特許第6644038号(P6644038)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6644038
(24)【登録日】2020年1月9日
(45)【発行日】2020年2月12日
(54)【発明の名称】送風装置
(51)【国際特許分類】
   F04D 29/70 20060101AFI20200130BHJP
   F04D 29/58 20060101ALI20200130BHJP
   F04D 25/08 20060101ALI20200130BHJP
   F04D 29/00 20060101ALI20200130BHJP
   H02K 11/30 20160101ALI20200130BHJP
   H02K 7/14 20060101ALI20200130BHJP
【FI】
   F04D29/70 N
   F04D29/58 P
   F04D25/08 303
   F04D29/00 B
   H02K11/30
   H02K7/14 A
【請求項の数】8
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2017-176205(P2017-176205)
(22)【出願日】2017年9月13日
(65)【公開番号】特開2019-52568(P2019-52568A)
(43)【公開日】2019年4月4日
【審査請求日】2018年6月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】000106944
【氏名又は名称】シナノケンシ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100135622
【弁理士】
【氏名又は名称】菊地 挙人
(72)【発明者】
【氏名】福澤 陽仁
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 勝也
【審査官】 角田 貴章
(56)【参考文献】
【文献】 特表2003−512004(JP,A)
【文献】 米国特許第04605986(US,A)
【文献】 米国特許第05016139(US,A)
【文献】 特開2003−289190(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04D1/00−13/16
F04D17/00−19/02
F04D21/00−25/16
F04D29/00−35/00
H02K11/00−11/40
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
モータと、
前記モータにより回転されるファンと、
前記モータに電気的に接続されたプリント基板と、
前記プリント基板に電気的に接続された電子部品と、
一方側に前記モータ及びファンが位置し、他方側に前記プリント基板及び電子部品が位置する第1ケースと、
前記電子部品を前記プリント基板から離間させて前記第1ケースに熱的に接触させるようにして当該電子部品を保持したホルダと、
前記第1ケースの前記他方側に固定され、前記プリント基板、前記電子部品、及び前記ホルダを覆う第2ケースと、
前記電子部品及びプリント基板を電気的に接続すると共に、前記プリント基板に固定され、前記ホルダを支持するように当該ホルダに組み付けられた端子ピンと、を備えた送風装置。
【請求項2】
前記第1ケースと前記電子部品との間に介在して、前記電子部品の熱を前記第1ケースに伝達する伝熱部材を備えた、請求項1の送風装置。
【請求項3】
前記電子部品は前記第1ケースに熱的に接触し、前記ホルダは前記第2ケースに接触して、前記電子部品と前記ホルダとは前記第1及び第2ケースにより挟持されている、請求項1又は2の送風装置。
【請求項4】
前記ホルダは、前記電子部品を弾性力により保持する係止爪部を備えている、請求項1乃至3の何れかの送風装置。
【請求項5】
前記モータの軸心方向から見た場合に、前記電子部品の長手方向が前記モータの軸心周りの周方向に沿うように、前記ホルダは前記電子部品を保持している、請求項1乃至4の何れかの送風装置。
【請求項6】
前記プリント基板に垂直な方向での前記電子部品の長さは、前記プリント基板に平行な方向での前記電子部品の長さ以下となるように、前記ホルダは前記電子部品を保持している、請求項1乃至5の何れかの送風装置。
【請求項7】
前記電子部品が前記プリント基板よりも当該プリント基板の平面方向で外側に位置するように、前記ホルダは前記電子部品を保持している、請求項1乃至6の何れかの送風装置。
【請求項8】
前記電子部品はコンデンサである、請求項1乃至7の何れかの送風装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送風装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、モータ部を駆動する駆動回路部に設けられたコンデンサを、モータ部の回転軸に連結されたファンにより冷却する装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−197714号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の装置では、ケースに形成された空気導入孔を介して外部からケース内に空気を取り込んでケース内のコンデンサを冷却している。このため、空気導入孔を介して外部からケース内に水や塵が浸入し、防水性や防塵性を確保できない可能性がある。
【0005】
そこで本発明は、防水性及び防塵性を確保しつつ電子部品の放熱性をも確保した送風装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的は、モータと、前記モータにより回転されるファンと、前記モータに電気的に接続されたプリント基板と、前記プリント基板に電気的に接続された電子部品と、一方側に前記モータ及びファンが位置し、他方側に前記プリント基板及び電子部品が位置する第1ケースと、前記電子部品を前記プリント基板から離間させて前記第1ケースに熱的に接触させるようにして当該電子部品を保持したホルダと、前記第1ケースの前記他方側に固定され、前記プリント基板、前記電子部品、及び前記ホルダを覆う第2ケースと、を備えた送風装置によって達成できる。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、防水性及び防塵性を確保しつつ電子部品の放熱性をも確保した送風装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、本実施例の送風装置の外観図である。
図2図2Aは、図1のA−A断面図であり、図2Bは、図2Aの部分拡大図である。
図3図3は、図1のB−B断面図である。
図4図4は、図1のC−C断面図である。
図5図5は、コンデンサを保持した状態でのホルダの外観斜視図である。
図6図6は、ホルダ単体の外観斜視図である。
図7図7は、コンデンサを保持した状態でのホルダの部分拡大図である。
図8図8Aは、図1を簡略化した図であり、図8Bは、図3を簡略化した図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本実施例の送風装置Aの外観図である。図2A図1のA−A断面図、図2B図2Aの部分拡大図、図3図1のB−B断面図、図4図1のC−C断面図である。送風装置Aは、ケース10及び20、モータM、モータMにより回転されるファンI、モータMに電気的に接続されたプリント基板PB等を含む。尚、ファンIは、図2Aのみにおいて示し、その他の図では省略してある。ケース10の一方側にモータM及びファンIが位置し、ケース10の他方側にケース20が取り付けられている。ケース10及び20は、それぞれ半ケース状に形成され、互いに組み付けられることにより、ケース10及び20内にプリント基板PBや、詳しくは後述するがプリント基板PBと電気的に接続されたコンデンサ100a及び100bが収納されている。即ち、ケース20は、プリント基板PB、コンデンサ100a及び100bを覆っている。ケース10及び20は合成樹脂製であるが、これに限定されず、金属製であってもよい。ケース10及び20は、それぞれ第1及び第2ケースの一例である。
【0010】
モータMについて説明する。図2Aに示すように、モータMは、ファンIとケース10との間に位置している。モータMは、コイル30と、ロータ40、ステータ50等を有している。ステータ50は、金属製であり、環状部と、環状部から外側に放射状に突出したティース部とを有した形状である。ステータ50の各ティース部には、それぞれコイル30が巻回されている。コイル30は、ステータ50に導通不能に支持されたターミナルを介して、プリント基板PBと電気的に接続されている。プリント基板PBには、コンデンサ100a及び100bに加えて、コイル30の通電状態を制御するための部品が実装されている。
【0011】
ロータ40は、回転軸42、ヨーク44、1つまたは複数の永久磁石46、を有している。ヨーク44は、略円筒状であり金属製である。ヨーク44の内周側面には、1つまたは複数の永久磁石46が固定されている。ヨーク44には、回転軸42の周囲に複数の通気孔44aが設けられて、モータMの放熱が促進されている。永久磁石46は、ステータ50のティース部の外側に対向している。コイル30が通電されることにより、ステータ50のティース部が励磁され、これにより永久磁石46とティース部との間に磁気的吸引力及び反発力が作用し、ヨーク44、即ち、ロータ40はステータ50に対して回転する。このように、モータMはロータ40が回転するアウターロータ型のモータである。
【0012】
次に、コンデンサ100a及び100bと、コンデンサ100a及び100bを保持したホルダ80とについて説明する。図5は、コンデンサ100a及び100bを保持した状態でのホルダ80の外観斜視図である。図6は、ホルダ80単体の外観斜視図である。図7は、コンデンサ100a及び100bを保持した状態でのホルダ80の部分拡大図である。
【0013】
最初にコンデンサ100a及び100bについて説明する。図3図5に示すように、コンデンサ100a及び100bは、それぞれ略円柱状の本体部102a及び本体部102bを有し、本体部102a及び102bの長手方向が同一直線状にあるように、ホルダ80に保持されている。また、図2A図2Bに示すように、ケース10は、軸心方向ADに略垂直な壁部18を有しており、本体部102a及び102bの外周側面は壁部18の内面に対向している。壁部18は、詳細には、軸心方向ADでのファンIの投影下にあり、かつヨーク44よりも径方向外側に位置して、コンデンサ100a及び100bに対向している。また、壁部18と本体部102a及び102bのそれぞれとの間には、伝熱シート19が介在している。これにより、ケース10と本体部102a及び102bとは熱的に接触している。伝熱シート19は、熱伝導性の優れた部材であり、例えばシリコーン製であり、本体部102a及び102bの熱をケース10へ効率的に伝達する部材である。ここで、図2Aに示すように、壁部18の外面はファンIと対向しており、ファンIが回転することにより壁部18の外面に沿うように空気が流動する。このため、本体部102a及び102bから伝熱シート19を介して壁部18へ伝達された熱は、ファンIが回転することにより壁部18の外面で空気と熱交換される。これにより、コンデンサ100a及び100bの放熱性が確保されている。尚、ケース10の壁部18の伝熱シート19周辺には、伝熱シート19の位置ずれを抑制するための突起が設けられている。伝熱シート19は、伝熱部材の一例である。
【0014】
尚、上記例では熱伝導性の優れた伝熱部材の一例として伝熱シート19を用いたが、これに限定されず、例えば熱伝導率の高い金属板であってもよい。また、接着性のあるシリコーンにより本体部102a及び102bとケース10の壁部18とを接着してもよい。また、ケース10の壁部18に対して、伝熱部材を介在させずに、本体部102a及び102bを直接接触させてもよい。このようにケース10の壁部18によって放熱性が確保される電子部品の例としては、コンデンサ100a及び100bに限定されず、FET、チョークコイル、シャント抵抗器、ICチップ等の発熱する部品であればよい。
【0015】
このようにケース10の壁部18によりコンデンサ100a及び100bの放熱性が確保されているため、ケース10及び20内の気密性を犠牲にしてコンデンサ100a及び100bの放熱性を確保する必要はない。従って、ケース10及び20内の気密性を確保して防塵性及び防水性を確保しつつ、コンデンサ100a及び100bの放熱性を確保されている。
【0016】
次にホルダ80について説明する。ホルダ80は合成樹脂製であり、図5及び図6に示すように、保持部82a及び82bと、包囲部84と、支持部89とを有している。また、ホルダ80には、コンデンサ100a及び100bと電気的に接続された端子ピン90a及び90bが埋設されており、具体的には端子ピン90a及び90bはインサート成形によりホルダ80と一体成形されている。尚、コンデンサ100a及び100bの本体部102a及び102bのそれぞれの端部には、2つの端子104が形成されており、コンデンサ100a及び100bの端子104が互いに対向するようにホルダ80に保持されている。
【0017】
保持部82a及び82bは、それぞれ、略円柱状の本体部102a及び102bの両端部を保持すると共に、本体部102a及び102bの外周側面の一部を露出する開口83a及び83bを有した枠状に形成されている。これにより、本体部102a及び102bの放熱性が確保され、開口83a及び83bから露出した本体部102a及び102bの外周側面の一部が壁部18の内面と熱的に接触可能となっている
【0018】
保持部82a及び82bの内壁面には、本体部102a及び102bの外周側面に沿って湾曲してこの外周側面を支持する支持面821が複数形成されている。また、保持部82a及び82bのそれぞれには、保持部82aには本体部102aの脱落を防止するために、支持面821との間で本体部102aの外周側面を弾性力によって押さえる係止爪部823及び824が形成されている。保持部82bにも同様に係止爪部823及び824が形成されている。コンデンサ100a及び100bをホルダ80へ組み付ける際には、係止爪部823及び824の弾性力に抗して本体部102a及び102bの外周側面をそれぞれ保持部82a及び82bに挿入することにより組み付けられる。このようにホルダ80へのコンデンサ100a及び100bの組み付け作業は容易となっている。
【0019】
図5に示すように、係止爪部824の先端には係合突起825が形成され、図4に示すように係合突起825は、ケース20の内面から突出したボス部25に嵌合する。従って、コンデンサ100a及び100bはケース10の壁部18に熱的に接触し、ホルダ80はケース20に接触して、コンデンサ100a及び100bとホルダ80とはケース10及び20により挟持されている。
【0020】
また、保持部82a及び82bのそれぞれには脚部826が形成され、図3及び図4に示すようにプリント基板PBの外縁に当接している。脚部826は、端子ピン90a及び90bをプリント基板PBに固定する前の組み付け作業時に、ホルダ80に対するプリント基板PBの位置、換言すれば、プリント基板PBに対するコンデンサ100a及び100bの位置を規定する。尚、図3及び図4に示すように、脚部826はプリント基板PBに垂直な方向に延びている。
【0021】
包囲部84は、保持部82a及び82bの間に位置している。包囲部84は、コンデンサ100a及び100bの端子104を包囲した半ケース状である。包囲部84は、低壁部841と、互いに対向した側壁部843a及び843bと有している。側壁部843a及び843bはそれぞれ、本体部102a及び102bに対向しており、端子104を位置決めするための溝844a及び844bが形成されている。端子ピン90a及び90bは、詳しくは後述するが、それぞれ、プリント基板PBに電気的に接続される一端91a及び91bと、コンデンサ100a及び100bに電気的に接続される他端93a及び93bとを有している。低壁部841からは、端子ピン90a及び90bの他端93a及び93bが突出している。具体的には、低壁部841に形成された2つの孔内に他端93a及び93bが嵌合している。
【0022】
端子ピン90a及び90bの他端93a及び93bは2股状に形成されており、他端93aは、本体部102aの2つの端子104の一方と、本体部102bの2つの端子104の一方とを挟持して導通接続されている。同様に、他端93bは、本体部102aの2つの端子104の他方と、本体部102bの2つの端子104の他方とを挟持して導通接続されている。コンデンサ100aをホルダ80へ組み付ける際には、コンデンサ100aの2つの端子104をそれぞれ溝844aに挿入することにより、それぞれ他端93a又は93bに導通接続される。コンデンサ100bをホルダ80へ組み付ける際も同様である。このため、コンデンサ100a及び100bと端子ピン90a及び90bとの導通接続の作業性が向上している。
【0023】
支持部89は、一方向に並んだ保持部82a、包囲部84、及び保持部82bの外側に位置している。支持部89からは、端子ピン90a及び90bのそれぞれの一端91a及び91bが突出している。一端91a及び91bは、プリント基板PBに半田により固定される。尚、支持部89には、端子ピン90a及び90bと同様にインサート成形により支持ピン90cが設けられている。支持ピン90cもプリント基板PBに半田により固定されるが、支持ピン90cは他のいかなる電子部品とは接続されておらず、ホルダ80をプリント基板PBにより安定して支持するために用いられている。
【0024】
支持部89のプリント基板PBと対向する面は、突起部891、892、及び893が設けられている。支持部89の面からの突起部891〜893の突出高さは略同じである。突起部891〜893は三角形状に設けられており、プリント基板PBの表面に接触する。これにより、ホルダ80とプリント基板PBの表面との間のクリアランスが規定される。尚、支持部89周辺には、端子ピン90a及び90bの途中部分を案内するように覆う被覆部87a及び87bが形成されている。
【0025】
端子ピン90a及び90bは、一端91a及び91bがプリント基板PBにより半田で固定された状態で、コンデンサ100a及び100bを保持したホルダ80を支持する。このため、例えば端子ピン90a及び90b以外にホルダ80を安定して支持するための部材を設ける場合と比較して、部品点数が削減されて製造コストが低下し、軽量化もされている。
【0026】
また、上述したようにコンデンサ100a及び100bとホルダ80とはケース10及び20により挟持されているため、ケース10及び20内でホルダ80ががたつくことが抑制されている。これにより、ホルダ80のがたつきに起因して、端子ピン90a及び90bのそれぞれの一端91a及び91bとプリント基板PBとの接合部分に負荷がかかることが抑制され、端子ピン90a及び90bとプリント基板PBとの導通性が確保されている。
【0027】
また、図2Aに示すように、コンデンサ100a及び100bは、ホルダ80により、プリント基板PBから離れてプリント基板PBの平面方向に外側の位置で保持されている。このため、プリント基板PBの表面上に直接コンデンサ100a及び100bを実装する必要はなく、プリント基板PB周辺のデッドスペースが有効利用されている。
【0028】
次に、ホルダ80により保持されたコンデンサ100a及び100bの姿勢について説明する。図8Aは、図1を簡略化した図である。図8Aに示したように、回転軸42の方向から見た場合に、コンデンサ100a及び100bの長手方向LDが回転軸42周りの周方向CDに沿うように、コンデンサ100a及び100bはホルダ80により保持されている。例えばコンデンサ100a及び100bの長手方向LDが、回転軸42の径方向と一致するように配置した場合には、装置全体が径方向に大型化する可能性があるが、本実施例ではこのような問題の発生が抑制されている。
【0029】
図8Bは、図3を簡略化した図である。コンデンサ100a及び100bのプリント基板PBに垂直な長さVLは、コンデンサ100a及び100bのそれぞれのプリント基板PBに平行な長さPLよりも短い。このため、プリント基板PBに垂直な方向、即ち軸心方向ADでの装置全体の大型化が抑制されている。
【0030】
以上本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、変形・変更が可能である。
【0031】
上記実施例ではホルダ80は2つのコンデンサ100a及び100bを保持しているがこれに限定されず、1つ又は3つ以上の電子部品を保持していてもよい。上記実施例では2つの端子ピン90a及び90bがホルダ80を支持しているがこれに限定されず、例えば端子ピン90a及び90bのうち何れか一方のみがホルダ80を支持していてもよい。上記実施例ではモータMはアウターロータ型であるがこれに限定されず、インナーロータ型であってもよい。上記実施例では、端子ピン90a及び90bは、ホルダ80にインサート成形により一体成形されているがこれに限定されず、例えば、端子ピン90a及び90bの少なくとも一方がホルダ80と別体で成形され、その後にホルダ80に組み付けられていてもよい。
【符号の説明】
【0032】
A 送風装置
M モータ
10 ケース(第1ケース)
18 壁部
19 伝熱シート(伝熱部材)
20 ケース(第2ケース)
80 ホルダ
823、824 係止爪部
825 係合突起
90a、90b 端子ピン
91a、91b 一端
93a、93b 他端
100a及び100b コンデンサ(電子部品)
102a及び102b 本体部
PB プリント基板
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8