(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記共通電圧線は、隣り合う2本の前記ゲート線の間に配設され、前記共通電圧線と前記2本の前記ゲート線との間の間隔は互いにほとんど等しいことを特徴とする、請求項2に記載の液晶表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面に基づき、本発明の一実施形態について本発明が属する技術分野において通常の知識を有する者が容易に実施できる程度に詳細に説明する。しかしながら、本発明は種々の異なる形態に実現可能であり、ここで説明する実施形態に限定されるものではない。
【0022】
図中、明確に表現するために、層、膜、板、領域等の厚さを拡大して示す。明細書全般に亘って同じ参照番号が付されている部分は、同じ構成要素であることを意味する。層、膜、領域、基板などの要素が他の要素の「上に」あるとしたとき、これは、他の部分の「直上に」ある場合だけではなく、これらの間に他の要素がある場合も含む。反対に、ある部分が他の部分の「真上に」あるとしたときには、これらの間に他の要素がないことを意味する。
【0023】
以下、
図1から
図3に基づき、本発明の一実施形態による液晶表示装置について説明する。
図1は、本発明の一実施形態による液晶表示装置の一部の画素を示す配置図であり、
図2Aは、
図1Aの液晶表示装置をIIA-IIA線に沿って切り取った断面図であり、
図2Bは、
図1Aの液晶表示装置をIIB-IIB線に沿って切り取った断面図である。また、
図3は、本発明の一実施形態による液晶表示装置の信号線のうちの一部の信号線の配置を示す図である。
【0024】
図1を参照すると、本発明の一実施形態による液晶表示装置は、隣り合う複数の画素PXA、PAB、PXCを備える。複数の画素PXA、PAB、PXCは異なる色を表示してもよく、複数の画素PXA、PAB、PXCは一つのドットDOTをなす。図示の実施形態において、一つのドットは3つの画素を有するが、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置によれば、一つのドットは3以上の画素を有していてもよい。
【0025】
複数の画素PXA、PAB、PXCは、ゲート線121と、共通電圧線131と、複数のデータ線171と、画素電極191及び共通電極270を備える。
【0026】
共通電圧線131は拡張部133を有し、共通電圧線131の拡張部133は共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186と重なり合う。接触孔186は、間隔材325と隣設される。
【0027】
接触孔186を間隔材325と隣設することにより、間隔材325と重なり合う遮光部材220を用いて、接触孔186を遮ることができる。このため、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を遮るためのさらなる遮光部材を形成しなくてもよい。したがって、液晶表示装置の開口率の低下なしに、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を形成することができる。
間隔材325は相対向する2枚の基板の間の間隔、すなわち、セルギャップを一定に調節する役割を果たす。
【0028】
共通電圧線131の拡張部133、共通接触孔186及び間隔材325は2以上のドットごとに一つずつ形成されていてもよい。具体的に、6以上の画素ごとに一つずつ形成されていてもよい。
図1Bを参照すると、間隔材325は画素行方向及び画素列方向に沿って2以上のドットごとに、具体的に、6以上の画素ごとに一つずつ形成されていてもよく、間隔材325が形成されている画素に共通電圧線131の拡張部133及び共通接触孔186が形成されていてもよい。
【0029】
このように、共通電圧線131の拡張部133を2以上のドットごとに一つずつ形成することにより、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186による液晶表示装置の開口率の低下を防ぐことができる。
【0030】
以下、
図1、
図2A及び
図2Bに基づき、本発明の一実施形態による液晶表示装置の1画素の構造についてより詳細に説明する。
【0031】
図1、
図2A及び
図2Bを参照すると、本発明の一実施形態による液晶表示装置は、相対向する下部表示板100及び上部表示板200と、これらの間に注入されている液晶層3と、を備える。
【0032】
まず、下部表示板100について説明する。
【0033】
透明ガラス製またはプラスチック製の第1絶縁基板110の上にゲート線121及び共通電圧線131を有するゲート導電体が形成されている。
【0034】
ゲート線121は、ゲート電極124及び他の層または外部駆動回路との接続のための広いゲートパッド部(図示せず)を備える。ゲート線121は、アルミニウム(Al)やアルミニウム合金などのアルミニウム系金属、銀(Ag)や銀合金などの銀系金属、銅(Cu)や銅合金などの銅系金属、モリブデン(Mo)やモリブデン合金などのモリブデン系金属、クロム(Cr)、タンタル(Ta)及びチタン(Ti)などから作製されてもよい。しかしながら、ゲート線121は、物理的な性質が異なる少なくとも2つの導電膜を備える多重膜構造を有していてもよい。
【0035】
共通電圧線131は隣り合う2本のゲート線121の間に配設され、共通電圧線131と隣り合う2本のゲート線121の間の間隔は同一であっても良い。なお、間隔が同一であるとの定義には、間隔がほとんど等しいとの意味も含まれる。このため、共通電圧線131は、画素領域の上下二等分線と一致する領域に形成されていてもよい。
【0036】
共通電圧線131は、後述するデータ線171に沿って伸びている接続部132と、接続部132から拡張されている拡張部133と、を備える。
【0037】
共通電圧線131の拡張部133は、後述する共通接触孔186を介して共通電極270と接続される。
【0038】
共通電圧線131の接続部132及び拡張部133は複数の画素ごとに一つずつ形成されていてもよく、2以上のドットごとに一つずつ形成されていてもよい。具体的に、6以上の画素ごとに一つずつ形成されていてもよい。
【0039】
ゲート導電体121、131の上には、窒化ケイ素(SiNx)または酸化ケイ素(SiOx)などからなるゲート絶縁膜140が形成されている。ゲート絶縁膜140は、物理的な性質が異なる少なくとも2つの絶縁層を備える多層膜構造を有していてもよい。
【0040】
ゲート絶縁膜140の上には、非晶質シリコンまたは多結晶シリコンなどからなる半導体154が形成されている。半導体154は、酸化物半導体を備えていてもよい。
【0041】
半導体154の上には、抵抗性接触部材163、165が形成されている。抵抗性接触部材163、165は、リン(phosphorus)などのn型不純物が高濃度でドーピングされているn+水素化非晶質シリコンなどの物質から作製されてもよく、シリサイド(silicide)から作製されてもよい。抵抗性接触部材163、165は、対をなして半導体154の上に配置されてもよい。半導体154が酸化物半導体である場合、抵抗性接触部材163、165は省略可能である。
【0042】
抵抗性接触部材163、165及びゲート絶縁膜140の上には、ソース電極173を有するデータ線171と、ドレイン電極175を備えるデータ導電体と、が形成されている。
【0043】
データ線171は、他の層または外部駆動回路との接続のためのデータパッド部(図示せず)を備える。データ線171はデータ信号を伝達し、主として
図1Aの縦方向に伸びてゲート線121と交差する。
【0044】
このとき、データ線171は、液晶表示装置の最大の透過率を得るために折り曲げ状の第1折曲部171−1を有していてもよく、折曲部は画素領域の中間領域で遭遇してV字状を呈していてもよい。画素領域の中間領域には、第1折曲部171−1と所定の角度をなすように折り曲げられている第2折曲部171−2をさらに備えていてもよい。
【0045】
データ線171の第1折曲部171−1は、ゲート線121が伸びている方向と90°をなす縦基準線と約7°の角度をなすように折り曲げられていてもよい。画素領域の中間領域に配設される第2折曲部171−2は第1折曲部と約7°〜約15°の角度をなすようにさらに折り曲げられていてもよい。
【0046】
ソース電極173はデータ線171の一部であり、データ線171と同じ線の上に配置される。ドレイン電極175はソース電極173と並んで伸びるように形成されている。このため、ドレイン電極175はデータ線171の一部と並んでいる。
【0047】
ゲート電極124と、ソース電極173及びドレイン電極175は、半導体154と共に一つの薄膜トランジスター(thin-film-transistor;TFT)をなし、薄膜トランジスターのチャンネル(channel)は、ソース電極173とドレイン電極175との間の半導体154に形成される。
【0048】
本発明の実施形態による液晶表示装置は、データ線171と同じ線の上に配設されるソース電極173と、データ線171と並んで伸びているドレイン電極175と、を備えることにより、データ導電体が占める面積を広げなくても薄膜トランジスターの幅を広げることができ、これにより、液晶表示装置の開口率が増加される。
【0049】
しかしながら、本発明の他の実施形態による液晶表示装置の場合、ソース電極173とドレイン電極175は他の形態を有していてもよい。たとえば、ソース電極173がデータ線171からドレイン電極175側に突出するように形成されていてもよい。
【0050】
データ線171とドレイン電極175は、モリブデン、クロム、タンタル及びチタンなどの耐火性金属(refractory metal)またはこれらの合金から作製されることが好ましく、耐火性金属膜(図示せず)と低抵抗導電膜(図示せず)を備える多重膜構造を有していてもよい。多重膜構造の例としては、クロムまたはモリブデン(合金)下部膜とアルミニウム(合金)上部膜との二重膜、モリブデン(合金)下部膜とアルミニウム(合金)中間膜とモリブデン(合金)上部膜との三重膜が挙げられる。しかしながら、データ線171とドレイン電極175は、これらに加えて、種々の金属または導電体から作製されてもよい。
【0051】
ドレイン電極175の一部及びゲート絶縁膜140の上には、画素電極191が形成されている。
【0052】
画素電極191は、データ線171の第1折曲部171−1及び第2折曲部171−2とほとんど並んだ一対の折曲辺(curved edge)を備える。
【0053】
画素電極191はドレイン電極175の一部を覆っており、その上に配置されてドレイン電極175と物理的・電気的に直接的に接続される。
【0054】
画素電極191は、多結晶、単結晶または非晶質のITO(Indium tin oxide)、または、IZO(Indium zinc oxide)などの透明な導電物質から作製されてもよい。
【0055】
データ導電体171、175及び露出された半導体154、並びに画素電極191の上には、保護膜(passivation layer)180が形成されている。
【0056】
保護膜180は、窒化ケイ素と酸化ケイ素などの無機絶縁物から作製される。しかしながら、保護膜180は有機絶縁物から作製されてもよく、表面が平らであってもよい。有機絶縁物の場合感光性(photosensitivity)を有していてもよく、その誘電定数(dielectric constant)は約4.0以下であってもよい。
【0057】
また、保護膜180は、有機膜の優れた絶縁特性を生かしながらも露出された半導体154部分に損傷が与えられないように下部無機膜と上部有機膜との二重膜構造を有していてもよい。
【0058】
保護膜180にはデータパッド部を露出させる接触孔(図示せず)が形成されており、保護膜180とゲート絶縁膜140には共通電圧線131の拡張部133を露出させる共通接触孔186が形成されている。
【0059】
保護膜180の上には共通電極270が形成されている。共通電極270は画素電極191と重なり合い、複数の枝電極271を備える。共通電極270は、多結晶、単結晶または非晶質のITO(indium tin oxide)またはIZO(indium zinc oxide)などの透明な導電物質から作製される。隣り合う画素に配設される共通電極270は互いに接続されている。
【0060】
共通電極270は、保護膜180及びゲート絶縁膜140に形成されている共通接触孔186を介して共通電圧線131の拡張部133と物理的・電気的に接続される。
【0061】
図示はしないが、共通電極270及び保護膜180の上には配向膜(alignment layer)が塗布されており、配向膜は水平配向膜であってもよく、一定の方向にラビングされている。
【0062】
以下、上部表示板200について説明する。
【0063】
透明ガラス製またはプラスチック製の第2絶縁基板210の上に遮光部材(light blocking member)220が形成されている。遮光部材220はブラックマトリックス(black matrix)とも呼ばれ、光漏れを防ぐ。
【0064】
また、第2絶縁基板210の上には、複数のカラーフィルター230が形成されている。カラーフィルター230は遮光部材220で取り囲まれた領域内にほとんど存在し、画素電極191列に沿って縦方向に長く伸びていてもよい。各カラーフィルター230は、赤色、緑色及び青色の三原色など基本色(primary color)のうちの一つを表示することができる。
【0065】
カラーフィルター230及び遮光部材220の上には、オーバーコート(overcoat)250が形成されている。オーバーコート250は(有機)絶縁物から作製されてもよく、カラーフィルター230が露出されることを防ぐとともに、平坦面を提供する。オーバーコート250は、省略可能である。
【0066】
下部表示板100と上部表示板200との間には、間隔材325が形成されている。
【0067】
間隔材325は、ゲート電極124と、半導体154と、ソース電極173及びドレイン電極175を備える薄膜トランジスターと重なり合う位置に形成されていてもよい。
【0068】
間隔材325は2以上のドットごとに一つずつ形成されていてもよい。具体的に、6以上の画素ごとに一つずつ形成されていてもよい。
【0069】
液晶層3は複数の液晶分子を含み、液晶分子はその長軸方向が表示板100、200に平行に配列されている。
【0070】
画素電極191はドレイン電極175からデータ電圧を印加され、共通電極270は共通電圧線131から所定の大きさの共通電圧を印加される。このとき、共通電極270は互いに接続されて、表示領域の外部に配設される共通電圧印加部から共通電圧を印加されるが、表示領域内で共通電圧線131から同じ大きさの共通電圧を印加されて、電圧降下などを防ぐことができる。
【0071】
データ電圧が印加された画素電極191は、共通電圧を印加される共通電極270と共に電場を生成することにより、2つの電極191、270の上に配設される液晶層3の液晶分子は電場の方向と平行な方向に回転する。このように決定された液晶分子の回転方向に応じて液晶層を通過する光の偏光が変化する。
【0072】
図2Bを参照すると、間隔材325は、薄膜トランジスターと重なり合う位置に形成されている。しかしながら、間隔材325を形成する工程で、所望の位置ではなく、隣り合う他の位置に形成されてもよく、外部の圧力により、間隔材325の位置が隣り合う領域に変化してもよい。したがって、間隔材325と重なり合う遮光部材220の幅は、間隔材325の幅よりも広く形成する。
【0073】
本発明の実施形態による液晶表示装置によれば、共通電圧線131の拡張部133と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を間隔材325に隣設することにより、間隔材325と重なり合う遮光部材220を用いて、接触孔186を遮ることができる。したがって、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を遮るためのさらなる遮光部材を形成しなくても、共通接触孔186を遮光部材220で遮ることができる。これにより、液晶表示装置の開口率の低下なしに、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を形成することができる。
【0074】
以下、
図3に基づき、本発明の一実施形態による液晶表示装置の信号線の配置について説明する。
図3は、本発明の一実施形態による液晶表示装置の信号線のうちの一部の信号線の配置を示す図である。
【0075】
図3を参照すると、本実施形態による液晶表示装置は、隣り合う2本のゲート線に配設され、順次に配設される第1画素行PX1と、第2画素行PX2と、第3画素行PX3と、第4画素行PX4と、を備える。また、隣り合って順次に配設される第1データ線171aと、第2データ線171bと、第3データ線171cと、第4データ線171dと、を備える。
【0076】
各画素行PX1、PX2、PX3、PX4には共通電圧線131が形成されている。
【0077】
第1画素行PX1に配設される共通電圧線131の接続部132と拡張部133は第1データ線171aと一部分重なり合う位置に形成されており、第2画素行PX2に配設される共通電圧線131の接続部132と拡張部133は第4データ線171dと一部分重なり合う位置に形成されており、第3画素行PX3に配設される共通電圧線131の接続部132と拡張部133は第3データ線171cと一部分重なり合う位置に形成されており、第4画素行PX4に配設される共通電圧線131の接続部132と拡張部133は第2データ線171bと一部分重なり合う位置に形成されている。
【0078】
このように、隣り合う画素行に配設される共通電圧線131の接続部132と拡張部133は異なるデータ線と一部分重なり合う位置に形成される。したがって、各データ線171a、171b、171c、171dと共通電圧線131とが重なり合う面積を均等に調節することができる。なお、均等には、同一のみならず、概ね均等である意味も含まれる。これにより、各データ線171a、171b、171c、171dと共通電圧線131との間のカップリングがほとんど一定になる。もし、共通電圧線131の接続部132及び拡張部133が単に一部のデータ線と重なり合うように形成されるならば、共通電圧線131の接続部132及び拡張部133と重なり合うデータ線と共通電圧線131の接続部132及び拡張部133と重なり合わないデータ線との間には、共通電圧線131と形成されるカップリングの大きさで差分が発生する。このようなカップリングの差分は縦筋模様などの表示品質の低下を来たす虞がある。
【0079】
図3では、順次に配置されている4つの画素行ごとに共通電圧線131の接続部132及び拡張部133が形成されると説明したが、本発明はこれに何ら限定されるものではなく、共通電圧線131の接続部132及び拡張部133は6以上の画素行ごとに一つずつ形成されてもよい。
【0080】
図3に示す信号線の配置は、本発明の一実施形態による液晶表示装置に関するものであり、本発明の他の実施形態による液晶表示装置によれば、データ線と共通電圧線との重合部分の配置は
図3とは異なる場合があり、データ線と共通電圧線との重合部分を液晶表示装置の全体に亘って均一に分布させるあらゆる場合が適用可能である。たとえば、一例であるが、第1画素行PX1に配設される共通電圧線131の接続部132と拡張部133は第1データ線171aと一部分重なり合う位置に形成されており、第2画素行PX2に配設される共通電圧線131の接続部132と拡張部133は第2データ線171bと一部分重なり合う位置に形成されており、第3画素行PX3に配設される共通電圧線131の接続部132と拡張部133は第3データ線171cと一部分重なり合う位置に形成されており、第4画素行PX4に配設される共通電圧線131の接続部132と拡張部133は第4データ線171dと一部分重なり合う位置に形成されてもよい。
【0081】
以下、
図4及び
図5に基づき、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置について説明する。
図4は、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置の一部の画素を示す配置図であり、
図5は、
図4の液晶表示装置をV-V線に沿って切り取った断面図である。
【0082】
図4及び
図5を参照すると、本実施形態による液晶表示装置は、
図1、
図2A及び
図2Bに基づいて説明した実施形態による液晶表示装置とほとんど同様である。なお、類似する構成要素についての具体的な説明は省略する。
【0083】
本発明の一実施形態による液晶表示装置は、隣り合う複数の画素PXA、PXB、PXCを備える。
【0084】
複数の画素PXA、PXB、PXCは、ゲート線121と、共通電圧線131と、複数のデータ線171と、画素電極191及び共通電極270を備える。
【0085】
共通電圧線131は拡張部133を有し、共通電圧線131の拡張部133は共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186と重なり合う。接触孔186は、間隔材325に隣設して形成される。
【0086】
接触孔186を間隔材325に隣設することにより、間隔材325と重なり合う遮光部材220を用いて、接触孔186を遮ることができる。このため、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を遮るためのさらなる遮光部材を形成しなくてもよい。したがって、液晶表示装置の開口率の低下なしに、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を形成することができる。
【0087】
間隔材325は、相対向する2枚の基板の間の間隔、すなわち、セルギャップを一定に調節する役割を果たす。
【0088】
共通電圧線131の拡張部133と、共通接触孔186及び間隔材325は、2以上のドットごとに一つずつ形成されてもよい。具体的に、6以上の画素ごとに一つずつ形成されてもよい。
【0089】
このように、共通電圧線131の拡張部133を2以上のドットごとに一つずつ形成することにより、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186による液晶表示装置の開口率の低下を防ぐことができる。
【0090】
間隔材325は、薄膜トランジスターと重なり合う位置に形成されている。しかしながら、間隔材325を形成する工程で、所望の位置ではなく、隣り合う他の位置に形成されてもよく、外部の圧力により、間隔材325の位置が隣り合う領域に変化してもよい。したがって、間隔材325と重なり合う遮光部材の幅は、間隔材325の幅よりも広く形成する。
【0091】
本発明の実施形態による液晶表示装置によれば、共通電圧線131の拡張部133と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を間隔材325に隣設することにより、間隔材325と重なり合う遮光部材を用いて、接触孔186を遮ることができる。このため、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を遮るためのさらなる遮光部材を形成しなくても、共通接触孔186を遮光部材220で遮ることができる。したがって、液晶表示装置の開口率の低下なしに、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を形成することができる。
【0092】
図4及び
図5を参照すると、
図1、
図2A及び
図2Bに基づいて説明した実施形態による液晶表示装置とは異なり、本実施形態による液晶表示装置は、共通電圧線131から延出した第1延長部134aと第2延長部134bをさらに備える。
【0093】
共通電圧線131の第1延長部134aは各データ線171を基準としてデータ線171の左側に配設され、第2延長部134bは各データ線171を基準としてデータ線171の右側に配設される。このように、データ線171の両側にデータ線171と重なり合う共通電圧線131の第1延長部134a及び第2延長部134bを形成すれば、データ線171の下方でデータ線171と重なり合う共通電圧線131の第1延長部134a及び第2延長部134bとデータ線171との間にカップリングが形成され、このようなカップリングにより、データ線171の上方でデータ線171と重なり合う共通電極270とデータ線171との間に形成されるカップリングの影響が低減される。したがって、データ線171と共通電極270との間の不要なカップリングの影響力を低減してデータ線171と共通電極270との間の不要なカップリングによる表示品質の低下を防ぐことができる。
【0094】
また、データ線171の両側に共通電圧線131の第1延長部134aと第2延長部134bを形成することにより、データ線171と重なり合う遮光部材の幅を小さく形成しながらも、データ線171と隣り合う部分で発生し得る光漏れを防ぐことができる。
【0095】
図1、
図2A及び
図2B、並びに
図3に基づいて上述した実施形態による液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態による液晶表示装置にいずれも適用可能である。
【0096】
以下、
図6から
図8に基づき、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置について説明する。
図6は、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置の一部の画素を示す配置図であり、
図7は、
図6の液晶表示装置をVII-VII線に沿って切り取った断面図であり、
図8は、
図6の液晶表示装置をVIII-VIII線に沿って切り取った断面図である。
【0097】
図6から
図8を参照すると、本実施形態による液晶表示装置は、
図1、
図2A及び
図2Bに基づいて説明した実施形態による液晶表示装置とほとんど同様である。なお、類似する構成要素についての具体的な説明は省略する。
【0098】
本発明の一実施形態による液晶表示装置は、隣り合う複数の画素PXA、PXB、PXCを備える。
【0099】
複数の画素PXA、PXB、PXCは、ゲート線121と、共通電圧線131と、複数のデータ線171と、画素電極191及び共通電極270を備える。
【0100】
共通電圧線131は拡張部133を有し、共通電圧線131の拡張部133は共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186と重なり合う。接触孔186は、間隔材325に隣設して形成される。
【0101】
接触孔186を間隔材325に隣設することにより、間隔材325と重なり合う遮光部材220を用いて、接触孔186を遮ることができる。このため、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を遮るためのさらなる遮光部材を形成しなくてもよい。したがって、液晶表示装置の開口率の低下なしに、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を形成することができる。
【0102】
間隔材325は、相対向する2枚の基板の間の間隔、すなわち、セルギャップを一定に調節する役割を果たす。
【0103】
共通電圧線131の拡張部133と、共通接触孔186及び間隔材325は、2以上のドットごとに一つずつ形成されていてもよい。具体的に、6以上の画素ごとに一つずつ形成されていてもよい。
【0104】
このように、共通電圧線131の拡張部133を2以上のドットごとに一つずつ形成することにより、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186による液晶表示装置の開口率の低下を防ぐことができる。
【0105】
間隔材325は、薄膜トランジスターと重なり合う位置に形成されている。しかしながら、間隔材325を形成する工程で、所望の位置ではなく、隣り合う他の位置に形成されてもよく、外部の圧力により、間隔材325の位置が隣り合う領域に変化してもよい。したがって、間隔材325と重なり合う遮光部材の幅は間隔材325の幅よりも広く形成する。
【0106】
本発明の実施形態による液晶表示装置によれば、共通電圧線131の拡張部133と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を間隔材325に隣設することにより、間隔材325と重なり合う遮光部材を用いて、接触孔186を遮ることができる。このため、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を遮るためのさらなる遮光部材を形成しなくても、共通接触孔186を遮光部材220で遮ることができる。したがって、液晶表示装置の開口率の低下なしに、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を形成することができる。
【0107】
図6から
図8を参照すると、
図1、
図2A及び
図2Bに基づいて説明した実施形態による液晶表示装置とは異なり、本実施形態による液晶表示装置は、共通電圧線131から延出した第3延長部135a及び第4延長部135b、並びに第5延長部135c及び第6延長部135dをさらに備える。
【0108】
共通電圧線131の第3延長部135aは各データ線171を基準としてデータ線171の左側に配設され、第4延長部135bは各データ線171を基準としてデータ線171の右側に配設され、第3延長部135a及び第4延長部135bは共通電圧線131からデータ線171に沿って上方に伸びている。共通電圧線131の第5延長部135cは各データ線171を基準としてデータ線171の左側に配設され、第6延長部135dは各データ線171を基準としてデータ線171の右側に配設され、第5延長部135c及び第6延長部135dはデータ線171に沿って下方に伸びている。
【0109】
共通電圧線131の第3延長部135aと共通電圧線131の第5延長部135cは一列に配置されておらず、共通電圧線131の第4延長部135bは共通電圧線131の第6延長部135dと一列に配置されていない。より具体的に、データ線171を基準として、第3延長部135aと第4延長部135bは左側に偏るように配置されており、第5延長部135c及び第6延長部135dは右側に偏るように配置されている。しかしながら、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置によれば、データ線171を基準として、第3延長部135a及び第4延長部135bは右側に偏るように配置され、第5延長部135c及び第6延長部135dは右側に偏るように配置されてもよい。
【0110】
第3延長部135aはデータ線171から離れており、第4延長部135bはデータ線171の右側でデータ線171と一部分重なり合う。第5延長部135cはデータ線171の左側でデータ線171と一部分重なり合い、第6延長部135dはデータ線171から離れている。このとき、第4延長部135bとデータ線171とが重なり合う部分の第1幅W1は、第5延長部135cとデータ線171とが重なり合う部分の第2幅W2に略等しくてもよい。
【0111】
しかしながら、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置によれば、第3延長部135aはデータ線171の左側でデータ線171と一部分重なり合い、第6延長部135dはデータ線171の右側でデータ線171と一部分重なり合い、このとき、第3延長部135aとデータ線171との重合部の幅は、第6延長部135dとデータ線171との重合部の幅に略等しくてもよい。
【0112】
このように、共通電圧線131から延出した第3延長部135a及び第4延長部135bの位置、並びに第5延長部135c及び第6延長部135dの位置を異ならせて形成することにより、共通電圧線131の第3〜第6延長部135a、135b、135c、135dとデータ線171を形成するときに、左右誤整列(misalign)が発生する場合であっても、共通電圧線131から延出した第3〜第6延長部135a、135b、135c、135dとデータ線171との重合面積を一定に維持することができる。
【0113】
より具体的に、もし、共通電圧線131の第3〜第6延長部135a、135b、135c、135dを基準として、データ線171が左側に移動すれば、共通電圧線131の第3延長部135aと第5延長部135cとの重合面積は広くなるが、共通電圧線131の第4延長部135bと第6延長部135dとの重合面積は狭くなる。なお、共通電圧線131の第3から第6延長部135a、135b、135c、135dを基準として、データ線171が左側にさらに移動して、データ線171が第5延長部135cとは重なり合わなくても、データ線171は第3延長部135aとは重なり合っていてもよい。
【0114】
これと同様に、もし、共通電圧線131の第3〜第6延長部135a、135b、135c、135dを基準として、データ線171が右側に移動すれば、共通電圧線131の第4延長部135bと第6延長部135dとの重合面積は広くなるが、共通電圧線131の第3延長部135aと第5延長部135cとの重合面積は狭くなる。なお、共通電圧線131の第3〜第6延長部135a、135b、135c、135dを基準として、データ線171が右側にさらに移動して、データ線171が第4延長部135bと重なり合わなくても、データ線171は第6延長部135dとは重なり合っていてもよい。
【0115】
また、データ線171の両側に共通電圧線131の第3〜第6延長部135a、135b、135c、135dを形成すれば、データ線171の下方でデータ線171と重なり合う共通電圧線131の第3〜第6延長部135a、135b、135c、135dとデータ線171との間にカップリングが形成され、このようなカップリングにより、データ線171の上方でデータ線171と重なり合う共通電極270とデータ線171との間に形成されるカップリングの影響が低減される。したがって、データ線171と共通電極270との間の不要なカップリングの影響力を低減してデータ線171と共通電極270との間の不要なカップリングによる表示品質の低下を防ぐことができる。
【0116】
さらに、共通電圧線131から延出した第3延長部135a及び第4延長部135bの位置、並びに第5延長部135c及び第6延長部135dの位置を異ならせて形成することにより、共通電圧線131の第3〜第6延長部135a、135b、135c、135dとデータ線171を形成するとき、左右誤整列が発生する場合であっても、共通電圧線131から延出した第3〜第6延長部135a、135b、135c、135dとデータ線171との重合面積を一定に維持することができる。したがって、共通電圧線131とデータ線171との間のカップリング差による縦筋模様などの表示品質の低下を防ぐことができる。
【0117】
加えて、データ線171の両側に共通電圧線131の第1延長部134aと第2延長部134bを形成することにより、データ線171と重なり合う遮光部材の幅を小さく形成しながらも、データ線171と隣り合う部分で発生し得る光漏れを防ぐことができる。
【0118】
図1、
図2A及び
図2B、並びに
図3に基づいて上述した実施形態による液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態による液晶表示装置にいずれも適用可能である。
【0119】
以下、
図9から
図11に基づいて、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置について説明する。
図9は、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置の一部の画素を示す配置図であり、
図10は、
図9の液晶表示装置をX-X線に沿って切り取った断面図であり、
図11は、
図9の液晶表示装置をXI-XI線に沿って切り取った断面図である。
図9から
図11を参照すると、本実施形態による液晶表示装置は、
図1、
図2A及び
図2Bに基づいて説明した実施形態による液晶表示装置とほとんど同様である。なお、類似する構成要素についての具体的な説明は省略する。
【0120】
本発明の一実施形態による液晶表示装置は、隣り合う複数の画素PXA、PXB、PXCを備える。
【0121】
複数の画素PXA、PXB、PXCは、ゲート線121と、共通電圧線131と、複数のデータ線171と、画素電極191及び共通電極270を備える。
【0122】
共通電圧線131は拡張部133を有し、共通電圧線131の拡張部133は共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186と重なり合う。接触孔186は、間隔材325に隣設される。
【0123】
接触孔186を間隔材325に隣設することにより、間隔材325と重なり合う遮光部材220を用いて、接触孔186を遮ることができる。このため、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を遮るためのさらなる遮光部材を形成しなくてもよい。したがって、液晶表示装置の開口率の低下なしに、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を形成することができる。
【0124】
間隔材325は、相対向する2枚の基板の間の間隔、すなわち、セルギャップを一定に調節する役割を果たす。
【0125】
共通電圧線131の拡張部133と、共通接触孔186及び間隔材325は、2以上のドットごとに一つずつ形成されてもよい。具体的に、6以上の画素ごとに一つずつ形成されてもよい。
【0126】
このように、共通電圧線131の拡張部133を2以上のドットごとに一つずつ形成することにより、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186による液晶表示装置の開口率の低下を防ぐことができる。
【0127】
間隔材325は、薄膜トランジスターと重なり合う位置に形成されている。しかしながら、間隔材325を形成する工程で、所望の位置ではなく、隣り合う他の位置に形成されてもよく、外部の圧力により、間隔材325の位置が隣り合う領域に変化してもよい。したがって、間隔材325と重なり合う遮光部材の幅は間隔材325の幅よりも広く形成する。
【0128】
本発明の実施形態による液晶表示装置によれば、共通電圧線131の拡張部133と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を間隔材325に隣設することにより、間隔材325と重なり合う遮光部材を用いて、接触孔186を遮ることができる。このため、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を遮るためのさらなる遮光部材を形成しなくても、共通接触孔186を遮光部材220で遮ることができる。したがって、液晶表示装置の開口率の低下なしに、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を形成することができる。
【0129】
図9から
図11を参照すると、
図1、
図2A及び
図2Bに基づいて説明した実施形態による液晶表示装置とは異なり、本実施形態による液晶表示装置は、共通電圧線131から延出した第7延長部136aと第8延長部136bをさらに備える。
【0130】
共通電圧線131の第7延長部136aは各データ線171を基準としてデータ線171の左側に配設されて、データ線171に沿って上方に伸びており、第8延長部136bはデータ線171の右側に配設されて、データ線171に沿って下方に伸びている。しかしながら、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置によれば、第7延長部136aは各データ線171を基準としてデータ線171の右側に配設されて、データ線171に沿って下方に伸びており、第8延長部136bはデータ線171の左側に配設されて、データ線171に沿って上方に伸びていてもよい。
【0131】
このように、データ線171の両側にデータ線171と重なり合う共通電圧線131の第7延長部136a及び第8延長部136bを形成すれば、データ線171の下部でデータ線171と重なり合う共通電圧線131の第7延長部136a及び第8延長部136bとデータ線171との間にカップリングが形成され、このようなカップリングにより、データ線171の上部でデータ線171と重なり合う共通電極270とデータ線171との間に形成されるカップリングの影響が低減される。したがって、データ線171と共通電極270との間の不要なカップリングの影響力を低減してデータ線171と共通電極270との間の不要なカップリングによる表示品質の低下を防ぐことができる。
【0132】
また、データ線171と少なくとも一部分重なり合う共通電圧線131の第7延長部136a及び第8延長部136bを形成することにより、データ線171と重なり合う遮光部材の幅を小さく形成しながらも、データ線171と隣り合う部分で発生し得る光漏れを防ぐことができる。
【0133】
図1、
図2A及び
図2B、並びに
図3に基づいて上述した実施形態による液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態による液晶表示装置にいずれも適用可能である。
【0134】
以下、
図12から
図14に基づいて、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置について説明する。
図12は、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置の一部の画素を示す配置図であり、
図13は、
図12の液晶表示装置をXIII-XIII線に沿って切り取った断面図であり、
図14は、
図12の液晶表示装置をXIV-XIV線に沿って切り取った断面図である。
【0135】
図12から
図14を参照すると、本実施形態による液晶表示装置は、
図1、
図2A及び
図2Bに基づいて説明した実施形態による液晶表示装置とほとんど同様である。なお、類似する構成要素についての具体的な説明は省略する。
【0136】
本発明の一実施形態による液晶表示装置は、隣り合う複数の画素PXA、PXB、PXCを備える。
【0137】
複数の画素PXA、PXB、PXCは、ゲート線121と、共通電圧線131と、複数のデータ線171と、画素電極191及び共通電極270を備える。
【0138】
共通電圧線131は拡張部133を有し、共通電圧線131の拡張部133は共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186と重なり合う。接触孔186は、間隔材325に隣設される。
【0139】
接触孔186を間隔材325に隣設することにより、間隔材325と重なり合う遮光部材220を用いて、接触孔186を遮ることができる。このため、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を遮るためのさらなる遮光部材を形成しなくてもよい。したがって、液晶表示装置の開口率の低下なしに、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を形成することができる。
【0140】
間隔材325は、相対向する2枚の基板の間の間隔、すなわち、セルギャップを一定に調節する役割を果たす。
【0141】
共通電圧線131の拡張部133と、共通接触孔186及び間隔材325は、2以上のドットごとに一つずつ形成されてもよい。具体的に、6以上の画素ごとに一つずつ形成されてもよい。
【0142】
このように、共通電圧線131の拡張部133を2以上のドットごとに一つずつ形成することにより、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186による液晶表示装置の開口率の低下を防ぐことができる。
【0143】
間隔材325は、薄膜トランジスターと重なり合う位置に形成されている。しかしながら、間隔材325を形成する工程で、所望の位置ではなく、隣り合う他の位置に形成されてもよく、外部の圧力により、間隔材325の位置が隣り合う領域に変化してもよい。したがって、間隔材325と重なり合う遮光部材の幅は間隔材325の幅よりも広く形成する。
【0144】
本発明の実施形態による液晶表示装置によれば、共通電圧線131の拡張部133と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を間隔材325に隣設することにより、間隔材325と重なり合う遮光部材を用いて、接触孔186を遮ることができる。このため、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を遮るためのさらなる遮光部材を形成しなくても、共通接触孔186を遮光部材220で遮ることができる。したがって、液晶表示装置の開口率の低下なしに、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を形成することができる。
【0145】
図12から
図14を参照すると、
図1、
図2A及び
図2Bに基づいて説明した実施形態による液晶表示装置とは異なり、本実施形態による液晶表示装置における共通電圧線131と拡張部133とを接続する接続部132は、データ線171を基準として左側に配設される第1縦部137aと、データ線171を基準として右側に配設される第2縦部137bと、第1縦部137aと第2縦部137bとを接続する横部137cと、を備える。共通電圧線131から第2縦部137bが延出し、第2縦部137bから横部137cが延出し、横部137cから第1縦部137aが延出した後に、第1縦部137aから拡張部133が延出する。
【0146】
このように、共通電圧線131の接続部132を、データ線171を基準として左側に配設される第1縦部137aとデータ線171を基準として右側に配設される第2縦部137bと、第1縦部137aと第2縦部137bとを接続する横部137cと、を備えるように形成することにより、共通電圧線131の接続部132とデータ線171を形成するとき、左右誤整列が発生する場合であっても、共通電圧線131の接続部132とデータ線171との重合面積を一定に維持することができる。
【0147】
図1、
図2A及び
図2B、並びに
図3に基づいて上述した実施形態による液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態による液晶表示装置にいずれも適用可能である。
【0148】
図15及び
図16に基づいて、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置について説明する。
図15は、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置の一部の画素を示す配置図であり、
図16は、
図15の液晶表示装置をXVI-XVI線に沿って切り取った断面図である。
【0149】
図15及び
図16を参照すると、本実施形態による液晶表示装置は、
図1、
図2A及び
図2Bに基づいて説明した実施形態による液晶表示装置とほとんど同様である。なお、類似する構成要素についての具体的な説明は省略する。
【0150】
本発明の一実施形態による液晶表示装置は、隣り合う複数の画素PXA、PAB、PXCを備える。
【0151】
複数の画素PXA、PXB、PXCは、ゲート線121と、共通電圧線131と、複数のデータ線171と、画素電極191及び共通電極270を備える。
【0152】
共通電圧線131は拡張部133を有し、共通電圧線131の拡張部133は共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186と重なり合う。接触孔186は、間隔材325に隣設される。
【0153】
接触孔186を間隔材325に隣設することにより、間隔材325と重なり合う遮光部材220を用いて、接触孔186を遮ることができる。このため、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を遮るためのさらなる遮光部材を形成しなくてもよい。したがって、液晶表示装置の開口率の低下なしに、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を形成することができる。
【0154】
間隔材325は、相対向する2枚の基板の間の間隔、すなわち、セルギャップを一定に調節する役割を果たす。
【0155】
共通電圧線131の拡張部133と、共通接触孔186及び間隔材325は、2以上のドットごとに一つずつ形成されてもよい。具体的に、6以上の画素ごとに一つずつ形成されてもよい。
【0156】
このように、共通電圧線131の拡張部133を2以上のドットごとに一つずつ形成することにより、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186による液晶表示装置の開口率の低下を防ぐことができる。
【0157】
間隔材325は、薄膜トランジスターと重なり合う位置に形成されている。しかしながら、間隔材325を形成する工程で、所望の位置ではなく、隣り合う他の位置に形成されてもよく、外部の圧力により、間隔材325の位置が隣り合う領域に変化してもよい。したがって、間隔材325と重なり合う遮光部材の幅は間隔材325の幅よりも広く形成する。
【0158】
本発明の実施形態による液晶表示装置によれば、共通電圧線131の拡張部133と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を間隔材325に隣設することにより、間隔材325と重なり合う遮光部材を用いて、接触孔186を遮ることができる。このため、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を遮るためのさらなる遮光部材を形成しなくても、共通接触孔186を遮光部材220で遮ることができる。したがって、液晶表示装置の開口率の低下なしに、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を形成することができる。
【0159】
図15及び
図16を参照すると、
図1、
図2A及び
図2Bに基づいて説明した実施形態による液晶表示装置とは異なり、本実施形態による液晶表示装置は、共通電圧線131から延出した第9延長部138をさらに備える。
【0160】
共通電圧線131の第9延長部138は共通電圧線131からデータ線171に沿って上方及び下方に伸びており、第9延長部138の幅はデータ線171の幅よりも広くてもよい。
【0161】
このように、データ線171と重なり合う第9延長部138を形成すれば、データ線171の下方でデータ線171と重なり合う共通電圧線131の第9延長部138とデータ線171との間にカップリングが形成され、このようなカップリングにより、データ線171の上方でデータ線171と重なり合う共通電極270とデータ線171との間に形成されるカップリングの影響が低減される。したがって、データ線171と共通電極270との間の不要なカップリングの影響力を低減してデータ線171と共通電極270との間の不要なカップリングによる表示品質の低下を防ぐことができる。
【0162】
また、データ線171と重なり合う共通電圧線131の第9延長部138を形成することにより、データ線171と重なり合う遮光部材の幅を小さく形成しながらも、データ線171と隣り合う部分で発生し得る光漏れを防ぐことができる。
【0163】
図1、
図2A及び
図2B、並びに
図3に基づいて上述した実施形態による液晶表示装置の多くの特徴は、本実施形態による液晶表示装置にいずれも適用可能である。
【0164】
以下、
図17及び
図18に基づいて、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置について説明する。
図17は、本発明の他の一実施形態による液晶表示装置の一部の画素を示す配置図であり、
図18は、
図17の液晶表示装置をXVIII-XVIII線に沿って切り取った断面図である。
【0165】
図17及び
図18を参照すると、本実施形態による液晶表示装置は、
図1、
図2A及び
図2Bに基づいて説明した実施形態による液晶表示装置とほとんど同様である。なお、類似する構成要素についての具体的な説明は省略する。
【0166】
本発明の一実施形態による液晶表示装置は、隣り合う複数の画素PXA、PXB、PXCを備える。
【0167】
複数の画素PXA、PAB、PXCは、ゲート線121と、共通電圧線131と、複数のデータ線171と、画素電極191及び共通電極270を備える。
【0168】
共通電圧線131は拡張部133を有し、共通電圧線131の拡張部133は共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186と重なり合う。接触孔186は、間隔材325に隣設される。
【0169】
接触孔186を間隔材325に隣設することにより、間隔材325と重なり合う遮光部材220を用いて、接触孔186を遮ることができる。このため、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を遮るためのさらなる遮光部材を形成しなくてもよい。したがって、液晶表示装置の開口率の低下なしに、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を形成することができる。
【0170】
間隔材325は、相対向する2枚の基板の間の間隔、すなわち、セルギャップを一定に調節する役割を果たす。
【0171】
共通電圧線131の拡張部133と、共通接触孔186及び間隔材325は、2以上のドットごとに一つずつ形成されてもよい。具体的に、6以上の画素ごとに一つずつ形成されてもよい。
【0172】
このように、共通電圧線131の拡張部133を2以上のドットごとに一つずつ形成することにより、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186による液晶表示装置の開口率の低下を防ぐことができる。
【0173】
間隔材325は、薄膜トランジスターと重なり合う位置に形成されている。しかしながら、間隔材325を形成する工程で、所望の位置ではなく、隣り合う他の位置に形成されてもよく、外部の圧力により、間隔材325の位置が隣り合う領域に変化してもよい。したがって、間隔材325と重なり合う遮光部材の幅は間隔材325の幅よりも広く形成する。
【0174】
本発明の実施形態による液晶表示装置によれば、共通電圧線131の拡張部133と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を間隔材325に隣設することにより、間隔材325と重なり合う遮光部材を用いて、接触孔186を遮ることができる。このため、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を遮るためのさらなる遮光部材を形成しなくても、共通接触孔186を遮光部材220で遮ることができる。したがって、液晶表示装置の開口率の低下なしに、共通電圧線131と共通電極270とを接続するための共通接触孔186を形成することができる。
【0175】
図17及び
図18を参照すると、
図1、
図2A及び
図2Bに基づいて説明した実施形態による液晶表示装置とは異なり、本実施形態による液晶表示装置は、共通電圧線131と同じ層からなり、データ線171と重なり合う遮断層139をさらに備える。
【0176】
遮断層139は、データ線171に沿って上方及び下方に伸びている。
【0177】
このように、データ線171と重なり合う遮断層139を形成することにより、データ線171と重なり合う遮光部材の幅を小さく形成しながらも、データ線171と隣り合う部分で発生し得る光漏れを防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態について詳細に説明したが、本発明の権利範囲はこれに何ら限定されるものではなく、下記の特許請求の範囲において定義している本発明の基本概念を用いた当業者の種々の変形及び改良形態もまた本発明の権利範囲に属する。