、カートリッジクリッププッシャーバー304の各撓み可能な指部304eはまた、上に考察されるように、外科用クリップ「C」のスタックのそれぞれのクリップの頭冠またはバックスパンの近位に配設される。
【0055】
クリップカートリッジアセンブリ300は、10個の外科用クリップ「C」が装填され得るか、または実施形態において、クリップカートリッジアセンブリ300は、任意の数の外科用クリップ「C」が装填され得る。外科用クリップ「C」は、ステンレス鋼、チタン、または他の金属合金を含むが、これらに限定されない当業者に知られている材料から製作することができる。一実施形態では、外科用クリップ「C」のスタックの少なくとも最終外科用クリップは、クリップカートリッジアセンブリ300の最終外科用クリップが1対の顎部320の中に装填されたときに使用者に指示するために、特定の色で染められ得ることが企図される。
【0056】
いったん外科用クリップ「C」の全てがクリップトレイ302内に装填され、カートリッジクリッププッシャーバー304がそれに隣接して留置されると、クリップトレイ302で接続及び支持されるように構成及び適合されたチャネルカバー307(図8)は、クリップトレイ302の下レール302bと係合するようにスナップ留めされ得る。
【0057】
図8〜10、14、及び16を参照すると、クリップカートリッジアセンブリ300は、クリップトレイ302内にスライド可能に支持されたカートリッジプッシャーロッドまたは軸306を含む。カートリッジプッシャーロッド306は、カートリッジクリッププッシャーバー304の近位端部304aに接続された遠位端部と、駆動スレッド308に固定して接続された近位端部と、を含み、駆動スレッド308は、クリップトレイ302内にスライド可能に支持される。
【0058】
クリップカートリッジアセンブリ300は、カートリッジプッシャーロッド306の周りに配設され、かつ遠位停止ブロック312aと駆動スレッド308との間に挟まれた、付勢部材310を含む。近位停止ブロック312bは、駆動スレッド308の移動を制限するように、クリップトレイ302の近位端部の近くに提供される。カートリッジプッシャーロッド306の遠位端部は、カートリッジクリッププッシャーバー304の近位端部と係合するように、遠位停止ブロック312aを越えて遠位に延びる。
【0059】
動作時、下により詳細に記載されるように、ハンドルアセンブリ110のトリガー114が作動されると、トリガー114は、主駆動アセンブリ120の主駆動ロッド122及びロッカー126を作動させてロッカー126を軸方向に遠位方向に移動させる。主駆動アセンブリ120が遠位方向に移動されると、ロッカー126の遠位端部126bは、駆動スレッド308と係合、当接するか、またはその上に作用して駆動スレッド308を遠位方向に移動させる。駆動スレッド308が遠位方向に移動されると、駆動スレッド308は、カートリッジクリッププッシャーバー304上に作用してカートリッジクリッププッシャーバー304を遠位に前進させ、付勢状態への付勢部材310の圧縮を生じさせる。
【0060】
続けて図8〜10、14、及び16を参照すると、クリップカートリッジアセンブリ300は、クリップカートリッジアセンブリ300の外管314の管腔314a内に、クリップトレイ302に隣接して固定して支持された顎ブレード320を含む。顎ブレード320は、外管314内から突出するか、または遠位に延びる1対の顎部320aと、外管314の管腔314a内へと近位に延びる近位ステム320bと、を含む。顎ブレード320は、例えば、ステンレス鋼等の弾性材料から製作され、その1対の顎部320aが互いに離間するか、または互いに離れるように付勢されるように形成される。
【0061】
各顎部320aは、そこから突出し、かつ主駆動アセンブリ120の主駆動ロッド122が遠位に前進されたときに、第2の顎プッシャー132(図28A及び34)の遠位端部132bに提供されたV字形状のカム溝部132eにより係合されるように構成されたカム歯部またはくさび320cを含む。動作時、主駆動ロッド122が遠位に前進されると、主駆動ロッド122は、第1の顎プッシャー130の遠位端部130bが第2の顎プッシャー132の近位表面132dに接触するまで、第1の顎プッシャー130を遠位に促す。このように、第1の顎プッシャー130及び第2の顎プッシャー132は、最初に、その間に間隙が存在するように、互いに離間して配設される。その後、第1及び第2の顎プッシャー130、132の両方が、第2の顎プッシャー132のV字形状のカム溝部132eが1対の顎部320aのカム歯部320cと係合するように遠位に前進され、それにより1対の顎部320aの閉鎖または接近を生じる。このように、第1の顎プッシャー130は、1対の顎部320aに接近させることなく、遠位に前進され得る。
【0062】
顎ブレード320は、顎ブレード320が非接近状態にあるとき、外科用クリップ「C」を内部に受容するように、1対の顎部320a間にチャネルを画定する。
【0063】
上に簡潔に述べられているように、かつ図7及び8に示すように、クリップカートリッジアセンブリ300は、管腔314aを貫通して画定する外管314を含む。外管314は、クリップトレイ302、クリップカートリッジプッシャー304、カバー307、クリッププッシャーロッド306、駆動スレッド308、付勢部材310、顎ブレード320、及びその中の外科用クリップ「C」のスタックを動作可能に収容するように構成及び寸法決めされる。外管314の近位端部314bは、内部に形成された遠位に延びる溝部またはチャネル314cを画定する。
【0064】
概して、動作時、ハンドルアセンブリ110の主駆動ロッド122が遠位に前進されると、トリガー114の作動により、主駆動ロッド122は、カートリッジアセンブリ300の駆動スレッド308上に作用するようにロッカー126を前進させて駆動スレッド308を遠位方向に移動させる。駆動スレッド308が遠位方向に前進されると、駆動スレッド308は、カートリッジプッシャーロッド306上で、次に、カートリッジクリッププッシャーバー304上に作用して、量または距離「X」(例えば、約12mm)分、カートリッジクリッププッシャーバー304を遠位に前進させ、付勢状態への付勢部材310の圧縮を生じさせる。
【0065】
クリップカートリッジアセンブリ300のカートリッジクリッププッシャーバー304が遠位方向に移動されると、カートリッジクリッププッシャーバー304のプッシャー304dの離間した尖鋭部304d、304dは、最遠位クリップ「C1」のバックスパンと係合し、クリップカートリッジアセンブリ300から1対の顎部320a内への量または距離「X」分、最遠位クリップ「C1」を遠位に押す。
【0066】
上に述べられるように、最遠位クリップ「C1」の遠位移動は、クリップトレイ302の離間した尖鋭部302eの各々を圧縮し、最遠位クリップ「C1」を上述の1対の顎部320a内に装填することを可能にする。いったん最遠位クリップ「C1」が1対の顎部320a内に装填されると、尖鋭部302eは、その初期位置に戻り、最遠位クリップ「C1」の近位にあるクリップ「C」がさらに遠位に前進することを防止する。
【0067】
さらに、最遠位クリップ「C1」の遠位移動と同時に、クリップカートリッジアセンブリ300のカートリッジクリッププッシャーバー304が遠位方向に移動すると、カートリッジクリッププッシャーバー304の各指部304eの遠位ショルダーは、残りの外科用クリップ「C」のそれぞれの外科用クリップのそれぞれのバックスパンに対して当接し、また、量または距離「X」分、残りの外科用クリップ「C」を遠位方向に促す。その際、クリップトレイ302の指部302dは、撓み、残りの外科用クリップ「C」の各々が遠位に前進して、外科用クリップ「C」のスタックの各それぞれの外科用クリップを置換することを可能にする。いったんカートリッジクリッププッシャーバー304の遠位の前進が完了されると、外科用クリップ「C」のスタックの遠位の前進も完了される。いったん外科用クリップ「C」の残りのスタックのクリップがクリップトレイ302のそれぞれの指部302dを越えて遠位に前進すると、クリップトレイ302の指部302dは、その元の位置に跳ね返るか、または戻り、それにより各外科用クリップ「C」のその後の近位方向への任意の移動を防止する。
【0068】
カートリッジクリッププッシャーバー304は、各残りの外科用クリップ「C」がクリップトレイ302の次の隣接する弾性で撓み可能な指部302dを越えて、量または距離「X」分、遠位に前進されるまで、残りの外科用クリップ「C」を遠位に前進させる。
【0069】
最遠位クリップ「C1」を1対の顎部320a内に装填するための、量もしくは距離「X」分のカートリッジクリッププッシャーバー304の移動に続いて、解放もしくは反転特徴部220、例えば、外管アセンブリ200の外管202に提供された突起もしくはピンが、ロッカー126のカムランプ126c(図26)により係合または接触され、よって駆動スレッド308からロッカー126のピストン126bを係脱させて、遠位方向から近位方向へのクリップカートリッジプッシャーバー304の走行の方向の反転を生じさせる。外管202の反転特徴部220によるロッカー126の作動により、カートリッジクリッププッシャーバー304上に作用する遠位に配向された力が除去され、よって付勢部材310が自由に再拡張する。付勢部材310が自由に再拡張すると、付勢部材310は、駆動スレッド308を近位に促すか、または移動させ、それによりカートリッジクリッププッシャーバー304を近位に後退させる。
【0070】
カートリッジクリッププッシャーバー304が近位方向に移動されると、その指部304eの近位表面が、残りの外科用クリップ「C」のバックスパンの遠位表面に対して当接して、また、残りの外科用クリップ「C」を近位方向に促す。カートリッジクリッププッシャーバー304の指部304eは、各残りの外科用クリップ「C」が、クリップトレイ302のそれぞれの弾性で撓み可能な指部302dのそれぞれの遠位端部と接触するように、「X」未満の量または距離(例えば、「X−Y」)分、後退されるまで、残りの外科用クリップ「C」を近位に後退させ、残りの外科用クリップ「C」のさらなる近位の後退を阻止または停止させると同時に、カートリッジクリッププッシャーバー304は、その最近位位置、例えば、量または遠位の「X」へと近位に移動し続ける。
【0071】
カートリッジクリッププッシャーバー304が同時に近位に引き込まれ続けると、プッシャー304dの離間した尖鋭部304d、304d及びカートリッジクリッププッシャーバー304の指部304eは、カートリッジクリッププッシャーバー304が最近位位置に戻るまで、上に、かつ残りの外科用クリップ「C」の各々上で撓む。
【0072】
クリップカートリッジアセンブリ300に少なくとも1つのクリップ「C」が充填されたとき、かつカートリッジクリッププッシャーバー304が最近位位置にあるとき、カートリッジクリッププッシャーバー304の最遠位端部に配設されたノーズ部304g(図28)は、最遠位の外科用クリップ「C1」のバックスパンの上面に向かって付勢され、かつこれにより支持され、プッシャー304dの離間した尖鋭部304d、304dの各々がクリップトレイ302の1対のチャネル302fと係合するか、またはこれに進入することを防止する。
【0073】
上に記載されるように、ハンドルアセンブリ110に接続された外管アセンブリ200、及びハンドルアセンブリ及び外管アセンブリ200内に装填された主駆動アセンブリ120を有する、図19、20、及び37〜39を引き続き参照すると、クリップカートリッジアセンブリ300は、主駆動アセンブリ120の遠位端部に、かつ外管アセンブリ200の遠位端部に、選択的に接続され得る。
【0074】
概して、完全に組み立てられたクリップカートリッジアセンブリ300を有する、図37〜39を参照すると、主駆動アセンブリ120の遠位端部は、クリップカートリッジアセンブリ300の外管314の近位端部314b内に挿入され、クリップカートリッジアセンブリ300は、外管アセンブリ200の外管202の近位端部202aに提供された位置合わせリブ202cがクリップカートリッジアセンブリ300の外管314のチャネル314c(図29を参照)と整列し、かつこれに進入するまで、ハンドルアセンブリ110に向かって接近される。この時点で、第1の顎プッシャー130は、第1の顎プッシャー130の近位端部130aの外側部から横方向に延びる1対のタブ134が、クリップカートリッジアセンブリ300の外管314内に画定されたそれぞれの窓316(図39を参照)へと延びるように、最近位位置にある。このように、第1の顎プッシャー130の近位端部130aは、主駆動ロッド122の球形状のタブ122fを、第1の顎プッシャー130内に画定されたポケット136内に受容することができる離間状態まで拡張し得る。その後、クリップカートリッジアセンブリ300は、スナップフィット接続、または例えば、戻り止め、リップ、またはウィング等の当業者に知られているいくつかの他の接続配置により、外管アセンブリ200に摩擦的に保持され得るか、または固定され得る。1つの例示的な実施形態において、タブ202dは、外管アセンブリ200の外管202の外側部から突出し、クリップカートリッジアセンブリ300が外管アセンブリ200及びハンドルアセンブリ110に着脱可能に固定されるように、クリップカートリッジアセンブリ300の外管314内に形成されたそれぞれの窓314dへと延びる。
【0075】
この時点で、ねじ付き端部キャップ119は、主駆動ロッド122の細長い延長部122dが孔119aの内側表面に当接して、主駆動ロッド122が遠位に促されるように、バレル118の孔118a内に前進される(図38)。このように、主駆動ロッド122が遠位に促されるように、第1の顎プッシャー130は、1対のタブ134が外管314の窓316から外されるように、同様に遠位に促される(図39)。1対のタブ134が窓316から外されると、それぞれの1対のタブの各々は、外管314の内側表面(図示せず)に接触し、それにより第1の顎プッシャー130の近位端部130aを接近位置まで圧縮させ、球形状のタブ122fを内部に捕捉する。このように、主駆動ロッド122及び第1の顎プッシャー130の両方は、主駆動ロッドが前進または後退されたときに、第1の顎プッシャー130が同様に前進または後退されるように、一体となって動作する。クリップカートリッジアセンブリ300を外管アセンブリ200から取り外すために、図40〜42に図示されるように、上記の手順を逆に行ってもよい。
【0076】
図1〜20B、及び37〜42を継続的に参照し、かつ図21〜36をさらに特に参照すると、クリップアプライア100の例示的な動作モードが、示され、かつ記載される。図27〜29に示すように、クリップアプライア100は、外管アセンブリ200の遠位端部及び主駆動アセンブリ120の遠位端部に接続されたクリップカートリッジアセンブリ300と共に図示される(上に記載されるように)。
【0077】
図30を参照すると、トリガー114が旋回軸116の周りを時計回りの方向に圧搾または旋回されると、トリガー114の作動端部114aは、ハンドルアセンブリ110の主駆動ロッド122の近位端部と係合し、それにより戻り圧縮ばね124の付勢力に対して主駆動ロッド122を遠位に促す。トリガー114が圧搾されると、トリガー114の作動端部114aは、戻り圧縮ばね124も圧縮する。ハンドルアセンブリ110の主駆動ロッド122が遠位に前進されると、トリガー114の作動により、主駆動ロッド122は、カートリッジアセンブリ300の駆動スレッド308上に作用するようにロッカー126を前進させ、上に記載されるように、駆動スレッド308を遠位方向に移動させ、カートリッジクリッププッシャーバー304を遠位方向に移動させる。
【0078】
カートリッジクリッププッシャーバー304が遠位方向に移動されると、そのプッシャー304dは、最遠位クリップ「C1」のバックスパンと係合し、クリップカートリッジアセンブリ300から、1対の顎部320aへと、最遠位クリップ「C1」を遠位に押す。
【0079】
さらに、最遠位クリップ「C1」の遠位移動と同時に、クリップカートリッジアセンブリ300のカートリッジクリッププッシャーバー304が遠位方向に移動すると、残りの外科用クリップ「C」、主駆動ロッド122、及び第1の顎プッシャー130も、遠位方向に移動される。1対の顎部320a内への最遠位クリップ「C1」の装填に続いて、図32及び33に示すように、ロッカー126のカムランプ126cは、外管アセンブリ200の解放または反転特徴部220と当接または係合して、ロッカー126を旋回ピン127の周りで旋回させ、それによりロッカー126のピストン126bを駆動スレッド308から係脱させ、遠位方向から近位方向へのクリップカートリッジプッシャーバー304の走行の方向の反転を生じさせる。
【0080】
カートリッジクリッププッシャーバー304が近位方向に移動されると、カートリッジクリッププッシャーバー304は、残りの外科用クリップ「C」上に作用し、残りの外科用クリップ「C」を近位方向にも促す。特に、カートリッジクリッププッシャーバー304の指部304eは、各残りの外科用クリップ「C」が、クリップトレイ302のそれぞれの弾性で撓み可能な指部302dのそれぞれの遠位端部と接触するように後退されるまで、残りの外科用クリップ「C」を近位に後退させ、残りの外科用クリップ「C」のさらなる近位の後退を阻止または停止させると同時に、カートリッジクリッププッシャーバー304は、その最近位位置へと近位に移動し続ける。
【0081】
カートリッジクリッププッシャーバー304がその最近位位置に戻ると、トリガー114の継続的な圧搾により、第1の顎プッシャー130と共に主駆動ロッド122を遠位方向に前進させ続ける。トリガー114がさらに圧搾されると、第1の顎プッシャー130は、第2の顎プッシャー132に当接し、第2の顎プッシャー132を遠位方向に促す。トリガー114は、第2の顎プッシャー132のV字形状のカム溝部132eが1対の顎部320aのカム歯部320cと係合して、1対の顎部320aを閉鎖し、それと共に装填された最遠位クリップ「C1」を形成するまで、主駆動ロッド122、第1の顎プッシャー130、及び第2の顎プッシャーがその最遠位位置(例えば、約17mmの全体的な遠位の前進)に達するように、さらに圧搾される。
【0082】
最遠位クリップ「C1」の形成に続いて、トリガー114が解放され得、それにより戻り圧縮ばね124は、フランジ122c上に作用するように再拡張し、主駆動ロッド122、第1の顎プッシャー130、及び第2の顎プッシャー132の各々がその最近位位置に戻されるまで、主駆動ロッド122ならびに第1及び第2の顎プッシャー130、132を近位方向に移動させることが可能になる。このように、図34及び35を参照すると、第1の顎プッシャー130が近位位置に戻されると、その遠位端部130bに配設されたバーブ130cは、第2のプッシャーバー132の近位端部132aに配設された対応するバーブ132cと係合する。バーブ132cは、バーブ132cと近位表面132dとの間に間隙が存在するように、第2の顎プッシャー132に配設され、それにより第2の顎プッシャー132の移動に影響を与えることなく、第1の顎プッシャー130が近位及び遠位方向に走行することを可能にする。
【0083】
主駆動ロッド122がその最近位位置に戻されたとき、ロッカー126のカムランプ126cは、外管アセンブリ200の解放または反転特徴部220の近位に移動され、それによりロッカーのピストン126bがクリップカートリッジアセンブリ300の駆動スレッド308との軸方向の見当合わせに戻るように、ロッカー126の近位端部126a上に作用する付勢部材の板ばね128がロッカー126を旋回させる。
【0084】
さらに、主駆動ロッド122、よって第1の顎プッシャー130及び第2の顎プッシャー132がその最近位位置に戻されると、第2の顎プッシャー132のV字形状のカム溝部132eは、1対の顎部320aのカム歯部320cから後退され、かつこれと係合し、それにより1対の顎部320aがそれ自体の弾性バイアスの結果として開口することを可能にする。
【0085】
必要に応じて、外科用クリップ「C」の全てが形成されるまで、上述の動作を繰り返すことができる。
【0086】
外科用クリップアプライア100は、ロックアウト機構を備え得、外科用クリップアプライア100は、いったん外科用クリップ「C」の全てが発射されると作動することができない。例示のみによって、1つのそのようなロックアウト機構は、いったんクリップ「C」のスタックの最後のクリップが形成され、カートリッジクリッププッシャーバー304が最近位位置まで後退されると、クリップトレイ302(図28A)の1対のチャネル302fに進入し、かつこれと係合する、プッシャー304dの離間した尖鋭部304d、304dを含み得る。いったんプッシャー304dの離間した尖鋭部304d、304dがクリップトレイ302の1対のチャネル302fと係合されるか、またはその中に配設されると、カートリッジクリッププッシャーバー304の任意の遠位移動が、例えば、上述のトリガー114の作動時に、開始される。
【0087】
使用時、上述の外科用クリップアプライア100は、異なる外科用クリップカートリッジアセンブリ300を外管アセンブリ200に装填することができる。特に、クリップアプライア100には、第1の大きさを有する外科用クリップ「C」のスタックが装填された外科用クリップカートリッジアセンブリ300、または第1の大きさとは異なる第2の大きさを有する外科用クリップ「C」のスタックが装填された外科用クリップカートリッジアセンブリ300が装填され得る。
【0088】
このように、使用者または外科医は、行われる特定の外科処置に応じて、特定の大きさの外科用クリップが装填された外科用クリップカートリッジアセンブリ300を装填し得る。さらに、外科処置中に、異なる大きさの外科用クリップを使用する必要が生じた場合、使用者または外科医は、外管アセンブリ200に装填された外科用クリップカートリッジアセンブリ300を取り出すか、または取り外し得、次に、新たな外科用クリップカートリッジアセンブリ300(装填されない外科用クリップカートリッジアセンブリ300と比較して、外科用クリップの異なる大きさのスタックを内部に有する)を外管アセンブリ200に装填し得る。
【0089】
さらに、本開示によると、ハンドルアセンブリ110及び外管アセンブリ200は、適切な洗浄、消毒、加圧滅菌等の後に再使用されてもよく、クリップカートリッジアセンブリ300は、その完全な及び/または部分的な使用後に配設される。
【0090】
また、本開示によると、外科用クリップアプライア100と、第1の大きさを有する外科用クリップのスタックが装填された少なくとも第1のセットのクリップカートリッジアセンブリ及び第1の大きさとは異なる第2の大きさを有する外科用クリップのスタックが装填された第2のセットのクリップカートリッジアセンブリを含む複数のクリップカートリッジアセンブリ300とを含む外科用キットが提供され得ることがさらに企図される。本キットは、アセンブリまたは外科用クリップアプライア100、外科用クリップアプライア100の使用、及び使用後の外科用クリップアプライアアセンブリ100の処理についての指示と、単一のハンドルアセンブリ110、単一の外管アセンブリ200、単一のクリップカートリッジアセンブリ300を含む外科用クリップアプライア100と、それを保持するように構成された包装体、容器、または箱と、を含み得る。
【0091】
本明細書に記載されるクリップアプライア等の外科用器具は、ロボット外科システム及び「遠隔手術」と一般的に称されるものと連動するようにも構成され得る。かかるシステムは、様々なロボット要素を用いて外科医を支援し、外科用器具の遠隔動作(または部分的な遠隔動作)を可能にする。様々なロボットアーム、歯車、カム、滑車、電気的及び機械的モータ等が、このために用いられてもよく、一連の動作または処置中に外科医を支援するためのロボット外科システムを考慮して設計され得る。このようなロボットシステムは、遠隔運転可能システム、自動可撓性外科用システム、遠隔可撓性外科用システム、遠隔関節接合外科用システム、無線外科用システム、組み立て式または選択的構成可能遠隔動作外科用システム等を含み得る。
【0092】
ロボット外科システムは、手術室の隣または遠隔地に位置する1つ以上のコンソールと共に用いられ得る。この場合、外科医または看護師の1チームが、患者を手術に備えて準備し、本明細書に開示される器具のうちの1つ以上を用いてロボット外科システムを構成し得、同時に別の外科医(または外科医のグループ)が、ロボット外科システムを介してその器具を遠隔に制御する。理解され得るように、熟練した外科医は、外科医の遠隔コンソールを残すことなく複数の場所で複数の動作を実施することができ、これは経済的に有利であり、かつ患者または一連の患者に利益であり得る。
【0093】
外科用システムのロボットアームは、典型的には、コントローラによって1対のマスターハンドルに結合される。ハンドルは、本明細書に記載される実施形態のうちの1つ以上の使用を補完し得る任意のタイプの外科用器具(例えば、エンドエフェクタ、把持器具、メス、ハサミ等)の作業端部の対応する移動を生じるように外科医によって動かされ得る。マスターハンドルの移動は、作業端部が、外科医の操作する手によって実施される移動とは異なる、それよりも小さい、または大きい対応する移動を有するように見積もられ得る。倍率または歯車比は、操作者が、外科用器具(複数可)の作業端部の分解を制御できるように調整可能であり得る。
【0094】
マスターハンドルは、組織上への器具による圧力、組織温度、組織インピーダンス等の操作、切断、他の様式での処理による、様々な組織パラメータまたは条件、例えば、組織抵抗に関して外科医にフィードバックを提供するための様々なセンサを含み得る。理解され得るように、そのようなセンサは、実際の動作条件をシュミレーションする強化された触覚的なフィードバックを外科医に提供する。マスターハンドルは、繊細な組織操作または実際の動作条件を模倣するための外科医の能力をさらに強化する処置のための様々な異なる作動装置も含むことができる。
【0095】
図43を参照して、医療ワークステーションは概して、ワークステーション1000として示され、概して、複数のロボットアーム1002、1003、制御デバイス1004、及び制御デバイス1004に結合される動作コンソール1005を含み得る。動作コンソール1005は、特に3次元画像を表示するために設定され得るディスプレイデバイス1006、ならびに第1の動作モードでロボットアーム1002、1003を遠隔操作可能であり得る、人(図示されない)、例えば外科医による手動入力デバイス1007、1008を含み得る。
【0096】
ロボットアーム1002、1003の各々は、以下でさらに詳細に記載されるように、本明細書に開示される複数の実施形態のうちのいずれか1つに従って、接合部を通して接続される複数の部材、ならびに、例えばエンドエフェクタ1100を支持する外科道具「ST」がそこに取り付けられ得る取り付けデバイス1009、1011を含み得る。
【0097】
ロボットアーム1002、1003は、制御デバイス1004に接続される電気駆動部(図示されない)によって駆動され得る。制御デバイス1004(例えば、コンピュータ)は、ロボットアーム1002、1003、それらの取り付けデバイス1009、1011、及びこのため、外科道具(エンドエフェクタ1100を含む)が、手動入力デバイス1007、1008によって画定される移動に従って所望の移動を実行するように、具体的にはコンピュータプログラムによって駆動部を作動するように設定され得る。制御デバイス1004は、ロボットアーム1002、1003の移動及び/または駆動部の移動を調節するようにも設定され得る。
【0098】
医療ワークステーション1000は、エンドエフェクタ1100によって低侵襲的方法で処置される患者台1012に横たわっている患者1013に使用するために構成され得る。医療ワークステーション1000は、3つ以上のロボットアーム1002、1003、同様に制御デバイス1004に接続され、動作コンソール1005によって遠隔操作可能である追加のロボットアームも含み得る。医療器具または外科道具(エンドエフェクタ1100を含む)も追加のロボットアームに取り付けられ得る。医療ワークステーション1000は、例えば、その中に患者/生物1013及び/または解剖アトラスからの事前手術データを記憶する制御デバイス1004と特に結合されるデータベース1014を含み得る。
【0099】
例示的なロボット外科システムの構造及び動作についてのより詳細な考察について、2011年11月3日に出願された、米国特許公開第2012/0116416号、発明の名称「Medical Workstation」を本明細書で参照し、その全体的な内容が、参照により本明細書に組み込まれる。
【0100】
その特殊かつ多様な閉鎖のストローク長さを有する1対の顎部を含む他の内視鏡用のアセンブリは、その1対の顎部に対する閉鎖のストローク長さを収容し、かつ一定のトリガーのストローク長さに適合させるために、本明細書に記載される駆動アセンブリのいずれかと同様に、駆動アセンブリを備え得ることが企図され、かつ本開示の範囲内にある。
【0101】
したがって、本開示の原則に従って構築された様々な内視鏡用のアセンブリは、複数の異なる製造に対する複数のプラットフォームにわたって様々な大きさ、材料、及び構成の外科用クリップを発射または形成または閉鎖することもできるように提供され得る。
【0102】
前述の説明は本開示の例示に過ぎないことを理解されたい。様々な代替案及び修正が、本開示を逸脱することなく、当業者によって考案され得る。したがって、本開示は、全てのそのような代替案、修正、及び相違を包含することが意図される。添付図面を参照して記載される実施形態は、本開示のある特定の例を示すことのみに提示される。上に記載される及び/または添付の特許請求の範囲のものとは実質的には異ならない他の要素、ステップ、方法、及び技法が、本開示の範囲内であることも意図される。
図1
図2
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図34
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図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43