特許第6643527号(P6643527)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6643527
(24)【登録日】2020年1月8日
(45)【発行日】2020年2月12日
(54)【発明の名称】カムロックショットガンゲート
(51)【国際特許分類】
   E05F 15/53 20150101AFI20200130BHJP
   E05F 15/60 20150101ALI20200130BHJP
   E06B 11/02 20060101ALI20200130BHJP
【FI】
   E05F15/53
   E05F15/60
   E06B11/02 K
【請求項の数】20
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2019-534403(P2019-534403)
(86)(22)【出願日】2017年12月14日
(86)【国際出願番号】US2017066479
(87)【国際公開番号】WO2018118658
(87)【国際公開日】20180628
【審査請求日】2019年6月21日
(31)【優先権主張番号】62/438,046
(32)【優先日】2016年12月22日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】15/665,077
(32)【優先日】2017年7月31日
(33)【優先権主張国】US
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】511077292
【氏名又は名称】ユニバーサル シティ スタジオズ リミテッド ライアビリティ カンパニー
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(74)【代理人】
【識別番号】100196612
【弁理士】
【氏名又は名称】鎌田 慎也
(72)【発明者】
【氏名】アルフォード ロバート ルイス
(72)【発明者】
【氏名】メールホルン マイケル リチャード
【審査官】 砂川 充
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第3708915(US,A)
【文献】 仏国特許出願公開第2644507(FR,A1)
【文献】 特開2006−200209(JP,A)
【文献】 特開2003−206684(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2013/0205666(US,A1)
【文献】 欧州特許出願公開第1655433(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05F 1/00−17/00
E06B 11/00−11/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゲートシステムであって、
レールに沿って滑動するように構成されたカムプレートを含むカムスレッドと、
前記カムプレートの案内要素と係合されたカムフォロアと、
第1の末端部分及び第2の末端部分を含むブラケットであって、該第1の末端部分がゲートポストに非回転可能に結合されるように構成され、該第2の末端部分が前記カムフォロアに結合される、ブラケットと、
を含み、
前記カムスレッドは、前記レールに沿って滑動するよう動力源によって作動されるように構成され、これにより、前記カムフォロアは、前記案内要素に沿って案内され、かつ前記ブラケットは、単一の軸線の周りを回転し、第1の向き又は第2の向きで所定の位置に機械的にロックされる、
ゲートシステム。
【請求項2】
前記案内要素は、湾曲プロファイルを含む、請求項に記載のゲートシステム。
【請求項3】
前記案内要素は、略V字形プロファイルを含む、請求項に記載のゲートシステム。
【請求項4】
前記案内要素は、前記レールに沿った前記カムプレートの移動方向に垂直な中心軸の周りに実質的に対称である、請求項に記載のゲートシステム。
【請求項5】
前記案内要素は溝を含み、前記カムフォロアは、該溝に収まる軸受を含む、請求項に記載のゲートシステム。
【請求項6】
前記カムスレッドは、前記レールに沿って滑動するように前記動力源によって作動されるように構成され、これにより、前記ブラケットは、略90°の角度を介して前記単一の軸線の周りを回転する、請求項1に記載のゲートシステム。
【請求項7】
前記ゲートポストを含前記ブラケットの前記第1の末端部分は該ゲートポストに非回転可能に結合される、請求項1に記載のゲートシステム。
【請求項8】
ゲートシステムであって、
ゲートポストを含むゲート組立体と、
前記ゲートポストに非回転可能に結合された第1の末端部分と、第2の末端部分とを含むブラケットと、
レールに沿って滑動するように構成され、かつ案内要素を含むカムプレートと、
前記ブラケットの前記第2の末端部分に結合され、かつ前記カムプレートの前記案内要素と係合されたカムフォロアと、
を含み、
前記レールに沿った前記カムプレートの移動によって、前記カムフォロアは、該カムプレートの前記案内要素に沿って案内され、かつ前記ゲート組立体は、該ゲート組立体を介したアクセスを可能にする開放位置と、該ゲート組立体を介したアクセスを遮断する閉鎖位置との間で単一の軸線の周りを回転する、ゲートシステム。
【請求項9】
前記案内要素は、湾曲プロファイルを含む、請求項に記載のゲートシステム。
【請求項10】
前記案内要素は、略V字形プロファイルを含む、請求項に記載のゲートシステム。
【請求項11】
前記カムフォロアは、前記ゲート組立体が前記開放位置と前記閉鎖位置との間で回転するときに中心軸の周りに実質的に対称である経路に沿って移動するように構成される、請求項に記載のゲートシステム。
【請求項12】
前記中心軸は、前記レールに沿った前記カムプレートの移動方向に実質的に垂直である、請求項11に記載のゲートシステム。
【請求項13】
前記案内要素は、前記中心軸の第1の側面上の第1の湾曲部分と、該中心軸の第2の側面上の第2の湾曲部分と、該第1の湾曲部分と該第2の湾曲部分との間の該中心軸に沿った中央部分とを含み、該第1の湾曲部分及び該第2の湾曲部分のそれぞれの端部が前記カムプレートの側縁部に近接し、該中央部分が該側縁部から遠位であるように、該第1の湾曲部分及び該第2の湾曲部分は、該側縁部から離れて湾曲する、請求項11に記載のゲートシステム。
【請求項14】
前記ゲート組立体の前記ゲートポストを受けるように構成された複数の支持構造体を含み、該ゲート組立体は、該ゲートポストが該複数の支持構造体の第1の支持構造体内に受けられて支持されたときに前記カムプレートに対して第1の向きにあり、該ゲートポストが該複数の支持構造体の第2の支持構造体内に受けられて支持されたときに該カムプレートに対して第2の向きにある、請求項11に記載のゲートシステム。
【請求項15】
床面上の経路に沿った移動を可能にする及び遮断するよう開放位置と閉鎖位置の間で調整するよう構成されたゲートシステムであって、
案内要素を含み、かつ第1の端部位置と第2の端部位置との間で前記床面に対してレールに沿って滑動するように構成されたカムプレートであって、該案内要素は、略V字形プロファイルを含み、かつ該レールに沿った該カムプレートの移動方向に実質的に垂直な中心軸の周りに実質的に対称である、カムプレートと、
前記カムプレートが前記レールに沿って滑動するときに前記案内要素を辿るように構成されたカムフォロアと、
前記カムフォロアに結合されたゲート組立体であって、該ゲート組立体は、該カムプレートが前記レールに沿って滑動するにつれて該カムフォロアが前記案内要素を辿るときに前記開放位置と前記閉鎖位置の間で前記ゲートシステムを調整するために回転するよう構成される、ゲート組立体と、
を含む、ゲートシステム。
【請求項16】
前記案内要素は、前記中心軸の第1の側面上の第1の湾曲部分と、該中心軸の第2の側面上の第2の湾曲部分とを含む、請求項15に記載のゲートシステム。
【請求項17】
前記案内要素は、前記中心軸の第1の側面上の第1の実質的に直線状の部分と、該中心軸の第2の側面上の第2の実質的に直線状の部分とを含む、請求項15に記載のゲートシステム。
【請求項18】
前記案内要素は、前記第1の実質的に直線状の部分に対して角度が付けられた第1の末端部分と、前記第2の実質的に直線状の部分に対して角度が付けられた第2の末端部分とを含む、請求項17に記載のゲートシステム。
【請求項19】
前記案内要素の軸方向端部は、前記ゲート組立体のゲートポストに近接した前記カムプレートの側縁部に近接して位置付けられ、該案内要素の中央部分は、該側縁部から遠位で位置付けられる、請求項15に記載のゲートシステム。
【請求項20】
前記レールは、第1のレール端部及び第2のレール端部から中心軸に沿って延び、該中心軸は、前記単一の軸線に垂直である、請求項1に記載のゲートシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2016年12月22日出願の「カムロックショットガンゲート(CAM LOCKING SHOTGUN GATE)」という名称の米国特許仮出願第62/438,046号に対する優先権及び利益を主張するものであり、本仮出願は、引用により全体が本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
本開示は、全体としてゲーティングシステムに関し、より詳細には、ショットガンゲーティングシステムに関する。
【0003】
テーマパーク又はアミューズメントパークの乗り物アトラクションは、ますます人気を博している。一部の場合において、ゲートシステムは、観客の流れ及びこのようなアトラクションへのアクセスを制御するのに使用されている。一部のゲートシステムは、来園者又はオペレータによって手動で開閉されるゲートを含むことができ、一部のゲートシステムは、ゲートを開閉する力を発生させる動力源としてアクチュエータ(例えば、液圧アクチュエータ)を使用することができる。一部の場合において、ゲートを制御するアクチュエータは、大型となる場合があり、及び/又は、例えば、ゲートを特定の位置(例えば、開放、閉鎖又は部分的開放)での保持及び/又は、ゲートの作動(例えば、開閉)を行うために高い力要件が存在する場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
最初に請求項に記載された本発明の範囲内にある一部の実施形態について以下で要約する。これらの実施形態は、本開示の範囲を限定することを意図するものではなく、むしろ、これらの実施形態は、特定の開示される実施形態の概要を提示することのみが意図されている。実際には、本開示は、以下で記載される実施形態と類似又は異なるものとすることができる様々な形態を包含することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
1つの実施形態において、ゲートシステムは、レールに沿って滑動するように構成されたカムプレート(cam plate)を有するカムスレッド(cam sled)を含む。ゲートシステムはまた、カムプレートと係合され(engaged)且つゲート組立体に結合されたカムフォロア(cam follower)を含む。レールに沿ってカムスレッドを移動させるため動力源の作動によって、ゲート組立体は、軸線の周りを回転し、ゲート組立体の開放又は閉鎖する向き(open or closed orientations)で機械的に所定の位置にロックされるようになる。
【0006】
1つの実施形態において、ゲートシステムは、案内要素を有し且つレールに沿って滑動するように構成されたカムプレートを含む。ゲートシステムはまた、カムプレートがレールに沿って滑動するときに、案内要素を辿るように構成されたカムフォロアを含む。ゲートシステムは更に、カムフォロアに結合されたゲート組立体を含む。レールに沿ったカムプレートの移動によって、ゲート組立体は、ゲート組立体を介したアクセスを可能にする開放位置とゲート組立体を介したアクセスを遮断する閉鎖位置との間で回転するようになる。
【0007】
1つの実施形態において、ゲートシステムは、案内要素を有し且つ第1の端部位置と第2の端部位置との間でレールに沿って滑動するように構成されたカムプレートを含む。案内要素は、略V字形プロファイルを含み、レールに沿ったカムプレートの移動方向に実質的に垂直な中心軸の周りに実質的に対称である。ゲートシステムはまた、カムプレートがレールに沿って滑動するときに、案内要素を辿るように構成されたカムフォロアと、カムフォロアに結合されたゲート組立体とを含む。
【0008】
本開示の上記及び他の特徴、態様、及び利点は、図面を通して同じ参照符号が同じ要素を表す添付図面を参照しながら以下の詳細な説明を読むとより深く理解されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の1つの実施形態による、カムスレッドが第1の端部位置にあるゲートシステムの斜視図である。
図2】本開示の1つの実施形態による、カムスレッドが中間位置にある図1のゲートシステムの斜視図である。
図3】本開示の1つの実施形態による、カムスレッドが第2の端部位置にある図1のゲートシステムの斜視図である。
図4】本開示の1つの実施形態による、カムスレッドが第1の端部位置にある図1のゲートシステムの上面図である。
図5】本開示の1つの実施形態による、カムスレッドが中間位置にある図1のゲートシステムの上面図である。
図6】本開示の1つの実施形態による、カムスレッドが第2の端部位置にある図1のゲートシステムの上面図である。
図7】本開示の1つの実施形態による、図1のゲートシステムにおいて使用することができる湾曲溝(curved groove)を有するカムプレートの上面図である。
図8】本開示の1つの実施形態による、図1のゲートシステムにおいて使用することができる直線溝を有するカムプレートの上面図である。
図9】本開示の1つの実施形態による、図1のゲートシステムにおいて使用することができる角度付き末端部分を備えた直線溝を有するカムプレートの上面図である。
図10】本開示の1つの実施形態による、ゲートがカムスレッドに対して異なる向き(orientation)で配置されている図1のゲートシステムの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の1又は2以上の特定の実施形態について以下で説明する。これらの実施形態の簡潔な説明を与えるために、本明細書では実際の実施の全ての特徴を説明しない場合がある。あらゆる工学又は設計プロジェクトにおけるようなそのようなあらゆる実際の実施の開発において、システム関連及び業務関連の制約の遵守のような開発者の特定目標を達成するために多くの実施固有の判断が必要であることを認めなければならない。更に、このような開発努力は、複雑で時間を消費する場合があるが、それにもかかわらず、本発明の開示の利益を得る当業者にとって設計、製作、及び製造の日常的な仕事であることを認めなければならない。
【0011】
本開示の実施形態は、観客の流れ及びアトラクションへのアクセスを制御するためにテーマパーク環境において使用することができるゲートシステムに関する。一部の既存のゲートシステムは、ゲートの特定の位置(例えば、開放、閉鎖、又は部分的に開放)での保持及び/又はゲートの作動(例えば、開閉)を行うための力要件に関して非効率性を有する場合があることが現在認識されている。従って、本発明の実施形態は、ゲートの開閉及び/又はゲートを開放位置及び閉鎖位置に機械的にロックするのを容易にするカムプレートを利用して、これによりゲート調整及び/又は特定の位置の維持をする動力/力の非効率な使用が回避される。
【0012】
以下でより詳細に論じるように、本発明の実施形態は、単に構成部品を配置し直すことによって異なる構成(例えば、右構成又は左構成)で使用することができる。例えば、本発明の実施形態は、右利きの構成から左利きの構成に切り替えることができる。本発明の実施形態は、(一方が他方を変えて)開放位置及び閉鎖位置の両方にて所要の力の調整を可能にすることができる。更に、本発明の実施形態の設計は、両手利きであり、来園者経路に対して平行又は垂直の向きで設置することができる。本発明の実施形態はまた、来園者の進路を遮断又は妨害しない小型のゲートシステムを提供することができる。
【0013】
図1は、ゲートシステム10(例えば、カムロックショットガンゲートシステム)の1つの実施形態を示す。図示のように、ゲートシステム10は、レール14(例えば、ロッド、ガイド又はシリンダ)に沿って滑動するように構成されたカムスレッド12(例えば、カム組立体)、及びカムスレッド12のカムプレート20(例えば、パネル)の溝18(例えば、案内要素、軌道、スロット、凹部)内で滑動するように構成されたカムフォロア16(例えば、軌道フォロア、ローラ又は軸受)を含む。図示の実施形態において、ゲートポスト24は、カップリング組立体42を介してカムフォロア16に結合され、該カップリング組立体42は、カムフォロア16及び(例えば、ねじファスナーなど、それぞれのファスナーを介して)ゲートポスト24に結合されるブラケット44を含むことができる。以下でより詳細に論じるように、作動時には、カムスレッド12は、レール14に沿って滑動するよう駆動され、カムフォロア16が溝18を辿り、これによって、ゲート組立体54のゲートポスト24及び取り付けガード26が、回転又は作動(例えば、開放又は閉鎖)するようになる。例えば、図1を参照すると、カムスレッド12は、矢印55の方向にレール14に沿って滑動するように駆動され、これにより、ゲート組立体54のゲートポスト24及び取り付けガード26が、矢印57の方向に回転することができる。
【0014】
カムフォロア16及びカムプレート20は、カムフォロア16が係合してカムプレート20によって案内されるのを可能にする様々な構成の何れかを有することができる点を認識されたい。詳細には、カムプレート20は、あらゆる好適な案内要素(例えば、溝、軌道、スロット、凹部、隆起部、突出部など)を含むことができ、カムフォロア16は、対応する係合特徴部(例えば、ローラ、軸受、凹部など)を含むことができる。例えば、1つの実施形態において、カムプレート20は、隆起部(例えば、突出部)を含むことができ、カムフォロア16は、カムプレート20の隆起部に係合してカムフォロア16がカムプレート20の隆起部を追跡又はカムプレート20の隆起部によって案内されることを可能にする凹部(例えば、溝)を含むことができ、これによって、ゲート組立体54のゲートポスト24及び取り付けガード26が回転するようになる。また、カムスレッド12及び他の可動部は、床部又はカバーより下方に位置付けることができ、従って、視界から隠されて、来園者又はオペレータに不可視とすることができる点に留意されたい。図示の実施形態において、床部又はカバーは図示されておらず、又は可動部の観察を容易にするために透明ではない。更に、議論を容易にするために、ゲートシステム10及びその構成要素は、軸方向軸線(axial axis)又は方向30及び横方向軸線又は方向32を基準にして説明することができる。
【0015】
図示の実施形態において、レール14は、ロッドレスシリンダ28の一部であり、軸方向軸線30に沿って延びる。ロッドレスシリンダ28は、動力源又は供給部29を介して空気圧、液圧、又は電気によって作動させることができる。詳細には、動力供給部29は、レール14の周りに滑動可能に取り付けられたキャリア31(例えば、スライド又はブラケット)を駆動することができ、レール14に沿ったカムプレート20の移動を容易にするためにカムプレート20に結合(例えば、ねじファスナーなど、1又は2以上のファスナーを介して)される。図示の実施形態において、溝18は、中心軸34(例えば、横軸32に平行な)の周りに実質的に対称である。詳細には、カムフォロア16がゲートシステム10の作動中に通過して進む溝18の部分は、中心軸34の周りに実質的に対称であり、従って、ゲート組立体54のゲートポスト24及び取り付けガード26が開放位置と閉鎖位置の間で回転するにつれてカムフォロア16が辿る経路は、中心軸34の周りに実質的に対称である。図示のように、溝18は、中心軸34の一方の側上の第1の湾曲部分36及び中心軸34の他方の側上の第2の湾曲部分38を有する略湾曲の(例えば、放物線状又は非線形の)溝である。第1の湾曲部分36は、中心軸34に沿って位置決めされた中央部分40(例えば、中点)と、軸方向軸線30に対してカムプレート20の第1の軸方向縁部48に近位の第1の軸方向末端部分46との間で湾曲する(例えば、漸次的に曲がる)。第2の湾曲部分38は、中央部分40と軸方向軸線30に対してカムプレート20の第2の軸方向縁部52に近位の第2の軸方向末端部分50との間で湾曲する(例えば、漸次的に曲がる)。第1の湾曲部分36及び第2の湾曲部分38は、ゲートシステム10が作動するように構成されたゲートポスト24に最も近いカムプレート20の第1の側縁部22から離れて湾曲し、溝18の軸方向末端部分46、50が、第1の側縁部22に近位であり、溝18の中央部分40は、横方向32で第1の側縁部22から遠位(例えば、より遠いか又は相対的に遠い)であるようになっている。図示の実施形態において、溝18の幅56は、溝18の第1及び第2の湾曲部分36、38の間で実質的に同様である。
【0016】
図1に示すように、カムスレッド12は、カムプレート20がレール14の第1の端部60に近接した第1の端部位置58にあり、カムフォロア16は、溝18の第1の末端部分46に近接及び/又は接触している。図示の実施形態において、ゲート組立体54のガード26は、ガード26が軸方向軸線30に略平行である開放位置62にあると共に、カムスレッド12は、第1の端部位置58にあり、これにより、来園者経路64に沿ってゲート組立体54を通過して又はゲート組立体54を横切って来園者が進むアクセスが可能となる。
【0017】
図2は、ゲートシステム10の斜視図であり、ここでカムスレッド12は、レール14に沿って(例えば、第1の端部位置58と第2の端部位置との間の)中間位置70にある。図3は、ゲートシステム10の斜視図であり、ここでカムスレッド12は、カムプレート20がレール14の第2の端部60に近接した第2の端部位置72にあり、及び/又はカムフォロア16は、溝18の第2の末端部分50に近接し及び/又は接触している。図示の実施形態において、ゲート組立体54のガード26は、ガード26が横軸32に略平行である閉鎖位置76にあると共に、カムスレッド12は、第2の端部位置72にあり、これにより、来園者経路64に沿ったゲート組立体54を通る又はゲート組立体54を横断する通行が遮断される。従って、ゲーティングシステム10は、来園者経路64に沿った来園者の通行のアクセスを可能にするか又は遮断するように、ある角度(例えば、略90°)を介したゲート組立体54のゲートポスト24及びガード26の回転を駆動するように構成される。
【0018】
図1図3に示す実施形態を参照すると、作動時には、カムプレート20は、矢印55の方向で第1の端部位置58から第2の端部位置74までレール14に沿って駆動することができる。カムプレート20がレール14に沿って移動すると、溝18の湾曲面78は、カムフォロア16に接触してこれを駆動する(例えば、押す)ことができ、これにより、矢印57の方向でブラケット44及びゲートポスト24の回転が駆動される。カムプレート20が中間位置70に到達すると、カムフォロア16は、溝18の中心部分40にあり、ブラケット44及びゲートポスト24は、ある角度(例えば、略45°)を介して回転されている。カムプレート20がレール14に沿って引き続き移動すると、溝18の湾曲面80は、カムフォロア16に接触してこれを駆動する(例えば、引く)ことができ、これにより、矢印57の方向でブラケット44及びゲートポスト24の更なる回転が駆動される。同様に、第2の端部位置74から第1の端部位置58までのレール14に沿ったカムプレート20の移動によって、ゲート組立体54は、閉鎖位置76から開放位置62まで駆動される。このようにして、カムプレート20は、ゲート組立体54のゲートポスト24及びガード26の回転を促進し、ゲート組立体54を開放位置62と閉鎖位置76との間で移動させる。1つの実施形態において、カムプレート20がレール14を何れかの方向で完全に横断させた(例えば、第1の端部位置58又は第2の端部位置72に到達した)ときには、カムプレート20は、所定位置に機械的にロックされ、ゲートポスト24及びガード26の位置の維持に対して更なる力の印加を回避することができる。
【0019】
ガード26は、様々な方法又は向きの何れかでゲートポスト24に取り付けることができる点を認識されたい。例えば、1つの実施形態において、ガード26は、カムスレッド12が第1の端部位置58にあるときに横軸32に平行であり、カムスレッド12が第2の端部位置72にあるときに軸方向軸線30に平行であるように、ゲートポスト24に取り付けることができる。ゲート組立体54の調整を容易にするために、ゲートシステム10は、ゲート組立体54の支持ポスト84を受けてこれを支持するように構成された1又は2以上の支持構造体82(例えば、ポスト受け開口部)を含むことができる。例えば、図1において、支持ポスト84は、ゲートポスト24の一方の軸方向側で1つの支持構造体82内に支持されるが、ゲート組立体54は、カムスレッド12に対して調整することができるので、支持ポスト84は、ゲートポスト24の反対の軸方向側で別の支持構造体82内に支持されるようになる。
【0020】
図4は、ゲートシステム10の上面図であり、ここでカムスレッド12は、第1の端部位置58にある。図5は、ゲートシステム10の上面図であり、ここでカムスレッド12は、中間位置70にある。図6は、ゲートシステム10の上面図であり、カムスレッドは、第2の端部位置72にある。図4図6に示すゲートシステム10は、図1図3に関して上述した特徴の一部又は全てを含むことができる。加えて、図4図6に示すように、第1の端部位置58と第2の端部位置72と間のカムスレッド12の移動によって、ある角度86(例えば、略90°)を介したブラケット44、ゲートポスト24及びガード26の回転が駆動される。
【0021】
図7は、溝18を有するカムプレート20の上面図であり、ここで溝18は、略湾曲溝である。図1に関して上述したように、溝18は、中心軸34の周りに実質的に対称である。図示のように、溝18は、略V字形プロファイルを形成する第1の湾曲部分36及び第2の湾曲部分38を有する略湾曲溝である。第1の湾曲部分36は、中央部分40と、カムプレート20の第1の軸方向縁部48に近接した第1の軸方向末端部分46との間で湾曲している。第2の湾曲部分38は、中央部分40と、カムプレート20の第2の軸方向縁部52に近接した第2の軸方向末端部分50との間で湾曲している。第1の湾曲部分36及び第2の湾曲部分38は、カムプレート20の第1の側縁部22から離れて湾曲して、溝18の軸方向末端部分46、50が第1の側縁部22に近接し、溝18の中央部分40が、横方向32で第1の側縁部22から遠位である(例えば、より遠いか又は相対的に遠い)ようになっている。図示の実施形態において、溝18の幅56は、溝18の第1及び第2の軸方向末端部分46、50の間で溝18の長さに沿って実質的に同様のものである。図示のように、カムプレート20は、例えば、カムプレート20をキャリア31及び/又は他の支持構造体に結合するファスナーを受けるように構成された開口部90を含む。しかしながら、カムプレート20をキャリア31に結合する当技術分野で知られている他の手段(例えば、溶接、粘着接合など)を使用することができる。カムプレート20の溝18は、様々な構成又はプロファイル(例えば、形状)の何れかを有することができ、これは、図1図6に示すように、ゲート組立体54が開放位置62と閉鎖位置76との間で回転するときに、ゲート組立体54の回転角(例えば、角度86)、並びにゲート組立体54の力要件、平滑性、安定性、速度及び/又は加速に影響を与える可能性がある。
【0022】
以上を念頭に入れて、図8は、ゲートシステム10において使用することができる直線溝102を有するカムプレート100の1つの実施形態の上面図である。カムプレート100は、図1図3に関して上記で論じたカムプレート20の特徴要素の何れかを有することができる。例えば、カムプレート100は、ゲート組立体54を開放位置62と閉鎖位置76との間で移動させるためにレール14に沿って滑動するように構成することができる。図8に示すように、溝102は、中心軸104の周りに実質的に対称(例えば、横軸32に平行)であり、略V字形プロファイルを有する。図示のように、溝102は、中心軸104の一方の側に第1の線形部分106(例えば、直線状又は非湾曲部分)と、中心軸104の他方の側上に第2の線形部分108(例えば、直線状又は非湾曲部分)を有する略線形溝である。第1の線形部分106は、中央部分110(例えば、中点)とカムプレート100の第1の軸方向縁部114に近接した第1の軸方向末端部分112との間に延びる。第2の線形部分108は、中央部分110とカムプレート100の第2の軸方向縁部118に近接した第2の軸方向末端部分116との間に延びる。第1の線形部分106及び第2の線形部分108は、カムプレート100の第1の側縁部120から離れて延びて、溝102の第1及び第2の軸方向末端部分112、116が、第1の側縁部120に近接し、溝102の中央部分110が、横方向32で第1の側縁部120から遠位である(例えば、より遠いか又は相対的に遠い)ようになっている。図示の実施形態において、溝102の幅122は、溝102の第1及び第2の軸方向末端部分112、116間で溝102の長さに沿って実質的に同様のものである。図示のように、カムプレート100は、例えば、カムプレート100をキャリア31及び/又はゲートシステム10の他の支持構造体に結合するファスナーを受けるように構成された開口部124を含む。しかしながら、カムプレート20をキャリア31に結合する当技術分野で知られている他の手段(例えば、溶接、粘着接合など)を使用することができる。
【0023】
図9は、ゲートシステム10において使用することができる末端部分134(例えば、軸方向に延びる末端部分)を備えた直線溝132を有するカムプレート130の1つの実施形態の上面図である。カムプレート130は、図1図3に関して上記で論じたカムプレート20の特徴の何れかを有することができる。例えば、カムプレート130は、ゲート組立体54を開放位置62と閉鎖位置76との間で移動させるためにレール14に沿って滑動するように構成することができる。図9に示すように、溝132は、中心軸136の周りに実質的に対称(例えば、横軸32に平行)であり、略V字形プロファイルを形成する。図示のように、溝132は、中心軸136の一方の側に第1の線形部分138及びそれぞれの末端部分134、140と、中心軸136の別の側に第2の線形部分142及びそれぞれの末端部分134、144を有する略線形溝である。溝132は、中央部分146(例えば、中点)を含む。第1の線形部分138及び第2の線形部分142は、カムプレート130の第1の側縁部148から離れて延びて、溝132の末端部分134が第1の側縁部148に近接し、溝132の中央部分146が、横方向32で第1の側縁部148から遠位である(例えば、より遠いか又は相対的に遠い)ようになっている。図示の実施形態において、溝132の幅150は、溝132の末端部分134間で溝132の長さに沿って実質的に同様のものである。図示のように、カムプレート130は、例えば、カムプレート130をキャリア31及び/又はゲートシステム10の他の支持構造体に結合するファスナーを受けるように構成された開口部152を含む。しかしながら、カムプレート20をキャリア31に結合する当技術分野で知られている他の手段(例えば、溶接、粘着接合など)を使用することができる。
【0024】
上述したように、ゲートシステム10の構成要素は、様々な構成で配置することができる。例えば、図10は、図1のゲートシステム10の斜視図であり、ここでゲート組立体54のガード26は、図1と比較すると、カムスレッド12に対して異なる向きで位置付けられる。図示のように、ガード26は、カムスレッド12が第2の位置72にある間はガードが来園者経路64へのアクセスを遮断しない開放位置62にある。カムスレッド12が矢印160の方向に第2の位置72から第1の位置58(図1に図示)の方に移動すると、ガード26は、矢印162の方向で、ガード26が来園者経路64へのアクセスを遮断する閉鎖位置に回転する。上述したように、ゲート組立体54の調整を容易にするために、ゲートシステム10は、ゲート組立体54の支持ポスト84を受けてこれを支持するように構成された1又は2以上の支持構造体82を含むことができる。例えば、図1において、支持ポスト82は、1つの支持構造体84内に支持され、図10において、支持ポスト82は、別の支持構造体84内に支持されている。
【0025】
本開示は、その用途において本明細書で記載される構成要素の構造及び構成の詳細に限定されるものではない。上記の変形例及び変更例は、本開示の範囲内である。本開示は、言及されるか又は本文及び/又は図面から明白な個々の特徴の2又は3以上の全ての代替の組み合わせに拡張される。これらの異なる組み合わせの全ては、本開示の様々な代替の態様を構成する。本明細書で記載される実施形態は、本発明を実施する既知の最良の形態を説明し、他の当業者が本発明を利用可能にすることになる。本開示の特定の特徴のみを本明細書で例示し説明してきたが、当業者であれば多くの修正及び変更が想起されるであろう。従って、添付の特許請求の範囲は、本開示の真の精神に含まれる全てのこのような修正及び変更を対象とすることが意図されていることを理解されたい。
【要約】
ゲートシステム(10)は、レール(14)に沿って滑動するように構成されたカムプレート(20)を有するカムスレッド(12)を含む。ゲートシステム(10)は、カムプレート(20)と係合され、ゲート組立体(54)に結合されたカムフォロア(16)も含む。レール(14)に沿ってカムスレッド(12)を移動させるための動力源(29)の作動によって、ゲート組立体(54)は、軸線周りに回転し、ゲート組立体(54)の開放配向又は閉鎖配向で機械的に所定の位置にロックされるようになる。
【選択図】図1
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10