【課題を解決するための手段】
【0014】
第1の態様によれば、本発明は、現在のデジタル画像の現在のフラグメントの奥行き情報値を選択するための画像処理装置に関し、画像処理装置は、同じ現在のデジタル画像の、あるいは同じもしくは異なる視点の、および/または同じもしくは以前の時点の以前に処理されたデジタル画像の、以前に処理されたフラグメントに対して選択された以前に選択された奥行き情報値を格納するように構成されたメモリを含む。
【0015】
さらに、画像処理装置は信号処理ロジックを含む。信号処理ロジックは、デジタル基準画像の基準フラグメント候補を定義する奥行き情報値候補に基づいて、現在のフラグメントの類似度を計算し、奥行き情報値候補を以前に選択された奥行き情報値と比較し、計算された類似度に重み関数を適用して、奥行き情報値候補と以前に選択された奥行き情報値との比較の結果に基づいて、現在のフラグメントの重み付き類似度を取得し、奥行き情報値候補の重み付き類似度に応じて、現在のフラグメントの奥行き情報値として現在の奥行き情報値候補を選択するか否かを決定するように構成される。
【0016】
現在のフラグメントに対する現在の奥行き情報値候補と以前のフラグメントに対する以前に選択/決定された奥行き情報値との比較に基づいて、類似度、例えばマッチングコストに重み付けすることによって、本発明の第1の態様は、現在処理されているフラグメントの奥行き情報値を強力かつ計算上効率的な方法で決定するように構成された画像処理装置を提供する。
【0017】
現在のフラグメントという用語は、現在処理されているフラグメントとも呼ばれ、現在のデジタル画像という用語は、現在処理されているデジタル画像などとも呼ばれる。
【0018】
信号処理ロジックは、プロセッサ、例えば、多目的プロセッサまたはデジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、FPGA、CPU、GPUなどであってもよい。奥行き情報値は、例えば、奥行き値、視差値、または奥行き値または視差値を表す指標またはラベルであってもよい。フラグメントは、例えば、現在のデジタル画像および/またはデジタル基準画像の画素または画素群であってもよい。類似度は、例えばマッチングコストまたはマッチング確率であってもよく、マッチングコストは、現在のフラグメントと基準フラグメントとの差を示す尺度であり、差が大きくなるにつれて増加する。マッチング確率は、現在のフラグメントと基準フラグメントが一致する尤度/確率を示す尺度であり、差が大きくなるにつれて減少する。以前に処理されたフラグメントは、同一の現在のデジタル画像のものであってもよいし、同じまたは以前の時点の同じビューまたは異なるビューの以前に処理されたデジタル画像、すなわち時間的に先行するデジタル画像のものであってもよい。
【0019】
信号処理ロジックは、フォワードアルゴリズムまたは畳み込みステップが以前の奥行き情報値に基づいて提案された重み付けによって置き換えられることができる任意の他の最適化アルゴリズムにおいて、フラグメントをそれぞれ連続的または並行的にシリアルに処理するように構成することができる。
【0020】
本発明の第1の態様による画像処理装置の第1の可能な実施形式では、類似度はマッチングコストであり、重み付き類似度は重み付きマッチングコストであり、重み関数は、
奥行き情報値候補が以前に選択された奥行き情報値と異なる場合には、マッチングコストは増加され、および/または、
奥行き情報値候補が以前に選択された奥行き情報値と同一である場合には、マッチングコストは、維持されるか、または奥行き情報値候補が以前に選択された奥行き情報値と異なる場合と比較して、より小さい程度に増加されるだけである
ように構成される。
【0021】
したがって、奥行き情報値の変化は、遷移とも呼ばれ、ペナルティを課せられるか、または少なくとも非変化(例えば、非遷移)の場合よりも多くのペナルティを課せられる。
【0022】
本発明の第1の態様の第1の実施形式による画像処理装置の第2の可能な実施形式では、重み関数は、
奥行き情報値候補が以前に選択された奥行き情報値と異なる場合には、マッチングコストは、重み付きマッチングコストを得るためにマッチングコストに第1のマッチングコストペナルティを加えることによって増加されるか、または、重み付きマッチングコストを得るためにマッチングコストに第1のマッチングコストペナルティを乗算することによって増加され、および/または、
奥行き情報値候補が以前に選択された奥行き情報値と同一である場合には、マッチングコストは、維持されるか、もしくは例えば重み付きマッチングコストを得るためにマッチングコストに第2のマッチングコストペナルティを加えることによって増加されるか、または、重み付きマッチングコストを得るためにマッチングコストに第2のマッチングコストペナルティを乗算することによって増加されるように構成され、第2のマッチングコストペナルティは、第1のマッチングコストペナルティより小さい。
【0023】
したがって、奥行き情報値の変化は、遷移とも呼ばれ、ペナルティを課せられるか、または少なくとも非変化(例えば、非遷移)の場合よりも多くのペナルティを課せられる。
【0024】
本発明の第1の態様による画像処理装置の第3の可能な実施形式では、類似度はマッチング確率であり、重み付き類似度は重み付きマッチング確率であり、重み関数は、
奥行き情報値候補が以前に選択された奥行き情報値と異なる場合には、マッチング確率は減少されるように、および/または、
奥行き情報値候補が以前に選択された奥行き情報値と同一である場合には、マッチング確率は、維持されるか、または奥行き情報値候補が以前に選択された奥行き情報値と異なる場合と比較して、より小さい程度に減少されるだけである
ように構成される。
【0025】
したがって、奥行き情報値の変化は、遷移とも呼ばれ、ペナルティを課せられるか、または少なくとも非変化(例えば、非遷移)の場合よりも多くのペナルティを課せられる。
【0026】
本発明の第1の態様の第3の実施形式による画像処理装置の第4の可能な実施形式では、重み関数は、
奥行き情報値候補が以前に選択された奥行き情報値と異なる場合には、マッチング確率は、重み付きマッチング確率を得るためにマッチング確率から第1のマッチング確率ペナルティを減ずることによって減少されるか、または、重み付きマッチング確率を得るためにマッチング確率を第1のマッチング確率ペナルティで除算することによって減少されるように、および/または、
奥行き情報値候補が以前に選択された奥行き情報値と同一である場合には、マッチング確率は、維持されるか、もしくは重み付きマッチング確率を得るためにマッチング確率から第2のマッチング確率ペナルティを減ずることによって減少されるか、または、重み付きマッチング確率を得るためにマッチング確率を第2のマッチング確率ペナルティで除算することによって減少されるように構成され、第1のマッチング確率ペナルティは、第2のマッチング確率ペナルティより大きい。
【0027】
したがって、奥行き情報値の変化は、遷移とも呼ばれ、ペナルティを課せられるか、または少なくとも非変化(例えば、非遷移)の場合よりも多くのペナルティを課せられる。
【0028】
本発明の第1の態様またはその第1〜第4の実施形式のいずれか1つによる画像処理装置の第5の可能な実施形式では、信号処理ロジックは、
奥行き情報値候補の集合の各奥行き情報値候補について類似度を計算し、各奥行き情報値候補は、同一または異なるデジタル基準画像の異なる基準フラグメント候補を定義し、
奥行き情報値候補の集合の奥行き情報値候補の各々を以前に選択された奥行き情報値と比較し、
奥行き情報値候補の各々について、対応する計算された類似度に重み関数を適用して、奥行き情報値候補の各々について、現在のフラグメントについての対応する重み付き類似度を取得し、奥行き情報値候補の各々について、比較の対応する結果に基づいて重み関数が適用され、
重み付き類似度に基づいて、奥行き情報値候補の集合の奥行き情報値候補から、現在のフラグメントの奥行き情報値を選択する
ように構成される。
【0029】
したがって、奥行き情報値は、効率的(低複雑度)であるが同時に(推定品質に関して)改善された方法で推定される。
【0030】
本発明の第1の態様の第5の実施形式による画像処理装置の第6の可能な実施形式では、
類似度はマッチングコストであり、信号処理ロジックは、最小の重み付きマッチングコストを有する、奥行き情報値候補の集合の奥行き情報値候補から奥行き情報値を選択するように構成され、または、
類似度はマッチング確率であり、信号処理ロジックは、最大の重み付きマッチング確率を有する、奥行き情報値候補の集合の奥行き情報値候補から奥行き情報値を選択するように構成される。
【0031】
したがって、奥行き情報値は、効率的(低複雑度)であるが同時に(推定品質に関して)改善された方法で推定される。
【0032】
本発明の第1の態様またはその第1〜第5の実施形式のいずれか1つによる画像処理装置の第7の可能な実施形式では、信号処理ロジックは、奥行き情報値候補の集合の奥行き情報値候補を順次処理することにより、現在のフラグメントの奥行き情報値を決定するように構成され、信号処理ロジックは、
奥行き情報値候補の集合の現在の奥行き情報値候補に対する類似度を計算し、
現在の奥行き情報値候補を以前に選択された奥行き情報値と比較し、
比較に応じて重み付き類似度を得るために、奥行き情報値候補の集合の現在の奥行き情報値候補の類似度に重み関数を適用し、
現在の奥行き情報値候補の重み付き類似度を、現在の最良の奥行き情報値に関連する現在の最良の類似度と比較し、
現在の奥行き情報値候補の重み付き類似度が、現在の最良の類似度に関する更新条件を満たしていない場合、例えば、重み付きマッチングコストが現在の最良のマッチングコストより大きい場合(マッチングコストが類似度として用いられる場合)には、現在の最良の奥行き情報値を現在の最良の奥行き情報値として維持し、現在の最良の重み付き類似度を現在の最良の類似度として維持し、または、
現在の奥行き情報値候補の重み付き類似度が現在の最良の類似度に関する更新条件を満たす場合、例えば、重み付きマッチングコストが現在の最良のマッチングコストより小さいかまたはそれ以下である場合(マッチングコストが類似度として用いられる場合)には、現在の奥行き情報値候補を現在の最良の奥行き情報値としてメモリに書き込み、現在の奥行き情報値候補の、またはそれに関連する重み付き類似度を現在の最良の類似度としてメモリに書き込み、
すべての奥行き情報値候補が処理された後に、すなわち評価された後に、現在の最良の奥行き情報値を現在のデジタル画像の現在のフラグメントの奥行き情報値として選択し、出力する
ように構成される。
【0033】
したがって、奥行き情報値は、逐次的処理を用いて効率的(低複雑度)であるが同時に(推定品質に関して)改善された方法で推定される。
【0034】
本発明の第1の態様の第7の実施形式による画像処理装置の第8の可能な実施形式では、類似度はマッチングコストであり、重み付き類似度は重み付きマッチングコストであり、更新条件は、重み付きマッチングコストが、現在の最良のマッチングコストよりも小さいか、またはそれ以下であることであり、または、
類似度はマッチング確率であり、重み付き類似度は重み付きマッチング確率であり、更新条件は、重み付きマッチング確率が、現在の最良のマッチング確率よりも大きいか、またはそれ以上であることである。
【0035】
したがって、奥行き情報値は、逐次的処理を用いて効率的(低複雑度)であるが同時に(推定品質に関して)改善された方法で推定される。
【0036】
本発明の第1の態様またはその第1〜第8の実施形式のいずれか1つによる画像処理装置の第9の可能な実施形式では、メモリは、以前に処理されたフラグメントの集合の以前に選択された奥行き情報値の集合を格納するように構成され、信号処理ロジックは、
現在の奥行き情報値候補を、以前に選択された奥行き情報値の集合の奥行き情報値のうちの少なくとも1つと比較し、
現在の奥行き情報値候補の計算された類似度に重み関数を適用して、以前に選択された奥行き情報値の集合の奥行き情報値のうちのいずれかが現在の奥行き情報値候補と同一であるか否かに応じて、現在の奥行き情報値候補に対する重み付き類似度を取得する
ようにさらに構成される。
【0037】
したがって、奥行き情報値は、以前に選択された奥行き情報値の集合に基づいて、効率的(低複雑度)であるが同時に(推定品質に関して)改善された方法で推定される。
【0038】
本発明の第1の態様またはその第1〜第9の実施形式のいずれか1つによる画像処理装置の第10の可能な実施形式では、信号処理ロジックは、
現在の奥行き情報値候補を以前に選択された奥行き情報値の周囲の範囲内の奥行き情報値の集合と比較し、
現在の奥行き情報値候補の計算された類似度に重み関数を適用して、以前に選択された奥行き情報値の周囲の範囲内の奥行き情報値の集合の奥行き情報値のうちのいずれかが現在の奥行き情報値候補と同一であるか否かに応じて、現在の奥行き情報値候補に対する重み付き類似度を取得するように構成される。
【0039】
したがって、奥行き情報値は、以前に選択された奥行き情報値の周囲の範囲内の奥行き情報値の集合に基づいて、効率的(低複雑度)であるが同時に(推定品質に関して)改善された方法で推定される。
【0040】
本発明またはその第1〜第10の実施形式のいずれか1つによる画像処理装置の第1の態様の第11の可能な実施形式では、信号処理ロジックは、
以前に選択された奥行き情報値に基づいて、現在のフラグメントの類似度を最初に計算し、
類似度をしきい値と比較し、
比較の結果がスキップ条件を満たす場合には、以前に選択された奥行き情報値を現在のデジタル画像の現在のフラグメントの奥行き情報値として選択し、および/または、
比較の結果がスキップ条件を満たさない場合には、
更なるデジタル基準画像の基準フラグメント候補を定義する更なる奥行き情報値候補に基づいて、現在のフラグメントの類似度を計算し、
更なる奥行き情報値候補を以前に選択された奥行き情報値と比較し、
計算された類似度に重み関数を適用して、更なる奥行き情報値候補と以前に選択された奥行き情報値との比較の結果に基づいて、現在のフラグメントの重み付き類似度を取得し、
奥行き情報値候補の重み付きマッチングコストに応じて、現在のフラグメントの奥行き情報値として更なる現在の奥行き情報値候補を選択するか否かを決定する
ように構成される。
【0041】
しきい値は、例えば、重み関数で使用されるペナルティ値、または、例えば、実験データおよび/または現在処理されているデジタル画像の既知のもしくは仮定された特性に基づいて導き出される他の値であってもよい。
【0042】
したがって、奥行き情報値は、効率的(低複雑度)であるが同時に(推定品質に関して)改善された方法で推定され、スキップ条件が満たされた場合には多くの処理ステップをスキップまたは回避することを可能にする。
【0043】
本発明の第1の態様の第11の実施形式による画像処理装置の第12の可能な実施形式では、類似度はマッチングコストであり、スキップ条件は、マッチングコストがしきい値よりも小さいかまたはそれ以下であることであり、あるいは、
類似度はマッチングコストであり、スキップ条件は、マッチングコストがしきい値よりも小さいかまたはそれ以下であることであり、
しきい値は、奥行き情報値候補が以前に選択された奥行き情報値と異なるか、または基準もしくは以前に選択された奥行き情報値候補の集合に含まれる任意の奥行き情報値と異なる場合に、マッチングコストに適用される重み関数のペナルティに等しく、あるいは、
類似度はマッチング確率であり、スキップ条件は、マッチング確率がしきい値よりも大きいかまたはそれ以上であることである。
【0044】
しきい値は、例えば、重み関数で使用されるペナルティ値、または、例えば、実験データおよび/または現在処理されているデジタル画像の既知のもしくは仮定された特性に基づいて導き出される他の値であってもよい。
【0045】
したがって、奥行き情報値は、効率的(低複雑度)であるが同時に(推定品質に関して)改善された方法で推定され、スキップ条件が満たされた場合には多くの処理ステップをスキップまたは回避することを可能にする。
【0046】
第2の態様によれば、本発明は、現在のデジタル画像の現在のフラグメントの奥行き情報値を選択するための画像処理装置に関し、画像処理装置は、メモリおよび信号処理ロジックを含み、
メモリは、同一の現在のデジタル画像、または同じもしくは異なるビューおよび/または同じもしくは以前の時点の以前に処理されたデジタル画像の以前に処理されたフラグメントに対して選択された以前に選択された奥行き情報値を格納するように構成され、
信号処理ロジックは、
以前に選択された奥行き情報値に基づいて、現在のフラグメントの類似度を最初に計算し、
類似度をしきい値と比較し、
比較の結果がスキップ条件を満たす場合には、以前に選択された奥行き情報値を現在のデジタル画像の現在のフラグメントの奥行き情報値として選択する
ように構成される。
【0047】
本発明の第2の態様による画像処理装置の第1の可能な実施形式では、信号処理ロジックは、
比較の結果がスキップ条件を満たさない場合には、
信号処理ロジックは、デジタル基準画像の更なる基準フラグメント候補を定義する更なる奥行き情報値候補に基づいて、現在のフラグメントの類似度を計算し、
更なる奥行き情報値候補を以前に選択された奥行き情報値と比較し、
計算された類似度に重み関数を適用して、更なる奥行き情報値候補と以前に選択された奥行き情報値との比較の結果に基づいて、現在のフラグメントの重み付き類似度を取得し、
奥行き情報値候補の重み付きマッチングコストに応じて、現在のフラグメントの奥行き情報値として更なる現在の奥行き情報値候補を選択するか否かを決定する
ように構成される。
【0048】
しきい値は、例えば、重み関数で使用されるペナルティ値、または、例えば、実験データおよび/または現在処理されているデジタル画像の既知のもしくは仮定された特性に基づいて導き出される他の値であってもよい。
【0049】
したがって、奥行き情報値は、効率的(低複雑度)であるが同時に(推定品質に関して)改善された方法で推定され、スキップ条件が満たされた場合には多くの処理ステップをスキップまたは回避することを可能にする。
【0050】
第2の態様または第1の態様の第1の実施形式による画像処理装置の第2の可能な実施形式では、類似度はマッチングコストであり、スキップ条件は、マッチングコストがしきい値よりも小さいかまたはそれ以下であることであり、あるいは、類似度はマッチングコストであり、スキップ条件は、マッチングコストがしきい値よりも小さいかまたはそれ以下であることであり、しきい値は、奥行き情報値候補が以前に選択された奥行き情報値と異なるか、または基準もしくは以前に選択された奥行き情報値候補の集合に含まれる任意の奥行き情報値と異なる場合に、マッチングコストに適用される重み関数のペナルティに等しく、あるいは、類似度はマッチング確率であり、スキップ条件は、マッチング確率がしきい値よりも大きいかまたはそれ以上であることである。
【0051】
しきい値は、例えば、重み関数で使用されるペナルティ値、または、例えば、実験データおよび/または現在処理されているデジタル画像の既知のもしくは仮定された特性に基づいて導き出される他の値であってもよい。
【0052】
したがって、奥行き情報値は、効率的(低複雑度)であるが同時に(推定品質に関して)改善された方法で推定され、スキップ条件が満たされた場合には多くの処理ステップをスキップまたは回避することを可能にする。
【0053】
第2の態様による更なる実施形式は、第1の態様に関して(および以下の実施形式の実施形態の詳細な説明から)先に説明した更なる説明および実施形式から直接導き出され、それは第2の態様による実施形式に同様に適用する。
【0054】
第3の態様によれば、本発明は、現在のデジタル画像の現在のフラグメントの奥行き情報値を選択するための画像処理方法に関する。画像処理方法は、同一の現在のデジタル画像、または同じもしくは異なるビューの以前に処理されたデジタル画像の以前に処理されたフラグメントに対して選択された以前に選択された奥行き情報値を格納するステップと、デジタル基準画像の基準フラグメント候補を定義する奥行き情報値候補に基づいて、現在のフラグメントの類似度を計算するステップと、奥行き情報値候補を以前に処理されたフラグメントに対して選択された、以前に選択された奥行き情報値と比較するステップと、奥行き情報値候補と以前に選択された奥行き情報値との比較の結果に基づいて、現在のフラグメントの重み付き類似度を取得するために、計算された類似度に重み関数を適用するステップと、奥行き情報値候補の重み付き類似度に応じて、現在のフラグメントの奥行き情報値として現在の奥行き情報値候補を選択するか否かを決定するステップと、を含む。
【0055】
本発明の第3の態様による画像処理方法は、本発明の第1または第2の態様による画像処理装置によって実行することができる。本発明の第3の態様による画像処理方法の更なる特徴は、本発明の第1および第2の態様による画像処理装置およびその異なる実施形式の機能から直接的に生じる。
【0056】
第4の態様によれば、本発明は、コンピュータ上で実行された場合に本発明の第3の態様による方法またはその実施形式のいずれか1つを実行するためのプログラムコード含むコンピュータプログラムに関する。
【0057】
本発明は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアで実施することができる。
【0058】
本発明の更なる実施形態を、以下の図面に関して説明する。