(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
乗りかごに画像表示器または音声出力器を備え、エレベーター利用者に対する画像案内を前記画像表示器に表示し、または前記エレベーター利用者に対する音声案内を前記音声出力器から出力するエレベーター案内装置であって、
前記乗りかごの内部の画像を取得するカメラを備え、
前記カメラによって取得される画像に基づいて、前記乗りかごに乗る前記エレベーター利用者が子どものみであるか、大人がいるかを判定し、
子どものみであると判定したら、前記画像案内または前記音声案内の少なくともいずれかを、一般用の案内から、子ども用画像案内または子ども用音声案内に切り替え、大人がいると判定したら、前記一般用の案内を継続し、
前記子どもの乗車から降車までの間、前記子ども用画像案内を前記画像表示器に表示し、または前記子ども用音声案内を前記音声出力器から出力し、
前記子どもの降車時に、前記画像から前記子どもの視線あるいは顔の向きを検出し、検出された前記向きに基づいて前記子どもが前記画像表示器を注視しているかを判定し、注視していると判定したら、前記一般用の案内に切り替えるまでの時間を延長して、前記子ども用画像案内の表示を継続することを特徴とするエレベーター案内装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。各図において、参照番号が同一のものは同一の構成要件あるいは類似の機能を備えた構成要件を示している。
【0014】
図1は、本発明の一実施形態であり、エレベーター案内装置を備えるエレベーター装置の概略構成を示す。
【0015】
図1に示すように、乗りかご1と釣り合いおもり5は、主ロープ8によって連結されている。主ロープ8がプーリ6およびシーブ7に巻き掛けられて、乗りかご1と釣り合いおもり5は、図示されない昇降路内に吊られている。シーブ7が取り付けられるモーター10がエレベーター制御装置9によって回転制御されると、シーブ7が回転駆動される。シーブ7が回転すると、主ロープ8が摩擦駆動される。これにより、乗りかご1と釣り合いおもり5は、昇降路内を上下方向に昇降する。
【0016】
乗りかご1は、
図1中では左右に開閉するかごドア4を備えている。さらに、乗りかご1は、その内部に、乗りかご内に乗車するエレベーター利用者(以下、「利用者」と記す)の画像を取得するカメラ2と、行先階を登録したり、かごドアを開閉したりするなど、エレベーターを操作するための操作釦を備える操作盤3を備える。
【0017】
なお、後述するように、本実施形態においては、カメラ2によって取得される画像に基づいて、乗りかご内に乗車する利用者が子ども(幼児、児童)であるか否かが判定される。そして、子どもであると判定されると、乗りかご内における画像案内や音声案内が、一般用から子ども用に切り替えられる。
【0018】
また、乗りかご1とエレベーター制御装置9は、テールコード11で接続されている。乗りかご1が備える各機器は、テールコード11を介して、エレベーター制御装置9によって制御されたり、エレベーター制御装置9から電力を供給されたりする。
【0019】
図2は、乗りかご1内において、かごドア4側を見た正面図である。
図2に示すように、操作盤3は、乗りかご1内の利用者に対する画像案内を表示する液晶表示器3aと、音声案内などを出力するスピーカー3bと、かご呼びを登録するための複数の行き先階釦3cを備えている。液晶表示器3aは、乗りかごの位置情報も表示し、いわゆるCPI(Car Position Indicator)としても機能する。なお、操作盤3の構成およびかご内における位置は一般的な操作盤と同様である。従って、液晶表示器3aは、子ども(幼児、児童)や車椅子利用者にとっては見上げるような高さに位置する。すなわち、子ども(幼児、児童)や車椅子使用者が液晶表示器3aの表示画面を見る時の視線と乗りかごの床面との為す仰角は、一般青年および成人の同視線の仰角よりも大きい。
【0020】
本実施形態では、後述するように、上述のような子どもの視線に配慮して画像案内が表示される。
【0021】
なお、操作盤3は、操作釦として、行き先階釦のほか、ドア開閉釦や非常用呼び出し釦を備えていても良い。また、
図2における操作盤3を主操作盤として、さらに、子どもや車椅子使用者用として、行き先階釦などの操作釦を備える副操作盤を、主操作盤よりも高さが低い位置に設けても良い。
【0022】
図3は、本実施形態における、乗りかご内の利用者を検出する手段を示す。
【0023】
本実施形態における案内装置は、次のように、利用者の頭身数に基づいて、利用者が子どもであるか否かを判定する。
【0024】
利用者が乗りかご1内に乗り込んだ場合に、カメラ2によって利用者の画像データが取得される。取得された画像データを画像処理することによって、利用者の頭部と肩の部分の凹凸から肩の位置が求められる。さらに、
図3に示すように、肩の位置から頭頂部までの距離Aと、肩の位置からつま先部までの距離Bが抽出され、所定の数式「(B+A)/A」を用いて、頭身数が演算される。そして、案内装置は、演算された頭身数が、予め記憶される子どもの頭身数の範囲内であれば、利用者が子どもであると判定し、範囲外であれば子どもではない、すなわち青年あるいは成人と判定する。後述するように、このような判定結果に応じて、画像案内や音声案内の形態(一般用、子ども用)が設定される。
【0025】
図4は、液晶表示器3aに表示される画像案内の一例を示す。なお、図中、左側が一般用、右側が子ども用である。
【0026】
子ども用の画像案内では、案内情報(
図3では文字情報)表示および背景表示も含めた四角形状の表示領域が、高さ方向で上部になるほど、幅が広い。すなわち、表示領域が、上辺(上底)が下辺(下底)よりも長い台形状である。表示領域の幅の変化に応じて、案内情報表示内容(
図3では文字)も、一般用からデフォルメ(変形)されて子ども用としている。このような子ども用の画像案内により、一般青年および成人よりも身長が低い子どもが、一般青年および成人よりも大きな仰角で視線を向けて、表示画面を仰ぎ見る場合に、画像案内の視認性が向上する。
【0027】
案内情報は、文字情報に限らず、絵や記号や図形など、様々な形態の情報が適用できる。
【0028】
なお、
図4では、比較ために、一般用の画像案内における文字情報を、子ども用と同様にかな文字(ひらがな、カタカナ)のみとしているが、漢字およびかな文字が混交していても良い。但し、子ども用としては、かな文字のみの文字情報が好ましい。この場合、カメラ画像に基づいて利用者が子どもであると判定され、液晶表示器に表示される画像案内が、一般用から子ども用に切り替わると、漢字およびかな文字混交の文字情報が、同じ意味・内容で、かな文字のみの文字情報に切り替わる。
【0029】
図5は、本実施形態における、エレベーター案内装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
図5に示すエレベーター案内装置は、画像案内装置および音声案内装置として機能する。
【0030】
処理装置20は、カメラ2によって取得される乗りかご内の利用者の画像データを入力して取込み、取り込んだ画像データを画像処理して利用者が子どもであるか否かを判定する。処理装置20は、子どもの利用者が検出されない限りは、常時、記憶装置21に予め記憶されている一般用の案内情報(画像案内情報、音声案内情報)を取り出して、一般用の画像案内情報を液晶表示器3a(LCD)によって画像表示するとともに、音声案内情報をスピーカー3bによって音声出力する。
【0031】
また、処理装置20は、利用者が子どもであると判定すると、案内情報を一般用から子ども用に切り替える。このとき、処理装置20は、子どもが乗車してから降車するまでの間、記憶装置21に予め記憶されている子ども用の案内情報(画像案内情報、音声案内情報)を取り出して、子ども用の画像案内情報を液晶表示器3a(LCD)に画像表示するとともに、音声案内情報をスピーカー3bによって音声出力する。なお、処理装置20は、子どもが降車した後、案内情報を子ども用から一般用に切り替える。
【0032】
本実施形態においては、記憶装置21は、子ども用の案内情報として
図4(右側)に示したような子ども用の画像案内情報を予め記憶している。また、記憶装置21は、子ども用として、一般用と同じ意味内容で、一般用よりも平易な表現用いた、子どもが聴いて理解し易い音声案内情報を予め記憶している。
【0033】
ここで、子どもが液晶表示器3aに向ける視線の仰角は、乗りかご内における子どもの位置によって異なる。そこで、子ども用の案内情報を液晶表示器3aに表示する際の表示領域の寸法形状を、子どもの位置に応じて変更することより、乗りかご内において子どもの位置によらず、子どもの視認性が向上する。この場合、カメラ2によって、子どもおよび乗りかご床面全体の画像が取得される。処理装置20は、この画像を画像処理することにより、乗りかご床面における子どもの位置を特定する。処理装置20は、特定された子どもの位置に応じて、予め記憶装置21に記憶される基準とする子ども用の画像案内情報あるいは一般用の画像案内情報の表示形状を変形して、変形された画像案内情報を液晶表示器3aによって画像表示する。例えば、
図4に示す画像案内情報であれば、一般用における矩形形状、あるいは子ども用における台形形状の上辺と下辺の比率が、子どもの位置に応じて変更される。
【0034】
なお、処理装置20は、カメラ2の画像に基づいて、液晶表示器3aと子供との距離を求め、このような距離情報に応じて画像案内情報の表示形状を変形しても良い。この場合、処理装置20は、エレベーター利用者が乗車してから降車するまでの間、所定の時間間隔で、液晶表示器3aを閲覧するエレベーター利用者が子でもであるか否かの情報、および前述の距離情報を取得し、これらの情報に基づいて、エレベーター利用者が子どもであり、かつ液晶表示器3aと子どもとの距離が予め設定される所定値以下である間、表示形状を変形する。
【0035】
また、子どもが液晶表示器3aに向ける視線の仰角は、乗りかご内における子どもの身長によっても異なる。そこで、カメラ2によって取得される子どもの画像を画像処理することにより、子どもの身長を特定する。処理装置20は、特定された身長に応じて、予め記憶装置21に記憶される基準とする子ども用の画像案内情報あるいは一般用の画像案内情報の表示形状を同様に変形する。これにより、乗りかご内において子どもの身長によらず、子どもの視認性が向上する。
【0036】
なお、本実施形態において、処理装置20は、マイクロコンピュータなどの演算処理装置から構成され、所定のプログラムを実行して処理動作を行うことにより、上述のようなエレベーター案内装置として機能する。また、記憶装置21は、半導体メモリなどによって構成される。このようなエレベーター案内装置は、エレベーター制御装置に組み込まれたり、乗りかご1に搭載されたりする。また、処理装置20は、処理動作において、エレベーター制御装置9などからエレベーター運転情報(呼び登録、走行および停止、ドア開閉など)を適宜受信して用いても良い。
【0037】
次に、エレベーター案内装置における処理装置20の処理動作について、
図6および
図7を用いて詳細に説明する。なお、
図5,6において、「ガイダンス」という表記は、「案内」と同意である。
【0038】
図6は、処理装置20による利用者の判定処理動作を示すフローチャートである。
【0039】
ステップS101にて、乗りかご1内に利用者がいないか、すなわち無人であるかを、カメラ2によって取得される画像に基づいて判定する。例えば、取得された画像と、予め記憶装置21に記憶される無人状態における乗りかご1内の画像とを比較することにより、無人であるか否かを判定できる。無人ではないと判定すると(S101のN)、ステップS102に進み、無人になるまで、エレベーターは、通常の運転を行い、無人になった場合にステップS101に戻る。
【0040】
ステップS101にて無人であると判定した場合(S101のY)、ステップS103に進み、利用者が乗り場の呼び釦(図示せず)を押したかを判定する。押していないと判定される場合(S103のN)、ステップS104に進み、エレベーターは無人のまま待機する。利用者が乗場の呼び釦を押したと判定される場合(S103のY)は、ステップS105に進み、エレベーターは利用者の呼び登録に応じて乗り場呼び登録階に到着し、かごドア4(扉)が開く。かごドア4が開いた後、ステップS106に進み、利用者が乗りかご1へ乗り込むと、カメラ2によって利用者の乗りこみが検知される。
【0041】
次に、ステップS107では、カメラ2によって取得される利用者の画像に基づいて、画像処理によって、利用者の身長および頭身数を解析する。利用者の身長を解析する手段としては、公知の画像処理技術が適用できる。また、カメラ2として、ステレオカメラを用いれば、利用者の三次元情報が得られるので、身長を高精度で解析できる。
【0042】
次に、ステップS108では、身長が所定の一定値以下であるかを判定する。ここで、所定の値とは、利用者が子どもであることを判定するための基準となる身長の値である。一定値ではない(すなわち、一定値よりも大きい)と判定される場合(S108のN)、ステップS113に進み、利用者に大人がいると判定し、さらに、ステップS114に進んで、一般用の案内情報を用いる通常のガイダンスを継続する。身長が一定値以下であると判定する場合(S108のY)、ステップS109に進む。
【0043】
ステップS109では、頭身数が一定値以下であるかを判定する。ここで、子どもの頭身数は、年齢によって異なるものの、一般的に、5頭身以下である。そこで、本実施形態では、ステップS109において判定基準とする頭身数の一定値を5頭身とする。カメラ画像から解析される頭身数が5頭身を超える場合(S109のN)、ステップS113に進み、利用者に大人がいると判定し、さらに、ステップS114に進んで、一般用の案内情報を用いる通常のガイダンスを継続する。5頭身以下と判定される場合(S109のY)、ステップS110に進む。
【0044】
ステップS110では、取得されたカメラ画像に基づいて、子どもと判定された利用者以外の他の利用者が乗りかご1に乗り込んだかを判定する。他の利用者がいると判定される場合(S110のY)、ステップS107に戻り、以降の処理を再度実行して、他の利用者についても、子どもであるか否かを判定する。他の利用者がいないと判定される場合(S110のN)、ステップS111に進み、乗りかご1内の利用者は子どものみであると判定して、さらに、ステップS112に進んで、子ども用の案内情報を用いる子ども専用ガイダンスモードを実行する。
【0045】
図7は、エレベーター案内装置における処理装置20の子ども専用ガイダンスモードにおける処理動作を示すフローチャートである。
【0046】
まず、ステップS201にて、子ども専用ガイダンスモードを開始する。
【0047】
次に、ステップS202にて、液晶表示器3aに画像表示する文字情報(表示文章)を、ひらがなおよびカタカナに変換するとともに、
次に、ステップS203にて、文字のフォントを
図4に示したように一般用からデフォルメされたものに変換する。これらの文字変換は、本実施形態では、前述したように、文字情報を一般用から子ども用に切り替えることにより実行される。これにより、身長の低い子どもによる液晶表示器3aの視認性が向上する。すなわち、画像表示される文字情報が、子どもにとって見易くなり、かつ分かり易くなる。
【0048】
次に、ステップS204にて、子どもが乗車してからドアが閉まるまでの間、乗車時の案内を行う。例えば、「よいこのみんなに、ひらがなであんないするよ」という子ども用の平易な表現の案内を、平がなのみの文字情報として液晶表示器3aに画像表示すると共に、音声情報としてスピーカー3bによって音声アナウンスする。これにより、子どもの注意をひきつける。このとき、液晶表示器3aに、あわせ絵などを同時に画像表示してもよい。
【0049】
次に、ステップS205にて、行き先階釦3cが押されて、行先階呼びが登録されたかを判定する。登録されていないと判定される場合(S205のN)、ステップS206に進む。ステップS206では、行き先である目的階の行き先階釦3cを押すことを促す案内を行う。例えば、ステップS204と同様に液晶表示器3aおよびスピーカー3bを用いて、「ゆきたいかいの、すうじのぼたんをおしてね」のような平易な案内を、画像表示すると共に音声アナウンスする。ステップS206が実行されたら、ステップS205に戻る。また、行先階呼びが登録されたと判定される場合(S205)、ステップS207に進む。
【0050】
ステップS207において、エレベーターは、行き先階呼びが登録された目的階に移動する。このとき、次のステップS208のように、目的階への移動中に、エレベーターを降車する際の注意喚起を行うための案内を行う。例えば、ステップS204と同様に液晶表示器3aおよびスピーカー3bを用いて、「あしもとにちゅういして、おりてね」のような平易な案内を、画像表示すると共に音声アナウンスする。
【0051】
ステップS208にて注意喚起後、次のステップS209のように、エレベーターは目的階に到着し、かごドア4が開く。かごドア4が開いた後、ステップS210に進む。
【0052】
ステップS210では、子どもが液晶表示器3aの画面を注視しているかを判定する。この判定は、カメラ2で取得される画像を画像処理することにより、子どもの視線の向きあるいは顔の向きを検出し、検出された向きが液晶表示器3aを向いていれば注視しているとし、向いていなければ注視していないとする。なお、視線の向きは、例えば、目の各部(目頭(基準点)、虹彩)の位置関係に基づいて検出される。注視していると判定される場合(S210のY)、ステップS212に進み、案内情報を一般用に切り替えるまでの時間を延長して、ステップS208における子ども用降車案内の画像表示を継続する。そして、ステップS210に戻る。また、子どもが液晶表示器3aの画面を注視していないと判定される場合(S210のN)、ステップS211に進む。
【0053】
ステップS211では、子どもがエレベーターを降車したかを判定する。降車していないと判定される場合(S211のN)、前述のステップS212に進むとともに、降車を待つ。また、子どもが降車したと判定される場合(S211のY)、ステップS213に進み、子ども専用ガイダンスモードを終了する。
【0054】
上述のように、本実施形態によれば、子どもがエレベーターに乗車した場合に、子どもの乗車から降車までの間において、子ども用画像案内を、液晶表示器すなわち画像表示器に表示し、子ども用音声案内を、スピーカーすなわち音声出力器から出力することにより、子どもが案内情報を容易に理解できる。従って、子どもが、乗車から降車までの間、エレベーターを円滑に、かつ安心して利用することができる。
【0055】
また、本実施形態では、乗りかごに乗る利用者が子どものみである場合に、子ども用の案内情報が設定されるので、子どもにとっての安心度が向上するととともに、成人または青年が同乗する場合に、成人または青年の同乗者が、子どもに対する過度なサービスであるとの懸念をいだくことがないようにすることができる。なお、子どもにとっての優しさを重視する場合などにおいては、成人または青年が同乗している場合でも、子ども用の案内情報を設定しても良い。
【0056】
また、本実施形態のエレベーター案内装置は、画像案内装置として機能するが、液晶表示器すなわち画像表示器に表示される画像案内の表示領域が高さ方向で上部になるほど幅が広く、表示領域の幅の変化に応じて、文字情報などの案内情報が変形されている。これにより、子どもが画像表示器を見上げる時の視認性が向上する。なお、このような画像案内は、子どもに限らず、車椅子利用者など、立っている一般成人や青年よりも目線が低い低視線者が画像表示器を見上げる時の視認性も向上することができる。
【0057】
なお、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前述した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置き換えをすることが可能である。