【文献】
Huawei,Discussion on Flow control for LWA[online], 3GPP TSG-RAN WG3#89bis R3-151954,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_89bis/Docs/R3-151954.zip>,2015年10月 9日,1−2頁
【文献】
CATT,Flow Control for LWA[online], 3GPP TSG-RAN WG3#89bis R3-151988,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG3_Iu/TSGR3_89bis/Docs/R3-151988.zip>,2015年10月 9日,1−4頁
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
特定の無線リンクを介して受信されたプロトコル・データ・ユニット、および、これまでに受信されなかったプロトコル・データ・ユニットのうちの少なくとも1つの最大カウント値の情報を含むフロー制御レポートの作成をトリガする手段であって、これまでに受信されなかった前記プロトコル・データ・ユニットは、予め設定されたルールを用いて決定されたカウント値の範囲内のカウント値を有するプロトコル・データ・ユニットに限定されるものである、手段と、
ユーザ装置と基地局との間でフロー制御レポートを通信するための手段と、
を備える装置であって、
前記フロー制御レポートにおいて、前記カウント値の範囲の下限は、第1の欠落したプロトコル・データ・ユニットのカウント値、直近(most recent previously)に送られたフロー制御レポートが限られていたカウント値の範囲の上限、のうちの少なくとも1つに基づく、
装置。
前記フロー制御レポートの作成をトリガすることは、受信されたサービス・データ・ユニットが格納していなかったときに上位レイヤに配信される受信パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル・サービス・データ・ユニットに基づく、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の装置。
前記フロー制御レポートの作成をトリガすることは、受信されたサービス・データ・ユニットが格納されていないときに上位レイヤに配信される受信パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル・サービス・データ・ユニットに基づく、請求項7ないし9のいずれか1項に記載の方法。
前記フロー制御レポートの作成をトリガすることは、受信されたサービス・データ・ユニットが格納されていないときに上位レイヤに配信される受信パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル・サービス・データ・ユニットに基づく、請求項13ないし15のいずれか1項に記載のコンピュータ・プログラム。
【発明の概要】
【0005】
このセクションでは、可能なインプリメントの例を示すが、これに限定されるものではない。
【0006】
本願発明の例示的態様において、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータ・プログラム・コードを含む少なくとも1つのメモリとを備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよび前記コンピュータ・プログラム・コードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に、特定の無線リンクを介して受信されたプロトコル・データ・ユニットの
最大カウント値、および、予め設定されたルールを用いて決定されたカウント値の範囲内のカウント値を有するプロトコル・データ・ユニットに限定されるものであって、これまでに受信されなかったプロトコル・データ・ユニットのうちの少なくとも1つの情報を含むフロー制御レポートの作成をトリガさせ、前記フロー制御レポートをユーザ装置と基地局との間で通信させるように構成される、装置が存在する。
【0007】
本願発明の別の態様は、前パラグラフの装置である。これは、フロー制御レポートにおいて、カウント値の範囲の上限が、特定の無線リンクを介して受信されたプロトコル・データ・ユニットの
最大カウント値に基づいており、前記フロー制御レポートにおいて、前記カウント値の範囲の下限は、最初に欠落したプロトコル・データ・ユニットのカウント値と、直前に送信された最新のレポートが制限されたカウント値範囲の上限との少なくとも1つに基づいており、以前に送信されたレポートでカバーされたカウント値範囲の上限がパケット・データ収束プロトコル状態変数として格納され、前記フロー制御レポートの作成をトリガすることは、特定の無線リンクを介して受信されたプロトコル・データ・ユニットの
最大カウント値、第1の欠落セグメントの値、および、最も以前のフロー制御レポート以来特定の無線リンクを介して受信されたプロトコル・データ・ユニットの数のうちの少なくとも1つの増加に基づいており、前記フロー制御レポートの作成をトリガすることは、受信したサービス・データ・ユニットが格納されていない場合に、上位層に配信される受信パケット・データ収束プロトコルサービス・データ・ユニットに基づいており、前記装置は、状態禁止タイマを備え、前記コンピュータ・プログラム・コードを含む前記少なくとも1つのメモリが、前記少なくとも1つのプロセッサによって、前記タイマの満了後に前記装置に前記フロー制御レポートを送信させるように構成される。
【0008】
本願発明の別の例示的な態様では、特定の無線リンクを介して受信されたプロトコル・データ・ユニットの
最大カウント値、および、これまでに受信されなかったプロトコル・データ・ユニットのうちの少なくとも1つの情報を含むフロー制御レポートの作成をトリガするステップであって、これまでに受信されなかったプロトコル・データ・ユニットは、予め設定されたルールを用いて決定されたカウント値の範囲内のカウント値を有するプロトコル・データ・ユニットに限定されるものである、ステップと、フロー制御レポートをユーザ装置と基地局との間で通信するステップと、を含む方法が存在する。
【0009】
本願発明の別の態様は、前パラグラフの方法である。それは、前記フロー制御レポートにおいて、前記カウント値の範囲の上限は、特定の無線リンクを介して受信されたプロトコル・データ・ユニットの
最大カウント値に基づき、前記フロー制御レポートにおいて、前記カウント値の範囲の下限は、第1の欠落したプロトコル・データ・ユニットのカウント値、および、直近(most recent previously)に送られたレポートが限られていたカウント値の範囲の上限、のうちの少なくとも1つに基づき、直近に送信されたレポートでカバーされた前記カウント値範囲の上限が、パケット・データ収束プロトコル状態変数として格納され、前記フロー制御レポートの作成をトリガすることは、特定の無線リンクを介して受信されたプロトコル・データ・ユニットの
最大カウント値、最初の欠落セグメントの値、および、以前の最も古いフロー制御レポート以来、特定の無線リンクを介して受信された、いくつかのプロトコル・データ・ユニットの数のうちの少なくとも1つにおける増加に基づき、前記フロー制御レポートの作成をトリガすることは、受信されたサービス・データ・ユニットが格納されていないときに上位レイヤに配信される受信パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル・サービス・データ・ユニットに基づき、前記フロー制御レポートを送信することは、状態禁止タイマが満了した後であることができる。
【0010】
少なくとも、上のパラグラフに記載されているような方法を実行する少なくとも1つのプロセッサによって実行されるプログラム・コードを格納する非一時的なコンピュータ可読媒体が提供される。
【0011】
本願発明の別の例示的な態様では、特定の無線リンクを介して受信されたプロトコル・データ・ユニットの
最大カウント値、および、これまでに受信されなかったプロトコル・データ・ユニットのうちの少なくとも1つの情報を含むフロー制御レポートの作成をトリガする手段であって、これまでに受信されなかったプロトコル・データ・ユニットは、予め設定されたルールを用いて決定されたカウント値の範囲内のカウント値を有するプロトコル・データ・ユニットに限定されるものである、手段と、ユーザ装置と基地局との間でフロー制御レポートを通信するための手段と、を備える装置が存在する。
【0012】
上のパラグラフに記載されたような例示的態様にしたがって、前記フロー制御レポートにおいて、前記カウント値の範囲の上限は、特定の無線リンクを介してプロトコル・データ・ユニットの
最大カウント値に基づき、前記フロー制御レポートにおいて、前記カウント値の範囲の下限は、第1の欠落したプロトコル・データ・ユニットのカウント値、および、直近に送信されたレポートが制限されたカウント値の範囲の上限、のうちの少なくとも1つに基づき、以前に送信されたレポートでカバーされた前記カウント値範囲の上限が、パケット・データ収束プロトコル状態変数として格納され、前記フロー制御レポートの作成をトリガすることは、特定の無線リンクを介して受信されたプロトコル・データ・ユニットの
最大カウント値、第1欠落セグメントの値、および、最も以前のフロー制御レポート以来、特定の無線リンクを介して受信されたプロトコル・データ・ユニットの数のうちの少なくとも1つにおける増加に基づき、前記フロー制御レポートの作成をトリガすることは、受信されたサービス・データ・ユニットが格納されていないときに上位レイヤに配信される受信パケット・データ・コンバージェンス・プロトコル・サービス・データ・ユニットに基づき、前記フロー制御レポートを送信することは、状態禁止タイマが満了した後であることができる。
【0013】
上のパラグラフに記載されたような例示的態様にしたがって、少なくともトリガと通信のための手段は、コンピュータ・プログラムで符号化されたメモリを備え、そのコンピュータ・プログラムは、少なくとも1つのプロセッサによって実行される。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本願発明では、移動無線アクセス・ネットワークと無線ローカル・エリア・ネットワークとの間のベアラ・スプリットを受信するユーザ装置からのフロー制御フィードバックの方法を提案する。
【0016】
より詳細には、本願発明の例示的な実施形態は、LTE−WLANスプリット・ベアラ動作のフロー制御に関する。いくつかの明確にされた抜粋の一部を以下に説明する。
【0017】
本願発明の例示的実施形態は、3GPP LTE Rel−13ワーク・アイテムLTE−WLAN無線レベル統合化(LTE_WLAN_radio−Core、主導WG:RAN2、開始:3月15日、目標12月15日、WID:RP−151022)に関する。
【0018】
図1は、E−UTRANシステムの全体的なアーキテクチャの一例を示す。
図1は、E−UTRANシステムにおけるLWA非共存シナリオおよびLWAの全体的なアーキテクチャを示す。
図1に示すように、XwインターフェイスはeNBとWLAN終端(WT)ポイントの間で定義され、WTポイントはXwインターフェイスを終端する。したがって、eNBは、Xwインターフェイスを介してWTポイントに接続され、eNBは、S1インターフェイスを介してMME/S−GW(例えば、コア・ネットワーク)に接続する。
【0019】
E−UTRANは、LTE/WLANアグリゲーション(LWA)動作をサポートし、これにより、RRC_CONNECTEDのUEは、LTEおよびWLANの無線リソースを利用するようにeNBによって構成される。たとえば、LTEネットワークでは、一般的にカバレッジがユビキタスであるが、Wi−Fiの展開はホットスポットを使用している可能性がある。LTE接続は、ユーザ装置がWi−Fiホット・スポット・カバレッジ・エリアの内外を移動するときに維持される。このようにして、Wi−Fi接続の切断および再接続は、ユーザ装置に対してトランスペアレントであることができる。
【0020】
PDCPレベルのアグリゲーションは、例えば、ロードおよび変調符号化方式(MCS)などの情報をeNBにレポートするために、アクセス・ポイント(AP)に対してそれらの間にリンクが存在する場合、非共存LTE eNBと一緒に従来のWi−Fiアクセス・ポイント(Aps)でサポートされることができる。
【0021】
E−UTRANシステムは、E−UTRANユーザプレーン(PDCP/RLC/MAC/PHY)および制御プレーン(RRC)プロトコル終端をUE(
図1には図示せず)に提供するeNBを含む。eNBは、X2インターフェイスを介して互いに相互接続されている。eNBは、S1インターフェイスの手段により、EPC(拡張パケットコア)に接続される。例えば、S1 MMEインターフェイスの手段によりMME(Mobility Management Entity)、S1インターフェイスの手段により、サービングゲートウェイ(S−GW)などに接続される。S1インターフェイスは、MME / S−GWとeNB間の多対多の関係をサポートする。
【0022】
図2を参照すると、ユーザ装置(UE10)は、同時に複数のセルに接続されることができる。この例では、UE10は、基地局13(例えば、eNBなど)を有する第1のセル12と、基地局15(例えば、eNBまたはWiFiアクセス・ポイントなど)を有する第2のセル14とに接続される。したがって、2つのセル12、14は、少なくとも部分的に重なっている。1つのタイプの例示的な実施形態では、第1のセルはライセンスされた帯域で動作し、第2のセルはライセンスされていない帯域で動作することができる。簡単にするために、
図2に示すシナリオでは2つのセルしか描かれていない。他の代替例では、適切なキャリア・アグリゲーション(CA)のために協働するために、ライセンスされたおよび/またはライセンスされていない帯域で動作する任意の数のセルを提供することができる。
【0023】
一般に、UE10の様々な実施形態は、携帯電話、無線通信能力を有するパーソナル・デジタル・アシスタント(PDA)、無線通信能力を有するポータブル・コンピュータ、無線通信を有するデジタル・カメラなどの画像キャプチャ装置、無線通信能力を有するゲーム装置、無線通信能力を有する音楽格納装置および再生装置、無線インターネットアクセスおよびブラウジングを可能にするインターネット装置、ならびに、そのような機能の組み合わせを組み込んだポータブルユニットまたは端末を含むことができる。しかし、それらの限定されるものではない。
【0024】
データ・ネットワークにおいて、データ・ストリームのパケットは、複数の経路を介して宛先に到達することができる。「スプリット・ポイント」におけるルーティング機能は、どのパケットがどの経路をとるかを決定しなければならない。本明細書で説明される特長は、データ・ストリームがどのように分割されるかを決定するためにスプリット・ポイントによって使用され得る方法を使用することができる。宛先のレシーバが、そのデータを使用してできるだけ速くアプリケーションに「並べ替えられたデータ」を配信することができることを確実にする目的を有するアルゴリズムを提供することができる。デュアル接続性(DC)動作をサポートするE−UTRANは、そのようなネットワークの一例を提供する。RRC_CONNECTEDにおける複数のRX/TX UEは、X2インターフェイス(例えば、3GPP TR 36.300参照)上で非理想的バックホールを介して接続された2つのeNB内に位置する2つの異なるスケジューラによって提供される無線リソースを利用するように構成される。
【0025】
S−GWからUEへのユーザ・プレーン・データの伝送のために、いわゆる「スプリット・ベアラ」を使用することができる。スプリット・ベアラは、ダウンリンクユーザプレーンデータのための2つの経路を提供する。それらは、「マスタeNB(MeNB)」を介してS−GWからUEに送信されてもよいし、または、MeNBを介してS−GWからセカンダリeNB(SeNB)に送信されてもよい。これらは、最終的にUEに送信される。「スプリット・ベアラ」の場合、マスタeNB(MeNB)はS1−Uを介してS−GWにUプレーン接続され、さらにMeNBはX2−Uを介してセカンダリeNB(SeNB)に相互接続される。MeNBのPDCP層におけるルーティング機能は、スプリッタ・ベアラのPDCP層PDUが、ローカル・エア・インターフェイスを介してUEに直接送信されるか、または、X2−Uを介してSeNBに転送されるかどうかを決定する。UE内のPDCP層リオーダリング機能は、MeNBおよびSeNBからPDUを受信し、それらを再配列し、それらをUE10上で動作するアプリケーションに転送する。本明細書で説明する特長は、LTE−WLANスプリット・ベアラ動作にわたって適用されるフロー制御機能を実行するフロー制御情報に使用することができる。
【0026】
本願発明の例示的な実施形態によれば、
スプリット・ベアラとは、ベアラを複数の基地局に分割する能力を指す。スプリット・ベアラ動作のための無線プロトコル構成も、
図4に関して以下に説明する。このようなスプリット・ベアラまたはデュアル接続性は、RRC_CONNECTEDモードの間に、例えばXwまたはバックホールによって接続されたときに、ユーザ装置(UE)が少なくとも2つの異なるアクセス・ノード(例えば、マスタおよびセカンダリ基地局)によって提供される無線リソースを使用する場合に生じる。
マスタ・セル・グループ:MeNBに関連するサービング・セルのグループ。
マスタeNB:デュアル接続性では、少なくともS1−MMEを終端とし、したがって、CNに向かってモビリティ・アンカーとして動作する。セカンダリセルグループ:SeNBに関連するサービング・セルのグループ。
セカンダリeNB:デュアル接続では、eNBは、UEのための追加の無線リソースを提供するが、これはマスタeNBではない。
X(n):MeNBとSeNBとの間のインターフェイス、またはMeNB、および/または、WLAN終端(WT)ポイントへのSeNB。このアプリケーションにおけるXnは、Xwタイプのインターフェイスを指す。
【0027】
本願発明の例示的な実施形態をさらに詳細に説明する前に、
図3を参照する。
図3は、
図1および
図2に示される無線システムのいくつかのコンポーネントを示す簡略ブロック図を示す。また、
図3を参照すると、無線システム230において、無線ネットワーク235は、無線リンク232を介して、ネットワークアクセスノードを介して、UE10と呼ぶことができる移動通信装置などの装置との通信に適合し、ノードB(基地局)、より具体的には、
図2に示されるようなeNB13のような無線基地局を含む。ネットワーク235は、MME/S−GW機能を含み、電話ネットワークおよび/またはデータ通信ネットワーク(例えば、インターネット238)などのネットワークとの接続性を提供するネットワーク制御要素(NCE)240を含むことができる。NCE240は、本願発明の例示的実施形態によるWLANアクセス・ポイントを含むことができる。
【0028】
UE10は、コンピュータまたはデータプロセッサ(DP)214などのコントローラ、コンピュータ命令(PROG)218のプログラムを格納するメモリ(MEM)216として具体化されたコンピュータ可読メモリ媒体、および、適切な無線データ経路232および252をそれぞれ使用する1つ以上のアンテナを介して、eNB13および可能であればNCE240との双方向無線通信のための無線周波数(RF)トランシーバ212などの適切なインターフェイスを含む。PROG218は、DP214などのプロセッサによって実行されると、本願発明の例示的な実施形態にしたがって動作するコンピュータ命令を含むことができる。
【0029】
また、eNB13はまた、コンピュータまたはデータプロセッサ(DP)224などのコントローラ、コンピュータ命令(PROG)228のプログラムを格納するメモリ(MEM)226として具体化されたコンピュータ可読記憶媒体、および、1つ以上のアンテナを介してUE10と通信するためのRFトランシーバ222などの適切な無線インターフェイスを含む。eNB13は、データ/制御経路234を介してNCE240に結合される。経路234は、S1インターフェイスのようなインターフェイスとしてインプリメントすることができる。eNB13はまた、データ/制御経路236を介して別のeNBに接続されることができ、これはインターフェイスとしてインプリメントされることができる。
【0030】
NCE240は、コンピュータまたはデータプロセッサ(DP)244のようなコントローラと、コンピュータ命令(PROG)248のプログラムを格納するメモリ(MEM)246として実現されるコンピュータ可読メモリ媒体と、経路234および/またはデータ経路252を使用する1つ以上のアンテナを介して、UE10およびeNB13との双方向無線通信のための、無線周波数(RF)トランシーバ242などのインターフェイスを含む。
【0031】
PROG218、228および248のうちの少なくとも1つは、関連するDPによって実行されたときに、以下でより詳細に説明するように、本願発明の例示的な実施形態にしたがってデバイスを動作させることができるプログラム命令を含むと仮定される。すなわち、本願発明の様々な例示的実施形態は、UE10のDP214によって実行可能なコンピュータソフトウェアによって、eNB13のDP224によって、および/または、NCE240のDP244によって、または、ハードウェアによって、またはソフトウェアとハードウェア(およびファームウェア)との組み合わせによって少なくとも部分的にインプリメントすることができる。基地局15は、他の基地局13と同じタイプのコンポーネントを有することができる。
【0032】
本願発明による様々な例示的実施形態を説明する目的で、UE10およびeNB13は、また、専用のプロセッサ、例えば制御モジュール215および対応する制御モジュール225を含むことができる。制御モジュール215および制御モジュール225は、本願発明にしたがって、様々な例示的実施形態による少なくともフロー制御フィードバック動作を実行するように動作するように構成することができる。本願発明の例示的な実施形態によれば、少なくとも制御モジュール215および225は、帯域内シグナリング(例えば、PDCP)を使用して少なくともフロー制御フィードバック動作を実行するように構成可能である。
【0033】
コンピュータ可読MEM216、226および246は、ローカル技術環境に適した任意のタイプのものであることができ、半導体ベースのメモリ・デバイス、フラッシュ・メモリ、磁気メモリ・デバイスおよびシステム、光メモリ・デバイスおよびシステム、固定メモリおよびリムーバブル・メモリなど任意の適切なデータ格納技術を使用して実施することができる。DP214、224および244は、ローカル技術環境に適した任意のタイプのものであることができ、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、および、マルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つ以上を含むことができる。ただし、これらは、非限定的な例として挙げたものである。無線インターフェイス(例えば、RFトランシーバ212および222)は、ローカル技術環境に適した任意のタイプであることができ、個々の送信機、受信機、トランシーバまたはそのようなコンポーネントの組み合わせなどの任意の適切な通信技術を使用してインプリメントすることができる。
【0034】
図4は、非共存シナリオ用のLTE/WLANアグリゲーション(LWA)無線プロトコルアーキテクチャを示す。
図4に示すように、MCGベアラ150、スプリット・ベアラ160、およびスイッチドベアラ170のデータ転送のためのS1インターフェイスが存在する。LWAは、ベアラがeNBリソースとWLANリソースの両方を使用するように構成されたダウンリンク上でスプリット・ベアラ動作をサポートする。LWAでは、UEは、WLANを利用する複数のベアラで構成されることができる。eNB内のPDCP層は、ベアラ固有先入れ先出しキューにスプリット・ベアラのDL SDUを格納する。Xw−Uインターフェイス規格は、WTからのフィードバックに基づくフロー制御機能をサポートする。本願発明の例示的な実施形態によれば、フィードバックは、UEによって交互に提供され得ることに留意されたい。フロー制御機能は、E−RABがWLANを使用するように構成されるとき、DLに対してのみに適用される。すなわち、そのフロー制御情報は、eNBが、WTへのダウンリンク・ユーザ・データフローを制御するために、および、PDCPシーケンス番号空間の半分以上が一度に使用されることを回避するために、WTおよび/またはUEによってeNBに提供される。E−RABは、S1ベアラと対応するデータ無線ベアラとの連結を一意的に識別することができる。E−RABが存在する場合、このE−RABと非アクセス層(NAS層:Non Access Stratum)のEPSベアラとの間に1対1のマッピングが存在する。
【0035】
本願発明の例示的な実施形態によれば、UEに基づくフロー制御がある。例示的な実施形態をより詳細に議論する前に、上述のネットワークベースのフロー制御を、例示的な実施形態によるフロー制御レポートのベースラインとして使用することができることに留意されたい。しかしながら、少なくとも、WTに接続されたWLAN APの制限のためなど、ネットワークベース・フロー制御が実現可能でない状況では、本願発明の例示的な実施形態は、その使用法がeNBにより構成可能である、追加のUEベースのフォールバックソリューションを提供する。本願発明の例示的な実施形態によれば、eNBは、PDCPレベルでフロー制御フィードバックを送信するようにUEを構成することができる方法がある。
【0036】
上述したように、先に提案されたフロー制御は、eNBがWTへのダウンリンク・ユーザ・データフローを制御し、PDCPシーケンス番号空間の半分以上がフライトに持ち込まれることを回避するために、フロー制御情報がWTによってeNBに提供されることに基づくことができる。LTEの内部スプリット・ベアラはすでにRel−12デュアル接続に導入された。例えば、TS36.300参照。このようなスプリット・ベアラに対して、ネットワーク内部のフロー制御フィードバックが、以下に説明するように導入されている。
【0037】
少なくともLTE内部スプリット・ベアラ動作の場合、X2−Uダウンリンクデータ配信状態手順の目的は、SeNBからMeNBにフィードバックを提供して、MeNBが、それぞれのE−RABに対するSeNBを介して、ダウンリンク・ユーザ・データフローを制御できるようにすることである。SeNBがダウンリンクデータ配信手順のフィードバックをトリガすることを決定すると、それは、
a)MeNBから受信されたPDCP PDUのうち、UEに順番に正常に伝達されたPDCP PDUシーケンス番号の最大値、
b)当該E−RABの所望のバッファサイズ(バイト)、
c)UEのための最小の望ましいバッファサイズ(バイト)、
d)SeNBによって「欠落した」と宣言され、DLデータ配信状態(DL DATA DELIVERY STATUS)フレーム内のMeNBにまだレポートされていないX2−Uパケット
をレポートする。
【0038】
ここで、欠落パケットの表示または情報d)は、スプリット・ベアラのPDCPを終了するeNBにとって貴重であると考えられた。これは、可能なインプリメントでは、eNBが、SeNBを介して(または、本願のコンテキストにおいて、WLANを介して)伝送中に欠落したことが発見されたPDCP PDUを再送信することができるからである。WLANコンテキストでは、WLAN上のパケット損失の情報は、UEのWLANリンク上の問題の迅速な表示としての役割を果たすこともできる。
【0039】
LTE−WLANスプリット・ベアラに対するUE提供のフロー制御フィードバックを実現するために、3GPPですでに述べた最も明白な解決策は、UEに、PDCP仕様ですでに定義されている種類のPDCP状態レポートを定期的に送信させることである。
以下に示すように、状態レポートをコンパイルし、それを送信用の最初のPDCP PDUとして下位レイヤに送信するには、
− FMSフィールドを第1の欠落したPDCP SDUのPDCP SNに設定するステップと、
− 少なくとも1つの順序外(シーケンス外の)PDCP SDUが格納されている場合、最初の欠落したPDCP SDUからであって、それを含まず、最後の順序外(シーケンス外の)PDCP SDUまでであって、それを含み、その数以上の8の倍数に丸められた、PDCP SNの数に等しいビット数のビットマップ・フィールドを割当てるステップと、
− 下位層によって示されており、受信されなかったすべてのPDCP SDU、および場合によっては、復元が失敗したPDCP SDUについて、ビットマップ・フィールドの対応する位置に「0」として設定するステップと、
− 他の全てのPDCP SDUについて「1」としてビットマップ・フィールドに示すステップと、
による。
【0040】
このソリューションの問題は、潜在的に大きなオーバーヘッドが発生することである。現在指定されているPDCP状態レポートは、UEのための特定のサービング・セル変更に典型的に関連する別個のRRC起動PDCP手順でのみ行われるが、良好に動作するスプリット・ベアラ・フロー制御のためには、フィードバックは毎秒20回以上の割合で提供する必要がある。以下のシミュレーション結果を参照のこと。例えば、15ビット長PDCP SNの場合、現在定義されているPDCP状態レポートのビットマップは、最大16kビット長になることができ、それは、1秒あたり20回送信すると、1つのLTE−WLANスプリット・ベアラのフロー制御フィードバックだけで320kbpsのビットレートを消費する。
【0041】
これに加えて、PDCP SNを23ビットに拡張することが検討されており、その場合、単一のPDCP状態レポート内のビットマップは、最大4Mビットの長さにすることができる。
【0042】
本願発明の例示的な実施形態は、UEからPDCPレベルのフロー制御レポートを提供するための少なくとも1つの方法および装置を提供することを目的とし、以下に説明するように、少なくともいくつかまたはすべての特性を含むことができる。本願発明の例示的な実施形態は、そのようなUEベースのフロー制御フィードバックがどのように配置されるべきかを扱う。
【0043】
本願発明の例示的な実施形態によれば、PDCPレベルのフロー制御レポートの内容は、以下の1つまたは複数を含むことができる。
− 最初の欠落セグメント、またはFMS、
○ より正確には、PDCPリオーダアルゴリズムが一定時間後に欠落したPDUを無視することを考慮に入れる。そのSNは、既に上位層に配信されている最大番号のPDUのものに続く。
○ これは、eNBのPDCP送信器がその送信ウィンドウを制御することを可能にする。
− WLAN上で受信されたPDCP PDUのカウント値のうちの
最大値の表示または情報(以下、HCWと略記する)。本願発明の例示的な実施形態によれば、最も高いカウント値は、期間および/または受信された一連のPDCP PDUに基づくことができ、
○ これにより、eNBにWLAN送信の進行状況に関する情報が提供される。
○ 備考:IEEE 802.11 MAC仕様によれば、「受信者は、MSDUおよびA−MSDUを次のMACプロセスまでシーケンス番号を増やす順に渡す(パスする)」、すなわち、WLAN MACは、受信したパケットを、それらがピアMACエンティティでの送信のために提出された順序で、より上位のレイヤに配信する。
− その上限がHCWにあるか、または、その上限が少なくとも部分的にはHCWに基づいている、カウント値の範囲内にあるカウント値に限定された、これまで受信されていないPDUのカウント値の表示または情報(例えば、この表示は、長さが例えばビットのオクテットの整数倍に切り上げられたビットマップであることができる)
○ これにより、WLANブランチ上で失われたPDUに関する情報がeNBに提供される(Xwインターフェイス上での順序の乱れた配送は、まれではあるが、可能性があるため)。
− 各レポートのサイズを制限するために、送信されるレポートでは、上記のカウント値範囲の下限は、FMSに対応するカウント値に基づくか、または、より高い値におけるカウント値範囲の下限をどこに設定するかにかかわらず、直近に送信されたレポートが制限されていたカウント値範囲の上限に少なくとも部分的に基づいている。
○ 直近に送信されたレポートでカバーされたこのカウント値範囲の上限は、新たに導入されたPDCP状態変数に格納される。
○ 以前にレポートされた範囲が終了した範囲を開始することは、下位層による通常のPDCP状態レポートの信頼できる配信の仮定に基づいている。これは、RLC確認モード(AM)で運ばれる場合には、典型的には真である。RLC未確認モード(または、LTE−WLANスプリット・ベアラのすべてのアップリンクがLTE無線を経由する現在のRAN2動作仮定に反しているWLAN)で運ばれた場合、そのようなオプションは良い選択ではないかもしれない。
■ RLC AMを介した配信の場合でも、ネットワーク構成の最大RLC再送信回数の後であっても、レポートの送信は失敗したままである可能性がある。これにより、UEは、eNBへの無線リンク障害を宣言し、典型的には、このスプリット・ベアラについてもPDCP再確立を含むRRC接続再確立を宣言する。これらの事象の可能性を考慮して、PDCP再確立時に、以前にカバーされたカウント値範囲の上限を格納する新たに導入されたPDCP状態変数がリセットされることが提案される。例えば、値0にセットするか、または、その時点でFMSに対応する値を持つようにセットする。
【0044】
さらに、本願発明の例示的な実施形態によれば、レポートを送信するためのトリガは、以下を含むことができる。
− 直近に送信されたレポートから、
○ HCWによって進められたカウント値の数、
(■これは、個々のレポートのサイズを小さく保つのに特に有用である。)
○ FMSによって進められるカウント値の数、
(■これは、送信ウィンドウ制御のためのeNBにおけるPDCP送信機への更新を頻繁にするのに特に有用である。)
および/または、
○ WLANを介して受信されたPDCP PDUの数
(■これは、WLANを介して送信されるデータ量を制御するためのeNBにおけるPDCP送信機への更新を頻繁にするのに特に有用である。)、
における増加のネットワーク構成量。
− そのベアラについて、受信されたPDCP SDUが上位レイヤに配信され、受信されたSDUがPDCPに格納されていない場合、
○ このトリガからのレポートが過度に頻繁に行われることを回避するために、状態禁止タイマと組み合わせる必要がありえる。
○ これは、フロー制御におけるそのベアラ上のデータバーストをきれいに終了させるのに役立ち得る。
− ローカルの受信WLAN MACからの可能なローカルNACK指示(上位レイヤに配信されるSDUのシーケンス番号において、ギャップが観察されるたびに)。
【0045】
欠落しているPDUをレポートするためにビットマップが使用される場合、ビットマップはオクテット整列されるようにパッディングされることができる。1つの可能な選択肢として、このパディングは、最も低いカウント値の終わり、すなわち、max{FMS、Last_HCW}よりも下で、成功裏に受信されたPDUを示す値で行われる。
【0046】
本願発明で提案されたレポーティングフォーマットは、オーバーヘッドを許容しつつ、eNBが、Wi−Fiを介して送信されるパケットの障害、WLANブランチスループット、および、WLANにおけるベアラのためにキューに入れられたデータの量を決定することができるようにし、WLANからのフィードバックが利用できない場合に、効率的なフロー制御を可能にする。eNBは、WLANを介して送信されたPDCP PDUのサイズを知っているので、認識されたパケットのサイズを合計し、最後の状態レポートから経過した時間で割ることで、Wi−Fiエアインターフェイス上のスループットを簡単に計算できる。1つのベアラでWLANにキューイングされるデータの量は、すでにWi−Fi経由で送信されたパケットの累積サイズと、確認済みのパケットの累積サイズとの間の差として簡単に計算される。
【0047】
カウントの最下位ビット(LSB)はSNでありえることに留意されたい。3GPP TS 36.323 V14.0.1(2016−09)に開示されているように、以下の既存のPDCP仕様のテキストを参照することができる。6.3.96.3.9 FMS長さ:12ビットのSN長が使用される場合は12ビット、15ビットのSN長が使用される場合は15ビット、18ビットのSN長が使用される場合は18ビット、第1欠落PDCP SDUのPDCP SNである。
【0048】
図5は、本願発明の例示的な実施形態にしたがって使用され得るカウント値フォーマットを示す。
図5に示すように、カウント値は、ハイパー・フレーム番号(HFN)とPDCPシーケンス番号とを有する。暗号化および完全性のために、カウント値は維持されるHFNおよびPDCP SNから構成される。本願発明の例示的な実施形態では、任意の単一のPDCP SDUが1つのカウント値に関連付けられ、任意の単一のPDCP PDUが、そのヘッダフィールド内の1つのPDCP SNによって識別され、そこからカウント値が受信時に決定される。PDCP SNの長さは、上位層によって設定される。本願発明の例示的な実施形態によれば、
図3のUE10のようなネットワーク装置によってカウント値に関連する値の比較が行われる。UEは、32ビット値でありうるカウントが、ラップアラウンドできることを考慮する(例えば、232−1のカウント値は0のカウント値より小さい)。また、ビット単位のHFN部分のサイズは、32ビットからPDCP SNの長さを差し引いたものに等しいことができる。さらに、
図3のeNB13などの別のネットワークデバイスが、どのPDUが、1つ以上のWLANベアラブランチの特定の1つを介して送信されたかを知っていることを仮定して、1つ以上のWLANレッグが考えられることに留意する。本願発明の例示的な実施形態は、レッグ当たり別個のHCW値のレポートを提供し、レポートされていないPDUが制限される範囲は、それらの最大値で終了することができる。さらに、例示的な実施形態によれば、上述したように、トリガは、1つ以上のブランチに固有であるように構成することができる。
【0049】
図6は、
図3に示されているようなUE10のようなネットワーク装置によって実行され得る動作を示す。しかし、これに限定されるものではない。
図6のステップ610に示すように、特定の無線リンクを介して受信されたプロトコル・データ・ユニットのうちの少なくとも1つの
最大カウント値と、それまでに受信されていないプロトコル・データ・ユニットとの情報を含むフロー制御レポートの作成がトリガされ、これまで受信されていないと示されたプロトコル・データ・ユニットは、予め設定されたルールを用いて決定されたカウント値の範囲内のカウント値を有するプロトコル・データ・ユニットに限定される。
図6のステップ620において、ユーザ装置と基地局との間でフロー制御レポートを通信している。
【0050】
上記パラグラフに記載された本願発明の例示的な実施形態によれば、送信される所与のレポートにおいて、カウント値の範囲の上限は、特定の無線リンクを介して受信されるプロトコル・データ・ユニットの
最大カウント値に基づく。
【0051】
上記パラグラフに記載された本願発明の例示的な実施形態によれば、送信される所与のレポートにおいて、カウント値の範囲の下限は、最初の欠落したプロトコル・データ・ユニットのカウント値と直近に送信されたレポートが制限されたカウント値の範囲の上限と、に基づく。
【0052】
上記パラグラフで説明した本願発明の例示的な実施形態によれば、直近に送信されたレポートでカバーされたカウント値範囲の上限は、パケット・データコンバージェンスプロトコル状態変数として格納される。
【0053】
上記のパラグラフで説明した本願発明の例示的な実施形態によれば、フロー制御レポートの作成をトリガすることは、以前の最も古いフロー制御レポート以来の、特定の無線リンクを介して受信されたプロトコル・データ・ユニットの
最大カウント値、第1の欠落セグメントの値と、および、特定の無線リンクを介して受信されたプロトコル・データ・ユニットの数のうちの少なくとも1つのおける増加に基づく。
【0054】
上記のパラグラフで説明した本願発明の例示的な実施形態によれば、フロー制御レポートの作成をトリガすることは、受信されたサービス・データ・ユニットが格納されていないときに上位レイヤに配信される受信パケット・データコンバージェンスプロトコルサービス・データ・ユニットに基づく。
【0055】
上述のパラグラフで説明した本願発明の例示的な実施形態によれば、状態禁止タイマが存在し、タイマの満了後にフロー制御レポートを送ることができる。
【0056】
上記のような本願発明の例示的な実施形態によれば、特定の無線リンクを介して受信されたプロトコル・データ・ユニットの
最大カウント値と、これまで受信されていないプロトコル・データ・ユニットとのうちの少なくとも1つの情報を含むフロー制御レポートの作成をトリガする手段を備える装置が存在し、前述の、これまで受信されていないプロトコル・データ・ユニットは、事前構成されたルールを使用して決定されたカウント値の範囲内に入るカウント値を有するプロトコル・データ・ユニットに限定される[
図3のUE10]。さらに、ユーザ装置と基地局(
図3のトランシーバ212および無線リンク232)との間でフロー制御レポートを通信する手段がある。
【0057】
上記のパラグラフによる本願発明の例示的な態様では、トリガおよび通信のための手段が、コンピュータ・プログラム[PROG218、228、および/または248]でエンコードされた、および/または、少なくとも1つのプロセッサ[DP215、225、および244]によって実行可能であるメモリ[MEM216、226、および/または246]を含む。
【0058】
この装置は、演算動作として、またはコンピュータ・プログラムまたは(追加または更新されたソフトウェア・ルーチンを含む)その一部として構成された少なくとも1つのソフトウェア・アプリケーション、モジュール、ユニット、またはエンティティを含む、あるいは、結び付いている。少なくとも1つの演算プロセッサ、ユニットまたはモジュールによって実行される。ソフトウェア・ルーチン、アプレットおよび/またはマクロを含む、プログラム製品または単にプログラムとも呼ばれるコンピュータ・プログラムは、任意の装置読取可能なデータ記憶媒体に格納することができる。コンピュータ・プログラム製品は、プログラムが実行されるときに、
図3によって上述された実施形態を実行するように構成された1つ以上のコンピュータ実行可能コンポーネントを含むことができる。さらに、ソフトウェア・ルーチンを装置にダウンロードすることができる。
【0059】
ノードまたはユーザデバイスなどの装置、または対応するコンポーネントは、シングルチップコンピュータ要素のような、コンピュータまたはマイクロプロセッサとして、またはチップセットとして、構成されることができ、格納容量を提供するためのメモリを含むか、または結合されており、ソフトウェアまたは算術演算に使用され、そしてソフトウェアまたは算術演算を実行するための少なくとも1つの演算プロセッサを含む。
【0060】
一般に、様々な実施形態は、ハードウェアまたは専用回路、ソフトウェア、ロジック、またはそれらの任意の組み合わせで実施することができる。例えば、いくつかの態様は、ハードウェアでインプリメントすることができ、他の態様は、コントローラ、マイクロプロセッサまたは、コントローラ、マイクロプロセッサ、または、他のコンピューティングデバイスによって実行されるファームウェアまたはソフトウェアで実施することができる。しかしながら、本願発明は、それらに限られるものではない。本願発明の様々な態様は、ブロック図、フローチャート、または他の絵画的表現を使用して図示および説明することができるが、ここに記載されたこれらのブロック、装置、システム、技術または方法は、非制限的な例であるが、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、専用回路またはロジック、汎用ハードウェアまたはコントローラまたは他のコンピューティングデバイス、または、それらのいくつかの組み合わせにおいてインプリメントすることができることはよく理解される。
【0061】
本願発明の実施形態は、集積回路モジュールなどの様々な構成要素で実施することができる。集積回路の設計は、大部分が高度に自動化されたプロセスである。論理レベルの設計を半導体基板上にエッチングして形成することができる半導体回路設計に変換するための、複雑で強力なソフトウェア・ツールが利用可能である。
【0062】
前述の説明は、非限定的な例として、本願発明を実施するために本願発明者らが現在考えている最良の方法および装置の十分な情報提供を提供するものである。しかしながら、添付の図面および添付の特許請求の範囲と併せて読めば、上記の説明を考慮して、当業者には様々な修正および適合が明らかになるであろう。しかし、本願発明の教示の全てのそのような同様の変更は、依然として本願発明の範囲内に含まれる。
【0063】
「接続された」、「結合された」、またはその変形は、2つ以上の要素間の直接的または間接的な接続または結合を意味し、「接続」または「結合」されている、2つまたはそれ以上の要素の間の1つ以上の中間要素の存在を包含し得ることに留意すべきである。要素間の結合または接続は、物理的、論理的、またはそれらの組み合わせとすることができる。本明細書で使用されるように、2つの要素は、1つ以上のワイヤ、ケーブルおよび/または印刷された電気的接続の使用によって、ならびに、電磁エネルギーの使用によって、「接続」または「結合」される。無線周波数領域、マイクロ波領域および光学的(可視および不可視の両方の)領域における波長を含む電磁エネルギーなどが、いくつかの非限定的で非網羅的な例として、挙げられる。
【0064】
さらに、本願発明の好ましい実施形態の特長のいくつかは、他の特長の対応する使用なしに有利に使用することができる。したがって、前述の説明は、本願発明の原理の単なる例示であり、本願発明の限定ではないと考えられるべきである。