特許第6643868号(P6643868)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6643868
(24)【登録日】2020年1月9日
(45)【発行日】2020年2月12日
(54)【発明の名称】複合型ロールベーラ
(51)【国際特許分類】
   A01F 15/08 20060101AFI20200130BHJP
   A01F 25/13 20060101ALI20200130BHJP
【FI】
   A01F15/08 R
   A01F25/13 Z
【請求項の数】5
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-217245(P2015-217245)
(22)【出願日】2015年11月5日
(65)【公開番号】特開2017-85921(P2017-85921A)
(43)【公開日】2017年5月25日
【審査請求日】2018年8月30日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 平成27年7月3日に、国立研究開発法人農研機構北海道農業研究センターにて、複合型ロールベーラについて、その性能試験を行った。
(73)【特許権者】
【識別番号】000198330
【氏名又は名称】株式会社IHIアグリテック
(74)【代理人】
【識別番号】110000626
【氏名又は名称】特許業務法人 英知国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】松倉 崇博
(72)【発明者】
【氏名】原田 伸也
(72)【発明者】
【氏名】木村 啓明
(72)【発明者】
【氏名】横内 博史
(72)【発明者】
【氏名】星野 泰孝
【審査官】 中村 圭伸
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第06457295(US,B1)
【文献】 特許第3066641(JP,B2)
【文献】 特開2015−073481(JP,A)
【文献】 特開2011−072291(JP,A)
【文献】 特開2009−219485(JP,A)
【文献】 特開2001−242003(JP,A)
【文献】 特開2002−160094(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01F 15/00 − 15/18
A01F 25/13
B65B 11/04
B65B 27/12
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも成形室とラッピングマシンを備えた複合型ロールベーラであって、
前記ラッピングマシンに載置されたロールベールの重量を計測するロールベール重量計測装置が設けられ、前記ロールベール重量計測装置は、前記成形室を支持する成形室側フレームに対する、前記ラッピングマシンを支持するラッピングマシン側フレームの変位により前記ロールベールの荷重を検知するロールベール重量計測装置であることを特徴とする複合型ロールベーラ。
【請求項2】
前記成形室側に前記ロールベール重量計測装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載の複合型ロールベーラ。
【請求項3】
前記成形室側フレームと前記ラッピングマシン側フレームとの間に前記ロールベール重量計測装置を設けたことを特徴とする請求項1に記載の複合型ロールベーラ。
【請求項4】
前記ラッピングマシンの上下方向の可動範囲を制限する、可動範囲制限機構を設けたことを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の複合型ロールベーラ。
【請求項5】
前記ロールベール重量計測装置で計測された重量値を記憶する記憶手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至いずれか1項に記載の複合型ロールベーラ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被成形材料を圧縮してロールベールを成形し、成形されたロールベールをラップする複合型ロールベーラに関する。
【背景技術】
【0002】
被成形材料を圧縮してロールベールを成形し、成形されたロールベールをラップする複合型ロールベーラは、下記、特許文献1に記載のものが知られている。
【0003】
特許文献1に記載の複合型ロールベーラは、供給される被成形材料を成形室に運搬する運搬コンベアと、運搬される被成形材料を圧縮して円柱状のロールベールを成形する成形室と、成形室から排出されるロールベールをラップすると共に、ラップしたロールベールを排出するラッピングマシンとを具備しており、被成形材料の供給、ロールベールの成形、ラッピング、排出までの一連の作業を、一台の作業機で行うことができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2011−72291号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、成形されたロールベールは、家畜への給餌量を管理するために、ロールベール毎に重量を測定し、ロールベール毎の重量を記録している。
【0006】
しかしながら、ロールベールの重量計測作業は、排出されたロールベールを作業機によって秤に載せて行わなければならず、この作業を行うための作業者や作業機が必要となると共に、作業機を用いてロールベールを一個毎に秤に載せる作業に相当の時間を要しており、この重量計測作業の作業の省力化や効率化が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために本発明が使用した手段は、少なくとも成形室とラッピングマシンを備えた複合型ロールベーラであって、 前記ラッピングマシンに載置されたロールベールの重量を計測するロールベール重量計測装置が設けられ、前記ロールベール重量計測装置は、前記成形室を支持する成形室側フレームに対する、前記ラッピングマシンを支持するラッピングマシン側フレームの変位により前記ロールベールの荷重を検知するロールベール重量計測装置であることを特徴とする複合型ロールベーラにしたことである。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明に係る複合型ロールベーラの第一実施形態を示す斜視図である。
図2図1の要部拡大側面図である。
図3図2において重量計測状態を示す。
図4】重量計測装置の他の形態を示す要部拡大図である。
図5】(a)は、重量値を記憶する記憶手段を含む制御装置のブロック図であり、(b)は、コントローラの外観図である。
図6】重量値を記憶する記憶手段を含む制御装置の他の形態を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明に係る複合型ロールベーラ(以下「ロールベーラ」という)1の第一実施形態を図1図5に基づいて説明する。尚、以下で説明する各実施形態は、本発明を限定するものではない。
【0010】
本実施形態のロールベーラ1の基本構成は、図1に示すように、被成形材料(図示せず)を圧縮して円柱状のロールベールAを成形する成形室2と、成形したロールベールAをラップフィルム(図示せず)によりラップするラッピングマシン3と、被成形材料を貯留するホッパ4と、ホッパ4から被成形材料が供給され、この被成形材料を成形室2内に運搬する運搬コンベア5と、ロールベールAを成形室2からラッピングマシン3に搬送する搬送コンベア6とを備え、走行車(図示せず)に牽引されて走行するようにされた周知構造のものである。
【0011】
すなわち、ロールベーラ1は、ホッパ4に貯留された被成形材料を運搬コンベヤ5によって成形室2に運搬し、この被成形材料を成形室2で圧縮して円柱状のロールベールAを成形する。
【0012】
ロールベールAの成形後には、ネット巻掛け装置(図示せず)から成形室に2に梱包用ネット(図示せず)を供給すると共に、回転するロールベールAの外周に巻き付けてロールベールAを梱包する。
【0013】
ロールベールAの梱包後には、成形室2を開放して、梱包されたロールベールAを成形室2から排出すると共に、排出されたロールベールAを搬送コンベヤ6でラッピングマシン3の載置台31に搬送する。
【0014】
搬送されたロールベールAは、載置台31によって自身の軸を中心に回転しながら、フィルム繰出装置32から繰り出されたラップフィルムが巻き付けられ、ラップフィルムで梱包されたたロールベールAを、載置台31を傾斜させることによって、ロールベーラ1外へ排出する。
【0015】
ここで、被成形材料は、コーンや牧草等の飼料作物、食物加工後の食物残渣等の家畜用飼料に用いる各種材料、籾殻、麦殻、木屑、おがくず、敷料、家畜糞等の肥料に用いる各種材料である。
【0016】
また、ロールベールAは、成形室2において軸線が排出方向と直交する方向となる姿勢で成形され、以後、ラッピングマシン3でラップされてロールベーラ1外に排出されるまで、この姿勢が保持されている。
【0017】
また、成形室2の形態は、図示においてローラ式であるが、本発明では、ローラ式に限らず、ベルト式やチェーン式の成形室を用いることもできる(図示せず)。
【0018】
また、ロールベールの梱包方式は、ネット巻掛け装置によるネット梱包方式を例示しているが、本発明では、ネット梱包方式に限らず、トワイン巻掛け装置によるトワイン梱包(図示せず)、フィルム巻付け装置によるフィルム梱包としてもよい(図示せず)。
【0019】
このようなロールベーラ1には、図1図3に示すように、載置台31に載置されたロールベールAの重量を計測するロールベール重量計測装置(以下「重量計測装置」という)8と、計測した重量値を記憶する記憶手段9とが備えられている。
【0020】
重量計測装置8は、例えば、ひずみゲージ8Aを用いることができ、このひずみゲージ8Aで、ロールベールAの荷重が作用するラッピングマシン側フレームF1の撓みによる、成形室側フレームF2に対するラッピングマシン側フレームF1のひずみ量(変位量)に応じた電気抵抗値の変化を検知し、この検知結果を電気信号として出力することで、ロールベールAの重量を計測することができる。
【0021】
この場合、ラッピングマシン側フレームF1を、成形室2を支持する成形室側フレームF2の後端側に片持ち状に連結し、載置台31に載置されたロールベールAの荷重によって、下方へ撓むようにすると共に、ラッピングマシン側フレームF1にひずみゲージ8Aを配置する。
【0022】
ラッピングマシン側フレームF1と成形室側フレームF2との連結構造は、ラッピングマシン側フレームF1の前端に設けられたフランジF10と、成形室側フレームF2の後端に設けられたフランジF20とを対面させて、フランジF10、F20同士をボルト・ナットF30で締め付け固定して連結する構造である。
【0023】
すなわち、前述のように、ロールベールAの荷重によるラッピングマシン側フレームF1の撓みを、ひずみゲージ8Aがひずみとして捉えることで、ロールベールAの荷重を検知することができると共に、ロールベールAの重量を測定できる。
【0024】
ひずみゲージ8Aの配置場所は、ラッピングマシン側フレームF1の撓みをひずみとして捉えることができる場所であればよく、図示するように、ラッピングマシン側フレームF1の成形室側フレームF2寄りが好ましい。
【0025】
ひずみゲージ8Aは、ブリッジ回路(図示せず)中に、ひずみゲージが、1個接続された1ゲージ法、2個接続された2ゲージ法、4個接続された4ゲージ法のいずれを用いてもよい。
【0026】
また、2ゲージ法又は4ゲージ法では、アクティブゲージ法、アクティブダミー法のいずれを用いてもよい。
【0027】
重量計測装置8は、ひずみゲージ8Aを用いたものに限らず、図4に示すように、変位センサ80Aをラッピングマシン側フレームF1と成形室側フレームF2との間に配置し、ロールベールAの荷重で撓むラッピングマシン側フレームF1の成形室側フレームに対する変位量に応じた電気抵抗値の変化を検知し、この検知結果を電気信号として出力することで、ロールベールAの重量を計測するようにしてもよい。
【0028】
重量計測装置8は、ひずみゲージ8A及び変位センサ80A以外にも、圧力センサ(図示せず)を用いることができ、ラッピングマシン側フレームF1に載置されたロールベールAの重量による圧力に応じた電気抵抗値の変化を検知し、この検知結果を電気信号として出力することで、ロールベールAの重量を計測するようにしてもよい。
【0029】
重量計測装置8には、後述するコントローラBとケーブル8Bによって接続される接続部81が設けられており、この接続部81と後述するコントローラBの接続部B10とがケーブル8Bを介して着脱自在に接続されている。
【0030】
ラッピングマシン側フレームF1には、ロールベールAのラッピング時に、ラッピングマシン側フレームF1を支える可動範囲制限機けられている。
【0031】
本実施形態では、ロールベールAの荷重によるラッピングマシン側フレームF1の撓みによるひずみ又は変位を捉えて、ロールベールAの重量を計測するものであるため、ラッピングマシン3のラッピング動作に伴う連続的な振動によって、ラッピングマシン側フレームF1が繰り返し上下動し、この繰り返される上下動によって、ラッピングマシン側フレームF1が変形や破損するおそれがある上に、ロールベールAに対する梱包資材のラッピングが正常に行えないおそれがある。
【0032】
可動範囲制限機構F3は、ラッピングマシン3のラッピング動作時に繰り返されるラッピングマシン側フレームF1の上下動を抑制することで、ラッピングマシン側フレームF1の変形や破損を防止し、更には、ロールベールAに対する梱包資材のラッピングを正常に行うためのものである。
【0033】
可動範囲制限機構F3は、ラッピングマシン側フレームF1に対して、左右の軸を中心として回転自在に軸支されたスタンドF50と、ラッピングマシン側フレームF1とスタンドF50とにわたるように設けられたシリンダF40とを備えており、シリンダF40の伸縮によって、スタンドF50が回転するようにされている。
【0034】
スタンドF50は、回転自在に軸支された脚部F31と、脚部F31の端部に接続された接地部F32とを備えており、シリンダF40の伸縮に伴って脚部F31が回転し、脚部F31の回転によって、接地部F32の地面Gに対する接地状態(図2参照)と離間状態(図3参照)とに切り替えるようにされている。
【0035】
スタンドF50は、ロールベールAを載置台31に移送してラッピングする際には、脚部F31の長手方向を鉛直方向となるように保持して、接地部F32を地面Gに接地した状態とすることで、ラッピングマシン側フレームF1がスタンドF50と成形室側フレームF2との2点で支えられる状態にすることができる。
【0036】
これによって、図2に示すように、ラッピングマシン3のラッピング動作に伴う振動によって繰り返されるラッピングマシン側フレームF1の上下動(撓み)を抑制することができるので、繰り返される上下動を原因とするラッピングマシン側フレームF1の変形や破損を防止することができると共に、ロールベールAに対するラッピングを正常に行うことができる。
【0037】
また、ロールベールAのラッピング後において、図3に示すように、スタンドF50を接地部F32が地面から離間した状態となるように回転させることで、ラッピングマシン側フレームF1が成形室側フレームF2による片持ち状とすることができ、これによって、ラッピングマシン側フレームF1をロールベールAの荷重による撓みが可能な状態にすることができる。
【0038】
記憶手段9は、重量計測装置8で計測した重量値データを記憶する他、成形されたロールベールAの個体を識別するための各種識別データを演算・記憶すると共に、演算・記憶された重量値データ及び各種識別データを出力するように制御装置10によって制御されている。
【0039】
記憶手段9は、図5(a)に示すように、重量計測装置8、制御装置10、出力部B2、コントローラBの操作部Cと接続されており、操作部Cの各種操作によって、重量計測装置8から出力される重量値データ及びこの重量値データに基づいて各種識別データを演算・記憶すると共に、重量値データ及び各種識別データを出力するようにされている。
【0040】
これらの重量計測装置8、記憶手段9、制御装置10、出力部B2は、図5(a)に示すように、コントローラBに内蔵されており、コントローラBの操作部Cの操作によって、重量計測装置8による重量計測、各種識別データの演算・記憶、各種識別データの入出力を行うように制御されている。
【0041】
コントローラBは、図5(b)に示すように、電源スイッチB2、重量計測開始/停止スイッチB3、各種作業のメニューを選択する選択スイッチB4、各種識別データを外部記憶媒体(図示せず)に転送するデータ転送スイッチB5を備えた操作部C、各種データやメニューを表示するモニターB6が備えられており、オペレータがモニターB6に表示された内容を見ながら操作部Cの各種スイッチを操作できるようにされている。
【0042】
ここで、各種識別データは、ロールベール番号、ロールベール重量、収穫日、被成形材料の生産者、被成形材料の品種等のデータであり、成形されたロールベールA毎に対して、ロールベール番号、ロールベール重量、収穫日、被成形材料の生産者、被成形材料の品種等の識別データが付与される。
【0043】
また、外部記憶媒体は、USB(ユニバーサル・シリアル・バス)メモリ等の、周知の各種メモリカードを使用できる。
【0044】
コントローラBには、出力部B2と接続されたコネクタB20が設けられており、記憶された各種識別データを、操作部Cの操作によって、コネクタB20に接続された外部記憶媒体に転送できるように制御されている。
【0045】
また、出力部B2には、モニタB6が接続されており、このモニタB6が操作部Cの操作によって、各種識別データ等を表示するように制御されている。
【0046】
各種識別データが転送された外部記憶媒体は、コネクタB20から取り外して、パーソナルコンピュータ(図示せず)のコネクタ(図示せず)に接続することで、各種識別データをパーソナルコンピュータに転送することができる。
【0047】
尚、各種識別データの記憶手段9からパーソナルコンピュータへの転送は、コントローラBをケーブル8Bから外して、コントローラBのコネクタB20とパーソナルコンピュータのコネクタとを接続ケーブル(図示せず)で接続することで、各種識別データをパーソナルコンピュータに転送することができる。
【0048】
パーソナルコンピュータでは、管理ソフトウエアによって、各種識別データの管理を行うと共に、成形された全てのロールベールAの各種識別データが記載された管理票の作成・印刷、ロールベールAの個体毎の各種識別データが記載された管理票の作成・印刷等を行うことができる。
【0049】
前述では、ケーブル8Bを介して重量計測装置8とコントローラBとを接続した有線接続式として説明したが、本発明では、重量計測装置8とコントローラBとを無線で接続する無線接続式としてもよい。
【0050】
この無線接続式は、図6に示すように、重量計測装置8の接続部81とコントローラBの接続部B10とに、無線通信手段D1、D2を接続し、互いの無線通信手段D1、D2を介して、重量計測装置8による重量計測開始、重量値データの入出力を行うようにしたものである。
【0051】
このような無線接続式によると、成型準備時や成形終了時におけるケーブル接続作業、ケーブル取り外し作業等の手間を省くことができると共に、ロールベールAの成形作業中に障害となり得るケーブル8Bが不要とすることができる。
【0052】
また、無線接続方式であれば、記憶された各種識別データをコントローラBからパーソナルコンピュータ、更には、タブレットやスマートフォン(図示せず)に無線によって送信することができる。
【0053】
尚、無線通信手段D1、D2は、重量計測装置8及びコントローラBに内蔵された形態としてもよい。
【0054】
このようなロールベーラ1によると、ロールベールAを成形しながら、ロールベーラ1上でロールベールAの重量を計測することができるので、ロールベールAの重量計測作業の作業の省力化及び効率化を達成できる。
【0055】
また、計測されたロールベールAの重量値をデータとして記憶するようにしているので、成形されるロールベールAの個体毎の重量データを、ロールベールAの成形動作中に得ることができ、これによって、ロールベールAの個体管理の省力化及び効率化を達成できる。
【0056】
しかも、可動範囲制限機構F3によって、ラッピングマシン側フレームF1を撓ませる状態と、ラッピングマシン側フレームの上下動を抑える状態とに切り替えることができるので、ロールベールAの重量計測とロールベールAのラッピングとを確実に行うことができる。
【0057】
尚、本発明は、例示した実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。
【符号の説明】
【0058】
A:ロールベール 1:ロールベーラ 2:成形室 3:ラッピングマシン
31:載置台 8:重量計測装置 8A:ひずみゲージ 80A:変位センサ
9:記憶手段 F1:ラッピングマシン側フレーム F2:成形室側フレーム
F3:可動範囲制限機構
図1
図2
図3
図4
図5
図6