(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
固体撮像素子に電気的に接続される電極パッドが前面に形成された前板部と、前記前板部の前記前面とは逆の後面の外周部の一部から前記前板部の後側へ突出する後板部と、前記前板部の前記後面に形成され同軸ケーブルの内部導体が電気的に接続される内部導体接続パッドと、前記後板部の前記前板部の前記後面に対する開き角側の面である接続側主面に形成され前記同軸ケーブルの外部導体が電気的に接続される外部導体接続パッドと、内部導体接続パッド及び前記外部導体接続パッドとそれぞれに対応する前記電極パッドとの間の導通を確保するパッド間接続配線とを有する立体配線基板。
前記前板部の前記後面と前記後板部の前記接続側主面との間に、前記接続側主面から前記前板部側に行くにしたがって前記前板部の前記後面に対する傾斜角度が小さくなるように湾曲する入隅部湾曲面が形成されている請求項1に記載の立体配線基板。
前記後板部の前記接続側主面における前記後板部の前端部に沿う幅方向の1または複数個所に前記前板部の前記前面に垂直の前後方向に沿って延在形成された後板部仕切壁をさらに有し、
前記接続側主面の前記幅方向における前記後板部仕切壁部を介して両側の領域のそれぞれに前記外部導体接続パッドが形成され、前記内部導体接続パッドは前記前板部の前記後面の前記幅方向における前記外部導体接続パッドに対応する複数個所に形成されている請求項1または2に記載の立体配線基板。
前記前板部の前記後面における前記後板部の前端部に沿う幅方向の1または複数個所に前記前板部の前記前面に垂直の前後方向及び前記幅方向に垂直の上下方向に沿って延在形成された前板部仕切壁をさらに有し、
前記前板部の前記後面の前記幅方向における前記前板部仕切壁部を介して両側の領域のそれぞれに前記内部導体接続パッドが形成され、前記外部導体接続パッドは前記後板部の前記接続側主面の前記幅方向における前記内部導体接続パッドに対応する複数個所に形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の立体配線基板。
前記後板部は前記前板部の前記後面に対して90〜135度の開き角を確保して前記前板部から後側へ前記後面に対して傾斜して突出されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の立体配線基板。
請求項1〜5のいずれか1項に記載の立体配線基板と、前記立体配線基板の前記前板部の前記前面の電極パッドに電気的に接続された前記固体撮像素子と、前記立体配線基板の前記内部導体接続パッドに前記内部導体が電気的に接続されかつ前記立体配線基板の前記外部導体接続パッドに前記外部導体が電気的に接続された前記同軸ケーブルとを有し、
前記同軸ケーブルは前記内部導体が前記内部導体とその周囲の前記外部導体との間に設けられた内部絶縁層に覆われた構成の内部被覆線を有し、前記内部導体接続パッドには前記内部被覆線の前記同軸ケーブル先端に露出された前側延出部先端から突出する前記内部導体の先端部が電気的に接続され、前記内部被覆線の前側延出部に、前記前板部側に行くにしたがって前記前板部の前記後面に対する傾斜角度が小さくなるように湾曲する湾曲部が形成されている撮像ユニット。
前記固体撮像素子における前記立体配線基板の前記前板部の前記前面の電極パッドが電気的に接続される後面とは逆の前面に固定されたレンズユニットをさらに有する請求項6に記載の撮像ユニット。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態に係る立体配線基板及び撮像ユニットについて、図面を参照して説明する。
図1、
図2は、本発明の実施形態に係る立体配線基板10を用いて組み立てた撮像ユニット20の一例を示す。
図1、
図2は撮像ユニット20の立体配線基板10付近を示す図であり、
図1は正面図、
図2は平面図である。
【0014】
図1、
図2に示す撮像ユニット20は、固体撮像素子21(以下、単に、撮像素子、とも言う)と、撮像素子21の前面21aに固定されたレンズユニット22と、撮像素子21の前面21aとは逆の後面21b側に取り付けられた立体配線基板10と、立体配線基板10の電極パッド14、15に電気的に接続された同軸ケーブル30とを有する。
【0015】
撮像素子21には、相補型金属酸化膜半導体(いわゆるCMOS)、電荷結合素子(いわゆるCCD)等が用いられる。
撮像素子21は、前面21aとは逆側に前面21aに平行な後面21bが形成された素子本体21cと、素子本体21cの後面21bに形成された電極パッド21dとを有する。
図1、
図2に示す素子本体21cは直方体状に形成された部材である。但し、素子本体21cの具体的形状は直方体状に限定されず、例えば円柱状等であっても良い。
【0016】
レンズユニット22は鏡筒22a内にレンズを収納した構成である。レンズユニット22は、鏡筒22a内のレンズが、撮像素子21の前面21aの撮像面の受光光軸上に位置するように撮像素子21の前面21aに位置合わせして撮像素子21に固定されている。
撮像素子21は、レンズユニット22前側から鏡筒22a内側領域を介して撮像面に入射した光を受光して撮像する。
【0017】
撮像ユニット20は、撮像素子21と、レンズユニット22と、立体配線基板10とで構成される撮像ヘッド部20Aを有する。
撮像ヘッド部20Aについて、撮像素子21の前後方向(前面21a及び後面21bの間隔方向)を前後方向として説明する。また、撮像ヘッド部20Aについて、レンズユニット22側を前側、立体配線基板10側を後側として説明する。
撮像ユニット20の同軸ケーブル30については、その長手方向において撮像ヘッド部20A側を前側、反対側を後側として扱う。
【0018】
立体配線基板10は、撮像素子21の後側(後面21b側)に撮像素子21前後方向に垂直に配置された前板部11と、前板部11の外周の一部から後側(撮像素子21とは逆側)へ突出する後板部12と、仕切壁部13とで構成された基板本体10Aを有する。
図1〜
図3に示す立体配線基板10の前板部11及び後板部12はそれぞれ矩形板状である。後板部12は前板部11の外周部のうち前板部11外周の4辺の1つに沿う領域から前板部11の後側へ前板部11に垂直の向きで突出形成されている。
【0019】
立体配線基板10の前板部11及び後板部12の互いの開き角側(入隅部側)の面の境界部(境界線19)に沿う方向を、以下、幅方向、として説明する。
前板部11及び後板部12の互いの開き角側(入隅部側)の面の境界部(境界線19)は後板部12の前板部11側の端部である前端部に沿って延在している。
仕切壁部13は、前板部11の幅方向中央部の領域全体から後方へ、前板部11及び後板部12に垂直の向きで後板部12後端部まで延在する板状に形成されている。また、仕切壁部13は、前板部11及び後板部12に一体に形成されている。
【0020】
基板本体10Aは樹脂等の電気絶縁性材料によって形成されている。
基板本体10Aの形成材料は、樹脂に限定されず、例えばセラミックス等であっても良い。
【0021】
図1、
図2に示すように、立体配線基板10は、前板部11の撮像素子21に臨む前面11aに形成された電極パッド16(以下、素子接続用パッド、とも言う)を有する。
撮像素子21はその後面21bに設けられた電極パッド21dを立体配線基板10の素子接続用パッド16に半田付けして立体配線基板10に取り付けられている。
【0022】
撮像素子21の後面21bの電極パッド21dは、例えばこの電極パッド21dに設けられた半田バンプの加熱溶融後の冷却固化によって立体配線基板10の素子接続用パッド16に半田付けされる。
但し、撮像素子21の後面21bの電極パッド21dと立体配線基板10の素子接続用パッド16との間の半田付けは、半田バンプを用いず、電極パッド21dと素子接続用パッド16との間に別途供給した半田によって行なっても良い。
【0023】
図3は立体配線基板10のその斜め後方から見た構造を示す斜視図である。
図1〜
図3に示すように、立体配線基板10は、前板部11の前面11aとは逆の後面11b(以下、前板部後面、とも言う)に形成された電極パッド14(以下、内部導体接続パッド、とも言う)、及び基板本体10Aの後板部12に形成された電極パッド15(以下、外部導体接続パッド、とも言う)を含む。
外部導体接続パッド15は、具体的には、基板本体10Aの後板部12の前板部後面11bに対する開き角側の面である接続側主面12aに延在形成されている。
【0024】
図1、
図2に示すように、電極パッド14、15には、同軸ケーブル30先端に露出された内部導体31及び外部導体32の先端部が電気的に接続されている。
同軸ケーブル30の内部導体31の先端部は立体配線基板10の内部導体接続パッド14に半田付けされている。同軸ケーブル30の外部導体32の先端部は立体配線基板10の外部導体接続パッド15に半田付けされている。
【0025】
同軸ケーブル30は、内部導体31と、内部導体31の側周を覆う内部絶縁層33と、内部絶縁層33の側周を覆うように設けられた外部導体32と、外部導体32を覆う外部絶縁層34とを有する。同軸ケーブル30は可撓性を有する。
内部絶縁層33及び外部絶縁層34は電気絶縁性の樹脂材料によって形成されている。
外部絶縁層34は同軸ケーブル30の側周面を形成する外被の役割を果たす。
【0026】
内部導体31は1本又は複数本の素線によって形成されている。
外部導体32は複数本の素線によって構成され、内部絶縁層33と外部絶縁層34との間に設けられている。
内部導体31を形成する素線、及び外部導体32を形成する素線は、銅等の良導性金属によって形成されている。
【0027】
同軸ケーブル30の外部絶縁層34の先端からは、内部導体31の側周が内部絶縁層33によって覆われた構成の内部被覆線35と、外部導体32の先端部とが延出されている。
内部被覆線35の外部絶縁層34先端からの延出寸法は、外部導体32の外部絶縁層34先端からの延出寸法に比べて格段に大きく確保されている。
【0028】
同軸ケーブル30は、立体配線基板10の内部導体接続パッド14への内部導体31先端部の半田付け、及び立体配線基板10の外部導体接続パッド15への外部導体32先端部の半田付け、によって立体配線基板10に取り付けられている。
立体配線基板10の内部導体接続パッド14に半田付けされる内部導体31の先端部は、内部導体31の内部被覆線35先端(具体的には内部絶縁層33)から延出された部分である。
【0029】
図1に示すように、内部被覆線35の同軸ケーブル30の外部絶縁層34先端から延出された部分(前側延出部)には、その後端から前端側に行くにしたがって立体配線基板10の接続側主面12aに対する傾斜角度が大きくなるように湾曲された湾曲部36が形成されている。
同軸ケーブル30の外部絶縁層34先端から延出された外部導体32の先端部は基板本体10Aの接続側主面12aに沿って延在配置されている。内部被覆線35先端から延出された内部導体31の先端部は基板本体10Aの前板部後面11bに沿って延在配置されている。
【0030】
図1〜
図3に示すように、外部導体接続パッド15は、立体配線基板10の後板部12の接続側主面12a(以下、後板部接続側主面、とも言う)の後端部から前端にわたって延在形成されている。
同軸ケーブル30の外部絶縁層34先端から延出された外部導体32の先端部は、立体配線基板10の前板部後面11bから後側に離隔した位置にて外部導体接続パッド15に半田付けされる。
同軸ケーブル30の外部絶縁層34先端から延出された内部被覆線35の前側延出部において、前板部11側に行くにしたがって後板部接続側主面12aに対する傾斜角度が大きくなるように湾曲されている部分は、外部導体32先端部の外部導体接続パッド15への半田付けによって外部導体接続パッド15に固定、一体化された部分よりも前板部11側に位置する部分である。
【0031】
図1、
図2に示すように、この実施形態の撮像ユニット20の立体配線基板10は、内部導体接続パッド14と外部導体接続パッド15との対を複数(
図1、
図2では2つ)有している。内部導体接続パッド14と外部導体接続パッド15との対には同軸ケーブル30が一本だけ電気的に接続される。同軸ケーブル30の外部導体32は、同軸ケーブル30の内部導体31を電気的に接続した内部導体接続パッド14と対を構成する外部導体接続パッド15に電気的に接続される。
【0032】
撮像ユニット20は、立体配線基板10の内部導体接続パッド14と外部導体接続パッド15との対と同数の同軸ケーブル30を有する。撮像ユニット20は、立体配線基板10の電極パッド14、15の対に電気的に接続された同軸ケーブル30を複数(
図1、
図2では2本)有する。
【0033】
図1、
図2に示す立体配線基板10において、内部導体接続パッド14と外部導体接続パッド15との対は、仕切壁部13を介して左右両側にそれぞれ1つずつ設けられている。
仕切壁部13は、内部導体接続パッド14や外部導体接続パッド15に同軸ケーブル30の内部導体31、外部導体32のそれぞれの先端部を半田付けする際に、内部導体接続パッド14や外部導体接続パッド15から拡がった半田によって、立体配線基板10幅方向に互いに隣り合う内部導体接続パッド14間や外部導体接続パッド15間が短絡することを防ぐ。
【0034】
また、
図1、
図2に示す立体配線基板10の仕切壁部13は、内部導体接続パッド14や外部導体接続パッド15に同軸ケーブル30の内部導体31、外部導体32のそれぞれの先端部を半田付けする際に、内部導体接続パッド14及び外部導体接続パッド15に対する同軸ケーブル30先端部の概略位置決めに利用できる。
【0035】
同軸ケーブル30先端部は、例えば、立体配線基板10の仕切壁部13に添わせて内部導体接続パッド14及び外部導体接続パッド15に接近させていくことで、内部導体31及び外部導体32の先端部を内部導体接続パッド14及び外部導体接続パッド15に対して簡単に概略位置決めできる。
したがって、仕切壁部13を有する立体配線基板10の採用は、立体配線基板10の内部導体接続パッド14及び外部導体接続パッド15に対して同軸ケーブル30の内部導体31、外部導体32のそれぞれの先端部を半田付けする作業の作業性を向上できる。
【0036】
同軸ケーブル30は作業者が手指で曲げることができる。
また、同軸ケーブル30は内部導体31及び外部導体32は塑性変形可能である。
同軸ケーブル30は、内部導体31及び外部導体32の存在によって、作業者が手指で塑性変形させることができる。
【0037】
同軸ケーブル30は、内部導体31、外部導体32のそれぞれの先端部を内部導体接続パッド14や外部導体接続パッド15に半田付けする際に、内部被覆線35の前側延出部に予め湾曲部36を形成した状態で立体配線基板10に対して移動、接近させて、内部導体31、外部導体32のそれぞれの先端部を立体配線基板10の電極パッド14、15に接近させ、当接させることが好ましい。
【0038】
立体配線基板の仕切壁部は、
図1、
図2に示す立体配線基板10の仕切壁部13のように、立体配線基板10の前板部11の幅方向中央部の領域全体から後方へ後板部12後端まで延在し前板部11及び後板部12に一体に形成された板状のものに限定されない。
立体配線基板の仕切壁部は、例えば、立体配線基板10の前板部後面11bの幅方向中央部及び接続側主面12aの幅方向中央部から突出され、前板部後面11b及び接続側主面12aに沿うL字形に延在するリブ状に形成されたものであっても良い。
【0039】
図1〜
図3に例示した仕切壁部13と、前板部後面11b及び接続側主面12aに沿うL字形に延在するリブ状の仕切壁部とは、前板部後面11bの幅方向中央部に前後方向及び幅方向に垂直の上下方向(
図1上下方向、
図3上下方向)に延在する前板部仕切壁と、接続側主面12aの幅方向中央部に前後方向に延在する後板部仕切壁とが一体に形成された構成のものである。
【0040】
本明細書では、立体配線基板10及び撮像ユニット20の撮像ヘッド部20Aの上下方向(
図1上下方向、
図3上下方向)について、立体配線基板10の後板部12が位置する側を下側、逆側を上側として説明する。
図1〜
図3に例示した立体配線基板10の後板部接続側主面12aは上下方向に垂直に延在している。
図1、
図3に示すように、立体配線基板10の後板部12の後板部接続側主面12aとは逆側の面12b(底側主面)は後板部接続側主面12aと平行に延在している。後板部12の底側主面12bは、立体配線基板10の最下部に位置する。
【0041】
次に、立体配線基板10について、さらに詳しく説明する。
図1、
図3に示すように、立体配線基板10は、基板本体10Aの前板部後面11bに外部導体接続パッド15との導通を確保して形成された電極パッドである貫通配線接続パッド17も有している。
立体配線基板10の貫通配線接続パッド17は、基板本体10Aの後板部12に形成されている外部導体接続パッド15から連続して前板部後面11bに延在形成されている。貫通配線接続パッド17は、ひとつの外部導体接続パッド15についてひとつのみ形成されている。
【0042】
図1、
図2に示すように、立体配線基板10の前板部11の前面11a(以下、前板部前面、とも言う)には、内部導体接続パッド14及び外部導体接続パッド15の合計数と同数の素子接続用パッド16が設けられている。
内部導体接続パッド14及び外部導体接続パッド15は、それぞれ基板本体10Aの前板部11にその厚みを貫通して延在形成された貫通配線18を介して素子接続用パッド16と電気的に接続されている。
【0043】
素子接続用パッド16は、貫通配線18の延在方向一端に直接接して貫通配線18との導通を確保して形成されている。
内部導体接続パッド14は、貫通配線18の一端とは逆の他端に直接接して貫通配線18との導通を確保して形成されている。
【0044】
外部導体接続パッド15は、貫通配線接続パッド17と貫通配線18とを介して素子接続用パッド16と電気的に接続されている。
貫通配線接続パッド17は、貫通配線18の素子接続用パッド16とは逆側の端(他端)に直接接して貫通配線18との導通を確保して形成されている。貫通配線接続パッド17は、貫通配線18を介して素子接続用パッド16と電気的に接続されている。
【0045】
内部導体接続パッド14と素子接続用パッド16との間に位置する貫通配線18は、内部導体接続パッド14と素子接続用パッド16との間を電気的に接続するパッド間接続配線の役割を果たす。
一方、外部導体接続パッド15と素子接続用パッド16との間は、貫通配線接続パッド17と素子接続用パッド16との間に位置する貫通配線18と、貫通配線接続パッド17とが構成するパッド間接続配線を介して電気的に接続されている。
立体配線基板10の内部導体接続パッド14及び外部導体接続パッド15には、それぞれ、素子接続用パッド16がパッド間接続配線を介して1つのみ電気的に接続されている。
立体配線基板10はパッド間接続配線を含む。
【0046】
図1、
図2の撮像ユニット20において、同軸ケーブル30の内部導体31は、立体配線基板10の内部導体接続パッド14及びパッド間配線を介して撮像素子21と電気的に接続されている。
同軸ケーブル30の外部導体32は、立体配線基板10の外部導体接続パッド15及びパッド間配線を介して撮像素子21と電気的に接続されている。
【0047】
図1、
図2に示す撮像ユニット20において、撮像ヘッド部20Aは、その全体が、曲げ変形を生じにくい硬性部として機能する。
撮像ヘッド部20Aの前後方向寸法を、以下、硬性部寸法、とも言う。
【0048】
図1、
図2に示す撮像ユニット20の立体配線基板10は、内部導体接続パッド14が形成された前板部11と、外部導体接続パッド15が形成され前板部11から後側へ突出する後板部12とを有する構成である。このため、撮像ユニット20は、従来構造の同軸ケーブル用配線基板に比べて、硬性部長(撮像ヘッド部20Aの前後方向寸法)を短くすることが可能である。
【0049】
図1、
図3に示すように、撮像ユニット20の撮像ヘッド部20Aにおいて、前板部11に形成された内部導体接続パッド14は、外部導体接続パッド15に対して上下方向にずれた位置にある。内部導体接続パッド14は外部導体接続パッド15から上方に離隔した位置にある。
内部導体接続パッド14は、立体配線基板10上下方向において前板部後面11bの後板部12とは逆側の端部(上端部)のみに形成され、外部導体接続パッド15に対してのみならず、前板部後面11bに形成された貫通配線接続パッド17からも上方に離隔した所に位置する。
【0050】
本明細書において、以下、同軸ケーブル30の内部導体31先端部を内部導体接続パッド14に半田付けした半田付け部(半田を含む)を内部導体半田付け部、及び外部導体32先端部を外部導体接続パッド15に半田付けした半田付け部(半田を含む)を外部導体半田付け部、とも言う。
内部導体半田付け部及び外部導体半田付け部は、それぞれ、半田の拡がり等によって、立体配線基板10の電極パッド14、15外周から外側へはみ出して形成されることがある。
【0051】
仮に、内部導体接続パッド14を外部導体接続パッド15とともに立体配線基板10の後板部接続側主面12aに形成した構成(同一面パッド集約構造)の場合は、内部導体半田付け部及び外部導体半田付け部のそれぞれの電極パッド14、15外周から外側へのはみ出しを考慮して、半田付け部同士の接触、短絡を回避できるように、内部導体接続パッド14の外部導体接続パッド15からの離隔距離を確保する必要がある。
【0052】
これに対して、
図1、
図3に示すように、内部導体接続パッド14が外部導体接続パッド15が形成されている後板部12とは異なる前板部11の後面11bに形成された構成であれば、貫通配線接続パッド17及び外部導体接続パッド15と内部導体接続パッド14との間に、内部導体半田付け部のその半田の拡がり等による貫通配線接続パッド17または外部導体接続パッド15との接触、短絡を防止できる離隔距離が確保されていれば良い。
【0053】
図1、
図3に示す立体配線基板10の貫通配線接続パッド17は、外部導体接続パッド15の前端全体から前板部後面11bに延在形成されている。
図1、
図3に示す立体配線基板10については、内部導体接続パッド14と貫通配線接続パッド17との間に、内部導体半田付け部のその半田の拡がり等による貫通配線接続パッド17との接触、短絡を防止できる離隔距離が確保されていれば良い。
【0054】
図1、
図3に示す立体配線基板10における内部導体接続パッド14と貫通配線接続パッド17との間に短絡防止を目的に確保する離隔距離(前板部後面11bにおける上下方向の離隔距離)は、同一面パッド集約構造における内部導体半田付け部と外部導体半田付け部との間に短絡防止を目的に確保する離隔距離に比べて短くて済む。
このため、立体配線基板10は、立体配線基板10における内部導体接続パッド14と貫通配線接続パッド17との間に内部導体半田付け部のその半田の拡がり等による貫通配線接続パッド17との接触、短絡を防止可能な離隔距離を確保するために要する前板部11の上下方向寸法を小さく抑えることができる。
【0055】
図1に示す撮像ユニット20において立体配線基板10の前板部11はその全体が撮像素子21の素子本体21cの前後方向の投影範囲内に位置する。
貫通配線接続パッド17は、立体配線基板10上下方向において前板部後面11bの後板部12側の端部(下端部)のみに形成されている。
立体配線基板10の前板部後面11bの上端部のみに形成された内部導体接続パッド14と貫通配線接続パッド17との間には、内部導体半田付け部のその半田の拡がり等による貫通配線接続パッド17との接触、短絡を防止可能な離隔距離(前板部後面11bにおける上下方向の離隔距離)が確保されている。
【0056】
内部導体接続パッド14を外部導体接続パッド15が形成されている後板部12とは異なる前板部11に形成した構成は、立体配線基板10の後板部12の前後方向寸法を、従来構造の同軸ケーブル用配線基板や上述の同一面パッド集約構造に比べて短くすることができ、撮像ヘッド部20Aの前後方向寸法(硬性部長)の短縮を実現できる。
撮像ユニット20の撮像ヘッド部20Aは、同軸ケーブル30の内部導体31先端部及び外部導体32先端部をそれぞれ立体配線基板10の電極パッド14、15に半田付けした半田付け部(半田を含む)同士の短絡防止と、従来構造の同軸ケーブル用配線基板に比べて前後方向寸法(硬性部長)硬性部長を短縮すること、とを容易に実現できる。
【0057】
図1、
図2に示す撮像ユニット20は、例えば可撓性の保護チューブに収容して内視鏡(電子内視鏡)の一部等として用いることができる。
図1、
図2に示す撮像ユニット20の同軸ケーブル30について、外部絶縁層34が存在する部分36を、以下、ケーブル本体、とも言う。
図1、
図2に示す、外部導体32先端部、及び内部被覆線35の前側延出部は、ケーブル本体37の前端から延出されている。
【0058】
撮像ユニット20を可撓性の保護チューブに収容して用いた電子内視鏡は、ケーブル本体に対する撮像ヘッド部20Aの向きを変更(首振り操作)するための首振り機構を、保護チューブに別途収容した構成も採用可能である。
首振り機構は、同軸ケーブル30のケーブル本体37の撮像ヘッド部20Aからその後側に位置する部分の前端部(以下、首振り曲げ部、とも言う)を保護チューブとともに曲げて、撮像ヘッド部20Aを同軸ケーブル30のケーブル本体37の首振り曲げ部を中心に回転させることで、ケーブル本体37に対する撮像ヘッド部20Aの向きを変更する。
撮像ユニット20は、従来構造の同軸ケーブル用配線基板を用いる場合に比べて硬性部長の短縮が可能な撮像ヘッド部20Aを有することで、従来構造の同軸ケーブル用配線基板を用いた撮像ユニットに比べて首振り操作した際の撮像ヘッド部20Aの可動域を大きく確保することに有利である。
【0059】
なお、
図1、
図2に示す撮像ユニット20において、立体配線基板10はその全体が撮像素子21の素子本体21cの前後方向の投影範囲内に位置する。このため、電子内視鏡において撮像ユニット20を収容する保護チューブは、その内側の中空部が撮像素子21を収容可能な断面サイズのものを用いれば良く、立体配線基板10を収容するために中空部断面サイズがより大きいものを採用する必要が無い。
【0060】
図1、
図2に示す撮像ユニット20において、立体配線基板10の矩形板状の前板部11は、その面方向外周の4辺が、直方体状の素子本体21cの矩形の後面21b外周の4辺に平行になる向きで、撮像素子21に取り付けられている。立体配線基板10の前板部11は、その全体が、撮像素子21前後方向における素子本体21cの後面21bの投影範囲内に位置する。
立体配線基板10の全体が撮像素子21の素子本体21cの前後方向の投影範囲内に位置する構成は、例えば、円柱状の撮像素子を用いた場合等、撮像素子の形状に依らず、本発明に係る種々の実施形態の立体配線基板において好適な構成である。
【0061】
図1、
図2に示す撮像ユニット20の立体配線基板10において、仕切壁部13は後板部12から後側に突出せず、かつ前板部11から上下方向において後板部12とは逆側の上方へ突出していない。
仕切壁部13が後板部12から後側に突出しない構成は、撮像ヘッド部20Aの前後方向寸法(硬性部長)を小さく抑える点で好適である。
立体配線基板10上下方向において、仕切壁部13が前板部11から上方へ突出していない構成は、撮像ユニット20を収容する保護チューブの断面サイズの大型化回避の点で好適である。
仕切壁部が後板部から後側に突出しない構成、及び仕切壁部が前板部から上方へ突出していない構成は、本発明に係る種々の実施形態の立体配線基板において好適な構成である。
【0062】
(立体配線基板の変形例)
図4〜
図6は、立体配線基板の変形例を示す。
【0063】
図1〜
図3に例示した立体配線基板10の前板部後面11bと後板部接続側主面12aとの間の入隅部は、互いに垂直の前板部後面11b及び後板部接続側主面12aが互いに直接接する境界線19が存在する構成となっている。
図4、
図5に示す立体配線基板110(第1変形例の立体配線基板)は、
図1〜
図3に例示した立体配線基板10について、その基板本体10Aの前板部後面11bと後板部接続側主面12aとの間に、前側に行くにしたがって後板部接続側主面12aに対する傾斜角度が大きくなるように湾曲された入隅部湾曲面111を形成したものである。
図4、
図5に示す立体配線基板110の基板本体に図中符号10Bを付記する。
【0064】
図4、
図5に示す立体配線基板110の基板本体10Bは、入隅部湾曲面111を有する点のみが
図1〜
図3に例示した立体配線基板10の基板本体10Aと相違する。
図4、
図5に示す立体配線基板110の基板本体10Bの入隅部湾曲面111以外の構成は
図1〜
図3に例示した立体配線基板10の基板本体10Aと同様である。
【0065】
図5は、
図1、
図2に例示した撮像ヘッド部20Aについて、立体配線基板10を、
図4に示す立体配線基板110に変更した構成の撮像ヘッド部20Bを示す。
なお、
図4、
図5において、
図1〜
図3と同様の構成部分には共通の符号を付し、その説明を簡略化あるいは省略する。
【0066】
図4、
図5に示す立体配線基板110において、後板部接続側主面12aの前端は入隅部湾曲面111との境界、前板部後面11bの上下方向下端(後板部12側の端)は入隅部湾曲面111との境界、である。
入隅部湾曲面111は後板部接続側主面12a前端から前板部後面11b下端まで延在形成されている。
【0067】
図4、
図5に示す立体配線基板110において、貫通配線接続パッド17は、外部導体接続パッド15から連続して形成されている。貫通配線接続パッド17は入隅部湾曲面111に沿って湾曲形成されている。貫通配線接続パッド17の表面(入隅部湾曲面111とは逆側の面)は入隅部湾曲面111に沿って湾曲している。
貫通配線接続パッド17は、前板部11の厚みを貫通して形成された貫通配線を介して前板部前面11aの素子接続用パッド16と電気的に接続されている。
【0068】
図4に示す立体配線基板110の電極パッド14、15に同軸ケーブル30の内部導体31及び外部導体32のそれぞれの先端部(前端部)を半田付けする際には、
図5に示すように、ケーブル本体37先端(前端)に外部導体32先端部、内部被覆線35の前側延出部、及び内部導体31先端部を露出させた前端部を形成した同軸ケーブル30を用意し、この同軸ケーブル30の前端部を、内部被覆線35前側延出部を立体配線基板110の外部導体接続パッド15表面(後板部12とは逆側の面)にスライド移動させながら立体配線基板110の前板部11に向かって前進させる。
【0069】
図5に示すように、同軸ケーブル30の内部被覆線35前側延出部は、立体配線基板110に接触させる前の同軸ケーブル30において、ケーブル本体37先端から真っ直ぐに延在する状態としておく。また、同軸ケーブル30の内部導体31先端部は、立体配線基板110に接触させる前の同軸ケーブル30において、内部被覆線35前側延出部の先端から真っ直ぐに延在する状態としておく。
【0070】
同軸ケーブル30の内部導体31先端部は、同軸ケーブル30前端部の立体配線基板110の前板部11方向への前進によって、まず、入隅部湾曲面111に沿って湾曲する貫通配線接続パッド17表面に摺動しながら内部導体接続パッド14に接近していく。
同軸ケーブル30の内部被覆線35前側延出部は、同軸ケーブル30前端部の立体配線基板110の前板部11方向への前進によって、外部導体接続パッド15表面から貫通配線接続パッド17表面へ移動し、立体配線基板110の貫通配線接続パッド17表面に摺動しながら貫通配線接続パッド17表面に沿う湾曲形状に変形されてゆき、湾曲部36が形成される。
【0071】
同軸ケーブル30の内部導体31先端部は、内部被覆線35前側延出部の貫通配線接続パッド17表面に沿う湾曲変形の進行に伴い、立体配線基板110の前板部後面11bに対する傾斜角度が小さくなるように向きが変わっていき、同軸ケーブル30前端部の立体配線基板110の前板部11方向への前進によって立体配線基板110の内部導体接続パッド14表面(前板部11とは逆側の面)に当接される。
同軸ケーブル30は、内部被覆線35前側延出部のケーブル本体37からの延出長、内部導体31及び外部導体32のそれぞれの先端部の長さ、の調整によって、内部導体31先端部の側周面の内部導体接続パッド14表面に対する当接と、外部導体32先端部の側周面の外部導体接続パッド15表面に対する当接とが実現されるようにする。
【0072】
同軸ケーブル30は、立体配線基板110の外部導体接続パッド15表面に沿って前板部11方向へ前進させるだけで、内部被覆線35前側延出部への湾曲部36の形成、内部導体31先端部の内部導体接続パッド14表面への当接、及び外部導体32先端部の外部導体接続パッド15表面への当接、を実現できる。
【0073】
同軸ケーブル30は、内部被覆線35前側延出部への湾曲部36の形成と、内部導体31先端部の内部導体接続パッド14表面への当接と、外部導体32先端部の外部導体接続パッド15表面への当接とを実現した後、内部導体31先端部の内部導体接続パッド14への半田付け、及び外部導体32先端部の外部導体接続パッド15への半田付けを行なって立体配線基板110に取り付ける。
内部導体31先端部の内部導体接続パッド14への半田付け、及び外部導体32先端部の外部導体接続パッド15への半田付けを行なって、撮像ヘッド部20Bの立体配線基板110への同軸ケーブル30の取り付けが完了すれば、撮像ユニットが得られる。
【0074】
立体配線基板は、
図6に示すように、前板部後面11bと後板部接続側主面12aとの間の開き角θが90度よりも大きく135度以下である基板本体10Cを採用した構成も採用可能である。
図6に示す立体配線基板210(第2変形例の立体配線基板)は、撮像ヘッド部、撮像ユニットの一部として用いることができる。
【0075】
図6に示す立体配線基板210は、前板部後面11bと後板部接続側主面12aとの間の開き角θが90度である場合に比べて前板部後面11bと後板部接続側主面12aとの間の空間を広く確保できる。このため、
図6に示す立体配線基板210は、前板部後面11bと後板部接続側主面12aとの間の開き角θが90度である場合に比べて、同軸ケーブル30の内部導体31先端部を内部導体接続パッド14に半田付けする作業、及び外部導体32先端部を外部導体接続パッド15に半田付けする作業、等の作業の作業性を向上できる。
【0076】
なお、
図6の立体配線基板210の前板部11の前面11aと後面11bとが互いに平行であることは、
図1〜
図3に示す立体配線基板10と同様である。
また、
図6の立体配線基板210は、
図1〜
図3に示す立体配線基板10と同様に、前板部前面11aの素子接続用パッド16と撮像素子21の電極パッド21dとの半田付けによって撮像素子21に取り付けられる。
図6の立体配線基板210は、
図1〜
図3に示す立体配線基板10と同様に、前板部11の前面11a及び後面11bが撮像素子21前後方向に垂直の向きで撮像素子21に取り付けられる。
図6の立体配線基板210の後板部接続側主面12aは、立体配線基板210が撮像素子21に取り付けられたとき、撮像素子21前後方向に傾斜した向きで延在する。
【0077】
立体配線基板は、
図6の立体配線基板210の前板部後面11bと後板部接続側主面12aとの間に入隅部湾曲面111が形成された構成も採用可能である。
【0078】
以上、本発明を最良の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の最良の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
立体配線基板の内部導体接続パッド14と素子接続用パッド16との間の導通を確保するパッド間接続配線、及び外部導体接続パッド15と素子接続用パッド16との間の導通を確保するパッド間接続配線は、それぞれ、貫通配線18を含む構成に限定されず、例えば、立体配線基板の外面に形成された金属配線等であっても良い。但し、パッド間接続配線は、立体配線基板の小型化の点では、立体配線基板の外面に形成された金属配線に比べて、貫通配線18を含む構成である方が有利である。
【0079】
立体配線基板は、接続側主面12aから前板部後面11bにわたって連続するように形成された仕切壁部を有する構成の他、前板部後面11bの幅方向中央部に上下方向に延在形成された前板部仕切壁と、接続側主面12aの幅方向中央部に前後方向に延在形成された後板部仕切壁とが互いに離隔させて形成された構成も採用可能である。互いに離隔させて形成された前板部仕切壁と後板部仕切壁とは、立体配線基板においてその幅方向の位置を互いに対応させた対(以下、仕切壁対、とも言う)を形成するように設けられる。
前板部仕切壁及び仕切壁対は、立体配線基板の幅方向の複数箇所に設けられても良い。但し、前板部仕切壁及び仕切壁対は、それぞれ、立体配線基板幅方向において、内部導体接続パッド14と外部導体接続パッド15との対の間に位置するように設けられる。
【0080】
立体配線基板は、前板部仕切壁及び後板部仕切壁の片方のみを有する構成も採用可能である。
前板部仕切壁は、立体配線基板幅方向に互いに隣り合う内部導体接続パッド14の間に設けられる。
後板部仕切壁は、立体配線基板幅方向に互いに隣り合う外部導体接続パッド15の間に設けられる。
【0081】
同軸ケーブル30の外部導体32は内部導体31に比べて太く、立体配線基板の電極パッドに対する半田付けに要する半田量も内部導体31に比べて多い。
後板部仕切壁は、外部導体接続パッド15に同軸ケーブル30の外部導体32を半田付けした外部導体半田付け部の半田の拡がり等による、立体配線基板幅方向に互いに隣り合う外部導体半田付け部同士の接触、短絡の防止に有効に寄与する。
【0082】
立体配線基板は、仕切壁部、前板部仕切壁、後板部仕切壁のいずれも存在しない構成も採用可能である。
【0083】
同軸ケーブル30の内部導体31先端部の内部導体接続パッド14への電気的接続、及び外部導体32先端部の外部導体接続パッド15への電気的接続は、半田付けに限定されず、例えばレーザ加工等による熱融着等も採用可能である。