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前記モータコントローラは無線周波数送受信器を備えており、前記無線周波数送受信器は、前記アプリケータヘッドに印加される圧力域及び前記モータの速度の表現を含む信号を選択的に送信することを特徴とする、請求項1記載の打撃マッサージ装置。
前記モータコントローラは無線周波数送受信器を備えており、前記無線周波数送受信器は、前記アプリケータヘッドに印加される圧力域及び前記モータの速度の表現を含む信号を選択的に送信することを特徴とする、
請求項12記載の打撃マッサージ装置。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本願明細書全体において使用されている「上部」、「下部」、「長手方向」、「上方向」、「下方向」、「近位」及び「遠位」との用語並びにこれらに類する方向についての他の用語は、説明する観察面に鑑みて使用される。本願にて開示されている打撃マッサージアプリケータは種々の向きで使用することができ、図面に示されている向きでの使用に限定されないと解すべきである。
【0030】
図1〜22に、可搬型の電気機械的打撃マッサージアプリケータ(「打撃マッサージアプリケータ」)100が示されている。以下説明するように、打撃マッサージアプリケータは、打撃処置を行うために体に打撃を印加するため、体の複数の異なる場所に適用することができる。打撃マッサージアプリケータは、打撃ストロークの作用を変えるために取り外し可能に取付可能なアプリケータヘッドと共に動作することができる。打撃マッサージアプリケータは複数の速度(例えば3つの速度)で動作する。
【0031】
可搬型の電気機械的打撃マッサージアプリケータ100は、本体110を有する。本体は上部本体部分112と下部本体部分114とを有する。これら2つの本体部分は、全体的に円筒形の収容部を長手軸116まわりに形成するように係合し合う(
図2)。
【0032】
全体的に円筒形のモータ収容部120が上部本体部分112から上方に延在する。モータ収容部は上部本体部分に対して実質的に垂直である。モータ収容部にはモータ収容部エンドキャップ122が被せられている。モータ収容部と上部本体部分とがモータアセンブリ124(
図3)を収容する。上部本体部分は往復動アセンブリ126(
図3)も支持し、往復動アセンブリ126は以下説明するようにモータアセンブリに結合されている。
【0033】
下部本体部分114から全体的に円筒形の電池アセンブリ受容収容部130が下方に延在し、下部本体部分に対して実質的に垂直である。電池アセンブリ132は電池アセンブリ受容収容部から延在している。
【0034】
本体110の近位端に本体エンドキャップ140が配置されている。以下説明する他の機能の他、本体エンドキャップは、上部本体部分112及び下部本体部分114の各近位端を共に保持するための挟持機構としても供される。
図4Aに示されているように、エンドキャップは内周面144に複数の突起部142を有する。これらの突起部は、上部本体部分及び下部本体部分の近位端の外周部にある複数の対応するL字形のノッチ146と係合するように配置されている。図示の実施形態では、上部本体部分に2つのノッチが形成されており、下部本体部分に2つのノッチが形成されている。エンドキャップの突起部は、ノッチの近位端からノッチの遠位端に当たるまで挿入される。その後、エンドキャップを数度(例えば約10°)ねじ込んで当該エンドキャップを2つの本体部分に係止する。その後、通常の使用中にエンドキャップが回転して係止解除することを防止するために、ねじ148をエンドキャップの穴150に通して下部本体部分と係合する。
【0035】
図4Aに示されているように、本体エンドキャップ140はモータコントローラ(メイン)プリント回路板(PCB)160を収容する。
図4Bに示されているように、メインPCBの近位側の面は中央の押しボタンスイッチ162を支持する。このスイッチの動作については、電子回路との関連で以下説明する。
図2に示されているように、スイッチはエンドキャップにおいて複数の穴164によって包囲されており、これらの穴164は、エンドキャップの外側(近位側)表面から垂直に延在して穴の複数の同心列を形成する。これらの穴のうちいずれか選択された穴は、空気流をエンドキャップ内に通すことができる貫通孔である。スイッチ上方にある穴のうち3つは、各穴内に配置された各速度表示発光ダイオード(LED)166A,166B,166Cを備えている。これら3つのLEDは、
図4Bに示されているようにPCBの近位側の面から延在する。3つのLEDは、以下詳細に説明するように打撃マッサージアプリケータ100の動作状態の表示を提供する。スイッチの下方に配置された穴のうち5つは、当該穴内に配置された各電池充電状態LED168A,168B,168C,168D,168Eを有する。これら5つのLEDも、
図4Bに示されているようにPCBの近位側の面から延在する。5つのLEDは、電池アセンブリ132が取り付けられて打撃マッサージアプリケータに給電しているときに電池の充電状態の表示を提供する。
図4Aに示されているように、PCBの遠位側の面は第1のプラグ170を支持し、第1のプラグ170は、以下説明するように電池アセンブリ132に接続可能な3つのコンタクトピンを備えている。PCBの遠位側の面は第2のプラグ172も支持し、第2のプラグ172は、以下説明するようにモータアセンブリ124に接続可能な5つのコンタクトピンを備えている。
【0036】
図5及び
図8に示されているように、下部本体部分114の遠位部分は複数の貫通孔180(例えば4つの貫通孔)を有し、これらの貫通孔180は、上部本体部分112の複数の対応する貫通孔182と揃えられている。下部本体部分が上部本体部分に取り付けられると、複数の相互接続ねじ184が下部本体部分の貫通孔内を通って上部本体部分の貫通孔に係合することにより、これら2つの本体部分を合わせてさらに固定する。相互接続ねじの端部を隠すため、下部本体部分の貫通孔の外側部分に複数のプラグ186が挿入されている。
【0037】
図8及び
図9に示されているように、下部本体部分114は電池アセンブリ受容トレイ200を備えており、電池アセンブリ受容トレイ200は、当該電池アセンブリ受容収容部130と揃っている下部本体部分の内部に固定される。この受容トレイは複数のねじ202(例えば4つのねじ)を用いて下部本体部分に固定される。受容トレイは複数の板ばねコンタクト204A,204B,204C(例えば3つのコンタクト)を備えており、これらは三角形のパターンに配置されている。これら3つのコンタクトは複数の対応するコンタクト206A,206B,206Cと係合するように配置され、コンタクト206A,206B,206Cは、電池アセンブリが電池アセンブリ受容収容部内に配置されたときに電池アセンブリ132の上縁部まわりに配置される。
【0038】
電池アセンブリ132は第1の電池カバー半部210と第2の電池カバー半部212とを備えており、これらは電池ユニット214を包囲する。図示の実施形態では、電池ユニットは6つの4.2Vリチウムイオン単電池を備えており、これらの単電池は直列接続されることにより、満充電されたときに約25.2Vの全電池電圧を生成する。この単電池は、例えば韓国のSamsung SDI Co., Ltd等の多くの供給業者から商業的に入手可能である。第1の電池カバー半部と第2の電池カバー半部とは、スナップにより繋ぎ合わされている。これら2つの半部はさらに、外部の円筒形のカバー216によって共に保持されており、外部の円筒形のカバー216は、打撃マッサージアプリケータ100が使用されているときに把持面としても供される。図示の実施形態では、外部カバーは、電池アセンブリのうち電池受容収容部132に入らない部分にのみ延在する。図示の実施形態では、外部カバーはネオプレン又は他の適切な材料を含み、これはクッション層と有効把持面とを組み合わせたものとなる。
【0039】
電池アセンブリ132の上端部は、第1の機械的係合タブ220と第2の機械的係合タブ222とを備えている(
図6)。
図6に示されているように、例えば、電池アセンブリが電池アセンブリ受容収容部130内に完全に挿入された場合、第1の係合タブは電池アセンブリ収容部内の第1のレッジ224と係合し、第2の係合タブは第2のレッジ226と係合することにより、電池アセンブリを電池アセンブリ受容収容部内で固定する。
【0040】
下部本体部分114は、第1の係合タブ220と揃っている機械的ボタン230を備えている。十分な圧力がボタンに加わると、第1の係合タブは第1のレッジ224から押し出されて、第1の係合タブが第1のレッジを基準として下方へ移動し、これによって当該レッジから係合解除する。図示の実施形態では、機械的ボタンは圧縮ばね232によって付勢されている。下部本体部分はさらに、機械的ボタンとは反対側に開口234(
図6)を備えている。この開口によって、ユーザは開口内に指先を入れて圧力を加えることにより第2の係合タブ222を第2のレッジ226から係合解除することができ、それと同時に、下方向の圧力を加えて第2の係合タブを第2のレッジから下方向に動かして離すことにより、電池アセンブリ132を下方向に動かすことができる。このようにして係合解除された後は、電池アセンブリを電池アセンブリ受容収容部130から取り外すことが容易になる。図示の実施形態では、開口は部分的にフラップ236によって覆われている。フラップは圧縮ばね238によって付勢されることができる。代替的な実施形態(図示されていない)では、開口に代えて第2の機械的ボタンを備えることができる。
【0041】
第2の電池カバー半部212は一体形のプリント回路板支持構造体250を備えており、これは、電池コントローラプリント回路板(PCB)252を支持する。電池コントローラPCBは、
図10に詳細に示されている。他の構成要素の他、電池コントローラPCBは充電パワーアダプタ入力ジャック254及びオンオフスイッチ256を備えている。図示の実施形態では、オンオフスイッチはスライドスイッチである。電池コントローラPCBはさらに、複数の発光ダイオード(LED)260(例えば6つのLED)も支持しており、これらは電池コントローラPCBの周囲まわりに実装されている。図示の実施形態では各LEDは、いずれかの色を表示するように点灯されることができる2色LED(例えば赤色及び緑色)である。電池コントローラPCBは電池アセンブリエンドキャップ262に取り付けられている。透明プラスチックリング264が全体的にLEDと揃うように電池コントローラPCBと電池アセンブリエンドキャップとの間に固定されている。よって、LEDによって放出された光はこのリングを通って放出される。以下説明するように、LEDの色を利用して電池アセンブリ132の充電状態を表示することができる。スライドスイッチをエンドキャップの外部から操作できるようにするため、スライドスイッチの作動部にスイッチ作動部延長部266が配置されており、エンドキャップを貫通して延在する。
【0042】
図3に示されているように、モータ収容部120は電気モータアセンブリ124を収容しており、この電気モータアセンブリ124は
図11A及び
図11Bに詳細に示されている。電気モータアセンブリはブラシレスDCモータ310を備えており、ブラシレスDCモータ310は、印加された電気エネルギーに応じて回転する中心シャフト312を備えている。図示の実施形態では、電気モータは24VブラシレスDCモータである。電気モータは商業的に入手可能なモータとすることができる。モータ収容部及び取付構造体(以下説明する)の径及び高さは、モータ収容部内に電気モータを受容して固定するために調整可能となっている。
【0043】
電気モータ310は複数のモータ取付ねじ322を介してモータ取付ブラケット320に固定されている。モータ取付ブラケットは複数の取付タブ324(例えば4つのタブ)を備えている。各取付タブは中心の穴326を有し、中心の穴326は各自のゴムグロメット330を受容し、このグロメットの第1及び第2の拡大された部分は各タブの相反対側に配置される。各グロメットの各中央の穴334には、一体のワッシャを有する各ブラケット取付ねじ332が、上部本体部分112の各取付穴336と係合するように通されている。
図12に、これら4つの取付穴のうち2つが示されている。グロメットは、モータ取付ブラケットと上部本体部分との間の振動緩衝部として供される。
【0044】
電気モータ310の中央シャフト312は、モータ取付ブラケット320の中央の開口350を通って延在する。中央シャフトは偏心クランク360の中央の穴362と係合する。中央の穴は電気モータの中心シャフトに締まり嵌めされ、又は、他の適切な技術によって(例えば止めねじを用いて)シャフトに固定される。
【0045】
偏心クランク360は円盤形状を有する。クランクは、電気モータの方を向く内表面364と、電気モータとは反対側を向く外表面366とを有する。円筒形のクランクピボット370が外表面に固定され、又は形成されており、クランクの中央の穴から第1の方向に、選択された距離(例えば図示の実施形態では2.8mm)だけオフセットしている。クランクの内表面から弧状のケージ372が延在し、全体的に、クランクの中央の穴362を基準としてクランクピボットの径方向反対側に配置されている。弧状のケージに半環のウェイトリング374が挿入されており、ねじ、圧着、又は他の適切な技術を用いて弧状のケージ内に固定されている。弧状のケージ及び半環のウェイトリングの質量は、以下説明するように、クランクの質量とクランクに印加される力とを少なくとも部分的に相殺するように働く。
【0046】
図12及び
図13に示されているように、上部本体部分112の遠位端は、中央の穴402を有する全体的に円筒形の外部スリーブ400を支持する。図示の実施形態では、外部スリーブの遠位端404に近接する遠位部分406は中央の穴に向かって内向きにテーパ状になっている。外部スリーブは環状ベース408を有し、環状ベース408は複数のねじ410(例えば3つのねじ)によって上部本体部分の遠位端に固定されている。
【0047】
外部スリーブ400は、全体的に円筒形の取付スリーブ420を包囲し、取付スリーブ420は、外部スリーブが上部本体部分112に固定されたときに外部スリーブ内に固定される。取付スリーブはシリンダ本体422を包囲し、シリンダ本体422は取付スリーブによって挟持され、打撃マッサージアプリケータ100の長手軸116を基準として同心位置に固定される。シリンダ本体を固定する他にさらに、取付スリーブは、シリンダ本体から打撃マッサージアプリケータの本体110へ伝播する振動を低減する振動緩衝部としても供される。図示の実施形態では、シリンダ本体は約25mmの長さを有し、内径が約25mmの内側穴424を有する。とりわけ、シリンダ本体の内径は少なくとも25mm+選択されたクリアランスフィット(例えば約25mm+約0.2mm)である。
【0048】
図3に示されているように、打撃マッサージアプリケータ100は往復動アセンブリ126を備えており、往復動アセンブリ126は、「伝達ブラケット」とも称され得るクランク係合ベアリングホルダ510と、「可撓性の伝達リンケージ」とも称され得る可撓性の相互リンケージ512と、ピストン514と、アプリケータヘッド516と、を備えている。往復動アセンブリについては、
図14及び
図15に詳細に示されている。
【0049】
クランク係合ベアリングホルダ510はベアリングハウジング530を備えており、ベアリングハウジング530は、円筒形のキャビティ534の端部を画定する上端壁532を有する。円筒形のキャビティ内に環状のベアリング536が嵌められている。環状のベアリングを円筒形のキャビティ内に制約するため、取り外し可能に取付可能な下端壁538が複数のねじ540(例えば2つのねじ)によってベアリングハウジングに固定されている。環状のベアリングは中央の穴542を有し、中央の穴542は、偏心クランク360の円筒形のクランクピボット370と係合するサイズとなっている。
【0050】
クランク係合ベアリングホルダ510はさらに、ベアリングハウジング530から径方向に延在する相互接続部分550を有する。相互接続部分はディスク形の当接部分552を有し、当接部分552は、ねじ部を有する長手方向の中央の穴554を備えている。中央の穴は、ベアリングハウジングの中心に向かう方向の径線556に揃えられている。図示の実施形態では、中央の穴は8×1.0メートルの雄ねじ部とねじ留めされる。当接部分は、径線と直交する外表面558を有する。当接部分の外表面の中心は、ベアリングハウジングの中心から約31mmである。当接部分の全径は約28mmであり、厚さは約8mmである。クリアランスに他の構成要素を設けるため、当接部分の下部分560を平坦化することができる。当接部分の選択された部分を除去してリブ562を形成することにより、当接部分の総質量を低減することができる。
【0051】
当接部分552に、ねじ部を有する径方向の穴564が形成されている。このねじ部を有する径方向の穴は当接部分の外周から、ねじ部を有する長手方向の中央の穴554へ延在する。ねじ部を有する径方向の穴は、第3のねじ部付き穴に挿入されるベアリングホルダ止めねじ566と係合するように選択された雌ねじ部を有する。ベアリングホルダ止めねじは、以下説明するように選択された深さで回転する。
【0052】
本願にて可撓性の相互リンケージ512について使用されている「可撓性」とは、当該リンケージが破損することなく曲がる能力を有することを意味する。リンケージは弾力性のゴム材料を含む。リンケージは約50のショアAデュロメータ硬さを有することができるが、35A〜55Aの範囲の中程度の柔軟性のショア硬さのより柔軟又はより硬質の材料を使用することもできる。リンケージは、アワーグラス(hour glass)と同様の形状を有するように成形又は他の態様で形成されたものである。つまり、リンケージの形状は各端部では比較的大きく、中間部では比較的細い。図示の実施形態では、リンケージは第1のディスク形端部分570と第2のディスク形端部分572とを備えている。図示の実施形態では、2つの端部分は約4.7mmの同様の厚さを有し、約28mmの同様の外径を有する。2つの端部分間の材料は中央部分574に向かってテーパ状になっており、中央部分574は約18mmの径を有する。一般的に、中央部分は端部分の径の50%〜75%の間の径を有するが、中央部分は、より大きな硬さ又はより小さい硬さの材料を含むために比較的小さくし、又は比較的大きくすることができる。リンケージの2つの端部分の外表面間の全長は約34mmである。以下詳細に説明するように、リンケージの中央部分をより小径にすることにより、リンケージは2つの端部分間において容易に撓むことができる。
【0053】
可撓性の相互リンケージ512の第1の端部分570から、第1のねじ部付き相互接続ロッド580が延在する。当該リンケージの第2の端部分572から、第2のねじ部付き相互接続ロッド582が延在する。図示の実施形態では、これらの相互接続ロッドは金属性であり、各端部分に埋め込まれている。例えば一実施形態では、リンケージは2つの相互接続ロッドの周囲に成形されている。他の実施形態では、2つの相互接続ロッドは、各端部分に形成された各キャビティに接着により固定されている。さらに他の一実施形態では、2つの相互接続ロッドは、リンケージの一体不可分のねじ部付きゴム部分として形成されている。
【0054】
可撓性の相互リンケージ512の第1の相互接続ロッド580は、クランク係合ベアリングホルダ510のねじ部を有する長手方向の中央の穴554の雌ねじ部と係合するように選択された雄ねじ部(例えば8×1.0メートルの雄ねじ部)を有する。第1の相互接続ロッドのねじ部が長手方向の中央の穴と完全に係合すると、ベアリングホルダ止めねじ566を回転して当該止めねじの内側端部を長手方向の中央の穴内の第1の相互接続ロッドのねじ部と係合させることにより、第1の相互接続ロッドが回転して長手方向の中央の穴から出て行くのを阻止する。
【0055】
図示の実施形態では、可撓性の相互リンケージ512の第2の相互接続ロッド582は、第1の相互接続ロッド580のねじ部と同様の雄ねじ部(例えば8×1.0メートルの雄ねじ部)を有する。他の実施形態では、2つの相互接続ロッドのねじ部は相違することができる。
【0056】
図示の実施形態では、ピストン514はステンレス鋼又は他の適切な材料を含む。ピストンは、上記にて説明したシリンダ本体422の内側穴424内にぴったり嵌まるように選択された外径を有する。例えば、図示のピストンの外径は約25mmを超えない。上記にて説明したように、シリンダ本体の内側穴の内径は少なくとも、25mm+選択された最小クリアランス差し引き(例えば約0.2mm)である。よって、ピストンの外径が25mmを超えないことにより、ピストンは、シリンダ本体内で引っ掛かることなく円滑に運動できるようになるためにシリンダ本体に対して十分なクリアランスを有する。最大クリアランスは、2つのパーツ間に有意な遊びが存在しないように選択される。
【0057】
図示の実施形態では、ピストン514は外壁600を有するシリンダを備えており、外壁600は、第1の端部602と第2の端部604との間に約41.2mmの長さにわたって延在する。ピストンには、第1の端部から第2の端部に向かって選択された距離にわたって、第1の穴606が形成されている。例えば図示の実施形態では、第1の穴の深さ(例えば第2の端部に向かう長さ)は約31.2mmであり、底面の径は約18.773mmである。第1の穴内に約20mmの深さに20×1.0メートルの雌ねじ部を形成するように、第1の穴の第1の部分608(
図15)にねじ部が形成されている。
【0058】
ピストン514の第2の端部604から第1の端部に向かって第2の穴610(
図15)が形成されている。第2の穴は約6.917mmの底面径を有し、第1の穴によって形成されたキャビティまで第2の穴が到達するために十分な長さ(例えば、図示の実施形態では約10mmの長さ)を有する。第2の穴にはその全長にわたってねじ部が形成され、当該第2の穴に雌ねじ部を形成する。第2の穴の雌ねじ部は、相互リンケージ512の第2の相互接続ロッド582の雄ねじ部と係合する。よって図示の実施形態では、第2の穴は8×1.0メートルの雌ねじ部を有する。
【0059】
ピストン514には第3の穴620がピストンの第2の端部604付近に形成されている。この第3のねじ部付き穴は、ピストンの外壁600から第2のねじ部付きの穴へ径方向内側に向かって延在する。図示の実施形態では、第3の穴は当該穴の全長にわたってねじ部を有する。第3の穴は、当該第3のねじ部付き穴に挿入されるピストン止めねじ622と係合するように選択された雌ねじ部を有する。可撓性の相互リンケージ512の第2の相互接続ロッド582の雄ねじ部がピストンの第2の穴610の雌ねじ部と完全に係合した場合、ピストン止めねじを回転して当該止めねじの内側端部を第2の穴内の第2の相互接続ロッドの雄ねじ部と係合させることにより、第2の相互接続ロッドが回転して第2の穴のねじ部と係合解除するのを阻止する。
【0060】
往復動アセンブリ500のアプリケータヘッド516は、ユーザが複数の異なる種類の打撃マッサージを施すことができるようにするため、種々の形状で構成することができる。図示のアプリケータヘッドは「弾丸形」であり、体の選択された比較的小さい表面積、例えばトリガポイント等に打撃マッサージを施すために有用である。図示の実施形態では、アプリケータヘッドは中程度の硬さから大きい硬さまでのゴム材料を含む。アプリケータヘッドの第1の遠位(施術)端650から第2の近位(取付)端652までの全長は、約55mmである。アプリケータヘッドの外径は、本体部分654に沿った約32mmの長さにわたって、約25mmである。アプリケータヘッドの近位(取付)端における係合部分656は約11mmの長さを有し、ピストン514の第1の穴606の雌ねじ部と係合するように構成された20×1.0メートルの雄ねじ部を形成するように、約9mmの距離にわたってねじ部を有する。アプリケータヘッドのこのねじ部はピストンのねじ部と取り外し可能に係合可能であるから、以下説明するように、アプリケータヘッドを取り外して別のアプリケータヘッドと交換することができる。アプリケータの遠位(アプリケータ)端部は約12mmの長さを有し、本体部分の径(例えば約25mm)から、切頭球形のキャップの形状を有する非鋭利の丸み部分658になるまでテーパ状となっている。この球形キャップは遠位方向に約3.9mmにわたって延在する。球形キャップの長手方向の半径は約10mmであり、横方向の半径は約7.9mmである。図示の実施形態ではアプリケータヘッドは、近位側の取付端部652から長さの一部にわたって中空キャビティ660を有する。このキャビティはアプリケータヘッドの総質量を低減するものであり、これにより、以下説明するようにアプリケータヘッドを往復動するために必要なエネルギーが削減する。
【0061】
図示の実施形態では、打撃マッサージアプリケータ100は、モータアセンブリ124を上述の上部本体部分112に配置して固定することにより組み立てられる。モータ310からのモータアセンブリ内のケーブル(図示されていない)が、5ピンの第2のプラグ172に接続されている。
【0062】
モータアセンブリ300の配設後に往復動アセンブリ126を収容部110内に配設するためには、まず、第1のねじ部付き相互接続ロッド580を長手方向の中央の穴554にねじ留めすることにより、可撓性の相互リンケージ512をクランク係合ベアリングホルダ510に取り付ける。第1のねじ部付き相互接続ロッドは、ベアリングホルダ止めねじ566をねじ部付きの径方向の穴564に係合することによって、長手方向の中央の穴内に固定される。環状のベアリング536がベアリングブラケットの円筒形のキャビティ534内に配設され、下端壁538をベアリングに被せてねじ548によって固定することにより、円筒形のキャビティ534内に固定される。環状のベアリングは、ベアリングブラケットが可撓性のリンケージに取り付けられる前又は取り付けられた後に配設できると解すべきである。
【0063】
クランク係合ベアリングホルダ510及び接続された可撓性の相互リンケージ512は、可撓性の相互リンケージが長手軸116と揃った状態で偏心クランク360の円筒形のクランクピボット370に被せるように環状のベアリング536の中央の穴542を配置することによって配設される。第2のねじ部付き相互接続ロッド582は、打撃マッサージアプリケータ100の遠位端の円筒形の外部スリーブ400内のシリンダ本体422の穴424を向く方向にされる。
【0064】
アプリケータヘッド516は、当該アプリケータヘッドの係合部分656をピストンのねじ部付きの第1の部分608にねじ留めすることによってピストン514に取り付けられる。その後、相互接続されたアプリケータヘッドとピストンとがシリンダ本体422の穴424に通されて配設されることにより、ピストンの第2の穴610と可撓性の相互リンケージ512の第2のねじ部付きの相互接続コネクタロッド582とが係合する。相互接続されたアプリケータヘッドとピストンとがシリンダ本体の穴内で回転することにより、ピストンの第2の穴が第2のねじ部付きの相互接続ロッドにねじ留めされる。例えば、第2の穴と第2のねじ部付き相互接続コネクタロッドとが、
図7に示されているように完全に係合された場合には、ピストン止めねじ622がピストンの第3の穴620にねじ留めされることにより、可撓性のリンケージの第2のねじ部付き相互接続ロッドのねじ部が係合されて、ピストンが可撓性のリンケージに固定される。図示の実施形態では、ピストン及び第2のねじ部付きの相互接続ロッドの相互接続されるねじ部は、ピストンの第3の穴が
図7に示されているように略下向きになり、これによって、ピストン止めねじを第3の穴に締結するためにピストンの第3の穴にアクセス可能となるように構成されている。ピストンが可撓性のリンケージに固定された後は、ピストンを可撓性のリンケージから外すことなく、アプリケータヘッドをピストンから外すことにより、ピストンを取り外す必要なくアプリケータヘッドを取り外して交換できるようにすることができる。
【0065】
上述のように、往復動アセンブリ126が配設された後、下部本体部分を上部本体部分112と揃えて、ねじ184を用いて2つの本体部分を合わせて固定することにより、下部本体部分114が配設される(
図5)。その後、本体エンドキャップ140が2つの本体部分の近位端に被せられることにより、エンドキャップの突起部142と2つの本体部分のL字形のノッチ146とが係合する。その後、エンドキャップは、不注意による脱落を防止するために、ねじ148を穴150内に通して下部本体部分の材料内に挿入することにより固定される。
【0066】
電池アセンブリ132は、打撃マッサージアプリケータ100の下部本体部分114の電池アセンブリ受容収容部130内に配設されており、上記のように電気的及び機械的に係合されている。電池アセンブリは、配設されている間充電することができ、又は、打撃マッサージアプリケータから取り外されている間に電池アセンブリに充電することができる。
【0067】
打撃マッサージアプリケータ100の動作は
図16〜19に示されており、同図は、下部カバー114及び電池アセンブリ132が取り外された状態の上部本体部分112内にあるモータアセンブリを見上げた図である。
図16には、モータ310のシャフト312に取り付けられた偏心クランク360が第1の基準位置に示されており、この第1の基準位置は「12時の方向」と称される。第1の基準位置では、偏心クランクの外表面366の円筒形のクランクピボット370が、最も近位の位置(
図16では頂部の最近傍)にある。クランクピボットは長手軸116と揃う位置にある。クランク係合ベアリングホルダ510と、可撓性の相互リンケージ512と、ピストン514と、アプリケータヘッド516とは全て、長手軸と揃えられている。この第1の位置では、アプリケータヘッドの遠位端は外部スリーブ400の遠位端から第1の距離D1に延在する。
【0068】
図17では、モータ300のシャフト312が(
図16〜19において分かるように)偏心クランク360を時計回りに90°回転したところである。よって、偏心クランクの円筒形のクランクピボット370は、「3時の位置」と称される第2の位置のモータのシャフトの右側に位置する。クランク係合ベアリングホルダ510内の環状ベアリング536の中央の穴542は、円筒形のクランクピボットと係合状態にあるので、右側に移動しなければならない。ピストン514は、長手軸116と揃った状態に留まるため、シリンダ本体422の穴424(
図12〜13)によって制約される。可撓性の相互リンケージ512の第2の端部572は、第2のねじ部付きの相互接続ロッド582があるので、ピストンと揃った状態に留まる。可撓性の相互リンケージの第1の端部570は、第1のねじ部付きの相互接続ロッド580があるので、クランク係合ベアリングホルダ510と揃った状態に留まる。可撓性の相互リンケージのより小さい中間部分574によって、可撓性の相互接続部が右側に曲がることができ、これによってクランク係合ベアリングホルダが図示のように右側に斜めになることができる。右側に移動して長手軸から離れる他、円筒形のクランクピボットは打撃マッサージアプリケータ100の近位端から遠位方向に離れて移動もしており、これによって、クランク係合ベアリングホルダも遠位方向に移動する。クランク係合ベアリングホルダの遠位方向の移動は、可撓性の相互接続コネクタを介してピストンと連動し、これによってピストンはシリンダ内で長手方向に押される。ピストンのこの長手方向の移動によって、アプリケータヘッド516が外部スリーブ400の遠位端から外向きに第2の距離D2にさらに到達することとなる。第2の距離D2は第1の距離D1より大きい。
【0069】
図18では、モータ310のシャフト312が偏心クランク360を時計回りにさらに90°、「6時の位置」と称される位置に回転したところである。よって、円筒形のクランクピボット370はここでも長手軸116と揃っている。クランク係合ベアリングホルダ510及び可撓性の相互リンケージ512は、ピストン514と揃う初期の直線配置に戻っている。円筒形のクランクピボットは、打撃マッサージアプリケータ100の近位端から遠くに移動している。よって、クランク係合ベアリングホルダと可撓性の相互リンケージとがピストンをシリンダ本体422の穴424内において長手方向に押すことにより、アプリケータヘッド516は外部スリーブ400の遠位端からさらに外向きに第3の距離D3に到達することとなる。第3の距離D3は第2の距離D2より大きい。
【0070】
図19では、モータ310のシャフト312が偏心クランク360を時計回りにさらに90°回転したところである。よって、円筒形のクランクピボット370は、「9時の位置」と称される第4の位置のモータのシャフトの左側に位置している。ピストン514は、長手軸116と揃った状態に留まるために、シリンダ本体422の穴424によって制約されている。可撓性の相互リンケージ512の中間部分574がより小さいことにより、可撓性の相互リンケージは左側に曲がることができ、これによってクランク係合ベアリングホルダ510は図示のように左側に斜めになることができる。左側に移動して長手軸から離れる他、円筒形のクランクピボットは打撃マッサージアプリケータ100の近位端に向かって近位方向に移動もしている。この近位方向の移動により、ピストンはシリンダ内で長手方向に引っ張られ、アプリケータヘッド516は外部スリーブ400の遠位端から第4の距離D4に近位方向に後退する。第4の距離は第3の距離D3より小さく、第2の距離D2と実質的に等しい。
【0071】
モータ310のシャフト312が時計回りにさらに90°回転することにより、偏心クランク360が、
図16に示されている元の12時の位置に戻り、これにより、円筒形のクランクピボット370が最も近位の位置に戻る。このさらなる回転により、アプリケータヘッド516の遠位端が外部スリーブ400から元の第1の距離D1に後退する。モータのシャフトの回転を継続することによって、アプリケータヘッドの遠位端は外部スリーブに対して到達と後退とを繰り返す。マッサージ対象の体の部位にアプリケータヘッドの遠位端を配置することにより、アプリケータヘッドは体のこの選択された部位に打撃処置を施す。
【0072】
図示の実施形態では、円筒形のクランクピボット370の軸はモータ310のシャフト312の軸から約2.8mmの位置に配置されている。よって、円筒形のクランクピボットが
図16の12時の位置から
図18の6時の位置へ移動する総距離は約5.6mmになる。これにより、完全に後退した第1の距離D1から完全に到達した第3の距離D3まで、アプリケータヘッド516の遠位端のストローク距離が5.6mmになる。
【0073】
クランクとピストンとの間の従来のリンケージシステムは、ベアリングの2つのセットを有する。第1のベアリング(又はベアリングセット)は、駆動ロッドの第1の端部を回転クランクに結合する。第2のベアリング(又はベアリングセット)は、駆動ロッドの第2の端部を往復動ピストンに結合する。ピストンが往復運動の2つの各極端に達したときには、ピストンは急激に方向を変えなければならない。この急激な方向変化によって生じた応力は、駆動ロッドの各端部のベアリングと、リンケージシステムの他の構成要素と、の双方に加わる。この急激な方向変化は、大きな騒音を発生する傾向もある。
【0074】
ここで記載されている往復動リンケージシステム126は、ピストン514の第2のベアリング(又はベアリングセット)を無くしたものである。ピストンは可撓性の相互リンケージ514 を介してリンケージの他の構成要素に連結されており、可撓性の相互リンケージ514は、円筒形のクランクピボット370がモータ300のシャフト312の中心線まわりに回転するときに曲がる。この可撓性の相互接続部は、ピストンストロークの終了の度に急激な方向変化を緩衝する。例えば、アプリケータヘッド516及びピストンが6時の位置で遠位方向の移動から近位方向の移動に方向反転するとき、可撓性の相互接続部はこの遷移中に小さい量だけ伸長することができる。可撓性の相互接続部のこの伸長により、リンケージシステムを介したベアリング536(
図14)及び円筒形のクランクピボットへのエネルギーの結合が低減する。同様に、アプリケータヘッド及びピストンが12時の位置で近位方向の移動から遠位方向の移動に方向反転するとき、可撓性の相互接続部はこの遷移中に小さい量だけ収縮することができる。可撓性の相互接続部のこの収縮により、リンケージシステムを介したベアリング及び円筒形のクランクピボットへのエネルギーの結合が低減する。よって、可撓性の相互接続部はリンケージシステムのピストン端部のベアリングを無くす他、リンケージシステムのクランク端部のベアリングにおける応力を低減することもできる。
【0075】
リンケージアセンブリ126の可撓性の相互リンケージ512は、動作する打撃マッサージアプリケータ100の騒音も低減する。往復動が6時の位置及び12時の位置それぞれにおいて方向を反転するときの可撓性の相互接続部の実際上静かな伸縮により、リンケージシステムが従来のベアリングを用いてピストン514に結合されている場合に生じる従来の金属間相互作用が無くなる。
【0076】
上記にて説明したように、弾丸形のアプリケータヘッド516はピストン514に取り外し可能にねじ留めされている。弾丸形のアプリケータヘッドはピストンから外すことができ、
図20に示されている球形のアプリケータヘッド700と交換することができる。弾丸形のアプリケータヘッド本体部分654に相当するアプリケータ本体部分704から、アプリケータヘッドの球形の遠位端部分702が延在する。球形のアプリケータヘッドは、弾丸形のアプリケータヘッドの係合部分656に相当する係合部分(図示されていない)を有する。球形のアプリケータヘッドは、処置される領域にかかる力を低減するため、及び印加の角度を変えることができるようにするため、体のより大きな領域に打撃マッサージを施すために使用することができる。
【0077】
弾丸形のアプリケータヘッド516を外して、
図21に示されているディスク形のアプリケータヘッド720と交換することもできる。弾丸形のアプリケータヘッドの本体部分654に相当するアプリケータ本体部分724から、アプリケータヘッドのディスク形の遠位端部分722が延在する。ディスク形のアプリケータヘッドは、弾丸形のアプリケータヘッドの係合部分656に相当する係合部分(図示されていない)を有する。ディスク形のアプリケータヘッドは、処置される領域にかかる力を低減するため、体のより大きな領域に打撃マッサージを施すために使用することができる。
【0078】
弾丸形のアプリケータヘッド516を外して、
図22に示されているY字形のアプリケータヘッド740と交換することもできる。弾丸形のアプリケータヘッドの本体部分654に相当するアプリケータ本体部分744から、アプリケータヘッドのY字形の遠位端部分742が延在する。Y字形のアプリケータヘッドは、弾丸形のアプリケータヘッドの係合部分656に相当する係合部分(図示されていない)を有する。Y字形のアプリケータヘッドはアプリケータベース部750を有する。アプリケータベース部から第1の指部752及び第2の指部752 が延在し、図示のように離隔している。Y字形のアプリケータヘッドの2つの指部は、脊椎に直接押圧を加えることなく脊椎の両側の筋肉に打撃マッサージを施すために使用することができる。
【0079】
可搬型の打撃マッサージアプリケータ100に給電してこれを制御できる態様は、種々存在する。
図23に一例の電池制御回路800が示されており、これは、電池コントローラPCB252に実装された回路を部分的に含む。
図23では、既に特定した要素には上記と同様の符号を付している。
【0080】
電池制御回路800はパワーアダプタ入力ジャック254を備えている。図示の実施形態では、当該ジャックに供給される入力電気は、約30V直流の直流入力電圧として示されている。他の実施形態では他の電圧を使用することもできる。この入力電圧は、回路接地基準810に対するものである。入力電圧は、第1の分圧抵抗器820と第2の分圧抵抗器822とを備えた分圧回路の両端に印加される。これら2つの抵抗器の抵抗は、直流入力電圧が存在する場合に約5Vの信号電圧を供給するように選択されている。信号電圧は、高抵抗の分圧器出力抵抗器824を介してDCIN信号として供給される。
【0081】
直流入力電圧は、整流ダイオード830と直列抵抗器832とを介して直流入力バス834へ供給される。整流ダイオードは、直流入力電圧の極性が意図せずに反転した場合の回路へのダメージを防止する。直流入力バスの電圧は電解コンデンサ836によってフィルタリングされる。
【0082】
直流入力バス834の直流入力電圧は、10Vのツェナーダイオード840と直列抵抗器842とを介して電圧レギュレータ844の電圧入力端に供給される。電圧レギュレータの入力はフィルタコンデンサ846によってフィルタリングされる。図示の実施形態では、電圧レギュレータは、台湾のホルテック・セミコンダクター社から商業的に入手可能なHT7550−1電圧レギュレータである。電圧レギュレータはVCCバス848に約5Vの出力電圧を供給し、これはフィルタコンデンサ850によってフィルタリングされる。
【0083】
VCCバスの電圧は電池充電器コントローラ860へ供給される。このコントローラは、分圧器出力抵抗器824からDCIN信号を受け取る。電池充電器コントローラはDCIN信号のアクティブハイ状態に応じて、以下説明する態様で作動して電池ユニット214の充電を制御する。DCIN信号が、充電電圧が存在しないことを示すローである場合には、コントローラは作動しない。
【0084】
電池充電器コントローラ860はパルス幅変調(PWM)出力信号をバッファ回路870の入力端に供給する。このバッファ回路870は、回路接地基準810に接続されたコレクタを有するPNP型バイポーラトランジスタ872を備えている。このPNP型トランジスタは、NPN型バイポーラトランジスタ874のエミッタに接続されたエミッタを有する。これら2つのトランジスタのベースは相互に接続されており、バッファ回路の入力端を構成する。2つのトランジスタのベースは、コントローラからPWM出力信号を受け取るように接続されている。共に接続されたベースはベース−エミッタ抵抗器876を介して、共に接続されたエミッタにも接続されている。NPNのコレクタはVCCバス848に接続されている。
【0085】
PNP型トランジスタ872及びNPN型トランジスタ874の共に接続されたエミッタは、保護ダイオード878のアノードに接続されている。保護ダイオードのカソードはVCCバス848に接続されている。保護ダイオードは、共に接続されたエミッタの電圧が1つの順方向ダイオード降下(例えば約0.7V)より多くVCCバスの電圧を超えるのを防止するものである。2つのトランジスタの共に接続されたエミッタは、抵抗器880を介してカップリングコンデンサ882の第1の接続端にも接続されている。カップリングコンデンサの第2の接続端は、パワー金属酸化物半導体トランジスタ(MOSFET)884のゲート接続端に接続されている。図示の実施形態では、MOSFETは、カリフォルニア州マウンテンビューのスタンソン・テクノロジー社(Stanson Technology)から商業的に入手可能なSPT9527 Pチャネルエンハンスメント型MOSFETを有する。MOSFETのゲート接続端は保護ダイオード886のアノードにも接続されており、保護ダイオード886のカソードはMOSFETのソース(S)接続端に接続されている。保護ダイオードは、ゲート接続端の電圧が当該保護ダイオードの順方向ダイオード電圧(例えば約0.7V)より多くソース接続端の電圧を超えるのを防止するものである。MOSFETのゲート接続端は、プルアップ抵抗器888によって当該MOSFETのソース接続端にも接続されている。MOSFETのソースは直流入力バス834に接続されている。
【0086】
MOSFET884のドレイン(D)は降圧コンバータ890の入力ノード892に接続されている。降圧コンバータはさらに、入力ノードと出力ノード896との間に接続されたインダクタ894を備えている。出力ノード(「VBAT」ともいう)は、電池ユニット214の正の接続端に接続されている。電池ユニットの負の接続端は、低抵抗の電流センシング抵抗器900を介して回路接地810に接続されている。入力ノードはさらに、フリーホイールダイオード902のカソードにも接続されており、フリーホイールダイオード902は、回路接地に接続されたアノードを有する。入力ノードには抵抗器904の第1の接続端も接続されている。抵抗器の第2の接続端は、コンデンサ906の第1の接続端に接続されている。コンデンサの第2の接続端は回路接地に接続されている。よって、回路接地からフリーホイールダイオードを通ってインダクタを経て電池ユニットを通過し、電流センシング抵抗器を通って回路接地に戻る完全な回路経路が得られる。
【0087】
電池充電器コントローラ860は、バッファ回路870に接続されたPWM出力端にアクティブローのパルスを印加することによって、降圧コンバータ890の動作を制御し、バッファ回路870は、2つのトランジスタ872,874の共に接続されたエミッタの電圧を接地基準電位付近の電圧に引き下げることによって応答する。接地基準電位へのロー遷移は、抵抗器880及びカップリングコンデンサ882を介してMOSFET884のゲート接続端に連鎖することにより、MOSFETをオン状態にし、直流入力バス834の直流電圧を降圧コンバータ890の入力ノード892に結合する。この直流電圧により、インダクタ894に電流が流れて電池ユニット214に到達し、これによって電池ユニットを充電する。電池充電器コントローラからのPWM信号がオフ状態に切り替わると(非アクティブハイ状態に戻ると)、MOSFETはオフ状態になり、降圧コンバータの入力ノードに直流電圧を供給しなくなるが、インダクタ内に流れる電流は電池ユニットを通ってフリーホイールダイオードに戻って流れ続ける。というのも、インダクタは放電完了するまで放電して電池ユニットを充電し続けるからである。電池充電器コントローラによって生成されるアクティブローパルスの幅及び繰り返し周波数が、電池ユニットを充電するために供給される電流を公知のように決定する。図示の実施形態では、PWM信号は約62.5kHzの公称繰り返し周波数を有する。
【0088】
電池充電器コントローラ860は、電池ユニット214からのフィードバック信号に応じて、MOSFET894に供給されるパルスの幅及び繰り返し周波数を制御する。電池電圧センシング回路920は、第1の電圧フィードバック抵抗器922と第2の電圧フィードバック抵抗器924とを備えている。これら2つの抵抗器は出力ノード896から回路接地810まで直列接続されているので、電池ユニットの両端に接続されている。2つの抵抗器の共通の電圧センシングノード926が、コントローラの電圧センシング(VSENSE)入力端に接続されている。電池充電器コントローラは電圧センシング入力端を監視して電池ユニットの両端の電圧を求めることにより、電池ユニットが約25.2Vの最大電圧に又は最大電圧付近になって充電速度を低減しなければならなくなる時期を求める。図示の実施形態では、電圧センシングノードにおけるノイズを低減するため、電圧センシングノードから回路接地までフィルタコンデンサ928が接続されている。
【0089】
上述のように、電池ユニット214の負の接続端は低抵抗の電流センシング抵抗器900を介して回路接地810に接続されており、電流センシング抵抗器900は例えば0.1Ωの抵抗を有し得る。充電時には、電池ユニットに流れる電流に比例する電圧が電流センシング抵抗器に生じる。この電圧は入力として、高抵抗(例えば20,000Ω)の抵抗器930を介して電池充電器コントローラ860の電流センシング(ISENSE)入力端に供給される。電流センシング入力は、フィルタコンデンサ932によってフィルタリングされる。電池充電器コントローラは電池ユニットに流れる電流を監視し、ひいては電流センシング抵抗器に流れる電流を監視して、電池ユニットの充電量が最大充電量付近になって電流が減少する時期を求める。電池充電器コントローラは、電池ユニットに流れる大きな電流に応じてパルス幅変調を縮小することにより、充電電流の最大大きさを超えるのを回避することもできる。
【0090】
降圧コンバータ890の出力ノード896は、電池ユニット214の正の電圧ノードでもある。この正の電池電圧ノードは、オンオフスイッチ256の第1の接続端940に接続されている。オンオフスイッチの第2の接続端942は、VOUTとして示されている電圧出力接続端944に接続されている。電圧出力接続端は、電池アセンブリ132の第1のコンタクト206Aに接続されている。電池アセンブリの第1のコンタクトは、電池アセンブリが電池受容トレイ200に挿入されたときに第1の板バネコンタクト204Aと係合する。スイッチが閉成しているときは、当該スイッチの第1の接続端と第2の接続端とは電気的に接続されて、電池電圧を電池出力接続端に結合する。電圧出力接続端は出力電圧センシング回路950に結合されており、出力電圧センシング回路950は第1の分圧抵抗器952及び第2の分圧抵抗器954を備えており、第1の分圧抵抗器952と第2の分圧抵抗器954とは、電圧出力接続端と回路接地との間に直列接続されている。2つの抵抗器間の共通のノード956は、電池充電器コントローラ860のVOUTセンシング入力端に接続されている。この共通のノードは、ツェナーダイオード958によって回路接地にも接続されており、ツェナーダイオード958は共通のノードの電圧を、4.7Vを超えない電圧にクランプする。2つの抵抗器の抵抗は、スイッチが閉成して出力電圧が出力接続端に印加されているときはコントローラのVOUTセンシング入力端及び共通のノードの電圧が約4.7Vになって、スイッチが閉成され電池電圧が電池アセンブリの選択された接続端に供給されていることを示すように選択されている。
【0091】
電池アセンブリ132の第2のコンタクト206Bは、信号線960を介して電池充電器コントローラ860の電池充電(CHRG)出力信号に接続されている。電池充電出力信号は、電池ユニット214の充電状態を示す大きさを有するアナログ信号とすることができる。図示の実施形態では、電池充電出力信号は集積回路間(I
2C)プロトコルに従って動作するパルス波形のデジタル信号であり、このデジタル信号は、電池の充電状態をデジタルパルス列として符号化したものである。第2の電池アセンブリコンタクトは、電池アセンブリが電池受容トレイ200に挿入されたときに第2の板バネコンタクト204Bと係合する。
【0092】
電池アセンブリ132の第3のコンタクト206Cは、ライン970を介して電池ユニット214の負の接続端に接続されており、以下説明するようにモータ制御PCB160に供給される電池接地(GND)として示されている。ここで留意すべき点は、電池接地は0.1Ωの電流センシング抵抗器900によって回路接地に結合されていることである。電池ユニットの正の接続端からモータ制御PCBへ流れて電池ユニットの負の接続端に戻る電流は、電流センシング抵抗器には流れない。この第3の電池アセンブリコンタクトは、電池アセンブリが電池受容トレイ200に挿入されたときに第3の板バネコンタクト204Cと係合する。
【0093】
電池充電器コントローラ860は、電池コントローラPCB上の2色LED260を駆動する。コントローラは、2色LEDの赤色発光LEDを駆動する第1の出力端(LEDR)を備えており、また、当該2色LEDの緑色発光LEDを駆動する第2の出力端(LEDG)を備えている。第1の限流抵抗器980が第1の出力端を、3つの2色LEDの第1のセットの赤色発光LEDのアノードに結合する。第2の限流抵抗器982が第2の出力端を、3つの2色LEDの第1のセットの緑色発光LEDのアノードに結合する。第3の限流抵抗器984が第1の出力端を、3つの2色LEDの第2のセットの赤色発光LEDのアノードに結合する。第4の限流抵抗器986が第2の出力端を、3つの2色LEDの第2のセットの緑色発光LEDのアノードに結合する。
【0094】
図示の実施形態では、2色LED260は電池ユニット214の現在の充電状態を示すため、デューティ比を変えて駆動される。例えば第1の状態では、電池ユニットを充電する必要があることを示すために、赤色発光LEDのみを点灯すべく、コントローラ860の第1の出力端(LEDR)が100%のデューティ比で駆動され、当該コントローラの第2の出力端(LEDG)は駆動されない。第2の状態では、結果として得られる知覚される色が赤色と緑色の混合となるように、第1の出力端は75%のデューティ比で駆動され、第2の出力端は25%のデューティ比で駆動される。第3の状態では、第1の出力端及び第2の出力端の双方が、それぞれ50%のデューティ比で駆動される。第4の状態では、第1の出力端は25%のデューティ比で駆動され、第2の出力端は75%のデューティ比で駆動される。第5の状態では、色が完全に緑色となって、電池ユニットが満充電状態又は満充電状態付近にあることを示すため、第1の出力端は駆動されずに、第2の出力端が100%のデューティ比で駆動される。2つの出力が同時にオンにならないように、2つの出力端を駆動するデューティ比をインターリーブすることができる。第1の状態以外はデューティ比は、イネーブルされたLEDが知覚可能なフリッカを伴わずに常にオン状態にあるように見えるようにするために十分に高い周波数で繰り返される。電池コントローラが第1の状態にあるときは、電池コントローラは、電池の充電量が低く打撃マッサージアプリケータ100を使用し続ける前に充電しなければならないことをユーザに忠告するため、知覚可能な周波数で赤色発光LEDをオンオフ点滅することができる。特定の実施形態では、第1の状態をさらに2つの充電域に分割することができる。第1の状態の第1の充電域では、電池ユニットの充電量が低く間もなく充電ユニットを充電しなければならないことを示すため、赤色LEDは不変の明るさで駆動される。第2の充電域では、電池ユニットの充電量が非常に低く電池ユニットを即座に充電しなければならないことを示すため、赤色LEDを点滅する。
【0095】
図24は一例のモータ制御回路1000を示しており、これは部分的に、モータコントローラPCB160に実装された回路を含む。
図24では、既に特定した要素には上記と同様の符号を付している。上述のように、電池アセンブリ132は受容トレイに挿入されているときに、受容トレイ200の第1の板バネコンタクト204に正の電池出力電圧VOUTを供給する。正の電池出力電圧は、
図24においてVBATとして示されている。電池アセンブリが受容トレイに挿入されているとき、電池アセンブリからのCHRG信号は、第2の板バネコンタクト204Bへ供給される。電池接地(GND)は、電池アセンブリが受容トレイに挿入されているときに第3の板バネコンタクト204Cに供給される。直流電圧、電池接地及びCHRG信号は、3線ケーブル1010を介してケーブルジャック1012に結合されている。モータコントローラPCBの第1のプラグ170がケーブルジャックに差し込まれて、第1のピン1020において直流電圧を受け取り、第2のピン1022においてCHRG信号を受け取り、第3のピン1024において電池接地(GND)を受け取る。第1のプラグの第3のピンからの電池接地(GND)は、ローカル回路接地1026に電気的に接続されている。
【0096】
第1のプラグ170の第1のピン1020の直流電圧(VBAT)は、当該第1のプラグの第1のピンとローカル回路接地1026との間に接続されたフィルタコンデンサ1030によってフィルタリングされる。直流電圧は、限流抵抗器1032の第1の接続端にも供給される。限流抵抗器の第2の接続端は、電圧レギュレータ1040の電圧入力接続端に供給されている。電圧レギュレータは電池電圧を受け取って、この電池電圧を5Vに変換する。電圧レギュレータのこの5V出力は、ローカルのVCCバス1042に供給される。ローカルVCCバスは、当該ローカルVCCバスとローカル回路接地との間に接続されたフィルタコンデンサ1044によってフィルタリングされる。図示の実施形態では、電圧レギュレータは、例えばカリフォルニア州サンタクララのナショナル・セミコンダクター社(National Semiconductor Corporation)等の多数の製造者から商業的に入手可能な78L05 3端子レギュレータである。
【0097】
第1のプラグ170の第2のピン1022のCHRG信号は、直列抵抗器1052を介してモータコントローラ1050の充電(CHRG)入力端へ供給される。モータコントローラへのこの充電入力は、フィルタコンデンサ1054によってフィルタリングされる。モータコントローラは、VCCバス1042から5Vの給電電圧を受け取る。
【0098】
第1のプラグの第1のピン1020からの直流電圧は、5ピンの第2のプラグ172の第1のピン1060にも直接供給される。第2のプラグ172は、対応する数のコンタクトを有する第2のジャック1070に接続可能である。第2のジャックは、5線ケーブル1072を介してモータ310に接続されている。
【0099】
第2のプラグの第2のピン1080は速度計(TACH)ピンであり、これは、モータの現在の角速度を示す速度計信号をモータ310から受け取る。例えば速度計信号は、モータのシャフト312の1回転ごとに1パルス、又は部分回転ごとに1パルス、を含むことができる。速度計信号は、分圧回路1082の第1の抵抗器1084の第1の接続端に供給される。第1の抵抗器の第2の接続端は、分圧回路の第2の抵抗器1086の第1の接続端に接続されている。第2の抵抗器の第2の接続端はローカル回路接地に接続されている。分圧回路の第1の抵抗器と第2の抵抗器との間の共通のノード1088は、NPN型バイポーラトランジスタ1090のベースに接続されている。NPN型トランジスタのエミッタは接地に接続されている。NPN型トランジスタのコレクタは、プルアップ抵抗器1092を介してVCCバス1042に接続されている。NPN型トランジスタはモータからの速度計信号を反転してバッファリングし、バッファリングした信号をモータコントローラのTACH入力端へ供給する。速度計信号がローカル回路接地電位と電池からの直流電圧電位との間で変動する場合、バッファリングされた信号は、+5V(VCC)とローカル回路接地電位との間で変動する。
【0100】
第2のプラグ172の第3のピン1100は、モータコントローラ1050によって生成された時計回り/反時計回り(CW/CCW)信号であり、限流抵抗器1102を介して第3のピンに結合されている。CW/CCW信号の状態は、モータ310の回転方向を決定する。図示の実施形態では、CW/CCW信号は時計回りの回転を引き起こす状態に保持されるが、この回転は、他の実施形態では逆方向に変更することができる。
【0101】
第2のプラグ172の第4のピン1110はローカル回路接地1026に接続されており、このローカル回路接地1026は、
図23の電池ユニット214の負の接続端に接続された電池接地に相当する。
【0102】
第2のプラグ172の第5のピン1120は、モータコントローラ1050によって生成されたパルス幅変調(PWM)信号を受け取る。PWM信号は限流抵抗器1122を介して第5のピンに結合されている。モータ310はPWM信号のデューティ比及び周波数に応じて、選択された角速度で回転する。以下説明するように、モータコントローラは、角速度を3つの選択された回転速度のうち1つに維持するようにPWM信号を制御する。
【0103】
モータコントローラ1050は、押しボタンスイッチ162から入力信号を受け取るスイッチ投入(SWIN)入力端を有する。押しボタンスイッチは、ローカル回路接地1026に接続される第1の接点と、プルアップ抵抗器1130を介してVCCバス1042に接続された第2の接点と、を有する。第2の接点は、フィルタコンデンサ1132を介してローカル回路接地にも接続されている。第2の接点は、モータコントローラのSWIN入力端にも接続されている。入力信号は、押しボタンスイッチを作動することによりスイッチ接点が閉成されるまで、プルアップ抵抗器によってハイ状態に保持される。スイッチが作動されて接点が閉成したときには、入力信号は0V(例えばローカル回路接地の電位)に引き下げられる。フィルタコンデンサは、スイッチ接点のバウンスノイズを低減する。モータコントローラは、スイッチ接点バウンスの作用を消去するための内蔵デバウンス回路を備えることができる。モータコントローラは、モータ310にPWM信号が供給されずにモータが回転しないオフ状態に初期化されている。モータコントローラはスイッチの最初の作動に応答して、オフ状態から第1のオン状態に移行し、モータに供給されるPWM信号はモータを第1の(低速の)速度で回転させるように選択される。スイッチの次の作動により、モータコントローラは第2のオン状態に移行し、モータに供給されるPWM信号はモータを第2の(中速の)速度で回転させるように選択される。スイッチの次の作動により、モータコントローラは第3のオン状態に移行し、モータに供給されるPWM信号はモータを第3の(高速の)速度で回転させるように選択される。スイッチの次の作動により、モータコントローラは、モータにPWM信号が供給されずにモータが回転しない初期のオフ状態に戻る。図示の実施形態では、モータの3つの回転速度は1,800rpm(低速)、2,500rpm(中速)及び3,200rpm(高速)である。
【0104】
モータコントローラ1050は、現在選択されているオン状態に関連付けられた公称PWM信号を生成する(例えば低速、中速又は高速)。各オン状態は、上記の選択された回転速度に対応する。モータコントローラは、分圧器1082及びNPN型トランジスタ1090を介して、5ピンプラグ172のピン1080から受け取った速度計信号(TACH)を監視する。受け取った速度計信号が、選択された速度をモータ速度が下回ることを示す場合には、モータコントローラはモータ速度を上昇するようにPWM信号を調整する(例えば、パルス幅を増大若しくは繰り返し周波数を増大し、又はその両方を増大する)。受け取った速度計信号が、選択された速度をモータ速度が上回ることを示す場合には、モータコントローラはモータ速度を低下するようにPWM信号を調整する(例えば、パルス幅を減少若しくは繰り返し周波数を減少し、又はその両方を減少する)。
【0105】
モータコントローラ1050は、3つのLED制御信号(LEDS1,LEDS2,LEDS3)の第1のセットを生成する。第1のセットの第1の信号(LEDS1)は、限流抵抗器1150を介して第1の速度表示LED166Aのアノードに結合されている。モータコントローラがモータを第1の(低速の)速度で駆動する第1のオン状態にある場合、第1のセットの第1の信号がアクティベートされて第1の速度表示LEDを点灯する。第1のセットの第2の信号(LEDS2)は、限流抵抗器1152を介して第2の速度表示LED166Bのアノードに結合されている。モータコントローラがモータを第2の(中速の)速度で駆動する第2のオン状態にある場合、第1のセットの第2の信号がアクティベートされて第2の速度表示LEDを点灯する。第1のセットの第3の信号(LEDS3)は、限流抵抗器1154を介して第3の速度表示LED166Cのアノードに結合されている。モータコントローラがモータを第3の(高速の)速度で駆動する第3のオン状態にある場合、第1のセットの第3の信号がアクティベートされて第3の速度表示LEDを点灯する。
図24の実施形態では、速度インジケータLEDのカソードは接地されており、対応する制御信号がアクティブハイであるときに各LEDが点灯するように、3つのLED制御信号は各対応するLEDのアノードに印加される。以下説明する他の実施形態では、インジケータLEDのアノードはVCCバス1042に接続されており、対応する制御信号がアクティブローになったときに各LEDが点灯するように、3つのLED制御信号は各対応する限流抵抗器を介して、各対応するLEDのカソードに印加される。
【0106】
モータコントローラ1050はさらに、入力プラグ170からのCHRG信号に応答する。上記にて説明したように、電池ユニット214の充電状態を示すCHRG信号が電池充電器コントローラ860によって生成される。モータコントローラはCHRG入力信号から、電池ユニットの現在の充電状態を特定し、本体エンドキャップ140を通じて視認できる5つの電池充電状態LED168A,168B,168C,168D,168Eで当該充電状態を表示する。図示のように、各電池充電状態LEDのカソードは接地されている。モータコントローラは5つのLED制御信号の第2のセット(LEDC1,LEDC2,LEDC3,LEDC4,LEDC5)を生成する。第2のセットの第1の信号(LEDC1)は、限流抵抗器1170を介して第1の充電LED168Aのアノードに結合されている。第2のセットの第1の信号は、電池ユニットが最も低い充電域を有する場合にアクティベートされて第1の充電表示LEDを点灯する。モータコントローラは、最も低い充電域であることを表示するため、知覚可能な周波数で第1の充電表示LEDを点滅することができる。第1の充電LEDによって発光される光の色(例えば赤色)は、最も低い充電域であること(例えば充電残量が20%を超えないこと)をさらに示すため、他のLEDによって発光される光の色(例えば緑色)と異なることができる。第2のセットの第2の信号(LEDC2)は、限流抵抗器1172を介して第2の充電表示LED168Bのアノードに結合されている。第2のセットの第2の信号は、電池ユニットが第2の充電域を有する場合(例えば充電残量が21〜40%である場合)にアクティベートされて第2の充電表示LEDを点灯する。第2のセットの第3の信号(LEDC3)は、限流抵抗器1174を介して第3の充電表示LED168Cのアノードに結合されている。第2のセットの第3の信号は、電池ユニットが第3の充電域を有する場合(例えば充電残量が41〜60%である場合)にアクティベートされて第3の充電表示LEDを点灯する。第2のセットの第4の信号(LEDC4)は、限流抵抗器1176を介して第4の充電表示LED168Dのアノードに結合されている。第2のセットの第4の信号は、電池ユニットが第4の充電域を有する場合(例えば充電残量が61〜80%である場合)にアクティベートされて第4の充電表示LEDを点灯する。第2のセットの第5の信号(LEDC5)は、限流抵抗器1178を介して第5の充電表示LED168Bのアノードに結合されている。第2のセットの第5の信号は、電池ユニットが第5の充電域を有する場合(例えば充電残量が81〜100%である場合)にアクティベートされて第5の充電表示LEDを点灯する。上記充電域は単なる近似値であり、例示であると解すべきである。
図24の実施形態では、充電表示LEDのカソードは接地されており、5つのLED制御信号は、各制御信号がアクティブハイであるときに各LEDが点灯するように、各LEDのアノードに印加される。以下説明する他の実施形態では、5つの充電表示LEDのアノードはVCCバス1042に接続されており、5つのLED制御信号は、各制御信号がアクティブローであるときに各LEDが点灯するように、各対応する限流抵抗器を介して各LEDのカソードに印加される。
【0107】
ここで記載されている可搬型の電気機械的打撃マッサージアプリケータ100により、有利には、マッサージ施術者が過度に疲労せずに、また電力コードに拘束されることなく、より長い時間にわたって打撃マッサージを効果的に施すことができる。ここで記載されている可搬型の電気機械的打撃マッサージアプリケータのノイズレベルが低減することにより、本装置を静かな環境で使用することができ、これにより、本装置による処置を受ける人がリラックスして、施術室内に提供されているどの背景音楽又は他の癒し音楽も楽しむことができる。
【0108】
図25及び
図26は、打撃マッサージ装置1200の機械的構造の他の代替的な一実施形態を示す。
図25は、下部カバー114及び電池アセンブリ132を取り外した状態の上部本体部分112のモータアセンブリ300を見上げた下部平面図である。モータアセンブリ及びリンケージの図に焦点を当てるため、上部本体部分はファントムで示されている。
図25では、上記にて説明したモータアセンブリとピストン514との間に可撓性の相互リンケージ512を備えた往復動アセンブリ126に代えて、モータアセンブリとピストン1214との間に剛性のリンケージ1212を備えた往復動アセンブリ1210が設けられている。剛性のリンケージは、
図26に分解図で詳細に示されている。剛性のリンケージの近位端のベアリングホルダ1222内の環状ベアリング1220が、上述のように円筒形のクランク360の円筒形のクランクピボット370と係合する。剛性のリンケージの遠位端はピボット穴1230を有し、これは、ピストンの近位側到達部分1232の円筒形の突起部1234に被せられる。ピボット穴は剛性のリンケージの遠位端のベアリングリセス1240内に延在 する。ベアリングリセスはベアリング1242を受ける。ピボットねじ1244の無ねじ部分はベアリングの中心線を通ってピストンの近位側到達部分のねじ穴1246と係合する。剛性のリンケージのピボット穴がピボットねじを基準としてピボット回転することにより、剛性のリンケージの運動がピストンへ往復運動を伝達することができる。ピストンの遠位端は、選択可能に取り外し可能なアプリケータヘッド1248(
図25にファントム線で示す)を受ける。アプリケータヘッドは例えば、
図20〜22に示されているアプリケータヘッドのうちいずれかとするか、又は別の形態を有するアプリケータヘッドとすることができる。
【0109】
打撃マッサージアプリケータ100の多くの用途では、体の特定の場所に印加される圧力は、当該場所の組織の性質(例えば筋肉の種類、上層の皮質の厚さ等)に依存して変わることができる。アプリケータが非常に敏感な場所に圧力をかけるために使用されている場合、かける圧力は比較的小さくなければならない。他方、アプリケータが大きな筋肉に圧力をかけるために使用されている場合には、かける圧力は比較的大きくなければならない。アプリケータの適用を受けている人からのフィードバックが、過度の痛みを生じずに有益なマッサージを提供する圧力の許容可能な大きさを決定するであろうが、圧力の大きさは容易に定量化できるものではないので、アプリケータを使用する人が次回のマッサージで、又は、同一回のマッサージで同一場所に戻ったときにも、同一場所で許容可能な大きさの圧力を再現することができる。よって、かけられた圧力を再現できるようにすべく、かけられた圧力を定量化するシステム及び方法が望まれる。
【0110】
図27は、
図24のモータ制御回路1000と同様の改良されたモータ制御回路1500を示す。
図27のモータ制御回路では、多くの構成要素が
図24の構成要素と同一であり、同一の態様で動作する。
図27の同一の構成要素には、
図24と同一の符号を付している。
【0111】
図27の改良されたモータ制御回路1500は、
図24のモータ制御回路1000に対して特定の改良を含む。例えば、
図24のコントローラ1050は
図27のコントローラ1510と置き換えられている。一実施形態では
図27のコントローラは、例えばアリゾナ州チャンドラーのマイクロチップ・テクノロジー社(Microchip Technology, Inc.)から商業的に入手可能なマイクロチップPIC16F677 8ビットCMOSマイクロコントローラ等のペリフェラル・インタフェース・コントローラ(PIC)である。他の供給者の他の類似のコントローラを使用することもできる。
図27のコントローラは
図24のコントローラと同一のコントローラとすることができるが、以下説明するように、
図27の実施形態では追加の入力/出力接続端を使用することができる。
【0112】
他の一例としては、
図24の限流抵抗器1032が
図27では、電圧レギュレータ1040のVBAT入力接続端1020と電圧入力接続端(Vin)との間に直列接続された第1のツェナーダイオード1520及び第2のツェナーダイオード1522と置き換えられる。例えば2つのツェナーダイオードは、電池ユニット214からの電圧(例えば25.2V)を、電圧レギュレータの最大入力電圧である20V未満に制限するために、3Vの電圧値を有することができる。
【0113】
図27にさらに示されているように、コントローラ1500からのパルス幅変調信号(同図では「PWM_C」が付されている)は、限流抵抗器1122を介してモータ310のPMW入力端には直接接続されていない。むしろ、PWM_C信号は上記と同様に限流抵抗器を通り、NPN型バイポーラトランジスタ1530のベースに接続されている。トランジスタのコレクタはローカル回路接地に接続されている。トランジスタのベースは、プルダウン抵抗器1532を介してローカル回路接地にも接続されている。トランジスタのコレクタは第2のプラグ172の第5のピン1120に接続されているので、第2のジャック1070及び5線ケーブル1072を介してモータに接続されている。トランジスタのコレクタは、プルアップ抵抗器1534を介してVCCバス1042にも接続されている。PWM信号は、コントローラからのPWM_C信号がトランジスタによって反転されてバッファリングされる点を除いて、上記と同様に機能する。
【0114】
図27の改良されたモータ制御回路1500はさらに、負荷電流センシング回路1550を備えている。負荷電流センシング回路は電流センシング抵抗器1552を備えており、電流センシング抵抗器1552は、第2のプラグ172の第4のピン1110に接続された第1の接続端と、ローカル回路接地1026に接続された第2の接続端と、を有する。よって、モータ310からの戻り電流は
図24のようにローカル回路接地へ直接流れるのではなく、
図27の戻り電流はローカル回路接地に到達する前に、電流センシング抵抗器を流れる。したがって、ローカル回路接地に対して電流センシング抵抗器の第1の接続端に電圧が発生する。図示の実施形態では電流センシング抵抗器は、約50mΩの抵抗と1%又はそれより良好な精度とを有する精密抵抗器である。電流センシング抵抗器の第1の接続端の電圧は、電流センシング抵抗器に流れる電流に比例する。例えば、電流センシング抵抗器に流れる電流の大きさが1Aである場合には、電流センシング抵抗器の第1の接続端の電圧の大きさは50mVである。よって、電流センシング抵抗器の第1の接続端の電圧を監視することにより、モータの接地からローカル回路接地へ流れる瞬時電流(戻る電流)を特定することができる。
【0115】
電流センシング抵抗器1552の両端において当該電流センシング抵抗器の第1の接続端からローカル回路接地に、第1のフィルタコンデンサ1560(例えば100,000pFのコンデンサ)が接続されている。電流センシング抵抗器の第1の接続端からコントローラ1510のアナログ入力ピンに、第1のフィルタ抵抗器1562(例えば100,000Ω抵抗器)が接続されている。
図27では、このアナログ入力ピンに「負荷」と付されていることにより、この入力ピンで受け取られる入力信号がモータ310の負荷電流を表すことを示している。アナログ(負荷)入力ピンからローカル回路接地に、第2のフィルタコンデンサ1564(例えば100,000pFのコンデンサ)及び第3のフィルタコンデンサ1566(例えば100mFの電解コンデンサ)が接続されている。アナログ入力ピンからローカル回路接地には、第2のフィルタ抵抗器1568(例えば300,000Ω抵抗器)も接続されている。モータ310はパルス幅変調によって駆動されるので、モータから電流センシング抵抗器1552を介してローカル回路接地へ流れる電流は、電流センシング抵抗器によってセンシングされた電流パルス列を含み、これによって対応する電圧パルス列が生成される。上記の2つのフィルタコンデンサ及び2つのフィルタ抵抗器はローパスフィルタとして動作して、電流パルスの平均大きさが変動すると緩慢に変動する大きさを有する直流電圧信号に電圧パルス列を変換する。第2のフィルタ抵抗器と第2及び第3のフィルタコンデンサとに生じた電圧は、コントローラのアナログ入力ピンに供給される。よって、平均モータ負荷電流に直接比例する電圧が、コントローラの負荷入力ピンに印加される。
【0116】
図27の実施形態では、5つの充電表示LED168A〜Eのカソードは、それぞれ対応する限流抵抗器1170,1172,1174,1176,1178を介して、コントローラ1510の各対応する制御信号LEDC1〜5に接続されている。各充電表示LEDのアノードはVCCバス1042に接続されている。各充電表示LEDは、対応する制御信号がアクティブローでありLEDに電流を流すことを許可する場合に点灯する。
【0117】
図27の実施形態では、3つの速度表示LED166A〜Cのカソードは、それぞれ対応する限流抵抗器1150,1152,1154を介して、コントローラ1510の各対応する制御信号LEDS1〜3に接続されている。各速度表示LEDのアノードはVCCバス1042に接続されている。各速度表示LEDは、対応する制御信号がアクティブローでありLEDに電流を流すことを許可する場合に点灯する。
【0118】
図27のコントローラ1500は3つの追加の出力信号LEDP1,LEDP2及びLEDP3を、各対応する出力ピンに生成する。LEDP1出力信号は限流抵抗器1570を介して第1のパワーインジケータLED1572Aのカソードに接続されており、第1のパワーインジケータLED1572Aは、VCCバス1042に接続されたアノードを有する。第1のパワーインジケータLEDは、LEDP1出力信号がアクティブローであるときに点灯する。LEDP2出力信号は限流抵抗器1574を介して第2のパワーインジケータLED1572Bのカソードに接続されており、第2のパワーインジケータLED1572Bは、VCCバスに接続されたアノードを有する。第2のパワーインジケータLEDは、LEDP2出力信号がアクティブローであるときに点灯する。LEDP3出力信号は限流抵抗器1576を介して第3のパワーインジケータLED1572Cのカソードに接続されており、第3のパワーインジケータLED1572Cは、VCCバスに接続されたアノードを有する。第3のパワーインジケータLEDは、LEDP3出力信号がアクティブローであるときに点灯する。以下説明するように、第1,第2及び第3のパワーインジケータLEDは、電流センシング抵抗器1552によってセンシングされた電流の大きさに応じて選択的に点灯する。図示の実施形態では、各パワーインジケータLEDのカソードは、各対応するアクティブローの信号によって駆動される。他の実施形態では、カソードをVCCバスに接続し、上記にて
図24の実施形態のLEDについて説明したようにコントローラからのアクティブローの出力信号を用いてアノードを駆動することができる。3つの追加のLEDは、
図28の改良された打撃マッサージ装置1200の斜視図と、
図29の改良されたモータ制御プリント回路板1580の斜視図とに示されている。
図28では、上記にて説明した実施形態のモータ収容部120は、改良されたモータ収容部1582と置き換えられており、この改良されたモータ収容部1582はより短く、別の形態を有するモータ(図示されていない)を収容するためのより大きな径を有する。また、下部本体114の指先開口234が無くなっている。
【0119】
電流センシング抵抗器1552を流れる負荷電流の大きさは、マッサージアプリケータのアプリケータヘッド516を体の一場所又は他の障害物に押し付けるためにマッサージアプリケータ100に適用される圧力と関連している。例えば、アプリケータヘッドが自由に往復動できるようになっている場合は、負荷電流は、モータ310を回してアプリケータヘッドを往復動させ、モータの出力シャフトをアプリケータヘッドに結合する構成要素を回してこれを往復動するために必要な最小限の電流量となる。逆に、アプリケータヘッドが体の一場所又は他の障害物に強制的に押し付けられる場合には、モータは、選択された回転速度をこの増加した圧力で維持するために追加の電流を要することとなる。よって図示の実施形態では、モータに流れる負荷電流の大きさが測定されて、加えられた力の複数の異なる大きさに相当する複数の負荷電流域と比較されることにより、瞬時の負荷電流を求める。この測定及び比較に係る特徴については、以下説明する。
【0120】
モータ制御機能及び動作速度の表示はコントローラ1510において行われ、上記にて
図27のコントローラ1050に関して説明した機能に相当する。
図30は、
図27の実施形態の圧力測定及び表示機能の動作を示すフローチャート1600である。
【0121】
コントローラ1510の動作は、動作ブロック1610において電源手順で開始し、当該ブロック1610では、電池アセンブリ132のオンオフスイッチ256を介して電気が最初に印加されたときにコントローラは動作を開始する。コントローラは最初にシステム初期化動作ブロック1612において、種々の内部設定を初期化するために内蔵プログラマブルメモリによって定義された機能を実行する。
【0122】
システム初期化の後、コントローラ1510は入力/出力(I/O)ポート初期化動作ブロック1614に進み、コントローラは入力/出力(I/O)ポートを初期化する。上記にて言及したように、図示の実施形態では、コントローラはマイクロチップPIC16F677 8ビットCMOSマイクロコントローラを有する。図示のコントローラは18個のI/Oピンを備えており、各ピンは多数の異なる機能を実行するように構成可能である。初期化動作ブロックでは、ピンは、意図された機能に応じて構成されている。例えば、LEDS1,LEDS2,LEDS3,LEDC1,LEDC2,LEDC3,LEDC4,LEDC5,LEDP1,LEDP2及びLEDP3ピンは出力ピンとして構成されている。PWM_Cピンはパルス幅変調出力ピンとして構成されており、これは、選択された周波数及び選択されたデューティ比でPWM信号を生成するためにコントローラの内部ロジックによってサポートされる。CW/CCWピンは出力ピンとして構成されている。負荷ピンは、モータ電流のセンシングされる値に対応する大きさを有する電圧を受け取るアナログ入力ピンとして構成されている。TACHピンは、モータ310から速度計パルスを受け取るデジタル入力ピンとして構成されている。CHRGピンは、電池ユニット214の充電状態を表すデジタル値を含む入力列を電池コントローラPCB252から受け取るI
2Cピンとして構成されている。SWINピンは、中央の押しボタンスイッチ162のハイ状態又はロー状態を受け取るデジタル入力端として構成されている。
【0123】
ブロック1614でのI/Oピンの初期化後、コントローラ1510はモータ速度状態ゼロ設定動作ブロック1616に進み、コントローラは目標モータ速度状態を0(例えばオフ)に設定する。コントローラはまた、PWM_C出力ピンへのPWM信号の送信の中断を内部PWMロジックにさせる制御信号を、当該PWMロジックに印加する。最初の電源投入後の動作ブロックを最初に通過したときには、コントローラは初期化プロセス中にモータ速度状態を0に設定完了していることができる。
【0124】
モータ速度状態を0に設定した後、コントローラ1510は表示動作ブロック1620に進み、コントローラはLEDC1〜5出力ピンにおいて、電池充電インジケータLED168A〜Eを介して電池充電量を表示するための信号を選択的にアクティベートする。コントローラはCHRG入力ピンのI
2C信号を介して、電池コントローラPCB252からの電池充電情報を受け取る。
【0125】
電池充電LEDのアクティベート後、コントローラ1510は速度スイッチ読取り動作ブロック1622に進み、コントローラはSWIN入力ピンのデジタル値を読み取ることによって、上述のようにモータ速度状態選択スイッチとして機能する押しボタンスイッチ162の状態を特定する。0のデジタル値は、スイッチがユーザによって作動されたことを示す。1のデジタル値は、スイッチが作動されていないことを示す。コントローラは、押しボタンスイッチの作動ごとに1回のみ応答することを保証する内部デバウンスルーティンを有するようプログラミングすることができる。
【0126】
SWIN入力ピンの値を読み取った後、コントローラ1510は判定ブロック1624に進み、コントローラは、押しボタン(速度変更)スイッチ162がアクティブであるか否か(例えばSWINピンのデジタル値がローであるか否か)を判定する。スイッチがイナクティブである場合、コントローラは表示動作ブロック1620に戻って上記のように電池充電量を表示し続け、動作ブロック1622においてSWIN入力ピンの値を読み取り続ける。コントローラは、SWIN入力ピンの値がアクティブローになるまで、電池充電量を表示して押しボタンスイッチを読み取るループを継続することとなる。
【0127】
コントローラ1510が判定ブロック1624においてスイッチの状態を評価するときに押しボタンスイッチ162がアクティブである場合、コントローラは速度変更動作ブロック1630へ進み、コントローラはモータ速度状態を0から1に増分して、モータ310を最低速のモータ速度(例えば図示の実施形態では1,800rpm)で駆動するためにPWM_C出力ピンにおいてパルスを出力するよう、内部PWMロジックを設定する。速度変更動作ブロック内で、コントローラは第1のモータ速度インジケータLED168Aを点灯させるLEDS1信号もアクティベートする。
【0128】
ブロック1630においてモータ速度を最低レベルに設定した後、コントローラ1510はブロック1632に進み、コントローラは較正プロシージャを実行する。この較正プロシージャでは、コントローラはまず、アプリケータヘッド516に圧力が印加されていないときに無負荷電流の大きさI
NO−LOADを特定する。較正プロシージャ内の各ステップについては、以下で
図31を参照して詳細に説明する。以下説明するように、較正プロシージャが成功した場合、コントローラは較正フラグが設定された状態で較正プロシージャから戻り、較正プロシージャが成功しなかった場合には、コントローラは較正フラグがリセット(クリア)された状態で較正プロシージャから戻る。
【0129】
ブロック1632において較正プロシージャが完了した後、コントローラ1510は判定ブロック1640へ進み、コントローラは較正フラグの状態を検査する。較正フラグが設定されている場合には、コントローラは動作ブロック1650へ進む。そうでない場合は、コントローラは動作ブロック1650をスキップして動作ブロック1660へ進む。
【0130】
動作ブロック1650は電流測定及び圧力表示動作ブロックであり、このブロックではコントローラは、電流センシング抵抗器1552に流れる平均電流の大きさを表すアナログ電圧値を負荷入力ピンに入力し、負荷電流の大きさを求め、圧力インジケータLED1572A,1572B,1572Cのうちいずれか1つを選択的にアクティベートすることにより、アプリケータヘッド516に印加されている圧力域を表示する。電流測定及び圧力表示動作ブロック内の各ステップについては、以下で
図32を参照して詳細に説明する。その後、コントローラは動作ブロック1660へ進む。
【0131】
動作ブロック1660は充電表示動作ブロックであり、この動作ブロックではコントローラ1510は、CHRG入力ピンにデジタル値を入力し、LED1〜5出力ピンの信号を選択的にアクティベートすることにより、電池充電インジケータLED168A〜Eを介して電池充電量を表示する。
【0132】
充電表示動作ブロック1660において電池充電量が表示された後、コントローラは速度スイッチ読取り動作ブロック1662に進み、当該動作ブロックにおいてコントローラは、上記にて速度スイッチ読取りブロック1662について説明したように、SWIN入力ピンのデジタル値を読み取ることによって押しボタンスイッチ162の状態を特定する。
【0133】
SWIN入力ピンの値の読取り後、コントローラ1510は判定ブロック1664へ進み、当該ブロックにおいてコントローラは、押しボタン(速度変更)スイッチ162がアクティブであるか否か(例えばSWINピンのデジタル値がローであるか否か)を判定する。
【0134】
判定ブロック1664において評価されるときにスイッチがイナクティブである場合には、コントローラ1510は判定ブロック1640へ戻り、コントローラは再度、較正フラグが設定されているか又はクリアであるかを判定する。較正フラグが設定されている場合には、コントローラはその後、圧力表示動作ブロック1650において新規の電流大きさを表示し、充電表示動作ブロック1660において電池充電量を表示し、速度スイッチ読取り動作ブロック1662において押しボタンスイッチを読取り、判定ブロック1664において上記読取りを検査して、スイッチがアクティブであるか否かを判定する。較正フラグが設定されていない場合は、コントローラはブロック1650をスキップして、ブロック1660,1662及び1664において各ステップを実行する。コントローラは、押しボタンスイッチが作動されるまで上述の5ブロックループ(較正フラグが設定されている)又は4ブロックループ(較正フラグがクリアである)に留まる。図示の実施形態では、上述のループで実行される機能は、電流が毎秒約8回測定されるようにタイミング制御される。このタイミング制御はソフトウェア遅延によって、カウントダウンタイマーを実装することによって、又はループタイミングを制御するための他の公知の手法によって達成することができる。押しボタンスイッチが作動されるまでは、コントローラは電池アセンブリ132から給電されている限りループに留まることとなる。
【0135】
コントローラ1510が判定ブロック1664においてスイッチの状態を評価するときに押しボタンスイッチ165がアクティブである場合は、コントローラは速度変更動作ブロック1670へ進み、コントローラはモータ速度状態を1だけ増分する。その後、コントローラは判定ブロック1672へ進み、コントローラは、新規のモータ速度状態が3を上回るか否かを判定する。モータ速度状態が3を上回る場合には、コントローラはモータ速度状態ゼロ設定動作ブロック1616へ戻り、コントローラは目標モータ速度状態を0に(例えばオフに)設定する。コントローラはまた、PWM_C出力ピンへのPWM信号の送信の中断を内部PWMロジックにさせる制御信号を、当該内部PWMロジックに印加する。またコントローラは、全ての速度インジケータLED168A,168B及び168Cがオフ状態になるようにLEDS1,LEDS2及びLEDS3出力ピンの信号をデアクティベートする。その後コントローラは、押しボタンスイッチが再びモータ310を再始動するために作動されるまで、ブロック1616,1620,1622及び1624を含む4ブロックループに留まり続ける。
【0136】
コントローラ1510が判定ブロック1672に到達したときに新規のモータ速度状態が3を超えていない場合には、コントローラはモータ速度設定ブロック1680へ進み、コントローラはモータ速度を、新規のモータ速度状態に相当する値に設定する。新規のモータ速度状態が2である場合には、コントローラは、モータ310を中速度(例えば図示の実施形態では2,500rpm)で回転させるPWM信号のPWM_C出力ピンへの送信を内部PWMロジックにさせる制御信号を、当該内部PWMロジックに印加する。モータ速度設定ブロックではさらに、コントローラは、LEDS1出力ピンの既にアクティブであった信号をデアクティベートし、第2の速度インジケータLED168BをオンにするためにLEDS2出力ピンの信号をアクティベートする。新規のモータ速度状態が3である場合には、コントローラは、モータ310を高速度(例えば図示の実施形態では3,200rpm)で回転させるPWM信号のPWM_C出力ピンへの送信を内部PWMロジックにさせる制御信号を、当該内部PWMロジックに印加する。コントローラは、LEDS2出力ピンの既にアクティブであった信号をデアクティベートし、第3の速度インジケータLED168CをオンにするためにLEDS3出力ピンの信号をアクティベートする。
【0137】
モータ速度設定ブロック1680において新規のモータ速度が設定された後、コントローラ1510は判定ブロック1640に戻り、コントローラは較正フラグの状態を検査して、上述の5ブロックループ(較正フラグが設定されている)又は4ブロックループ(較正フラグがクリアである)のいずれかを実行する。コントローラは、スイッチが作動されるまで5ブロックループ又は4ブロックループに留まる。コントローラは、押しボタンスイッチが作動されるまで、又は電池アセンブリ132から給電されなくなるまで、ループの動作を毎秒約8回繰り返す。
【0138】
図31は、
図30の較正プロシージャブロック1632の実行の中でのステップを示している。較正プロシージャは、上記にて
図30を参照して説明したように、コントローラ1510にモータ310をオン状態に切り替えさせて速度を最低レベル(レベル1)に設定させるため、ユーザが最初に中央の押しボタン(速度変更)スイッチ162を作動したときに実行される。打撃マッサージ装置100による記録は、最初に電力が印加されたときにはユーザに対して較正を行うように指示し、さらにユーザに対して、速度を上昇させるために速度選択スイッチを作動しないように、及び、アプリケータヘッド516に対して圧力を印加しないように指示する。
【0139】
最初の動作ブロック1700において、コントローラ1510はユーザに対して、較正プロシージャが実行中であることをアラートするために、パワー表示LED1572A,1572B,1572Cをフラッシュパターンで作動する。このパターンは、点灯したLEDがバイナリ計数値を表す計数パターン、一度に1つのLEDが点灯するシフトパターン、又は、較正プロシージャが作動中であることを示唆するために変化する他の選択されたパターンとすることができる。LEDをフラッシュ点灯し続ける間にコントローラは動作ブロック1702へ進み、コントローラは負荷入力ピンに、電流センシング抵抗器1552に流れる平均電流の大きさを表すアナログ電圧値を入力する。コントローラは初期の電流大きさを保存(記録)して判定ブロック1704へ進み、コントローラは、較正プロシージャ中に速度選択スイッチ162がユーザによって作動されたか否かを判定する。速度選択スイッチが作動されている場合には、コントローラは較正プロセスを完了することなく較正プロシージャから離脱する。較正プロシージャを早期に離脱した場合には、コントローラは動作ブロック1706において較正フラグをリセット(クリア)し、動作ブロック1708においてLEDをオフ状態にし、ブロック1710を介して較正プロシージャから離脱する。
【0140】
較正プロシージャ中にユーザが速度選択スイッチ162を作動しない場合には、コントローラ1510は判定ブロック1704から判定ブロック1720へ進み、コントローラは、40個の電流サンプルが保存されたか否かを判定する。これは、毎秒サンプル数が約8で約5秒のサンプリングを表す。40個のサンプルが保存されていない場合には、コントローラは動作ブロック1702に戻り、コントローラは次のサンプルを入力し、その後、速度選択スイッチが作動されたか否かを判定する。コントローラは、40個の電流サンプルが保存されるまで、又は、ユーザが速度選択スイッチを作動することにより較正プロシージャを中断するまで、この現在のサンプリングループで継続する。
【0141】
40個の電流サンプルが保存(記録)されたとコントローラ1510が判定した場合、コントローラは判定ブロック1720から動作ブロック1722へ進み、コントローラは40個の電流サンプルを平均化して平均電流を求める。その後、判定ブロック1722においてコントローラは、平均電流が1,000mAを超えるか否かを判定する。ユーザが較正プロシージャ指示を遵守して較正プロシージャ中にアプリケータヘッド516に圧力を印加しない場合には、平均電流は1,000mAを超えないはずである。平均電流が1,000mAを超える場合には、コントローラは動作ブロック1706に進んで較正フラグをリセット(クリア)し、ブロック1708においてフラッシュ点灯するLEDをオフにして、ブロック1710を介して較正プロシージャから離脱する。
【0142】
電流サンプルの平均が1,000mAを超えない場合には、コントローラ1510は判定ステップ1730から動作ブロック1732へ進み、コントローラはこの平均電流を無負荷電流値I
NO−LOADとして保存する。無負荷電流値は、下記にて
図32を参照して説明する圧力測定ステップにおいて使用される。コントローラは、較正プロシージャが成功したこと、及び、無負荷電流値を下記にて説明するように電流測定及び圧力表示プロシージャ1650において使用できることを示すために、較正フラグを設定する。
【0143】
ブロック1732において無負荷電流大きさを保存して較正フラグを設定した後、コントローラ1510は動作ブロック1734へ進み、コントローラは、ユーザに対して較正プロシージャが成功して完了したことを通知するために、約1秒にわたって3つの圧力インジケータLED1572A,1572B,1572Cを共に作動する。これに代えて、コントローラは、3つのLEDを共に複数回フラッシュ点灯(例えば2回フラッシュ点灯)することにより、較正プロシージャが成功して完了したことを示すことができる。他の代替的な一態様では、3つのLEDを選択された順序で作動することにより、較正プロシージャが成功して完了したことを示すこともできる。その後、コントローラは動作ブロック1708に進んでLEDをオフにし、ブロック1710を介して較正プロシージャから離脱する。
【0144】
電圧を入力し、電流大きさを求めて圧力を表示するプロシージャ1650については、
図32に詳細に示している。最初の動作ブロック1800において、コントローラ1510は、上記のように電流センシング抵抗器1552両端の電圧を測定することにより、電流大きさサンプルを入力する。その後、コントローラは動作ブロック1802に進み、コントローラは、最後の8つの電流サンプルの移動平均I
AVGを計算する。測定ループ全体を通じて最初の7回は、コントローラは8つより少ないサンプルの平均をとることもできるが、打撃マッサージ装置100が少なくとも1秒にわたって動作した後は、完全な平均化がなされる。
【0145】
ブロック1802において平均電流を生成した後、コントローラ1510は動作ブロック1804へ進み、コントローラは(ブロック1802において求められた)平均電流I
AVGと(
図31の較正プロシージャ1616において求められた)無負荷電流I
NO−LOADとの間の電流差ΔIを計算する。電流差ΔIを計算した後、コントローラは分岐判定ブロック1806へ進み、コントローラは、選択された速度レベルに基づいて3つの圧力表示ルーティンのうち1つに分岐する。
【0146】
選択された速度がレベル1(低速)である場合、コントローラ1510は分岐判定ブロック1806から第1の圧力表示ルーティン1810に分岐する。第1の圧力表示ルーティンは、自己の第1の判定ブロック1812と、自己の第2の判定ブロック1814と、自己の第3の判定ブロック1816と、を含む。
【0147】
選択された速度がレベル2(中速)である場合、コントローラ1510は分岐判定ブロック1806から第2の圧力表示ルーティン1820に分岐する。第2の圧力表示ルーティンは、自己の第1の判定ブロック1822と、自己の第2の判定ブロック1824と、自己の第3の判定ブロック1826と、を含む。
【0148】
選択された速度がレベル3(高速)である場合、コントローラ1510は分岐判定ブロック1806から第3の圧力表示ルーティン1830に分岐する。第3の圧力表示ルーティンは、自己の第1の判定ブロック1832と、自己の第2の判定ブロック1834と、自己の第3の判定ブロック1836と、を含む。
【0149】
第1の圧力表示ルーティン1810において、コントローラ1510は最初に自己の第1の判定ブロック1812において、平均電流I
AVGと無負荷電流I
NO−LOADとの差ΔIが300mA未満であるか否かを判定する。この差が300mA未満である場合、コントローラは動作ブロック1840へ進み、コントローラは、アプリケータヘッド516へ印加されている圧力が無い又はその量が僅かのみであることを示すため、全ての圧力インジケータLED1752A,1752B,1752Cをオフにする。例えば一実施形態では、印加される圧力が0.1kg未満である場合、第1(低速)の速度レベルで平均電流が無負荷電流より300mA大きくなることはない。
【0150】
コントローラ1510が自己の第1の判定ブロック1812において、平均電流と無負荷電流との差ΔIが少なくとも300mAであると判定した場合には、コントローラは自己の第2の判定ブロック1814へ進み、コントローラは、平均電流と無負荷電流との差ΔIが600mA未満であるか否かを判定する。差が600mA未満である場合には、コントローラは動作ブロック1842へ進み、コントローラは、圧力が第1の圧力域であることを示すために、第1の圧力インジケータLED1752Aをオンにする。例えば一実施形態では、印加される圧力が約0.1kg〜0.5kgの第1の圧力域である場合、平均負荷電流は、第1(低速)の速度レベルで無負荷電流より大きい約300mA〜約599mAの領域内となる。
【0151】
自己の第2の判定ブロック1814において、平均電流と無負荷電流との差ΔIが少なくとも600mAであるとコントローラ1510が判定した場合には、コントローラは自己の第3の判定ブロック1816へ進み、コントローラは、平均電流と無負荷電流との差ΔIが900mA未満であるか否かを判定する。差が900mA未満である場合には、コントローラは動作ブロック1844へ進み、コントローラは、圧力が第2の圧力域であることを示すために、第2の圧力インジケータLED1752Bをオンにする。例えば一実施形態では、印加される圧力が約0.5kg〜約1.5kgの第2の圧力域である場合、平均負荷電流は、第1(低速)の速度レベルで無負荷電流より大きい約600mA〜約899mAの領域内となる。
【0152】
コントローラ1510が自己の第3の判定ブロック1816において、平均電流と無負荷電流との差ΔIが少なくとも900mAであると判定した場合には、コントローラは動作ブロック1846へ進み、コントローラは、圧力が第3の圧力域であることを示すため、第3の圧力インジケータLED1752Cをオンにする。例えば一実施形態では、印加される圧力が約2.5kg超の第3の圧力域である場合、平均負荷電流は第1(低速)の速度で無負荷電流より少なくとも900mA大きくなる。
【0153】
第2の圧力表示ルーティン1820において、コントローラ1510は最初に自己の第1の判定ブロック1822において、平均電流と無負荷電流との差ΔIが600mA未満であるか否かを判定する。この差が600mA未満である場合、コントローラは動作ブロック1840へ進み、コントローラは、アプリケータヘッド516へ印加されている圧力が無い又はその量が僅かのみであることを示すため、全ての圧力インジケータLED1752A,1752B,1752Cをオフにする。例えば一実施形態では、印加される圧力が0.1kg未満である場合、第2(中速)の速度レベルで平均電流が無負荷電流より600mA大きくなることはない。
【0154】
コントローラ1510が自己の第1の判定ブロック1822において、平均電流と無負荷電流との差ΔIが少なくとも600mAであると判定した場合には、コントローラは自己の第2の判定ブロック1824へ進み、コントローラは、平均電流と無負荷電流との差ΔIが900mA未満であるか否かを判定する。差が900mA未満である場合には、コントローラは動作ブロック1842へ進み、コントローラは、圧力が第1の圧力域であることを示すために、第1の圧力インジケータLED1752Aをオンにする。例えば一実施形態では、印加される圧力が約0.1kg〜0.5kgの第1の圧力域である場合、平均負荷電流は、第2(中速)の速度レベルで無負荷電流より大きい約600mA〜約899mAの領域内となる。
【0155】
コントローラ1510が自己の第2の判定ブロック1824において、平均電流と無負荷電流との差ΔIが少なくとも900mAであると判定した場合には、コントローラは自己の第3の判定ブロック1826へ進み、コントローラは、平均電流と無負荷電流との差ΔIが1,200mA未満であるか否かを判定する。差が1,200mA未満である場合には、コントローラは動作ブロック1844へ進み、コントローラは、圧力が第2の圧力域であることを示すために、第2の圧力インジケータLED1752Bをオンにする。例えば一実施形態では、印加される圧力が約0.5kg〜約1.5kgの第2の圧力域である場合、平均負荷電流は、第1(中速)の速度レベルで無負荷電流より大きい約900mA〜約1,199mAの領域内となる。
【0156】
コントローラ1510が自己の第3の判定ブロック1826において、平均電流と無負荷電流との差ΔIが少なくとも1,200mAであると判定した場合には、コントローラは動作ブロック1846へ進み、コントローラは、圧力が第3の圧力域であることを示すため、第3の圧力インジケータLED1752Cをオンにする。例えば一実施形態では、印加される圧力が約2.5kg超の第3の圧力域である場合、平均負荷電流は第2(中速)の速度で無負荷電流より少なくとも1,200mA大きくなる。
【0157】
第3の圧力表示ルーティン1830において、コントローラ1510は最初に自己の第1の判定ブロック1832において、平均電流と無負荷電流との差ΔIが900mA未満であるか否かを判定する。この差が900mA未満である場合、コントローラは動作ブロック1840へ進み、コントローラは、アプリケータヘッド516へ印加されている圧力が無い又はその量が僅かのみであることを示すため、全ての圧力インジケータLED1752A,1752B,1752Cをオフにする。例えば一実施形態では、印加される圧力が0.1kg未満である場合、第3(高速)の速度レベルで平均電流が無負荷電流より900mA大きくなることはない。
【0158】
コントローラ1510が自己の第1の判定ブロック1832において、平均電流と無負荷電流との差ΔIが少なくとも900mAであると判定した場合には、コントローラは自己の第2の判定ブロック1834へ進み、コントローラは、平均電流と無負荷電流との差ΔIが1,200mA未満であるか否かを判定する。差が1,200mA未満である場合には、コントローラは動作ブロック1842へ進み、コントローラは、圧力が第1の圧力域であることを示すために、第1の圧力インジケータLED1752Aをオンにする。例えば一実施形態では、印加される圧力が約0.1kg〜0.5kgの第1の圧力域である場合、平均負荷電流は、第3(高速)の速度レベルで無負荷電流より大きい約900mA〜約1,199mAの領域内となる。
【0159】
コントローラ1510が自己の第2の判定ブロック1834において、平均電流と無負荷電流との差ΔIが少なくとも1,200mAであると判定した場合には、コントローラは自己の第3の判定ブロック1836へ進み、コントローラは、平均電流と無負荷電流との差ΔIが1,500mA未満であるか否かを判定する。差が1,500mA未満である場合には、コントローラは動作ブロック1844へ進み、コントローラは、圧力が第2の圧力域であることを示すために、第2の圧力インジケータLED1752Bをオンにする。例えば一実施形態では、印加される圧力が約0.5kg〜1.5kgの第2の圧力域である場合、平均負荷電流は、第1 (中速)の速度レベルで無負荷電流より大きい約1,200mA〜約1,499mAの領域内となる。
【0160】
コントローラ1510が自己の第3の判定ブロック1836において、平均電流と無負荷電流との差ΔIが少なくとも1,500mAであると判定した場合には、コントローラは動作ブロック1846へ進み、コントローラは、圧力が第3の圧力域であることを示すため、第3の圧力インジケータLED1752Cをオンにする。例えば一実施形態では、印加される圧力が約2.5kg超の第3の圧力域である場合、平均負荷電流は第3(高速)の速度で無負荷電流より少なくとも1,500mA大きくなる。
【0161】
先に無負荷電流の大きさを確定してからその後に、印加される圧力を測定された電流と無負荷電流との間の差に基づいて求めることにより、個別のユニットにより生成される圧力表示は同様になる。無負荷電流は、例えば往復動機構における摩擦レベルの差に起因してユニットごとに変わり得るが、印加される圧力により生じる電流の差は同様になる。よって、異なるユニットにより提供される圧力表示は同様になる。
【0162】
図32に示されている実施形態では各圧力インジケータLED1572A,1572B,1572Cは、選択されたモータ速度に対応する固有の電流差領域に対してのみ点灯する。よって、印加される圧力が増大すると、(上記の較正プロシージャ1616中とは異なって)常に1つのLEDのみが点灯するように、3つの圧力インジケータLEDが点灯する。
【0163】
図33のフローチャート1850によって示されている他の代替的な一実施形態では、印加圧力の第1のアクティブ域に対しては第1の圧力インジケータLED1572Aが点灯し、第2及び第3の印加圧力域に対して点灯状態に留まる。同様に、第2の印加圧力域に対しては第2の圧力インジケータLED1572Bが点灯し、第3の印加圧力域に対して点灯状態に留まる。第3の圧力インジケータLED1572Cは、第3の印加圧力域に対してのみ点灯する。よって、当該代替的な実施形態において印加圧力がより高い領域に増加した場合には、圧力インジケータLEDは図示の実施形態のように離散的効果ではなく累積点灯効果を呈する。
図33では、コントローラ1510にブロック1846から離脱させてブロック1844に進ませ、コントローラにブロック1844から離脱させてブロック1842に進ませることにより、圧力インジケータLEDの改良された手順が実現される。コントローラは、上記のようにプロシージャをブロック1842から離脱する。よって、最上の印加圧力域であることを示すためにコントローラが第3の圧力インジケータを作動するときには、コントローラは、改良されたプロシージャから離脱する前に第2の圧力インジケータLED及び第1の圧力インジケータLEDも作動する。中間の印加圧力域であることを示すためにコントローラが第2の圧力インジケータを作動するときには、コントローラは、改良されたプロシージャから離脱する前に第1の圧力インジケータLEDも作動する。最下の印加圧力域であることを示すためにコントローラが第1の圧力インジケータを作動するときには、コントローラは、改良されたプロシージャから離脱する前に第1の圧力インジケータLEDのみを作動する。
【0164】
図32及び
図33のフローチャートは、圧力インジケータLED1572A,1572B,1572Cを作動する場合にはどの圧力インジケータLEDを作動すべきかを決定する決定プロセスの具現化を示している。この決定プロセスは、例えばルックアップテーブル等の他の態様で具現化することもできる。
【0165】
図示の実施形態では、平均電流と無負荷電流との差は各モータ速度の4つの領域で表現される。これにより、印加される圧力が僅かであり又は無いことにより最下の電流差領域である場合には、点灯される圧力インジケータLEDは無く、印加される圧力が第1の領域にあることにより第2の電流差領域である場合には、第1の圧力インジケータLED1572Aが点灯し、印加される圧力が第2の領域にあることにより第3の電流差領域である場合には、第2の圧力インジケータLED1572Bが点灯し、印加される圧力が第3の領域にあることにより第4の電流差領域である場合には、第3の圧力インジケータLED1572Cが点灯する。他の実施形態では、電流差を4つより多くの領域(例えば11個の電流域)に分割し、より多くの圧力インジケータ(例えば10個の圧力インジケータLED)を使用して、アプリケータヘッドに印加される追加の圧力域を表示することができる。
【0166】
他の代替的な実施形態では、3つのLEDが最大7つのアクティブ圧力域を表示できるようにするため、圧力域を表す信号を符号化(例えばバイナリ符号化)することができる。かかる実施形態では、点灯されるLEDが無い状況は、アプリケータヘッドに印加される圧力が0又は0付近であることを表し、1つ又は複数の点灯されるLEDの7つの可能な各組み合わせは、7つの圧力域のうちそれぞれ1つを表す。符号化された信号は、圧力域の数値表示器(例えばLCD)を制御するために使用することもできる。
【0167】
特定の電流大きさと特定の圧力域との上述の関係は、領域の例示である。測定された電流の領域と印加圧力域との具体的な関係は、ユニットごとに変わり得る。
【0168】
図示の実施形態では、無負荷電流I
NO−LOADを確定する較正プロシージャは、最低速度(レベル1)で実行される。同一の無負荷電流を使用して、上述のように3つ全ての動作速度での圧力が特定される。他の代替的な実施形態では、3つの各動作速度ごとに別個の無負荷電流を確定することができる。当該代替的な実施形態では、電流差は、選択された速度に対する無負荷電流に基づいて計算される。
【0169】
図35に示されているように、特定の実施形態では、改良された打撃マッサージ装置1900を無線遠隔装置1910(例えばスマートフォン)と共に使用することができ、この無線遠隔装置1910は、当該打撃マッサージ装置の使用を表すデータを取得して記憶するものである。
図34は他の改良されたモータ制御回路1920を示しており、これは、
図34のモータ制御回路がブルートゥース送受信器(BT XCVR)1930(ここでは「ブルートゥースインタフェース」という)を備えている点を除いて、
図27のモータ制御回路1500と同様であり、ブルートゥース送受信器は、コントローラ1510の選択されたLEDドライバ出力端に結合されている。ブルートゥース送受信器は、使用できる無線周波数ワイヤレス通信装置の一例である。とりわけ、ブルートゥースインタフェースは、入力ポートとして構成されている複数の入出力(I/O)ポート(例えば6つのI/Oポート)を備えている。6つの入力ポートは、I0,I1,I2,I3,I4及びI5として特定されている。第1のポート(I0)は、コントローラのLEDS1出力端に接続されている。第2のポート(I1)は、コントローラのLEDS2出力端に接続されている。第3のポート(I2)は、コントローラのLEDS3出力端に接続されている。第4のポート(I3)は、コントローラのLEDP1出力端に接続されている。第5のポート(I4)は、コントローラのLEDP2出力端に接続されている。第6のポート(I5)は、コントローラのLEDP3出力端に接続されている。
【0170】
ブルートゥースインタフェース1930は、遠隔制御装置から当該ブルートゥースインタフェースへ送信された信号により、遠隔制御装置1910から「AT」コマンド信号を受け取る。例えば、“AT+PIO??”コマンドをブルートゥースインタフェースへ送信することにより、ブルートゥースインタフェースに3つの12進キャラクタで応答させる。この3つの12進キャラクタは、12個の各入力/出力ピンの状態(例えばデジタル“1”又はデジタル“0”)を当該3つの12進キャラクタのうち1つのキャラクタで1ビットとして符号化したものである。このコマンドがブルートゥースインタフェースへ送信されたとき、遠隔制御装置は入力ピンI1〜I5に対応するビットを復号化して、速度値及び圧力値(例えば電流大きさ領域)を特定する。
【0171】
遠隔制御装置1920は、速度読値及び圧力読値を取得するために、“AT+PIO??”コマンドをブルートゥースインタフェースへ周期的に送信する。遠隔制御装置はこの読値を、当該読値の時点及びデータと共に、また、例えば打撃マッサージを受ける人のID等の他の情報と共に、メモリに記憶する。このことによって遠隔制御装置は、人に提供される打撃マッサージの履歴を保持することができる。この人は、以前の処置の速度、圧力及び時間を取得するために、保存された情報を検索することができる。以前の処置の質的な経験に基づき、人は、改善された経験の達成を試みるため、現在の処置に係るパラメータ(例えば速度、圧力、時間)のうち1つ若しくは複数を変更すること、又は以前の処置を繰り返すことができる。
【0172】
上記のことは
図36に示されており、同図は、
図35の遠隔制御装置(例えばスマートフォン)1900 の動作のフローチャート1950と、打撃マッサージ装置100における
図34の他の改良されたモータ制御回路とを示している。第1の動作ブロック1960において、遠隔制御装置は、改良されたモータ制御回路とのブルートゥース通信を確立することにより、遠隔制御装置は打撃マッサージ装置とペアリングされる。通信確立後、遠隔制御装置は動作ブロック1962において、改良されたモータ制御回路へ状態要求コマンドを送信する。動作ブロック1964において、遠隔制御装置は、改良されたモータ制御回路から状態情報を受け取る。動作ブロック1966において、遠隔制御装置は状態情報を構文解析して、モータ速度及び圧力を表す6ビットを分離する。動作ブロック1970において、遠隔制御装置は現在のモータ速度及び圧力を表示する。遠隔制御装置はこのモータ速度及び圧力を、状態情報を受け取った時点及びデータと共に記憶する。その後、遠隔制御装置は動作ブロック1962に戻って、更新された状態情報を取得するために状態要求コマンドをもう一度、改良されたモータ制御回路へ送信する。状態情報を繰り返し要求するこのプロセスは、プログラミング可能な遅延によって、又は、遠隔制御装置内の内蔵タイマによって、タイミング制御することができる。1つのマッサージセッションが終了した後、データ及び時点と共に保存された状態情報は、ユーザによって閲覧されることができる。先行のマッサージセッションの結果に依存して、ユーザは圧力を増大するか若しくは減少するか、速度を上昇するか若しくは低下するか、特定の圧力及び速度を適用する時間を延長するか若しくは短縮するか、又はバリエーションの組み合わせを選択することができる。ユーザは、先行のマッサージセッションが特に役立ったか否かを判断することもでき、先行の設定を現在の設定に再現することを選択することができる。
【0173】
特定の実施形態では、遠隔装置(例えばスマートフォン)は、1つのマッサージセッション全体のセグメント中に打撃マッサージを受けている被施術者の体の特定の一部分をユーザが示すことができるようにするアプリケーションソフトウェア(「アプリ」)を備えている。例えば、アプリは、ターゲット領域を有する被施術者の体の1つ又は複数の画像(例えば一般的な絵画的画像)を表示することができ、このターゲット領域は、被施術者の体の特定の一部分(例えば左側の僧帽筋)で1つのマッサージセグメントが開始していることを示すために、ユーザによって選択することができる。アプリは、上記にて説明したように、マッサージセグメントが行われているときに情報を記録する。当該マッサージセグメントの終了時には、ユーザは当該マッサージセグメントの終了を示すために同一のターゲット領域を再度選択し、又は、別の場所において新規のマッサージセグメントを開始するために新規のターゲット領域を選択し、これによって先行のセグメントは自動的に終了する。マッサージ場所のこの特定は、マッサージセグメントの速度、圧力及び時間と共に、被施術者の名前と関連付けられて、遠隔装置のメモリに保存される。保存されたこの情報は、被施術者及びユーザからのマッサージセグメントの感覚的な有効性に関するフィードバックを含むこともできる。被施術者が新規のマッサージセッションを再度受ける場合には、ユーザは先行のマッサージセッションからの保存された情報にアクセスし、この記憶された情報を使用して先行のセグメントの場所、速度、圧力及び時間を繰り返し、又は、特定のセグメントの1つ若しくは複数のパラメータを変更すること(例えば、僧帽筋に施されるマッサージセグメントの圧力を減少してマッサージセグメントの時間を延長すること)ができる。特定の被施術者についての記憶された情報をクラウドストレージへ転送して、長期の打撃マッサージ履歴を保持することもできる。
【0174】
上記の構成では本発明の範囲を逸脱することなく種々の変更を行うことができるので、上記の説明に含まれ又は添付の図面に示されている全ての事項は例示と解釈すべきものであり、限定の意味ではないことを意図している。
【解決手段】長手軸116に沿って延在する収容部を備え、モータは、長手軸に対して垂直な中心軸まわりに回転するシャフトを備える。シャフトに結合したクランクは、シャフトの中心軸からオフセットしたピボット370を備え、往復動リンケージは、クランクのピボットに結合した第1の端部を有する。ピストンは、往復動リンケージの第2の端部に結合した第1の端部を有し、シリンダ内において長手軸に沿って運動するように制約されている。アプリケータヘッド516は、ピストンの第2の端部に結合した第1の端部を有し、また、円柱形の穴の外側に露出され処置を受ける人に当てられる第2の端部を有する。さらに、モータコントローラが、モータに供給される電流を測定し、測定された電流に応じた圧力インジケータを表示する構成とする。