(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るキャップおよび容器について説明する。なお、本発明の範囲は、以下の実施の形態に限定されず、本発明の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、各構造における縮尺および数等を、実際の構造における縮尺および数等と異ならせる場合がある。
【0017】
また、図面においては、Z軸を示す。Z軸は、
図1に示す仮想軸CAの軸方向と平行な方向とする。また、以下の説明においては、仮想軸CAの延びる方向(Z軸方向)を上下方向とする。Z軸方向の正の側(+Z側)を上側とし、Z軸方向の負の側を下側とする。なお、上下方向、上側および下側とは、単に説明のために用いられる名称であって、実際の使用状態を限定しない。
【0018】
また、特に断りのない限り、仮想軸CAに平行な方向(Z軸方向)を単に軸方向と呼び、仮想軸CAを中心とする径方向を単に径方向と呼び、仮想軸CAを中心とする周方向、すなわち、仮想軸CAの軸周りを単に周方向と呼ぶ。
【0019】
図1は、本実施形態の容器10を示す断面図である。
図1に示すように、容器10は、容器本体20と、キャップ30と、を備える。
図1においては、容器本体20にキャップ30が適正に取り付けられた状態を示している。
【0020】
容器本体20は、ノズル部21と、収容部22と、を有する。本実施形態においてノズル部21は、例えば、仮想軸CAを中心とする円筒状である。ノズル部21は、下側に開口する開口部21bを有する。ノズル部21は、ノズル本体部21aと、ノズル側係合部21cと、を有する。ノズル本体部21aは、開口部21bを有する筒状の部分である。
【0021】
ノズル側係合部21cは、ノズル本体部21aの外周面から径方向外側に突出する。図示は省略するが、ノズル側係合部21cは、ノズル本体部21aの外周面の周方向の全体に亘って設けられる。
【0022】
収容部22は、内部に内容物DPを収容する。収容部22は、ノズル部21の上側の端部に接続される。収容部22の内部とノズル部21の内部とは連通する。そのため、収容部22内の内容物DPは、ノズル部21の内部を介し、ノズル部21の開口部21bから容器本体20の外部に吐出されることが可能である。内容物DPは、特に限定されず、例えば、練歯磨剤等の比較的粘性が大きい物質である。
【0023】
収容部22は、収容部本体22aと、肩部22bと、を有する。収容部本体22aは、内容物DPの大半を収容する部分である。収容部本体22aは、軸方向(Z軸方向)に沿って延びる。
【0024】
肩部22bは、ノズル部21の上側の端部と、収容部本体22aの下側の端部と、を接続する部分である。図示は省略するが、肩部22bの平面視形状は、例えば、円環状である。本実施形態において肩部22bの下側の面である肩部下面22cは、ノズル部21の上側の端部から径方向外側に向かうに従って上側に位置する傾斜面である。
【0025】
本実施形態において容器本体20は、例えば、樹脂製である。ノズル部21を形成する樹脂の硬度は、例えば、収容部本体22aを形成する樹脂の硬度よりも大きい。肩部22bを形成する樹脂の硬度は、例えば、ノズル部21を形成する樹脂の硬度と同じである。すなわち、肩部22bを形成する樹脂の硬度は、例えば、収容部本体22aを形成する樹脂の硬度よりも大きい。
【0026】
図2は、本実施形態のキャップ30を示す平面図である。
図1および
図2に示すように、キャップ30は、キャップ本体部31と、内筒部(筒部)32と、シール部33と、突出部34と、を備える。キャップ本体部31は、外筒部31aと、蓋部31bと、を有する。すなわち、キャップ30は、蓋部31bを備える。
【0027】
本実施形態においてキャップ30は、例えば、樹脂製である。キャップ30は、例えば、射出成形によって製造される単一の部材である。すなわち、キャップ本体部31と、内筒部32と、シール部33と、突出部34と、は単一の部材である。
【0028】
蓋部31bは、例えば、中心を仮想軸CAが通る円板状である。
図1に示すように、蓋部31bは、ノズル部21の開口部21bを覆う蓋面31cを有する。蓋面31cは、蓋部31bの上面である。
【0029】
外筒部31aは、蓋部31bの径方向外縁から上側に延びる筒状である。外筒部31aは、ノズル部21の径方向外側を周方向に囲む。外筒部31aは、下側から上側に向かって、径方向外側に広がる。
【0030】
内筒部32は、蓋部31bの蓋面31cから上側に突出する筒状である。内筒部32は、上側に開口する。内筒部32は、外筒部31aの径方向内側に位置する。内筒部32の上側の端部は、外筒部31aの上側の端部よりも下側に位置する。
図1および
図2に示すように、本実施形態において内筒部32は、例えば、仮想軸CAを中心とする円筒状である。
【0031】
内筒部32は、内筒本体部32aと、キャップ側係合部(係合部)32bと、を有する。内筒本体部32aは、筒状の部分である。キャップ側係合部32bは、ノズル部21に係合可能な部分である。
【0032】
図1に示すように、キャップ側係合部32bは、内筒本体部32aの内周面から径方向内側に突出する。本実施形態においてキャップ側係合部32bは、内筒本体部32aにおける内周面の上側の端部に位置する。キャップ側係合部32bの径方向内縁の直径は、例えば、ノズル本体部21aの直径とほぼ同じである。
【0033】
シール部33は、ノズル部21とキャップ30との間をシール可能な部分である。シール部33は、蓋部31bの蓋面31cから上側に突出する筒状である。シール部33は、内筒部32の径方向内側に位置する。
図1および
図2に示すように、本実施形態においてシール部33は、例えば、仮想軸CAを中心とする円筒状である。すなわち、本実施形態において内筒部32とシール部33とは、例えば、同心の円筒状である。
図1に示すように、シール部33の突出高さL3は、内筒部32の突出高さL1よりも小さい。
【0034】
なお、本明細書において、突出高さとは、蓋部31bの蓋面31cを基準とした場合の突出高さである。すなわち、本明細書において、ある対象の突出高さ、とは、蓋面31cから、ある対象の上側の端部までの軸方向(Z軸方向)の寸法である。
【0035】
突出部34は、蓋面31cにおけるシール部33に囲まれる部分から上側に突出する。すなわち、突出部34は、シール部33よりも径方向内側に位置する。本実施形態において突出部34は、例えば、シール部33の内周面から径方向内側に離れた位置に設けられる。
図2に示すように、本実施形態において突出部34は、例えば、シール部33の中心に位置する。
図1および
図2に示すように、本実施形態において突出部34は、例えば、仮想軸CAを中心とする円柱状である。
【0036】
図1に示すように、突出部34の突出高さL2は、シール部33の突出高さL3よりも大きい。本実施形態において突出部34の突出高さL2は、内筒部32の突出高さL1以下である。
図1の例では、突出部34の突出高さL2は、内筒部32の突出高さL1よりも小さい。
【0037】
突出部34は、キャップ30が容器本体20に取り付けられた状態において、ノズル部21の内部に挿入される。突出部34の突出高さL2は、キャップ30が容器本体20に取り付けられた状態において、突出部34のうちノズル部21に挿入された部分の軸方向の寸法が、ノズル部21の軸方向の寸法の半分以上となるように設定されることが好ましい。これにより、後述するキャップ30の脱落を抑制する効果をより効果的に得られる。
【0038】
突出部34の直径D1は、例えば、開口部21bの直径D2の20%以上、80%以下である。突出部34の直径D1は、突出部34における軸方向(Z軸方向)と直交する方向の寸法である。開口部21bの直径D2は、開口部21bにおける軸方向と直交する方向の寸法である。すなわち、突出部34が突出する方向(Z軸方向)と直交する方向において、突出部34の寸法は、開口部21bの寸法の20%以上、80%以下である。このように設定されることで、後述するキャップ30の脱落を抑制する効果をより効果的に得られる。
【0039】
キャップ30を容器本体20に取り付ける際には、ノズル部21がキャップ30の内筒部32の内側に挿入されるようにして、キャップ30と容器本体20とを近づける。そして、ノズル部21をキャップ30の内筒部32の奥まで押し込むことで、内筒部32が径方向外側に広がる向きに弾性変形し、
図1に示すようにノズル部21のノズル側係合部21cが、内筒部32のキャップ側係合部32bの下側に押し込まれる。これにより、ノズル側係合部21cとキャップ側係合部32bとが係合し、ノズル部21にキャップ30が係合される。このようにして、キャップ30が容器本体20に適正に取り付けられる。この状態においては、キャップ30とノズル部21とが係合されているため、キャップ30が容器本体20から脱落することが防止される。
【0040】
キャップ30が容器本体20に適正に取り付けられた状態においては、ノズル部21の開口部21bは、例えば、シール部33に径方向外側から嵌め合わされる。これにより、ノズル部21とキャップ30との間をシールすることができる。したがって、キャップ30が容器本体20に適正に取り付けられた状態において、容器本体20内を密閉することができる。
【0041】
キャップ30を容器本体20から取り外す際には、例えば、キャップ30における外筒部31aの上側の端部近傍に、径方向外側から径方向内側に力を加える。これにより、外筒部31aの上側の端部近傍が弾性変形して径方向内側に移動する。このとき、外筒部31aの上側の端部は、傾斜面である肩部22bの肩部下面22cに沿って移動する。すなわち、外筒部31aの上側の端部は、径方向内側に移動するほど肩部下面22cに沿って下側に移動する。
【0042】
したがって、外筒部31aに径方向外側から径方向内側に力を加えることで、キャップ30全体に容器本体20から離れる向き(
図1では、−Z向き)に力を加えることができる。その結果、内筒部32が径方向外側に広がる向きに弾性変形し、ノズル側係合部21cとキャップ側係合部32bとの係合が外れる。このようにして、キャップ30を容器本体20から外すことができる。以上に説明したように、キャップ30は、容器本体20のノズル部21に着脱可能に装着される。
【0043】
なお、上記説明においては、
図1に示すキャップ30と容器本体20との位置関係に則して、キャップ30の取り外し方について説明したが、これに限られない。実際には、例えば、キャップ30が容器本体20の上側に位置する状態、すなわち、
図1を上下逆にした状態で、上記のようにして容器本体20からキャップ30を取り外してもよい。この場合、外筒部31aに径方向外側から径方向内側に力が加えられると、キャップ30には上向きに力が加えられる。これにより、キャップ30は容器本体20に対して上側に離れて取り外される。
【0044】
図3は、キャップ30が容器本体20に適正に取り付けられていない状態を示す断面図である。
図3に示すように、内筒部32の底に内容物DPが溜まり、溜まった内容物DPが固化する場合がある。この場合、固化した内容物HDPにノズル部21の先端が突き当たり、ノズル部21を内筒部32の奥まで押し込めない場合がある。これにより、ノズル側係合部21cとキャップ側係合部32bとを係合させることができず、キャップ30を容器本体20に適正に取り付けられない。この状態においては、使用者が意図しない場合に、キャップ30が容器本体20から外れて脱落する虞があった。
【0045】
これに対して、本実施形態によれば、突出高さがシール部33よりも大きい突出部34が設けられている。そのため、
図3に示すようにキャップ30とノズル部21とが係合しない場合であっても、突出部34がノズル部21の内部に挿入されやすい。ノズル部21の内部に挿入された突出部34は、ノズル部21の内部に位置する内容物DPと接触する。これにより、突出部34と内容物DPとの間に摩擦力が生じ、キャップ30が容器本体20から外れることを抑制できる。したがって、本実施形態によれば、内筒部32の底に内容物DPが溜まった場合であっても容器本体20から脱落することを抑制できるキャップ30が得られる。
【0046】
突出部34と内容物DPとの間に生じる摩擦力は、内容物DPの粘性が大きいほど大きい。そのため、キャップ30が脱落することを抑制できる効果は、内容物DPが例えば練歯磨剤のように比較的粘性が大きい物質である場合に、特に大きく得られる。
【0047】
また、例えば、ヒンジによってキャップと容器本体とが連結される構成においては、キャップが容器本体に適正に取り付けられない場合であっても、キャップが容器本体から脱落することが抑制される。しかし、このようなヒンジを有する構成の場合、キャップが複雑化しやすく、またキャップを製造するための材料の量が多くなりやすい。そのため、キャップを製造する手間およびコストが大きくなりやすい。
【0048】
これに対して、本実施形態によれば、キャップ30がヒンジなしにノズル部21と係合して取り付けられる構成としつつ、キャップ30が容器本体20から脱落することを抑制できる。したがって、本実施形態によれば、キャップ30の製造する手間およびコストを低減しつつ、容器本体20から脱落しにくいキャップ30を実現できる。
【0049】
また、本実施形態によれば、突出部34の突出高さL2が内筒部32の突出高さL1以下である。そのため、ノズル部21を内筒部32内に挿入する際に、突出部34がノズル部21と干渉しにくく、ノズル部21を内筒部32内に挿入しやすい。また、突出部34がノズル部21と接触して破損することを抑制できる。
【0050】
また、例えば、突出部34がノズル部21の内側面と接触すると、ノズル部21の内側面と接触する分だけ、内容物DPと接触する突出部34の表面積が小さくなる。そのため、突出部34と内容物DPとの間の摩擦力が低下する虞がある。また、ノズル部21を内筒部32内に挿入する際に、突出部34にノズル部21の内側面から力が加えられて、突出部34が破損する虞もある。
【0051】
これに対して、本実施形態によれば、突出部34は、シール部33の中心に位置する。そのため、キャップ30が容器本体20に取り付けられた状態において、突出部34をノズル部21の内側面から離れた位置としやすい。これにより、突出部34がノズル部21の内側面と接触することを抑制でき、突出部34と内容物DPとが接触する面積を確保しやすい。したがって、本実施形態によれば、突出部34と内容物DPとの間の摩擦力が低下することを抑制できる。また、ノズル部21を内筒部32内に挿入する際に、突出部34が破損することを抑制できる。
【0052】
また、本実施形態によれば、突出部34は円柱状である。そのため、突出部34は、蓋面31cから直線的に上側に延びる。これにより、突出部34がノズル部21の内側面と接触することをより抑制できる。また、キャップ30を、例えば、樹脂を用いた射出成形で製造する場合、金型を抜きやすく、キャップ30を製造しやすい。
【0053】
また、例えば、容器10を使用するうちに突出部34が変形し、屈曲する虞がある。この場合、突出部34がノズル部21の内側面に接触する虞がある。これに対して、本実施形態によれば、突出部34は円柱状である。そのため、例えば、突出部34が板状である場合に比べて、突出部34が屈曲しにくい。これにより、突出部34が屈曲してノズル部21の内側面に接触することを抑制できる。
【0054】
また、例えば、突出部34の直径D1が小さすぎると、突出部34の表面積が小さくなり、突出部34と内容物DPとの間の摩擦力を十分に得られにくい。一方、突出部34の直径D1が大きすぎると、突出部34がノズル部21の内側面と接触しやすく、突出部34と内容物DPとの間の摩擦力が低下する虞がある。
【0055】
これに対して、本実施形態によれば、突出部34の直径D1は、ノズル部21の開口部21bの直径D2の20%以上、80%以下である。これにより、突出部34の直径D1を好適な大きさとでき、突出部34と内容物DPとの間の摩擦力を好適に得ることができる。
【0056】
なお、本実施形態においては、以下の構成を採用することもできる。なお、以下の説明において、上記説明と同様の構成については、適宜同一の符号を付す等によって説明を省略する場合がある。
【0057】
本実施形態において突出部34の形状および寸法は、特に限定されず、例えば、
図4および
図5に示すような形状であってもよい。
図4は、本実施形態の他の一例であるキャップ130を示す断面図である。
図5は、本実施形態の他の一例であるキャップ230を示す断面図である。
【0058】
図4に示すように、キャップ130は、キャップ本体部31と、内筒部32と、シール部33と、突出部134と、を有する。突出部134は、円錐状である。すなわち、突出部134における突出する方向(Z軸方向)と直交する方向の寸法は、蓋面31cから離れるに従って小さくなる。
図4の例では、突出部134が円錐状であるため、突出部134における突出する方向と直交する方向の寸法とは、突出部134の直径D3である。突出部134のその他の構成は、
図1等に示す突出部34の構成と同様である。
【0059】
この構成によれば、突出部134の直径D3が蓋面31cから離れるに従って小さくなる。そのため、キャップ130を、例えば、樹脂を用いた射出成形で製造する場合、金型を抜きやすく、キャップ130をより製造しやすい。
【0060】
図5に示すように、キャップ230は、キャップ本体部31と、内筒部32と、シール部33と、突出部234と、を有する。突出部234は、円錐台状である。すなわち、突出部234の直径D4は、蓋面31cから離れるに従って小さくなる。突出部234の突出高さL4は、内筒部32の突出高さL1よりも大きい。突出部234のその他の構成は、
図1等に示す突出部34の構成と同様である。
【0061】
この構成によれば、突出部234の直径D4が蓋面31cから離れるに従って小さくなる。そのため、
図4の構成と同様に、キャップ230を、例えば、樹脂を用いた射出成形で製造する場合、金型を抜きやすく、キャップ230をより製造しやすい。
【0062】
また、この構成によれば、突出部234の突出高さL4が、内筒部32の突出高さL1よりも大きいため、突出部234がノズル部21の内部により深く挿入される。これにより、突出部234と内容物DPとが接触する面積をより大きくできる。したがって、この構成によれば、突出部234と内容物DPとの間の摩擦力をより大きくでき、キャップ230が容器本体20から脱落することをより抑制できる。
【0063】
本実施形態において突出部34の形状は、
図4および
図5に示した例以外に、例えば、板状であってもよいし、楕円柱状であってもよいし、多角柱状であってもよいし、多角錐台状であってもよい。また、突出部34の形状は、突出する方向と直交する方向の寸法が蓋面31cから離れるに従って大きくなる形状であってもよい。突出部34の形状は、表面積が大きいほど好ましい。突出部34と内容物DPとの摩擦力をより大きく得られるためである。
【0064】
また、本実施形態において突出部34の形状は、直線的に上側に延びる構成に限られず、屈曲する形状であってもよいし、途中で複数本に分岐する形状であってもよい。
【0065】
また、本実施形態において突出部34の表面には、溝が設けられていてもよい。この構成によれば、突出部34の表面積を大きくできるため、突出部34と内容物DPとが接触する面積をより大きくできる。
【0066】
また、本実施形態において突出部34の上側の端部は、外筒部31aよりも上側に位置してもよい。この構成によれば、突出部34がノズル部21の内部により深く挿入されるため、突出部34と内容物DPとが接触する面積をより大きくできる。
【0067】
また、本実施形態において突出部34は、複数設けられてもよい。この場合、突出部34の表面積の合計を大きくできるため、突出部34と内容物DPとの間の摩擦力をより大きくできる。
【0068】
また、本実施形態においてキャップ30の各部は、それぞれ別部材であってもよい。すなわち、本実施形態において突出部34は、キャップ本体部31と別部材であってもよい。また、本実施形態においてキャップ30は、樹脂製でなくてもよい。本実施形態においてキャップ30は、例えば、金属製であってもよい。
【0069】
また、上記説明においては、ノズル部21の開口部21bがシール部33に径方向外側から嵌め合わされる構成としたが、これに限られない。本実施形態においては、例えば、シール部33の径方向内側にノズル部21の先端が嵌め合わされる構成であってもよい。また、本実施形態においては、例えば、シール部33の上側の端部にノズル部21の下側の端部が接触して、ノズル部21とキャップ30との間がシールされる構成であってもよい。
【0070】
また、本実施形態において外筒部31aは設けられなくてもよい。この場合、内筒部32は、蓋部31bの径方向外縁から上側に延びてもよい。
【0071】
なお、上記説明した各構成は、相互に矛盾しない範囲内において、適宜組み合わせることができる。