【実施例】
【0048】
合成例1:ペプチド合成
クロロトリチルクロライドレジン(Chloro trityl chloride resin; CTL resin, Nova biochem Cat No. 01−64−0021) 700mgを反応容器に入れて、メチレンクロライド(MC) 10mlを加えて3分間攪拌した。溶液を除去してジメチルホルムアミド(DMF) 10mlを入れて3分間攪拌した後、再び溶媒を除去した。反応器に10mlのジクロロメタン(DCM)溶液を入れて、Fmoc−Ser(tBu)−OH(Bachem, Swiss) 200mmole及びジイソプロピルエチルアミン(DIEA) 400mmoleを入れた後、攪拌してよく溶かし、1時間攪拌しながら反応した。反応後、洗浄して、メタノールとDIEA(2:1)をDCMに溶かして10分間反応して、過量のDCM/DMF(1:1)で洗浄した。溶液を除去して、DMFを10ml入れて、3分間攪拌した後、再び溶媒を除去した。脱保護溶液(20%のピぺリジン(Piperidine)/DMF) 10mlを反応容器に入れて、10分間常温で攪拌した後、溶液を除去した。同量の脱保護溶液を入れて、再び10分間反応を維持した後、溶液を除去し、それぞれ3分間ずつDMFで2回、MCで1回、DMFで1回洗浄し、Ser(tBu)−CTL Resinを製造した。
【0049】
新しい反応器に10mlのDMF溶液を入れて、Fmoc−Lys(Boc)−OH(Bachem, Swiss) 200mmole、HoBt 200mmole及びBop 200mmoleを入れた後、攪拌して、よく溶かした。反応器に400mmole DIEA(N,N−Diisopropylethylamine)を分画で2回にかけて入れた後、全ての固体が溶けるまで少なくとも5分間攪拌した。溶かしたアミノ酸混合溶液を、脱保護されたレジンの入った反応容器に入れて、1時間常温で攪拌しながら反応した。反応液を除去して、DMF溶液で3回5分間ずつ攪拌した後、除去した。反応レジンを少量取って、カイザーテスト(Nihydrin test)を利用して反応程度を点検した。上記と同様に脱保護溶液で2回脱保護反応し、Lys(Boc)−Ser(tBu)−CTL Resinを製造した。DMFとMCで十分洗浄し、再びカイザーテストを行った後、上記と同様に下記のアミノ酸付着実験を行った。
【0050】
選定されたアミノ酸配列に基づき、Fmoc−Gln(Trt), Fmoc−Ser(tBu), Fmoc−Asp(OtBu), Fmoc−Arg(Pbf), Fmoc−Leu, Fmoc−Asn(Trt), Fmoc−Leu, Fmoc−Ser(tBu), Fmoc−Arg(Pbf)順に連鎖反応を行った。Fmoc−保護基を脱保護溶液で10分間ずつ2回反応した後、よく洗浄して除去した。無水酢酸とDIEA、HoBt(Hydroxybenzotriazole)を入れて一時間アセチル化を行った後、製造されたペプチジルレジンをDMF、MC及びメタノールでそれぞれ3回洗浄し、窒素空気を徐々に流して乾燥した後、五酸化リン(Phosphorus pentoxide, P2O5)下で真空で減圧し、完全に乾燥した後、脱漏溶液[TFA(Trifluroacetic acid) 95%、蒸留水2.5%、チオアニソール(Thioanisole) 2.5%] 30mlを入れた後、常温で時々振りながら2時間反応を維持した。フィルタリングでレジンを濾過し、レジンを少量の溶液で洗浄した後、母液と合わせた。減圧を利用して、全体容量が半分ぐらい残るように蒸留して、50mlの冷たいエーテルを加えて沈澱を誘導した後、遠心分離して沈澱を集め、さらに2回冷たいエーテルで洗浄した。母液を除去して窒素下で十分乾燥し、精製前のArg−Ser−Leu−Asn−Leu−Arg−Asp−Ser−Gln−Lys−Serペプチド1(配列番号1)を0.85g合成した(収率: 89.9%)。分子量測定器を利用して測定時、分子量1303(理論値: 1303.440)が得られた。上記のような方法で、Phe−Asp−Met−Gly−Ala−Tyr−Lys−Ser−Ser−Lysペプチド2(配列番号2)も合成した(収率: 92.1%)。分子量測定器を利用して測定時、分子量1133(理論値: 1133.275)の値が得られた。
【0051】
【表1】
【0052】
実施例1:合成ペプチドを活用した骨細胞成長効果の確認
合成例1で合成された配列ペプチドに対するBMP2類似効能を分析するために、筋芽細胞株(myoblast cell line)のC2C12細胞を利用したMTTアッセイを進行し、増殖促進効能があるかどうかを確認した。
【0053】
C2C12細胞を、500ml容量の組織培養用フラスコを利用して、10%牛胎児血清(FBS; fetal bovine serum, Sigma)を含むDMEM(Dulbecco’s modified Eagle’s medium, Gibco)で培養した。培養された細胞株を1%トリプシン溶液で培養容器の底から剥がし、遠心分離して、細胞沈殿物だけを集めた。これを、FBSが含有されていないDMEM培養液に再び懸濁した後、96−ウェル組織培養用平板に、各ウェル当たり1×10
3細胞になるように入れて、37℃、5% CO
2条件下で24時間培養した。24時間後、血清を完全に除いた同一な培養液で培地を入れ替えた後、標準を定めるための空試料と合成ペプチドを蒸留水に滅菌状態で溶かした後、10μg/mlの濃度で72時間上記と同一条件で培養した。培養完了したウェルにMTT試料を入れて、4時間後形成されたホルマザンをDMSOに溶かして、560nm吸光度を測定し、細胞増殖を測定した。
【0054】
図1は、配列番号1及び配列番号2のペプチド処理後の造骨細胞の成長に対する結果である。
図1a及び1bに示したように、本発明のペプチドは、造骨細胞の成長を大きく増進させた。
【0055】
本発明のペプチドは、BMP Ib型受容体に結合して発掘されたものであって、本ペプチドは、骨形成に重要なタンパク質であるBMPと同一な機能をすることが確認された。本発明のBMP受容体Ib型結合ペプチドは、天然のBMPと類似した機能を行う。
【0056】
実施例2:合成ペプチドの骨分化促進効果確認
合成例1で合成された配列ペプチドに対するBMP2類似効能を分析するために、前駆−骨芽細胞株(pre−osteoblast cell line)のMC3T3−E1細胞を利用して、ALP(Alkaline Phosphatase)染色を通じて、造骨細胞分化促進効能を示すかどうか確認した。MC3T3−E1細胞を24−ウェルプレートに3×10
4細胞になるように入れて、37℃、5% CO
2条件下で24時間培養した。24時間後、10% FBS, 50ug/ml アスコルビン酸+100mM b−グリセロホスフェートが含有されたアルファ−MEM培地に、合成したペプチドを10ug/ml, 50ug/ml濃度で処理して、培地を3日に1回ずつ入れ替えながら13日間培養した。培養完了されたプレートウェルをPBSで2回洗浄後、アセトン、37%ホルムアルデヒド、クエン酸溶液を含む固定バッファーで30秒間細胞固定した。白血球アルカリホスファターゼ染色キット(SIGMA)を利用して、下記の染色を進行した。
【0057】
FBB−アルカリ溶液、亜硝酸ナトリウム溶液を1:1で混ぜて、2分間処理した後、蒸留水とナフトールAS−BIアルカリ溶液とからなるバッファーを処理して、37℃培養器で1時間発色した。
【0058】
実験結果、前駆−骨芽細胞MC3T3−E1に配列番号1及び2のペプチドを濃度別に処理した時、分化促進によるALP発現増加を確認した(
図2a、b)。
【0059】
実施例3:合成ペプチドによる骨分化関連遺伝子の発現増加の確認
合成例1で合成された配列ペプチドによる骨分化関連遺伝子BSP(bone sialoprotin)及びCOL1A1(collagen type I alpha 1)のmRNA発現程度を確認するために、MC3T3−E1細胞を6−ウェルプレートに2×10
5細胞になるように入れて、24時間37℃, 5% CO
2条件下で培養した。24時間後、FBS 10%含まれた培地に、それぞれのペプチドを10ug/ml、50ug/ml濃度で処理し、陽性対照群として使用されたBMP2は、100ng/ml濃度で処理した。2日後、PBSで洗浄し、Easy blue(Intron)を利用してRNAを分離した。1ugのRNAとRT premixture(Intron)を利用してcDNAを合成し、PCR premixture(Bioneer)を利用してPCRを進行した後、アガロースゲルにかけて各遺伝子のmRNA発現程度を確認した。
【0060】
実験結果、前駆−骨芽細胞MC3T3−E1に配列番号1及び2のペプチドを濃度別に処理した時、骨分化遺伝子のmRNA発現が増加されることを確認した(
図3a、b)。
【0061】
実施例4:合成ペプチドによる骨分化のシグナル促進効果の確認
骨分化促進に係るシグナルのpSmad1/5/8を、本ペプチドが活性化させるかどうか確認するために、MC3T3−E1細胞を6−ウェルプレートに2×10
5細胞になるように入れて、37℃、5% CO
2条件下で24時間培養した。24時間後、血清の含まれていない培地に入れ替え、24時間培養した後、ペプチドを10μg/ml濃度で処理して、陽性対照群として使用されたBMP2は、50ng/ml濃度で処理して15分間、30分間後にPBSで洗浄し、溶解バッファーを入れて溶解させた後、タンパク質を得てウェスタンブロッティングを進行した。
【0062】
実験結果、前駆−骨芽細胞MC3T3−E1に配列番号1及び2のペプチドを濃度別に処理した時、骨分化シグナル活性化を示すSmad1/5/8のリン酸化が促進されることを確認した(
図4a、b)。
【0063】
実施例5:合成ペプチドによる骨細胞浸透及び増殖効果の確認
配列番号1のペプチド100μgに0.5mm×0.5mmのコラーゲンスポンジを浸して、Balb/cマウスの背中に移植して、2週間放置した。その後、コラーゲンスポンジを摘出し、パラフィンブロックに制作して、H&E染色を通じてコラーゲンスポンジ内の骨細胞浸透及び増殖程度を測定した(
図5)。
【0064】
これを通じて、イン・ビトロ上で見られた配列番号1のペプチドの骨細胞増殖及び分化のような骨形成促進効能を、イン・ビボ上でも再確認することができた。
【0065】
実施例6:合成ペプチドによる歯周靭帯線維母細胞の成長促進効果の確認
配列番号1及び2のペプチドの歯周組織に対する効果を確認するために、歯周靭帯線維母細胞(Human periodontal ligament fibroblast)に対する成長促進効果を分析した。歯周靭帯線維母細胞を48−ウェルプレートに1×10
3細胞になるように入れて、37℃、5% CO
2条件下で24時間培養した。24時間後、血清の含まれていない培地に入れ替え、6時間培養した後、ペプチドを0.05〜10μg/ml濃度で処理して、陽性対照群として使用されたBMP2及びIGF−1は、0.2μg/ml濃度で処理して、72時間培養した。培養が完了した後、培養上澄み液を除去し、エタノールを利用して細胞を固定化した後、細胞固定が終わった後、PBS(phosphate buffer saline)で3回洗浄した。洗浄溶液を除去した後、比色SRB溶液で処理して、1%アセト酸で十分洗浄した後、顕微鏡で細胞を観察して生存細胞の状態を観察して、20mMトリスで脱染色された溶液に対して紫外線560nmで吸光度を測定し、細胞の生存状態を測定した。
【0066】
実験結果、歯周靭帯線維母細胞に配列番号1及び2のペプチドを濃度別に処理した時、細胞の成長が処理濃度依存的に増加することを確認した(
図6a、b)。
【0067】
実施例7:合成ペプチドによる歯周靭帯線維母細胞の成長促進メカニズムの確認
配列番号1及び2のペプチドの歯周靭帯線維母細胞(Human periodontal ligament fibroblast)に対する成長促進効果を確認するために、関連シグナリング分子のリン酸化程度をウェスタンブロッティングで確認した。歯周靭帯線維母細胞を6−ウェルプレートに5×10
5細胞になるように入れて、37℃、5% CO
2条件下で24時間培養した後、ペプチドを10μg/ml濃度で処理して、陽性対照群として使用されたbFGFは、0.2μg/ml濃度で処理した後、5〜15分間培養時間別に細胞を回収して、全体タンパク質を分離し、p−PI3K、p−Aktに対するウェスタンブロッティングを進行した。
【0068】
実験結果、歯周靭帯線維母細胞に配列番号1及び2のペプチドを処理した時、PI3K及びAktのリン酸化程度が増加することを確認した(
図7a、b)。
【0069】
実施例8:合成ペプチドによる歯周靭帯線維母細胞の活性促進確認
配列番号1及び2のペプチドの歯周靭帯線維母細胞活性促進効果を確認するために、関連遺伝子のmRNA発現をRT−PCRで確認した。歯周靭帯線維母細胞を24−ウェルプレートに1.5×10
4細胞になるように入れて、37℃、5% CO
2条件下で24時間培養した。24時間後、血清の含まれていない培地に入れ替え、24時間培養した後、ペプチドを1、10μg/ml濃度で処理して、陽性対照群として使用されたBMP−2及びIGF−1は、0.2μg/ml濃度で処理して、72時間培養した。培養完了後、PBSで洗浄して、Easy blue(Intron)を利用してRNAを分離した。1μgのRNAとRT premixture(Intron)を利用してcDNAを合成して、PCR premixture(Bioneer)を利用してPCRを進行した後、アガロースゲルにかけて各マーカーのmRNAレベルを確認した。
【0070】
実験結果、歯周靭帯線維母細胞に配列番号1及び2のペプチドを濃度別に処理した時、細胞活性関連遺伝子であるCOL1A1(alpha−1 type I collagen)及びDSPP(Dentin sialophosphoprotein)のmRNA発現程度が増加することを確認した(
図8a、b)。
【0071】
以上、本発明の特定な部分を詳細に記述したが、当業界の通常の知識を有する者にとっては、このような具体的な記述はただ望ましい具現例に過ぎなく、これに本発明の範囲が限定されないことは明らかである。従って、本発明の実質的な範囲は、添付の請求項とその等価物により定義されると言える。