特許第6643182号(P6643182)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6643182
(24)【登録日】2020年1月8日
(45)【発行日】2020年2月12日
(54)【発明の名称】治療器具温度情報管理装置
(51)【国際特許分類】
   A61C 19/00 20060101AFI20200130BHJP
【FI】
   A61C19/00 A
【請求項の数】10
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2016-99884(P2016-99884)
(22)【出願日】2016年5月18日
(65)【公開番号】特開2017-205298(P2017-205298A)
(43)【公開日】2017年11月24日
【審査請求日】2017年4月21日
【審判番号】不服2018-13412(P2018-13412/J1)
【審判請求日】2018年10月9日
(73)【特許権者】
【識別番号】000141598
【氏名又は名称】株式会社吉田製作所
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】特許業務法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】柳沼 哲也
(72)【発明者】
【氏名】後谷 好紀
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 貴文
(72)【発明者】
【氏名】工藤 啓一
【合議体】
【審判長】 内藤 真徳
【審判官】 芦原 康裕
【審判官】 寺川 ゆりか
(56)【参考文献】
【文献】 特開2015−142690(JP,A)
【文献】 特開2004−290265(JP,A)
【文献】 特開2011−182849(JP,A)
【文献】 特開2011−60176(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61C19/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
治療器具の温度に関する温度情報を管理する治療器具温度情報管理装置であって、
前記治療器具に設けられ、該治療器具の温度もしくは該治療器具の周囲温度を検出する温度センサ、および記憶部を有する無線タグと、
前記無線タグに対して読取りを行う読取手段と、
前記無線タグに対して非接触で電力を供給するワイヤレス給電装置と、を備え、
前記治療器具は、歯科用インスツルメントであり、
前記ワイヤレス給電装置は、滅菌装置または保管容器に付設されているとともに、前記滅菌装置または前記保管容器に前記治療器具が配置される場合に該治療器具における前記無線タグが電力供給を受けられる範囲内に設置されており、
前記ワイヤレス給電装置は、前記滅菌装置に付設されている場合、前記滅菌装置内に設置された送電用コイルと、前記滅菌装置の外部に設置された給電装置本体と、を有し、
前記無線タグは、前記温度センサの検出値に基づいて、前記温度情報を前記記憶部に記憶させることを特徴とする治療器具温度情報管理装置。
【請求項2】
治療器具の温度に関する温度情報を管理する治療器具温度情報管理装置であって、
前記治療器具に設けられ、該治療器具の温度もしくは該治療器具の周囲温度を検出する温度センサ、および前記温度センサの検出値に基づく前記温度情報を送信する送信部を有する無線タグと、
前記無線タグの外部に設けられた記憶部と、
前記無線タグに対して非接触で電力を供給するワイヤレス給電装置と、を備え、
前記治療器具は、歯科用インスツルメントであり、
前記ワイヤレス給電装置は、滅菌装置または保管容器に付設されているとともに、前記滅菌装置または前記保管容器に前記治療器具が配置される場合に該治療器具における前記無線タグが電力供給を受けられる範囲内に設置されており、
前記ワイヤレス給電装置は、前記滅菌装置に付設されている場合、前記滅菌装置内に設置された送電用コイルと、前記滅菌装置の外部に設置された給電装置本体と、を有し、
前記無線タグは、前記温度センサの検出値に基づいて、前記温度情報を送信して前記記憶部に記憶させることを特徴とする治療器具温度情報管理装置。
【請求項3】
前記無線タグは、前記温度センサの検出値が所定の温度範囲に達した場合に、前記温度情報を前記記憶部に記憶させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の治療器具温度情報管理装置。
【請求項4】
前記所定の温度範囲は、前記治療器具に対する滅菌処理における滅菌温度以上の温度範囲であることを特徴とする請求項3に記載の治療器具温度情報管理装置。
【請求項5】
前記温度情報は、前記治療器具に対して滅菌処理が行われた回数である滅菌回数を示す滅菌情報を含むことを特徴とする請求項4に記載の治療器具温度情報管理装置。
【請求項6】
前記温度情報は、前記治療器具に対して滅菌処理が行われた日時である滅菌日時を示す滅菌情報を含むことを特徴とする請求項4または請求項5に記載の治療器具温度情報管理装置。
【請求項7】
前記所定の温度範囲は、前記治療器具の保管に適していない温度範囲であることを特徴とする請求項3に記載の治療器具温度情報管理装置。
【請求項8】
前記温度センサの検出値が逐次前記記憶部に記憶されることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の治療器具温度情報管理装置。
【請求項9】
前記読取手段の少なくともアンテナが、前記歯科用インスツルメントを保持するための歯科治療装置のハンガーに設けられていることを特徴とする請求項1に記載の治療器具温度情報管理装置。
【請求項10】
前記読取手段は、通信ネットワークに接続されており、該通信ネットワークに接続されている情報処理装置との間で前記温度情報の通信を行うことを特徴とする請求項1に記載の治療器具温度情報管理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、治療器具の温度に関する温度情報を管理する治療器具温度情報管理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
歯科治療に用いられる治療器具であるエアタービンハンドピースやマイクロモータハンドピース等の歯科用インスツルメントは、患者の口腔内の歯等の患部の治療、処置等を行った後、再使用に備えて滅菌処理が行われる。
【0003】
歯科用インスツルメントの滅菌処理に関して、特許文献1には、「滅菌器310の近傍には、リーダライタ311が設けられ、ハンドピース111が備える無線タグTから、記録されている情報を読み取る。……管理手段180は、リーダライタ311でハンドピース111の識別情報を読み取った回数を当該ハンドピース111の滅菌回数としてハンドピース111の識別情報毎に管理情報記憶手段190に記録する。」と記載されている(段落[0063]−[0064]参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2015−142690号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、歯科用インスツルメント等の治療器具を加熱して滅菌する滅菌処理が実際に行われたことを認識するものではない。すなわち、特許文献1に記載の技術では、ハンドピース(治療器具)を滅菌器の近傍のリーダライタに近付けることで、治療器具が備える無線タグから識別情報を読み取ることによって、滅菌処理が行われたと認識される。
【0006】
したがって、特許文献1に記載の技術では、実際には滅菌処理が行われていなくても、治療器具を滅菌器の近傍に近付けるだけで滅菌処理が行われたと誤認識されるおそれがある。このように、加熱を伴う滅菌処理に関係して、治療器具の温度管理について改善の余地があった。
【0007】
本発明は、前記した事情に鑑みてなされたものであり、治療器具の温度に関する温度情報の管理を確実に行うことができる治療器具温度情報管理装置を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明は、治療器具の温度に関する温度情報を管理する治療器具温度情報管理装置であって、前記治療器具に設けられ、該治療器具の温度もしくは該治療器具の周囲温度を検出する温度センサ、および記憶部を有する無線タグと、前記無線タグに対して読取りを行う読取手段と、前記無線タグに対して非接触で電力を供給するワイヤレス給電装置と、を備え、前記治療器具は、歯科用インスツルメントであり、前記ワイヤレス給電装置は、滅菌装置または保管容器に付設されているとともに、前記滅菌装置または前記保管容器に前記治療器具が配置される場合に該治療器具における前記無線タグが電力供給を受けられる範囲内に設置されており、前記ワイヤレス給電装置は、前記滅菌装置に付設されている場合、前記滅菌装置内に設置された送電用コイルと、前記滅菌装置の外部に設置された給電装置本体と、を有し、前記無線タグは、前記温度センサの検出値に基づいて、前記温度情報を前記記憶部に記憶させることを特徴とする。
【0009】
このような構成では、治療器具としての歯科用インスツルメントに設けられた無線タグの温度センサの検出値に基づいて、歯科用インスツルメントの温度に関する温度情報が無線タグの記憶部に記憶される。これにより、例えば加熱して滅菌する滅菌処理が実際には行われていない歯科用インスツルメントの無線タグの記憶部に、滅菌処理が行われたことを示す情報を誤って記憶させることを防止できる。
したがって、個々の歯科用インスツルメントの温度に関する温度情報の管理を確実に行うことができる。
また、無線タグは、ワイヤレス給電装置からの電力供給によって、温度センサの検出値を得ることができる。したがって、無線タグを簡易かつコンパクトな構成にすることができる。また、無線タグは、ワイヤレス給電装置から電力供給を受けられる範囲内で、歯科用インスツルメントの温度に関する温度情報を記憶部に記憶させることが可能となる。
【0010】
また、本発明は、治療器具の温度に関する温度情報を管理する治療器具温度情報管理装置であって、前記治療器具に設けられ、該治療器具の温度もしくは該治療器具の周囲温度を検出する温度センサ、および前記温度センサの検出値に基づく前記温度情報を送信する送信部を有する無線タグと、前記無線タグの外部に設けられた記憶部と、前記無線タグに対して非接触で電力を供給するワイヤレス給電装置と、を備え、前記治療器具は、歯科用インスツルメントであり、前記ワイヤレス給電装置は、滅菌装置または保管容器に付設されているとともに、前記滅菌装置または前記保管容器に前記治療器具が配置される場合に該治療器具における前記無線タグが電力供給を受けられる範囲内に設置されており、前記ワイヤレス給電装置は、前記滅菌装置に付設されている場合、前記滅菌装置内に設置された送電用コイルと、前記滅菌装置の外部に設置された給電装置本体と、を有し、前記無線タグは、前記温度センサの検出値に基づいて、前記温度情報を送信して前記記憶部に記憶させることを特徴とする。
【0011】
このような構成では、治療器具としての歯科用インスツルメントに設けられた無線タグの温度センサの検出値に基づいて、歯科用インスツルメントの温度に関する温度情報が無線タグの外部に設けられた記憶部に記憶される。これにより、例えば加熱して滅菌する滅菌処理が実際には行われていない歯科用インスツルメントに対して滅菌処理が行われたことを示す情報を、外部の記憶部に誤って記憶させることを防止できる。
したがって、個々の歯科用インスツルメントの温度に関する温度情報の管理を確実に行うことができる。
また、無線タグは、ワイヤレス給電装置からの電力供給によって、温度センサの検出値を得ることができる。したがって、無線タグを簡易かつコンパクトな構成にすることができる。また、無線タグは、ワイヤレス給電装置から電力供給を受けられる範囲内で、歯科用インスツルメントの温度に関する温度情報を記憶部に記憶させることが可能となる。
【0012】
前記治療器具温度情報管理装置において、前記無線タグは、前記温度センサの検出値が所定の温度範囲に達した場合に、前記温度情報を前記記憶部に記憶させることが好ましい。
【0013】
このような構成では、温度センサの検出値が所定の温度範囲に達した場合に、治療器具に設けられた無線タグの記憶部に、必要な温度情報を記憶させることができる。これにより、所定の温度範囲に達していないときに温度情報を誤って記憶部に記憶させることを防止することができる。
【0014】
前記治療器具温度情報管理装置において、前記所定の温度範囲は、前記治療器具に対する滅菌処理における滅菌温度以上の温度範囲であることが好ましい。
【0015】
このような構成では、治療器具に対して加熱して滅菌する滅菌処理が行われたときに、該治療器具に設けられた無線タグの記憶部に、必要な温度情報を記憶させることができる。これにより、滅菌処理が実際には行われていない治療器具の無線タグの記憶部に、滅菌処理が行われたことを示す情報を誤って記憶させることを防止できる。したがって、必要な滅菌処理が施されていない治療器具が誤って使用されてしまうことを防止することが可能となる。
しかも、温度センサによって滅菌温度以上の温度範囲に達したことが検出されることによって自動的に、滅菌処理が行われたことを示す情報が無線タグの記憶部に記憶される。したがって、歯科医院のドクター等のユーザは、従来のように滅菌処理の前後に治療器具をリーダライタに近付けて無線タグに対する読取りを行わせる動作をわざわざ行う必要がなくなる。また、無線タグの記憶部への必要な温度情報の記憶漏れを防止することができる。
【0016】
前記治療器具温度情報管理装置において、前記温度情報は、前記治療器具に対して滅菌処理が行われた回数である滅菌回数を示す滅菌情報を含むことが好ましい。
【0017】
このような構成では、治療器具の滅菌回数が随時把握可能となる。したがって、個々の治療器具の滅菌回数の更新具合をチェックできる。また、個々の治療器具に対するメンテナンスの管理を行うことが可能となる。
【0018】
前記治療器具温度情報管理装置において、前記温度情報は、前記治療器具に対して滅菌処理が行われた日時である滅菌日時を示す滅菌情報を含むことが好ましい。
【0019】
このような構成では、治療器具の滅菌日時が随時把握可能となる。したがって、個々の治療器具の最新の滅菌日時をチェックできる。また、個々の治療器具に対するメンテナンスの管理を行うことが可能となる。
【0020】
前記治療器具温度情報管理装置において、前記所定の温度範囲は、前記治療器具の保管に適していない温度範囲であることが好ましい。
【0021】
このような構成では、治療器具の出荷後の輸送中や保管場所の周囲環境等が保管に適していない高温または低温の温度範囲である場合、無線タグの記憶部に、治療器具の保管に適していない温度であることを示す情報を記憶させることができる。また、治療器具の例えばモータ等の部品が異常発熱した場合も同様に、無線タグの記憶部に温度情報が記憶される。したがって、治療器具の性能低下時や定期的なメンテナンス時に、例えばメーカーサイドは、無線タグの記憶部に記憶されている温度情報を読み出すことによって不具合の原因究明に活用できる。これにより、治療器具の修理やメンテナンスをスムーズに実施することが可能となる。
【0022】
前記治療器具温度情報管理装置において、前記温度センサの検出値が逐次前記記憶部に記憶されることが好ましい。
【0023】
このような構成では、個々の治療器具について、時間経過に沿った温度履歴を管理することが可能となる。
【0030】
前記治療器具温度情報管理装置において、前記読取手段の少なくともアンテナが、前記歯科用インスツルメントを保持するための歯科治療装置のハンガーに設けられていることが好ましい。
【0031】
このような構成では、治療器具としての歯科用インスツルメントは、歯科治療に使用される際に歯科治療装置のハンガーに保持される。このため、少なくともアンテナがハンガーに設けられている読取手段が、歯科用インスツルメントに設けられた無線タグを読み取ることができる。これにより、歯科医院のドクター等のユーザは、歯科用インスツルメントの温度に関する温度情報を把握することが可能となる。したがって、例えば必要な滅菌処理が施されていない歯科用インスツルメントが誤って使用されてしまうことをより防止することができる。
【0032】
前記治療器具温度情報管理装置において、前記読取手段は、通信ネットワークに接続されており、該通信ネットワークに接続されている情報処理装置との間で前記温度情報の通信を行うことが好ましい。
【0033】
このような構成では、通信ネットワーク上の情報処理装置において、治療器具の温度に関する温度情報を把握することができる。また、治療器具の温度に関する温度情報を情報処理装置に保存することもできる。したがって、治療器具に関して、メンテナンス、故障、アドバイス等に関する種々の情報を情報処理装置から得ることができる。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、治療器具の温度に関する温度情報の管理を確実に行うことができる治療器具温度情報管理装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】本発明の一実施形態に係る治療器具温度情報管理装置が適用された歯科診療システムを模式的に示すブロック図である。
図2】無線タグの構成を模式的に示す図である。
図3】インスツルメントの温度に関する温度情報を管理する処理の概略の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を適宜省略する。
【0037】
図1は、本発明の一実施形態に係る治療器具温度情報管理装置50が適用された歯科診療システム100を模式的に示すブロック図である。
【0038】
図1に示すように、歯科診療システム100は、歯科医院内の診療室に設置された少なくとも1つの歯科治療装置101を備えている。また、歯科診療システム100は、治療器具としての歯科用インスツルメント(以下、単に「インスツルメント」ともいう)110に対して加熱して滅菌する滅菌処理を行う滅菌装置120を備えている。
【0039】
歯科治療装置101は、患者に歯科治療を施すための装置であって、ユニット本体111、ユニット本体111に設けられたハンガー112、ユニット本体111上のテーブル(図示せず)、患者用椅子(図示せず)等を主に備えている。
歯科治療装置101のハンガー112は、複数のインスツルメント110を個別に保持する複数のホルダ113(図1では一つのみ示す)を有している。
【0040】
インスツルメント110として、例えば、エアタービンハンドピース、マイクロモータハンドピース等が使用される。エアタービンハンドピースは、注水されながら圧縮空気の力によって切削工具を高速回転させて歯を研削するものである。また、マイクロモータハンドピースは、注水されながら電気モータの力によって切削工具を高速回転させて歯を研削するものである。ただし、エアモータによって駆動されるエアマチックハンドピースや、スケーラー等の他の種別のインスツルメントが使用されてもよい。
【0041】
滅菌装置120として、例えば高温高圧蒸気によるオートクレーブなど従来公知の滅菌器を用いることができる。滅菌装置120は、診療室又は他の部屋に設置されている。
【0042】
本実施形態の治療器具温度情報管理装置50は、インスツルメント110の温度に関する温度情報を管理する装置である。治療器具温度情報管理装置50は、インスツルメント110に設けられた無線タグ10と、無線タグ10との間で通信を行うリーダライタ20と、を備えている。リーダライタ20は、無線タグ10に対して、読取りを行う読取手段としての機能と、書込みを行う書込手段としての機能とを有している。
【0043】
無線タグ10は、インスツルメント110の例えば基端側(ホースとのジョイント部側)の外表面に設けられている。この無線タグ10の記憶部11b(図2参照)には、少なくともインスツルメント110の識別情報が予め書き込まれている。インスツルメント110の識別情報には、該インスツルメント110の種別(例えばエアタービンハンドピースであることを示す情報)が含まれる。
【0044】
図2は、無線タグ10の構成を模式的に示す図である。
無線タグ10は、無線通信を利用した非接触型の電子タグである。無線タグ10としては、例えばRFIDタグが使用され得る。
【0045】
図2に示すように、無線タグ10は、ICチップ11と、ICチップ11に接続されたアンテナ12とを備えている。ICチップ11は、無線タグ10全体の制御を行う制御部11aと、各種の情報を記憶する記憶部11bとを有している。制御部11aは、ここでは、CPUから構成されている。ただし、制御部11aは、ハードウエアで構成される制御回路であってもよい。アンテナ12は、コイルから構成されている。
【0046】
また、無線タグ10は、温度センサ13と、電池14とを備えている。温度センサ13は、インスツルメント110の温度もしくはインスツルメント110の周囲温度を検出する。温度センサ13は、滅菌装置120による滅菌処理における滅菌温度以上の温度(例えば150℃)を検出することが可能となっている。無線タグ10は、全体として例えば150〜200℃程度の耐熱性を有するように構成されている。ここで、電池14は、耐熱性の高い封止構造を有している。
【0047】
図1に示すように、リーダライタ20は、制御部(図示せず)を有するリーダライタ本体21と、リーダライタ本体21に接続されたアンテナ22とを備えている。
【0048】
リーダライタ20は、インスツルメント110を保持するための歯科治療装置101のハンガー112に設けられている。ここでは、複数のインスツルメント110にそれぞれ設けられた複数の無線タグ10に対応可能な一つのリーダライタ20がハンガー112に設けられている。この場合、リーダライタ20と無線タグ10との通信距離は、比較的長い適切な距離とされることが望ましい。ただし、複数のホルダ113の各々にリーダライタ20がそれぞれ設けられていてもよい。この場合、リーダライタ20と無線タグ10との通信距離は、比較的短い適切な距離とされることが望ましい。
【0049】
なお、リーダライタ20において、アンテナ22が、ハンガー112またはホルダ113に設けられていて、リーダライタ本体21が、ユニット本体111、ユニット本体111上のテーブル等、ハンガー112とは異なる場所に設けられていてもよい。
【0050】
また、図1の例では、別のリーダライタ20が、インスツルメント110の保管容器130に付設されている。ここでは、リーダライタ20は、保管容器130内に設置されているが、保管容器130の外部に隣設されていてもよい。あるいは、リーダライタ20において、アンテナ22が、保管容器130内に設置されていて、リーダライタ本体21が、保管容器130の外部に隣設されていてもよい。
【0051】
なお、リーダライタ20の設置場所は、特に限定されるものではない。リーダライタ20は、例えば、診療室におけるドクター等のユーザの机上に設置されていてもよく、滅菌装置120に付設されていてもよい。
【0052】
無線タグ10がリーダライタ20から出る電磁波を受信すると、電磁誘導の作用によって無線タグ10に電流が流れる。これにより、無線タグ10は、リーダライタ20と無線通信を行い、インスツルメント110に関する各種情報の読取りおよび/または書込み(以下、「リードライト)ともいう)を行うことが可能となっている。
【0053】
例えば、リーダライタ20は、無線タグ10に対して、インスツルメント110の使用履歴等の使用情報、インスツルメント110への注油履歴等の注油情報などの各種情報のリードライトを行うことができる。
また、本実施形態では、リーダライタ20は、無線タグ10に対して、インスツルメント110の温度に関する温度情報の読取りを行うことができる。
【0054】
無線タグ10は、温度センサ13の検出値が、所定の温度範囲に達した場合に、インスツルメント110の温度に関する温度情報を記憶部11bに記憶させるように構成されている。
【0055】
前記所定の温度範囲の一つとして、インスツルメント110に対する滅菌処理における滅菌温度(例えば134℃)以上の温度範囲が挙げられる。この場合、記憶部11bに記憶させる温度情報は、インスツルメント110の滅菌処理が行われたことを示す情報である。具体的には、温度情報は、インスツルメント110に対して滅菌処理が行われた回数である滅菌回数を示す滅菌情報を含む。また、温度情報は、インスツルメント110に対して滅菌処理が行われた日時である滅菌日時を示す滅菌情報を含むことが好ましい。さらに、温度情報は、インスツルメント110に対して滅菌処理が行われた時間である滅菌時間を示す滅菌情報を含むことが好ましい。
【0056】
また、前記所定の温度範囲の一つとして、インスツルメント110の保管に適していない低温および高温を示す温度範囲が挙げられる。この場合、記憶部11bに記憶させる温度情報には、例えば保管に適していない温度範囲における、温度センサ13の検出値、検出日時、継続時間等の保管情報が含まれる。
【0057】
本実施形態では、前記所定の温度範囲として、インスツルメント110に対する滅菌処理における滅菌温度以上の温度範囲と、インスツルメント110の保管に適していない低温および高温を示す温度範囲との両方が設定されている。
【0058】
図1に示すように、リーダライタ20は、通信ネットワークNWに接続されている。通信ネットワークNWは、有線LAN等の有線通信ネットワーク、無線LANやBluetooth(登録商標)等の無線通信ネットワーク、インターネットなどである。
【0059】
通信ネットワークNWには、前記した歯科治療装置101と、歯科医院内の診療室に設置された情報処理装置102とが接続されている。また、通信ネットワークNWには、インスツルメント110の修理やメンテナンスを受け付けるコールセンターに設置された情報処理装置103と、インスツルメント110を製造したメーカーに設置された情報処理装置104とが接続されている。これらの情報処理装置102〜104は、例えば一般的なパーソナルコンピュータ(PC)のほか、タブレット型PC等の携帯型の端末機器等であってもよい。さらに、通信ネットワークNWには、クラウドサーバ105が接続されている。
【0060】
リーダライタ20は、通信ネットワークNWに接続されている歯科治療装置101、情報処理装置102〜104、およびクラウドサーバ105との間で、注油情報等の各種情報の通信を行うことが可能となっている。
【0061】
以上のように構成された歯科診療システム100における治療器具温度情報管理装置50の動作について、図3を参照しながら説明する。
図3は、インスツルメント110の温度に関する温度情報を管理する処理の概略の手順を示すフローチャートである。
【0062】
図3に示すように、ステップS1では、インスツルメント110の温度が所定の温度範囲に達したか否かが判断される。すなわち、無線タグ10は、温度センサ13の検出値が、所定の温度範囲に達したか否かを判断する。
【0063】
ステップS1においてインスツルメント110の温度が所定の温度範囲に達していないと判断された場合(ステップS1でNo)、そのままの状態で待機する。一方、ステップS1においてインスツルメント110の温度が所定の温度範囲に達したと判断された場合(ステップS1でYes)、処理がステップS2に進む。
【0064】
ステップS2では、無線タグ10は、インスツルメント110の温度に関する温度情報を記憶部11bに記憶させる。
【0065】
具体的には、本実施形態では、まず、温度センサ13の検出値がインスツルメント110に対する滅菌処理における滅菌温度以上になった場合、無線タグ10は、温度情報として、前記した滅菌情報を記憶部11bに記憶させる。
【0066】
また、本実施形態では、温度センサ13の検出値がインスツルメント110の保管に適していない低温および高温を示す温度範囲に達した場合、無線タグ10は、温度情報として、前記した保管情報を記憶部11bに記憶させる。
【0067】
無線タグ10の記憶部11bに記憶された温度情報等の各種情報は、例えば該無線タグ10が設けられたインスツルメント110が歯科治療装置101のハンガー112に保持されることで、ハンガー112に設けられたリーダライタ20によって読み取られる。ここで、温度情報は、個々のインスツルメント110に対応した滅菌情報や保管情報であり、インスツルメント110の識別情報を含むものである。リーダライタ20によって読み取られた情報は、通信ネットワークNWを介して、歯科治療装置101、情報処理装置102〜104、およびクラウドサーバ105に伝送され、各装置の表示部に表示されたり、各装置の記憶部に保存されたりする。
【0068】
したがって、歯科医院のドクター等のユーザは、インスツルメント110の温度に関する温度情報を、歯科治療装置101や情報処理装置102の表示部に表示させて、確認することができる。また、インスツルメント110の温度に関する温度情報は、コールセンターに設置された情報処理装置103や、メーカーに設置された情報処理装置104にも表示されて、確認され得る。
【0069】
例えば、メーカーサイドは、歯科医院におけるインスツルメント110の温度に関して、情報処理装置104において状況を確認したり、情報処理装置104から歯科医院に設置された情報処理装置102にアナウンスを表示させたりすることができる。ここで、アナウンスとは、例えばメンテナンスや修理に関する情報や、適切な滅菌処理の仕方、部品交換に関する情報といったお知らせや、「営業マンに連絡してください。」といった告知が挙げられる。さらに、歯科医院でのインスツルメント110の温度情報を事前に把握し、故障する前に、メーカー等のサービスマンが歯科医院を訪問し、部品の調整や交換を行うことができる。その際に、事前に取得した情報によって、訪問前にサービスマンが必要な交換機材等を用意することができる。
【0070】
コールセンターは、インスツルメント110に不具合が生じたときに、歯科医院のドクター等のユーザからの電話を受け付けることができる。また、歯科医院のドクター等のユーザは、診療室に設置された情報処理装置102から、通信ネットワークNW上に設けられたコールセンターの情報処理装置103にクレーム等の情報を送ることができる。そして、コールセンターの情報処理装置103が、歯科医院の歯科治療装置101や情報処理装置102から、通信ネットワークNWを介して情報を得ることによって、コールセンターは、不具合に対して適切な対応を取ることができる。
【0071】
また、インスツルメント110の温度情報を通信ネットワークNW上にあるクラウドサーバ105に記憶して管理してもよい。このようにして、インスツルメント110の温度情報を各所において常に管理することが可能となる。
【0072】
前記したように、本実施形態の治療器具温度情報管理装置50は、インスツルメント110に設けられた無線タグ10と、無線タグ10に対して読取りを行う読取手段としてのリーダライタ20とを備えている。無線タグ10は、温度センサ13と、記憶部11bを有するICチップ11とを備えている。そして、無線タグ10は、温度センサ13の検出値に基づいて、インスツルメント110の温度に関する温度情報を記憶部11bに記憶させる。
【0073】
このような本実施形態では、インスツルメント110に設けられた無線タグ10の温度センサ13の検出値に基づいて、インスツルメント110の温度に関する温度情報が無線タグ10の記憶部に記憶される。これにより、例えば加熱して滅菌する滅菌処理が実際には行われていないインスツルメント110の無線タグ10の記憶部11bに、滅菌処理が行われたことを示す情報を誤って記憶させることを防止することができる。
したがって、個々のインスツルメント110の温度に関する温度情報の管理を確実に行うことができる。
【0074】
また、本実施形態によれば、温度センサ13の検出値が所定の温度範囲に達した場合に、インスツルメント110に設けられた無線タグ10の記憶部11bに、必要な温度情報を記憶させることができる。これにより、所定の温度範囲に達していないときに温度情報を誤って記憶部11bに記憶させることを防止することができる。
【0075】
また、本実施形態によれば、インスツルメント110に対して加熱して滅菌する滅菌処理が行われたときに、該インスツルメント110に設けられた無線タグ10の記憶部11bに、必要な温度情報を記憶させることができる。これにより、滅菌処理が実際には行われていないインスツルメント110の無線タグ10の記憶部11bに、滅菌処理が行われたことを示す情報を誤って記憶させることを防止できる。したがって、必要な滅菌処理が施されていないインスツルメント110が誤って使用されてしまうことを防止することが可能となる。
しかも、温度センサ13によって滅菌温度以上の温度範囲に達したことが検出されることによって自動的に、滅菌処理が行われたことを示す情報が無線タグ10の記憶部11bに記憶される。したがって、歯科医院のドクター等のユーザは、従来のように滅菌処理の前後にインスツルメント110をリーダライタに近付けて無線タグに対する読取りを行わせる動作をわざわざ行う必要がなくなる。また、無線タグ10の記憶部11bへの必要な温度情報の記憶漏れを防止することができる。
【0076】
また、本実施形態によれば、温度情報は、インスツルメント110に対して滅菌処理が行われた回数である滅菌回数を示す滅菌情報を含むため、インスツルメント110の滅菌回数が随時把握可能となる。したがって、個々のインスツルメント110の滅菌回数の更新具合をチェックできる。また、個々のインスツルメント110に対するメンテナンスの管理を行うことが可能となる。
【0077】
また、本実施形態によれば、温度情報は、インスツルメント110に対して滅菌処理が行われた日時である滅菌日時を示す滅菌情報を含むため、インスツルメント110の滅菌日時が随時把握可能となる。したがって、個々のインスツルメント110の最新の滅菌日時をチェックできる。また、個々のインスツルメント110に対するメンテナンスの管理を行うことが可能となる。
【0078】
また、本実施形態によれば、インスツルメント110の出荷後の輸送中や保管場所の周囲環境等が保管に適していない高温または低温の温度範囲である場合、無線タグ10の記憶部11bに、インスツルメント110の保管に適していない温度であることを示す情報を記憶させることができる。また、インスツルメント110の例えばモータ等の部品が異常発熱した場合も同様に、無線タグ10の記憶部11bに温度情報が記憶される。したがって、インスツルメント110の性能低下時や定期的なメンテナンス時に、例えばメーカーサイドは、無線タグ10の記憶部11bに記憶さている温度情報を読み出すことによって不具合の原因究明に活用できる。これにより、インスツルメント110の修理やメンテナンスをスムーズに実施することが可能となる。
【0079】
また、本実施形態によれば、無線タグ10が電池14を内蔵しているため、無線タグ10は、電池14からの電力供給によって、温度センサ13の検出値を随時得ることができる。したがって、無線タグ10は、インスツルメント110がどこに置かれていても、該インスツルメント110の温度に関する温度情報を記憶部11bに記憶させることが可能となる。
【0080】
また、本実施形態によれば、インスツルメント110は、歯科治療に使用される際に歯科治療装置101のハンガー112に保持される。このため、少なくともアンテナ22がハンガー112に設けられている読取手段としてのリーダライタ20が、インスツルメント110に設けられた無線タグ10を読み取ることができる。これにより、歯科医院のドクター等のユーザは、インスツルメント110の温度に関する温度情報を把握することが可能となる。したがって、例えば必要な滅菌処理が施されていないインスツルメント110が誤って使用されてしまうことをより防止することができる。
【0081】
また、本実施形態によれば、通信ネットワークNW上の情報処理装置103,104、クラウドサーバ105において、インスツルメント110の温度に関する温度情報を把握することができる。さらに、インスツルメント110の温度に関する温度情報を情報処理装置103,104、クラウドサーバ105に保存することもできる。したがって、インスツルメント110に関して、メンテナンス、故障、アドバイス等に関する種々の情報を情報処理装置103,104、クラウドサーバ105から得ることができる。
【0082】
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、前記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、前記実施形態に記載した構成を適宜組み合わせ乃至選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。また、前記実施形態の構成の一部について、追加、削除、置換をすることができる。
【0083】
例えば、前記実施形態では、無線タグ10の記憶部11bに記憶された温度情報等の各種情報は、リーダライタ20によって読み取られる。ただし、インスツルメント110の温度に関する温度情報をチェックするためのみに使用される場合には、リーダライタ20の代わりに読取り専用のリーダ(読取手段)が使用されてもよい。
【0084】
また、前記実施形態では、温度センサ13の検出値が所定の温度範囲に達した場合に、無線タグ10の記憶部11bに、必要な温度情報を記憶される。ただし、温度センサ13の検出値が逐次記憶部11bに記憶されるように構成されてもよい。このような構成では、個々のインスツルメント110について、時間経過に沿った温度履歴を管理することが可能となる。
【0085】
また、前記実施形態では、無線タグ10は、内蔵する電池14から電力が供給される。ただし、無線タグ10に対して非接触で電力を供給するワイヤレス給電装置を備えるように構成されてもよい。ワイヤレス給電装置は、滅菌装置120や、保管容器130等に付設されるように構成される。ワイヤレス給電装置を滅菌装置120に付設する場合、送電用コイルが滅菌装置120内に設置され、給電装置本体が滅菌装置120の外部に隣設されることが望ましい。これは、滅菌装置120内に入れた状態のインスツルメント110に設けられた無線タグ10に確実に給電するためである。
このような構成では、無線タグ10は、ワイヤレス給電装置からの電力供給によって、温度センサ13の検出値を得ることができる。したがって、無線タグ10を簡易かつコンパクトな構成にすることができる。また、無線タグ10は、ワイヤレス給電装置から電力供給を受けられる範囲内で、インスツルメント110の温度に関する温度情報を記憶部11bに記憶させることが可能となる。
【0086】
また、治療器具温度情報管理装置は、インスツルメント110に設けられ、該インスツルメント110の温度もしくは該インスツルメント110の周囲温度を検出する温度センサ13、および温度センサ13の検出値に基づく温度情報を送信するアンテナ等の送信部)を有する無線タグと、無線タグの外部に設けられた記憶部と、を備えるように構成されてもよい。この場合、無線タグは、温度センサ13の検出値に基づいて、温度情報を送信して外部の記憶部に記憶させる。つまり、温度センサ13から取得した情報を、無線タグから無線で送信して、例えばクラウドサーバ105の記憶部等に記憶させるように構成してもよい。このような構成では、例えば加熱して滅菌する滅菌処理が実際には行われていないインスツルメント110に対して滅菌処理が行われたことを示す情報を、外部の記憶部に誤って記憶させることを防止できる。
【0087】
また、前記実施形態では、治療器具温度情報管理装置50は、歯科用インスツルメント110の温度に関する温度情報を管理するように構成されているが、本発明はこれに限定されるものではない。治療器具温度情報管理装置50は、例えば、医療用手術器具等の各種の治療器具の温度に関する温度情報を管理するように構成されてもよい。
【符号の説明】
【0088】
10 無線タグ
11 ICチップ
11a 制御部
11b 記憶部
12 アンテナ
13 温度センサ
14 電池
20 リーダライタ(読取手段)
21 リーダライタ本体
22 アンテナ
50 治療器具温度情報管理装置
100 歯科診療システム
101 歯科治療装置
102〜104 情報処理装置
105 クラウドサーバ
110 歯科用インスツルメント(治療器具)
111 ユニット本体
112 ハンガー
113 ホルダ
120 滅菌装置
130 保管容器
NW 通信ネットワーク
図1
図2
図3